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天竜川上流河川懇談会に50人
南箕輪村の村民センターで17日夜、天竜川上流河川懇談会があった。地域住民ら約50人が集まり、村内にある北殿水位観測所を理解するとともに、天竜川の将来像について意見を出し合った。村、国土交通省天竜川上流河川事務所主催。
水位観測所は、水位の状況によって水防活動や避難勧告の目安の一つとなるもので、河川ごとに設定されている。
懇談会は、参加者一人ひとりが自分の意見を付せんに書き、意見集約する方法で進められた。
地元に観測所があることを「全く知らなかった」「あることは知っているが、機能がわからない」という参加者もおり、地域住民への説明の必要性が挙がった。また「水位は数字でなく、色で表示をしたらどうか」「危険ラインの明示がほしい」などの提案もあった。
将来像では、村周辺の天竜川を写した航空図を用意。参加者が具体的な地点を示し、中州にある樹木の伐採などを要望した。
これらの意見は、反映できるものはしていく。
会場には、天竜川の災害と治水、水生生物調査の取り組みなどのパネルが展示された。
河川懇談会は、夏に開いた区長会などから水位情報がわかりづらいなど河川に対する意見が出たことから初めて開催。今後、各自治体の意向によって流域住民の意見を聞く場を設けていく予定。 -
斑鳩町議会が来町、議会と交流会
飯島町の友好都市、奈良県斑鳩町議会(中西和夫議長)は17日、1泊2日の日程で来町、初日は社会福祉協議会を視察し、飯島町議会(野村議長、12人)と交流会を開いた。
斑鳩町から小城利重町長、中西議長をはじめ議員12人、事務局職員の合わせて16人が訪れた。全議員による研修視察は初めて。
野村議長は「お茶1杯がきっかけの個人的なつきあいから、社協の姉妹提携、さらに災害時の応援協定と進み、98年には友好提携が結ばれ、交流の大輪の花が咲いた」と振り返った。高坂町長は「さらに交流の輪が広がり、実が上がるように」と歓迎あいさつ。
中西議長は「当議会でも定数論議が始まっている。12人に削減した飯島議会の議会運営を参考にしたい」。小城町長は「末永く交流でき、お互いの町が発展できるように」と希望した。 -
斑鳩町議会町内視察でりんご狩りを楽しむ
飯島町の友好都市、奈良県斑鳩町議会(中西和夫議長、16人)は18日、町議会の案内で、陣屋や果樹農家、JA上伊那果樹選果場、道の駅花の里いいじまなど町内の各施設を視察、町の文化や歴史、農業、産業施策に理解を深めた。
このうち、上の原のリンゴ農家、市村潔さん宅では、真っ赤に色づいたふじリンゴの園内で、市村さんから「飯島のリンゴは蜜が入っておいしい。下から押し上げるように採る」と教わり、議員らは早速、大きなリンゴを選んでもぎ採り、丸かじりした。
リンゴがなっているのを初めて見た議員もあり、カメラや携帯電話で写真を撮って楽しんだ。
飯高昭二議員は「自然の中で、飯島のおいしい空気と一緒に食べるリンゴの味は格別」と喜んでいた。 -
大草駐在所の深沢尚子さんが表彰
中川村大草の駒ケ根署大草駐在所の深沢源浩巡査部長の妻、尚子さん(58)は15日、県警本部の「警察官駐在所勤務者夫人表彰」を受賞した=写真。10年以上、駐在所勤務の夫に協力、援助した夫人が対象で、県内では6人のみ。
県警生活安全部の伊東政市部長が訪れ、駒ケ根署長ら関係者が見守る中、伝達した。
受賞した尚子さんは「残すところ後2年、夫を助け、地域の安全安心のために頑張りたい」と笑顔を向けた。 尚子さんは71年結婚と同時に南信濃村南和田駐在所に赴任、真田町長駐在所、長野市綿打駐在所を経て、昨年4月大草駐在所に。「中川村は自然が豊かで、気候は温暖。村民は丸く、良いところ」。 結婚早々、浅間山荘事件に遭遇、前線の夫に代わり、留守を守った。「テレビで現場が中継され、夫は常に危険にさらされていると実感した」。豪雪の栄村にも2年間勤めた「家族全員で雪下ろし、雪片付けに苦労した。夫が警らに出て、1人になると心細かったが、10年間、平穏に暮らせた」と振り返った。 深沢巡査部長は「中川村は高齢者が多く、交通事故が心配。今年は小渋の落石事故や、ガードレールの金属片など珍しい事件が発生した。駐在所が地域住民の安心のより所となるように、妻とともに努力したい」と話していた。 -
