-
【記者室】伝統文化の心
華道と茶道の先生を取材したときのこと。自宅に伺いまず目に留まったのは、さりげなく生けられた愛らしい花だった。華道は心の部分が90%を占め、迎える客のことを考えて生けるのだと聞いた。部屋の花は、私のために生けてくださったことを知り、お心遣いがとても嬉しかった▼茶道も同じく心の世界で、亭主も客も互いに相手に心を集中し、和して敬い合う。自己中心の傾向が強い中で、子ども達を指導するときは、「相手を第一に思う心を大事にしてほしい」と願っているのだという▼敷居が高いと敬遠されがちな華道や茶道だが、日本の伝統文化の中には日本人が大切にしてきた心が息づいている。相手に心を砕く…。自然にできるようになりたいものだ。(村上記者)
-
「本松進一・山田宗輔油絵展」 ベル伊那16日まで
「本松進一・山田宗輔油絵展縲恁テ都彩々・光の四季縲怐vは16日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている=写真。・ス写真と見紛うほど・スの描写の本松氏、かやぶき民家の作家山田氏の二人展、計約30点を展示販売している。
本松氏は信州取材で手掛けた作品「上高地」「緑風樹林」など数点のほか、「春の嵐山渡月橋」などを出品。山田氏は「朽木村の民家」「美山の新雪」などのほか、「紅葉の赤目瀧渓流」などを並べる。
展示期間中は横山大観、平山郁夫、奥村土牛、片岡鶴太郎らの版画を販売する「蔵出しセール」も同時開催している。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時) -
「いいじまはないち」にぎわう
飯島町の「いいじまはないち」(わが町は花で美しく推進機構主催)が12日、上の原のJA上伊那果実選果場で開かれた。翌日の盆入りを前に、仏様に供える盆花を買い求めようと、町内外から大勢が訪れ、色とりどりの花々をじっくりと品定めして買い求めた。
「はないち」は今年で17回目。シマカヤやオミナエシ、アスター、リンドウ、トルコキキョウ、テッポウユリなどを束ねた大、中、小、単品の花束4種類を用意した。花は全体で約40種類1万5千本余。
会場では小中学生のボランティアも大活躍、ばら売りの本数を数え、計算票に記入するなど、かいがいしく、販売を手伝っていた。
また、五平もちやたこ焼の出店、モモやスイカ、野菜の販売もあった。
関係者によると、今年はボリウムのある850円の束が人気で、飛ぶように売れたという。 -
南箕輪村せせらぎサイエンス
南箕輪村の「せせらぎサイエンス」が12日、村民センターであり、2組6人の親子が大泉川などにいる水生生物を観察して水質を調査し、川の環境保全について考えた。
子どもたちは講師の県自然観察インストラクターの征矢哲雄さんから話を聞き、水質調査の方法や、川の環境保全を訴えたビデオを観賞した。
降雨のため現地観察は中止となったが、職員が採取してきた天竜川との合流点近くの大泉川下流域と車沢川に注ぎ込む湧水(ゆうすい)に生息している水生生物を調査し、同時に水素イオン濃度(pH)も調べた。
いずれも「きれいな水」と判定できる生物が多く、大泉川はカワゲラやカワニナの種類が中心で、湧水はサワガニやガガンボなどを確認できた。子どもたちはさまざまな生物を目にすると、夢中になって調べていた。
夏休みを利用して埼玉県から帰省し、母親らと4人で参加した小学2年の高木啓大郎君(7)は「いろいろな虫や幼虫が見られてよかった。初めて見る虫とかも多くて楽しかった。虫から川のきれいさがわかるなんてすごいね」と話した。 -
B&G海洋センター開放
真夏日が続くなか、伊那市が管理運営する高遠湖畔の「B&G海洋センター」が10、11日、無料開放され、帰省や観光で訪れた親子連れらが、カヌーやミニヨットなどを楽しんだ。
