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超大型店出店計画で意見交換
飯島町産業振興審議会が7日、役場であり、伊南地域への超大型店「ベイシア」「カインズホーム」セット出店計画について意見交換した。審議会では「超大型店との共存共栄は不可能。出店すれば、飯島町をはじめ伊南4市町村の既存小売店は壊滅的な影響を受ける」との認識で一致した。
駒ケ根市福岡地籍の伊南バイパスを挟んで、西にカインズ、東にベイシアを立地する計画が浮上。これを受け、7月10日、上伊那7商工会連名による「上伊那地域への超大型店出店に対する反対要請」が高坂町長に手渡され、8月1日、「伊南地域への超大型店進出に断固反対する共同声明」が伊南地域の商工会、市町村長、市町村議会議長などの連名で出された。
意見交換では「各商店が消費者ニーズに対応することを考えることが大切」など厳しい意見もあったが「一般の消費者にどうして反対するのか、理解されていない。消費者へのPRが必要」「町は農業、商工業など各産業が均衡ある発展によるまちづくりを進めている。その点からも超大型店の出店は望ましくない」「出店阻止には、消費者の理解と住民運動の盛り上がりが必要」など意見が出された。 -
どんぶりレンジャーと対戦?!
宮田村のヒーロー戦隊どんぶりレンジャーが3日夜、村の中心商店街で開かれた「夏の夜店」に出動。楽しいゲームで、会場に訪れた人たちと・ス対戦・スした。
水の中に落ちそうなゲームもあり、レンジャーは体を張ってイベントを盛り上げ。
チビッコはヒーローとの楽しい交流を思う存分満喫。夏休みの楽しい思い出にしていた。 -
縁日風情で夜の商店街賑やかに「夏の夜店」
宮田村中心商店街の真夏の風物詩「夏の夜店」は3日夜、河原町商店街一帯を歩行者天国にして開いた。実行委員会(中谷俊治委員長)の主催。金魚すくいや射的などの露店が立ち並び、浴衣姿の家族連れやカップルらで賑わった。
台風の影響で一時風雨も強まったが、例年同様に多くの人出で会場は埋まった。
梅が里宮田太鼓の演奏や村のヒーロー戦隊どんぶりレンジャーとのゲーム対決などイベントも多彩で、訪れた人たちは縁日風情を心ゆくまで満喫した。
夏の夜店は1974年に始まり、一時の中断を挟んだが、村商工会員らが中心となって商店街の活性化につなげている。 -
支援先の8団体・個人が活動報告
伊那谷地域社会システム研究所(理事長・向山孝一KOA社長)は4日、箕輪町の伊那プリンスホテルで、「支援先活動報告会」を開いた。過去に助成を受けた団体やKOAグループ各社などから約70人が出席。06年度に助成した8団体・個人がそれぞれ活動報告をした=写真。
同研究所は、環境保全や地域文化伝承などのために活動する団体・個人に対し、助成金を交付、支援する財団法人で96年に設立。毎年、助成先を公募、選考して決めている。報告会は本年で、10回目となる。
人間と自然との関係を基調に調査研究する「南アルプス研究会」は報告会で、南アルプス・仙丈ケ岳における環境保全活動を紹介。登山者への啓もう活動としての環境教育については、登山者の山岳環境荒廃に対する危機感と努力が環境保全に役立つことを説明した。
このほか、「伊那谷における里地・里山の生物多様性の生態学的評価と保全に関する研究」(大窪久美子)「さきおり文化の継承と普及」(信州さきおりの会)などの報告もあった。 -
箕輪町商工会プレミアム商品券5日発売
箕輪町商工会、みのわTMOネットワーク2004は5日、町共通の10%お得なプレミアム商品券を発売する。
町外で買い物をする傾向が進み町の商業力が低下していく中で、個人消費の喚起と現金の町外流出を防ぎ、地域商業の活性化を図る目的。今回で4回目。
販売は総額2200万円分。額面千円の商品券11枚入り1セットが1万円で1人10セットまで。5日午前9時から正午まで商工会館前。6日以降は商工会窓口で販売する。町内登録店舗での商品券使用期間は5日縲・0月8日。
問い合わせは町商工会(TEL79・2117)へ。 -
超大型店進出反対の共同声明
食品や衣料などを扱うスーパー「ベイシア」とホームセンター「カインズホーム」が合計店舗面積1万平方メートルに及ぶ新店舗を駒ケ根市福岡の伊南バイパス沿線に出店する計画があるとする情報を受けて伊南4市町村の商工会議所会頭、商工会長、市町村長、市町村議会議長、上伊那農業協同組合長は連名で1日「進出に断固反対する」とする共同声明を発表した。説明によると大型店占有率は県下全体では59・4%であるのに対し駒ケ根市は69・8%(3月末現在)。仮に1万平方メートルの店舗が立地すれば73・9%となり、良好な商業環境のバランスを大きく失う竏窒ニしている。声明ではこれに加え、優良農地の保全が強く求められている中、秩序あるまちづくりを進める上でこれ以上の超大型店の進出は住民の望むものではない竏窒ニしている。出店の影響は駒ケ根市だけにとどまらないことから、県商工会連合会上伊那支部広域協議会が4市町村に働き掛けて声明をまとめた。
