-
華道池坊伊那支部青年部・花展開催
華道池坊伊那支部青年部(宮澤京子部長、90人)の花展が16日、伊那市駅前ビルいなっせ2階の展示ギャラリーで始まった。「父の日によせて縲恪Kせの黄色いリボン」と銘打ち、テーマカラーの黄色を花や花器に取り入れた約50点を並べた。
青年部は20代から40代の会員で構成。2年に1度の花展を今回初めて「父の日」に合わせた。作品一つ一つには、会員がつづった父へのメッセージを添えている。
ヒマワリ、キンケイギク、バラといった黄色の花を基調に、ユリやデルフィニウム、アレカヤシなどの草花を組み合わせ、花の個性や形姿を生かして飾り付けている。色鮮やかに華やかさをもたらした癒(いや)しの空間を演出している。
宮澤部長は「若い感性で生けているので、どれもかわいらしく、親しみやすい作品にまとまっている。ぜひ、楽しんでいただきたい」と来場を呼びかけている。 -
湯沢千春さん作陶展 ベル伊那・20日まで
駒ヶ根市東伊那に工房「鉢栗窯(ばちぐりがま)」を構える陶芸家、湯沢千春さん(53)の作陶展は20日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。
志野、黄瀬戸、織部といった美濃物のほか、信楽などの茶陶、花入れ、日常食器など新作約200余点を展示販売。1600年前後の安土桃山時代の古陶再現をテーマにした、自由さ、おおらかさを感じさせる作品ばかりが並ぶ。
1979年、自宅近くの鉢栗窯で作陶を始める。01年に日本陶芸財団茶陶部門に入選して以後、陶芸会館展覧会「花の器コンテスト」「抹茶茶碗コンテスト」、信州美術館主催「食の器コンテスト」などに入選する活躍。ベルシャイン伊那店では、2年振り5回目の作品展となった。
湯沢さんは「6年間で5回の作陶展ができたのも、周りで支えてくれた人たちのおかげ。来場してくれた皆さんには、陶器のよさを肌で感じてもらえればうれしい」と呼びかけている。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後3時)。 -
【記者室】「住みよさランキング」で駒ケ根市が24位?
会社四季報などを発行する東洋経済新報社が独自にまとめた今年の「住みよさランキング」で駒ケ根市が24位にランクされた。1位は福井市。県内では諏訪市43位、茅野市53位、松本市79位など▼全国779市と東京都区部全体の計780都市を対象に(1)安心度(病院のベッド数など)(2)利便度(金融機関数など)(3)快適度(下水道普及率など)(4)富裕度(一人当たり所得額など)(5)住居水準充実度(一世帯当たり住宅面積など)竏窒]価した総合点だというが…▼市民の喜びに水を差すようで心苦しいが、住民の実感を表したものとは思えない。なぜなら評価項目の中に自然環境や気候、物価などの要素が一切見られないからだ。町村が対象外だということも見逃せない。(白鳥記者)
-
大芝高原まつりポスター、うちわなど図案決定
南箕輪村の第21回大芝高原まつりのポスター、うちわ、パンフレットの図案選定会が14日夜、村役場であり、最優秀賞などが決まった。最優秀ポスター賞は南箕輪中学校の的野真由美さん(3年2組)、最優秀うちわ賞は竹沢藍さん(同)、最優秀パンフレット賞は北原麻衣さん(3年1組)の作品を選んだ。
応募は南箕輪中の美術わくわくクラブ員と希望者から18点。まつり実行委員長、顧問、実行委員会事務局の産業課長ら8人が選定し、最優秀賞3点、優秀賞4点、佳作11点を決めた。
ポスターは200枚作り、村内の公共施設、飲食店、企業などに掲示。うちわは6千本作り村内全戸に1本ずつ配る。完成は7月20日ころ。パンフレットは昨年度と同じく総合的なパンフレットで、最優秀賞の図案は表紙に使う。完成は7月末の予定。
