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県内の地価下落 下落幅は縮小
長野県は、7月1日現在の県内の地価を公表しました。
県全体では、商業地は19年連続、住宅地は15年連続で地価が下落しましたが、下落幅は縮小しました。
地価調査は毎年、県が実施しているものです。
今回は県内77市町村の基準地404地点で調査を実施しました。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内の商業地では、伊那市山寺のアルプス中央信用金庫伊那北支店付近が1平方メートルあたり5万4100円で、去年の5万7300円と比べ5.6%下落しています。
箕輪町の松島商店街の商業地は、3万7900円で去年の4万200円と比べて4.7%下落しています。
南箕輪村神子柴の商業地は3万1100円で去年の3万2800円に比べて5.2%下落しています。
住宅地の市町村別では平均で、伊那市が2.2%、箕輪町が4.0%、南箕輪村が2.3%下落しています。 -
伊那市長谷で雑穀料理づくりを体験
東京に本部を置くNPO法人のメンバーが18日、伊那市長谷で雑穀料理づくりを体験しました。
伊那市では、毎月17日を「い縲怩ネ雑穀の日」としてイベントを開催していて、この日もその一環で講座が開かれました。
参加したのは、東京に本部を置くNPO法人環境文明21です。
旧長谷村時代から交流があり、毎年秋にエコツアーで訪れています。
講座では、長谷で食を通した健康づくりの活動をしている長谷食文化研究会の2人が講師を務めました。エゴマを使った野菜の味噌和えや、きびを小麦粉に混ぜたおやきなど4品を作りました。
参加者は、「地域ならではの味を教えてもらい参考になった」と話していました。
環境文明21は、環境負荷の少ない社会をつくる事を目指すNPO法人で、今日はエコツアーの一環として他に、これからの自然エネルギーについて意見交換会を開きました。
メンバーらは、「豊かな社会を築く中で環境問題が置き去りにされてきた。原子力発電が問題となっている今、家庭や企業、個人がこれまでの考え方を変えるべき」と話していました。 -
箕輪町上古田の赤そば色付き始め
箕輪町上古田の赤そば畑では、そばの花が赤く色付き始めています。
赤そばはネパール原産で、日本でも育つように品種改良され、高嶺ルビーと名付けられています。
箕輪町上古田の赤そばの里は標高およそ900メートル、広さは4.2ヘクタールで赤いそばの花が一面に広がっています。
18日、箕輪町上古田で赤そば里開きが行われ、関係者がテープカットなどで祝いました。
この畑を管理しているのは、上古田の区民有志95人でつくる古田の里赤そばの会です。
会では8月におよそ200キロの種をまき、順備を進めてきました。
赤そばの里は箕輪町の観光スポットとなっていて、この時期、県内外から観光客や、写真愛好家が訪れます。
赤そばの見ごろは、今月下旬から来月上旬までで来月10日まで地元産の野菜や果物などの直売所が設けられています。
また10月の1日と2日は、上古田公民館で、手打ちそばの試食ができる、赤そば花まつりが開かれる予定です。 -
上伊那小学校 運動会ピーク
上伊那郡内の小学校では17日、運動会がピークを迎え、グラウンドには子どもたちの元気な声が響きました。
このうち南箕輪南部小学校では、近くの南原保育園との合同運動会が開かれました。
全校児童、全園児参加の、毎年恒例の風船飛ばしでは、今年から環境への影響を考え、日光で土に還る風船が使われました。
被災地を応援するメッセージなどが書き込まれた鳩の形の風船は、空高く上がっていきました。 -
中病地域公開がん講演会
伊那中央病院の第3回地域公開がん講演会が17日、伊那市のいなっせで開かれました。
がん講演会は、伊那中央病院が平成21年に地域がん診療連携拠点病院の指定を受けたことから、毎年開いているものです。
