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わら細工体験会
箕輪町郷土博物館は16日、「わら細工体験会」を開いた。小学生から大人まで12人が、正月に飾る縁起物の「亀」を熱心に作った。
本年度の「町内まるごと博物館事業」の一環で、博物館を身近に感じてもらうための学習会「どきどき体験学習会」の一つ。わら細工を通じて郷土の身近な伝統技術に親しむ。
講師は南小河内の大槻博一さん(74)。「亀」は、甲羅部分がわらじ作りの応用で作ることができる。大槻さんが半分まで作って用意してあり、参加者は、わらの編み方を教わりながら残りを編んで体長約9センチの亀を作り上げた。
一つ完成すると、作り始めの部分からもう一度皆で体験。2度目になると少しずつ慣れて手つきも良くなり、「休憩も忘れてしまうね」などと話しながら夢中になって作っていた。
中曽根の女性は、「正月が来るので飾りたいと思って参加した。わら細工は初めてで難しい。形はどうであれ、出来上がってうれしい」と話していた。 -
年末バーゲンセール ベル伊那・29日まで
国内外の人気作家から物故巨匠までの日本画、洋画、版画などが集まる展示即売会「年末バーゲンセール」は29日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。
文化勲章作家の片岡球子の「富士に献花」、福王寺法林の「ヒマラヤの朝」、福沢一郎の「花」などの肉筆を出品。このほか、中島千波や東山魁夷、上村松園、小倉遊亀らの版画など計約100点が並ぶ。
また、地元出身の池上秀畝、中村不折の掛軸や、平沢喜之助の洋画などもある。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
「大根役者大根」を売り出し
伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会は19日、「大根役者大根」と名付けた辛み大根「からいね大根」を道の駅「南アルプスむら」の「ファームはせ」で売り出した。役者自身が作った大根だけに、買い物客らの話題を集めそうだ。
昨年、中尾歌舞伎をPRする商品が何かほしいと話が出たことから、本年、保存会員が試しに大根を栽培。大根は小ぶりで、1袋に3、4個ずつ詰めた。「ついに登場 中尾歌舞伎の大根役者大根」と札を立て、店頭に並べた。1袋300円。
大根は赤紫色で「甘酢づけにすると、色がきれいでおいしい。正月料理に、ぜひ使って」と呼びかける。
大根は商品化の第1弾で、今後も考えていきたいという。
中尾歌舞伎は、市無形文化財指定されている。 -
統計功労者表彰
長年にわたり各種の統計調査に協力したとして統計功労者表彰を受けた駒ケ根市の藤井フミ子さん=町二=と下村ひろ子さん=福岡=は18日、市役所を訪れ、中原正純市長に表彰を報告した。藤井さんは25年間にわたり、各種統計調査に48回従事して全国統計協会連合会会長表彰を、下村さんは7年間に10回従事して県統計協会長表彰を受けた。調査に関する事務に10回以上従事したなどとして市内の5人が経済産業省の感謝状の伝達を受けた。
中原市長は「調査は社会経済の進展に欠かすことができない大切なもの。苦労も多いことと思うが、今後も引き続きよろしくお願いしたい」と激励した。
感謝状を受けたのは次の皆さん。
小松冨士子(町二)加藤悦子(北割二)小林俊子(福岡)宮入美幸(下平)宮沢法子(中沢) -
ミニ門松作り講座
駒ケ根市東伊那の農林業体験施設「駒ケ根ふるさとの家」は16日、ミニ門松作り講座を開いた。市民など10人が参加し、正月に飾る門松の手作りに挑戦した。門松は完成品の高さ約50センチ。作業は直径約20センチの空き缶にわらを巻く土台の「はかま」づくりからスタートした。指導に当たった東伊那の下平益三さんは「わらの巻き方が均一でないと仕上がりが悪くなるぞ」と助言。参加者は「それは分かっているんだが、なかなか難しいな」と首をひねりながら悪戦苦闘していた=写真。
