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【記者室】灯ろうまつり
大芝高原の七夕灯ろうまつり。手作りの灯ろうが水の広場や歩道にずらりと並び、明かりがともった様子はなんとも言えず幻想的だった▼灯ろうを事前に作って持っていく参加型の祭り。和紙に絵や短歌を書いたり、キラキラ光るように内側にアルミはくを張ったりと、一つひとつに作り手の工夫が。初参加した女性はゆらゆらと揺れる明かりに「心和みますね」と話した▼小学生のリコーダー演奏などが前段にあるが、主は灯ろうを眺めて自由に散策する祭り。みこしや踊りでにぎわう夏祭りとは一味違い、のんびり、ゆったりとした祭りもいいもの。七夕に合わせた祭りなので、光の道はちょうど天の川。子どもたちが灯ろうに書いた願いごとは天に届いただろうか。(村上記者)
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網の目状の地域の目で子どもを守れ!
宮田村宮田小学校PTAの呼びかけで12日夜、「子どもの安全を考える会」が同小で開かれた。地域全体で児童、生徒らを守ろうと、小中PTA、区長、防犯担当者、村、警察など約50人が出席。課題などを出しあったが「情報交換による意識の底上げで、網の目状の防犯体制を築こう」と、今後も考える会を継続的に開くことを確認した。
宮田小、中学校の担当者が現状の安全の取り組みについて説明。
2人以上の登下校、教職員による巡視などを強化していると話したが「地域の皆さんに頼らざるえない」と改めて協力を求めた。
宮田村駐在所の雨宮則彦所長も「地域の活動に支えられ、村内では子どもたちが不安になる事例が最小限にとどまっている。今後も関心の目を少しでも向けて」と話した。
宮田小PTAの小野章会長は、あいさつが交わせる地域関係が防犯につながると指摘。
「村の大人全員が父親、母親という立場で、子どもたちに接してほしい」と続けた。
また、危険個所の把握など含め情報共有化の大切さも意見として挙がり、村教委が呼びかけて発足した子どもの安全見守り隊との連携強化などを呼びかける声もあった。 -
国交省「観光地域づくり実践プラン」で駒ヶ根市など全国4地域を選定
国土交通省は13日、06年度「観光地域づくり実践プラン」で全国で駒ヶ根市など4地域を選定したと発表した。
実践プランは、観光立国実現に向け、地域特性を踏まえた観光戦略に基づき、多様な地域資源を活用し、地域の幅広い関係者が一体となって進める観光地域づくりを、国交省が支援する。
選定地域は駒ヶ根市、兵庫県宝塚市、徳島県三好市、長崎県雲仙市。地域観光振興に関する有識者らで構成する観光ルネサンス事業検討会に諮り、決定した。
駒ヶ根市は、もてなしのまちづくり協議会が、地域の歴史文化の見直しによる埋もれた地域観光資源の再発掘と、「食」を基軸とした健康保養型観光の展開を図る。 -
おはなしこんにちは
箕輪町を中心とした有志によるおはなしを楽しむつどい実行委員会は10日、「おはなしこんにちは」を町文化センターの和室で開いた。0歳児からを対象にした絵本の読み聞かせで、上郷図書館長の下沢洋子さんによるお話会を親子で楽しんだ。
子どもに絵本やお話の世界の楽しさを味わってもらうことで、子どもと本との出会いや親子の読み聞かせのきっかけを作り、子どもたちに豊かな心を育てたい-と、町内のボランティア団体らが実行委員会を発足。子ども夢基金助成活動の助成を受けて06年度中に4回催しを予定する。
第1回は0・1歳児、2歳児以上に対象を分けて開催。0・1歳時向けには25組の親子が集まった。