講演会には地域住民や医療関係者らおよそ250人が集まりました。
講師は、伊那中央病院の小川秋實名誉院長で、「がん治療と心のケア」をテーマに話しました。
小川名誉院長は、がんによって起こる体の痛みと心の痛みを減らす緩和ケアについて話しました。
緩和ケアでは、体の痛みはモルヒネを適切に使うことで抑えられると説明しました。
心の痛みについては、生きがいがあれば頑張れること、プラス思考だとマイナス思考の人より生存期間が延びることなどを話しました。
終末期のケアについては、「だれかが側にいることが肝心。親しい人が患者の手を握ったり体をさすることは効果絶大。ぜひやってほしい」と話していました。 -
被災地支援活動 報告会
8月にボランティアで被災地の支援活動を行った南箕輪村役場の職員が12日、報告会を開きました。
被災地で支援活動を行ったのは役場職員の有志5人です。
職員は、8月7日から9日までの3日間、岩手県山田町を訪れました。
報告会では、現地での映像や写真を使って説明しました。
山田町はホタテの養殖が盛んな町で人口はおよそ1万8,000人。
3月11日の地震で津波の被害を受けました。
職員達は、山田町にあるボランティアセンターで寝泊りをしながら、被災した家のがれき処理作業などをしました。
職員は、「まだまだ復興はほど遠い。継続的な支援が必要」などと現地で感じたことを話していました。 -
NEC問題 住民監査請求棄却
NECライティング伊那工場が閉鎖したことに伴い、補助金の返還などを求め住民有志が提出していた監査請求は、伊那市監査委員の監査の結果、棄却されました。
住民監査請求は、市民197人でつくるNEC問題市民の会が7月21日に伊那市監査委員に提出していたものです。
請求は、
▽白鳥孝市長がNECライティング株式会社に対し補助金およそ1億5,000万円の返還と、損害金およそ4億円の賠償を請求すること。
▽前市長の小坂樫男さんと現市長の白鳥孝さん個人に対して、損害金およそ4億円の賠償を請求すること
を、監査委員に対し勧告するよう行ったものです。
伊那市監査委員は、
▽伊那市がNECライティングに対し補助金全額返還を求めている民事調停が、現在も進行中であること。
▽現地点で市の損害金額は確定していないこと
などから、市民の会の請求を棄却としました。
市民の会は16日、伊那市役所で会見を開き「資料を出し説明してきたが、こういった結果になり残念」と話しました。
この結果を受け市民の会では住民訴訟を検討していく考えを示しています。 -
箕輪町防災講演会
箕輪町は、住民の防災意識を高めようと「想定外を生き抜く力についての防災講演会」を15日、箕輪町文化センターで開きました。
講演会は、東日本大震災の教訓から、災害に備えることの大切さを再認識してもらおうと、箕輪町が開いたものです。
会場には、住民およそ450人が集まりました。
群馬大学大学院工学研究科教授の片田敏孝さんが講師を務め、「想定外を生き抜く力」をテーマに、話をしました。
片田さんは、平成16年から岩手県釜石市の防災アドバイザーとして、地震発生時の避難などについて、市内の小中学校で指導してきました。
今回の震災では、釜石市は津波の被害を受けましたが、学校に登校していたおよそ3,000人の小中学生全員が避難することができました。
片田さんは「▽想定にとらわれるな▽最善を尽くせ▽率先避難者たれ」と、自身の考える避難3原則について話しました。
他に、「想定外を生き抜くためには、ハザードマップや過去の経験などの想定にとらわれてはいけない。その状況下で最善の策を尽くすことが大切」などと話していました。
なお、伊那市教育委員会では市内の全小中学校を対象に東日本大震災発生時の避難行動について調査しました。
その結果、「自主的に避難行動をとった」という児童や生徒は、小学校で57%、中学校で42%となっています。
他に、「教師が即座に避難行動の指示を出した割合」は、小学校で61%、中学校で67%となっています。
