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サンタ姿で交通安全呼びかけ
伊那市東春近交通安全協会の会員は23日、サンタクロースの衣装で交通安全を呼びかけました。 この日は、午後4時から地区内の交差点で「サンタが交通安全をプレゼント作戦」と銘打って、信号待ちの車にチラシや夜光反射材などを手渡しました。 これは、年末の交通安全運動にあわせ、夕暮れ時の事故防止を呼び掛けようと初めて行われました。 アイデアを出したのは会長の原雄一さんです。 原さんは、「この時期ならではの恰好で安協活動に少しでも理解をしてもらい、交通安全へ意識を高めてもらいたいです」と話していました。
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西箕輪診療所 竣工式
伊那市の西箕輪公民館の跡地に建設が進められていた西箕輪診療所が完成しました。 西箕輪公民館跡地に建設された西箕輪診療所です。 鉄骨造の平屋建てで、延床面積はおよそ780平方メートルです。 JA長野厚生連が建設と運営を行い、常勤1人、非常勤7人の医師が診療にあたります。 診療科目は、内科や神経内科、消化器内科、小児科、泌尿器科、リハビリテーション科の6つで、診察は月曜日から金曜日と第一・第三土曜日です。 総事業費は4億円で、伊那市が半分の2億円を補助した他、当面の間、土地を無償提供します。 22日は、診療所の関係者や市、地域住民など70人が完成を祝いました。 JA長野厚生連の社浦康三理事長は、「地域の人達が安心して健康で暮らせられるよう、医療サービスを提供していきたいです」と話していました。 新しい西箕輪診療所は、来年1月5日に開所します。 4月からは整形外科の診療と日帰り人間ドックを始める予定です。
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蜜ろうでつくった来年の干支「戌」の置物を寄贈
伊那市御園の小松養蜂園は、来年の干支「戌」をモチーフにした蜜ろうの置物を19日、障がい者社会就労センターの利用者に贈りました。 この日は、小松養蜂園の小松実治さんが福祉まちづくりセンターを訪れ、蜜ろうの置物を手渡しました。 伊那市社協の多機能型事業所「ゆめわーく」で養蜂園の巣箱の組み立てを行っていることが縁で、10年以上前から置物をプレゼントしています。 型に蜜ろうとクレヨンを溶かし入れて、形が崩れないように冷やして固められています。 今年はおよそ250個を作り、このうちの120個を伊那市社協の3つの施設に40個ずつ贈りました。 利用者は、「毎年楽しみにしています。かわいい形で飾りたい。」と話していました。 この後、小松さんとゆめわーくの利用者が伊那市役所や伊那合同庁舎を訪れ、蜜ろうの置物を届けたということです。
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災害ボランティアセンター開設運営訓練
大規模災害時にボランティアの拠点となる災害ボランティアセンターの開設・運営訓練が箕輪町の地域交流センターで17日、行われました。 訓練は、大規模災害時に被災者のニーズに合わせたボランティア活動を円滑に行えるよう、箕輪町社会福祉協議会などが開いたものです。 訓練には、町社協の職員や住民あわせて60人が参加し受け入れから現地派遣までの流れを確認しました。 震度6弱の地震が発生したことを想定し、町社協が今年4月につくった設置・運営マニュアルをもとに行われました。 地震発生から3日後に災害ボランティアセンターを開設したとの想定で、参加者は、運営側とボランティア側に分かれ訓練を行いました。 受付を済ませたボランティア役は、物資の調達、屋外や屋内の片付けなど被災者の困っていることが張り出された表を見て、出来そうだと思うところに名前を張りました。 その後、グループを作り注意事項や地図で場所などを聞いて、必要な資器材のイラストが書かれたカードを持って現場へ出かけていきました。 運営側は、寄せられた困りごとを聞いてまとめていました。 箕輪町社会福祉協議会では、訓練で出された意見をマニュアルに盛り込んでいきたいとしています。
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男と女ネットワーク協議会 古布を寄付
