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みはらしファーム「麦秋まつり」
伊那地域の麦畑で収穫時期を迎え、伊那市のみはらしファームで22日、「麦秋まつり」があった。麦わらを使った工作や、屋外でのパン作りなど麦にちなんだイベントを地元や名古屋方面など県外から訪れた家族連れが楽しんだ。
パン生地を竹に巻きつけ直火で焼くアウトドアでのパン作り体験は、均等に焼けるように火の上で竹を回し、小さな子どもたちも焼きたてをうれしそうに味わった。
麦わらを使った虫かご「ギスかご」作りも人気で、巻貝のように曲線を描くかご作りに大人も挑戦。見本よりも小さく仕上がってしまったが、それでも風情あるギスかごに満足の様子だった。
麦の穂を織り込んだ裂き織作り、麦わらのストローでシャボン玉飛ばしなど各施設の楽しい企画に加え、麦の実りを喜び、来場者に麦の穂のプレゼントもあった。 -
上伊那で土砂崩落や床下浸水など
上空の寒気の影響で23日、局地的に雨が降り、上伊那では土砂崩落や床下浸水などがあった。23日午後5時半現在、人畜への被害は出ていない。
天竜川上流河川事務所によると、天竜川水系中田切第4砂防えん堤工事現場で土砂崩落が発生した。幅20メートル、高さ30メートル、崩落量1200立方メートル。下流に砂防えん堤があるため、下流への影響はなかった。
伊那市では、高遠町の国道152号線沿いを中心に9戸の床下浸水、長藤黒沢や藤沢水上の市道への土砂流出、長谷の倒木1件などがあった。
長野気象台によると、高遠町の21日午前9時縲・3日午後4時の総雨量は138ミリ。藤沢ではひょう交じりの雨が降ったという。
浸水した信州高遠美術館は午後1時過ぎ、北側のドア下から雨水が入り、一気に5メートルほど流れ込んだ。ぞうきんでふき取る余裕もなく、職員ら約10人がプラスチック製などのちりとりで水をすくい、バケツに入れて外へ出したり、土のう20袋を積み重ねた。
館内の喫茶店は下水道が逆流したためか、深さ2メートルの水がついた。
職員は「こんなことは88年の開館以来、初めて」と驚いた様子。
22日まで開催した「辻村八五郎遺作展」の作品の運び出し作業のため、休館日だった。作品への影響はなかった。
長野気象台によると、24日は梅雨前線が日本の南海上に南下し、活動が弱まり、晴れ時々曇り。 -
上村町自主防災訓練
伊那市山寺の上村町自主防災会(河合邦房会長)は22日、上村町との共催で08年度第1回の自主防災訓練を白山神社周辺で開いた。雨の中だったが住民約80人が参加し、県の地震体験車で地震の怖さを体験したほか、可搬ポンプなど防災備品を使った訓練に励んだ。
今回は、地震の怖さを体験することで万一に備えたいと、県危機管理防災課に依頼し地震体験車を呼び、住民が地震の揺れを体験した。
また、自主防災会の備品が有事に機能するように、住民にどんな備品があるか知ってもらい、さらに使い方を覚えてもらうため、消火、救出救護、避難誘導、給食給水の各班ごとに訓練に励んだ。可搬ポンプや消火栓を使った訓練のほか、建物倒壊などで人が挟まれたときなどのためチェーンソーで丸太を切って使い方を覚えるなどした。
上村町では3年前に川がはんらんした際に自主防災会が活躍した経験があるが、会員が変わるため、「定期的に訓練をし、防災意識を高める必要がある」(河合会長)と、入梅時期に防災訓練、秋に救護訓練をしている。 -
宮田村消防団がポンプ操法・ラッパ演奏大会で日ごろの訓練の成果を披露
宮田村消防団(平沢成己団長)は22日、ポンプ操法大会とラッパ演奏大会を開いた。3分団総勢185人が出場。各班に分かれ、ポンプ車操法、小型ポンプ操法、ラッパ演奏の技術を競い合う中、ポンプ操法では第2分団第3部が、小型ポンプ操法では第3分団第3部が優勝し、群大会への出場を決めた。
大会は技術向上を図り、団としての結束力を強めることなどを目的として毎年開催している。
今年はあいにくの雨となったが、団員らは声を掛け合いながら迅速に行動。日ごろの練習の成果を披露し合っていた。
平沢団長は「大会を通して、正しい技術を身に付けるとともに、各団のチームワークを養ってほしいと考えている。それぞれ日ごろの訓練の成果が出ている」と話していた。
結果は次の通り。
◆ポンプ車(1)第2分団第3部(2)第2分団第2部
◆小型ポンプ(1)第3分団第3部(2)第1分団第2部(3)第1分団第3部