教諭が気付いた点として、「▽地震が起きた際、児童はすでに机の下に避難していて、日頃の訓練が活かされていること▽今後も自主的に避難行動をとれるよう訓練を重ねていくこと」などを挙げています。 -
敬老の日に合わせ唐木村長らが敬老訪問
9月19日の敬老の日にあわせ、南箕輪村は、88歳と90歳以上のお年寄りを対象に唐木一直村長らが敬老訪問をしました。
5月に100歳の誕生日を迎えた南原の小坂美志子さん宅。
唐木村長が祝い状や祝いの品を届けました。
小坂さんは、長男夫婦と3人暮らしで、新聞に毎日目を通し、読書が趣味だということです。
唐木村長から祝い状などを受け取るとはっきりとした口調でお礼をいい、会話を弾ませていました。
南箕輪村の88歳以上のお年寄りは、278人で、そのうち6人が100歳以上。最高齢者は、106歳だということです。
村の全人口に占める65歳以上の割合は、19.82パーセントで、県下1若い村となっています。 -
歯の衛生に関する図画・ポスターコンクール審査会
上伊那歯科医師会などによる歯の衛生に関する図画・ポスターコンクールの審査会が15日、伊那市西町の上伊那歯科医師会館で開かれました。
コンクールには上伊那の小中学校から809点の応募がありました。
伊那ケーブルテレビジョン放送エリア内では、最優秀賞に伊那北小学校5年の矢野妙さん、西箕輪小学校5年の伊藤大晟君の作品が選ばれました。
優秀賞には東春近小学校6年の三澤瞳子さん、長谷小学校5年の中山さや香さん、南箕輪中学校2年の三好愛美さんの作品が選ばれました。
最優秀賞と優秀賞に選ばれた17作品は、来年6月の県のコンクールに送られます。 -
パカパカ塾 モンゴルから義援金預かる
箕輪町一の宮のNPO法人ハーレンバレーパカパカ塾は、交流しているモンゴルの遊牧民から、東日本大震災への義援金を受け取りました。
15日は、パカパカ塾の春日幸雄理事長らが、義援金を受け取った経過などを説明しました。
パカパカ塾では、塾に通っている小中学生をモンゴルの遊牧民の住居に数日間滞在させてもらい、交流する活動を2004年から行なっています。
この活動により、子ども達の生きる力が養われているということです。
そのほか、塾の会員が購入した馬を、遊牧民に預かってもらい、預かり金を遊牧民に支払うホースオーナー制度で、遊牧民の子ども達の教育費を支援してきました。
馬を預かっている遊牧民達は、東日本大震災で、日本が甚大な被害を受けたことを知りました。
今年の夏も小中学生とともに春日理事長がモンゴルを訪れた際、義援金を預かってきたということです。
義援金は、19人から20万トゥグルグが寄せられました。日本円に換算すると1万2500円程度ですが、1万トゥグルグで、1週間分の労働賃金に値することから、非常に貴重な志だということです。
パカパカ塾では、日本赤十字社を通して、義援金を被災地に送りたいとしています。 -
伊那市西箕輪地区の戦没者追悼式
伊那市西箕輪地区の戦没者追悼式が16日、招魂碑がある羽広の仲仙寺で行なわれました。
西箕輪社会福祉協議会が主催した追悼式には、遺族や関係者50人が参加し、戦死者の霊を慰めました。
西箕輪社協の小林光豊会長は、「御霊の安らかなご冥福をお祈りする」と式辞をのべました。
仲仙寺境内にある招魂碑には、日清、日露、太平洋戦争で戦死した217人の名前が刻まれています。
伊那市遺族会の赤羽要会長は、「戦後66年、悲惨な戦争を2度とおこさないよう後世に伝えていかなくてはならない」とあいさつしました。
招魂碑前では、読経にあわせて、遺族や追悼式参列者が焼香し、手を合わせていました。
西箕輪遺族会の伊藤文直会長は、「時間の経過とともに遺族の参加も少なくなってきているが、追悼式を通じて戦争がない社会の大切さを伝えていきたい」と話しました。 -
太鼓集団「大太坊」全国大会に向け稽古に熱
伊那市西春近のまつり工房を拠点に活動する太鼓集団「大太坊」が西日本大会で優勝し、全国大会への出場権を獲得しました。
現在、メンバーは大会に向け熱の入った稽古を行っています。
