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希望の旅、サファリを満喫
宮田村社会福祉協議会は2日、心身障害者と健常者がふれあい一緒に旅する「希望の旅」を開いた。78人が富士山麓にある富士サファリパークに出かけ、眼前に迫る猛獣の迫力も車窓から体感した。
家に閉じこもりがちな障害者に旅行を満喫してもらおうと、今年で12回目の開催。多くの参加があり、バスを連ねて目的地へ向った。
徐々に富士山の雄姿が大きくなると、高原の風も爽やかに。
サファリパークではライオンやキリン、ゾウやシマウマなど、普段はお目にかかれない動物たちを眼前で見学し、歓声もあがった、
天気にも恵まれ、富士山に見守られるようにして旅を満喫。道の駅ではおみやげを買うなどして、初秋の1日を和気あいあいと楽しんでいた。 -
駒ケ根ライオンズとスポ少ボランティア清掃
環境保全事業の一環として駒ケ根ライオンズクラブ(服部信彦会長)は3日、昨年に続き、スポーツ少年団などの協力を得て駒ケ根市内の公園など4カ所でボランティア清掃を行った。スポ少からは10団体・約500人の団員、保護者、指導者が参加し、駒ケ池周辺、すずらん公園と特別養護老人ホーム観成園、馬身塚公園、特別養護老人ホーム千寿園の4カ所に分かれて、落ちているごみなどをせっせと拾い集めた=写真。草むしりや落ち葉の清掃などもなども併せて行った。
同クラブは、子どもたちの心に環境と奉仕活動の理念を育むために来年以降も活動を続けていきたいと話している。 -
地球のステージ
今年創立40周年を迎えた駒ケ根青年会議所(加藤道生理事長)は記念事業の一環として30日夜、国際救援活動で活躍する桑山紀彦さんのコンサート「地球のステージ」を駒ケ根市文化会館で開いた。小学生をはじめとする市民約200人が集まり、世界平和を訴える桑山さんの演奏と映像に見入った。大スクリーンには世界各地の子どもたちの生きざまなどの映像が次々に映し出され、桑山さんは歌と演奏で平和への思いとメッセージを語りかけた=写真。
精神科医師でもある桑山さんは世界49カ国で医療救援活動に携わってきた。地球のステージの公演は通算千回を超えている。 -
箕輪郵便局員がごみ拾いボランティア
箕輪町の箕輪郵便局は28日、「地域に愛される郵便局づくり」の環境活動で、天竜公園の河川敷でごみ拾いに励んだ。
ごみ拾い活動は6月と8月の年2回、就業時間後に局員がボランティアで実施している。以前は郵便局周辺だったが、昨年から主にセンターパーク松島と天竜公園でやっている。
河川敷には局員10人が集まり、十沢橋から下流の天竜公園沿いの堤防で、可燃ごみを拾う人、不燃ごみを拾う人に分かれて作業。花火の燃えかすが多く、そのほかたばこの吸殻、ビニールシートの切れ端などがあった。局員は「公園内はきれいだが、堤防はごみが多い」「結構ごみが捨てられている」と話し、小さいごみも丁寧に拾っていた。
6月にはセンターパーク松島でごみ拾いをした。 -
ふれあい広場
箕輪町社会福祉協議会の恒例、福祉の集い「ふれあい広場」が27日、町民体育館と武道館であった。ステージ発表や福祉体験、展示など多彩なイベントがあり、多くの人でにぎわった。
人と人とのふれあいや交流を大切にし、「だれもが暮らしやすい福祉の町づくりについて考えよう」と開催。特別企画で「アツキヨ」のライブもあった。ギターとボーカル担当アツシと、聴覚障害のハンディを持ち手話を取り入れたサインボーカル担当kiyoによる音楽ユニット。会場の人たちは二人のライブを満喫し、曲に合わせて踊る「みんなでダンスダンス」の時間も楽しんでいた。
ステージでは箕輪中学校吹奏楽クラブや伊那養護学校舎子太鼓の演奏、手話ダンス、日本舞踊などの発表もあった。
福祉体験コーナーでは車いす、アイマスク、点字、要約筆記などを子どもたちも体験。車いすに初めて乗った伊那北小学校5年の鈴木マサコさんは、「段を上がるのが大変だった。車いすに乗っている人を見たことがあるけど、大変なんだなと思った」と話していた。 -