通常は予約制で、1時間ごとに料金設定しているが、大勢の人が訪れる夏休みシーズンに合わせて、同海洋センターを知ってもらう機会に、毎年この時期に無料開放日を設けている。指導員の手ほどきで、カヌーやミニヨット、手こぎボートが体験できるとあって人気を集める。今季は7月の豪雨の影響で流木が湖面にたまり、一時営業を休止する事態になったが、5日に再開した。
カヌーに挑戦した親子は乗り始めはバランス取りに悪戦苦闘したり前進できずにいたものの、除々にコツをつかんで満喫していた。
東京都から小学生の子ども2人と夫婦で訪れた神宮康廣さん(38)家族は「天気も良くて気持ちがいい」と喜んでいた。 -
学童クラブでニュースポーツ楽しむ
箕輪町の学童クラブ東部教室で9日、児童が箕輪東小学校の体育館でニュースポーツを楽しんだ。
夏休み中の学童クラブ東部教室は東小体育館が会場で、東小、南小、北小の児童が通っている。この日は1年生から5年生まで33人が利用。朝の勉強を終えた後の昼食までの時間に、町教育委員会の職員が訪れ、ニュースポーツを指導した。
ゲームは、キンボールに使う風船の玉での大玉送りや押し相撲と、ドッジビー。大玉のゲームでは、児童が2チームに分かれ手をつないで輪になり、大玉が地面に落ちないように頭や手、足などを使って打つ回数を競ったり、1対1で大玉をはさんで押し合い、線の外に押し出す相撲に熱中。キャーキャーと歓声を上げて楽しんでいた。
学童クラブ中部教室でも8日にニュースポーツをした。 -
駒ケ根市安楽寺で施餓鬼法要
先祖の霊が帰るといわれるお盆を前に11日、駒ケ根市の安楽寺で恒例の施餓鬼(せがき)法要が営まれた。市内全域の檀家から約500人が本堂に集まり、16人の僧侶の読経が響く中「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えながら手を合わせて焼香し、先祖の霊を慰めた=写真。法要を終えた参加者らは僧侶がまいた散華(さんか)と呼ばれる仏の絵を描いた札や塔婆、小旗などを大切そうに抱えてそれぞれの家路についた。
施餓鬼は地獄で苦しむ餓鬼に施しをするための法要だが、人への思いやりや先祖への感謝の気持ちを忘れないよう、お盆に合わせたこの時期に行われることが多い。 -
子育て学級でバルーンアート
箕輪町公民館の子育て学級は10日、10組の親子が丸い風船に顔を書いたり、長い風船で花を作るなど、バルーンアートを楽しんだ。
南箕輪村在住の宮本千秋さんがゾウ、カタツムリ、ウサギ、カメなどを風船で鮮やかな手つきで作り上げた。子どもたちは、出来上がった風船の動物が出てくる童謡「ぞうさん」「かたつむり」「うさぎとかめ」を元気よく歌った。
お母さん達は、長い風船で花作りに挑戦した。「割れそう」「怖い」などと言いながら何とか作り上げると、子どもが自分の顔やキャラクターを書いた丸い風船を先端に取り付けた。子どもたちは顔風船のついた花を手に嬉しそうに走り回っていた。
バルーンアートにちなんで、「ふうせんくまさん」などの絵本の読み聞かせもあった。 -
西村克己さん 初の木彫展
趣味で木彫に取り組む、伊那市西春近の西村克己さん(67)の初個展は22日まで、西春近郵便局で開いている。柔らかな表情の人形などを出品、木の温もりを感じる作品に利用者が和んでいる。
20年前、テレビで木彫りの講座番組を見たのがきっかけ。自分でも出来そう竏窒ニ、教則本で学び、独学で作品づくりに取り組んでいる。同地域に住む知り合いの木彫家の誘いで、公共の場で初めて作品展を開いた。
七福神、犬、能面、子どもなどを題材に、仏像の写真集や旅行先の土産品を見本に手掛けた木彫り28点を出品。幅広い大きさの作品の中には、高さ5センチほどの小品もあり、細かな作業がうかがえる。
