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特産山ぶどうワインに「樽熟成2005」誕生
宮田村特産の山ぶどう交配種ヤマソービニオンを醸造し、2年寝かした赤ワイン「信州駒ケ原樽熟成2005」が誕生した。醸造販売元の本坊酒造信州ファクトリー(新田区)は「ヤマソービニオン種を用いた本格的な樽熟成タイプは全国的にも例がない」としており、主力銘柄の「紫輝」「駒ケ原」とはまた違った重厚感が味わえる・スプレミアム・スなワインに仕上がった。
05年産の原酒から樽に調和するものを選択。1年半オーク樽で熟成し、その後半年間はビンに寝かした。
宮田村特産の赤ワインには以前にも樽熟成があったが、今回のように長期間かけた本格的なものは初めて。
樽の香りと山ぶどうの風味が引き立つフルボディタイプで、新たな味わいの楽しさが広がりそうだ。
限定1154本で800本は村内をはじめとした上伊那地域に出荷。同ファクトリー内にある売店でも70本のみ取り扱い、一部首都圏などでも販売する。
価格は2500円(消費税抜き)。問い合わせは本坊酒造信州ファクトリー85・4633まで。 -
上伊那の各企業で入社式
上伊那の各企業で1日、それぞれ入社式があった。緊張した面持ちで式に臨んだ新入社員だが「会社や地域に貢献できるよう頑張りたい」など力強く抱負を述べた。
原油高騰の影響に伴い、経営環境は厳しく、訓示に立った経営者は経営理念を踏まえながら「社員の団結」「コミュニケーション能力の向上」「お客さま第一主義」などを促し、新入社員の活躍に期待した。
各企業で、新入社員は「仕事に誇りと向上心を持って取り組みたい」「自分の言ったことに責任を持って楽しく仕事をしたい」「だれからも信頼される社員を目指したい」など社会人としての抱負や決意などを語った。
KOA(本社・箕輪町、向山孝一社長)は、県内外から35人が入社。式には、保護者も同席した。
2日から10日間、会社の概要やビジネスマナー、工場見学など研修を受け、仮配属部門で実習して業務に就く。 -
ガソリン値下げ
ガソリン税の暫定税率が1日午前0時で期限切れになり、ガソリンにかかる税金が1リットル当たり約25円下がった。上伊那地方でも一部のガソリンスタンドが値下げに踏み切ったが、多くのスタンドが前夜から必死に情報を集め、ぎりぎりまで判断を保留。1日午前10時過ぎにようやく価格変更を決断したスタンドなどもあり、業者側の困惑の深さを浮き彫りにした。
期限切れ前の3月末までに各スタンドに納められたガソリンには暫定税率分が含まれているため、在庫を残したまま1日に値下げしたスタンドは在庫の暫定税率分を自己負担。・ス赤字覚悟・スで周囲との価格競争に参入せざるを得ない異常さに、政府への批判も相次いでいる。
伊那市内4カ所のスタンドを経営する業者は1日午前に値下げを決めた。値下げ額は、暫定税率相当分の25・1円から原油価格高騰による値上げ分を差し引いた21円。会社側は「よそが下げているから仕方ない。値下げ分をうちで負担しなければいけないので大変だよ。とんでもない政治だ」と怒りをあらわにする。
同社のスタンド従業員によれば、31日まで消費者の買い控えが目立ち、「500円分入れてくれ」と言う客などもいた。値下げ後は「下がって当然」ととらえる利用客も多いとのこと。
一方、伊那市内に2スタンドを持つ業者は「在庫は絞ってきたが、まだ少し残っている。それをさばいてから値下げするつもりだが、周囲に値下げが増えてきたら検討する。固定客は理解してくれている」との方針で、状況を見ながら値下げ時期を早める可能性を示唆している。 -
宮田ビジネス学院に校長制導入、商工会人事で組織強化
宮田村商工会は4月1日付の人事異動で、運営する宮田ビジネス学院に校長、副校長制を導入。校長は本会経営指導員の湯沢健二氏が兼務し、副校長にはインストラクターの金田正美氏が就く。
ビジネス学院は今年度2年制コースも開講するなど、カリキュラムの充実も図られてきており、より組織を強化するために校長制をしく。
また、外国人企業研修生受け入れなど担当する労務対策課長に中原憲視氏が新任する。 -
【入社式】ニシザワ(本社・伊那市) 荒木康雄社長
