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宮下一郎、森喜朗と語る会
「1回生で首相と渡り合い立派」
森総理、宮下氏を評価衆院選長野第5区からの出馬を表明している自民党公認・前職の宮下一郎氏(47)の後援会は28日、森喜朗元総理を招いた「語る会」を伊那市民会館で開いた。支持者ら約1400人が参加。森氏が「一郎君は郵政民営化の問題で堂々と小泉首相と渡り合った。1回生であそこまでやったのは立派」などと宮下氏を評価すると、会場は拍手と歓声で包まれた。
森氏は地元の石川県根上町の例を出しながら「市町村合併はふるさとがなくなるのだからつらい。だが子や孫のため良い国を残すために不可欠。郵政・税制・財政など構造改革の本質はここにある」と話し、「経費削減・外国資本の投入・海外からの人材登用もして企業再建した自動車産業などを見習うべき」と強調した。
宮下氏が郵政民営化法案に衆院裁決の直前まで反対したことについても「政策論争は大いにやれ、しかし政治判断を誤るな」と忠告したと紹介。「首相と渡り合い自説を政府案に反映させたのは立派」と賞賛する一方、「最後まで反対して美しい刺客を送り込まれた城内君(城内実氏・静岡7区)のようにならなくて良かったねぇ」と、党内対立を抱えて苦しい胸の内をうかがわせる発言もあった。
宮下氏は冒頭、郵政民営化法案への姿勢に言及。当初の政府案には反対だったが、党内の討論の末(1)郵便ネットワーク、特に過疎地の郵便局を残すことが明確になった(2)郵便局での銀行・保険の窓口業務の代行も明記された窶狽アとを前進と評価、小泉構造改革を前に進めるために衆院裁決では賛成したと経緯を説明した。
構造改革の柱は「小さな政府」とともに「国から地方へ」もあるとして、「三位一体改革を進め、地域の元気で日本を変えよう」と訴えた。 -
加藤学氏、連絡事務所開設
北沢俊美氏「公示後は5区張り付き」衆院長野5区から出馬を表明している民主党公認・新人の加藤学氏(36)の後援会は28日、南箕輪村塩ノ井に上伊那連絡事務所を開設した。連合の組合員など50人が参加した。
開設式には、選対委員長を務める元衆院議員の中島衛氏のほか、民主党の参院議員北沢俊美氏も駆けつけ、「使い減りのない若さ、貴重な海外経験、世襲候補に対して公募という民主的制度で選ばれた公開性窶狽ナ他候補より優れる」と強調。加藤氏は「郵政民営化だけでなく、年金や増税などまじめに働くものが酷い目を見、大金持ちが良い目を見るような社会を作り変えなければ」と訴えた。
中島氏は「郵政民営化法案が参院で否決されてことを持って衆院解散・総選挙に打って出るのは誤りだが、政権交代の絶好のチャンスが回ってきた」と述べ、「候補者選定で遅れをとったが、前回の5区の民主党の票は自民党を上回った。一挙に小選挙区勝利へ」と気合を入れた。
北沢氏も「世襲候補でなく、加藤さんのように街の建具屋の息子でも志しがあれば国政に打って出られるのが民主党。庶民の声の代弁者を当選させよう」と訴えた。公示後は北沢氏本人が5区に張り付く予定という。
加藤氏は「93年、NHKに入社しサラリーマンを始めた時に、民党政権に代わって細川政権が誕生した。時代が変る感じもしたし社会にパワーがみなぎっていたが、再び自民窶伯セ連立政権になり、『勝組』だけが良い目を見る政治は変わらず、社会は沈滞している」として、「自分はまだひよ子だが、5区の庶民の声を国会に反映させていくためには、世襲の方ではなく、自分のような人間が議員になる必要がある」と、身振り手振りを交えて訴えた。
加藤氏後援会は、27日に駒ヶ根市にも連絡事務所を開設している。 -
05衆院選 衆院選きょう公示
小泉式構造改革に上伊那の審判は?第44回衆院選は30日公示される。長野5区は県伊那合同庁舎で午前8時30分から立候補届けの受け付けが始まり、11日の投票日に向け熱戦の火ぶたが切って落とされる。
長野5区では、加藤学(36)=民主・新人、三沢好夫(61)=共産・新人、宮下一郎(47)=自民・前職窶狽フ3氏(50音順)が立候補を予定している。
加藤氏は、午前9時から飯田市JR飯田駅前のアイパークで第一声。30日は飯田・下伊那を中心に遊説し、上伊那に入るのは31日以降になる。
三沢氏は午前8時50分から伊那市の駅前ビル「いなっせ」北側のコミュニティー広場で第一声。伊那市、南箕輪村、箕輪町、辰野町を回った後、夕方には宮田方面へ。
