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歯科医師会が歯ブラシ500本寄贈
伊那市歯科医師会は、災害時に使える備蓄用の歯ブラシなどを12日、伊那市に寄贈しました。
この日は、歯科医師会の広岡明美会長と飯田厚副会長が市役所を訪れました。
寄贈されたのは、歯ブラシ500本とマウスウォッシュ500個です。
歯科医師会では、伊那市の災害時の非常持出袋の中に歯ブラシなど口腔ケアをするものがなかったことから寄贈を始め、今年で3年目になります。
実際に訓練に参加した時に、水がなければ歯が磨けないなどの声を聞いたことから、今回はマウスウォッシュも贈りました。
広岡会長は「歯ブラシを贈ることを通じて、災害時に歯ブラシが必要なものだということが多くの人に伝わればうれしい」と話していました。
これまでに寄贈されたものを合わせて、伊那市の歯ブラシの備蓄は3,500本になったということです。 -
養護学校通学前 一時預かり実施
南箕輪村は、伊那養護学校に通う村内の小中学生を午前7時30分から9時までの間預かる事業を、新年度から始めます。
仕事を持つ保護者から、子どものスクールバスの迎えが来る午前9時頃まで待つのが難しいという相談があったことから実施を決めました。
預かり事業は、南箕輪村社会福祉協議会の一室を使い、月曜日から土曜日の午前7時30分から午前9時まで行います。
村によると、養護学校に通う子どもを一時的に預かる事業は、県内では初めてだということです。
唐木一直村長は「すぐに取り掛からないといけない悩みだということをヒシヒシと感じた。子育ての村、福祉の村に向けて様々な取り組みを進めていきたい」と話していました。
事業は来年度からを予定していて、利用料は1回700円となっています。 -
村障がい者就労事業所 来年度増築
南箕輪村は、就労支援事業所「障がい者生きがいセンター」が手狭になっていることから、来年度増築を行う考えを12日、示しました。
これは、この日開かれた村議会全員協議会で報告されたものです。
障がい者生きがいセンターには、21歳から69歳までの人が働いています。
現在、定員の20人を超える24人が通所していて、伊那養護学校の卒業生でも通所を希望している人がいることから増築することを決めました。
延床面積およそ140㎡の平屋建てで、作業スペースとして使うことができる交流室やカフェスペースが設けられる計画です。
総事業費はおよそ5千600万円で、村では来年度中の完成を目指すとしています。 -
インフル依然警報レベル
上伊那の1医療機関あたりのインフルエンザ患者数は56.38人で、前の週に比べ減少しましたが依然として警報レベルの30人を上回っています。
県の発表によりますと、上伊那の先月28日から今月3日までのインフルエンザ患者数は1医療機関あたり56.38人で前の週の83.38人を下回りましたが警報レベルの30人を超えています。
大町を除く10の保健所で警報基準を上回っています。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内の小中学校では今日現在、伊那市の小学校で2校2クラスが学級閉鎖、中学校はありません。
箕輪町と南箕輪村の小学校でで1校1クラスずつが学級閉鎖、中学校はありません。
伊那保健福祉事務所では「ピーク時より減少傾向にあるが引き続き感染予防をしてほしい」と呼び掛けています。
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障害がある子どもの口の健康考える公開講座
上伊那口腔保健センターと上伊那歯科医師会は、障害がある子どもの口の健康についての公開講座を3日伊那市役所で開きました。
松本歯科大学の蓜島弘之教授が「障害児の口の健康を守るために」の演題で基調講演をしました。
蓜島教授は、障害者歯科などが専門で、松本歯科大学病院の摂食嚥下リハビリテーションセンター長もつとめています。
蓜島教授は、「障害児の口腔は、歯の成長と食べる機能の発達、介助・姿勢のバランスがとれていない。」とした上で、「相手の人格を尊重するなどの配慮が必要で、今の歯医者の主流となっている。