日本の経済は、大きな新しい局面を迎えている。原油価格をはじめとし、いろいろな物価が上がっていく時代。これからみなさんは、流通業、サービス業に携わることになるが、ぜひ、今のフレッシュな気持ちを持ち続けてほしい。われわれは常に、お客様が「どう感じられるか」ということを大切にしながら、仕事を進めていきたい。次に、仕事を通じて社会の役に立つという気持ちを持ってもらいたい。それが、この地域で流通業を営んでいるわれわれの社会的使命だと思う。また、コンプライアンスを重視し、みなさんは今日から、ニシザワの従業員の一員として正しいことを正しくやってほしい。仕事を離れても、社会人として、人間として基本的なことは守るという自覚を持って臨んでもらいたい。ニシザワに新しい息吹とエネルギーを運んでくれることを心から期待したい。
##(新入社員)
新入社員10人
(前年比1人増)
大学卒6人、高校卒4人 -
伊那商工会議所が通常議員総会
伊那商工会議所の通常議員総会が26日、伊那商工会館であった。議員約50人が出席し、08年度事業計画などを決めた。
向山公人会頭は「原油高騰などの影響で、経営環境は厳しさが続いている。中小企業が元気を持って取り組むことが、地域活性化につながる」とあいさつ。
08年度は、中心市街地の空洞化が進む中、街中に居住空間を生み出すまちづくりを視野に入れ、行政や商店街と連携しながら市街地活性化に取り組む。また「食と健康」をキーワードに、地域の食文化を情報発信する。主要事業に▽リニア中央エクスプレスBルートの早期建設促進運動の展開▽伊那北周辺「学生の街」ビジョン醸成事業▽ローメンなど伊那地域の食資源クローズアップ事業の推進▽空き店舗の情報収集▽企業間交流で受注の道を探る広域産産マッチング事業の推進▽知識や技能などを持つ退職者と人材を求める企業をマッチングさせる団塊世代チャレンジ支援事業▽市内事業所ポータルサイト「いーさいと」構築事業竏窒ネどを盛った。 -
どんぶりレンジャー、下條村のローカルヒーロー大進撃に参加
宮田村のヒーロー戦隊どんぶりレンジャーは23日、全国各地の・スご当地ヒーロー・スが下伊那郡下条村に集まった「第5回ローカルヒーロー大進撃!」に初参加。使命でもある村の名物丼「紫輝彩丼」もPRし、そばの早食い競争でも健闘した。
「地域戦隊カッセイカマン」の本拠地でもある伊那谷の下条村に全国各地15組のヒーローが集結。遠方からも馳せ参じたが、どんぶりレンジャーも他に劣らない個性で異彩を放った。
そばの早食い競争には、自信満々のブルーとレッドが出場。14杯と11杯で惜しくも優勝はできなかったが、ハートと胃袋の強さを会場に集まった多くの人たちにアピールした。
会場では紫輝彩丼のパンフレットなども配布。村商工会青年部員扮するレンジャーを率いる同部長の小田切等さんは「全国のヒーローと交流も深まり、色々勉強になった」と話した。 -
原田秀人さん(62)飯島町七久保千人塚
昨年11月11日に飯島町七久保の千人塚公園入口にそば工房「麗嶺庵」をオープン、4カ月が経過し「思っていたよりも順調、お客様は少ないが、口コミや1度来店していただいた人が友だちを誘ってきてくれる。春になり、季節もよくなれば、お客様も増えるのでは」と期待する。
1945年飯田市内に生れ。地元の精密工業に昨年7月まで勤務した。
そばとの出会いは8年前、ネパールのカトマンズで、日本で修業した現地人のそば屋でざるそばとそばがきを食べて「すごく、おいしい」と感動。帰国後、独学でそば打ちを始めたが「本格的にそば打ちを学ぼう」と、有給休暇や土日曜日を利用し、上京し、そば打ちの専門学校「江戸東京そばの会」で二八そばを基礎から学んだ。 学校では朝から晩まで、1番少ない基準1キロを1日20回以上打ち続けた。「習い始めた1、2年は切りの庖丁さばきが難しいと感じた」。3カ月基礎コースを終え、さらに研修生として3年間腕を磨き、そば打ちに自信がつき、出店の場所探しを始めた。
西に中央アルプス、東に南アルプスが連なり、里にはそばの花が咲く、七久保の地を見て、一目で気に入り、売地の看板を見て即決したという。「この地で自分で栽培したそばを提供したい」と、店の建設に並行し、8月盆過ぎに、隣接の休耕田に秋そばを蒔き、10月に200キロを収穫した。
現在、店で使用しているそばは、生産者とほ場を指定したこだわりの常陸秋そばだが、順次、自分で収穫したそばに切り替えていく考え。「自分で栽培したそばを試食してみたが、食味はいい」。
そばやつゆの味に大きな影響を与える水は、冬期間は飯田市の日本百名水の1つ、猿庫の泉から汲んでいるが、春になったら、与田切公園の「越百の水」を使用する「越百の水は猿庫の泉と比べて、全く遜色のない良い水質をしている」。
つゆの鰹節は本場から取り寄せ、しょう油、みりんも味を見ながら、そばに合う品を厳選した。