第5回はびろの里まつり
伊那市西箕輪の上伊那医療生活協同組合の老人保健施設「はびろの里」で27日、第5回はびろの里まつりがあった。屋台や地元を代表する舞踊などが披露され、利用者や家族、地域住民などを楽しませた。
地域への恩返しと、利用者やその家族、地域住民が共に楽しめるイベントを竏窒ニ始まったもので、毎年10月に開催していたが、今年は肌寒くなる前の8月に開催を決めた。上伊那医療生協の組合員が主体となり、出店や催しなどを企画。今年は、22の出店が並んだ。
古くから地元に引き継がれてきた「羽広の獅子舞」でまつりがスタート。その後、伊那市富県の歌舞劇団「田楽座」による“南京玉すだれ”や、西箕輪中学校吹奏楽部による演奏などが披露され、集った人たちを楽しませていた。
会場では、簡単な健康診断もできるようになっており、訪れたついでに自身の体調をチェックする来場者もいた。 -
宝船(ほうせん)がたかずやの里の子どもたちを焼肉に招待
伊那市天竜町の焼肉・韓国レストラン「宝船(ほうせん)」(金光三郎社長)が26日、伊那市富県の児童養護施設「たかずやの里」の子どもやスタッフを焼く肉に招いた。
全国焼肉協会が「焼肉の日(8月29日」にちなんで開く「焼肉祭り」の一環。協会に所属する店舗は、祭りの期間、何らかの社会奉仕活動に取り組んでおり、宝船では12年前から、たかずやの里の子どもたちを焼肉に招待している。恒例行事として楽しみにする子どもも多いという。
今年は、部活動などが重なって来られない子どもも多かったが、2歳縲・9歳の子ども22人と、スタッフ6人が宝船を訪れた。
宝船のフタッフは「昼は暑く、夜は涼しくなって、風邪もひきやすくなっている。焼肉を食べて体力をつけてください」と挨拶。子どもたちは「焼けたのから食べていいよ」と話しながら、振舞われた料理を笑顔で味わっていた。 -
魅力ある福祉・安全マップ住民の手で
有志参加しプロジェクト会議発足宮田村の福祉・安全マップを住民協力で作成しようと24日夜、約20人の有志が賛同してプロジェクト会議が発足した。県コモンズ支援金の活用で村内全戸配布を計画しているが、有効活用してもらえる内容にしようと、初回から積極的に議論。住民本位の魅力あるマップにしたいと、共通認識を深めた。
2004年度に住民参加で自立の村政を検討したむらづくり協議会の参加メンバーが発起人となり計画。コモンズ支援金の助成対象に決まっている。
村広報や新聞紙上などで、企画立案するプロジェクトメンバーを募集。
福祉全般に詳しい人から、PTA役員、地域安全の関係者、さらに家庭で長年介護してきた人などまで、多彩な顔ぶれが集まった。
顔合わせとなったこの日は、リーダーに発起人の辰野恒雄さん=大原区=、サブリーダーに赤羽房子さん=町2区=を選出。さっそく、どのようなマップにするか意見を交換した。
「せっかく作っても使ってもらわなければ。用途、目的を明確にすることが大切では」と冷静な指摘も。
それを受けて「高齢者など家に閉じこもりがちな人たちも、外に出れるような元気が出るマップにしたい」など、想いを熱く語る場面もあった。
今後も会議を重ね、9月末をめどに内容や仕様などを固める予定。歩いて情報を集める調査員も幅広く住民に募集する考えで、年度内の完成を目指す。 -
ふれあい広場27日
箕輪町社会福祉協議会の恒例、福祉の集い「ふれあい広場」は27日、町民体育館と武道館である。「広場で多くの人とふれいあいましょう」と多くの来場を呼びかけている。
人と人とのふれあいや交流を大切にし、「だれもが暮らしやすい福祉の町づくりについて考えよう」と開く。
広場は午前9時縲恁゚後2時。ステージ発表は午前10時縲怐B各コーナーは午前9時45分縲恁゚後1時。
特別企画は「アツキヨ」のライブ。アツキヨは、ギターとボーカル担当アツシと、聴覚障害のハンディを持ち手話を取り入れたサインボーカル担当kiyoによる音楽ユニット。町民体育館で午後1時縲怐B