◆ラッパ(1)第3分団(2)第2分団(3)第1分団 -
うちょうらんを育てる会が村花、ウチョウランの展示会開催
中川村の「村花・うちょうらんを育てる会」(会員16人、中飯寿勝会長)は22日、「第26回うちょうらん展示会」を同村のショッピングセンター「チャオ」で開いた。園芸品種のほか、会員らが鉢植えで育てた自生のウチョウラン14点が並び、訪れた人たちの目を楽しませた=写真。
ウチョウランは中川村の村花。しかし、山野草ブームなどの影響で村内にあったウチョウランは絶滅寸前の状態になり、同会が中心となって花の増殖などに努めてきた。
それに合わせて、普段あまり見ることのないウチョウランの姿を多くの人に知ってもらおう竏窒ニ展示会も開催。今年も花の時期を迎え、展示会を行うことになった。
気候の影響もあり、今年の開花は少し遅れているというが、花は1カ月ほど楽しめる。 小ぶりで優しい色合いをした花の姿は人気が高く、中飯会長(68)=大草=は「自然の中ではほとんど見られなくなっている状況。多くの人にウチョウランを知ってもらえたら」と話していた。 -
ゲンジホタルの観察会開催
駒ケ根ゲンジボタル祭りに合わせて21日夜、駒ケ根市のおもしろかっぱ館はゲンジボタルの観察会を開いた。市内から7組の親子が参加。ゲンジボタルの生態について学んだほか、実際に同市中沢にある水辺の楽校を訪れ、飛び交うゲンジボタルを観察した=写真。
ホタルの観察会は親子ふれあい事業の一環として同館が毎年開催している。ゲンジボタルの生態に関する勉強会では、オス、メスとも寿命が半月しかないこと、メスの方がオスより遅れて成虫になることなどを学習。
その後、実際にゲンジボタルがいる水辺の楽校へ。今年はあいにくの雨で、飛んでいる姿が観察できるか心配する声もあったが、現地では数十匹のホタルが川辺に沿って光を放っており、「サービスで出てきてくれたのかな」などと話ながらホタルの観察を楽しんだ。
ゲンジボタルは今月末まで楽しめる。 -
西町区防犯講演会
伊那地区防犯協会西町支部はこのほど防犯講演会を伊那市の西町公民館で開いた。伊那警察署生活安全課の亘浩幸課長による防犯に関する話のほか、今回は長野検察庁伊那支部統括検務官の西沢春彦さんによる裁判員制度についての説明があった。
「うちは大丈夫という安心感は危険。危機感を持って欲しい」と亘課長。振り込め詐欺や悪質な訪問販売に対する注意を呼びかけ、「小さい時の癖は大きくなっても抜けない」と子どもに対するしつけの重要性を訴えた。
裁判員制度の説明では、ビデオ上映による概要の説明後、西沢さんが詳細を説明。
来場者からは「死刑の判決にもかかわることになるのか」「難しい用語などを理解できないのではないか」「表面的にはわからないが、実は不適合な性質の人が裁判員になることはないか」などさまざな質問があった。
長野地方検察庁は、希望団体には裁判員制度の説明会を随時開いていく。
申し込み、問い合わせは長野地方検察庁企画調査課(TEL026・232・0746)または長野地方検察庁伊那支部(TEL72・3092)へ。 -
長野県防犯協会連合会会長表彰および長野県万引防止対策協議会連合会会長表彰伝達
このたび長野県防犯協会連合会(村井仁会長)から伊那市長谷の西村静子さんが、長野県万引防止対策協議会連合会(渡辺晃司会長)からアピタ伊那店が、それぞれ会長表彰を受けた。20日、伊那警察署を訪れた西村さんとアピタ伊那店の橋本康彦店長に篠田彦雄署長が表彰状を伝達した。
西村さんは02年2月から防犯ボランティア団体「伊那エンジェルス隊」の隊員として委嘱を受け、地域の防犯活動に取り組んでいる。伊那エンジェルス隊として委嘱を受ける以前は、高遠地区交通安全協会長谷支部で活動。支部長を務めた経験もある。エンジェルス隊の活動と並行して、長谷小学校の児童たちの登下校時の見守りにも参加。子どもたちが自宅の近くを通ると声をかけ、子どもたちの安全に気を配った。
「最初のころは下を向いて通っていった子どもたちからも、最近では、ありがとうございます、いってきまーす、なんて声が返ってくる」と西村さん。表彰受けた感想を「みなさんが安心して住めるような地域になるよう、これからも努力していきたい」と話していた。
アピタ伊那店は05年から伊那署が選定した万引き防止モデル店として積極的に万引き防止対策に取り組んできた。07年からは青少年の非行防止や地域住民の防犯意識を図るため、「心のパトロール員」を企画立案。地域住民に「心のパトロール員」として買物をする際に腕章を付けてもらい、万引き防止を図ってきた。現在、パトロール員として10人が同店から委嘱を受けている。
