-
衆院選長野第5区
事前審査に3派衆院選は30日の公示に先立って25日、立候補事前審査があり、長野第5区では審査会場の県伊那合同庁舎を、これまでに出馬を表明している3派が訪れた。自民党公認前職の宮下一郎氏、民主党公認新人の加藤学氏、共産党公認新人三沢好夫氏の3派(順不同)。
19日に長野市で行われた立候補説明会に参加した飯田の男性は25日には姿を現さなかった。「28日までには審査を受けに行きたい」としているらしいが、実際に立候補するかどうかは定かではない。 -
上伊那広域連合04年度決算
一般会計歳出18億8700万円上伊那広域連合議会が25日、伊那市役所であり04年度一般会計決算(歳入約19億2200万円、歳出約18億8700万円、繰越約3419万円)を承認した。
10億円の基金の果実を財源にするふるさと市町村圏事業特別会計決算(歳入約1163万円、歳出約679万円、繰越約484万円)も承認された。
清水靖夫宮田村新村長の副広域連合長就任も決まった。
主な一般会計歳出は、広域ごみ処理事業にかかわる衛生費約8億3346万円(構成比44・2%)、コンピューター業務の広域統一処理にかかわる情報センター費約6億2626万円(同33・2%)。
衛生委員会では、◇ごみの焼却灰の最終処分の委託費が、伊那中央清掃センターは1トンあたり3万3千円、クリーンセンターたつのでは同じく2万8千円と格差があることへの質問や、◇直接搬入される事業所系ごみの焼却費用が「1キロあたり40円は高い」窶狽ネどの疑問・意見が出された。ダイオキシン対策の観点から、不燃ごみに混在する塩化ビニールを峻別する必要性を述べる意見もあった。
情報センター費や公債費などについて付託された総務委員会では、質問意見はなかった。両委員会の報告を受けた本会議で決算案を承認した。 -
しゅん工祝賀会
駒ケ根市中沢の市道中曽倉二越線改良工事がこのほど完成し23日、中曽倉第一生活改善センターでしゅん工祝賀会が開かれた。改良促進に努力してきた宮下和男改良期成同盟会長はあいさつで「20年前は狭くて石ころだらけだった道がこんなに立派になって本当にうれしく、涙の出る思い」と感激をあらわにした。出席した住民らは「以前はよく車が路肩から落ちたもんだ。これでやっと冬場でも安心して通れるし、すれ違いも余裕を持ってできる」と完成を手放しで喜んでいた。
式には市農林課担当者、地元住民代表のほか、上伊那地方事務所や工事関係者ら約20人が出席し、乾杯して工事の完成を祝った=写真。中原正純市長は「地元の皆さんの要望に応えることができて感慨無量。今後の地域活性化につながってほしい」と祝辞を述べた。
同線改良工事は県の中山間総合整備事業として2000年度に着工。総事業費1億2670万円をかけ、延長255メートルにわたる道路拡幅、16メートルの橋梁架設、50メートルの河川付け替えなどを行った。 -
宮田学級が村長囲んで村政学ぶ
宮田村公民館の生涯学習講座「宮田学級」は24日、清水靖夫村長を囲んで村政について話しを聞いた。村長は工場誘致など弾力的な土地利用で、人口を増やして活力も生み出したいと説明。教育論なども熱っぽく語り「住民の皆さんにむらづくりの意見を寄せてほしい」と呼びかけた。
村が自立を続けていくためには、人口1万人の実現が不可欠と指摘。人口増加の環境づくりが必要と繰り返し、計画的な土地利用を施策として挙げた。
「駒ケ根には新たな工場が進出し、活力になっている。宮田村は今まで(工場誘致を)野放しにしてきたが、今後は情報発信を進める」と説明。
空き店舗や宅地対策のほか、若者の結婚支援などソフト面も進めたいと話した。
行政改革でやり玉にあがる職員の大幅なリストラについては「人口1万人になり、活力あるむらづくりを進めると、必要最低限の職員はいる」と否定的な考えを示した。
教育や高齢者問題についても持論を展開。
夏の高校野球で優勝した駒大苫小牧高の体罰に関する不祥事にからませ、「しかることも愛情。痛さを感じて身に置き換えることもある」と話した。
経済成長の影で少子高齢化や教育問題が放置されてきとして「国の仕組みも変えなきゃ。今度の衆院選は我々も意見をしっかり言うべき」とも続けた。 -
南箕輪村長対話集会
南箕輪村の唐木一直村長と子育てサークル「ぽかぽかclub」(三沢留美リーダー)の対話集会が22日、すくすくハウスであった。村長就任後初の対話集会。子育て中の若い母親が、保育園や公共施設に対する希望、子育て全般で日ごろ感じていることなどを率直に話した。
サークルは03年秋に発足。村内を中心に辰野町から飯島町までの49組の親子が参加。大芝公園を拠点に公園めぐり、すくすくハウスでおはなし会、レクリエーションなどの活動をしている。「日本一の子育て村を目指すので、子育て中のママの意見を直接聞いてもらいたい」と対話集会を希望した。
村長は、「予算がなくてもできることはかなりある。お母さんのお話を聞いて参考にさせていただきたい」とあいさつした。
アスベスト問題で村内公共施設は大丈夫か-との質問に、「今月末まで専門の調査をしている。今のところ大丈夫」と村長。新しく施設を造るときに村民に意見を聞く機会がほしい-との要望には、「できるだけそういう機会を持ちたい」とした。また、「公共事業は少なくしても保育料を引き下げていきたい」とも話した。
