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伊南市町村議員研修会と親ぼく球技大会
伊南市町村議会議員研修会が14日、飯島町役場防災集会室であった。4市町村の全議員と事務局職員ら約70人が、郷土史家の桃沢匡行さん(本郷)の「伊那谷の歴史と風土-伊南を視点において」と題した講演に耳を傾けた。
桃沢さんは日本最古の通貨、和同開ちんやふほん銭が下伊那で発見されたことに触れ「奈良と大阪でしか発見されなかったものがなぜ、伊那谷で見つかったのか」と話し始め、東国平定を進める日本武尊は、碓氷峠から伊那に下り、駒ケ根市の大御食神社で赤須みこからもちをごちそうになり、たくさん食べたので「大御食神社」と呼ばれるようになったと紹介。また、東海道と並び重要な道として位置付けられた東山道の通過地が5カ所あり、当時、伊那谷は地理的にも重要な場所だったとした。
「源氏の分かれ、片桐氏は、平安から鎌倉時代まで、宮田から松川までを治めた。800年前から伊南はひとつだった」と話した。
講演はしばしば脱線し、「清和天皇を祖先とする家系図はほとんど偽物」「信玄文書も、物や所領を与えると書かれたものはあやしい」などと話したほか、わら人形に5寸くぎを打ちこんでのろい殺す「丑の刻参り」の作法も伝授するなど、ユーモアに富んだ講演に、議員らは楽しく、伊那谷の歴史に理解を深めた。
昼食後、場所を飯島運動場に移し、恒例の親ぼくソフトボール大会。駒ケ根市議会は初戦の飯島町議会を破り、宮田村議会と決勝を戦った。因縁の対決は今年は8対1で駒ケ根市が圧勝した。
3位決勝戦では飯島町は中川村に、逆転サヨナラを喫し最下位に甘んじた。 -
伊那市の合併記念式典
伊那市合併記念式典が15日、県伊那文化会館であった。友好都市や国・県関係者、区長など約1千人が出席。合併を祝い、長野県一のまちづくりに向けた発展を願った。
式辞に立った小坂市長は、合併経過に触れ「旧3市町村の宝物を守り育て、一体感のあるまちをつくることが私に課せられた使命」とし「地方財政は厳しさを増すが、市民がまちづくりに参画し、行政が市民の負託にこたえることができれば、新市の将来像『二つのアルプスに抱かれた自然共生都市』が実現できると確信している」と支援を求めた。
そのあと、合併功労者の総務大臣表彰5人(旧町村長・3市町村議長)、市章採用作品応募者1人をそれぞれ表彰。
また、伊那市消防団音楽隊、伊那フィルハーモニー交響楽団と市内の伊那・東部・春富の3中学校合唱部約140人の演奏などもあり、式典に花を添えた。
新伊那市は、伊那市・高遠町・長谷村が合併し、3月31日に発足。人口7万4千人。面積は668平方キロで、県内3番目に広い。
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市章採用作品を応募したデザイナー伊沢亮之さん(30)=高遠町東高遠=は、式典会場のステージや入り口などで、自らデザインした市章を目にし「本当に決まったんだ」と実感した。
7、8点を応募したが、桜の花びらをデザインしたのは採用作品のみで、一番気に入っていたという。
「これからも市のために仕事ができたらと思う」と話した。 -
駒ケ根市交通安全・暴力追放市民大会
駒ケ根市は13日夜、第17回駒ケ根市交通安全・暴力追放市民大会を市文化会館で開いた。関係者約500人が参加。全員で事故犠牲者に黙祷をささげ「大会の開催を契機に決意を新たにして、交通安全と暴力追放の運動を推進する」などとする大会宣言を採択して閉会した。赤穂小学校2年1組(伊東美春教諭)は交通安全劇「泣いた赤鬼」を披露=写真。交通ルールの大切さを民話に乗せて訴え、参加者から大きな拍手を受けた。伊南防犯女性部は寸劇「地域で子どもを守りましょう」を発表した。
大会長の中原正純市長は「安心・安全なまちづくりを目指して、より一層積極的に取り組んでいく」とあいさつした。
それぞれの功労者に対し、中原市長から表彰状が贈られた。
駒ケ根駅前からのパレードは雨天のため中止となった。
表彰されたのは次の皆さん。