まちづくり大賞の入賞団体・個人を表彰
地域ボランティアの花いっぱい運動を顕彰する伊那市の「まちづくり大賞」の表彰式が15日、市役所であった。
小坂市長が努力賞以上の入賞団体・個人に表彰状などを手渡し、花づくりを通した美化運動の継続を呼びかけた。
最優秀賞に選ばれた「東松福寿会」(手良野口)の矢沢善秋さんは「自分たちのすむ地域を明るくしようと花づくりをしている。権兵衛トンネル開通や合併を控え、新伊那市のイメージアップのために一層努力したい」と述べた。
「まちづくり大賞」は97年度から始まり、今回は過去最高の23団体・個人から応募があった。「東松福寿会」は東松入り口の道路延長250メートルにスイセン、松笠菊、マリーゴールドなど5種類を植えて管理している活動が認められた。
入賞団体・個人の写真は21日まで、市役所1階市民ホールに展示されている。 -
箕輪町議会議員定数の区長との懇談会
箕輪町議会の議員定数研究委員会(8人、松崎久司委員長)は16日、議員定数についての区長との懇談会を町役場で開いた。意見は「現状維持」「定数減」の両方あり、民意反映のための住民アンケートや10月の町内各種団体長との懇談会の意見とともに、今後の検討資料にする。
町議会は、自立を目指した町が新しいまちづくりを積極的に進める中で、今の議員定数が妥当かどうか研究するため特別委員会を組織。来年1月中に方向付けする考え。現在の定数は18。03年4月の前回選挙で22から18になった。
「定数減」の数は2人、3人、5人などで、「少数精鋭で」「各委員会一人ずつの減はどうか」など。現状維持は「将来人口3万人の町になると予想しているので現状がいい」「あまり減らすことは議会軽視にあたるのでは」「前回選挙で削減したのでもう1、2回やったほうがいい」などだった。
町にふさわしい議会のあるべき姿の検討や議員の能力向上を求める声もあった。 -
南箕輪村職員接遇研修会
南箕輪村は16日、職員の資質向上のため接遇研修会を村民センターで開いた。長野経済研究所から講師を招き、サービス業としての行政窓口を目指し、好感を与える応対を学んだ。
講師は、「住民の期待に一つでも二つでも答えるために、満足や信頼を得るマナーを学んで」と話し、身だしなみ、態度・動作、話し方・聞き方などの基本、電話や来客の応対を指導した。
身だしなみは、「感じるのは皆さんではなく、相手がどう感じるか。清潔感の“感”を意識して」とし、明るい表情の大切さ、特に目の表情を大切にすることでより相手に気持ちが伝わることも話した。
職員は、ペアになって表情筋を動かして笑顔を作るなど実践も交えて学んだ。 -
消防ポンプ車を更新、入魂式
飯島町は町消防団第1分団第1部の消防ポンプ車を更新、17日、公用車車庫前で入魂式を行い、交通安全と活動中の無事を祈った。
第1部のボンプ車は21年振りの更新。新車は4千CC、8人乗り、4WD、放水能力毎分2千リットル以上。無給油式真空ポンプを搭載。事業費1365万円。 高坂町長はカギを早稲田吉郎団長に手渡し「安全運転、安全管理に努め、精いっぱい機動力を発揮し、防火防災、被害軽減に役立てて」と有効活用を希望した。 -
公共施設のアスベスト検査
中川村は16日、公共施設アスベスト現況調査結果(第2回)を発表した。調査カ所はいずれも不検出だった。
9月の定性検査(アスベストの有無)で、アスベストが確認された役場旧消防棟倉庫の天井水平ブースは、気中検査の結果「飛まつなし」だったが、06年度予算で撤去などの対応をする。
