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駒ケ根高原にリゾートホテル7日開業
駒ケ根市の駒ケ根高原、駒ケ池のほとりに新築されたリゾートホテル「中央アルプス駒ケ根高原リゾートリンクス」=写真が7日、開業する。マンションや戸建住宅の開発・分譲などを手掛ける愛知県のフジケン(牧甫社長、本社岡崎市)が経営。ヨーロッパ調の外観と料理、割安感のある料金などが特徴。環境に配慮した県下で初めてのオール電化ホテルでもある。予約状況も好調で、すでに満室の日もあるという。同ホテルは「インターチェンジから数分。観光にもビジネスにも気軽に利用できるホテルを目指す」と話している。
同ホテルの敷地面積は約7900平方メートル。鉄筋3階建てで述べ床面積約350平方メートル。部屋は全て洋室で70室。男女それぞれの大浴場と露店風呂(温泉は露店風呂のみ)がある。料金は2人1室・1泊2食付きで1人1万500円から(11月下旬縲・月初旬)。レストランは80席のビュッフェ式。迎賓館やホテルオークラで料理長を務めたシェフが腕を振るう。料金は夕食2625円から、とリーズナブルな設定。
7日には開業記念に「足長おじさんの七夕会」として、本社のある岡崎市の児童擁護施設「岡崎平和学園」の児童と保護者ら約40人を同ホテルに招待。同時に豊岡村の児童擁護施設「慈恵園」の児童らを姉妹ホテルの三河湾リゾートリンクスに招待する企画を実施する。 -
リラクゼーションスペース「くぇーぶぅ」 桜井沙織さん
03年7月、伊那市荒井区の国道361号線「室町」交差点横に、リラクゼーションスペース「くぇーぶぅ」をオープンした。英国式リフレクソロジー(足裏健康法)を中心としたマッサージを提供。わずか7坪の店は、日常の生活に疲れた現代人のくつろぎの場所になっている。
足裏健康法のほか、肩、背中の「オイルトリートメント」、モグサの熱でツボを温め、ビワ葉の成分を肌から浸透させる「びわキュー」竏窒ネど、メニューはさまざま。体の痛みを和らげ、披露回復、ストレス解消など、健康の増進を手助けする。
「肩の力を抜いて、緊張をほぐす、癒しの空間にしたい。お客さんが笑って帰れる店づくりを心掛けている」
◇ ◇
短大を卒業して企業へ就職。仕事の疲れを癒すため、友人の紹介で足裏マッサージの店へ足を運ぶようになった。初日の夜はぐっすりと眠れた。2、3回と通うにつれ、体も気持ちも楽になっていくことを実感した。
「人を癒したい」竏秩B2年半勤めた会社を辞め、東京で足裏健康法について学ぶことを決意。講師の下、マンツーマン授業で集中的に学習し、帰郷してすぐ、自分の技術を提供できる場所を探した。
その決断、行動に迷いはなかった。
「いろんな人にリフレクソロジーの良さを知ってもらいたかったから」
◇ ◇
一人ひとりに合った施術を提供し、それぞれの人の満足を追求する。
「人それぞれ痛いところや気持ち良いところがあり、来店する目的も違う。その人それぞれの自分では手が届かないところへ、手を届かせたい。しかも、口に出してもらうのではなく、自分がその人の足や体をさわって、何も言われないのに手が届くような施術をしたい」
オープンして4年目を迎える。振り返って感じることは、人と人とのつながりだ。
「自分が一人でやってこれたのも友人や家族、そして、お客さんの支えがあったからこそ。ここを必要としている人たちがいるから、もっと、もっと質の高いサービスを提供していきたい」
◇ ◇
「ここでしか味わえないもの」。同業種の店が増えているが、「店は小さいけど、自分の手でしか味わってもらえないものを求めてきてくれれば嬉しい」と笑顔が輝く。
窮屈(きゅくつ)な現代社会に生きる人々を元気にしてくれる、そんな店だ。 -
「信州伊那谷からの挑戦」発刊 (1)
輝く、元気な経営者たちの経営理念などを紹介した「信州・伊那谷からの挑戦縲怎Lラリと輝く!100人の経営者縲怐vが発刊された。上伊那の産学官が展開した地域振興キャンペーン「上伊那・輝く!経営者」(2003縲・005年)で紹介した約100人の元気な企業の経営者たちの言葉や姿勢をまとめたもので、それぞれの輝きの秘密、未来への情熱など、〈元気〉がずらりと並んだ。
今週のいなまいニューススタジオは、この本の発刊を記念して、同キャンペーン推進委員会の三井貞明委員長(元養命酒工場長)、南峰夫委員(信州大学農学部教授・上伊那地域の新しい産業像及び振興策調査研究委員会座長)をゲストに迎え、キャンペーン事務局の伊那毎日新聞・竹村浩一編集局長とともに、紹介された経営者たちの元気の秘訣にあらためて迫る。
また、次週は、この本に紹介された経営者の中から2人をゲストに迎え、経営者の生の声を紹介する。 -
信州伊那谷からの挑戦
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元気の秘訣は何? 経営のヒント満載!