下沢さんが、「じゃあじゃあびりびり」「がたんごとんがたんごとん」などの絵本を開いて読み聞かせをすると、子どもたちはお母さんのひざの上に座ったり、畳の上ではいはいしながら絵本を見てお話を聞いた。
下沢さんが「わんわん」と読むと、子どもが「わんわん」とまねをしたり、お母さんの顔を見て笑ったり。親子でゆっくりと絵本の世界を楽しんだ。 -
ながた荘にAED導入
みのわ振興公社が救命講習箕輪町長田のみのわ温泉ながた荘に自動体外式除細動器(AED)を導入したことに伴い、みのわ振興公社は11日、社員16人がAEDの使い方を含めた普通救命講習をながた荘で受講した。
ながた荘は本年度、AED1セットを導入。不特定多数の人が利用する施設ではAEDを導入した場合、施設の従業員が講習を受けることが義務付けられている。
箕輪消防署員が、AEDを用いた応急手当、心肺そ生法などを指導した。
社員は、倒れている人を発見してからの手当ての流れを学び、実際に人形を使って人工呼吸、心臓マッサージ、AEDの操作などを練習。救急車が現場に到着するまでに全国平均で6分程度時間がかかることから、救助隊員に傷病者を引き継ぐまでの6分間、一人で心肺そ生法を続ける練習もした。
振興公社では救命講習の受講は2回目。社員は、万一のときに的確な対応ができるよう真剣に学んでいた。 -
インドネシア青年らが駒ケ根市で研修
開発途上国の将来を担う青年を日本に招いて研修や交流を行うJICA(国際協力機構)青年招聘(しょうへい)事業で来日しているインドネシアの青年ら22人が12日、駒ケ根市役所を訪れ、中原正純市長に訪問のあいさつをした。代表のヌルル・イマン・ニラム・サリさん(内科医師)は「駒ケ根でのさまざまな経験を国に持ち帰り、地域の発展に役立てたい」とあいさつし、伝統的な影絵芝居に使う水牛の皮で作った操り人形の土産を中原市長に手渡して握手を交わした=写真。中原市長は「長寿国日本においてもこの地域は特に長寿。予防医療などの取り組みについて見ていってほしい」と歓迎のあいさつを返し、市のピンバッジと協力隊を育てる会のバンダナを一人一人にプレゼントした。
青年らは医師、薬剤師、看護師など、保健医療に携わる専門家。18日まで駒ケ根市に滞在し、駒ケ根青年会議所の協力で市保健センター、県看護大、昭和伊南病院などを視察するほか、赤穂東小学校の児童との交流も予定している。 -
信州大学農学部名誉教授・俣野敏子さん初の写真展
信州大学農学部名誉教授の俣野敏子さん(74)=南箕輪村=の初めてとなる写真展「ヨーロッパ 人と街角」は21日まで、伊那市荒井区の立図書館で開いている。撮影者の人柄がにじみ出た、心温まる人々の表情を捉えた写真が会場にあふれている。
2竏・0年前にソバの研究、調査で訪れた、オーストリア、ポーランド、チェコ、イタリアなどで撮影した29枚を展示。カメラを持参し、仕事の合間に散歩する中で、レンズを相手に向けた瞬間の笑顔などにシャッターを切っている。
レストランのウエートレス、絵画を売る露店の店主の表情や、石垣の街並み、教会、犬と飼い主の足などの写真を出展。親子をメーンに雑踏を写した作品は構図に優れ、「絶妙なバランス」との反響を呼んでいる。
俣野さんは「たくさんの辛口なコメントと、一個だけ『続けてごらん』といってもえれると嬉しい」と話している。
入場無料。午前10時縲恁゚後7時(最終日は午後3時)。 -
伊那公民館高齢者教室公開講座