現地調査で吹き付け材が追加確認された、中川東学校パソコン室、同コンテナ室、西小学校パソコン室の天井は定性結果の結果、いずれも不検出。
両保育園ちゅう房の給食回転がまも不検出だった。 -
田原市と宮田村両議会が交流
愛知県田原市議会(30人、伊与田知養議長)は17日、友好都市の宮田村を訪れて同村議会と交流した。キノコ栽培工場を見学し、リンゴ狩りも体験。田原市は10月に渥美町と合併、宮田村は自立と対局の両市村だが、「これを機会にさらに友好関係を深めたい」と懇談した。
宮田村の山浦正弘議長は「ともに手をつなぎ、両輪になれれば。さらに一歩踏み込んだ提携も今後していきたい」と、田原市の一行を歓迎。
清水靖夫村長は「田原は合併したが宮田は自立2年目。いずれにしても厳しい環境だが、力強い行政施策に取り組みたい」と述べ、小林修助役が村の概況を説明した。
中越区の農事組合法人「ひかり」では、ブナシメジが大量生産される過程を見学。村内の農園ではリンゴ狩りも体験し、懇談会では今後の村政、市政について意見を交換していた。 -
新たな企業進出へ
駒ケ根市赤穂北の原工業団地の龍水社跡地など延べ1万2千坪の土地に愛知県の家具・机製造業のトヨセット(本社安城市)が進出することがほぼ確定的になった。16日に開いた市議会全員協議会で中原正純市長らが議員らに説明し、土地の用途変更などについて理解を求めた。
同地については05年7月に市に問い合わせがあり、8月までに交渉はほぼまとまっていたが、同社は進出の条件として敷地1万2千坪の確保を希望。これを受けて市は龍水社の跡地約9千坪に加え、北側の民有地のほか、市と伊南行政組合が管理する伊南聖苑の一部の土地取得に乗り出し、地権者や他町村など関係者に理解を求めてきたが、大筋で理解が得られたとして今後、年内の用地契約締結に向けて詰めの協議に入りたい考え。順調に交渉が進めば06年5月に造成工事を始め、07年9月ごろに操業開始の見込み。市は進出により、従業員の現地採用や市内の企業への下請け注文が増えることなどを期待している。
トヨセットはストーブの製造・販売などで知られるトヨトミの子会社。1964年に設立し、TOYOSTEELのブランド名でオフィス家具や鋼製事務机などの製造・販売を手がけている。04年度売上は67億円。従業員数は約200人。 -
臨時議会、若者専用住宅建設工事請負契約など2件を議決
中川村議会は17日、臨時会を開き、若者専用住宅建設工事請負契約の締結、一般職の職員の給与に関する条例の1部改正の2議案を提案、原案通り可決し、閉会した。
若者専用住宅建設工事は契約金額7665万円。相手方は宮下建設(宮下進社長)。
中田島分譲地に1戸建平屋、5棟を建設。1戸の建築面積約110平方メートル、3LDK(10畳のリビング、8畳の洋室2、6畳の洋室、キッチン、バス、トイレ)、物置付き。工期来年3月31日、4月入居予定。
一般職の給与に関する条例の1部改正は、国家公務員の給与改定に準じ、給与の改定。 -
箕輪町廃食用油リサイクル事業BDF精製作業場完成
箕輪町が地域新エネルギービジョンに基づき進めている「協働による廃食用油リサイクル推進事業」のバイオディーゼル燃料(BDF)精製作業場が完成した。06年4月の本格稼働に向け、試験回収した廃食用油でBDFを精製し、23日に町内巡回「みのちゃんバス」を試運転するほか作業場見学会を開く。
町内の各家庭から廃食用油を回収し、町共同作業の家で精製したBDFを町が購入して「みのちゃんバス」に使用する地球環境にやさしいリサイクル事業。仕事支援を考慮し、共同作業の家の通所者が精製する。
敷地内に、精製作業場と廃食用油格納庫を設置。作業場は廃食用油再生燃料化装置、流し台、薬品や備品の保管棚、格納庫は廃食用油格納棚、廃食用油ろ過タンク2基、BDF貯蔵用ドラム缶2個がある。施設面積は各12・9平方メートル。
