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県道等の夜間特別パトロールを実施
帰省者、行楽客が増える時期を前に伊那建設事務所は1日、上伊那管内の国道や主要地方道、県道などで、夜間特別パトロールをした。
交通事故防止と安全対策を目的として例年この時期に実施するパトロールで、15人が3人ずつで5コースを巡視。道路や地下道にある照明設備の点灯状況、工事施工個所の安全管理状況、道路標識や反射板など、交通安全施設の状況を確認した。今回は、7月の豪雨災害による危険個所の点検も行った。
点検の結果、国道で99カ所、主要地方道で9カ所、県道で13カ所の照明が不点灯だったため、各市町村の担当業者に改善を求めた。また、内容に不備のある工事現場の看板もあり、表示修正を促した。
今回のパトロールは、例年より照明の不点灯カ所が多かった。 -
JA上伊那農政同友会総決起大会
上伊那農業協同組合(JA上伊那)の職員や組合員、連合会職員などでつくるJA上伊那農政同友会(春日州一会長)は2日、6日投票の県知事選に向けた総決起大会を伊那市のJA南信会館で開いた。約200人が参加。県農政に新しい風を吹き込むため、新人・村井仁氏を支援することを誓った。
春日会長は、農業軽視の田中県政の結果、全国的にも生産額の低下がトップクラスとなっている現状にふれ、村井候補への期待を示した。 -
小町屋駅前広場8月着工へ
駒ケ根市のJR小町屋駅前広場整備事業が8月にも着工される見通し。計画によると、市が管理する同駅東側の空き地約2千平方メートルを新たに小町屋駅前広場として整備する。今年から来年にかけ、現在線路の西側に設置されているプラットホームをJRが撤去して東側に新たに設置し直すのに伴い、市はホームへのアクセスのための階段や車いす用のスロープなどを設置するほか、駅前広場には車の出入りのためのロータリーをはじめ、駐車場、バス停、自転車置き場、トイレ、電話ボックスなどを設置する計画。高校生などの歩行者が多い市道宮の北線も併せて道路両側の歩道を拡幅するなどの整備を行う。
総事業費は概算で約6千万円を見込んでいる。市は07年度中に工事を完了させ、08年度当初には供用を開始したい考え。
市は8月中に周辺住民を対象にした説明会を開き、工事について理解を求めることにしている。 -
【記者室】盛り上がらぬ県知事選
県知事選たけなわ竏窒ニ言いたいところだが上伊那ではさっぱり盛り上がってこない。両候補者の一騎打ちの構図は鮮明なのだが、有権者の興味を引くような迫力ある論戦がないのだ▼選挙といえば「○○をよろしくお願いします」「最後のお願いにやってまいりました」の連呼がお決まりで、耳にタコができるほど聞かされてそのたびにうんざりするが、今回は選挙カーなどほとんど現れない。静かで良い反面、なぜか物足りなくも思えてくるから不思議だ▼選挙の時は卑屈なほど腰が低いが、いざ当選すると途端にふんぞり返ってまったく聞く耳持たなくなるのが政治家というものだが、どちらが当選するにせよ、庶民の意見にも耳を傾ける行政運営をしてほしいものだ。(白鳥記者)
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定数削減と広い空白地帯で、各陣営票読みに苦慮
任期満了に伴う中川村議選は、定数10に対し、2人オーバーの12人が立候補。激しい選挙戦は早くも中盤にさしかかり、定数が16から10に大幅削減されたことや、片桐北部の大空白地帯など特殊な環境の中で、現職、新人を問わず、異口同音に「票が全く読めない」と困惑ぎみ。投票率を前回並みの87%と設定すると、ボーダーライン260-270票前後、ほとんどの現職が50-百票以上の上乗せが必要とあって、現職にとっても厳しい選挙になっている。
