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田中園子ピアノリサイタル
日本の現役最高齢ピアニスト田中園子さん(86)のリサイタルが29日、駒ケ根市文化会館で開かれた。駒ケ根音楽文化協会主催。交通事故で背骨を3カ所折った後遺症で背中が丸くなっている田中さんだが、ピアノを前にすると背筋がピンと伸び、モーツァルトやショパン、バッハらの曲をいとも軽やかに弾きこなした=写真。
ソナタ、協奏曲など全8曲を1時間半にわたって弾き終えた田中さんへの拍手は鳴り止まず、期待に応えてアンコール曲を演奏した田中さんにホールを埋めた聴衆はあらためて惜しみない拍手を送った。
演奏の合間には主催者代表の三澤照男さんがステージでインタビュー。「背骨を折った事故はもらい事故だったけど、車の運転は大好き。この間も高速道路でガードレールに乗り上げて車が横倒しになったけど私は無傷だったわよ」などと話す意外な一面に聴衆は感心したりあきれたりしていた。 -
宮田村保育園の運動会
宮田村の3つの村立保育園は1日、各園で運動会を開いた。過去数年間は悪天候だったが、今年は好天の秋空の下、子どもたちが元気に競技に挑戦した。
◆西保育園
改築後、雨に泣かされて村内の体育館で運動会を開いてきた西保育園は、3年目にして初めて屋外で運動会が開けた。園庭に家族や地域の人たちが多数訪れ、園児の頑張りに声援を送った。
練習をしてきたリズムダンスも各年代ごとに披露。可愛らしい姿を記録に残そうと、親たちはカメラやビデオで撮影していた。
◆中央保育園
中央保育園も園庭で開き、多彩なプログラムを用意。親子で参加する競技も各年代ごと設け、会場一体となり運動会を盛りあげた。
年中の親子は帽子取りに挑戦。親におんぶされた園児たちが紅白帽子を取り合った。
逃げたり追いかけたり。帽子をとって得意げな子どもの姿の反面、お父さんは走り疲れてクッタクタ。しかし、一緒に流した汗は良い思い出になった。
◆東保育園
東保育園の運動会も熱気に包まれ、各競技に園児はひたむきに取り組んだ。
年長、年中、年少が3人1組となり、輪の中に入って一緒に走る「仲良しリレー」。4つのグループに分かれて、タスキならぬ輪をつないだ。
年長のお兄さん、お姉さんがリードしながら懸命に走る、走る。途中で転ぶチームもあったが、再び元気に走り出した。
見守る家族も手に汗握りながら声援。子どもの成長した姿に目を細めていた。 -
西箕輪中学校生徒らがのみはらしの湯で職場体験
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」でこのほど、西箕輪中学校の2年生3人が職場体験学習をした。
風呂が好き窶狽ニ、実習を希望した3人は、タオルセットづくりや草取り、フロントでの接客などを体験。終了するころには作業に慣れ、帰る客に「ありがとうございました」と、大きな声で語りかけていた。
普段は利用者としてしか施設を訪れたことがない生徒は「スタッフがお客様に失礼のないよう笑顔で接することを心がけていて、すごいと思った」と話し、勉強とは違う、心地よい疲労感も学んだようだった。
唐澤壽男支配人は「外からは分からない一面を知ることができたと思う。社会にでるまでの貴重な経験として、将来につなげてほしい」と話していた。 -
上伊那教育研究会
県教組上伊那支部などが主催する上伊那教育研究会が1日、伊那市の伊那中学校などであり、小中学校の教員やPTAなど約千人が26の分科会で、教育についての認識を深めた。
子どもの主体的な教育研究を進めるため、教育が直面するさまざまな課題などを話し合う。今回は「開かれた学校づくり」や「食と子どもの健康」などをテーマに分科会を設定し、近年増加傾向にあるADHDやLD、アスペルガー症候群などの、軽度発達障害の子どもへの配慮を学ぶための分科会もあった。