進出に当たってこれまでベイシア側から駒ケ根市への説明などは一切ないため、具体的な規模や出店計画などは現在までのところ不明のままだが、一方でかなり多くの地権者が仮調印を済ませているとの情報もあるという。中原正純市長は「今後、こちらから接触することも検討する。中心市街地の活性化のため、何としても出店を阻止したい」と述べた。駒ケ根商工会議所の渋谷会頭は「(出店は)消費者利便のためと言うが、今でも十分過ぎるくらいだ」として進出に絶対反対する考えを強調した=写真。
ベイシア(本部・群馬県)は1997年3月設立の総合流通グループ企業。関東を中心に11県下93店を展開する。売上高2700億円(08年2月計画)、従業員数990人。カインズは同社のグループ企業。 -
名物丼が弁当に、先行販売で160食完売
宮田村の名物丼「紫輝彩丼」が弁当になって29日、同村で開かれたリンゴオーナー契約会の会場で販売された。
10月にコンビニ大手のサークルKサンクスが県内120店舗で販売を予定。同社の弁当を生産する村内のジャパンフレッシュが研究を重ね、和風仕立てで製品化した。
この日は先行して提供する形となったが、県外から訪れるリンゴオーナーの事前予約分を含め計160食を完売。
会場には名物丼のイメージキャラクター「どんぶりレンジャー」も登場し、購入者に丼食事券やタオルなどが当たる抽選会も。
丼プロジェクトの代表も務める小田切等村商工会青年部長は「反響も上々。弁当を食べて、名物丼を取り扱う12店舗にも足を運んでもらえたら」と期待を寄せた。 -
雑貨ショップオリーブ店主、畠中恭子さん(55)
昨年8月、アメリカン雑貨ショップ「オリーブ」を開店。オープンから1年が経過し「大阪からロケーションが気に入り、昨年8月にIターンしてきた。暑さから開放され、近所のみなさんと気がねなく、仲良くできてうれしい」。
1952年鹿児島県生まれ。医療系で働いていた父の影響や「人と関わる仕事をしたい」と看護師になり、大阪府立病院で32年間勤めた。「元気になって帰って行く姿に感動した。しかし、医療の現場は厳しく、定年を待たず早期退職した」。
夫婦共通の趣味は登山、北海道から九州など全国の3000メートル級の山を次々と踏破した。「山は平地では出会えない植物に会える。登頂した時の達成感が醍醐味、山に行くと元気になれる」。
趣味が高じて「いつでも登れるように、高い山の側に、ログハウスを建てて住みたい」と希望、中央道を往来しているうちに、温度、湿度など考え、長野県に決めた「風が強いのは計算外だったが、ほかは想像通り」と満足の様子。
長い間の病院勤務から「高齢になったら、他人に使われたくない、通勤もしたくない」と家でできる仕事を模索した。
子どもの頃から、物づくりに興味があり、独学で手編みや、人形づくりをマスターした。大阪時代は「かわいらしい物、楽しいもの、使い勝手のいいもの」など、雑貨店をはしごして見て歩き「いつかはこんなお店を」と構想を温めていたという。
アメリカン雑貨に絞ったのは、ログハウスにの雰囲気に1番マッチするからとか。
店名の「オリーブ」は若い頃のニックネームだったことや、夫は四国、妻は鹿児島と、南国生まれの夫婦が寒い所で頑張り、根付きたいという決意を現したもの。
同店にカントリーキルトやおしゃれなキッチン用品、カラフルなふたもの、楽しい置物、手作りのカントリードールなどアメリカン雑貨のほか、カントリードールの材料、毛糸など手芸材料が並ぶ。材料費のみで、人形づくりや袋物、帽子、セーターづくりなどを指導している。「お客様が『すてきにできた』と完成品を見せに来てくれる時が1番うれしい」と笑顔。
営業時間午前10時縲恁゚後7時。定休日・毎週水曜日ほか。詳細は同店(TEL86・5325) -
KOA 四半期経営成績を公表
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)は27日、08年3月期第1四半期(4縲・月)の財務・業績の概況を発表した。連結売上高は136億8800万円(前年同期比1・9%減)。コストダウンに努めたものの、貴金属相場の高騰が影響し、営業利益13億4千万円(同16・9%減)、経常利益15億7500万円(同20%減)だった。純利益は11億4500万円(同16・3%減)。
連結業績の第2四半期の受注は増加すると見込むが、材料高騰などの影響で、利益は厳しい状況が続くものとみる。中間期では、売上高278億円、営業利益27億円、経常利益31億円と予想している。
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KOAの取締役会で27日、自己株式の取得などを決議した。
経営環境の変化に即応できる機動的な資本政策遂行のため、上限50万株、9億円で買い受ける。取得期間は8月1日縲・8年3月20日。