激戦区は牧ケ原トンネル南の片桐南部地区、現職4、新人1の5人が立候補。特に200票余に無所属3人(現職2、新人1)が立候補した南田島地区では、至近距離で三つ巴の激しい戦いを展開。村田豊氏は「前回の2倍以上とらないと当選できない」と、逃げる票を警戒しつつ、前職(JA職員)の関係で全村、特に片桐北部地区の果樹農家に浸透を図る。松村隆一氏は「非常に厳しい、新人に食われている。内を固め、北部に活路を見出したい」。新人の山崎啓造氏は「基礎票が少なく、全体的に浮動票も少ない。候補の意欲、やる気を前面に出し、フル活動していく」とした。
田島の桃沢時江氏は「南田島の影響を受けている。地元の目減り分を北部で回復させたい」とする。中央の松下昌嵩氏は前回がトップ当選だっただけに、「大丈夫」という雰囲気を怖れ、他陣営の激しい切り崩しを警戒する。
新人では立候補者説明会の直前に表明した湯沢賢一氏は「出遅れの感は否めない。ともかく地元が頼り」と中組の組織固めに力を注ぐ。6月中旬に出馬を決めた斉藤登氏も「出遅れが響き厳しい。ようやく、地元の美里を中心に組織が固まったが、美里は人口が小さい。他地区に支持を広げている」。村内全域で草の根的に展開する高橋昭夫氏は「組織がなく、1票1票の積み重ねだが、手応えは感じている。選挙を通じて、自分の考えを発信したい」とする。
大草地区と片桐地区に分けて、手堅い選挙を展開する共産党は、2議席死守を目指す。「党の基礎票があるからと言われるが、幻の票で、無所属の候補と同様に厳しい」とした。
また、片桐地区は大草地区より有権者が約百人多く、候補は5人と、大草地区よりも2人少ない。「最後は地域心理が働き、片桐地区は有利」との声もあった。 -
期日前投票はじまる
中川村議会議員選挙の期日前投票は基間集落センターで、2-5日まで行われる。時間は午前8時30分から午後8時まで。
出足は好調で、初日は午後4時30分現在75人が投票を済ませた。
村選挙管理委員会は、仕事や旅行、外出などで、当日投票できない人はぜひ、期日前投票をと、呼び掛けている。
6日の投票時間は午前7時から午後8時まで、村内10カ所で行われる(但し、飯沼農民センターと三幸は午後7時まで)。 -
「きらめき」公園オープン
駒ケ根市の国道153号線伊南バイパス周辺の南田市場区画整理事業の一環で新たに整備された4号公園と補助幹線道路12竏・号線のオープンを祝う式典が2日、現地で行われた。地元住民ら関係者約20人が出席してテープカットを行ったほか、地域の小学生ら約20人が川や池に約200匹のアマゴを放流するなどして施設の完成を祝った=写真。中原正純市長は「この地域は新たな魅力あるまちとして大きく様変わりしてきた。子どもたちにはこの公園で積極的に遊んで元気に育ってほしい」とあいさつした。
住民らでつくる愛称選定委員会により決められた愛称は公園が「きらめき公園」、道路が「南田市場公園通り」。それぞれ、ねずみ川と公園内の池の水面がまぶしいほどキラキラ輝いていること、南田と市場の公園をつなぐ道路であることなどから決めたという。
ねずみ川に面した公園は面積1200平方メートル。ログハウス調のトイレ、物置、水飲み場のほか、大小2基の滑り台、ザイルクライミングなどの遊具や池などが整備されている。事業費は2130万円。道路は七面川に架かる橋(約9メートル)を含む延長793メートルで、ナツツバキなどの街路樹約80本が植えられている。事業費は1億4千万円。 -
健康増進・母子保健計画見直し検討委員会
箕輪町は31日、健康増進・母子保健計画見直し検討委員会を町保健センターで開いた。本年度は、健康増進計画と母子保健計画の中間評価、見直しの年で、二つの計画を一本化した計画を策定する。町は今後、計画策定のため検討委員会に意見を求めていく。