県教育委員会スクールカウンセラー・スーパーバイザーの小平幸春さんは「学校は子どもの症状を理解してあげ、楽しく学べる環境を提供してあげる場」と話し、家族との協力体制や、学内での支援体制の築き方を、事例を通して紹介した。 -
かんてんぱぱホールで唐木さちさんの掛け花展
野の草花が見せる一瞬の美しさを表す花人、唐木さちさん(57)の掛け花展「行く秋を惜しむ花一会」が、2日まで伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。朽ち行く植物の力強い生命感を伝える作品約30点が、訪れた人々を魅了している。 唐木さんは、独自の手法で花をいける川瀬敏郎氏に学び、野の草花のありのままの美しさを“掛け花”という手法などで表現。見る人に絵画を思わせるような印象を与える。 季節の移ろいに合わせ、実りの時期を迎えた稲やアケビ、枯れつつある草木を用いたほか、返り咲いたナデシコなども所々に取り入れたことで、彩りと落ち着きを演出。 草木の衰えるはかなさだけでなく、必ず次の季節を迎える力強い生命感を表現した-という作品の数々は、躍動感ある夏とは違った輝きを放っている。 入場無料。午前10時~午後5時。
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伊那小4年礼組が上農高でリンゴ交流
4月から総合学習でリンゴ栽培に取り組んでいる伊那小学校4年礼組(小平さおり教諭、30人)は29日、上伊那農業高校(南箕輪村)で交流会をした。リンゴの果実にシールを張って文字や絵を浮き上がらせる「デザインアップル」作りや栽培方法を学んだ=写真。
栽培方法などを学んでいるうちに、デザインアップルの存在を知った児童が上農高校に指導を申し入れた。
同校園芸科学科2年の13人がスライドでデザインアップルの作り方などを説明し、高校の果樹園で実践。児童は果実の袋を外し、表面に付いた花粉を丁寧にふき取ってから「うまい」「伊那小」などの文字やキャラクターの絵を書いたシールを張った。
自分の名字や「かなう」など、5枚のシールを張ったという、小田雅ちゃん(9つ)は「リンゴが丸くてうまく張れなかった。初めてやることなので自信はないが、たぶん半分は成功すると思う」と話した。
礼組は社会科の授業で・スリンゴの生産量が長野県は全国で2位・スと学習。自分たちでも栽培したい窶狽ニ、上伊那農協が運営する「小黒りんごオーナー団地」(市内西町)で2本のふじのオーナーになり、校内でも6本の苗木を育てている。
リンゴの収穫は10月中旬を予定している。 -
宮田小4年1組が村商工祭で太鼓を披露
6月から太鼓の練習に取り組んできた宮田村の宮田小学校4年1組は2日、新田区のふれあい広場で開かれる村の商工祭に出演する。11月の村文化祭にも参加予定。「多くの人に聞いてもらいたい」と成果を披露する。
太鼓の存在を知り、自分たちもやってみたいと挑戦。やるからには村の人たちに聞かせたいと本気で取り組んできた。
村の団体「宮田太鼓」の北原健一さんに指導を仰ぎ、定期的に練習。大半が初めてバチを持つ初心者だったが、4カ月の間にみるみる腕をあげた。
商工祭の晴れ舞台にむけて、村民会館の大ホールも使って練習。「はずかしがらず、思いっきり」と北原さんのゲキが飛ぶと、子どもたちは引き締まった表情で本番さながらに演奏を続けた。
商工祭当日は午後12時25分ころから、出演を予定している。 -
県高校書道展に330点余
県伊那文化会館展示ホール・小ホールで30日、第21回県高校書道展・第30回県高校書道教師展が始まった。書道部員330人の300点、教員35人の35点がそろう。10月2日まで。
