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箕輪町住民満足度調査実施
箕輪町は8日、今後の町政経営に役立てるため、住民満足度調査用紙を無作為抽出の2千人に送付した。
05年に作成した第4次振興計画基本計画(前期・05-09年)の中間年度にあたる本年度、町はこれまでの状況を分析し09年に向けた見直しに取り組んでいる。このため05、06年度の取り組みについて住民満足度を調査し、見直しの参考にする。
住民満足度調査は、05年の第4次振興計画完成時に、基本計画の中で優先する事業の方向付けのため実施。今回が2回目。
調査は2部構成。1部は「これからのまちづくり(行政経営)の方向について」。設問は15。03年から助役2人制で進めてきた行財政改革の施策について6段階で回答する。設問は▽行財政改革▽子育て支援▽協働のまちづくりの推進-など。今後の副町長2人制による改革の継続に対する意見も求める。
2部は「住民満足度調査」で設問は27。内容は前回とほぼ同一で、1つの設問に対し満足度6段階、重要度6段階で回答する。設問は▽住民自治の確立と協働の推進について▽健康づくりの推進について▽農業の振興について-など。
対象は町内在住、7月19日現在20歳以上で、年代別に無作為抽出した2千人。前回は千人だが、回答が少なかったことなどから今回は倍にした。回答は27日まで。回答は統計的に処理し、後日公表する予定。住民満足度調査は前回との比較もする。町役場経営企画課では「ぜひご協力をお願いします」と話している。 -
県と村の協働滞納整理併任職員3人に辞令交付
中川村は6日、役場で、県と村の協働滞納整理併任職員3人に辞令を交付した。
個人住民税は市町村民税と県民税があり、市町村がセットで徴収事務を行なっており、滞納者がいると、その分、市町村も県も自主財源が減少する。そこで、県と村が協働して、滞納整理することで、自主財源確保を図るととも、県の徴収ノウハウやテクニックを伝授することで徴収率を向上させる。
併任職員は県総務部税務課に在籍しながら、村の住民税務課税務課係として、村職員とともに、滞納整理の実務に当る。
委嘱されたのは、個人県民税対策室上伊那駐在収納推進員の下平和則さん、今村光男さん、渡辺信悟さん。
曽我村長は辞令を交付した後「県と村が互いに協力して、実効を上げて」と期待。主任収納推進員の下平さんは「悪質な滞納者には厳しく、救済すべきところには、適切な措置をとるなど、メリハリを付けて、滞納整理に当りたい」と述べた。
村と県は6月29日に「協働による滞納整理に関する協定書」を締結、辞令交付により、実質的な活動が始まった。今後、村担当職員と協議し、対象者を決めて、財産調査などを進めていく。 -
市役所でハードディスク盗まれる
伊那市は7日、記者会見を開き「市役所建設課からハードディスク1台が盗まれた」と発表した。伊那署へ盗難届けを出した。
盗難にあったハードディスクには、昨年7月の豪雨災害や道路舗装の要望にかかわる写真1万枚余、電話番号などを含む道路や河川の各期成同盟会役員名簿、市道新設・拡幅のための用地交渉の記録(1998縲・006年)などのデータが入っていた。個人情報の人数は確認中。
ハードディスク(バックアップ用)は外付けで、ノートパソコンなどと一緒に課内のOAコーナーにあった。スチール製棚の柱と盗難防止用のワイヤーで固定し、施錠していたが、はずされていた。ワイヤーは残っていたが、ダイヤルキーなどはなかった。
バックアップ作業は週1回、男性職員1人が当たっており、7月30日時点はあった。8月6日、作業しようとしたところ、ないことに気づいた。休暇中を含む課内22人をはじめ、全庁に機器の所在を確認したが、心当たりのある職員はいなかった。課職員のうち2人は8月3日午後5時半以前になくなっているのに気付いたが、貸し出し中だと思っていたという。
これまで機器のチェックはしておらず、今後の対応策として▽外付けの機器はロッカー、または部屋に保管する▽毎日、機器をチェックする▽パスワードが設定できる情報機器はパスワードを設定し、情報漏えいを防ぐ竏窒ネどを挙げた。
記者会見で、林俊宏総務部長は「個人情報が入っていた。おわびを申し上げる」と頭を下げた。
データはメーン用が残っているため、業務に支障はないという。 -
総務警察委員会の現地調査
長野県議会総務警察委員会(向山公人委員長)の現地調査が2日、中南信地区であった。上伊那では、伊那商工会議所が地域活性化推進事業として取り組むアマランサスのほ場など2カ所を視察した=写真。
本年度の地域発元気づくり支援金の選定事業となったことから視察地に選ばれた伊那市東春近のほ場では、生産者や食品加工会社、伊那商工会議所などでつくる「伊那地域アマランサス研究会」が、遊休農地の解消と観光資源開発などを目的として始まったアマランサス栽培の経緯を説明。実だけでなく、葉の普及拡大についても検討していることなどを示し「栄養価の高いアマランサスに対する地域の関心が高まりつつある」と語った。また、課題となっている雑草対策として、苗の移植栽培などのに取り組んでいることなども紹介した。
