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「オアシスパト」が活動開始
青色回転灯を装備した車で子供たちの安全を見守る、自主防犯ボランティア「こどもを守るオアシスパトロール隊」が活動を開始した。11日、伊那署玄関ロータリーで出発式があり、巡視の自動車25台、隊員約60人がパトロールに出発した。
子どもを守る活動に積極的に参加しよう竏窒ニ、県自動車整備振興会伊那支部の署管内の25業者65人が7月上旬、隊を発足。全国の自動車整備振興会の中では初の試みとなった。
隊では青色回転灯、啓発のマグネットシールを車に設置し、各事業所ごとが自主的に近くの学校の登下校時に合わせ、通学路を巡視する。パトロール中の様子は活動日誌として、伊那署へ報告する。
出発式で杉本廣志隊長は「犯罪を未然に防止し、地域の安全を守ることを誓う」とあいさつ。小嶋惣逸署長は「皆さんの熱い気持ちを結集し、積極的で息の長い活動を」とした。 -
駒ケ根市「ふるさと就職相談会」13、14日に
駒ケ根市出身者の雇用確保のため今年度から行っているUターン促進事業の一環として駒ケ根市は「ふるさと就職相談会」を13、14日に駒ケ根駅前ビル・アルパ3階で開く。市内企業への就職を希望する社会人や学生、その家族などを対象に、市と商工会議所の担当者が就職情報の提供を無料で行う。
県外に就職した人たちが帰省して来る盆の時期に合わせて今年初めての実施。市は年末から年始にかけて2回目の相談会・情報提供を行いたいとしている。
両日とも午前10時縲恁゚後5時。問い合わせは市役所(TEL83・2111)商工観光課へ。 -
9月9日に豪雨災害復興祈念の花火大会
伊那まつり委員会(会長・小坂市長)は10日、市役所で「第34回伊那まつり」の花火大会の取り扱いを協議した。9月9日午後7時から「豪雨災害復興祈念 伊那市花火大会(仮称)」として開くことに決めた。
花火大会は「伊那まつり」のプログラム通り。84の番付で5千発の花火を、天竜川と三峰川の合流点付近から打ち上げる。
5・6日の「伊那まつり」中止で、花火委員会(川上健夫委員長)は、取り扱いを検討し▽花火業者に発注済み▽花火協賛の取り扱いが難しい竏窒フ点を挙げ「延期して開いてほしい」と意向をまとめた。その結果を受け、正副会長が代替案を提案、委員の了承を得た。
市役所西側駐車場の使用について、駐車場にするのか、観客が花火を見る場所にするのか、意見が出された。
まつり2日目に予定していた「遊ingビレッジ」(子どもの広場やステージ発表、出店など)はやらず、観客が飲食できる最小限の出店とすることにした。
詳細は、各委員会の正副委員長、正副会長らが早急に決める。
また、会場に災害復興のための募金箱を置く方向で検討する。
地域住民に対しては、市報「いな」9月号やチラシの全戸配布で周知を図る。
時期は、9月に入ると、敬老会や小学校の運動会などの行事があることから、9月上旬を設定した。 -
暑さ吹き飛ばせ
おやじ塾がクールに料理、夏野菜で涼しげに宮田村公民館のおやじ塾は9日、暑気払いを兼ねて料理教室を開いた。町1区の小沢道子さんを講師に迎え、夏野菜ふんだんの3品に挑戦。クールな男の料理を完成させた。
中高年男性を対象に開講3年目を迎えるおやじ塾。発足のきっかけにもなった料理教室は好評で、今回が3回目となった。
この日は、トマト、ニンジン、タマネギなど夏野菜をふんだんに活用。スープや豚肉のソテー、シャケ寿司と、暑い夏でも食欲そそるメニューに取り組んだ。
小沢さんから手ほどきを受け、休む暇なく体を動かすメンバー。包丁さばきなど、ぎこちない姿もあったが、3回目とあって以前より手際良く調理していた。
見た目も涼しげに美味しく完成。ワイワイにぎやかに手製の料理に舌鼓を打ち、夏の暑さも吹き飛ばしていた。 -
かんてんぱぱで高橋貞夫さんの木彫&彫彩展