橋本店長は「大型商店としての責任を感じている。これからもできることがあれば積極的に協力していきたい」と話していた。 -
箕輪町消防団協力事業所表示証交付式
箕輪町消防団本部(箕輪消防署内)で18日、4月から始まった箕輪町消防団協力事業所表示制度の表示証交付式があった。平沢豊満箕輪町長から町内の12事業所に表示証と認定証が渡された。
同制度は、事業所の申請により町長が要綱に定める基準の適合などを審査し認定すると、協力事業所として表示証を交付。表示証は施設などに表示できる。表示有効期間は認定日から2年。優遇措置として県の消防団活動協力事業所応援減税、長野県建設工事等入札参加資格の優遇などが受けられる。
箕輪町消防団の平沢久一団長は「現在消防団員の9割はサラリーマン。もし大きな災害が起こったときには連日の出動となり、企業のみなさんにはご迷惑をかけるかと思いますが、今後ともご協力お願いします」とあいさつ。
表示証の交付は事業所からの申請があり、町長が認定次第随時行っていく。
同制度の認定基準は▽従業員のうち2人以上が消防団員(町内外問わず)で、従業員の消防活動に積極的に配慮している▽災害時などに事業所の資機材等を消防団に提供するなど協力している▽消防団活動に協力することで地域の消防防災体制の充実強化に寄与している竏窒フいずれかに適合していること。
該当する事業所は箕輪町消防団本部(TEL79・0119)へ問い合わせを。
今回認定を受けた事業所は次の通り。
▽マルエイ▽キョウデン▽アルプス中央信用金庫箕輪支店▽浅川建設工業▽セイコーエプソン松島事業所▽NTN長野製作所▽箕輪興亜▽箕輪町役場▽伸光製作所▽興進製作所▽エプソントヨコム伊那事業所▽上伊那農業協同組合箕輪町支所 -
南箕輪村消防 村で初めての信大生団員
南箕輪村消防団の信大生団員が初めて、選手として村ポンプ操法大会(29日・大芝の湯駐車場)に出場する。現在は大学院農学研究科修士2年で、卒業したら故郷・新潟県に戻るつもりだ。自分にとって最初で最後の大会。自ら役を買って出た。「ただ学生をやってるだけでは味わえない体験。足を引っ張らないよう頑張りたい」
村消防団第4分団第1部(沢尻)に入団して2年目。信大生団員の第一号だ。「1年目は順応するのに精いっぱいで、見てるだけだった」。今年こそはと部長に願い出て、部として出場する小型ポンプ操法の代表4選手の一人になった。役割は吸水の準備をする2番員。仲間たちと5月中旬から早朝練習に励んでいる。
「机に向かって勉強するだけが学生の仕事ではない。アルバイトをしたり、地域の人と会話したりと、いろいろな経験が社会に出たときに役立つと思う。消防団に入って、有事の際に自分が何をすればよいか考えるきっかけにもなった」
農学部森林科学科2年生時、中山間地を中心に被害を出した新潟県中越地震が起きた。震源地に近かった同県魚沼市の実家は一部損壊。「南箕輪村にいて何もできなかった。今戻っても迷惑をかけるだけ」。そんな折、3年生から中越地震の現地調査チームに加わることとなり、地域住民や復旧に携わる人たちの思いに触れる機会があった。「現場の防災研究や消防団の大切さを知った」
4年生時には、長野県などを中心に発生した豪雨災害で住民が避難しているとき、大学では授業をしていたことを「大学と村の連携が取れていない」と実感。「(有事の際には)学生でも何かできないか」と考え、村役場の紹介で修士1年から消防団に入った。
「地元の人とのかかわりが強くなった。自分の家と大学を往復する日々の中で、自分がどこか地域と隔離されている思いがあったが消防団に入団し、地域の一員になれている実感がある。新潟に帰っても、消防団には参加したいと思っている」
現在は、農地の復旧や農山村の今後のあり方などについて研究。森林、農地、集落が一体的となった農村づくりを目指すため、卒業後は、地元の建設会社に就職し、現場サイドから理想を現実のものにしていきたいと話す。 -
交通安全子ども自転車伊南地区大会
駒ケ根市の市民体育館で21日、小学生を対象とする「交通安全子供自転車大会」の伊南地区大会があった。赤穂小学校の5、6年生9人が出場。安全走行、走行技能、筆記テストの総合点で競い合った結果、第1位となった6年生の北島達成君(11)=北割二区=ほか、6人が来月12日に長野市である県大会に出場することになった。