伊那市男(ひと)と女(ひと)ネットワーク協議会では、ボランティア活動の一環として会員などから集めた古布を15日、伊那市社会福祉協議会に寄付しました。 15日は、ネットワークを構成する6団体の代表などが、集めた古布を伊那市社会福祉協議会の伊藤隆会長に手渡しました。 古布の寄付は12年前から毎年行われています。 各団体が会員に声をかけ、タオルやシーツなど木綿の布およそ58キロが集まりました。 古布は、市社協が運営する高齢者福祉施設に届けられ、介護に役立てられています。 伊藤会長は、「利用者が安心して暮らせる環境を作っていただいている。 大事に使わせていただきたい」と話していました。
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柿木邦夫さん 厚生労働大臣表彰を受賞
長年に渡り老人クラブの発展に尽力したとして、伊那市高遠町東高遠の柿木邦夫さんが、厚生労働大臣表彰を受賞しました。 12日は、柿木さんが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に受賞の報告をしました。 元中学校の教師だった柿木さんは、平成8年から4年間、東高遠地区高齢者クラブの副会長を務めました。 その後会員の高齢化が進み休会となりましたが、地区の高齢者に呼びかけ、平成17年に会長としてクラブを復活させました。 平成19年からは東高遠地区社協を設立し会長となったほか、平成20年から現在までは、伊那市高齢者クラブ連合会の副会長を務めています。 今回は、長年に渡り老人クラブの発展に尽力したとして、厚生労働大臣表彰を受けました。 柿木さんは、「楽しくやることをモットーにやってきた中で、相談相手になったり心が打ち解けられる交流を心掛けてきた。」と話していました。 県内で表彰を受けたのは、柿木さんのみとなっています。
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大規模災害時の医療の連携を確認する訓練
上伊那医師会や市町村などで組織する上伊那地域包括医療協議会は、大規模災害時の医療の連携を確認する訓練を10日、伊那市の上伊那広域消防本部で行いました。 訓練は、伊那谷断層帯を震源とする震度6強の地震が発生したとの想定で行われました。 協議会のマニュアルでは、震度6弱以上の地震が発生した場合、広域消防本部に上伊那医師会長を本部長とする上伊那地域災害医療本部を設置することになっています。 消防や病院、市町村ごとに分かれて、ホワイトボード上で負傷者を現場から病院まで搬送する流れを確認する机上訓練を行いました。 現場にいる消防隊員は、負傷者のけがの重症度を色で分けるトリアージを行います。 重症度が高い「赤色」にわけられた患者は、伊那中央病院に搬送されます。 協議会は、上伊那医師会や上伊那歯科医師会、市町村、医療機関などで組織します。 昨年度マニュアルの見直しを行い、今回はこれまでより人数を増やして訓練を行いました。 協議会では今後、消防との密接な連携が重要になるということで、合同の訓練を実施していきたいとしています。
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障害者施設の利用者の作品並ぶ 「第3回ぽかぽかアート展」
南信地域8つの障害者施設の利用者が制作した作品が並ぶ「第3回ぽかぽかアート展」が、伊那市の伊那文化会館で開かれています。 会場には、絵画や手芸、書道などおよそ110点が並んでいます。 ぽかぽかアート展は、個性豊かな表現方法を感じてもらおうと開かれていて、今年で3回目です。 会場では、9月に安曇野市で開かれた長野県障がい者文化芸術祭で入賞した作品も展示されています。 こちらは、伊那市の田中賀代さんが制作したパッチワークキルト作品で、手工芸部門で最優秀賞を受賞しました。 大好きだというパイナップルを題材に、8か月間かけて制作したということです。
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買い物支援地域づくり考える