大太坊は総勢16人の男女で構成されていて、今月4日に愛知県で開かれた大会で優勝し、全国大会出場を決めました。
大会には、およそ40団体の出場応募があり、そのうちビデオ審査を通過した12団体が出場しました。
大会の審査は会場に訪れた観客の投票方式で行われ、大太坊が最も多い支持を集め優勝しました。
リーダーの武井亨さんは、優勝を喜ぶ一方、全国で勝つためには、さらなる技術向上が必要だと話します。
大太坊はその前身となる太鼓集団「むげん隗」を含めると20年の歴史があり、これまで数多くのコンテストで優秀な成績を収めてきました。
全国大会は12月に埼玉県で開催される予定で、東西の大会を勝ち抜いた8団体が出場することになっています。 -
郵便局で強盗防犯訓練
箕輪町の東箕輪郵便局で14日、強盗が押し入ったとの想定で防犯訓練が行われました。
訓練では強盗役の警察官が、局内にいた女性客を人質にとり、現金を渡すよう要求していました。
局員は、防犯マニュアルに従い現金を小出しにするなどして警察が来るまでの時間をかせいでいました。
犯人が逃走したあと、局員らは駆け付けた警察官に犯人の特徴などを話していました。
伊那警察署管内では去年伊那市内の郵便局に強盗が押し入り、現金60万円が奪われる事件が発生しています。
管内の郵便局では月に1度、強盗を想定した訓練を行っていて、いざという時に慌てず行動できるよう、備えたいとしています。 -
いなっせ管理組合が訓練
万が一に備え伊那市のいなっせ管理組合は13日、救急救命講習などを行いました。
いなっせ管理組合では、毎年、春と秋に訓練を行っていて、13日は、いなっせ内の飲食店の関係者や市の職員など40人が参加しました。
指導には、伊那消防署の署員があたり訓練用の人形をつかって救急救命法について学びました。
胸の圧迫では「膝を立てて真っすぐ伸ばし自分の体重をかけてしっかり押す事」と署員からアドバイスを受けていました。
参加者達はひとつひとつの動作を確認しながら救命法について学んでいました。
いなっせ管理組合では訓練を通していつ起こるか分からない災害に備えていきたいとしています -
懐かしい電車の模型などを展示
伊那北駅開業100周年記念事業の一環で、伊那市のタウンステーション伊那まちで13日から懐かしい電車の模型などを集めた大鉄道展が始まりました。
展示されているのは、ジオラマや80分の1の電車模型などです。
展示したのは伊那市で洋服店を営む尾崎晃一さん(69)です。
尾崎さんは、50年ほど前から趣味で電車模型などを集めています。
当時飯田線で動いていた模型を始め駅の行き先がかかれたサイドボードなど様々です。
13日は、伊那小学校の4年正組の子ども達が訪れていました。
子どもたちは、尾崎さんに質問したり、駅の中で使われていた鉄道電話で友達と話をしたりしていました。
懐かしい列車の模型などが並ぶ大鉄道展は9月25日までいなっせ前のタウンステーション伊那まちで開かれています。 -
第39回伊那まつり写真コンテストの表彰式
第39回伊那まつり写真コンテストの表彰式が13日行われ、入選者に賞状などが贈られました。
最優秀の推薦に選ばれた伊那市西箕輪の久保田昌宏さんの作品「彩花(いろどり)」は、伊那まつり市民踊りの際に撮影されたもので、祭りの賑わいがあらわれている点などが評価されました。
13日は、伊那市役所で表彰式が行われ、伊那まつり会長の白鳥孝市長から入選者に表彰状が手渡されました。
コンテストには、20人から82点の応募があり、そのうちの25作品が入選しました。
白鳥市長は「躍動感ある写真が多く、1人ひとりの笑顔あふれる瞬間が上手くとらえられていた」と話しました。
作品が推薦に選ばれた久保田さんは「来年は40回の記念の年。これからもいい写真が撮れるようがんばりたい」と喜びを語りました。
入選作品は、30日金曜日まで伊那市役所市民ホールで展示されます。 -
雅秋園でぶどう狩り始まる