ステージ発表は▽箕輪中学校吹奏楽クラブ▽みのわ手話ダンスの会▽日本舞踊羽月の会▽「アツキヨ」サイン会▽伊那養護学校舎子太鼓▽せせらぎ会▽ビートアクションフェアリー▽「アツキヨ」ライブ▽みんなでダンスダンス-。
コーナーは▽福祉体験コーナー=車いす、アイマスク、朗読、展示、手話、要約筆記など▽遊びコーナー=風船ふわふわ、ヨーヨー釣り、昔の遊び、紙飛行機、水鉄砲など▽販売コーナー=日用品バザー、手作り品の販売▽展示コーナー=学校給食の試食と紹介、福祉施設の作品展、福祉機器の展示、国際交流広場、押し花体験、ぱかぱか塾など▽食べ物コーナー=五平もち、おにぎり、焼きもろこし、焼きそば、焼いも、綿あめ、ジュースなど▽上伊那スポーツフェスティバルコーナー=スマイルボーリング、ペタンクなど-。休憩所で抹茶のサービスもある。
「ふれあい広場巡回車」のステッカーがついた巡回無料バスも運行する。 -
ながた荘によるお菓子の出張販売、みのわ園で好評
箕輪町の特別養護老人ホーム「みのわ園」で定期的にある「お菓子の出張販売」が、利用者に好評だ。菓子の販売に訪れているのは、みのわ温泉「ながた荘」。今年1月から、月2回のペースで園を訪れているが、その日を楽しみにするお年寄りも多く、20人近くが利用する日もあるという。
みのわ園は、外出できないお年寄りの生きがいづくりを目的に、約7年前、菓子の出張販売を導入。しかし昨年、販売を依頼していた業者が、出張販売の継続を断念。そこでみのわ園は、同じ町内にあるながた荘に出張販売を頼んだところ、ながた荘側も「お年寄りとの交流もできれば」と快く了承。交流を続けている。
ながた荘が持参する菓子は40種類ほど。麦らく、かりんとう、甘納豆といった昔懐かしい菓子を多く取りそろえ、ハッカあめが人気だという。
施設側が利用者の健康状態を管理しているが、個人の意を最大限尊重できるよう配慮している。 -
ながた荘、ながた農園のトマトをみのわ園に届ける
箕輪町長田のみのわ温泉ながた荘は24日、宿泊客用の収穫体験場として整備した「ながた農園」で収穫した無農薬栽培トマト約10キロを、特別養護老人ホーム「みのわ園」にプレゼントした。
今年、本格的に活動を開始したながた農園で、7月からトマトやキュウリのもぎ取り体験をしてもらっているが「初めて採った」「新鮮」と都会の宿泊客などに好評だという。野菜は料理などにも使っているが、たくさんのトマトが食べごろとなったため、お菓子の出張販売で交流のある「みのわ園」に提供しようと考えた。持参したトマトは、ながた荘の従業員が園を訪れる直前に収穫。お菓子の出張販売に合わせて持参した。
トマトを受け取ったお年寄りたちは「見事だね」「すごい」などと色付いたトマトに歓声をあげた。みのわ園は「それぞれの体調に合わせ、利用者たちにトマトを味わってもらう」と話している。 -
駒ケ根建設業組合がボランティア清掃
日ごろ世話になっている地域への恩返しをしようと駒ケ根建設業組合(佐々木正博組合長)は24日、駒ケ根市の田沢川と国道153号線沿線の歩道などのボランティア清掃作業を行った。今年で5回目。
加盟37社から約70人が参加し、強い日差しが照りつける中で、歩道に生えた草を黙々とむしったり、草刈り機のエンジン音を響かせながら長く伸びた草を刈ったりした=写真。伊那建設事務所と駒ケ根市の職員も数人参加したほか、国道沿いにある一部企業なども作業に協力した。
佐々木組合長は「例年より1カ月遅れとなったために草の量がすごく多い。けがと熱中症に十分気をつけて」と呼び掛けた。
作業は毎年7月下旬に行ってきたが、今年は豪雨による災害が起きたために延期していた。 -
駒ケ根ロータリークラブ新体制発足
駒ケ根ロータリークラブは21日夜、第48年度(06年7月1日縲・7年6月30日)の体制を発表した。新会長には中島清一さん(72)=駒ケ根印刷代表取締役=が就任した。中島会長は年度方針について、RIテーマと地区方針に従いつつ、特に地域の水保全と会員増強に取り組みたいとする考えを明らかにした。そのほか、模範的な奉仕活動を行う団体や個人の表彰、国際交流事業への参加や青少年交換留学生の派遣・受け入れのほか、ボーイスカウト、ガールスカウトへの支援などのさまざまな奉仕活動を行っていく。
