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インドアラジコン飛行会
駒ケ根工業高校ラジコン愛好会(竹内浩一会長)は11日、第12回小型電動ラジコン飛行機インドア飛行会を駒ケ根市の同校体育館で開いた。上伊那各地のほか、遠くは塩尻市や飯田市から愛好家約10人が訪れ、それぞれ持ち寄った愛機を思う存分飛ばした。参加者はコントローラーを手にして飛行機やヘリコプターを真剣な表情で操縦=写真。宙返り、背面飛行、きりもみやホバリング(空中停止)などの特殊飛行を見事に決めて仲間から賞賛を受けていた。中には館内に張られたワイヤーに気がつかずに機体を引っ掛けて墜落させてしまう参加者もあったが、慣れた様子で手早く修理すると再び飛行を続けた。
竹内さんは「初心者の参加も大歓迎。せっかく機体を買ったのにうまく飛ばなくて悩んでいる人の相談にも喜んで応じます」と愛好者の参加を呼び掛けている。 -
春の高校駅伝に向け600個のプランターで花の準備が進む
1カ月あまりに迫った「春の高校伊那駅伝2007」に向け、伊那市振興公社では大会トラックに飾る花の準備を進めている。約600個のプランターが並ぶハウスの中では、黄色やピンク色の花々が咲き始め、一足早い春を演出している=写真。
3月に開催する春高駅伝のトラックを演出する花を育てている同公社では例年、開催日に合わせて開花するように水やりや温度管理をしている。
最も難しいのは花の開花時期を大会前後に合わせること。夜間はストーブをたくなどして凍らないようにしているが、暖冬となった今年はいつもより若干早めに開花した。また、今年は折り返し地点となる東部地区にも花を飾るため、プランター数を増やした。
現在ハウスではパンジー、ビオラなどが見ごろを迎えており、今後はピンク系のシバザクラが咲き始める。 -
信州高遠美術館「アートスクール展」
伊那市高遠町の信州高遠美術館は25日まで、ギャラリー展「アートスクール作品展」を開いている。スクールの生徒たちの絵画と陶器合わせて40点余を展示。個性あふれる作品が来場者の目を引いている。
スクールは同美術館の主催。美術館や芸術に親しんでもらおうと、10年以上前に始めた。風景画や人物画、陶芸などの内容で年10回ほどあり、洋画家の竹内徹館長をはじめ、地元在住の作家が講師を務めている。
今回初めて発表の機会を設け、昨年度と今年度の生徒約20人が絵画33点、陶器10点を出品。学んだ成果を堂々と披露している。
絵画は、公園風景、和服姿の女性、牛骨などといった風景や人物、静物を、油彩やアクリル、デッサンなどさまざまな画法で表現。陶芸は地元伝統の「高遠焼き」を継承する講師のもと、湯のみや皿、花器を仕上げた。
竹内館長は「完成度の高い作品もあるし、・ス上達途上・スのおもしろさを感じることができる」と話す。
午前9時縲恁゚後5時(最終日は3時・火曜日休館)。入館料は一般500円、小中学生150円。問い合わせは、信州高遠美術館(TEL94・3666)へ。 -
伊那消防署 住民対象に上級救命講習会開く
伊那消防署は、一般を対象とした、乳児、小児、成人の全年齢層に対しての応急手当の方法を学習する上級救命講習会を、今年から、日本のBLS(1次救命処置)のガイドラインが変ったのに合わせた内容で開いている。
上級救命講習の内容変更は、心肺蘇生法が、胸骨圧迫と人口呼吸の処置回数が15対2から30対2になったことや、AED(自動体外式除細動器)の使用が成人だけでなく小児にも使えるようになったなどの点。講習会では、変更した内容を確認しながら、止血法や異物除去などの方法を学習する。
署員は「新しい講習内容になったので、以前に受講したことのある人も、もう一度受講してほしい」と呼び掛けている。
昨年9月からは、最低月1回のペースで普通救命講習も開いている。詳しい問い合わせや、各救命講習への参加申込は、伊那消防署(TEL72・0119)へ。
上級救命講習で新しい内容の講習を受ける一般参加者ら(10日、伊那市役所) -
【記者室】村づくりに若い力を
