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箕輪町議会9月定例会一般質問
箕輪町が地域新エネルギービジョンに基づき進めている、廃食用油を回収してバイオディーゼル燃料(BDF)を精製し町内巡回みのちゃんバスに利用する「協働による廃食用油リサイクル推進事業」について、町議会9月定例会の一般質問で複数の議員が質問した。
三沢興宣議員は計画状況などを尋ねた。
説明では、町共同作業の家で精製するBDFのプラントは、共同作業の家北側の小屋を撤去して設置。ユニットハウス2棟を建設し、水道や更衣室などを整備する。プラントの精製能力は1日100リットル。月に10日の稼動で年間1万2千リットル。総売上120万円の事業で利益はほとんど出ない。
平沢豊満町長は、「啓蒙の意味を含めている事業で採算を求めるものではない。精製が目的ではなく、これからの循環型社会のための廃食用油をリサイクルする、目に見える事業として理解してもらう。この次に続くのは生ゴミ回収。ゼロエミッションの推進」と話した。
寺平秀行議員は、町内にNPOのBDF精製施設があることから、「なぜ民間でできることを民間に任せられないのか。行革の視点から(プラント設置は)本当に適切な支出なのか」と質問した。
町長は、「廃食用油でBDFを作る中で、NPOと競合しているのは精製行程だけ。町がやろうとしているねらいはNPOとは全く違う」とし、町の取り組みは▽循環型社会づくり▽知的障害者への働く場の提供-と説明。「今後、協働の中で循環型社会でどう発展するか。協働のプログラムの中で行政として取り組むべきことと思う」と答えた。
◆北小体育館建設できるだけ前倒しを
箕輪北小体育館建設の本年度着手について桑沢幸好議員が質問した。
平沢町長は、「国に補助を強力にお願いしていく。体育館が児童数からみて狭い。将来も北小の児童数は横ばいと考える。補助金に関係なく規模に合った設計をしたい。諸事業のバランスを見て出来るだけ前倒ししていきたい」と答えた。
井内吉彦教育委員長は、「現在の倍くらいの面積が最低でも必要。早期に着工したい」。小林通昭教育長は、「学童クラブもその一角にできればいいなというのが教育委員会の考え」と話した。
◆ボランティアの拠点は必要
ボランティアセンターの必要性について三井清史議員が尋ねた。
平沢町長は、「必要性を考え、どこがいいか考えている。ボランティアセンターには大勢の皆さんが登録。推進していくためにはハード面の拠点が必要」とした。
◆旧県営射撃場着弾地の土壌測定を県にお願いする
上古田の旧県営射撃場着弾地の水質検査の結果報告と土壌測定の実施について唐沢荘介議員が質問した。
平沢町長は、「水質調査の結果は、検出が見られないくらいの数値で問題ない。土壌測定は実施の方向で県にお願いしたい。区長あての結果報告、現地調査、土壌測定を上古田の皆さんが不安にならないようお願いする。地域の人が安心して暮せることが大前提なので、情報も積極的に出していきたい」と答えた。
◆06年度予算の枠取りはか所づけを前提に
平出政敏議員が06年度予算の枠取りの考えを質問した。
平沢町長は、「か所づけを前提に、11月に区の役員さん立ち合いで工事内容、予算を明確にしたい」とした。 -
宮田新村長就任後初の一般質問20日に
宮田村議会9月定例会は連休明けの20日に、一般質問を行う。7月に当選した清水新村長の考えを聞こうと、議長を除く11人が登壇。村長が選挙公約に掲げた官民協働や産業振興、福祉対策などを中心に、具体化に向けた取り組みを聞く。
産業振興面の質問が目立ち、新たな商品開発に向けた開発研究機関の必要性、企業誘致、観光活性化策など、村長の考えを質す。
また、行財政改革や庁内の意識改革も挙がっており、民間の活力、協働の進め方とあわせて具体的な政策も問う。
福祉対策では人口1万人のむらづくりを踏まえて、子育て支援関係の質問が中心。
各議員は村長に理念だけでなく、具体性を帯びた回答を引き出したい構え。厳しい村財政をふまえながら、活力の部分を注視している。
初の一般質問を前に村長は「議員の皆さんからも積極的な提言がほしい。一緒になってつくりあげていきたい」と話す。 -
箕輪町消防団詰所建設工事など入札
箕輪町で16日、8月25日の入札で不落だった中部小学校旧体育館屋根改修工事、消防団基幹詰所改築工事・詰所建設工事の入札があった。屋根改修工事は落札、消防団詰所の改築、建設工事は落札候補が決まった。
