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駒ケ根市の伊南桜木園が年賀寄付金助成で自動車更新
06年度の日本郵政公社年賀寄付金配分事業で約200万円の助成を受けた駒ケ根市の駒ケ根市福祉共同作業所伊南桜木園(柏原孝従園長)は利用者送迎などに使う自動車の老朽化に伴う更新で9人乗りのワンボックスカー1台を新たに購入。20日、納車式と安全祈願式を同園で行った。福祉関係者のほか、園の利用者など約30人が出席して安全を祈った=写真。市社会福祉協議会の竹内正寛会長は「みんなでお礼を言おう」と呼び掛け、園の利用者らとともに郵便局の代表者に対し「ありがとうございました」と礼を言った。利用者らは「前の車より大きいね」「早く乗りたいな」などと話し合っていた。
自動車の価格は284万5千円。助成金の不足分は自己資金を充てた。 -
子どもを育む上伊那地域ネットワークフォーラムが開催
不登校や引きこもりの児童・生徒らを支援する団体、個人が、情報交換や連携を図り、子どもたちが健やかに育つ地域について考える「子どもを育む上伊那地域ネットワークフォーラム」が17日、伊那市駅前ビル・いなっせであった。約200人が参加。「ヤンキー母校に帰る」のモデルとなった義家弘介さんの恩師・安達俊子さんを講師に迎え、子どもたちへの支援のあり方について考えた=写真。
高校中退者や不登校生徒を全国から受け入れる北海道北星学園余市高校創設当初から英語科教師として35年間を勤めた安達さん。学力への劣等感、世間の冷たい眼差しなどにさらされ、心の傷を負う生徒たちと過ごす日々はトラブルの連続だったという。問題が起こるたびに生徒たちと向き合いながら「教え合い、学び合う学習形態」「地域に開かれた学校づくり」を進めてきた。
安達さんは「『先生として完璧を装っている先生が大嫌いだ。悪いことをした時はしっかりしかってほしいし、涙を見せてほしい』という生徒の言葉に、打ちのめされた。それからは肩の力を抜いて、生徒と共に怒ったり泣いたりすることができるようになった。教師としてのあり方を教えてくれたのは誰でもない生徒たち」と35年間を語り、問題行動だけで生徒を判断するのでなく、その裏にある心理を見つめることが大切であることを訴えた。 -
宮田村ボランティアの集い
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宮田村ボランティア連絡協議会(仁科智弘会長)は17日、村民会館で、24団体約百人が参加し、第7回ボランティアの集いを開いた=写真。駒ケ根市社協の片桐美登さんの講演「地区社協はなぜ必要か」に耳を傾け、交流会で懇親を深めながら、互いの活動に理解を深めた。
片桐さんは事例を挙げ、「近隣だから助け合える。近隣で解決するにふさわしい問題もある。近隣でないと解決できないこともある」と述べ「地区社協をつくる目的は、その地域に住む人が、誰もが安心して、暮らしていける地域づくり。住んでよかったと誰もが思える地域づくり」とした。
この後、会食をしながら、施設の激励慰問の出し物、踊りや歌、フラダンスなど活動内容を見ながら、親ぼくを深めた。 -
初の伊那谷国際交流フェスティバルに300人
伊那谷に暮らすいろいろな国籍の人が集まり、世界各国の料理を食べながら交流する初めての伊那谷国際交流フェスティバルが18日、飯島文化館で6カ国、300人が参加し、にぎやかに開かれた。飯島国際協力会などでつくる実行委員会主催。
会場の中ホールには実行委員らが地域の外国人の指導で前日から準備した、中国の水餃子、メキシコのタコス、モロッコのクスクス、スペインのガスパーチョ、スリランカのカレーなど6カ国18種類の料理が並んだ。
香辛料が効いた様々な料理の匂いが漂う中、橋場みどり実行委員長は「外国籍の皆さんも日本人も、このフェスティバルを通じ、住みやすく、思いやりの心を持った町になるように努力を」と呼び掛け、駒ケ根青年海外協力隊訓練所の加藤高史所長の発声で乾杯。
参加者はテーブルを回り、各国の珍しい料理にはしを伸ばし、外国籍の人々と交流を深めた。また、会場では和太鼓の演奏、JICAバンド、アルプホルン、日本人と外国人のセッションなどが催され、入場者は世界の料理と世界のアトラクションを満喫した。 -
