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小学生親子がブルーベリー狩りを楽しむ
JA上伊那宮田支所・村学校給食を育てる会は23日、駒ケ原ブルーベリー団地で小学生親子を対象に、夏の収穫体験を行った。
自然に触れ、自分で汗して、収穫した野菜や果物を味わう、初めての企画に15組、約40人が参加し、ブルーベリー狩りを楽しんだ。 ほ場では園主の小田切多門さんが「黒く完熟した実は触っただけでポロっと取れる」と説明。子どもたちは真っ黒に色づいた実を次々とほおばり「甘い!」「おいしい」と口に運んでいた。
また、お持ち帰り用もせっせと摘んだ。
長男、長女の3人で参加した向山雅恵さんは「とても甘い。店で買って食べたのとは全然違う」と話していた。
次回の収穫体験は30日、ジャガイモとスイートコーンを予定する。 -
りんごオーナー園開園祭
箕輪町りんごの木オーナー園が23日、開園した。オーナーは、町内4カ所の園で好きな木を選んで名札を取り付けた。
オーナーの申し込みは146人、187本。開園祭には67人のオーナーが家族と共に訪れた。
今年でオーナー3年目という岐阜県の家族5人は、実が多く着いている木を探して園内を歩き、気に入った木に名札を縛り付けた。「去年はものすごく収穫できた。みつが入っていてとてもおいしかった。今年も楽しみ。期待しています」と話していた。
園主によるとリンゴの生育具合は、「実の大小の差があって心配していたが、平年以上の出来になってきて今のところ順調。台風がなく、ずっと天候がよければ去年より期待できそう」という。
オーナーは梨選果場で、五平もち、トウモロコシ、ブルーベリーを味わって交流。ブルーベリー狩りの体験もした。収穫祭は11月19日を予定している。 -
ブルーベリー園開園
飯島町上の原のブルーベリーもぎ取り農園「ベリーヒル(市村茂園主)」が開園した=写真。8月20日ころまで開く。
ベリーヒルは50アールに、デキシーやエイトブルなど中晩生種を中心に1200株を栽培。 開園は午前9時から午後4時まで。入園料大人千円(250グラムパック付き)。中学生以下300円、3歳以下無料。
市村さんは「完熟のブルーべリーは、酸味がなく格別甘い。店頭ものとは一味違う」と来園を呼び掛けている。
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大雨に伴う農業経営者の相談窓口設置
上伊那地方事務所は20日、大雨の影響で被害を受けた農作物の対処方法を相談できる技術・経営相談窓口を伊那市の県伊那合同庁舎内の上伊那農業改良普及センターに設置した。
21日までに入った相談内容は、家庭菜園的なものが多いが、深刻な被害があると想定される場所には県の方から出向き、状況把握、技術アドバイスに努めている。特に深刻な被害を確認しているのは辰野町、箕輪町、伊那市など。土石流被害のあった伊那市柳沢地区などは、水田、畑とも土砂が流れ込んでしまったため、基盤整備から考えなければならないところもあるという。
相談窓口は当分設置する予定で、7月中は緊急対応として土日も開設する。
開設時間は午前8時半縲恁゚後5時15分。来所、電話などで相談を受け付ける。
問い合わせは上伊那農業改良普及センター(TEL0265・76・6842)へ。 -
豪雨被害調査中の村職員がクマと遭遇
豪雨被害の調査で山林に入っていた宮田村職員3人が22日正午過ぎ、子連れのクマと遭遇。数メートルの所まで接近したが、危うく難を逃れた。想定外の・ス二次災害・スに、「もうダメかと思った」と肝を冷やした。
村西側の林道を約2キロ入った地点。1人の職員が黒い物体を見つけ「あれクマじゃないの」と話した矢先、飛びかかってきた。
斜面上部に逃げた職員を親グマが追ったが、この職員はかつて県縦断駅伝にも出場した元陸上選手。
背後に迫るが何とか振りきり「もう足が動かない。へぇやられたと思った」と話した。