上伊那の・ス元気な・ス中小企業経営者約100人の経営理念、経営姿勢などを紹介した単行本「信州・伊那谷からの挑戦縲怎Lラリと輝く!100人の経営者縲怐vが発刊された。
紹介されている経営者はいずれも、03縲・5年に上伊那の産学官が展開した地域振興キャンペーン「上伊那・輝く!経営者」で高く評価され、優れた技術、斬新なアイデアなどを駆使したそれぞれの事業展開は業界・消費者に広く受け入れられている。
同キャンペーンは、上伊那で輝いている経営者たちのユニークな経営手法、経営理念などに学び、これからの上伊那および信州の産業のあるべき姿、進むべき道を探るヒントを見つけよう竏窒ニ、地元の産業界、信州大学、行政などでつくる「キャンペーン推進委員会」(委員長・三井貞明元養命酒工場長)が展開。
2年間に、元気な経営者約100人を伊那毎日新聞紙面と地元ケーブルテレビ3局で紹介するとともに、パネルディスカッション、講演会、ミニ見本市、経営者表彰などを開き、優れた経営者とその事業内容を貴重な実例として広く事業者や住民にアピールした。
このキャンペーンは各界から高く評価され、「2年間で得られた・ス果実・スをぜひ地元に還元してほしい」との要望が関係機関などから多く寄せられるようになった。
推進委員会事務局を担当した伊那毎日新聞社は、それらの声にこたえ、キャンペーン期間中に「輝く経営者」たちをシリーズで紹介した新聞記事を再編集して、今回単行本として発刊した。
【2提言と見事に合致する・ス輝く経営者・ス】
長野県では02年末、県内企業の経営者や県知事らでつくる「信州ものづくり産業戦略会議」(座長・安川英昭セイコーエプソン会長=当時)が「持続可能な信州の経済と社会を支える信州ものづくり産業の方向」を提言で示し、その内容に盛り込まれた「健康・福祉、環境、教育にリンクした信州らしい、製造業、観光(商業)、農林業」を確立しようと官民が動き出した。
製造業を中心に活発な事業所が目立つ上伊那でも03年2月、産学官でつくる「上伊那地域の新しい産業像及び振興策調査研究委員会」(座長・南峰夫信州大学農学部教授)が提言をまとめ、上伊那の地域特性を踏まえた産業の振興を促した。
それらの動きと連動して民間主導でスタートした「上伊那・輝く!経営者キャンペーン」は、両提言が示した独自性のある経営をすでに提言前から展開している上伊那の中小企業や商店などを紹介する格好となった。
本では、100人の経営者たちと2提言の内容を比較し、合致点なども分析している。
【いろいろな活用を】
A4判、290ページ、オールカラーで読みごたえのある本に仕上がっている。定価3千円。企業経営だけでなく、地域再発見、学校教育、就職活動などにも貴重な資料として活用できる。
本の購入希望者は、伊那毎日新聞社に電話(0265・72・4101)かFAX(0265・77・1950)、またはE‐mail(info@inamai.com)で申し込む。
伊那谷の主要書店にも近く並ぶ予定。
問い合わせは伊那毎日新聞社(TEL0265・72・4101)へ。 -
議論白熱、名物丼どれに?
宮田村の新名物をつくろうと、村民にアイデアを公募した村商工会青年部(前林裕一部長)の名物丼プロジェクトは29日夜、部員らの投票で人気があった10作品を選考した。味やコスト、作りやすさのほか、インパクトなども考慮に入れて検討。村の特産品などを用いた独創性豊かなアイデアばかりで、甲乙つけがたく激論となった。今後は試作品をつくるなかで、最終的には1つに絞り込んで本年度中の完成を目指す。
5月に住民からアイデアを募り、寄せられた169点を部員や商工会役員、村関係者が投票方式で1次審査。10作品に絞り込んだ。
村のシンボルでもある「梅」を食材やイメージに使った作品が多かったが、なかには地ビールでご飯を炊いたり、肉を煮るなどインパクトが大きい作品も。
特産品の山ぶどうワインで煮た肉をのせた丼のほか、地元の石材店でつくる石鍋を食器にしてビビンバにするなど変り種もあった。
この日は、49人の部員と村産業建設課の職員3人が3グループに分かれ10作品を検討した。
「インパクトは強いが味の想像ができない」「丼はカツ丼のイメージが強いが、さっぱり味で勝負してみては」「話題性に最初に飛びつくのは女性。ヘルシーさも意識するべき」などと激論。
様々な観点から各作品の実現の可能性を探った。
10作品を4、5作品にまで絞り込む予定だったが、「味を確かめたい」という声も多く、今後の試作でさらに研究を深めることに。
前林部長や、プロジェクトを主導する同青年部ふるさと創造委員会の春日真一委員長は「少し形が見えてきた。みんなに喜んでもらえる丼を完成させたい」と話した。 -
駒ケ根商工会義所永年勤続表彰
駒ケ根商工会義所(渋谷敦士会頭)は28日、第52回永年勤続従業員表彰式を駒ケ根商工会館で開いた。市内の事業所に長く勤務した86人の勤続者のうち、出席した約40人一人一人に渋谷会頭が表彰状を手渡した=写真。渋谷会頭はあいさつで「企業の価値の一つに、長く勤める人がどれくらいいるか竏窒ェある。社員を大事にする会社で今後も自信を持って励んでほしい」と呼び掛けた。