今後、村役場ロビーと大芝の湯で応募作品展も計画している。
優秀賞と佳作は次の皆さん。
▽優秀賞=池上友美(3年3組)鹿角桃(2年2組)山崎真奈美(3年4組)竹松愛美(2年3組)▽佳作=倉田愛実、小松紘子(1年1組)薄田葵(1年2組)有賀千夏、金井蘭、溝口結稀、木川玲菜(2年2組)倉田萌、倉田梨名(2年4組)山・ス友衣、清水里音(3年3組) -
中央高速バス箕輪停留所利用者の駐車場整備
箕輪町は、中央高速バス箕輪停留所利用者の専用駐車場を新たに2カ所整備した。
駐車場は中原の中央高速道路西側にあるが、週末や大型連休などは町道への路上駐車が多かったこともあり、路上駐車をなくすと同時に利用者の便宜をはかる目的。
場所は、既存駐車場の西と南。町有地とJA上伊那の土地を借りて整備した。砂利舗装で2カ所の面積は918・9平方メートル。区画ロープを張ってある。駐車場への上り口56・9平方メートルはアスファルト舗装した。1カ所に2基ずつの防犯灯は、高速バスの運行会社が設置した。駐車場はすでに利用が始まっている。町の総事業費は155万4千円。 -
県警逮捕術大会で駒ケ根署が準優勝
14日に長野市で行われた06年度県警察逮捕術大会で駒ケ根署はC組(小規模署)準優勝を飾った。大会を終えて夕方署に戻った選手ら7人は早速山本修作署長に成績を報告し、準優勝カップを手渡して喜びを共に分かち合った=写真。山本署長は「警察官には犯罪者をはじめ何事にも負けない強さが求められている。そんな地域の期待に応える素晴らしい成績だ」と選手らを褒め称えた。
大会には県警本部の各部署や県内各地の警察署から37チームが出場。部署や警察署の規模別に、徒手や警棒などを使った競技で順位を競った。 -
信大でミツバチの管理方法などを学ぶ実習体験
信州大学農学部で15日、ミツバチの管理方法などを学ぶ体験実習があった。食料生産学科2年生と地域住民約30人が参加。伊那市御園の養蜂家・小松実治さん(74)を講師に迎え、みつ採取を体験したり、ミツバチの生態などを学んだ。
家畜管理など学ぶ食料生産学科が例年行っている実習。今年は、地元の人にもミツバチを知る機会を提供したい竏窒ニいう小松さんの提案で、一般からも参加を募った。
小松さんは、構内に設置した木箱から蜂の巣を採取。学生たちは、その巣からみつを搾り出す作業を体験。甘い香りに歓声を挙げながら、遠心分離機を回した。また、みつロウのキャンドルづくりにも挑戦した。
小松さんは「西洋ミツバチは日本ミツバチと違って人に慣れる性質があるため、養蜂ができるようになった。花粉の交配、みつの採取など、さまざまな場面で使われてきた」と、ミツバチと人の歴史を語った。 -
南箕輪村でキッドビクス講座開講式
親子で体を動かして楽しもう竏窒ニ14日、南箕輪村公民館で親子キッドビクス講座が開講した。約30組の親子が集まり、馴染みの曲などに合わせて存分に体を動かし、汗を流した=写真。
キッドビクスは子どもの基礎体力やリズム感、協調性を養うことを目的として開発された子ども用のエアロビクス。親子で一緒に楽しめる講座を設けていた近隣市町村の取り組みを知った村内の母親たちから多くの要望が寄せられ、保育園児がいる家庭を対象とする講座が実現した。子どもと一緒に体を動かす母親も、母親同士の親ぼくを深めたり、子育てのストレス発散などができるという。
講師に迎えた日本キッドビクス協会の公認コースディレクター・春日絵理加さんは「お母さんもダンスを楽しんでほしい」と語り、「手のひらを太陽に」などの音楽で、無理なく親子一緒に楽しめるさまざまなダンスを指導。