役場に戻った3人から話しを聞き、他の職員もビックリ。「彼じゃなかったら、逃げきれなかったかも。何事もなくて良かった」と、胸をなでおろしていた。
現場周辺に人家はない。 -
宮田高原キャンプ場今季の営業断念
豪雨による林道の寸断で通行不能となった宮田村宮田高原キャンプ場は22日までに、今シーズンの営業再開を断念した。同高原の牧場には放牧牛が取り残されており、早期に下山させたい考えだが見通しは立っていない。
高原に通じる寺沢林道は、3カ所で道本体が崩れてなくなるなど、各所で寸断。週明けにも村は再び現地調査するが、復旧の見通しは全く立っていない。
同高原は標高1650メートルに位置し、村が7月から9月末までキャンプ場を営業。宿泊客だけでシーズン中に1500人ほどの利用がある。 -
早生(わせ)モモの出荷始まる
飯島町上の原のJA上伊那飯島果実選果場で21日から、早生(わせ)モモの選果、出荷作業が始まった。初日は町内や中川村など20軒が1000キロを持ち込んだ。
モモは早生(わせ)系で実が大きく、着色のいい「山梨」。実は小さめだが、甘みが強い「たまき」。
目視でキズ、色、形で3ランクに分け、選別機で大きさで分けられ、5キロずつ箱詰され、徳島方面に出荷された。
共同選果は31日まで、月、水、金曜日の週3回、出荷のピークとなる2日以後は連日行われる。
「山梨」に続き、8月から「あかつき」が収穫され、20日ころまでに、1万1千ケースが選果、大阪や中京方面に出荷される。
JA上伊那果実課の吉川順平課長は「作柄平年並み。糖度も乗って、おいしい」と話していた。 -
モモの産地、中川村で収穫はじまる
モモの産地、中川村三共で21日から、モモの収穫作業が始まった。
早生系の「山梨白鳳」「たまき」、中生種「あかつき」の3種類約20アールを栽培するみなみ農園(中山晶行園主)では、青みが抜け、赤く色づいたモモを、ふんわりと包みこむように、丁寧に収穫した。
「やまなし」は実が大きく、色づきも良い。「たまき」は小玉だが、赤味と甘みが強い。8月から収穫が始まる「あかつき」は大玉で赤く、糖度十分。
早生系は3月下旬に摘蕾(てきらい)4月中旬に開花、5月から摘果作業を繰り返し、大きく育てた。
甘くて、新鮮なみなみ農園のモモはほとんどが贈答用。リピターが多いとか。
直売、全国発送もしている。詳細はみなみ農園(TEL88・2671) -
二極化する集落営農組織の立ち上げ(2)
水田面積の占める割合が大きい地区は比較的迅速に集落営農組織の発足準備を進めている一方、畑作面積の占める割合が大きい西箕輪地区、伊那地区などは、協議が難航している。これらの地区は、畑作農家が参加しなければ面積要件を満たす担い手組織がつくれない。しかし、新しい経営所得安定化対策の恩恵が少ない畑作農家には、組織に参加することにメリットを見出せない人も多く、地区の合意形成が図れずにいる。
伊那地区では、耕作面積の約4割が牧草地と畑。地区で一つの組織立ち上げることを目指してきたが、畑作、牧畜農家の反応が鈍い。
土地の相続税を危惧する人もいる。農地の相続については、細分化防止などの目的で相続税を猶予する制度があり、猶予された個人は、その土地を原則として20年、農業用地で使用した場合に免除される。しかし、組織に参加した場合、土地の所有権が個人から団体へと移るため「その後、相続税は猶予されるのか」と懸念する。
西箕輪地区の場合、遊休農地の管理方法も課題となっている。
同地区は、高齢化、若手農業者の減少に伴い、約7%以上の農地が荒廃している。任意組織は、これら遊休農地も面積集積する予定だが、現在地区で農業を営む人のほとんどが、自分自身の農地を耕作するのに手一杯で、荒廃地を耕作する余裕がないのが現状。まして、何の助成もない畑を耕作していく余裕もないという。
しかし、JA職員は「組織に参加しなかった人たちが今後高齢化した時、その人たちの農地を耕す後継者がおらず、一層荒廃が進んでしまう事態を招きかねない」と危惧する。