▽防犯功労=北原清、宮澤賀子、粥川勝子、宮澤美恵子、伊南遊技場防犯協力会▽交通功労=小沢逸夫、唐澤利明、伊藤貞利、今井茂 -
伊那市行政改革審議会
伊那市行政改革審議会が13日夜、市役所であった。市は金融団体代表などでつくる委員15人を委嘱し、会長に中村威夫さん=市議会=、副会長に三澤美津子さん=市女性団体連絡協議会=を選出。合併前の各市町村の取り組みを振り返り、本年度の行政改革の方針について話し合った。
本年は、行政改革大綱「行政経営戦略プラン」へ、具体的な取り組みを住民へ分かりやすく数値や指標を用いて公表する「集中行政プラン」を盛り込むことを定め、策定に向けた主な流れについて確認した。
総務省から「集中改革プラン」の策定と公表をせよとの要請(05年3月29日通知)があり、合併市町村は06年度中の策定が義務付けられた。新市発足の同市は、行政改革大綱の中に同プランを含め、12月中旬の公表を目指す。
あいさつに立った中村会長は「合併効果の実態が明らかにならなければ市民からは認められない。納税者の立場で市民が望む共同の利益とは何かを見出していきたい」とした。
委嘱状を受け取る委員の皆さん -
竜東線整備促進期成同盟会総会
駒ケ根市、飯島町、中川村の職員や区長などの関係者でつくる主要地方道竜東線吉瀬大草整備促進期成同盟会(会長・中原正純駒ケ根市長)は12日、06年度総会を駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開いた。委員ら約40人が出席し、駒ケ根市吉瀬縲恍・・コ大草間の建設促進を図るため国・県に対して要望などの活動を行っていく竏窒ネどとする06年度事業計画・予算案などを承認した。
高坂宗昭副会長は「竜東線は3市町村の竜東地域にとって大きな使命を帯びている。早期完成させるために一枚岩となって強力に促進を要望していきたい。国・県共に財政状況は厳しいだろうが、何としてもさらなる予算付けを願いたい」とあいさつした。
駒ケ根市の吉瀬地区から飯島町の日曽利地区までの計画区間は延長約3・8キロで、現在の天竜川東側ではなく西側を通す。改良区間北端の吉瀬田切大橋(仮称)を含む840メートルは08年度供用を見込んでいる。 -
都市再生整備計画ワークショップ
飯島町役場で12日夜、「都市再生整備計画」に住民の意見やアイデアを反映させ、実効ある計画案とするために「循環バスの運行全般」「町道堂前線周辺の土地利用や活用について」をテーマに、第1回ワークショップを行なった。8月末まで全3回開き、グループごとの最終案をまとめる。
同計画は国交省のまちづくり交付金を活用し、地域の居住環境の向上と活性化を図るために策定する。
ワークショップは区や耕地、商工会、関係各団体の代表、公募を含む住民30人と役場職員6人が参加、4グループに分かれグループ討議する。
初回はワークショップの目的や導入の経緯、都市再生整備計画素案の概要などの説明を受けた。
素案では、計画期間は07-11年度の5年間。計画に位置づけるまちづくりの目標に「だれもが安心して住むことができるまちづくりの推進」-を掲げ、整備方針に▽高齢者等交通弱者の交通手段の確保▽防災のまちづくり▽国道153号伊南バイパスの流入交通処理▽地域コミュニティーの活性化-を挙げた。
引き続き、計画目標の「だれもが安心して暮らせるまち」をテーマにグループ討議。参加者からは「防犯機能の高いまち」「高齢者に優しいまち」「災害に強いまち」など、様々な意見やアイデア、課題などが挙げられた。
次回からは具体的テーマの、07年度から導入する循環バスの運行全般についてや、国道から伊南バイバスに接続する東西幹線、町道堂前線周辺の環境保全や土地利用について検討する。 -
駒ケ根市の中原市長が全国市長会副会長に
駒ケ根市の中原正純市長は12日、東京都で開かれた全国市長会の理事・評議員会合同会議で、13日で退任する腰原愛正大町市長の後任として北信越市長会の推薦を受け、全国市長会副会長に選任された。中原市長は「大変名誉なことだが、同時に責任も重いものがある。分権時代における基礎自治体である市町村、とりわけ市長会の代表として努力していく」とするコメントを発表した。任期は14日から07年6月までの1年間。