初会合で委員9人を委嘱。永岡助役が「論議いただき、助言、ご意見をいただければありがたい」とあいさつした。
母子保健計画は02年度、健康増進計画は03年度がそれぞれ計画推進初年度で、評価・見直しの本年度は6月に町が評価をした。
委員は、健康増進計画と母子保健計画の説明、中間評価の結果説明などを聞いた。
今後は、07年度から一本化した計画を推進するため、8月に素案を作り、9月の第2回委員会で協議、10月に原案を作成し11月の第3回委員会で協議する。12月に町議会に示し、07年1月に計画を策定する予定。 -
中川村議選告示、12人が届出、選挙選へ
任期満了に伴う中川村議会議員選挙は1日告示され、定数10に対し、2人オーバーの12人が届け出た。投票は6日で即日開票される。
立候補の届出は午前8時30分からで、定刻前には12派がそろい、受け付けを待った。くじ引きで届出順が決められ、1番くじを引いた候補者から届出を済ませ、12人の審査が終了したのは9時20分。届出順が後半になった陣営では他候補の遊説の声を背に「まだか、まだか」とやきもき。選挙七つ道具の到着を待ち、ようやく「第1声」を挙げ、炎暑の村内に繰り出した。
定数が16から10に削減されて初めての選挙。200余票の南田島には現職2人、新人1人による三つ巴の激しい票の争奪戦、空白地帯の北部地区への展開がカギ。200票足らずの柏原、美里の両地区にも新人、現職がそれぞれ立候補し、厳しい戦いを強いられている。旧村単位では片桐地区が有権者数は80人余多いが、立候補者数は5人と大草地区に比べ2人少ない。党派別では共産党2人、ほかは無所属、女性候補は現職2人。 -
伊那市 市内流水プール吸水口など調査
7月31日、埼玉県ふじみ野市で小学校2年女児が流水プールの吸水口に吸いこまれ死亡した事故を受け、市は1日、市内に流水プールがある施設や小中学校プールを調査し、安全を確認した。
市教育委員会職員らが市民プール、高遠スポーツ公園プールの流水プールの吸水口、小中学校21校のプールの排水口を調査した。流水プール2施設は、開場前に柵状のふたがボルトでしっかり止めてあるかを確認し、開場。小中学校も問題がないことが分かり、通常通りの使用となった。
県が同日正午ごろ、調査の指導を通達したのに対し、市は午前から自主的調査を開始、早めの対策を講じた。
市教育委員会は流水プール施設や学校に対して、吸水口や排水口の点検には注意を払うことを呼び掛けた。 -
きょう告示中川村議会議員選挙
任期満了に伴う中川村議選は1日告示され、6日の投票日まで、5日間の舌戦に突入する。定数が16から10に大幅削減されて初めての選挙に、立候補予定者は、2オーバーの12人。少数激戦がほぼ確定的となっている。立候補届出の受け付けは午前8時30分に始まり、午後5時に締め切る。
届出の受付場所は役場委員会室。午前8時30分、西村仁成選挙長(村選管委員長)の談話を聞き、届出順を決めるくじを引く。順番に審査を受けた届出人は選挙運動用の各種表示、証明書など「七つ道具」を持ち帰り、各候補は選挙事務所前などで「第一声」をあげ、集まった支持者らに公約などをアピールし、選挙カーで遊説に繰り出す。
また、期日前投票が2日縲・日、基間集落センターである。開場は午前8時30分縲恁゚後8時。
立候補予定者12人の内訳は現職8人、新人4人、党派別は共産党2人、無所属10人。年齢別では50代4人、60代8人となっている。
31日現在の有権者数は4373人(男2096、女2277)。 -
きょう告示中川村議会議員選挙
任期満了に伴う中川村議選は1日告示され、6日の投票まで、5日間の選挙戦に突入する。定数が16から10に大幅削減された初めての選挙に、立候補予定者は定数10に対し、2人オーバーの12人。少数激戦がほぼ確定的となった。立候補届出の受け付けは午前8時30分から始まり、午後5時に締切る。