6月30日時点の発行済株式総数は4135万6261株で、自己株式数は212万3463株。
中間配当金予想は1株当たり10円。技術革新に対応した設備投資や研究開発、財務体質の強化を図るとともに、自己株式の取得で株主還元に努める。
また、役員退職慰労引当金(特別損失5億5100万円)を計上した。 -
建設、水道両組合が地域ボランティア
宮田村の建設業組合(黒河内勇雄組合長)と水道業組合(小林真組合長は)は27日、村道の草刈りや井ざらいをボランティアで行った。6年前から行う地域貢献活動。炎天下の下、約20人が地域のためにと汗を流した。
太田切川に近い新田区の村道約1キロほどに渡り草刈り。道路にはみ出しそうなほど生い茂った雑草を懸命に刈り取った。
マレットゴルフ場東側の側溝では井ざらい。堆積した土砂を協力しながらかき出し、きれいにした。
ボランティア作業は、村の要望を聞きながら毎年実施。「ものを作りっぱなしにするのではなく、今後も維持管理に目を向けお手伝いしていきたい」と黒河内組合長らは話していた。 -
【「信濃鶴」長生社専務、杜氏 北原岳志さん】
06年度製造の新酒を対象にした全国新酒鑑評会で「純米大吟醸信濃鶴」が金賞に輝いた。純米酒が金賞を受賞するのは極めて珍しい。信濃鶴は過去、少量の醸造用アルコールを添加した吟醸酒で6年連続金賞受賞の記録を持っているが、02年に「純米酒しか造らない」と宣言して以降では初の受賞だ。この間の道のりは決して平坦ではなかった。
◇ ◇
「長男だからいずれは蔵を継ぐことになるだろうと思ってはいたが、まさか杜氏(とうじ)として酒を造ることになるとは考えもしなかった」
杜氏とは職人を監督、指揮する親方で、酒造りの総責任者だ。
大学は工学部に進学し、ものづくりの基本となる技術、品質管理などのほか、経営学も習得。90年に家業に入り、酒造にかかわるすべての仕事を覚えた。
数年後、長く働いてきた杜氏が体の具合を悪くした。後任の杜氏を探したが適当な人が見つからないまま月日が過ぎ、いよいよ翌年はもう働けない竏窒ニいう状況に追い込まれた。杜氏がいなければ酒は造れない。
「誰もいないのなら自分がやるしかない。だが、それまで8年間やってきたとはいえ、教えられてやるのと自ら先頭に立ってやるのとは全然別。必死だった」
苦労しながら杜氏として数年の経験を積むうち、自らの酒造りに疑問がわいてきた。
「日本酒の消費はずっと前から右肩下がりを続けている。消費者に受け入れられないのは単純にまずいからだ。それなら思い切って日本酒本来の原点の姿に戻ろう」と、醸造用アルコールを添加しない純米酒だけを造っていくことを決断した。純米酒だけの蔵は全国で十数軒しかない。父である社長を説得し、運命の大転換に乗り出した。
純米酒は「コクはあるが重い」というのが定評だ。案の定、当初は評判が悪く、売り上げも落ちた。鑑評会の金賞連続受賞もぱったりと途絶えた。しかしぐっとこらえて、コクを残しつつキレを出そうと、さまざまな試行錯誤を重ねて課題を一つ一つ克服。そして今年、5年間にわたる挑戦がようやく実を結んだ。
「やっと光が見えたような気がする。思った方向に向いているかな、って。味を評価されたこともうれしいが、純米だけに絞ったことで蔵として一本筋が通ったことが大きい」
◇ ◇
理想の酒は「香り高く、米の味わいがある程度出ていて、かつキレがいい」と言う。
「昔は抜きん出た酒を造りたい、東京で売れるような酒を造りたい、などと考えていた。今はね、結局自分の好きな酒を造ればいいんじゃないかと思うようになった」
酒は生き物だ。まったく同じに仕込んだつもりでも同じ酒にはならない。
「酒造りで、こうすればこうなる竏窒ニ確信が持てるのはせいぜい1年に1つ。長い道のりだが、地道な実験を繰り返しながら理想の酒を追い求めていきたい」
( 白鳥文男) -
お宝神社で初の夏祭り、ご神体のご開帳も
飯島町飯島赤坂の商業集積地アイタウン協同組合(岩村金男代表理事、9店舗)は21日、アイタウン敷地内の「お宝神社」で初めての夏祭り(例祭)を開いた。神事や縁日、フリーマーケットなどでにぎわった。
同神社は昨年7月、地域活性化を目的に、縁結びの神体を祭った社殿を設け、参道、石燈ろう、金色の鳥居も整備した。
昔、不思議な石も持った若い男女が、石の導きで、この地、アイタウン(開いた運)で出会い、結ばれ、子宝に恵まれ、商売も繁盛した-というのが、組合が創作した由緒とか。
組合員や町、町商工会など約30人が参列し、厳かに茅野神官による神事、ご神体の開帳などが行なわれた。神社前では縁日が開かれ、お宝グッズの販売、輪投げ、ヨーヨーつり、針金細工などのほか、飲物や食べ物の屋台も並び、夜遅くまでにぎわった。
また、ホテル陣屋では三波春輝さん(春ちゃん)、坂口未さん(ミィー)によるものまねショーも行なわれた。 -
駒ケ根雇用対策協議会設立