主な役員・理事は次の皆さん。
▽会長=中島清一▽会長エレクト=福澤晴海▽副会長=松崎剛平▽幹事=福澤秀宏▽会計=宮下善行▽SAA=気賀澤正門▽直前会長=堀内照夫▽副幹事=村澤英夫▽副会計=赤田伊佐雄▽クラブ奉仕委員長=松崎剛平▽職業奉仕委員長=春日衛▽社会福祉委員長=久保田治秀▽国際奉仕委員長=塩澤崇▽新世代活動委員長=下平順一 -
福祉大生実習終了
つながりある宮田の福祉に関心高め宮田村内で社会福祉実習を行っていた日本福祉大学(愛知県美浜町)の学生4人が19日、2週間のカリキュラムを終了。閉講式では、現場で肌で学んだ成果を報告した。
実習は村社会福祉協議会、宅幼老所わが家を中心にして、2人1組に分かれて行った。
社会福祉学科3年の加藤夕貴さんは「宮田村の福祉は各所の連携が深くとれており、地域の力が発揮されていると感じた」と実習を振り返った。
他の3人も、施設、地域、そして人がつながった同村の福祉に高い関心を持った様子。 宮田村大田切区出身で同3年の野近弘季さんも「他の地域から来てみたいと思われる福祉施設があることは、我々にとっても誇り」と話した。
村高齢者福祉係の伊澤稔典係長は「今後も頭でっかちにならず、地域に出て感じた経験を活かして。見抜く力を養ってください」と激励した。
実習は社会福祉士の受験資格を得るために必要な課程。幅広い視野を持った福祉士の養成を図る同大学に協力しようと、友好協力宣言を結ぶ宮田村が一昨年から学生を受け入れている。 -
新成人が保育園に遊具
などを寄贈飯島町の今年20歳を迎えた新成人でつくる成人式実行委員会は17日、町内の飯島、七久保、東部の3保育園に成人記念として、遊具などを寄贈した。
新成人111人が参加した15日の式典で1人千円の寄付を募り、飯島保育園と七久保保育園には戸外用テーブル、東部保育園には室内用滑り台を贈った。 このうち、飯島保育園では、実行委員の有志5人を迎え、贈呈式。園児らは声をそろえ、「20歳おめでとうございます」と祝福、実行委員を代表し、鈴木和幸さんは「みんなで仲良く、楽しく使って」とあいさつした。
この後、贈られた遊具を使って、園児と新成人は交流を深めた。 -
豪雨被災者のために
夏の夜店で義援活動、実行委が善意託しに7月の集中豪雨被災者の支援に役立ててほしいと、宮田村商工会商業部会などを中心に構成する夏の夜店実行委員会は18日、募金活動で集めた2万5500円余りを村社会福祉協議会に託した。日赤県支部を通じて被災地に届ける。
今月4日に多彩なイベントを用意して河原町商店街で開いた夏の夜店。数日前に発生した豪雨災害を受け、急きょ3つの募金箱を会場内に設けた。
この日は、中谷俊治実行委員長と商業部会の宮下進八郎部会長が役場を訪問。「皆さんの温かな気持ちです」と来場者から集まった善意を、小林修助役に手渡した。
中谷さん、宮下さんは「今回の災害は宮田村としても他人事ではなかったが、幸い夏の夜店には多くの人に来てもらえた。今後も良い形で続けていければ」と話した。 -
シニア海外ボランティア入所式
国際協力機構(JICA)は17日、途上国の発展のため海外に派遣する40縲・9歳までのシニア海外ボランティアの派遣前訓練入所式を駒ケ根市の駒ケ根青年海外協力隊訓練所(加藤高史所長)で開いた。シニアボランティアの訓練はこれまで東京・広尾の訓練所で通所で行なってきたが、語学教育の一層の充実を図るため、今回始めて35日間にわたる合宿制を導入する。加藤所長はあいさつで「それぞれの動機を持って試験をクリアした皆さんにおめでとうと言いたい。この訓練の中心となる語学教育の時間は中学校の3年間で学ぶ英語の授業時間の約半分にも及ぶ。得意な人もそうでない人もぜひ頑張って習得してほしい。有意義な研修生活になることを祈る」と激励した。