マツ、ヒノキ、イチイなどの材料は、河原にある流木、自宅の立木の枝などを利用。木材によって木目、色合いに違いがあり、見比べて楽しむこともできる。
作品を手掛ける時は「飯も忘れるくらい」に集中して作業、特に人物などの表情には多くの時間を費やしているという。
西村さんは「『細かく彫ってあるな』という気持ちが伝わればうれしい」と来場を呼び掛けている。 -
JA上伊那、「わが家の思い出写真集」製作サービスを開始
家にある写真を使ってわが家の思い出写真集を作りませんか竏秩B上伊那農業協同組合(JA上伊那)は10日から、「わが家の思い出写真集」製作サービスを開始した。
デジタルカメラの普及と共に、家族の思い出写真を手軽に撮影できるようになったが、こうした写真は整理されないまま各家庭で放置されていることも多い。また、祖父母の時代に撮影した貴重な1枚が目に触れずに保管されていることもあり、家族の歴史を刻んだこれらの史料を一冊にまとめ、子や孫へと家族の歴史を伝承していってもらおうという試み。
利用者が用意した家庭の写真をもとに、JA上伊那の専門家がその家庭だけのオリジナル写真集を編集する。希望に応じ、一枚一枚にコメントを添えることなどもできる。
製品はA4判(カラー)で、注文冊数は30冊、20冊のいずれかで受け付ける。布クロス・箔押しの上製本と表紙カバー付きの並製本があり、上製本は30冊で31万9500円(1冊当たり1万650円)、20冊で29万9千円(1冊当たり1万4950円)。並製本は30冊で24万9千円(1冊当たり8300円)、20冊で23万2千円(1冊当たり1万1600円)。
問い合わせ・申し込みはJA上伊那生活部生活外務課北部店(TEL0120・97・3355、79・1570)、中部店(TEL0120・97・2223、76・1941)、南部店(TEL0120・97・0088、81・1116)へ。 -
「オアシスパト」が活動開始
青色回転灯を装備した車で子供たちの安全を見守る、自主防犯ボランティア「こどもを守るオアシスパトロール隊」が活動を開始した。11日、伊那署玄関ロータリーで出発式があり、巡視の自動車25台、隊員約60人がパトロールに出発した。
子どもを守る活動に積極的に参加しよう竏窒ニ、県自動車整備振興会伊那支部の署管内の25業者65人が7月上旬、隊を発足。全国の自動車整備振興会の中では初の試みとなった。
隊では青色回転灯、啓発のマグネットシールを車に設置し、各事業所ごとが自主的に近くの学校の登下校時に合わせ、通学路を巡視する。パトロール中の様子は活動日誌として、伊那署へ報告する。
出発式で杉本廣志隊長は「犯罪を未然に防止し、地域の安全を守ることを誓う」とあいさつ。小嶋惣逸署長は「皆さんの熱い気持ちを結集し、積極的で息の長い活動を」とした。 -
駒ケ根市「ふるさと就職相談会」13、14日に
駒ケ根市出身者の雇用確保のため今年度から行っているUターン促進事業の一環として駒ケ根市は「ふるさと就職相談会」を13、14日に駒ケ根駅前ビル・アルパ3階で開く。市内企業への就職を希望する社会人や学生、その家族などを対象に、市と商工会議所の担当者が就職情報の提供を無料で行う。
県外に就職した人たちが帰省して来る盆の時期に合わせて今年初めての実施。市は年末から年始にかけて2回目の相談会・情報提供を行いたいとしている。
両日とも午前10時縲恁゚後5時。問い合わせは市役所(TEL83・2111)商工観光課へ。 -
9月9日に豪雨災害復興祈念の花火大会
伊那まつり委員会(会長・小坂市長)は10日、市役所で「第34回伊那まつり」の花火大会の取り扱いを協議した。9月9日午後7時から「豪雨災害復興祈念 伊那市花火大会(仮称)」として開くことに決めた。
花火大会は「伊那まつり」のプログラム通り。84の番付で5千発の花火を、天竜川と三峰川の合流点付近から打ち上げる。