伊那公民館の高齢者教室オープン講座が12日、同館であり、前信州高遠美術館館長・堀井英雄さんが、江戸時代の大奥で、門限を破ったことから高遠藩内藤家のお預けとして生涯を閉じた「絵島」の人生について講演した=写真。
同クラブは、老後の生きがいづくりや交流を目的として5月縲・月にマレットゴルフや唱歌を歌うなど、多彩な活動を展開しおり、1度公開講座を開いている。今回は、3月に合併した高遠町の歴史を学ぶ講演会を企画。
絵島は、当時仕えていた月光院の代参で墓参りに行った帰り、歌舞伎役者・生島新五郎の芝居見物に訪れ、大奥の門限に遅れて帰城した。そのことをとがめられ、高遠藩への永遠流に処されたが、堀井さんは「少し前の時代なら、それほど大きな罪ではなかった。絵島は権力争いの犠牲となり、このような罪人となってしまった」と、当時時代背景を説明。高遠での絵島の人生を語った。 -
伊那まつりPRに大あんどん2基を設置
伊那市役所と駅前再開発ビル「いなっせ」入り口に12日、「第34回伊那まつり」(8月5・6日)で使う大あんどんを1基ずつ設置した。まつり前日まで飾り、夜間点灯してまつりをPRする。
あんどんは高さ4・5メートル、幅1メートル、奥行き0・6メートル。まつり当日、大あんどんの設置・撤去に当たる市職員や業者約20人が練習を兼ね、あんどんを組み立て、例年通り側面に竜の水墨画や「商売繁盛」「五穀豊穣」の布などを取り付けた。
あんどんは8月5日、歩行者天国(県道南箕輪・沢渡線の春日公園下交差点縲怦ノ那北駅前交差点)の両端に置く。メーンの一つ、市民おどりの折り返し地点となる。8月6日は、市役所駐車場で開く「遊ingビレッジ」の会場に運び込む。 -
うぶ声講座
出産を控えた若い夫婦らが、親になる準備を学ぶ宮田村のうぶ声講座。定期的に開いているが、本年度4月から始まった講座が、計4回の内容を終えて閉講した。
最終回は戸枝順子助産師=駒ケ根市=が、出産時の対処について指導。
「母親が苦しい時は、お腹の中の赤ちゃんも苦しい。ちゃんと呼吸して酸素を送ってやることが大切」と、陣痛の深さによって呼吸の強弱をつけるラマーズ法を教えた。
今回の講座の参加者も半数ほどは初産。近く新たな講座も始まる予定で、村住民福祉課保健福祉係85・4128は参加を呼びかけている。 -
信大で外国人留学生との交流会
信州大学農学部で学ぶ外国人留学生と地元関係者との交流を図る交流会が10日、信州大学農学部であった。約35人の留学生と市町村関係者、各地区ロータリークラブのメンバーなどが参加。留学生のお国自慢料理などを楽しみながら交流を深めた。
信州大学農学部外国人留学生支援の会(会長・唐澤豊学部長)の事業の一環。異国の生活への不安解消してもらおうと留学生の家族も共に参加した。
参加した留学生は壇上に上がり、一人ひとり自己紹介をした=写真。中国からの留学生、姚トン(ヤオトン)さんは「ここでの友人との日々は大切な財産。各国から信大へと留学生が集まっているが、日々の生活の忙しさからお互いのことをあまりしならい。この場を通じて互いに交流を深めたい」と語った。
その後、伊那市そば打ち名人の会のメンバーが打った日本そばとバングラディッシュの留学生が作ったお国料理を交えた懇親会もあり、さらなる親ぼくを深めた。
本年度、同学部で学ぶ留学生は54人。出身はアジアを中心とする13カ国だが、約半数は中国からとなっている。母国に戻り就職する者が多かったが、昨年は約半数が日本で就職。県内に残った留学生も多かった。 -
「ながたの足湯」遊歩道にラベンダー
箕輪町長田の日帰り温泉施設ながたの湯東側にある「ながたの足湯」遊歩道のラベンダーが、紫色の花を咲かせ、さわやかな香りが辺りに漂っている。