中部小旧体育館屋根改修工事は指名競争入札。入札者は6社で、ヤマウラ箕輪営業所が630万円(税抜き額)で落札した。
消防団詰所の工事は受注希望型競争入札。前回の入札は、第6分団長岡詰所、第2分団富田詰所、第2分団下古田詰所の建設工事3件と第1分団沢基幹詰所改築工事の計4件。
今回、下古田・富田・長岡詰所の建設工事をまとめて1件とした消防団詰所建設工事は、松島の日之出建工が2500万円で落札候補。第1分団沢基幹詰所改築工事は、北小河内の新橋屋建設が840万円で落札候補に決まった。入札者はいずれも1社だった。
8月の入札5件の不落については、町議会9月定例会の一般質問(13、14日)で複数の議員が真相などを質問。平沢豊満町長は、「不落は正常なこと。入札行為は契約締結行為で、発注者はよい品質をより低価格で-と考え、受注者は利益を考える。双方の考えが合致しないと成り立たない」とし、「受注希望型は今後も続け、できるだけ町内の皆さんに発注する考えは変わらない」と答弁していた。 -
職員人権・男女共同参加社会づくり研修会
上伊那地方事務所は14日、上伊那の行政職員などを対象とした「職員人権・男女共同参加社会づくり研修会」を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。
公平・公正な立場が求められる公務員に、正しい認識を持ってもらい、差別のない社会づくりに取り組んでもらおう窶狽ニいう研修会で、約60人の関係者が参加した。
指導した伊那教育事務所生涯学習課の唐澤孝則教育支援主事は、ゲームを通して参加者の持つ固定概念を説明。2通りの見方ができる絵でも、どちらか一方が見えてしまうと、もう一方の見方を発見するのは以外に難しい窶狽ニいう体験を通して、普段当たり前と考えていても、当たり前でないことが多いことを示し、違った角度から物事を見たり、プラス思考への転換を提案した。 -
改革プラン策定で行革委員会を召集
国が各自治体に行財政改革の具体的な指標づくりを求めている「集中改革プラン」の策定で、宮田村は条例に定めている行政改革推進委員会を召集し、住民の意見を聞きながら進めようと、計画している。14日の9月村議会開会あいさつで、清水靖夫村長が明らかにした。
同委員会は公募委員男女各3人、商工会、農協から各1人で構成。村が02年から04年にかけて実施した行財政改革では、村長に答申するなど中心的な役割も果たした。
集中改革プランは本年度末までに策定。事務事業の再編、民間委託の推進から職員給与、第3セクターの見直しなどまで、具体的な数値目標を盛り込むよう求めている。
村は庁内で叩き台となる素案をつくり、同委員会に示して協議する考え。総務課は「村のひとりよがりにならないよう、問いかけをしながら策定を進めたい」としている。
委員は新たに選任し直す予定だが、開催時期などは未定。 -
一般質問は21、22日
伊那市議会の9月定例会一般質問が21、22日、行われる。保育所整備計画やアスベスト問題など20議員が質問に立つ。
開会はいずれも午前10時から。
質問要旨は次の通り(質問順)。
小林和人議員 (1)新伊那市の組織機構(2)西箕輪診療所の今後のあり方
馬場秀則議員 (1)郵政民営化(2)消防署の設置位置(3)市職員給与
藤島雄二議員 (1)西春近北保育所・西春近中央保育所の統合(2)アレチウリ一斉駆除計画の取り組み
新井良二議員 (1)職員の給与
下島省吾議員 (1)富県北部保育所・富県南部保育所の統合
黒河内浩議員 (1)総選挙の結果と市政の運営(2)合併効果向上に向けた三峰川流域の一体的整備と利用の促進(3)青少年保護育成条例
小平恒夫議員 (1)企業誘致の推進(2)公営施設の民営化推進(3)美篶・富士塚スポーツ公園のトイレ増設
若林徹男議員 (1)下水道等整備構想エリアマップ見直しに伴う合併浄化槽整備区域対策(2)スマートインターチェンジ設置
春日晋治議員 (1)介護保険制度における諸問題
北原斉議員 (1)総選挙結果に伴う伊那市の課題(2)保育所のトイレ水洗化(3)アスベスト問題(4)「ソフトボールのまち伊那市」振興
小林信議員 (1)アスベスト問題(2)環状南線の先線(3)ますみケ丘平地林の活用
中村威夫議員 (1)環境問題・健康被害
矢野隆良議員 (1)歩道等の視覚障害者誘導用ブロック
前田久子議員 (1)女団連の模擬議会(2)女性農業委員の増員(3)市民サービスの向上
