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「社会を明るくする運動」メッセージ伝達
「社会を明るくする運動」の強化月間にあわせ、上伊那地区保護司会は2日、関係市町村庁舎を訪れ、各市町村単位で構成する同運動実施委員長の各市町村長らに「法務大臣メッセージ」を伝達した。
運動は、犯罪や非行のない社会を築くための全国的な取り組みで、法務省が主唱し、運動の趣旨に賛同した機関・団体が協力して推進する。県内は各市町村、保護区などを単位とした同運動実施委員会を置いている。
南箕輪村には、上伊那地区保護司会の湯沢敏中部分区長ら3人が訪れ、運動への協力を求める「法務大臣メッセージ」を唐木一直村長に手渡した=写真。唐木村長は「犯罪のない社会を築くため、今後も保護司のみなさんと連携を取りながら活動していきたい」とあいさつした。 -
南信一水会出品者展
一水会展に南信地区から出品している仲間でつくる「研水会」は6日まで、第18回南信一水会出品者展を伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで開いている。100号を中心とした洋画の大作が並び、見ごたえある展示になっている。
互いに研さんを積もうと組織した会で、年間に勉強会3回、展覧会1回、スケッチ会1回の活動をしている。
出品者展は伊那、飯田、茅野の3会場を回り持ちで開催。「里山」「水」などそれぞれのテーマに沿った写実を中心とした作品で、今回は21人が一水会展に出品した作品や、これから出品を考えている作品など60点を展示した。
一水会常任委員で研水会代表の篠原昭登さん=茅野市=は、「絵の魅力は感動をどう表現していくか。作家の個性は、まず何を描くか、次に色に表れる。作家が何をねらっているのか、それぞれの個性をよくみてもらいたい」と話している。 -
河川モニター委嘱式
日常生活の中で知った河川に関する情報を伝えたり、市域住民に対し、河川愛護の普及啓発などに取り組む国土交通省中部地方整備局の「河川愛護モニター」の委嘱式が1日、駒ケ根市の天竜川上流河川事務所であり、今後2年間、モニターとして活動する6人が、伊藤仁志事務所長から委嘱状を受け取った=写真。
モニターの委嘱は河川整備や河川利用などに対する地域の要望を把握するとともに地域連携を図ることなどを目的とするもの。一般から公募したところ、今回は上下伊那に住む6人が委嘱を受けることになった。
各モニターは自宅付近の河川約2、3キロ圏内で、ごみの不法投棄や河川流域の異常などを監視するとともに、河川利用などに関する要望を寄せる役割を担う。
伊藤事務所長「みなさんからいただいた情報を適切な河川整備活動に利用させていただきたい。安全を第一に考え、楽しみながら活動してください」と語った。 -
伊南交通安全協会駒ケ根支会全国国民安全週間に合わせて国道沿いの信号機を清掃
良好な交通環境を守ろう竏窒ニ、伊南交通安全協会駒ケ根支会(赤羽根徳彦会長)は1日、市内にある国道153号線沿線の交差点9カ所で、歩行者用信号機清掃作業に取り組んだ=写真。
取り組みは「全国国民安全週間」である7月1日から7日までの間に毎年実施している。
今年は11人の会員が参加。手分けして各交差点に設置された歩行者用の信号機にはしごをかけ、表示板やその周りなどをきれいにふき取った。
赤羽根会長は「こうして毎年信号機を掃除してみると、結構汚れている。活動を通して一般の人にも交通安全への意識を高めてもらい、安協のPRになれば」と話していた。 -
【ラーメン屋「咲来軒」店長 桜井純一】
「やっぱり、自分で店をやるというのは責任が必要。大変だけどお客様が満足そうに、ごちそうさまと言ってくれる、小さな子どもが、おいしかったと言ってくれる、その言葉にいつも元気づけられる」と笑顔で話す。
伊那市の上牧、県道・伊那辰野停車場線(通称・竜東線)沿いに「咲来(さくらい)軒」を開店して1年と2カ月が過ぎた。
子どものころから料理が好きだったこともあり高校卒業後、松本市の松本調理師専門学校へ進学。卒業後、岡谷市の「来々軒」で修行を始めた。
