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飯島中で百人一首
飯島町の飯島中学校で16日、新年恒例の百人一首クラスマッチがあった。
日本文化に親しみ、クラスの団結を深める同大会は、縦割り班で36チームに分かれ、ルールはお手つきは1枚裏返し、または1回休み、取った枚数を競った。
文芸委員や竹沢校長、国語科教諭らが読み手になって、上の句から読み上げると、取り札を囲んだ生徒たちは、身を乗り出し、札の上をすばやく視線を滑らし「ハイ!」と手を伸ばした。
三方から同時に手が伸びたり、時には2人で取り合うなど、実力伯仲したチームもあり、枚数が少なくなると、競技は白熱した。 -
新春の夜の辻辻で、はやし言葉響く
「ほんやりほっぽほーぽ、ほんやりじょうずの頭には」-。小正月の伝統行事「しし追い(とりおい)」が14日夜、宮田村内の各地区で行われ、小学生らの元気なはやし言葉と、拍子木を鳴らす乾いた音が辻々に響いた。
太田切区では幼児・小学生7人とPTA役員らは、約30センチのヤナギの枝に煙りでいぶして模様を付けたほうやり棒をたたきながら、新春の夜の町角に繰り出した。
子供たちは上級生から教わりながら同地区に古くから伝わる正調のはやし言葉「ほんやりほっぽほーぽ えいとうすえて、きゅうすえて、ししやーい、鳥やーい」を大声で歌いながら区内をくまなく回り、商店や家庭からミカンや菓子などをもらった。
「ししおい」は鳥おいとも呼ばれ、イノシシやスズメなどの農作物に被害を与える害獣を追い払い、五穀豊じょうを願うとともに、厄払いをする小正月の伝統行事。 -
大久保区でどんど焼き
宮田村大久保区で13日朝、どんど焼きが行われた。正月飾りなどを燃やして、無病息災を地域一緒に願った。
小学生の高学年が中心になって区内各戸からだるまや、竹、松などの飾りを集め、天竜川近くで点火。
子どもと大人が一緒になって勢い良く燃え盛る炎を見つめ、餅なども持参して焼いて食べた。
この日は、北割区、新田区、つつじが丘区でもどんど焼きを行い、昔ながらに新年行事を味わった。 -
しし追いで地域の平穏迎え入れ、町一区で小正月行事
宮田村町一区で13日夕、小正月の伝統行事「しし追い」が行われた。子どもたちが棒で羽子板を打ち鳴らしながら、区内の各戸を訪問。玄関先で「しし追いの歌」を元気に歌い、地域の安全、無病息災などを願った。
午後5時前に約50人の小学生が集まり、数人づつの班に分かれて巡回。ヤナギやネムの木でつくった鵬遣棒(ほうやりぼう)をたたいてリズムを取り「ししやい、とりやい:」と独特の調子で歌を響かせた。
害を及ぼす動物を追い払い、豊作を祈願するのが由来。「鳥追い」とも呼ばれ、歌などが微妙に違いながらもかつては村内のかなりの地区で行われたが、途絶えた所も多い。
町一区では20年ほどの中断期間を経て、1995年に復活。育成会やPTAの協力で、子どもたちが主役の昔ながらの行事を今に伝えている。
ししを追ってもらった家庭は、子どもたちに菓子を渡すのが恒例となっており、その光景も各所でみられた。
14日は町二区で「しし追い」、町三区の河原町、駒ケ原では「鳥追い」の呼び名で同様に行う。 -
高遠北小学校書き初め展示
伊那市高遠町の高遠北小学校(宇治正隆校長、70人)は10日、3年生以上が年末年始休業中に仕上げた書き初めの作品を各教室の廊下へ展示した。18日まで。
「雪の正月」の文字を書いた5年生。自分たちの作品を見て「難しかった」「・スの・スが大変だった」と筆を持ったときのことを振り返る。
3年生は「白いはと」、4年生は「元気な子」、6年生は「創造する心」の字を休み中にそれぞれ書きあげた。 -
【洋画家 小松茂郁さん】
幼いころから絵を描くのが大好きだった。学校の教科書や手帳のほか、家のガラス窓などに手当たり次第描いていたため、客間への出入り禁止を言い渡されたほどだった。
「とにかくあらゆる物に描いていました。おかげで小学校の図工の成績は良かったですね」
進学した飯田高校でも美術班で絵を描き続けた。だが大学卒業後は仕事も忙しく、鼻の病気のせいで体調も思わしくなかったため、制作からは遠ざかっていた。