大会は児童らへの安全教育を図るとともに交通安全への意識を高めることなどを目的として県警察本部などが開催している。
そのうち走行技能を見るテストでは、八の字型に置かれたシートからはみ出ないように走ったり、一列に並ぶピンの間をジグザグに走行するようになっているが、児童らはこれまでの練習を思い出しながら一つひとつの障害を上手にクリアしていた。
今大会で1位となった北島君は「優勝できると思っていなかったので嬉しい。県大会でも優勝を目指して頑張りたい」と喜びを語った。
県大会出場者は次のみなさん。
◇北島達成、倉田真優、神谷真帆、熊谷佳奈、井口聖菜(以上6年)米山響(5年) -
「水」をテーマに、環境を考えよう
信州高遠青少年自然の家で21日、環境を考える「エコ・キッズ・プロジェクト」が始まった。「水」をテーマに、年間を通して水と触れ合う実践活動を展開する。
このプロジェクトは、環境に対する関心を養い、環境と自分のかかわりを考えようと国少が初めて企画したもの。市内をはじめ、岡谷市、茅野市の小学校5、6年生7人が申し込み、来年2月まで6回の日程で、国少周辺や諏訪湖の水調査、水をきれいにする簡単な道具作りなどに取り組む。
初回は、食物連鎖の説明を受けたあと、ネイチャーゲームをしながら敷地内の硫黄沢を観察。小学生は木に聴診器を当てて水を吸い上げる音を聞いたり、地面に置かれたぬいぐるみなど自然にないものを探したりと楽しみながら自然に親しんだ。
岡谷市の井出直輝君(11)は「生態系が1つでも崩れたらだめだということが分かった」と話した。
次回は7月19日の予定で、牛乳パックなどを利用して水めがねや透視計を作り、川の様子を調べる。
定員に余裕があるため、あと3人を募集。申し込みは、国少(TEL96・2527)へ。 -
子ども科学工作教室
「すもうロボットを作って遊ぼう」竏秩B子どもたちに科学やもの作りに興味を持ってもらおうと、地域産業の振興に取り組む伊那テクノバレー地域センターは21日、第3回子ども科学工作教室を伊那市西箕輪の伊那技術形成センターで開いた。上伊那北部地域の小学4縲・年生34人が参加し、赤外線センサー搭載の「すもうロボット」を組み立てた。電子部品などを製造する上伊那10事業所の従業員29人が指導員として参加し、製作の指導や補助に当たった。
ロボットは力士をイメージしたもので、腕を振りながらキャタピラで走行する。赤外線センサーにより前方の障害物などの有無を判断し、スイッチの切り替えで、障害物に向かって行くモードと、避けて走行するモードが選べる。
ロボットのキットの箱を開けた子どもたちは部品の多さに「意外と大変そう」とやや不安げな表情。それでも「慌てずにきちんと作っていけば必ず動くからね」という指導員の励ましを受け、説明書を見たり、指導員のアドバイスを受けたりしながら、ニッパーやドライバーを使って1つ1つの部品を丁寧に組み付けた。
伊那市伊那部の4年生男児(10)は「プラモデルはたまに作るけど、こんなに難しいのは初めて。その分、完成して動くのが楽しみ」と話し、真剣な顔つきで製作に取り組んでいた。 -
「てくてくけんこう広場」始まる
南箕輪村公民館の新学級「てくてくけんこう広場」は22日始まり、初回が同村の南部小学校体育館であった。村民の健康増進が目的で、村住民福祉課と松本大学との共同事業。30縲・0代の女性を中心とした参加者20人が12月まで、ウォーキングや講習などで自己管理方法を学んでいく。
松本大学人間健康学部の根本賢一准教授を講師に迎え、脂肪燃焼、筋力アップなどに効果があるといわれる、早歩きとゆっくり歩きを繰り返す歩き方「インターバル速歩」を学習。このほか、健康管理のための調理実習などを月1、2回のペースで行う。
参加者はインターバル速歩を日常生活の中で実施し、健康増進を目指す。県の08年度地域発元気づくり支援金(138万円)を受け購入した運動量計測器(参加者20人分)で計算した歩数や消費カロリー数などを月1回収集し、それぞれのデータとしてまとめていく。
初回、参加者たちは学級終了後の血圧や腹囲、体重などと比べるため身体測定を実施し、根本准教授の健康講話を聞いた。根本准教授は「運動は正しくやらなければ効果は返ってこない。頭で理解し、体で感じながら学んでいってほしい」と話した。
松本大学の根本准教授の話を聞く受講生ら -
