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マツタケ大豊作 バイキング販売盛況
今年はマツタケの当たり年です。 伊那市の産直市場グリーンファームでは客が好みの物を選んで購入する「バイキング形式」での販売が行われています。 グリーンファームの一画には今年もマツタケの販売コーナーが設置されました。今年は8月下旬から入荷が始まり、9月中旬からは、例年の2倍となる約200キロのマツタケが毎日、持ち込まれているという事です。 30日も上下伊那で採れたマツタケがたくさん持ち込まれていました。 通常は、数本ずつまとめ、数千円~2万円前後で販売をしています。 今年は持ち込まれる量が多く、品だしが追いつかない事から、量り売りのバイキング形式での対応となっています。 値段は、1キロあたり3万円から4万円と例年の半値から7割となっていて、訪れた客は手に取り品定めをしながら、気に入った物を選んでいました。 マツタケの入荷は、ここ数日気温が下がってきた事もありピークを過ぎましたが10月中旬まで続きそうだという事です。
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南箕輪小3年生が文字入りりんごのシール貼り
南箕輪村の南箕輪小学校の3年生は、大泉の唐澤健治さんの果樹園で、文字入りのりんごを作るシール貼り作業を行いました。 30日は3年生115人が、りんごに自分の名前や好きな絵柄、「寿」などと書かれたシールを貼りました。 南箕輪小学校の3年生は、毎年総合的な学習の一環でりんご学習に取り組んでいます。 今年はこれまでに余分な花や実を取り除く作業や生育調査を行ってきました。 シールの黒い部分が色づかず残るということで、児童は、りんごに自分のシールを貼っていきました。 文字入りのりんごは11月に収穫し、中旬に行われるJA上伊那の南箕輪支所祭で展示するということです。
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山紫 今年はワンランク上のプレミアムワインを
伊那市が信州大学農学部と連携して開発したやまぶどうワイン「山紫」。 今年は新たに、特別醸造によるワンランク上のプレミアムワインを作ります。 29日は、西春近の城倉友幸さんの20アールの圃場に、伊那ワイン工房代表の村田純さんが訪れ、ぶどうの糖度を図るなど生育状況を確認していました。 市では、平成18年からヤマブドウワインの生産に取り組み、平成26年に初めて販売しました。 去年9月には、市内で初となるワインの醸造施設「伊那ワイン工房」が美篶にオープンし、オール伊那産のワインとして売り出しています。 今年は新たに、醸造の工程を変えたプレミアムワインも販売する計画で、村田さんは「手間暇かけた分コストもかかるが、さらに上質なワインが期待できる」と話します。 収穫は10月上旬から行い、去年より300キロ多い900キロを予定しています。 ワインの完成は、来年6月末から7月上旬になるということです。
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酒造りに適した酒米の開発 収穫作業
酒造りに適した酒米の開発を目的とした試験品種の収穫作業が、20日、伊那市御園で行われました。 20日は、御園の田畑毅さんの37アールの圃場で5月に植えた試験品種の収穫が行われました。 試験品種の栽培は、長野県の酒蔵の有志でつくる「酒米研究会」と県農業試験場が酒造りに適した新たな酒米を開発しようと行っているもので、上伊那では今年で2年目です。 試験場が所有する品種のなかで、穂が短くて倒れにくく粒が大きい醸造に適したものを、今年の5月に植えました。 今年は、50俵ほどの収量を予定していて、全て高遠町の仙醸が買い取り、来年1月に純米吟醸用の原料米として使用します。 その後、この地域に適した酒米かどうかデータを取って調べるということです。
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信州大学農学部 AFC祭
南箕輪村の信州大学農学部で農場や演習林を開放したAFC祭が21日に行われ、親子連れなどでにぎわいました。 会場には丸太切り体験や木工体験など、さまざまなブースが設けられました。 これは、キャンパスの付属農場や演習林を開放し、地域住民に活動を知ってもらおうと行われています。 果樹栽培場では、ぶどう園が開放されました。 ここでは、ぶどうやりんご、梨などを栽培していて、低農薬で機能性の高い果物などについて研究しているということです。 ジャムやワインに使われるナイアガラの農場が開放され、訪れた家族連れがぶどう狩りを楽しんでいました。
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農商工マッチング交流会