訓練に臨むボランティアは試験に合格して全国各地から集まった135人(男性112、女性23)。9月20日までの訓練を終了した後、アジア、アフリカ、中南米など39カ国に1縲・年間派遣され、教育や技術指導などのボランティア活動に当たる。
青年海外協力隊の訓練・派遣はこれまで年3回だったが、07年度からシニアボランティアと統合し、年4回行う見通し。 -
もみじ会のバーベキュー
宮田村を拠点に伊那谷各地の聴覚障害者が集まるミニデイサービス「もみじ会」はこのほど、暑気払いを兼ねてバーベキューを同村福祉交流施設なごみ家で開いた。20人ほどが出席。モリモリ食べて、暑さを吹き飛ばした。
肉や野菜などふんだんに。焼け具合をみながら楽しく会食した。
「食事したり運動したり、月に3回集まっているけど、今回はバーベキューにしてみました」と、代表の樋口絹子さん=同村町1区=。
普段とは違った屋外の料理にみんな大満足。笑顔もはじけ、真夏の1日を満喫した。 -
体と心で寄り添って
村内で現場実習の福祉大生宮田村内で社会福祉実習を行っている日本福祉大学の学生4人だが、2週間のプログラムも後半に入った。現場体験を通じて、利用者とのコミュニケーションの大切さを肌身に感じて学んでいる。
社会福祉学科4年の伊藤尚輝さん。宅幼老所・わが家の実習では、常に利用者と隣り合うように座った。
利用者が自由でいながら、温かく見守る目は決して絶やさない。笑顔広がるわが家の雰囲気に「ここで実習して、本当にコミュニケーションって大切なんだなって感じました」と実感をこめる。
利用者一人ひとりのニーズに対応する宅幼老所など小規模施設の良さ。「基本はふれあいにあると思う。僕もそれを実践していきたい」と話す。
保健福祉学科3年で宮田村南割区出身の浦野寛子さん。村の福祉交流施設・なごみ家の実習では、子どもから高齢者、そして障害者と誰もが自由に集まって交流していることに驚いたという。
大学の講義や、実習を既に受けた友人から聞かされた話。福祉の理想と現実のギャップを強く感じた。
しかし、ふるさとで実習して「やっぱり現場はコミュニケーション、接し方で大きく変わる。宮田って理想の形が案外できていると思う」。
残りわずかな実習期間。学生たちの学びは、地域にとっても新たな力になっていく。 -
宅幼老所わが家で、涼感満点流しソーメン
宮田村町1区の宅幼老所・わが家(大石ひとみ代表)はこのほど、暑い夏を元気に乗りきってほしいと、流しソーメンを行った。涼感満点の食事に利用者は笑顔。モリモリ美味しく食べた。
屋内に流すための竹を手づくりで組み上げ、準備も万端。水とともに勢い良く、ソーメンを流した。
と思ったら、ソバやミニトマト、はたまたチクワまで。
「何でも流してみるか」と豪快に笑うスタッフを尻目に、利用者のおじいちゃん、おばあちゃんは冷静にソーメンにハシを伸ばした。
「美味しいね」と大満足。激流を下るように次々と流れてくる食材に驚きながらも、みんな笑顔が広がっていた。 -
美里のマスつかみ大会
中川村美里の美里釣りクラブ(白沢文雄会長)は14日、美里分館と共催で「マスつかみ大会」を長岩沢で行なった。
20年前から青少年健全育成を目的に実施されているお盆恒例のイベントに、子どもや大人約60人が参加した。
長岩沢を3カ所で堰き止め、25センチ前後を中心に、500匹、70キロのニジマスを放流。中には40センチ以上の大物も混じった。
「ここにいっぱいいる」「大物がそっちに逃げたぞ」と大騒ぎしながら、命からがら逃げ回るニジマスを追いかけ、子どもも大人もマスつかみに熱中した。
捕まえたニジマスは会員にわたぬきをしてもらい、家に持ち帰った。 -
昭和伊南病院に絵画寄贈
辰野町宮木在住の洋画家垣内カツアキさん(71)は11日、駒ケ根市の昭和伊南総合病院(千葉茂俊院長)を訪れ、30号の油絵「イタリア・ソレント風景」を寄贈した。垣内さんは「患者や付き添いの家族の心が安らぎ、癒しになってくれればうれしい」と話した。母方の祖母が駒ケ根市中沢の出身であることや、今月同市で10回目の個展を開くことなどから地域への感謝を込めて同病院への寄贈を決めた。千葉院長は「明るい地中海を描いた素晴らしい絵をみんなに見てもらいたい。病院には癒しが必要。多くの人の目に触れる所を選んで飾りたい」と感謝を述べた。