装置は導入例の多い機種で、100リットルを6時間で精製。ろ過した廃食用油と苛性ソーダ、メタノールを入れ、分離、薬品による中和と湯洗浄各2回、加熱の工程を経て完成する。廃食用油からのBDF精製率は約90%。精製過程で出るグリセリンは業者に買い取ってもらい、石けん水と洗浄水は油分を除去して下水に流す。
10月から町内で試験的に初回収した廃食用油は1500リットル。周知不足もあったが回収はスムーズで、町は「予想以上に集まった。来年からの実施に向け手応えがあった」とし、「廃食用油も生ごみの一種。生ごみの削減につなげたい」とする。
23日の見学会は午前9時縲・1時。祝日で通常運休の「みのちゃんバス」を特別運行する。 -
県の組織再編案の懇談会
伊那合同庁舎で15日、県の組織再編についての懇談会があった。県側が06年度に予定している組織再編案を説明し、集まった地域住民ら約100人に理解を求めた。
組織再編案の目的は▽1つの窓口で、さまざまなサービスが利用できる▽地域の課題を地域で解決する▽専門的な情報を提供する窶煤B地方事務所、保健所、建設事務所を再編し、地域本部を置いて現地機関を統括する。
県からは沢田祐介副知事、青山篤司出納長らが出席。県の組織再編案の概要、02年に報告された県議会行政改革調査特別委員会の調査内容などを説明し、参加者と意見交換した。
土地改良関係は、地方事務所土地改良課から地域振興事務所環境森林チームへ再編されるが、参加者は「農政から切り離すものではない」と批判。青山出納長は「土地の持ち方を考えたとき、環境保全を考慮して農業を考える。行政としての支援は変わらない」と答えた。
そのほか、地域課題のとらえ方、商工会・商工会議所と地域振興事務所の役割、実施時期などに質疑があった。
冒頭、沢田副知事は「住みやすく便利なまちづくりに理解してほしい」と述べた。
組織再編案は、県議会9月定例会で継続審査となっている。 -
証明書自動交付機新設
上伊那で5台目となる住民票などの証明書自動交付機が駒ケ根市役所1階市民ホールに新たに設置された。14日、中原正純市長ら関係者約10人が出席して稼動開始式が行われ、設置を祝った。中原市長は「住民サービスの向上や人件費の節減などにもつながる。多くの市民に利用してほしい」とあいさつし、早速自ら機械を操作して戸籍証明書の交付を受けた=写真。
交付機で交付できるのは▽住民票▽印鑑登録証明▽所得・課税証明▽納税証明▽資産証明▽戸籍証明(謄本・抄本)窶煤B利用時間は午前7時縲恁゚後8時。土・日曜日を含め、365日利用可能。交付に必要な住民基本台帳カードは市民生活課窓口で発行している。駒ケ根市の住基カードの発行は11日現在でわずか106枚だが、今回の交付機設置によりカードの発行枚数が今後増えるものと市の担当者は期待をかけている。
戸籍証明書の自動交付は一部の市を除く広域自治体では上伊那広域連合が全国初。 -
町四区市政懇談会
駒ケ根市は11日夜、町四区の住民を対象にした市政懇談会を東町の市老人福祉センターやまびこ荘で開いた。住民約40人が参加し、出席した中原正純市長はじめ市の職員らに教育や交通安全、ごみ処理の問題や市町村合併、指定管理者制度の導入など、日ごろ感じている疑問や意見をぶつけた=写真。
新中学校の建設計画と赤穂・東中の生徒数格差の問題について小林晃一教育次長は「合併が白紙に戻ったことで計画は大幅に遅れることになったが、必ずやる。建設地や周辺の道路整備などいろいろ課題はあるが竜東・竜西地区の人口推移なども検討しながら進める。(生徒数格差は)来年度入学者から希望者には指定学校変更を受け付けることで当面対応したい」と述べた。
「東小学校の通学路の拡幅を」「アパートなどの一部住民のごみの出し方が悪く、回収されずに困っている。市の対応は」との要望や質問に対し中原市長、中城正昭民生部長らは「地権者と再度交渉したい」「アパートの管理者への指導・説明を徹底していきたい」などと回答した。 -