薬味の辛味大根は下伊那郡下條村の「親田辛味大根」を使用。畑を指定し、1番良い品を買い入れているとか。
厨房には電動の石うす挽き機の横に、天然記念物の蟻巣石の手挽き臼もあり「荒挽きにしたり、いろいろな挽き方ができ、味に差がでる」とか。
そば打ちの基本は水回し。水回しがよしあしが庖丁さばきにも影響し、味を決める。丁寧に水回しを行い、体全体でこね、コシを出す。1・2ミリまで薄く伸ばす「薄いと、短時間でゆでることができる」とか。
「ものすごくうまいそばを出したい。そのための準備、研究に時間を掛けたい。会食にも力を入れ、そばを使ったいろいろの料理を食べてほしい」と意欲的。
この日、町内の小池好高夫妻を誘って来店していた田切の堀内富重さんは「素材にこだわり、自信を持って提供していることが分る。景色もいいし、店主や奥さんの人柄にも引かれている」と話す。
営業日は金土日曜日の週3日。営業時間は午前11時縲恁゚後3時(予約があれば、時間外も対応する)。
メニューはざるそば、かけそば、山芋かけそば、ざるそば・手挽きなどのほか、5人以上の予約でそば会席も提供する。4月からあったかいそばに替わり仙人そばを提供する。
詳細は同店(TEL86・6456) -
天竜精機太陽光発電稼動式
産業用機械開発、製造の天竜精機(芦部喜一社長、駒ケ根市東伊那)は20日、創業50周年を記念して取り組んだ市内最大規模の太陽光発電システムの稼動式を同社で開いた。芦部社長は「環境への配慮は企業としての責任。これを契機に、より少ないエネルギーで生産活動をしていくよう、社員の意識をさらに高めていきたい」と話した=写真。
発電システムは同社の第3工場の屋根に504枚の太陽電池パネルを設置し、1時間当たりの最大発電量90キロワットを確保。年間発電量は約9万1800キロワットの見込みで、同社の使用電力量の15%、約100万円分に当たるという。発電状況は事務所内に設置したモニター画面で常時確認できるほか、今月末からはインターネットの同社ホームページ上でも公開する。 -
輝く!経営者~新たな挑戦~ 菓匠Shimizu 清水紀光社長
菓匠Shimizu
◆本社/伊那市
◆資本金/1千万円
◆従業員/30人
◆TEL/0265・72・2915
◆FAX/0265・76・8622
「上伊那・輝く!経営者キャンペーン」で紹介したのは、04年7月。当時、山寺区に店舗を構えていたが、ちゅう房が手狭になり、05年秋、上牧区へ移転新築した。07年の創業60周年を機に、社名を「菓匠しみず」から、新店舗のイメージに合わせて「菓匠Shimizu」に変更。
商品に込めた思いを直接、お客さまに伝えたいと委託販売はせず、一店集中主義で商売を続けている。 -
第5回経営講座
企業の連携により地元産業を活性化させようと市内の製造業者らでつくるテクノネット駒ケ根と駒ケ根商工会議所、駒ケ根市は17日、南信地域の企業経営者や管理者を対象に開いている07年度経営講座の第5回講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員ら約30人が集まり、地域活性化論、産業論などが専門の兵庫県立大環境人間学部の中沢孝夫教授さんによる講演「まちづくりの主役 地域企業の底力」を聴いた=写真。
中沢さんは「日本の製造業は競争力はあるが収益力がない。国内需要が多過ぎることが原因だが、日本で生きていける企業は外国に進出しても競争に勝てるだろう。日本独自の生産方法にもっと自信を持ってよい」と述べた。
中沢さんは『中小企業新時代』などのベストセラーを執筆したほか、テレビ出演なども多い。 -
オリンパス労組がデジカメ寄贈
社会貢献活動の一環としてオリンパス労働組合伊那支部(吉野恵貴執行委員長、436人)は17日、コンパクトデジタルカメラ1台(約3万円相当)とデータ記録用カード1枚を駒ケ根市に寄贈した。藤沢智也副執行委員長と山田勝仁書記長が市役所を訪れ、杉本幸治市長に手渡した=写真。杉本市長は「素晴らしい物をいただいて大変助かる。市が取り組んでいる健康づくり活動の記録を残すのに使いたい」と感謝の言葉を述べた。カメラは保健福祉課に配備される。
同労組は10年前から事業所のある伊那市などにカメラを寄贈してきたが、全小中学校に行き渡ったため、2年前から組合員約80人が住んでいる駒ケ根市にも寄贈している。 -
ろうきんが寄付