ふるさとの家は例年しめ縄作り講座を開いてきたが、今年は利用者の要望に応え、初めて門松作り講座を開いた。 -
箕輪町図書館でしおりのクリスマスプレゼント
箕輪町図書館は、利用者にしおりのクリスマスプレゼントをしている。
しおりは台紙が緑色で、町のキャラクター「もみじちゃん」のクリスマスバージョンのイラストがある。職員が1枚ずつ色塗りし、赤や緑色のリボンをつけた。しおりプレゼントはこれまでにもやっているが、「もみじちゃん」イラストのクリスマスプレゼントは昨年に続いて2年目になる。
しおりを目当てに来館する子どもたちもいて、うれしそうに受け取っている。
プレゼント期間は22日までだが、用意した300枚が終わり次第終了になる。 -
箕輪町交通安全協会などチラシ配布で交通安全啓発
箕輪町交通安全協会、町防犯協会、箕輪町警部交番は16日、町文化センターであった演奏会に併せ、入場者にチラシを配り交通安全や防犯を呼びかけた。
年末の交通安全運動期間中でもあり、多くの人が訪れる会場で啓発活動をしようと取り組んだ。
長野県警察音楽隊の演奏会で、家族連れら大勢が来場。文化センターの入口で執行部役員が「交通安全運動です。事故に遭いませんように」と、500セット用意したチラシとペン、交通安全反射シールのセットを手渡した。 -
子育て学級クリスマス会
宮田村公民館子育て学級は18日、クリスマス会を老人福祉センターで開いた。折り紙を使ってサンタとトナカイを工作。パネルシアターや読み聞かせなどもあり、年の瀬の1日を親子で楽しんだ。
学級長の増田淳子さんが折り紙指導。雰囲気満点に、子どもたちも顔を描いたり色を塗ったり。母親の紙を折る様子を見ながら、自身で挑戦するチビッコの姿もあった。
「かわいい」「家で飾れそう」など親子一緒の工作を満喫。クリスマスを待ち望んだ。 -
婦人学級が正月の料理、色彩豊かに
宮田村公民館婦人学級はこのほど、正月の食卓を飾るにふさわしい季節の料理に挑戦しようと学習会を開いた。ハクサイ、ゴボウ、小松菜など旬の野菜をとりいれながら、栄養満点の6品を色彩も豊かに調理した。
JA生活相談員の関敦子さんが指導。約30人の学級生はベテラン主婦の腕を発揮し、手際良く調理した。
ハクサイのシュウマイ、キノコのみぞれあん、サケとおからのふんわりバーグなど、アイデアも凝らした料理の数々。見た目もきれいに完成し、出来立てをさっそく会食した。
「いける。正月に家でつくってみたい」と歓声も。年末年始は何かと忙しい主婦たちだが「みんなで料理すると、また楽しさが違いますね」と、ひとときの休息を満喫していた。 -
漆戸醸造で東京農大生が酒造りの実習
酒造りが最盛期となった伊那市西町の漆戸醸造で12月下旬まで、東京農業大学の学生2人が泊まり込みの実習をしている。日本酒ができるまでの工程を学習することが目的。学生らは杜氏(とうじ)から直接指導を受け、酒造りの苦労や喜びを肌で感じ取っている。
同社の漆戸正彦社長(38)は東京農大の卒業生。実習生の受け入れは本年で6回目になるという。参加しているのは応用生物科学部醸造科学科の田中典子さん(21)、中島麻記さん(21)=ともに3年=の2人だ。
この日は室温36度、湿度80パーセントに管理された「麹室」の中で、蒸米に麹菌を繁殖させる作業を体験。カビが生える適当な水分を調整するため、2人は机の上に広げた蒸米を両手でかき混ぜながら麹を造っていった=写真。
2人は「学校で学んだことを実際の現場で確認することができ、一つひとつに感動している。造っている人たちの話も聞けるので、できるだけ多くのことを学んで持ち返りたい」と話している。 -
飯島町社協もちつき大会
飯島町社会福祉協議会は16日、年末恒例のもちつき大会を地域福祉センター石楠花苑で開いた。福祉関係者ら約150人が参加し、つきたてのもちを食べて楽しんだ。もちつきには寄付されたもち米約20キロを使い、社協役員らが交代できねを振るった=写真。木枯らしの吹く肌寒い陽気の中、威勢の良い掛け声が辺りに響き、湯気のたった熱いもちが次々につき上がった。参加者はつき上がったもちにきな粉やあんこ、大根おろしなどをまぶしておいしそうにほお張っていた。
