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父と子の冒険隊そば打ち
飯島町の飯島町中央公民館(宮脇公子館長)が5月に開講した「父と子の冒険隊」は17日、第7回講座を町文化館で開いた。10組の父と子が参加し、初めてのそば打ちに挑戦した。参加者はいずれもそば打ちは初めてとあって親子でそば粉と格闘し、なかなかうまくいかずに苦労していたが、地域の講師らの指導を受けながらようやく完成にこぎつけた=写真。今回初めての試みとして母親を昼食に招待。父と子で作ったそばを一緒に味わった。
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わら細工体験会
ミニチュアわら靴作り箕輪町郷土博物館は17日、わら細工体験会を開いた。13人がミニチュアわら靴作りに挑戦した。
郷土の身近な伝統技術に親しもうと初めて計画。わら細工に親しんでいる南小河内の大槻博一さんが指導した。
お正月に鑑賞できるミニチュアわら靴。大槻さんの説明と作り方の図を見ながら、制作に取り掛かった。「左右で大きさが違うぞ」「難しい」と力の入れ具合で大きさが異なってしまう人もいて、苦戦しながらも熱心に作り、完成したわら細工は各自持ち帰った。
わら草履を作った経験はあるが、わら靴は初めてという松島の安積三郎さん(78)は、「肩が凝った。せっかく作った貴重品。出来の悪い子ほどかわいい。これを見ながら一杯飲みたい」と話していた。 -
桜大学・文学講座
「里」の価値を学ぶ伊那市高遠町公民館の第28回桜大学、伊那市公民館運営協議会の第18回文学講座は17日、高遠町総合福祉センターやますそで開いた。立教大学大学院教授の内山節さんが、『「里」の価値』をテーマに、「生と死のすべてが包まれている場『里』をどうやって作っていくか、真剣に考える時代に来ている」と語った。
『里』について、「里は生きていく場であるとともに死んでいく場。自然も同じ。人間も自然の生き物も生きて、死ぬ。すべてを許容する所」と定義。都市は生きている人がもっと元気に生きるために開発してきたが、「亡くなる人にも納得のいくのが本当の社会」とし、これからの地域づくりは「すべてが里づくりである」と話した。
フランスの農山村を例に、日本より一つの村がとても小さく、行政の仕事は住民が受持ち、NPO団体を作って行政を動かしていること、村に都市から移住する人が増え、その理由に▽自然と共に生きる暮らし▽一人ひとり役割をもって地域社会で生きていくことに価値がある人間的な生き方-を挙げていることを紹介した。
日本で里を考える場合、行政単位ではなくもっと小さい単位で、行政の中にいろいろな里があることを提案。地域住民が地域をつくる仕組みを作る、行政のあり方を抜本的に変えるなど、「住民も行政も大きな決断をする時代」と述べた。 -
大田切区育成会収穫祭
宮田村の大田切区育成会(新谷好弘会長)は17日、収穫祭を大田切集落センターで開いた。親子ら約70人が集まり、今年栽培したトウモロコシ、ダイコンなど、収穫した野菜を豚汁にして食べたほか、もちつきなどをにぎやかに楽しんだ。正月を前にしめ縄作り講座も開かれ、子どもたちが地域の敬老会員ら約10人の指導を受けながらしめ縄作りに取り組んだ=写真。お年よりらは「家族を幸せにしてくれる大切な飾りだ。心を込めて作るんだぞ」と呼び掛けていた。
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社協もちつき大会
飯島町社会福祉協議会は17日、年末恒例のもちつき大会を地域福祉センター石楠花苑で開いた。福祉関係者ら約150人が参加し、つきたてのもちを食べて楽しんだ。もちつきには寄付されたもち米約30キロを使い、社協役員らが交代できねを振るった=写真。木枯らしの吹く肌寒い陽気の中、威勢の良い掛け声が辺りに響き、湯気のたった熱いもちが次々につき上がった。参加者はつき上がったもちにきな粉やあんこ、大根おろしなどをまぶしておいしそうにほお張っていた。