中原市長は1994年6月から1期1年間、全国市長会の理事を務めた。 -
伊南バイパス建設促進期成同盟会総会
駒ケ根市と飯島町の関係者らでつくる国道153号線伊南バイパス建設促進期成同盟会は11日、06年度総会を駒ケ根市の駅前ビル・アルパで開いた。約60人が出席し、引き続き国・県に対し伊南バイパスの建設促進を要望していくなどの06年度事業計画案と予算案などを承認した。2年の任期満了に伴う正副会長の改選では中原正純市長が会長に、高坂宗昭飯島町長が副会長に再選された。
中原会長は「建設は順調に進んでいる。今後も結束してなお一層の働き掛けをしていこう」と呼びかけた=写真。
伊南バイパスは9・2キロの全区間のうち、駒ケ根市の2・9キロが供用済み。市道中通線から南1・3キロの区間は現在工事が進行中で07年度供用開始予定。飯島町では本郷地区の用地買収がほぼ終了し、今年度中の着工を目指す。 -
箕輪町子育て支援ネットワーク協議会設置
箕輪町は、子育てで表面化する不安や悩みに対しよりよいアドバイスや問題解決を図る「子育て支援ネットワーク協議会」を設置し10日夜、代表者会議の初会合を町役場で開いた。
協議会は代表者会議、実務者会議、個別支援会議で構成。子育てにかかわる機関や関係者が強固な横の連携でネットワークを構築し、対応することで、問題を多面的、専門的に捉え最良の解決策を探る。今後、町の子育て支援のシンクタンクとして、さまざまな職種、立場の人が情報を共有し、意見を活用し反映させていく。
児童福祉法などの改正で、市町村に09年度までに要保護児童対策地域協議会の設置努力が義務づけらている。町の場合は、今回の子育て支援ネットワークがそれにあたる。
代表者会議は、医師会、歯科医師会、小中学校長、保育園長会、小中・保育園の各保護者会、区長会、民生児童委員、人権擁護委員、児童相談所、警部交番、福祉事務所、保健所などの代表で構成。会合では、ネットワークの組織や進め方の説明、児童相談所から子どもを取り巻く現状の報告などがあった。
平沢町長は、「箕輪の子どもの実態をつかみ、出来る限りの支援をしていきたい。ネットワークで知恵を出し合い、本当にすばらしい子育てができるようお力添えいただきたい」とあいさつした。 -
記者室戦争と平和
7月になると8月15日の終戦記念日を意識してか、平和行事が増える。上伊那網の目平和行進に続き中旬には平和の火リレーも上伊那を縦断する。昨日飯島町では戦傷病没者追悼式も厳粛に行なわれた。この時期平和と戦争について考える機会が多い▼先日、先の大戦に従軍した人の話を聞く機会があった。終戦を満州で迎え、命がけの逃避行の中で、1人置き去りにされ、ソ連兵の襲撃を受けたが、死線を越えて帰還した。敗残の兵たちは、満人部落では銃で威し、食糧を強奪して飢えをしのいだという▼「国家のためといいながら、結局自分の命をつなぐために盗む、感覚が麻ひし善悪の区別がつかなくなった。人間が人間の心を失う事が戦争だ」とも。体験者でなければ言えない重い言葉だ(大口記者)
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仏石踏切付近の通学路で、竹などを伐採
飯島町の飯島区(竹俣栄二郎区長)は9日、JR飯田線仏石踏切周辺の通学路の両側の竹や雑木の伐採作業をした。
5月29日早朝、同踏切で、飯島小学校児童が、不審な男にランドセルに手を掛けられるという事件を受け、飯島区は竹や雑木がうっそうと茂って暗い通学路を、竹や木を切って明るくしようと、地権者の了解のもと、伐採することにした。
作業には区会議員や育成会、PTA、地元住民ら56人が参加、延長約300メートルを、6班に分かれ、道路の両側2-2・5メートル幅で、竹や雑木を伐採した。
参加者は2、3人ずつ組になり、足元に注意を払いながら、切る人、竹を安全な方向に倒す人など役割分担し、手際よく作業を進めた。
作業に先立ち、竹俣区長は「通学路は地獄坂と呼ばれているが、その悪名を返上できるように、明るい道にして、大切な子どもの安全を確保しよう」と呼び掛けた。 -
