-
軒下コンサート07年度第1回
伊那北高校吹奏楽部が演奏伊那市の駅前再開発ビル「いなっせ」入り口で10日、NPO法人クラシックワールド主催の07年度第1回「軒下コンサート」があった。伊那北高校吹奏楽部が軽快な演奏を披露した。
軒下コンサートは一般公募の出演者による演奏会で、6月から9月まで開く。
1週間後に定期演奏会を控えた伊那北高校吹奏楽部が出演。「学園天国」「ディズニーマジカルマーチ」などを次々と演奏した。
会場周辺には開始前から人が集まり、手拍子をしながら演奏を聞き、拍手を送っていた。
次回のコンサートは22日午後7時から、「アエラトーロ」歌・浦野純子さん、フルート・松浦美恵子さんが出演する。 -
社交ダンスサークルひまわり
南箕輪村文化団体連絡協議会所属「社交ダンスは、広く皆と楽しく踊る。和気あいあいと明るく、楽しいサークルです」
南箕輪村文化団体連絡協議会に所属し、毎週水曜日の夜7時から、南箕輪村公民館で練習している。
母体は同じく村文化団体連絡協所属の「コスモダンスサークル」。「ひまわり」は初中級レベルで、ある程度踊れるようになると「コスモ」に入会する人もいる。
「ひまわり」は発足から5、6年が経ち、現在会員は12人。「コスモ」の会員で、社団法人全日本ダンス協会連合会公認教師の山本清彦さんと有賀かず子さんが指導している。
社交ダンスは、ソシアルダンスとボールルームダンスがある。「ひまわり」は、だれとでも踊って互いに親しくなる、楽しみを重視したソシアルダンスを基にしている。スタンダードとラテンで13種目あるが、ダンスパーティーで踊る6種目から8種目を中心に練習する。
「世界共通なので、一つ覚えると世界中の人と踊れる。だから一生懸命練習して、基準の形ができるようにする」と教師の山本さん。指導者が2人いるので、分からないところはマンツーマンで教えてもらえる利点もある。会員は基本のステップや振りを教わり、何度も何度も繰り返し練習する。時には笑い声も聞こえ、真剣さの中にも楽しい雰囲気がある。
交流を大切にし親ぼくを図ろうと、ダンスパーティーのほか1泊旅行、ガーデンパーティー、自由参加のワラビ狩りや潮干狩り、花見などお楽しみもある。ワラビ狩りが楽しみで入っている人、ダンスは二の次という人もいるとか。
「ソシアルダンスは一番近くにいる男性と女性が楽しく踊る非常に身近なもの。音楽さえあれば道具はいらない。こんな素晴らしいものがあるのに、どうして皆さんやらないのかなと思いますよ」と山本さん。会長の中村栄治さんも、「全然知らない人とダンスを通じて知り合いになり、仲間の輪が広がる」と魅力を語る。
今年は、ダンスの魅力を知ってもらい仲間を増やそうと、5月から全10回の初心者講習を開いている。男性会員が少ないため、「男性にも是非入ってほしい」という。入会は随時受け付けている。(村上裕子) -
高山植物等保護対策協議会南信地区協議会が本年度からシカ、サルなどの被害状況把握と対策の検討開始
南アルプスや中央アルプスなどで高山植物のシカなどによる高山植物の食害が深刻化する中、高山植物等保護対策協議会南信地区協議会は本年度、シカ、サルなどの被害状況把握と対策の検討に取り組む。本年度は南アルプス南部におけるシカの、中央アルプス千畳敷カールでのサルの食害を調査。その後の対策については未定だが、必要性があれば関係機関の協力を得ながら進めていきたいとしている。
同協議会は従来、入山者による高山植物の踏み荒らし防止などに重点をおいた対策措置を講じてきたが、昨年南アルプス北部において実施した調査の結果、お花畑などにおいてシカの食害が深刻化していることが判明。また、人との距離が縮まったことに伴ない、近年目撃情報が増えていた中央アルプス千畳敷カールのサルについても昨年初めて生息を調査。7月末から10月下旬まで間、50縲・0頭の2つの群れが17日間出現し、タカネヨモギ、オンタデ、イワスゲなど10種類ほどの高山植物を食べていたのを確認。実際にはそのほかの植物を食べいるものだと思われるという。 今後は更なる追跡調査で被害状況の把握に務めるが、個体数管理は難しく、ロープや網で保護できる範囲も限られてしまうため、具体的な対処策がないのが現状だという。