自転車リレーで「平和」訴える
医師や看護師が平和を訴えながら自転車リレーする「2008信州反核平和自転車リレー『いっちょこぎますか!』」が21、22日、長野竏樗ム田6区間217キロで行われた。県民主医療機関連合会に加盟する病院の有志職員が企画。2年目の今回は日数、走行距離ともに規模を広げた。
松本竏忠コ諏訪(50キロ)を走った前年10月の同イベント参加者約50人に対し、今回は約2倍の参加。上伊那からも多くの職員が地元を走った。各中継点となる県民医連の病院などでは引継ぎ式があり、手打ちそばの振る舞いやコーラス披露などの催しで交流した。
参加者はそろいのオリジナルTシャツや横断幕、のぼり旗なで平和をアピールしながら走行。上伊那生協病院の事務山浦孝予さんは「普段は平和について考える機会が少ないので、イベントに参加しながら意識が高まっていけば」と話していた。
ゴールを目指し、中継点となる上伊那生協病院(箕輪町)をスタートする参加者たち(22日) -
母の日の大切なバラ、何者かに抜き取られ心痛めて
母の日の夫から妻へのプレゼントで自宅に植えたバラの苗木を、何者かが掘り出して持ち去り、宮田村新田区に住むこの夫妻が悲しんでいる。周辺には同じくバラをはじめガーデニングに親しむ家庭も多いことから、被害が広がらないようにと気を揉む毎日だ。
広域農道沿いに住む三沢博さんが、5月の母の日に妻の和子さんに贈った「モダンタイム」「ブルーバユー」の2種の苗木。
農道に近い自宅敷地内に植えて大切に育てていたが18日朝、抜き取られているのを博さんが見つけた。
「育つのを楽しみにしていたのに残念」と夫妻。近隣では同様の被害の報告は聞かれないというが「これ以上被害が増えないように」と悲しみを抑えて願っている。 -
村保健補導員がゴミ処理場を研修視察
宮田村保健補導員会(代田香代子会長)はこのほど、同村内のゴミも搬入される伊南行政組合不燃物処理場(駒ケ根市)と中央清掃センター(伊那市)を研修視察した。ゴミ処理の現場を肌で感じ、意識を高めた。
不燃物処理場では分別の努力によって、資源化が進む現状にふれ「これからも家庭できちんとゴミを分け、出すようにしていかないと」と再確認していた。 -
消防救助技術大会展示訓練、激励
第27回県消防救助技術大会(21日、松本市)の「引き揚げ救助訓練」の部に出場する伊那消防組合(組合長・小坂樫男伊那市長)伊那消防署チームは大会を翌日に控えた20日、訓練の成果を同署で披露した。出場チームのメンバーは激励に訪れた小坂組合長らを前に、積み重ねてきた訓練で培ったきびきびとした動きを見せた。
「引き揚げ救助訓練」は、高さ7メートルの塔の下にいる要救助者のもとに空気呼吸器を背負った隊員が駆け付け、いかに安全に素早く引き揚げて救助できるかを競うもの。同署によると、今大会の優勝予想タイムは85秒前後というが、普段の訓練では82秒台を出すチームも緊張のためか、この日のタイムは87秒。メンバーは「優勝を狙う力は十分ある。落ち着いてやれば結果はついてくるはず」と翌日の大会に向けて意気込みをみせていた。
大会には県下14消防本部から計81チームが出場し、引き揚げ救助、ほふく救出、ロープブリッジ救出、はしご登はん、ロープ応用登はん、ロープブリッジ渡過の各競技でそれぞれ優勝を競う。県大会で1位となったチームが関東大会(7月31日、千葉県)の出場資格を得る。
小坂組合長は「訓練の成果を十分発揮し、素晴らしい成績で関東大会出場を」と激励した。 -
大森祥吾展
伊那市旭町のはら美術で24日まで、辰野町出身の画家、大森祥吾さん(60)=東京都あきる野市=の個展を開いている。信州の風景のほか、フランスやギリシャなどヨーロッパの風景を描いた油絵約60点を展示している。
中央画壇で活躍する大森さんの3年ぶりの個展。「高校生まで暮らしたなじみのある信州の風景は、親近感がある」と、春先のまだ雪が残るころや、秋の稲田などを描いた作品に加え、今回は高遠城址公園の桜など「桜」を描いた作品も多い。
大森さんはこれまで、桜を描くことはあまりなかった。「桜は微妙な赤なので、あるときは赤く見えたり、あるときは白っぽく見えたり。どんな色にしたらいいか決断できなかったが、最近挑戦してみようと思って描いた」といい、「春の高遠」(50号)などがある。
作品は0号から50号まで。水彩や素描も数点ある。「私が見た伊那谷の良さを皆さんに見ていただき、伝わればいいなと思う」と話している。