参加した母親は「子どもと一緒に体を動かせる機会も少なくなってきているけど、こうして一緒に動けるのは楽しい」と話していた。 -
伊那市美篶上川手区 出前講座で・ス減災・ス知識学ぶ
伊那市美篶の上川手区(北原伍区長)は13日夜、同地区の第3公民館で、市社会福祉協議会の出前講座「災害マップ」を利用した区民の分散勉強会を始めた=写真。27日までに各地で5回の分散会を開き、区民に理解を深めてもらう。
同区は本年度中に災害マップを制作するため、市社協の出前講座を活用した。初日は同公民館の近くに住む区民約40人が、地震などの災害被害を最小限に抑えるための「減災」の知識を学んだ。
社協関係者は避難所の設備は充実しているか、避難経路、危険箇所を把握しているかなど、災害事例から分かった抑えるべきポイントを説明。「阪神大震災では助かった人の75パーセントが顔見知りに救出された」とし、地域の助け合いが必要なことを強調した。
質疑応答では、一人暮しの高齢者や障害者ら災害弱者の場所を地図に盛り込むことは、プライバシー侵害になるとして、開示方法に工夫が必要との課題が上がった。
北原区長はあいさつで「地図が完成しなくても、災害時に地域で助け合うことができればそれでよい。普段から近所付き合いを深め、災害に備えるきっかけにしてほしい」とした。
各分散会後に区民にアンケートを取り、災害マップの制作、開示方法などを検討。9月にある上川手の防災訓練までに、区役員や民生委員らで完成させ、同訓練では大規模地震を想定し、マップに添った救助を実践することになっている。 -
それぞれ独自のテーマ追求 伊那谷写友クラブ作品展
伊那市を中心とした写真愛好者でつくる伊那谷写友クラブの第16回写真展は25日まで、伊那市荒井区錦町の市立図書館広域情報コーナーで開いている=写真。
発足13年目の同会の年一度の恒例展示。会員17人が、一人約3点ずつの約50点を出品。会員それぞれが独自のテーマを追求した写真に来場者の足が止まっている。
祭りに参加する人々の生き生きとした表情、高遠城址公園に咲いた満開の桜、南アルプスの山々に積もった雪など、季節を告げる写真が中心。ハエトリクモ、アカスジキンカメムシなどの昆虫や、ミヤマカタバミ、シナノコザクラなどの花の写真もある。
会員の撮った写真にコメントを載せた、月刊の会報も展示場に飾っている。
午前10時から午後7時(最終日は午後5時)。入場無料。 -
コアジサイ見ごろ
梅雨に入り、伊那市西春近にあるかんてんぱぱガーデンのコアジサイが見ごろをむかえている=写真。
目にする機会が多いセイヨウアジサイなどは、ガクが発達した「装飾花」が鮮やかに色付いたもの。装飾花を持たず、無数の小さな花が寄り集まるコアジサイは、同じアジサイ科でも違った味わいがある。
ひっそりと咲く素朴な美しさを写真に収めようとするカメラマンの姿も見られた。 -
みはらしの湯で和紙人形展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設・みはらしの湯は、艶やかな衣をまとった和紙人形や押し絵をロビーなどに展示にしている。和紙の温かさが伝わる作品約60点が、入浴客の目を楽しませている。
作品は、伊那市西箕輪の原藤子さんが教える「藤美会」の17人が手掛けた。メンバーは伊那市在住の60代後半縲・0代の女性が中心。
同じテーマの作品でも、製作者それぞれが少しずつアレンジを加えているため、個性豊かな人形や額装に仕上がっている。また、懐かしさが感じられる「そば打ち」「夏祭り」などをテーマとした作品もあり、見る人の心を和ませている。
帰り際に人形を見ていた女性は、一体一体をしっかりと見比べて「かわいいね」と話していた。 -
つどいの広場が開所