また、入山者などの取締り件数は前年比114パーセントの972件と増加。主には写真撮影による踏み荒らしが目立ったため、入山者の保護意識高揚に向けた取り組みた保護パトロールなども強化していく。 -
「ザ・シワクチャーズ伊那」発足
伊那市名誉市民である故高木東六さんの遺志を引き継ごうとコーラスグループ「ザ・シワクチャーズ伊那」が11日、活動をスタートさせた。市生涯学習センター(市駅前ビルいなっせ内)であった発足式では、上伊那地区から集まったメンバー約80人が高木さんの長女・緑さんから指導を受け、早速歌声に磨きをかけた。今後、12月の「い縲怩ネ音楽祭」や、県外グループとの交流などを楽しんでいく。
すでに活動している横浜市と土岐市の交流会を伊那市で開催したいという希望が一昨年あったことを機に、NPO法人クラシックワールドが発足の準備をすすめてきた。60歳以上の女性を募ったところ、辰野町から飯島町までの86人から申し込みがあった。教室は月2回で、いなっせが主会場。駒ケ根市の合唱団を受け持つ音楽療法士・藤塚禮子さんが講師を務め、高木さんの作品であるテーマ曲「ザ・シワクチャーズ・SONG」や「おやすみなさい」などに取り組む。
緑さんは「嫌なことは忘れ、楽しむことを第一に練習してください」とあいさつし、歌詞を理解して言葉をリズムに乗せる方法などをアドバイスした。コーラスの経験があるメンバー最高齢の唐沢てる子さん(81)=伊那市山寺=は「自分の落ち着くところができてうれしい。続く限りやっていきたい」と抱負を話した。
##(写真)
初回の練習では、故高木東六さんの長女・緑さんが、合唱について楽しく指導した -
竜南保育園で未就園児親子支援を目的としたふれあい広場開催
伊那市の竜南保育園(山本くにみ園長)で8日、ふれあい広場があった。入園前の子どもとその母ら24組が集まり、同園の園児と交流したり市の栄養士から幼児の食育について学んだ。
取り組みは未就園児親子の子育て支援などを目的として市内各園で年間を通じて行われているもの。竜南保育園では年間を通じて6回開く予定で、園児との交流を主にプール遊びなどを計画をしている。
初日のこの日は、園長園児とともに手遊びで交流。また、近年の傾向として好き嫌いの多い新入園児が多いことから、栄養士による食育講をも実施。集まった母親らに対し小口まゆみ栄養士は「子どもは自分で野菜育てたり料理したりすることで『食べみよう』という気持ちが育つので、ぜひそういう経験をさせてあげてほしい。また、職場環境の変化からなかなか食事の時間帯を合わせることが難しくなっているかもしれないが、できるだけ楽しい雰囲気の中で食卓を囲んでほしい」と語った。 -
高遠スポーツ公園の屋内プールがオープン
6月に入り9日、伊那市内ではいち早く高遠スポーツ公園の屋内プールがオープンした。初日の無料開放には小学生など約35人が訪れ、久々のプールを楽しんだ=写真。
天候の影響で2日の予定から1週間延期してオープンとなったが、この日もあいにくの曇り空。プールに入りたくなるような暑さはなかったが、午後からは町内の子どもたちが集まりはじめた。
初日としてはそれほど多い人数ではなかったが、多い時には500人以上が利用することもあり、18年目となった昨年は入場者30万人を突破している。
この日訪れた児童は「楽しいけど冷たい」と友人らとともに水中遊びを楽しんでいた。
営業時間は午前10時縲恁゚後9時(当面は午後6時まで)。入場料は一般200円、中学生以下100円、3歳未満は無料。営業は9月30日まで。
屋外の遊泳プールのオープンは7月7日の予定。 -
福与城と風林火山シンポジウム16日開催
箕輪町教育委員会は16日、「福与城と風林火山シンポジウム」を町文化センター学習室で開く。
シンポジウムは、戦国時代の箕輪町の歴史の中で重要な部分を占める福与城を取り巻く歴史を中心にした講演とパネルディスカッション。
講演は伊那市文化財保護審議委員の久保村覚人さんが「風林火山 伊那谷をゆく」と題して話す。
パネルディスカッションの内容は▽大河ドラマ「風林火山」を見て感じること▽歴史の復元時に用いる史料▽武田の伊那侵入について▽福与城の戦い-などを予定する。パネリストは研究者の小沢聡さん、市川脩三さん、文化財保護審議会長の蟹沢廣美さん、博物館学芸員の柴秀毅さん。助言者は久保村覚人さん。