宮田村職員の地区担当制を活用して町3区が花壇整備
昨年度の導入以降、目立った動きがなかった宮田村の職員地区担当制を活用しようと13日、町3区役員が担当の村職員に呼びかけて花壇整備作業を行なった。自立のむらづくりを進めている同村内では、村職員への風当たりが強いが「このような機会をきっかけに、対話を広げていきたい」と、手をとりあって汗を流した。
担当職員5人が参加。区の役員や進んで協力を申し出た公民館分館のメンバーらと一緒に作業を進めた。
整備した現場は中学校近くの村の幹線道路沿い。もともと村が花壇を設けていた所だったが、近年は放置されていたため、区が担当職員に要請して再整備することになった。
住民福祉課の24歳男性職員は同区内に住んでいるが、地域の作業に参加するのは今回が初めて。「いつもは両親が出るし、若い人がいないので機会がなかった。声をかけてくれれば、今後も参加したい」と話した。
担当制の同区チーフを務める村教育委員会の中塚藤男生涯学習係長は「職員も区民のひとりだが、このように接点を持ち、対話が進めば違うはず」と説明。「これをきっかけに良い方向にむかえば」と期待を込めた。
村内の多くの地区で住民と職員の双方が・ス接点・スを暗中模索しているのが現状だが、町3区の伊藤賢治区長は「私たちから積極的に職員に投げかけることも重要なのでは」と話していた。 -
自動交付機で戸籍に関する証明書を広域発行
上伊那の5カ所にある証明書自動交付機で14日、戸籍に関する証明書の広域交付サービスが始まった。自動交付機で市町村の枠を超えて交付するのは全国で初めて。
これまで戸籍謄本・戸籍抄本の発行は本籍地に限られていたが、住民基本台帳カードを使い、住民票の写し、印鑑登録証明書、所得証明、納税証明などに加えて発行が可能になった。原本は改ざんできないようにアクセスできない。戸籍謄本・戸籍抄本の発行手数料は1件450円。
市役所で開かれた交付式で、小坂市長は多くの住民の利用を促した。
伊那市の発行枚数(10月末現在)は6017枚で、人口の1割弱。
上伊那は9月末現在で1万432枚。普及率は5%弱と県内で最も高く、全国の0・4%を上回っている。
現在、カードを持っている人は暗証番号の登録が必要。カードの作成などは市役所や役場の窓口で受け付けている。
自動交付機は伊那市役所、駅前再開発ビル「いなっせ」、辰野町役場、箕輪町役場にあり、14日、駒ケ根市役所にも設置した。駒ケ根市分を含めた事業費は4700万円(うち国の補助3千万円)。稼働はメンテナンス時を除いて無休。 -
村職員の地区担当制を活用して町3区が花壇整備
昨年度の導入以降、目立った動きがなかった宮田村の職員地区担当制を活用しようと13日、町3区役員が担当の村職員に呼びかけて花壇整備作業を行なった。自立のむらづくりを進めている同村内では、村職員への風当たりが強いが「このような機会をきっかけに、対話を広げていきたい」と、手をとりあって汗を流した。
担当職員5人が参加。区の役員や進んで協力を申し出た公民館分館のメンバーらと一緒に作業を進めた。
整備した現場は中学校近くの村の幹線道路沿い。もともと村が花壇を設けていた所だったが、近年は放置されていたため、区が担当職員に要請して再整備することになった。
住民福祉課の24歳男性職員は同区内に住んでいるが、地域の作業に参加するのは今回が初めて。「いつもは両親が出るし、若い人がいないので機会がなかった。声をかけてくれれば、今後も参加したい」と話した。
同区担当制のチーフを務める村教育委員会の中塚藤男生涯学習係長は「職員も区民のひとりだが、このように接点を持ち、対話が進めば違うはず」と説明。「これをきっかけに良い方向にむかえば」と期待を込めた。
村内の多くの地区で住民と職員の双方が・ス接点・スを暗中模索しているのが現状だが、町3区の伊藤賢治区長は「私たちから積極的に職員に投げかけることも重要なのでは」と話していた。 -
県組織、どう変える?