乳幼児親子がふれあい、自由に遊べる場所として14日、宮田村町2区の仲なかふれあいセンター1階に「つどいの広場」が開所した。村が社会福祉法人親愛の里(松川町)に事業委託。保育士の資格などを持った子育て支援員が常駐し、悩み相談などにも応じる。同センター内には福祉作業所もあり、関係者は「多くの人が集まる開かれた地域交流の拠点になれば」と期待を寄せている。
広場は間仕切りのない159平方メートルのカーペット敷きの空間で、滑り台やボールプールなどの遊具を設置。今後は利用者の要望も聞きながら、必要な設備を整備していく。
2人の支援員は乳幼児に詳しいだけでなく、福祉分野にも精通。交替で勤務する
利用時間帯は平日の午前9時から午後4時まで。
料金は年間登録制で千円(ただし、7月からの利用は750円、10月からは500円に減免)。村外者は1日100円(村内の人も利用可)となる。
ただし6月末までは無料。「お試し期間として多くの人に実際使ってもらいたい」と呼びかけている。
知的障害施設などを運営している親愛の里にとっては、初の子育て支援事業への参入。 この日の開所式で加藤孝正理事長は「親子だけでなく、住民が親しくやって来れる広場にしたい」とあいさつ。清水靖夫村長も「子育てや交流の中心地になれば」と期待した。
さっそく利用する親子の姿も目立ったが、ある母親は「同じ母親同士でこのような広場があったら、と話しはしていた。近いので利用したい」と語った。
「広場にあった名前を」と今月末まで愛称も募集中。広場や愛称に関する問い合わせは同広場85・5808、または村国保児童係85・5861まで。 -
【記者室】わらべうたで子育て
わらべうたが、小さい子どもを持つ母親の間で静かに広がり、良さが見直されてきている。南箕輪村図書館「ちいさなおはなしむら」のわらべうたは4年目。箕輪町公民館と子どもセンターは今年から講座「わらべうた」を始めた▼子どもが作り何百年という伝承のなかで磨かれてきたわらべうた。協調性や集中力が育ち、想像力が豊かになり、音楽も体の中に入る-と指導者は言う。一時廃れてしまったわらべうたには、大切なものが詰まっている▼一味違う子どもを育てよう-と、箕輪町は保育園に運動あそびと英語遊びを導入しているが、日時を設定しなくても出来るわらべうたもいいのでは。情緒豊かな子どもが育つのではないだろうか。(村上記者)
-
南箕輪南部小 児童顔面殴打で通学路を防犯診断
南箕輪南部小学校の女子児童が見知らぬ女に顔面を殴られた事件が発生したことを受け、伊那署は14日、村、学校、PTAらと協力し、通学路の安全対策のための防犯診断をした。不審者が潜みそうな暗がりなどの危険箇所を点検し、対策を検討した。
沢尻と南原地区の通学路上にある、中央道路の橋げた、西天竜用水路などの場所を、小嶋惣逸署長、唐木一直村長ら約25人が歩いて診断。これまで不審者が出没した箇所も診断し、安全構築へ向け、参加者の意識を高めた。
見通しの悪い場所に繁茂する樹木や草の除去、児童が横断する交通量の多い道路への横断歩道の設置、暗がりのある道への街灯の取り付けなどを検討。改善に向けて、村関係者は「できることからやっていきたい」とした。
事件は4日午前8時ごろ、沢尻の村道を歩いていた女児が、後ろからついてきた女に顔面と頭を殴られ、鼻血を出すけがを負った。女は20縲・0歳代で、ピンク色のタンクトップ、白っぽい色のミニスカート姿だったという。
伊那署管内で、本年に入って発生した不審者の声かけなどの事案は10件ある。 -
初心者マジック講座開講
南箕輪村公民館で14日、「初心者マジック講座」が開講した。幅広い年齢層に楽しんで参加してもらいたいと本年度、新たに公民館講座に加えた。受講生約10人が12月まで全7回、カードやロープなどを使った簡単にできるマジックを習得する。