「SOみのわ」交流とイベント本格開始
箕輪町の知的発達障害のスポーツ愛好者を支援するボランティア「SO(スペシャルオリンピックス)みのわ」(唐沢皇治会長)が、交流イベントを本年度から本格スタートした。このほど、南箕輪村のミノワボウルで、町内の障害者らとボウリング大会を楽しんだ。
「SOみのわ」は05年SO長野大会で、ペルー選手団の受け入れで活躍した、町内の一般ボランティアの有志で発足した。運動機能の向上、目的達成の喜びなどのSO精神を根付かせようと活動。知的障害者のスポーツ支援団体発足は、町で初の取り組みだ。
4月16日の初イベントに続いて、2回目のボウリング大会となった。障害者7人とボランティア8人の計15人が集まり満喫。中には障害者の家族も参加し、一緒に交流を深めていた。
同団体は今後、スポーツを通じて仲間づくりの支援を中心に活動。月に1、2回のフロアホッケー、バスケットボール、卓球大会のほか、「みのわまつり」への参加、バーベキュー交流などを企画している。
「SOみのわ」はボランティアや参加者を募集している。問い合わせは、箕輪町社会福祉協会にある事務局(TEL79・4180)へ -
国少でボランティア養成講座
伊那市高遠町の国立信州高遠青少年自然の家で10、11日、「青少年ボランティア養成講座竏虫qどもたちの体験活動を支えるつどい竏秩vがあった。県内をはじめ、神奈川、埼玉、静岡から約50人の社会人や学生が参加し、講義や実習を通して、ボランティアに必要な知識や技術を習得した。
独立行政法人国立青少年教育振興機構が全国展開する、自然環境を生かした教育施設などにおける子どもたちの体験活動を支援するため、ボランティアを養成する講座。講演や体験談に耳を傾け、実際に自然観察や野外炊飯の体験を踏まえて、現代教育の課題を探ったり、ボランティアの意義や役割について理解を深めた。
参加者には修了証を交付し、同機構のボランティアとして登録。全国各地で活動する。
初日は、JA上伊那東部支所を会場に同機構の松下倶子理事長が「青少年教育施設の新たな取り組み竏註ツ少年の社会自立を目指して竏秩vと題して講演。一般公開され、総勢約150人が耳を傾けた。
松下理事長は、独立行政法人の国立青少年総合センター、青年の家、自然の家が統合して今春発足した同機構の沿革を紹介。「自然のなかでの総合的・体系的な一貫性のある体験活動で感性を養うなど、心と体の鍛錬による健全育成を目的に、全年齢期を視野に長期的な教育事業を展開していく」と説明した。
青少年の現代課題に・ス自立の遅れ・スを挙げ、「幼児期から社会性の育成に努めることが大事」と強調。「さまざまな人との出会いや、創造的な遊びを体験することなどが大切で、(青少年教育施設は)家庭や学校ではできないことを体得する機会を与えることが役割」と述べた。 -
海外協力隊修了式
駒ケ根市の国際協力機構駒ケ根青年海外協力隊(加藤高史訓練所長)は13日、06度第1次隊の派遣前訓練修了式を同訓練所で行った。70日間の訓練を終えた候補生218人は加藤所長から一人一人修了証とエンブレムを手渡され、晴れて正式隊員となった喜びをかみしめた=写真。隊員代表の石澤宏明さん(バヌアツ派遣)は「無事にすべての訓練を終えることができたのは講師や家族、仲間のおかげ。これから出発する任地で困難に出合った時には、訓練所で共に学んだ仲間のことを思って頑張りたい」と謝辞を述べた。
谷川与志雄事務局長は式辞で「派遣国では多くの困難に出合うだろうが、持てる力をいかんなく発揮して協力隊の歴史に新たな1ページを加えてほしい」と激励した。
隊員らの派遣先は中南米やアジア、アフリカなどの39カ国。それぞれ教育、保健衛生、農林水産などの分野で技術の指導などに当たる。 -
盆栽の愛好クラブがチャリティ売上金寄付
駒ケ根市の盆栽愛好クラブ「一鉢会」(飯田光晴会長、20人)は6月3・4日に駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた「第8回サツキと山野草展」でのチャリティ売上金の全額2万1千円を駒ケ根市社会福祉協議会に寄付した。13日、飯田会長と藪原勇副会長が市役所を訪れ、寄付金を中原正純市長に手渡した=写真。中原市長は「尊い善意に感謝する。社会福祉のために役立てたい」と礼を述べた。