高齢者を中心とする買い物弱者の支援について考えるネットワークの今年度の会合が昨夜、伊那市役所で開かれました。 29日夜は、市内全域から、区長や民生委員、地域社協の関係者など90人ほどが参加しました。 会合では3つの分科会に分かれて話し合いが行われました。 買い物ニーズについて検討した分科会では、自分で品物を見て買い物を楽しみたいお年寄りが多いとの声が上がっていました。 また、民間事業者が参加してノウハウを学ぶ分科会では、早期退職し来月から長谷地域を中心に移動スーパーを始める中山(なかやま)勝司(かつし)さんが話題を提供しました。 事業を始めるにあたり、長谷地域の600戸を回り、うち100戸が登録を希望したということです。 中山さんは、「長谷地域は家と家が離れていて移動距離が長い。できれば高遠町の困っている地域も回りたかったが需要が多くて対応しきれない」と話していました。 コーディネーターを務めた流通経済研究所の折笠 俊輔さんは「高遠長谷は移動販売を求め、竜西地区は、買い物には行けるが荷物が重くて自宅まで運べないという声がある。地域ごとニーズが異なるので、様々な支援を展開できるとよい。」と話していました。 買い物支援地域づくりネットワークは、伊那市社会福祉協議会が呼びかけ、関係者が連携し、具体的な方法論を考えニーズを整理しようと、平成27年度に発足しました。 当初は、課題を抱える地域の関係者が集まり開かれていましたが、今回は、市内全域から参加者を募りました。
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県の手話講座 伊那市で今年度最後の講座
手話を身近に感じてもらい聴覚障がいへの理解を深めてもらおうと県が開いている手話講座の今年度最後の講座が、伊那市福祉まちづくりセンターで25日に開かれました。 講師は上伊那聴覚障害者協会会長で箕輪町沢の江口功さんがつとめ、簡単な会話や挨拶を学びました。 講座は、去年3月に長野県手話言語条例が施行された事から県内10圏域ごとに開かれていて今年で2年目になります。 今年度は8月から同じ内容の講座が4回開かれました。この日参加した2人を含め上伊那地域では50人が受講し、福祉関係の仕事に進みたい高校生や生涯学習として学びたいというシニア世代などが参加したという事です。 県では「手話も言語のひとつとしてより多くの人に身近に感じてもらいたい」と話していました。
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就労支援でしめ飾りづくり
師走を前に伊那地域でも正月飾りづくりが各地で始まっています。 伊那市の生協総合ケアセンターいなでは、通所する障害者手づくりのしめ飾りづくりが進められています。 生協総合ケアセンターいなの中にある生活リハビリサポートいなでは、開所した平成26年から毎年、この時期になるとしめ飾りを通所者が作っています。 きれいなワラを選別して数十本にまとめ、ボランティアや職員が縄にしていきます。 つくられた縄から出た余分なところをハサミで切って、整えていきます。 今年は250個のしめ飾りをつくる予定で、縄は1000本必要になります。 この他、しめ飾りにつけられる装飾品も、ほとんどが手作りです。 ある男性は「買ってくれる人の幸せを考えながらつくっている。とてもやりがいを感じる」と話していました。 生活リハビリサポートいなは、トレーニングをしながら達成感を感じ、就職や自立につなげてもらおうと活動しています。 通所者の多くは脳卒中などの後遺症で身体がうまく動かせないなどの症状を持った人です。 中村賢二所長は「少しずつ廃れていく地域の文化や伝統工芸など、そういったものを作業に取り入れて、この施設で残していけるようなそんな社会貢献をしていきたい。みなさんにもそれを感じながら作業をしてもらえたらうれしい」と話していました。 しめ飾りはひとつ1,250円で、上伊那医療生協の広報誌11月号についている注文用紙で予約できるほか、飯島町の道の駅田切の里でも購入できるということです。 作業は12月中旬まで続くということです。
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お買い物サロンに移動販売車登場 食料品を販売