宮下氏は午前8時10分から、伊那市上牧の選対本部事務所で出陣式。伊那市を遊説した後、南箕輪村、箕輪町、辰野町を回り、午後3時頃から宮田村、駒ヶ根市、飯島町、中川村に足を向ける。
郵政民営化法案の参院での否決から解散・総選挙に突入した第44回衆院選。「政府の郵政民営化案を地域の視点から修正させた」(宮下氏)1年生議員としての実績を押し出しながら、「小さな政府を目指す小泉式構造改革を止めさせるな」とする前職宮下氏に対して、「政権交代なくして真の改革なし。世襲ではない公募の候補を代表に」と訴える加藤氏、「自民も民主も庶民泣かせの政治の根本は同じ。増税・医療年金改悪・憲法改悪にストップを」とする三沢氏がどれだけ票を伸ばすかが注目される。
宮下氏は初当選した前回選挙では、実父の元厚生大臣宮下創平氏の後援会組織をそのまま引き継ぐ形で勝利したが、今回はそこから脱皮し、青壮年層を中心に自らの選挙地盤をどのように固め、拡大するかが課題。
加藤氏は、民主党の候補者選定が遅れたため、序盤の知名度不足が課題。前回03年では、5区の比例区の票では、民主党が自民党を5300票以上上回っていたこともあり、連合の全面的協力を得て、「顔と名前をどこまで知ってもらえるか」がカギを握る。
三沢氏は、自民対民主の二大政党制ムードが作られていることに疑問を投げかけ、米国に追随する大企業優先の政治ではなく、生活者の暮らしと福祉を守る政治のためには、共産党が「確かな野党」として飛躍することが重要と訴えている。
5区の有権者は6月2日現在で29万4380人。12日間の選挙戦の後に、小泉式構造改革にどのような審判が下るかが注目される。 -
権兵衛トンネル開通は来年2月ごろ
小坂市長は29日、定例記者会見で木曽と伊那を結ぶ権兵衛トンネルの開通は来年2月ごろの予定であることを明らかにした。
工事は最終的な仕上げの段階で、上部舗装工事、電気機械設備の各種試験などを残している。
現場への立ち入りは制限されているが、10月15・16日、開通プレイベントとして開く「権兵衛トンネル体験ツアー」(権兵衛街道活性化協議会主催)で見学することができる。伊那市のみはらしファームと、木曽郡日義村の木曽文化公園である物産展を発着点に、シャトルバスを運行する。詳細は煮詰めている。
権兵衛トンネルの開通で、伊那窶薄リ曽間が90分から30分に短縮される。 -
9月定例会日程
駒ケ根市議会は9月定例会を2日窶・7日(26日間)の会期で行う。議案は「公の施設の指定管理者の指定手続きに関する条例の一部を改正する条例」など条例案件8件、04年度一般会計をはじめとする各会計決算案件13件、05年度一般会計など補正予算案件2件など計29件が上程される。
議会は議会改革の一環として、従来会期半ばに行っていた議案に対する質疑を初日に行うことを決め、今議会から取り入れる。
日程は次の通り。
▽2日=本会議(提案説明、質疑、委員会付託)▽13・14日=本会議(一般質問)▽15・16日=総務文教委員会▽16・20日=建設経済委員会▽20・21日=厚生委員会▽27日=本会議(採決) -
箕輪町発足50周年記念NHK番組公開録画
箕輪町で10月2日、町発足50周年記念事業のNHK番組「福祉ネットワーク・すこやか長寿」の公開録画がある。町、NHK長野放送局・松本支局、NHK厚生文化事業団の主催。
番組はNHK教育テレビ「福祉ネットワーク」。障害のある人、心の悩みを抱えている人、障害のある子どもを育てている家族、お年寄りを介護している家族に向けた役立つ情報を提供する番組。
町で公開録画するのは、月1回、全国各地からお年寄りとその家族を対象に健康法や体操、リハビリ運動などを紹介する「すこやか長寿」の放送枠。放送日は未定。
公開録画は午後1時半から、町文化センター。2部構成。第1部(午後1時半-2時半)は公開録画。講師は日本健康太極拳協会監事の楊慧さん。ゲストはタレントのヨネスケさん。「足腰の動きを柔軟に縲恆セ極拳のコツを学ぶ縲怐v内容で、太極拳の基礎や魅力などを紹介する。
第2部(午後2時40分-3時40分)は講演会。ヨネスケさんが「健康長寿は食卓と笑いから」と題して話す。
入場は無料だが入場整理券が必要。観覧希望者は、はがきに(1)入場希望人数(最大2人まで)(2)全員の名前(3)代表者の住所・名前(4)電話番号-を記入し、〒399-4695 箕輪町大字中箕輪10298 箕輪町役場総務課「すこやか長寿」係へ申し込む。締切は9月20日(必着)。応募多数の場合は抽選。入場整理券を代表者に送る。