かかりつけ医による定期的な口腔管理が欠かせないので、気軽に地域の歯医者を訪れて欲しい。」と話しました。
会場には、歯科医師や歯科衛生士などが訪れ、講師の話に耳を傾けていました。 -
患者支援センター4日に開設
患者やその家族の療養生活を総合的にサポートする伊那中央病院の患者支援センターが4日に開設されます。
1日は伊那中央病院1階に新たに設けられた患者支援センターが報道機関に公開されました。
広さ約167平方メートルのスペースに相談室が6部屋設けられ看護師、栄養士、薬剤師、臨床心理士などそれぞれの分野で専門知識を持つスタッフが常駐します。患者支援センターでは医療福祉相談や入退院に関する支援が行われます。
患者支援センターは4日に開設され伊那中央病院では外来受診から入院、手術、退院までの一連の医療を切れ目のない体制でサポートするとしています。
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顔の見えるつながりで連携強化
上伊那で切れ目のない医療と介護・看護体制の構築を目指し、多職種連携について考える「医療・介護多職種連携ミーティング」が27日、伊那市役所で開かれました。
ミーティングには、病院関係者やケアマネジャー、市町村職員などおよそ130人が参加しました。
参加者は、聖路加国際大学の山田雅子教授の説明を聞きながら、20の班に分かれてグループワークを行いました。
最初に、班ごと医療介護や看護サービスで、地域に足りないものについて話し合いました。
参加者からは、ケアマネジャーや総合診療の医師が足りないなどの意見が出ていました。
山田さんは「持っている資源を使ってどうやりくりすれば10年後に幸せな地域になるのか。足りないものだけでなく、今の介護・看護が本当に必要なものかどうかを考えていく必要があります」と話していました。
ミーティングは、昨年度から上伊那地域で導入された、病院や介護施設などの統一の入退院時の連携ルールをより良いものにしようと、今回初めて開かれました。
上伊那地域在宅医療・介護連携推進事業研究会の北原敏久会長は「顔の見える関係づくりを進めることで、今後の連携強化につなげていきたい」と話していました。 -
障がい者の芸術活動PR
4月に南箕輪村内に障がい者の就労支援施設を開所する伊那市のNPO法人・樹は、県内の障がい者でつくる「楽団ケ・セラ」を招き伊那市内でコンサートを開きました。
コンサートではアニメソングやJPOPなど10曲ほどを披露し、訪れた人たちは曲に合わせ手拍子をしていました。
楽団ケ・セラは2002年に松本市で発足し、音楽活動で就労支援をしています。
メンバーの給料は、演奏の報酬が充てられていて、学校や公民館などで年間40本のコンサートを行っています。
NPO法人・樹(き)が南箕輪村に開所する施設では、農産物加工や薪づくりに加え、音楽や絵画、陶芸など芸術活動も行う計画です。
今回のコンサートは、障がい者の可能性を広く知ってもらおうと企画されました。
NPO法人・樹が運営する障がい者の就労支援施設は広域農道の大萱信号機近くに4月1日に開所する予定です。
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インフルエンザ 警報レベル
上伊那の1医療機関あたりのインフルエンザ患者数は55.13人で、依然として警報レベルの30人を大きく上回っています。
県の発表によりますと、上伊那の今月14日から20日までのインフルエンザ患者数は1医療機関あたり55.13人で前の週の44.25人を上回っています。
大町を除く10の保健所で警報基準を上回っています。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内の小中学校では23日現在、伊那市の小学校で3校9クラスが学級閉鎖、中学校はありません。
箕輪町の小中学校で学級閉鎖はありません。
南箕輪村は小中学校1クラスずつとなっています。
伊那保健福祉事務所では感染予防として石鹸でこまめに手を洗うこと。
十分な休養とバランスの取れた栄養摂取を心がけること。
乾燥しやすい室内では加湿器などを使って適切な湿度を保つこと。