箕輪町福与の果樹園「雅秋園」で13日からぶどう狩りが始まり、開園を待ち望んでいた親子連れらで賑わっています。
雅秋園では、90アールの広さの敷地にナイヤガラやデラウエアー、コンコードなどが植えられていて、この3品種については一日中ぶどう狩りを楽しめます。
13日は、オープン初日ということもあり、午前中だけでおよそ100人が訪れました。
毎年訪れているという南箕輪村の子育てサークルの親子33人は、たわわに実ったぶどうをとって、実りの秋を満喫していました。
今年は、春先に花の開花が遅れたため、例年より5日ほどオープンが遅れたということですが、夏の気温が高く甘味が増し、粒も大きめということです。
雅秋園のぶどう狩りは、入場料大人500円、小学生250円となっていて、10月初旬まで楽しめるということです。 -
東日本大震災から半年 宮城県気仙沼市の現地報告
東日本大震災の発生から半年の11日、宮城県気仙沼市の現地報告が伊那市の伊那図書館で行われました。
8月に宮城県気仙沼市を訪れた伊那図書館の平賀研也館長ら2人が報告をしました。
平賀館長は、「気仙沼市の図書館は建物が被害を受け、安全な部屋だけで業務を行っている。本を仕分けして貸し出す余裕がなく、全国から送られてくる支援の本を断っているのが現状」と話しました。
図書館の再建はまだ先の話で、インターネット上に図書館が必要とするボランティアなどが掲載されていることを紹介していました。
また、気仙沼市出身で、伊那市在住の野溝清美さんが現地報告をしました。
野溝さんは気仙沼出身者を中心とした復興支援団体、リアス気仙沼で活動しています。
気仙沼は、がれきの撤去が進んでいますが、建物など何も無くなった場所は時が止まってしまったようだと話していました。
野溝さんは、「支援は先が長い。皆さんのお力を貸してほしい」と協力を呼び掛けていました。 -
愛嬌たっぷり パカパカ杯
ポニーレース、パカパカ杯が11日、箕輪町一の宮のパカパカ塾 馬場で開かれ、ユニークなレースが繰り広げられました。
動物との触れあいを通して、豊かな人間性を育てようと活動しているNPO法人伊那ハーレンバレーが毎年開いていてね今回が節目の10回目となります。
台風の影響で1週間遅くなりました。
レースには、約30頭のポニーが出走し、愛嬌たっぷりのレースが展開されていました。
パカパカ塾理事長の春日幸雄さんは、「触れて、乗って、ポニーと一緒になって、そのよさを体験してもらいたい」と話しています。 -
煙で合図 狼煙リレー
戦国時代に活用された、煙を使った通信手段「狼煙」のリレーが伊那市西春近などで10日に行われました。
午前9時、伊那市西春近にある「物見や城」と呼ばれる山で、地区住民などの手により狼煙が上げられました。
戦国時代、伊那谷では武田信玄が情報伝達のために狼煙を活用していました。
物見や城も信玄が使っていた狼煙場のひとつとされています。
狼煙リレーは、狼煙を復活させようと、また地域住民に物見や城を身近に感じてもらおうと、西春近自治協議会が行ったものです。
物見や城のほか、西春近北小と南小でも狼煙があげられました。
また同じ時間に中川村の陣場形からも狼煙が上げられ、参加者が確認していました。
狼煙は、当時と同じようにわらや杉を使ってあげられ、子ども達が煙を絶やさないよう木をくべていました。
参加した小学生は「昔の人は煙で合図を出していてすごい。とても大変だったと思う」と話していました。
西春近自治協議会の橋爪俊夫会長は「物見や城は狼煙場に使われていた歴史ある場所。こういったイベントを通じて地域がひとつになり、地域活性化に結びついていったらうれしい」と話していました。
西春近自治協議会では物見や城の活用のひとつとして、狼煙場の歴史が残る他地区とも協力しながら狼煙事業を続けていきたいとしています。 -
エコチル調査知って 秋のエコチルフェスティバル
環境が子どもの成長や発達に与える影響を調べるエコチル調査をより多くの人に知ってもらおうと、秋のエコチルフェスティバルが10日、伊那市の伊那文化会館で開かれました。