「父が店長と知り合いで、小さいころからよく食べに行った。昔から来々軒の味が好きだったから」と理由を話す。
来々軒は1949年から続いている老舗のラーメン屋。「見て覚える」を基本に、店の味を修得するため8年間修行。「家族のように接してくれて、今も公私にわたってお世話になっている」と感謝する。修行の後半にはスープやギョーザを任された。
来々軒からのれん分けしてもらったが、伊那市にすでに同名の店があることから、来々軒の店長が桜井の・スサク・スと来々軒の・ス来・スの字を取り「咲来軒」と名前をつけた。
「自分が好きな来々軒の味を、伊那で広めていきたい」そんな思いを抱き、昨年4月に開店。
「今、一番の目標は来々軒みたいに自家製のめんで作ること」と意気込みを語る。
現在メニューはラーメン(650円)、パーコーメン(880円)、豚バラーメン(900円)、チャーシューメン(千円)やギョーザ(400円)、カツ丼(900円)など。
今年は夏のメニューに力を入れていきたいとのことで「冷やし中華」「冷やしラーメン」「ジャージャーメン」「冷やしタンタンメン」「冷やしマーボーラーメン」などを企画している。
伊那市上牧出身。趣味は野球で現在伊那市の早起き野球チームに所属している。実家で両親と祖母、妹と4人で暮らす。 -
花ろまん41
梅雨の花、アジサイ。咲き始めは緑を帯びた白、後に淡紅色、淡青色、やがて濃青紫色に変わり、「七変化」の別名を持つ。青い花が集まり手まり状に咲く風情から「集真藍(あづさあい)」から転じたとも。大伴家持が「言問わぬ木すら味狭藍(あじさい)」と詠んだ万葉の花。白楽天の詩から「紫陽花」と名付けられ、日本固有の植物でドイツ医師、シーボルトがヨーロッパに移入し、改良され、「西洋アジサイ(ハンドランジア」として逆輸入された花。雨に濡れて古刹に咲く日本アジサイには格別の風情がある。今回は「あじさいまつり」でにぎわう伊那市西春近の深妙寺(重盛快典住職)と、アジサイの小道に数百株が競って咲く駒ケ根高原の光前寺(吉沢道人住職)を取材したほか、近年、人気の山アジサイ(日本アジサイ)を紹介する(大口国江)
◇寺の雰囲気に合い、花の色の変化が魅力な日本的な花
伊那市西春近の深妙寺
「あじさい寺」の異名を持つ伊那市西春近の深妙寺(重盛快典住職)では200種2000株余のアジサイが咲いている。白から淡青色、紅、青紫色と色とりどりの花色が、訪れた人々の目を楽しませている。
同寺は25年ほど前、重盛住職の母、故・登美子さんが挿し木で増やし、境内に植えたのがきっかけ。その後、重盛住職も引き続き、珍しい苗木を購入したり、挿し木で増やし、広い境内を花で埋め尽した。
花の種類は額アジサイや山アジサイなど日本アジサイを中心に、花が大きく豪華な西洋アジサイ(ハイドランジア)、柏葉アジサイ、ノリウツギなど多彩。
祭り期間中(縲・月10日)は無料の茶菓の接待、くずもち(有料)もある。4縲・日は午後7時から9時まで夜間照明もする。
重盛住職は「アジサイの雨に濡れたしっとりとした風情が寺のたたずまいに合い、心が和む。花の色の変化も魅力」と話す。
◇重盛住職のワンポイントアドバイス「挿し木と管理」
アジサイの繁殖方法は梅雨時の緑枝挿しが一般的だが、冬の凍み上がりでだめになってしまう。3月頃の休眠挿しの方が成功率が高い。
花後は花の下から2節目で切ると、来年も開花する。
花の色はアルカリ性土壌では赤く、酸性土壌では青くなると言われるが、遺伝子が異なり、肥料で赤花を青に、青花を赤くすることは難しい。
##(写真)
(1)「(2)(3)青色のガクアジサイが数10本咲く園内
◇花の少ない梅雨の季節に咲く日本情緒豊かな花
光前寺吉沢道人住職
駒ケ根市の古刹光前寺では約20種類、400株のアジサイが境内を彩っている。
山アジサイ系(ガクアジサイ)が中心で、がく(装飾花)が白からピンクに変わる「紅がく」「清澄沢」。真紅になる「紅」。がくが濃紫の「黒姫」など多彩。
日当たりのよい駐車場前に植えられた「紅がく」は今が見ごろ、辺りをピンクに染めている。
また、鐘楼の周辺には数百株のアジサイを植え、あじさいの小道を作っている。