今年は還暦と絵描きを志して40年の節目の年で、13日には故郷の辰野町に油絵の風景画3点を寄贈した。 -
きょう夏至
21日は、1年のうちで昼間の時間が最も長い「夏至」。
20日は梅雨前線が関東甲信地方に伸び、雲が広がったものの、湿度が高く、蒸し暑い1日で、伊那の最高気温は29・5度だった。
伊那市の竜東保育園では、園児たちが園庭に出て水遊び。保育士がバケツにくんだ水を園児にかけると、「きゃー」と声を上げながら飛び回った。園庭に川を作ったり、一輪車に水をためたりと服が濡れるのも気にせず、夢中になっていた。
長野気象台によると、7月中旬までの長期予報は平年に比べて晴れの日が多く、気温は平年並みか低い見込み。 -
運動援助プログラム
幼児期における運動援助プログラムを開発した柳沢秋孝松本短期大学教授が南箕輪村で講演した。この30年間で子どもの遊びの種類や運動量は大きく変化。「キレやすい」子どもが増えたことにつながっているという▼現代の子どもは室内でテレビゲームなどの一人遊びに夢中。集団遊びで培うコミュニケーション能力の低下がキレる原因の一つとなっている。柳沢教授は「幼児が体を動かせる環境を大人たちで作ってほしい」と訴えている▼人間は10歳までに全身的な神経配列を終えるとされているため幼児期の運動は重要だ。子育ての時間がないと、遊び相手としてテレビゲームを買い与えられては子どもがかわいそう。わが子と一生かかわっていく親の責任は大きい。(布袋宏之)
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信大生が村消防団ポンプ操法大会に出場
南箕輪村の温泉施設「大芝の湯」駐車場で29日に開く、村消防団ポンプ操法・ラッパ吹奏大会に信州大学農学部の学生が初出場する。出場する学生は2人で、小型ポンプ操法の部にエントリーした同消防団第4分団第1部(沢尻)の代表選手として大会に臨む。
消防団活動に取り組むのは、大学院農学研究科修士2年の五十嵐啓介さん(24)=新潟県出身=、森林科学科森林コース3年の松村泰代さん(20)=静岡県出身=。五十嵐さんは村消防団員として初の信大生で入団2年目、松村さんは入団1年目となる。ともに地域住民との交流の一助になればと活動している。
代表4選手のうち五十嵐さんは、小型ポンプで水槽から水をくみ上げる準備をする2番員、松村さんは1本20メートルのホース2本を伸ばして放水する1番員を務める。五十嵐さんは「地元に帰っても経験が生かせるよう練習したい」。松村さんは「男子団員に見劣りしないよう頑張りたい」と意気込んでいる。
大会に向け5月中旬から始まった早朝練習には、松村さんと同時期に入団した同大学森林科学科森林コース3年の細川奈々枝さん(20)=香川県出身=も参加。「周りの団員に助けてもらいながらだが毎朝充実している」と練習のサポートに懸命だ。
第4分団第1部の清水健部長は「3人とも練習にはまじめにきており、頼もしい戦力として育ている。大会では練習の成果を発揮するため、思いっきりやってもらいたい」と期待している。
大会に向けて早朝練習に励む信大生2人。ホースを伸ばしているのが松村さん、後方で小型ポンプに駆け寄っているのが五十嵐さん -
津野さんが『日本百名山』の出版に合わせ、木曽駒ヶ岳、空木岳を撮影した作品5点を駒ケ根市に寄贈
駒ケ根市出身の写真家・津野祐次さん(62)が18日、駒ケ根市役所を訪れ、津野さんが撮影した木曽駒ヶ岳、空木岳の写真で構成された『最新版 週刊日本百名山17号 木曽駒ヶ岳 空木岳』(朝日新聞社出版)と、同誌に掲載した写真パネル5点を寄贈した=写真。
『最新版日本百名山』は全国にある100の山々を全50巻に分けて紹介している雑誌で、5月15日に発刊となった17号は、中央アルプスの木曽駒ヶ岳と空木岳を特集している。 山の写真はを担当した津野さんは今回「地元の駒ケ根市に」と、その本を寄贈。同時に残雪が残る空木岳や夏の木曽駒ヶ岳など、四季折々の美しい情景をとらえた5点も寄贈することにした。
杉本幸治市長は「こうして見ると改めて自然の素晴らしさを感じる」と話し、感謝の言葉を述べた。
また、津野さんは「中央アルプスは2つもの山が日本100名山となっている。ぼくは駒ケ根に生まれ育ったので、余計に嬉しい」と話していた。 -
戸草ダム見送りに反対の声