5・6日の「伊那まつり」中止で、花火委員会(川上健夫委員長)は、取り扱いを検討し▽花火業者に発注済み▽花火協賛の取り扱いが難しい竏窒フ点を挙げ「延期して開いてほしい」と意向をまとめた。その結果を受け、正副会長が代替案を提案、委員の了承を得た。
市役所西側駐車場の使用について、駐車場にするのか、観客が花火を見る場所にするのか、意見が出された。
まつり2日目に予定していた「遊ingビレッジ」(子どもの広場やステージ発表、出店など)はやらず、観客が飲食できる最小限の出店とすることにした。
詳細は、各委員会の正副委員長、正副会長らが早急に決める。
また、会場に災害復興のための募金箱を置く方向で検討する。
地域住民に対しては、市報「いな」9月号やチラシの全戸配布で周知を図る。
時期は、9月に入ると、敬老会や小学校の運動会などの行事があることから、9月上旬を設定した。 -
暑さ吹き飛ばせ
おやじ塾がクールに料理、夏野菜で涼しげに宮田村公民館のおやじ塾は9日、暑気払いを兼ねて料理教室を開いた。町1区の小沢道子さんを講師に迎え、夏野菜ふんだんの3品に挑戦。クールな男の料理を完成させた。
中高年男性を対象に開講3年目を迎えるおやじ塾。発足のきっかけにもなった料理教室は好評で、今回が3回目となった。
この日は、トマト、ニンジン、タマネギなど夏野菜をふんだんに活用。スープや豚肉のソテー、シャケ寿司と、暑い夏でも食欲そそるメニューに取り組んだ。
小沢さんから手ほどきを受け、休む暇なく体を動かすメンバー。包丁さばきなど、ぎこちない姿もあったが、3回目とあって以前より手際良く調理していた。
見た目も涼しげに美味しく完成。ワイワイにぎやかに手製の料理に舌鼓を打ち、夏の暑さも吹き飛ばしていた。 -
かんてんぱぱで高橋貞夫さんの木彫&彫彩展
漆と彫りを用いる独自の技法「彫彩」で、神秘的な空間をつくる大町市の木工芸作家・高橋貞夫さん(66)の個展「竏虫條ヤと空間の創造竏猪リ彫&彫彩展」が10日から、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている=写真。郷土の自然や季節の植物を題材としたオブジェ約100点が、訪れた人を魅了している。
故・山本鼎氏が提唱した農民美術の活動拠点「日本農村美術研究所」の一期生として木彫を学び、日展や日本現代工芸美術作品展に数々の作品を出展してきた高橋さん。南信での個展は初めてで、過去の入賞作も多く集めた。
10年ほど前からは独自の世界を表現する方法を模索し、漆を施した版に木彫を組み合わせる「彫彩」を確立。木の素朴さと、それに相反する整った漆の表情を同じ作品に用いることで木彫だけでは実現できなかった世界をつくり、自然や宇宙が持つ生命力、神秘的な空間を表現している。
高橋さんは「こうした作品が信州で生まれていることを知らない人も多い。これを機会に、多くの人に知ってほしい」と話している。
入場無料。午前9時縲恁゚後6時。22日まで。 -
傘リサイクルマイバッグ作り講習会
箕輪町消費者の会はこのほど、使わなくなった傘を再利用する買い物用のマイバッグ作り講習会を町福祉センターで開いた。傘布がきれいなバッグに仕上がり、参加者は喜んで各自の作ったバッグを持ち帰った。
本年度の重点活動で、講習会は今回が初めて。会は、町民の協力を得て不用傘を回収。傘の骨からはずした布を洗濯、アイロンをかけ、5枚1組に色柄合わせをして180セット準備し、事前に役員が作り方を研修した。
講習会には町内の女性が参加した。好きな柄の布を選び、会員に教わりながらミシンで縫った。布が伸びるナイロンのため、ミシン縫いの加減が少し難しく、持ち手を作るのも大変だったが、1時間半ほどかけて仕上げた。
参加者は、「傘がこんなにいい袋に変身するなんでびっくり」「マイバッグに興味があって参加した。普段使っているものに、自分で作った袋を加えたい」と話していた。