届出の受け付け場所は役場委員会室。午前8時30分、西村仁成選挙長(村選管委員長)の談話を聞いてから、届出順を決めるくじを引く。順番に審査を受けた届出人らは選挙運動用の各種表示、証明書など「七つ道具」を持ち帰ると、各候補は選挙事務所前などで「第1声」をあげ、集まった支持者らに公約などをアピールし、選挙カーで遊説に繰り出す。
また、期日前投票は2日から5日まで、基間集落センターで、開場は午前8時30分-午後8時まで。
立候補予定者12人の内訳は現職8人、新人4人、党派別では共産党2人、無所属10人。年齢別では50代4人、60代8人となっている。
31日現在の有権者総数は4373(男2096、女2277)。 -
あさって告示、現職8人、新人4人で少数激戦が濃厚
任期満了に伴う中川村議会議員選挙は1日告示、6日投開票で行なわれる。告示まであと2日と迫ったが、19日に中組から新人が名乗りを挙げて以来、動きがなく、定数10に対し、立候補予定者は12人(現職8、新人4)でほぼ固まり、2超の少数激戦が濃厚となった。
立候補予定者の地区別では、片桐地区の南田島が3人(現職2、新人1)、中央、田島を合わせると5人(現職4、新人1)と、片桐南部に集中し、最大の激戦地区となりそうだ。隣接の針ケ平を加えると400近い票田を抱える横前地区では告示ギリギリまで、新人擁立を模索しているが、状況は厳しく、草刈場化しそう。
片桐と大草(南向)地区と比較すると、有権者数は80数人片桐地区が多いが、立候補予定者は大草地区が7人で、片桐地区5人と、片桐地区が幾分か有利に展開しそうだ。
党派別では共産党2人、ほかは無所属、女性候補は現職2人。
定数16から10に大幅削減されて初めての選挙だが、村民の関心は今1つ。「どんちゃん祭りが終らないと、選挙に気持ちがいかない」゜「立候補予定者の顔ぶれを見ると、村議にふさわしくない人もあり、欲を言えば、もう2、3人出てほしい」などの声もある。
前回も1票差が明暗を分けた村議選、どんちゃん祭りが終れば、一気に盛り上がりそうだ。
7月19日現在の有権者数は4393人(男2107、女2287)。
立候補予定者は次のみなさん(29日現在、現職、新人順)
◇現職(議席順)・前原茂之氏(63、無所属2期目、沖町)、松村隆一氏(57、無所属2期目、南田島)、竹沢久美子氏(58、共産2期目、美里)、桃沢時江氏(60、共産3期目、田島)、松下昌嵩氏(61、無所属1期目、中央)、大原孝芳氏(53、無所属1期目、三共)、村田豊氏(65、無所属1期目、南田島)、原勝一氏(63、無所属1期目、柏原)◇新人(五十音順)・斉藤登氏(57無所属、美里)=農業=、高橋昭夫氏(61無所属、柏原)=農業=、山崎啓造氏(61無所属、南田島)=会社役員=、湯沢賢一氏(63無所属、中組)=自営業=。 -
【記者室】伊那市伊那部、駒ケ根市赤穂…
伊那市伊那部○番地、駒ケ根市赤穂○番地、箕輪町中箕輪○番地…。目指す場所がどの辺りなのか、これじゃ全然分からない竏窒ニいう経験をお持ちの方は多いのではないだろうか▼取材で訪ねる家を探すのにえらく時間がかかってしまうことが筆者にもよくある。事件などの場合には一刻も早く現地に急行しなければならないのに、血眼になって住宅地図をにらみつけ、しらみつぶしに探してみても一向に見つからない。誰か何とかしてくれないものか▼それにしても人間の住む場所を表すのが数字というのは何とも味気ない。対して錦町、水神町、辰見町などはそれぞれに味わい深い趣きがある。歴史や由来を想像させるそんな地名を後世に大切に残していきたいものだ。(白鳥記者)
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衆議院災害対策特別委員会が豪雨被害の現地調査