母親からは▽子育て支援ができる保育園にしてほしい▽久保の国道東側や北殿など下段地域にも公園がほしい▽沢尻・南原地区は保健センターが遠いので予防接種などを公民館でやってほしい▽核家族なので村内老人世帯との交流を検討してほしい-などの意見や、「対話の機会を頻繁にもってほしい」という声もあった。 -
05衆院選
伊那JC、OB・現役有志が宮下氏応援団を結成衆院選に長野5区から出馬を表明している自民党前職の宮下一郎氏(47)を応援しようと、伊那青年会議所(伊那JC)のOB・現役の有志が19日、「21峰明会」を結成した。宮下氏と同時期に伊那JCの活動を担ったメンバーが中心。約50人が集まり、会長には伊那市の司法書士・熊谷健さんが就任した。
規約によれば、会の目的は「宮下一郎君と共に、日本の未来を考え、市民の意見を国政の場に反映させ、21世紀の明るい伊那谷と日本を創造する」こと。
伊那JC関係には、宮下氏の父親である元厚生大臣宮下創平氏を支援する「21創明会」があったが、03年の創平氏の現役引退・一郎氏への「代替わり」に対応した組織再編は行わないまま「実質的な活動休止状況」(21創明会会長塚越英弘氏)だった。こうした中、解散・総選挙が決まる前からJC同期生の中から「語る会的組織」を求める声があり、結成に至った。峰明会結成により創明会は解散した。
会長の熊谷さんは「JCの同期生として一緒に活動した仲間として、共に語り、学び、一郎君を育てるために結成した。選挙の応援もするが、従来の後援会組織とは違う、日本と地域のあり方を共に考える会にしたい」と話した。 -
自立のむらづくりの計画で地区懇談会スタート
宮田村は自立のむらづくりを進める「第4次総合計画後期基本計画」に住民の声を反映しようと、19日夜から地区懇談会を始めた。9月5日まで全11地区で開く。初回の町3区には40人ほどが参加。自立の方針や地区と村との連携、職員の応対など、村政の現状と課題を踏まえながら意見を交換した。
清水靖夫村長ら理事者と地区担当の職員が出向き、村政について感じていることを自由に出し合った。
ある参加者は「村は合併しないと決めたが、長期的に大丈夫かと心配。今後は合併も選択肢にいれたほうが良いのでは」と質問。
小林修助役は「今は住民の皆さんが決めた自立を基本に進めている。後期計画にも自立を反映し、まい進する」と答えた。
村の財政試算で数年後に多額の赤字が予想されている点についてふれ「人件費などきれいごとを示すのではなく、職員の大幅削減など、赤字にならないような改革案を示してくれれば村民も安心する」といった声も。
役場窓口の対応の悪さも指摘し、村が積極的に地区と連携を取るよう求める意見も複数挙がった。
村長は「具体的な村政への思いが地域にあると感じた。今後は先送りせず、地区担当など職員にぶつけてほしい」と述べ、定期的に地区懇談会を開きたいと考えを示した。
清水村長になり初の住民懇談会。514戸の町3区の参加者は40人足らずで、世帯割合でみて1割に届かない低調な出足となった。
「ゴミや合併など直接的な問題じゃないことが影響しているかも。新村長になってもう少し出席があるとも思ったが」と伊藤賢治区長ら町3区の役員は話した。 -
磐田市の鈴木望市長、元場千博市議会議長らが表敬訪問
今年4月、5市町村が合併して新たに誕生した静岡県磐田市の鈴木望市長、元場千博市議会議長らが友好都市協定を結ぶ駒ケ根市を訪れ、中原正純市長にあいさつした。
鈴木市長は「合併後もこれまで同様自然体でのお付き合いを」と話し、中原市長は「いろいろな点で互いに情報交換し、共に手を携えて一層の発展を目指そう」と答えた。
両市は光前寺の霊犬早太郎が遠州府中(現・磐田市)でヒヒを退治した伝説が縁で67年に友好都市協定を結んで以来、さまざまな交流が行われている。新・磐田市は人口17万5千人。面積は駒ケ根市(約166平方キロメートル)とほぼ同じ約164平方キロメートル。繊維、金属、自動車などの生産企業が集まる工業都市で、近年はサッカー・Jリーグのジュビロ磐田のホームタウンとしても全国的にその名を知られている。 -
05衆院選
立候補手続説明会
長野5区4派が参加30日公示・9月11日投票の衆院選の小選挙区立候補手続等説明会が19日、長野市の長野県庁であり、長野第5区では4派が参加した。
既に出馬を表明している共産党公認の新人・三沢好夫氏(61)、民主党公認の新人・加藤学氏(36)、自民党公認で前職の宮下一郎氏(47)の3氏のほか、無所属で飯田市三穂区長を務めたことがある土屋彰氏(77)も参加(受付順)。土屋氏は飯田市議選や同市長選などの手続き説明会に度々顔を出す人物で、立候補するかどうかは定かではない。 -
アスベスト(石綿)で立ち入り禁止措置
駒ケ根市の赤穂公民館と下平第5水源の一部にアスベスト(石綿)が使用されていることが18日、市の依頼で分析を行った専門機関の検査で分かった。市は即日同公民館の一部を立ち入り禁止とし、19日に記者会見を開いて検査結果について公表した。
赤穂公民館では2階大講堂の天井裏のはりなどに吹き付けられているロックウール中にクリソタイル(白石綿)アモサイト(茶石綿)の2種類の石綿が含まれていた。天井裏の大部分はパネルで覆われているため飛散の恐れはないが、ステージの天井裏は人が立ち入ることができるため、この部分の吹き付け材を除去する工事を行うことを決めた。9月いっぱいには終了し、再び開放したいとしている。