問い合わせは役場総務課「すこやか長寿」係(TEL79・3111内線105)NHK長野放送局「すこやか長寿」係(TEL026・291・5218)へ。 -
合庁でアスベストの落下防止のための一時防止工事実施
県は、アスベストの含有が確認され、撤去工事の実施を決めた県有施設一つ、伊那合同庁舎で27日、撤去までの一時的な安全対策をとるため、緊急工事を行った。
同庁舎は、空調機械室などの全15室、約1300平方メートルで、アスベストの吹き付けが確認された。
今回の工事は、地下駐車庁横のボイラー室と3、5階の空調機械室の3ヵ所で実施。場内から空気が外に漏れ出さない設備を設置し、既に落下したアスベストの清掃(約126平方メートル)と、はがれる危険性が高い箇所の固化作業(約17平方メートル)を行った。
工事に先立ち行った飛散状況調査で検出した飛散量は、検出可能最小値以下だったという。
工事は28日で完了する。本格的な撤去作業は、出来る限り早期実施を目指しているが、入札になれば、着工がもう少し先になることも考えられるという。 -
県がアスベスト対策工事実施
長野県は26日、アスベストの含有が認められた県有9施設で、アスベスト対策工事を実施することを発表した。
県有施設の吹き付けアスベストの使用状況を調査。上伊那は3施設。伊那合同庁舎(空調機械室ほか13室、発電機室1室、ボイラー室1室)公衆衛生専門学校(空調機械室3室、ボイラー・ポンプ室1室)駒ヶ根病院(管理棟機械室など2室、C棟機械室)。
施設利用者の安心、安全確保のため、専決予算により緊急に対応する。工事費総額は2億8337万1千円。 -
共産党支持を訴える
三沢好夫氏演説会衆院選長野5区からの出馬を表明している共産党公認新人の三沢好夫氏(61)の演説会が23日、宮田村村民会館であった。共産党の比例区候補・木島日出夫氏(59)も顔をそろえた。党員・後援会員など約300人が参加した。
先に演壇に立った木島氏は、「小泉首相は選挙の争点を郵政民営化の是非に絞り上げているが、自民党の進める構造改革路線そのものにNOを突きつけることが核心」とし、介護保険・年金・医療制度の「改悪」が「どれほど庶民泣かせのものか」と身振り手振りを交えて力説。「さらに追い討ちをかけるサラリーマン増税・消費税引き上げ阻止のために共産党に一票を」と訴えた。
応援に駆けつけた県会会派「あおぞら」の林奉文氏や、共産党県議団の小林伸陽氏の県政報告を兼ねた応援演説などの後、三沢好夫氏が登壇。
街頭演説で戦時中に満蒙開拓団で満州に行っていた老人から声をかけられたことを紹介しながら、「平和・憲法を守るのは日本共産党だけ」と訴え。長年、労働組合運動を進めてきた人らしく、職場のリストラの実態を例に引いて、「リストラで労働者を簡単に首にできるようにした。企業に都合が良いように、正式雇用ではなく人材派遣万能の社会をつくった。これが小泉式構造改革であり、これにNOと言わなければならない」と演説した。
郵政民営化法案をめぐって解散・総選挙に突入した状況を「小泉改革をストップさせるための千載一遇のチャンスと捉える」という発言が目立ち、「たしかな野党が必要です」のスローガンのもと、選挙を戦う組織の足固めを重視した演説会だった。 -
上伊那広域の新ごみ焼却場
「複数の地権者から受入れ検討の意思表示」難航している上伊那広域の新ごみ焼却場の用地選定について、「(伊那市内の)複数の地区の地権者から受入れを検討しても良い」との意思表示がなされていることが25日、上伊那広域連合議会で明らかになった。小坂樫男連合長が、冒頭あいさつと、倉田節子議員の一般質問への回答の2回の場面で発言した。
広域連合事務局によれば、地権者が受入れ検討の意思表明をしているところと、地区レベルで受け入れ検討委員会の設置を表明しているところとがあるという。
意思表明をしているのが、どこの地区で地権者は誰か窶狽ネどについては、小坂連合長も広域連合事務局も明らかにしていない。広域連合議会でも「選定には様々な微妙な問題が絡み合うので、伊那市に一任する」とした04年夏以降、具体的な候補地名についての質問などはいっさい出ていない。 -
指定管理者制度に向け関係条例の一括改正
駒ケ根市は公の施設の指定管理者制度の06年度導入に向けて関係条例の一括改正案を市議会9月定例会に上程する。関係する条例は32。対象施設は公民館、集会所、文化センターなど75に上る。このうち指定管理者を一般公募するのは市民体育館、市営グラウンド、アルプス球場、駒ケ根高原マレットゴルフ場などの体育施設のほか、市福祉センター、ふるさとの丘、重要文化財の竹村家住宅などの27施設。条例案が可決されれば指定管理者選定委員会による管理者の選定を経て、06年4月から新制度に移行する見通し。