上伊那の有効求人倍率が1・6倍を超える水準で推移するなど求職者には望ましい状況が続く反面、企業側は深刻な人材不足に悩んでいる。雇用の確保が課題となっているこうした現状を打開しようと駒ケ根市は、産・学・官が連携しての雇用対策に乗り出した。趣旨に賛同した市内の企業約40社を会員に、赤穂高校、駒ケ根工業高校、伊那技術専門校と駒ケ根商工会議所、駒ケ根市が協力し、伊那公共職業安定所とも連携しながらさまざまな雇用対策を行っていく。
19日、会員企業と関係者約30人が出席し、「駒ケ根雇用対策協議会」を設立する総会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた=写真。総会で承認された07年度事業計画によると、U、I、Jターンを促進するため▽全国の大学を訪問してUターンをアピール▽企業ガイドを作成、配布▽盆、正月の帰省時に就職相談会を開催▽リクルート主催のUIターンフェアに参加竏窒ネどを実施。地元高校生に対しては、希望者を登録して地元企業についての情報提供を行うほか、高校の進路指導職員らによる意見交換会を開催し、地元企業への就職を呼び掛けるとともに、進学する生徒のUターンを促進するための対策などを検討していく。
初年度予算は会員企業の会費20万円のほか、負担金として商工会議所40万円、市100万円の計160万円。
会長に選任された中原正純市長は「人手不足の状況が続いていることから、今後はより強固な人材確保対策が求められる。協力して取り組んでいこう」と呼び掛けた。
伊那公共職業安定所の井口功所長は「行政が主導して雇用確保対策に取り組むのは上伊那で初ではないか。今後の成果に期待したい」と話している。 -
07年上伊那地区夏季一時金要求・妥結状況結果(第1報6月30日現在)
南信労政事務所はこのほど、07年上伊那地区夏季一時金要求・妥結状況結果の第1報(6月30日現在)をまとめた。
調査は6月30日から7月31日までに上伊那地区の民間労働組合32組合に対して実施。30日現在で21組合から要求が提出され、20組合が妥結している。
平均要求額は60万718円。前年同期より1万8079円下回っており、要求月数も2・34カ月と0・03カ月少ない。
それに対し平均妥結額も前年同期を1万3212円下回り、55万3841円。妥結月数は2・14カ月、前年同期より0・03カ月少なくなっている。
妥結分布では、50万円台が6組合と最も多く、次いで60万円台の4組合となっている。
平均妥結額は鉄鋼・金属の87万3197円が最も高くなっている。
最終報は8月10日に公表する。 -
ソースかつどんメニュー 肉の素材を生かした11品
「伊那ソースかつどん会」加盟店の一つ、ベルシャイン伊那店1階にある手作りレストラン「BELL」は、ソースかつどん専門メニューを2品から11品に増やした。肉の素材を生かしたメニューで、客の反応は上々という。
新たに加わったのは、8時間煮込んだ柔らかい豚の角煮を使った「豚角ソース丼」、豚ロースの薄切りを幾重にも重ねた「十二単衣ソース丼」、霜降りステーキ肉をミディアムに揚げた「牛カツソース丼」、お好み焼き風にソース・マヨネーズ・かつお節などがマッチした「ソースお好み丼」など。数量限定品もある。
売り出しから1カ月余が経ち、リピーターも多い。特に「豚角」「お好み」「ヒレ」が人気。
オーナーシェフの高見沢周司さん(57)は「オリジナルソースに合うメニュー作りに苦労した。これだけの種類をそろえたのは画期的なこと。肉の違いを楽しんでほしい」と話す。
これからもメニューを増やす考えで「伊那のソースかつどん」をアピールする。 -
三峰川総合開発工事事務所が優良工事施工者などを表彰
三峰川総合開発工事事務所の07年度優良工事施工者等表彰が17日、伊那市長谷の同所であり、竹田正彦事務所長から優良工事施工者や協力会社などに表彰状、感謝状が手渡された=写真。
表彰は06年度に完了した事業の中で、優秀な成績を修めた工事、業務を請け負った事業所や技術者を対象として毎年行っているもの。今年は対象事業3件のうち、美和ダム恒久堆砂対策施設環境調査業務に携わった1事業所と技術者1人が中部地方整備局長表彰を受けたほか、美和ダム再開発黒川地区堆積土整地工事の施工者、協力事業所2社と、技術者1人が三峰川総合開発工事事務所長表彰を受賞。美和ダム再開発黒川地区堆積土整地工事の関連では、協力事業所2社に対し感謝状が贈られた。
竹田事務所長は日ごろの協力に対して感謝の言葉を述べるとともに「今後も技術研鑚などに努力して、よりよい社会資本整備に協力してほしい」と語った。
表彰は次のみなさん。
【中部地方整備局長表彰】(業務はいずれも06年度美和ダム恒久堆砂対策施設環境調査業務)
◇優良業務請負者=環境アセスメントセンター
◇優良業務技術者=出縄二郎(環境アセスメントセンター管理技術者)
【三峰川総合開発工事事務所長表彰】(工事はいずれも05年度美和ダム再開発黒川地区堆積土整地工事)
◇優良工事施工者=ヤマウラ
◇優良工事協力会社=松川組
◇優良工事協力会社専任技術者=中島芳夫(松川組主任技術者)