午後1時開会。講演1時10分縲・時半、パネルディスカッション2時45分縲・時半。
パネルディスカッションで進行係を務める町公民館長の柴登巳夫さんは、「福与城の戦いは解釈がいくつもある。少しでも福与城に関心を持ち、理解を深めてもらう機会になれば」と話している。
◆NHK大河ドラマ「風林火山」巡回パネル展・福与城復元模型展
箕輪町文化センターで8日、NHK大河ドラマ「風林火山」巡回パネル展・福与城復元模型展が始まった。
巡回パネル展は、ドラマのアウトラインや登場人物関係図、メイキング、ストーリーなど作品紹介パネル8枚、千曲市と長野市で行われたロケの様子を紹介する長野県ロケ風景パネル12枚の計20枚。
福与城復元模型は、町郷土博物館職員が制作。16世紀中ごろの戦国時代の福与城を500分の1の縮尺で再現している。
展示は18日まで。 -
神子柴園芸クラブ
山野草盆栽展示会南箕輪村神子柴公民館で活動する神子柴園芸クラブ(20人、中山銀子郎会長)の山野草盆栽展示会が9日、神子柴公民館で始まった。サツキの盆栽、緑が美しい山野草などが並び、訪れた人々が熱心に観賞している。
作品は盆栽、寄せ植え、石付きなど約130点。会員が1人3、4点から多い人で15点ほどを持ち寄った。立派なサツキの盆栽をはじめ、ウマノスズクサ、枝垂れ桑、ハナイカダなど多彩にそろっている。石付きはサツキ、シャクナゲ、イワシバ、シノブなど7種類を挿した作品もある。
山野草の美しさだけでなく、見る人に総合的な美を-と、鉢や花台にも気を配って展示している。
同クラブは毎月1回の例会で各自が育てている植物を持ち寄って学ぶほか、植え替えや挿し芽の講習会、年1回の研修視察旅行などで楽しく学んでいる。
クラブ発足10周年の今年は、特別イベントとして会場で無料の包丁研ぎもしている。苗の販売もある。10日は午前9時から午後4時まで。 -
救急医療体制 上伊那医師会の応援を求める
伊那中央病院の地域救急医療センターに4月まで6人いた専従医師が7月から2人に減る。24時間の救急医療体制を維持するため、伊那中央行政組合は8日夜、救急医療体制に関する対策会議を開いた。上伊那医師会に、平日午後5時半縲・1時半、外来で済む第1次医療の診療に協力を求め、理解を得た。具体的な内容は今後、詰めていく。
救急医療センターは、第1次医療から救急処置が必要な第3次医療まで専従医師がみる体制をとっているが、マンパワーが必要となる。院内の他診療科医師が当直に当たる体制を調整中。市内の診療所医師も手伝う。
時間外の患者は平日が平均50人で、そのうち入院を必要とするのは1割程度という。「昼間は仕事で休めない」と夜間診療として受診するケースも目立ち、受け切れなくなる状況。
小川秋実院長は、センターの実情を踏まえ▽平日午後5時半以降の応援▽日曜当番医の夜間の拡大竏窒ネど対応策を提案した。
医師会の正副会長や常務理事などから、人員の確保や診療に対する不安などのほか、地域住民に対して救急センターと夜間診療の違いを徹底することも挙がった。
休日の充実については、できないと見解を示した。
開院当初から医師会の協力を得ているが、組合長の小坂樫男市長は「公共病院の使命から、24時間体制をやめることはできない」と協力を求め「医師の確保に努力するが、難しい。長期的な対策も模索したい」と述べた。
##(写真)
救急医療体制に協力を求める -
生活習慣病予防講演会
南箕輪村住民福祉課は5日夜、生活習慣病予防講演会を村民センターで開いた。約30人が生活習慣病の早期発見のため定期健診受診の必要性を学んだ。
村の健康実態から生活習慣病の欧米化などが懸念されるため健康について考える機会を-と計画した。
長田内科循環器科院長の長田和裕さんが、「今なぜ『健診』が必要なのか-南箕輪村の実態から-」と題して話し、定期健診で病気が発見される場合が多いことなどを説明し、定期健診の大切さを話した。
糖尿病、高血圧、脂質異常症の症状や合併症、メタボリックシンドロームについても説明。高血圧では、脳卒中を減らすため基準が厳しくなっていること、早朝や夜間に血圧が高い“仮面高血圧”の人がいることなどを話し、「血圧は変動するので、自分のバロメーターとして毎日起床時に血圧を測ったほうがいい」とアドバイスした。 -