上下伊那の農業関係者と食品関連企業の連携を進める上伊那農商工マッチング交流会が16日伊那市の伊那商工会館で開かれました。 交流会では上下伊那の農家と農産加工業者が出展しました。 この交流会は、上伊那地域の農畜産物を食品関連企業や観光事業者にPRし、新たな連携作りのきっかけにしてもらおうと上伊那農業改良普及センターなどが開いたもので、今回で2回目です。 出展者は、試食などを用意し、食品関連の業者に農産加工品などをPRしていました。 主催者のまとめによりますと、前回の交流会では11件の取引が成立したということです。 上伊那農業改良普及センターでは、「今後も農産物をPRできる機会を作っていきたい」と話していました。
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小水力発電を活用し農業を守る
上伊那地方事務所や伊那市、春富土地改良区は、農業施設の維持管理の負担軽減に向け、用水路の水を活用した小水力発電施設を伊那市富県に建設します。 16日は、県や市、土地改良区の関係者およそ60人が出席し発電所建設の安全祈願祭と起工式が行われました。 伊那市富県に建設されるのは、農業用水路の23メートルの落差を利用する水車式の小水力発電施設です。 事業費は3億7千万円で、国の補助などを活用し地方事務所が建設します。 完成後に春富土地改良区に譲渡し、維持管理をおこないます。 発電出力は197キロワットで、水路に水が通る農繁期の4月から9月にかけ発電を行います。 140世帯の1年間分の電気をまかなう規模だという事です。 発電した電力は再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を活用して全て中部電力に売電し、収入を農業用水路などのポンプ場の維持管理に充てる計画です。 発電所の完成は、平成29年12月を予定しています。
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板山生産森林組合間伐作業終了
伊那市高遠町長藤の板山生産森林組合が30年ほどかけて実施してきた32ヘクタールある人工林の間伐作業が、今日、終了しました。 10日は、上伊那森林組合の職員が、アカマツ林で間伐作業を行っていました。 板山生産森林組合は、51haの森林を所有しています。 そのうち、32ヘクタールがアカマツやカラマツの人工林です。 昭和50年代から、組合を組織する集落総出で、下草刈りや間伐などの整備を進めてきました。 残すところ、1.53haとなりましたが、組合の平均年齢が70歳ほどと高齢化が進んだことなどから、今年度は、森林税を財源とする「みんなでささえる里山整備事業」の補助を受けて、上伊那森林組合に事業を委託しました。 森林組合が、6月頃から、間伐し、この日、作業が終了となりました。 人工林は現在、樹齢60年ほどで、組合では木材の需要状況を見ながら、管理していきたいとしています。
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長谷中発 地域活性化へ野沢菜種まき
伊那市の長谷中学校の生徒は、地域の景観を守り活性化につなげようと、遊休農地になっていた畑に、10日、野沢菜の種をまきました。 午後4時過ぎ、生徒たちが、校門から、駆け足で集まってきました。集まった先は、遊休農地となっていた畑です。 7アールほどの畑はすでに耕されて、種をまく準備が済んでいます。 長谷中学校では、今年度から毎日、「三峰の時間」という時間を15分間設けて、花壇の整備や農作業を行っています。 この日は、遊休農地となっていた畑に、全校生徒34人が野沢菜の種をまきました。 長谷中学校ではもともと、学校近くの畑で野菜などを栽培してきました。 今回は、遊休農地となっていた畑を、中学校で使用してもいいと地主から話があり、野沢菜を栽培することになりました。 野沢菜は11月頃から収穫時期を迎え、生徒がPTAと一緒に漬物体験をしたり、市価の3分の1程度の価格で市民に収穫してもらうなどの活用を検討していくということです。 畑の残りの部分では、玉ねぎも栽培していく予定で、玉ねぎは道の駅で販売していく考えです。 長谷中学校では、耕作放棄地を活用していくことで、学校周辺の景観を守っていきたいとしています。
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山ぶどうの生産者の会設立
伊那市と信大農学部が連携して開発したやまぶどうワイン「山紫」の原材料となるやまぶどうの品質向上や増産を図ろうと、このほど「やまぶどう生産者の会」を設立しました。 会は、生産者や信州大学農学部、JA上伊那、伊那市などで組織します。 会長を務める城倉友幸さんです。 城倉さんは、6年前から西春近にある25aの畑でやまぶどうを栽培しています。 現在、やまぶどうの実が色づき、これから甘みが増してくるということです。 城倉さんは、「会全体で品質を一定に保ち、質の良い物を作っていきたい」と意気込んでいます。 やまぶどうワイン「山紫」は伊那市と信大農学部が連携して8年の歳月をかけて開発しました。 現在生産者は3人でこれから栽培を始める人が5人いるということです。 収穫は10月から始まり、今年は会全体で去年より200キロ多い800キロを収穫する予定です。 伊那市は特産品として定着させたい考えで、今後も生産者や農地の拡大を図っていきたいとしています。
