-
園児と交流・接し方理解へ保育園で実習
高遠高校福祉コースの2年生20人は14日、高遠第一保育園で今年2回目の保育実習をした。ドッジボール、ごっこ遊びや、一緒にお昼を食べて交流し、園児との接し方や保育士の仕事内容に理解を深めた。
前回と同様に、生徒たちは未満児から年長組に分散。パズルや、磁石を使った釣り竿(さお)など、事前に準備した手作りのおもちゃを持参して園児と遊んだ。
生徒たちは2回目とあって、最初から園児と同じ目線で、積極的に話しかけたりすると、園児も生徒のそばから離れようとせず、笑顔が絶えなかった。なかには、けんかを始めた園児にどう対処したらいいのか困惑している姿もあった。
保育士を目指しているという女子生徒(17)は「保育士の方は、園児一人ひとりにあった対応をしている点に学ぶものがあった」と話していた。 -
富県小体育館ステージに新しい緞帳
伊那市の富県小学校(大井透校長、147人)は18日、このほど新しく体育館に取り付けた緞帳(どんちょう)のお披露目式を開いた。
緞帳は同校創立90周年の26年前に体育館竣工と一緒に設置したが、老朽化してしまい3年ほど前に廃棄。緞帳がないことを知った同総会が、年会費として会員約1700人から寄附金を募り、寄贈した。
この日は家族参観日で、保護者100人以上が参加。式の後には、新しい緞帳を設置したステージで、児童らが歌やダンス、リコーダー、太鼓の演奏を発表した=写真。
席上で田畑和一同窓会長は「子供たちに喜んでもらえるとうれしい。よい思い出づくりに役立ててもらえれば」とあいさつ。児童会長の小牧柚香ちゃんは「さみしいステージだったが、とってもにぎやかになった。緞帳を見ていると、うれしい気持ちになります」と感謝の気持ちを伝えた。
大井校長は「児童にとって将来の思い出と輝きを与えてくれるものとなるでしょう。緞帳を見るたびに、同総会の暖かな気持ちを感謝のなかで感じることができます」と謝辞した。 -
「子どもエコツアー」で環境のこと考える
「伊那市環境基本計画」の推進母体として伊那市から委嘱された市環境協議会(丸山幸弘会長)は17日、小学生を対象とした「子どもエコツアー」をKOAのパインパーク(箕輪町)など3企業で展開。伊那小学校6年文組の34人などが参加し、各企業の環境改善活動を見学し見聞を広げた。
初の試みとなる「子どもエコツアー」は、基本計画の活動の一環として、次代を担う子供たちに環境に対する学習の場を提供する目的。7月に市内小学校に呼びかけたところ、日程的に都合があった伊那小が参加した。
KOAは、工場から出る廃棄物をなくそう窶狽ニいう「ゼロエミッション」活動で、リサイクル率99%を03年から継続して達成。パインパークでは、廃棄物の分別方法などを学び、紙やプラスティックなどのごみを50種類に分別している現場を見学した。
参加した松澤司君は「学んだことを生かし、家に帰ったらリサイクルをしてみようと思う」と話していた。
そのほか、市内の家庭から排出された資源プラスティック類の中間処理現場として「信州ウエイスト」や、上伊那広域水道用水企業団「箕輪浄水場」で水質検査の様子などを見学した。 -
みすず寮で保育園児参加の運動会
伊那市美篶の養護老人ホーム「みすず寮」で14日、近くの美篶中央保育所の園児72人と地域住民も参加して運動会があった。園児たちの元気な笑い声と演技で盛り上がり、参加者全員が楽しんだ。
入所者52人が参加。園児の参加は恒例で、お年寄りの楽しみの1つにもなっている。園児と一緒の競技で、満水リレーや玉入れ、大玉ころがしなどを楽しんだ。職員や園児らによるダンス披露もあり、会場をわかせていた。
お年寄りは、孫やひ孫くらいの園児の演技をうれしそうに眺め「かわいいねえ」と話していた。
子どもたちにとっても、核家族化が進む中、お年寄りとかかわる機会は少なくなっており、交流は貴重な経験を重ねる場にもなっているという。 -
宮田村不動滝で神仏習合の例祭