漆と彫りを用いる独自の技法「彫彩」で、神秘的な空間をつくる大町市の木工芸作家・高橋貞夫さん(66)の個展「竏虫條ヤと空間の創造竏猪リ彫&彫彩展」が10日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている=写真。郷土の自然や季節の植物を題材としたオブジェ約100点が、訪れた人を魅了している。
故・山本鼎氏が提唱した農民美術の活動拠点「日本農村美術研究所」の一期生として木彫を学び、日展や日本現代工芸美術作品展に数々の作品を出展してきた高橋さん。南信での個展は初めてで、過去の入賞作も多く集めた。
10年ほど前からは独自の世界を表現する方法を模索し、漆を施した版に木彫を組み合わせる「彫彩」を確立。木の素朴さと、それに相反する整った漆の表情を同じ作品に用いることで木彫だけでは実現できなかった世界をつくり、自然や宇宙が持つ生命力、神秘的な空間を表現している。
高橋さんは「こうした作品が信州で生まれていることを知らない人も多い。これを機会に、多くの人に知ってほしい」と話している。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。22日まで。 -
傘リサイクルマイバッグ作り講習会
箕輪町消費者の会はこのほど、使わなくなった傘を再利用する買い物用のマイバッグ作り講習会を町福祉センターで開いた。傘布がきれいなバッグに仕上がり、参加者は喜んで各自の作ったバッグを持ち帰った。
本年度の重点活動で、講習会は今回が初めて。会は、町民の協力を得て不用傘を回収。傘の骨からはずした布を洗濯、アイロンをかけ、5枚1組に色柄合わせをして180セット準備し、事前に役員が作り方を研修した。
講習会には町内の女性が参加した。好きな柄の布を選び、会員に教わりながらミシンで縫った。布が伸びるナイロンのため、ミシン縫いの加減が少し難しく、持ち手を作るのも大変だったが、1時間半ほどかけて仕上げた。
参加者は、「傘がこんなにいい袋に変身するなんでびっくり」「マイバッグに興味があって参加した。普段使っているものに、自分で作った袋を加えたい」と話していた。
会は、「少し手はかかるけど、捨てるものが生まれ変わって利用できるようになる」とし、今後は町の文化祭などイベントで会員が作ったマイバッグの販売を計画している。 -
JA上伊那、金融窓口浴衣で接客サービス
暑い日が続く中、少しでも“涼”を感じてもらおう竏窒ニ、伊那市狐島の上伊那農業協同組合(JA上伊那)本所の金融部営業課と共済部業務課の女性職員が11日まで、浴衣で窓口対応をしている=写真。
七夕やお盆に合わせてた接客サービス。本所の窓口では例年、客数が少なくなるお盆より少し早い今の時期に実施してきた。
また、ボーナスの時期に合わせて31日まで実施している「ワンモアボーナスキャンペーン」をPRする活動の一環でもある。
色とりどりの浴衣を着たさわやかな女性職員たちは、真夏の暑さの中を訪れた利用客の気持ちを和ませていた。 -
南箕輪村出身の日本画家・原誠二さんが村へ絵を寄贈
地元での初個展を開いた南箕輪村出身の日本画家・原誠二さん(47)=群馬県高崎市=が9日、南箕輪村役場を訪れ、代表作の一つ「春華」を寄贈した=写真。
故・加山又造氏に師事し、具象と抽象を掛け合わせた独創的な日本画を描く原さんが、地元を離れて30年になる。今回は、地元の人に自身の活動を知ってもらうための個展を開くため帰郷していた。村への寄贈も、自身の作品を広く知ってもらいたいという思いから申し出た。
作品は、第53回群馬県美術展で県教育長賞を受賞した40号の日本画で、空、大地をイメージした抽象的な空間にチューリップが描かれている。鮮やかな色彩の岩絵の具を幾重にも重ね、花の持つ華やかさを作品の中に表現した。
唐木村長は「これまで見たことのない日本画。大勢のみなさんに楽しんでもらえるような場所に展示したい」と感謝の言葉を述べた。 -
【記者室】夏の風物詩竏茶宴Wオ体操