このほか市が9月定例会に提案する一般会計補正予算関係の新規事業には、現在健康被害が問題になっているアスベストの検査費用を1件当たり1万円補助する「アスベスト調査補助事業」がある。予算額は50件分・50万円。 -
アスベスト使用の疑いがある施設は13
伊那市は、26日にあった市議会全員協議会で「石綿(アスベスト)使用の疑いがある施設は13」と報告した。県労働基準協会連合会諏訪測定所に石綿含有分析などを委託し、緊急度の高いものから除去・固化の対応をとる。
対象は97年3月31日以前に建築した市有建築物約200で、露出吹き付け材仕上げのもの。7月中旬から各部署で調べた。
恐れのあるものは、小学校や特別養護老人ホームのボイラー室、旧市営中央病院管理診療棟の機械室などの天井、壁、はり。職員の出入りのみで、ふだん一般の人は入らないところという。
改修は、劣化の程度や部屋の利用度など緊急度が高いものから改修する。
また、石綿が露出していない吹き付け材仕上げがしてある鉄骨造りの建物も調査していく。
各地区公民館に対しては今後、市から区長あてに検査と対応に関する依頼文書を出す。
石綿に関する相談窓口は、市役所(TEL78・4111)にも設置。健康は健康推進課、建材は建設課、アスベスト検査は生活環境課で、平日午前8時半から午後5時15分まで受け付けている。 -
衆院選長野第5区
事前審査に3派衆院選は30日の公示に先立って25日、立候補事前審査があり、長野第5区では審査会場の県伊那合同庁舎を、これまでに出馬を表明している3派が訪れた。自民党公認前職の宮下一郎氏、民主党公認新人の加藤学氏、共産党公認新人三沢好夫氏の3派(順不同)。
19日に長野市で行われた立候補説明会に参加した飯田の男性は25日には姿を現さなかった。「28日までには審査を受けに行きたい」としているらしいが、実際に立候補するかどうかは定かではない。 -
上伊那広域連合04年度決算
一般会計歳出18億8700万円上伊那広域連合議会が25日、伊那市役所であり04年度一般会計決算(歳入約19億2200万円、歳出約18億8700万円、繰越約3419万円)を承認した。
10億円の基金の果実を財源にするふるさと市町村圏事業特別会計決算(歳入約1163万円、歳出約679万円、繰越約484万円)も承認された。
清水靖夫宮田村新村長の副広域連合長就任も決まった。
主な一般会計歳出は、広域ごみ処理事業にかかわる衛生費約8億3346万円(構成比44・2%)、コンピューター業務の広域統一処理にかかわる情報センター費約6億2626万円(同33・2%)。
衛生委員会では、◇ごみの焼却灰の最終処分の委託費が、伊那中央清掃センターは1トンあたり3万3千円、クリーンセンターたつのでは同じく2万8千円と格差があることへの質問や、◇直接搬入される事業所系ごみの焼却費用が「1キロあたり40円は高い」窶狽ネどの疑問・意見が出された。ダイオキシン対策の観点から、不燃ごみに混在する塩化ビニールを峻別する必要性を述べる意見もあった。
情報センター費や公債費などについて付託された総務委員会では、質問意見はなかった。両委員会の報告を受けた本会議で決算案を承認した。 -
しゅん工祝賀会
駒ケ根市中沢の市道中曽倉二越線改良工事がこのほど完成し23日、中曽倉第一生活改善センターでしゅん工祝賀会が開かれた。改良促進に努力してきた宮下和男改良期成同盟会長はあいさつで「20年前は狭くて石ころだらけだった道がこんなに立派になって本当にうれしく、涙の出る思い」と感激をあらわにした。出席した住民らは「以前はよく車が路肩から落ちたもんだ。これでやっと冬場でも安心して通れるし、すれ違いも余裕を持ってできる」と完成を手放しで喜んでいた。
式には市農林課担当者、地元住民代表のほか、上伊那地方事務所や工事関係者ら約20人が出席し、乾杯して工事の完成を祝った=写真。中原正純市長は「地元の皆さんの要望に応えることができて感慨無量。今後の地域活性化につながってほしい」と祝辞を述べた。
同線改良工事は県の中山間総合整備事業として2000年度に着工。総事業費1億2670万円をかけ、延長255メートルにわたる道路拡幅、16メートルの橋梁架設、50メートルの河川付け替えなどを行った。 -
宮田学級が村長囲んで村政学ぶ