天竜川堤防決壊被害を視察衆議院災害対策特別委員会は28日、梅雨前線豪雨で被害を受けた諏訪、上伊那地域を訪れ現場調査した。上伊那地域は、箕輪町松島の天竜川堤防決壊個所で仮堤防設置工事の説明を聞いた。
特別委員会の大野松茂委員長はじめ理事、委員ら8人が訪れ、県知事や市長会長、町村会長、視察地の首長らが対応した。
天竜川堤防決壊個所では、天竜川上流河川事務所の三上幸三所長が現状を説明。大野委員長は、「手早く使命感をもって地元の皆さんが取り組んでくれたため、ここまでの復旧ができた」とし、今後の国の対応については「要望をすでにいただいている。恒久的堤防設置のため早急に検討したい」と話した。
箕輪町は、天竜川堤防の早期復旧、釜口水門からの最大放流に対応する堤防整備、土石流発生地域への治山などの対策、被害のあった中小河川や道路の復旧などを要望した。 -
箕輪町の天竜川堤防決壊個所 復旧工事順調に進む
大雨の影響で決壊した箕輪町松島区の天竜川堤防の復旧工事は27日現在、盛り土の上にコンクリートブロックを積み上げる作業に取り組んでいる。近くでは、電力会社の高圧線鉄塔の倒壊対策の作業も進められ、それぞれの現場作業員らは慌ただしく働いている。
東京電力の鉄塔(高さ約48メートル)は26日までに、全体の半分となる上部25メートルを除去。倒壊すると町上水道取水施設へ影響が出るので、安全を確保するための作業をした。
決壊後は送電を中止。倒壊対策の支線を張る応急措置や、水流で洗われた基礎部分の補強などは作業済みだ。
送電再開は堤防の復旧工事が終わった後、上部を組み立て直してからの予定となる。
東電の鉄塔より上流約50メートルの位置にある、中部電力の高圧線鉄塔(約31メートル)は27日、153号バイパスを開放するため、バイパスから張った支線の重りの位置を護岸内に移した。
送電は継続。鉄塔の足場4角を丸太などで囲み、土を盛るなどの補強作業は終えている。
堤防の復旧作業に取り組む、国土交通省・天竜川上流河川事務所(駒ヶ根市)は、今月中を目途に仮堤防の完成を目指す。本格的な堤防施工は、川の水量が減る「非出水期」の10月以降の着工を予定している。 -
南割区行政懇談会
宮田村南割区は27日夜、行政懇談会を開いた。約50人の住民が参加し、村理事者や地区担当職員と意見交換。教育、福祉から産業の活性化まで、幅広い内容で議論した。
企業誘致にからめて農業問題についてもふれ「将来的な食糧問題も考慮に入れて、農地、農業の保護も大切では」などの声が複数挙がった。
産業建設課は「農地をむやみやたらに減らそうとは考えてもいない。産業発展のために農地を工業用地に変えざるえないケースもあるが、守るべき農地は守っていく」と答えた。
今回の豪雨災害で、他の自治体では携帯電話のメール機能を使った情報システムが機能したという意見も挙がり、村総務課は「村としても有効手段を検討していく」とした。
また、住民運動で中止を勝ち取った産業廃棄物処分場計画地の跡地問題で「運動を風化させないためにも、跡地の利用法を考えるべき」と提案もあった。
小林修助役は「どういう形が良いのか、もう少し時間をかけて考えたい。意見も参考にする」と答えた。 -
北小河内地区住民に今後の災害対応を説明
箕輪町、伊那建設事務所、町社会福祉協議会は26日夜、梅雨前線豪雨により土石流被害のあった北小河内地区で住民説明会を開いた。住民約50人が、今後の復旧工事の対応やボランティアセンターなどについて北小河内公民館で説明を聞いた。
26日正午、町は中村地区と久保南部竹の腰地区周辺の避難勧告を解除。理由として▽天候の回復▽防災ヘリコプターで新たな崩落や上流に水たまりなどがないことを確認▽土石流センサーを設置▽仮えん堤設置工事の決定-を示した。
避難所は、北小河内公民館を避難所として残すが、体制は縮小すること、寝具は用意しておくので自主避難はできるが食事の用意はないことも説明した。