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栗狩り観光農園9日にオープン
伊那市富県の栗狩り観光農園クリ栗坊主園が9日水曜日にオープンします。 7日は農園関係者がオープンに向け準備を進めていました。 農園は有休荒廃農地の解消を目的に平成16年に開園しました。 広さおよそ2.5ヘクタールの敷地には1300本ほどの栗の木が 植えられています。 7日は農園を運営している高烏谷栗栽培組合のメンバーがオープンの準備を進めていました。 去年は県内外からおよそ2500人が訪れ、今年はすでに1000人ほどの予約が入っているということです。 農園は9日水曜日オープンで入園料は一般200円。中学生以下100円となっています。
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CS立体図を用いて林業作業道整備促進へ
傾斜や凹凸を色で表し地形を立体的にとらえることができるCS(シーエス)立体図を活用し、森林整備につなげるための研修会が、3日、伊那市長谷の鹿嶺高原で行われました。 等高線で表した従来の地形図です。地すべり地形と深層崩壊跡、崩壊地が地図内にありますが、等高線だけを手掛かりに、判別するのは困難です。 こちらが同じ場所のCS立体図です。急傾斜は暗く、緩い傾斜は明るい色で表現されているほか、尾根は赤、谷は青で色分けされています。地すべり地形や、深層崩壊跡の判読が容易になりました。 3日は、このCS立体図を 開発した長野県林業総合センターの戸田 堅一郎さんらが講師を務め研修会が開かれました。 研修会は、長野県森林整備加速化・林業再生協議会が開いたもので中南信地域の林業事業者や関係団体など50人ほどが参加しました。 CS立体図を活用して、作業道をどこに整備すればよいかなどを具体的に学びました。 見学したのは鹿嶺高原で、新宿区が森林整備を進めている一帯です。これから間伐作業を進めることになっていて、現在作業道が通されています。 作業道は、複雑な地形を避けて作られていて、参加者は、地図と現地を見比べていました。 こちらの地図では、災害発生前から、浅い窪地ができています。その窪地で崩壊が発生していることから、こういった危険か所を避けて作業道を通すことが肝心で、CS立体図では、こういったサインを見落としにくいということです。 CS立体図は、治山や砂防事業など防災の観点からも活用が期待されているということです。
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就農・移住へ 伊那市が農業体験研修ツアー開催
伊那市は農業体験を通して、就農や移住定住希望者の増加につなげようと、研修ツアーを初めて企画しました。 伊那市農業体験研修ツアーには、伊那市やJA上伊那と新規就農支援の協定を結んでいる茨城県の農業専門学校の学生39人が参加しました。 2日は、野菜と畜産のグループに別れ、農業研修を行いました。 このうち、野菜班は南福地の農事組合法人の農場で草取りやトラクターの運転方法を教わりました。 研修は就農や移住希望者の増加につなげようと初めて伊那市が開きました。 参加者は明日まで市内に滞在し、農業研修や交流をして、雑穀料理についても学ぶ予定です。 畜産班は、午前中に市内の酪農家で研修を行い、午後は近隣の若手農家の農場の視察を行いました。 市では今後、一般の参加者も増えるよう、開催時期や研修内容について検討していきたいと話していました。
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米の作柄 南信は平年並み
関東農政局長野農政事務所は、8月15日現在の米の作柄を発表しました。 南信地域は平年並みとなっています。 調査は、水稲の生育や作柄状況を明らかにすることで、生産対策や需給調整の資料にしようと、全国の各都道府県を対象に行われています。 発表によりますと、今年の作柄は県全体で平年並み、南信地域も同じく平年並みとなっています。 穂数は、平年に比べやや多いと見込んでいますが、1つの穂あたりのもみ数はやや少ないとみています。 全もみ数、登熟はともに平年並みを見込んでいます。
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担い手経営体・新規就農合同セミナー