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田学級」は24日、清水靖夫村長を囲んで村政について話しを聞いた。村長は工場誘致など弾力的な土地利用で、人口を増やして活力も生み出したいと説明。教育論なども熱っぽく語り「住民の皆さんにむらづくりの意見を寄せてほしい」と呼びかけた。
村が自立を続けていくためには、人口1万人の実現が不可欠と指摘。人口増加の環境づくりが必要と繰り返し、計画的な土地利用を施策として挙げた。
「駒ケ根には新たな工場が進出し、活力になっている。宮田村は今まで(工場誘致を)野放しにしてきたが、今後は情報発信を進める」と説明。
空き店舗や宅地対策のほか、若者の結婚支援などソフト面も進めたいと話した。
行政改革でやり玉にあがる職員の大幅なリストラについては「人口1万人になり、活力あるむらづくりを進めると、必要最低限の職員はいる」と否定的な考えを示した。
教育や高齢者問題についても持論を展開。
夏の高校野球で優勝した駒大苫小牧高の体罰に関する不祥事にからませ、「しかることも愛情。痛さを感じて身に置き換えることもある」と話した。
経済成長の影で少子高齢化や教育問題が放置されてきとして「国の仕組みも変えなきゃ。今度の衆院選は我々も意見をしっかり言うべき」とも続けた。 -
南箕輪村長対話集会
南箕輪村の唐木一直村長と子育てサークル「ぽかぽかclub」(三沢留美リーダー)の対話集会が22日、すくすくハウスであった。村長就任後初の対話集会。子育て中の若い母親が、保育園や公共施設に対する希望、子育て全般で日ごろ感じていることなどを率直に話した。
サークルは03年秋に発足。村内を中心に辰野町から飯島町までの49組の親子が参加。大芝公園を拠点に公園めぐり、すくすくハウスでおはなし会、レクリエーションなどの活動をしている。「日本一の子育て村を目指すので、子育て中のママの意見を直接聞いてもらいたい」と対話集会を希望した。
村長は、「予算がなくてもできることはかなりある。お母さんのお話を聞いて参考にさせていただきたい」とあいさつした。
アスベスト問題で村内公共施設は大丈夫か-との質問に、「今月末まで専門の調査をしている。今のところ大丈夫」と村長。新しく施設を造るときに村民に意見を聞く機会がほしい-との要望には、「できるだけそういう機会を持ちたい」とした。また、「公共事業は少なくしても保育料を引き下げていきたい」とも話した。
母親からは▽子育て支援ができる保育園にしてほしい▽久保の国道東側や北殿など下段地域にも公園がほしい▽沢尻・南原地区は保健センターが遠いので予防接種などを公民館でやってほしい▽核家族なので村内老人世帯との交流を検討してほしい-などの意見や、「対話の機会を頻繁にもってほしい」という声もあった。 -
05衆院選
伊那JC、OB・現役有志が宮下氏応援団を結成衆院選に長野5区から出馬を表明している自民党前職の宮下一郎氏(47)を応援しようと、伊那青年会議所(伊那JC)のOB・現役の有志が19日、「21峰明会」を結成した。宮下氏と同時期に伊那JCの活動を担ったメンバーが中心。約50人が集まり、会長には伊那市の司法書士・熊谷健さんが就任した。
規約によれば、会の目的は「宮下一郎君と共に、日本の未来を考え、市民の意見を国政の場に反映させ、21世紀の明るい伊那谷と日本を創造する」こと。
伊那JC関係には、宮下氏の父親である元厚生大臣宮下創平氏を支援する「21創明会」があったが、03年の創平氏の現役引退・一郎氏への「代替わり」に対応した組織再編は行わないまま「実質的な活動休止状況」(21創明会会長塚越英弘氏)だった。こうした中、解散・総選挙が決まる前からJC同期生の中から「語る会的組織」を求める声があり、結成に至った。峰明会結成により創明会は解散した。
会長の熊谷さんは「JCの同期生として一緒に活動した仲間として、共に語り、学び、一郎君を育てるために結成した。選挙の応援もするが、従来の後援会組織とは違う、日本と地域のあり方を共に考える会にしたい」と話した。 -
自立のむらづくりの計画で地区懇談会スタート
宮田村は自立のむらづくりを進める「第4次総合計画後期基本計画」に住民の声を反映しようと、19日夜から地区懇談会を始めた。9月5日まで全11地区で開く。初回の町3区には40人ほどが参加。自立の方針や地区と村との連携、職員の応対など、村政の現状と課題を踏まえながら意見を交換した。
清水靖夫村長ら理事者と地区担当の職員が出向き、村政について感じていることを自由に出し合った。