【三峰川総合開発工事事務所長感謝状】
◇優良工事協力会社=ムサシ建設工業、モリテック -
上伊那地区電気工事協力会が昇柱訓練
上伊那地区電気工事協力会飯田支部上伊那地区(湯沢喜一地区長、37事業所)は19日、電気の引込工事を担う作業員を対象とした昇柱訓練を実施した=写真。約100人の電気工が参加し、安全に作業を行うための手順などを確認した。
訓練は新しい家を建てた時に必要となる電気の引込工事を中部電力から委託・許可されている電気工事店作業員を対象として毎年行っており、安全作業の実施と公衆災害防止などを目的としている。
参加者は、中部電力伊那営業所と安全委員らの指導を受けながら昇柱や高所作業における基本動作などを実施。そのほかにも現場写真を見て作業前の危険予知を行う講習などもあり、安全対策についての理解を深めていた。
湯沢地区長は「安全作業を行うことが一番の目的。伊那地区については3年間無事故きているので、これを継続していきたい」と話していた。
対象となる作業員は185人で、2日間にわかれて訓練に臨む。 -
上伊那の観光状況まとまる
上伊那地方事務所はこのほど、上伊那地区における観光の状況とその推移などをまとめた。
06年の上伊那地区の観光消費額は対前年伸び率で6・1パーセント減となる110億9千万円、利用者数も1・3パーセント減の446万人に留まったが、駒ケ岳ロープウエーの改修工事が完了した翌年となる99年からほぼ横ばいに推移。中央アルプス、南アルプスなどを代表する「自然」が観光資源となっている一方、天候に左右されず、通年を通して楽しめるような観光資源が乏しいため、駒ケ根ロープウエーや駒ケ岳高原の利用者数が地域全体の利用者数増減を左右している。
県外利用者のシェアは約50パーセント。また、宿泊を伴なう利用者の割合は約20パーセント、ホテル、旅館などの宿泊施設の数も県内の観光地と比較して半分以下ほどに留まっており、日帰り観光の割合が高い。
季節別利用状況は7月から9月にかけてが最も多い一方、1月から3月の利用は最も少なく、10月から12月にかけて観光客数が減少する県全体の状況と異なる。
外国人宿泊者数は03年以降増加傾向にあり、特に中国、韓国などといったアジア方面の伸びが顕著。アメリカからの旅行者も構成比の4分の1を占めている。
スキー場の利用状況については、県全体で利用者数が減少し続ける中、上伊那でも96年の200万人をピークに年々減少。03年から05年にかけては微増となったが、雪が少なかった06年は一転し、利用者数120万人と過去10年の中でも最低の数となった。 -
超大型店出店反対、商工会が村長に要請書
宮田村商工会は18日、上伊那地域への超大型店出店に対する反対の要請書を清水靖夫村長に手渡した。現在は村内に出店計画はないが、伊那市、箕輪町、駒ケ根市で計画が浮上しており、上伊那7つの商工会が連名で要請しているもの。
役場を訪れた前林善一商工会長は「中小の商工者にとって超大型店の出店は厳しい。高齢化社会が進む将来に禍根を残すことにもなり、地域振興の面でも考慮してほしい」と訴えた。
清水村長は「商店街はそこに暮らす人たちの生活の基盤でもある。各市町村とも結束していきたい」と理解を示した。 -
【石窯パン工房VESTA(ベスタ)代表 中根真輔さん】
店名の「VESTA」(ベスタ)は、ローマ神話の炉、かまどの女神の名にちなんでつけた。6月15日に開店して約1カ月。・スからだに優しいこだわりのパン・スの評判は上々だ。
◇ ◇
愛知県瀬戸市出身。妻の道子さんともども温泉が大好きで、毎週のように日帰りで駒ケ根市周辺を訪れていた。
「きれいな景色、きれいな水。駒ケ根がとても気に入って8年前に越して来た。どうせなら駒ケ岳が見えて山に近い所がいいと、中沢か東伊那に土地を探したがなかなかなくてね。取りあえず小町屋に住んだが、5年前にようやくこの東伊那に土地が見つかって移り住んだんだ」
だが、勤め先は瀬戸市のまま。駒ケ根近辺に職を探したが思うような仕事がなく、二重生活が数年間続いた。
「パン作りは以前から夫婦共通の趣味だった。実は東京に住む孫が卵アレルギーでね。食べられない物が多くてかわいそうだから、卵や牛乳を使わないパンを工夫して作っては送っていたんだよ」
「ふと世間を見回してみると、アレルギーやアトピーの子は意外に多いんだね。よし、それならうちの孫だけじゃなく、そんな子どもたちにも安心して食べられるパンを作ろう竏窒ニ思ったんだ」
パン工房を構えることを決意すると、東京に夫婦で通い、職人養成教室で1年間勉強した。一方で起業の勉強も必要だと、伊那商工会議所主催の創業塾を受講するなどして開店の準備を進めた。
「初めは工房だけのつもりだったんだ。注文に応じて作ったり、こっちから売りに行けばいいと思っていた。でもまあ、どうせだから店も開くことにしたんだ。しかし開店に当たって最も心配だったのは場所だね。東伊那の目立たない所だからお客さんが全然来ないかもしれないな、と話し合っていたが、始めてみたら意外に来てくれる。お客さんはこの近辺だけでなく、駒ケ根市全域から来てくれるし、評判を聞いて伊那市からも毎日数人が見える。ありがたいことです」