高齢者などの買い物弱者対策として衣類や日用品などが購入できる「お買い物サロン」が16日、伊那市高遠町藤沢の荒町公民館で開かれ、初めて移動販売車での食料品の販売が行われました。 今回初めて食料品の販売を行った移動スーパー「とくし丸」です。 肉や野菜、パン、惣菜などが並びます。 株式会社ニシザワが陳列棚のついた軽トラックを購入し、長谷の銭屋商店と連携して運営します。 買い物弱者対策として来月1日から本格的に運行する予定で、今回のサロンでは食料品の販売を行ってほしいとの声があり実現しました。 藤沢区には1日現在で796人が暮らしていて、そのうち65歳以上の高齢者が占める割合は47.6%だということです。 区内で食料品を販売している店舗は1店舗しかなく、買い物弱者が多い地域だということです。 室内では、日用品や衣類の販売、お茶飲みサロンが開かれ賑わっていました。 とくし丸の本格的な運行は来月1日からで、長谷地域と高遠町の一部の地域を週2回まわる予定です。
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らくがきなくし隊箕輪町でボランティア
上伊那塗装広告事業協同組合は、11月16日のいい色塗装の日に合わせて、箕輪町松島の高架橋に書かれた落書きを消すボランティアを行いました。 落書きは、箕輪町松島の国道153号バイパスの高架橋に書かれていました。 ボランティアを行ったのは、上伊那塗装広告事業協同組合です。 辰野町から中川村までの塗装・広告事業者でつくる組織で、今日は11社のうち7人が参加しました。 コンクリートの色に近づけたペンキを塗って落書きを消していました。 組合は、10年以上前から毎年、11月16日のいい色塗装の日に合わせて、このボランティアを行っています。 組合が見回りを行い、落書きのあった市町村で活動しています。 組合によると、数年前までは落書きが多かったということですが、活動の成果もあって、近年は少なくなったということです。
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市民後見人養成講座 開講
認知症や知的障害などで判断能力が低下した人に代わって財産管理や契約行為などを第三者が行う市民後見人の養成講座が、、15日に開講しました。 伊那市社会福祉協議会の上伊那成年後見センターが開いている講座で今年度は5人から受講の申し込みがありました。 初日は5つの講義が行われ伊那市役所社会福祉課の小松真樹さんが講師をつとめました。 認知症や知的障害などで判断能力が低下した本人に代わって金銭の支払いや契約などを行う制度を成年後見制度といいます。 市社協では、家庭裁判所から引き受けた64人について後見業務を行なっていますが、担当職員の事務量の増加などから一般市民にもその役割を担ってもらおうと市民後見人の育成を行っています。 小松さんは、「成年後見制度の申し立ては制度を必要としている本人または家族が行いますが、申し立てをする家族がいないため市町村長が代わって申し立てをするケースが増加傾向にある」と話していました。 講座は来月まで全6回開かれる予定です。 修了後は、社協の臨時職員として1年間成年後見業務を行ない、その後裁判所の選任を受けて市民後見人となります。
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南箕輪村 福祉移送サービス拡充へ
南箕輪村は、現在70歳以上を対象に行っている福祉移送サービスについて、利用回数を増やし運行時間も延長する計画です。 13日村役場で開かれた村議会全員協議会で報告されました。 福祉移送サービスは、70歳以上の高齢者を対象に、自宅からスーパーや福祉施設・医療機関などへの移送を行うものです。 今回報告された内容によりますと、これまで1か月に2回までだった利用回数を3回までに増やすとともに、運行時間は午前9時から午後4時30分までだったものを、30分延長し午後5時までとします。 これは来年1月から予定されています。 福祉移送サービスは、村内で151人の登録があり、今年度前半での利用は103人、利用率は68%となっています。 唐木一直村長は「バスと組み合わせて交通弱者の足の確保を強化していく必要がある」と話していました。
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子どもの人権考える夕食会
