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県内外の子どもたち自然と暮らす9日間
高遠町の国立信州高遠少年自然の家(高岡道久所長)で、4日から12日まで8泊9日の日程で「長期野外生活体験」があり、県内をはじめ関東、東海地方などの40人余の子どもたちが、テントを設営して、自炊生活を送っている。
自然探索や料理、伝承遊びなどの体験を通して、道徳心や生きる力を養う。小学5年生から高校生までが対象で、年齢の枠を越えた人間関係も築く。
五平もち、おやき、そば作りなどで食文化を学び、竹細工、木工、自然観察などのプログラムを体験。植物探索では、アカツメ草やヨモギ、ヤマブドウ、アザミの葉などを採集し、講師による指導で、資料を見ながら食用とそうでないものに識別。食べられる野草は天ぷらにして味わった。
活発に取り組んでいた飯村諒君(13)=山梨県=は「自炊生活がおもしろい。失敗も経験したが、自分自身を磨けるから参加してよかった。テレビを見ているより、ずっと楽しい生活」と話していた。 -
箕輪町警部交番連絡協議会が夏季支援物資贈る
箕輪町警部交番連絡協議会(小林紀玄会長)は8日、交番に恒例の夏季支援物資を贈った。
同協議会は毎年夏と冬の年2回、署員への感謝の気持ちを込め、支援物資を届けている。
今回は、飲料や栄養ドリンク、カップめんなど5万円強の物資を届け、小林会長は「日ごろ安心して生活できるよう昼夜を問わず勤務いただき感謝している。お盆を間近に控え、交通事故や事件が一つでも少なくなるようお願いしたい」とあいさつした。
倉田千明所長は、「7月末までの町の犯罪件数は約170件で昨年並のペース。犯罪は少ないほうがいい。夜も西箕輪から箕輪まで一生懸命パトロールしている。たくさん支援いただき、署員も励みになる。お力添えに感謝する」と喜んだ。 -
南大東島訪問団
伊那西小を訪問、交流伊那市を訪れている南大東島訪問団は6日、伊那西小学校を訪ね、夏休み中にもかかわらず集まった臼井和夫校長はじめ児童・教諭・保護者と楽しい歓談と交流の時を過ごした。
伊那西小は、南大東島と伊那市との民間レベルでの交流の進展を知り、訪問団の来伊前に、同島小中学校に交流を呼びかける手紙とプレゼントを送付。島の小中学校からも返事の手紙がくるなど交流が始まっている。
臼井校長らの案内で校舎に入った照屋林伸教育長以下一行は、校舎内のいたるところにに飾られた南大東関連の手紙や発表に驚きの喜びの声。続く学校林の見学では、打ち解けた双方の子どもたちが、一緒に森の中を駆け回ったりした。学校林の中になるスペース「森の教室」では、ボロジノ娘の即席ミニコンサートなども行われた。 -
2005 パンの花ルナ・フローラ展
さまざまな種類の粘土で作った花クラフトの展示会「2005パンの花ルナ・フローラ展」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。淡い色彩とハーブの心地よい香りが、訪れた人々を楽しませている。17日まで。
伊那市のルナ・フローラ伊那川北教室(赤羽弘美さん)に通う27人の、小麦粘土や石けん粘土などでつくったパンフラワー約100点を展示する。
開講18年。上伊那を中心にベテランから初心者まで、教室にはさまざまな人が通う。諏訪市や岡谷市から来ている人もいる。
夏に合わせて、ガラスなどを使った涼しげな作品も多く、ハーブの香りがする石けん粘土でつくった作品は贈答用としても喜ばれるという。
赤羽さんは「花びらのフリルを出すのが難しいが、教室に通っている人はみんな器用でアイデアも持っているので、教えるのも楽しい」と話していた。
入場無料。 -
伊那谷地域社会システム研究所
伊那谷地域社会システム研究所(向山孝一理事長)が04年度に助成した7団体・個人による第8回支援先活動報告会は6日、箕輪町の伊那プリンスホテルであった。関係者ら約70人が参加し、7団体・個人の活動と成果報告を聞いた。