初回は、講師の伊那マジッククラブ代表の伊藤権司さんが自己紹介を兼ねて手品を披露。次々と巧みな奇術を繰り出し、受講生を不思議の世界に引き込んだ。
マジックをするにあたっての原則を教わった後、伊藤さんの解説を交えながら、早速トランプや輪ゴムなどを使った手品に挑戦。「マジックは目の錯覚を利用して成り立っている。手際良く見せるから不思議に見える」との指導を受け、何度も繰り返し練習した。
老人施設などで披露したくて参加したという男性(64)は「不思議さがあるし、楽しいけど実際にやってみるとなかなか難しいね」と話していた。 -
南ア北部遭難対策協会総会
南アルプス北部地区山岳遭難防止対策協会の06年度定期総会が13日、伊那市長谷の仙流荘であった。関係者約30人が出席し、事業計画などを承認した。
新市発足に伴う会則改正で、会長を小坂樫男伊那市長とするなど役員を改選。小坂市長はあいさつで「山の安全と南アルプスを広く知らしめる活動をやっていかなければならない。責任は重いが頑張ってほしい」と述べた。
本年度は、ヘリポート設置のための調査、研究をする。現在、美和ダム分派堰(せき)付近と長谷黒河内の農村公園の一角を候補地にあげ、市と調整しながら年度内に設置場所を決める。
総会では、協会功労者として、北原豊さん、池上将人さん、西村潤さん、馬場浩祥さん(以上長谷)久保田浩二さん(高遠町)の5人を表彰。県山岳遭難防止対策協会長功労者表彰を中村徳彦さん(長谷)に伝達した。
受賞者を代表して、中村さんは「これを機にさらに精進し、訓練を積み重ねて期待にこたえたい」と決意を示した。 -
みはらしファームで「大豆を作ろうよ」
伊那市西箕輪羽広の農業公園「みはらしファーム」で11日、通年の恒例企画「みんなで大豆を作ろうよ」が始まり、上伊那内外から8家族20人余が参加して、大豆の種まきを体験した。
参加者たちは同公園が管理する約7アールの畑で、事前にたてられた18畝(一畝50メートル)に15センチ間隔で2粒ずつ手まきした。土まみれになりながら一生懸命作業に打ち込む子どもの姿もあり「早くおいしい大豆になって」と収穫を心待ちにしていた。
大豆の品種は国産のギンレイで、減農薬栽培を目指す。収穫量は約80キロを見込み、12月に豆腐作りを体験するほか、3月にはみそ作りに挑戦して、10キロの仕込みみそを持ちかえる予定という。
諏訪市から家族5人で参加した男性(36)は「子どもに、みそ作りの工程を最初から体験させ農業に触れてほしかった。収穫の喜びも実感してもらいたいし、最後まで楽しみです」と話していた。 -
荒井区公民館が絵手紙教室
伊那市の荒井区公民館は11日、「あらいいもの作り 絵手紙教室」を同区事務所(市駅前ビルいなっせ内)で開いた。
パソコンによるはがきが普及するなかで、手書きの温もりを再度認識しようと、6年目。絵手紙を始めて7年の経験をもつ区内の伊藤博さん(81)の指導で、各自が持ち寄った野菜や花々を題材に製作した。
「モノ全体を枠に収めようとするのではなく、特徴をとらえて描くといい」などとアドバイスを受けた参加者たちは、手に取った題材にじっくりと目を向けながら筆を動かした。やさしいタッチで描いた絵に、季節に合った言葉を添えて、心温まる作品に仕上げた。
初参加の女性(40)は「なかなか難しいですね。上手に絵手紙ができたら実際に送ってみたい」と話していた。 -
教員時代を過ごした上伊那の地でソプラノリサイタルを開く
安曇野市穂高
久保直子さん(41)教員時代を過ごした上伊那で、武満徹の没後10年を記念したソプラノリサイタルを開く。「お世話になった人たちへの感謝を込めたリサイタル。武満徹というと難しいイメージが強いけど、何気なく口ずさめるような旋律も多いんです。ほっとしながら聞いてもらえれば」と語る。