人混みに出かけることを避けやむを得ず出かける場合はマスクを着用することなどを呼び掛けています。 -
俳優・田中要次さんトークショー
社会福祉法人 上伊那福祉協会の創立60周年記念式典が19日伊那市のいなっせで行われ、木曽町出身の俳優田中要次さんが地元長野県や俳優業について話をしました。
田中さんは、長野県木曽町出身の俳優で、1989年にデビュー。映画やドラマ、CMなどに出演しています。
トークショーでは、伊那市出身のタレント成美さんが司会を務め、地元長野県や俳優業について話をしました。
トークショーは、上伊那福祉協会の創立60周年記念として、地域の人たちに楽しんでもらおうと企画されました。
上伊那福祉協会は、昭和34年に南箕輪養老院を開所し、それに伴い南箕輪養老院会として発足しました。
現在は、上伊那で、養護老人ホーム2施設、特別養護老人ホーム8施設、障害者支援施設1施設の11施設を運営していて、1,067人が生活しています。
平澤豊満理事長は、「高齢者福祉施策がめまぐるしく転換する中、真心が通じあえる職員の育成に努め、地域の期待に応えられるよう邁進していきたい」と式辞を述べました。
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箕輪町で認知症教室
認知症に対する正しい知識や接し方について学ぶ教室が17日箕輪町の地域交流センターで開かれました。
教室には定員を超える44人が参加し、伊那神経科病院の高橋丈夫院長の話を聞きました。
高橋さんは「認知症の初期症状として、物忘れや物事への関心が無くなったり、外出をしなくなたりなど、うつ病と勘違いする事が多い」と話し「早めにかかりつけの病院に相談する事が大切だ」と話していました。
また認知症の人に対し「何もさせないのは悪化させるだけ。役割を与え達成する喜びを感じてもらう事で進行を遅らせる事に繋がる」と話していました。
教室は、箕輪町が認知症に対する理解を深めてもらおうと初めて開いたものです。
今年度あと2回開かれる予定で生活支援や治療薬についても学ぶ予定です。
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男性介護者がカフェで情報交換
男性介護者限定の「介護・認知症おしゃべりカフェ オレンジ」が11日初めて伊那市美篶のたんぽぽカフェで開かれました。
11日はコーヒーの淹れ方講座が企画され、参加者は豆の選び方やお湯の注ぎ方などを教わっていました。
おしゃべりカフェ「オレンジ」は、介護者の交流やリフレッシュの場にしてもらおうと有志グループが4年前に始め、市内の集会所など6か所で開かれています。
お茶を飲みながら互いの心配事を相談し合う場となっています。
参加者の多くが女性であることから、男性にも気軽に参加してもらおうと初めて男性限定で開催しました。
ある参加者は「介護をしていると家にこもりがちになる。同じ立場の人と情報交換もでき良かったです」と話していました。
おしゃべりカフェ「オレンジ」は週に1回から2回、伊那市内の集会所や公民館など6か所で開かれていて参加費は200円です。
問合せ 伊那市地域包括支援センター 電話78-4111(内線2359)
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民間病院の課題などまとまる
上伊那の医療、福祉関係者や市町村などでつくる上伊那医療圏地域医療構想調整会議は上伊那の民間病院が考える課題などの調査結果をまとめました。
調査は厚生労働省の求めにより国民の20%が75歳以上になると予想されている2025年に向けた対応について考えるために行われたものです。
対象は入院ができる上伊那の民間病院で伊那市の仁愛病院と田中病院、駒ケ根市の前澤病院、箕輪町の上伊那生協病院の4か所です。
仁愛病院は課題として身寄りのない患者の入院の増加などを挙げています。
田中病院は訪問診療、訪問看護に力を入れるための医師、看護師の確保などを挙げています。
前澤病院は夜間、休日の在宅患者の急変時の対応を挙げています。
上伊那生協病院は開設以来の内科医不足をあげています。