同研究所は、環境保全や地域文化の伝承のために活動する団体・個人を援助する財団法人。96年に設立し、毎年助成先を募って助成金を送っている。
「木祖村自然同好会」は、自然環境保護・保全活動に取り組み、池へのいかだ式湖沼浄化システムの設置などを紹介。「システムは水質浄化に一役買っているのでは。今年カワセミが来た。水がきれいになり、小魚が増え、それをねらって来たと思う」と報告した。
木曽川源流の生態系調査に取り組む「小さな自然の会」は、7月末から8月の1年で一番暑い時期に、ハコネサンショウウオが岩肌に集結するという調査結果を報告。サンショウウオではあまり例のない行動で、「もっと調査が必要」とし、「今後、全国でも数例しかない卵の発見と幼生がいつころ出てくるのか分かればいいなと思う」と話した。
このほか、日本聴導犬協会は補助犬育成の普及活動、南アルプス研究会は仙丈ケ岳環境保全研究と登山者への啓蒙・啓発活動、飯嶋敏雄さんは諏訪湖流入河川の珪藻植生調査、永沼治さんは水質と珪藻・水生昆虫調査、リサイクルシステム研究会は天竜川水系水質調査と環境教育について報告した。 -
平和への願いを込めて
原爆投下から60年窶煤B伊那市で7日夜、灯ろう流しがあった。市民らが100基の灯ろうに平和への願いを書き、天竜川へ流した。
非核・平和都市宣言をさらに進める伊那市民の会主催。「平和のつどい」の一環で、19回目を数えた。
市民や「伊那まつり」に訪れた市外の親子連れなどが参加。
事前に用意された灯ろうに、参加者はマジックで「いつまでも平和でありますように」などと書き込み、ロウソクをともして市役所西側駐車場の西側の天竜川に流した。川の流れに沿い、ゆらゆらと灯ろうが連なり、幻想的な雰囲気に包まれた。灯ろうに向かって静かに手を合わせる年配者もおり、犠牲者のめい福を祈った。
実家が高遠町にあるという山梨県の青木薫さん(32)さんは、娘の萌乃佳ちゃん(4つ)と参加。「子どもにも平和について考えるきっかけになれば」と話していた。
灯ろうは150メートル流し、下流で回収した。 -
「サンヨリコヨリ」
伊那市美篶の上・下川手の天伯社に伝わる七夕祭り「サンヨリコヨリ」が7日あった。
小学生、幼児などの子供や地元住民ら約70人が参加。子供たちが「サンヨリコヨリ」と言いながら3周し、持っている七夕飾りで鬼男をたたいて追い払った。
また、同社に祭られている大棚機姫命(おおたなばたひめのみこと)を安置したみこしを担ぎ、瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)が祭られた、三峰川対岸の富県桜井の天伯社へ向った。氏子たちはひざ上までぬれながら、川の流れに足を取られぬよう注意深く渡った。
「サンヨリコヨリ」は室町時代、大洪水が起きた際、高遠町藤沢片倉の天伯宮が桜井、川手に流れ着いたことから、洪水を起こす疫病神をたたきつぶす意味を込めて始まったとされている。 -
南大東島訪問団伊那市役所表敬訪問
新しい交流を求めて伊那市を訪れている南大東島訪問団は5日午前、伊那市役所を表敬訪問し、小坂樫男市長、北原明教育長、中村孝夫伊那まつり実行委員長などと面談した。
小坂市長は「台風とはタッチの差でしたね」と台風9号の接近で事前に島を抜け出した訪問団の労をねぎらい、「青パパイアを通じた縁で始まった交流。今回だけでなく、末永く継続させましょう」とあいさつした。
訪問団長の仲田建匠南大東村助役はこれにこたえて「伊那市の皆さんの歓迎ぶりに感激している。伊那市や伊那谷各地のいろいろなところを見聞し交流を広めて、今後の交流拡大への掛け橋にしたい」と話した。
伊那市の北原明教育長は、「数年前にクレーンで舟をつり上げて陸に上げる南大東島の映像を見て以来、とても興味を持っていた。その島との交流が広がってきたのは夢のようだ」と話し、小中学生の交流を継続、拡大していくことが重要だと述べた。