現地調査に伴なって上伊那広域連合(小坂樫男広域連合長)から交通安全施設の充実を求める陳情もあった。 -
参院選で開票時間1時間半短縮
7月29日投開票の参院選で、初めて県区、比例代表それぞれに開票管理者を配置した宮田村では、2004年の前回選より1時間半ほど開票作業を短縮した。
選挙区で1時間、比例代表で30分短縮。村選管は「管理者の配置はもちろんだが、県議選から導入した集計システムや開票作業台の高さ見直しなど、作業効率を向上させる取り組みも結果に現れた」と説明する。
「枚数点検や疑問票の判定などさらに改善の余地はあり、課題として取り組んでいく」とも話した。 -
成人式実行委員会と町長が初の懇談
飯島町の新成人でつくる成人式実行委員会は1日夜、文化館で第3回実行委員会に合わせ、高坂町長と町の活性化、町への要望などをテーマに膝を交えて懇談した。
実行委員の中から、成人式の記念品に町の活性化に役立つものをなどの声が上がったことから、町長との懇談会を企画。
委員ら16人が参加、高坂町長は委員ひとり一人に南駒ケ岳が印刷された名刺を手渡し「生まれも育ちも飯島町」と自己紹介し「かけがえのない南駒ケ岳を望むふるさと飯島。町や家族を片時も忘れず、大切にすれば、必ず人生はすばらしいものによる」と揚々たる未来を祝福してあいさつ。
懇談では委員から「地元に帰ってバイトをしているが、高齢者が生活しやすい町に」と要望。「産婦人科が減り、地元でお産できないのではと心配」との声には「必死で近くの病院でお産ができるように対応している」と答えた。
また、「飯島町の良さは自然、企業誘致は自然を削ることにはならないか」との厳しい意見もあり「自然を最大限に守りながら、秩序ある開発をしたい」とした。
このほか、「飯島町には若者が集い遊べる場所がない。若者向けの飲み屋も少ない」など不満の声もあった。
ほとんどの委員が勉学や仕事で町外に出ていることから、高坂町長は「町は企業誘致や住宅、子育て支援など積極的に取り組み、皆さんが帰って来てくれるのを待っている」と、Uターンを期待した。
なお、飯島町成人式は8月15日午前10時から、文化館で町が主催し、成人者の実行委員会が運営する。新成人は114人。
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県道などの夜間特別パトロール
伊那建設事務所は31日夜、県道などの道路や地下歩道の照明設備などを点検する夜間特別パトロールを実施した=写真。
帰省や行楽に伴なう県外車両の増加が予測される8月のシーズン前に行っているもの。今年は18人の職員が6班に分かれて管内の29路線945カ所を点検。
照明設備の点灯状況を確認したほか、夜間工事個所の安全管理上々、道路標識や反射板
の状況などを確認し、交通事故防止に努めていた。 -
地域発元気づくり支援金上伊那地域2次分に13事業が内定
上伊那地方事務所は1日、07年度地域発元気づくり支援金の上伊那地域2次分の内定事業13件を発表した。内訳は特色ある観光地づくりが4件、安心・安全な地域づくりが3件、環境保全・景観形成、地域協働の推進が2件。保健・医療・福祉の充実、教育・文化の振興が1件で、申請者別では市町村が7件、地域づくり団体などが6件となった。
内定事業は次の通り。
▽伊那市地域づくり活動支援金(伊那市)=250万円▽市民参加と協働のまちづくり推進事業(駒ヶ根市)=55万6千円▽視覚障害者向け情報提供のデジタル化育成事業(伊那市)=165万2千円▽みそづくり文化の伝承と食農教育事業(学校給食を育てる会梅の里味噌研究グループ)=58万千円▽緊急情報メール配信事業(辰野町)=58万5千円▽土のう製作器購入事業(辰野町)=88万2千円▽南箕輪村メール配信システム導入事業(南箕輪村)=27万3千円▽美しいまちづくり事業(西箕輪ふるさと景観住民協定者会)=67万6千円▽環境保全・景観形成に関する事業(蟹沢地域環境保全整備委員会)=40万千円▽「日本一の桜の里づくり」事業(伊那市)=288万8千円▽滞在型観光推進事業「健康い縲怩ネウォーク2007in伊那市」(伊那商工会議所)=234万5千円▽どろんこサッカー全国大会「DOROCUP2007in伊那」(伊那商工会議所青年部)=90万円▽駒ヶ根高原ナビゲーションフェスティバル(フェスティバル実行委員会)=241万6千円 -
非核平和行進が北上、上伊那を縦断