畑作面積が大きいわりに、比較的スムーズに協議を進めてきたのが西春近地区。約4割が畑作で占める同地区は、地区で一つの組織を発足し、法律の位置付ける「特定農業団体」としする。すでに85%の基本合意を得ており、加入申し込みに向けた準備が進んでいる。発足は9月を目途としている。
西春近の場合、地域の実情に熟知した関係者が中心となり、3年間かけて組織のあり方を検討してきた。地区で一つとしたのは、認定農業者を除いても任意組織が担い手の面積要件を満たせるため。また、特定農業団体とすることで土地の利活用を円滑に図れるようにした。関係者は「個人で担い手となれる大規模農家だけでなく、小規模にやっている人も一緒に地域で農業を続けていけるような組織にしようとみんなで話し合ってきたんだよ」と経緯を話す。
西春近には、すでに田植えや刈り取りを共に行う協業組織があるが、これらは全て任意組織に統合していく。 -
二極化する集落営農組織の立ち上げ(1)
個人4ヘクタール、団体20ヘクタール以上の農業者を「担い手」として、これまでの助成措置を担い手のみに限定して講じていこうとする国の新しい「経営所得安定化対策」の07年度導入を前に、担い手となる「集落営農組織」発足に向けた協議が各地で進んでいる。伊那市の場合、各地区ごとで農家、市町村、上伊那農業協同組合(JA上伊那)などが組織づくりを進めている。地域事情はそれぞれ異なり、一元的な組織ではその後の運営が立ち行かない。そこで「地域の合意形成」を最優先課題として協議を進めてきた。迅速に合意形成を図り組織発足にこぎつけた地域がある反面、地理的条件や地域事情がしがらみとなり、協議が難航する地区も出てきている。
本年1月から各地で担い手育成説明会などをしてきた伊那市では、9地区それぞれで担い手組織発足の準備を進めている。発足形式が地区ごと異なるが、水田面積の占める割合の多い富県、東春近、美篶地区などでは、比較的迅速に協議が進んでいる。最も早く任意組織を発足した富県地区は、7月中に地区内5集落で任意組織を発足させ、その後に課せられている法人化の計画は地区単位で検討していく。同様に集落単位での発足を目指す東春近も、7月から8月上旬には最初の組織が発足する予定。美篶地区は、任意組織は地区で1つとし、実際の業務は地縁的つながりを重視した集落単位で行っていく。地区の基本合意は95%得て、今後は加入申請の手続きを進める。
もともと一人当たり水田面積の小さい上伊那の場合、個人で経営規模4ヘクタールを満たす担い手となれる農家はわずかしかいない。そのため、小規模経営の水田農家がこれまで通り助成を受けていくためには、任意組織として担い手になる必要がある。そうした認識のもと、水田地域での合意形成は比較的迅速に進んでいるようだ。 -
循環型エネルギーの普及を目指す「薪(まき)の会」設立に向けた総会
循環型エネルギーである「薪(まき)」を通して、個人レベルで環境問題に取り組んでいくNPO法人「薪の会」の設立総会が15日、伊那市長谷の溝友館であり、理事長に山野勉さんを選出した。 山野さんは「楽しみながら環境問題を考えていける組織にしたい。温暖化の原因である化石燃料の使用を減らす一方で循環型エネルギーの普及に努め、個人レベルで温暖化対策に寄与できれは」と語った=写真。
同会は、薪ストーブ用の薪を生産したり、薪エネルギーの利用促進に努めてきた「薪ストーブの会」を前身とする組織。薪生産用機械の所有権などの問題が出てきたことを機に、「薪ストーブに限定せず、循環型資源としての薪の役割を広く普及していこう」と、NPOの発足に至った。
今後は(1)薪を利用する暖房機器の普及促進(2)間伐材の薪利用(3)効率的な薪生産にむけた生産プラントの設置(4)小中学校の野外活動サポート(5)林業体験を兼ねた薪狩りツアー竏窒ネどを行い、薪の利用促進に努める。
生産プラントは、08年度を目指して長谷地区に設置したいとしている。任意組織だったころは、長谷村民限定の組織だったが、今後は幅広い地域から会員を募っていく。
正式発足は10月半ばころ。
問い合わせは(TEL98・2867)山野さんへ。 -
マツタケ山が危ない?