遊歩道も心いやされる空間にしたい-と、みのわ振興公社が今春、長田の気候に合う品種ラベンダーブルーを約100株植えた。株はまだ小さいが、花穂が風に揺れ、愛らしい姿を見せている。
公社は、「3年後には株が大きく成長しラベンダーの垣根ができるだろう」と楽しみにしている。
足湯は12日から、ながた荘近くで栽培したラベンダーを摘み取り、袋に入れて湯に浮かべる。ラベンダーの香りの湯が楽しめる。 -
みのわ祭り踊り講習会
箕輪町の2006みのわ祭りの踊り講習会が10日夜、町民体育館であった。企業や市民団体ら40人余が、ワクワクダンシングIIの振付を熱心に練習して覚えた。
講習は、祭り実行委員会踊り部会の副部会長でエアロジャズクラブ指導者の木下順子さんと、町内各ダンスサークルのインストラクターが指導。ワクワクダンシングを踊りやすくアレンジしたワクワクダンシングIIを練習。参加者は、インストラクターの踊りをまねしながら振りを覚え、曲に合わせて軽快に踊っていた。
踊り講習会は18日にも町民体育館である。午後7時半からワクワクダンシング講習、午後8時半から箕輪天竜音頭・民謡流し講習会。自由に参加できる。
祭り当日、ワクワクダンシングは午後3時縲・時半。箕輪天竜音頭・民謡流しは午後4時50分縲・時。踊り参加は各26団体で、ダンスサークル、小学校、区、交通安全協会、福祉施設、企業などが参加登録している。 -
天竜川護岸の利活用を考える会
ウォークミーティングで護岸を知る箕輪町の住民有志による「天竜川護岸の利活用を考える会」(小池茂治会長)は8日、天竜川の護岸を自分の足で歩いて味わうウォークミーティングを開いた。25人が参加し、現状を確認しながら堤防道路を歩いた。
考える会は6月末、町内の天竜川堤防道路を町民皆が憩える親水護岸の道に整備しようと有志が立ち上げた。ウォークミーティングが第2回。
天竜川に架かる新箕輪橋から東西橋までの6キロ強の堤防道路を南から北に向かって歩いた。参加者は、天竜川が市街地の身近なところを流れていることを再発見。ポケットパークやベンチを置くなど、認可が下りた場合に整備できそうな場所があることなども確認した。
第3回会議は13日、町文化センターで開く。会の名称を決定し、ウォークミーティングのまとめ、今後の活動などを協議する。 -
「みすず子育て広場」 親子でダチョウや馬とふれあう
伊那市の美篶公民館の事業「みすず子育て広場」の本年3回目の企画が10日、同市西箕輪のはびろ農業公園・みはらしファームであった。地元を中心に市内から未就園児とその母親23組、計約50人が集まり、公園内で飼育されている馬やダチョウとふれあった。
母親の仲間づくりなどを目的とした恒例事業で、本年は5月縲・月まで、月一回の計11回を企画。ピクニック、クリスマス会、イチゴ狩りなどで親子、他家族と親ぼくを深める。
参加者は馬の柵まで近づいて、ニンジンを与えるなどして接近した。多くの幼児は、えさに寄ってくる動物の大きさに驚き、表情が硬直。なかには・ス食べられちゃう・スほどの距離で、じっくりと観察する子もいた。
美篶下川手の羽田栄子さん(30)は3男光希君(2つ)と参加。「初めて馬を見てれ嬉しそうだった。くぎ付けになって、えさをあげていて楽しんでいた」と目を細めていた。
次回は8月4日午前10時から、榛原河川敷公園(東春近)で水遊びをする。参加費、持ち物などの問い合わせは、美篶公民館(TEL72・2360)へ。 -
夏期食品一斉取締り
伊那保健所は10日から、食品の衛生管理徹底を図ることを目的とした夏期食品一斉取り