宮田村黒川渓谷上流の不動滝近くにまつる不動明王と金山彦大明神の例祭が17日、現地で行なわれた。神仏習合の珍しい祭りで、僧侶と神主が並んで祭事。商工会や村関係者約30人が、産業の発展を祈願した。
一行はバスに乗り、林道を走ること約30分。標高約1450メートルの不動滝に到着し、滝正面の大岩頂上まで登って祭りにのぞんだ。
仲良く肩を並べている金山彦大明神と不動明王。神主と僧侶も並んで玉ぐしを奉てんし、お経を唱えた。
時折雨もぱらつくあいにくの空模様だったが、30分ほどで厳粛なうちに終わった。
30日には、この不動滝を目指す「不動滝の水巡りウォーキング」が開かれる。村商工会などでつくる実行委員会の主催。
午前9時にふもとの黒川林道入口から出発し、往復5時間ほどかけて紅葉真っ盛りの山道を歩く。参加申し込みは26日まで。詳しくは同商工会85・2213まで。 -
校歌にうたわれる滝を見に
感激の赤穂南小6年3組総合学習で自分たちの校歌について調べている駒ケ根市赤穂南小学校6年3組の31人。歌詞の1節に「不動滝」が出てくるが、どこにあるのかも知らない児童が多く、「この目で見てみたい」と興味を持った。
宮田村商工会が滝で例祭を行なうことを知り、6年3組も一緒に参加することに。バスに揺られて宮田村の山中に足をのばした。
黒川渓谷にかかる橋を渡り、少し歩くと荘厳な滝が出現。あいにくの雨で滝上部には霧もかかったが「思ったより、すごい迫力」と歓声をあげた。
前田蓮太郎君、広野正士君、松尾暢晃君、日下大雅君らは滝の直下まで近寄って大喜び。「初めて見たけど、きれい。来れて良かった」と話した。同学級はこの日の体験もあわせてまとめ、学習に活かす。 -
大東太鼓碧会
東京国際和太鼓コンテストで熱演8月の伊那祭りの際に伊那市を訪問、市民を魅了した沖縄県南大東島の大東太鼓碧(あおい)会は15日、東京都代々木のオリンピック記念青少年総合センターであった第4回国際和太鼓コンテスト(組太鼓青少年の部)に出場した。惜しくも入賞はもらしたが、8月の伊那訪問以前から連日練習してきた成果を披露、会場を興奮させた。島からの応援団、島出身者でつくる東京大東会の有志とともに、伊那市からの応援団も横断幕を掲げて大きな声援を送った。
浅野太鼓文化研究所と東京新聞が主催で4回目。ビデオ審査を経て本選に出場したのは全国の10組。入賞チームの多くが、振り付けやパフォーマンスも組み込んだ「現代風」の演奏だったのに比して、碧会は伝統的な両面打ち(一つの太鼓を両側から叩く独特の演奏法)や、全員の掛け声の中、奏者が順番に交代するソロを駆使。台風の島にふさわしい勇壮な演奏に、会場は他の出場者の時にはなかった掛け声や指笛、拍手に包まれた。
リーダーの宮城克仁君(南大東中3年)は「8月に伊那で叩かせてもらい、自分たちの演奏が島以外でも喜んでもらえることを知った。入賞できず残念だが、伊那の人が応援してくれてうれしかった」と話した。
組太鼓青少年の部の最優秀賞は香川県の讃岐国分寺子供太鼓「勝運」。同時に行なわれた大太鼓部門では飯田市在住のアート・リーさんが最優秀賞を受賞した。 -
上伊那岳風会吟道大会
長野県本部上伊那岳風会(堀内岳茂会長)の第39回吟道大会は16日、伊那市の市民会館であった。会員が日ごろの練習の成果を発揮し、ステージで朗々と吟を発表した。
4部構成で合吟、独吟、剣舞、扇舞、県内各会の会長による模範吟、コンクールなど81プログラム。合吟コンクールの絶句の部は「母を憶う」、短歌の部は「伊豆の海」でそれぞれ競い合った。
青少年剣舞部も出場。4月に入会したばかりの部員も含め保育園児から高校生までが「桜井の別れ」を披露した。剣を上手に使い、息の合った舞に会場から大きな拍手が起きていた。
上伊那岳風会会員15年表彰で5人、県本部高齢者会員表彰で9人の表彰、4人の冠称授与もあった。 -
高校改革プランについて考える高校生集会の実行委員長
駒ケ根市福岡
滝澤文那さん(17)自分たちの知らないところで話し合いが進む高校改革プラン。高校生の率直な思いを知ってほしい窶狽ニ、県教育委員会に、高校生との直接対談を求めてきた。そして22日、「高校改革プランについて考える高校生集会」が実現する。多くの高校生の意見を聞いてほしい窶狽ニ、県内の全公立校にも参加を呼びかけた。開催を目前に、実行委員らと準備に追われる。