県高校文化連盟書道専門部書道部会など主催。県内4地区の持ち回りで年1回開いている。
作品は書のほか、てん刻、刻字、木曽漆器への蒔絵が並ぶ。書は古典の臨書を中心に、行書、草書、好きな言葉などを題材にした漢字かな交じりなど。墨色がピンクだったり、横書きだったりする作品もあり、伊那弥生ケ丘高校の泉逸男教諭は「言葉、墨色、字の形などいろんな表現がある」と話す。
弥生1・2年生13人は中国の木簡を共同製作。長さ2・4メートル、幅20センチの板を10枚組み合わせ、油性ペンキを使って臨書で書いた。
また、書道展に先立ち、29日、弥生で書道部員の交流会があり、県高校総合文化祭=11月、下諏訪町=に出展する共同作品「信濃の国」を仕上げた。
開館は午前9時から午後5時(最終日3時)まで。入場無料。 -
西箕輪中学校生徒、育てたブドウを味わう
地元の人とのつながりを通して地域を学ぼう窶狽ニ、伊那市西箕輪の「みはらしぶどう園」で、ブドウづくりを体験をしてきた西箕輪中学校の1年生54人が30日、適期を迎えたブドウを収穫し、その味を確かめた。
同校は、西箕輪の素晴らしさを再認識し、誇りにしてほしい窶狽ニ、総合学習で地元を知る活動をしている。
1年生は、ブドウづくりを体験。園を管理する小池知志さんらの指導で、房にジベレリン処理を施したり、木の手入れに挑戦した。
小池さんは「みなさんが手伝ってくれたブドウが素晴らしい房になっている」と話し、園内を案内。
生徒は、実際手入れした「ピオーネ」「ナイアガラ」などを収穫し、その味を楽しんだ。
寺澤和冶校長は「ブドウづくりという貴重な体験が大人になってからも残る故郷の思い出になれば」と話 -
薫ヶ丘秀作美術展いなっせで
伊那北高校の創立85周年を記念して、伊那北高校同窓会教養委員会は、伊那市駅前ビルいなっせで、薫ヶ丘秀作美術展を10月4日まで開いている。洋画を中心に、日本画や彫刻、書など、約40点が展示され、会場をにぎわせている。
出品者は20代から80代までの同窓生。展覧会に入選するなど、各分野の一線で活躍する芸術家らの作品のみを集め、故・板山啓三氏や春日清彦氏などの作品もある。
芸術分野で活躍する卒業生も多いことから5年前の80周年に合わせ、展示会を企画し、今回で2回目となる。
来場者は、作風もテーマも異なる個性豊かな作品の数々を楽しんでいた。 -
たばこの隠れた真相を知ろう
高遠高校(清水國利校長)で29日、禁煙教育講座があった。長谷村美和診療所の岡部竜吾所長が「たばこの隠れた真相を知ろう」と題して講演。全校生徒が喫煙による身体への影響などを学んだ。
保健授業などを通して喫煙防止を呼びかけてきたため、ここ数年は講座を設けていなかったが、全国的に中高生の喫煙が増加している現状や、「生活指導のなかで必要性を感じたため」(清水校長)、急きょ企画された。
岡部所長は、喫煙が身体に及ぼす影響として、肺がんや心筋梗塞(こうそく)、脳卒中などを挙げ、「病気のデパート」と紹介。20歳以前の喫煙は、肺がんによる死亡率が非喫煙者の6倍にもなるとし、さらに喫煙者の周囲も、副流煙を吸い込む受動喫煙が原因で、10人に1人が亡くなるなど、たばこの害の実態を説明した。
生徒たちは、ストローをくわえ、鼻をつまんで歩き、肺気腫を患った状態も体験。岡部所長は「講演を通して知ってもらったたばこの真相から、何か感じとってもらいたい」と呼びかけていた。
同校では引き続き、教員や外部講師など学校内外から、喫煙防止を促していきたいとしている。 -
はら美術で広瀬良臣さん個展
明るい色彩で信州の山里や欧州の街並みを印象的に描く、高遠町の広瀬良臣さん(73)の個展が、29日から伊那市旭町のはら美術て開かれ、水彩や油彩、約50点が、訪れた人の目を楽しませている。