表彰されたのは次の皆さん。
▼40年=小林紀充(北澤電機製作所)三富孝良(塩澤製作所)▼30年=木下久人(IAM電子)小林幸子(同)三石二美男、池上文夫、三好征(以上伊藤電工)山村光秋(伊南電工)木下武敏(春日モータース)下島静子(キョウリツ)飯島昇(天竜精機)木下千代子(中澤木材)田中みゆり(松井自動車工業)▼20年=田村高志(IAM電子)伊藤一美(伊勢喜)宮崎英子(北川製菓)今井美保(北澤電機製作所)友野まゆ美(同)宮原美津子、原田キク子、吉瀬恒子、米澤豊秋(以上キョウリツ)飯島伸一(小林工業所)木下富士子(駒ケ根観光開発)中村孝志(堺澤建設)小松英雄(セイビ社)渡辺和男(竹花工業駒ケ根支店)片桐謙治(同)宮脇幸治(天竜精機)下平正浩(同)下島幸作(ナパック)赤羽敏彦(同)森弘子(原製作所)森山泰子(同)木下斉(富貴屋建設)湯澤八重子(宮澤印刷)征矢美恵子(同)▼10年=横山和信(IAM電子)井口孝文(同)小松由幸、竹村茂、久保田公明、内山豪(以上伊勢喜)小松原明美(伊那醤油)宮下英滋、堀内臣成、高木洋子、古田眞由美、赤須志穂、中城雅志、気賀澤司(以上北澤電機製作所)竹村雅美(キョウリツ)米山隆弘(小林工業所)武井剛(同)林公浩(駒ケ根観光開発)酒井敏幸(駒ケ根管工業)大西さおり(駒ケ根商工会議所)平澤京子(駒ケ根労務協会)西村秋子(佐寿伊島田屋商店)伊藤幸子(同)澤森恒(セイビ社)工藤千都子(第一物産)小林幸平(竹花工業駒ケ根支店)征矢紫郎、吉瀬誠、中田周作、廣田地孝、佐野協児、荻原亮二、須藤卓宏(以上天竜精機)北原清吉、紫芝修、中島俊治、加藤昭治、湯澤裕紀(以上ナパック)中村侑子(富貴屋建設)小原忍(松井自動車工業)小澤忍(同)寺平不朽志、滝澤仁、宮澤純子(以上宮澤印刷)久保田かづみ(宮田観光開発)高坂今朝盛(同)萩村泰人(ヨウホク)吉澤崇人(同)吉澤純(吉澤組) -
みやだ味の歳時記特別企画
湧水地ビール、つまみといかが村の旬の味が楽しめる宮田村経済を考える会の「みやだ味の歳時記」は夏の特別企画として、村内酒販店が企画した地ビール「伊勢滝の風」と、ソーセージ、スモークチーズの詰め合わせを7月末まで販売している。
アルプスの湧水を用いる伊勢滝の風は村酒販店活性化委員会の企画。村内の醸造所「南信州ビール」で委託生産し、昨年から夏季限定で村内酒販店で発売している。
味の歳時記でも取り扱い、贈答用、自家用にと好評だったため今年も限定で200セットを用意。
330ミリリットル入り3本と、スモークウッドくるみのスモークチーズ2パック、味わい工房のソーセージ5本と詰め合わせた。
商品引き換えはビール発売初日の7月7日からだが、予約は既に受け付けている。
価格は3千円。クール便による全国発送も行う(送料別途)。
注文、問い合わせは伊東酒店85・2174まで。 -
「信州伊那谷からの挑戦」発刊(2)
上伊那の産学官が展開した地域振興キャンペーン「上伊那・輝く!経営者」(2003縲・5年)で紹介した元気な企業の経営者たちの言葉や姿勢をまとめた「信州伊那谷からの挑戦縲怎Lラリと輝く!100人の経営者縲怐vが発刊された。
今週のいなまいニューススタジオは、発刊を記念して、この本に紹介された経営者の中から、フロンティアの菊地睦昭社長、ネクストエナジー・アンド・リソースの伊藤敦社長をゲストに迎え、伊那毎日新聞・竹村浩一編集局長とともに、元気のヒントを聞く。
【菊地睦昭さんの紹介】
フロンティア社長。金型部品や専用機部品の単品受注生産を中心とする精密加工業。バブル経済崩壊後に会社を設立、大手メーカーだけでなく、全国各地の中小加工業者との取引を拡大してきた。精密機器加工や板金加工の中小企業が連携する「GENKI21」結成、仲間たちの会社の元気も共に支える。伊那市西箕輪。(写真左から2人目)
【伊藤敦さんの紹介】
ネクストエナジー・アンド・リソース社社長。太陽光発電、小水力発電、小型風力発電など、自然エネルギー、新エネルギーの普及に取り組む。新しく開設した太陽光発電リサイクルセンターは全国初の取り組みで、太陽光発電装置の性能チェック「太陽光のお医者さん」も展開している。発足から3年の若い企業。駒ヶ根市中沢(ショールームは駒ヶ根市赤穂、駒ヶ根インター東)。(写真左から3人目) -
伊那市総合開発株式会社株主総会
伊那市総合開発株式会社(社長・小坂樫男市長)は27日、第9回定時株主総会と取締役会を伊那市西箕輪の羽広荘で開いた。05年度4月1日から06年度3月31日までの決算と営業状況を報告。第10期営業計画を示した。
05年度の当期純利益は660万円。営業外収益として、伊那市から返還された温泉くみ上げポンプの立替金などの影響で、前年を大きく上回った。営業収益は前年より320万円少ない3億3800万円となったが、人件費削減など、経費削減に努めた結果、営業利益で130万円を上げた。