核廃絶を訴え、中川村から平和行進
県教組などでつくる実行委員会が主催する「被爆06年核兵器廃絶上伊那網の目平和大行進」は7日、約20人が参加し、中川村から上伊那を縦断する。
「核兵器のない世界のためにともに歩こう-国民平和大行進」と書かれた横断幕や、団体名を記した桃太郎旗を手に役場前をスタートした。
松川町から引き継いだ平和行進は、沿道の人々に、核廃絶や恒久平和をアピールしながら、国道153号を北上、飯島町、駒ケ根市を経て、伊那市役所へ。長谷・高遠ルートと合流する。8日は南箕輪村、箕輪町を経て、辰野町役場で長野・山梨コースと合流、川岸駅で諏訪に引き継ぐ。上伊那の参加者は約400人を見込む。 -
箕輪町内駅駐輪場の放置自転車を整理
箕輪町住民環境課は5日、町管理の駅駐輪場に放置されている自転車の整理・確認作業をし、放置自転車に持ち帰りを求める警告札を付けた。
駅駐輪場は木ノ下駅、伊那松島駅、沢駅の3カ所。伊那警察署箕輪町警部交番、JR東海伊那松島駅と木下区関係者が立会った。
放置の可能性がある自転車を町職員が駐輪場内の1カ所に集め、19日までに持ち帰り、20日になっても持ち帰らない場合は放置物件として処理する内容を記した警告札を付けた。車輪やサドルがない自転車もあり、木ノ下駅4台、松島駅19台、沢駅14台の計37台で、昨年より1台増えた。
町は、防犯登録している自転車は、取りに来てもらうよう持ち主に連絡。期限までに回収されずに放置されている場合は、クリーンセンター八乙女で処理する。 -
伊那市と新宿区が友好提携
伊那市と東京都新宿区の友好提携の調印式がこのほど、区立新宿文化センターであった。同区と提携していた旧高遠町の合併に伴い、新市として改めて調印し、長年の交流を継続して、よりきずなを深めていくことを確認し合い、災害時の相互援助協定を取り交わした。
両市区の関係者100人余が出席。中山弘子区長は「未来の希望を胸に、飛躍の出発点となり、強いきずなで結ばれた両市区が発展することを願う」とあいさつ。入院中の小坂樫男市長に代わり酒井茂助役が「首都圏の中核都市の新宿と二つのアルプスを有する伊那市の提携で、互いに活性化が図られることを確信している」と述べた。
旧高遠町と同区は、高遠藩主・内藤家が新宿御苑に下屋敷を構えた縁で、1986(昭和61)年に友好提携を結び、今年で20周年。相互の祭りに招待し合うなど交流を深めてきた。この日も、伊那市の羽広獅子舞保存会と高遠囃子(ばやし)保存会、新宿区の区民謡連盟、新宿ほのぼの会が伝統芸能を披露して、新たな出発に華を添えた。 -
南箕輪村森林セラピー協議会発足
南箕輪村の信州大芝高原「みんなの森」が林野庁などで構成する森林セラピー実行委員会からセラピーロードに認定されたことを受け、村は3日夜、森林セラピーのメニュー作りなどに取り組む森林セラピー協議会を発足した。第1回会議を役場で開き委員を委嘱。森林セラピーの内容を紹介し、今後の予定などを協議した。
森林の持ついやし効果の解明や健康増進に向けた森林の活用などを研究する森林セラピー実行委員会が、全国10カ所(セラピー基地6カ所、セラピーロード4カ所)を認定。4月に認定発表があり、6月27日に認定証・盾授与式が東京であった。認定は2年間。07年4月1日が全国一斉森林セラピー基地・ロードのグランドオープンで、06年度中は準備期間となる。
村は、大芝高原の森を総合的に活用した健康づくりを推進し、村民らの健康増進をはじめ、森林セラピーの役割や重要性の理解を促進し、観光振興にもつなげることを目的に、協議会を設置した。委員は14人。会長は大熊恵二さん(村議会経済常任委員長)、会長代理は堀正秋さん(村商工会副会長)。任期は2年。
グランドオープンに向けメニュー作りの検討、人材育成、森林整備、看板設置の4項目を中心に準備を進める。10月29、30日には森林セラピーモニターツアーも予定する。
協議会は主に、村の特長を生かした宿泊プラン、日帰りプランなどの具体的な森林セラピーのメニューを考える。観光、食事、運動、温泉、医療、森林など独自のメニューに盛り込む項目を検討し、実際に「みんなの森」も歩く予定。 -