会場にはおよそ80人が集まり、エコチル調査の進捗状況などを聞きました。
エコチル調査は、生活環境物質や生活習慣が子どもの成長や病気とどのように関係しているかを調べるもので、今年1月31日にスタートしました。
伊那中央病院と駒ヶ根高原レディスクリニックが対象で、3年間にわたって出産予定の調査対象者を募り、子どもが13歳になるまで調査を続けます。
10日は、エコチル調査甲信サブユニットセンター長で信州大学医学部の野見山哲生教授が、進捗状況を報告しました。
上伊那地域で協力を求めるのは年間904人で、9月3日現在、妊婦373人が調査に同意しています。
野見山教授は、「エコチル調査は次世代への贈り物。成功させて、日本に、世界に調査結果を反映させたい」と話していました。 -
消防ウォークラリー
子どもたちが楽しみながら防災について学ぶ「消防ウォークラリー」が10日、伊那市のウエストスポーツパーク管理センターで行われました。
ウォークラリーは、消防署員の意見発表から採用されたイベントで、今回初めて行われました。
遊びながら消防活動を体験してもらい、子ども達に防災の意識を持ってもらおうというものです。
5人1チームで、この日は12チーム60人が参加しました。
AEDや炊き出し、消火器の使い方など、合計14ブースが設けられ、子ども達が楽しみながら防災について学んでいました。
このうちバケツリレーでは、子ども達が渡し方や並び方などより早く水を運ぶ方法を考えながら体験していました。
参加したある子どもは「とても楽しかった。この体験を役立てられるようにしたい」と話していました。
伊那消防署の武井修副署長は「みんな楽しみながら積極的に参加してくれた。この中から、災害が発生した時にリーダーになって動いてくれる人が育ったらうれしい」と話していました。 -
伊那弥生ヶ丘高校恒例の音楽会
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校恒例の音楽会が9日、伊那文化会館で開かれました。
音楽会では、1年生から3年生までの19クラスが、早朝や放課後を利用して行ってきた練習の成果を披露していました。
音楽会はクラスマッチ方式で行われ、審査の結果、最優秀賞には「HOZHO」を歌った3年E組が選ばれました。 -
秋桜パッチワークキルトの会の作品展
秋桜パッチワークキルトの会の作品展が9日から、伊那文化会館で開かれています。
会場には、ベットカバーなどの大きな物からバックなどの小物まで、会員30人の作品およそ100点が並べられています。
作品展は、会員の発表の場にしようとおよそ4年ぶりに開かれました。
この日に合わせ2年前から制作に取り掛かったということで、大型の作品が多くならんでいます。
中でも、娘のプレゼントとして作ったこのベットカバーは、縦横2メートル以上あります。
秋桜パッチワークキルトの会の作品展は、11日日曜日まで伊那文化会館で開かれています。
期間中、午前11時から午後2時までは、生地や小物などの販売も行うということです。 -
竜南保園児がジャンボしゃぼん玉づくり
伊那市の竜南保育園の子どもたちは8日、大きなしゃぼん玉作りに挑戦しました。
8日は、竜南保育園の園児のほか、竜南子育て支援センターの子ども達もシャボン玉づくりに挑戦しました。
この大きなしゃぼん玉づくりを提案したのは、子どもが竜南保育園に通っている、角 美千代さんです。
大きなしゃぼん玉液は、水と洗濯のり、グリセリン、食器洗剤を混ぜて作ります。
直径30センチほどの輪も、角さんの手づくりです。
園児たちは、最初は苦労しているようでしたが、慣れてくると、次々に大きなしゃぼん玉を飛ばしていました。
年長の担任の原春美さんは、「子どもたちは、しゃぼん玉が大好きで、普通のしゃぼん玉でも遊んでいますが、大きなしゃぼん玉に、みんな大喜びです」と話していました。 -
社会福祉法人みおつくし会とアザレア法律事務所 社員の子育て応援宣言登録企業