同会が展示会でチャリティ販売を行い、寄付をするのは今回が初めて。飯田会長らは、秋に開催する盆栽と山野草展でもまたチャリティ販売を行いたい竏窒ニ話している。 -
ひとり暮らし高齢者、バス旅行満喫
宮田村社会福祉協議会は9日、ひとり暮らしの高齢者を対象にした交流会を開いた。諏訪方面へ日帰りのバス旅行を満喫。諏訪湖遊覧や温泉入浴、博物館見学などを楽しんだ。
諏訪湖では竜宮丸に乗船。湖を一周し、湖畔の風景を船上からゆっくりと眺めた。
間欠泉を見た後は、諏訪湖を一望できる旅館で美味しい食事。温泉に入浴し、日ごろの疲れをいやした。
岡谷市の蚕糸博物館では、蚕から糸をつむぐ実演なども見学。
「懐かしいねぇ」などと話しながら、身を乗り出して館員に質問する姿もあった。 -
すくすくはうすで村長との座談会
南箕輪村の子育て支援施設「すくすくはうす」で13日、唐木一直村長との座談会があり、施設を利用する母親約10人が、利用時間延長や遊具の増設などを訴えた=写真。
日ごろ育児に励む母親たちの生の声を村政に取り入れていくための取り組み。すくすくはうすに対する意見だけでなく、公共施設や行政サービスへの要望なども募った。
すくすくはうすの活用については、利用時間延長や土日利用を求める声が多く、唐木村長も「現状では同じ施設を利用する学童クラブとの兼ね合いで延長はできないが、いずれは学童施設を別につくり、改善を図りたい」と語った。
そのほかにも、小さい子どもと一緒でも気兼ねなく参加できるイベントや、幼児を対象とした体操教室などが提案され、前向きな検討を約束した。
唐木村長は「保育料は更なる値下げを考えている。市町村の財政は苦しくなっているが、未来をつなぐ子育てには、出来るだけ力をつぎ込みたい」と語り、子育て環境の一層の充実に努めていく意向を示した。 -
地区社協の設立に向けて勉強会
伊那市の高遠町社会福祉協議会は10日夜、町総合福祉センター「やますそ」で地区社協設立に向けた勉強会を開いた。民生児童委員、ボランティアら約100人が集まり、先進地の活動発表などを聞いた。
地区社協は区単位、常会単位など住民が活動しやすい範囲を考え、準備が整ったところから順次、設立する。事業内容は災害時の助け合い、一人暮らし老人への弁当配達、雪かきの手伝い、子どもの声かけ見守り活動など地域の実情に合わせて検討する。
一昨年から、地域のふれあいを高め、心豊かに暮らすため、小地域での組織づくりの必要性が出ていた。町内に地区社協はないものの、高齢者に外出の機会を与える「ふれあいサロン」などを実践する地域がいくつかあり、それらの活動を核にしていけば、スムーズに設立できるのではないかという。
今後、各地区にあるすみよい地域づくり会議で説明し、設立助成金を交付して設立に向ける。
勉強会では、町社協側が地区社協設立の必要性、活動範囲、組織などを説明し、伊那や高遠の4地区の地区社協会長らが活動の様子や運営方法などを紹介。
伊那市笠原地域社協の赤羽要会長は、寝たきり老人や一人暮らし老人、母子家庭などの実態を把握し「困っている人が助けてくれといえる環境づくりが大切」と話した。 -
帰国隊員報告会
青年海外協力隊員として発展途上国に派遣され、帰国した隊員らの報告会が10日、駒ケ根市の青年海外協力隊訓練所で行われた。03年度3次隊で中国、エジプト、パプアニューギニアなどに派遣された隊員らが、現地でしか経験できない珍しい体験談の数々を披露した。
看護師としてマダガスカルに派遣された宮田村の春日広美さんは「病院で掃除をしていたら『看護師はそんな仕事をするべきでない』と言われた。日本でのやり方が受け入れられないことを実感した」などと報告=写真。「生活習慣や宗教などの違いにより大変苦労したが、海外での貴重な経験を今後に生かしたい」と話して大きな拍手を受けた。
報告会に集まった派遣前訓練中の06年度第1次隊候補生らはメモを取りながら先輩の話に熱心に耳を傾け、時折質問したりしていた。 -