伊那市からは伊那まつりのTシャツ・イーナちゃんグッズ・うちわ・豆絞りの手ぬぐいなどをプレゼント、南大東村からは市長・教育長・伊那まつり実行委員長に沖縄の伝統的ファッション「かりゆしウェア」(大きな模様の入った開襟シャツ)などのお土産を届けた。
色とりどりのかりゆしに袖を通した市長らは、「なかなか似合うじゃないですか」の賛辞に、「伊那祭り中は、これを着ていようかな」などを満面の笑みでこたえた。 -
島唄と太鼓で魅了
南大東島コンサート南大東島伊那市訪問団は5日、県伊那文化会館でのコンサートに出演、三線に乗せて運ぶ島唄と伝統の大東太鼓で会場を埋め尽くした伊那の聴衆を魅了した。
南大東島島民を招く実行委員会(小林史麿会長)主催、伊那市教育委員会共催。
島の女児小中学生でつくる「ボロジノ娘」の透き通った歌声で幕を開けたステージは、巧みに三線などを扱う子どもが「中3です」「小5です」などと自己紹介するたびに会場にどよめきを呼び起こしながら、次第に白熱。これも島の子どもたちでつくる大東太鼓碧会は、緩やかなテンポの曲から早いテンポの乱れ打ちへと変幻自在な演奏をみせ、会場は鳴り止まぬ拍手でこたえた。
島出身のプロ歌手内里美香は、叙情を込めた伸びやかな歌声で聴衆を引き込み、東京から駆けつけた島唄ファンの男性が「こんなコンサートは見たことがない」と言うほど、会場との唄のやりとりを巻き起こしてみせた。
最後に登場した南大東村産業課長でもある島唄歌手濱里保之は、役場の自分の仕事をコミカルに歌った「役場職員の唄」や沖縄名産泡盛の名前を歌詞に織り込んだ「泡盛物語」などを熱唱。最後は出演者全員をステージに上げて南大東島を歌った「ボロジノ・アイランド」の唄と踊りなどで盛り上げた。
途中ゲスト出演した南大東村の照屋林伸教育長と伊那市の北原明教育長は、それぞれ「今後の交流の継続」を訴え、「伊那市の歴史に新しい1ページを開くコンサート」(北原教育長)をたたえた。
県伊那文化会館には開場前から入場者の長蛇の列。前売り券だけで入場者数の分を完売してしまったため、当日券めあての客の対応に受付が追われるなど、予想以上の盛況ぶりにてんてこ舞いの様子だった。
親子で来た伊那市の田端さんは「聞く機会の少ない三線の唄を満喫できて良かった。大東太鼓には驚いた。すごい迫力ですね。演出も良い。あれが本当に小中生なのですか?」と興奮気味に話した。 -
南大東の冬の海より冷たい!
島の子、小黒川渓流に大感激南大東島訪問団は6日、伊那市の小黒川渓谷キャンプ場に飯ごうすいさんに出かけ、信州の渓流を楽しんだ。子どもはほぼ全員が生まれて初めて体験する渓流での水遊び。「冷てえ!」「流れてくー!」などの歓声が渓谷にこだました。
さっそく冷たい川の水にどれだけ浸かっていられるかの我慢大会をした大東太鼓碧会の子どもは、「こんなの南大東の冬の海より冷てえ!」(田中慎吾君小6)などと叫びながら、ぶるぶると体を震わせていた。
南大東島は古い火山活動でできたカルデラにさんご礁が形成され、そがそのまま海面上に姿をあらわした地形で、山もなく、川もなく、人々は「流れる水」を見たことがない。
来伊以来、子どもは大きな川でも、小さな用水の流れでも、「流れる水」を見れば必ず反応を示し、上流から木の葉などを流し、下流でそれを捕らえるなどして遊んでいる。 -
納涼シルクまつり
駒ケ根市東伊那のシルクミュージアムとふるさとの家で6・7日、納涼シルクまつり(実行委員会主催)が開かれた。地鶏を使った焼き鳥やおやき、焼きトウモロコシなどを販売する東伊那の味コーナー、地元産の新鮮な花・農産物の直売コーナーなどのほか、ヨーヨー、わたあめなどの屋台が設けられた。照りつける強い日差しの下、スイカが無料で振る舞われるコーナーには行列ができるなど、会場は訪れた観光客らでにぎわった=写真。