青山出納長参加で懇談会県の組織再編について県民との意見交換をする懇談会が15日、県伊那合同庁舎である。午前10時縲・2時。県側からは青山篤司出納長らが出席する。
県は、縦割り型組織の弊害を除去し、各種地方機関の迅速かつ的確な事業遂行を進めるとして06年度に県組織の再編を予定している。再編案では、現在の各地方事務所の管轄区域ごとに地域本部を設置し、その長に各機関を横断的に統括する権限を与えるとともに、現在の地方事務所・保健所・建設事務所などを再編してより専門化・効率化するとしている。
再編案は、9月県会に提案されたが、「市町村への権限委譲が不十分」「再編する理由が不明」などの意見が出され、継続審議扱いになった。これを受けて県は、県民から直接意見を聞くとして各地で懇談会を開いている。上伊那は、諏訪・長野・木曽・飯田に続いて5回目。
事前申込みは必要なく、誰でも参加できる。再編案は県のホームページなどで見ることができる。 -
身近な渓流魚を知って
伊那市役所1階ロビーで12日、渓流魚を展示した水槽の除幕式があった。天竜川や三峰川にすむ魚を知ってもらおうと常設する。
魚はイワナ、ウグイ、オイカワ、ニジマスなど8種類で、天竜川漁業協同組合などの協力を得て確保。それぞれ体長やえさなど生態を写真付きで解説している。
市は今後、種類を増やし、充実させていく。
この取り組みは全国モニターボート競走施行者協議会の助成などを受け、酸素を送り込むポンプや浄化装置などがついた水槽を購入(45万円)。水槽は高さ45センチ・幅90センチ・奥行き45センチを2個、高さ45センチ・幅120センチ・奥行き45センチを1個。
第18回川シンポジウム「環境子ども会議」に合わせ、小中学生代表者らが除幕した。
世話は市生活環境課職員が担当。「川で遊ぶ機会が少なくなった子どもたちに、身近な魚を見てもらいたい」と話す。 -
環境子ども会議
伊那市の第18回川シンポジウム「環境子ども会議」が12日、市役所で開かれた。小中学生ら約100人が参加。環境問題に関心を持つ機会として、環境保全活動の報告や「環境子ども議会」などがあった。
子ども議会では、小中学生の代表12人が河川の水質や1年間に排出されるごみの量などを質問、小坂市長らが答えた。
伊那小5年勇組の3人は「市内に病気や弱っている桜がある」と桜の手入れ方法や市町村合併後の管理などを尋ねた。小坂市長は「高遠町の桜守の意見を聞きながら桜の木を管理していきたい」とし、北原教育長は「皆さんの知恵を大いに生かしてほしい」と呼びかけた。
代表以外からも、木質ペレットなどいくつかの質問が出た。
そのあと、東部中の下平雄貴君が「電気や水を無駄づかいしない」「身近な生き物を大切にする」など環境を守るための活動を続けることを誓い、小坂市長に宣言文を手渡した。
また、伊那小の3クラスと東部中の科学部が活動発表。高尾公園の薬草園や遊歩道などの整備、桜の治療、小沢川を中心とした水質調査などそれぞれ写真や模造紙を交えて取り組みを報告し「苦しんでいる桜を助けたい」「節電や紙の両面使用など環境を守る活動を続けていきたい」などこれからの展望も紹介した。 -
【記者室】三方一両損?
赤穂東小学校隣接地の開発問題が暗礁に乗り上げている。昨年土地売却が決まり、3階建てマンション2棟の建設工事が始まる寸前、児童の安全や景観の面で問題があると考えた駒ケ根市が急きょ、学校用地だった正門前の道路を市道にして開発にブレーキをかけた▼別の建設業者が、2階建て分譲住宅地にする窶狽ニいう代替開発案を提案したが、これを見て「市はこの業者と癒着があるのでは」と考える住民も出てくるなど事態は袋小路に入っている▼土地を売らなければ生活が立ち行かない地主、学校前に建物が建ってほしくない地域住民、板挟みになっている市窶煤Bそれぞれ動きの取れない状態だが、大岡裁きよろしく「三方一両損で一件落着」とはいかないものか。(白鳥記者)
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「税を考える週間」小・中学生の書、標語、作文作品展
11日から17日までの「税を考える週間」に合わせ箕輪町と南箕輪村は11日、小学生の書道、中学生の標語・作文の作品展を始めた。箕輪町は文化センター、南箕輪村は役場庁舎ロビーで17日まで展示する。