締まりを行っている。初日は、伊那市のアピタ伊那店で各食料品コーナーや店内の食品販売店を検査=写真。衛生管理の徹底を指導した。
食中毒の発生しやすいこの時期に合わせ、弁当屋、仕出屋、旅館、スーパーマーケットなどを対象として例年行っている県下一斉取り締まりで、上伊那では8月9日までに40カ所以上の営業所で立ち入り検査を行う。
確認内容は食品の衛生的な取り扱い方法、食品の適性表示など。昨年度はO竏・57やカンピロバクターなどの発生が目立ったため、今年は食中毒予防に向けた取り組みを重点的に点検している。また、5月から始まったポジティブリスト制度の周知徹底のための働きかけとともに、輸入農産物の残留農薬検査も実施していく。 -
せせらぎサイエンスで新山小学校4年生が水生生物の生息状況から水質環境を調べる
水生生物の観察を通して河川の水質状況を知り、郷土の河川に親しもう竏窒ニ11日、伊那市新山小学校の4年生12人が、学校近くの新山川で水生生物調査をした。児童らは川底を網ですくい上げ、見たことのない多様な生物に歓声をあげた。
県などが県内各地で行っている「せせらぎサイエンス事業」の一環。昨年は県内58河川101拠点でさまざまな団体が観察を行った。
上伊那は例年、小学生対象にこうした取り組みを企画しており、今年は総合学習で河川について学んでいる新山小4年生から依頼を受け、同校で開くことを決めた。
児童らは、川底の水生生物を収集して、きれいな川に生息するものから汚い川に生息するものまで、4段階に分類。それぞれが何匹いたのかを調べた。
結果、最もきれいな川に生息するとされるヘビトンボ、カワゲラ類などを確認。ヘビトンボは、この日発見した生物の中で最も多く確認した。一方、汚い川に生息するとされる生物はほとんど発見されなかった。
総合学習の中で、ゴミ拾いや生き物収集などをしてきた4年生は今後、調査結果をまとめたり、河川へのぽい捨て防止を呼びかける看板設置などに取り組んでいく。 -
ファミリークッキング
南箕輪村食生活改善推進協議会と村役場住民福祉課主催のファミリークッキングが8日、村保健センターであった。小学生の女の子たちがお母さんと一緒に楽しく調理した。
献立は野菜たっぷりのハンバーグ煮込み、ちくわサラダ、ヨーグルトのやわらかケーキの3品。メーンは、子どもが好きで、一緒にこねたり丸めたりできるハンバーグを、ピーマン、ナス、トマト、オクラなどたくさんの野菜と煮込む。
小学1年生から5年生までの児童と保護者13組21人が参加。エプロン、三角きん姿で調理に取りかかった。子どもたちは包丁で手を切らないように慎重に野菜を切ったり、ケーキ用のヨーグルトをバットに平らになるよう丁寧に伸ばしたりと、一所懸命に調理。料理が完成すると、皆でおいしく試食した。 -
【記者室】小田切さん竏抽ヨ東では「おだぎり」
読み方に二通りある姓について小欄に書いたところ、宮田村出身で首都圏にお住まいの本紙(Web版)読者の小田切さんからEメールをいただいた。「関東では『おだぎり』が普通で、それ以外で呼ばれたことはない」竏窒ニ▼この方は中学生までは「こたぎり」、高校時代は「おたぎり」、さらに東京での大学時代以降は「おだぎり」と名乗っているそうだ。いずれも周囲の呼び方に合わせてのことで、今では「出世姓だ」と話の種にしているというオダギリさん。楽しい話題をありがとうございました▼首都圏在住の方にメールをいただけるとは思っていなかっただけにうれしかった。本紙に意見や感想を寄せてくださる多くの読者の皆さんに改めて心から感謝したい。(白鳥記者)