ろうきん(県労働金庫)の駒ケ根支店運営委員会(千葉光秀委員長)は17日、児童図書購入費として約20万円を駒ケ根市教育委員会に寄付した。千葉委員長と田牧鶴美支店長ら3人が市教委を訪れ、寄付金を手渡した=写真。
寄付は同委員会が2月に市文化会館で開いたチャリティー・親子アニメ映画祭りの入場料金(前売200円、当日300円)の全額。寄付金は市内の私立を含む全幼稚園、保育園に分配され、各園がそれぞれ希望する図書を購入する。同委員会は十数年前から毎年寄付を行っている。 -
商工業者の特別運転資金貸付対象を拡大、村が原油原材料高騰で支援策
宮田村は4月1日から、原油高とそれに伴う原材料高騰で苦しむ村内企業を救済しようと、村制度資金の「特別運転資金」について貸付対象者を拡大する。大幅な借り入れ条件の緩和になるが、村は上昇を続ける仕入れ値を価格に反映できない中小企業に手を差しのべたい考えで、14日の村商工業振興審議委員会で了承した。
1企業につき1千万円が貸付限度額の「特別運転資金」は村の制度資金の中でも最低金利で利子補給により実質年1・2%。一方で貸付条件は、売上や生産量が前年比10%減、関連倒産防止などに限られていた。
今回、振興資金あっ旋規則を変更することにより4月からは、原材料などの仕入れ値が上昇し、売り上げに影響が出ている多くの事業者がカバーされる。
今年度現在までの「特別運転資金」利用状況は5件で前年度より2件増だが、「今後の利用は多くなるのでは」と村産業建設課。「村内企業の経営安定化に村としても支援していく」と説明する。 -
【インターネットショップ運営、パソコンサポート 佐々木和弘さん】
東南アジアのさまざまな雑貨やシルバー・アクセサリーなどを輸入、販売するインターネットショップ「BAGUS!」(バグース)を運営している。
「バグースはインドネシア語で・ス最高・スとか・ス素晴らしい・スなどの意味。珍しくて楽しい商品をそろえ、お客さんに安心して気軽に買い物を楽しんでもらえるサイト運営を心掛けています」
地域のさまざまな情報を集めたサイト「伊那谷てんこもり」の企画、運営も手掛けている。傍ら、ネットショップで得たノウハウを生かして通信販売サイトの制作、管理を請け負っているほか、パソコンのセッティングやトラブルの処理なども受け付けている。
◇ ◇
地元の高校を卒業後、一度は外に出てみようと、名古屋市のコンピューター関連企業に就職。トヨタ自動車の工場の生産設備や機械などを制御する産業用コンピューターのプログラム開発や管理に当たり、実践的な情報処理技術を身につけた。
退職後、1年半かけてタイやインドネシアなどの東南アジアや、米国、オーストラリアなどを旅行。「面白い物をたくさん見ることができた。中でも東南アジアの文化や歴史には強く心を引かれました」
その後の仕事に役立てるつもりで行ったわけではなかったが、数年後に駒ケ根に帰郷した時、インターネットサイトでのアジア雑貨販売を思いつくきっかけになった。
「インドや中国の雑貨はけっこう流通していましたが、東南アジアの物はほとんどなかった。それと、今は誰でもホームページをつくって公開するような時代になりましたが、当時はまだインターネットもあまり普及していなかったし、ましてサイトをつくれる人などは多くなかった。コンピューターの技能を生かして仕事ができることに気がついたんです」
◇ ◇
ショップは幅広い客層の支持を得て順調に業績を伸ばしている。最近ではオリジナル・デザインの商品も全体の半分近くを占めるまでになった。
「インターネットだからお客さんとのやり取りも電子メールなんですが、顔が見えないことによるメリットもある。例えば『この商品は良くない』とか『こういう物が欲しい』などの正直なコメントがもらえるんです。面と向かうと言いにくいようなこともね。そんな中で、商品に満足してくれたお客さんの喜びのコメントを見ると本当にうれしいですね」
「今のお勧め商品は軽くて丈夫なパラシュート地を使ったハンモックやエコバッグです。今後はお客さんの希望を取り入れてもっと商品の種類を増やし、さらに喜んでいただきたいですね」
(白鳥文男)
【BAGUS!】http://bagus.jp/
【伊那谷てんこもり】http://inadani.jp -
理容生活衛生同業組合総会
県理容生活衛生同業組合伊南支部(下島善三支部長、50人)は10日、第36回定期総会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。組合員約40人が出席し、07年度事業・決算報告、08年度事業計画・予算案を承認したほか、勤続者の表彰などを行った。