伊藤泰雄議員 (1)少子化対策
柳川広美議員 (1)市民プールの入場料引き下げ(2)介護保険制度改定
柴満喜夫議員 (1)商工業の育成(2)権兵衛トンネル開通を控えた道路改修工事に伴う雨水対策
飯島光豊議員 (1)悪性新生物(がん)死亡比・ぜんそくなどの健康調査とごみ焼却炉(2)ごみ処理基本計画のコークス等燃料使用型の直接溶融方式(3)鳩吹クリーンセンター安定型最終処分場
前沢啓子議員 (1)義務教育における保護者の金銭的負担(2)義務教育の外国語教育のあり方
倉田節子議員 (1)保育所整備計画(2)市民と行政の協働(3)審議会等各種委員会 -
一般質問から
##(見出し(1))
水中花火は継続を一般質問飯島
##(見出し(2))
飯島町の高坂町長は12日、町議会一般質問で「財政は厳しいが、千人塚さくら祭りの水中花火は継続できるように努力したい」などの考えを示した。
竹沢秀幸議員が「町商工会の千人塚桜祭り反省会で、財政事情やメリットがダイレクトに見えにくい、駐車場問題もある。06年は一旦中止したらどうかという意見もあり、会員の意向を聞き、方向づけると聞いたが、町長の考えは」と質問。高坂町長は「水中花火をメーンとする千人塚桜祭りは、町内外の人々に人気があり、飯島の春の風物詩として、定着している。財政的には厳しいが、継続できるように努力したい」と答えた。 -
チャオ周辺活性委員会の委員を公募
中川村はチャオ周辺の活性化を考えるためにチャオ活性化委員会を9月下旬に設置する。現在、委員の1部を公募している。
委員会は天竜川築堤工事に伴う環境整備と、商業の中心地であるチャオを核とした周辺の活性化を考えるための調査・研究を行うもので、村民の考え、意見を幅広く反映させるため、活性化に向け、提言してくれる人を募集する。同委員会は公募委員、チャオ周辺利害関係者、学識経験者など約20人で構成する。
応募資格は村在住の20歳以上。20日までに、役場総務課に申し込む。募集人員は概ね5人、応募多数の場合は書類審査で選考。委員報酬はなし。
詳細は役場総務課(TEL88・3001) -
土地売却収入を上回る撤去費用に困惑
宮田村が河川改修のために国に売却した太田切川沿いの旧不燃廃棄物埋立地について、売却収入を上回る埋め立てゴミの撤去費用が発生していたことが分かった。撤去費は村の負担となり、開会中の9月議会に補正予算案を上程。「河川改修は必要な事業だが、過去の負の遺産がこんな形で村財政に影響を及ぼすとは」と村産業建設課は話している。
旧廃棄物埋立地は1984年まで使用。今年6700万円で国に売却し、床固め工の建設に入った。
しかし、廃棄物の埋立量については、過去の資料がなく、着工後の試掘によって判明。現在「最終的な撤去費用は調査中」(村産業建設課)だが、売却費用を上回っている。
撤去費は村が全額負うが、結果的に売却が村の新たな財政負担を生み出すことに。
同課は「埋立量が事前に分かっていれば、上乗せして国とも土地の価格交渉もできたが、全く資料がない。地形も入り組んでおり、着工して試掘してみなければ分からなかった」と説明する。
今後、未着工部分についても埋立ゴミの撤去が発生するとみられ、村の負担はさらに増大する見通しだ。 -
05衆院選 当選、一夜あけて
宮下一郎氏インタビュー「12万票は予想もしなかった数。構造改革の必要性と、それを進める際に地域の活性化を重視したいという私の訴えを多くの人々に理解していただけた結果と受け止めている。責任の重さを感じる」
11日投票の衆院選長野5区で大量得票で再選を果たした翌朝、宮下一郎氏(47)は、やや緊張した面持ちで報道陣の共同インタビューに応じた。
郵政民営化をはじめ、年金・社会保障制度・税制・などの構造改革を進め、憲法改正の議論も開始することが当面の課題とした上で、2期目に力を入れたい問題として第1に、「WTOの農業交渉とりまとめの方向付け」を上げた。日本農業を守りながら諸外国と折り合いをつけると同時に、政府の食料・農業基本計画に盛り込まれた認定農業者の要件などを「地域の実情にあった形で調整する必要がある」との考えだ。
第2は「適切で効率的な社会資本整備」。特に建設業界が厳しい状況に置かれている中で、「小さな政府を目指した改革を進める以上公共投資の減額はやむをえない」とした上で、「安心して生活できるよう必要な公共事業を選定して効率的に進めるようにしたい」と述べた。