吉沢道人住職は「アジサイは桜の木の下でもよく咲いてくれる。寺の雰囲気に合うガクアジサイを中心に集め、挿し木で増やしている」と話す。 -
メール配信サービスに新しい分野 南箕輪
南箕輪村のメール配信サービスに新しい分野「村からのお知らせ」が追加された。同分野の内容は、各種健診日程や公共施設利用案内などで、配信は1日から始まる。受信者は「エリアの追加」の登録内容変更で利用が可能となる。
同サービスは、07年7月から運用を開始し、現在までに1300件の登録。本年度に入ってからは月200件ずつの新規登録があり、定着しつつあるという。 -
駒ケ根市小学生相撲大会に向け、実技指導始まる
駒ケ根市小学生相撲大会に向けて駒ケ根市内の小学校で1日、大会実行委員会(中村祐次実行委員長)による所作、実技指導が始まった。初日の赤穂小学校では、今年大会に出場する138人の児童が、四股の意味や構え方などの指導を受けた=写真。
小学生相撲大会は日本の国技を通して子どもたちの心身を鍛えることなどを目的として毎年7月に開催しているもの。今年も大会まで20日をきり、大会実行委員会のメンバーが9日までの間に市内の各小学校を回り、基本的な動作などの指導に当たることになった。
児童たちは実際に相撲の構えで講師と向き合った後、勢いよく相手のふところへ飛び込み、力いっぱいにぶつかっていた。
講師らは「練習したら練習しただけ成果がでるので、相手の動作を考えながら、練習してほしい」などと児童らに呼びかけた。
今年の小学生相撲大会は19日の午前9時から、駒ケ根高原切石公園の土俵で行う(雨天の場合は市民体育館)。 -
西駒山荘にヘリで荷揚げ
伊那市は1日、中央アルプスの市営山小屋「西駒山荘」と避難所「大樽小屋」へ、ヘリコプターを使って食料などの物資を輸送し、12日の西駒山荘営業開始に備えた。
物資は、西駒山荘用の野菜や米、飲料水といった食料品などのほかに、桂小場登山ルートの登山口から山荘との中ほどに位置する大樽小屋のトイレの老朽化に伴う修理のための資材も輸送。
物資の重量は合計約2トン。ヘリコプターは1往復約10分、伊那市の鳩吹公園駐車場から3回に分け輸送した。
西駒山荘は10月13日まで営業。40人収容可能。
問い合わせは伊那市役所観光課観光施設係(TEL78・4111)へ。 -
南ア林道バス 北沢峠まで全線で運行開始
伊那市長谷の南アルプス林道バスが1日、終点・北沢峠までの全線で運行を開始した。昨年9月、台風9号の影響に伴う災害復旧工事で、全線の運行は例年に比べて半月遅れとなったが、始発便から県内外の登山客が利用した。
1980(昭和55)年の林道バス開設から累計利用者数は今季中に100万人に達する見込みで、早くて7月末ごろという。
林道バス営業所前に車両を並べ、林道バス運転手、伊那市観光協会長谷支部メンバーら20人がシーズン中の安全を祈願。
伊那市観光協会長谷支部の中山晶計支部長は「南アルプスの玄関口で、登山者の安全を第一に安全運転を心がけてほしい」とあいさつした。
始発便には県内外の登山客23人が乗り込んだ。
徳島県の女性(60)は「北岳(標高3192メートル)へ登る。2回目で、アプローチが長いが、天気も良さそうなので楽しみたい」と話した。
林道バスは4月下旬以降、三峰橋付近の戸台口竏忠フ宿間の運行だったが、北沢峠(延長22・6キロ)まで伸び、1日4往復する。
運賃は仙流荘竏猪k沢峠間が1100円。所要時間は1時間。
問い合わせは、南ア林道バス営業所(TEL98・2821)へ。 -
いきねっと宮田が4、7日に子育てワークショップ
地域の身近な課題に取り組む宮田村の住民グループ「いきねっと宮田」は4日と7日に、子育てワークショップを開く。さまざまな声を拾いあげ、今年度中に作成する子育てハンドブックに反映させていく。
ハンドブックは村内の子育て世代の保護者に配布を予定。身近な情報を盛り込みながら、若い親たちを支援していく一冊に仕上げる計画だ。
ワークショップでは語らいながら、ブックに掲載していく内容などへの検討を深める。
4日は午前10時から村老人福祉センター、7日は午後7時から村民会館。
県の元気づくり支援金の助成事業で、同グループは地域連携で子育て支援の拡充を目指したい考え。手始めとなるワークショップへも幅広い参加を呼びかけている。