箕輪町
県職員と滞納整理へ箕輪町は、県が今年4月に設置した県税収納推進センターと業務協定し、県職員と町職員が協力して県町民税の滞納整理に取り組む。3日、平沢豊満町長がセンターの県職員1人に町職員の辞令を交付した。併せて、滞納整理のための税務職員交流研修で、上伊那地方事務所県税チームの職員2人にも辞令を交付した。
県税収納推進センターは、04年度末の個人県民税滞納額が25億円に達し、県税滞納額の43%を占めることから、未収金解消のため設置。職員は、希望する市町村に協力し滞納者との交渉もする。
町の税、使用料などを含めた滞納総額は05年度当初で約4億円。町民税は約1億円で、県民税も合わせると約1億3千万円に上る。県職員と協力した住民税の滞納整理では大口滞納者を対象にする。
滞納整理の交流研修は2年目。地方税収の確保と徴収事務の知識の習得、技術の向上を図ることを目的に、県から2人、町から1人を互いに派遣する。
町は、センター業務との協定や交流研修により、「県職員が一緒に滞納整理することで収納率を上げたい」としている。
センターとの業務協定は19市町村が予定。上伊那では南箕輪村も業務協定している。 -
事務事業内部評価2次評価がスタート
宮田村が本年度から導入した事務事業の内部評価制度は、各担当部署の1次評価を終了し、4日から庁内の評価委員会による2次評価に入った。今月末まで対象となる67事業を個別に判定。廃止や継続も見通す形で、来年度以降の各事業のあり方を客観的な立場で精査していく。
同制度はまず、各担当が評価シートを作成。コスト面や住民ニーズなどを考慮に入れ、必要性、優先性などを4段階で判定する。
理事者や課長らでつくる評価委員会は、そのシートを基に改めて審査。客観的な意見を盛り込みながら、事業の妥当性を検証する。
その結果を受けて、改めてシートは各担当に差し戻され、来年度以降の方向性を確定。
予算や村の実施計画などに反映させる。
村の事務事業は全225事業に及び、評価は3年間で一巡させる計画だ。
1次から3次まで全ての評価シートは、10月ころに公表予定。
村総務課は「評価の経過も全て示すことで、予算などにどのように反映されているか、住民の皆さんにとっても分かりやすく指し示すことができるはず」としている。 -
明るい選挙推進協議会
中川村明るい選挙推進協議会(松村正明会長、17人)が3日夜、中川文化センターであった。8月6日投票の中川村議会議員一般選挙に向け、合同個人演説会の実施や、申し合わせ事項を盛り込んだ「要望書」について話し合った=写真。
任期満了に伴う中川村議選は7月19日立候補予定者説明会、25日立候補届出書類事前審査受付(予定)、8月1日告示、6日投開票で執行される。
合同個人演説会は8月3日午後7時30分か
ら、文化センター大ホ
ールで行なわれる。主催は候補者個人だが、協議会が実質運営する。立候補者の演説は5分間、交代は1分間。
また、立候補予定者への「要望書」には、公職選挙法に基づいて、選挙が明るく正しく行なわれるように▽法律で禁止されている飲食の提供を一切やめ、陣中見舞は極力自粛する▽合同個人演説会の開催▽氏名の連呼行為や、文書による他人の誹謗や選挙運動を妨害する行為はやめる-など6項目の申し合わせ事項を盛り込んだ。
協議に先立ち、西村仁成選挙管理委員長は「今回の選挙は定数是正で、激戦が予想される。違反のない明るい選挙になるように協力を」と呼び掛けた。
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AED(自動体外式除細動器)を贈呈
昭和36年(61年)に飯島中学校を卒業した還暦同年会(下平憲夫代表幹事)は3日、飯島町役場で、記念事業の余剰金で購入したAED(自動体外式除細動器、70万円相当)を贈呈した=写真。役場総務課に設置し、イベントなどで有効活用を図る。 同会は記念事業として、会員の1人、日本画家の千村俊二さんが下絵を描いた扇子「福寿草」「桜」を制作、会員に記念品として配布したほか、広く一般町民に販売。用意した「福寿草」50本、「桜」100本は完売し、余剰金が生まれた。実行委員会で協議し、役場にAEDを贈ることにした。