土石流センサーは2カ所に3個設置し、25日から監視している。土石流の発生を感知すると地区内3基のサイレンが鳴る。
今後、土石流が発生した場合の避難基準は、上古田の雨量観測所で、降り始めからの総雨量が40ミリに達したとき、または1時間に10ミリの降雨があったとき。土石流センサーが感知した場合も含め、速やかな避難を呼びかけると同時に、「危険があると感じたときは事前に逃げてほしい」と話した。
仮えん堤は伊那建設事務所が、竹の腰公園の図書館から40縲・0メートル上流に設置する。計画では幅20メートル、高さ4メートル弱。1トンの土のうを4段積む。7月中の完成を目指す。
ボランティアセンターは、登録ボランティアによる手伝いが始まるため、屋内の片付けなど細かな作業の要望受付を説明。「遠慮せずに要望を出してほしい」と話した。 -
箕輪町内の避難勧告すべて解除
箕輪町は26日正午、北小河内の中村地区と久保南部竹の腰地区周辺に発令していた避難勧告を解除した。これにより町内の避難勧告はすべて解除になった。
町は午前11時の本部会議で、今のところ安全が確認されたとして解除を決めた。25日夕方に県の防災ヘリコプターが北小河内上空を飛んだ際、上流に水たまりなどは確認されなかったという。今後は自主避難となる。
復旧作業が続く中村地区では26日も、地元のボランティアと県職員41人が住民と共に作業した。重機による作業は、地区内の町道と水路確保を優先。水路のふたを開け、流れてくる水はすべて道路北側の水路に流れ込むよう対策している。
伊那建設事務所は、竹の腰公園上に仮えん堤を設置する。町が対応している町道の整備が済み次第着工し、今月中の完成を目指す。 -
松倉、西高遠の避難勧告を解除
伊那市は26日、安全が確認されたため、高遠町藤沢の松倉地区(40世帯117人)、西高遠(2世帯4人)に出していた避難勧告を解除した。
県は25日までに、崩落の危険がある松倉川上流1カ所へ土石流感知センサーを設置。避難を促すためのサイレンの音が小さかったため、26日にモーター付きのサイレンを取り付けた。
25日夜、地元住民を対象に、県や市の関係者らが現場の状況、サイレンが流れた場合の避難方法などを説明した。
また、西高遠は、事業所東南斜面の土砂が崩落したが、事業所に影響はなく、26日午前中までに、斜面18立方メートルにモルタルを吹き付け、安全対策をとった。
災害対策本部は、被災の後片付け、梅雨前線の影響による被害額の集計などが残っているため、引き続いて設置している。 -
農村女性を農業委員に登用を
県女性農業委員の会上伊那支部(武井卓美支部長)は27日、中川村に訪れ、曽我村長や鈴木村議会議長に「農村女性が多数、農業委員に登用されるように」と要請した=写真。
中川村農業委員選挙は9月9日の任期満了に伴い、3日告示、10日投開票で行なわれる。現在女性は2人が議会選出で登用されている。
役場には武井支部長ら女性農業委員7人が訪れ「農業就業人口の6割余が女性。女性農業者が農業委員に立候補しやすい環境づくりと、多数の女性農業委員が選出されるように支援を」と要請した。
曽我村長は「農産加工や食育、観光と農業を連結させるなど、新しいことに対し、女性は意欲的。女性の声が農政に反映することは大切」。鈴木議長は「議会選出は女性をお願いしている」とそれぞれ理解を示した。
懇談の中で、女性農業委員はそれぞれの活動を紹介し「女性1人では活動しにくい。ぜひ、2人以上の登用に尽力を」と訴えた。 -
村井仁候補駒ケ根で街頭演説
県知事選に立候補している無所属の村井仁候補(69)は25日、告示後初めて駒ケ根市を訪れ、集まった約130人の市民らを前に街頭演説を行った。村井候補は「田中県政をさらに4年続けさせることは絶対に許してはならない。投票日まで残された期間は短いが、口が上手なあの人に負けないよう頑張っていきたい。ぜひ皆さんの力を貸してください」などと支持を訴えた。