ある参加者は「村は合併しないと決めたが、長期的に大丈夫かと心配。今後は合併も選択肢にいれたほうが良いのでは」と質問。
小林修助役は「今は住民の皆さんが決めた自立を基本に進めている。後期計画にも自立を反映し、まい進する」と答えた。
村の財政試算で数年後に多額の赤字が予想されている点についてふれ「人件費などきれいごとを示すのではなく、職員の大幅削減など、赤字にならないような改革案を示してくれれば村民も安心する」といった声も。
役場窓口の対応の悪さも指摘し、村が積極的に地区と連携を取るよう求める意見も複数挙がった。
村長は「具体的な村政への思いが地域にあると感じた。今後は先送りせず、地区担当など職員にぶつけてほしい」と述べ、定期的に地区懇談会を開きたいと考えを示した。
清水村長になり初の住民懇談会。514戸の町3区の参加者は40人足らずで、世帯割合でみて1割に届かない低調な出足となった。
「ゴミや合併など直接的な問題じゃないことが影響しているかも。新村長になってもう少し出席があるとも思ったが」と伊藤賢治区長ら町3区の役員は話した。 -
磐田市の鈴木望市長、元場千博市議会議長らが表敬訪問
今年4月、5市町村が合併して新たに誕生した静岡県磐田市の鈴木望市長、元場千博市議会議長らが友好都市協定を結ぶ駒ケ根市を訪れ、中原正純市長にあいさつした。
鈴木市長は「合併後もこれまで同様自然体でのお付き合いを」と話し、中原市長は「いろいろな点で互いに情報交換し、共に手を携えて一層の発展を目指そう」と答えた。
両市は光前寺の霊犬早太郎が遠州府中(現・磐田市)でヒヒを退治した伝説が縁で67年に友好都市協定を結んで以来、さまざまな交流が行われている。新・磐田市は人口17万5千人。面積は駒ケ根市(約166平方キロメートル)とほぼ同じ約164平方キロメートル。繊維、金属、自動車などの生産企業が集まる工業都市で、近年はサッカー・Jリーグのジュビロ磐田のホームタウンとしても全国的にその名を知られている。 -
05衆院選
立候補手続説明会
長野5区4派が参加30日公示・9月11日投票の衆院選の小選挙区立候補手続等説明会が19日、長野市の長野県庁であり、長野第5区では4派が参加した。
既に出馬を表明している共産党公認の新人・三沢好夫氏(61)、民主党公認の新人・加藤学氏(36)、自民党公認で前職の宮下一郎氏(47)の3氏のほか、無所属で飯田市三穂区長を務めたことがある土屋彰氏(77)も参加(受付順)。土屋氏は飯田市議選や同市長選などの手続き説明会に度々顔を出す人物で、立候補するかどうかは定かではない。 -
アスベスト(石綿)で立ち入り禁止措置
駒ケ根市の赤穂公民館と下平第5水源の一部にアスベスト(石綿)が使用されていることが18日、市の依頼で分析を行った専門機関の検査で分かった。市は即日同公民館の一部を立ち入り禁止とし、19日に記者会見を開いて検査結果について公表した。
赤穂公民館では2階大講堂の天井裏のはりなどに吹き付けられているロックウール中にクリソタイル(白石綿)アモサイト(茶石綿)の2種類の石綿が含まれていた。天井裏の大部分はパネルで覆われているため飛散の恐れはないが、ステージの天井裏は人が立ち入ることができるため、この部分の吹き付け材を除去する工事を行うことを決めた。9月いっぱいには終了し、再び開放したいとしている。
下平第5水源では発電機室などにクリソタイルが含まれていた。施設は現在稼動していないが安全のため同様に吹き付け材を除去する工事を行うとしている。工事費は約400万円を見込んでいる。
市は調査した公共70施設のうちアスベストが含まれている可能性のある10施設について検査を依頼したが、赤穂東小、中沢小など残り8施設についても結果が分かり次第適切に対応し、公表していきたいとしている。 -
後期計画の素案で宮田観光開発に言及
宮田村の来年度から5年間の施策方針を示す「第4次総合計画後期基本計画」の素案の一部が19日明らかになった。長期債務などが問題化している村の第3セクター「宮田観光開発」についてもふれ、同社の経営改善計画を支援すると明記。住民の反感も強い観光開発の経営問題について、村の基本姿勢を具体的に示した格好だ。
今年度までの前期計画でも第3セクターの経営健全化に取り組むとしているが、宮田観光開発を特定する形ではふれていない。
後期計画の素案では観光開発を含む第3セクターの現状分析として「経営健全化に向けた情報公開と、経営にかかわる村の指導力が必要」とも指摘している。