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大田切区育成会収穫祭
宮田村の大田切区青少年健全育成会(新谷好弘会長)は16日、恒例の収穫祭を大田切集落センターで開いた。親子ら約70人が集まり、今年収穫したサツマイモ、ダイコン、ネギなどの野菜を豚汁にして食べたほか、もちつきなどをにぎやかに楽しんだ。野菜は農作業を通じて土に親しもうと行われた「自然を愛する勉強会」で栽培したもの。子どもたちは自分たちで作った野菜をおいしそうに味わっていた。
正月を前にしめ縄作り講座も開かれ、子どもたちが地域の老人会「曙会」の会員ら3人の指導を受けながらしめ縄作りに取り組んだ=写真。お年よりらは「家族を幸せにしてくれる大切な飾りだ。心を込めて作るんだぞ」と呼び掛けていた。 -
南割区育成会そば打ち
宮田村の南割区青少年健全育成会(浦野宗明会長)は16日、そば打ち会としめ縄の講習会を南割区集落センターで開いた。小学4縲・年生の児童と保護者ら約110人が参加し、そばをこねたり切ったり楽しく作業=写真。子どもたちは「すいとんみたいになっちゃった」などと笑い合いながら、皆で協力して手早くそばを作り上げた。打ったそばは保護者らがゆで、昼食に豚汁ととともにおいしく味わった。子どもたちのそば打ちは約10年前から毎年行っている。
午後はしめ縄の講習会も行い、子どもたちは地元のお年よりたちの指導を受けながら正月に飾るしめ縄を作った。 -
中沢バイパス開通プレイベント
19日に開通する主要地方道駒ケ根長谷線中沢地域バイパスで16日、開通に先立って道路の完成を祝うウォークラリーが開かれた。バイパス改良促進委員会と駒ケ根市主催。地元の住民など約150人が参加し、クイズに答えながら完成間近の道路をのんびりと歩いた=写真。クイズラリーはバイパスの西端にある新宮川岸ミニ公園をスタート。途中5カ所で10問の問題に答えながらゴールの中沢支所を目指した。出題された問題は「バイパスは延長何メートルか」、「歩道に植える木の種類は」など、新しい道路にちなんだ三択クイズ。参加者は頭をひねりながら参加賞のボールペンで回答用紙に記入していた。ゴールでは温かい豚汁が振る舞われた。
中沢バイパスの今回開通区間は延長1380メートル。愛称は住民の意見などから「中沢大通り」に決まった。総事業費は15億5千万円。天竜大橋から県道伊那生田飯田線との交差点までの第1期工事終了に続いて03年に着工した。 -
箕輪町民有志の「辰巳クラブ」主催
長野県警察音楽隊演奏会箕輪町の1940年、41年生まれの辰年・巳年の住民有志でつくる「辰巳クラブ」(25人)主催の「長野県警察音楽隊演奏会」が16日、町文化センターであった。会場は満席で、観客は日本民謡やアニメ主題歌などの吹奏楽演奏を楽しんだ。
演奏会は2回目。07年の箕輪町まちづくり住民提案事業に採択されている。箕輪町共催、町教育委員会など後援。
警察音楽隊は、「序曲『バラの謝肉祭』」、「アメージング・グレース」、ジャパニーズ・グラフィティ「ハウルの動く城」など8曲を披露。迫力ある演奏に子どもから大人まで大きな拍手を送っていた。
演奏会前半には町内の3団体「たそがれシーラク」、「ファンキーキッズ」、「みのわ少年少女合唱団」が賛助出演した。 -
ガールスカウト「26団のつどい」
ピースパック資金集めでフリマガールスカウト長野第26団(木部則子団委員長)は16日、ミャンマーの難民にピースパックを送る資金集めのため、伊那市の伊那公民館でフリーマーケットを開いた。スカウト約40人が手作り品や日用品などを販売した。
ガールスカウト日本連盟は、平和提唱事業でタイの難民キャンプにいるミャンマーの子どもたちにノートや鉛筆などの文房具を入れた「ピースパック」を送っている。