羽広荘については、宿泊、休憩、食堂利用、入浴、全ての区分で利用者数が減少。営業収益も前期比5・1%、940万円減の1億7千万円となったが、権兵衛トンネル開通の影響を受け、営業利益は前期を上回った。
割引対象者を子ども人数に換算して計算していたみはらしの湯については、利用者数の誤差、入湯税の一部未納があることが判明しているが、そのことへの言及はなされなかった。
この問題は、大人の割引対象者を子ども入場料金の対応分に換算してカウントし、入場者数も券売機のカウントのまま把握していたために生じた。市の監査で指摘を受けたみはらしの湯では、5月28日から従業員が手作業で割引対象者を記帳し、正確な把握に努めている。
これまでの未納金額については、カードの利用人数がわからないため不明で、現時点では追徴の申告などはないという。 -
中川村下水道建設事業が完了
中川村は89年に下水道等事業整備構想を策定し、93年に工事着手し、今年6月南原地区が公共下水道に接続され、下水道集合処理区全域が供用開始になり、14年の歳月と88億円の事業費を投じた下水道建設事業が完了した。
河岸段丘の中川村は、平地が少なく、下水道集合処理の難しい地形で、公共下水2処理区(片桐・大草)と農業集落排水4地区(片桐北部、葛島北林・上前沢・三共)からなる。96年2月の片桐北部クリーンセンターの供用開始を皮切りに、04年4月の三共クリーンセンターまで全6処理場が稼働している。
計画処理人口は公共下水事業が2施設で3500人、05年度年間処理水量は16万7千立方メートル。農業集落排水事業は4施設で計画処理人口は1790人、05年度年間処理水量は5万立方メートルとなっている。 -
中学生が村の特産品調査し、新たな味の開発も
宮田村の宮田中学校は27日、総合学習で地域に出て調査や交流を図る「調べ学ぶプラムデー」を開いた。2年2組は「宮田村を売り出そう」をテーマに、村の特産品を調査。それらを使って新たな名物を自分たちのアイデアで生み出そうと、料理開発に挑戦する姿もあった。
同学級は「これぞ宮田」という料理や菓子などを作ってみようと研究。マスや豆腐、キノコなど特産品ごと7つの班に分かれ、生産者の元へ足を運んだ。
そのうち「ドレッシング班」と「梅班」の9人は、町1区のレストラン・ときわへ。
「ときわの手作りドレッシング」は、子どもにもなじみの村の名産。
同中で収獲した梅を給食用のドレッシングにも加工してくれており、生徒たちは何か新たなヒントを得ようと店主の太田光一さんに話しを聞いた。
太田さんは「新たなものを作るのは大変だが、すごく面白いこと。物の大切さも分かるようになる」と生徒を激励。
ドレッシングにあう料理としてサラダスパゲティなどをアドバイスした。
できたてのドレッシングを分けてもらい、生徒たちはさっそく料理に挑戦。
「ドレッシング班」はスパゲティとマリネ、「梅班」は梅を加工して、新たな味を開発しようと取り組んだ。
「どうやって売り出すかなどは今後の課題。他の班とも協力しながら、オリジナルの味が生み出せたら」とある女子生徒は話した。
この日は各学級ごとテーマを持って学習。自然、歴史、社会問題など多彩な内容で、学校では学べない生の体験をした。 -
駒ケ根ソースかつ丼会総会
駒ケ根ソースかつ丼会(下平勇会長、43店)の06年度総会が26日、商工会館であった=写真。
伊那市がソースかつ丼の元祖の名乗りを上げてから初めての総会に約20人の会員が出席した。
下平会長は「92年、食による町起しとして、会が発足し、以来、13年間PRに努め、駒ケ根といえばソースかつ丼の町として全国に知られるようになった。ソースかつ丼の本場は駒ケ根、本当においしいかつ丼は本場、駒ケ根ソースかつ丼と、認知されるように努力したい」と、伊那市を意識し「歴史」と「本場」を強調した。
06年度事業は、基本方針に「元祖論争により、今までの努力や成果が失われないように、力強く本場づくりに取り組み、お客様に喜んでいただける『ソースかつ丼の本場駒ケ根』づくりの推進」-を掲げ、具体的事業に▽のぼり旗の作成▽ソースかつ丼旨みソースの販売▽看大新入生へのかつ丼無料券-など広告宣伝活動、「駒ケ根名物ソースかつ丼」商標申請、地域ブランド取得に向けた検討委員会の設置-などを掲げた。
議事終了後、伊那市が元祖の名乗りを上げたことについて、下平会長は「本場として、刺激になった。一層気を引き締め、会員が一丸となって、お客様に喜んでもらえる本場づくりにまい進したい」と冷静に受け止める。 -
ソースかつ丼会が総会
駒ケ根ソースかつ丼会(下平勇会長、43店)の06年度総会が26日、商工会館であった=写真。
伊那市がソースかつ丼の元祖の名乗りを上げてから初めての総会に約20人の会員が出席した。
下平会長は「92年、食による町起しとして、会が発足し、以来、13年間PRに努め、駒ケ根といえばソースかつ丼の町として全国に知られるようになった。ソースかつ丼の本場は駒ケ根、本当においしいかつ丼は本場、駒ケ根ソースかつ丼と、認知されるように努力したい」と、伊那市を意識し「歴史」と「本場」を強調した。