伊那市で安価で食事を提供している「はぐくみ食堂」のおにぎりや味噌汁を味わいながら子どもの人権について考える夕食会が10日伊那市の伊那公民館で開かれました。 夕食会は来月茅野市で行われる、子どもの人権条約フォーラム実行委員会の南信事務局がその活動を広く知ってもらおうと開いたものです。 食事は伊那市荒井のコミュニティカフェセジュールが行っている「はぐくみ食堂」から提供されました。 「はぐくみ食堂」は誰もが共に食事を楽しむ場を作ろうと今年5月から始まり高校生以下は100円で提供されています。 月に一度のペースで行われ地元の農家から譲り受けた米や野菜なども食材に使われているということです。 会場には子どもサポートの団体や地域の親子が集まり子どもの支援のあり方などについて意見を交わしていました。 子どもの権利条約フォーラムは健康や学び、遊びなどが奪われない地域づくりを考えようと開催されます。 フォーラムは来月2日と3日に茅野市で開かれ子どもの権利を守る活動を行っている団体や自治体が全国から集まり協力と連携を進めていくということです。
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箕輪町の高齢者福祉施設が合同音楽会
箕輪町内にある高齢者福祉施設の合同音楽会が8日に町文化センターで開かれ、それぞれの施設で練習してきた歌を利用者が発表しました。 町内の6つの施設から約140人が参加し、施設ごとに発表しました。 このうち、三日町にあるゆとり荘は、職場体験に訪れている箕輪進修高校の1年生4人と一緒に歌いました。 このほか、大正琴の伴奏に合わせて歌ったり、曲に合わせて体を動かしたりと工夫を凝らした演奏が披露されました。 途中、松島保育園の年長園児が訪れ、体操を発表しました。 音楽会は、2年に一度開かれているもので、今年で3回目になります。 主催した箕輪町高齢者福祉事業所連絡会では「それぞれの施設の歌を聴いたり取り組みを知る事で、利用者の生きがいに繋がればうれしいです」と話していました。
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女性目線の防災考える
男女共同参画の視点で防災について考えるワークショップが5日、伊那市役所で開かれ、災害時に不安に感じることについて参加者全員で考えました。 長野市を拠点に活動するフリージャーナリストの内山二郎さんが講師を務めました。 「旗揚げアンケート方式ワークショップ」と題して、内山さんの質問に対し、参加者が5つに色分けされた選択肢の紙を上げて答えながら、それぞれが感じる意見を出し合いました。 「災害避難所の生活を想像したとき不安に感じることはなんですか」との問いに対して(選択肢は 赤:プライバシーの確保、青:トイレやシャワー・入浴などの衛生に関すること、黄:スムーズな避難所の運営、緑:情報不足、白:その他)、男性は「スムーズな避難所運営」が最も多く全体の33.3%、女性は「トイレやシャワー・入浴などの衛生に関すること」が最も多く44.1%でした。 参加者はそれぞれに自分が感じていることを話していました。 青の「衛生に関すること」をあげた女性は「生きる中で一番重要なことなので選びました」と理由を説明していました。 また、赤の「プライバシーの確保」を選んだ男性は「リラックスできる時間がなくなることがストレスが大きくなる原因だと考え選んだ」と説明していました。 内山さんは「多くの地域に行って話しを聞くが、いざという時にプライバシーはない。一緒に避難所生活をする可能性がある人と、普段から理解を深められているかどうかが重要だと感じている」と話していました。 ワークショップは、「男女共同参画社会を目指す伊那市民のつどい」の一環で行われました。 災害が増えていることから、男女共同参画の視点に立った防災について考えてもらおうと伊那市が企画しました。 伊那市人権男女共同参画推進係の北原静香係長は「女性の視点に立って防災について考えるということが注目されている。きょうの話し合いの内容を持ち帰ってもらい、それぞれの立場で広めていってほしい」と話していました。 この他、会場の外では女性ファッション雑誌が、女性のための防災について取り上げた特集のパネル展示なども行われました。
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軽自動車協会 伊那養護学校の車いす修理