富県地区で松くい虫への懸念が広がる伊那市富県地区は、拡大する松くい虫被害への強い危機感を募らせている。地区がグリーンツーリズム事業の一環として取り組む「きのこ山オーナー制度」は、マツタケが採れることが一番の売り物。マツタケはやせた土地に育つとされているため、マツタケ山の松は必然的に弱る。しかし、松枯れの原因を運ぶマツノマダラカミキリは、弱ったマツに卵を産む。そのことが大きなジレンマとなっている。
伊那市の松くい虫被害は今年3月、東春近田原と西春近表木で確認された。松くい虫被害は標高は800メートル以下でしか確認されていないとされているが、年々高い標高でも確認されるようになっている。標高約1300メートルの高烏山を背負う富県の住民の中には「温暖化の影響で今後、もっと上にも飛んでくるのではないか」と懸念する声もある。
4年目となるキノコ山のオーナー制度は、昔からマツタケが採れている山林を利用して、年に数本のマツタケを収穫するオーナーも出ている。今年も地元や県内から集まった86人が約35ヘクタールのオーナーに登録している。
富県グリーンツーリズムは、高烏谷山を背景とした田園風景を売り物に事業を展開しているため、松枯れが深刻になればマツタケに限らず取り組みそのものにも影響を与えかねない。
富県では、除間伐などで松林を整備し、松くい虫被害対策を図っていきたいとしているが、確実な防除策はないのが現状。センチュウは見つかっていないが、松枯れを確認している個所もある。 -
南箕輪村集落営農組織準備委員会第3回
南箕輪村集落営農組織準備委員会は13日夜、第3回会議を村役場で開いた。準備委員会を設立委員会に切り替え、今後より具体的な検討を進めていくことを決めた。
準備委員会を切り替え、南箕輪村「まっくん」ファーム設立委員会を設置。9月中の集落営農組織設立を目指し、加入持ち込み農用地、出入り作の対応、各土地改良区にかかわる費用負担、規定、管理作業の範囲や管理料など詳細を検討し、原案作りをする。
加入申し込みは、8月末日までに申込書をとりまとめることで同意。とりまとめ役員は設立委員会、営農組織、JA農家組合役員、農業委員、営農センター委員ら地区で体制を作る。 -
めいきん生協、ブルーベリーやアスパラの収獲体験
名古屋勤労市民生協(めいきん生協)の会員約30家族が8、9日、宮田村でブルーベリーやアスパラの収獲体験を楽しんだ。都会では味わうことの難しい・ス大地の恵み・スを肌で実感。歓声をあげた。
村内農家7戸が受け入れ。各家族はそれぞれのほ場に分かれて体験した。
前にも来村してアスパラを収獲したことがある瀬戸市の佐野元さんは、一家6人で再び参加。
「あのアスパラの味の良さが忘れられなくて。ブルーベリーは初めてだけど、色々な種類があって本当に美味しい」と、子どもたちも大喜びでもぎ取っていた。
宮田村内では7年ほど前からブルーベリーを本格的に栽培。現在は20戸ほどが生産しているが、一般希望者の収獲体験も8月まで受け入れている。
問い合わせは村営農組合事務局の農協グリーンセンター84・1201まで。 -
新サンマ早くも入荷
宮田村の生鮮スーパー「こいち」に11日、新サンマが入荷。秋の味覚をひと足早く味わおうと、品定めする買い物客の姿がみられた。
一昨日に北海道根室沖で水揚げされた初物で、同店では480円と例年並の初値で店頭に並んだ。
前林善一社長は「今の時期は刺身にするのが一番美味しい」と話していた。
現在は刺し網漁だが、8月のお盆前後の最盛期には価格も下がり、庶民も口にできそうだ。 -
乳牛との触れ合いを通して命の温かみを伝える体験学習、手良小で
牛の温かさをじかに感じてもらい、命の大切さや牛乳ができるまでを知ってもらおう竏窒ニ、伊那市手良小学校の5年生24人が10日、乳牛や子牛とふれあった。
市町村や酪農団体でつくる上伊那畜産振興協議会による本年度初めての試み。普段の生活で牛に触る機会がなくなった今、店頭に並ぶパックに入った牛乳しかしらない子どもも多い。生きた牛の温かさを感じてもらい、そこから牛乳が生まれていることを知ってもらうことが目的。中央酪農会議の「酪農教育ファーム認証牧場」に、上伊那で唯一認証されている伊那市手良の酪農家・酒井秀明さん(33)の協力を得て実現した。
初めての搾乳に挑戦した児童らは「温かい」「柔らかい」などと楽しんだ。苦戦する児童もいたが、一回でコツを覚えて上手に絞る児童もいた=写真。