会は、「少し手はかかるけど、捨てるものが生まれ変わって利用できるようになる」とし、今後は町の文化祭などイベントで会員が作ったマイバッグの販売を計画している。 -
JA上伊那、金融窓口浴衣で接客サービス
暑い日が続く中、少しでも“涼”を感じてもらおう竏窒ニ、伊那市狐島の上伊那農業協同組合(JA上伊那)本所の金融部営業課と共済部業務課の女性職員が11日まで、浴衣で窓口対応をしている=写真。
七夕やお盆に合わせてた接客サービス。本所の窓口では例年、客数が少なくなるお盆より少し早い今の時期に実施してきた。
また、ボーナスの時期に合わせて31日まで実施している「ワンモアボーナスキャンペーン」をPRする活動の一環でもある。
色とりどりの浴衣を着たさわやかな女性職員たちは、真夏の暑さの中を訪れた利用客の気持ちを和ませていた。 -
南箕輪村出身の日本画家・原誠二さんが村へ絵を寄贈
地元での初個展を開いた南箕輪村出身の日本画家・原誠二さん(47)=群馬県高崎市=が9日、南箕輪村役場を訪れ、代表作の一つ「春華」を寄贈した=写真。
故・加山又造氏に師事し、具象と抽象を掛け合わせた独創的な日本画を描く原さんが、地元を離れて30年になる。今回は、地元の人に自身の活動を知ってもらうための個展を開くため帰郷していた。村への寄贈も、自身の作品を広く知ってもらいたいという思いから申し出た。
作品は、第53回群馬県美術展で県教育長賞を受賞した40号の日本画で、空、大地をイメージした抽象的な空間にチューリップが描かれている。鮮やかな色彩の岩絵の具を幾重にも重ね、花の持つ華やかさを作品の中に表現した。
唐木村長は「これまで見たことのない日本画。大勢のみなさんに楽しんでもらえるような場所に展示したい」と感謝の言葉を述べた。 -
【記者室】夏の風物詩竏茶宴Wオ体操
学校は夏休みの真っただ中だが、小学生は寝坊ができない。毎朝6時20分を過ぎるころになると首にカードをぶら下げた子どもたちがあちこちの家から出てきて近くの広場などに集まってくる。ラジオ体操だ▼運動としては軽過ぎるようにも思えるが、真剣にやってみると意外に疲れる。眠そうな顔をしていた子どもたちも体操が終わって家に帰るころにはスッキリと目が覚めて元気に一日のスタートを切っているはずだ▼ラジオ体操は1928年に逓信省(現日本郵政公社)が制定したのが始まりというから80年近く続いていることになる。朝一番に適度な運動をするのは頭と体に良いし、早起きの習慣づけにもなる。これからもずっと続いてほしい平和な夏の風物詩だ。(白鳥記者)
-
ホテルセンピアの耐震改修計画、現行の耐震基準に適合を確認
県は9日、姉歯元建築士が関与した構造計算書の偽造により、営業を休止していた伊那市のホテルセンピアの耐震改修計画書が、現行の耐震基準に適合していることを確認した。
センピアは、昨年11月25日から営業を休止しているが、本年3月から5月に改修を協議。今月3日に改修計画書を提出した。
改修内容は▽1階に耐震壁と独立柱を増設
▽2、3階の外壁補強▽4縲・階の窓周囲補強▽2縲・階の廊下上部の境界梁の補強竏秩B
工事予定期間は11月までで、工事に先立って地元区長た関係者などへの説明会を実施する。 -
かんてんぱぱガーデンに夏の山野草
伊那市西春近のかんてんぱぱガーデンには、レンゲショウマなどの夏から秋にかけて咲く山野草が咲き始めた。涼しい木陰でひっそりと咲く花々は、夏休みを利用して観光に訪れた多くの人たちの目を楽しませている。
シロと紅紫色のグラデーションが鮮やかなレンゲショウマはキンポウゲ科の多年草。花がハス(蓮)に、葉がサラシナショウマ(晒菜升麻)に似ていることから「レンゲショウマ(蓮華升麻)」と名付けられた。日本の固有種で、落葉林内に自生する。