伊那北高校の3年生。志望大学合格を目指し勉強に励む。「うちの親は『本当に才能がある人は大学に行かなくてもやっていける』って言うんです。けど自分はそうじゃないから行くって言ってるんです」と笑って話す。
検討委員会が高校改革プランについて話し合いを進めている段階で「どうやら高校がなくなるらしい」ということを知った。しかし、最初から高校生の声は求められていない。どこの話かと思うほどの距離感。何かが違う。むしろ高校生が考えて、興味を持たなければいけないことなんじゃないか窶煤B
文化祭の前日、県教委は高校改革プランのたたき台として、具体的に校名を挙げた統廃合案を公表した。「頑張ってきたかいあって、地域の評判も良くなってきていた。これからだったのに訳がわからない」名前が挙がった駒ケ根工業高校に通う友人の思いを知る。“高校が減る”という事実が、ぐっと現実に近づく。
翌日の文化祭。田中知事との討論会で、高校改革に対する率直な意見をぶつけた。知事は「要求ばかりで、どうして日本の高校生は行動しないのか」と反論。悔しいけど、その通りだった。それなら窶狽ニ、知事や県教委と高校生が直接話せる場を要求。とっさの提案だったが、会場の熱気も後押しし、知事は要求を飲んだ。会場は拍手にわいた。
生徒会活動は1年生後半から始めた。伊那北を変えてみたい窶狽サんな思いがあった。それから2年間、真剣に伊那北と向き合ってきた。
伊那北は「自由な校風」だとよくいう。しかし実際は、自由を都合良く解釈し、奔放にやっているだけ窶狽サんな実感があった。
そんな時、イラク戦争が始まる。米国の掲げる「自由」と、自分たちが普段使う「自由」は、同じもの。しかし本当の自由とは一体何なのか窶泊S校に問いたいと考えた。奔放な行動をし続ければ、自分たちの自由も奪われかねないというメッセージを込め、半没する「自由の女神」の張りぼてを作成。生徒会から全校に投げかけ、真剣に議論を交わした。「『自由とはなんだ』なんて本気で議論することなんてなかったから、『こいつはなんだ』って思ったんじゃないですかね」
何かが劇的に変化したわけではない。しかし、徐々に変化していることは感じる。「『伊那北は変わったよね』と言われるのは3年、5年先かもしれない。でも僕は、そのための足がかりができればいいと思ってたんです」この2年を振り返る。
今回の集会も、高校生が自ら行動するきっかけにしてほしい窶狽ニの願いが強い。「自分の考えで発言したり行動することは、責任が伴うから勇気がいる。でも、間違ったら指摘してもらえばいいし、高校生の時にしか許されない失敗もたくさんある。だからこそ今、声をあげるんです」。まっすぐな眼差しで未来を見つめる。 -
かんてんぱぱ「秋色に囲まれて 陶と織展」
伊那谷で織りと陶を手がける作家4人による作品展「秋色に囲まれて 陶と織展」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで、14日から開かれている。普段の生活に癒しを添えてくれるような器や織り物、約400点が、訪れた人を楽しませている。
陶芸作家の水野雅史さん(飯田市)、湯沢千春さん(駒ケ根市)、北沢正和さん(飯田市)、織物作家の大熊純子さんは長野県陶芸作家協会の会員仲間。4人での合同展は初めてとなる。
駒ケ根市在住の湯沢さんは、桃山陶が放つおおらかさと力強さに魅了され、製作活動を続けている。素朴な色彩と、優しい形の陶器は、見る人に愛着を感じさせる。湯沢さんは「今は陶器の持つ良さが忘れられがちだが、触って、使ってもらう中で、良さや温もり知ってほしい」と話す。
作品は展示即売している。
入場無料。19日まで。 -
宮田中の文化祭で運動会と音楽会
宮田村の宮田中学校は14、15日に開いた文化祭「梅樹祭」のなかで運動会と音楽会、講演会を開いた。互いに支えあいながら絆の尊さを感じ、友情を確かめあった。