35歳の時、日展会友の画家、中島覚雄さん(故人)が駒ケ根で講座を開くことを知って入会。
「飛びついた竏窒ニいう感じでした。鼻の具合が悪いと何をしていても苦しくて、集中できない。言い訳に聞こえるのが嫌で人にも言えず、一人で苦しんでいたんです。子どものころから大好きだった絵も描く気にはなれなかった。だが中島先生の講座を知った時、絵に対する情熱が一気によみがえったんです。大げさなようですが、まさに人生の救世主のように思えました」
中島さんには当初から「何か独特のものを持っている」と高い評価を受け、いろいろと目をかけてもらった。指導をきっかけに、乾いた土が水を吸い込むようにさまざまなことを吸収し、急速に実力を高めた。だが、中島さんはある日突然「欧州に行くから」と言い残して去ってしまい、講座も自然消滅。
「残念でした。もう少し教えてもらいたかったが竏秩Bでも絵というのはいつかは自分のスタイルを確立しなければならないので、先生に頼ってばかりいては先に進めない。そういう意味ではちょうど良い頃合だったかもしれないですね」
最初はどういう絵がいいのか分からず、手探りで描いていたが、経験を重ねるに従って少しずつスタイルが固まってきた。
「自分の絵というのを早くつかむべき。やはり人まねでなく、信念や思いを自分なりに表現することが大切ですね」
その後、県展、県勤労者展など、さまざまな展覧会に連続入選するなど活躍。県高齢者展では県知事賞を受けた。
◇ ◇
主に静物を描くが「特にテーマは持っていない。ひらめきと思いつきで題材を決めています。タッチを効かせて自由奔放に描くことを心掛けていますが、実は意識しなくても自然と写実的でない描き方になってしまうんでうよ」。
「タッチが独特だ」「色が美しい」と評される反面、「いいかげんな絵で楽に描けそうだ」などと批評されることもあるというが「とんでもない。1枚の絵を完成させるというのはいつでも苦しいものです。絵描きはみんなそうだが、絵が良いのか悪いのか自分では分からない。私もたくさん描いてきたが、いまだに会心の作というのはないんです。入選しても『こんな絵で賞をもらっていいのか』と後ろめたい思いをする時さえあるくらいなんですよ」。
(白鳥文男) -
飯島陣屋で書初めと繭玉づくり
飯島町歴史民俗資料館飯島陣屋は12日、書初めと小正月の伝統行事繭玉づくりをした。
町内を中心に約20家族が参加、いろりばたで、飯島陣屋友の会の会員から、繭玉の言われなどを聞きながら、米の粉をこね、ゆで、もう1度しっかりとこね、手の平で丸め、まゆの形にした。
出来上がった繭玉はソヨギの木に飾ったり、もち帰り用に小枝に数個ずつさした。
子どもたちは「煙い、目が痛い」などと言いながらも、丁寧に丸めていた。
また、堀越康寛さん(教委職員)を講師に、書初めもあり、丁寧に墨をすり、手本を見ながら、「初夢」「合格」「新春」など好きな言葉や字を書いた。
最後に17日の「おにぎりの日」にちなみ、いろりで焼きおにぎりを作り、熱々をほおばった。 -
かるた大会、
中川村図書館(杉沢かおり館長)は12日、新年恒例のかるた大会を開いた。園児から小学生、大人まで約40人が参加、園児、小学校低学年、同高学年、百人一首の4グループに分かれ、5種類のかるたと百人一首を使い、2-3回戦の合計点で競った。
かるたは「犬も歩けば棒に当る」で始まる昔なじみの犬棒かるた、電車や汽車、飛行機などさまざまな乗り物が登場する「のりものカルタ」、「にんじん嫌いの忍者」など言葉の遊びが楽しいダジャレかるたなど。
子どもたちは職員が読み上げると、すばやく、札の上を視線を走らせ、「あった!」と手を伸ばした。中にはお手つきをし、1回休みになったり、同時に手を伸ばし、札の上に手を重ね、じゃんけんで決めるなど、白熱した展開になった。
各部門の優勝者は次のみなさん(敬称略)
▽保育園の部=大竹あやめ▽小学校低学年の部=山上琴未▽高学年の部=若林幸佑▽百人一首=大竹竜馬 -
宮田中生徒会引き継ぎ会