看護大周辺地域景観形成住民協定協議会が大臣表彰を報告
駒ケ根市の県看護大学構内にあるふれあい花壇の整備などが評価されて第18回「みどりの愛護」功労者国土交通大臣表彰を2日に受けた看護大学周辺地域景観形成住民協定協議会(大久保茂富会長)は7日、市役所を訪れ、中原正純市長らに表彰を報告した=写真。中原市長は「10年以上にわたる積極的な取り組みが認められての表彰は市にとっても名誉。地域の人間関係づくりにも役立ってきた。これからもさらに頑張って」と激励した。
同協議会は看護大開学に伴い、周辺の景観を守る活動に取り組もうと地元上穂町の住民らによって96年に設立され、学生や教職員とともに花壇の整備などを手がけてきた。
表彰を受けたのは全国82団体、県内では7団体で、上伊那では同協議会が唯一。 -
大芝高原まつりポスター・うちわ等図案決定
南箕輪村の第22回大芝高原まつりのポスター、うちわ、パンフレットの図案が決定した。7日夜、まつり実行委員会が村役場で選定会を開き、南箕輪中学校生徒の作品26点の中から、最優秀ポスター賞に竹松鈴佳さん(1年2組)、最優秀うちわ賞に金田理紗さん(1年2組)、最優秀パンフレット賞に有賀千夏さん(3年2組)の作品を選んだ。
作品は南箕輪中の美術わくわくクラブ員と希望者の26人が応募。まつり実行委員長、副実行委員長、顧問、南箕輪中美術教諭、実行委員会事務局の10人が最優秀ポスター賞・うちわ賞・パンフレット賞各1点、優秀賞4点、佳作10点を選んだ。
ポスターは200枚作成し、村内の公共施設、飲食店、企業などに掲示。うちわは6千本作り村内全戸に1本ずつ配布。パンフレットは昨年同様に総合的なパンフレットを作り、図案は表紙に使う。
優秀賞、佳作の入賞者は次の皆さん。
▽優秀賞=木川玲菜、小林紘大、倉田愛実、上田玲奈▽佳作=鹿角桃、金井蘭、溝口結稀、福沢萌、藤田真由香、今井恵、本郷未樹、三浦夏海、山・ス瑞希、溝口晶子 -
伊那市、「田原区で新ごみ処理施設の候補地受け入れ合意」撤回
上伊那広域連合の新ごみ処理施設の候補地となることに対して区の合意形成がなされた候補地として田原、野底、青島の3カ所を上げた伊那市は8日までに、田原区で合意形成が成されているという見方を撤回した。
市は先月16日、手良地区で開いた学習会の中で「これまでに合意形成がなされた地区」として初めて具体名を示し、その一つに田原区を挙げた。これを受けて地元は困惑。田原区では過去に区としての合意形成を図る場を設けたこともなく、市に事実関係を明確にすることを求めたところ、担当職員も合意形成がなされていないことを認めた。
伊那毎日新聞社の取材に対して市の担当者は「受け入れについて全体の合意形成がなされたというのは誤り。市からの要請があった場合、区として受け入れについて検討するということだった」とコメント。
一方、今後については用地選定委員会(仮)が候補地を選定するため、田原区がふたたび候補に上がるかどうかは分からないとしている。 -
年金記録漏れ問題 上伊那でも波紋広がる
年金記録不備問題で、県社会保険事務局は6、7月、伊那など県下7事務所での年金相談窓口の対応時間を延長するなどの体制強化を図る。伊那市の伊那社会保険事務所でも、同問題が判明してから相談件数が急増。全国に波紋を広げている年金問題は、上伊那地域にも大きな不安となってのしかかっている。
同事務所によると、年金相談の一日の平均件数は通常50縲・0件だが、問題発覚後は130件に増加。相談窓口や専門職員を倍に増やし、他の窓口職員も対応する体制を取っている。訪れる人の多くは年金受給を目前にした・ス団塊の世代・スが中心となっているという。
箕輪町の自営業男性(58)は、以前会社勤めしていた時の年金の記録漏れを心配し、「テレビニュースを見て思い立った」と確認に。伊那市の自営業女性(56)は、基礎年金番号と名前が一致するかを家族の分も含めて相談したという。それぞれ確認が終わると安堵(ど)の表情を浮かべていた。
伊那社会保険事務所の関係者は「職業や住所に変更があり複数の年金番号を持つ人は一度、年金手帳を持参し相談に訪れてほしい」と、年金の記録確認の協力を呼びかけている。今月中には、「年金記録の確認」を促すチラシを関係市町村の全戸へ配布する考えだ。