学校は夏休みの真っただ中だが、小学生は寝坊ができない。毎朝6時20分を過ぎるころになると首にカードをぶら下げた子どもたちがあちこちの家から出てきて近くの広場などに集まってくる。ラジオ体操だ▼運動としては軽過ぎるようにも思えるが、真剣にやってみると意外に疲れる。眠そうな顔をしていた子どもたちも体操が終わって家に帰るころにはスッキリと目が覚めて元気に一日のスタートを切っているはずだ▼ラジオ体操は1928年に逓信省(現日本郵政公社)が制定したのが始まりというから80年近く続いていることになる。朝一番に適度な運動をするのは頭と体に良いし、早起きの習慣づけにもなる。これからもずっと続いてほしい平和な夏の風物詩だ。(白鳥記者)
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ホテルセンピアの耐震改修計画、現行の耐震基準に適合を確認
県は9日、姉歯元建築士が関与した構造計算書の偽造により、営業を休止していた伊那市のホテルセンピアの耐震改修計画書が、現行の耐震基準に適合していることを確認した。
センピアは、昨年11月25日から営業を休止しているが、本年3月から5月に改修を協議。今月3日に改修計画書を提出した。
改修内容は▽1階に耐震壁と独立柱を増設
▽2、3階の外壁補強▽4縲・階の窓周囲補強▽2縲・階の廊下上部の境界梁の補強竏秩B
工事予定期間は11月までで、工事に先立って地元区長た関係者などへの説明会を実施する。 -
かんてんぱぱガーデンに夏の山野草
伊那市西春近のかんてんぱぱガーデンには、レンゲショウマなどの夏から秋にかけて咲く山野草が咲き始めた。涼しい木陰でひっそりと咲く花々は、夏休みを利用して観光に訪れた多くの人たちの目を楽しませている。
シロと紅紫色のグラデーションが鮮やかなレンゲショウマはキンポウゲ科の多年草。花がハス(蓮)に、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ていることから「レンゲショウマ(蓮華升麻)」と名付けられた。日本の固有種で、落葉林内に自生する。
うつむくように花を付けるのが特徴で、色彩、形の美しさは、ガラス細工や陶器に例えられることもある。
ほかにも、シュウカイドウやフシグロセンノウなど、秋にかけて咲く山野草が順を追って咲き始めている。
日中はうだるような暑さだが、アカマツ林の中は涼やかで、訪れた人たちものんびりと遊歩道を散策している。 -
箕輪町警部交番連絡協議会が交番に夏季支援物資贈る
箕輪町警部交番連絡協議会(小林紀玄会長)は9日、町の安全のため昼夜パトロールに励む交番の署員に支援物資を贈った。
協議会は夏と冬の年2回、交番に支援物資を届けている。今回はカップ麺、栄養ドリンク、飲料を合計21箱届けた。
役員7人が訪れ、小林会長が「町民が毎日安全安心で枕を高くして眠れるのも署員の日ごろの活躍のたまもの。支援物資を糧にさらなる安全のため活躍をお願いしたい」とあいさつした。
倉田千明所長は、「今年は事故、犯罪とも去年に比べ減ってはいるが、死亡事故が続くなど内容は大きな件が起きている。署員が少ないなか、がんばってパトロールしているが、支援物資は励みになる。皆さんの安全確保に頑張っていく」と感謝した。 -
箕輪町交通少年団が長野県警察航空隊を視察
箕輪町交通少年団はこのほど、夏恒例の研修視察で、松本市にある長野県警察航空隊を訪れ、ヘリコプターなどを見て航空隊の仕事を学んだ。
研修視察は小学5、6年生の団員55人が参加。2台のバスに分乗して航空隊を訪れた。訓練飛行から戻ったヘリコプターの着陸を見学し、ヘリコプターはフランスやアメリカで製造していることや機能などの説明を聞いた。また、ヘリコプターは主に救助のために山や川、湖の上空などを飛行したり、自動車の追跡のため飛ぶ場合もあることなどを学んだ。
団員は、順番に後部座席に座って内部も見学。初めて間近に見るヘリコプターに興奮気味で、記念撮影もするなど楽しんだ。 -
おはなしこんにちは