役場には下平代表幹事ら役員3人が訪れ「祭りなどのイベントで、有効活用してほしい」と手渡した。
高坂町長は「高価な楽器に続き、心のこもった記念品をいただいた。AEDは町内3小中学校には設置したが、住民対応まだできていない。使い方をマスターし、有効活用したい」と感謝した。
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駒ケ根市で市制施行52周年記念式典
駒ケ根市は3日、市制施行52周年を記念する式典を市役所で開いた。中原正純市長が「これからも市民とともに手を携えて前進していきたい」と式辞を述べたほか、功労者の表彰などが行われた=写真。職員ら約100人が出席。市民憲章を朗読し、駒ケ根市の歌を全員で歌った。
中原市長は式辞で「1954年に大きな期待のもと、市制が敷かれてから半世紀を超えた。歴史の重みを思うと感慨深い。人口も当時の2万7千人から現在は約3万4千400人となるなど、着実な発展を続けてきた。これからも新たな決意のもとで、市民と手を携えて着実に前進していきたい」と述べた。
表彰されたのは次の皆さん。
◇市民功労表彰▽文化功労=小島利昭▽社会功労=齋藤亘、久保田元次、福澤美恵子、故春日一男、福澤信、熊澤チヨミ▽教育功労=小出勉、宮北修冶郎、小出勇▽産業功労=戸枝鉄雄、火山農産物直売所生産者組合▽スポーツ功労=小出庄一
◇多額寄付者功労=光前寺 -
駒ケ根市もてなしのまちづくり協議会発足
駒ケ根市が観光振興の基本計画として05年3月に初めて策定した『もてなしのまちづくり計画』の方向性に沿った具体的な実践に向けて1日、市民主導による「もてなしのまちづくり協議会」が発足した。『竏窒ワちづくり計画』策定の参加メンバーを含む市内の観光・商工関係団体の代表者など約30人が市役所南庁舎に集まり、今後の活動の方針などを確認した。会長には名桜大国際学部長の小濱哲さんが選出された。小濱さんは「駒ケ根が元気になる方法をみんなで考えていこう」とあいさつした。
『竏窒ワちづくり計画』では綿密な調査・研究の末、市の観光の将来像が示されたが、計画策定が行政主導だったこともあり、具体的な取り組みの方向性は定まっていなかった。閉塞状況を打開しようと市は先ごろ国土交通省総合政策局が補助金などを支援する観光地域づくり実践プランの選定を受けるための計画書を作成して提出し、選定に向けて必要な観光ルネサンス事業検討会の推薦を取りつけた。協議会では今後随時会議を開き、市が提出した実践プランをもとにアクションプログラムを作成。約5年間をかけて事業を推進していく。 -
県単農道中止区間、再考など求めて交渉継続の意向を村長示す
貴重な動植物の保護や県の財政難などで一部工事が中止になった宮田村大田切区の県単農道事業について、清水靖夫村長は中止区間の再考などを求め、県側と交渉を継続する考えがあることを示した。30日夜に開いた大田切区住民らが集まる行政懇談会で説明した。
同事業は2000年度に着工したが、計画地にオオタカの営巣などを確認して新田区内の331メートル区間を中止。さらに大田切区でも、一部区間は現道に待避所を設けるなど、事業を縮小した。
全線2車線を確保できず、安全面にも支障をきたすと、地元や村は懸念。県が計画の見直しを決定した以降も、撤回を求めていた。
同区は5月に改めて要望書を村に提出。約30人の住民が出席したこの日の懇談でも、今後の対処のあり方が質問に挙がった。
清水村長は「県は(2008年度までの事業をもって)終了としており、違った形で交渉していかねば。我々も積極的に行動をおこすが、そのような機会があったら皆さんも参加して意見を述べてほしい」と話した。
このほか懇談では、村の人口増加施策や防災面などについて意見交換。
地元産食材を用いた学校給食推進の要望のほか、大田切区では職員の地区担当制が機能していると評価する意見も挙がった。 -
駒ケ根市に法務大臣メッセージ伝達