対応延長による相談窓口設置時間は、月縲恚燉j日の午前8時30分縲恁゚後7時。9、10日は、午前9時30分縲恁゚後4時。
年金記録漏れ問題で伊那社会保険事務所には通常の倍の人が相談に訪れる -
かんてんぱぱで森・ひかり・花アート展
飯田市の後藤愛暉香さん(70)による押し花絵画の作品展「森・ひかり・花アート展」が10日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。
押し花や倒木の樹皮などで描かれた童話の世界や昔ながらの心象風景など約70点が、訪れた人の目を楽しませている。
都心部を中心に個展を開催してきた後藤さんが伊那市で個展を開くのは初めて。押し花アートを始めたのは20年ほど前だが、押し花とアクリルを組み合わせて油彩や水彩画的な質感を表現する「押し花絵画」を始めたのは13年前から。素材の質感をそのままに生かし、さまざまな植物の押し花を組み合わせることで山肌などの質感を巧みに表現している。
作品のテーマは日ごろの生活や子どものころの情景、童話的な空間など、いずれも後藤さんの頭の中に浮かんだ心象風景。郷愁を誘う情景に、見る人も心を和ませている。
後藤さんは「信州の山や自分のイメージなどを花で表現しているので見ていただければ」と話していた。
また、同じく飯田市在住の中井俊一さんによる「根っこ&灯り」展も同時開催しており、木の根で作ったランプ台や花台などが会場に彩りを沿えている。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時まで)。 -
かんてんぱぱで流木工芸アート展
駒ヶ根市の木村紀雄さん(67)による「流木工芸アート展」が10日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。流木や製材の端切れなどで作ったランプや写真立て、時計など約70点が、訪れた人たちの目を楽しませている。
東京から駒ヶ根へと移り住んだのは3年前。その後、工房を設け、流木や端材を用いた木工作品の制作を続けている。
どの作品もニスなどは使わず、素材を丹念に磨き上げることで木の持つ自然のつやや美しさを引き出しているのが特徴。また、年月を経てさまざまに変化した面白いラインや素材の素朴さをそのまま生かしている。
木村さんは「普通だったらそのまま朽ち果ててしまったり、燃やされてチップになってしまうものだが、そういうものをもう一度息を吹き込んで生かしてあげられれば」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時まで)。 -
南箕輪村公民館「ウクレレ講座」開講
南箕輪村公民館の「ウクレレ講座」が5日夜、開講した。3年目の講座で継続受講者も多く、ウクレレの音色を楽しみながら基礎練習に励んだ。
講師は辰野町の堀内勲さん。受講者は初参加6人、継続13人の計19人。全20回開く。
新しく参加した人に演奏を聞いてもらおうと、継続参加の人達が「ふるさと」を演奏。講師は、「『ふるさと』は一番最初に習う。3つのコードで出来る曲。まずはこれを覚えましょう」と話し、初めての人は正しい構え方、チューニングなど基礎から学んだ。
受講者は、「ウクレレを演奏して口笛を吹いてみたい」「夫婦で共通の話題があるといいなと思って参加している」と話していた。
村公民館では村民文化祭への出演と同時に、本年度は受講生でサークルを立ち上げるところまで進んでほしいと期待を寄せている。 -
県料理業生活衛生同業組合総会
県料理業生活衛生同業組合は6日、第39回定期総会を駒ケ根市の駒ケ根ビューホテル四季で開いた。県下各地から会員など約60人が出席し、約07年度の事業計画・予算案などを承認したほか、役員の改選や功労者の表彰などを行った。総会後は記念講演として松本大人間健康学部教授の広田道子さんの講演『食事バランスガイドについて』を聞いた。
表彰されたのは次の皆さん。
▼保健衛生県知事表彰=北沢清満(飯田市)▼組合功労者表彰=中村泰三、笹井清、林とき江(以上駒ケ根市)花岡光紀、田中松彦、岩波千恵子(以上佐久市)▼感謝状=中島袈裟秋 -
箕輪町職員労働組合が援農ボランティア