村が発展し輝くために何が必要か-。南箕輪村の役場職員労働組合と商工会の両青年部が初の交流会で意見を交わした▼課題に大芝高原のPR不足、特産品の販売戦略などが挙がり、「村は何かするときにまとまりがない」と指摘した。今後に向けては、若い世代の連携による村の売り込み、環境活動など前向きな意見があった▼若い視点で村を見つめた建設的な意見が多く、1度で終わるのはもったいない。青年部は交流会を継続したいとしている。村づくりのためには当然若い世代の力も必要になる。是非とも交流を続け、環境活動でごみ拾いを一緒にやるなど一歩ずつ取り組むと同時に、交わした意見を村に提言するなど、村づくりに関わっていってほしいと思う。(村上裕子)
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県伊那文化会館で舞台裏たんけん隊
舞台を身近に感じてもらおう竏窒ニ伊那市の県伊那文化会館は11日、「舞台ウラたんけん隊オペラ編」を開いた。家族連れなど約40人が参加。普段は見ることができない舞台裏を楽しんだ。
毎年催しているイベントの一つ。昨年は舞台劇の裏方役などを体験してもらったが、今年はオペラ公演を想定した舞台裏体験を企画した。
まずは5分程度のデモンストレーション公演を行い、その公演がどのように作られたのか舞台裏を見学。舞台より低い位置に設置される「オーケストラピット」では、演奏者の背の高さに応じて床を下げる幅を調節していることなどを学び、実際に指揮者やコンサートマスター、演奏者などを体験した=写真。
また、幕を一瞬の間に落とす舞台装置を見学。幕を落とすひもを引っぱった赤穂小学校の馬場諒太君(10)は「面白い手ごたえだった」と話していた。 -
伊那市防災講演会
伊那市は、6月から県が運用する「土砂災害警戒情報」などについて学ぶ防災講演会を12日、市駅前ビルいなっせで開いた。区長や自主防災会の関係者ら約220人が参加し、同情報の運用に向けて設置した検討委員会に携わった北沢秋司信州大学名誉教授=写真=の説明を聞いた。
北沢名誉教授によると、土砂災害警戒情報は、長野地方気象台と県が連携して検討を進めてきたもので、都道府県と気象庁が共同で発表する新たな防災情報。大雨による災害の恐れがある時、市長村長が避難勧告などを発令する際の判断や住民の自主避難の参考になる。
北沢名誉教授は「県と気象台が協議して警戒を解除するが、ここで注意しなければいけないのは、避難命令の解除は地域にとって一律ではなく、その地域を知る区長らの判断が重要となる」と注意した。
防災、防犯をテーマに1年ごと交互に開く、10年ほど続く恒例の講演会。昨年は、新潟中越地震を題材に防災講演会を実施したが、昨年、発生した7月豪雨災害があったため、災害発生時に被害を軽減する力となる自主防災会の育成強化を図るために2年連続で開いた。 -
【囲碁のプロ棋士に内定 大澤健朗さん】
「もう囲碁なんかやめようかな」
昨年の今ごろ、プロを目指して10年近くたつのにいまだに夢をかなえられない自分のふがいなさに苦しんでいた。生まれつき楽観的であまり悩んだり考え込んだりしないたちだったが、この時ばかりは真剣に悩んだ。
小学4年生の時に囲碁を覚え、6年生で2段を取った。同じ駒ケ根市出身のプロ棋士下島陽平さんにあこがれてプロになろうと固く決意し、日本棋院中部総本部の院生試験に挑戦して合格。小学校卒業と同時に名古屋市に部屋を借り、希望に満ちて始めた院生生活だったが、選ばれて各地から集まった少年らは自分よりもはるかに強い者ばかりだった。
プロになるための門は狭い。晴れてその座を勝ち取るのは全国で年間わずか数人だ。自らの意志で飛び込んだとはいえ、それほど難しい道だったことに今更ながらに気がつき、後悔の念がわき上がってきたがあきらめる気はなかった。「いつかきっとプロになる」持ち前の意志の強さと負けん気で毎日ひたすら石を打ち、苦しみながらも囲碁一筋に精進を重ねたのだが…。
院生でプロ入りを許されるのは15、16歳ぐらいが多い。ライバルが一人、また一人とプロになる姿を横目に見て自分なりに懸命に努力を重ねたはずなのに、去年もおととしもあと一歩のところまで迫ったものの、結局及ばずじまいだった。
「このままずっとプロになれないんじゃないだろうか」竏秩B悩みは深かったが周りの誰にも相談せず、帰省した時にも両親にすら話さなかった。誰に相談してもどうなるものでもないし、もともと自分で決めた道だ。自分だけで解決したかった。そして独りで悩み抜いた末に思い至った。