自動車の販売・整備を行っている企業などで作る長野県軽自動車協会伊那支部は、伊那市の伊那養護学校の車いすを整備するボランティアを、2日行いました。 この日は軽自動車協会伊那支部のメンバー15人ほどが参加し、伊那養護学校で、車いすの空気圧を確認したり不具合を修理しました。 協会は、辰野から飯島までの自動車整備事業所25社で組織していて、4年まえからこの活動を行っています。 車いすにはどのような不具合があるのか紙が張ってあり、会員が、確認していました。 軽自動車協会伊那支部の小林 代治支部長は、「このボランティアで子どもたちの笑顔が見られるとうれしい」と話していました。 伊那養護学校では、「普段は職員ができる範囲で修理しているが、プロの皆さんにメンテナンスしてもらえると安心だし非常にありがたい」と話していました。 メンバーは、車いすのほかに、学校が所有している自転車の整備も行いました。
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中病と地域医療報告会 北棟施設を説明
伊那中央病院と、上伊那の地域医療にかかわる医師や歯科医師の報告会が1日夜開かれ、先月完成した北棟の設備についての情報提供が行われました。 この日は、上伊那の医師・歯科医師・薬剤師といった、地域の医療従事者など60人ほどが報告会に参加しました。 伊那中央病院の4人の医師が、北棟に設置された設備や最新医療について報告しました。 高精度放射線治療は、立体的にピンポイントで治療ができることを、デモ映像を使って紹介していました。 これにより正常な組織への副作用が最小限に抑えられるということです。 伊那中央病院は平成23年に地域医療支援病院に承認されて以来、地域医療従事者と関係を密にしようと毎年この報告会を開いています。
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地域医療の現状把握 「産科」足りない45%
「上伊那地域医療構想調整会議」が23日夜、伊那市のいなっせで開かれ、県が実施したアンケートで、「産科・産婦人科が不足している」と答えた人が45.5%という結果が報告されました。 この日の会議では、地域医療の現状として、県が実施した医療に関する意識調査の結果が示されました。 上伊那では、280人を対象に調査を行い、193人から回答を得ています。 地域で不足している医療について、「産科・産婦人科」が最も多く45.5%、次いで、「総合診療科」が31.7%、皮膚科が26.9%でした。 また、医療行政で力を入れるべきことについては「がん対策」が最も多く46.4%、次いで「医療と介護の連携」が35.2%、「在宅医療」が25.1%でした。 6年に1度見直しを行っている、地域医療構想と保健医療計画の平成30年度からの構想・計画の策定に向け、県内10圏域で開かれたもので、医療従事者や市町村の職員など30人が出席しました。 2025年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になることから、この日の会議では「今後は医療と介護の連携を強化していく」とした方向性が参加者に説明されました。 12月頃に2度目の会議が開かれる予定で、県の医療審議会などを経て、今年度末に新たな構想と計画が決まることになっています
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上伊那の歯科医師や歯科衛生士などが研修
上伊那の歯科医師や歯科衛生士などを対象にした研修会が伊那市内で18日に18開かれ、口の中にできるがんについて知識を深めました。 上伊那歯科医師会が毎年開いている講習会で、歯科医師や歯科衛生士、歯科助手など245人が参加しました。 講師は、信州大学医学部付属病院の山田慎一准教授がつとめ、「お口の中にできるがん 歯科治療と健康との関わり」と題して話ました。 山田准教授は写真を示しながら口腔がんの種類を説明し「なかなか治らない口内炎があったら、がんの可能性があるので専門医に見てもらう事が大切です」と話していました。 上伊那歯科医師会では、口腔がんは進行すると手術も難しく命に係わるので歯科診療所で早期発見できるような目をしっかりと養っていきたい」と話していました。
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第11回ふれあい広場