◇ ◇
ブルーベリー、イチゴ、モモ、リンゴなど、季節ごとの地元産の材料をふんだんに使った30種類以上のパンが店頭を飾っているが、すべてのパンの生地には卵、牛乳、バターや添加物は一切使っていない。小麦粉や塩、砂糖をはじめとする原材料も吟味した国産品。
「そりゃコストは高くて正直痛いが、何よりも安全性を優先したいからね」
石窯は遠赤外線の効果で生地の内側から焼けるのが特徴だ。
「一般的な電気やガスのオーブンは一度にたくさん焼くことができるが、石窯ではそれができない。効率は悪いね。だからたくさん注文が来た時には困るよ。でもそれがうちのこだわりだし、そんな思いはお客さんに伝わっていると実感している。やってよかったなって思っています」
(白鳥文男)
石窯パン工房VESTA(ベスタ)
TEL・FAX81・6057
電話やFAXでの注文もOK。配達も可能。
午前10時縲恁゚後6時。日曜定休。 -
地域循環バス試行運行開始
飯島町の新たな生活交通確保と利便性の向上を図る地域循環バスの試行運行が16日スタートした。初日は始発前に役場前で、町や議会、駒ケ根署、生活交通対策協議会、運行業者ら40人が出席し、安全祈願祭と出発式を行ない、交通安全や多くの利用、順調な運行を祈願した。
従来の高齢者や障害者を対象とした福祉バスを発展的に解消し、誰でも利用できる新公共交通体系を整備。町内5コースと昭和伊南病院1コースの6コース。業者委託し、全6コースを3台で循環する。運賃は全コース200円。試行は09年3月31日まで。
式で高坂町長は「約2年間の試行期間で、内容について検討を深め、2年後の本格運行に繋げたい。安全第1無事故で名実ともに町民の足になるように」と期待を込めた。
式終了後、参加者は役場前停留所を乗客を乗せて、発車する3台の始発バスを見送った。 -
循環バス
飯島町の地域循環バスが多くの町民の期待を担ってスタートした
。高齢者や障害者の利便性の向上のみならず、70代後半縲・0代の高齢者ドライバーを抱える家庭でも、これからは「危ないからバスで行って」と言える。ひと安心だろう▼今回のルートの特長はなんといっても毎日午前、午後合わせて4便を運行する昭和病院コース。飯島町から広域農道ふれあい橋を渡り、ノーストップで昭和病院に到着。帰りも同じ。駒ケ根市の南北を縦断する▼そこで、駒ケ根市内にも停留所を設け、駒ケ根市民も利用できるようにしたらどうだろうか。その場合3回の1回位の割合で駒ケ根市が飯島町から運行する。国道回りでもいい。両市町の住民にとって悪い話ではないと思うが(大口国江) -
なかがわいいじま選挙セール
飯島町・中川村広域連携商工会は29日から4日まで「投票所から『投票済証』を持ちかえって得しよう」をキャッチフレーズに「投票率アップ作戦なかがわいいじま選挙セール」を行なう。参議院選挙の投票率アップと商店街活性化の一挙両得を狙う。
広域連携後初の合同セール、上伊那初の選挙セールに飯島町20店舗、中川村18店舗が協賛した。業種は飲食、食品、衣料、スタンド、自動車販売など多種。サービス内容も、値引きから粗品進呈、ポンイト加算などいろいろ。期間は投票日の29日から原則4日までだが、個店の実情に合わせる。
「投票済証」は期日前投票期間中(13縲・8日)は両町村の期日前投票出口で、29日は各地区投票所出口で、1人1枚持ち帰ることができる。「投票済証」は両町村で有効。
投票率アップ作戦は、中川村商工会商業部が提案し、飯島町の同意を得て、両選挙管理委員会も了承した。
中川の「なか」と飯島の「いい」を大文字で書き「なかいい」を強調した選挙セールのちらしは新聞折り込みで全戸配布したほか、ポスターも作成し、PRしている。
飯島町商工会経営指導員の岡田修さんは「評判がよく、効果があれば、今後も国政、県政クラスの選挙でセールを続けたい」と話していた。 -
パブリックレコードが生きる喜び感じてと「命のうた・生きるうた」のCDを宮田中生徒に
宮田村のパブリックレコード(奥田憲一社長)は創立30周年迎え11日、生死の現場に立ち会った子どもたちの心の叫びをつむいで制作した音楽CD「命のうた・生きるうた」を宮田中学校の全校生徒らに寄贈した。2004年度の伊那市春富中学校3年生が病逝した亡き友人に捧げた言葉を曲にした「生きる」を1曲目に収録。「命が軽んじられる時代。生きることの意味を子どもと保護者一緒に感じてもらいたい」と奥田社長は話す。
生きることを許されなかった仲間を悼んだ生徒たちの気持ちがストレートに伝わる「生きる」。当時同校で音楽を指導していた小松徹郎さん(現在辰野町辰野中勤務)が曲をつけた。
「病気と闘い闘い抜いた友が天国に逝った
生きたくても生きられない人がいる 何不自由なく生きているこの幸せ 未来がある自分の命」「生きることそれは簡単であり 一番難しいことでもある」「生きるんだ 生きるんだ・・・」