◇ ◇
小さいころから歌うことが好きで、中学、高校と合唱部に所属した。教員になってからも、合唱団に参加するなどして、歌い続けてきた。
日々の生活に支障をきたすほど心身を病んだのは2年前。激務による過労が原因だった。体力、気力とも困ぱいし、大好きな歌すら歌えない。自分は機械の部品のようなもので、代わりの存在なんていくらでもいる。私が私である必要はないんじゃないか竏秩B存在意義を模索し、不安と葛藤に苛(さいな)まれた。
そんな時、長野パラリンピックのゲストヴォーカリストを務めたスーザン・オズボーンのボイスセミナーがあることを知る。「癒しの歌」とも賞されるスーザンの美しい歌声には、前々から惹かれていた。また、セミナーは「自分の真実の声に出会う」をテーマ」としていた。自分の声や歌に出会うことが、生きること、歌うことを思い出すきっかけになるかもしれない竏秩B参加を決意した。
10日間に渡るセミナーでは、スーザンの歌を聴いたり、息を吸って声を出し方をひたすら練習した。
「単純な動作の繰り返しだったけど、一つのことに集中する中で、自分の内面をみつめるきっかけとなったんですね。私はこういう人間だったんだってことが明確になる中で『自分は自分でいていいんだ』って気付かせてくれたんです」。周囲に翻弄され続けてきた自分がいた。
心の中で何かが変化し始めていたある日、訪れた鹿児島県の病院で大きな台風に見舞われ、帰れなくなってしまった。外に出られない状況で「歌でも歌うか」と、ほかの患者と一緒に歌うことになった。何曲か歌った後「あなたいい声だから歌ってよ」と、促された。内輪以外の場でソロを披露したことはなかったが、思い切って歌うと、そこにいた患者はみな、涙を流しながら聞いてくれた。
音大も出ておらず、音楽家としてのキャリアもない自分には、人前で歌う資格などないと思っていた。しかし、「目の前で泣いている人が見えないの。そんな些細なことこだわることないじゃない」と諭されはっとした。命と向き合う人々の声援は、重みがあり、何よりも温かかった。 -
上伊那医師会報30周年記念誌の発刊
上伊那医師会(神山公秀会長)はこのほど、「上伊那医師会報発刊30周年記念誌」を発刊した。
会員への情報提供と会員相互の理解を深めることを目的とした会報は、毎月1度、欠かすことなく発行されている。
記念誌は、上伊那医師会報初版の発刊に携わり、04年度から上伊那医師会長を務めた伊藤隆一前会長のあいさつと、会員37人による寄稿で構成。30年を振り返っり、身の回りの出来事がつづられている。
また、月会報の1号から357号までをまとめたCD竏坦OMも完成させている。 -
みのわ祭りポスターコンクール審査
箕輪町みのわ祭り実行委員会広報宣伝部会のポスターコンクール審査が12日、町役場であり、優秀賞2点を選んだ。ポスター用は箕輪中1年3組の本田優衣さん、うちわ用は同2年5組の岡玲奈さんの作品に決まった。
応募は箕輪中美術創作部の部員から23点。部会長はじめ部会員7人が審査した。
ポスターは1千部作り、公共施設や商店、大型店など町内各所に掲示する。うちわは4千本作り踊り参加者に配るほか、事前のPRキャンペーンや当日祭り会場で配る。ポスター、うちわの完成は7月上旬ころの予定。 -
上伊那一斉 道路クリーン作戦を展開
県建設業協会伊那支部など5団体は13日、上伊那で一斉に「道路クリーン作戦」を展開した。構成団体や県・市町村の454人が道路沿いを歩き、ごみを拾い集めた。
そのうち伊那市は172人が参加し、28班に分かれて作業に当たった。2月に権兵衛トンネルが開通したことから、西箕輪の国道361号線を新たに加えた。