運動会はタイヤ引き、クラス対抗の大なわとび、2人3脚満水リレーを実施。歓声をあげながら、ともに汗を流した。
音楽会は各学年、学級などに分かれて合唱を披露。気持ちをひとつにして、歌声を響かせた。
また、昨年のスペシャルオリンピックスで公式サポートソングを唄った女性デュオ「ma」の2人が講演。
知的障害を持つアスリートとのふれあいを語り「言葉が通じなくても心がかよう。人ってお互いに与えあっていることを知った」と話した。
2人は仕事を辞め、県内各地をまわりながら音楽活動をしているが、多くの人の支えで活動が成り立っていると説明。
「私たちは歌に存在価値をみつけた。皆さんも未来にむかって自由に夢を描くことができる。楽しかったり、苦しかったり色んなことがあるけど、大事にできる何かを見つけて」と生徒を励ました。 -
駒ケ根市2中学校で文化祭
14・15日の2日間、駒ケ根市の赤穂中学校(諏訪博校長)で「つながれ赤中mind窶拍Wまれ心の結晶 咲かそう僕らの夢の花」をテーマに「第49回白鈴祭」が、東中学校(向山健一校長)で「Free minds窶狽サの希望は宇宙より大きく」をテーマに「第41回桑東祭」がそれぞれ開かれた。クラスや部活動、選択教科ごとの発表、展示や体験講座などが各教室で行われたほか、ステージでは音楽の演奏やダンスなどが多彩に繰り広げられた=写真。
赤穂中では今まで体験したことのないものに挑戦する「チャレンジ講座」として太鼓演奏、フットサル、バルーンアート、手話、生け花など30の講座を開き、生徒らが地域の人の指導を受けながら体験を楽しんだ。
東中では桑東の時間に取り組んだ学習の成果を生徒らがステージで発表した。竜東の伝統文化について調査した生徒らは、地域に伝わる珍しい踊りなどを披露して訪れた保護者らの大きな拍手を受けていた。 -
中川中学校で駅伝
中川村の中川中学校は15日、クラス対抗駅伝大会を行い、18区間27・3キロでたすきをつなぎ、クラスの団結を高め、精神力と体力で優勝を目指し、3年1組が大会を制した。
コースはグランドを一周しスタート、牧ケ原橋を渡り大草地区に、役場でたすき渡し、再度、牧ケ原橋を通行し学校に戻り、西に向い、田島、西小学校を経て、校庭に戻る。1区間は1・2キロ縲・・5キロ。生徒の体力と脚力に応じて、区間を設定した。
この日は時々、小雨もぱらついたが、まずまずの駅伝日和。沿道には保護者や村民が立って声援を送り、長く苦しい距離を最後まで走りぬくように励ました。
結果は次の通り
▽優勝3年1組(2)2年1組(3)3年2組
▽区間賞=中嶋康晴君(2年1組) -
箕輪町の遠藤友幸さん
洋画部門で戦後60周年平和祈念賞受賞絵画制作に取り組む箕輪町松島の遠藤友幸さん(64)が、美術専門誌アートクロス社(本社・東京都千代田区)の戦後60周年平和祈念賞(洋画部門)を受賞した。
アートクロス社は、戦後60周年の今年、安定しないイラク情勢、戦争問題に起因する日中間の摩擦など平和に対する意識を高めなければならない-と、平和を願い優れた作品を発表し続けている作家を表彰した。
遠藤さんは受賞者7人のうちの1人。受賞対象作品は「夕焼けの思い出」(50号)。天竜川にかかる橋を少年2人が犬を先頭に歩いて家路に着く情景を下から眺めた構図で、西駒ケ岳と空一面の夕陽を描いている。
今回の表彰に対し、「46億年の地球資源を人間の殺し合いで浪費し、地球を壊してはならない。超大な格差が争いの原因で、平和を遠ざけてしまう。世界が不戦条約を結び、戦費を環境、福祉、文化向上へと切り替え、互助の世界平和へと動こうではありませんか」とのコメントを寄せたという。
「世界平和と地球環境保護をテーマにしている者としてうれしい」と受賞を喜び、「日本の進んだ平和憲法にこそ世界が続くことが理想。21世紀になった今日、殺し合いしない“真の人間”に進化できないものでしょうか」と話している。
日象展評議員、信州美術会員、伊那美術協会員。 -
全国統計グラフコンクで入選、飯島小の土村さん