町3区「寿会」が手縫いの雑巾寄贈
宮田村町3区の高齢者クラブ「寿会」は8日、手縫いの雑巾115枚を村老人福祉センターに寄贈した。長年続くボランティアで、「何らかの形でお役に立てれば」と話した。各施設や学校に配分し、有効に活用していく。
解散した老人クラブがあった以前から続いている善意。会員数は減っているが、村のためにと、想いを寄せながら手縫いした。
この日は、会役員の南澤ひで子さん、柘植みさおさんが同センターを訪問。
受け取った村住民福祉課の担当者は「寿会の皆さんは清掃ボランティアも行ってくれている。本当にありがたい。雑巾は大切に使わせて頂く」と喜んでいた。 -
認知症高齢者連絡会が学習会
介護に関わる事業者や家族ら関係者でつくる宮田村の認知症高齢者連絡会は6日夜、NPO法人県宅幼老所グループホーム連絡会の田中正廣理事長を講師に学習会を開いた。認知症高齢者だけでなく、家族を含めたケアの必要性を示し、双方に自信をつけさせるのが周囲の役割と指摘した。
家族から制約を受けたり、しかられるほど、認知症の高齢者は混乱すると説明。「認知症には家族の支えが絶対必要。介護疲れの家族を盛りたて、つなげてあげるのが我々の仕事」と話した。
認知症高齢者に対しては、失ったものを指摘して否定するのではなく、変わっていない部分などを認めることが大切と説明した。
約70人が参加。在宅介護を支援する先駆者として活躍する田中さんの話しに熱心に耳を傾けていた。 -
介護者支援などを目的としたお弁当サービス開始
日々介護に携わる人に、ほっと一息できる時間を提供しよう竏秩B伊那市狐島の介護支援センター「ひまわり」(春日晋治代表)は、介護者の負担軽減などを目的とした弁当配達サービスを始めた。行政の配食サービスが対象外とする人や、民間の弁当業者の配達エリアから外れている地域の高齢者にも配達をしていく。弁当の調理は、宮田村と伊那市にある2つの宅幼老所に依頼。配達には伊那市の福祉事業所「どうぞのいす」も携わる。
高齢者用弁当の配達サービスは、伊那市でも行っているが、介護者が同居する世帯や、食事をつくる能力があると判断した高齢者は対象としていない。しかし実際には、飲食店の出前などに頼るケースが多いのも実情。また、こうした食事には健康管理上の制限ある人が食べられない食材を含んでいることも多いため、今回の取り組みを開始することを決めた。
おかずは、旬の野菜を使った和え物や魚など。利用者それぞれの健康状態に合わせて、塩分量などを調節していく。
サービスを利用し始めた富県の女性(83)は「おいしくてみんないただいた。お弁当に添えられているメッセージがうれしかった」と話していた。
サービスは月縲恣y曜日の希望日を選べる。会費は1日(お昼)450円。
問い合わせは介護支援センター(TEL77・0015)へ。 -
保育園児が老人施設慰問
駒ケ根市の美須津保育園(吉村千恵子園長)の園児が8日、近くにある老人保健施設エーデルこまがね(福澤亘施設長)を慰問に訪れ、元気な歌や踊りなどを披露してお年寄りを喜ばせた。
年中・年長園児約50人は、集まったデイサービスやケアハウスの利用者ら約30人の前で歌いながら踊ったり、わらべ歌遊びなどを元気いっぱいに演じた=写真。お年寄りたちは「かわいいねえ」「元気でいいね」などと言いながら曲に合わせて手拍子を取ったり、一緒に歌を口ずさんだりして交流を楽しんでいた。 -
高遠高校福祉コースの1年生がサンハート美和で実習
伊那市立高遠高校の福祉コースで学ぶ1年生31人が7日、長谷の特別養護老人ホーム「サンハート美和」で交流実習をした。
同校では、実体験を通して生徒自身が“じか”に福祉を知ることを重視しており、保育園や福祉施設などを年間で6、7回の課外実習をしている。また、夏休みなどを利用して、ボランティア活動に参加する生徒も多いという。
今回は、1年生にとって初めての実習。この日のために準備してきた紙芝居を披露したり、お年寄りと一緒にちぎり絵づくりに挑戦した。緊張のためか、最初は余り会話ができなかった生徒も、お年寄りに話し掛けられると笑顔を見せ、徐々に打ち解けた。