箕輪町職員労働組合はこのほど、07年度運動方針である地域に積極的に働きかける組合を目指し、町特産「いも焼酎みのわ」の栽培作業を支援する援農ボランティアで、焼酎用サツマイモ苗の植え付け作業に取り組んだ。
「いも焼酎みのわ」の生産は、遊休農地を利用した住民参加型の取り組みで、栽培体験を通じた地産地消の意義の啓蒙、新たな箕輪ブランドの商品化と知名度アップなどをねらっている。
町職労は、栽培に協力し、生産組合員との交流も図ろうと地域ボランティア活動事業第1弾として計画。天候に恵まれた当日は27人が参加し、箕輪町焼酎いも生産組合、南部営農組合の組合員10人と共に、約2時間の作業で木下地区の畑20アールに3千本の苗を植えた。
執行委員長の平出広志さんは、「地域のブランド化で町おこしをしている。いくらかでもお手伝いができたと思う。家族連れが中心だったので農作業体験にもなりよかった」と話した。 -
いも焼酎南箕輪会発足
サツマイモ苗植え作業参加者募集南箕輪村に「いも焼酎南箕輪会」が発足した。いも焼酎づくりの参加者を募集している。
大芝高原温泉の開湯10周年に、南箕輪開発公社が南箕輪ブランド作りを企画し、大芝荘の利用客で自分でいも焼酎を作り、飲んでみたいという有志に声をかけ、1日に大芝荘で開いた発起人会で「いも焼酎南箕輪会」を発足した。いも焼酎の名称は「大芝の華」に決定した。
遊休農地を活用して皆で楽しく作業し、完成時には試飲会も計画する。将来的には、南箕輪産酒米「ひとごこち」を使った純米日本酒「大芝の夢」とのセット販売、大芝荘での宴会用、村内酒小売店の協力も得てブランド化を図る計画。
役員は会長に藤沢久人さん=田畑=、副会長に原光治さん=神子柴。事務局は大芝荘に置く。
計画では6月上旬に苗植え、10月に収穫、喜久水酒造(飯田市)で25度のいも焼酎を造り、12月下旬に完成見込み。
会は、いも焼酎づくりの参加者を募っている。最初の作業は11日の焼酎用サツマイモ「黄金千貫」苗植え。場所は、南箕輪中学校第2グラウンド南の道を西に300メートル進んだ転作田。赤い旗が目印。午後3時現地集合。参加できる人は農作業のできる服装で。
問い合わせは大芝荘(TEL76・0048)へ。 -
1月から「よりあい東春近会議」の代表となった
伊那市東春近車屋
戸田政光さん(54)「古里とは何かを考えた時、ただ住んでいるだけでは古里といえないと思う。そう呼べるのは、そこに住んでいる人たちとつながりがあり、地域があってこそ」
自分たちの地域のことは自分たちで考えよう竏秩Bそんな思いで「よりあい東春近会議」が始まったのは一昨年。東春近地区でさまざまな活動に取り組む20縲・0代の有志が夜な夜な集まり、地域のことを話し合ってきた。
10の集落が存在する東春近。先祖伝来の農地を守る昔ながらの集落がある一方、新しく移住してきた人が生活を始めた集落が混在する。自分の住んでいる集落のことは知っていても、ほかの集落のことまでは知らないというのが実情。そんな中、よりあい東春近会議では「東春近は一つ」という思いのもと、集落間の壁を取り除いてさまざまな構想をめぐらせてきた。
「集まるたびに会のまとめ役も変わる。同じ目標を持って世代を超えた人たちと地域を見ることができることはありがたいし、それぞれからいろんな意見が出てくるから楽しいですよ」と語る。
◇ ◇
前身となる「東春近を考える会」に参加し始めた当時は、消防団の分団長だった。地区を守る立場となって気付いたこと。それは、自分がいかに東春近のことを分かっていなかったかということだった。
「消防団になってから東春近の地形を知り、水路のある場所も覚えた。それを知らないと務まらないからね。中でも『地域の人』を知ることの重要性も知った。地域はそこに住んでいる人と人とのつながりでできているものだから」
よりあい東春近会議となってからまず最初に取り組んだことは、人と地域にスポットを当てた通信を発行することだった。メンバー一人ひとりが編集員となって地区内で活躍しているさまざまな人を取材。それを通信にしていく中で、新たな人たちとのつながりができ、次の活動の原点が生まれていった。
本年度は、地区の人たちに参加してもらいながら東春近の西側を流れている天竜川の堤防を使ったウォーキングコースを開拓するほか、松くい虫対策を兼ねた「オオムラサキの郷」構想の準備も進めていく。