参加者はごみ袋を手に、紙類やプラスチックの破片など落ちているごみを拾った。
作業開始からそれほど時間がたたないうちに、ごみがたまり、参加者はなかなか減らないごみにあきれていた。
全体のごみ量は空き缶88袋、空き瓶43袋、可燃ごみ222袋、不燃ごみ230袋で、前年と比べて40袋多かった。
クリーン作戦は26回目で、県や市町村が管理する道路をきれいにしようと建設産業界の奉仕活動として取り組んでいる。 -
「いも焼酎みのわ」を愛する会 期待を込めて苗植え
箕輪町焼酎いも生産組合(柴正人組合長)が呼びかけた「いも焼酎みのわ」を愛する会のサツマイモの苗植えが11日、同町木下のほ場であった。参加者約15人は組合員らと一緒に苗植えに汗を流し、焼酎作りの一端を体験した。
焼酎ファンとともに作ろう竏窒ニ、組合が企画した初めての事業。本年度の作付面積335アールの一部の畑を利用し、一般参加者と一緒に苗植えと収穫の作業をする。参加者にはいも焼酎「みのわ」(720ミリリットル)1本のプレゼントもある。
この日は20、15アールの計35アールの畑に、約7千本のサツマイモ「紅あか」の苗を植えた。20アールの畑には約60メートルの畝が24本あり、参加者は腰を曲げながら疲れる姿勢で作業。友人ら数人と参加した倉田茂さん(49)は「おいしい焼酎になることを期待したい」と周りの人たちと会話を楽しみながら苗を植えた。
17日は、福与のほ場約100アールでも同様の作業がある。組合では参加者を募集している。問い合わせはJA上伊那グリーンセンターみのわ(TEL79・0636)へ。 -
手良小6年生「セーフティーリーダー」に委嘱
伊那署は13日、健全育成活動を推進して子どもの規範、防犯意識の向上を図る施策「わが家のセーフティーリーダー」に、伊那市の手良小学校の6年生26人を委嘱した。
6年代表の向山仁君は「集団登下校で安全を確保したい。6年生がリーダーとなって、もっと安全に生活できるよう、力を合わせていきたい」と誓った。
小嶋惣逸署長は「6年生を中心に、皆で自分たちの安全を守ることが大切。一年間頑張ってください」と呼びかけた。
「わが家のセーフティーリーダー」は子どもの立場から、防犯活動などへの参加を促すため、01年度から毎年、管内の小学校を指名。これまでの学校は、通学路の危険箇所の確認、「こどもを守る安心の家」への訪問、家族や下級生に対する防犯などの啓発活動竏窒ネどに取り組んできた。
本年は箕輪町の箕輪西小6年生も委嘱を受けている。
伊那署管内で本年あった声かけ事案は6月4日までに9件。前年は27件あり、特に下校時の午後3時縲・時、全体の約6割が発生している。 -
伊那北高校吹奏学部定期演奏会
伊那北高校吹奏学部(北澤実枝子部長、75人)の第51回「定期演奏会」が11日、伊那市の県伊那文化会館であり、ダイナミックな演奏で聴衆を魅了した。
一昨年までは文化祭に合わせて同校体育館で開いてきたが、50回の節目を記念して文化会館で開催した昨年の演奏会をきっかけに会場を移した。
本年度の全日本吹奏楽コンクール課題曲「架空の伝説のための前奏曲」や自由曲の「マリアの七つの悲しみ」をはじめ、「コパカバーナ」「ナスカ」など、4部構成で13曲を披露した。
幅広い年齢層に楽しいと思える音楽を届けたい竏窒ニ、年代別のヒット曲メドレーも取り入れた。「学園天国」「大都会」「負けないで」など、70年代から90年代までの懐かしい曲を奏でて会場を沸かせた。
吹奏楽部の迫力に満ちた見事な演奏に、詰めかけた多くの聴衆から一曲一曲に盛大な拍手が送られていた。 -
箕輪町警部交番連絡協議会総会