これらは「選挙中に有権者と話す中でその必要性を強く意識したものだ」という。
小泉首相が唯一の争点に掲げた郵政民営化については、「党内議論の積み重ねの欠如を指摘し、中山間地の郵便業務と貯金・保険の窓口業務の保証を求めて政府案に反対し・修正を迫ったことで、地域の代表としての責務を果たせたと思う」とした上で、次期国会に法案が再提出された場合には、「法案の不備な点などをできる限り修正したい」と言葉を選んだ。
自身予想しなかった12万票の得票。全国的にも自民党歴史的圧勝に終わった今回の選挙だが、それについては「日本がギリギリの正念場に立たされていることの理解が広がり、改革の必要性を分かっていただけた」と総括。「小さな政府を目指した改革を断行すると同時に、地域活性化を図る視点を貫いて行きたい」と結んだ。
前夜は、支持者らへのあいさつの後、奥さんの昌子さんと二人で「じんわり勝利を喜んだ」。「妻も頑張りましたから……」。「大勝利なのに表情が硬いですよ」などと報道陣から突っ込まれていたが、この時はさすがに柔らかい笑顔になった。 -
一般質問から
##(見出し(1))
大課大係制導入を検討、一般質問飯島
##(見出し(2))
飯島町の高坂町長は12日の町議会一般質問で、機構改革に触れ「06年度から大課大係制の導入を検討」などの考えを示した。
織田信行議員が自立のまちづくり選択後の町民の意識と今後の町政について質問。高坂町長は「ふるさとづくり計画の中で、05年度は内部努力による改革を進めている。住民負担増や町単独給付の廃止などが始めれば、厳しさを実感してもらえるのでは」と話した。
また、「少子高齢化に伴う経費の増加、一般財源の減少、特に地方交付税が厳しくなる。25%人員を削減し、職員百人体制に持っていく。大課大係制を導入し、産業振興課を本庁舎に移し、教育委員会を文化館にまとめ、連携強化し、経費削減に努める」などの考えを示した。 -
宮田村新村長就任後初の議会定例会14日から
宮田村議会9月定例会は、14日から28日までの日程で開く。清水靖夫村長就任後、初の定例会で、むらづくりの方針や具体的な施策をどのように打ち出すか注目される。
7月の村長選で初当選した清水村長は、村の総合計画に関する地区懇談会で全11会場に出席。まず、住民の声を聞くことから始めている。
企業経営者としての手腕を期待する住民も多く、公約に掲げた産業振興や地域活性化、福祉教育の充実をどのように進めるか、一般質問でも問われそうだ。
自立のための財政運営や役場職員のあり方なども厳しい目が注がれており、住民との協力関係構築も含めて対応が求められる。
村は本年度から2年間の予定だった中学校プール改修を単年度の事業に変更することなどから、1257万円余りを増額する05年度一般会計補正予算案をはじめ20議案を上程する。
定例会の日程は次の通り。
▼14日=開会、議案上程、一部議案質疑採決(午前9時)▼15日=一般質問通告(午前9時まで)▼20日=一般質問(午前9時)▼21日=産業建設委員会(同)▼22日=総務委員会(同)▼28日=本会議、議案質疑、討論、採決、閉会(午後1時半) -
いいちゃんまちづくり協議会研究集会
飯島町のいいちゃんまちづくり連絡協議会は10日、飯島文化館で、研究集会を開き、飯島中学校AET、マシュー・キング・マットさんのギター演奏を交えた講演に耳を傾け、分科会に分かれ、「環境」「世代間交流」「男女共同社会」をテーマに話しあった。
男女共同参画社会づくりに向け、諸問題に取り組み、住みよい飯島町を目指す同集会に、中学生を含む男女50人が参加した。
「飯島大好き」と題した講演で、マシューさんは「飯島町に住んで2年。美しい町をテーマに音楽を作った」とし、季節の移り変わりに感動し、生命の誕生から終わるまでを表現した曲を披露。次いで、三味線や琴など邦楽に共鳴し作曲した「夢」を演奏し「この曲は眠りの誘い、夢、パラダイスの3つのパートで構成している」と解説を加えた。
ほかに、ふるさとシカゴへの思いをつづった曲、飯島町の田園風景をイメージした曲などを演奏した。
参加者は1曲終わるごとに拍手を送り、美しい飯島町への思いを共有した。
この後、3会場に分かれ分科会。「環境」分科会では、町住民税務課の滝本英司課長を、「世代間交流」では、飯島保育園の森下鈴子園長を、「男女共同参画」は男女共同参画推進懇話会の湯沢敏美さんを助言者に熱心に話し合った。 -
むらづくりネット宮田と村長が懇談