上伊那地区労働組合会議や各地区勤労協でつくる被爆62周年2007非核・平和行進上伊那地区実行委員会は31日、恒久平和を訴える平和行進「子どもたちに核のない未来を!2007上伊那非核・平和行進」を行った。延べ100人が、中川村から辰野町まで歩き、非核、恒久平和を訴えた。今年の行進は昨年は豪雨災害で中止したため2年振り。従来は2日間掛けて実施していたが、今年は1日に短縮、市街地の要所要所を歩き、バスでも移動した。
出発地の中川村役場では約60人が集まり集会。上伊那地区労組会議の宮島良夫議長は「被爆62年を迎え、原爆を容認するかのような大臣の発言、改憲論議など様々な問題が出てきた。新潟中越地震では原子力発電所がいかに危険かを立証した。核のない未来を子どもたちに届けることや、原子力に頼らない未来づくりに向け、頑張ろう」と呼び掛けた。
市瀬副村長は「唯一の被爆国として、核のない世界を作ろうと、行動することは尊い。村は図書館の平和企画や平和宣言自治体協議会に加入するなど、様々な取り組みをしている」と述べ、カンパを手渡し、激励した。
一行は先導車に続き出発。組合旗を手に、炎天下の中、沿道の住民に核廃絶をアピールしながら、飯島町に向い北上した。
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市役所本庁の大規模改修終わる
伊那市役所本庁の大規模改修が31日、終了した。新設したトイレなどは1日から利用可能となる。
改修は06縲・7年度、耐震度の強化や市町村合併に伴う住民の一体感を図るため、1階部分に耐震間柱や交流スペースなどを新たに設けたほか、火災時対応のエレベーター前への防煙区画を整備。
耐震度の強化は、官庁施設の総合耐震計画基準に適合させるため、1階市民ホールなどに直径約40センチの耐震間柱8本を建てた。
交流スペース(広さ72平方メートル)は、正面玄関の両側に設置。西側は、情報発信の場として観光パンフレットなどをそろえるほか、市民がくつろげるように机やいす、飲料水の自動販売機を置く。市街地循環バスの待ち合い場所に使うこともできる。東側は喫煙所、打ち合わせスペース。
また「トイレが少ない」という要望にこたえ、西側(社会福祉課・高齢者福祉課前)に男女別のトイレと多目的トイレを設けた。多目的トイレ(2カ所)には、オストメイト(人工肛門などを保有する人)用や収納式ベビーシートを備えた。閉庁時は利用できないが、催し物がある場合は開放し、庁舎内に入らなくても外から出入りができるようにする。
事業費は1億6600万円で、合併特例債を活用した。 -
第2回ボイス81地域会議、上伊那地区で開催
知事と市町村長らが地域のことについて意見交換する「ボイス81地域会議」が30日、伊那市の県伊那合同庁舎であった。村井知事や県幹部を迎え、上伊那地区の市町村長らがそれぞれに直面する地域の課題について提言。医療提供体制の充実や有害鳥獣駆除など、早急な対応が必要な問題に対する県の支援を求めた=写真。
10広域ごとに開催する地域懇談会は昨年に続き2年目。
医師、産科医不足が深刻化していることを受け、医師確保のための具体的取り組みを求める声が多く、小坂伊那市長は「県立病院から産科医を配置するか、院内助産院を設置する早急に対応してほしい」と指摘。それに対し村井知事は「県が本気になって取り組まなければどうしようもない問題。病院が研修医を抱え込むことができるようなインセンティブをつけるなどの工夫ができないかと検討している」として、具体的には研修環境の充実、女性医師の確保、研究助成金の増額などを挙げた。
有害鳥獣対策としては、適正かつ広域的な駆除体制の確立を求める意見が出たほか、駆除した肉を食肉として活用するためのガイドラインの策定を早急に示してほしいとする声があった。 -
参院選長野選挙区 羽田氏が大差でトップ当選
第21回参院選は29日、投開票が行われ、長野選挙区(改選定数2)は羽田雄一郎氏(40)=民主前=と吉田博美氏(58)=自民前=が当選した。羽田氏は53万8690票(4候補の得票数合計の47・9%)を獲得、吉田氏の30万1635票(同26・8%)に大差をつけて見事トップ当選した。
今回の選挙は年金問題、大臣事務所費問題などが安倍内閣への強い逆風となり、吉田氏を終始苦しめた。
民主党の大躍進で同党が目指す次期総選挙での政権交代の基礎固めができたと見る関係者は多い。上伊那地方でも羽田氏は追い風の強さを見せ、伊那市、駒ケ根市、6町村計のいずれも吉田氏を引き離し最多得票した。
しかし町村別に見ると、飯島町と中川村で吉田氏が羽田氏を抑えてトップ得票している。駒ケ根市では羽田氏が最多得票したとはいえ、吉田氏とは僅差で、伊南地区では総じて吉田氏が健闘している。吉田氏の地元に地理的に近いということや保守色が強い地域性などが原因として考えられる。
両氏の差には投票率も影響していそうだ。投票率が平均70・9%と高かった6町村では、得票率で羽田氏45・0%、吉田氏30・6%となり、両者の差は14・4ポイントと広がっている。逆に投票率が65・88%と比較的低かった駒ケ根市では羽田氏の得票率41・5%、吉田氏同36・0%で差はわずか5・5ポイント。共産党の中野早苗氏の場合も投票率に応じて得票率に羽田氏と同じ動きが見られ、無党派層の票が影響していることがうかがえる。