腹話術や紙芝居楽しむ箕輪町図書館でこのほど、8月の「おはなしこんにちは」があった。図書館の庭の木陰で心地よい風に吹かれながら、約30人の親子が腹話術や紙芝居などを楽しんだ。
みのわ腹話術研究会と図書館の読み聞かせボランティアが担当。紙芝居「うさぎとかめ」「ごきげんのわるいコックさん」「おむすびころりん」など、楽しいお話が続き、子どもたちは食い入るように紙芝居を見つめていた。
腹話術では、柿の話などがあり、人形とのやりとりを楽しんでいた。 -
子育て講演会
救急処置を学ぶ南箕輪村は9日、子育て講演会を村民センターで開いた。北原こどもクリニック院長の北原文徳さんが、「急病・けがのホームケア縲恷qどもの救急処置 常識・非常識縲怐vをテーマに分かりやすく話した。小さい子どもをもつ母親36人が、熱心に聞いた。
子どもの発熱原因で最も多いのは風邪で、発熱は病原体やウイルスが体内に入ると発熱物質により熱が出て、39度から40度くらいまでになると体から熱を放散するように変わるメカニズムを説明した。
発熱の対処法として、熱の上がり始めで震えているときは温める、熱を放散しようと顔が赤くなり手足が熱くなってきたときは冷やして涼しい服装にすることを話し、冷やす方法として子どもを裸にしてぬるま湯で絞ったタオルで体をふく、太い動脈が通っているわきの下や足のつけ根を冷やすことを説明。「額にあてるタオルなどを頻繁に取り替えたり、体をふくなどお母さんのこまめな看病が大事」と話した。
子どもへの絵本の読み聞かせや、お勧めの絵本の紹介もあった。 -
お盆控え、きれいな街角に
宮田村町2区の国道沿いの事業所や住民でつくる「花と緑のある街角づくりの会」(太田耕一代表)は7日、宮田郵便局前に整備している花壇の草刈りを行った。お盆の帰省などで付近の通行量が増えることから、「よりきれいにしておこう」と作業した。
同会は宮田局、上伊那農協宮田支所、花井木工の各事業所と、周辺住民が協力して組織。10年ほど前から国道に面している宮田局前に花壇を整備し、地域の景観形成に協力している。
この日は都合がついた13人の宮田局員が中心となり作業。「人通りや交通量も増える時期。よりきれいにして、楽しんでもらえたら」と、汗を流していた。 -
中電ギャラリーで全労済小学生作文・版画入賞作品展
第33回全労済小学生作品コンクール入賞作品展示会は18日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。臨場感に溢れた、児童たちの心豊かな表現力を感じる作品ばかりが並んでいる。全労済県本部の主催。入場無料。
社会貢献活動の一環として、1973年から続いているコンクール。県下の小学校から応募のあった、作文279点、版画775点から入賞作品を展示した。
作文7点(金賞6、奨励賞1)、版画19点(金賞6、奨励賞1、銀賞12)の計26点を出品。作文は「ぼくの・わたしの大切なひと」をテーマに、祖父や友人、兄などに対する好きな気持ちを表現している。
版画は画面いっぱいにスポーツや楽器演奏している自分の姿を作品にした。竹の子を一生懸命掘っている「よいしょ、よいしょ、やっとぬけた」、空想の世界を描いた「カマキリにのって空たんけん」など、子どもたちの感性が光る出品が多い。
土・日曜日、祝祭日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
休耕田にヒマワリ
伊那市西箕輪の休耕田で、夏の日差しを浴びた一面のヒマワリが見ごろを迎えている=写真。夏空に映える大輪の黄色が、道行く人たちを楽しませている。
休耕田は約10アール。ヒマワリは小さめのものが多く、色が強いもの、薄めのものとさまざま。暑さにも負けず、太陽に合わせて花の角度を変えている。
近隣の休耕田にはコスモスが咲き始めており、それぞれの色彩が田園風景を彩る。 -
「日本・紬(つむぎ)織物サミット」駒ケ根で開催へ