問い合わせは村教育委員会こども室沼野さん85・2314まで。 -
「半夏生(7月1日)」にハンゲショウの葉白く
7月1日は「72候」の1つ「半夏生」。季節に合わせるかのように、中川村横前の県道北林飯島線沿いの民家の庭先でハンゲショウが茎の先に花穂をつけ、上部の葉の1部が白くなった。
ハンゲショウはドクダミ科、名は7月上旬の半夏生のころ、白い葉が目立つことや、葉の1部が白いことから「半化粧」に由来しているとか。
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「川シンポジウム」でアマゴ放流
伊那市と市民の連携で水と緑のまちづくりを目指す第21回「川シンポジウム」の実行委員会は29日、本年度の最初の事業として「魚の放流」を行った。雨の中、幼児、小中学生約100人を含む200人が参加し、市内4カ所の川にアマゴ約2400匹を放流した。
御園の「蛍が池」会場には近くの親子など約60人が参加し、思沢川の流れにアマゴ約600匹を放した。子どもたちは「大きくなってね」「元気でね」などと話し掛けながら、バケツに入れたアマゴを笑顔で川に放した。
実行委員会を代表してあいさつした丸山敞一郎区長会長は「魚を放流する体験を通して、自然を大事にする気持ちを育ててほしい」と呼び掛けた。
シンポジウムは本年度、川再発見せせらぎウォッチング、水質調査、ビオトープ探索、川を美しくする集い、環境子ども会議などを行っていく。 -
高遠断酒会記念大会
高遠断酒会は29日、創立30周年記念大会を伊那市高遠町の町総合福祉センター「やますそ」で開いた。アルコール依存症に悩む人たちやその家族など、全国各地から約250人が参加し、依存症経験者の悲惨な体験談を聞いて互いに断酒を誓い合った。
自身が依存症だった男性は酒びたりだった日々を振り返り「母親もアル中だった。そんな母親を嫌いだったのに、生活すべてが面白くなく、自分も酒びたりになった。酒を買って来いと言って妻をなぐったり引きずり回したり、ひどいことをした。こんな自分が生きていると周りに迷惑だと思い、命を絶とうとしたことも2回あった」と、つらい思いを涙ながらに語った。「断酒会に入って、依存症は病気だと知り、正直ほっとした。これからは酒に逃げず、家族のため正面を向いて生きていきたい」と話して大きな拍手を受けた。
香川県断酒会の初代会長岩崎広明さんの体験談と、香川県の三光病院長市川正浩さんの記念講話もあった。 -
天竜川整備計画懇談会
三峰川の将来を考える「三峰川みらい会議」(織井秀夫代表)は29日、国土交通省中部地方整備局が6月に示した「天竜川水系河川整備計画」の「たたき台(骨子)」について市民の意見を聞く懇談会を伊那市役所で開いた。区長、消防団、環境団体、市のほか、一般住民など計約40人が参加し、戸草ダムの計画見送りなどについて意見を交わした。
天竜川水系全体の整備計画について話し合う趣旨での開催だが、参加者からは戸草ダムについて意見が集中。「簡単に見送りというが、美和ダム上流の安全が欠落している。ダム建設はぜひ計画に盛り込んでほしい」「問題の先延ばしだ。いずれ造るなら今やるべき」「見送りは財政面の理由と思うが、必要であるなら計画を縮小してでもやってほしい」など、建設を強く要望する意見が多かった。「戸草ダムのことばかりでなく、ほかの川のことも含めて総合的に考える必要がある」などの意見もあった。
織井代表は「川は流域の人のもの、という原点を考えるよい機会になった」と話した。 -
南箕輪村安協 信号機など清掃
南箕輪村交通安全協会(飯島英之会長)は、「国民安全の日」の1日、村内を通る国道153号沿いの歩行者用信号機やカーブミラーの清掃をした。交通事故防止を目的に本年度から実施。参加した本部役員ら8人は、交通事故が発生しないことを願いながら行った。
参加者は2班に分かれての作業。周囲の安全を確認しながら、信号機一つひとつの汚れを丁寧に布で拭きとっていった。参加者の一人は「交差点内の事故は全国的に多発している。車の運転、歩行のときは信号機をよく見てほしい」と話していた。
歩行者用の信号機を清掃する村安協役員ら -