垣内さんはこれまで個展を通算78回開き、海外美術展にも精力的に作品を出品、入選するなど、おう盛な創作活動を行っているほか、箕輪町中箕輪に伊那アルプス美術館を設立、運営している。ル・サロンフランス芸術化協会永久会員。 -
エーデルこまがね納涼祭
駒ケ根市のケアハウス「エーデルこまがね」(福澤亘施設長)は9日夜、納涼祭を開いた。約60人の利用者が職員らとともに夏の夜のひとときを楽しんだ。職員らによる手づくり縁日コーナーでは景品が当たる魚釣り、輪投げ、宝引き(運試し)、射的などのコーナーが設けられ、利用者は「大きいのが釣れた」などと言いながら笑顔でゲームを楽しんでいた=写真。
食堂の一角に設けられた特設屋台では焼きそば、フルーツポンチ、焼き鳥、トウモロコシなどが振る舞われ、利用者らはビールや日本酒と一緒に祭り気分を味わいながら何回もお代わりをしていた。 -
被災者のために使って
祭り会場で募金活動した大原区の実行委が善意届ける7月の集中豪雨で被災した人たちに送ってほしいと10日、宮田村大原区の大原祭実行委員会(委員長・唐澤正一区長)は区民から寄せられた善意3万5千円を清水靖夫村長に託した。県日赤支部を通じて被災地に届ける。
集中豪雨で同区内は目立った被害がなかったが「他人事ではない」と、5日開いた大原祭の一部内容を自粛。
かわりに会場に募金箱を設置して、被災者支援の義援活動を展開した。
この日は、唐澤委員長ら実行委員3人が役場を訪問。大原区民の支援の想い受け取った清水村長は「皆さんに厚意を示していただき、本当にありがたい」と感謝した。 -
駒ケ根市町二区高齢者クラブ寄付
駒ケ根市の町二区高齢者クラブ「鶴声会」(小林俊雄会長)は9日に開いた第19回チャリティーマレットゴルフ大会の会費の一部2万円を同日、市社会福祉協議会(竹内正寛会長)に寄付した=写真。プレー終了後に表彰式と懇親会が行われた十三町内集会所を訪れて寄付金を受け取った竹内会長は「志に感謝する。社会福祉のために有効に使いたい」と礼を述べた。鶴声会は第1回大会から毎年欠かさず寄付を続けている。
大会は市内の赤須城址マレットゴルフ場で開かれ、出場者らは強い日差しにも負けずに笑顔でプレーを楽しんだ。
上位は次の皆さん。
(1)小原義一60(2)稲垣晃一60(3)小林俊雄61 -
マレットゴルフクラブがつつじ園の環境美化
飯島町の千人塚マレットゴルフクラブは6日、千人塚城ケ池湖畔にあるつつじ園の環境美化作業を行った。
今までは地元の老人会などが作業を行っていたが、今回から同クラブが中心になってボランティアで引き受けた。
メンバーは「近くのマレットゴルフ場をいつも利用させてもらっている。つつじ園も私たちの手で少しでもきれいにできれば」と、下草刈りなどで汗を流していた。 -
【元青年海外協力隊員
堀内信輔さん・洋輔さん】共に青年海外協力隊員として開発途上国に赴き、現地で数年間にわたって技術指導などの任に当たったきた。
兄・信輔さんは卓球指導でモルディブ(99縲・2年)とザンビア(03年)を、エイズ対策で再びザンビア(05年)を訪れた。
「ザンビアではエイズで身近な人が死んでいく現実を目の当たりにした。テレビやラジオでも大々的にキャンペーンをやっていて、向こうにいると人ごとではないとひしひしと感じる。苦しんでいるたくさんの人たちのために役に立ちたかったから、勉強しなおして2回目はエイズ対策で行くことにしました」
自身も生まれつき心臓に穴が開いていたため「20歳ぐらいまでしか生きられないだろう」と言われていたが、小学5年生の時、生死を懸けた手術を行って成功。健康体を得た経験を持っている。術後のリハビリを兼ね、選手だった母親や兄の勧めで始めた卓球が大学卒業後、青年海外協力隊への道を開くことになった。