次代を担う児童・生徒に、税金に理解と関心を持ってもらおう-と作品を募集。小学生の書道は4年生が「ぜいきん」、5年生「税金」、6年生「納税」の文字を書いた。町は書650点、標語84点、作文23点。村は書415点、標語236点の応募があった。
入選者は次の皆さん。
箕輪町
【小学生書道】 ▼町長賞=小林由里香(中部小4年)市川沙綾(同5年)市川佳世(同6年)▼教育委員会賞=小木曽真理(東小4年)北原佳美(中部小5年)柴千夏(北小6年)▼商工会長賞=加藤亮太(南小4年)那須綾乃(同5年)井口優花(同6年)▼町納税貯蓄組合長賞=森下茉湖(北小4年)田辺夢佳(同5年)浦野優花(中部小6年)▼伊那法人会箕輪支部長賞=藤沢聡美(中部小4年)関瑠美夏(同5年)釜屋秀雄(西小6年)▼町青色申告会長賞=新村真梨(西小4年)黒河内康介(同5年)柴郁実(東小6年)
【中学生標語】 ▼町長賞=柳沢拓矢2年▼教育委員会賞=有賀由希子1年▼商工会長賞=那須野梓2年▼町納税貯蓄組合長賞=原美央菜2年▼伊那法人会箕輪支部長賞=中村直貴2年▼町青色申告会長賞=山浦千鶴1年
【中学生作文】 ▼町長賞=柴稜祐1年▼教育委員会賞=河手藍1年▼商工会長賞=漆戸勇貴2年▼町納税貯蓄組合長賞=林絢子1年▼伊那法人会箕輪支部長賞=中林和希1年▼町青色申告会長賞=倉島翼1年
南箕輪村
【小学生書道】 ◆伊那地区納税貯蓄組合連合会長賞▼金賞=有賀慎吾(南小6年)清水李野(南部小6年)▼銀賞=山口茜(南小6年)有賀恵理(南部小6年)小林夢佳(南小5年)溝口晶子(同)木村さき(同4年)◆村租税教育推進協議会長賞▼金賞=福沢萌(南小6年)征矢麻里(同)若林日和(南部小6年)福島美季(南小5年)御子柴萌子(同)鹿角桜(同4年)堀裕未(同)林真言(南部小4年)▼銀賞=福沢拓哉(南小6年)原佑実(同)篠田瑞生(南部小6年)田中佑季(南小5年)大野田真子(同)中山知夏(同4年)山下彩希(同)田渕渓悟(南部小4年)▼銅賞=永井愛華(南小6年)鈴木詩織(同)毛利勇太(南部小6年)有賀拓海(南小5年)北原小町(同)原風音(同4年)宮本瑶子(同)西村彩香(南部小4年)
【中学生標語】 ◆伊那税務署長賞▼最優秀=緑川雅人2年▼優秀=成田綾3年◆上伊那地方事務所長賞=崇島里奈2年◆関東信越税理士会伊那支部長賞=白鳥巧馬3年◆村租税教育推進協議会長賞▼金賞=耳塚亜弥3年▼銀賞=田島郁美3年▼銅賞=松崎衣里3年 -
せせらぎ水路の小径を再生
伊那市は、市役所南側の「せせらぎ水路の小径」再生事業として整備を進めている。小水力発電装置を新たに設けるなど来年3月上旬の完成を目指す。
せせらぎ水路横に砂利道があるものの「車いすは通れない」という市民からの要望にこたえた。事業費は2200万円(うちコモンズ支援金1081万円)。
事業内容は▽水路を周回する「せせらぎの小径」(延長926メートル)を木材チップなどで舗装する▽地域材を活用してパーゴラを作る▽木橋を水路にかける▽周辺に植えてある木や花に札をつける窶狽ネど。
小水力発電の電力は環境に配慮し、LED(発光ダイオード)外灯や電動スクーターに使いたいとしている。また、水路に植えられているハナショウブは株数が減っているため、来夏の花が咲き終わった後に植え替える。
市は、イベント開催などを検討。池や芝生を一体的に考え、ハナショウブの咲く時期や夏場以外にも憩える場にしたいとする。
工事中は通行止め。 -
箕輪町06年度保育料を本年度中検討へ
箕輪町保育料審議委員会(星野和美委員長)は9日、06年度保育料を本年度中に検討するため、平沢豊満町長の白紙諮問を受けて審議を始めた。
委員会は今年6月の05年度保育料答申時に、(1)今後保育料の検討は前年度中に行うこと(2)十分なコスト分析を行うこと(3)箕輪町保育料徴収金額表の、階層・年齢区分の見直しを検討すること-という付帯事項3点をつけていた。今回、前年度中検討の付帯事項に基づき委員会を再開した。
町長は、「近隣の実態を確認いただき、町としての方向付けを答申いただきたい。建設的な意見をうかがいたい」と白紙諮問。星野委員長は、「少子化がからむ子育て支援の重要な審議。十分に住民の意識も考慮して検討していきたい」とあいさつした。
町は、04年度保育園運営費決算額、保育園児童年齢別保育士数、児童数、郡内の06年度保育料改定動向などの資料を説明した。委員会は今後、コスト分析、階層・年齢区分の見直しを挙げた残りの付帯事項を併せて検討していく。 -