秋葉街道を歩き、地域資源を再発見
伊那市で28日、「古道・秋葉街道ウォーキング」(南アルプス自然体験ネットワーク主催)があった。初めての企画で、地元をはじめ、近隣市町村、岡谷市など60代を中心に53人が参加し、高遠城址公園縲恤ェ杭峠の延長約20キロを歩いた。
秋葉街道は、秋葉神社(静岡県)参拝や生活物資の輸送路として使われた。江戸時代の絵図をもとに、長谷区間に「散探ルート」を設定。一部、再生工事が残っているが、パンフレット作成を機にウォーキングを組んだ。
ルートは比較的平坦だが、分杭峠付近は上り坂。参加者は双体道祖神、白衣観音など17カ所で石仏などの説明を受け、自然の美しさや地域資源を再発見しながら歩いた。
2年前に兵庫県から引っ越してきた市内西箕輪の女性(61)は「地域の歴史に触れてみたいと思って参加した。説明を聞き、中尾座公演などでまた来たい」と話した。
秋葉街道道普請隊長の高坂英雄さん(61)は「定員を超える申し込みで、自分たちが観光資源として整備してきたことは間違いではなかった」と秋葉街道に対する関心の高さを喜び、今後も継続して整備や街道を生かしたイベントを企画していきたいとした。 -
地域資源をまとめた宝モノ地図とカードが完成
伊那市高遠町長藤黒沢地区の文化財や風習、昔の遊びなどをまとめた宝モノ地図とカードが完成した。都会の人を対象に田舎生活体験を提供する「おてて倶楽部(くらぶ)」と黒沢にぎやかし協議会が共同で作成。「歴史を見直すことで、地域発展につながれば」と願う。
「おてて竏秩vは、地元にある資源を活用しないのはもったいないと住民に相談。それをきっかけに、昨年6月、黒沢地区有志12、13人で協議会を立ち上げ、古老からの聞き取りや現地確認などをして情報を集めた。
地図上には、1960年ごろまで奉納相撲が行われていた「鹿嶋神社」、縄文中期の居住跡「八幡屋敷遺跡」、出産時の胎盤を埋めた「後産」など27カ所を示した。現金収入を得る手段だった炭焼きや養蚕、地区の歳時記、過去30年間の人口推移なども紹介。A2判、カラー両面刷り。
カード=A5判=は、地図上に示した文化財など記録を兼ねて写真やイラスト入りで特徴や言い伝えを書き、37枚にまとめた。
県の元気づくり支援金の助成を受け、地図1千部、カード40セットを作った。地図は黒沢地区の全戸40戸に配布。
地域で1人しか知らなかった源堂城には案内板を取り付けた。
協議会事務局の藤原久さん(63)は「後世に伝えたいものは網羅した。私たち自身も知らないことがあり、勉強になった。地域の良さを知ってもらいたい」と話した。
地図・カードは、市役所本庁、高遠町総合支所で見ることができる。 -
伊那青年会議所がライトダウンイベント協力を要望
地球温暖化防止の取り組みの一環として日本青年会議所が全国一斉のライトダウンイベント「月ほたる」を実施するのを受け、伊那青年会議所(唐沢幸利理事長)は27日、伊那市に対して、イベントが行われる7月7日夜の1時間、ライトダウンに協力してほしいと依頼した。
唐沢理事長ら役員4人が伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に「洞爺湖サミットの日に合わせて全国一斉にライトダウンを行う」などとイベントの趣旨を説明した上で、協力を要望。小坂市長は「ライトダウンは温暖化について考える時間になり、環境への意識の醸成にもなることなので、市としてもできることは協力する」として、本庁舎や駐車場の一部の照明を消灯する考えを示した。「安全面の問題もあり、すべて消すことはできないが」と前置きした上で、職員に間引き消灯を指示した。
伊那青年会議所は箕輪町、南箕輪村も順次訪問し、同様に協力を要請する。
「月ほたる」は7月7日の午後8時から1時間、職場や家庭の照明を消し、月明かりやろうそくの灯りで過ごすことで省エネを心掛けてもらおうという取り組み。東京タワーの照明も消灯される。 -
写真展「冬季ローツェ南壁への挑戦」
伊那市西春近のかんてんぱぱホールで7月3日まで、写真展「冬季ローツェ南壁への挑戦」が開かれている。世界初のローツェ南壁冬季登はんを成し遂げた日本山岳会東海支部隊の記録写真に来場者が関心を寄せている。伊那食品工業主催。