上伊那の2025年の病床数は公立、民間合わせて一般的な手術をする急性期575床、長期入院の慢性期311床、リハビリの回復期287床となり2017年との比較で急性期は8床増、慢性期は40床の増、回復期は28床の増となる見込みです。
上伊那医療圏地域医療構想調整会議ではこれら調査結果をもとに
地域医療の機能分化を図っていくとしています。
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上伊那インフル注意報レベルに
9日に発表された上伊那の一医療機関あたりのインフルエンザ患者数は11.5人と注意報レベルの10人を超えています。
長野県の発表によりますと上伊那の去年12月31日から1月6日までのインフルエンザ患者数は1医療機関あたり11.50人でした。
前の週の15.25人からは減少しましたが、2週連続で注意報レベルの10人を超えています。
伊那市西町の仁愛病院の小松大介院長は年末年始で患者数が増えたと話します。
県内全域では定点当たりの患者数は18.59人で長野や北信、佐久では警報レベルの30人を超えています。
県では今後1か月は大きな流行が予想されるので、手洗いをこまめに行うなどの感染予防を心がけ、症状が現れた場合は早めに医療機関を受診し十分な休息を取るよう呼び掛けています。
例年のデータによると、1月中旬から下旬にかけピークとなる見込みです。
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看護師の特定行為研修始まる
これまで医師の指示により看護師が行っていた診療に関する行為を独自の判断でできるようになるための特定行為研修が伊那市の伊那中央病院で始まりました。
研修には看護師7人が参加し患者が服用している薬について確認すべきことと対応策などについて学びました。
研修は8月に伊那中央病院が看護師の特定行為研修指定研修機関に指定されたことから行われたものです。
特定行為とは診療の補助のことで気道を確保するため咽にチューブを入れるものなどを38の行為があります。
これまでは医師の指示で行われていましたが研修を受けることで
医師の作成した手順書により看護師が独自で行うことができるものです。
伊那中央病院では在宅医療などを支えていくためにも高度で専門的な知識を持った看護師を養成していきたいとしています。 -
サーチが市社協に介護予防機器 寄付
伊那市境に本社を置くパチンコホール経営の㈱サーチは、伊那市社会福祉協議会に介護予防機器などを贈りました。
20日は、サーチの川上 裕営業部長が伊那市福祉まちづくりセンターを訪れ、伊那市社会福祉協議会の伊藤隆会長と、障害就労支援事業所ゆめわーくの利用者に寄付する品を渡しました。
サーチが贈ったのは、4種類の介護予防機器27点と、石油ストーブ1台です。
サーチは、伊那市に2店、南箕輪村で1店のパチンコホールを経営しています。
客や従業員の協力を得て、1年間、アルミ缶を集めて得た収益金の一部で寄付を行っています。
サーチは市社協の要望に応じて様々な品物の寄付を行っていて今年で8年目です。
介護予防機器は、3つのデイサービスセンターで利用者の機能訓練に使い、石油ストーブはゆめわーくの作業スペースで使用します。
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蜜ろうの干支「亥」置物を贈る
伊那市御園の小松養蜂園は、来年の干支「亥」をモチーフにした蜜ろうの置物を19日障害者社会就労センターの利用者にプレゼントしました。
19日は小松養蜂園の小松実治さんが伊那市福祉まちづくりセンターを訪れ、蜜ろうで作った亥の置物を手渡しました。
伊那市社協の「ゆめわーく」で養蜂園の巣箱の組み立てを行っていることが縁で10年以上前から干支の置物をプレゼントしています。
置物は型に蜜ろうとクレヨンを溶かし入れ、冷やして固めてつくります。
今年はおよそ300個を作り、このうちの120個を伊那市社協の3つの施設に贈りました。
利用者は、「毎年楽しみにしています。家でかざりたい」などと話していました。
小松さんは「来年も、宜しくお願いします」と利用者に声をかけていました。
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ソロプチミスト伊那 車椅子を寄贈