下平第5水源では発電機室などにクリソタイルが含まれていた。施設は現在稼動していないが安全のため同様に吹き付け材を除去する工事を行うとしている。工事費は約400万円を見込んでいる。
市は調査した公共70施設のうちアスベストが含まれている可能性のある10施設について検査を依頼したが、赤穂東小、中沢小など残り8施設についても結果が分かり次第適切に対応し、公表していきたいとしている。 -
後期計画の素案で宮田観光開発に言及
宮田村の来年度から5年間の施策方針を示す「第4次総合計画後期基本計画」の素案の一部が19日明らかになった。長期債務などが問題化している村の第3セクター「宮田観光開発」についてもふれ、同社の経営改善計画を支援すると明記。住民の反感も強い観光開発の経営問題について、村の基本姿勢を具体的に示した格好だ。
今年度までの前期計画でも第3セクターの経営健全化に取り組むとしているが、宮田観光開発を特定する形ではふれていない。
後期計画の素案では観光開発を含む第3セクターの現状分析として「経営健全化に向けた情報公開と、経営にかかわる村の指導力が必要」とも指摘している。
素案は庁内の各担当者が取りまとめを進めている段階。
その他の各施策についても前期計画と目立った相違点はないが、3セクの取り扱いと同様に、住民により分かりやすい計画にしようと、言い回しなどを工夫している。
今回まとまった素案の一部は24日に開く村総合計画審議会に示して検討。以降も順次、まとまった部分から議論していく。 -
アスベスト現地調査
粉じんを吸い込んだことによる健康への被害がじわじわと広がっているアスベスト(石綿)に関して駒ケ根市は市内の公共施設の現地調査を10日までに終了した。その結果、アスベストが含まれている可能性のある部分が計10カ所見つかったため、アスベストの有無について専門機関に分析を依頼した。市は8月末に検査の結果が出るのを待って、問題のある施設があれば早急に対策を講じることにしている。
建設課建築住宅係によると、調査の対象となった建物は公民館、学校、保育園、体育館など市が管理する70施設。それぞれ設計図書で建築年、使用材料などを確認した上、アスベストが使用されている可能性のある天井裏や構造物などを目視で点検した。その結果、アスベストが含まれている可能性のある部分が計10カ所見つかったため、この部分のサンプルを取り、アスベストの有無について専門機関に分析を依頼して現在結果を待っている。市の担当者は結果が分かり次第、問題のある個所については▽除去▽囲い込み▽固化窶狽フいずれかの措置を早急に取りたいとしている。
アスベストは繊維性の鉱物で▽燃えない▽電気を通しにくい▽磨耗しにくい窶狽ネどの性質があることから、耐火被覆材として建物の鉄骨や天井に吹き付けられるなどの用途に広く用いられてきた。吹き付け石綿は1974年以前に施工中止となっているほか、石綿含有吹き付けロックウールは80年以前に、そのほかの石綿含有吹き付け材も88年以前に施工が中止されているが、その後も一部で引き続き使用されていた可能性も皆無とはいえない。 -
議員研修会
駒ケ根市、飯島町、宮田村、中川村の伊南4市町村の議員らでつくる伊南市町村議会連絡協議会は17日、議員研修会を駒ケ根市で開いた。議員、議会事務局職員など約70人が参加し、市役所南庁舎で昭和伊南総合病院の千葉茂俊院長の講演「地域医療における中核病院窶拍コ和伊南総合病院について」を聞いたほか、昼食後には市営グラウンドで市町村対抗ソフトボール大会を行うなどして親ぼくを深めた。
千葉院長は、医療保険制度の充実などにより、高度な医療を安い医療費で受けられることから日本の医療ランキングは世界第1位であると紹介し「これからの超高齢化社会では単に病気を治すだけでなく、生きがいを持てる医療への質の変化が求められる。昭和病院では今後も救急救命センターを維持し、地域医療の核となるようさらに充実を図りたい」と熱っぽく語った。
ソフトボールは駒ケ根市対宮田村、飯島町対中川村の対戦で試合開始。議場では舌戦を展開する理事者と議員だが、試合では呉越同舟とばかりに舌の矛先を相手チームへのやじに替え、ここぞという時には見事なファインプレーを見せるなど、それぞれ一丸となって戦った。 -
南箕輪村議会臨時会
南箕輪村議会臨時会は18日開き、公共下水道事業管きょ工事請負契約の締結議案2件と、箕輪工業高校全日制課程の存続を求める意見書提出の議員発議を原案通り可決し閉会した。
請負契約は、国庫補助の村公共下水道事業管きょ工事第5、第7工区。第5工区は、伊那総建(本社・南箕輪村、北沢千秋社長)と5145万円で契約。施工延長1101・5メートル、管布設延長1073・6メートル。06年3月24日しゅん工予定。第7工区は、キョウデンテクノス(本社・南箕輪村、橋本徹社長)と5670万円で契約。施工延長1280・5メートル、管布設延長1242・1メートル。06年3月25日しゅん工予定。
箕輪工業高校全日制課程の存続を求める意見書は、「全日制課程がなくなることは、地域と一体となって魅力ある学校づくりを実践する地元・学校にとってまこと由々しい限り。存続を強く求める」とする内容で、県知事、県教育委員会、県議会議長に提出する。 -
地域住民の生活道路拡幅早期完成へ起工