福祉コース卒業者の約6割は、福祉関係の大学や専門校へ進学している。また、その7割は県内へと戻り、福祉関係施設に就職するという。 -
箕輪町赤十字奉仕団研修総会
家庭看護法学ぶ箕輪町赤十字奉仕団(小林節子委員長)は4日、06年度研修総会を松島コミュニティセンターで開き、家庭看護法を学んだ。
正副分団長を中心に約70人が参加。小林委員長は、「6月から救急講習、奉仕活動が始まっているが、人々の幸せを願い、有事のときには先頭に立って活動してもらうことに通じる。家庭看護法は、すぐに役立つ講習。しっかり学び覚えて、各分団で機会があったら団員に教えてあげてほしい」とあいさつした。
家庭看護法は、諏訪赤十字病院の浜さつきさん、諏訪赤十字看護専門学校の小栗ひろみさんが指導。日常生活での介助で、片まひの人が一人でベッドから起き上がる方法、部分的に介助して移動する方法を教えた。講師は、「移動が介護の基本。自立への第1歩で、介護者の負担減にもつながる」とし、「介助は自分の力ですべてやろうとせず、要介護者の力をうまく活用し、必ず声をかけてから動かして」と話した。
団員はベッドから起き上がる、ペアになって要介護者を手前に向けるなどの方法を練習して覚えた。 -
西保育園児がプラムの里へ
宮田村西保育園の年長園児33人が6日、同村新田区の介護老人保健施設「プラムの里」を訪問。高齢者とじかにふれあい、スキンシップを図った。
保育園で練習している歌や踊り、縄とび、折り紙などを披露。
さらに高齢者の元へ駆けよって、肩をトントンたたいたり、背中をなでたりもした。
「気持ちいいねぇ。本当にありがとう」。目を細めて喜ぶおじいちゃん、おばあちゃん。園児も「いつまでも長生きしてね」と返した。
毎年年長園児が同施設を訪問。交流を深めているが、吉川美幸園長は「家庭に高齢者がいない世帯も多くなった。じかに接することで、感じたり、新たに学ぶことも多いと思う」と話していた。 -
上穂町区敬老文化祭、恒例の人情劇で高齢者をおもてなし
駒ヶ根市上穂町区(氣賀澤徳義区長)の敬老文化祭は4日、赤穂公民館で開いた。分館役員の間で30年以上受け継がれている人情劇芝居などで、高齢者の長寿を祝った。
69歳以上450人ほどのうち、約150人が出席。12の個人、団体らが演芸で盛り上げ、楽しませた。
そのうち分館役員は人情劇「関の弥太郎笠」、「矢切の渡し」を公演。
1カ月前から毎日積んできた稽古の成果を披露し、熱演した。
笑いあり、涙ありの内容に、会場からはヤンヤの歓声も。地域がひとつになって、高齢者をもてなしていた。 -
南箕輪村花いっぱい推進協議会
草取り作業南箕輪村花いっぱい推進協議会は3日、本年度第1回の全体作業で大芝高原周辺の花壇の草取りをした。参加者は生い茂った草を丁寧に抜き取り、清々とした花壇になった。
みちくさの会、老人クラブ、商工会女性部・青年部、郵便局、信州大学農学部の学生ら一般も含め60人が参加。広域農道沿い、屋内運動場駐車場近く、愛の鐘の3カ所にある協議会の花壇で作業に取り組んだ。
雑草が花壇を覆うように伸び、土手は草刈り機を使い、花壇の中は手作業で除草した。参加者は、「これは大変だ」と口々に話しながら精を出していた。
花壇は現在、4月に植えたパンジーが咲いている。今後は、7月に草取りをした後、マリーゴールドとサルビアを植える予定。 -
伊那市高齢者クラブ連合会発足記念役員会
旧3市町村の高齢者クラブでつくる伊那市高齢者クラブ連合会(会員3千人、久保田泰男会長)は5日、発足記念役員会を伊那公民館で開いた。49単位クラブ約100人が集まり、クラブの育成と活性化への志を新たにした。
新しい連合会の最重点課題は、各地区における単位クラブ育成のさらなる促進。特色の異なる地域の意見を反映するため、副会長を6人とした。
久保田会長は「高齢者には厳しい時代を迎える中、伊那市の人口に占める高齢者の割合は約25%。医療、福祉、介護などの施策に安易に頼り、社会参加を疎かにしてはいけないと考えている。私たち自身が積極的にそういうことを考え、地域のきずなづくりに努めたい」と語った。
小坂樫男伊那市長は「高齢者の知恵、経験は今の社会に必要なこと。それぞれのクラブが地域と積極的にかかわっていくことが、新市にとって必要だと思っている」と激励した。 -