06年度事業は、基本方針に「元祖論争により、今までの努力や成果が失われないように、力強く本場づくりに取り組み、お客様に喜んでいただける『ソースかつ丼の本場駒ケ根』づくりの推進」-を掲げ、具体的事業に▽のぼり旗の作成▽ソースかつ丼旨みソースの販売▽看大新入生へのかつ丼無料券-など広告宣伝活動、「駒ケ根名物ソースかつ丼」商標申請、地域ブランド取得に向けた検討委員会の設置-などを掲げた。
議事終了後、伊那市が元祖の名乗りを上げたことについて、下平会長は「本場として、刺激になった。一層気を引き締め、会員が一丸となって、お客様に喜んでもらえる本場づくりにまい進したい」と冷静に受け止める。 -
美容室「花花」
箕輪町木下に開業箕輪町木下に美容室「花花(はなはな)」(上條美紀オーナー)がオープンした=写真。
営業内容は美容、着付け、エステ。可動式シャンプー台が特徴で、客が移動することなくシャンプーしてもらうことができる。建物は天井からも外光を取り込む造りで、着付け用の和室がある。
これまで3店舗で経験を積み、独立開業。店名は、愛娘2人の名前からつけ、「お客様、娘達、私の大事なもの」との思いを込めた。「気軽に皆さんに寄ってもらえる、外見がきれいになることに加え、心もゆったりと、ほっとできる店にしたい」という。
午前9時縲恁゚後6時30分。月曜・第3日曜日定休。完全予約制。国道153号線の木下交差点を東に進み、踏み切り手前すぐ。予約は花花(TEL・FAX70・6632)へ。 -
伊那接客業者防犯協会 600店舗へ啓発ステッカー配布
旧伊那市の飲食店組合など6団体でつくる伊那接客業者防犯協会(鈴木一比古会長)は22日から、飲食店での未成年者への飲酒提供を防ぐための啓発ステッカーを、同協会の加盟約600店舗へ配り始めた。
伊那署管内の伊那市高遠町の飲食店で本年2月、店員が17歳の少年らに飲酒をすすめた違反行為を重く受け止め、啓発ステッカーを作成した。これまで飲酒運転追放などを呼び掛けるステッカー配布はしたが、未成年の飲酒に関しては初めて。
ステッカーは黄色地の厚紙に、黒文字で「飲酒は20歳以上(法令)」と記され、左側下段に同協会名と「伊那警察署」と書いてある。大きさは縦27・2センチ、横9・8センチ。
鈴木会長は「組合員の店で同様の事件が発生しないよう、健全な経営をしっかりしてもらいたい」と話す。
協会内6団体の組合長らを通じ、1週間以内に各店舗へ配布し、店内の見える場所へ掲示する予定となっている。 -
ラベンダー摘み取りまもなく
駒ケ根市東伊那の花工房「やまぼうし(伊藤みち子主宰)」のラベンダー園で24日から摘み取りが始まる。ラベンダーはつぼみがふくらみ、花が開く直前でこれからが摘み取りの適期。7月上旬まで摘み取りができる。
伊藤さんは約3千平方メートルで、イングリッシュ系の早生(わせ)と晩生種を栽培。園内は1面青紫色で花の香りに包まれている。
「今年は冬の寒さが厳しく、枯れたものもあるが、花色は濃く、香りも最高」と伊藤さん。
ちなみに摘み取り料はひとつかみ500円で、たっぷり摘める。ラベンダーステックやリースなどラベンダークラフトの指導もある。
詳細は同工房(TEL83・9676) -
伊那市「越後屋」に兵庫県から研修旅行
JR飯田線伊那市駅前の御菓子処「越後屋」(竹村裕社長)へ20日、兵庫県篠山市の茶舗「諏訪園」の従業員ら11人が研修旅行に訪れた。昨年12月に店内を改装したことが同業者の目を引いた。研修者らは、ヒット商品を試食し、経営方針などを学んで参項にした。
越後屋は銘柄を3品に絞って販売している、創業1882(明治15)年の老舗。研修者らは、昭和30年代に4代目の当主が創作した「伊那のまゆ」や現当主が考案した「月夜唄」を試食したり、店内を見学した。
諏訪園の酒井義一社長(70)は「機械を使わず手作りで菓子を作っていることがすばらしい。本来の味を伝えることは自分たちの目指すものと同じ」と、竹村社長の説明に聞き入っていた。
店内は昨年12月に全面改装し、老舗のイメージを強く、落ちついた色の木を使った内装。店内は以前よりも照明を増やし明るく、10日ほど前には、ディスクオルゴールを設置し、来店客を和ませている。
改装後は20代前後の客層も店に足を運ぶようになり、売り上げは上々。伊那市駅前に店を構えているため、以前よりも駅前が明るくなったという声も多いという。 -
駒ケ根市に日本電産技術開発研究センター立地へ
精密小型モーターなどの製造販売大手の日本電産(永守重信社長、本社京都市)は飯島町田切にある長野技術開発センターを、駒ケ根市が研究開発用地と位置付ける赤穂中山原に移転することを決め、20日に駒ケ根市と立地協定書を取り交わした。協定には、土地は市土地開発公社がいったん取得し、樹木の伐採や土地造成などの整備を行った上で引き渡すこと、市は用地への連絡道路の新設(約350メートル)、既存道路の拡幅や付け替えなどの整備を行うほか、同社に対しては3年間の固定資産税相当額と不動産取得税相当額を助成することなどが含まれているという。協定締結を受け、市は22日の市議会本会議に、土地開発公社に2億円を支援するなどの補正予算案を追加提案したい考え。