「入選できて、とてもうれしい」-。飯島小学校6年の土村瑞紀さん(11)=山久=は第53回統計グラフ全国コンクール・小学5・6年の部で入選(TSB賞)した。県内小学校では2人のみ。
土村さんの作品は「東海地震!グラっときても大丈夫?」。土村さんは同校6年生全員約70人を対象に(1)地震に対して、どんな備えをしているか(2)いつごろ起きると思うか-などの項目でアンケートを行い、結果を棒グラフにまとめた。
担任の吉田勝美教諭は「色彩センスも良く、色づけも丁寧。何よりも、タイムリーなテーマを取上げ、内容に深みがあり、関心を呼んだ」と好評している。
同コンクには全国から2万8200点余(小学5、6年の部8200点余)の応募があり、県からは優秀作品21点を応募、うち8点が入賞した。
入選作品は14-16日、東京都新宿駅西口広場イベントコーナーに展示する。 -
性教育講座第4回
駒ケ根市男女共同参画推進講座、人権教育推進委員会、性教育プロジェクト会議は13日、「親のための知恵袋学習会」第4回講座として「性に関する犯罪の実態とその予防」と題した講演会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約100人が集まり、駒ケ根警察署生活安全・刑事課の前島昭文係長の話を聞いた=写真。
前島係長は中学生、高校生を中心とする18歳未満の性に関連する犯罪について事例を交えながら「携帯電話やインターネットが性犯罪の温床になっている。特に女子中・高生が遊ぶ金欲しさに出会い系サイトを利用して援助交際の相手を募集するケースが多く、その実態はまったくひどいものだ。南信でも何件かの検挙事例があり、決して他人事ではない」として、周囲が犯罪の前兆を見逃さないよう訴えた。 -
労働体験で草むしり
総合的な学習の時間で「世界のさまざまな大変な中にいる子どもたち」をテーマに活動している駒ケ根市の赤穂東小学校5年1組(原郁雄教諭、30人)は12日、貧しい国で生活のため日々働かざるを得ない子どもたちの境遇について体験を通して考えようと、同市「ふれあいセンター」の庭や花壇などの草むしりをした。
児童らは日差しの照りつける中で汗を流しながら、草をむしったり枯草を運んだりするなど、黙々と作業に取り組んでいた=写真。作業は約2時間続き、児童らはすっかり疲れた様子で働くことの大変さを実感していた。
同組は今月初め、ストリートチルドレンの気持ちを知ろうと学校の廊下や玄関前などで寝泊りしたほか、恵まれない世界の子どもたちに古着を送るための輸送費用を捻出するため、独自にアルミ缶集めをするなどの活動を続けている。 -
オルガン伴奏に合わせて童謡・唱歌を歌う
伊那市生涯学習センターで13日、「童謡・唱歌教室窶拍縁H編」(NPO法人クラシックワールド主催)があった。参加者約50人は、昭和初期の衣装をまとった指導者5人と一緒に楽しく歌った。
曲目には「七つの子」「ちいさい秋見つけた」などを用意。参加者は楽譜を見ながら、オルガンの伴奏に合わせて歌った。
また、1曲ごとに曲が作られた時代背景や歌詞の解説などの説明もあった。
初めて参加した女性(55)=東春近=は「以前、コーラスをしていたので、久しぶりに歌って気分が晴れた。童謡・唱歌は子どもたちに残したいですね」と話していた。
教室は20日に秋編、11月10日に冬編を予定。時間はいずれも午前11時から、市生涯学習センター6階ホワイエで開く。 -
「池田満寿夫の世界」展
伊那市の県伊那文化会館で14日、「池田満寿夫の世界」展-初期銅版画から絶筆まで-が始まった。
日本を代表する版画家・池田満寿夫(1934-97)は、56年から色彩銅版画の制作をはじめ、26歳で第2回東京国際版画ビエンナーレ展で文部大臣賞、66年に第33回ヴェネツィア・ビエンナーレの版画部門で大賞を受賞。97年に亡くなるまでに制作した版画は1千点を超える。
作品は、初期の銅版画から、大胆な色面のリトグラフを経て、日本の古典に回帰していく晩年までの版画を中心に、水彩や素描など貴重な作品25点を含む約100点を年代順に展示。女性像や身近なできごとを作品化したものがほとんどだが、晩年は楽器をモチーフにした作品もある。