信州大学教育学部の美術科を卒業後、教員を務める傍ら製作を続け、県展や光風会展など、数多くの展覧会に入選してきた。
東西にそびえるアルプスや古い街並みが、四季に合わせて表情を変える高遠町に魅了され、地元を題材とした作品を多く手がけてきたが、教員時代に訪れた欧州の古い街並みにもひかれ、5年ほど前から、フランスやシチリアなども描いている。
今年5月、日洋展に入選した「雪の西駒ヶ岳」は冬の高遠町から西駒ヶ岳を望んだ100号の大作。ぬけるような空の青さと白い雪のコントラストは、空気の透明感や冷たさまで感じられ、微妙な色使いで表現した雪の質感が、山里の雪深さをも思わせる。
入場無料。10月4日まで。 -
はなまる地域探検隊の絵手紙展示
伊那市内の小中学生を対象とした「はなまる地域探検隊」(伊藤元郎代表)の子どもが描いた絵手紙約90点を、伊那市役所の1階ロビーで10月2日まで展示している。
作品は今月10日、絵手紙創作体験で描いた。講師の坂本勇さんのアドバイスを受けながら、リンゴやピーマン、カブトムシなど、持ち寄ったモチーフをじっくり丁寧に描き、家族などにあてた言葉を添えた。
子どもは「自信がついた」「じっくり見ることで、“もの”の違った一面を発見できた」と話し、離れて暮らす祖父母に送りたいとする子もいた。
探検隊は、キャンプや農作業体験などの体験活動を通して、それぞれの良さと自主性を育てる試みで3年目。高校生ボランティアも多く参加し、学校や年齢を越え、お互いを尊重し合う心も学んでいる。 -
東部中2年生 伊那郵便局で職場体験
伊那市坂下区の伊那郵便局(藤原良明局長)は27日、伊那東部中学校2年生の職場体験を受け入れた。希望する生徒3人が進路の参考に訪れ、局員から郵便局の仕事内容を聞いたり、郵便業務を実践した。
局内の見学、仕事の説明を聞いた3人は、郵便物を自局分と他局分に分ける「差し立て区分」や、配達する道順にそろえる「道順組み立て」のほか、周辺の家にハガキを配達したりした。
3人は「郵便です」と、明るい声で家を訪ねながら、約30件分の郵便物を歩いて配達。初めのうちは、はずかしそうにあいさつしていたが、次第に大きな声が出るようになり、ハガキを受け取った商店の人も「ご苦労様」と笑顔でねぎらっていた。
生徒の一人は「自分の出した手紙がどのように分けられているかが分かってよかった。大変な仕事だったが勉強になった」と話していた -
赤ちゃん抱っこ「命」学ぶ
高遠中学校生徒の乳児ふれあい実習が29日、町保健センターであった。これから離乳食となる生後5カ月の赤ちゃんをもつ母親を対象とした離乳食実習があり、その中で3年の女子生徒12人が赤ちゃんの抱っこを体験した。
前期の選択授業で家庭科を専攻した生徒が、母性を養い、「親にどう育てられたか考える機会」とし、命の大切さを学んだ。
母親から赤ちゃんを預かった生徒たちは恐る恐る抱っこ。泣き出す赤ちゃんに困惑した表情を浮かべる生徒もいたが、「体にくっつけるようにして抱くといいよ」と母親からアドバイスをもらい、「よしよし」と笑顔であやしていた。
小池有紗さん(15)は「赤ちゃんを抱っこしたことがなかったから、泣いちゃうとどうすればいいのかわからなかった。お母さん方が普段どれだけ気を使って赤ちゃんと接しているのか、少しわかった気がする」と話していた。
生徒たちは赤ちゃんの着替えを体験したり、おかゆや大根とニンジンをすり潰した離乳食も味わった。 -
伊那谷の清流を訪ねて
伊那谷各地の源流や森林を訪ね、自然環境や施設について学習する「清流と森をたずねて」が28日、飯島町や中川村などであり、38人が参加、清らかな水や豊かな緑にふれあい、環境保全意識を高めた。豊かな環境づくり上伊那地域会議主催。
伊那文化会館前に集合した一行は、バスで飯島町本郷に移動。与田切川の河原の石を腰を下ろし、県自然観察インストラクターの征矢哲雄さんの解説に耳を傾け、対岸に帯状に続く、鳥居原レキ層を観察した。