ヒマラヤ山脈のエベレスト南に連なる世界第4位、8516メートルの高峰「ローツェ」。この山の南側、標高差3300メートルの巨大岩壁「ローツェ南壁」は、雪崩と落石が多く非常に危険な壁で、過去約25回の試みのうち登頂したのは90年秋の旧ソ連隊のみ。
名古屋市在住の田辺治さん(47)率いる日本山岳会東海支部隊は、「世界中のだれもやったことのない冒険をしたい」と01年から06年に3度に渡ってこの難関に挑戦し、06年12月27日に史上初のローツェ南壁冬季完登を達成した。
展示写真はほとんど田辺隊長が撮影したもので、登山口から完登までの30点。長年の雪崩によって削られて出来たヒマラヤひだの7100メートル地点をくり抜いて第2キャンプを建設し、ひだを横断する仲間の隊員を撮影した写真などが印象深いという。
隊長の田辺さんは、「天候、隊の戦力も余力ぎりぎりで壁を登り切った。山頂は力なく断念したが、やっと長年の夢がかなった」と当時を振り返る。信州大学農学部出身で信大学士山岳会理事でもあり、「信大に入った学生は、山岳部に入ってほしい」とメッセージも送っている。
午前9時縲恁゚後6時(最終日午後3時)。 -
伊那中央ロータリークラブ新体制
伊那中央ロータリークラブは27日、第22年度(08年7月1日縲・9年6月30日)の体制を発表した。新会長には下井達典さん=オザワ建装代表取締役=が就任する。下井新会長は年度方針について、RIテーマと地区方針に従いつつ、活気を高めながら独自の奉仕活動に積極的に取り組んでいきたいとする考えを明らかにした。
伊那西高インターアクトクラブへの支援、青少年交換留学生の派遣・受け入れなど、さまざまな奉仕活動を行っていく。
主な役員・理事は次の皆さん。
▽会長=下井達典▽会長エレクト=鈴木一比古▽副会長=川上今朝雄(兼クラブ奉仕委員長)、久保田文彦▽幹事=矢野昌史▽会計=小松健一▽SAA=田中宏明▽職業奉仕委員長=田村さつき▽社会福祉委員長=栗原敦司▽国際奉仕委員長=浦野祐治▽新世代活動委員長=名和義浩▽副幹事=木下雄二郎▽直前会長=田中洋 -
伊那市安全会議
交通、産業、防火・防犯など、市の安全の関係者でつくる伊那市安全会議(会長・小坂樫男市長)は27日、会議を開き「市民の日常生活を脅かすすべての災害事故を防止し、誰もが安心して暮らせるまちづくりのための事業を行う」などの方針を盛り込んだ08年度事業計画・予算案を承認した。予算額は前年度比13万4千円増の129万6千円。教育宣伝費を11万円増額した。
交通安全、産業安全、防火防犯、環境、保健、子ども安全の各部会長がそれぞれの事業計画を説明した。
併せて「08年度暴力追放・交通安全伊那市民安全大会」を10月12日に開催することが報告された。 -
橋爪まさゆき陶展
陶風月草窯で作陶に取り組む岡谷市の橋爪政幸さん(56)は30日まで、伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで陶展を開いている。
年1回の陶展は14回目。うわぐすりをかけない焼き締めを基本としているが、うわぐすりをかけた作品も展示。皿や鉢、急須、湯のみなど日常使いの食器、花いれなど100点弱の作品がある。
「器は使うと育っていく。焼き締めは特に変化する。使いながら、その変化を楽しむことができる」と魅力を話す橋爪さん。「焼き締めは、花や食材など素材を生かしてくれる。作っているものは、決して美術品ではない。いろいろなパターンがあるので、生活の中でどんどん使って、楽しんでもらいたい」という。
展示は午前10時縲恁゚後6時。 -
アユ釣り解禁
天竜川漁業協同組合管内の天竜川水系のアユの友釣りが28日、解禁になった。県内外から集まったおよそ300人の釣り人が、今季初のアユ釣りに挑戦した。
解禁区間は、天竜川の辰野町から中川村までの間と、高遠ダムより下流の三峰川。
南箕輪村の天龍橋上流で午前6時の解禁と同時に釣りを始めた東京都から来た小川雄吉さんは「36年間、解禁になると必ず来ている。川をいじってるからポイントが変わっていて、難しいね」と話していた。午前10時までに2匹釣れたとのこと。