「現地での活動は仕事という意識は全然なかった。だから休みなんかなくてもまったく気にならない。嫌々やるのでなく、本当に一生懸命だとそういう気持ちになることがよく分かった」
「文化や習慣、考え方が異なった国で暮らす楽しみを味わってしまいましたからね。機会があればまた行きたい。今は教員目指して勉強中だが、日本で生活に困ったらモルジブに行って魚でも捕って暮らしますよ」
◇ ◇
弟・洋輔さんは卓球指導でチュニジア(03縲・5年)を訪れた。
「兄の協力隊での活動を見て影響を受け、海外ボランティアに興味を持った。でも協力隊の試験は難しくて…。試験が終わった直後、どうせ落ちると思って東南アジアや英国に旅行に行っちゃった。帰ってきたら受かっていたのでびっくりしました」
「チュニジアで日本と一番違うのは宗教心の強さ。現地人に『自分の宗教は仏教だ』と説明しても分かってくれず、イスラムに改宗しろと言われる。でも意外に首都などではタブーのはずの豚肉や酒もある。女性の服もかなり開放的でした」
「彼らは感情を押さえることをしないのでけんかはしょっちゅうするが、日本の学校でよくあるような陰湿ないじめなどはない。一人一人が明確な意志を持っているから集団で同じ行動を取ることはないんです。考え方の違う外国人をまとめながら仕事をするのは大変でしょうとよく聞かれるが、案外向こうの人たちの方がまとめやすい。彼らにはイスラムから来る共通の道徳心があるから。かえって日本人の方がバラバラでまとめるのは大変かもしれない」
◇ ◇
「日本に帰って来ると感じることだが、向こうでは自分ももっと人間らしく生きていたような気がする。もちろん日本は住みやすいけれど、どの国にもそれぞれ日本とは違う良いところがある竏秩B結局住むのは世界のどこでもいいんじゃないかな」と2人は口をそろえる。
「でもね…食べる物だけは日本がいいね」
(白鳥文男) -
村と社協が豪雨義援募金開始
宮田村と同社会福祉協議会は、先日の集中豪雨被災地域に義援金を送ろうと、募金箱を村内各公共施設に設置した。
役場、村民会館、老人福祉センター、デイサービスセンターの4カ所。今月末くらいまで設置し、県日赤本部を通じて送る。
募金に関する問い合わせは、村社協85・5010まで。 -
イベント一部自粛して、集中豪雨義援活動展開
宮田村大原区は5日夕、恒例の大原祭を開いたが、近隣でも集中豪雨の被災があったことに配慮して一部イベントを自粛。かわりに募金箱を会場に設け、被災義援活動を展開した。
子ども神輿、演芸大会などは通常通り催したが、大人の神輿は取りやめた。
突発的な内容の変更となったが、26年目の伝統の祭りは今年も多くの区民の協力で賑わった。
祭りを楽しむ一方で、募金箱には住民の善意が次々と。唐澤正一区長は「区内では幸い目立った被害がなかったが、一部内容を自粛した。来年以降は若い人を中心に活気ある祭りを続けていきたい」と話した。
集まった義援金は村社協などを通じて被災地域に送る考え。 -
福祉大生が宮田村で現場実習
日本福祉大学(愛知県美浜町)の学生4人が1日から、宮田村で社会福祉の現場実習に入った。社会福祉士の受験資格を得るために必要なものだが、「地域でどのような支えあいが行われているか学びたい」と意欲的。村社会福祉協議会と宅幼老所「わが家」を中心に、地域福祉の現場を肌で学ぶ。
4人のうち2人は村出身者。保健福祉学科3年の浦野寛子さん=南割区=、社会福祉学科3年の野近弘季さん=大田切区=で「宮田の人は温かくて福祉も充実していると思うが、どのように支えあっているのか、村民の想いも直接聞きたい」などと話した。
同大学は幅広い視野を持った福祉士の養成を目指しており、友好協力宣言を結ぶ宮田村が一昨年から受け入れている。
担当教員の石川満教授は「学習効果が年々あがっている。今年は地元出身の学生が2人もいるが、自分の生まれ育った地域を冷静に見ることも大事な勉強」と話す。
7日は開講式や講義が主で、8日から2班に分かれて本格的な実習を始める。