国土交通省天竜川上流河川事務所(伊藤仁志事務所長)は18日夜、今後30年間の天竜川流域整備の指針となる「天竜川水系河川整備計画」についての意見を聞く「天竜川上流河川懇談会」を伊那市役所で開いた。地元伊那市の住民を中心に約80人が参加。住民からは国が打ち出した伊那市長谷の戸草ダムの建設見送りに強く反対する意見が多数上がった。
同事務所は学識経験者を集めて開いた「天竜川流域委員会」(16日、名古屋市)に示した整備計画の「たたき台(骨子)」の概要について説明。戸草ダム建設には1千億円かかるのに対し、美和ダムの機能強化なら300億円竏窒ネどとした。
住民からは「美和ダムは完成から50年近くたつが、寿命はどのくらいなのか」「建設費1千億円というが、被災額は5千億円ぐらいになるのでは」「つい数日前も戸草ダム予定地付近で崩落があったことを知っているか。机上で決めるのでなく、現地を調査して判断してもらいたい」などの意見が出た。
参加者は8グループに分かれ、各テーブルに置かれた流域の航空写真にそれぞれの意見を記入した付せん紙を貼り付けながら意見交換した。ダム建設を求める参加者らは「金のが理由なら、国土交通省は治山、治水をやめろ」「美和ダム上流についての配慮がまったくない」「もっと住民の意見を聞いて計画を立ててほしい」など、強い調子で意見を述べた。
一方で「美和ダムでうまくやってくれるのならそれでもいい」「河川環境に影響がなければ、建設はどちらでもいい」などの声もあった。
意見は同事務所が取りまとめ、次回(7月)の流域委員会で報告、審議する。整備計画は年内での策定を予定している。 -
箕輪町長が長野県消防救助技術大会出場者を激励
長野県消防救助技術大会が21日、長野市の長野県消防学校で開かれる。18日、箕輪消防署を訪れた平沢豊満町長は同署から大会に出場する消防士を激励した。
「肩に力を入れずに常日頃の力を発揮して、がんばってください」と平沢町長。
選手を代表し田中哲也さんが「ベストをつくしたい」と決意表明。
9人の選手たちは冬期は各自個人訓練を、4月上旬から全体での訓練を積んできた。
田中さんは「訓練塔施設が新しくなったので、設備などハード面に負けないよう、内容を充実していい結果を出せればと思う」と話していた。
箕輪消防署からは、個人種目の「ロープブリッジ渡過」に2人が、チーム種目の「ロープブリッジ救出」「ほふく救出」にそれぞれ1チームずつ出場する。
ロープブリッジ渡過はロープをすばやく渡る技術を身につける訓練。水平に張った20メートルのロープを往復する。
ロープブリッジ救出は、1チーム4人。隣のビルから侵入し、要救助者を救出する訓練。ロープを渡り、要救助者を確保し、救出ロープにつり下げ、けん引。その後、隊員もロープを渡り脱出する。
ほふく救出は1チーム3人。地下街などで煙にまかれた要救助者を迅速に救出する訓練。1人が空気呼吸器を装着し、8メートルの煙道を検索し、要救助者発見後、要救助者を屋外まで救出。その後、隊員2人が要救助者を安全位置まで搬送する。
大会出場選手は次のみなさん
▽ロープブリッジ塔過=内堀佑樹、押野大樹▽ロープブリッジ救出=小平秀明、市村裕一、小森和弘、田中哲也▽ほふく救出=工藤健介、荻原大輔、北原義明 -
大芝高原まつりのポスター図案など決まる
南箕輪村の第23回大芝高原まつりをPRするポスター、うちわ、パンフレットの図案が決まった。17日夜、村役場でまつり実行委員会が選定会を開き、地元中学生の作品31点からポスターに金田理紗さん、うちわに宮本瑶子さん、パンフレットに永井あかりさんの作品を選んだ。
図案は南箕輪中のわくわくクラブ美術部の31人が一人1作品ずつ応募。同実行委員会の副委員長、顧問、事務局ら11人が審査員となり、最優秀賞3点(ポスター、うちわ、パンフレット)、優秀賞4点、佳作10点の入賞計17点を決めた。
美術部顧問の辻やよい教諭は「全体的にバックは例年通りの黒が多いが、構図は美術力の高い、新しいものがある。子どもたちにとって大芝まつりには特別な気持ちが込められている。細かいところまで見てほしい」と話していた。
ポスターは200枚作成し、村内の公共施設、飲食店などに掲示。うちわは6千本を作り、村報(8月号)と一緒に1本ずつ全戸配布する。
入賞者は次のみなさん(カッコ内は学年とクラス)
【最優秀賞】 ▽ポスター=金田理紗(2年1組)▽うちわ=宮本瑶子(1年1組)▽パンフレット=永井あかり(1年5組)