松本第一高校(松本市)音楽部OBを中心とした「Musik Schatz(ムズィーク・シャッツ)」が企画した。
全24曲中8曲は県立子ども病院(安曇野市)の院内学級の子どもたちの詩に曲をつけたもの。生きようと必死に闘う幼い命が目に浮かび、心を打つ。
パブリックレコードはレコーディングから製造まで携わったが、「30年の節目にこんな素晴らしい曲にめぐりあえた」と奥田社長。
寄贈した360枚は宮田中生徒のほか、同校や小学校の教職員全員らに配布する。
宮田中の帯刀昇校長は「いじめ、自殺など連鎖反応する悩みも多い思春期。心に強く訴えるこのCDを子どもたちと一緒に聴きたい」と話した。
CDは6月15日から発売を開始しており、1575円。問い合わせ、申し込みはパブリックレコード85・2871まで。 -
田舎の家族として観光客を温かく迎え入れる竹松旅館
竹松泰義さん(62)
志げ子さん(59)お客さんがみんな親戚のようになっちゃうからね竏秩B
歴史と桜の高遠城下町にたたずむ竹松旅館。その3代目として、各地から訪れる観光客らを温かく迎えている。地元の珍味や季節の山菜やキノコを使ったこの土地ならではの料理は、先代のおかみの時代から変わらない。大きなホテルや旅館にはない家庭的な居心地の良さを求め、度々訪れる客も多い。
「何をするわけでもないけどぶらりと来て、『心が安らぐ』といってしばらく泊まっていくお客さんもいます。料理はすべて手料理。ハチの子もザザムシも全部うちで煮付けるんです。(巣から)ハチの子をむくのを見て、お客さんも『やりたい』って手伝ってくれたりもするんですよ。お客さんがみんな親戚のようになっちゃってね」と志げ子さんは語る。
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志げ子さんの母親である先代のおかみは、雑誌などで紹介されたこともある名物おかみだった。「おばあちゃん来たよ」と、おかみと話すことを楽しみに訪れる客も少なくなく、まさに“田舎おばあちゃん”のような存在。もてなしにも「お客さんに喜んでほしい」という精一杯の思いが込められていた。
そんな母の姿を幼い時から見て育った志げ子さん。泰義さんとの結婚を機に後を継ぐこととなり、「私もお客さんが喜んでくれるようなもてなしをしたい」と決意。地元の食材を使った手作り料理などを引き継いだ。
春にはフキノトウやタラノメ、秋にはマツタケ料理竏秩B四季折々に地元で採れる食材を使い、すべて手作りで出す。団体客であってもそれは変わらないため、合宿などの時は家族総出で大忙しとなった。
「でも、お客さんが喜んで帰っていく姿を見ると全部忘れちゃうね」と笑顔を見せる。
中でも、20年ほど前から続けている「マツタケ料理」は、広く知られるようになり、全国各地から足を運ぶ客も多くなった。マツタケももちろんすべて地元で採れたもの。
「年によって確保できる量は違うが、不作だったからといってそう簡単に価格を変えることはできない。だからといって輸入マツタケを使うというのも違うと思う。毎年楽しみに来てくれるお客さんがいるからね」と泰義さん。
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会社勤めをしながら志げ子さんを支えてきた泰義さんも、退職した2年ほど前からは旅館業に専念している。
「大きなところと違って、掃除から布団敷きまで全部やらなきゃいけないのは大変」とする一方、毎年合宿に訪れる子どもたちの成長や、旅館を訪れるさまざまな人たちとの出会いを夫婦で楽しんでいる。
「合宿で訪れた小学生が指導者となって戻って来てくれたり、学生時代にお金がなくて泊めてあげた人が泊まりに来てくれたり。いろん人がいるけど、戻って来てくれるのは嬉しい」
一方、以前からの課題だった「桜以外の観光資源の開発」に加え、交通網が発達したことで日帰り観光が増加しており、今後徐々に宿泊者が減少していくのではないかという新たな懸念も生まれている。
「城下町として灯篭まつりなどいろいろやってきたが、なかなか観光客が定着するまでに至らなかった。しかし高遠町は合併しても歴史の街。そういうものを整備して、やっていければと思う。ぼくらの代は何とかなるが、できればここへ残していきたい」 -
駒ケ根市経営講座第1回
駒ケ根市、駒ケ根商工会議所、テクノネット駒ケ根が地元企業の経営者、管理者らを対象に開く駒ケ根経営講座の07年度第1回講座が9日、駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開かれた。会員約60人が集まり、高血圧の原因となる酵素「レニン」の遺伝子解読で知られる国際科学振興財団バイオ研究所所長で筑波大名誉教授の村上和雄さんによる講演「笑いと夢が可能性を引き出す 遺伝子ONの生き方」を聴いた=写真。