宮田村宮田中学校は11日、3年生から2年生への生徒会引き継ぎ会を開いた。会長を小田切昂軌君から、選挙で昨年のうちに選ばれた吉水大介君にバトンタッチ。週明けから2年生が主体となって生徒会を運営していく。
新旧の正副会長、書記、会計、12ある委員の役員が出席。
吉水新会長は「全校参加の生徒会を築いた先輩方の良い所を吸収し、より良い学校にしていきたい」とあいさつした。
さっそく執行部、各委員会ごとに事務的な引き継ぎも行われ、2年生は責任の重さを痛感しながら、活発な生徒会にしていこうと3年の先輩から手ほどきを受けていた。 -
小学校始業式
伊那市内の小学校で8日、3学期の始業式があった。
長谷小学校(原孝寿校長)の始業式では、1、3、5年生の6人が代表して3学期の目標や抱負を発表。
「2学期にみんなでアズキを作ったので、3学期はそれを使ってあんこを作りたい」「2学期は学校から帰るとすぐ寝ていたので、学校から帰ってもすぐ寝ないようにしたい」「ロッカーや引出しを整理整頓する」「たくさんの友達と話したい」などの決意が聞かれた。
原校長は「今年という白い紙にみなさんがどんな絵を描いてくれるか楽しみ。友達を大事にして豊かな心の良い3学期にしてください」とあいさつした。話の中で、原校長が「冬休み、家のお手伝いはどうでしたか。できた人」と聞くと、児童たちは次々と元気に手を上げていた -
伊那技術専門校伝達式
南箕輪村の伊那技術専門校は9日、資格試験などの合格者への賞状伝達式を開いた。今年度、技能検定や情報処理技術者試験などに合格した生徒たちが、石川秀延校長から賞状を受け取った。
伊那技専は企業のニーズに応えるため国家資格の技能検定受検を積極的にカリキュラムに取り入れている。特にメカトロニクス科は「数値制御旋盤作業2級」「普通旋盤作業2級」「電気系保全作業2級」の受検を必須としている(在校中に3級合格者は受検資格が得られる)。技能検定2級取得を必須受検として3種目取り入れている教育機関は全国的にも珍しいとのこと。
石川校長は「資格取得が一番良い中間目標になる。自分を高めていく大きなエネルギーになるのではないかと思う」と話す。
伊那技術専門校では平成20年度生の2次募集を受け付けている。18日まで(選考日28日、合格発表2月7日)。詳しくはホームページ(http://www.inagisen.ac.jp)を参照。
また21日には同校の見学説明会を予定している。(1)午後1時30分縲・2)午後6時30分縲怐B
問い合わせは、伊那技術専門校(TEL72・2464)へ。 -
伊那西小スケート教室はじまる
伊那市の伊那西小学校(臼井和夫校長・71人)の3学期の恒例行事で、全校を対象としたスケート教室が11日、18日までの5日間の日程で始まった。子どもたちは午前7時過ぎからスケート場に集まり、約1時間半のスケートを満喫、天然リンクの感触を確かめた。
滑走しても安全な厚さの氷が全体に張らないためスケート場の一般開放はまだだが、児童たちは滑走可能な南側部分で初滑り。1月末を予定する市民体育祭で、それぞれが自己ベスト更新を目指すため技術向上に励んだ。
何度も尻もちをつく場面もあったが、子どもたちは寒さにめげず、はしゃぎながらスケートを楽しんだ。1年生の小林佑輔君(7)は「靴ずれになったがするする滑れて楽しかった。足が痛いけどこれからもいっぱい滑りたい」と目を輝かせた。
伊那西小のスケート教室が始まり、児童たちは初滑りを楽しんだ -
駒ヶ根市、学校給食へのすずらん牛乳、廃止の方向へ
約40年近く市内小中学校の学校給食に上伊那産の牛乳を使用した「すずらん牛乳」を導入してきた駒ヶ根市が、来年度から大手乳業メーカーの一般牛乳に切り替える方向で調整していることが11日、分かった。このことは2月末から3月の間に開く給食運営委員会で正式決定する運びで、決まれば今年の4月から、すずらん牛乳が学校給食から姿を消す。
すずらん牛乳は上伊那の酪農家が出荷する生乳を使用した上伊那農業協同組合(JA上伊那)オリジナルブランド牛乳。駒ヶ根市では脱脂粉乳から牛乳への切り替えた1967年から、地元で生産されていたすずらん牛乳を学校給食に導入。以降、毎年約3千人の児童や生徒がこの牛乳に親しんできた。