下島支部長はあいさつで「この業界は年々厳しくなっている。取り残されないためには一生勉強。組合の講習会に積極的に参加して技能の向上を」と呼び掛けた=写真。
総会に先立って衛生講習会も行った。
表彰されたのは次の皆さん。
▼永年勤続表彰=向山節子(6年)▼永年組合員感謝状=畑口光三(12月廃業退会) -
興亜エレクトロニクスが中学校で・スものづくり授業・ス
下伊那郡阿南町の中学校で、地元に本社のある興亜エレクトロニクスの社員が同社製造の抵抗器を教材に使い・スものづくり・スの楽しさを生徒らに教えている。
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日本電産技術開発センター起工式
精密小型モーターなどの製造販売大手の日本電産(永守重信社長、本社京都市)は11日、駒ケ根市赤穂中山原に建設する新・長野技術開発センターの起工式を現地で開いた。関係者約30人が出席し、玉ぐしをささげるなどの神事を行って無事完成を祈願した。小部博志副社長は「センター立地によって地域への貢献と当社の発展にさらに役立つことを祈念する」とあいさつ。杉本幸治市長は「できる限りの支援をする。ぜひ地域経済のリーダーとなってほしい」と祝辞を述べた。
用地は中央自動車道の西側に沿った3万2800平方メートル。鉄骨2階建て、地下1階の述べ床面積1万6900平方メートルの建屋を建設し、現在飯島町田切にある同センターの機能を移転・拡大する。09年3月末にしゅん工、同年5月の連休明けに稼動の見通し。従業員数は3年後に600人規模になるという。
市は用地の引渡しに当たり、樹木の伐採や土地造成、連絡道路の新設(約350メートル)、既存道路の拡幅や付け替えなどの整備を行うほか、3年間の固定資産税相当額と不動産取得税相当額を助成する。市は同社の立地により、雇用の拡大と市内の協力企業への業務発注などが見込まれるほか、従業員の転入による人口増加や消費の拡大などの効果も期待できるとしている。
同社は1973年設立。07年3月期の連結売上高は6296億6700万円。資本金658億6800万円(07年3月末現在)。 -
SBIイー・トレード証券伊那支店春の個人向け国債キャンペーンとミニセミナー
伊那市伊那のSBIイー・トレード証券伊那支店は6日縲・1日、「春の個人向け国債キャンペーン」を展開している。
第22回個人向け国債(変動金利型10年)と第10回個人向け国債(固定金利型5年)が対象で、期間中に合計50万円以上購入すると、購入金額に応じた額(50万円以上100万円未満千円、100万円以上200万円未満3千円、200万円以上300万円未満6千円など)がキャッシュバックされる。
また17日からは、同店がこれから投資を始めたい人や投資の基礎を学びたい人などに向けて開いているミニセミナーを連日予定(3月20日は除く)。会場同店、受講無料。「カバードワラント入門講座」「オンライントレード講座縲怺賰b編縲怐v「信用取引入門講座」「FX入門講座」など。詳細はホームページ(http://www.etrade.ne.jp)の全国ミニセミナーページ参照。各セミナーの前日までに電話かホームページで申し込む。
申し込み・問い合わせは、SBIイー・トレード証券伊那支店(TEL72・6184)へ。 -
長野日本電気がNECディスプレイソリューションズと共同開発
伊那市の長野日本電気(NEC長野)とNECディスプレイソリューションズが共同開発したタッチパネル内臓の32型液晶ディスプレー「MultiSync LCD3210‐TC(J)」が10日に出荷を開始した。タッチパネル内臓のディスプレーはNECディスプレイソリューションズとしても初めての製品となる。
画面に直接触れることにより操作するタッチパネルのディスプレー。その方式として、同商品では耐久性などに優れ誤動作しにくいアナログ容量結合方式を採用している。またタッチパネル内臓タイプのため、ほこりが入りにくく、病院や図書館、学校、会社のパブリックスペースなど公共空間での案内表示にも適している。
NECディスプレイソリューションズからディスプレーの製造の委託を受けているNEC長野は、今回初めて製品開発に携わった。10人の社員が開発プロジェクトに参加して、製造、品質、製品評価などに優れた同社の特性を生かした。
同社ではこれからもタッチパネル内臓の液晶ディスプレーなどの製品開発や設計に注力していく方針。開発に携わった社員たちもさらなるラインナップの開発に意欲を燃やしている。 -