高遠町上山田の押出地区から小原地区に抜ける、町道押出小原線の拡幅工事のうち、国の地方道路交付金事業で進める、芝平入口交差点から下山田の清水坂交差点までの800メートル間の起工式が18日、現地であった。伊東義人町長をはじめ、関係者ら約30人が出席し、工事の安全を祈願した。
全幅は2・5メートルの片側歩道を含む9・25メートルにする予定で、07年度の完成を目指す。総事業費は3億円で、国から55%の補助を受ける。
伊東町長はあいさつで「地域住民の生活道路として、目的を達成できるよう一日でも早く、無事故で完成させたい」と述べた。
また、00年に着手し、昨年12月に終了した押出地区の県道西伊那線交差点から金井地区西側交差点までの780メートル間のしゅん工式が同日、上山田公民館であった。
幅員の狭さから、大型車のすれ違いに困難が生じていたことを受け、町単独の過疎対策事業として、片側1車線で、全幅7メートル、車道幅は5・5メートルに拡幅。総事業費4億4600万円。 -
「新伊那市」誕生周知へ
高遠町は、伊那市、長谷村との合併が、総務大臣から12日付で官報告示されたことを受け、「平成18年3月31日 新『伊那市』誕生」などと記したPR用の看板2枚を町役場入口ロビーに設置した。
看板は、伊那まつりの市民おどり(6日)に参加した際、連で引いたリアカーの両サイドに付けていたものを使用。祭り後の有効活用を考え、「(官報に告示されたことで)町民に改めて合併を認識してもらおう」と、来庁したときに目に付く場所として、総合受付前の天井につり下げた。
町は「早めに合併をアピールしていくことは大事。今後も、できることは町独自でもPRしていきたい」としている。 -
3年ぶりに職員の新規採用
駒ケ根市は人件費の削減などの理由から03年度の7人を最後に2年間職員の新規採用を見送っていたが、3年ぶりに一般行政職と保育士それぞれ若干名を募集する。採用予定は06年4月。受け付け期間は8月31日まで。第1次試験は9月18日に行われる。
採用要件は一般行政職は1980年4月2日窶・4年4月1日までに生まれた大学卒もしくは来春卒業見込みの人、または同程度の学力を有する人。保育士は82年4月2日窶・6年4月1日までに生まれた保育士または幼稚園教諭の資格を有するか、もしくは取得見込みの人。
いずれも05年8月1日現在、市内に住所を有するか、もしくは両親などが市内に居住していて採用後に市内へ居住することが確実な人に限る。
問い合わせは市役所庶務課職員係(TEL83・2111、内線212)へ。 -
05衆院選 三沢好夫氏が会見
増税・介護保険・年金制度焦点に30日公示・9月11日投票の衆院選に長野5区から出馬を表明している共産党新人の三沢好夫氏(61)は16日、伊那市の県伊那合同庁舎で記者会見し、「庶民に負担を強いるサラリーマン増税・消費税2ケタ化も問題をはじめ、切実な介護保険・年金・医療制度など、暮らしの問題をめぐる選挙にしたい」と抱負を語った。
特に介護保険の問題については、「自分も選挙期間中、89歳の母親を老人介護施設に入れているから切実」と自身の事情にも触れ、「10月から宿泊費や食事代などホテルコストが自己負担になるが、こういう庶民泣かせではない、庶民の暮らしを守る政治を目指したい」とした。
焦点の郵政民営化については、「宮下さんの後援会で『宮下さんも郵政民営化に反対した』などと言う人もいるが彼は議決の時には賛成した。加藤さんの民主党も『反対』というが内実は過疎地の郵便局を残すべきという程度のもの。そもそも郵政公社は黒字で税金を一銭も投入していないのに、これを民営化すれば国家の歳出が減るかのようにいう小泉内閣の詭弁を批判していない」と他の出馬予定者をなで切り、「民営化すれば何でもうまく行くかのような議論には与しない」と共産党の基本的立場を強調した。
郵便貯金や簡易保険で集められた金が種々の公共事業の資金として融資され国家財政の膨大な赤字が作り出された構造や、それのシステムをも通じて地域に張り巡らされた特定郵便局のネットワークが自民党内の「郵政族」の集票マシーンとして機能してきた窶狽ネどの現行郵便局制度の問題として指摘されている点については、自民党政府の予算の配分=金のバラまき方やその体質を糾しながら、「メスを入れていく必要がある」と語った。
だが、「今、庶民の生活にとって重要な問題は郵政民営化の問題だけではない」として、「増税・介護保険・年金問題などで庶民の暮らしを守る政策を打ち出したい」と繰り返した。
また、憲法改定の問題をめぐっては、「自民党=宮下さんも、民主党=加藤さんも9条の平和条項を中心に改悪を主張する立場であり、現行憲法を守り抜こうという共産党=私の立場は根本的に異なる」と強調。伊那に生まれ、地元の製造業企業で長年働きながら労働運動を進めてきた自分と、他の2人の出馬予定者とは、根本的に経歴も人生経験も物の見方も異なると独自性を訴えた。 -
箕輪町が24日から滞納整理実施
箕輪町は24日から1週間、町税などの滞納整理をする。
04年度末の未収金は約4億1382万円。01年度から03年度までは毎年未収金が約5千万円ずつ増えていたが、町が収納対策室を設置し対策を強化してきたこともあり、04年度末は1286万円の増に抑えている。
町は、8月を滞納整理強化月間としている。24日から9月2日までを重点期間とし、係長以上の職員、財政課と収納対策室の職員全員、関係する係の計74人が37班編成で家庭を訪問する。