用地は中央自動車道西側の山林約3・53ヘクタール(1万700坪)。3月に同社が土地取得の意向を示したのを受けて市は条件などについて具体的な交渉を進めてきた。一方で23人の地権者や周辺住民らとも協議を重ねてきた結果、大筋で了解を得ているという。市は同社の立地により、雇用の拡大と市内の協力企業への業務発注などが見込まれるほか、従業員の転入による人口増加や消費の拡大などの効果も期待できるとしている。
同社は1973年設立。06年3月期の連結売上高は約5369億円。資本金656億4800万円(06年3月現在)。 -
JA上伊那・松本空港からのチャータークルーズ実施
上伊那農業協同組合(JA上伊那)はこのほど、信州松本空港発着のチャーター機で行く「中国三峡クルーズ5日間の旅」を企画した。県外空港を利用したチャーター企画は過去にも企画してきたが、松本空港を利用した企画は初めて。近くの空港から旅行をしたいとする過去の利用者の要望があったことや、地元空港を活用することで地域の活性化につなげることなどを目的としている。チャーター機で重慶に降り立った後、3日間かけて中国最大の渓谷、瞿塘(くとう)峡、巫(ふ)峡、西陵峡をクルーズ船で下る。普通なら最大でも6日はかかる日程だが、チャーター機の利点を生かして時間ロスをなくした。
三峡下りのコースには三国志ゆかりの名所、旧跡が多く、蜀(しょく)の建国者・劉備が祀られる白帝城などがある。しかし、三峡ダムの完成を09年に控え、昔ながらの峡谷を見られるのも残りわずかだという。
ツアーを予定しているのは10月18日縲・2日。全行程、添乗員が同行する。クルーズ船は5階建て80室の大型客船でレストラン、診療所、スポーツジムなどさまざまな設備を備えている。定員は115人。現在順調に申し込み数を伸ばしている。
担当者は「普通はホテルとバスを行ったり来たりするが、クルーズで2泊することで移動も少なく、高齢者にも優しい旅行」と多くの参加を呼びかけていた。
問い合わせ・申し込みはJA上伊那旅行センター(TEL72・6127)、JA上伊那駒ヶ根旅行センター(TEL81・1130)へ。 -
健全経営前提、施設改修は段階的に
老朽化する観光開発施設について答弁経営する観光ホテルや山小屋(山荘)の施設老朽化と長期債務が問題化している宮田村の第三セクター宮田観光開発の社長に5月末就任した清水靖夫村長は20日、施設を全面改修ではなく部分改修で内部検討していると明らかにした。また、今までの経営体質を反省、清算するために社長に就いたと語り、職場環境の整備、観光資源の有効活用を含めた5点からなる改革基本方針を示した。
村議会6月定例会一般質問で答弁。老朽化が進む現施設では経営に影響がある点にふれ「このままではどうか、という指摘もあり内部で検討している」と説明。
ただ、改修するにしても健全経営が前提との認識を示し「全面改修ではなく、段階的に部分的な改修の手段を考えている」と話した。
経営改革の一環で同社は昨年、当時の矢田義太郎前村長が経営トップの社長を退き、会長職に。
社長非常勤が経営に支障をきたすとの考えに基づいたが、今年の株主総会で、清水村長はあえて社長に就任した。
この日の答弁で示した改革基本方針は、責任と権限を持った職場環境の整備など内部強化のほか、村内や近隣を絡めた観光資源の有効活用なども盛りこみ、推進にむけて強い意欲をみせた。 -
クレーム応対など学ぶ 電電ユーザ協・実践セミナー
日本電信電話ユーザ協会伊那地区(塚越寛会長)・駒ヶ根地区(坂井武司会長)の両協会共催の「IT時代の電話応対実践セミナー」が16日、伊那市美篶の信州伊那セミナーハウスであった=写真。
会員の応対技術の向上を目指すための恒例セミナーに、約50人が参加。現代礼法研究所の岩下宣子主宰が「クレーム応対と顧客満足」と題して講演した。
すぐに全面的に謝罪するのでなく限定的に謝罪、相手の立場で考える竏窒ネどの、クレーム対応の5つのポイントや、話し方のコツなどについて学習した。
「クレームを言ってくれるお客さまはありがたい人」とし、クレームは製品改良、新製品開発、サービス改善のための貴重な意見だと受け止めることが必要だと教えた。
岩下主宰は「お客さまの気持ちをさっしていかなければ、いざという時にマニュアルを越えた応対はできない。百人いればそれぞれのマナーがあるので、一人ひとりの立場になって考えることが大事」と呼びかけた。 -
名物丼アイデア募集に169点も
宮田村商工会青年部が村民に公募した名物丼のアイデア募集に、169点もの作品が寄せられたことが分かった。予想をはるかに超える反響に「村民の皆さんの地域活性に寄せる期待感の現れ」と部員たち。現在、審査を行っており、今年度中の完成目指して当地ならではの味を追求していく。
老若男女問わず応募があり、独創性あふれた作品も。村の特産品やシンボルでもある、マスや梅、豆腐などを使った丼も多い。