天竜川漁協によると天竜川の水温は朝方が18度、正午近くが20度くらい。三峰川との合流点より下流は24日に高遠町の藤沢川支流「槻(つき)の木沢」に設けられた猪鹿沢(いろくさわ)第2砂防えん堤から泥水が流出した影響で濁っており、川に入る人も少なかったとのこと。横川川では30匹以上釣った人も3人確認できており、伊那市より上流の方が好調だったようだ。また市役所近くの本流で午前中だけで16匹釣った人などもいた。
三峰川水系の解禁は7月12日午前6時。投網解禁(天竜川、杉島えん堤より下流の三峰川、黒河内えん提より下流の黒川、小野川合流点より下流の横川川)は一次解禁8月17日午後6時(午後6時から午前4時の時間帯のみ投網可能)、二次解禁9月10日午前6時(終日投網可能)。友釣り以外のアユ釣り(コロガシ釣り、ひっかけ釣り、餌さ釣りなど)解禁は9月10日午前6時。
##写真(たてよこ) -
こまがね市民活動支援センター設立準備会が発足
市民と行政による協働のまちづくり推進の拠点施設「こまがね市民活動支援センター」の設立を目指す準備会が25日夜、発足し、会長には駒ケ根市民活動推進会議の会長として、センターのあり方などを検討してきた鈴木明さんを選出した。同会は今後、昨年10月に推進会議が作成した提案書をもとに、8月末を目途にセンターを具体的に運営していくための企画書を作成。その後、10月末ころまでにセンターの設置場所を決め、12月議会に諮りたいとしており、全国で先駆けてこうした拠点施設を設置している自治体の視察なども行う。
設立準備会は前身である発起人会のメンバーほか、推薦されたメンバーなど約30人で構成。それぞれ各分野で市民活動などに取り組んでいる。
センターは「公設民営」で設置する方針で、準備会では▽センターをどこに設置するか▽センターとして、どのような業務に取り組むのか▽行政、企業、諸団体との連携のあり方▽経営を含む、今後の運営方法竏窒ネどを各部会に分かれて検討する。
鈴木会長は「具体化することを大前提にして、できるだけ短期間で検討を進めたい。行政と市民が手を組み、市民に利用される施設になるよう、いいセンターにしていきたい」と語った。 -
大芝・風呂の日 レビューが初コンサート
南箕輪村の温泉施設「大芝の湯」が毎月行う風呂の日イベントが25日夜あり、飯田市を拠点に活動する歌とギター演奏の2人組「Revue(レビュー)」がミニコンサートを開いた。同施設では初めて。2人が風呂上りの利用客らにゆっくりとくつろげる時間を提供した。
フリーの司会者、レポーターとして信越放送(SBC)ラジオの「伊那谷めぐりあい」にレギュラー出演中の井口明美さん。「いいだ人形劇フェスタ」公式ソングを手がけるなど、ギター演奏や作曲で幅広い活動を行っている桑原利彦さんの2人でつくる「レビュー」。
井口さんがラジオ番組で同施設を訪れたのがきっかけとなった。「自然豊かな大芝で歌えることを楽しみにしていた」と井口さん。ギターの伴奏に合わせ、「夏の思い出」「赤い花白い花」「ラビングユー」など数曲を柔らかな美声で歌い上げた。
利用客らを歌とギター演奏で楽しませる「レビュー」 -
唐木さちさん「花会」
伊那市上牧の花人・唐木さちさん(60)の写真集「野の花をいける」の出版を記念した花会が26日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。
唐木さんの自宅庭に咲く季節の花などを生けた作品は、洋風のピラミッドアジサイを和かごに生け、ナナカマドの実で花を持ち上げることで、わくわくとした勢いとグリーンの色合いのさわやかさを演出。少し色が変わり始めた青竹には、同じように少しさびた鉄あんどんを花器として使い、明かりのように赤みのある花を生ける。その隣りには、赤に連鎖して朱色の蜀台を花器に使うなど、すべての作品がつながり、ホール玄関から会場まで約40点が集まって一作品になっている。
「切花は、切ってからがまた違った命。器や花、背景との組み合わせを考え、生ける過程を一番楽しんでいる。生けたときに自分の想像と違うプレゼントをくれることで、美しいものへの敏感さが増す」と唐木さん。「弱そうな野の花でも一つの作品になっているので力がある。その空気と、野の花のおしゃれな感じを楽しんでいただきたい」という。