伝統的な絹織物・紬(つむぎ)の素晴らしさを広く発信しようと全国の紬産地などで毎年開かれてきた「日本・紬織物サミット」の第7回大会が10月に駒ケ根市で開かれる。テーマは「信州の絹」と「養蚕と文化」。全国各地から紬関係者ら100人以上が集まり、講演や事例報告などを聞くほか、全国の名産地から出品される紬作品の品評会などが盛大に行われる。主催者の伊那紬手織組合の久保田治秀組合長は「古くから養蚕が盛んな駒ケ根市でサミットが開催されることは素晴らしいこと」としてサミットに向け、準備を進めている。駒ケ根シルクミュージアムもサミットに合わせて特別展を開催する予定。
日程(予定)は次の通り(会場はいずれもアイ・パルいなん)。
◇10月23日「前夜祭」▽紬ファッションショー▽アトラクション(駒ケ根太鼓、豊年踊り、伊那節など)
◇同24日「サミット」▽基調講演((1)テキスタイルデザイナー宮坂博文さん(2)駒ケ根シルクミュージアム名誉館長岩下嘉光さん)▽事例報告((1)宮坂製糸所代表宮坂照彦さん(2)養蚕農家代表浅井繁子さん(3)絹織物研究家志村明さん)▽出品作品グランプリ表彰▽サミット宣言 -
大相撲力士交通安全呼び掛け
駒ケ根市北割一区出身の力士池戸(17)をはじめ、恒例の夏合宿を行っている大相撲入間川部屋の力士ら4人が7日、同市菅の台の県道で行われた交通安全キャンペーンに参加。観光で高原を訪れたドライバーらに安全運転を呼び掛けた。力士らは市の昆虫のハッチョウトンボをかたどった夜光反射材製マスコットやポケットティッシュとともにチラシを手渡しながら「安全運転でお願いします」などと大きな声で呼び掛けた=写真。ドライバーらは突然目の前に現れたちょんまげと浴衣姿の大きな力士たちの姿にびっくりした様子だったが、安全運転の呼び掛けに笑顔でうなずいていた。
大相撲力士の協力を得ての交通安全キャンペーンは、伊南交通安全協会と駒ケ根署が毎年行っている。 -
箕輪消防署が水難救助訓練
箕輪消防署は8日、有事に備えて天竜川の箕輪橋下流で水難救助訓練をした。現場で想定を与える実践的なロールプレイング方式に加え、今年はボート使用と急流救助の2種類の新しい訓練を取り入れ、今後につながる新たな課題を見出す意義ある訓練となった。
実技説明によるボート使用訓練は、神奈川県で発射銃が機能せず人が流された例があったことから、増水した天竜川の中州に人が取り残され救助を待っている想定で、濁流の中で目的地にゴムボートを着ける訓練をした。
ボート使用の訓練は、箕輪ダムでは実施しているが天竜川では初めて。ボートにつないだロープ2本と舵を取るための板を使って中州を目指すが、思うように中州に近づくことができず、ロープの引き具合を調節したり、水に対して板の角度を変えるなど指示を出し合って要救助者のいる中州まで行き、無事救助した。
急流救助訓練は、アメリカで実際にやっている方法で、川に流されていく人にロープを投げて助ける。実際に署員1人が要救助者として天竜川に入り、ほかの署員が岸から浮き輪の着いたロープを投げて助けた。
署員は、さまざまな状況下で迅速に要救助者を助け出すことができるよう真剣に訓練に臨み、いずれも救出に成功した。
今回取り入れた新たな訓練で、ボート使用時のロープの引き方、舵取りの板の扱い、ロープの投げ方など、より確実な救助のための課題も見出した。 -
木の情報館オープンに向けた準備、最終段階
県伊那技術専門校の卒業生などでつくる「南信州木の会」(田中伸生会長)は、伊那市美篶にオープンする「木の情報館」の最終準備に入ている。
地元木材の素晴らしさと優れた職人技術の存在を発信し、地域材の利用促進、里山の再生を目指す情報館は、場所の提供を受けた信州国産材開発協同組合(玉田隆理事長)の一画、約158平方メートルを使用。内装工事は、6月下旬から会員9人が入れ替わりながら進めてきたが、8月に入り梁(はり)の立ち上げまで漕ぎ着けた。内装には長野県産カラマツ、アカマツを使い、職人の技術を直接確かめてもらえるよう、敢えて梁の見える天井にした。