担当者は「家に話を持ち帰ってもらうことで、牛乳を消費してもらうことにもつながれば」と話している。
美篶小、伊那東小などでも同様の体験学習をする。 -
JA上伊那青壮年部「くらしの安全・安心110番パトロール活動」出発式
地域の安全は自分たちで守ろう竏窒ニ、上伊那農業協同組合(JA上伊那)青壮年部(村田喜志男部長)は8日、「くらしの安全・安心110番パトロール活動」の出発式を伊那市美篶の六道原運動場で行った。
地域の安全をボランティアで守ろうとする動きが全国的な広がりを見せる中、地域づくりに貢献すべく、県内のJA青年部が一丸となった取り組み。
草刈りなどをしても、児童ら登下校時には自宅やほ場周辺の見回りをしたり、声がけをするなどして、不審者から子どもたちを守るほか、子どもや女性、高齢者から救援を求められた場合に、車内へ救護し、安全を確保する。
JA県青協は、パトロール車に添付するステッカー600枚を作成しており、上伊那14支部には、64枚が配布される。
活動はすでに始まっており、年間を通して展開していく。 -
キムの会、日韓の歴史を探る訪韓ツアーの参加者を募集
日韓親善を図るため、市民レベルの交流をしている「日韓親善伊那谷の会」(キムの会)=唐木達雄代表=は月0日20日から3泊4日の韓国ツアーを計画している。日韓の歴史に縁の深い「武寧王」の墓を訪ねる。
武寧王は、『続日本紀』の中で、第50代天皇、桓武天皇の生母を約200年さかのぼ
った祖先に当たるとされている。01年には、現在の天皇陛下が誕生日の記者会見で「韓国とのゆかりをかんじている」と歴史背景についてコメントし、話題となった。
キムの会は今回の旅で、武寧王の墓を訪れ、書物に記された歴史が本当に正しいものなのか、またどうして韓国の人物が日本に渡来したのかなどを解明したいと考えている。
ツアーはキムの会運営委員長の鄭康雄さんがコーディネーターを務め、名所、旧跡を巡り、ソウル市内の見学、現地の人と交流会なども企画している。
鄭さんは「歴史知ることで今の自分を知り、将来の子どもたちに何かを残してあげたい」と話す。
参加人員は10縲・0人。経費は往復費、食事、宿泊、現地交通費など含めて10万円以内。
訪韓に先立ち、3回の事前学習会も予定。16日は午後2時縲恁゚後4時、伊那市駅前ビルいなっせ5階でキムの会の公開講座をする。
問い合わせは(TEL73・4737)鄭さんへ。 -
さらに美味しく、山ぶどう栽培組合が学習会
宮田村山ぶどう栽培組合(春日伊平組合長、14戸)は6日、さらに品質を高め、村特産の山ぶどうワインを美味しくしようと学習会を開いた。品質、収獲量とも過去最高となった昨季同様、今季も順調に生育。「よりレベルの高いワインにしたい」と組合員の意気も上がっている。
洋酒製造大手の元メルシャン軽井沢工場長の丸山敏彦さんを講師に、収獲から仕込みまでのぶどうの品質低下について学習。
「菌が繁殖するので、収獲したものを仕込むのは早ければ、早いだけ良い。原料の新鮮さがワインをつくるうえで最も重要」と丸山さんは話した。
村特産の山ぶどうワインは、高品質を証明する県原産地呼称管理制度で3年連続認定されるなど、評価は年々高まっている。
この日は、各組合員のほ場も巡回。着粒状況を点検したが、昨年以上の豊作も期待できる結果が出た。
ただ、9月末の収獲前まで予断はできず、各農家にとって休めない夏が続く。 -
JA上伊那、減農薬米の田んぼで生活クラブ神奈川と生き物調
減農薬米を栽培する水田の生き物を調べよう竏窒ニ8日、上伊那農業協同組合(JA上伊那)の減農薬米を年間契約購入する生活クラブ神奈川の約40人が来伊し、水田の生き物調査をした。
調査は2年目。今年は子どもも一緒に参加できるように土曜日を選択。減農薬米をつくる上伊那の生産者約30人も一緒に参加した。
自然環境にかんする調査研究や農地保全などに取り組んでいる「タム地域環境研究所」の遠道淳武さんらを講師に迎え、減農薬米を作って4年目になる東春近の水田で、イトミミズやユスリカの幼虫、カエルが何匹いるかを調査。イトミミズやユスリカの幼虫は、農薬が少なく有機質が豊富な土に生息するため、農薬の影響の大小を見ることができる。
参加者の一人は「広報誌などで見るのと実際は違う」と話し、田んぼの生き物を真剣に探していた。