写真集「野の花をいける」(信濃毎日新聞社刊)は、季節の移ろいを折々の作品でまとめたといい、「多くの方が本を待っていてくださったことがすごくうれしい」と話している。
花会は28日まで。午前11時縲恁゚後4時。 -
みのわTMOネットワーク2004幹事会
箕輪町の中心市街地活性化に取り組む「みのわTMOネットワーク2004」(金沢洋一代表、約100人)は24日、幹事会を町商工会館で開き、TMOの組織体系や今期の「イルミネーションフェスタ☆みのわ」について話し合った。
イルミネーションフェスタは今年度新たに、県の元気づくり支援金に選定。今期は11月22日縲・9年1月10日で点灯時間は午後5縲・0時。場所は前回よりもさらに広げていく方針。
組織は、幹事会、企画委員会、6つの各部門の委員会があり、幹事会は委員会で話し合った企画運営などの決定機関として、企画委員会は活動の大筋を検討、部門ごとの委員会はそれぞれ計画を具体化していく形に位置付けた。
「みのわTMOネットワーク2004」は地域住民、農業経営者、会社員、学生など箕輪町を愛する人なら誰でも参加できる組織を目指しており、会員を募集している。
問い合わせは、みのわTMOネットワーク事務局(箕輪町商工会内)(TEL79・2117)へ。
6つの委員会は次の通り
◇イルミネーション設営委員会▽展示などにかかわる材料、作業道具などを準備、作業日程の設定など▽第1委員長=金沢洋一(ミツワクリーニング)、第2委員長=上田幸生(箕輪環境センター)
◇イベント委員会▽イベントに関わる全てのことの立案、運営指導など▽委員長=山口元樹(みのわ花園)
PR委員会▽イルミネーションやTMOを町内外に宣伝。パンフレットの作成、名刺の作成、メディア対応など▽委員長=木下信一(あかつか保険事務所)
組織強化委員会▽新会員の募集、組織の見直しなど▽委員長=山岸聖誉(山岸税理士社会保険事務所)
警備委員会▽イルミネーションやイベントの駐車場の管理、案内板の製作依頼、会場周辺の警備▽委員長=田畑恵一(南信自動車)
チャレンジ☆スペース委員会(仮)▽空き店舗対策など▽委員長=戸田真理子(ぷち・らぱん)
事務局▽ボランティア受け付け窓口、会計など▽田島豊(箕輪町商工会)、羽入田昌明(同) -
ヒカリゴケ神秘的な光放って
宮田村中越区下河原に自生するヒカリゴケ。一昨年の豪雨災害で水没して危ぶまれたが、今年も神秘的な光を放ち続けている。
春日政美さん(85)=町一区=所有の小屋内にある野菜貯蔵用の石室に、10年ほど前から自生。まるで蛍光塗料を塗ったように壁一面、光を放つ。
06年7月豪雨による天竜川のはん濫で、石室内は人間の胸あたりまで水没したが、奇跡的にもヒカリゴケはその翌年から再び光を放ち始めた。
「一時は心配したけど。みんな珍しいって見に来てくれるでね。本当にうれしいことです」と春日さん。
コケを良い状態に保とうと水や空気調節の管理にも余念がない。
「環境が適していたのだろう。1年中見えるけど、今が一番きれいだ」。
ヒカリゴケはレンズ状の細胞からなり、光を反射するため光っているように見える。 -
大芝高原ブルーベリー狩り 5日オープン
南箕輪村のブルーベリー観光農園組合と開発公社が企画する「大芝高原ブルーベリー狩り」は今季、5日から始まる。農園は昨年と同じ県道伊那・箕輪線(通称・春日街道)西側の4つで、8月上旬までの営業となる。
本年で4年目となるブルーベリー狩り。神子柴、田畑、大芝の4農園、計95アールのほ場で7縲・年生のブルーベリーを育てている。わせから晩成品種までの数種があり、全体では7月中旬ごろが最盛期となる。
摘み取りは1時間食べ放題で、料金は中学生以上千円(1パックのおみやげ付)、3歳以上500円。摘み取りのほか、各農園などでは100グラム300円、250グラム500円で販売する。
時間は午前10時縲恁゚後4時。受け付けは、大芝高原内の大芝荘(TEL76・0048)、味工房(TEL76・0054)へ。
「今年はつぶが大きくてよい」という関係者