伊那市御園でつくしんぼ保育園を運営する社会福祉法人みおつくし会と、西町に法律事務所を置くアザレア法律事務所は、県の制度「社員の子育て応援宣言」登録企業となりました。
5日は、つくしんぼ保育園で登録証の交付式があり、南信労政事務所の増田隆司事務所長から、つくしんぼ保育園の宮田克思園長に登録証が手渡されました。
社員の子育て応援宣言は、事業所が従業員の仕事と子育ての両立をサポートする取り組みを宣言するものです。
みおつくし会では、産休や育児休暇の取得を奨励する事などを宣言しています。
アザレア法律事務所は、子どもの学校行事に参加するための休暇制度を新たに設けました。
この制度の登録企業は、県内で123社、上伊那では12社となっています。 -
故中山秀幸さんの写真掲載の林道バス導入
山岳写真家、故中山秀幸さんの写真を掲載した伊那市営南アルプス林道バスの新車が導入されました。
7日は伊那市長谷の南アルプス林道バス営業所に関係者が集まり新しいバスがお披露目されました。
新しいバスは、購入費がおよそ1千万円で29人乗りとなっています。
バスの後ろには伊那市美篶の山岳写真家で2年前に亡くなった中山秀幸さんが撮影した塩見岳の写真が掲載されています。
中山さんは南アルプスを中心に山の写真を撮影し、その中でも伊那市最高峰の塩見岳が特に気にいっていたということです。
写真は、縦61センチ、横137センチで秋の塩見岳を写したものです。
中山秀幸さんの奥さんの広美さんは、「夫のことを覚えていてくれたことを感謝します。この写真を見た人が塩見岳に登りたいと思ってくれればうれしいです。」と話していました。
林道バスは11月初めまで運行し、南アルプスは10月中頃に、紅葉が見ごろを迎えるということです -
「歩いてきた道の思い出」発刊
伊那市手良中坪の住民でつくる、中坪の歩み研究委員会は地区内80歳以上のお年寄りが人生を振り返っての証言をまとめた冊子「歩いてきた道の思い出」を発刊しました。
発刊は中坪の歩み研究委員会発足15周年記念事業としておこなわれたものです。
「歩いてきた道の思い出」は委員会が毎月発行している地域誌「中坪の歩み」に掲載されてきたお年寄りの証言をまとめたもので86人分が紹介されています。
中坪はおよそ170世帯、9つの常会があり各常会から委員を1名ずつ出し、取材から出版まで行っています。
委員会会長の高橋忠さんは、人生に戦争という厳しい時代をはさみ生きてきた人たちは様々なことを教えてくれると言います。
10年前「中坪の歩み」で自らの人生を綴った、三沢幸子さんです。
三沢さんは大正2年生まれの99歳。中坪で一番の高齢者です。
ひ孫2人を含む4世代で暮らす三沢さんは、足腰も丈夫で家族に大切にされ暮らしています。
三沢さんは20歳の時に中坪に嫁ぎ、蚕の品種改良などの仕事をしていたこと。
当時は盛んだった養蚕業が衰退していったこと。
夫が戦地から無事に戻り嬉しかったことなどを記しています。
委員会では中坪の歩みの発行をこれからも続け、地域の結びつきを深める一助にしていきたいとしています。
高橋さんは、一人一人の歴史の重みが現在の中坪の歴史を築いてきたと話しています。
中坪の歩み研究委員会による「歩いてきた道の思い出」は1冊500円で販売されています。 -
普通救命講習会
9月9日の救急の日を前に、箕輪消防署は普通救命講習会を4日、箕輪町文化センターで開きました。
講習会は、万が一の際に適切な対応がとれるよう、箕輪消防署が住民を対象に毎年この時期に開いているものです。
4日は、住民17人が参加し、心臓マッサージのやり方やAEDの使用法などを学びました。
指導にあたった署員は「緊急時は混乱してしまいがちだが、落ち着いてやることが大切です」などとアドバイスしていました。
参加したある女性は「仕事上年輩の方と接する機会が多いので、参加してよかった」と話していました。
箕輪消防署では、要望があれば地区行事や事業所などでも講習会を開くということです。