支援や寄付活動などを行う国際ソロプチミスト伊那は、車椅子2台を18日に伊那中央病院に寄贈しました。
この日は、山口町子会長ら3人が伊那中央病院を訪れ、川合博院長に車椅子を寄贈しました。
寄贈された車椅子は、通常サイズのものと、体格が大きめの人でも使うことができる大型のものの2台です。
国際ソロプチミスト伊那では、2014年から毎年この時期に、社会貢献の一環で病院に車椅子を寄贈していて、今年で5年目になります。
山口会長は「介護する人にも、使う方にも役立ててもらえればうれしいです」と話していました。
川合院長は「いつも大変重宝しています。大事に使わせていただきます」と話していました。 -
福祉避難所の設営 ゲームで訓練
伊那市と災害時に要支援者の受け入れに関する協定を結んでいる団体や市職員は、6日、福祉避難所の開設・運営についてゲームを使って学びました。
この日は、伊那市役所で研修会が開かれ25の施設や団体から70人が参加しました。
講師は兵庫県立大学大学院の阪本真由美准教授が務めました。
参加者は、5~6人で1チームをつくり、福祉避難所の開設・運営に当たるという想定です。障害者や外国籍の人など様々な人が避難してきます。また、トイレが使えないなどのトラブルが発生しその都度対応を迫られます。
参加者は部屋割りや、行政への応援要請など対応を考えていました。
参加したのは、伊那市と災害時における要支援者の受け入れに関する協定を結んでいる団体や施設、社協、市の職員などです。
伊那市では、平成18年7月豪雨の際に、避難所を運営しましたが、寝たきりの人が避難してきてもケアが受けられなかったり、腎臓病の人が食べられる食事がなく帰宅したなどの状況がありました。
災害に備えて、どのような準備や対応をすればよいか学ぶ機会にしようと今回初めて福祉避難所の設営・運営のための研修会を開きました。
伊那市によると、福祉避難所の設営の研修は全国でもまだ取り組んでいる自治体はあまりないということです。
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第4回ぽかぽかアート展
上伊那・飯田地域の11の障がい者施設の利用者が制作した手芸や絵画などの作品が並ぶ「第4回ぽかぽかアート展」が、伊那市の伊那文化会館で6日から始まりました。
会場には、手芸や絵画、書道などの作品およそ200点が並んでいます。
伊那市からは、ゆめわーくと伊那ゆいま~るの利用者の作品が並んでいます。
展示会は、個性豊かに自由に表現した作品を多くの人に見てもらおうと開かれたもので、今年で4回目です。
会場では他に、9月に開かれた第21回長野県障がい者文化芸術祭で最優秀賞と優秀賞に選ばれた作品も展示されています。
箕輪町の清水末子さんは、書道部門で最優秀賞に選ばれました。
淡々とした素朴な線で表現されていて、気品を漂わせていると評価されました。
第4回ぽかぽアート展は、9日(日)まで、伊那文化会館で開かれています。
8日・9日は、利用者が作った布製品や絵葉書などの販売が行われます。 -
買い物弱者支援ネットワーク会議
高齢者などの買い物弱者を支援する地域づくりを考えるネットワーク会議が、4日伊那市防災コミュニティセンターで開かれました。
始めに、東京都で活動するNPO法人全国移動ネットワークサービス・河崎 民子さんが講演しました。
河崎さんは、全国各地の移送サービスや買い物支援の事例を紹介しました。
山口県の防府市では、月2回、介護予防教室をスーパーで行っていて、閉じこもりがちな高齢者を教室や買い物に誘い出す役割を担っていることを紹介していました。
講演の後には、新産業技術を使った宅配事業などテーマに分かれて分科会も開かれました。
会議には、様々な立場から買い物弱者支援について考える人たち90人ほどが参加しました。
主催した伊那市社会福祉協議会では、平成27年度から、高齢者に聞き取りを行っていて、これまでの調査から不便なのは買い物だけではない可能性があるとして、今回は交通の問題をテーマにしました。
伊那市社協では、それぞれの地域の実情に合った支援ができるよう地域づくりを進めていきたいとしています。