村上さんは「心を変えれば遺伝子の働きも変わるのではないか」との仮説を証明しようと、吉本興業の協力を得て糖尿病の患者に対し、大学教授の講義と吉本の漫才をそれぞれ聞かせた後に血糖値を測定したところ、漫才の後の方がかなり良い値を示した実験について説明した上で「薬には副作用があるが笑いにはない。環境や考え方を変えれば遺伝子のスイッチがONになることが分かった」とユーモアを交えて話した。
講座は来年3月にかけ、計5回開かれる。 -
・ス名物丼・スさらに一緒に盛りあげよう、近くホームページも開設へ
宮田村商工会青年部と村内飲食店12店でつくる「名物丼プロジェクト」は総会を10日開き、3月に誕生した名物丼「紫輝彩(しきさい)丼」をさらにPRし、村の活性化につなげていこうと確認した。
近日中にホームページも開設予定。既にパンフレットやのぼり旗も完成しており、キャラクターの「どんぶりレンジャー」も活用して販売促進、地域おこしを積極的に進める。
席上、会長の小田切等同青年部長は「3月の発売以来好評。今後も定着するよう取り組みたい」とあいさつ。
飲食店代表で副会長の近藤俊吾さんは「よいアイデアを出し合い、今後も成功させていこう」と話した。
今後、どのように販促に取り組むか意見も交換。東京の百貨店で開かれる物産展に出展の打診があることなども報告し、検討材料にした。 -
梅が里麦酒・ス誕生・スに乾杯、パーティーで祝う
宮田村の名水地ビール第2弾「梅が里麦酒」の誕生記念パーティーは、発売初日の6日夜に村内で開かれた。・スビール党・スら100人余が集まり、樽だしホヤホヤの生で乾杯。キレのあるすっきりした飲み味は好評で、関係者は「最高。定番の特産品にしていければ」と期待を強くした。
無濾過でレモン色のビールが注がれ、訪れた客はゴクゴクとのどを鳴らした。
「苦味が控え目でさっぱりした感じ。私たちにも飲みやすい」とテーブルを囲んだ女性たち。
50代の男性は「普通のビールはすぐにお腹にたまり日本酒に変えるが、これだったら何杯でもいける」と酒豪ののどもうならせた。
住民有志でつくる村おこし実行委員会が企画し、新田区の梅公園に湧き出た水を用いて近くの南信州ビールで千リットル限定醸造。
村内酒販店7店のみで取り扱い、330ミリリットル瓶500円で発売している。 -
アマランサス普及に間引き体験
健康食材として注目される雑穀アマランサスの間引き体験が7日、伊那市東春近の畑25アールであった。市内を中心に、南箕輪村、中川村などから主婦や親子連れなど30人が作業に汗を流し、間引いた若菜を持ち帰った。伊那地域アマランサス研究会・伊那商工会議所主催。
6月上旬に種まきしたアマランサスは、高さ約30センチに伸び、参加者は20センチ間隔に1本を残し、あとははさみで切った。1うね40メートルで、若菜20キロが取れるほど。
南箕輪村の伊東瑞枝さんは「栄養が高いと聞いた。苗を持ち帰って育て、料理に使ってみたい」と楽しみにしていた。
地域振興や障害者の働く場を確保しようとアマランサスを生産・販売する山岸深雪さんは「間引きは人手のいる作業で、昨年は大変だった。体験を通し、アマランサスの普及の一つになれば」と話した。食べ方は「おひたし、卵とじがおいしい」。
伊那商議所は、若菜の粉末化や若菜入りギョーザを研究し、商品化したいとした。
アマランサスの花は鑑賞用、葉や実は食用になる。葉の栄養分はホウレンソウを上回り、たんぱく質、カルシウム、鉄などが豊富で、機能性ではコレステロール低下作用などがあるという。
実は10月に収穫する。 -
トヨセット駒ケ根工場しゅん工披露式典
オフィス家具や鋼製事務机などの製造・販売を手がけるトヨセット(富岡靖明社長、本社愛知県安城市)が昨年度から建設を進めてきた駒ケ根工場(北の原工業団地)と駒ケ根流通工場(大田原工業団地)の施設が完成し6日、駒ケ根工場で披露式典が行われた。中原正純市長をはじめ村井知事など各界の来賓を招き、鏡開きなどで完成を祝った=写真。富岡社長はあいさつで「安城工場の設備の老朽化などから新設を計画した。駒ケ根市は豊かな大自然の中にあることから、工場も景観や環境に配慮した設計とした。地域とともに発展していきたい」と述べた。
駒ケ根工場は敷地面積約3・9ヘクタールに鉄骨2階建て(一部3階)工場棟(延べ床面積約2万9千平方メートル)、駒ケ根流通工場は敷地面積2・4ヘクタールに鉄骨平屋建て(一部2階)工場棟(延べ床面積約1万3千平方メートル)がそれぞれ完成した。今後生産設備を搬入、設置し、稼動開始は共に10月末を見込んでいる。従業員規模は約100人の予定で、地元採用社員は10月までに60人とする計画。このうち、既に採用された39人は現在安城工場で研修している。
駒ケ根工場は一定以上の規模の工場新設などに助成金を交付する県の「ものづくり産業応援助成金」事業に認定されている。同社は工場稼動後、来年3月までに環境基準の国際規格取得などの条件を整えた上で助成金交付を申請する予定で、最高額の3億円の助成を得られる見通し。