鳥居原レキ層は約9万年前の扇状地レキ層、3回の異なる堆積時期が見られる場所。
征矢さんは「与田切川や中田切川が南駒ケ岳、越百岳を削り、巨石や小石、砂を下流に運び、堆積させ、扇状地を作った。川は削り、運び、溜める、3つの作用がある。自然の営みのすごさ、水の流れの偉大さを感じて」と話した。
また、腰を下ろしている花崗岩について「地下数百キロで形成された深成岩、駒ケ根市以南に見られる。木曽山脈が何回か上昇し、押し上げられた」と説明。
参加者は身近な自然の中から、伊那谷の歴史のロマンに触れた。
この後、ハギの花散る林道をゆっくり登り、標高1445メートルの陣馬形山に。山頂を彩る秋草を観察した。
また、駒ケ根市では中沢小学校の炭焼き釜、養命酒駒ケ根工場も見学した。 -
光前寺十王堂特別公開
早太郎伝説で有名な駒ケ根市の名刹光前寺(吉澤道人住職)は開催中の長寿祭に合わせ、通常は非公開の十王堂内部を10月10日まで特別公開している。明かりに照らされた堂内には普段見ることのできない中尊地蔵菩薩のほか不動明王、釈迦如来、文殊菩薩、弥勒菩薩ら十王の仏像が安置され、穏やかな表情を見せている=写真。本坊では十王の裁きと地獄の様子を描いた絵図「十王画」も公開している。
吉澤住職によると仏像の作者・年代は不明。十王堂は少なくとも過去50年は公開されていないはず窶狽ニいう。 -
伊那北高校合唱コンクール開催
伊那市山寺の伊那北高校の合唱コンクールが27日、伊那市民会館であり、各クラスが日ごろの成果を発表し合った。
37回目。合唱コンクールは、各クラスの発表に加え、生徒たちの独自グループの飛び入り参加もあり、多彩なグループが盛り上げる。
また、例年合唱部と共にPTAと教員も参加し、今年は総勢100人が「河口」などの2曲を、迫力ある歌声で披露した。
同校PTAは、生徒の日ごろの様子を知る機会にしよう窶狽ニ、11年前からコンクールに参加。生徒にとっても、普段見られない親の一面を知る機会になっているという。
今年は「ミスターブルー私の地球」を歌った3年E組が金賞を受賞した。 -
村の良さを再発見したいと、散策マップ「宮田村散歩」が完成
住民自主のむらづくりに取り組む宮田村のNPO法人「みやだみらい」が、宮田村市街地の隠れた魅力を紹介する散策マップ「宮田村散歩」を発刊。村の地域づくり支援事業の補助を受けながら、1年かけて完成させた。初版は1千部用意し、役場や公共施設、宮田観光ホテルなどで無料配布。「村の良さを再発見し、観光にも役立てば」と話し、続編の発行も予定している。
歴史、自然、人的の各資源を結びつけ、宮田村の魅力を見つめ直そうと、昨年から準備。古い街並みを今に残す中心商店街一帯を中心に、メンバーが地道に取材した。
A3版両面カラーで、イラスト付きの地図により価値のある建造物や寺社、公園などを明示。村民も知らない歴史的ないわれや特産品なども散りばめ、紹介している。
「観光客はもちろん、村民や近隣の人たちにもぜひ手にとってもらい、宮田村を歩いてもらえれば」と同法人理事長の天野早人さんは話す。
マップは村内のほか、同法人のホームページhttp://www.miyada.net/npo/からもデータをダウンロードで入手可能。
今後は第3号まで発刊予定で、市街地以外の宮田村も取りあげていく考えだ。 -
南箕輪村南部小「篠笛・フルートクラブ」
開校記念式典に向け練習南箕輪村南部小学校の「篠笛・フルートクラブ」は、開校10周年記念式典(10月29日)の演奏に向け、練習に励んでいる。
式典のオープニングを飾る篠笛と太鼓の演奏のため24日、小・中学生が参加する太鼓クラブ「CoCo龍」と1回目の合同練習が村民センターであった。