遠道さんは「イトミミズなどはどの田んぼにもいるが、量は違ってくる。今回調査した田んぼは、多い方だと思う」と話していた。 -
集落営農組織講演会
中川村営農センターは5日夜、中川文化センターで、来年度から実施される国の品目別横断的経営安定化対策に対応するため、集落営農組織講演会を開いた=写真。40人余が参加し、先駆的な取り組みを進める農事組合法人「田原(伊那市)」本郷地区営農組合、本郷農産サービスの代表らの事例発表に耳を傾け、農事組合法人の仕組みや特徴、決め事、運営などについて理解を深めた。
このうち、農事組合法人「田原」の酒井弘道理事は「担い手不足や農業従事者の高齢化を受け、農地の維持、継承を目的に設立され、耕作面積は水田のみ16ヘクタール」と概要や法人設立までの流れについても話した。
また、県下唯一のそば種子を生産する本郷地区営農組合はそば乾燥機や選別機、コンバインなど施設概要を説明し「ブロックローテーションによる転作田を利用し、そばの栽培を行なっているため、品種間の交配がなく、良質な種子を生産できる。種子は食用よりも有利に販売できる」と特徴や、本郷農産サービスとの関係にも触れた。 -
マツクイムシの新たな防除方法の実験進む
拡大の一途をたどる松くい虫被害。新たな防除対策として県は「誘導抵抗性林分の造成」という研究をしている。毒性の弱いマツノザイセンチュウを健全な松に事前接種して免疫をつくり、松枯れを防ごうとする手段で、これまでの予防方法の一つ、薬剤の樹幹注入に比べ、樹木1本当たりにかかる費用を半分以下に抑えられるため、効果への期待も高まっている。
空中散布による防除に変わる手段を模索してきた長野県で、弱毒性のセンチュウの接種により抵抗性が誘導されることが紹介されたのは04年。上伊那ではその翌年から、実際の松林を使った実証実験をしている。
場所は飯島町日曽利、駒ヶ根市東伊那にある被害地区の一部で、昨年度は約100本、本年度は約260本に接種。センチュウを媒介するマツノマダラカミキリは風の通り道ができる河川、道路沿いを風に乗って北上する傾向にあるため、カミキリの飛来しやすい風上の林縁部に接種し、その奥の樹木を守る防護帯としての役割も検証している。
飯島町日曽利の場合、昨年8月の段階では接種したマツに影響はなかったが、10月には3本の枯損を確認。最近の状況を調査した関係者の話では、接種した樹木の枯損がわずかながら増えていたが、接種しなかった部分では被害拡大が明確であったのに対し、接種部分では被害の拡大が少なかった。
しかし、実験はまだ途中の段階であり、効果に継続性があるかどうかは結果を待たなければ分からない。今後県は、08年度まで実験を続け、手段の有効性を検証していく。 -
富県でグリーンツーリズム講演会
被害が深刻化する松くい虫と有害野生獣類被害の防除対策を学ぶ講演会が5日夜、伊那市の富県ふるさと館であった。約60人が参加。信州大学農学部付属施設アルプス圏フィールド科学教育研究センターの中村寛志教授と泉山茂之助教授を迎え、それぞれ生態や対策方法を学んだ=写真。富県グリーンツーリズム推進委員会など主催。
中村教授は「松枯れ病を媒介するマツノマダラカミキリは弱った松にしか卵を産まないため、昔はほとんど存在しなかった」と語り、県内では1989年から95年の間に被害が急増してきたことを示した。それに伴う被害木の伐倒・くん蒸、薬剤に樹幹注入などの対策を説明。また、現在実験中の誘導抵抗性林分に、一定の効果が見られたことなどを示した。しかし、決定的な解決手段の確立には至っておらず「被害拡大が防げない現状にある」と付け加えた。
泉山助教授は、野生獣類の棲息と被害防止について講演。「それぞれの動物によって生態・生活の方法が異なるため、防除方法も代えていかなければならない」とし、冬場は人間が畑に捨てた残飯などが動物の食糧となっていることなどを示した。また、具体的な防除については「さまざまな主体が連携して長期的、短期的防除を組み合わせて対策を講じていく必要がある」と呼びかけた。 -
アイガモ農法の水田を幼稚園児が見学
箕輪町認定農業者協議会内の箕輪ブランド研究会(根橋英夫会長)が本年度、試験的に募集した「信州・みのわ米オーナー」に申し込んでいる伊那市の緑ヶ丘幼稚園・敬愛幼稚園(宮原満生園長)が、箕輪町内のアイガモ農法自然栽培をしている水田を訪れ、米作りの様子を見てアイガモと触れ合っている。