##(写真・顔)
当選 羽田雄一郎(40)民主前(3) 党農林水産団体局次長 玉川大学文学部卒 上田市
当選 吉田博美(58)自民前(2) 党副幹事長 早稲田大学社会科学部卒 下伊那郡松川町 -
参議員選 伊那市・投票所で二重交付
29日投開票の参議員選挙で、伊那市選挙管理委員会(田中信也委員長)は同日、同市第38投票所である東春近の田原公民館で、有権者3人に対し、職員の事務的ミスで比例代表の投票用紙を二重交付し、投票させる不手際があったと発表した。
市選管によると、二重交付があったのは午前7時の投票開始後。有権者に職員が比例代表の投票用紙を手渡し、選挙区の候補者名を書くように説明し、投票させた。誤りに気づいた職員は再度、比例代表の用紙を渡し、投票させたため二重交付になってしまった。
二重交付は公職選挙法では認められていないが、そのまま開票。市選管は「職員のミスによる二重交付は法律上、想定されていない。投票されたものを開票で見分けることはできず結果、有効として扱われる」と説明している。
各投票所では選挙区、比例代表竏窒フ手順で投票するはずが、そもそも田原公民館は当初、交付機にそれぞれ違った投票用紙がセットされ、投票箱も入れ違っていたという。田中委員長は「初歩的ミスだった。確認していれば防げたこと」と陳謝している。
「今後の選挙では、投票用紙が交付係に正しく配備されているか、交付機に正しくセットされているかなどを投票開始前に選挙事務本部から各投票所へ確認の電話を入れ、再確認したい」としている。
陳謝する田中委員長(左)ら -
ネパール派遣職員に辞令交付
8月1日にJICA(国際協力機構)ネパール事務所に調整員として派遣される駒ケ根市職員の大野秀悟さん(32)=小町屋=への辞令交付式が30日、市役所で行われた。大野さんは「求められている高いレベルには達していないが、勉強してきたことをネパールでの仕事に生かしたい。頑張ってきます」と出発に当たっての決意を述べた=写真。大野さんは中学生の時の海外協力隊訓練所への体験入隊以来、海外での活動を夢見てきた。派遣期間は2年間だが「できればもっと長く仕事をしてきたい」と話している。
辞令書を手渡した中原正純市長は「培ってきた経験と知識を生かし、市民の代表として恥ずかしくないよう使命を果たしてほしい。活躍を期待している」と激励した。
ネパール調整員は駒ケ根市にJICA青年海外協力隊訓練所があることなどから、1998年から市が継続して派遣している。大野さんは4代目。ネパール・ポカラ市とは01年に国際協力友好都市提携を結んだ。 -
参議院選挙
自民党が歴史的な敗北を喫した参議選は終った。個人的には「美しい国づくり」を掲げる安倍首相にふさわしい、日本的美学に沿った「潔い進退を」と願う▼ゾウを見ても、尻尾の先しか見えない見識のなさも省みず、言わせてもらうなら、高齢者の生存権に直結、勤労世帯の老後の安心を約束する年金への不信感が自民党の最大の敗因と思うが、教育基本法の改正や国民投票法の制定など戦後体制への脱却に向けた政治手法に、国民が危ぐを感じたのも事実では▼大躍進の民主党に水を差すようだが、私の周りには自民党を勝たせないために、し方なく民主党に投票した人もいる。冗談混じりに1票入れる毎に、1票マイナスされるマイナス票制度を作ればという人も(大口国江)
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【記者室】参院選 陣笠議員はもう結構
参院選は今日投開票。焦点は与党が過半数割れするかどうかだが、有権者の関心は報道で伝えられるほど高まってはいないようだ。一因として市町村の首長、議員などの選挙に比べ、候補者本人の考えや主張が見えにくいことが考えられる▼訴えを聞いていても所属政党の政策ばかりで、聞き覚えのある党首の話と何ら変わりがない。党の方針にもの申すような骨のある候補はとんと見かけないが、郵政民営化で造反者が除名などの厳しい処分を受けるのを目の当たりにしては無理もないか▼当選するだけが目的の陣笠議員はもう結構。もっとどっしりとした存在感のある人物が現れてくれないものか。相手政党の揚げ足取りよりも、高い理想と信念を語る本物の政治家が。(白鳥文男)
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参院選きょう投開票
第21回参院選は29日、全国一斉に投票が行われ、即日開票される。長野選挙区には、吉田博美(58)=自民現、羽田雄一郎(39)=民主現、中野早苗(59)=共産新、中川博司(49)=社民新=の4氏が立候補。改選2議席を奪い合う。
投票時間は午前7時から午後8時(一部地域は投票締め切り時刻を繰り上げる)。