フリーマーケットでは、スカウトが手作りしたサクランボやカエルの飾り、フェルトのショートケーキなどの手芸品のほか、クッキーや大根、日用雑貨、衣類などを販売。保護者も協力した。
ピースパックは45袋準備する予定で、今月中に布袋を手作りし、年明けに袋詰め作業をする。 -
伊那市の交通死亡事故 再発防止検討
伊那市西箕輪の伊那西部広域農道で、12月上旬に発生した交通死亡事故の再発防止検討会が18日、現地と西箕輪支所であった。市や伊那署、市交通安全協会連合会、地元区長ら25人が集まり、悲惨な事故を二度と起こさないための対策について話し合った。
同署によると、事故は7日午後9時ごろに発生した。市内在住の男性(27)が運転する軽4乗用車が中央線をはみ出し、対向車線を進行していた大型貨物車と衝突。この事故で軽自動車を運転していた男性が死亡した。
再発防止検討会では、事故が発生したことを周知し、再発防止に向けて啓発することを提案。西箕輪地区全戸に緊急速報のチラシを配布したり、有線放送などで市民に呼びかけたりする方法が上がった。
また、事故が発生した場所は「直線道路なのでスピードが出やすい」との地元住民からの意見もあり、速度規制の道路標識を目立つ場所に取り付ける、夜間の事故防止のため街路照明を設置する竏窒ネどの対策も上がった。
交通事故の再発防止について検討する出席者たち(西箕輪支所) -
南箕輪村交通安全協会が「交通指導所」開設し安全運転啓発活動
南箕輪村交通安全協会は15日、年末の交通安全運動に合わせて村内の大型店2カ所に交通指導所を設け、安全運転を呼びかけた。同会役員など40人が参加して、シートベルトやチャイルドシートの着用、飲酒運転、運転中の携帯電話禁止などが書かれたのぼり旗を立て、買い物客らに啓発チラシやティッシュペーパーなどを配った。
南箕輪村の事故発生件数は現在まで95件で、前年同期よりも23件増加している。ただし死者はなく、14日に県が行った「シートベルトパーフェクト作戦」によるシートベルト着用率の調査でも100%(調査車両100台、大型車両を除く)だった。
同会では31日までの交通安全運動の期間中に、広報車による呼び掛けも行っている。
南箕輪村交通安全協会が「交通指導所」開設し安全運転啓発活動
南箕輪村交通安全協会は15日、年末の交通安全運動に合わせて村内の大型店2カ所に交通指導所を設け、安全運転を呼びかけた。同会役員など40人が参加して、シートベルトやチャイルドシートの着用、飲酒運転、運転中の携帯電話禁止などが書かれたのぼり旗を立て、買い物客らに啓発チラシやティッシュペーパーなどを配った。
南箕輪村の事故発生件数は現在まで95件で、前年同期よりも23件増加している。ただし死者はなく、14日に県が行った「シートベルトパーフェクト作戦」によるシートベルト着用率の調査でも100%(調査車両100台、大型車両を除く)だった。
同会では31日までの交通安全運動の期間中に、広報車による呼び掛けも行っている。 -
リトミックでクリスマス
楽しみながらリズム感を養う乳幼児親子対象の宮田村公民館「リトミック教室」は14日、村民会館エントランスホールで2年目のクリスマスコンサートを楽しんだ。指導する宮田ミュージックサークル(MMC)のメンバーが、クリスマスにちなんだ楽曲を演奏。音楽に体をゆだねながら、本年度最終の講座を締めくくった。
MMCの瀧澤智恵子さんらがサンタの衣装に身を包み、ハンドベルやピアノ、バイオリンに美声を織り交ぜて、クリスマスソングを響かせた。
会場は雰囲気満点。参加親子は聴き入ったり、ゆっくりと体を動かしたりと想いおもいに時間を過ごした。
曲によっては全員でリズムをとったり、ステップ踏んだり。親子や友人が手をつなぎ、ふれあいを深める姿もあった。
2年目を迎えた同教室は5月から全10回開講。55組もの親子が参加する人気ぶりだった。 -
伊那女性コーラスがピアノカバー寄贈
伊那市の伊那公民館を活動拠点とする「伊那女性コーラス」(野沢伊代子会長・30人)は13日夜、同公民館にピアノカバーを寄贈した。同会が練習で毎回使う、公民館のスタンドピアノのカバーが古くなったため、会員らで新しいカバーを購入し、感謝の気持ちを込めて贈った。