世代や障害を越えてだれもが参加できる第11回ふれあい広場が、15日、伊那市福祉まちづくりセンターで開かれました。 あいにくの天気となりましたが会場には、福祉団体、ボランティア、一般企業などのブースが並び賑わいました。 ステージでは13団体が発表し、手話ダンスや歌などを披露していました。 ふれあい広場は、世代や障害を越えてだれもが参加し楽しめる祭りにしようと伊那市社会福祉協議会が毎年開いています。 伊那小学校の5年生も参加し、ボールを投げて得点を競うゲームなどが楽しめるブースを開いていました。 雨にも関わらず、ふれあい広場には500人ほどが参加したということです。
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仁愛病院新病棟建設へ
伊那市西町の仁愛病院は耐震強化や消防法改正に伴うスプリンクラー設置義務化に対応した新しい病棟を建設します。 新しい病棟は鉄筋コンクリート造りの4階建てで延床面積は約4千平方メートル 総事業費は15億8千万円です。 13日は安全祈願祭と起工式が行われ病院や工事関係者が工事の無事を願いました。 仁愛病院は平成10年に設立され内科、外科、婦人科など13の診療科目があります。 上伊那の私立病院では唯一、一般病床のほかに長期入院を必要とする療養病床、介護病床が備えられていて8人の常勤医師がいます。 新病棟建設に合わせて今ある病棟の半分を解体し駐車スペースとするほか全てにスプリンクラーを設置し耐震性も強化します。 完成後は一般病床73床、療養病床94床、介護病床30床が備えられ、これまでになかったカフェや売店が併設されます。 新病棟は今月中に工事に着工し来年12月の完成を目指します。
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伊那中病 北棟竣工式
健診センターや美容外科、がん治療のための放射線施設などを備えた、伊那中央病院の北棟が完成しました。 5日は、病院を運営する伊那中央行政組合の関係者などがテープカットを行い、竣工を祝いました。 北棟は、本館の北側に建設されました。 鉄筋コンクリート造りの耐震構造の2階建てで、延べ床面積は4,300平方メートルほどです。 去年10月に着工し、今回建物が完成しましたが、医療機器の設置は、今後、順次行われます。 1階には、健診センター・放射線施設・訪問看護ステーションが設置されました。 健診センターでは、新たな検査を導入し、人間ドックの受け入れを増やします。 放射線施設では、がん病巣に集中的に照射でき、治療効果が高く副作用が少ない高精度放射線治療装置・リニアックを導入します。 病気の診断やがんの早期発見につなげるPET・CTを上伊那で初めて導入します。 2階には、美容外科・レストランなどがあります。 美容外科は、形成外科から独立して移設し、しわやシミなどに対する抗加齢治療なども実施します。 レストランは、本館から北棟に移設することになり、南アルプスが一望できます。 北棟は、大型機器の搬入・設置を順次進め、全面稼働は来年4月を予定しています。 なお、7日(土)に予定している病院祭では内覧会を開くということです。
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箕輪町でふれあい広場
箕輪町の福祉関係団体などが主催するふれあい広場が1日に町文化センター周辺を会場に開かれました。 会場には、点字や手話、ニュースポーツなどの体験コーナーや福祉施設などの手作り製品が並ぶ販売コーナー、ボランティア団体などの作品が並ぶ展示コーナーが設けられ、訪れた人たちで賑わいました。 ふれあい広場は、箕輪町内の福祉関係団体など50の団体で組織する実行委員会が毎年開いていて、今年で28回目になります。 箕輪中学校の生徒もボランティアで参加し、来場者の案内やサンドイッマンとなって催しをPRする姿もありました。 実行委員会では、「人を思いやり、思いやられる地域をつくって、誰もが暮らしやすいまちにしていきたい」と話していました。
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7歳少女 「病気の子どものウイッグに」髪を寄付