「あまり便利になりすぎると、人と人とのつながりや美しい環境が廃れてしまいがち。良い悪いは別にして、東春近は便利な環境が入り込んでくるのが遅れた分、昔ながらの農村環境が残っている。東春近の子どもたちにはこの環境を当たり前として育ってほしいし、それを守っていくことが我々ができること。『東春近に住んでいて良かったな』って思え、ほかの地域からも一目置かれるような地域にしていけたら」 -
高遠消防署が水難救助訓練
伊那市の高遠消防署(蟹沢昭二署長)は6日、高遠ダム湖の海洋センター付近で水難救助訓練を実施した。川遊びなどのレジャーシーズンを迎え、水難事故防止を図るためボートを使用した救助訓練に全署員の18人が参加した。同訓練の実施は、新市誕生後初めてとなる。
高遠ダム、美和湖などの湖を管内に有する同署独自の訓練。水難事故が発生したと想定し、救助隊が伊那消防署から現場に到着するまでの間の初動救助体制の確認を目的としている。また、市町村合併の人事異動により、経験の少ない署員の育成のため実施した。
ゴムボートの組み立てなどの取り扱い方法を中心に訓練。5人1組でボートに乗り込み、要救助者に見立てた目標物に向かって操船し、地上で待機している救急車に救助者を受け渡す動作を確認した。夜間を想定し、湖岸からは現場をライトで照らしたりもした。
蟹沢署長は「高遠ダム湖などの湖を持っている同署では、水難事故が発生する可能性がある。有事の際、迅速な対応ができるよう訓練を続けていきたい」と呼びかけた。
水難救助訓練でゴムボートから救助者を地上へ移動させる署員ら -
ベル伊那で「日本画・洋画・軸装展」
伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで12日まで、展示販売会「日本画・洋画・軸装展」が開かれている=写真。中央画壇の人気現存・物故作家約60人の作品を約80点飾っている。
文化勲章作家の川合玉堂、堂本印象、小倉遊亀、岩橋英遠などの注目作品が並ぶほか、土田麦僊の「木瓜小禽」、菊池契月の人物画なども出品。地元出身の池上秀畝、中村不折らの掛軸もある。
関係者は「日本を代表する作家たちの作品が集まっている。滝や花、カワセミなど初夏を彩る画題の日本画や軸装などを用意した」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時)。 -
アイドリングストップ運動に関する街頭啓発活動
身近なところから環境問題に取り組んでもらおう竏窒ニ、上伊那地方事務所は1日、地球温暖化や大気汚染などにつながるアイドリング防止を呼びかける街頭啓発活動を伊那市内の大型店前で実施した=写真。
県では6月の環境月間に合わせて、環境意識を高める目的で毎年街頭啓発活動を展開している。この日は4人の職員が参加し、アイドリングをやめることで節約できる燃料の量を示したチラシや社内向けの紙製ごみ袋などを配布し、駐停車中はできるだけエンジンを切ることなどを呼びかけた。また、今回は2月20日から全面施行となった「県地球温暖化対策条例」のPRも合わせて実施。同条例には、大型店に対してアイドリング防止を呼びかける看板設置を求める内容なども含まれている。 -
天竜川堤防でオオキンケイギク咲き始め
天竜川堤防のオオキンケイギクが一斉に咲き始めた=写真。
オオキンケイギクは天竜川のほぼ全域で見られる代表的な帰化植物。愛らしい姿で人々の目を楽しませてくれる一方、荒地でもよく生育する丈夫な根を持っていることから、河川敷の在来種の成長を阻害。生物多様性の確保などを目的とする外来生物法の特定外来生物に指定されている。
天竜川河川敷ではオオキンケイギクや同じ帰化植物であるアレチウリなどの影響で、カワラニガナ、ツメレンゲ、カワラサイコなどといった固有種が減少、消滅の危機にある。 -
浦国有林でクリーン活動
南信森林管理署は6日、伊那市長谷の浦国有林の林道沿線でクリーン活動を展開した。職員や同署事業関係請負事業者など約25人が参加。林道の入り口から延長17キロの区間でごみ拾いや巡視をした=写真。
国有林内でのごみ拾いはしばらく行っていなかったが、登山や山菜取り、釣りなどを目的とする一般の人が国有林内の立ち入り禁止区域まで入り、不法投棄するケースも増えているため、不法投棄防止の呼びかけの意味なども含めてクリーン活動を行うことにした。