練習が始まる前にセレモニーを開いた。野沢会長が「修繕しながらずっと使ってきたが古くなってしまった。ささやかですが贈ります」と武田登館長に新しいカバーを手渡すと武田館長は「公民館を愛しているみなさんの気持ちが伝わってくる」とあいさつした。
会は本年で47年目を向かえるサークルで、伊那公民館が建設された1971年から同公民館を練習の場所として使っている。ピアノカバーを寄贈するのは、今回で2回目になるという。 -
伊南バイパス開通
国道153号線伊南バイパスの駒ケ根工区全線が15日、一般供用を開始した。午後2時の開通を前に午前9時から記念のセレモニーが現地で開かれた。国土交通省飯田国道事務所主催。開通区間の南端、上穂沢川にかかる「駒ケ根大橋」の銘板除幕に続いて、地元の市場割、上赤須、福岡の各区の親子三代3家族らが市場割大神楽を先頭に渡り初めをして開通を祝った=写真。小雪がちらつき、寒風が吹きすさぶあいにくの天候となったが、地元住民や市の関係者など約200人が集まり、渡り初めに加わった。
飯田国道事務所は、開通により、市街地の慢性的な交通渋滞が緩和され、安全で快適な通行が確保できる竏窒ニしている。一方で、一部住民からは旧道沿線の衰退と空洞化を危ぐする声も聞かれる。
伊南バイパス駒ケ根工区は延長4・2キロ。今回開通するのは福岡縲恷s道中通り線の延長1・3キロで、事業費は約70億円。 -
ペーパークイリングを楽しむ
南箕輪村
塩沢順子さん「ただ1枚の紙なのに、いろいろな形になる。形作っていくことが楽しい」
夫の仕事で4年間滞在したシンガポールで、ペーパークイリングに出合った。手芸など細かいことが元々好きだったこと、使う道具がピンセットやコルクボード、きり、まち針などで、たくさんの道具をそろえなくても楽しめることにも魅力を感じた。
偶然にも家の近くに個人指導している先生がいて習い始めたが、時を同じくして帰国が決まり、約3カ月間で集中して技術を教わった。
ペーパークイリングは、細長い紙を指でくるくると巻いて花や葉、植木鉢などを作る。サンタクロースや雪だるまも作ることができる。
技術の基本は、紙の巻き方で固い、緩いの2通り。「これが出来るようになれば、後は折り方でいろいろなものが出来ます」。葉の形など基本のパターンは15種類くらいあり、固く巻いた紙で花の芯(しん)にする、細かく切り込みを入れた紙を巻いて花にする、カールをつけて花びらにするなど工夫次第で作品が広がる。
「鉢植えの植物やコーヒーカップなどミニチュアが作っていけることが楽しい。肩は凝りますけどね」
昨年3月に帰国。そのころ、日本ではあまり普及しておらず、材料も手に入らない。友人の結婚祝いにペーパークイリングの花をあしらったカードを送ったが、手作りとは思ってもらえなかったという。
「皆さんにペーパークイリングを知ってもらいたい」と、今年の南箕輪村文化祭に作品を初出品した。
友人に作り方の基本を教えたこともあるが、「教室を開いてというほどまでは技術も習得していないし、仰々しく教えるほどでもないけど、ちょっとした講習会などでみんなで楽しめたら」という思いもある。
日々の忙しさから、思うように制作の時間がとれないが、キットを使ったり、本を見てデザインを組み合わせるなどして制作。奥行きのある額に入れたり、台の上に飾るなどして楽しんでいる。
今は、作品用の小さな食器棚にコーヒーカップや器などを飾ろうとアイデアをめぐらしている。(村上裕子) -
信大農学部のヤマブドウワイン、18日から販売開始
南箕輪村の信州大学農学部は18日から、学生らが教育実習の一環として生産しているヤマブドウから醸造した「やまぶどうワイン」の販売を開始する=写真。
学部独自のヤマブドウワインを販売するのは3年目。販売数量が限られていることもあり、過去2年は2日間で完売してしまうほど人気だった。