現在、全49人の青年部員と商工会役員、村観光協会などが、投票形式で1次審査。数点に絞ったなかで、その後は試作品をつくるなどして厳選していく。
前林裕一青年部長は「こんなに応募があるとは正直思っていなかった」と驚きの表情。
「皆さん色々なアイデアを持っていることが分かった。ぜひ、地域活性に活かしていきたい」と話した。
宮田村をアピールし、新たな魅力をつくろうと始まった名物丼のプロジェクト。
部員たちは村民の絶大な協力も得ながら、新たな名物をつくろうと、やる気を高めている。 -
レストランバー「R330」店長 田中康夫さん(31)
12日午後10時。サッカーのワールドカップ「2006ドイツ大会」の日本戦を観戦しようと、200インチの大型スクリーンの前に、満席となる約50人の利用客が集まった。
日本代表が先制ゴールを決めると、店内は歓喜に沸いた。ユニホームを着た観客らは、太鼓やタンバリンを鳴らして応援。一つの目的のために他人同士が集まり、同じ共有スペースの中で楽しむ…。そんな店づくりを目指している。
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2002年の冬、伊那市西春近の国道153号線近くに、レストランバー「R330」をオープン。大型スクリーンでオリンピックなどのスポーツの祭典や、ミュージックビデオを放映し、料理や酒に舌鼓を打つ。個室がある居酒屋ではなく、一つの店(=箱)の中で、利用客が一体となれる空間だ。
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中学生時代から自分の店を構えようと考えていた。「25歳までには店を持とう」と目標を立て高校卒業後、大阪や東京などの居酒屋やバーで働きながら資金集め。しかし、漠然と過ごす都会暮しに嫌気が差し、新境地・沖縄で生活を始めた。
ここでの3年間で、自分の方向性を決めた。見るものすべてが新しく、刺激が多かったと振り返る。理想とする「店」の形にも巡り会えた。
「沖縄の人たちは基本的にお酒が好きで、地元のことを愛している優しい人ばかり。長野県の人が大学や就職のために外へ出ていっても、帰ってきたくなるような店を持ちたかった」
1999年、24歳の夏に帰郷し、その年の秋にバー「Blue Juice(ブルージュース)」を開店。そして、3年後に2号店「R330」をオープンした。
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理想の店は自らがつくり出していくものではないという。
「自分は一つの箱を作っただけ。お客さんが、この箱をうまく使って、楽しんでくれればよい。自分でも思いつかなかったことを、お客さんたちがつくり出してくれれば」
地元に帰ったら、またあの店で会おうね竏窒ニ思える店。何か新しいものつくり出すのではなく、場所をいかに守れるかを考えることが必然という。場所を提供し続けることが、地元を愛する人たちの集まる店をつくり、地域の活性化につながると信じている。
「店の照明に人が集まるのではなく、店内で楽しんでいる一人ひとりのオーラが、違うお客さんを呼んでくれる。楽しいことは、お客さんが与えてくれるはず」 -
地元伊那谷産の竜峡小梅で梅酒仕込み始まる
宮田村新田区の本坊酒造信州工場で12日から、地元伊那谷産の竜峡小梅のみを使用した梅酒の仕込み作業が始まった。箕輪町と中川村の選果場から3日間で10トンの小梅を搬入。ブランデーとホワイトリカーに分けて約3か月間漬け、熟成を経て2種類の梅酒となる。 収獲されたばかりの小梅を工場に運び、手作業で洗浄。乾燥後、原酒が眠るタンクに投入した。
同工場初の梅酒としてホワイトリカーで仕込み、ブランデーを調合した「伊那谷の梅酒」を昨年4月に発売。
今年3月には仕込みからブランデーを使った「竜峡梅酒」が加わった。
小梅を使った梅酒は比較的少ないが、その味の良さで全国の消費者から好評を得ている。
「竜峡梅酒」は年間約4万本、「伊那谷の梅酒」は約五千本の出荷を予定している。 -
「みんなが幸せになる会社づくり」を考える
伊那青年会議所(JC)の経営フォーラムが10日、箕輪町文化センターであった。メンバーら約300人が出席し「みんなが幸せになる会社づくり」をテーマに、講演などを聞いた。
フォーラムは昨年に続いて2回目で、明るい豊かな社会の実現を目指して活動するJCが経営の視点からまちづくりを考えようと開いたもの。
58年以来47期連続の増収増益を達成した伊那食品工業の塚越寛会長は「社員の幸せを願って」と題して講演。「首切りは企業の業績を上げるのに正しいと錯覚がある。企業の成長は何を意味するのか」と問いかけ「社員の幸せを通して会社を考える。雇用は社会貢献。倒産させないために、どうするかが経営戦略」と人間尊重の経営を語った。また、座右の銘にしている二宮尊徳の言葉の引用、仲の良い社風を作り出す社員教育なども紹介した。