素案は庁内の各担当者が取りまとめを進めている段階。
その他の各施策についても前期計画と目立った相違点はないが、3セクの取り扱いと同様に、住民により分かりやすい計画にしようと、言い回しなどを工夫している。
今回まとまった素案の一部は24日に開く村総合計画審議会に示して検討。以降も順次、まとまった部分から議論していく。 -
アスベスト現地調査
粉じんを吸い込んだことによる健康への被害がじわじわと広がっているアスベスト(石綿)に関して駒ケ根市は市内の公共施設の現地調査を10日までに終了した。その結果、アスベストが含まれている可能性のある部分が計10カ所見つかったため、アスベストの有無について専門機関に分析を依頼した。市は8月末に検査の結果が出るのを待って、問題のある施設があれば早急に対策を講じることにしている。
建設課建築住宅係によると、調査の対象となった建物は公民館、学校、保育園、体育館など市が管理する70施設。それぞれ設計図書で建築年、使用材料などを確認した上、アスベストが使用されている可能性のある天井裏や構造物などを目視で点検した。その結果、アスベストが含まれている可能性のある部分が計10カ所見つかったため、この部分のサンプルを取り、アスベストの有無について専門機関に分析を依頼して現在結果を待っている。市の担当者は結果が分かり次第、問題のある個所については▽除去▽囲い込み▽固化窶狽フいずれかの措置を早急に取りたいとしている。
アスベストは繊維性の鉱物で▽燃えない▽電気を通しにくい▽磨耗しにくい窶狽ネどの性質があることから、耐火被覆材として建物の鉄骨や天井に吹き付けられるなどの用途に広く用いられてきた。吹き付け石綿は1974年以前に施工中止となっているほか、石綿含有吹き付けロックウールは80年以前に、そのほかの石綿含有吹き付け材も88年以前に施工が中止されているが、その後も一部で引き続き使用されていた可能性も皆無とはいえない。 -
議員研修会
駒ケ根市、飯島町、宮田村、中川村の伊南4市町村の議員らでつくる伊南市町村議会連絡協議会は17日、議員研修会を駒ケ根市で開いた。議員、議会事務局職員など約70人が参加し、市役所南庁舎で昭和伊南総合病院の千葉茂俊院長の講演「地域医療における中核病院窶拍コ和伊南総合病院について」を聞いたほか、昼食後には市営グラウンドで市町村対抗ソフトボール大会を行うなどして親ぼくを深めた。
千葉院長は、医療保険制度の充実などにより、高度な医療を安い医療費で受けられることから日本の医療ランキングは世界第1位であると紹介し「これからの超高齢化社会では単に病気を治すだけでなく、生きがいを持てる医療への質の変化が求められる。昭和病院では今後も救急救命センターを維持し、地域医療の核となるようさらに充実を図りたい」と熱っぽく語った。
ソフトボールは駒ケ根市対宮田村、飯島町対中川村の対戦で試合開始。議場では舌戦を展開する理事者と議員だが、試合では呉越同舟とばかりに舌の矛先を相手チームへのやじに替え、ここぞという時には見事なファインプレーを見せるなど、それぞれ一丸となって戦った。 -
南箕輪村議会臨時会
南箕輪村議会臨時会は18日開き、公共下水道事業管きょ工事請負契約の締結議案2件と、箕輪工業高校全日制課程の存続を求める意見書提出の議員発議を原案通り可決し閉会した。
請負契約は、国庫補助の村公共下水道事業管きょ工事第5、第7工区。第5工区は、伊那総建(本社・南箕輪村、北沢千秋社長)と5145万円で契約。施工延長1101・5メートル、管布設延長1073・6メートル。06年3月24日しゅん工予定。第7工区は、キョウデンテクノス(本社・南箕輪村、橋本徹社長)と5670万円で契約。施工延長1280・5メートル、管布設延長1242・1メートル。06年3月25日しゅん工予定。
箕輪工業高校全日制課程の存続を求める意見書は、「全日制課程がなくなることは、地域と一体となって魅力ある学校づくりを実践する地元・学校にとってまこと由々しい限り。存続を強く求める」とする内容で、県知事、県教育委員会、県議会議長に提出する。 -
地域住民の生活道路拡幅早期完成へ起工
高遠町上山田の押出地区から小原地区に抜ける、町道押出小原線の拡幅工事のうち、国の地方道路交付金事業で進める、芝平入口交差点から下山田の清水坂交差点までの800メートル間の起工式が18日、現地であった。伊東義人町長をはじめ、関係者ら約30人が出席し、工事の安全を祈願した。