「囲碁が好きでずっとこれだけに打ち込んできたが、もう20歳だ。今年で最後にしよう。今までの自分のすべてをかけて、もう一度だけ挑戦してみよう」
去年までとは違った意気込みで必死に棋譜を勉強した。対局にも真剣さが増し、やればやるだけ自信がついてきたが、同時に反省の思いも浮かんできた。
「逆に考えれば、今までの努力が足りなかったってことじゃないか」少しずつ、プロになれるイメージが心の中にできてきた。
8月。中部総本部の院生の成績上位者らがプロをかけて戦う総当りリーグ戦が始まった。翌年1月にかけての長い戦いの末、プロ入りの栄冠を勝ち取るのは優勝者ただ1人。「これが最後のチャンスだ。何としてもプロに」闘志を奮い立たせて初戦に臨んだ。
1局負けると気持ちの切り替えができずに連敗を繰り返した昨年までと違い、自信を胸に落ち着いて戦った。結果、25勝3敗で総合1位を獲得。念願のプロ棋士を文句なしに決めた。
◇ ◇
4月から夢にまで見たプロとしての生活が始まる。だが、ほやほやの初段プロには収入の保証は何もない。月1、2回行われるトーナメント戦に勝たなければ生活さえままならない実力本位の厳しい世界だ。
「今の目標は取りあえず1つ勝つこと。だがその1勝も簡単ではないはず。実力をつけて、実績を少しずつ積み上げていきたい」
「苦しんでやっているように見られがちだけど、自分にとって碁は基本的に楽しいものなんです。今、日本では囲碁人口がだんだん減ってきている。だから子どものころの自分が夢中になったように、囲碁の楽しさをもっともっと多くの人に知ってもらいたい。そのための普及活動に力を入れていくことがもう一つの目標なんです」
(白鳥文男) -
有賀恵一さんが付立染の家元らとともに東京の文芸春秋画廊で4人展
伊那市西箕輪の有賀建具店主・有賀恵一さんが19日から東京都銀座の文藝春秋画廊で開く染色と木工の作品展「きものものがたり竏苧ァ付染と木にたずさわる手仕事展」に作品を出展する。有賀さんは「身近にはいろんな木があり、良い木もたくさんある。こんなに良い木があることを知ってもらえれば」と語る。
作品展は立付染の家元・山下春径さんの誕生日に合わせて企画したもの。今回は初の試みとして木工に携わる3人の職人とコラボレーションした。伊那市からは、長谷の木工作家・植野忠司さんも出展する。
有賀さんは、ここ1年位に製作した約10点を中心に出展。神代ケヤキ、ホウノキ、ウルシなど36種類の木で作ったトレーや、リビングチェア、ベンチなど、色目も手触りも異なる無垢(むく)の木を使った作品からは、自然が持つ温かさが感じられる。
24日まで。午前11時縲恁゚後7時(初日は午後1時、最終日は午後4時)。
問い合わせは文藝春秋画廊(TEL03・3571・6493)へ。 -
県小水力利用推進協議会がシンポジウム
県小水力利用推進協議会(池田敏彦会長)は11日、伊那市で設立記念シンポジウムを開いた。地元を中心に、県内外から約120人が出席。地産地消エネルギーとして小水力発電の可能性を考えた。
水力発電は、自然の資源を利用できる、常時発電できるなどのメリットがあるものの、水利権の許認可、メンテナンス、設置費用などの問題点もある。
パネルディスカッションでは、池田会長ら4人のパネリストを迎え、水力発電のかかえる問題点について意見を交わした。
全国小水力利用推進協議会事務局長中島大さんは「日本はマーケットがないために、水力発電機を開発するメーカーが育たない」と指摘し、普及には農業用水路がポイントとした。
また「1キロワットで100万円の発電機が開発できれば、普及するのではないか」「メンテナンスで一番大変なのはごみが詰まること。頼りになるのは、発電機を使っている人。年間を通じ、水量やごみの変化を知ることで、技術開発につなげる」など意見が出た。
基調講演では、水辺空間の保全などを目的としたリバーフロント整備センター理事長竹村公太郎さんが「水車の21世紀の日本文明」と題し「日本には有り余る水資源がある。石油は枯渇する。今から小さなエネルギーで自立することを議論してほしい」と投げかけた。
シンポジウムに先立ち、伊那市や辰野町の小水力発電見学会もあった。