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大芝高原七夕灯ろうまつり
南箕輪村大芝高原の水の広場周辺で8日夜、七夕灯ろうまつりがあった。手作りの灯ろうに明かりが灯ると光の道ができ、辺りは幻想的な雰囲気に包まれた。
みどり塾有志、上伊那農業高校、村開発公社、青少年健全育成村民会議などの主催。今年で5年目。
灯ろうは、ダンボール箱を骨組みにし、和紙などを張った手作り。スイカやヒマワリ、花火などの絵や、七夕の願い事などを自由に書いた。南箕輪小学校、南部小学校の各5年生、村内保育園、公民館学級、JAなど13団体が参加し、300個近くが広場や歩道にずらりと並んだ。
広場で小学生によるリコーダー演奏などのミニミニコンサートのあと、一斉に蜜ろうキャンドルに点灯。辺りが暗くなるにつれ、灯ろうの明かりが一層やさしく周囲を照らし、訪れた人たちはのんびりと明かりを眺めて散策し、夏の夜のひと時を楽しんでいた。 -
ぎおん祭歩行者天国にぎわう
伊那市の「ぎおん祭歩行者天国」が9日、通り町3丁目縲恃ェ幡町2丁目であった。ちびっこ駅伝大会をはじめとするイベントを繰り広げ、親子連れなどでにぎわった。伊那商工会議所・商店街活性化イベント委員会主催。
ちびっこ駅伝は11回目を数え、高遠を含む市内の23保育園・幼稚園から過去最高の47チーム、約440人が出場した。コースは県道南箕輪・沢渡線の駅前再開発ビル「いなっせ」前縲恃ェ幡町で、園児一人が60メートルずつを走った。
沿道には、家族らが詰めかけ「がんばれー。こっちだよ」と大きな声援を送った。
歩行者天国となった会場では屋台横丁が並んだほか、輪投げ、ヨーヨー釣り、ザリガニ釣り、じゃんけん大会などのイベントを展開。途中で雨が降ったものの、浴衣姿で訪れる親子連れの姿もあった。
ちびっこ駅伝の結果は次の通り。
▽1組(1)仮面ライダーカブト(美篶中央)(2)カランコロン(竜東)(3)うさぎ&カンガルー(上の原)▽2組(1)キング(東春近中央)(2)ボウケンジャー(美篶中央)(3)西春近中央保育園▽3組(1)ドラゴンボール(美篶中央)(2)ドングリン(竜東)(3)みずたまチーム(上の原)▽4組(1)ポケモンチーム(手良)(2)いちごチーム(上の原)(3)きょうりゅう(東春近中央) -
上伊那消防ポンプ操法大会
第48回上伊那消防ポンプ操法大会・第23回ラッパ吹奏大会が9日、伊那市役所西側駐車場であった。箕輪町を除く7市町村の代表チームが出場し、日ごろの訓練成果を発揮した。
競技種目は、ポンプ車操法、小型ポンプ操法、ラッパ吹奏。
ポンプ車操法の部では、消火の基本操作、火点(標的)を倒すまでのタイムを競った。団員は、指揮者の指示に従い、きびきびとした動作でホース3本を連結させ、火点にに向かって放水した。
各部門の優勝チームは、木曽郡大滝村で30日に開かれる県大会へ出場する。
結果は次の通り。
▽ポンプ車操法の部(1)伊那市(2)南箕輪村(3)駒ケ根市(4)宮田村▽小型ポンプ操法の部(1)辰野町(2)南箕輪村(3)宮田村(4)駒ケ根市▽ラッパ吹奏の部(1)辰野町(2)伊那市(3)南箕輪村(4)駒ケ根市 -
伊那市そば打ち名人の会、名人位認定試験
そば打ち文化の伝承に努める伊那市そば打ち名人の会(小林史麿会長)は8日、本年度の名人位認定試験を伊那市西箕輪の名人亭で開いた。この日に向け、腕を磨いてきた4人が、緊張した面持ちで鮮やかな腕前を披露した=写真。
認定試験の開催は年1回。1年以上同会の講習で学んだ人が受験できる。今年は、下伊那の松川町の受験者もいた。