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七久保育成会しめ縄作り
正月を前に飯島町の七久保育成会(新井政夫会長)は17日、小学生の親子を対象にしたしめ縄作り教室を七久保林業センターで開いた。親子ら約60人が参加し、しめ縄作りを毎年末に教え続けて20年以上になるという紫芝修一さん(88)の指導でしめ縄作りに取り組んだ。最初に作ったのは四手。紙の折り方や切り方がなかなか分からず、失敗してやり直す児童もいたが、最後には全員がきれいに完成させて笑顔を見せていた=写真。紫芝さんは「しめ縄は店で買ってくるのもいいが、自分の家で作ることによって、さらに良い正月が迎えられるような気がする」と話していた。
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こどもたちのクリスマス会
伊那市の子育て支援グループ「子どもネットいな」は19日、就園前の親子を対象としたクリスマス会を伊那市の生涯学習センターで開いた。約200組の親子が集まり、一足早いクリスマスを楽しんだ。
子どもネットいなが管理する「ちびっこ広場」には、就園前の親子が遊びに来る機会が多く、こうした親子にクリスマス会を楽しんでもらおう竏窒ニ、始めた取り組みで3年目。
トーンベル演奏や手品、パネルシアターなどの催しの後、2人のサンタクロースが登場。「トナカイさんはどこにいるのですか」といった子どもからの質問に、「トナカイは温かい所が苦手なので山のふもとに置いてきた」などと返し、会場を楽しませた。
その後、クリスマスをテーマとした歌を合唱。会場を出る時、サンタが一人ひとりにプレゼントを手渡したが、恐くて泣き出してしまう子どももおり、サンタも苦笑いしていた。 -
感染性胃腸炎患者、上伊那で急激に拡大
ノロウイルスが原因の一つでもあり、下痢や嘔吐(おうと)などを起こす「感染性胃腸炎」の上伊那地方の患者数が、県内他地域と比較しても突出して急激に増えている。宮田村健康づくり推進協議会で、伊那保健所が報告。村内診療所の医師も「例年の同じ時期に比べて約2倍の毎日20縲・0人の患者が来院している」と話した。
伊那保健所は管内5カ所の病院で定点調査しているが、12月4日から10日の1週間で1病院あたり43人の患者報告数があった。
前週(11月27日縲・2月3日)前々週(11月20日縲・6日)も20人台と多かったが、急激に患者が拡大していることが分かる。
県平均は1地点あたり25人程度で、上伊那が突出した形。伊那保健所も「過去と比べても各段に多く、うなぎのぼりで増えている」と協議会で説明した。
村内外から患者が訪れる村内の診療所の医師も「きょうも朝から10数人の患者が来て、点滴した。同じ家族が入れ替わりで通院するケースも多い」と話した。
管内で集団感染の報告はないが、保健所などは、手洗いの励行や嘔吐物の正しい処理など、感染予防の徹底を呼びかけている。 -
南箕輪村の年賀状
残りわずか南箕輪村のイメージキャラクター「まっくん」と大芝高原をデザインした村の年賀状が残りわずかとなった。南箕輪郵便局で販売しており、村は「購入はお早めに」と話している。
広報活動の一環で毎年作っている年賀状。例年は写真を使っていたが、今年は子どもから高齢者まで幅広い年代に使ってもらえるように淡い色調のイラスト画にした。
村のイメージキャラクターになりデザインを一新した「まっくん」を村内外に広めたいと、羽織袴姿のまっくんと、来年の干支(えと)のイノシシの親子を描き、背景は村の財産である大芝高原で自然の豊かさをアピールしている。