投票方法は長野選挙区選挙と比例代表選挙で異なる。長野選挙区は候補者の氏名を記入するだけだが、比例代表は候補者の氏名または政党の名称を記入する仕組みで、候補者個人の得票と政党の得票の合計が政党の得票数となり、その数に比例して各政党の当選人の数が決定。各政党の候補者の中から得票数の多い順に当選人が決まる。
開票は各市町村庁舎で行うが、作業の迅速化に向けそれぞれ工夫が見られ、自書式投票用紙読み取り分類機の増設、想定される疑問票パターンのリスト化、立会人の作業巡回による点検時間短縮などに効果が期待される。 -
天竜川護岸改修促進期成同盟会総会
天竜川(大久保地区縲恆セ田切川)護岸改修促進期成同盟会(会長・中原正純駒ケ根市長)は26日、07年度総会を駒ケ根市の駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。会員ら約30人が出席し、護岸改修と大久保橋改良の早期着手を国、県に要望していくなどの07年度事業計画・予算案を承認した。任期満了に伴う役員改選が行われ、正副会長、監事とも再任された。
中原会長は「天竜川は過去洪水で大きな被害をもたらしてきた。年々整備はされているが、まだ10カ所以上の改修が必要。大久保橋も老朽化が進んでることから、一刻も早い架け替えを要望したい」と述べた。 -
高齢者障害者交流センター整備へ
南箕輪村議会臨時会で予算可決南箕輪村は、障害者生きがいセンター「ひまわりの家」を増築し、「高齢者障害者交流センター」を整備する。27日開いた村議会臨時会で、工事費などの補正予算案を可決した。
障害者生きがいセンターは98年4月に建設。障害者の自立支援と介護者の負担軽減を図る目的で、現在、知的障害者18人、重度障害者1人が通所し、日中活動として村内事業所から組み立て材料の提供を受けて軽作業をし、社会参加をしている。
通所者は年々増加傾向で、特に精神障害者や身体障害者の中には日中の居場所がなく地域での場所の確保が急務になっていることなどから今回、国の07年度地域介護・福祉空間整備等交付金の内示を受け、施設を整備して事業を推進する。
センターは、既存の「ひまわりの家」南に延床面積約134平方メートルの平屋建物を増築する。交流室、サロン、相談室、ホールなどを設置し、既存建物と通路で接続する。建物管理を一元化するため、増築部分に事務室などは設置しない。
事業費は概算で設計監理料195万円、工事費3100万円、備品購入費330万円。国からの交付金は3300万円(建築工事・備品購入事業)。
今後、8月に設計入札、11月に工事着工し08年3月中旬完成予定。
補正予算は、歳入歳出に各3300万円を追加し、総額を42億6099万6千円とする。 -
参院選 あす投票
第21回参院選は29日、全国一斉に投票が行われ、即日開票される。長野選挙区(改選定数2)に立候補している吉田博美(58)=自民現、羽田雄一郎(39)=民主現、中野早苗(59)=共産新、中川博司(49)=社民新=の4氏は12日からの選挙期間中、県内をくまなく遊説し、それぞれの政策を訴えてきた。争点となった年金、政治モラルなどについて有権者がどのような答えを出すか、自民への逆風で与野党逆転はあるのか、間もなく結論が出る。
4候補は上伊那各地でも、街頭演説、個人演説会、総決起大会などで熱弁を振るってきた。
選挙戦中盤以降になると、候補の訴え、支持者の応援演説の中に「与野党逆転」を強く意識した「間違いのない選択」「大事な分かれ道」などの言葉が多く聞かれるようになった。
現職の吉田、羽田両陣営の演説には、自民逆風への必死の抵抗と、民主追い風への確かな手応えが鮮明に現れた。
伊那市内で開いた吉田氏の総決起大会で、宮下創平元衆院議員は「敵は民主党だけではない。共産党の追い込みも激しい。前門の虎、後門の狼だ」と危機感をあおった。吉田氏も参院で与野党が逆転した場合の国会審議の遅れなどを強調し「間違いのない選択」を必死に求めた。
一方の、羽田陣営は、飯田市内で開いた個人演説会で、中島衛元衆院議員らが「今参院選で民主中心の野党が過半数を取れば、次の総選挙で政権交代も十分あり得る」と激励。羽田氏も「小沢一郎代表は、今回与野党逆転が出来なければ自分の政治生命はもうない、と退路を断った戦いをしている。いまの政治に不満の人は与野党逆転のための1票を」と力を込めた。
この現職2人に挑戦する共産新人中野氏の陣営は、伊那市での街頭演説で羽田氏が先行し、吉田氏と中野氏が次の議席を奪い合っていると分析。「モラルのない自民の政治を変えたいと思うなら、自民議席を中野に」と訴え、与党議席の削減を求めた。
また、社民新人の中川氏は、上伊那遊説で「この参院選は二つの意味で日本の未来、私たちの暮らしにとっても大きな分かれ道を選択する選挙」と強調。与党政権が進めた構造改革、規制緩和による格差拡大と、改憲への動きを批判し、自民党政治との決別を迫った。