池田満寿夫自身による作品についてのコメントの抜粋も主な作品に添付している。
学芸員は、「版画家・池田満寿夫のエッセンスを一堂に集めた版画展。水彩や素描の一点ものが充実しているのも見所の一つ。作風の変化が激しい作家なので、年代順に見ていくことでその変化が体感できる」と話している。
会期は11月13日まで。午前10時-午後5時半。月曜休館日。観覧料一般700円、高大生400円、中学生以下無料。 -
中学校でにぎやかに文化祭
伊那市、箕輪町、高遠町、南箕輪村、長谷村の中学校8校で14、15日、それぞれ文化祭を展開している。選択教科、部活動、クラスなどの展示、生徒有志による歌、ダンス、コントのほか、音楽会などのステージ発表
と多彩なイベント。地域住民も大勢かけつけ祭りを楽しんでいる。
伊那中学校の全校総合「泉が丘の時間」のステージ発表では、「国際理解」講座の生徒らが各国の文化、民俗料理について調べたことを、民族衣装を着て発表した。3年生と菊づくり愛好者でつくる「伊那千秋会」の小林芳雄さん=市内御園=が共に取り組んできた、菊の花約180鉢も廊下を飾った。
箕輪中学校はクラス対抗のスポーツフェスティバルで4000メートル仮装リレーを企画。1チーム40走者のうち、1、20、40番目がプロレスラー、魔女、園児などの格好にふんして走った。
長谷中学校は40回目の節目、来年の市町村合併を踏まえ、「Here is Start縲恊Vたな一歩を踏み出せば縲怐vがテーマ。廊下の窓ガラスに「進歩」をイメージしたステンドグラスを製作した。 -
宮田中文化祭で弁論会
宮田村宮田中学校の文化祭「梅樹祭」が14日始まり、多彩な展示などで賑わっている。恒例の弁論会は各学級の代表者が弁士となり、全校生徒の前で発表。自分の置かれている状況を見つめ、命や生きることについて主張する姿が目立った。
1年2組の石倉みほさんは、死を簡単に考えてしまう風潮に対して反論。「嫌なことがあってもほんの一瞬。小さな積み重ねが未来を変えていくはず」と主張し、生きていることが一番大切で意味があるとも語った。
2年1組の小林紗枝さんは祖父の戦争体験談から、命を粗末に扱う戦争に無意味さを感じたと発表。
「私は戦争を体験したことがないから、どんなに苦しいかは分からない。けど、話しをしてくれたおじいちゃんの顔を見たら、戦争はしてはいけないことだと感じた。みんなにも分かってほしい」と訴えた。
何にでも順位がつく競争社会について主張したのは3年1組の伊藤穂菜美さん。競争は努力につながると、肯定的にとらえ「生まれた時から順位がつく世の中。現実から目を離さないようにしたい」と話した。
15日は午前8時40分から講演会、午前10時40分からは音楽会を開き、午前9時から午後1時まで一般公開する。 -
宮田村の親子学級「どろんこクラブ」の活動に反響
「全国公民館研究集会」で発表宮田村公民館の上條雅典主事が13日、兵庫県神戸市で開かれた「全国公民館研究集会」に発表者として参加した。全国の公民館関係者約250人を前に、同公民館の親子学級「どろんこクラブ」について活動内容を説明。出席者は地域の協力と環境の良さを羨望(せんぼう)のまなざしで聞き入っていた。
コメづくりをはじめ野外体験を中心に活動する「どろんこクラブ」。上條さんは地域の支えで成り立っていることを説明し、楽しむ親子の姿などを写真で紹介した。
質問の時間もあったが、特に都会の公民館関係者を中心に反響。土があり、泥があり、そして地域が支える宮田村の取り組みが新鮮に映った様子で、活動について詳しく聞いていた。
上條さんは「上伊那から離れた場所で話しをしてみて、改めて宮田村の環境や地域が豊かで、元気があると感じた。人のつながりも含め田舎の良さを活かしながら、今後の公民館事業に活かしていきたい」と振り返っていた。 -
飯島中学校で清龍祭