08春闘上伊那地区連絡会総決起集会
2008春季生活闘争上伊那地区連絡会総決起集会は5日夜、伊那市狐島の上伊那農業協同組合本所で行った。50単組、約500人が集まり、労働条件の改善などを目指して今春闘を闘い抜く意志を固めた=写真。
集会では上伊那地区連絡会の竹内啓剛議長は「戦後、空前の好景気といわれ続けているが働く者のその実感はなく、ただ賃金の格差、組織間の格差が広がっている感がある。経営者のみこの好景気の恩恵を受けることを許してはいけない。労働者は使い捨ての部品ではない。私たちはこの格差社会から脱却するために賃金の格差是正と非正規職員の処遇改善や正規化などの実現をしなければならない。本日はそういった意味で今春闘で要求していることが満額回答であるまで、最後まで闘う意志の統一の場にしたい」とあいさつした。
このほか、▽労働分配率の反転する▽格差是正と均等待遇の実現をする▽働き方改革でワーク・ライフ・バランスを推進する竏窒ネどを集会アピール。すべての労働者に今春闘への参加と連帯を呼びかけ、最後まで戦い抜くことを宣言した。 -
西山山ろくの観光活性民間主導で
宮田村議会3月定例会一般質問は6日にあり、清水靖夫村長は住民有志で検討が進む西山山ろくの観光活性化策を民間主導で考えていることを改めて示した。資金を必要とする事業展開も想定されるが、村長は「行政として何ができるかは探っる。情報提供やアドバイスなどの面で協力したい」と話した。
研究会を設けて議論されている西山山ろくの観光だが、描いた計画を実行に移す組織体制について問われた村長は「行政主導ではなく民間の力を。役場内での専門部署などは考えていない」とした。 -
プロの分析で検討も、3セク宮田観光開発の経営改革で村長答弁
宮田村の清水靖夫村長は6日の村議会定例会一般質問で、社長を務める村の第三セクター宮田観光開発の経営改革について「プロの分析の中で考えていく必要がある」と答え、何らかの形で外部の力を活用していきたい考えを示した。
清水村長は現状の経営状況を厳しく分析し「自覚やノウハウに欠け、弱体化している。5年後、10年後を見据え、改善計画も明確にしなければ」とも述べた。
同じく一般質問で、土地開発公社の土地保有額について聞かれた公社理事長を務める小林修副村長は「簿価と時価に差はない」と答え、把握する資産価値に誤りがないことを説明。2006年度末に10億800万円だった保有額は、売却により07年度末には9億6千万円に減るとの見通しも示した。 -
上伊那貨物が環境認定取得
トラック運輸業の上伊那貨物(小池長社長)駒ケ根、伊那の両営業所は、国土交通省の外郭団体、交通エコロジー・モビリティ財団の環境規格「グリーン経営認証」を2月20日付で取得した=写真。環境方針として「燃費の向上と廃棄物の適正処理を重点として環境負荷の低減に努めます」(一部抜粋)と定め、燃費の10%向上を具体的目標に掲げている。
同社はトラックの燃費向上のため、数年前からアイドリングや空ぶかしを減らすなどの改革を進めてきたが、昨年「環境保護は時代の要求でもある」として、グリーン経営認証制度取得を決定。10月に申請書を提出し、社を挙げてシステム整備に取り組んできた結果、1月22日の審査を経て晴れて認証を受けた。
竹島昌治総務部長は「地球環境を考えることは社会的な責任。今後も自分たちでできることを精いっぱいやっていきたい」と話している。 -
介護用口腔洗浄器商品化へ
介護が必要なお年寄りや病人の歯磨き、口すすぎを在宅で手軽に行える小型軽量の口腔洗浄器を共同で開発してきた県看護大看護国際研究センターの看護実践改革・学外機関交流推進研究部門(部門長・北山秋雄健康保健学教授)と、高森町の医療用精密機器部品製造の大島山機器(後沢久人社長)は29日、商品化のめどがついたとして製品の詳細を発表した。
商品名は「スッキリーノ」。チューブを通じてポンプで水を送り出しながら電動歯ブラシで歯を磨けるほか、口腔内の水を吸い出せる。幅、奥行きとも23センチ、高さ18センチで質量は1キロと軽量な上、価格は3万9800円と他社の類似製品の半額以下に押さえた。
開発のきっかけは十数年前。後沢社長が寝たきりの母の介護に当たっていた時にひどい口臭が気になり「寝たままでも口の中を洗える器具を作ろう」と思い立ったことによる。軽量化で一番苦労したのはポンプの選定。良い製品を求めて各方面を捜し歩いたという。北山教授とは5年前に知り合い、共同で改良に取り組んできた。看護大の学生や駒ケ根市内の病院での臨床実験を経て大幅な改良の成功にこぎつけた。現在特許を申請中。