県小水力利用推進協議会は10日に設立。県は水力エネルギー潜在量が全国3位といい、自然エネルギーを活用した小水力発電の普及を図り、循環型社会の構築を目指す。
賛同する会員(個人、団体、賛助会員)を募っている。
問い合わせは、県小水力利用推進協議会(TEL026・217・8288)へ。 -
みはらしの湯で絵手紙と世界のたこ展
伊那市西箕輪の日帰り温泉施設「みはらしの湯」の展示ロビーで28日まで、「世界の凧(たこ)と絵手紙展」が開かれている。世界各国のたこと色とりどりの絵手紙、千点以上が、訪れた入浴客の目を楽しませている=写真。
「世界のたこ」を手掛けたのは西箕輪の竹越一夫さんと、長野市戸隠在住の平塚岩夫さん。2年ほど前からたこ作りを始めた竹越さんは今回、中国、タイ、台湾など10カ国17種類のたこを出展。春の祭の時に挙げるという円に近い12角形をしたインドのたこや、鳥を模ったたこなど、多彩な作品が並んでおり、その意味を書いた写真も展示している。
絵手紙作品は伊那市内の高尾町、東春近、西箕輪で活動する3つの絵手紙グループに所属する約40人が出展。日常生活の中で切手を張ってやりとりした作品などを中心に展示しており、相手のために考えた元気が出る言葉の数々が添えられている。
絵手紙グループの荒恵子さんは「日常普段着の絵手紙。生活の中で感じ取ったことや春夏秋冬を大切にした作品も多い。添えられた短い言葉の意味を察してもらえれば」と話していた。
3月19日縲・5日は伊那市立図書館でも作品展を実施する。 -
伊那接客業者防犯・防火協会が火の用心を呼びかけるステッカーを作成
飲食店などでつくる伊那接客業者防犯・防火協会(鈴木一比古会長)はこのほど、飲酒運転根絶と火の用心を呼びかけるステッカーを作成した=写真。
飲酒運転根絶に関しては前々から取り組んでいたが、火の用心への取り組みは今回が初めて。1月に発生した兵庫県宝塚市のカラオケボックスの火事を受け、同業者として火の管理を徹底しよう竏窒ニステッカーを作成。加盟する約600店に注意を呼びかけていくことにした。
ステッカーには黄色の紙を使用。掲載する標語は消防署に考案してもらい「火の使用消すまでその場を離れない」とした。
ステッカーは、組合加盟店に配布し、店内に貼ってもらう。 -
南箕輪村役場職員労働組合青年部と村商工会青年部が交流会
南箕輪村役場職員労働組合青年部(小池隆部長)と村商工会青年部(北沢博仁部長)の初の交流会が9日夜、村商工会館であった。異業種の交流を図りながら、「私たちの南箕輪村」をテーマに住みよい村になるために自由に討論し、「環境活動などに一緒に取り組んで輪を広げたい」など前向きに意見を交わした。
商工会青年部が昨年から各種団体の青年部との交流に取り組んでいることもあり、今回、双方の呼びかけで交流会が実現。30人が参加した。
村が発展し輝くために、住みよい村になるために何が必要か、衣・食・住・心をキーワードに、4班に分かれて自由に意見を出し合った。
大芝高原についてはPR不足、施設の核やターゲットの選択、特産品は販売戦略などが課題に挙がった。「きれいな南箕輪村をつくるため、青年部員として村民意識を変えられる活動をしたい」と、ごみ拾いに一緒に取り組む提案や、「村は何かするときにまとまりがない」として連携、団結の必要性の指摘もあった。
商工会の北沢部長は「村を背負って立つ若い我々が元気を出さないと村は元気にならない。意見を出し合い、プラスの方向に持っていきたい」。村の小池部長は「皆の輝く思い、情熱が集まることで大きな輝きになる。この会が継続して本当に大きな輝きになることを願う」とあいさつした。 -
おはなしこんにちは
腹話術を満喫箕輪町図書館で10日、みのわ腹話術研究会による「おはなしこんにちは」があった。約80人の親子が、腹話術やパネルクイズ、工作などを楽しんだ。
腹話術は、人形小学校に通っているという「はなこちゃん」が登場。子どもたちは、はなこちゃんがひらがなを「あえいうお」と言うと、「間違ってる」と教えてくれたり、カエルが出てくると「こっちのほうがかわいい」と話したり、身を乗り出して夢中になっていた。
デコレーションケーキの形をした「けいこさん」が出てくると、2月生まれの男の子に手伝ってもらいイチゴやリンゴ、バナナをけいこさんに飾りつけるなど、子どもたちも参加して楽しんだ。