知事と箕輪町長が懇談
田中康夫知事は9日、箕輪町役場を訪問し平沢豊満町長と懇談した。
知事は県の組織再編案などを説明。平沢町長は、農業振興地域指定解除のスピード化などを要望した。
知事は、「役場を訪れて話を聞くほうが実情が聞ける。組織再編はご理解いただいた。農振は各地方事務所で時間がかかっても、本庁舎で時間がかかってもいけない。話があったら私も農政の部署もすぐ共有していく」とし、県が派遣している交流職員については「日常的に住民と接する仕事をさせてもらい、勉強させてもらっている」と感謝した。
県立高校再編整備案で多部制・単位制への転換候補として校名が挙がっている箕輪工業高校の同窓会役員らが、地域の現状と同校の必要性を話し理解を求める場面もあった。 -
村理事者と壮連が懇談
宮田村の清水靖夫村長は9日、村職員の年功序列制度を早い時期に見直して能力制度を導入したい考えを示した。農業者でつくる村壮年連盟の懇談会で明らかにしたもの。また、村長は新たな村の特産品として地元産の麦を使った地ビールを候補に挙げるなど、今後の農業施策に若手農業者の意欲と協力を求めた。
村理事者と課長、壮連からは浦野広委員長ら役員を中心に16人が出席。農業を中心に高齢者問題、村の自立に関しても話しが及んだ。
当初は今春の発足を予定していたが、議論が紛糾していた村の営農組合について、平沢正典産業建設課長は「今年中には発足の運び。各地区の組合についても年度内に立ちあげたい」と説明。
団地化も含め効率的な農地活用には営農組合による村全体の運営が不可欠との考えを示し、理解を求めた。
自立の進め方について村長は、財政難を理由にしたイベントの中止や隔年開催に否定的な考えも示し「人とのふれあいのなかで新たな活力が生まれる。予算面だけをみて、縮小するのはよくない」と話した。 -
特別職報酬等審議会(2)
伊那市・高遠町・長谷村合併協議会の第2回特別職報酬等審議会(向山公人委員長、10人)が10日、市役所であった。協議会の宮下市蔵副会長が白紙諮問。市長など常勤特別職は県内の人口同規模の安曇野市・塩尻市に準じ、市議会議員など非常勤特別職は現状維持する方向でおおかたまとまった。地域自治区長の給料、地域自治区に置く地域協議会構成員の報酬は次回(25日)再度検討し、答申する。
審議するのは市長、助役、収入役、高遠町・長谷村に置く地域自治区長など常勤特別職と、教育委員、農業委員、消防団員など非常勤特別職の報酬・給料額、常勤特別職・市議会議員の期末手当の支給基準、常勤特別職の退職手当の支給基準。
地域自治区長、地域協議会構成員は、業務内容や権限が不透明で判断できないことから、合併協正副会長に再諮問を申し入れることにした。
市議会議員の報酬は「議員数が減り、質の高い仕事をしてもらいたい」と伊那市の現行を維持する意見も出たが、県内の人口同規模水準に合わせた。
初回、委員の意見を参考に、正副会長会で諮問案を決め、今回示すことになっていたが、白紙諮問だった。審議会事務局が出した5案をもとに審議した。 -
箕輪町職労企画
永遠の平和願い「ヒロシマの被爆パネル展」箕輪町職員労働組合は14日まで、平和への祈りを込めて、「ヒロシマの被爆パネル展」を役場1階ロビーで開いている。
町発足50周年の今年、町職労は結成30年を迎えた。人類が決して忘れてはならない節目の戦後60年、広島・長崎に原子爆弾が投下されて60年の年でもあり、さまざまな節目を迎え、町が非核平和宣言都市の自治体であることから、意を決してこれからの活動に反映しよう-と、パネル展を企画した。
自治労広島県本部から借りた写真75点を展示。巨大な原子雲、廃墟、焼土となり余じんがくすぶる市街、倉庫の鉄骨の残骸、アスファルトに焼きついた荷車と人の影、黒焦げの兵士、死直前の被爆兵士、皮膚組織が破壊された熱線による火ぶくれ、手当てを待つ被爆者など、広島で起きた惨劇の写真が並ぶ。
職労の宣誓文「NO MORE ヒロシマ」には、「パネル展は決して“見世物”ではありません。この現実を直視し、目の当たりにして下さい。決して風化させてはならない現実を永遠の平和とするために」と記している。
写真など資料の返却時に、自治労広島県本部への感謝の気持ちと平和への祈りを込めて千羽鶴を贈るため、鶴を折るコーナーも設置。「平和への祈りを込めて、どうぞ鶴を折っていってください」と話している。