イラストは、はがきの下3分の1ほどの大きさ。文字の縦書き、横書きの両方に対応できる。 -
06年産「まつぶさわいん」完成
23日発売箕輪町の特産品06年産「まつぶさわいん」が完成し19日、研究に取り組む箕輪町まつぶさ会(渕井英宏会長)の役員、町理事者、町議会正副議長、経済建設委員会委員らによる試飲会が町役場であった。「まつぶさわいん」は今年、醸造会社を変え、「甘みがあり飲みやすい、新しいワイン」として生まれ変わった。
マツブサはモクレン科の落葉性つる植物で、秋に黒紫色の実を付ける。昨年より多く約600キロ収穫した。
下伊那郡松川町の信州まし野ワインで、マツブサ果汁100%で醸造した原酒。アルコール分8%。糖度が低いため酸味を抑え、甘みを引き出して女性にも飲みやすいワインに仕上がったという。
昨年までは720ミリリットルビンだったが、今回は飲みやすい量を考え500ミリリットルビンにした。
渕井会長は「健康飲料としてぜひ皆に味わってほしい」とあいさつ。参加者は「口に含んだあと、渋みと香りがじわーっと広がる。これがマツブサらしさ」「これは飲みやすくていい」と好評だった。
23日発売。限定800本。1本1850円(税込)。町内の小売酒販店で購入できる。 -
イルミネーションの中で手話ダンス
箕輪町三日町の山の上テラスで18日夜、手話ダンスの愛好者が光り輝くクリスマスイルミネーションの中で手話ダンスを披露した。
町の大槻一子さんが指導する箕輪町と宮田村の手話ダンスサークルが、今年の活動の最後を飾るイベントとして初めて企画した。14人が、「小さな世界」「野に咲く花のように」「赤鼻のトナカイ」など7曲を踊った。
寒さの中でのダンスだったが、出演者は皆幻想的な光に包まれながら笑顔でリズミカルに踊り、イルミネーションを見ようと訪れた人達が思いがけない手話ダンスの発表に見入ったり、別のサークル仲間が一緒に加わって踊るなど、ダンスと光の世界を楽しんでいた。 -
おはなしを楽しむつどい「絵本ライブ」
箕輪町で17日、おはなしを楽しむつどい「絵本ライブ」が町文化センターであった。200人近い親子が、絵本の好きなパパ達で結成した「パパ’s絵本プロジェクト伊那」の見せる、聞かせる絵本ライブを楽しんだ。
町民ら有志によるおなはしを楽しむつどい実行委員会の主催。子ども夢基金助成活動の4回企画の最終回。
「パパ’s絵本プロジェクト伊那」は、サンタクロースやトナカイの衣装で、「バナナです」「イチゴです」「ぼくのかわいくないいもうと」など絵本を読み聞かせたり、ギター演奏に合わせて歌った。
今回は、特に父親と一緒に訪れた子どもたちも多く、親子は楽しい読み聞かせに声を出して笑ったり、一緒に手遊びをして絵本の世界を満喫していた。 -
南箕輪村職員労働組合青年部
クリーンアップ作戦でごみ拾い南箕輪村職員労働組合青年部は16日、クリーンアップ作戦で、天竜川河川敷のごみ拾いに取り組んだ。
地域をきれいにしようと取り組む年1回の恒例事業。南殿から神子柴までの天竜川河川敷約4キロの区間を、16人が2班に分かれ、南北両側から歩いて2班が合流するまで約1時間、ごみを拾った。
職員は燃えるごみ、燃えないごみ別に袋を用意し、堤防道路下の用水沿い、草むらなども見て歩いた。空き缶が多く、ペットボトルやビニール類などもあった。
青年部は村道6号線沿い、北原地区の森の中など毎年場所を変えて実施。河川敷は2回目。 -
中1の骨密度、3割が年齢平均値以下
宮田村宮田中学校1年生の希望者84人を対象に実施した骨密度検診で、3割ほどが年齢平均値を下回っていることが分かった。18日開いた村健康づくり推進協議会で報告。「成長過程でもあり何とも言えない部分もある」と同校の栄養士は説明するが、生徒に適切な食事や運動を徹底指導していく。協議会でも食育など話し合い、食事も含め子ども自らが正しい生活を身につけられる環境づくりを求める意見も挙がった。