【優秀賞】 倉田愛実(3年1組)竹松鈴佳(2年1組)本郷未樹(2年3組)溝口晶子(2年4組)
【佳作】 福沢萌(3年1組)奥村茉奈美(3年2組)薄田葵(3年3組)山崎瑞希(2年2組)上田玲奈(2年3組)竹本香月(2年4組)三浦夏海(2年4組)赤堀優未(1年1組)橋本采果(1年3組)藤田優衣(1年4組)
ポスター・金田理紗さん(中学2)
うちわ・宮本瑶子さん(中学1)
パンフレット・永井あかりさん(中学1) -
赤穂小児童が学校給食に農産物を提供している生産者と給食交流
普段食べている野菜を作ってくれている農家さんはどんな人?竏秩B
駒ケ根市の赤穂小学校の3、4年生が18日、学校給食用の農産物を出荷している地元生産者6人を迎え、給食を食べながら交流した。生産者を囲んだ児童らは、野菜に関する質問や疑問などを投げかけた。
取り組みは、児童と生産者に顔の見える関係を築いてもらうために赤穂学校給食センターが毎年行っている。
今年は同センターに野菜を提供している同市にある丸駒市場の生産者組合の4人のほか、同じく野菜を提供している2人の生産者が同校を訪れた。
そのうち4年2組は、キャベツやハクサイなどを提供している小松原登さん(80)=上赤須=と交流=写真。 「野菜はおいしいけど、嫌いなものもある」などと話す児童に、「ニンジンなど、色の濃い野菜は栄養があっておいしいよ」と語りかけていた。
小松原さんは「みんなにしっかり食べてもらおうと野菜を作っている。駒ケ根は両方にアルプスがあって住みやすく、そこで採れた野菜はどこにも引け劣らない味。それを子どもたちに食べさせてあげたい」と話した。
昨年度実績で、地元食材が学校給食に用いられた比率は平均約41%。なるべく地元の農産物にこだわり、食材がそろいにくい季節でも、なるべく近い地域でとれた食材を使うように心がけている。 -
「ブラジル移民100周年の日」に、青年海外協力隊訓練所でブラジル人学校の生徒たちがブラジル文化を披露
駒・
日本人がブラジルに移住して100年の節目の日に当たる18日、伊那市のブラジル人学校「コレージョ・デザフィオ」(飯島ヨシムネ校長)で学ぶ小学2年生から高校1年生までの36人が駒ケ根市にある国際協力機構(JICA)青年海外協力隊訓練所を訪れ、ブラジルの伝統的な格闘技・カポエイラとサンバを一般の人たちの前で披露した。
同イベントは、以前に同施設と訪れた飯島校長が「今度はブラジル文化を知ってもらいたい」と提案し、今回初めて実現したもので、この日は子どもたちが普段学校で学んでいるブラジル文化の一部を披露。 -
新テッポウユリ出荷始まる
種から育てる新テッポウユリの出荷が飯島町本郷で始まった。
伊南管内では飯島町七久保を中心に約10軒が栽培、関西、関東、中京方面に出荷している。
飯島町本郷の林茂雄さんは45アールで栽培、現在、据え置き(2年目)のユリの出荷作業に追われている。つぼみのふくらみ加減を見ながら、2縲・日後に開花しそうなものを選び、切り取っている。
「今年の開花は遅れ気味だが、まずまずの出来」と話している。
新テッポウユリは12月にハウスに種まき、翌年の8月から開花。秋には球根ができ、2年目の花は7月に咲き始める。花が終わるとその球根は廃棄される。
##(写真)
新テッポウユリが出荷はじまる -
南箕輪村公民館「父の日の親子工作講座&遊び講座」
南箕輪村公民館は15日、「父の日の親子工作講座&遊び講座」を南箕輪村民センターで開いた。村内の子どもや保護者など16人が参加。みはらしファーム「工房COO」の佐野博志さんから指導を受け、手づくり玩具に挑戦した。
まず最初に作ったのは、紙で作ったプロペラを割り箸に挟んだ輪ゴムで飛ばす玩具。参加者たちは佐野さんに教わりながら、慎重に作っていった。
佐野さんが「忘れないうちに今度は、自分だけで作ってみよう。妹や弟やクラスの子にも教えられるようにね」と言うと、子どもたちは「大丈夫かな」と心配そうな顔。最初に作ったものを参考にしたり、保護者に聞いたりしながら、なんとか完成。
続いてトイレットペーパーの芯を使った風車風の玩具に挑戦。トイレットペーパーの片端に9カ所の切れ目を入れてねじり、先端に紙片で羽を付けていく。
父親にトイレットペーパーの芯を押さえてもらい、ハサミで切れ目を入れていく子どもや、「なんか違うなあ」と完成品を見てどこが間違っているのかと、首をひねる子どもの姿もあった。
参加者たちはほかにも、クルクルと回りながら飛んでいく紙飛行機にも挑戦した。