整理対象となるのは町税、国民健康保険税、介護保険料、保育料、住宅使用料、農業集落排水使用料、下水道使用料、水道料など。
18日、職員対象に説明会を開き準備する。 -
民主党候補の応援に羽田氏らが駈け付け
30日公示・9月11日投票の衆院選に長野5区から出馬を表明している民主党公認候補、加藤学氏(36)は17日、箕輪町のジャスコ前や駒ケ根駅前など4カ所で街頭演説をした。民主党長野県連合会の羽田孜代表や、元衆院議員で、科学技術庁長官を務めた中島衛氏も応援に駈け付け、小泉総理のやり方を"独裁的"とし、政権交代の必要性を強く訴えた。
羽田氏は、郵政法案や靖国神社参拝問題への小泉総理の取り組みを批判し「なんとしても変える必要がある」と主張。加藤氏を"地域に役立つ人"として協力を呼びかけた。中島氏は「長年一つの政党が政権を担当していると、ゆがみが生じてくる」と話し、政権交代を果たす意味でも、今回の選挙の重要性を訴えた。
加藤氏は「小泉政権は、世の中を勝ち組、負け組と決める政治をしているが、そうした組み分けのない社会を目指したい」と演説し、聴衆に協力を呼びかけていた。 -
議員定数アンケート
議員定数の見直しに取り組む中川村議会の議員定数問題特別委員会(市瀬拓朗委員長)は17日、7月に実施した議員定数アンケート調査結果を発表した。最多は「議員定数10人」の42・7%、次いで「12人」の25・4%、「8人」の21・5%。「現在のまま」はわずか2・6%となった。同委員会はこの結果を参考に、総代会と話し合いを持つなどして、委員会として結論を出し、9月定例会に議員定数の見直しを提案する。
アンケートは有権者の中から無作為抽出で800人(男女各400人)を選び実施。回答数は507人、回答率63・4%。
内容は議員定数について(1)現在の定数(16人)でよい(2)増やした方がいい(3)14人に削減(4)12人に削減(5)10人に削減(6)8人に削減(7)その他の中から1択。
男女別、年代別でもほぼ傾向は同じだった。
この結果について、市瀬委員長は「財政問題がクローズアップされ、自立を進める他自治体では先に定数削減を実施したところもあり、多くの村民が削減を求めていることがわかった」と話していた。
) -
ますみケ丘平地林のチョウと植物を紹介
伊那市は、パンフレット「ますみケ丘平地林のチョウと植物」を作成した。04年度に市が企画した「植物と昆虫調査」の結果をまとめたもの。公共施設に置く予定で、市民に広く知ってもらい、活用を促す。
パンフレットは三ツ折のA4判で、チョウ図鑑、植物図鑑のほか、チョウの個体数の季節変動、平地林の特徴などをカラー写真で紹介。すべて漢字にふりがなをつけ、子どもにも分かるようにした。信州大学農学部監修。
調査では国蝶オオムラサキ、モンキチョウ、メスグロヒョウモンなどチョウ8科59種、ヤマオダマキ、コオニユリ、コアジサイなど植物85科260種を確認している。
平地林にはレッドリスト種(絶滅の恐れのある野生生物種)のスジグロチャバネセセリ、ミヤマシジミなどが生息し、森林の手入れなどで貴重が自然が残されている。
平地林はアカマツを中心にした広さ70ヘクタール。「市民の森」として森林整備を進め「森の教室」などで活用している。 -
新成人に聞く
伊那市、箕輪町の成人式で、新成人に衆院選と戦後60年の2つのテーマについて考えを聞いた。
設問はI衆院選(1)投票には行きますか(2)行かない理由は(3)候補者をどんな基準で選びますか(4)郵政民営化、また解散総選挙についてどう考えますか、II戦後60年(1)第2次世界大戦について家族で話すことはありますか(2)それは、どんな内容ですか(3)それについて、どう考えますか窶煤B
新成人の考えは、次の通り。
【伊那市】
I(1)行く(3)郵政民営化に反対。支持政党はないけど、年金なども考えて、この人だと思う人に入れたいII(1)祖父からよく聞いた(2)衛生兵に行っていたときの話で、ひいじいちゃんも満州に行っていた(3)平和な時代に生まれ、実感がわかない。だけど、世界で起こる紛争を見て、あってはならないと思う(柳美帆さん・西箕輪在住・会社員)
I(1)行けない(2)東京に住んでいるから(3)郵政民営化には反対。今のままでいい。過疎地のサービスが下がるのではないかと思うII(1)祖父母から聞いた(2)おじいちゃんもけがをしたし、近くで人が死んだと聞いた。祖母は戦闘機が近くを飛んで怖かったと話していた(3)戦争は映像で見ると怖いが、想像の世界で、地震と同じような感じかなと思う。戦争で人の命が消えていくのは悲しい。イラクの自衛隊派遣は反対(小林愛香さん・東京都在住・学生)
I(1)行く(3)詳しく分からないから、これから考えるII(1)聞いたことがある(2)おじいちゃんが戦争に行った経験。食料が全然なかったことや、指がなくなったくらいですんでよかったと聞いた(3)直接、戦争の話を聞くとリアル。戦争はやっちゃいけない(田畑玲子さん・富県・大学生)
I(1)行く(3)言っていることを聞いて選ぶ(4)郵政民営化などはこれから勉強するII(1)亡くなったおばあちゃんから聞いた(2)食糧難のこと。大変な時代を生きたと思う(林孝行さん・長野市在住・学生)