空の箱の中から缶コーヒーが出てくる手品なども披露。「図書館にある手品の本に載っています。本を借りて皆もやってみてね」と本の紹介もあった。 -
アトピー・アレルギーの集い
アトピー・アレルギーの子どもを持つ上伊那の保護者らでつくるサークル「たんぽぽの会」(宮下美香代表、20人)と県看護大学小児看護学講座は10日、第9回講座として「子どもと食物アレルギー」をテーマに「アトピー・アレルギーを持つ子どもと親と支援者の集い」を駒ケ根市の県看護大学で開いた。会員など約40人が集まり、伊那中央病院小児科部長藪原明彦さんの講演「子どもと食物アレルギー竏註H物アレルギーを理解するために」、松本市教育委員会学校給食課管理栄養士今野美穂さんの講演「松本市における食物アレルギー対応食提供事業について」を聞いたほか、参加者同士で情報交換するなどしてアトピー・アレルギーへの理解を深めた。
藪原さんは食物アレルギーの起こるメカニズムや症状について「子どもの場合、多くは加齢とともに軽くなるが」とした上で治療と予防法などについて詳しく説明した=写真。 -
スリランカ風紅茶パーティ
スリランカの紅茶と料理でパーティを楽しむ集いが8日、駒ケ根市のふれあいセンターで開かれた。地域に住む外国人の支援と交流を目的に06年に設立された民間ボランティア団体「地球人ネットワークinこまがね」(清水敏晴代表)と駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)、駒ケ根市の共催。ネットワークのメンバーなど約20人が参加し、駒ケ根青年海外協力隊で語学講師を務めるシリパーラ・ウィラコーンさんなどスリランカ人3人を迎えて楽しい午後のひとときを過ごした。
テーブルに並んだお茶受けのメニューはいずれもスリランカ風のパンケーキ、サバとジャガイモのカツレツ、ひよこ豆などをいためたカダラの3品。参加者はショウガを入れた紅茶イングルテー、ミルクを入れたキリテーとともに味わったほか、ウィラコーンさんにスリランカの文字を教わったり文化や習慣などについて質問するなどして、異文化交流を楽しんだ=写真。 -
村役場理事者管理職会が松くい虫対策募金に寄付
南箕輪村役場の理事者管理職会は9日、大芝高原のアカマツを松くい虫被害から守るため森林セラピー協議会が取り組んでいる松くい虫対策募金に、7万円を寄付した。
「村の貴重なアカマツを絶やすことはできない。職員としても協力しよう」と、村長を除く助役、教育長、課長級職員の計12人が寄付。伊藤修教育長が代表して、森林セラピー協議会の大熊恵二会長に手渡した。
大熊会長は、「率先して住民の先頭に立って寄付いただきありがたい」と感謝し、「今年4月の森林セラピーロードグランドオープンに向け、より一層募金活動の高まりを作っていきたい」と話した。
募金箱を村内5カ所に設置してから1カ月が経過。協議会事務局によると、理事者管理職会の寄付を除き、現在までに約12万円が寄せられているという。 -
手良土地改良区が「50年のあゆみ」を発刊
伊那市の手良土地改良区(蟹沢豊治理事長)はこのほど、「手良土地改良区50年のあゆみ」を発刊した=写真。
手良土地改良区は三峰川総合開発事業の一環として六道原地帯の畑地の水田化を図る目的で1956年の1月19日に発足。その後、中坪地区の未整備地区約60ヘクタールを編入した農村基盤総合整備事業、沢岡、野口地区の県営手良土地改良総合整備事業などに取り組む中で06年1月20日、償還事業を完了した。
この節目に合わせ、今後につなげる資料として手良周辺の沿革を整備した小冊子を作成した。
冊子では手良土地改良区が取り組んだ1期、2期、3期の各事業の変遷と概要、その後の事業経過、事業に伴って発掘された遺跡群などについて触れている。 -
市役所食堂に「しし丼」が登場
伊那市役所の食堂「アザレア」のメニューに、イノシシ肉を使った「しし丼」が登場した。毎週金曜日に限定10食を提供。初回の9日は特別に23食を用意、正午前に半数以上の注文が入る人気だった。
「しし丼」は、イノシシ肉に、タマネギ、ゴボウ、シメジなどをすき焼き風に味付け、ニンジンなどを彩りに添えた。隠し味にみそを入れ、肉の臭みを和らげた。