尺八・筝の会の両角忠幸さん、「CoCo龍」で太鼓を指導する中島園子さんが地域講師を務め、児童は手作りした篠笛で7月から音出し、ロングトーン、ドレミの指使いなどの練習を重ねてきた。
式典の演奏曲は「イチの太鼓」。篠笛の演奏部分は5音を組み合せた曲で、8月末から練習している。児童は、篠笛を吹く姿もずいぶんと様になり、太鼓の音に合わせて熱心に練習した。
式典ではフルートも演奏。「CoCo龍」のメンバーのうち南部小児童と卒業生による演奏「ぶち合わせ」もある。今後、学校のクラブ時間と土・日曜日を使って練習し、本番に備える。 -
箕輪町松島・田畑恵一さん(63)
今年7月初旬、郵便局の簡保の旅でチェコ、スロバキア、ハンガリーを8日間の日程で訪れた。「お金にはかえられない楽しい旅でした。感動があるうちに描こうと思って…」。初めて訪れた街で、感動に心ふるわせた景色を描いた水彩画10点を、箕輪郵便局ロビーで展示している。
最も印象に残っているのは、町全体が世界遺産のチェコのチェスキークロムロフ。「チェスキー城は、おとぎの国、夢の国に行ったような景色。本当に今まで行ったことのない素晴らしい景色」だった。展示作品も、チェスキークロムロフの街並みなどを描いたものが一番多い。
改築に600年をかけたというプラハ城内の聖ヴィート大聖堂。「東寺の五重塔がたしか完成までに56年かかった。長い年月だと思ったけど、600年というのは本当に…」。長い歴史を感じながら眺めた大聖堂も、優しい色彩で描いている。
これまでにもパリやローマを訪れ、その感動を絵に残してきたが、「今回は自然の造形ではなく、人が造った街。世界遺産の美しい街を見てきた。こんなきれいなところがあるんだなと感心した。造った人たちの思いを無駄にしたくない。滅多に行けるところではないので、自分だけでなく、こんなきれいな美しいものがあることを知ってほしい」。そんな思いを作品に込めている。
子どものころから絵が好きで、高校では美術部に所属。3年生で県展に入選した。卒業後、自衛隊に入隊。絵を描くどころではなかったが、長野県に戻って勤めるようになり4、5年のブランクを経て再び絵筆を持った。
「明るい、見て心が安らぐのが絵だと思う。美しく、心が晴れ晴れする絵を描くのが信条」
75年に南信自動車を創業。忙しい仕事の合間をぬって、夜にデッサンし、夜と昼では色が違ってしまうから-と色は昼間に塗る。伊那市出身で仏在住の画家、安川博さんの帰国時にはいつも指導を仰ぐが、自己流で描き続けている。
「年をとってくると手が震える。細かいことができない。女の人の瞳やまつげを描くときは息を殺して描くが、若いときみたいにはいかない。東山魁夷のような人は、年をとってもあんな美しい絵を描く。やっぱり天才だなと思う」。若いころとの違いを感じつつも、「人に見てもらえることが楽しみ」と、風景画や人物画など、時間を忘れて絵を描くことに没頭する。
水彩画は色を塗り重ねない。色を作ってから塗っていく。「一回変な色を塗るともう駄目」。そんな難しさはあるが、地の白さを残すように塗るのだという。
「作品を見ている人が、ここちょっと塗り足りないんじゃないか、私が塗ってあげようか、と思わせるくらいが一番いいんです。そういうふうに塗っていきたい」 -
世代を超えて伝統受け継ぐ宮田村元宮神社祭典
宮田村北割区の元宮神社例祭宵祭りは24日開き、屋台曳(ひ)きと獅子舞を奉納。3年に1度の余興もあり、地域がひとつになって盛りあがった。
お囃子(はやし)の大人たちを乗せ1トンにも及ぶ屋台。約50人の子どもたちが力をあわせて数十メートル引っ張りあげ、祭りは始まった。
さらに子どもたちの踊りやお囃子によって獅子舞が招き入れられ、境内で勇壮に演舞。世代を超えた協力で、祭りは最高潮に達した。