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おもしろ科学教室
駒ケ根市の東伊那公民館(細谷悦子館長)は5日、第4回親子文庫かみしばい会「おもしろ科学教室」を同館で開いた。夏休み中の小学生約20人が参加し、講師の三溝祥三さんの指導で工作「ふしぎなプロペラ」と体験「ヒトの体のふしぎ」を楽しんだ。
「ふしぎなプロペラ」は割りばしの先端に紙やプラスチックの羽を画鋲で取り付け、はしの側面をこすって振動を与えると羽が回りだす窶狽ニいう竹トンボに似た形のもの。三溝さんは「いろいろ工夫してみてください。どうすればよく回るかな?」と問いかけた。子どもたちは相談しながら、材質や大きさが異なるプロペラを、ああでもない、こうでもない窶狽ニ代わる代わる取り付けて試したり、割りばしの側面にカッターやのこぎりでギザギザの切り込みを入れたりして、うまく回るまであきらめずに何回も挑戦を繰り返した=写真。どこかで「回ったよ!」と興奮した声が上がると子どもたちは「どこどこ?」と周りに集まってじっくり見つめ、早速同じ方法を試してみたり、さらにうまく回そうと新たな工夫を加えたりしていた。 -
伊那まつりにぎやかに
伊那市の夏を彩る「第33回伊那まつり」(実行委員会主催)が6日、市街地を中心に始まった。06年3月31日の合併を控え、高遠町・長谷村の住民有志が市民おどりに加わったり、民間レベルで交流している南大東島のミニコンサートがあったりとにぎやかに繰り広げられた。7日まで。
メーンの一つ、市民おどりには地区、小中学校、企業などで編成した81連(過去最高)、約6千400人が参加。市民の生演奏に加え、歌手・氷川きよしの歌う「勘太郎月夜唄」を初めて使用。雨降りを吹き飛ばすかのように、歩行者天国となった伊那北駅前交差点窶拍t日公園下交差点の延長1・6キロは、おどり連の熱気であふれた。
今回は市民おどりの終了時刻を早め、おどり連も余韻を楽しめる時間を設けたほか、映画「勘太郎月夜唄」の上映、おまつり広場などもあった。
7日は、子ども広場やバンド演奏、屋台などの遊ingビレッジ(午後4時半、市役所西側駐車場)、スターマイン、音楽花火、記念花火など約5千発を用意した花火大会(7時半、天竜川・三峰川合流点から打ち上げ)がある。 -
森のちから体験
上伊那に本拠を置く森のライフスタイル研究所(竹垣英信代表)の「森のちから体験」が5窶・日、伊那市の小黒川渓谷キャンプ場で展開されている。県内全域、千葉県、東京都などから親子ら約80人が参加し、ツリーハウスづくりなどに夢中になっている。
昨年に続いて2回目で、自然の大切さを知ってもらおうと、ツリーハウスやウッドクラフト、ダッチオーブンを使った料理(鶏の丸焼き、ドリア…)などものづくりを中心に内容を組んだ。タレントの清水国明さんが代表を務める「自然暮らしの会」が運営を担当し、インストラクター7人が参加。
子どもたちは、自分たちでテントを張り、自然の中で思い思いに遊んだ。
ツリーハウスづくりでは、キャンプ場内の立木を利用し、参加者が協力しながら骨組みに板を張ったり、階段を作ったりした。
東京都の高橋淳君(10)は「電動ドリルを使うと、まっすぐくぎが入らないから難しい」と黙々と作業に当たっていた。
清水国明さんは「ゼロからものを作り出すことで、人間らしさを回復するチャンスにしたい」と話した。 -
浴衣姿で踊って…歓声
高遠町の第一、第二保育園で5日夜、恒例の夏祭りがあり、園児や家族らが踊りやイベントなどを楽しんだ。
第一(山岸加代子園長)は、浴衣やジンベエなどかわいらしく着替えた園児が、リズムダンスや盆踊りを園庭で元気良く踊った。保護者が我が子の晴れ姿をビデオカメラなどに収め、にぎやかに祭りが始まった。
園内に設けた、お化け屋敷や輪投げコーナーは開始早々、長蛇の列ができる人気。お化け屋敷は、保護者が武士やスターウォーズのダースベーダーにふんして脅し、次々と悲鳴があがった。