JA上伊那でも、学校給食用のすずらん牛乳は価格を下げて販売しているが、他市町村が供給している県で一括入札で購入した牛乳と比較すると、すずらん牛乳は1本当たり8円高い。そのため、その8円の半額を市が補助し、残る4円は各家庭で支払っている。
今回市が牛乳の切り替えを打ち出したのは、昨年から続く畜産飼料の高騰や原油高に伴ない、現行価格での納入が困難と判断したJA上伊那が、すずらん牛乳の価格を今より10円引き上げることを申し出たためだ。
これを受けて市は、保護者アンケートを実施。▽すずらん牛乳がよい▽どちらでもよい▽ほかの牛乳でよい竏窒フ3択で回答を得たところ「すずらん牛乳がよい」が4割にとどまったため、今回の決断に踏み切った。
しかし「すずらん牛乳がよい」に「どちらでもよい」を合わせると約7割。保護者は必ずしも値上げに反対している訳ではない。これに対し市は「地産地消や食育の観点から見れば地元の食材をということもあるが、今の財政状況ではこれ以上補助することは難しい」としている。
JA上伊那でも、学校給食用のすずらん牛乳は原価割れの状況。担当者は「現状では10円上げてとんとん。しかし、飼料や重油の価格が値上がりしている中、今後の見通しはつかない」として、あまり値上げできない学校給食への継続的な供給には煮え切らない態度を見せる。
駒ヶ根市では過去にも、大手乳業メーカーの牛乳に切り替えたことがあったが、保護者アンケートを実施した結果、すずらん牛乳を希望する声が7割を占め、翌年から再びすずらん牛乳に戻した経過がある。 -
南箕輪村
大泉桜会「これでも人気者なのよ。踊っていると掛け声がかかるの」。民謡や演歌を仲間と楽しく踊っている。
発足は35年近く前のこと。大泉にあったグループが2つに分かれたうちの一つで、桜の季節に誕生したことから「大泉桜会」の名を付けた。当初は17人ほどいたが、今は6人で活動を続ける。
「気の合う仲間、いい人たちばっかりだからね」。仲間のうち4人は踊り歴30年余になる。「よく続いてきたと思うよ」。踊りが好きだから、体のために-と、それぞれの思いで重ねてきた年月。元々踊りをやっていた2人も、誘われて仲間に入り1、2年になる。
毎月第1・第3火曜日の夜7時に大泉第2公民館に集まる。以前は先生の指導を受けていたが、今は当時収録したビデオを見ながらの練習。ビデオで習う場合は、振りが反対になっていることや、細部が映っていないなど難しさがあるが、皆の記憶をたどりながら振りを覚え、1年に2曲くらい仕上げる。
「ボケ防止にやってるの。体を動かして楽しい。でも、たまには緊張しないといけないから舞台にも上がってね」
地元大泉の敬老会や文化祭、営農祭のほか、村文化祭や社協まつりにも出演。「未練酒」「お座敷小唄」「二輪草」「秋田おばこ」などの踊りを披露する。
「有名だから頼まれちゃって」。仲間の言葉に笑いが起こる。
「敬老会では花がいっぱい飛ぶ」「競争相手がいないから、もてて、もてて」。またまた笑いが起こる。
とにかく笑いが絶えない桜会。2カ月に1回は日帰り温泉施設の「大芝の湯」に出かけ茶話会をする。「それを楽しみにやってるの。でも舞台になると間違えない。あとはお茶飲んでてもね」
最も緊張する舞台は村文化祭。このほかの舞台は、客席にだれが来ているか見たり、楽しむ余裕があるという。
「舞台は着物を着てごまかして、横目で前の人や横の人の踊りを見て合わせる」「下手だけど、下手だから見てもらえるの」。そう言ってまた皆で笑う。
お楽しみの茶話会は例外として、寒い1、2月は活動休止。春めいてくる3月から活動を再開する。(村上裕子) -
匠の技に生徒も真剣、建設労連宮田分会が宮田中2年生に木工指導
宮田村の上伊那建設労連宮田分会(三浦孝分会長)はこのほど、宮田中学校2年生に木工指導した。ノコギリの正しい使い方を手ほどき。生徒たちは生の・ス匠の技・スにふれ、木の持つあたたかみを再発見した。
同分会は毎年、技術科の授業で木工に取り組む2年生対象に指導を実施。卓越した技能をじかに教わる貴重な機会とあって、生徒たちにも好評だ。