市職員のほか、市内外の住民らが訪れて味わった。
駒ケ根市から、たまたま来た女性(82)は「イノシシ肉を使った料理があると聞いて、注文した。ゴボウが入っているから肉の臭みがない。豚肉に近いけど、脂が嫌味じゃないからおいしい」と口へ運んだ。
価格は650円で、生卵やみそ汁も別料金でつく。
シシ料理は「ししカレー」に次ぐ第2弾。
地元で獲れたシシ肉を確保するには難しく、価格も高めだが、食堂では「有害鳥獣対策として、肉を違和感なく食べられるように提供できれば」と話す。また、シシ料理が定着した段階で、鹿肉メニューも考えたいとしている。
昨年7月から始まった「ししカレー」は毎月16日だったが、電話での問い合わせなどが入ることから、毎週火曜日にも提供する。 -
リフォーム講習会
伊那市消費者の会は8日、伊那公民館でリフォーム講習会を開いた。市内のほか、箕輪町、宮田村などから女性15人が集まり、古着などを使って手提げ袋などを仕上げた。
一般向けの講習会は3回目で、身の回りにある資源を有効活用しようと企画した。着なくなった着物や洋服、かさの布、ネクタイなどの材料を用意。中には、材料を持ち寄る人もいて、それぞれにチューリップハット、マイバック、ポシェットなどの作品を作った。
参加者は年配の女性が多く、会員と互いに作り方を教えあいながら、型紙に沿って布を切ったり、ミシンで縫ったりして裁縫を楽しんだ。
市内美篶の女性(64)は「あまり使わないうちに、かさがだめになった。きれいな柄で取っておいた。軽いし、袋の中に小袋をつけたので、早速使いたい」と喜んだ。
講習会は15、23日も開く。時間はいずれも午前9時半縲恁゚後3時で、自由に出入りできる。参加費は無料。
問い合わせは、市役所生活環境課消費生活係(TEL78・4111内線2211)へ。 -
伊那毎の絵手紙・原画展 あるしん本店で
伊那毎日新聞社の日曜版に掲載中の絵手紙の原画展が9日、伊那市荒井区錦町のアルプス中央信用金庫本店ロビーで始まった=写真。昨年に引き続き2回目。個性豊かな絵と心温まる一言を添えた原画が見る人の心を和ませている。3月30日まで。入場無料。
絵手紙掲載は「いなまい絵手紙駅伝」と題して、絵手紙教室「ゆう絵画教室」(講師=坂本勇、同市美篶)の生徒らが毎週、バトンタッチする方法で作品を載せている。04年8月末から始まり昨年9月24日付けで100回目を迎えた人気企画。今回の展示では記念特別作品も出品している。
展示作品は、昨年1月の展示以降に本紙で掲載した原画約100点。季節の到来を告げる農作物や風習などを題材に描いた生徒らの力作を並べる。一つひとつには、作者の制作への思いなどのコメントを寄せている。
作品を見ていた女性は「知り合いの作品も出ていた。作品に寄せた一人ひとりのおしゃれな一言を楽しみながら見ている」と話していた。
土・日曜日、祝祭日は休み。午前9時縲恁゚後3時。 -
県消防職員意見発表会 伊那市で開催
第28回県消防職員意見発表会は8日、伊那市の市駅前ビルいなっせであった。県下14消防本部から選抜の14人が出場し、職務を通じて体験したことを題材に決意や抱負、提案などの意見を発表した。県消防長会主催。
上伊那からは、伊那消防組合消防本部(箕輪消防署)の荻原大輔消防士、伊南行政組合消防本部(北消防署)の齋藤潔消防副士長が出場。荻原消防士の発表が最高賞の次に名誉となる優秀賞を獲得した。
荻原消防士は「OVER THE BORDER縲恪窓ォを越えて縲怐vと題し、消防の広域化を図り、管轄を越えた活動ができれば竏窒ニ発表。齋藤副士長は「生死を分ける3分間の住民連携」とし、傷病者の生死を分ける最初の3分間に適切で素早い対応が取れるように、住民と消防の連携を」と呼び掛けた。
全国大会へ出場する最優秀賞には「夜に輝く安心の箱」と出して発表した長野市消防局の成沢泰則消防士が受賞。県代表者は昨年、一昨年の大会で2年連続で最優秀賞を受賞している。
優秀賞の賞状を受け取る荻原消防士 -
みのわ手筒会