うつむくように花を付けるのが特徴で、色彩、形の美しさは、ガラス細工や陶器に例えられることもある。
ほかにも、シュウカイドウやフシグロセンノウなど、秋にかけて咲く山野草が順を追って咲き始めている。
日中はうだるような暑さだが、アカマツ林の中は涼やかで、訪れた人たちものんびりと遊歩道を散策している。 -
箕輪町警部交番連絡協議会が交番に夏季支援物資贈る
箕輪町警部交番連絡協議会(小林紀玄会長)は9日、町の安全のため昼夜パトロールに励む交番の署員に支援物資を贈った。
協議会は夏と冬の年2回、交番に支援物資を届けている。今回はカップ麺、栄養ドリンク、飲料を合計21箱届けた。
役員7人が訪れ、小林会長が「町民が毎日安全安心で枕を高くして眠れるのも署員の日ごろの活躍のたまもの。支援物資を糧にさらなる安全のため活躍をお願いしたい」とあいさつした。
倉田千明所長は、「今年は事故、犯罪とも去年に比べ減ってはいるが、死亡事故が続くなど内容は大きな件が起きている。署員が少ないなか、がんばってパトロールしているが、支援物資は励みになる。皆さんの安全確保に頑張っていく」と感謝した。 -
箕輪町交通少年団が長野県警察航空隊を視察
箕輪町交通少年団はこのほど、夏恒例の研修視察で、松本市にある長野県警察航空隊を訪れ、ヘリコプターなどを見て航空隊の仕事を学んだ。
研修視察は小学5、6年生の団員55人が参加。2台のバスに分乗して航空隊を訪れた。訓練飛行から戻ったヘリコプターの着陸を見学し、ヘリコプターはフランスやアメリカで製造していることや機能などの説明を聞いた。また、ヘリコプターは主に救助のために山や川、湖の上空などを飛行したり、自動車の追跡のため飛ぶ場合もあることなどを学んだ。
団員は、順番に後部座席に座って内部も見学。初めて間近に見るヘリコプターに興奮気味で、記念撮影もするなど楽しんだ。 -
おはなしこんにちは
腹話術や紙芝居楽しむ箕輪町図書館でこのほど、8月の「おはなしこんにちは」があった。図書館の庭の木陰で心地よい風に吹かれながら、約30人の親子が腹話術や紙芝居などを楽しんだ。
みのわ腹話術研究会と図書館の読み聞かせボランティアが担当。紙芝居「うさぎとかめ」「ごきげんのわるいコックさん」「おむすびころりん」など、楽しいお話が続き、子どもたちは食い入るように紙芝居を見つめていた。
腹話術では、柿の話などがあり、人形とのやりとりを楽しんでいた。 -
子育て講演会
救急処置を学ぶ南箕輪村は9日、子育て講演会を村民センターで開いた。北原こどもクリニック院長の北原文徳さんが、「急病・けがのホームケア縲恷qどもの救急処置 常識・非常識縲怐vをテーマに分かりやすく話した。小さい子どもをもつ母親36人が、熱心に聞いた。
子どもの発熱原因で最も多いのは風邪で、発熱は病原体やウイルスが体内に入ると発熱物質により熱が出て、39度から40度くらいまでになると体から熱を放散するように変わるメカニズムを説明した。
発熱の対処法として、熱の上がり始めで震えているときは温める、熱を放散しようと顔が赤くなり手足が熱くなってきたときは冷やして涼しい服装にすることを話し、冷やす方法として子どもを裸にしてぬるま湯で絞ったタオルで体をふく、太い動脈が通っているわきの下や足のつけ根を冷やすことを説明。「額にあてるタオルなどを頻繁に取り替えたり、体をふくなどお母さんのこまめな看病が大事」と話した。
子どもへの絵本の読み聞かせや、お勧めの絵本の紹介もあった。 -
お盆控え、きれいな街角に
宮田村町2区の国道沿いの事業所や住民でつくる「花と緑のある街角づくりの会」(太田耕一代表)は7日、宮田郵便局前に整備している花壇の草刈りを行った。お盆の帰省などで付近の通行量が増えることから、「よりきれいにしておこう」と作業した。