園児が製作したちょうちんを飾った園庭では、フランクフルトやじゃがバター、豚汁などの出店も並び、家族でゴザを敷いて、真夏の優雅なひとときを過ごしていた。
職員や保護者のほか、高遠高校の生徒7人がボランティアとして祭りを支えた。6日には、第4保育園でも開かれる。 -
大芝高原まつり歴代ポスター展
ポスター・うちわ・パンフレット応募作品展8月21日開催の南箕輪村の第20回大芝高原まつりに向け、村役場庁舎で20回記念歴代ポスター展とポスター・うちわ・パンフレット応募作品展を開催している。
歴代ポスター展は、ラミネート加工した第5回から12回、第14回から今年の20回までの計15枚を産業課前の壁に展示している。図案はいずれも南箕輪中学校の生徒が描いた。第14回以前のポスターは花火や太鼓、踊りなどをメーンに描いたものがほとんどだが、第15回からは村イメージキャラクター「まっくん」を中心に描いており、時代によるポスター図案の違いも楽しめる。
ポスター・うちわ・パンフレット応募作品展は、本年度の応募作品全30点の原画を写真撮影したものを庁舎ロビーに展示している。南箕輪中の生徒の力作が並んでいる。
いずれも大芝高原まつりまで展示し、まつりムードを盛り上げる。 -
住民手作りの梅公園にせせらぎ整備
住民の手作りで4月に開園した宮田村新田区の梅公園で6日、新たにせせらぎをつくろうと、10人ほどの有志が汗を流した。石を配置するなど本格的。セメントが乾く数日後には水を流す予定で、メンバーは「水辺もでき、さらに多くの人の憩いの場になれば」と期待を寄せている。
村商工会が呼びかけ、村民参加で活動する「村おこし事業実行委員会」が中心となり作業。炎天下の下、大粒の汗を流しながらも黙々と体を動かした。
園内から掘り起こした石を再利用。大小の石を運び、形などを選びながら配置した。
地元の建設、造園業者は機材や技術を無償提供。せせらぎの河床にはセメントも打ち、滝や堰(せき)もある立派なせせらぎが完成した。
「こんな暑い日だけど、いい汗かけた」と田中一男委員長。全員ヘトヘトになりながらも、充実感に浸った。
今後は園内に掘った井戸から引水し、常時せせらぎに流す。山野草の植栽などさらに整備も進め、イベントなども開きたい考えだ。
村商工会は県の補助金を活用し、村民手作りの公園を計画。村有地を借りて、村のシンボルでもある梅を植栽するなど、整備を進めている。 -
南大東島訪問団
みはらしの湯に大感激南大東島から伊那市を訪問している訪問団は4日、長い旅程を終えて伊那市西箕輪羽広のみはらしの湯に到着。旅の疲れを「伊那の湯」でいやした。
唐澤嘉男支配人から、湯が湧出(ゆうしゅつ)したいわれや効能などを聞いた島の人々は、短い時間だったが温泉を堪能。「お湯が少しヌルヌルしている感じで面白い」「肌がつるつるしていた」「少しぬるめだが気持ち良い」などと口々に語った。
旅行先などで温泉に入った経験がある人がほとんどだったが、中には露天風呂初体験の人も。
「顔に涼しい風を受けながらお風呂に入るのは気持ちが良い」と露天風呂の感想を述べる人が多かった。 -
トーマスの山車が完成
伊那市の「伊那まつり」市民おどりに登場する中央区連の山車「きかんしゃトーマス」が4日、完成した。
本年は子どもに人気の「きかんしゃトーマス」を選び、模型から図面をひき、7月上旬から毎日、区民有志10人が製作に当たった。
高さ3メートル、長さ5・5メートル、幅2・7メートル。機関車には廃発泡スチロールなどを使い、スプレーで青色に塗った。顔部分は、おがくずにボンドを混ぜて塗装し、立体感を出した。煙突から煙が出る仕掛けや電球を飾り付け、にぎやかにした。当日は子どもが喜ぶ演出もあるという。
設計通りにいかなかったり、意見の食い違いがあったりしたそうだが、お互いにアイデアを出しながら、満足のいく仕上がりに。「山車のコンテストをしてくれたらな」と話していた。