アンサンブル伊那のアウトドア班担当
南箕輪村沢尻
井田直也さん(26)臨時職員として勤めた上田養護学校での任期3年を終え、昨年5月にオープンした知的障害者の通所授産施設「アンサンブル伊那」に就職した。担当はアウトドア班。利用者と共に試行錯誤を繰り返しながら、無農薬野菜の栽培、薪作り、ウサギの飼育、焼き芋販売など、さまざまな事業に取り組んでいる。
「学校にいた時は、職員も生徒も守られていた。ここでは自分たちが考えてさまざまなものを作り上げていかなければならないので、厳しさはあります。でも、日々成長していく利用者さんを間近で見ていられるのは嬉しい」と語る。 -
箕輪町赤十字奉仕団救急救命法講習会
箕輪町の赤十字奉仕団第1分団は1日夜、救急救命法講習会を沢公民館で開き、止血法や傷病者の保温方法などを熱心に学んだ。
町の6分団が各1回講習をする。第1分団(沢・大出・八乙女)が初回で33人が参加。日本赤十字社長野県支部派遣の救急法指導員が講師を務めた。
講師は、人間の血液量は体重の約8%で、3分の1を失うと重症、2分の1を失うと死に至るため、大出血のときは早急な止血の必要があることを話し、耳の前や鎖骨上のくぼみ、わきの下などの止血点を説明した。
傷口に当てる滅菌ガーゼがない場合に、ハンカチの多少でもきれいな面をライターなどであぶる、アイロンを当てるなどして高温消毒して代用する方法も紹介。当て物には「タオルは吸水性が高く余計に血をすってしまう。ハンカチや日本てぬぐいのほうがよりよい」と話した。
三角巾を使った頭の包帯の仕方、傷病者の全身を毛布で包んで保温する方法も指導。「赤十字は愛をもって最後まで相手の面倒を見てあげてほしい」と話した。 -
中部電力検針集金労働組合飯田地方本部女性委員会がプルプルタブで購入した車いすを伊那市社協へ寄贈
中部電力検針集金労働組合飯田地方本部女性委員会(人員35人、小平節子主査)は29日、伊那市社会福祉協議会に回収したプルトップと募金で購入した車いす1台を寄贈した=写真。
飯伊地域と辰野町を除く上伊那の市町村で検針、集金に当たる女性でつくる同組合は、大きな場所を必要とせず、気軽に収集できるプルトップを換金し、そのお金で車いすを贈る活動を94年から続けており、05年までに32台を寄贈した。
今回の車いすは、飯田地方本部と長野地方本部が04、05年度に収集したプルトップと募金で購入した7台のうちの1台。例年異なる市町村で寄贈しており、伊那市内では初めてだという。
御子柴龍一会長は「高齢化が進み、車いすを利用する人も多い。古いものを購入することも多い中、新しいものをいだたけるのはありがたい」と語った。
プルトップは、組合員の家庭などで出たものを収集しているほか、検針や集金などで訪れた家庭、学校や保育園などにも協力してもらっている。
小平主査は「新聞などを見たお客様に活動の輪が広がることを期待している。プルトップは、検針などで訪れた時に渡していただければ」と話していた。 -
介護保険の認定者65歳以上の11・5%、積極施策で介護予防に効果も
宮田村住民福祉課は昨年10月末現在の介護保険の状況をまとめた。65歳以上の11・5%が介護保険の認定を受けているが、県平均を4ポイントほど下回っている。村は介護保険の被保険者となる65歳と5年経過した70歳を対象に、制度説明の講習会「筋力アップ教室」を実施。転倒予防などにつながる筋力増強の体操も取り入れ、老後の健康意識を高めてもらおうと取り組んでいる。
宮田村65歳以上のうち、介護保険認定者は227人。介護保険が始まった2000年4月と比べ、51人増えている。
5年間で新たに認定を受けた人は264人。年間50人ほどが新規という計算だ。
要介護認定を受けた原因のトップは脳血管疾患(5年間の数値合計)で21・6%、続いて認知症20・8%、整形外科15・9%の順。
ただ、整形外科と骨折をあわせると23・5%にのぼり、転倒などが介護保険を受ける有力な要因にあがる。
宮田村は介護予防、転倒予防、高齢者閉じこもり予防など、高齢者を対象にした各種教室を開き、老後も出来る限りの自立ができる健康づくりを支援している。