幼稚園は、園外活動の一環でオーナーに参加。低農薬の米作り、アイガモが虫や草を食べることなどを定期的に水田を訪れて視覚で学び、園で絵を描くなどの活動につなげる。オーナーは米約50キロを収穫できる予定で、一部をもち米と交換しておはぎ作りやもちつきをやる予定。
このほど、敬愛幼稚園の年長児が水田を訪れた。園児はアイガモ24羽に興味津々で、水田の周囲に張り巡らした網に張り付くようにしてアイガモを眺めた。実際にアイガモを触らせてもらうと、「あったかい」「ふわふわ」と笑顔で話した。
根橋会長は、「小さいときから米作りを見てもらうことでお米を食べることへの理解が深まり、気の長い話だが米の消費拡大になれば」と期待を寄せている。 -
子どもに木の温もりを感じてもらう子どもの城、公開へ
地域材の温かさを子どもたちにじかで感じてもらおう竏窒ニ、伊那市美篶の信州国産材開発協同組合(玉田隆理事長)は、長野県産カラマツでつくったログハウスの中に、木のおもちゃや絵本などを置いた「子どもの城」を7月下旬から公開する。
同組合は、長野県産のカラマツの製材に取り組んでおり、ほとんどが輸入材でつくられているログハウスを、国産材でつくる取り組みもしている。
昔の木造家屋は、柱そのものに木の原型が感じられる温かなものが多かったが、現代は家を新築しても内面を加工版やコンクリートで覆うことがほとんど。子どもたちが本当の木に触れる機会はほとんどなくなってしまった。
そんな状況を知った玉田理事長は「本当の木の温もりを小さいうちから知ってほしい」と考え、楽しみながら木と触れ合える「子どもの城」を公開することを決意した。
現在はログハウスの名前を募しており、名前発表の時にはログハウスの色塗り体験会も合わせて行いたいと考えている。
名前の応募先は信州国産材開発協同組合(TEL78・6688)へ。 -
宮田小6年が宮田高原でキャンプ
宮田村の宮田小学校6年生は4、5日、宮田高原でキャンプを行っている。野外で寝食をともにし、友情をさらに強くした。
約3時間かけて、標高1650メートルの高原まで歩いて移動。休む暇なくテントを設営して、夕食の準備に取りかかった。
前日に買い物した食材で、各班ごとに調理。協力しあいながら、飯ごうでご飯も炊いた。
火力や水の吹きこぼれに注意を払い、見事に美味しいご飯が完成。輝く白米に子どもたちは「ヤッター」と歓声をあげた。
1組1班の木下穂澄君、斉藤拓也君も上手にご飯が炊けて満足顔。
ソーセージやジャガイモ、ニンジンがたっぷり入った具だくさんカレーをかけて、楽しく会食していた。
食後はみんなが楽しみにしていたキャンプファイヤー。歌ったり、踊ったり、そして語り合い、子どもたちの夜は更けていった。 -
JA上伊那、処理不可能乳の解消を目的に子牛用飼料として全粉乳を酪農家が買い戻す取り組みを実施
牛乳や乳製品の需要減少に伴う処理不能乳の発生を緩和するため上伊那農業協同組合(JA上伊那)と同酪農部会はこのほど、余剰生乳を飼育用全粉乳として酪農家に買い戻させた。
年々減少の一途をたどってきた生乳需要だが、乳製品に加工するなど、さまざまな企業努力で乗り切ってきた。しかし、ここへ来て一気に4%前後の需要が落ち込んだことと、学校給食のなくなる年度末が重なり処理不可能乳が発生。そこで、酪農家それぞれの出荷量に応じて処理不可能乳でつくった全粉乳を飼育用に買い戻してもらうという苦肉の策を講じた。
学校が始まった現在は、需要が回復しているが、夏の長期休業中は再度処理不可能乳が多くなることも考えられるという。
JA上伊那の担当職員は「牛乳は太る、骨が太くなるなど、誤った情報から、お茶や清涼飲料を好んで飲む人が増えている。風潮に踊らされず、重要な成長期にある子どもには牛乳を飲ませてあげてほしい」と話す。
処理不可能乳の増加により、最も懸念されるのは生産調整の問題。近隣4県でつくる東海酪農協同組合連合会の一員である長野県の場合、連合の割り当て分を更に地域へと落としていくことになる。現状では生産調整はまったくかかっていない。しかし、消費減少、高齢化に伴う飼育頭数の減少が続く中、生産調整がかかれば、それぞれの酪農家に何らかの影響がでることも懸念される。
JA上伊那は、東海酪連の割り当てられた余剰分バターの消費拡大として、生産者やJA役職員が購入する取り組みを始めている。しかし、一般消費者の需要減少は、全国規模の問題であり、抜本的な問題解決には混迷を極めている。 -