同中は骨密度検診を初めて実施。年齢平均の下限が設定されているが、84人中24人がそれを下回った。また、下限に近い生徒も14人いた。
同校栄養士は「食欲が薄かったり、体格が小さな子どもに骨密度も低い傾向が出ている」と説明。
「成長期であり一概に言えないが、食生活が乱れると成人になってからの影響が大きい。検診結果はひとつの指標として、生徒、保護者の指導に結び付けていきたい」と話す。
近く開く学年集会でも結果を報告しながら、カルシウムの多い食事や運動の大切さなどを話し、継続指導していく考えだ。
医師や学識経験者らでつくる「健康づくり推進協議会」は、中学校からの報告のほか、村内の健康を取り巻く状況について検討。
ある学校医は食事も含めた不規則な生活リズムが、子どもたちの健康に影響を与えていると指摘。
保護者の意識低下を懸念し、自分の健康は自分で守ることができるよう、子どもたちを指導していく体制が必要と意見した。 -
ふきはら大学で正月飾りづくり
箕輪町公民館の生涯学習講座「ふきはら大学」が15日、箕輪町文化センターであった。約15人が参加。町内在住の空間デザイナー、飯島博美さんを講師に迎え、正月飾りづくりに挑戦した=写真。
例年この時期に同講座では、クリスマスリースなど、手作りの作品制作に取り組んでおり、今年は正月飾りを選んだ。
参加者は、飯島さんが用意した松や南天、稲などをワイヤーで留め、水引や扇子を飾って正月らしさを演出。
参加者の一人は「初めてやったので難しい。何とか形になってくれれば」などと話しながら正月飾りづくりに励んでいた。
手作り講座は自分のアイディアを生かしてオリジナルの作品ができるため、参加者からも好評だという。 -
メタボリック講座
駒ケ根市は15日、脳卒中再発予防教室の公開講座として「正しく知ろう! 100歳までの健康生活」と題したメタボリックシンドローム予防講座を同市ふれあいセンターで開いた。同教室の生徒と一般の男女約10人が参加し、昭和伊南総合病院健診センター長で医師の山田幸宏さんの話を聞いた。
山田さんはメタボリックシンドロームの指標について「身長や体重は関係なく、腹囲だけで簡単に分かる」と説明=写真。その上で適度な運動、バランスの取れた栄養に心掛け、たばこを吸わないことに気をつけることが健康、長寿の秘訣だ竏窒ニ話した。 -
東伊那公民館門松・しめ縄づくり
駒ケ根市の東伊那公民館(赤須和彦館長)は15日夜、門松としめ縄づくり講座を同公民館で開いた。市内各地区から約20人が参加し、下平益三さん=東伊那=の指導で正月用のわら細工に取り組んだ。
門松は、直径約20センチの空き缶にわらを巻く土台の「はかま」づくりからスタート。「わらの巻き方が均一でないと仕上がりが悪くなるぞ」との下平さんの助言に参加者は「なかなか難しいな」と首をひねりながら悪戦苦闘していた=写真。しめ縄づくりに挑戦した参加者も「何十年ぶりに縄をなう」「年に1回だけからうまくできないな」などと言いながら苦労して縄と格闘していた。 -
ハンドメイドフェスタ
中心市街地に人が集まるイベントを-と、箕輪町松島の雑貨店ぷち・らぱん(戸田真理子代表)が企画した「ハンドメイドフェスタ」が16日、国道153号線沿い、ぷち・らぱん隣りの空き店舗を会場に始まった。17日までの2日間で、上伊那郡を中心に趣味や教室を開いている人たちによる手作り品が集まっている。
戸田さんが店内の一角をハンドメイド作品などの展示スペースに開放していることをきっかけに、「やり方によっては人が集まる」と、空き店舗を利用したフェスタを企画。上伊那郡や諏訪地区、岡谷市、高森町などから15組25人が参加した。