演説会場は駒ケ根駅前の広小路と銀座商店街の交差点付近。予定より約10分遅れて到着した村井候補は早速、集まっていた市民ら一人一人と握手=写真。親しみやすさをアピールした。マイクを手にした村井候補は「田中知事は言っていることをちっとも実現しない。抽象的な聞こえの良いことは言うが、大切な安全・安心対策は進んでいない」「確かに借金は減らしたが大事な仕事をしない。その結果経済は沈滞したままだ。知事の施策に誤りがあったと言わざるを得ない」などと激しい調子で現職を非難。その上で「私は経済・財政のプロとしての自負を持っている」「私が知事になったら、必ずや県に眠っている資産を生かし、多少借金は増えても有効に使う施策を講じる」などとして田中知事との考えの違いを鮮明に打ち出した。聴衆からは時折「いいぞ」「頑張れ」などの声が飛んでいた。
応援演説に立った中原正純駒ケ根市長は「田中県政にノーと言わなければならない。何としても村井さんを知事に送り出したい。市長としてお願いする」などと呼び掛けた。
演説会は約30分間行われた。会場には宮下一郎衆議院議員のほか、佐々木祥二元県議会議員、保守系の市議会議員数人などが顔を見せ、演説にじっと耳を傾けていた。 -
立候補届出手続き説明会に12派
中川村選挙管理委員会は25日、8月23日の任期満了に伴い、1日告示6日投開票で行なわれる中川村議会議員選挙の立候補届出関係書類の事前審査を役場で行なった。定数10に対し、予定の12派(現職8、新人4)が出席し、審査を受けた。
定数16から10に大幅削減されて初めての選挙、現在も態度を明確にしていない現職や、新人擁立を模索している地区もあることから流動的な部分を残している。
立候補予定者の地区別では、片桐地区では南田島3人、中央、田島が各1人、大草地区は美里、柏原が各2人、中組、沖町、三共が各2人となっている。 党派別では共産党2人で、後は無所属。 -
春近大橋に歩行帯を確保
伊那建設事務所は8月上旬までに、伊那市の春近大橋両側の路肩(歩行帯)を広げる。梅雨前線の影響で、殿島橋(歩行者専用)の橋脚が一部落下したことに伴う対応。
天竜川にかかる春近大橋は、91(平成3)年に建設。殿島橋から200縲・00メートル上流部にある。長さ300メートル、幅員8メートル。
車道を3・3縲・・4メートルを2・75メートルに狭め、路肩60センチを1・25メートルに広げ、橋の両側にそれぞれ歩行帯を確保する。歩行帯をグリーンで塗り、車道と路肩を区別する白線を引き直す。
春近大橋の西側は国道153号とつながり、十字路になっている。信号機があるものの、歩行者用の信号機や横断歩道はない。伊那署によると、新たに設置するという。
殿島橋は春富中学校に通う生徒も使っていたが、橋脚の落下で、市がマイクロバスで移送。春近大橋は交通量が多いことから、通学について検討している。 -
天竜川堤防決壊個所の応急復旧工事完了
堤防高さ確保の工事へ国土交通省天竜川上流工事事務所は、箕輪町松島の天竜川堤防決壊個所の応急復旧工事が、21日午後7時半に完了したと発表した。現場では引き続き、決壊前の堤防の高さなどを確保するための緊急復旧工事が進んでいる。
応急復旧工事は、河岸侵食の拡大を防ぐため、大型土のうや根固ブロックを投入した。今後も根固ブロック投入などの工事をする。 -
駒ケ岳ロープウェーに通じる県道週明けにも仮復旧へ
集中豪雨で大規模崩落した宮田村黒川平で22日、復旧作業が急ピッチで進み、寸断されている県道駒ケ岳公園線が仮設道路の設置で週明けにも仮復旧する見通しとなった。天候によっては遅れる可能性もあるが、中央アルプスの玄関口で夏の繁忙期を迎えており、関係者の努力が続いている。