ブルーベリー収穫始まる
飯島町上の原の大島和志さん(74)のブルーベリーのほ場では6月末から収穫作業が始まった=写真。
大島さんは20年前から、15アールで700本を栽培。今収穫しているのは早生系で大粒のスタルダン。続いて、中生種のブルーレイ、バークレイと8月初旬まで続く。
家族総出で、青黒色に熟したものから、ひとつひとつ丁寧にもぎ取り、JA上伊那を通じて、関西方面などに出荷している。
大島さんは「今年は1週間ほど、収穫が遅れた。過熟にならないように適期収穫に気を使っている」と話していた。 -
【小学校で炭焼き指導 宮下秀春さん】
1991年、特色ある学校づくりのため、中沢の伝統産業である炭焼きを学習に取り入れようと学校に炭焼き窯を造ることを思い立った中沢小学校とPTAが窯造りの指導を依頼。「子どもたちのためなら」と快く引き受けた。
窯造りの作業にはPTAの役員らが中心になって取り組んだが、炭焼きを経験したことのない世代で要領がまったく分からず、作業は思うようにはかどらなかった。初めての取り組みでもあり、理解不足からか協力する人の数も少なかったが、苦労の末何とか完成にこぎつけた。
やれやれと思ってホッとしたのもつかの間、仕事はそれで終わりではなかった。教職員や児童らは炭焼きのことを何も知らない。原木の切り出しから火入れ、炭出しまで一部始終を丁寧に説明し、手取り足取り根気よく教えた。
いよいよ窯に火を入れて炭を焼き始めると、夜中や朝方を含め1日10回も学校に通っては火加減などを調節した。
「微妙な温度管理が必要だからね。でも炭焼きは昔からそういうもの。夜でも朝でも特に苦にはならないよ」
どんな炭が焼けたかと期待する児童らに「あせるな」と教えた。
「造ったばかりの窯ですぐに良い炭は焼けない。だから最初はおぞい木を入れるんだ。3回目ぐらいからだな、良い炭が焼けるようになるのは。そうしたらナラの木を入れる。炭はやっぱりナラだからね」
◇ ◇
炭焼きをしていた父の姿を子どものころから見て育った。
「根っから山が好きでね。中学を出て以来ずっと山仕事をしていた。40歳ごろから造り酒屋の長生社で働いたが、定年になってまた山の仕事に戻った。山には今でも年間200日ぐらいは出るかな。頼まれるわけじゃないがよその山に行ってカラマツに巻きついたつる草を取ったりもしているよ。何しろ山が好きなんだ」
父の代に1町歩だった山は5町歩に増えている。自分の窯は山の中にあったが、小学校に窯を造った年に自宅近くに新しく造った。長い経験に裏打ちされたこだわりで良質の炭を焼いて出荷を続けている。
「もう300回も焼いているかな。まだいけると思うよ。でも今度新しい窯を造ろうと思っていろいろ考えているところなんだ」
◇ ◇
小学校の窯も老朽化したため昨年新たな窯を造ることになり、再びその指揮を取った。
「今度は20センチばかり背を高くした。炭のためには良くないが、前の窯の時は出入りに苦労したからね」
最初の窯を造ったころの炭焼きの回数は年に2回だったが、新しい窯ができて4回に増えている。
「時には大変だと思うこともある。でもね、子どもたちと炭焼きをするのは楽しいんだ。大きなパワーをもらっているよ」
(白鳥文男) -
宮田高原キャンプ場オープン
標高1650メートルの別天地、宮田村の宮田高原キャンプ場が1日から、今季の営業を開始する。村観光協会は他では味わえない、大自然の魅力をPR。「多くの人に楽しんでほしい」と呼びかけている。
芝生が広がりオートキャンプも可能なテントサイト。貸しテントも完備し、大・中・小と揃うログハウスも計6棟と充実。学校のキャンプから、日帰りのデイキャンプまで幅広く対応する。
何といっても最大の魅力は、恵まれた環境。宮田村中心部から車で20分、伊那、駒ケ根両市街地からも40分ほどの立地にもかかわらず、人里の喧騒を離れた高原遊びが満喫できる。
遊歩道も整備され、場内には牧場も。少し歩けば釣りや川遊びもできる。夜は満点の星空が天空に広がる。
同協会は今季から2泊以上した人に、宮田観光ホテルと隣接するこまゆき荘のいずれかで使える温泉入浴券をプレゼント。
新たな試みも加え、9月末までの営業期間中、多くの来場を期待している。
テントサイトは1泊テント持ち込み2500円、貸しテントの場合3千円。ログハウスは5千円から9500円。
予約、問い合わせは村観光協会85・5864または、高原管理室85・2863まで。