ヤマブドウは食料生産科学科の2年生が毎年育てており、今年はブドウの質を高めるため、適正摘房に努めた。そのため、収量は昨年より少ない約830キロとなったが、一般的な巨峰の糖度、22度を上回る糖度の乗ったヤマブドウが実った。醸造数量は昨年より少ないが、一般販売分は例年同じ800本ほどを確保できた。
ヤマブドウの管理に当たってきた同学部の技術専門職員、城倉友幸さん(58)は「渋みが少なく、気持ち酸味のあるワイン。これまで生産してきたワインの中でも期待できる」と自信を見せる。
当日は同学部構内にある生産品販売所で午後2時から販売を開始する。価格は1本720ミリリットルで2500円(一人限定一本)。また、同日からリンゴジュースも販売する。価格は1本450円。
問い合わせは信州大学農学部附属施設係(TEL77・1318)へ。 -
上伊那広域連合ごみ処理基本計画推進委員会、検討結果報告書まとまる
上伊那広域連合の新ごみ中間処理施設の施設規模などを検討してきたごみ処理基本計画推進委員会が15日、伊那市内であり、これまでの検討結果を事務局がまとめた報告書案を承認した。今後、今回指摘があった一部を修正した報告書を、19日に小坂樫男広域連合長に提出する。
報告書には、現状から試算した新施設の処理能力は一日当たり149トン。関係市町村が具体的に取り組むごみの減量化、資源化施策などを明文化した。施設規模については、施設建設時までに更なるごみ減量化、資源化を進め、実態に即した施設規模とすることを求める提言を盛り込んだ。また、同委員会では最終処分場の掘り起こし残さなど4品目を新施設の処理対象物とする方針もまとめたが、最終処分場として再利用する箕輪町のクリーンセンター八乙女の周辺住民に、十分な説明を行うことを、付帯意見に盛り込んだ。
これにより、同委員会の役割は一端終了するが、今後も年に数回委員会を開き、各市町村が実施するごみ減量化施策などを検証していく。
小沢陽一委員長は「今後も検討を重ねる中で、ごみ減量の具体的な数値目標も委員会として出し、各市町村統一して努力を図っていけるようにしたい」と語った。 -
上伊那地区労働組合会議が「一人一握り運動」で集めた支援米を発送
上伊那地区労働組合会議(22単組、宮島良夫議長)は14日、各組合から集めた国際支援米717キロを、長野市に向けて発送した=写真。
取り組みは同会議が毎年国際支援活動の一環として取り組んでいるもの。「一人一握り運動」と題して組合員一人ひとりが家にある米を少しずつ持ちより、食料不足に苦しむ海外の国へと発送している。
米は他地区から集まった米と一緒にアフリカのマリ共和国に送るため、この日は上伊那地区で集まった米を他地区からの米が集まる長野市に向けて発送。
上伊那地区では今年、昨年の倍近い米が集まった。
宮島議長は「こうした取り組みが本当の国際貢献につながると思う。日本が戦争をせず、こういう取り組みを続けていけば、世界は平和になるのではないか」と話していた。
支援米は来年1月にマリ共和国に発送する。 -
高遠そば打ち講座
高遠町の生産者・販売者などによる高遠そば組合と高遠公民館は12日、今年度第1回目の高遠そば打ち講座を開いた。
同講座は高遠そばを広め、地域活性化につなげたいとの思いから、毎年開いており、今年で3年目となる。受講生37人の半分は前年までの同講座の修了生たちで、今年度も引き続き受講する。今回からは、修了生たちも、初心者の指導に携わる。
高遠公民館の矢野やよ江さんは「修了生の方々にも、指導することを経験していただき、ぜひ高遠そばを広げてもらえれば」と話す。
同町「紅葉軒」の高島良幸さんなどが講師となり指導にあたった。
高嶋さんが実際にそばを打ちながら、打ち方を説明すると、受講生たちは真剣な面持ちでその手さばき見つめた。
実際にやってみると初めてそばを打つ人たちからは「本当に難しいわ」「なんかおっかない」などの声が聞こえた。隣で見守る修了生たちに教えられながら、そば打ちを学んでいた。
同講座は08年1月30日までに残り4回の講座を予定している。 -
駒ケ根市で環境セミナー