審査員は、受験者が45分以内に打つ二八そばを、水回し、手のしなどの10項目各10点で審査。80点以上が合格となる。
緊張した空気の漂う中、それぞれの受験者は自分のペースを崩さないよう、確実に作業をこなし、制限時間内にそば打ちを完了した。採点の結果、今年は4人全員が名人位を取得した。小林会長は「かなりのプレッシャーの中、認定を受けることは難しいと思うが、今年の挑戦者は水準が高かった」と講評した。
松川町から臨んだ大倉正三さん(59)は「趣味の範囲ではあるが、区切りになると思い参加した。緊張はしたが、思うように打てた」と話していた。
合格者は次の通り。
▼岩嶋邦夫、伊藤輝子、原れい子(以上伊那市)、大倉正三(松川町) -
地震体験車で揺れを体験
箕輪町役場の駐車場と町内大型店で7日、地震体験車「マグニー号」の体験があり、役場職員や住民がマグニチュード7程度の揺れを体験した。
箕輪消防署が、3日から町内の保育園を巡回し園児が体験。最終日の7日は、地震の揺れを体験することで身の安全を最優先し、まず火を消すなど有事の対応を考えてもらおう-と、一般住民が体験できる機会を設けた。役場の避難訓練と併せて職員も体験した。
マグニー号は、関東大震災、阪神淡路大震災など日本国内で実際に起きた地震が設定されており、マグニチュード7・0から7・9までの地震が縦揺れ、横揺れ、静止を繰り返して1分から2分程度体験できる。
新潟県の中越地震で地震発生の3週間後に現地で震度5の余震を実体験した木下の堀口隆さんは、「中越地震のときは街全体が揺れていた。体験車は揺れることがわかってるけど恐怖感があった」とし、「地震がきたら机の上のコンピューターなども落ちるし、家具の転倒などが危ない」と話していた。 -
太田切川フェスタ
親子で自然を楽しんでもらおうと太田切川キャッチ&リリース委員会(廣田喜宥委員長)は6日、駒ケ根市の太田切川周辺で「2006太田切川フェスタ」を開いた。市内の親子約30組・60人が参加し、フライ・ルアー・フィッシング教室、ダッチオーブン料理教室などを楽しんだほか、アマゴ250匹を太田切川に放流した。
フライ・ルアー・フィッシング教室には参加者のうち約半数の親子約30人が参加。駒ケ池で釣りを楽しんだ=写真。池での実釣に先立って南信州フィッシングクラブ(小林安博会長)のスタッフが糸の結び方やフライ(毛針)キャスティング(投げ方)などを指導。スタッフは参加者らに「脇をしめて手首の動きだけで十分遠くへ飛ぶ。力まないで」と繰り返し注意していた。参加者のほとんどが初めてのキャスティングとあって「なかなか難しいな」と言いながら何度も練習していた。 -
おはなしこんにちは
箕輪町図書館で8日、7月の「おはなしこんにちは」があった。図書館の庭の木陰で約40人の親子が紙芝居や絵本を楽しんだ。
ボランティア団体「虹の会」が担当。季節の行事に合わせて紙芝居「なぜ七夕にささかざりをするの?」をはじめ、絵本「ちいさなおたまじゃくし」、大型絵本「ろばさんのかわいいバッグ」を読み聞かせしたり、パネルシアター「スイスイ ジャブジャブ」を上演。子どもたちは、絵本や手遊びに熱中していた。
工作「なつまつりできんぎょすくい」は、亀を作った。トイレットペーパーの芯を甲羅に見立て、子どもたちは緑、赤、青など好きな色の紙で頭と手足を付けた。完成すると、ビニールプールの中に入れ、亀や金魚をすくって遊んだ。 -
愛称は「遊ゆう広場」
乳幼児親子が自由に遊び、ふれあえる場所として6月に開所した宮田村のつどいの広場(町2区仲なかふれあいセンター1階)の愛称が、「遊ゆう広場」に決まった。8日の開所記念イベントで発表。利用登録する親子は現在までに28組と順調で、関係者は「さらに多く利用してほしい」と期待を寄せている。