青春の熱き祭典始まる-。飯島町の飯島中学校の文化祭「第37回清龍祭」は14、15日、「The map of dreams ここから描く夢の地図」をテーマに開かれている。
初日は感動的な開祭式に続き、恒例の「意見発表会」、1年1組の宮沢知生さんは「いじめや差別を受けた人は心が傷つく、した人もいやな気持ちになる。ひとり一人が優しい気持ちになっていじめや差別をなくそう」と訴えた。1年2組の下平真衣子さんは祖父の病気を通して、作業療法士の仕事を知り、将来の仕事として真剣に考えていると話した。このほか、各クラス代表が環境や平和、命などをテーマに発表した。
また、生徒会企画「若人の広場」では、各クラスがダンスや劇、仮装など趣向を凝らしたステージで盛り上がった。
2日目は、演劇部、合唱部、選択音楽、吹奏楽部など文化部系部がステージを飾る「地域交流の会」、各クラスが練習の成果を披露する「音楽会」。展示は学級展示、美術部展、選択教科展など各種展示。一般公開は午前8時30分縲恁゚後2時30分。 -
赤穂南小秋の遠足
駒ケ根市の赤穂南小学校(白鳥彰政校長)は11日、秋の遠足を行った。大きなリュックサックを背負った児童らは、各学年ごとに市内や飯島町の公園など、それぞれの目的地を目指して元気に学校を出発した。
2年生は赤穂町四区にある北の原共楽園を目指した。元気に歩いて到着した共楽園で児童らは早速弁当を広げ、おかずを友達と見せ合ったりしながらおにぎりやハンバーグをおいしそうにほお張っていた。食後は公園内のスライダーやブランコ、鉄棒などの遊具で遊んだり、鬼ごっこをして走り回ったりするなど、歓声を上げながら秋の一日を思い切り楽しんでいた=写真。 -
赤穂小稲刈り
駒ケ根市の赤穂小学校(高野普校長)5年生は12日、学校近くの田んぼで稲刈りをした。ほとんどの児童がかまを手にするのは初めてとあって始めのうちはぎこちない手つきだったが、教諭らや応援に駆けつけた保護者らの助言を受けるうちにすぐに慣れ、どの児童もザクザクと歯切れの良い音をたてながら刈り取り作業を楽しんだ=写真。が、しばらくすると慣れない中腰の姿勢や力の要る作業に「腰が痛い」「腕が疲れたー」などの悲鳴があちこちで上がっていた。
約3アールの田に実った稲は幻の米といわれる白毛もち米。総合的な学習の時間などを利用して、児童らが草取りや水の管理などの手入れをしてきた。刈り取った米は11月の収穫祭で児童らがもちつきをして食べる予定という。 -
宮田中学校梅樹祭きょうから
宮田村の宮田中学校は14、15日、文化祭「第47回梅樹祭」を開く。「扉縲恚・ッだそう 新しい明日への扉開けて」をテーマに、学校生活の成果をさまざまな形で発表。平和の願いを込めて全校生徒が折った千羽鶴のモニュメントも完成し、会場で披露する。
習字や美術など個人作品の展示のほか、調査、研究したことを展示発表する。
生徒会は平和の気持ちを千羽鶴のモニュメントにして展示。生徒会役員だけでなく、全校がひとり2縲・羽折ったものを集めたもので、生徒がひとつになって願いを表現した力作だ。
「折り鶴をはじめ、全校が協力して準備してきた。弁論会や音楽会など、ひとりひとりの良い思い出にしたい」と同祭実行委員長の小原美沙さん。
同祭は一部を除いて、一般公開する。
14日は午前8時40分からの開祭式の後、生徒が主張する弁論会。午後12時50分からは学年合唱、引き続き演劇、恒例の運動会を行なう。
15日は午前8時40分から、スペシャルオリンピックスで公式サポートソングを唄ったデュオグループ「ma」を迎えて講演会。午前10時半からは音楽会を開く。
校内展示の一般公開は午前9時から午後3時半(15日は午後1時まで)。 -
かんてんぱぱホールで福田啓助さんの遺作と荒井耀子さんの作品展示
独自の感性と技術で創作人形を作り続けた作家、故・福田啓助氏と、妻であり、弟子でもあった荒井耀子さん(75)=伊那市荒井=の作品展が、13日から伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。美しさや独特の雰囲気を放つ福田氏の作品と、女性的な優しさが伝わる荒井さんの作品、約110点が、訪れた人を楽しませている。