全幅は2・5メートルの片側歩道を含む9・25メートルにする予定で、07年度の完成を目指す。総事業費は3億円で、国から55%の補助を受ける。
伊東町長はあいさつで「地域住民の生活道路として、目的を達成できるよう一日でも早く、無事故で完成させたい」と述べた。
また、00年に着手し、昨年12月に終了した押出地区の県道西伊那線交差点から金井地区西側交差点までの780メートル間のしゅん工式が同日、上山田公民館であった。
幅員の狭さから、大型車のすれ違いに困難が生じていたことを受け、町単独の過疎対策事業として、片側1車線で、全幅7メートル、車道幅は5・5メートルに拡幅。総事業費4億4600万円。 -
「新伊那市」誕生周知へ
高遠町は、伊那市、長谷村との合併が、総務大臣から12日付で官報告示されたことを受け、「平成18年3月31日 新『伊那市』誕生」などと記したPR用の看板2枚を町役場入口ロビーに設置した。
看板は、伊那まつりの市民おどり(6日)に参加した際、連で引いたリアカーの両サイドに付けていたものを使用。祭り後の有効活用を考え、「(官報に告示されたことで)町民に改めて合併を認識してもらおう」と、来庁したときに目に付く場所として、総合受付前の天井につり下げた。
町は「早めに合併をアピールしていくことは大事。今後も、できることは町独自でもPRしていきたい」としている。 -
3年ぶりに職員の新規採用
駒ケ根市は人件費の削減などの理由から03年度の7人を最後に2年間職員の新規採用を見送っていたが、3年ぶりに一般行政職と保育士それぞれ若干名を募集する。採用予定は06年4月。受け付け期間は8月31日まで。第1次試験は9月18日に行われる。
採用要件は一般行政職は1980年4月2日窶・4年4月1日までに生まれた大学卒もしくは来春卒業見込みの人、または同程度の学力を有する人。保育士は82年4月2日窶・6年4月1日までに生まれた保育士または幼稚園教諭の資格を有するか、もしくは取得見込みの人。
いずれも05年8月1日現在、市内に住所を有するか、もしくは両親などが市内に居住していて採用後に市内へ居住することが確実な人に限る。
問い合わせは市役所庶務課職員係(TEL83・2111、内線212)へ。 -
05衆院選 三沢好夫氏が会見
増税・介護保険・年金制度焦点に30日公示・9月11日投票の衆院選に長野5区から出馬を表明している共産党新人の三沢好夫氏(61)は16日、伊那市の県伊那合同庁舎で記者会見し、「庶民に負担を強いるサラリーマン増税・消費税2ケタ化も問題をはじめ、切実な介護保険・年金・医療制度など、暮らしの問題をめぐる選挙にしたい」と抱負を語った。
特に介護保険の問題については、「自分も選挙期間中、89歳の母親を老人介護施設に入れているから切実」と自身の事情にも触れ、「10月から宿泊費や食事代などホテルコストが自己負担になるが、こういう庶民泣かせではない、庶民の暮らしを守る政治を目指したい」とした。
焦点の郵政民営化については、「宮下さんの後援会で『宮下さんも郵政民営化に反対した』などと言う人もいるが彼は議決の時には賛成した。加藤さんの民主党も『反対』というが内実は過疎地の郵便局を残すべきという程度のもの。そもそも郵政公社は黒字で税金を一銭も投入していないのに、これを民営化すれば国家の歳出が減るかのようにいう小泉内閣の詭弁を批判していない」と他の出馬予定者をなで切り、「民営化すれば何でもうまく行くかのような議論には与しない」と共産党の基本的立場を強調した。
郵便貯金や簡易保険で集められた金が種々の公共事業の資金として融資され国家財政の膨大な赤字が作り出された構造や、それのシステムをも通じて地域に張り巡らされた特定郵便局のネットワークが自民党内の「郵政族」の集票マシーンとして機能してきた窶狽ネどの現行郵便局制度の問題として指摘されている点については、自民党政府の予算の配分=金のバラまき方やその体質を糾しながら、「メスを入れていく必要がある」と語った。
だが、「今、庶民の生活にとって重要な問題は郵政民営化の問題だけではない」として、「増税・介護保険・年金問題などで庶民の暮らしを守る政策を打ち出したい」と繰り返した。
また、憲法改定の問題をめぐっては、「自民党=宮下さんも、民主党=加藤さんも9条の平和条項を中心に改悪を主張する立場であり、現行憲法を守り抜こうという共産党=私の立場は根本的に異なる」と強調。伊那に生まれ、地元の製造業企業で長年働きながら労働運動を進めてきた自分と、他の2人の出馬予定者とは、根本的に経歴も人生経験も物の見方も異なると独自性を訴えた。