箕輪町の箕輪東小学校2年生の戸田 栄麻(えま)さん(7歳)は、病気で毛髪が抜けてしまったこどもたちのかつら(ウイッグ)に使ってもらおうと、1年間伸ばした自身の髪の毛を寄付しました。 箕輪町長岡の箕輪東小学校に通う戸田栄麻さん7歳です。 30センチ以上髪を長く伸ばしています。 祖母の戸田真理子さんとともに、松島にある美容室・Room CHICORA(チコラ)に入っていきました。 美容師の大槻 拓真さんが、栄麻さんの髪をひと房ごとゴムでまとめていきます。 栄麻さんは、去年の夏、真理子さんとともに、テレビを見ていた際、病気で毛髪が抜けてしまった子どもたちのために、ウイッグを作る活動があることを知りました。 自分も役に立ちたいと、1年以上かけて髪を伸ばしてきました。 祖母の真理子さんも、子どもにできるボランティアだと、栄麻さんを応援してきました。 毛髪の寄付は、32センチ以上の長さが必要となります。 それ以下にならないように、メジャーで長さを図って慎重に切っていきました。 栄麻さんは、すっきりとしたボブスタイルになりました。 栄麻さんの髪は、子どものためのウイッグをチャリティーで作る活動をしているNPOに送ります。全国の他の寄付者のものと合わせてウイッグになるということです。
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伊那市消防団 団員定数250人減へ
伊那市は、今後高齢化や人口減少が進むことから、消防団の定数をおよそ250人減らす考えを26日に示しました。 これは、この日開かれた伊那市議会全員協議会で報告されたものです。 現在、伊那市消防団の団員数は定数1,156人に対して、951人となっています。 団員確保が難しく、中には20年以上活動し、今もなお辞めることができない人もいるということです。 今後、高齢化や人口減少が進むことから、定数を現在よりも251人少ない915人に減らし、長年活動している人の退団についても進めていくということです。 また、高遠町、長谷の東部方面隊には、地域ごと5つの分団が設置されていますが、統合により3分団とする考えも示されました。 これまで別の分団だった河南と長谷がひとつに。また、長藤と藤沢がひとつになります。 伊那市では、10月から11月にかけて各地区へ説明を行い、12月議会に条例改正案を提出し、来年度から新体制を適用していきたい考えです。
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パーキンソン病患者・家族交流会
難病・パーキンソン病の患者とその家族を対象にした交流会が、21日、伊那市福祉まちづくりセンターで開かれました。 この日は、患者や家族など10人ほどが参加し、笑いヨガを体験しました。 パーキンソン病は、神経系統に異常が生じて、手が震えたり、体が強張ったりと運動機能に障害があらわれる難病です。 主催した伊那保健福祉事務所は、これまでも、難病患者の交流会を開いていますが、パーキンソン患者に限定した会は今回初めて開きました。 笑いヨガでは講師の呼びかけに合わせて、声を出しながら手をたたいたり万歳したりしました。 上伊那では現在、患者や家族が思いを共有し、情報交換を行う「友の会」設立に向けた動きが始まっています。 全国や県全体では、パーキンソン患者の友の会がありますが、より身近に集まれる組織の設立を目指しているということです。
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新山診療所 来年3月廃止答申へ
伊那市医療政策審議会は、伊那市富県の新山診療所について「来年3月での廃止はやむを得ない」との答申案を21日まとめました。 21日は伊那市役所で審議会が開かれ、市から諮問されている「新山診療所の廃止」について意見を交わしました。 新山診療所は現在、1人の医師が他の2つの診療所と兼務しています。 診療は週に1回、1時間行っていて、通院患者数の減少や経営状況の悪化が課題となっています。 委員からは、継続を求める意見は無く、審議会として「新山診療所は、来年3月での廃止はやむを得ない」との答申案をまとめました。 付帯意見について、「公共交通の路線の見直しによる利便性の向上」や「送迎ボランティアの育成」など廃止後の通院手段確保について具体的に記すよう意見が出されました。 審議会では25日に市長に答申を行い、伊那市ではその後、来年3月に新山診療所を廃止とする条例改正案を市議会に提出する予定です。