市民おどりは6日午後5時半から、山寺窶柏シ町区間である。中央区連には区民約100人が参加。製作者も踊ったり、山車をひいたり、酒を飲んだりとまつりを楽しむ。 -
上農高校でお花市の盆花準備
今年は先着順で販売南箕輪村の上伊那農業高校は今年も、12日のお花市に盆花を販売する。当日にきれいな盆花を提供したいと、咲き始めた花を冷蔵保存するなど生徒が準備に取り組んでいる。
毎年長蛇の列ができる人気の盆花販売のため、農業クラブの農林委員会が主体となり農林専門委員が協力。全校で種まきから取り組み、菊やアスターなどを育ててきた。
梅雨時期に白い菊が病気になり販売できなくなったが、黄色い菊や白、赤、紫のアスターなどは努力のかいあってつぼみをたくさん付けている。
開花時期をお花市に合わせるため、生徒たちは5日、早く花が咲き始めたアスターなどを収穫し、冷蔵庫に保管する作業に精を出した。
11日は、花の収穫と花束を作る。アスター、菊、オミナエシ、シマガヤを主に、束によってカーネーションやトルコキキョウなどを組み合せるという。
今年は整理券配布をやめ、先着順の販売に切りかえる。JR伊那北駅前といなっせ広場の2カ所で午前9時半から販売。1束500円の予定で1人2束限定。
農林委員長の有賀大地君(生産環境科3年)は、「盆花販売は地域の皆さんに好評で、今年もやりますかと聞かれる。よりたくさんの人が来てくれるととてもうれしい」、農林専門委員の小松洋道君(同)は、「草取りなど、作業は大変だけどきれいな花がいっぱい咲いた。たくさんの人が買いに来てくれるとやって良かったと思える。いい経験になる」と話している。
盆花販売に向け咲き始めた花を収穫する上農生 -
こどもふるさと探訪開催
夏休みを利用して子どもたちに、もっと上伊那を知ってもらおう窶狽ニ3日、上伊那広域連合が主催する「こどもふるさと探訪」があった。管内の小学生と保護者28人が集まり、1日かけて伊那市と南箕輪村の名所などを巡った。
最初に訪れたのは約210年の歴史がある伊那市西町の伊那部宿。2度の大火にも焼け残った旧井澤家は酒屋を営み、従業員はみなその家屋に寝泊りしていたことなどを学び、住宅内を見学。子どもたちは、屋内にある井戸をのぞき込んだり、厄除けの意味があるというコウモリの飾り彫りに興味を示していた。
ほかに、南箕輪村の大芝高原など、全5カ所を見学。夏休みの思い出づくりにもなった様子だった。
上伊那が豊かな自然や歴史に恵まれた地であることを子どもたちに実感してもらうこと目的に、昨年は高遠町と長谷村の名所を探訪。今年は2年目で、毎年徐々に管内市町村を見て回ることにしている。 -
収容所で生き延びる
「ここはどこだ?」眠りからさめ、ぼんやりした目で見回すと周りは死体だらけだった。「…ここは収容所の死体置き場らしい。そうだ、発疹チフスにかかり、高熱が出て意識不明になった。そして回復の見込みなし窶狽ニして捨てられたのだ」零下30度の吹きさらしの中で少しずつ意識がはっきりしてきた。
◇ ◇
1945(昭和20)年に応召し、精鋭の関東軍特殊部隊に入隊。大陸で鉄橋や線路を爆破するなどの任務に当たっていた。
「ソ連・満州の国境付近に駐留していた8月9日の未明、突如として歩哨の『ソ連軍侵入!』の悲鳴が響いた。中立条約を一方的に破ったソ連の侵攻が始まったのだ。警戒はしていたものの、不意を突かれて味方部隊は大混乱に陥ったが何とかその地に踏みとどまり、終戦を知る8月28日まで必死でソ連軍と戦い抜いた」
戦争は終わったが、捕虜となった後は酷寒の収容所で飢えと病との戦いが始まった。
◇ ◇
敗戦翌年の1月、死体置き場から生き返って兵舎に戻ったものの、下着や靴下、手ぬぐいなどの持ち物はすべて「形見」としてほかの兵のものになっていた。「収容所では栄養不足を補うためそれぞれの兵が現地人との物々交換で食料を得て何とか生きていた。病気の癒えない身でその手だてを失っては生き延びるのはほとんど絶望だった」体重は応召時の65キロから30キロにまで落ちていた。