6年前の第19回参院選は吉田氏が羽田氏に5万3千票の差をつけトップ当選。しかし、民主党から羽田氏と小山峰男氏の2候補が立ったため票を分ける形となった。今回は自民への逆風に加え、民主が統一候補を出したため、6年前より羽田氏に票が集まることは確実視されている。
04年の第20回参院選では民主の北沢俊美氏が自民の若林正俊氏に14万票の大差をつけて圧勝している。
今回の参院選の得票数によっては、次の衆院選での政権交代をもくろむ民主の勢いが県内の政党勢力図に影響を与えることは間違いなく、吉田氏の総決起大会で宮下創平元衆院議員は「民主に負けるようなことがあれば、長野県の自民党にとって大変なことになる」と危惧した。 -
伊那都市計画下水道(南箕輪村決定)
村都市計画審議会が面積拡大変更を答申南箕輪村都市計画審議会(13人、原武人会長)は27日、村役場で開き、伊那都市計画下水道(南箕輪村決定)の排水区域面積の拡大変更について、諮問通りに約853ヘクタールから約911ヘクタールに変更する答申をした。
今回の変更は、公共下水道の排水区域に北原工業団地と、既設区域に隣接して宅地化が進んでいる地域を追加するもの。これにより公衆衛生の向上と公共用水域の水質保全を図る。
唐木一直村長が審議会に変更案を諮問。協議の結果、審議会は原案通りの変更を答申した。
今後村が下水道法と都市計画法の認可変更を県に申請。許可が下りた後、来年度から下水道整備に着手する予定。 -
第2回伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会
第2回伊那市新ごみ中間処理施設用地選定委員会(委員長・伊藤精晤信州大学名誉教授)が26日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。今後の進行スケジュールを確認。事務局から立地の適正を評価するため具体的な評価項目例と検討手順案が示され、次回委員会で具体的検討に入ることとなった。
事務局は立地を回避すべき地域かどうかを見るための具体的な評価項目として北アルプス広域連合、上田地域広域連合の例を紹介し、各広域連合の実施状況を掲示。▽自然環境保全▽生活環境保全▽災害面への配慮▽教育福祉施設との位置関係竏窒ネど、いくつかに分類し各広域連合の実施状況と詳細基準を比較し、上伊那広域連合が02年のごみ処理基本計画に基づいて設定した評価項目なども公開した。
会議概要は伊那市のホームページ上で公開するとともに上伊那広域連合圏内の住民から意見を募り、内容検討と必要に応じた公聴会などを開催していく。 -
避難所と役場の通信網を確保、災害時の情報伝達に期待
宮田村の防災行政無線が、従来のアナログ設備の老朽化による更新で、上伊那で初めてデジタル同報無線システムを導入し、8月1日、本格運用を開始する。役場に設置した親局と、災害時には避難所となる村内13カ所の公共施設に設置した屋外拡声子局(子局)の双方向通信が可能になる。災害では電話や携帯が使えないことも予想されるが、無線により各地区との情報伝達網を確保する。
今までの子局設備は、火災や広報など親局からの送信情報を受け取り、拡声スピーカーを通して近隣に伝達するのみだった。
双方向通信により、親局と子局は電話感覚の通話を実現。補助バッテリーにより、停電になっても3日間程度は子局機能を保つ。
全19カ所の子局数は以前と同じだが、双方向通信機能を持たせたのは集落センターなど各区の基幹施設13カ所。村内11区すべてを網羅し、各区で管理する。
また、子局と同様に親局からの情報を受け取る持ち運び可能な戸別受信機を14台導入。村民会館、老人福祉センター、村体育センター、小、中学校に設ける5台は、電光表示盤により情報を文字表示する機能を持ち、音声だけでなく情報が目で読み取れる。
昨年度から2年間かけて整備し、総工費は9240万円。音声だけでなくデータや画像の送受信など将来的な拡張性も備え、村内全域で9月2日にある防災訓練では双方向通信を取り入れる。
防災行政無線のデジタル化は03年から総務省が推奨。現在宮田村と同様のシステムを設けているのは全国で50カ所程度だが、アナログ波の免許更新が本年末で出来なくなり、各自治体で導入が進むと予想される。
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避難所にもなる各区の基幹施設に設けられた子局に整備した「双方向通信機能」。親局と電話感覚で通話ができる -
文教委員会が上伊那農業高校定時制で現地調査
長野県議会文教企業委員会(佐々木祥二委員長)による現地調査が23日、県内各地であった。上伊那では、伊那養護学校、上伊那農業高校定時制を訪れ、各学校の関係者などから現状についての説明を受けた。