箕輪町警部交番連絡協議会(24人、小林紀玄会長)は12日夜、町内で06年度総会を開いた。事業計画などを承認し、交番所長から町の治安情勢について聞いた。
事業計画は、8月と12月の交番支援(ドリンク、カップ麺などの差し入れ)、1月の交番所管状況講演。
同協議会は、昼夜を問わず職務に励む警察の取り組みがあって安全・安心な暮らしができることから警察に協力しよう-と、95年に発足した。小林会長は、「会の趣旨を再認識し、会員からはさらなるご支援を、交番所員にはさらにご活躍をお願いする」とあいさつした。
町の治安情勢は交番所長が説明。06年5月末までの刑法犯発生状況は届出68件。車上狙い12件、万引き、器物損壊各7件、詐欺6件など。空き巣、忍び込み、事務所荒しは増加し、そのほかは昨年並みか減少で、自動販売機ねらいは減少した。バックホーや建設工具類が狙われていることから5月に交番速報を配っているが、協議会でも注意を呼びかけた。 -
伊那まつりのポスター決まる
伊那市の「第34回伊那まつり」ポスター原画審査会が13日、市役所であった。最優秀賞は西箕輪中学校2年の宮島愛さん。そのほか、優秀賞6点、佳作33点を決めた。
対象は市内6中学校の2年生。3月末に合併したことから、高遠町・長谷を含め357点と前年比1・5倍の応募があった。伊那のイメージキャラクター「イーナちゃん」、花火、竜を題材にしたものがほとんど。新市誕生で、高遠の桜や長谷のイメージキャラクター「孝ちゃん」も登場した。また、2月の権兵衛トンネル開通で、トンネルの入り口を取り入れたものもあった。
審査には、実行委員会総務広報委員ら10人余が当たり、作品を見ながら意見を交わし、入選作を決めた。
最優秀賞は、花火をバックに、うねる竜の上に法被姿の「イーナちゃん」が乗り、下方に権兵衛トンネルの入り口を描いた作品。
審査員の一人、高遠高校美術科・北原勝史教諭は「竜の動きで、画面に動きを作っている。花火の表現、竜の色でメリハリをつけ、全体的に華やかで楽しい伊那まつりの雰囲気を出している」と評価した。
最優秀賞のポスターは700枚作り、市内外の市役所・役場や観光施設に配るほか、応募作品をラミネート加工して市内の商店街などにはり出す。 -
大久保区民祭
宮田村の大久保区と大久保営農組合は11日、2年に一度の区民祭を大久保集落センターで開いた。ステージでは日本舞踊やフラダンス、バイオリンや大正琴などの演奏が次々に披露されたほか、趣向を凝らした数々のゲームやカラオケなどが多彩に催された=写真。センターの広場には実行委員らが作ったそば、五平もち、焼き鳥、フランクフルトなどを売るテントが軒を並べ、訪れた多くの家族連れなどでにぎわった。
区民祭は20年ほど前に盆のふるさとまつりと土地利用委員会の感謝祭を統合。以来、区を挙げての祭りとして定着している。 -
公民館地区館・分館役職員研修会
上伊那公民館連絡協議会は11日、公民館地区館・分館の役職員を対象にした研修会を飯島町の町文化館で開いた。上伊那各地から約200人が参加し、ひさかた風土舎=飯田市=代表の長谷部三弘さんの基調講演「私にとって、地域にとっての公民館竏茶Iンリーワンの地域づくり」を聞いたほか、レポート発表や分散会などで情報交換を行った。
基調講演で長谷部さんは、地域への帰属意識が薄れてきている農村部の現状に触れ「青年団、婦人会に続いて今は老人会が崩壊の危機に瀕している。これからの公民館、分館の活動のポイントは、教育と学習、行政と地域を縦横の糸として布を織るようにしてオンリーワンの地域をつくっていくことだ」と訴えた=写真。
中川村公民館大草分館社会部長の小沢健司さん、駒ケ根市の赤穂公民館町一区分館の分館長松崎眞明さんがそれぞれの分館の活動について発表し、参加者から大きな拍手を受けていた。