フリーマーケット形式で参加者が各自で展示販売。カントリー雑貨、プリザーブドフラワー、あみぐるみ、布小物、アクセサリー、とんぼ玉、パンなど個性豊かにそろった。会場には次々と人が訪れ、参加者と話をしながら作品を見たり、買い物を楽しんでいる。
「なかなか今回のような機会がなかったのでうれしい」「皆さんに知っていただくいい機会」と参加者。戸田代表は「人がたくさん来ていただければ、定期的に開きたい」と話している。
フェスタは午前10時縲恁゚後4時。問い合わせは、ぷち・らぱん(TEL70・8001)へ。 -
伊那文化会館初企画
「音楽家気分でベーゼンドルファー」伊那市の県伊那文化会館は16日、ホールのピアノ、名器ベーゼンドルファーを自由に演奏できる初企画「音楽家気分でベーゼンドルファー」を開いた。ピアノ愛好家らが、名器に触れ、音色を楽しんでいる。
会館所有のピアノを気軽に弾いてもらい、名器をより身近に感じてもらおうと計画。使用楽器はベーゼンドルファーModel290“インペリアル”。音楽の都ウィーンを代表するベーゼンドルファー社製。世界ピアノ3大名器のひとつとして知られる。
2日間で計16人の募集に対し、39人もの応募があった。小学生から一般まで幅広い年齢層で、上伊那を中心に諏訪地方などからも申込みがあった。
プロのオーケストラと共演するコンクールの全国大会に2回の出場経験がある南箕輪小学校6年の大塚智哉くんは、「オーケストラとやるのが楽しくなって、楽しく弾くために練習している。このピアノは音がすごくいい。ホールで練習できることは少ないので1時間弾けるのはいい」と名器の演奏を楽しんでいた。
同館は、「来年度も継続し、開催日数を増やしてご希望に添えるよう考えたい」としている。 -
箕輪町民ゴルフ大会開催の記念植樹
箕輪町民ゴルフ大会(10月8日、伊那国際ゴルフ場)の第1回大会開催を記念し14日、大会出場者がみのわ天竜公園に記念の桜を植樹した。
ゴルフ大会は「極力行政に頼らずに自分達のコンセプト(ゴルフに対する日ごろの思い)を生かした自分達の大会を」と実行委員会を組織し、町、町教育委員会と共同開催。220人が参加した。
参加者全員が負担した大会事務費で記念植樹を計画。実行委員ら10人が、天竜川沿いの桜並木通りにソメイヨシノを植えた。「第1回箕輪OPEN開催記念」の碑も建てる。
実行委員会は今後、東京箕輪会、中京箕輪会の会員や町出身のゴルフ競技愛好者に大会参加枠の拡大、ゴルフ競技を一般スポーツ競技として更なる振興を図るため民間ベースによる「箕輪OPEN小学生スポーツ振興基金」(みのわもみじカップ支援基金)の創設を検討していくという。 -
冬至のユズ湯、一足早く
「温まるし、いい香りだね」-。中川村の望岳荘で16、17日、冬至(22日)を前に、一足早くユズ湯を提供している。
村内産のユズ、約10キロを男湯、女湯に浮べた。
温暖な気候でユズが採れる中川村ならではのサービスに、来場者は大喜び。
ユズはミカン科、体を温め、血行を促進し、冷え性、神経痛、リューマチなどの症状緩和などの効能がある。
孫のひろむ君と来場した村内の加藤幸子さんは「ユズがたくさん入って、ほんとうにいい香り」と話していた。 -
ビワの花咲く
師走も半ば、中川村葛島渡場の北島豊子さん(84)宅のビワの花が見ごろを迎えた。
高さ5メートル、推定樹齢約百年、郡内ではまれにみる巨木。枝の先の円錐状のうぶ毛が密集したつぼみから白く可れんな花を咲かせている。
12月初旬から咲き始め、今が見ごろ、年末まで咲き続けるとか。
ビワは年末に花が咲き、寒い冬をじっと耐え、6月末ころから黄色に色づき、食べられるようになる。
北島さんは「花はよく見るとかわいらしい。植えてから実がなるまでに何10年も掛かり、花が咲いてから、黄色に熟すまでに半年以上かかる。それだけにいとおしく、大切にしたい」と話している。 -