「第56回社会を明るくする運動」に合わせて30日、上伊那保護司会南部分区の吉澤康道分区長と林富士男さん、城田幸子さんの保護司3人が駒ケ根市役所を訪れ「犯罪や非行のない明るい社会を築こうとするこの運動が、住民の参加と理解を得て活発に行われるよう協力を」などとする法務大臣のメッセージを中原正純市長に手渡した=写真。中原市長は「この地域は本来平穏で特に悪い状況ではないが、犯罪や非行のない地域づくりを地域全体の課題としてこれからもやっていきたい」と述べた。
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箕輪町、南箕輪村が伊那ケーブルテレビで文字放送開始
箕輪町と南箕輪村は1日、伊那ケーブルテレビの町、村それぞれの専用チャンネルで、文字放送を開始する。
伊那ケーブルテレビがBSデジタル放送をアナログ変換して放送してきたサービスが6月末で終了し、本来のデジタル放送に移行することに伴い、アナログの29チャンネルが箕輪町、30チャンネルが南箕輪村の専用チャンネルになる。デジタルの専用チャンネルは町がC512、村がC513チャンネル。
町と村は、専用チャンネルで行事のお知らせ、休日当番医、水道休日当番店などを文字で放送する。デジタルでは6月20日ころから試験的に放送を始めているが、7月中は試験放送で、文字の大きさ、写真の色などを調整する。
箕輪町は、緊急メール配信サービスで登録者に火災などの緊急情報が配信された場合は、専用チャンネルでも文字放送に割り込み優先的にメールと同じ内容を表示する。
南箕輪村は、村広報番組「素顔がいいね みなみみのわ」も放送する。 -
南箕輪村役場窓口業務時間を延長 午後5時30分まで
南箕輪村は、人事院規則の改正による国家公務員の勤務時間制度見直しにならい、1日から職員の勤務時間を変更し、役場庁舎の窓口業務時間を15分延長して午後5時30分までとする。
村議会6月定例会で条例改正案が可決され、職員の休息時間(有給扱い)が廃止になったことによる変更。「15分延長になるので、利用してください」としている。
村は住民サービス向上のため、これまで月曜日は住民係の窓口業務を午後7時まで延長し、住民票と印鑑証明書の発行をしているが、同サービスは引き続き行う。住民係では月曜日以外の時間外で証明書の発行が必要な場合は電話で相談してほしい-とする。
また、住基カード所持者は伊那市役所、駒ヶ根市役所、箕輪町役場、辰野町役場、いなっせの自動交付機で住民票の写し、印鑑登録証明書、各種税証明書、戸籍全部事項証明及び個人事項証明の交付が受けられるため、住基カードの利用も呼びかけている。 -
告示1カ月前、中川村村議選挙
8月23日の任期満了に伴う中川村議会議員選挙は8月1日告示、6日投票で即日開票される。告示まで後1カ月。定数16から10に大幅削減されて初めての選挙で、現職のうち、半数の8人が出馬の意向を示し、引退を表明している議員は7人、新人は3人の出馬が確定している。合わせて11人の出馬は確定しているが、態度を明確にしていない現職もあり、新人擁立を模索している地区もあることからかなり流動的。また、従来の地域代表の新旧交替のほか、村内全域で得票を図る新人、現職など定数を2人程度上回る少数激戦が必至と見られている。女性候補は現職2人。
これまでに引退を表明している議員は議席順で平沢進氏(71無所属3期目、美里)、坂下純氏(72無所属4期目、飯沼)、富永和典氏(56無所属2期目、柳沢)北島文憲氏(62無所属3期目、渡場)大場茂明氏(69無所属2期目、横前)、市瀬拓朗氏(65共産4期目、針ケ平)鈴木信氏(59無所属3期目、中組)の7人。
一方、出馬が予定される現職は、前原茂之氏(63、無所属2期目、沖町)、松村隆一氏(57、無所属2期目、南田島)、竹沢久美子氏(58、共産2期目、美里)、桃沢時江氏(60、共産3期目、田島)、松下昌嵩氏(61、無所属1期目、中央)、大原孝芳氏(53、無所属1期目、三共)、村田豊氏(65、無所属1期目、南田島)、原勝一氏(63、無所属1期目、柏原)の8人。