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伊那まちまるごと子どもカフェ
子どもの居場所づくりに取り組んでいる上伊那地域子ども応援プラットフォームは、伊那まち丸ごと子どもカフェを1日、伊那市の中心商店街で行いました。
メインの会場となったシマダヤでは、子ども食堂が開かれ、昼時には親子連れでにぎわっていました。
メニューはカレーとサラダで、食材は地元の企業やフードバンク、福祉団体などから寄せられたものです。
およそ300人分を提供しました。
伊那まち丸ごと子どもカフェは、上伊那地域に子どもの居場所づくりを進めていく気運を高めようと伊那地域子ども応援プラットフォームがはじめて開いたものです。
イベントでは子ども食堂の他、段ボールで町を作って遊べるブースや街歩きなども行われました。
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上伊那医療生協 30年の節目祝う
上伊那医療生協の創立30周年の記念祝賀会が29日箕輪町の伊那プリンスホテルで開かれ、関係者が節目を祝いました。
祝賀会には職員や箕輪町、県の関係者など200人が出席しました。
上伊那医療生協は1988年に設立し、2年後に箕輪町木下に診療所を開所しました。
2006年には、診療所があった場所に上伊那生協病院を開院しました。
医療生協は組合員の出資により運営資金を賄っていて、現在は病院や宅老所、グループホーム等24の施設を運営し、組合員数は2万4千人となっています。
医療生協の小林伸陽理事長は「多くの人の支えがありこの、医療と介護のネットワークの骨格を作る事ができました。
今後も地域の皆さんの声を聞き、住みやすい地域を実現できるようこれからも頑張っていきたいです」と話していました。 -
障害者就労センター 年賀状印刷始まる
上伊那の障害者就労施設の利用者が描いたイラストが入った来年の年賀状の印刷の受付が始まっています。
こちらが来年の干支「亥」のイラストが入った年賀状です。
11種類あります。
6施設の20人が描いたイラストが色とりどりにデザインされています。
年賀状の制作は、上伊那の障害者社会就労センターで働く利用者の工賃アップを目指して、平成20年から始まりました。
上伊那の10施設が参加していて受付を取りまとめ、印刷業務を普段から受けている 輪っこはうす・コスモスの家で、印刷しています。
代金ははがき代を除き、50枚までは1枚50円、51枚からは40円です。
あいさつ文も変更できるほか、プラス10円であて名印刷もしてくれます。
去年は6,000枚の注文があり、今年は1万枚を目指しています。
29日現在ですでに900枚ほどの発注があり、申し込み締め切りは来月19日となっています。また、喪中はがきも受け付けています。
〔お問い合わせ〕輪っこはうす・コスモスの家 電話0265-76-3390 -
仁愛病院の新しい本館が完成
建設が進められていた、伊那市西町の仁愛病院の新しい本館が完成し、23日に竣工式が行われました。
12月から供用開始となります。
この日はテープカットなどで完成を祝いました。
新たに完成した本館は、鉄筋コンクリート造り4階建てで、延床面積は4,000㎡、総事業費はおよそ20億円となっています。
病床数は、既存の病棟も含めると、一般病床が73床、療養病床が94床、介護病床が30床の合計197床となります。
4階には新たに健康診断に特化した健診センターがつくられました。
健診センターの横には、泊まりで人間ドッグを受けることができる部屋が2室作られています。
また、1階にはカフェスペースも設けられました。
小松大介院長は「地域の健康づくりにも力を入れていきたいという想いで健診センターを新設した。気軽に寄ってもらいたいです」と話していました。
新しい本館は、耐震強化や消防法の改正に伴うスプリンクラー設置義務化に対応するために建設され、古い病棟は一部を残して取り壊し、今後駐車場になる計画です。
来月1日から供用開始となる予定で、3日から外来の受付も始まります。 -
エコチル 進捗を報告
環境省が進めている「子どもの健康と環境に関する全国調査」エコチル調査の進捗状況などを報告する秋のエコチルフェスティバルが11日伊那市のいなっせで開かれました。