農業の担い手となる経営体や、新規就農者を対象にしたセミナーが27日伊那市のJA上伊那本所で開かれました。 JA上伊那では、地域農業の活性化や持続的な農業経営への取り組みを進めようと、毎年この時期にセミナーを開いています。 セミナーでは、2006年に宮田村でりんご農家として新規就農し、今年で10年目となった杉山栄治さんが実践報告をしました。 就農した当時扱っていた品種は10種類でしたが、現在では46種類のりんごを育てていて、「自分自身りんごが好きで、園の売りになると思い種類を増やした。いろんな選択肢がある今の社会の中で、りんごの中でも選択肢が広がり、りんごに特化した経営ができる」と話していました。 杉山さんは、「農家として自立するのは当たり前で、そのうえで、考え行動をして、地域の中の役割をはたして行くことが大事です」と話していました。 セミナーには、認定農業者や集落営農組織の代表者、新規就農者など180人が参加しました。
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間伐材利用 キットハウス販売
伊那市長谷中尾で森林整備などを手掛ける株式会社山匠は、間伐材を利用したキットハウスの販売を始めました。 山匠の西村和裕社長。 西村さんは、平成22年に農業と森林整備を行なう事業所、山匠を立ち上げました。 里山整備で出た間伐材を有効に活用しようと、通常は建築材として利用されない細い木を組み合わせた、キットハウスの販売を始めました。 薪でしか利用されなかった間伐材を建築材に加工する事で、収入の増加にも繋がるという事です。 西村さんは、2年前から研究を行っていて、年輪を交互に組み合わせる事で変形が少なく、建築材に適したものができるという事です。 山匠が販売するキットハウスは、伊那市ますみヶ丘の産直市場グリーンファームの加工センターの駐車場で展示されています。 基礎や水回りの工事は別途必要となりますが、広さ6畳でシステムバスや台所などがついた物は、税別で180万円です。 西村さんの会社では、今後、広さが18畳タイプのものを販売していくという事です。
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牛乳の新ブランド名称は「酪農家のおもてなし」
上伊那の若手酪農家が募集していた新ブランドの牛乳の名称が「酪農家のおもてなし」に決まりました。 新ブランドの名称は上伊那産の牛乳を広くPRするため若手酪農家が募集していたものです。 6月から7月にかけて受け付けたところ183人から236件の応募がありました。 選考会の結果、宮田村の菅沼正貴さんの「酪農家のおもてなし」に決定しました。 今後はこの名称を印刷した牛乳パックを作り10月に完成発表会を開き、11月に販売する計画です。
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森に親しむイベント わくわく森・もり
伊那市のますみヶ丘平地林で森に親しむイベント「わくわく森・もり」が23日行われました。 イベントでは、木工体験や草木染め、薪わり体験などのブースが設けられました。 伊那市では、ますみヶ丘平地林を「市民の森林(もり)」として整備してい て、このイベントは森に親しんでもらおうと開いています。 ますみヶ丘平地林は、面積がおよそ68ヘクタールで、樹種はアカマツを中心に、サワラやヒノキ、コシアブラなどがあります。 23日は市内の他、伊那市と友好提携を結んでいる新宿区から自然体験ツアーに来た親子など、およそ80人が参加しました。 伊那市では、「これだけ広い平地林は県内でもめずらしい。実際に足を運んでもらい、森の良さを感じてほしい」と話していました。
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早生種の梨「幸水」とりんご「つがる」選果開始
早生種の梨「幸水」とりんごの「つがる」の選果が、19日からJA上伊那箕輪果実選果場で始まりました。 19日は、早生種の梨「幸水」500キロと、りんごの「つがる」700キロが農家から持ち込まれ、作業員が選果作業を行っていました。 JA上伊那によりますと、今年は春から夏にかけて気温が高く生育が順調だったことから、去年より4,5日早い収穫となりました。 従業員は、表面に傷がないか、形が良いかなどを1つ1つ確認していました。 今年の幸水の出荷は去年より1割多い1万ケース、つがるは若干多い2万ケースを見込んでいます。 幸水とつがるの選果作業は9月上旬まで行われます。
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伊那市50年の森林ビジョン策定委員会 現地視察