風化深調査 国が前沢川など視察
国土交通省天竜川上流河川事務所などは15日、7月豪雨災害の影響で山腹崩壊が発生した、伊那市西春近の前沢川など2カ所の「風化深調査」をするための視察をした。同調査で地中の風化の進行状態を把握するとともに、崩壊メカニズムを解析し、今後の土砂災害対策などに役立てる基礎資料とする。
調査は04年からこれまで、同流域の四徳川流域(中川村)、小黒川流域(旧長谷村)など直轄4支流26カ所で実施。これらの調査結果を下に外見では判断できない風化の進行状況を調べ、防災対策の基礎資料とする調査、研究を進めている。
この日は、前沢川のほか、岡谷市川岸の唐沢も視察。今年中に調査を実施するため、河川工学専門の鈴木徳行名城大学名誉教授(73)を中心に職員ら約20人が参加し、現地の状況や掘削して調べる位置の場所などを確認した。
鈴木名誉教授は「風化により岩盤が砂れきになり水を含むと土砂災害が発生する。災害現場を調べ、その風化の深さを知ることで周りの地域でも災害発生を予測することができる」と話した。
同事務所では、今後、避難や砂防ダム建設などの防災対策に役立てるための資料としてまとめていきたいという。
豪雨災害があった伊那市西春近の前沢川を視察する鈴木名誉教授ら -
年末特別警戒 チラシ配布
伊那市防犯協会女性部は12日夜、年末特別警戒(11縲・1日)の啓発活動を市内の大型量品店など6カ所で展開した。部員約80人が参加し、それぞれの場所に分かれて、チラシなどの啓発グッズを買い物客らに手渡した。
同市日影のベルシャイン伊那店では、19人が街頭に立ち、「年末特別警戒が始まりました。戸締りなど気をつけて」などと呼び掛け啓発。チラシのほか、ボールペン、マスク、ティッシュペーパーなども配布した=写真。
伊那署によると、11月末現在の刑法犯の発生状況は例年に比べ減少傾向だが、相変わらず自転車盗、車上狙いなどは多発している。最近では、同署のほか駒ヶ根、飯田管内で出店荒しが増えているという。 -
かんてんぱぱで陶灯(あかり)と器の二人展
南箕輪村で工房を持ち、作陶活動を続けている飯島英之さん(64)と清水信衛さん(70)による「陶灯(あかり)と器の二人展」が19日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。くりぬいた模様からもれる光の温かさが魅力の陶器のランプ掛け「陶灯」を中心に、普段の生活で使える器や皿など約350点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
村の文化団体での活動を通じて知り合った二人は、これまでにも公共施設などで合同展をしてきた。
今回は「癒し」をテーマに、遊び心を取り入れた作品を多く展示。縁起が良いことで人気のある「フクロウ」を取り入れた作品や、来年のえと「亥(いのしし)」のオブジェなどが並んでいる。また、作品展のたびに「譲ってほしい」という要望も多かったため、今回は即売もしている。
飯島さんは「陶芸は土と炎の芸術。見て楽しむだけでなく、手に触って感触を確かめてほしい」と話していた。
入場無料。午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。 -
箕輪町のふるさと大使、中島赳(たけし)さんが町内の保育園にお菓子をプレゼント
箕輪町のふるさと大使、中島赳(たけし)さん(71)が15日、町内9つの保育園に通う約870人の園児に菓子をプレゼントするため、箕輪町を訪れた。
中島製菓(本社・愛知県名古屋市)の創業者として、昨年まで会長を務めていた中島さん。ふるさと大使を務める縁で、8年前から町内の保育園に自社の菓子を提供してきた。自身が来町するのは3回目。この日は、町内の5園を回った。