I(1)行かない(2)上の人に任せとけばいいII(1)ない(3)高校時代、授業で戦争について勉強した。戦争のテレビ番組は気持ちが暗くなるからあまり見ない。(池上勇樹さん・奈良県在住・大学生)
I(1)必ずいく(2)自分の意見を反映させるため(3)人柄と考え方(4)充実したサービスの保証ができるなら民営化してもよいII(1)お茶を飲みながら、おじいちゃんから話を聞くことがある(2)戦時中に中国にいっていたときの話(3)あとの人たちに伝えていかないといけない大切なこと(埋橋由佳さん・長野市・大学生)
I(1)いく(2)自分の意見を反映したい(3)指針(4)民営化してもあまり変らないと思うのでしなくてよいII(1)ない(埋橋里味さん・東京都・教師)
I(1)いく(2)大事な選挙権を持っているので(3)自分で発言したことを実際にやる人、意思が見える人(4)国でわざわざやらなくてもよいことなので、民営化した方がよいII(1)ある(2)戦争の内容や食生活について(3)事実があったことを認識して、自分たちが大人になっていくうえで2度とないようにしていきたい(春日嵩広さん・富県桜井・公務員)
I(1)いく(2)初めての選挙なので投票にいきたい(3)自分の考えに共感できる人(4)過疎化の地域の郵便局がなくなり、サービスがいき渡らないので反対II(1)ある(2)当時の生活について(3)戦争などの体験を次の世代に語り継いでいかなくてはならない(埋橋智子さん・富県貝沼・公務員)
I(1)たぶんいく(2)自分の思いと合う人(3)見た感じの雰囲気(4)郵政民営化については、身近に感じていないのでどちらとも判断できないII(1)食卓で話すことがある(2)食べ物についてなどの生活状況(3)食べるものを大切にしていきたい。何でも買い与えてしまう人はよくない(有賀敏さん・西箕輪吹上・保育士)
【箕輪町】
I(1)行く(3)国民のことを考えているかどうか(4)解散総選挙はちょっと違う気がする。郵政民営化がきっかけでいいのかなと思うII(1)祖父、祖母から話を聞いた(2)毎日お腹がいっぱいにならない、子どもがいて生きていくのが精一杯だったこと(3)今の幸せな空間に気付いていない。当たり前になっている。今の憲法9条で本当に平和が守れるのかなと思う。イラクに自衛隊を派遣しているし、どこが歯止めなのかなと思う(松本玲子さん・上田市在住・学生)
I(1)行く(3)どこに投票しても同じ、あまり変わりばえしないと思う。内容よりも面白さで選ぶ。今回は自分の一票で変わるかもしれないので楽しみ(4)最終的には郵政民営化したほうがいいと思うが、やり方が強引すぎたと思うII(1)祖母に聞いた(2)子どもを育てるのが大変だった、草を取ってきて食べたこと(3)今、自分がこういうふうに生きていられるのはそういう時代があったから。今ある幸せを認識しないといけない。憲法は抽象的な表現だからあってもなくても変わらない。でもせっかく世界でも珍しい憲法9条は変えてほしくない(宮下翔子さん・町内在住・学生)
I(1)行く(3)国民の税金を無駄使いしない人。郵政民営化、年金、消費税を上げないなど意見を聞いて考える(4)郵政民営化は賛成。金融機関が一緒に対等になることでサービスも向上する。国民に問うことが大事なので選挙になってよかったII(1)8月になると話題になる(2)戦争のドキュメンタリー番組を見たり、原爆展覧会を見に行ったこともある(3)戦争はだめ。憲法9条はあまりいじらないほうがいい(佐々木恵さん・町内在住・銀行員)
I(1)行く(3)党の政策や郵政民営化に賛成の人を選ぶ(4)郵政民営化は賛成II(1)祖父と話した(2)海軍にいて出征の直前に戦争が終わった話(3)どういう理由でも武器を持つのはよくない。憲法9条の改定は断固反対。日本では戦争は終わったと言っても、周辺(中国や韓国など)では傷がいえていない。それを無視していくのはよくない。国際貢献は別の形でもできると思う(羽生佳孝さん・滋賀県在住・学生)
I(1)行かない(2)選挙の目的がすごく不明瞭だから。郵政民営化してもいいと思うが、だからといって解散する必要があったのか。選挙する意味がないと思う(3)今後、選挙に行ったとしても白票を入れる。期待できない(4)郵政民営化は賛成。国鉄にしても、JTにしてもうまくいっている。やればそこそこうまくいくと思うので、それならコストが低いほうを選ぶのが妥当II(1)ある(2)食べ物がなかったことなど(3)戦争は絶対悪だと思う。憲法9条は改定しなければいけない点もあると思う。万が一のとき、やられる前にやらなければいけない事態が出てくると思う。平和憲法であってほしいけど、拡大解釈にも限界があると思うので条件付きの改定に賛成(原知史さん・横浜市在住・学生)
I(1)行く(3)公約を見て考える(4)わからないII(1)ある(2)祖父が沖縄戦に行って、激しい戦いだったこと(3)戦争は無いのが一番。憲法改定は個人がどうこういう問題ではない。守られていればいいと思う(大槻孝佳さん・町内在住・無職)