50年先を見据えた伊那市の森林や市民との関わり方を検討する「伊那市50年の森林(もり)ビジョン策定委員会」は、現状を把握するための現地視察を11日に行いました。 この日は委員21人が伊那市長谷の鹿嶺高原を視察しました。 伊那市50年の森林(もり)ビジョン策定委員会は、50年先の森や市民との関わり方について検討を行っています。 今日視察した鹿嶺高原では、友好提携を結んでいる新宿区と環境保全に関する協定を締結し、森林整備を行っています。 この森林整備により新宿区の二酸化炭素排出量を相殺する「カーボンオフセット」を実施しています。 委員は、整備の状況や植物の生息状況などを確認していました。 次回の委員会は10月に開かれる予定で、「生物多様性と自然環境の保全と向上」や「山地保全と水資源保全の機能向上」などそれぞれ目標テーマが決められた6つの専門部会から示される理念や具体的な目標などについて議論する予定です。 12月にはパブリックコメントを募り、来年3月にビジョン策定を行う予定です。
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上伊那産りんご出荷始まる
箕輪町の箕輪果実選果場では、極早生の「夏あかり」が持ち込まれ、今シーズンのりんごの本格的な出荷が6日スタートしました。 お盆にあわせたりんごの需要に対応していこうと、JA上伊那では、これまでのシナノレッドに加え、去年から「夏あかり」の出荷を行っています。 左が極早生種の「夏あかり」、右が早生種の「シナノレッド」です。 夏あかりは、長野市の農家が、品種改良で生み出したりんごで、酸味が少なく、噛み応えがあり、これまでのシナノレッドと比べ、ボケづらいということです。 6日は、500キロの夏あかりが持ち込まれ、ベルトコンベアーに流されると作業員がキズや着色のチェックをしていました。 その後、大きさや糖度などを瞬時に測定する光センサー選別機を通って箱詰めされていきました。 花が咲いてから100日で収穫できるという極早生種の夏あかりは、今年、去年の倍の2トンの出荷を見込んでいます。
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南ア林道沿いの外来植物を除去
伊那市長谷の南アルプス林道沿いで、外来植物の除去活動が、30日行われました。 外来植物の除去は、標高1,680メートルの歌宿から、林道入口の戸台大橋まで行われました。 除去した外来植物は、ヒメジョオンやビロードモウズイカなどです。 信州大学農学部の渡邉 修准教授が、参加者に除去する植物について説明していました。 これは、南アルプス食害対策協議会を構成する伊那市や南信森林管理署、信州大学農学部などが行っていて2年目です。 今日は、呼びかけに答え参加した長谷小学校の児童も含め30人が作業しました。 参加者は、外来植物を見つけると根から引き抜いていました。 信州大学の渡邉准教授は、「去年の除去で今年は激減した。信州大学では、除去の効果や、分布の変化などについて数値化し、協議会などに報告したい」としています。
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伊那華シリーズの新作「伊那華のふらんく」 発売
JA上伊那のプライベートブランド、伊那華シリーズの新作「伊那華のふらんく」の販売が7月31日から始まります。 南箕輪村のファーマーズあじ~なで、シリーズの新作「伊那華のふらんく」が発表されました。 伊那市西箕輪で生産された豚肉が100%使用されています。 肉の味を活かすため、つなぎのでんぷんなどは入れずシンプルな味付けにしたという事です。 伊那華シリーズで畜産物を使った商品は初めてとなります。 80グラム2本入りが520円、45グラム5本入りが650円となっています。 あじ~なの他、伊那市西箕輪のとれたて市場などで明日から販売が始まります。 JA上伊那では、上伊那の畜産をPRしていきたいという事です。
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伊那西小学校の通学路に電気柵を設置
伊那市の伊那西小学校の通学路に出没するクマの対策として、伊那西小学校や地区住民、信州大学農学部が、餌場となるトウモロコシ畑に22日電気柵を設置しました。 22日は、小学校の教諭や保護者、地区住民、信大農学部の学生およそ30人が作業を行いました。 通学路にある2か所の畑の周りに、およそ500メートルの電気柵を設置しました。 伊那西小と地区住民、信大農学部は、クマによる人への被害防止と食害対策に3年前から柵を設置しています。 伊那市によりますと、市内の今年6月末までのクマの目撃件数は9件で、去年の同じ時期は1件だったということです。 電気柵に人が誤って触れないよう、危険表示板も取り付けられました。 アースも3本設置され、漏電対策もされています。 電気柵は収穫時期の9月中旬まで設置され、管理は、信大・学校・行政で行います。
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TPPに関する国会決議実現を求める集会
TPPに関する国会決議実現を求めるための集会が21日、JA上伊那本所で開かれました。 集会には、JA上伊那本所の職員などおよそ50人が参加しました。 上伊那農政対策委員長でJA上伊那の御子柴茂樹組合長は「最低でも重要5項目は守ってもらうよう、1人1人が関心を持ち、今後も日本の農業を取り戻すという気持ちを忘れないでもらいたい」と訴えました。 参加者はガンバロー三唱を行い改めてTPP交渉撤退の意思を強くしました。 この日は、飯田市から街宣車が到着し、集会後は諏訪市に向けて出発しました。