フェスティバルは信州大学医学部がエコチル信州の調査をスタートさせた2011年から毎年開かれています。
11日は、エコチル信州の責任者で信州大学医学部の野見山哲生教授が進捗を報告しました。
野見山教授は、「妊娠初期にタバコを吸った人の子どもは、吸わない人の子どもと比べ、生まれた時の体重は少ないが成長するにつれ肥満になる傾向がある」と話していました。
エコチル調査は、13年間にわたり健康状態や生活習慣、生活環境を調べる国家プロジェクトです。
長野県は上伊那地域が対象でおよそ2,700組の親子が参加しています。
来年度から4年間は8歳児を対象に体格や発達などを評価する学童期調査が行われる予定です。
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負担減らして安全に 介護リフト研修
重さ200キロまで持ち上げ、介護者の負担を軽減することができる「介護リフト」の研修会が18日、伊那市の介護センター花岡で開かれました。
介護施設の職員や作業療法士、看護師など、上伊那を中心に県内から32人が参加しました。
リフトは、介護の中でも負担が大きいベッドへの移動に使われる機器です。
釣り上げ式のものは、重さ200キロまで上げることができます。
ある参加者は「しっかりやってもらえば、機械よりも安心だと思います」と話していました。
介護の現場では重労働が多く、職員の離職率が高くなっているということです。
福祉用具プランナー研究ネットワーク「プラネット長野」は、環境の整備を進めることで、負担が少なく、安心・安全な介護環境をつくっていこうと、今回初めて研修会を企画しました。
あるスタッフは「介護の現場で重要なことはコミュニケーションです。少しでも負担を減らして会話を増やしてもらえる環境をつくっていきたいです」と話していました。 -
全県にノロウイルス食中毒注意報
長野県は県内で感染性胃腸炎患者の届出数が増加傾向にあることから14日、全県にノロウイルス食中毒注意報を発令しました。
県によりますと感染性胃腸炎は主に冬に流行しますがこの患者の
届出数が増加するとそれに伴いノロウイルス食中毒が発生する
傾向にあるということです。
予防策として石鹸での手洗いや食材には十分に火を通すことなどをあげています。
また調理業務に従事している人は下痢や腹痛など胃腸炎症状がある時は調理に従事しないよう呼びかけています。
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手話と共生する社会を 聴覚障害者大会
第24回長野県聴覚障害者大会が、南箕輪村民センターで11日に開かれ、手話言語による会話や発信がどこでもできる共生社会を目指す、とした大会宣言が採択されました。
大会では宣言の他、市町村の手話言語条例制定の実現や、聴覚障害者の防災対策の構築、就労・雇用の拡充など、8つの大会決議案が示され、採択されました。
また、長年に渡り聴覚障害者の福祉向上に寄与したとして、今年4月に亡くなった、伊那市西箕輪の城取定幸(さだゆき)が表彰され、妻の香(かおる)さんが表彰状を受け取りました。
城取さんは、上伊那聴覚障害者協会の会長を務めたほか、高校生に手話を教えるなどの活動を通じて普及活動を進めました。
香さんは「いつも出かけては活動していた。受賞はとてもうれしいです」と話していました。
大会には、県内各地の手話サークルや手話通訳ボランティアなど、およそ180人が出席しました。 -
市民後見人養成講座開講
認知症高齢者や障害者の権利や財産を守る市民後見人を養成するための講座が、1日から始まりました。
講座は、12月までの全6回開かれ、制度や法律について学びます。
今年度は、高齢者福祉施設などに勤める3人が参加しました。
講座修了者のうち希望者は、伊那市社協の業務を手伝い支援員として1年間勤務します。
その後、後見人となるには、裁判所の選任を受ける必要があります。
参加者は、「独居の高齢者が多く、今後制度を必要とする人が多くなると思い参加した」などと話していました。
平成26年度から始まった養成講座はこれまでおよそ30人が修了していて、6人が市民後見人として活動しています。