I(1)行く(2)選挙権を持つということは、その責任があると思うので(3)住民の意見や自分が理想とするものなどを、政策に反映してくれる人(4)民営化することでサービスが向上するなら良いことだと思うが、地方が取り残される現在のまま進めるのは問題がある。今は少しずつ段階を踏んで話し合いを進め、行き届いたサービス体制が整えば、いずれ民営化しても良いと思う。総選挙は、郵政民営化のみに話しの焦点が向いているが、もっとさまざまな課題にも目を向けるべきII(1)同居する祖父母から聞くことがある(2)戦時中の貧しかった生活や、日本がさまざまな外国に対してひどいことをしたということなど(3)今の社会で考えられないこと。授業で教えてくれないような内容も多く、直接話しが聞けることは世代としてこうした記憶は風化させてはいけないと思う。(太田智美さん・町内在住・公務員)
I(1)分からない(2)現在東京に住んでいるため(3)今後の政権運営の方針などを聞いて決める(4)郵政民営化のメリット、デメリットなどを明確にしてほしい。総選挙は、小泉首相の考えだけで動いている感じがするII(1)今実家にいないので、そういった話はあまりしない。今回戻った時も、そういう話はしなかった。(2)窶・3)今、話し合ったり語り継いでいかなくてはならない問題だと思う(唐澤理恵さん・学生・東京都在住)
I(1)行く(2)自分たちが生活する日本の中のことなので、自分たちで決めていく必要があると思うから(3)今は、候補者についてあまりしらないが、本格的な選挙が始まる中で、候補者の考えややりたいことを聞いて投票したい(4)いつまでも同じことをやっていてもうまくいかないと思うし、実際に実行してみない分からないこともあると思う。民営化した後の影響などをの議論を尽くして民営化を進めてほいしが、現状は議論が不十分。問題があったときに別の議論へのすり替えは、よくあることだが、総選挙がいいのか悪いのか判断できないII(1)家族で話すことはあまりない(2)悲しい過去があったという事実は忘れてはいけないことだと思うが、過去のことばかり議論するのでなく、大切なのは「これからどうしていくか」を考えることだと思う。憲法改定については、難しかったり、分かりにくい文脈などは修正すべきだが、日本が戦争に参加できるようにするのは反対なので、今言われているような改定は反対(宮下秀樹さん・学生・山梨県在住)
I(1)時間があれば(2)興味がないわけではないが、日曜日も仕事なので、時間的なものが合えば行くかもしれない(3)自分でいいなと感じた人に投票する(4)小泉首相が独断で進めているみたいで、納得いかない。民営化しなくてもいいのではないかと感じているII(2)祖父から聞くことはあるが、両親と話すことはあまりない(2)北朝鮮に行っていたときのことなど(3)ひどい状況だったことなどを聞くので、あまりいい気はしない(小林祐介さん・会社員・町内在住) -
ランチタイムミーティング(意見交換会)
普段あまり接することのない市長に対し、駒ケ根市の若手職員が直接意見を述べる機会として設けられた第1回のランチタイムミーティング(意見交換会)が12日、昼食前後の時間を利用して市役所内で行われた=写真。希望して参加した20窶・0歳代の職員8人に対し、中原正純市長は開始に先立って「ざっくばらんにやろう。今日は(自分は)あまりしゃべらず、できるだけ聞く側に回るように努力するから、普段思っていることを積極的に提言してほしい」と呼び掛けた。
この日のテーマは「環境問題」。気兼ねなく自由に発言してほしいから窶狽ニしてミーティングは非公開だったが、所管する秘書広報課によると▽観光振興ととともに環境についても積極的に取り組む必要がある▽職員が率先して取り組むことが市民への啓発になる▽庁内各セクションに職場環境委員を設置して活動してはどうか▽自家用車での通勤を控えるエコ通勤デーを設置しては窶狽ネど、さまざまな提言が出された。
ミーティングは今後も不定期ながら開催していき、提出された意見は検討を加えて実行できるものは取り入れていくという。 -
05衆院選 宮下氏が記者会見
郵政民営化含む構造改革の継続を訴える30日公示・9月11日投票の衆院選に長野5区から出馬を表明している自民党の前職、宮下一郎氏(47)は14日、伊那市上牧の後援会事務所で記者会見し、「郵政民営化を含む財政構造改革を継続するか否かが選挙の争点」と、衆院選にのぞむ基本政策や抱負を語った。
宮下氏は、自らの政治課題を「地域の活性化による地域コミュニティの再生」にあるとし、郵政民営化・少子化高齢者対策・障害者福祉問題・財政構造改革などにおいても「地域の視点を重視する」姿勢を前面に押し出した。
郵政民営化法案をめぐる政治的駆け引きのうちに解散した後の衆院選については、「郵政民営化は中心問題になるが、国政はそれだけにとどまらない」として、「小泉内閣の下で進められてきた財政構造改革全般を継続するか否かが争点」との見解を示した。
自身が郵政民営化政府案に当初は反対しながらも、衆院での議決では賛成票を投じたことについては、政府案が衆院議決前に、(1)郵便局ネットワークの維持による中山間地など過疎地の郵便局の存続、(2)それらの局での業務委託という形での貯金・保険業務の遂行(3)委託手数料の財源の一定程度の見通しづけ窶狽ネどで、ある程度の修正がなされたために、賛成に転じたと説明。「自分の希望からすれば(修正は)約70%の出来だが、衆院の議決から解散・総選挙に直結することは、課題山積の折、避けたかった」と心中を吐露した。
自民党執行部による「反対派非公認」などの報復措置についても、「政策論として反対した人も、それ以外の意図で動いた人も同列に扱うのは残念」と苦言を呈した。