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長さ40メートル! 大流しそうめん大会
長さおよそ40メートルの大流しそうめん大会が18日、伊那市のJA上伊那伊那支所で行われました。 これは、JA上伊那伊那支所の夏祭りのメインイベントとして行われたものです。 長さは、およそ40メートルで、500食のそうめんが用意されました。 雨の中、会場にはおよそ150人が集まり、そうめんを上手にすくって味わっていました。
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七草農場 地域に感謝するイベント
伊那市富県で農場を経営する小森健次さん・夏花さん夫妻は、伊那市に移り住んで10周年の節目を迎え、18日と19日の2日間、地域の人に感謝するイベントを行っています。 伊那市富県で七草農場を経営する小森さん夫妻。 人と自然に優しい農業がしたいとの思いから、この場所に10年前に移り住みました。 18日とあすの2日間はその節目を祝い、「やさいでつながる感謝のおまつり」と題してイベントを行っています。 初日の18日は、畑の見学会を開き地域住民や常連客に野菜の栽培方法などを説明していました。 七草農場では、農薬や化学肥料を使わない有機農法で野菜を育てていて、伊那市内の料理店の他、首都圏にも出荷しています。 安心安全ということに加え味の評判もよく、得意先は今では120軒ほどになっているということです。 イベントは19日も行われ、交流のある地元のシンガーソングライターやダンスグループによるライブの他、雑穀料理や雑貨など20店ほどの出店が並びます。
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上伊那産アルストロメリア 販売額10億円達成
上伊那が全国一の生産量を誇る花、アルストロメリアの昨年度の販売額が10億円を達成しました。需要の伸びやブランド化による単価上昇が大きな要因となっています。 15日は、伊那市のJA上伊那本所に、生産者やJA、市場の関係者など、およそ120人が集まり10億円達成を祝いました。 上伊那では、昭和55年からアルストロメリアの栽培がおこなわれるようになりました。 現在は、全国一の生産量を誇り、年間に1300万本を出荷しています。 花卉農家で、JA上伊那アルストロメリア専門部の酒井弘道部長のハウスでは現在、秋からの出荷に向け準備が進められています。 生産農家やJAでは、出荷規格を統一してブランド化を図ったり、商談会やフェア等に積極的に参加し売り込みをしてきました。 これらの取り組みの効果もあり、一本あたりの平均単価は、平成8年の57円から昨年度は73円に上昇し、悲願だった販売額10億円を達成しました。 JA上伊那では、10億円は一つの通過点として、市場のニーズを柔軟につかみ、アルストロメリアのさらなる消費拡大に努めていきたいとしています。
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保護取り締まりほぼ昨年並み
高山植物等保護対策協議会南信地区協議会の総会が3日に開かれ、平成26年度の踏み荒らしなどの保護取り締まり件数などが報告されました。 平成26年度の保護取り締まり件数は、25年度と比べ166件減り302件でしたが、保護指導の従事者が減ったため、ほぼ横ばい状況とみられます。 内容は、踏み荒らしと禁止区域への侵入が76%を占めています。 今年度は、高山植物の写真を使い、英語や韓国語、中国語で動植物保護を啓発するカードを作成します。 協議会会長で南信森林管理署の花村健治署長は、「近年、若者や外国人登山客が増加傾向にある。高山植物保護の必要性を理解してもらわなければならない」とあいさつしました。
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大芝高原味工房リニューアルオープン
南箕輪村の大芝高原内にある味工房が11日、リニューアルオープンし、採れたての野菜や果物が並びました。 11日は、販売開始とともに多くの買い物客が商品を手に取っていました。 並べられたのは、野菜や果物、花などおよそ30種類です。 これまでワゴン1台分程度だったものを10台ほどに増やしました。 南箕輪村産にこだわり、村内の農家31人が旬な農産物を出荷します。 訪れた人達は、買い物かごいっぱいに商品を買っていました。 特に人気だったのは朝4時に収穫したというスイートコーンで、用意した57袋が開店から10分ほどで完売しました。 村では、「今後は味工房を中心に道の駅化を目指し、直売の一層の拡大を図りたい」としています。