全国初「手筒煙火に関する保安技術基準」の冊子作成箕輪町の「みのわ手筒会」(40人、唐沢修一会長)が、全国で初の「手筒煙火に関する保安技術基準(自主基準)」をまとめた冊子を作成した。事故防止と、日本古来の花火“いやしの炎”を楽しんでもらうための安全確保が目的で、唐沢会長は「会員の教育はもちろん、保安基準を全国的に行政機関に普及していきたい」としている。
手筒会は02年5月、地域活性化のために県内初の手筒花火打ち揚げ任意団体として発足した。会員は20歳代から40歳代。みのわ祭りをはじめ県内外から出演依頼を受け、市町村イベントや企業の式典などで打ち揚げをしている。
05年7月に県と協議の上、全国で初めて「手筒花火に関する保安技術基準」を制定。会員の教本として活用してきた。
保安技術基準を広く周知し安全性を明確にするため今回、県の06年度コモンズ支援金(地域枠)15万7千円で冊子を作った。
05年制定の基準を基に、関島煙火製造所、県商工部、上伊那地方事務所、伊那警察署、箕輪消防署の監修を受け、保安技術基準に救急対応の項目も加えて06年11月22日に改定した。
冊子は▽目的▽手筒煙火▽手筒煙火消費技術基準▽みのわ手筒煙火の構造▽救急対応について-の5項目からなる。手筒煙火消費技術基準は、手筒煙火取り扱い、ロウ火、保安距離、煙火許可条件、消費方法を詳細に定め、写真入りで説明している。オールカラーA4版、15ページ。100冊作り、行政機関などに配った。 -
南原地区防犯部は南箕輪村南部小に防犯啓発のたて看板設置
南箕輪村防犯協会南原地区防犯部(篠原昭夫部長)は8日、南部小学校内とその周辺通学路に防犯啓発を呼びかける立看板6枚を設置した=写真。
小学生をめぐるさまざまな事件が各地で報告される中、南原防犯部では「何か啓発となる活動をしよう」と検討。その一環として、地区にある南部小周辺に身の守り方を呼びかける立て看板を設置し、注意を促すことにした。
看板は縦60センチ、横40センチ。表には不審者と遭遇した時の対応方法「行かない」「乗らない」「大声で叫ぶ」「すぐに逃げる」「知らせる」をまとめた標語「イカのおすし」がイラストとともに紹介されている。
篠原部長は「普段はお父さん、お母さんが見守ってくれているが、それだけではだめ。自分の身は自分で守らなければならない。学校を出る時に看板を見て、もう一度『そういう目に遭わないぞ』と思ってほしい」と児童らに呼びかていた。 -
西箕輪北部保育園で親子クッキング
親子で食事づくりを楽しんでもらおう竏窒ニ8日、伊那市の西箕輪北部保育園は「わくわく親子クッキング」を開いた。同園に通う23組の親子が参加し、揚げ餃子に挑戦した。
食育への取り組みが進む中「食事作りを通して食への関心を深めてもらおう」と、保育参観に合わせて企画。幼い園児でも簡単に楽しんで作れる「餃子」を選び、中身はリンゴジャム、ソーセージ、チーズの3種類を用意した。
餃子作りが始まると一般的な半月型のもののほかにシュウマイ型の餃子や花のような形をした餃子などが続々と登場。園児らは「難しい」と言いながら皮が破れないよう、そっと具を包んでいた=写真。
また、餃子を揚げている間は小口まゆみ栄養士と湯沢礼子栄養士が紙人形を使った劇を演じ、親子で食べ物に関する理解を深めた。 -
西駒郷作品展販売
知的障害者総合援護施設西駒郷(吉江速人所長)は4日、利用者が製作した手芸作品や日用品などの作品を駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店で販売した。布製のバッグやコースターなどのほか、マフラーや洋服なども並べられ、来店客が「よくできているね」などと言いながら何点も買い求めていた=写真。
利用者の作品展「ほっと展」も同時開催され、訪れた人たちは玉のれんや絵画、貼り絵、書道作品など、展示された約20点の作品の出来に感心しながら飽きずに見詰めていた。 -
アルプスバラ会が冬の剪定
伊那市通り町の25鉢上伊那のバラ愛好者でつくるアルプスバラ会は6日、伊那市の中心商店街・通り町一丁目に同会が設置した鉢バラの手入れをした。
会員7人が、大小25鉢に植えられたバラを次々と剪定しながら、丈の長いツルバラはオベリスク(四本支柱)に巧みに巻き付けて形を整えた。
「地域に花と緑を」をテーマとする同会が通り町に鉢バラを設置したのは04年の春。全て異なった種類が植えられた25鉢が咲き誇るため、商店街があたかも「バラ園」のようになる竏窒ニ話題になっている。会によると、商店街にバラをこれだけ揃えている例は県内でもあまりないようだ。