獅子舞は明治から、屋台曳きは一度途絶えたが、5年前に復活。祭典保存会が中心となって守り続けている。
「子どもが参加するから祭りもにぎやかになる」と保存会長の唐木登さん。
境内舞台の余興では、区内11すべての班が出し物を披露。踊りや歌など楽しい内容で、隣近所同士が互いの絆を深めあった。 -
伊那技専・デュアルシステム訓練1期生が修了式迎える
南箕輪村の県伊那技術専門校(石川秀延校長)で22日、同校内での訓練と企業内研修を半年づつ行う、機械科デュアルシステム訓練を受けた1期生3人が、他の訓練生ともに修了式を迎えた。修了生らは今までの学校生活を振り返り、新たな気持ちで社会に臨むことを誓った。
企業現場で働く期間を設け、若年者を就職につなげやすくするための「デュアルシステム訓練」は、厚生労働省と文部科学省が連携して実施する訓練システム。県内では同校と長野技術専門校が昨年10月から、飯田技術専門校が今年7月から取り入れ始めた。
修了生3人は、研修先の精密機械加工企業に就職内定を受けている。
式辞で石川校長は「これからの素晴らしい人生をつくるために、焦らず誠実にこつこつと努力することを願う」とあいさつ。機械科デュアルシステム訓練の修了生の栗原健さん(25)=箕輪町=は「これまで学んだ技能を生かし、社会に貢献できるよういっそうの努力をしていきたい」と答辞した。 -
原章氏県展と一水会展ダブル入選
第58回長野県美術展と第67回一水会展に、作風の異なる油彩2点を出品した伊那市の原章さん(69)=三洋グラビア会長=はこのほど、両展に同時入選した。
社長職引退を機会に、油彩に打ち込むようになって5年。今年は「伊那美術展」「県展」「一水会展」の入選を目標に取り組み、見事それを実現した。
柔らかな色調で風景画などを描くことが多い原さんは、今回初めて具象的作品にも取り組んだ。
県展の作品「静韻(いん)」は、薪ストーブなど身の回りにあるものを描いた静物画。赤と黒を基調として“静かさの中の強い響き”を表現した。
一水会展の作品「梨花咲く伊那谷」は、南駒を背景とした梨の花を優しいタッチで描き、郷愁を誘う作品に仕上げた。
原さんは「目標を立てて臨まなければ何事も成功しない。受賞は叱咤激励の意味もある」と喜びを語っていた。 -
高遠中でニートになる前に受けたい授業
全国に約500万人いると言われるフリーターやニートの増加を防ぐための、文部科学省委託事業「フリーター・ニートになる前に受けたい授業」の全国出張キャラバンが26日、高遠町の高遠中学校であり、3年生約70人が受講した。
「フリーター・ニートになる前に読む本」(三笠書房)の著者で、千葉県船橋市の専門学校職員鳥居徹也さん(39)が、中学校や高校を中心に全国30カ所を訪れ、約7千人に授業する。甲信越地区では初めて。3年2組担任の垣内秀明教諭が、自身が所属する教育団体を通じて依頼した。
授業では、正社員とアルバイトの生涯賃金の差が2億円ある実態や健康保険を納めないフリーターは治療費の負担額が多いことなど、スライドや、クイズ形式で解説。「努力してもすぐに成果がでずに辛いときはあるが、突破口が開けるときがくる。失敗は損にはならないし、成功は能力じゃなく、あきらめない、素直な性格から生まれる」と努力することの大切さを訴えた。
伊藤さくらさん(15)は「わかりやすく、楽しい授業だったから、すべてが心に残った。フリーターやニートは今まで身近に感じなかったが、授業を通して努力することの大切さなどを知った。将来を楽観的に考えないようにしたい」と話していた。 -
親子陶芸教室
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は親子・子どもふれあい事業9月の巻として24日、親子陶芸教室を東伊那の「ふるさとの丘あゆみ館」で開いた。市内の親子12人が参加し、陶芸家の内田輝夫さん=岐阜県瑞浪市=の指導で思い思いに作品づくりに挑戦した。