そのうち上伊那上農高校定時制では、学校関係者から生徒数に関する最近の傾向などについて報告を受け、08年度から予定している多部制・単位制高校と統合に伴なう影響などについて質問。三井忠人校長は箕輪工業高校の職員らでつくる準備委員会に同校職員が参加し、上農の要望をできるだけ受け入れてもらうために動いていることを説明。少人数授業の実現に向け、1クラス40人定員であっても20人規模とするために2講座設けるよう要望していることなどを示した。
一方、現地調査に伴なって上伊那農業高校定時制の存続を願う会(北原平吾会長)の陳情もあり、交通面、精神面への配慮から上農定時制存続を求めた。佐々木委員長は「地元議員と話し合いながら委員会審議の中で検討していきたい」とした。 -
地域づくり活動を支援
伊那市は24日、住民と行政の協働のまちづくりを推進するための地域づくり活動支援金を交付する17事業を発表した。本年度の新規事業で、支援金の総額は440万円。
これは、地域の課題解決に向けた実践的な活動を支援し、市民が主体となった地域づくりを進めるもの。
6月末まで募集したところ、花作りを中心に、公園の整備、元気おこしなど33事業の申し込みがあった。
酒井副市長を委員長に、地域協議会長、区長会長、教育長など8人でつくる選考委員会で▽地域の活性化につながる▽地域課題に対して独自のアイデアや視点を持っている▽住民参加型の活動である竏窒ネどの基準で選んだ。
他の補助金で対応できるものや、団体の経常経費・施設維持費などに利用するものは不採択とした。
小坂市長は「地域コミュニティーのきっかけになれば良い」と話した。
支援金の交付は11年度までの5年間で、1年ごとに募集する。1団体当たり50万円が限度。活動の実績報告によって交付する。
採択事業は次の通り。
▽東春近地区協議会=東春近の景観づくり(三峰川や天竜川隣接地への桜の植栽)▽寿会=手良野口区の東松環境整備(観音堂跡地の公園の再生)▽桜を守る会=高遠町河南区勝間の枝垂桜を守る(桜のこけや宿木の除去や周辺整備)▽伊那公園桜愛護会=伊那公園の施設整備(木製のテーブル・ベンチの設置)▽城南町民ふれあいの場づくりを進める有志の会=雑木林の整備と有効活用推進(雑木林の整備と副産物などの恵みを利用したコミュニケーション)▽いこいの広場づくり=日影区大宮のいこいの広場づくり▽城山公園を守る会=長谷市野瀬区の城山公園を守る(公園周辺の斜面にツツジを植える)▽唐ノ木ひら共有地組合=西春近小出島区花の里づくり(傾斜地への桜、カエデ、ツツジの植栽)▽長谷にぎやかい=長谷非持区元気おこし(地域のイベントの開催など)▽山室の将来と発展を考える会=高遠町三義区の花き栽培による農地有効利用とホームページによるPR(遊休農地を利用したボタン、アヤメ、ショウブの栽培)▽高尾町花の会=山寺区高尾町花の会(高尾公園通り沿線の花壇整備)▽境区コミュニティー花壇の会=花壇作り(モデル花壇作りで、家庭ガーデニングの普及)▽手良地区活性化促進会議企画委員会=手良の里花いっぱい運動(全戸への菊の苗配布)▽旭町実業団=坂下区旭通りのまちじゅう花いっぱい(花を飾り、活気と心安らぐ商店街作り)▽中溝の会=坂下区飲食店街の花いっぱい(同)▽入舟商栄会=商店街フラワーガーデンやすらぎの街づくり(同)▽仲町町内会=高遠町中区の花いっぱい運動(街路のプランター設置) -
「自民の議席を私に」
参院選の投票まであと4日。長野選挙区(改選定数2)の共産党新人・中野早苗候補は24日、上伊那を再び遊説し、中川村から辰野町まで全域で支持を訴えた。
伊那市の大型店前で行った街頭演説で中野氏は、自民党政治を「モラルのない、金に麻痺してしまった人たちが行っているでたらめな政治」と非難し「自民党議席を私に」と訴えた。
中野氏に続いて応援演説した共産党市議も、今回の参院選では民主党候補が先行し「2番目」を自民、共産が争っているとして、「自民、公明の政治を変えたいと思うなら、残る1議席を中野に」と強調した。
中野氏は演説で、住民税・消費税の増税策を批判してから「国民の貧困を拡大してきた人たちは、何をしているか。事務所費ひとつみても松岡大臣に代わった赤城大臣も疑惑のかたまり。反省もせず、領収書も出さず居直って大臣を続けている」と訴えた。
憲法問題にも言及し「自民、民主は9条を変えることでは同じ立場。子どもたちを戦場へ送るために育てている親は一人もいない」などと護憲の決意を述べた。
中野氏は25日も上伊那を遊説する予定。 -
南箕輪村保健センター改修工事
南箕輪村は本年度事業で、保健センターを改修し、健康づくりの拠点として、だれでも使いやすい施設にする。12月ころの完了に向け工事が進んでいる。
保健センターは、乳幼児健診や健康教室、介護予防教室などに使用しているが、手狭になっており、玄関やトイレに段差があるなど使いにくい面があった。今回の改修で、バリアフリー化を図り、保健指導室を増築する。工事費は4536万円。