22日午前までに、県道に流出していた川の流れを元に戻す作業が完了。午後からは流木などの片付けも始まり、道路復旧に着手した。
この日は雲の切れ間から青空も広がり、工事関係者は「天気が良いうちに、出来る限り進めたい」と作業に徹した。
県道は駒ケ岳ロープウェーへ通じる唯一の路線。寸断により接続するバスとともに運休し、周辺の宿泊施設はキャンセルが相次いでいる。
伊那建設事務所は「大雨注意報、雨量規制の解除も前提となるが、週明けには仮復旧でき、バスを通すことが可能になると思う」と話した。 -
ヘリコプターで被災状況を確認
箕輪町は22日、町内の被災状況を自衛隊のヘリコプターで上空から確認した。
平沢豊満町長、福島朝雄消防署長、防災、林務、広報の各担当職員の計5人が搭乗。箕輪中学校グラウンドから離陸し、約30分間の飛行で、土石流が発生した北小河内中村地区をはじめ桑沢川、深沢川、箕輪ダム、林道日影入線、林道中樽線などを確認した。
町によると中村地区は、竹の腰公園東側の山で中の沢から土石流が発生。もう一つの沢からも土石流が中の沢に入り込み、同じルートで公園に向かって流れた。箕輪ダム近くや林道日影入線と日向入線の合流点近く、大出深沢線などでも崩落個所があったという。 -
駒ケ根市災害警戒本部引き続き継続
大雨による災害などに備えて駒ケ根市が設置している豪雨災害庁内警戒本部(本部長・原寛恒助役)は21日午後4時30分に会議を開き、雨はひとまず治まっているものの、上伊那地域に出されている大雨警報、洪水注意報はまだ解除されていないことや、土砂災害の発生する危険性が依然として残っていることなどから、引き続き警戒配備を継続することを決めた。
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宮田村黒川平の崩落現場視察
宮田村黒川平の山林崩落現場を21日昼、同村や県を中心にした関係行政機関、復旧にあたる作業関係者が視察した。天候が回復次第、水の流れを本流に戻す作業から着手すると確認。寸断している県道駒ケ岳公園線は南側に仮設道路を設置して、早期復旧を目指す。
再崩落の危険性があるため、対岸の駒ケ根市が設置したカメラで現場を監視。
現場には崩落の危険性を事前に察知する伸縮計を設置して、復旧にあたる作業員の安全を確保する。異常を感知した場合は、すぐに警報サイレンが鳴る体制をとる。
仮復旧作業は順調にいけば数日中で完了する予定だが、水の流れを戻す現場まで重機が入れるかなど課題も。崩落や天候の悪化次第では、作業日程がさらに延びることなども考えられる。 -
天竜川堤防決壊個所・専門家調査
侵食・洗掘想定
今後調査必要国土交通省天竜川上流河川事務所は21日、箕輪町松島北島地籍の天竜川堤防決壊個所の専門家による調査結果を発表した。決壊原因は「堤防の侵食、洗掘が想定されるが、今後の調査が必要」としている。
調査は20日、国土交通省の河川局、国土技術政策総合研究所などの専門家4人が実施。決壊個所の調査、発見者らからの異常発見時の状況、決壊初期の堤防の変化などのヒアリングをした。
今回の堤防決壊は、計画高水位に相当する水位まで上昇する規模の洪水により、堤防から越水していないにもかかわらず発生した。
聞き取りによると、越水していないが水位が相当程度まで上昇している状態で、堤防の川側の水面付近から堤防の一部損壊が始まり、除々に損壊が拡大して決壊し、上下流に拡がったという。
原因は、堤防の侵食・洗掘が想定されるが、護岸基礎部の侵食に伴い護岸が崩壊したのか、護岸上部からの洗掘から崩壊したかの解明は、決壊時の河川の状況、流速やその分布など今後調査が必要-という。
当面の対策は▽現在実施している大型ブロック投入の継続▽高い数位が長時間継続する可能性もあるため侵食拡大の可能性や施工効率に留意して対策する-2点を示した。