同会は宮田局、上伊那農協宮田支所、花井木工の各事業所と、周辺住民が協力して組織。10年ほど前から国道に面している宮田局前に花壇を整備し、地域の景観形成に協力している。
この日は都合がついた13人の宮田局員が中心となり作業。「人通りや交通量も増える時期。よりきれいにして、楽しんでもらえたら」と、汗を流していた。 -
中電ギャラリーで全労済小学生作文・版画入賞作品展
第33回全労済小学生作品コンクール入賞作品展示会は18日まで、伊那市中央区の中部電力伊那営業所ギャラリーで開いている=写真。臨場感に溢れた、児童たちの心豊かな表現力を感じる作品ばかりが並んでいる。全労済県本部の主催。入場無料。
社会貢献活動の一環として、1973年から続いているコンクール。県下の小学校から応募のあった、作文279点、版画775点から入賞作品を展示した。
作文7点(金賞6、奨励賞1)、版画19点(金賞6、奨励賞1、銀賞12)の計26点を出品。作文は「ぼくの・わたしの大切なひと」をテーマに、祖父や友人、兄などに対する好きな気持ちを表現している。
版画は画面いっぱいにスポーツや楽器演奏している自分の姿を作品にした。竹の子を一生懸命掘っている「よいしょ、よいしょ、やっとぬけた」、空想の世界を描いた「カマキリにのって空たんけん」など、子どもたちの感性が光る出品が多い。
土・日曜日、祝祭日は休館。午前8時30分縲恁゚後5時10分。 -
休耕田にヒマワリ
伊那市西箕輪の休耕田で、夏の日差しを浴びた一面のヒマワリが見ごろを迎えている=写真。夏空に映える大輪の黄色が、道行く人たちを楽しませている。
休耕田は約10アール。ヒマワリは小さめのものが多く、色が強いもの、薄めのものとさまざま。暑さにも負けず、太陽に合わせて花の角度を変えている。
近隣の休耕田にはコスモスが咲き始めており、それぞれの色彩が田園風景を彩る。 -
「日本・紬(つむぎ)織物サミット」駒ケ根で開催へ
伝統的な絹織物・紬(つむぎ)の素晴らしさを広く発信しようと全国の紬産地などで毎年開かれてきた「日本・紬織物サミット」の第7回大会が10月に駒ケ根市で開かれる。テーマは「信州の絹」と「養蚕と文化」。全国各地から紬関係者ら100人以上が集まり、講演や事例報告などを聞くほか、全国の名産地から出品される紬作品の品評会などが盛大に行われる。主催者の伊那紬手織組合の久保田治秀組合長は「古くから養蚕が盛んな駒ケ根市でサミットが開催されることは素晴らしいこと」としてサミットに向け、準備を進めている。駒ケ根シルクミュージアムもサミットに合わせて特別展を開催する予定。
日程(予定)は次の通り(会場はいずれもアイ・パルいなん)。
◇10月23日「前夜祭」▽紬ファッションショー▽アトラクション(駒ケ根太鼓、豊年踊り、伊那節など)
◇同24日「サミット」▽基調講演((1)テキスタイルデザイナー宮坂博文さん(2)駒ケ根シルクミュージアム名誉館長岩下嘉光さん)▽事例報告((1)宮坂製糸所代表宮坂照彦さん(2)養蚕農家代表浅井繁子さん(3)絹織物研究家志村明さん)▽出品作品グランプリ表彰▽サミット宣言 -
大相撲力士交通安全呼び掛け
駒ケ根市北割一区出身の力士池戸(17)をはじめ、恒例の夏合宿を行っている大相撲入間川部屋の力士ら4人が7日、同市菅の台の県道で行われた交通安全キャンペーンに参加。観光で高原を訪れたドライバーらに安全運転を呼び掛けた。力士らは市の昆虫のハッチョウトンボをかたどった夜光反射材製マスコットやポケットティッシュとともにチラシを手渡しながら「安全運転でお願いします」などと大きな声で呼び掛けた=写真。ドライバーらは突然目の前に現れたちょんまげと浴衣姿の大きな力士たちの姿にびっくりした様子だったが、安全運転の呼び掛けに笑顔でうなずいていた。
大相撲力士の協力を得ての交通安全キャンペーンは、伊南交通安全協会と駒ケ根署が毎年行っている。