バリアフリー化は、玄関は段差の解消、玄関ドアの拡張、手すりの設置、雨天でも検診車などへの移動がスムーズになるようにひさしを設置する。廊下は手すりを付ける。トイレは段差の解消、手すりの設置、洋式トイレと赤ちゃん同伴トイレの設置、身体障害者用トイレの便座をより使いやすいものに取り替える。
増築部分は、健診や教室に使う保健指導室。広さは137・5平方メートル。子どもや車いすの人が使える低い手洗い場を設け、歯科指導にも使う。じゅうたん張りで赤ちゃんも安心して動き回ることができる。
工事中の健診や教室、予防接種は村民センターや役場などが会場になる。 -
「負けられない」自民・民主
現職2氏伊那谷で必死の訴え参院選もいよいよ後半戦に突入し、各候補が声をからしながら連日支持を訴えている。長野選挙区(改選定数2)の4候補も県内各地を精力的に飛び回り、街頭演説、個人演説会などで政策への理解を求めている。民主党羽田雄一郎氏は20日、飯田市で個人演説会、自民党吉田博美氏は21日、伊那市で総決起大会をそれぞれ開いた。与野党逆転をねらう民主、そうはさせたくない自民とあって、両候補とも「負けられない」を強調。大量得票での当選を訴えた。
羽田氏の個人演説会には、中島衛元衆院議員らが応援に駆け付け「今参院選で民主党中心の野党が過半数を取れば、次の衆院選で政権交代もあり得る」などと激励した。
羽田氏はかすれた声で「中盤戦で声をからすなんてことは今までの選挙ではなかった」と今選挙の重要性を強調し、医療・教育の格差是正と年金施策を中心に演説した。
医療格差では、産科の医師・看護師不足を憂え、助産師による出産を母親が選択できる体系の確立などを提言。小児科医確保とともに安心して子どもを産み育てられる社会の実現を望んだ。
年金問題では、社会保険庁を解体して特殊法人にする、としている与党に対し「半官半民の特殊法人の代表は国民・国会への説明責任がなくなる。自民公明は社会保険庁を特殊法人に逃がした」と力説。自民党厚生族議員と、社会保険庁に絡む企業との癒着も批判した。
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吉田氏の総決起大会には、宮下一郎衆院議員、上伊那の各種機関団体代表らが参列。応援演説では各氏一様に今回選の厳しさを口にし、逆風を押し戻すための強い支持を訴えた。宮下創平元衆院議員は「敵は民主党だけではない。共産党の追い込みも激しい」「民主党に負けるようなことがあれば、長野県の自民党にとって大変なことになる」と危機感をあおった。
吉田氏は年金問題についてまず「政府与党の一人として国民におわびする」と陳謝。「国民が本来受け取れるべき年金を全額支払うと国の最高責任者安倍総理が明言しているので安心を」と理解を求めた。
続いて小泉内閣の政治改革、構造改革の実績として、不良債権処理、景気回復などを掲げた上で格差是正を強調。地方を元気にするためのプロジェクトなど内閣の取り組みを示した。
与野党選択については「間違いのない選択」を求め「野党に参院を託すようになれば、衆院で地方の活力のための法案を出しても参院で審議拒否にあったり、廃案になる可能性だってある」とした。 -
田中康夫氏が街頭演説
参院選比例区の新党日本代表・田中康夫氏は24日、伊那市の大型店前で街頭演説した。年金問題、教育問題、ハコモノ行政などを挙げ「なんの後ろ盾もない政党。おかしいことはおかしいと声を広げ、社会を変えていこう」と訴えた。
年金制度に触れた田中氏は「社会保険庁を廃止し、非公務員型の『日本年金機構』にしても、職員の給与は税金からで年金制度の問題解決にならない」と指摘。「社保庁改革」ではなく「年金制度改革」が急務とし、年金手帳から振り込んだ額、もらえる額が記帳される「年金通帳」の導入を提案した。
また、県知事時代の公共工事への一般競争入札導入などを挙げ、6年連続で起債残高を減らした実績から「増税なき財政再建はできる」と述べ、(県知事時代に)県でやってきた福祉や教育の改革が後戻りしないために全国に広げるとした。 -
箕輪町が駅駐輪場の放置自転車撤去
箕輪町は20日、町が管理する3駅の駐輪場に放置されている自転車の撤去作業をした=写真。
町による放置自転車の整理・撤去は、駐輪場の整備を目的として毎年行っているもの。木下駅、伊那松島駅、沢駅の駐輪場で事前調査したところ、68台の放置自転車を確認。19日までに持ち帰ることを求める荷札を取り付けた。この日は、それらのうち19日までに持ち帰られなかった自転車を放置自転車として撤去。警察やJR東海職員などの立会いのもと、町職員や各区衛生部などが作業に取り組み、木下で19台、伊那松島で36台、沢で6台の放置自転車を回収した。
撤去した自転車は1カ月間町で保管するが、それでも引き取りにこないものはクリーンセンター八乙女で処分する。
放置自転車には盗難されたものが含まれているほか、通学に使っていた自転車をそのまま駅に放置して卒業する人などもいるという。