広域市町村合併と密接不可分の関係にある「三位一体改革」については、過疎地域などに負担が増加しない改革を目指すとした上で、旧村単位の自治組織の存続の必要性などの自説を述べた。
03年の前回選挙は、父親で元厚生大臣の宮下創平氏の後援会を引き継いで戦ったが、04年春に組織の若返りを追求。ある程度できたが、青年壮年層の拡充が依然として求められている。在籍した伊那青年会議所のOB・現役有志によるサポーター的組織立ち上げの動きもあり、今後どのように基礎票を固め、さらに拡大していくかが注目される。 -
上伊那6市町村で成人式
上伊那6市町村(伊那市、駒ケ根市、辰野町、箕輪町、飯島町、宮田村)で15日、それぞれ成人式があった。各市町村長らは地域づくりの担い手となる新成人の活躍に期待。新成人も、大人としての自覚を新たにした。
式は、母校を会場に懐かしの給食を味わったり、記念公演を見たりと市町村ごとに工夫を凝らした。
「伊那市の歌」などの斉唱は、習う機会がないことから「えー、知らない」とざわつく場面も。
各会場とも、式典の開始時刻前から新成人が続々と集まり「おー、久しぶり」と友だちと再会を喜んだ。一緒に写真を撮ったり、メールを交換したり…。近況など話も尽きない様子で、盛り上がっていた。
新成人の格好はスーツ、ドレス、浴衣、Tシャツ・ジーパンなどまちまちだった。 -
伊那市成人式
伊那市は、新成人788人(男412人、女378人)のうち、6割に当たる502人が出席した。
式辞に立った小坂市長は、戦後60年に触れ「物質的に恵まれた時代だが、被爆国として平和を誓い、戦争の愚かさを感じなくてはならない」と述べ「平和な世界、安らぎのあるふるさとづくりに、夢と希望を持って活躍してほしい」と輝きある人生にエールを送った。
新成人代表の大学生唐沢裕さん=西箕輪中学校出身=は「これまで社会に支えられてきたが、成人として少しずつ支える役割を担っていく。成人を自覚し、自分を磨きながら1歩ずつ進んでいきたい」と決意を述べた。
信州伊那太鼓の迫力ある祝太鼓演奏や、万歳三唱もあり、新成人の門出を祝った。
式典終了後は、新成人が自由に歓談できるトーキング・タイム。久しぶりに会った友だちとカメラに収まったり、近況を話したりして楽しんだ。
記念品には図書カードを贈った。 -
町議会一般質問から
飯島町の高坂町長は12日の町議会一般質問で「町の施設では吹き付けのアスベストはない」と報告した。
森岡一雄議員が「アスベストの健康被害が全国的に問題になっているが、町の公共施設の現状は、町民も不安に思っているが相談窓口は」と質問。高坂町長、教委は目視や設計士の聞き取り調査を実施した結果、町の施設には吹き付けのアスベストは全くない。アスベストを含有する吹き付けのロックウールは、町内3小中学校と石楠花苑で使われているが、封じこめ状態であり、今すぐ問題になることはないが、含有量調査を依頼している。アスベストの総合相談窓口は住民税務課に設置する。県も地方事務所に相談窓口を設置し、各種相談に応じているとした。 -
アスベスト研修会
健康への被害が問題になっているアスベスト(石綿)について中南信地区市町村の担当者らに基礎知識を習得してもらおうと県・県教育委員会は11日、駒ケ根市の県看護大で研修会を開いた。施設の管理者、建築・生活環境担当者ら約200人の県・市町村職員が参加し、アスベストに関する講演や取り組み状況についての県の説明などを聞いた=写真。
建設業労働災害防止協会県支部指導員の柴田房夫さんはアスベストの危険性について「飛散しないよう封じ込める対策をとってあれば通常は問題ないが、建物を解体する場合などには空気中に飛散しないよう、設計図書などで施工年月や使用された材料などについて確認し、実際に目で確認するなど綿密な手順を踏むことが必要」と話した。参加者はメモを取りながら熱心に話を聞いていた。
アスベストは繊維性の鉱物で▽燃えない▽電気を通しにくい▽磨耗しにくい窶狽ネどの性質があることから、耐火被覆材として建物の鉄骨や天井などに吹き付けられるなど広く用いられてきた。 -
箕工未来を育てる会、9月に5万人の署名を県に提出
県教委が示した高校改革プランのたたき台ので統廃合校として校名が挙がった箕輪工業高校の未来を育てる会は(平澤豊満会長)は11日、箕輪町文化センターで会合を開き、箕工の存続を願い集まった5万人の署名を、9月、県に提出することを確認し、県教委に対して、同会と県教委が直接話し合える場の設置を求めていくことを決めた。
今後、育てる会は知事、県教委、第3通学区の高校改革プラン推進委員会(池上昭雄委員長)に、嘆願書を提出する。委員会への提出は18日。第5回高校改革プラン推進委員会(伊那市)が始まる直前に提出し、知事、県教委に対しては、9月の第1週に、5万人の署名と共に提出する。
また、会の相談役、小林伸陽県議から「会が直接県教委や推進委員会と話し合う機会を設けては」との意見がだされ、その一歩として県教委に話し合いを求めることを決めた。
平澤箕輪町長は「地元工業高校がなくなるということは、工業が盛んな上伊那全体の問題。また、定時制高校の本来的な役割を考えれば、1校に集約することが本当に良いことなのかを考える必要がある」と話した。
また今後は、PTAや同総会を包括する同会が中心に、箕工の存続に関する活動に取り組んでいく。