館内には、作品展示や木工体験コーナーを設け、訪れた人に職人の技術と地元木材の素晴らしさをじかに感じてもらう。
安全性への配慮と、よりよい空間をつくるため、予定より1カ月ほどオープンが遅れたが、今後、外壁などを取り付けて8月下旬にはオープンしたいとしている。
オープン当日はさまざまなイベントも企画している。 -
箕輪消防署が発射銃訓練
水難救助訓練を前に箕輪消防署は7日、番場原運動場で発射銃の訓練をした。署員は安全、確実に操作できるよう訓練に励んだ。
発射銃は、水難救助訓練の際、天竜川の中州に取り残された人を救助するために使う。岸から発射銃でリードロープを中州に打ち込み、リードロープに救助ロープをつないで中州の大木などに縛りつけ、ロープで川を渡って救助する。
水難救助訓練当日に発射銃を扱うのは一人。多くの署員が経験し扱い方を確認することで、万一に対応できるよう今回初めて訓練日を設け、未経験者4人を含む13人が参加した。
安全管理を第一に、銃口を絶対に人に向けないことを確認し、銃の持ち方、発射体の装入方法、発射角度、発射する際の姿勢などの指導を受け、一人ずつ発射銃を撃った。
発射銃は、約50メートル先まで発射体を飛ばす能力があるが、50メートル手前までしか飛ばない場合もあり、いかに遠くに確実に飛ばすか、発射角度などを確認し合って訓練した。 -
箕輪町木下の工事による油流出検査結果
有害物質は基準値以下箕輪町は7日、木下栄町の側溝整備工事の油流出に関する検査結果について、「流出した油は鉱油。土壌と水質の有害物質の検査はすべて基準値以下だった」と町議会全員協議会に報告した。
6月初旬、側溝工事で地下1・5メートルほど掘った所で、油がにじみ出た。
民間業者による検査の結果、油は鉱油(機械による油)。土壌と地下水に含まれる有害物質検査は、カドミウム、シアン、鉛、水銀など13項目の検査の結果すべてが基準値以下だった。
工事は現在、地下水の渇水期を待って中断している。11月に再開したい考えで、油が流出した場所の土は入れ替えるという。 -
西箕輪公民館に泊まろう
伊那市の西箕輪公民館は7竏・日、夏休みを利用した小学生の合宿「西箕輪公民館に泊まろう」を開いた。4竏・年生19人が参加。初日は、小黒川渓谷キャンプ場で飯ごうすいさんを楽しむなどして過した。
本年6月に5泊6日の日程で開催した「西箕輪通学合宿」の参加定員に漏れた児童を対象とした企画。参加不可の子どもの保護者から「本年度中にもう一度合宿を」との声が多くあり、1泊2日の体験学習を中心とした合宿を開いた。
児童らを5人ずつの4班に分け、キャンプ場でカレーライスの昼食を調理した。子供たちは引率の大人たちに助言をもらい、自分たちで相談しながら料理に取り組んだ。
各班とも、火の付け方が分からず、たき火を起こすのにひと苦労の様子。それでも約2時間かけて、具たくさんのカレーライスが完成すると、皆で舌鼓を打ちながら味わった。
合宿はブルーベリー狩り、竹とんぼ製作のほか、ドッチビーなどのニュースポーツを体験、食事は各班ごとの献立で調理する。耳塚渓太君(4年)は「夜中に起きて、皆でお話をする」とよろこんでいた。 -
天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会 初会合
天竜川上流域豪雨災害対策検討委員会の初会合が7日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった=写真。会に先立ち、天竜川の堤防決壊、北小河内の土石流の現場2個所を調査。協議の結果、決壊場所は「原因を究明するための資料が必要」とし、本格的な検討は次回(28日予定)からとなった。
7月の豪雨災害による土砂災害、堤防決壊をはじめとする、河川災害の今後の対策を検討する目的。国土交通省・天竜川上流河川事務所の呼び掛けで、大学教授など治水関係の専門家7人が集まった。