どんな作品を作るかは参加者それぞれの自由とされているものの、かっぱの置物は必ず1つずつ作らなければならないとあって参加者らは「皿や花瓶と違って難しい」などと言いながら、内田さんに作り方を質問したり作品を見て形をまねたりしていた=写真。
作品は10月22日の第2回教室で色を付け、うわぐすりを塗って窯に入れる。焼き上がった作品は下平のおもしろかっぱ館で12月まで展示される予定。 -
赤穂東小運動会
真夏のような陽気となった23日、駒ケ根市の赤穂東小学校(熊谷正校長)は第31回大運動会を開いた。強い日差しがぎらぎらと照りつける校庭で児童らはかけっこや大玉送り、綱引きなどの種目に汗を流しながら懸命に取り組み、訪れた保護者らはカメラ片手にわが子への声援に声をからした。
運動会の華、1窶・年の代表児童による男子リレーは、見つめる児童や保護者らの大声援の中、抜きつ抜かれつの大熱戦が繰り広げられた。最後まで勝負の分からない白熱したレースを堪能した保護者らは「すごかったね」「みんな速いなあ」などとしきりに感心していた。
女子騎馬戦では4人一組でつくった数十組の騎馬が砂ぼこりを巻き上げながら校庭を駆け巡り、帽子を奪い合う必死の攻防を見せて、紅白の対抗戦を一層盛り上げた。 -
どろんこクラブが収獲体験
宮田村公民館の親子学級「どろんこクラブ」は24日、春から育ててきたコメとフナを収獲。楽しみながら・ス実りの秋・スを実感した。
同クラブは宮田小学校近くの水田を借りて、春先からコメづくりに挑戦。フナも放し、成長を観察してきた。
この日は、約40人が参加。親が稲刈り、子どもたちはフナを網や手ですくった。
「あそこに、大きなのがいる」「獲れたぁ」など、泥だらけになってはしゃぐチビッコ。元気な声がこだました。
10月末に収獲祭を予定。コメは全てもち米のため「餅つき」を予定するほか、フナも調理して美味しく食べる。 -
南箕輪わくわくクラブお茶教室開講
南箕輪村の南箕輪わくわくクラブお茶教室が24日、村公民館で開講した。気軽に茶道に親しんでもらおうと開き、15人が道具の扱い方やお茶の点て方などを楽しく学んだ。
初回は開講記念で会員・非会員ともに無料で開放。小学生から大人までが参加した。
指導は表千家の沖村直次さん。門下生4人が手伝った。参加者は服紗さばき、茶杓や茶さじの扱い方などを少しずつ教わり、実際に各自でお茶を点てて味わった。
沖村さんは、「厳格なことは言わず、ポットを持ってきてテーブルの上で気軽に点て、抹茶を楽しんでいただくことが茶道を理解していただくもとになる。体験することで、子どもたちが大人になったときに、お茶がなぜ伝統なのかわかってもらえるのでは」と話した。
南箕輪小学校5年の小沢勇斗君は、「お茶を入れすぎて苦かったけど、茶せんでお茶を点てるのが楽しかった」と話していた。
今後は、毎月第3土曜日に開く。会員ならだれでも参加できる。 -
馬込勇ファゴット奏法セミナー
ファゴット奏者の馬込勇さんによるファゴット奏法セミナーは23日、伊那市の県伊那文化会館であった。中学生と高校生の7人が、吹き方や指使い、姿勢など基本から指導を受けた。
ファゴットは吹奏楽でも重要な役割を担うが指導者が少ないため、世界的に活躍し、後進指導にあたっている馬込さんの指導を受けて技術の向上を図ろうと年2回開き、今回12回目。塩尻志学館から3人、伊那東部中学校と箕輪中学校から各2人が参加した。
受講生は、ファゴットはまっすぐよりも少し下を見る、ろうそくをふっと消すように吹く-などアドバイスを受け、繰り返し練習に励んだ。
セミナーの最後には玄関ホールでアンサンブルコンサートを開き、来館者を前に練習を生かして熱心に演奏した。