各学級ごと3日間に分けて行ったが、真剣に学ぼうとする子どもたちの姿に会員の指導も自然と熱を帯びた。 -
向井千秋パネル展
駒ケ根市立博物館はわくわく博物館第6弾として、日本人初の女性宇宙飛行士、向井千秋さんの宇宙での活動の様子などを集めた写真展「宇宙からのメッセージ」を2月3日まで同館ロビーで開いている。スペースシャトルの打ち上げのもようやシャトル内での実験活動に取り組む向井さんの姿などの写真31点のほか、「宇宙の神秘」として惑星や星雲などの美しい写真12点を展示している=写真。向井さんが宇宙で産卵実験に成功したメダカの子孫である「宇宙メダカ」約10匹も持ち込まれ、水槽の中で元気に泳ぎ回っている。『向井千秋の宇宙教室』などのVTRも放映されている。
入場無料。午前9時30分縲恁゚後6時。月曜休館。問い合わせは同館(TEL83・1135)へ。 -
東春近小3学期始業式 伊那三曲協会18回目の演奏
伊那市の東春近小学校(中塚経子校長・373人)で9日、3学期の始業式に合わせ恒例の慶祝音楽鑑賞があった。伊那三曲協会のメンバー9人が訪れ、箏(こと)と尺八で新年を祝う2曲を演奏。児童たちは、しっとりとした音色に耳を傾け、気持ちを新たに新学期のスタートを切った。
音楽鑑賞は、日本古来の音楽に触れる機会とし、新年の新たな気持ちを音楽で感じてもらえればと始まった。18回目を数え、毎年、伊那三曲協会に依頼している。曲目は「希望の光」「ふじ山」で、「ふじ山」は児童たちが演奏に合わせて一緒に歌った。
中塚校長が「新年らしさ、日本らしさを楽しみましょう」とあいさつ。同協会指導普及委員長の福沢雅志世(靖子)さんは代表者として、「18年間、演奏が続けられ私たちも幸せ。この幸せを音楽に乗せたい」と曲を披露した。
5年生の春日瑠介君(11)は「毎回、よい演奏が聞けるので楽しみ。音楽で気持ちも落ち着き、これから3学期に向けて頑張りたい」と話していた。
東春近小で3学期の始業式に合わせて伊那三曲協会が演奏 -
宮田小3学期始業式
宮田村の宮田小学校は9日から、3学期が始まった。子どもたちが元気に登校し、年末年始の思い出や新年の抱負などを仲間に披露した。
各学級では「あけましておめでとうございます」とあいさつをかわし、友人と会話を楽しむ姿も。新学期もきれいな学び舎で励もうと、さっそく清掃もした。
3年3組は正月2日に各自が家庭で毛筆した書き初めを見せ合い、「上手に書けた」「習字は楽しい」と歓声をあげた。
始業式では2年3組の町田祥太郎君と5年2組の松島百花さんが新年に懸ける想いを発表。「いっぱい練習してきれいな漢字が書きたい」「算数や体育のマット運動をがんばりたい」と話した。
清水閣成校長は「間違うことは大切なことです。それをおそれずに挑戦してください」と呼びかけた。 -
特産山ぶどうの皮を使って染物に
宮田村宮田小学校3年1組は、村特産の山ぶどう(ヤマソービニオン)の皮を使って染物に挑戦した。どうやったら上手に色やデザインが出るか試しながら、自慢の一品に仕上げた。
学校給食で山ぶどうワインを使った村の名物丼「紫輝彩丼」が出た時、1粒づつ丁寧に房から取る手伝いをした同学級。残った皮で染物にできないかと、学習を進めてきた。
布を牛乳につけて乾かしてしぼり、煮たてた皮の汁に一日漬け込む。布をしばったり、糸で縫ったりして模様が出るよう工夫も凝らした。
色の出具合などが納得いかず、再度挑戦する子どもたちも。
普通ならば捨ててしまう皮を大切に再利用しながら、一人ひとり手づくりのオリジナル作品を完成させた。 -
大原区でどんど焼き
宮田村大原区で8日朝、どんど焼きが行われた。地域の子どもたち約40人が各戸の門松や正月飾りを集め、高さ約4メートルに組み上げて点火。真っ赤な炎に無病息災を願った。
小学生にとってはこの日が冬休みの最終日。会場の大原天満宮には多くの大人も一緒に集まり、地域の絆を深めながら正月の思い出を刻んだ。
焼けた竹が「ポンッ」と勢い良くはぜる音に歓声も。
大人たちは「今年も1年、穏やかな年になってくれれば」と、伝統行事に親しむ子どもたちの姿に目を細めた。 -
北原よしゑさん(66)