一般公募した21点から、町3区の牧田加代子さんの作品を選び、イベント席上で表彰。
「孫と一緒に毎日のように広場を利用している。みんなで遊ぶ場所ができて、本当にうれしい」と牧田さんは話した。
広場の利用は有料の年間登録制(千円、ただし7月登録は750円、10月は500円)。
有料のため利用動向に影響も懸念されたが、多い日には10組程度の利用もあるという。
村国保児童係は「予想以上の出足。さらに周知し、利用を促進していきたい」と話す。 -
上伊那各地の高校がにぎやかに文化祭を開催
高校3年間の大きなイベントの一つ、文化祭が、伊那市の伊那弥生ヶ丘高校、伊那西高校、駒ヶ根市の赤穂高校で同時に開かれている。それぞれの文化祭には、各校の特色がありのまま現れており、学生だけでなく保護者や地域住民など、多くの人たちでにぎわっている。
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キムの会、日韓の歴史を探る訪韓ツアーの参加者を募集
日韓親善を図るため、市民レベルの交流をしてきた「日韓親善伊那谷の会」(キムの会)=唐木達雄代表=は10日20日から、日韓の歴史に縁の深い「武寧王」の墓を訪ねる3泊4日の訪韓ツアーを開く。
武寧王は、『続日本紀』の中で、第50代天皇、桓武天皇の生母を約200年さかのぼ
った祖先に当たることが示されている。01年には、現在の天皇陛下が誕生日の記者会見で「韓国とのゆかりをかんじている」と歴史背景についてコメントし、話題となった。
同会は今回の旅で、武寧王の墓を訪れながら、こうした書物に記された歴史が本当に正しいものなのか、またはどうして韓国の人物が日本に渡来したのかなどを解明したいと考えている。
当日はキムの会運営委員長の鄭康雄さんがコーディネーターを務め、市内の名所、旧跡を巡り、ソウル市内の見学、現地の人と交流会なども企画している。
鄭さんは「歴史知ることで今の自分を知り、将来の子どもたちに何かを残してあげたい」と話す。
参加予定者は10縲・0人。経費は往復費、食事、宿泊、現地交通費など含めて10万円以内。
訪韓に先立ち、3回の事前学習会も開く予定で、16日は午後2時縲恁゚後4時にいなっせ5階でキムの会の公開講座を行う。
問い合わせは(TEL73・4737)鄭さんへ。 -
上伊那労福協が南箕輪村に寄付
上伊那地区労働者福祉協議会(小林正昭会長)は5日、南箕輪村の大芝高原で昨年7月にあった第7回上伊那労福協まつりのバザー売上金の一部と各団体・単組からの寄付金10万円を福祉のために-と、南箕輪村に寄付した。
小林会長、事務局の根橋美津人さんが村役場を訪れ、唐木一直村長に寄付金を手渡した。村長は、「大芝を利用してもらいありがたい。(寄付金は)福祉のため有効に活用させていただく」と感謝した。
上伊那労福協は、連合上伊那地域協議会、上伊那地区労組会議、上伊那高齢退職者連合、労金伊那支店・駒ヶ根支店、全労済南部支所、上伊那友愛連絡会、上伊那中立労組連絡会、上伊那勤労協連合会で組織する。
上伊那労福協まつりは、第2回から大芝高原で開催。模擬店、子ども向けコーナー、魚つかみ大会、参加団体の各コーナーなどがあり、昨年は7月17日開催で、約2500人が来場してにぎわった。
今年は23日午前10時縲恁゚後3時、大芝高原多目的広場で開く。未組織労働者も労福協に参加してもらう活動を模索中で、祭り会場に就職相談、住宅・土地情報コーナーなどの設置も検討している。