栄養失調で衰弱は進み、今度こそ本当に死体置き場行きか窶狽ニ思い始めたある日、曹長から呼び出しを受けた。何事かと思い、直立不動で言葉を待っていると「貴様は上伊那出身か」と聞かれ「そうであります」と答えると「そうか。おれもだ」と笑顔が返ってきた。「よし、これを食っていけ」と出された食事は初年兵の身分には考えられない、バターをかけた米の飯、野菜や魚の缶詰など窶煤Bしかも「これからは毎晩来い」との信じられない言葉。「こんないいものが収容所にあったのかと思うほどだった。お代わりまでさせてもらって…。その後収容所が閉鎖になるまでの2カ月というもの、この食事のおかげで体力を取り戻すことができた。まさに地獄に仏でした」
◇ ◇
収容所を出て10月に佐世保にたどり着くまでになめた苦しみは「筆舌に尽くしがたく、生きるためだったとはいえ、とても人に言えることではない。このまま墓の中まで持って行くより仕方がない…」。
あれから60年。また8月がやってきた窶煤B
(白鳥文男) -
アマランサスの研修会
アマランサスを知ってもらうと共に、商品化を模索しよう窶狽ニ、高遠花摘み倶楽部(赤羽久人理事長)は2日、高遠町総合福祉センターやますそで、会員や一般を対象としたアマランサスの研修会を開いた。
研修は2回目。高遠町藤沢水上地区の遊休農地(約1・5ヘクタール)で同倶楽部が栽培を進めるアマランサスは、種、葉、共に栄養効果があり、美しい花も楽しめるが、その実態はあまり知られていない。今後、1・5ヘクタールという広大な土地で栽培を進めるためには地域住民の協力が不可欠で、地域的特性を生かした商品開発を進めるためにも、アマランサスをもっとよく知ってもらう必要があると考え、研修会を開いている。
研修には約20人が参加。栽培指導の協力者、信州大学の根本和洋助手が、アマランサスの機能性や食品特性について講義した。根元助手によると、高ミネラル、高タンパク質でコレステロール低下作用もあるアマランサスは、乳幼児や高齢者の栄養補給や、アレルギーの代替食品にもなる。 -
ノウゼンカズラにカエルがすっぽり
○…伊那市上荒井の堀内潤一郎さん(64)宅に咲くノウゼンカズラに、カエルがお尻からすっぽりと入り込んだ=写真(堀内さん撮影)。
堀内さんが偶然、だいだい色の花の中に、緑色のカエルがいるのを発見。花の蜜を求める昆虫を捕まえようとしているのか、おっかない顔で半日ほどじっとしたまま。アリが通りかかると、パクリと飲み込んでしまったという。
堀内さんは家族中を呼び集めて観察。「おもしろい。どうやって入ったのかね」としばらく見入った。 -
南箕輪老人ホーム夏祭り
南箕輪養護老人ホーム南箕輪老人ホーム(唐沢由江施設長)で3日、恒例の夏祭りがあった。利用者や家族は、太鼓演奏や踊りのステージ、花火大会などイベント満載の祭りを楽しんだ。
ハイビスカスやヒマワリ、祭りの法被などを飾り夏らしさいっぱいのやぐらを設けた夕暮れの庭で、来賓と利用者が鏡割りをして祭りが開幕。太鼓グループ「鼓龍」の威勢のいい演奏が祭りムードを盛り上げた。
屋台「お好み亭」は焼きそば、から揚げ、フランクフルト、寿し、冷麦、五平もち、スイカなどごちそうがいっぱい。利用者らはビールやジュースで乾杯し、「おいしい」と笑顔で味わった。
今井愛子パッショングループの踊り「お祭男爵」、職員の「信濃の国」など元気なステージに負けまいと、利用者も「大事な人だから」の踊りを披露。盆踊り大会にクライマックスは花火大会で夏祭りを満喫した。 -
公民館陶芸講座(前期)作品展
箕輪町公民館の陶芸講座(前期)が終了し、受講生が12日まで、作品展を町文化センター展示コーナーで開いている。
6月に開講。13人が陶芸の基礎や応用を学び、2度の素焼き、本焼きを経験し、作品づくりに熱心に取り組んできた。