後沢社長は、当面は受注生産で対応していくが、関係方面に利点をアピールして受注を伸ばし、将来的にはもっと安価で販売できるようにしたい竏窒ニしている。 -
歴史遺産にも光あてて活性化を
文化歴史の魅力は東の里にあり‐。中央アルプスのすそ野に広がる西山山麓一帯を中心に観光活性化の模索が始まっている宮田村で29日、村職員有志が村東部に位置する中越遺跡や北の城周辺など歴史文化のルートをたどった。村民もあまり知らない隠れた遺産も多く、村商工観光係は「村西部の西山とも結びルートにして誘客のPRになれば」と期待を寄せる。
住民有志も加わって検討している西山山麓の活性化の議論のなかでは「西山エリアのみにこだわるのではなく、村内ひとつとして考えていくべき」といった意見も出ている。
今まで観光面で目が向けられる機会が乏しかった村東部だが、縄文時代前期の集落としては本州最大規模の中越遺跡もあるなど話題性も秘めていると、村商工観光課係は着目。
西山にある歴史的建造物の宮田宿本陣旧新井家住宅や発掘品などを展示する村文化会館などとも結びながら、歴史文化のルートとして掘り起こしたいと構想を練る。
この日は同係の呼びかけに応じた職員らが参加。村教育委員会文化財主任の小池孝さんの案内で中越遺跡を見学し、北の城から天竜川沿いに整備してある遊歩道「文化の道」をリバーランド天竜公園までしばし歩いた。
「初めて知ったことも多く。興味深いことも多いですね」とある女性職員。
「子どもの体験にもっと活用してみては」などアイデアも出しあった。 -
空き店舗が地域憩いのギャラリー「手づくり屋」に
宮田村の住民有志が中心商店街の空き店舗を利用して開設準備を進めてきた、地域憩いのギャラリー「手づくり屋」が3月1日にプレオープンする。賛同する人たちが気軽に各種の手づくり作品を展示、販売でき、クラフト体験などイベントや教室も計画。見学などは自由で、誰もが寄り合える場所にしたいと夢は広がる。
「最初は3、4人でやれれば良いと思っていたけど。正直こんなに反響があるとは驚きました」と長年構想を温めてきた南割区の木工業三浦敏夫さん(54)。
口こみなどで協力の輪は広がり、陶芸や刺繍、リースなど手工芸の教室を村内で開く主宰者を中心に14人が賛同した。
当初は教室に通う人たちの作品や三浦さんの製品約100点を展示販売するほか、その後も随時、作品を発表したい人の希望に応じる。4月以降は週に数回、主宰者が交代しながらギャラリー内で各種教室も開く予定だ。
立地する町二区仲町は古くからの商店街で空洞化も進むが、ギャラリーの開設で周辺の期待も大きい。
近くにある村福祉作業所は利用者の作品を出展し、運営にも協力する予定。「作業所には喫茶もあり、色々な形で連携していければ」と職員は話す。
賛同者のひとりで、南割区でパッチワークを教える竹中理恵子さんも「今まで村外のギャラリーを利用する場合も多かった。コミュニケーションがとれる場所になればいいですね」と期待を寄せる。
1日は午前10時から午後6時まで開館。2日以降は午後1時から。出展者希望者も募集しており、問い合わせは三浦さん090・3142・3691へ。 -
伊那商工会議所 「元気・やる気のある商店主セミナー」
伊那商工会議所の連続講座「元気・やる気のある商店主セミナー」の初回が29日夜、伊那市駅前ビルいなっせであった。市内の商店主約50人が参加。同市出身の中小企業診断士上岡実弥子さん(40)=神奈川県=を講師に招き、個性と魅力ある店づくりとは何かを学んだ。
セミナーは計2回あり、経営者や後継者、新規開業者が対象。実践的ノウハウの習得や、スキルアップを支援し、個々の店経営をサポートする事業で、セミナーに合わせ、個店診断の実施もあった。
上岡さんは「お客様心理をつかもう!」と題して講義し、また来たいと思う店の特徴や、接客(おもてなし)とは何か竏窒ネどをスライドで説明。「第一印象のよい店とは、商品、店、人のバランスが取れている。接客など人の部分は、お金をかけなくても改善しやすいので努力を」と助言した。
第2回セミナーは21日にあり、「小さなお店でもできる販売促進」と題して、上岡さんが話す。
##(写真たてよこ)
セミナーの講師を務めた上岡さん -
(12)松原悦夫さん(60)
「場所も場所だし、田舎丸だしのそば屋にしたい。そば粉をはじめ、薬味の野菜も、1品料理の食材も中沢産にこだわった」-。