そのほか、香取感動マネジメント香取貴信社長、NPO法人茨城県経営品質協議会の鬼沢慎人代表理事による対談で、東京ディズニーランドのアルバイト経験を持つ香取社長が客を幸せにする感動サービスを語ったり、人と経営研究所の大久保寛司所長が「地域を豊かにするすばらしい会社」と題して話した。 -
名水地ビール仕込み作業
宮田村の酒販店が企画した地元の名水使った特注地ビール「伊勢滝の風」の仕込み作業が9日、製造委託した新田区の南信州ビールで行われた。酒販店主も作業に協力。活性化につなげたいと期待を込め、汗を流した。
村内酒販店8店でつくる「村酒販店活性会員会」が昨年夏にも発売。飲みやすさが好評で今年も7月上旬の発売を予定している。
原料の水は、村内標高1900メートルの伊勢滝近くにある湧き水。7日に村や住民有志らと協力して1500リットルを採水した。
この日の作業にも細田健一委員長らが参加。粉砕した約200キロの麦芽を苦労して採ってきた名水に投入し、麦汁をつくった。
水の特性を最大限活かして、キレのあるすっきり味に仕上げる予定。また、今季は間に合わなかったが、同委員会と南信州ビールなどは地元産の麦を使ったビールも開発しようと研究も進めている。 -
KOAの地域社会報告会・感謝祭にぎわう
KOA(本社伊那市、向山孝一社長)の地域社会報告会と感謝祭が10日、箕輪町の上伊那生産拠点「パインパーク」であった。向山社長が企業経営の基本的な考え方などを話したほか、社員が手づくり屋台を並べ、社員や家族ら来場者に無料で振る舞った。
報告会で、向山社長はKOAにとって5つの主体に株主、客、社員・家族、地域社会、地球を掲げ「お互いに信頼関係を築くことが経営の使命」と述べ、社会が持続可能な発展を遂げるための社会システムづくりを説明。また、学力や人と人とのコミュニケーション(人間力)が低下する中で、現場見学・実習に取り組む産・学連携による青少年育成、KOA森林塾、リサイクルシステム研究会などの活動も紹介した。
松林の敷地内には、打ちたてそば、社員が栽培した米を使ったいなりずし、和菓子、イカ焼きなどの屋台や、地酒がそろった居酒屋と約20店が並び、それぞれに長い行列ができた。
バザーは、社員から集めたタオル、陶器、バッグ、おもちゃなど1千点以上がそろった。格安とあって、何袋も買い求める人の姿が目立った。
子どもたちに人気だったのが木工教室や電子工作。子どもたちは社員の指導を受けながら、それぞれ足踏み木工せん盤を使った「かたかたバス」作りや遠心力で光と音が出るこま作りに挑戦し、完成に喜んだ。
特設ステージでは、社員でつくるバンド「KOMS(コムス)」の演奏やゴンベエワールドによるアートバルーンもあり、来場者を楽しませた。 -
伊那地区産業安全大会 労災防止へリスク除去を
7月1日縲・日の全国安全週間に先立ち、伊那労働基準協会(会長・向山孝一KOA社長)は8日、県伊那文化会館で伊那地区産業安全大会を開催した=写真。企業の安全担当者など約360人が集まり、労働災害発生状況や傾向、リスク管理の方向性を確認した。
昨年度、上伊那で発生した休業4日以上の労働災害は前年比6人減の182人で、そのうち死亡災害は3人。一昨年度までの増加傾向に歯止めがかかったが、いまだに被災者は後を絶たない状況。業種別労災発生で全体の4割を占める製造業は、前年比10人増の74人だった。
死亡災害の発生を防ぎ、労災を大幅に減少させるには職場に潜んでいる危険要因を的確に洗い出し、災害につながるリスクを効果的に除去させるなどの努力を継続することが必要竏窒ニの指摘があった。
4月1日から改正された、労働安全衛生法についても説明。過労による健康障害の予防のため、時間外労働の多い労働者は、医師による面接指導の結果で、就業場所の変更や労働時間の短縮などの措置を講じることができるなどの内容を確認した。
向山会長は「今年度中に会員の皆さんが抱えている切なる声を吸い上げ、もう一度私たちの組織の現状を把握し、協会の改善のきっかけになれば」とあいさつした。 -
名水地ビール2年目へ
昨年初めて発売し、飲みやすいと好評だった宮田村の伊勢滝近くの湧水を使った地ビール「伊勢滝の風」が、今年も来月初旬に発売される。酒販業界活性化とむらづくりの両面で、村内の酒販店や南信州ビール、住民有志らが協力。7日には幻の名水ともいわれる標高1900メートルの湧水まで足を運び、1500リットルを採水した。
酒販店8店でつくる「村酒販店活性化委員会」が企画。村内に醸造所がある南信州ビールで生産し、330ミリリットル入り瓶詰で約3千本を村内各店舗で7月7日から発売する。
採水作業は、未舗装の林道を車に揺られること約1時間。山中からコンコンと湧き出でる水を、10人の参加者がバケツリレーで汲み上げた。
汗を流した後の水の味はまた格別。活性化委員会の細田健一委員長は「昨日の天候で濁りなども心配したが、水質も味も抜群。今年もおいしいビールができそう」と話した。
アルプスから湧き上がるこの水の硬度は12度。「超軟水」の部類に入る。
昨年は水の特性を活かし、クセのないスッキリとした味に仕上げたが、今年も多くの人が親しめる飲み味を検討中だ。