参加者は4班に別れ、それぞれが約4キロの区間を点検。入り口付近にはブルーシートや銅線などといった大きなものからペットボトル、空き缶などの一般ごみまで散乱しており、参加者はそれらを分別しながら丁寧に拾い集めた。
職員の一人は「ここから立ち入り禁止となっているので、ここまで来て捨てて行く人も多いのだと思う」と話していた。 -
【記者室】はしか予防接種に補助を
多くの大学などが休校に追い込まれた麻疹(はしか)の大流行は県内では諏訪地区にまで及んだが、伊那保健所によると上伊那での発症の報告数は例年とさほど変わりはなく、今のところ影響はないようだ▼しかし油断は禁物。患者と一瞬すれ違っただけでもうつるほど感染力は強く、世界では年間30万人以上が死亡している。はしかを発症した人は免疫ができるため、その後は二度とかからないとされる一方で予防接種の効果は終生とはいかず、抗体は10年程度で消えてしまうという▼小学校就学前に接種しただけでは安心できないのだ。それでも確実な予防方法はワクチンしかない。行政はこの機会に10代以降の接種希望者への費用補助を検討してみるべきではないか。(白鳥文男)
-
駒ケ根市健康づくり地域リーダー基礎講座
駒ケ根市と市保健補導員連合会(和田佳代子会長)が開く07年度健康づくり地域リーダー研修会が始まった。健康づくりへの関心が高まる中での保健補導員の資質向上のため、主に就任1年目の補導員対象の「基礎」と、2年目の補導員対象の「専門」の2講座を開講。8月までそれぞれ3回の講座を予定している。
5日夜は基礎講座の第1回が市役所南庁舎で開かれた。補導員約70人が参加し、血圧のメカニズムや高血圧の原因と治療、正しい測定方法などについて学んだ=写真。講師は昭和伊南総合病院健診センター長の山田幸宏さん。山田さんは「間違った数値では意味がないが、正しい測定は実は意外に難しい」とした上で血圧測定時の注意点について「心臓と同じ高さにカフ(腕に巻く部分)を巻くことがとても大切。高さが10センチ違うと数値が5縲・ミリも違ってくる。測定前には5分間安静にすることもポイントだ」と説明した。 -
箕輪町赤十字奉仕団研修総会
箕輪町赤十字奉仕団(向山初美委員長)は3日、町内の松島コミュニティーセンターで07年度研修総会を開いた。正副分団長を中心に約90人が出席。今年度事業計画を決めた後、諏訪赤十字病院の講師2人を迎えて家庭看護法を学んだ。
出席者は2グループに分かれ、同病院の宮坂佐和子さん、濱さつきさんが指導。家庭看護法の基本技術の一つである体の移動介助として、一人で寝返りをする方法やベットから起き上がる方法などを学んだ。
宮坂さんは「日常生活で何気なく動かす動作だが手足が不自由になると楽に起き上がることはできない。体のメカニズムを理解し、相手の力を使い、自立を促すための介助方法を学んでいって」と話した。
向山委員長はあいさつで「この講習を良く聞いて家庭、親せきなどの人々に役立ててほしい。聞いたことを友人、知人に伝えくれれば幸いだと思う」と呼びかけた。
一人で寝返りをする方法を学ぶ団員ら -
みのわ祭り実行委員会でまつり内容承認
ポスター・うちわ図案も発表箕輪町みのわ祭り実行委員会は4日夜、町役場で開き、約150人が出席して7月28日のまつりの名称や会場、イベントなどを承認した。今年のポスター、うちわの図案も発表した。
祭りの名称は「2007みのわ祭り」。サブタイトルは「踊れ・輝け・箕輪の○(わ)」。○は、「和」の文字をつないで丸を作っている。28日雨天の場合は翌29日に開催。
祭り会場は国道153バイパス松島交差点縲恟シ島交番入口交差点の延長約450メートル。工業専用地域内の道路も利用する。
花火打上会場は7号以下の打上花火は番場原第1グラウンド東側道路、5号以下のスターマインは天竜川管理道路。
イベントは新たに「東京よさこい」が3チーム参加する。このほかは従来通り。
ポスター・うちわの図案は、本年度は一般から募り7人10点の応募があった。みのわ祭り正副会長会(8人)で審査し、ポスター用に向山聡一さん(箕輪町)、うちわ用に岡さゆりさん(箕輪町)の図案を選んだ。ポスターは千枚、うちわは4500本作成する。