県テクノ財団伊那テクノバレー地域センターは13日、企業経営者や環境管理者、行政などに呼び掛けて「環境・エネルギーセミナー」を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。上伊那全域から約40人が集まり、環境ジャーナリストで宇都宮大農学部講師の小沢祥司さんの講演「地球温暖化と石油高騰から今後のビジネスを考える 地球環境とエネルギーの制約をどう乗り越えるか」を聴いた。
小沢さんは温室効果ガスと石油の現状について説明=写真。「このままではさらに深刻な気候変動、エネルギー資源の枯渇、生態系の崩壊が心配される」とした上で「環境負荷とともにコストを引き下げられれば新たなビジネスとして成り立つ」として、ドイツや米国などのいくつかの取り組み事例を紹介した。
参加者は時折メモを取ったりしながら、真剣な表情で話に聴き入っていた。 -
駒ケ根青年会議所来年度基本方針発表
設立42周年を迎える駒ケ根青年会議所は14日、駒ケ根商工会館で記者会見を開き、来年度理事長の田中靖隆さん(38)が「We Believe 信頼が人をつなぎ まちをつくる縲怩オなやかに力強く、時代を切り拓く気概を胸に」などを核とした基本方針を示した=写真。来年度副理事長らが各委員会のスローガン、基本方針、事業計画などを説明した。
07年にJCがまとめた「ちびっこ広場」の改修案の実現に向けては、新設された社会起業家開発委員会が中心となり、起業家などの参画を促しながら具体的な方向性を探っていく方針。
08年度の役員は次の皆さん。
▽理事長=田中靖隆▽専務理事=佐藤和樹▽副理事長=清水剛、小出卓央、宮脇哲也▽総務委員長=坂口考之▽夢少年育成委員長=平林裕一▽地球市民のまちづくり推進委員長=一條英昭▽社会起業家開発委員長=下島聡▽JAYCEE拡大実践会議長=本多実▽組織進化ビジョン策定会議長=気賀沢洋司 -
「穂の会」日本画展 ベル伊那・18日まで
名古屋芸術大学の卒業生でつくる「穂の会」の日本画展は18日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。メンバー5人がそれぞれの力作を並べている=写真。
SMサイズ縲・00号の日本画約60点を展示販売。花や人物、風景などを題材にした作品はそれぞれの個性が輝く。同大学での恩師、日本美術院特待の木村惠子さんも賛助作品を出品している。 会は愛知県を中心に活動する35歳前後の若手画家のグループで、愛知芸術文化センターで96年からグループ展を開く。県内では前回に続き2回目。若々しい感性と絵に対する情熱が詰まった展示となっている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
マリ共和国に援助米
南箕輪中生徒会の落ち穂拾い米など発送飢餓に苦しむ国に援助米を送る「国際協力田運動」の合同発送式が14日、活動に参加している南箕輪村立南箕輪中学校であった。アフリカのマリ共和国に送るため、運動に取り組むJA上伊那に寄せられた援助米をトラックに積み込んだ。
南箕輪中生徒会伝統の落ち穂拾いで集めた米は、94年から飢餓に苦しむ国に送っている。今年は10月12日に全校生徒が落ち穂を拾い、地域住民から寄せられた米も合わせ玄米で160キロになった。
JA上伊那の春日営農担当常務は「皆様のご協力で援助米を送れることは大変ありがたい」と感謝。南箕輪中地区生徒会長の岡部啓祐君が「自分たちの力がどこかの国で困っている人のためになるならと、全校の力を合わせて活動してきた。援助米が1人でも多くの方の役に立ち、喜んでいただけるといいなと思う」と発送メッセージを寄せた。
協力団体と援助米は南箕輪中のほか、赤穂東小学校5年生60キロ、青壮年部美篶支部300キロ、農団労上伊那360キロ、あぐりスクール生徒120キロ。米袋にバマラ語で「皆さんのために作りました」「いつか会えますように」などのメッセージを書き込んである。
全県では18JAが参加し7180キロ集まる見込みで、来年1月下旬に東京港に送り、マリ共和国に届ける。