飯島町七久保の道の駅「花の里いいじま」で昨年、初めて、9教室の受講生70人のちぎり絵作品を一堂に集め、展示した。「違うグループの人の作品に触れ、いい刺激になった」。会場には受講生の習作のほか、07年度第8回日美絵画展ちぎり絵部門に初めて出展、いきなり、秀作に選ばれた創作ちぎり絵「いろり」も披露した。
1940年、飯島町七久保生まれ。地元の高校を卒業後、職場結婚し、駒ケ根市に。ちぎり絵との出会いは40年以上前、小学校で教諭が制作した「かまくら」を一目見て、何時かはちぎり絵を作りたいと思ったとか。子どもに手が離れた18年前から、伊那市のちぎり絵教室に通ったり、通信教育でも勉強した。初めての作品「テッセン」が完成した時は感激ひとしおだった」。JA祭に出品すると、「教えてほしい」と請われ、自宅で数人に教え始めた。
10年前から、本格的にJAのカルチャーリーダーとしてちぎり絵教室を受け持った。埼玉県の小川和紙から、下絵、和紙をセットにしたちぎり絵キッドを取り寄せ、簡単に出来るとあって、教室は次々と増えた。
教える一方でオリジナル作品づくりも手掛けるようになった。「花を観察し、スケッチして、下絵を描く。色々な和紙を組み合わせて、色を作りはっていく。日常の生活用品を見ても、ちぎり絵の素材にならないだろうかと、考えてしまう」。
創作ちぎり絵「いろり」は「東伊那の夫の実家には今もいろりがあり、現役で活躍している。息子が中学生の時描いた絵からヒントを得た」。
構想から完成まで約3カ月かかった。厚く、毛羽立たない神戸和紙を用いた労作。審査員から「田舎のにおいがする」と評価され、受賞した。
「囲炉裏や茅葺き民家などなくなっていくものに心引かれる。今年は茅葺き民家をテーマにしたい」と話す。
また、新たな挑戦として、白い繭を剥がして作ったバラとちぎり絵と融合した立体作品も試みる。
「ちぎり絵は下絵があり、絵心がなくても、制作できる。神経の細やかな人はち密な作品に、大らかな人は大胆な作風と、同じ材料でもその人のセンスで個性的にし上がる」と魅力を。(大口国江)##(写真)
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蘭ミュージアム
国内随1の展示数を誇る高森町の蘭ミュージアムを見学。ランは不思議がいっぱい。巧妙な受粉機構を持つバケツラン。小人たちがそろいのマントで行列しているようなクレセンティラビア。強い香りでハチを酔わしたり、雌ハチそっくりな花の形で雄ハチをダマすランなど、いくら見ていてもあきない▼昼夜の温度差が大きく、冬の日照時間の長い伊那谷(高森)はラン栽培適地である。しかし、同館は今年、規模縮小され、貴重な野生ランの多くが沖縄海洋博記念公園に寄贈されるという▼経費高騰で施設維持が1自治体では無理なのか、残念だ。伊那谷全体で同館を支援できないのだろうか。文化的、観光面でも伊那谷にとって重要施設と思うが(大口国江)
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新装の神社で新年の願いを
・ス平成の大改修・スで社殿屋根や参道が新装された宮田村の津島神社は正月3が日、例年以上の初詣で客でにぎわった。年越しの二年参りと元旦の朝には初めて、お神酒や甘酒を振る舞うサービスもあり、気持ち新たに門出を祝った。
地域の協力で改修が進んだことに感謝し、氏子総代らでつくる同神社改修委員会(保科充会長)が振る舞いを企画した。
きれいになった参道を踏みしめ、次々と訪れる参拝者。良き年になるよう願いを込めていた。 -
駒ケ根東中始業式
駒ケ根市の東中学校(小木曽伸一校長)は7日、3学期の始業式を開いた。全校生徒を前に各学年の代表生徒が学習や部活動、高校受験など、3学期に懸けるそれぞれの目標や決意を堂々と発表した=写真。
小木曽校長は「3学期は一年間のまとめの時期であり、来年度の準備期間でもある。登校日数は50日に満たない短い学期だが、新年を迎えた新たな気持ちで夢や希望を膨らませながら一日一日を大事に過ごし、それぞれの目標を達成してほしい」と呼び掛けた。 -
なごみ家で繭玉づくり