1昨年11月末に駒ケ根市中沢、中沢保育園南にそば処「柏屋」を開店、1年2カ月が経過し「1度来店していただいたお客様が『またくるでー』と言って、友だちを引きつれて来てくれるようになった。ぽつんと1軒だけのそば屋で、うちのそばを食べようと来てくれるお客様の期待にこたえようと精神誠意、心を込めて打たせていただいている」。
駒ケ根市中沢中割、農家の長男に生れた。上伊那農業高校林業科に学び、卒業後中沢森林組合に入った。林業技術員として、組合員や作業員の指導をした。チェンソーとトラックが普及し、山作業は手作業から機械化が進んだ。昭和50年代になると、同規格の用材でいつでも間に合う外材の輸入材が増え、地元材は敬遠されるようになった。今、また森林の持つ多目的機能がクローズアップされ、森林税の導入が検討されるなど、林業を取り巻く時代の変遷を現場で見てきた。
「第2の人生を早めにスタートしよう」と定年まで4年を残して退職した。
そば打ちとの出会いは15年前、中沢公民館の男の料理教室でそば打ち名人、宮沢勝人さんから教わり、初めて打った。「自分が打ったそばは市販のそばと比べ、格段においしかった」。以後、手打ちそばの味にひかれ、「なんとか、おいしいそばを打ちたい」と、県内の評判の店を食べ歩いた。「ボソボソと切れてしまうのはどうしてだろうかと、本職に教えてもらった。特に八ケ岳のおんびらそば店主からは親切にアドバイスをいただいた」。
勤務の傍ら、15年間に何千食も打ち、年越しそばは毎年150食打って配った。
自分なりにほぼ満足できるそばが打てるようになった1昨年、組合を退職し「この中沢で、自分でソバを栽培し、自分で石臼挽きした手打ちそばの店を出そう」と決意。遊休農地2ヘクタールを借り、しなの1号を作付けし、田舎屋をイメージしたそば処「柏屋」を建設し、11月末に開店にこぎつけた。
中沢産ソバ粉8割、強力粉2割の二八そばはちょっと太めで黒っぽい「田舎まるだしのそばになった」。わざわざ食べに来てくれるのだからと、量も1人前200グラムと多め。薬味の大根は知人からオリジナル品種「中沢大根」の種をもらい受け栽培した。冬季限定のワサビも中沢の清流で育った本物。
特別宣伝もしなかったが、口こみで客が増えてきた矢先、趣味でなくお金をもらうことのプレッシャーで手が動かなくなった。切っていても精神が安定せず、上手に切れなくなった。そんなある日、友人が「そば屋だからといって、かしこまることはない。自分のありのまま、自分でできる精いっぱいの仕事をすればいい」とアドバイスされ、「このまま精進をつづければいいんだ」と迷いがふっ切れ、打てるようになり、そばを打つのが楽しくなったとか。
「そば打ちは奥が深い。これからも自分と挑戦し、さらにそば打ち道の奥を極めたい」と話す。
メニューは「ざる」と津南町産のナメコ入りの「ナメコそば」。「山菜そば(北秋田市産山菜)」「とろろそば(山形村産長芋使用)「かき揚そば(自家産野菜とエビ)」のほか、秋山郷風のそばがきもある。
営業時間午前11時30分縲恁゚後2時。夜は予約のみ。定休日は火、水曜日、詳細は同店(TEL83・3860) -
シンポジウムで雑穀の魅力を紹介
雑穀アマランサスの活用で地域振興を目指す伊那地域アマランサス研究会などは23日、伊那市内でシンポジウム「伊那アマランサスの魅力!作る・食べる・楽しむ!竏鋳n域の健康・観光・食文化の創出のために」を開いた。雑穀に関心を持つ地域住民ら約100人が参加。産学官が連携した研究会の取り組みやアマランサス加工品の試食などを通し、雑穀の魅力に触れた。
アマランサスの花は観賞用に、実や葉は栄養価の高い食材として注目される。市内の作付面積(07年度)は1・75ヘクタール。遊休農地を活用して作付面積を広げ、実の収穫量1トンを目標にしている。
研究会メンバーは、栽培方法や商品の開発など写真を交えながら活動を報告。課題として▽苗おこしや実の乾燥用のハウスが必要▽種の直播や刈り取りなどの作業に人手がいる竏窒ネどを挙げ、伊那アマランサスの地域ブランドの確立を目指したいとした。
試食では、アマランサスを加熱してポップした実などを使ったそばやギョーザ、甘酒、菓子の試作を含めた4品を用意。参加者は、アマランサスのつぶつぶ感やもちもち感を味わった。
また、記念講演で、食デザイナー大谷ゆみこさんは、40%を切る日本の穀物自給率を80%に高めるため、穀物をグルメにすることを提案。どんな料理にも合う雑穀を使った「つぶつぶベジタリアン」レシピを紹介し「『魂を養う食べ物』といわれる雑穀を食べてほしい」と呼びかけた。