協議では決壊前後の現場の断面図や、増水時の水位の変化に関する資料などが必要である竏窒ネどを確認した。信州大学名誉教授の北澤秋司座長は、決壊原因を堤防上部、下部のいずれから崩れたかを分析し、復旧工法の助言にしたいとした。
委員会では「早期(本格的)復旧工事をするため方向性を確認したい」とし、本年秋口には一定の結論を出す見込みになっている。 -
地域みんなで七夕まつり
駒ケ根市町一区分館は6日、七夕まつりを地域交流センターで開いた。幼児から大人まで約170人が参加。流しソーメンや花火などを楽しみ、旧暦の七夕行事を地域一緒に満喫した。
まつりは長年続く同区の伝統行事だが、今年は小中学校PTA、子ども会、青少年健全育成会など関係団体がより結束。例年以上の盛りあがりとなった。
七夕を飾り付け、焼き肉を囲んでみんなで会食。今年初めて行った流しソーメンは、予想以上に子どもたちの人気を集めた。
「家ではこんなに食べないのに」と、周囲の大人は子どもたちの旺盛な食欲にビックリ。
暮れゆく夕べに、涼しげな花火が幻想的に映え、楽しい夏の思い出をつくっていた。 -
ギャラリーみなと屋で「高遠の器作家6人展」開催
伊那市高遠町のギャラリーみなと屋で9月24日まで、「高遠の器作家6人展」が開かれている。高遠で窯や工房を構える作家の陶芸と漆器約140点を展示。それぞれの感性や技法が表現された味わい深い作品が並ぶ。
「信州高遠の四季展」に併せ、高遠を訪れる人に町内の作り手の作品も見てもらおうと企画。花器や茶わん、皿など、伝統の技法で仕上げた作品から現代的感覚を取り入れた作品まで、作家の個性があふれている。
作品の入れ替えもあり「何度来ても楽しんでもらえるように」工夫。四季展の入選作品6点も併せて展示している。
みなと屋では「高遠の優れた作家が気迫を込めて仕上げた作品で、印象に残るものばかり」と来場を呼びかけている。また、「7月の豪雨災害で悲しみもあるなかで、元気を取り戻すきっかけになれば」と話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後6時(会期中は無休)。問い合わせは、ギャラリーみなと屋(TEL94・1201)へ。 -
長谷の「ひまわりの里」満開
伊那市長谷総合支所、三峰川総合開発工事事務所などが提唱する「水源地花いっぱい運動」の一環「ひまわりの里」づくりで、杉島の休耕田にまいたヒマワリが満開となり、種まきに参加した地元の園児約30人が8日、観賞に訪れ、立派に成長した姿を喜んだ。
運動は水源地の大切をアピールする狙いがあり、92年に「ひまわりの里」づくりを始めた。三峰川沿いの休耕田約4アールに5月、園児たちが種まきをし、地元の老人クラブが管理にあたって育てた。
高いもので3メートル以上に成長し、園児たちは自分の背丈以上に育った・スヒマワリの迷路・スを探検。掛け回ったり、種を収穫するなどして楽しんだ。「きれいなヒマワリが咲きました。ぜひ見に来てください」と呼びかけている。 -
木ノ下写真クラブ
5周年記念展箕輪町木下の写真愛好家でつくる「木ノ下写真クラブ」の発足5周年記念写真展が、箕輪郵便局で開かれている。31日まで、会員の個性豊かな写真18点を展示している。
会員は全員が木下区民で、公民館で顔を会わせたときに、皆で活動するクラブもいいだろう-と発足。男性6人、女性2人の計8人が所属している。
今回は6人が出品。新作も含め、1人3点ずつ気に入った作品を持ち寄った。
宝剣山荘上で撮った「山頂の夜明け」、こいのぼり「春風に泳ぐ」、絶壁を登る人を写した「攀じる」、イチョウが美しい「銀杏秋彩」、バラの花びらから今にも落ちそうな滴「潤滴」、自然の造形美「厳寒の朝」など、会員それぞれの感性で切り取った写真が並ぶ。
クラブは月1回の例会で互いの作品を鑑賞しあう。写真歴は長い人で30年近くになり、クラブができてからよく撮影するようになった人もいる。これまでは、木下区の文化祭や町の文化祭に出品。今回、5周年記念で初めてクラブ展を開いた。
代表の内藤真彦さんは「会員の撮ったありのままを見てほしい」と話している。