宮田村の福祉交流施設なごみ家で7日、小正月の伝統行事「繭玉(まゆだま)づくり」が行われた。子どもたちも参加し、昔ながらの風習で無病息災を願った。
地域の習わしに詳しい大田切区の酒井昌子さんらが講師となり、にぎやかに手づくり。
米の粉をこねて丸めて、繭の形に似せた白とピンクの団子に仕上げた。
サカキとヤナギの枝に刺して飾り付け。「きれいにできたね」と親子一緒に喜ぶ姿もあった。
養蚕の隆盛を今に伝える繭玉。「昔はどこの家庭でもつくった。今はクリスマスなど行事が多くなり、かわりに小正月の行事がすたれている気がします」と酒井さんは話す。
かつて繭玉と一緒に小正月に飾ったが、今は滅多に見られなくなった「稲穂かざり」も持参し、大切にしたい風習として参加者に伝えていた。 -
駒ケ根市中学校通学区変更へ
駒ケ根市教育委員会は今年、市内2中学校の生徒数格差を是正するため、通学区変更の実施に踏み切る。07年12月現在の生徒数は赤穂が918、東が151。学級数(支援学級を含む)はそれぞれ28と7。市教委によると、09年4月の入学者は赤穂で320人を超えて1学年学級数が1増の9となる可能性があり、一方の東は37人で単学級となることが予測されている。学級増による教室の増設は敷地の不足などで非常に困難な状況であり、片や単学級は配置基準によって教員が削減されることや、生徒のさまざまな活動に大きな影響があることなど、いずれも深刻な問題をはらんでいる。
この事態を何としても避けたい市教委はこれまでの方針を転換し、赤穂地区の一部の地域を東中への通学区とする考えを固めた。09年度の実施に向けて残された期間は約1年間と、決して長くはない。今年早々から関係地区やPTAなどを対象にした説明会や懇談会などを開き、住民の理解を得ていくことにしている。
これまでも東の1学年2学級を維持するための措置は取られてきた。通学区外の一部希望者の入学を許可する「指定学校変更制度」を06年度から実施。これにより、毎年数人ずつが入学したために単学級となる事態は回避できてきたが、09年度は加えて赤穂の学級増の可能性も高くなったことから、年度ごとの小規模な対応だけで切り抜けるのはいよいよ限界との判断に達したようだ。
通学区の変更は過去にも議論に上った。現在の通学区は天竜川を境界線としているが、98年縲・000年にかけて設置された通学区検討委員会は、竜西にある赤穂東小学校の通学区全域を東中通学区に組み込む竏窒ニする変更案について審議。だが、通学には距離的、地形的に無理な地域がある竏窒ネどの意見が出て結局実現には至らなかった。この中で、それならば東中を移転してはどうか竏窒ニする案が浮上。02年に設置された中学校適正配置検討委員会で審議した結果、天竜川を越えて下平地区に移転、新築する案が答申された。この新中学校建設計画はその後の市町村合併破綻の影響などもあり、総額40億円にも上る財源の見通しが立たなくなって一時棚上げにされていたが、市は建設をあきらめたわけではなく、今後の重点計画として位置付けていくことを明言している。
今回の通学区変更は新中学校開校までの緊急避難的措置とされ、以前の案とは内容に違いがある。だが、対象となる赤穂地区の一部住民には「竜西と竜東はもともと別の村。一緒にはなれない」などとする根強い反対論者もあり、合意形成は簡単ではなさそうだ。市教委は「何としても理解してもらわなければならない。子どもたちの将来を考え、長い目で見て判断してほしい」として、粘り強く説得に当たっていきたいとしている。 -
上伊那岳風会会長 堀内茂彦(雅号・岳茂)さん
漢詩や和歌などを朗々と吟ずる詩吟の魅力に若くしてとりつかれ1967(昭和42)年、同好の士5、6人とともに駒ケ根吟詠会を設立。翌年には会員が一気に30人余り増え、県岳風会駒ケ根支部へと発展した。その後、名称も上伊那岳風会となって会員も600人を超えるなどさらに成長を遂げ、昨年には創立40周年を迎えた。04年から会長を務めている。
「詩吟とは1分半の芸術である竏秩B日本の伝統を伝える素晴らしい文化であり、精神のよりどころだね。一日1回、腹の底から大きな声を出すことは健康のためにもとてもいいんだよ」