新人で出馬が確定しているのは高橋昭夫氏(61無所属、柏原)=農業=、山崎啓造氏(61無所属、南田島)=会社役員=、斉藤登氏(57無所属、美里)=農業=の3人。他に横前地区で新人擁立を模索している。
党派別では前回3人を擁立し、全員当選させた共産党は、定数大幅削減を受け、現職1人が引退し、2人を続投させるという図式と思われる。
6月2日現在の有権者数は4355人(男2085、女2270)。 -
伊那インター駐車場の利用始まる
伊那市の伊那インター駐車場の拡張・舗装工事が終了し、29日夕から使えるようになった。利用は無料から有料に切り替わり、出入り口に駐車券発行機と精算機を設置した。
駐車場は、旧駐車場に比べて2倍の広さ(2800平方メートル)で、普通車99台(うち身障者用2台)の駐車が可能。
利用料金は1日500円で、2日目以降1日単位で300円が加算される。中央道高速バス利用者の送迎に対応するため、最初の1時間は無料。
運営は民間駐車場管理運営会社に移管した。
駐車場は96年、伊那インター西側に設けたが、高速バスを利用しない人が自動車を止めるなど満車状態だった。権兵衛トンネルの開通で、木曽からの利用者も増えると見込み、有料化にして利用者の利便や健全な利用を図った。事業費は1100万円。 -
保護司が法務大臣メッセージを村長に伝達
宮田村の保護司2人が29日、社会を明るくする運動に協力を求める法務大臣メッセージを清水靖夫村長に手渡した。少年が関わる凶悪事件が多発する昨今だが、加害者も被害者もつくらない犯罪のない地域社会をつくろうと認識を新たにした。
会長の山田好子さん=町2区=と、太田博道さん=町3区=が役場を訪問。
メッセージを受け取った清水村長は「心の痛む事件も多いが、さまざまな場面で運動に協力、推進していきたい」と述べた。
7月は社会を明るくする運動の強調月間。国と地方、関係機関などが手を取りあって、犯罪・非行防止、さらには更生援助のための地域理解、参加の運動を各地で展開する。
宮田村では既に教職員と民生員の懇談を終えているほか、小中学生を対象に作文を募集するなどして啓発。
上伊那南部地域では7月1日に飯島町で大会も開く。
山田さん、太田さんは「格差社会を反映した少年犯罪が増えていると実感。家庭がしっかりしないと問題は解決せず、そのためにも地域連携して罪を犯さない社会をつくっていきたい」と話した。
村内の保護司は、近く1人増員されて3人体制に。犯罪や非行をした少年の更生と地域理解の橋渡し役を担うだけでなく、未然の犯罪抑止にも力を注ぐ。 -
中川村下水道建設事業が完了
中川村は89年に下水道等事業整備構想を策定し、93年に工事着手し、今年6月南原地区が公共下水道に接続され、下水道集合処理区全域が供用開始になり、14年の歳月と88億円の事業費を投じた下水道建設事業が完了した。
河岸段丘の中川村は、平地が少なく、下水道集合処理の難しい地形で、公共下水2処理区(片桐・大草)と農業集落排水4地区(片桐北部、葛島北林・上前沢・三共)からなる。96年2月の片桐北部クリーンセンターの供用開始を皮切りに、04年4月の三共クリーンセンターまで全6処理場が稼働している。
計画処理人口は公共下水事業が2施設で3500人、05年度年間処理水量は16万7千立方メートル。農業集落排水事業は4施設で計画処理人口は1790人、05年度年間処理水量は5万立方メートルとなっている。 -
【記者室】三六災害から45年
1961(昭和36)年のちょうど今ごろの時期、梅雨前線による集中豪雨が伊那谷一帯を襲った。天竜川とその支流が各地で氾濫、土石流などを引き起こして100人以上の犠牲者を出した竏秩Bいわゆる三六(さぶろく)災害だ▼天竜川を管理する国土交通省天竜川上流河川事務所は土砂災害の前兆をいち早く知るための監視カメラを管内に41基設置している。このうち数カ所の画像を常時モニターできるシステムを駒ケ根市と飯島町に整備した▼だが大自然は人間の努力をあざ笑うかのように時折猛威を振るい、三六災害から45年がたっても相変わらず全国各地で大雨による土砂災害が後を絶たない。被害に遭う人が一人もいなくなるよう、さらなる整備をお願いしたい。(白鳥記者)