同商店街に置かれたバラはいずれも四季咲きだが、5月にきれいな一番花を鑑賞するためには、この時期の剪定や誘引(ツルバラの枝を形良く整える)は欠かせない作業。暖かい冬の影響ですでに芽吹いているバラもあり、会員らは新芽を傷つけないように、慎重にはさみを動かしていた。
アルプスバラ会は、元高校教諭が上伊那各地で開いている「バラ教室」の生徒らが、教室の連携で栽培技術向上と親睦を図ろうと04年に結成。話題の「アンネのバラ」を増殖して普及させるなど、ユニークな活動を展開している。会員約100人。 -
箕輪町・向山和秋さん「心の世界展」
箕輪町長岡の向山和秋さん(58)は5日から、油絵作品の「心の世界展」をアルプス中央信用金庫箕輪支店ロビーで開いている。展示は16日まで。
「自然と女性の美しさ」をテーマにした50号から10号までの近作12点を展示。「ファイヤースピリッツ」(50号)は、淡路島の港で見た「とても感動的だった」という日の出で、水平線から登ってくる黄金色の太陽と、燃えるように赤く染まる空と海を描いた。
これまで山の風景をあまり描くことの無かったという向山さんが、雪が降った仙丈、秋の盛りの萱野高原、長岡などの集落を描いた「初冠雪」をはじめとする身近な景色の作品、京都を訪れたときの舞妓のスケッチを基にした「月の舞」「桜花」などがある。
50歳で町公民館の油絵講座で学んだのをきっかけに、制作を続ける向山さん。「世の中がうんと厳しいので、私の絵を見て少しでも勇気を出してもらえればうれしい」と話している。 -
【記者室】中学卒業生に贈る「愛の鈴」
南箕輪村の中学卒業生に贈る「愛の鈴」。こけしのようなマスコットに鈴がついた小さな贈り物は、村ボランティア運営委員会の呼びかけで集まったボランティアが、「卒業しても健康で村のことを忘れず、福祉の気持ちを持って」と願いを込めて手作りする▼15年以上もの長い間、中学生が愛の鈴を受け取って卒業していった。成人式での新成人アンケートで村への思いを尋ねると、「きれいで豊かで誇れる村」「村を愛している」などの返答がある。「村を忘れずに」との願いはしっかり届いている▼村の子どもたちを我が子のように思い見守る温かさ、優しさが形になった愛の鈴。今年もボランティアが心を込めて作り上げた。3月、約160人の卒業生に贈られる。(村上裕子)
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おやきで家起し、木下利恵さん(50)
「おいしい物を食べたい一念で、おやきづくりをしている。『おやきで地域起し』なんて、大それたことは考えていない。まずは家起し。余って捨ててしまうような野菜や漬け物、なんでも頂いて、利用している」。
長谷村生まれ。結婚後「環境の良い場所で子育てをしたい」と夫と子ども3人でUターンした。シイタケ栽培もしたが、サルの食害に遭い、「なにか一生続けられ、自立できる仕事を」とおやきづくりを思い立った。
おやきづくりはまず、小麦粉をこねて、たたいて、伸ばして皮を作る。「これでもかというほど、しっかりこねる。ストレス解消にもなる」とか。中身はあんこと野沢菜、カボチャの3種類。長谷村産の小豆を使ったあんこは「素材の味を生かして、甘さは控えめ」。野沢菜入りは、みそを入れた母の味の野沢菜を塩出しし、ごまと彩りにニンジンを入れて味を調えた。カボチャは自家取りを使った。
2時間寝かせた皮に中身を包んで、年代物のほうろくに並べて、じっくり、こおばしく焼いた。
先日、伊那市西春近の友人宅で、試食会。市内外から集まった友だちは「昔食べたおばあちゃんの味がする」「皮の味はいい」など概ね好評。中には「小豆はもう少し甘い方がいい」「カボチャはみそ味で鉄火みそ風の方が、おやきに合う」などの指摘も。
「切り干し大根やリンゴ、ナスおやきなどいろいろ試したい。食べきれないで、捨ててしまう野菜や果物、漬け物などを使うことで、ごみも減らしたい」と抱負を。
今後、試行錯誤を重ね、「昔懐かしいおばあちゃんの味」をコンセプトにしたおやきを完成させ、将来的には注文生産、直販する考え。5人暮らし。(大口国江)