◇ ◇
詩吟を本格的に始めたのは18歳の時。詩吟を愛した父の影響もあり、進学した大学では詩吟部に入部した。
「人前に立つ訓練も兼ねて始めた。最初のころは舞台で本を持っていても緊張で手が震えて困ったものだ。今は人が吟ずるのを審査する立場になったが、60歳を過ぎているような人でもやっぱり同じように震えているのを見ると何だかほほ笑ましい気がするね」
20代後半、全国大会で2位に入賞した。
「あのころは若かったな。毎朝5時に起きて天竜川の河原で一生懸命に練習したものだ。大会では杉浦重剛の『自訟』を6、7人で合吟した。吟じ終わった時「これならいける」と確信したよ。残念ながら優勝はできなかったが」
それからも日々研鑚を積み、3年続けての入賞を果たした。
吟ずるだけでなく、吟に合わせ、刀を持って舞う剣舞や、扇子を持って舞う扇舞にも堪能。さらに剣舞に精進する中で居合いも習得した。6段錬士の腕前だ。
「居合いに使う刀は刃の付いた真剣。なまはんかな気持ちで扱うと大変なことになりかねないから、精神の統一にはもってこいだね」
「吟じても吟じても、詩の心を知ることはなかなか難しい」という。自分で創作してみれば少しでも理解が深まるのでは竏窒ニ考え、漢詩の創作にも挑戦している。
「300作を目標に10年前から始めたんだが、今280作ぐらいかな。達成したら今度は400作りたいな。いろいろな趣味に手を広げているようにも言われるが、根本はあくまで詩吟なんだよ」
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各地で毎週のように開かれる詩吟の大会に出席するのに忙しい。信濃燃料の社長で県LPガス協会理事、上伊那LPガス協会会長でもあり、日曜、祭日には家にいたことがないほどだ。
「だが、詩吟のおかげでたくさんの人たちと接することができ、素晴らしい出会いにも恵まれた。小1と小2の孫も詩吟を始めていてね。時折一緒に吟じるんだ。格別な気分だよ」
(白鳥文男) -
箕輪西小学校上古田支会が上古田公民館の掃除
箕輪西小学校上古田支会(子ども会)は29日、毎年恒例となっている箕輪町の上古田公民館の年末掃除をした。冬休みに入ったばかりの同会の1縲・年生約30人の児童がぞうきん持参で同館を訪れ、窓拭きやモップがけなど、日ごろの感謝を込めて館内の汚れを落とした。
「届かないよ」大きな窓に張り付いてぞうきんを動かす児童たち。「きれいになった縲怐vとピカピカになった窓を満足そうに見る。
「そこやったよ縲怐v「ここ僕がやる」賑やかな声が公民館中から聞こえてきた。
広い公民館もみんなで掃除すれば、あっという間に奇麗になった。 -
正月を華やかに、子どもたちが生け花
宮田村の小中学生が参加する講座「楽しい生け花」は、マツや南天などを使って正月用の生け花に取り組んだ。彩りも豊かにいけて、新年を迎えるにふさわしい力作ができあがった。
季節折々の生け花に挑戦する同講座だが、この日も子どもたちは真剣な表情で花器に向い、発想を広げた。
指導する小田切孝子さん=北割区=は「日本の伝統を体験して学ぶことが見直されてきている。大切なことですよね」と話した。
楽しい生け花は、村教育委員会が休日の子どもたちの余暇活動にと開く学校週5日制対応講座のひとつ。
2002年度の事業発足当初から続く人気講座で、今年度は小学校1年から中学2年までの女子23人が登録している。 -
八十二銀行伊那市駅前支店で水彩画展
伊那市の八十二銀行伊那市駅前支店(伊那市駅前ビル「いなっせ」2階)のロビーで、同市西春近のさんの水彩画展が開かれている。08年1月25日まで。
花や国内外の風景を描いた作品12点が展示してあり、訪れた人の目を楽しませていた。
10年ほど前に趣味で水彩画を始めたという西村さん。夫の雄さんが書道をやっていることもあり、夫婦で展示会を開くこともある。
今回、特に力を入れているのは、「旅情桂林(けいりん)の四季」と題した5点の風景画。「おととし中国の桂林に旅行に行った時、風景が美しくて、ぜひ描きたいと思った」とのこと。
午前9時縲恁゚後3時。土日祝日ほか29日縲・8年1月3日休み。