木下北保育園では、サンタクロースの衣装をまとって園児の前に登場。「サンタさんは来年も再来年もみなさんに会いたいので、元気で仲良くして下さい」と呼びかけた。
園児らは、歌と踊りを中島さんにプレゼント。帰り際には「また来てね」と笑顔で手を振っていた。
中島さんは小学3年生からに高校卒業までを疎開先である箕輪町で過ごし、現在は中京箕輪会の会長を務めている。 -
駒ケ根青年会議所来年度基本方針発表
07年に設立41周年を迎える駒ケ根青年会議所は15日、駒ケ根商工会館で記者会見を開き、来年度理事長の北原和明さん(38)=写真=が「未来に向かってスパイラルアップ! 心ときめくまちづくり」などを核とした基本方針を示した。来年度副理事長らが各委員会のスローガン、基本方針、事業計画などを説明した。
07年度の役員は次の皆さん。
▽理事長=北原和明▽専務理事=坂元洋▽副理事長=田中靖隆、湯澤英喜、佐藤和樹▽総務JCブランディング委員長=宮脇哲也▽国際化まちづくり委員長=小林建蔵▽絆発信委員長=小出卓央▽夢少年委員長=松崎道靖▽拡大アカデミー委員長=吉川正宏 -
スリランカフェスティバルオープニング
スリランカの文化を紹介するスリランカフェスティバル2006in駒ケ根が15日から駒ケ根市のベルシャイン駒ケ根店で開かれている。来日して17年になるD・W・アルッガマゲさん経営のウィードゥートレーディング、レストラン・アルッガマゲのほか、スリランカ航空などの主催。15日にはスリランカ大使などを招いたオープニングセレモニーが開かれ、来賓らが伝統のオイルランプ点灯式などを行ったほか、スリランカ女性による美しい民族舞踊などが披露されてフェスティバル開幕に華を添えた=写真。アルッガマゲさんは「これを機会にスリランカのことをもっと理解し、親しんでくれたらうれしい」とあいさつした。
17日まで、スリランカの有名占い師による星占い、専門家によるマッサージ、職人による彫金など伝統工芸品の実演や3種類の民族舞踊の披露などが行われるほか、宝石、食品、スリランカの花であるランの鉢植えの展示販売などが2階ニシザワギャラリーなどで行われる。
問い合わせはベルシャイン駒ケ根店(TEL82・2111)、レストラン・アルッガマゲ(TEL85・0080)へ。 -
駒ケ根郵便局年賀状差し出し式
年賀状の受け付け初日の15日、駒ケ根市の駒ケ根郵便局(等々力勉局長)は年賀状の差し出し式を局ロビーで開いた。赤穂保育園の年長園児41人と駒ケ根切手類販売組合会長の井坪勇さんが訪れ、それぞれ持参した年賀状を特設ポストに投かんした=写真。
投かん者の先着50人には来年のえとである亥(いのしし)を描いた手ぬぐいが局からプレゼントされるとあって、約30人の市民らも年賀状を手にして訪れ、早速ポストに投かんしていた。
同局は10月からの業務再編により新たに飯島、中川、中沢各局の集配業務も引き受けるため、年賀状の取り扱い量を昨年比1・6倍と見込んでいることから等々力局長は「ぜひ25日までに投かんを」と早めの投かんをアピールしている。 -
【記者室】狂犬病と飼い主の義務
狂犬病で日本人男性2人が相次いで亡くなった。いずれもフィリピンに旅行した際、犬にかまれて感染したものらしい。狂犬病は有効な治療法もなく、発症するとほぼ100パーセントの確率で死亡する恐ろしい病気だ▼世界では毎年5万人が死んでいるが、日本ではこの半世紀近く人も犬も発症の報告はなかったという。そのためか、法律で年1回ワクチンの接種が義務付けられているにもかかわらず、注射を受けさせない飼い主も多いようだ▼もっともらしく理由をつけてみても、実は単に金を惜しんでいるだけだろう。一方で身勝手な理由で犬を捨てる飼い主も後を絶たず、捕まって処分される哀れな犬の数は一向に減らない。犬を飼うならそれなりの義務を果たすべきだ。 (白鳥文男)