展示作品は、花瓶、皿、マグカップ、水差しなど。葉の形をした皿、大きさの異なる皿、持ち手の付いた器などさまざまで、色も緑、茶、グレーなど作り手の個性があふれている。温もりのある器は力作ぞろいで、文化センターを訪れた人が興味深く鑑賞している。 -
南大東島の訪問団
台風避け伊那に到着伊那祭りに合わせて伊那谷を訪問する沖縄県南大東島の訪問団一行は4日、予定通り伊那市に到着した。
4日、沖縄地方は台風9号が接近、午後からは那覇空港発の航空便は全面航したが、南大東島訪問団は、3日までに那覇入りし、4日午前に飛び立ったためかろうじて難を逃れた。
中部セントレア空港についた一行は、伊那からの出迎えの人と再会を喜びながら、口々に「台風であぶないところだった」と連発。「本当に台風の島からやってきた一行になってしまった」と訪問団長仲田建匠南大東村助役は笑っていた。 -
南大東島訪問団
田の草取り・生乳試飲に大喜び南大東島訪問団は5日、伊那市内で島では経験したことのない田の草取りや、絞りたての生乳の試飲などをして楽しんだ。
伊那市東春近の「友好田」では大東太鼓を演奏する中学生が生まれて初めての田の草取り。島には水田がなく、生まれて初めて田に足を踏み入れたとあって、「足が沈んでいく!」「抜けない!」などの大声があがり、畦からは見つめる伊那市民が「ちゃんと足元を見て、草を探して」などと掛け声。笑い声に包まれた。
泥で汚れた足を洗うために用水に入ると、今度は「水がすげえ勢いで流れている」とまたまた歓声。早く流れる川を見たことがない子供たちは、一時水遊びに集中した。
訪問団の与那城裕大君(中3)は「初めて田んぼに入ったけど、底なし沼だ。ざらざらしていてヌルヌルしていて変な感じ。用水のの水は冷たくて気持ち良い」と興奮気味に話した。
伊那市ますみケ丘の楽農業桃沢明さんの畜舎では、桃沢さんから酪農についてのミニ講義。「牛乳をたくさん搾ったら、子牛は何を飲んで育つのか?」の島民の質問に、桃沢さんが「子牛には脱脂粉乳を飲ませる」と答えると、畜舎は「へぇー」という声に包まれた。同日朝搾った生乳の試飲すると「島では加工乳ばかり。それも台風などで船が着かないと飲めなくなってしまう。生乳は甘味が強くて美味しい」(主婦・宮城優子さん)などと話した。 -
ヒマワリ満開に
長谷村、三峰川総合開発工事事務所などが提唱する「水源地花いっぱい運動」の一環「ひまわりの里」づくりで、5月中旬に杉島地区の休耕田に村保育園の園児が種をまいたヒマワリが満開となった。3日、園児約35人が見学に訪れ、自分たちの倍以上の背丈に成長したヒマワリの迷路を探検した。
約4アールの休耕田にまいたヒマワリは、地元の老人クラブが管理。「雨が多かった」こともあり、3メートル近くまで成長したヒマワリもある。
園児たちは、「ヒマワリのおばけだ」と、茂みのなかを掛け回ったり、種を収穫するなどして楽しみ、「きれいに咲いた花を見に来てください」と呼びかけている。 -
町青年研修所取り壊しへ
高遠町は、老朽化で危険を伴うとして、東高遠にある信州高遠美術館に隣接する町青年研修所(木造2階建てトタン葺き)を本年度中にも取り壊す。
1964(昭和39)年に設置以来、学生村などの宿泊施設として使用。近年は、高遠太鼓の練習道場としてのみ利用されていた。しかし、03年3月に旧郷土館を改装し、地域間交流施設が開館したことで、太鼓練習の場が移り、研修所は観桜期に、ごみ集積所として使用するだけとなっていた。
高遠城址が国史跡に指定されたことで、景観を尊重するため、史跡とはかかわりのない建造物は撤去するという方針を示した「史跡高遠城跡保存管理計画」に基づき、利用されていない研修所を、国庫補助事業の史跡保存修理事業で撤去する。
撤去後は整地し、史跡景観を維持していく方針。観桜期のごみ集積所は一定期間、必要の場合のみ仮設建物を設け、臨時集積所とする予定だ。
工事費は約270万円。9月の議会定例会で議決した後、工事に取り掛かる。