65歳と70歳を対象にした筋力アップ教室も、その一つ。対象者に呼びかけ年間4回開講。介護保険制度の説明とともに、家庭でも簡単にできる体操を指導している。 -
飯島町社協、評議員会
飯島町社会福祉協議会(堀越幸夫会長)は31日夜、石楠花苑で評議員会を開き、評議員や理事ら約60人が出席。堀越会長は「社協の今後の方向性を調査研究するための小委員会の設置」などの考えを示した。
開会あいさつで、堀越会長は「町の空施設を利用した小規模多機能施設への取り組みや、社協の介護3事業の民間委託の検討など、これからの社協のあり方を調査研究するため小委員会を設置し、基礎データを収集したい」と述べた。
このほか、05年度事業報告、決算報告の承認。6月18日の「町民ボランティアのつどい」、7月11日の「町戦傷病没者慰霊祭」など直近の事業についての説明もあった。
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送迎の職員が「安全安心の見守り隊」結成
飯島町社会福祉協議会(堀越幸夫会長)は1日、デイサービスなどの送迎に関わる職員で社協「安全安心見守り隊」を結成。「安全安心見守り隊」と書かれたマグネットプレートを取り付けた車両で見守り活動を開始した。
最近、町内で児童生徒の安全に関わる事件が発生したことや、高齢化社会を迎え、認知症の高齢者が増えていることなどから、送迎にかかわる職員を活用し「見守り隊」を結成し、安全で安心な社会づくりに貢献する。
同社協はデイサービスや生きがいデイ、こまくさ園利用者などの送迎に10台の車両に、14人の職員が乗り込み、午前7時45分から、午後5時まで、町内を走り回り、走行距離は1日120-170キロに及ぶという。
見守り活動は、運転手や添乗の介護職員が走行中に不審者や不審車両、徘徊人を見つけた場合、関係機関に通報するもの。
社協事務局では「プレートを付けることで、安心感を与え、犯罪抑止効果にもつながる。万一の場合、早期対応もできる」と話していた。 -
看護大生が宮田村で実習
県看護大学(駒ヶ根市)4年生の4人が2日まで、宮田村で地域実習を積んでいる。住民福祉課の保健師について、現場業務を体験。じかに住民と接することで、実状などを肌で感じている。
先月29日から5日間の日程で村老人福祉センターを拠点に実習。育児相談などにも参加し、若い母子らともふれあい、業務をサポートした。
リハビリ教室では、機能回復改善訓練など一緒に体験。患者の立場を感じながら、保健師の役割を感じ取っていた。
若い学生の頑張りは、同センター利用者に好評。細かい気配りなどに感謝する姿もみられた。
実習は地域看護学の一環。生徒たちは市町村、保健所、学校などで実習を積み、地区の特徴などをつかみとる。 -
村福祉作業所が喫茶を7月オープンへ
宮田村福祉作業所は7月8日、入居している町2区の仲なかふれあいセンター内に喫茶コーナーを開設する。通所者にものをつくる作業だけでなく、多くの人と接する喜び、地域とのつながりを深めてもらおうと計画。希望者が交替で店員となるため、開店にむけ接客研修に励んでいる。
ソフトドリンク類中心のメニューを予定。今までは机に向って作業することが多かった通所者だが、あいさつや注文の取り方、コーヒーの煎れ方など、本番を想定した接客研修にも意欲的だ。
時には客になり、仲間の接客を客観的な立場で評価。
「お客様の顔を見て」「もっとハッキリとあいさつを」「身だしなみに気をつけて」など厳しい声も。
指導スタッフは「初めてだから失敗は当然。落ち着くことが大切」と声をかけた。
各地の喫茶店を視察するなど勉強熱心。ある女性通所者は「まだミスが多いけど、成功につなげたい」と、開店を心待ちにした。
知的障害者の共同作業所として2001年に開所。現在は精神も含め9人が通い、布製品など・スものづくり・スの作業を主体にしてふれあいも深めている。
中心商店街の一角にある仲なかふれあいセンターだが、6月14日には乳幼児親子の遊び場「つどいの広場」(仮称)もオープン。
作業所職員は「色々な人と接するなかで、人間関係も養えるのでは」と、新たな交流の機会に期待を寄せている。