福田氏が他界して5年。かねてから遺作展を望む声はあったが、多忙のため、なかなか機会を持てなかった。時間ができた今回、急きょ「遺作福田啓助・荒井耀子作品展」を決めた。
朝日現代人形美術展、光風会工芸美術展入選など、創作人形で高い評価を得てきた福田氏は、画家としても活動していた。今回は油彩なども展示。福田氏の集大成ともいえる作品展となっている。
荒井さんは「枠にとらわれず、画家的な感性が生きている」と福田氏の魅力を語る。多様な感性で手がけられた美しい日本人形や、質感を生かした奇抜な作品は、見る人に驚きと強い印象を与える。
荒井さんは「これが最後の展示会。福田を知らない人にも、こんな仕事をしていたということを知ってほしい」と話していた。
入場無料。16日まで。 -
箕輪北小と東小の2年生が交流
箕輪町の箕輪北小学校2年生3クラス(72人)は12日、箕輪東小学校を訪れて2年こころ組(20人)とゲームなどで初の交流をした。
町国際交流員のファーガス・ケリーさんから、東小の大きな体育館、ジャンボ滑り台、2年生が飼っているヤギのメーちゃんの話などを聞いた北小2年生が、「東小に行って仲良くなりたい」と9月中旬に手紙を書いた。東小から「ぜひ来てください」と返事が届き、交流会が実現した。
交流遠足で歩いて東小に到着した北小児童は、東小児童と体育館で対面した。
北小が紹介した「社長さんジャンケンゲーム」は、握手をし、自己紹介をしてジャンケンする友達と仲良くなるゲーム。勝ち進んで最後に社長とのジャンケンに勝つと新しい社長になれる。児童は初めは少し恥ずかしそうに握手をし、小さな声で自己紹介していたが、ゲームが進むにつれて打ち解け、元気にジャンケン。「勝った!」「あー、負けた」と盛りあがった。
東小が紹介したドッジビーは、4チームに分かれてゲームをし、歓声を上げて熱中。両校の児童が一緒になった仲良し班12班でビンゴゲームをしたり、楽しみにしていたヤギのメーちゃんを見るなど仲良く過ごした。 -
はら美術で加藤竹美さんの油絵展
見る人を圧倒する力強いタッチで、重厚感のある鮮やかな油彩を描く作家、加藤竹美さん(67)=東京都品川区=の個展が、13日から伊那市旭町のはら美術で開かれている。独特の世界観が表現された静物や風景、抽象画など56点が、訪れた人を魅了している。
伊那市にアトリエを持つ加藤さんが個展を開くのは6年ぶり。子育てを終えた40歳の時、武蔵野美術大学に入学。静物や風景など、具象を中心とした油彩を手がけ、新制作展など、数々の展覧会で入選してきた。
モチーフを越えた存在を表現する窶狽ニいう加藤さん。力強く描き込まれた独特の空間は、小さな枠でも迫力を失わず、静物や風景にも動きを感じさせる。また、表現する世界観は、モチーフを全く別の存在へと変える。
より広い世界の表現方法を求め、63歳の時に再度大学へ入学。2年間抽象画を学び、昨年卒業した。抽象画「INFINITY」は、その成果が生きた作品で、今年の女流画家協会展にも入選した。果てのない存在を感じさせる作品は、具象同様、加藤さん独自の世界へ、見る人を引き込む。 -
伊那市民美術会が展示
伊那市民美術会(赤羽久仁成会長、65人)の第28回美術展が13日、伊那市生涯学習センター2階ギャラリーで始まった。洋画、日本画など57点がそろう。18日まで。
絵画は10号以下と小作で、かやぶき屋根に柿の木などを描いた「初秋の伊那谷」、ピンク色の桜並木を題材にした「坂戸橋」、「宝剣岳初雪」など地元風景が多い。そのほか、ステンドグラスや陶芸なども並ぶ。
赤羽会長は「近作が中心。個性ある、市民の素朴な作品を見ていただきたい」と話している。
美術会は絵画、陶芸、ステンドグラスなど分野は幅広く、プロ・アマを問わず、市民と市出身者で構成される。写生会やデッサン会など活動を展開。来年3月に高遠町・長谷村と合併することから、広く会員を募っていきたいとしている。
開館は午前9時から午後6時(最終日5時)まで。無料。