行政と協力しながら、村民の手によるむらづくりを考えたいと8月に発足した宮田村の「むらづくりネット宮田」は10日、清水靖夫村長と懇談した。「机に向っているだけでなく、もっと地域の活動や行事に参加して」と役場職員に注文。村内外に視野を向け、活性化のための情報管理、情報発信を積極的に進めるべきとも求めた。
ネット側からは保科治男会長をはじめ10人ほどが出席。懇談はテーマを設けず自由に意見交換したが、職員の対応や人件費の問題など役場に対する批判に意見が集中した。
何か一緒に取り組もうとする具体的な提案は双方に乏しかったが、庁内にむらづくりのための特別な部署を設けてほしいと要望も。
村が活性化するためのあらゆる情報を役場が収集し、村民などに提供して一緒に協力することを考えてと求めた。
工場誘致や村に本部がある日本聴導犬協会の移転新施設計画についても意見が挙がり、村長は「情報があってから手を打っては遅い」と話し、積極的な対応策に乗り出していることを説明した。 -
加藤学氏(民主新)の敗戦の弁
予想外だ。なぜこんなに自民党が強いのか?宮下さんには圧倒的な組織力があり、私は名前が浸透しなかった。小泉さんのパワー、マスコミの報道姿勢、宮下さんの組織力の前に敗れた。時間があってもっとキチンと話をすることができれば、小泉さんのやり方では地方は良くなっていないことは分かってもらえたはずだ。まともに考えれば、このような郡部で自民党が票を延ばす要素はない。郵政民営化反対と言いながら賛成票を投じた宮下さんが当選するのはおかしいと思う。今後も、この地で私の意思を浸透させるために、地道に人と合う機会を増やし組織を作り上げていきたい。
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三沢好夫氏(共産新)の敗戦の弁
結果では期待に応えきれなかったが、国民の暮らし、平和を守るという党の主張が大勢の皆さんの共感を得たことは前回に比べて、その市町村でも強く感じた。
年金・福祉・暮らしなど深刻な問題が国民の中にある中、それにどう応えるか訴えてきたし、手応えもあった。伊那谷では憲法9条を守ることに関する国民の期待も今まで以上に力強く感じた選挙だった。私たちの役割も一層増している。
これらの問題への期待に応えられるよう、これからの頑張っていきたい。 -
長野5区当選 宮下一郎氏(自民前)の歓びの声
急な解散から始まった2回目の選挙は大変厳しい戦いとなったが、気を引き締めて頑張った。多くの方の支援で勝つことができて感謝しているとともに、2期目の仕事に向けて重い責任を感じ、決意に燃えている。
選挙戦を戦う中で、地域の元気、活性化を一貫して訴えてきたことが理解されたと思う。争点だった郵政民営化には基本的に賛成の人が多いとの感触を得た。民営化すると田舎の郵便局はなくなってしまうのではないか窶狽ニの心配の声も聞いたが、こういうマイナスの面はきちんと手当てし、やってよかったと言われる改革にしなければならない。民営化をはじめとする構造改革を進め、現在の難局を乗り切っていくよう努力したい。 -
05衆院選長野5区
宮下一郎氏、圧勝で再選第44回衆院選は11日、全国一斉に投票が行なわれ、即日開票の結果、小選挙区長野5区では自民党前職の宮下一郎氏(47)が、次点の民主党新人・加藤学氏(36)に4万7520票の差をつける圧勝で再選を果たした。投票終了直後に当選確実が打たれると、宮下氏の事務所は喜びの声に包まれた。共産党新人の三沢好夫氏(61)は、保守2党制への流れに埋もれた形になった。
全国的にも郵政民営化推進を前面に押し出した「小泉劇場」の演出が効を奏し、自民党と公明党の与党で圧倒的に過半数を占める圧勝をおさめたが、長野5区でも同様の形になった。
5区の投票率は75・86%で、前回(03年)の71・55%を約4・3ポイント上回った。
宮下氏は今回の解散・総選挙の焦点だった郵政民営化法案に衆院での採択直前まで反対し、「自説の多くが法案修正に取り入れられた」として採択時では賛成に回る事前の経緯をたどった。選挙戦ではその経緯を「地方の視点から首相に対しても言うべきことは言う姿勢」として押し出し、「一年生議員とは思えない活躍ぶり」を強調。森喜朗元首相、安倍晋三党幹事長代行、福田康夫前官房長官などが次々と伊那谷に入って、「将来を担う逸材」と評価して見せるなど、「政権中枢への近さ」を印象づけた。懸案だった青壮年層での支持の拡大も、伊那青年会議所時代の同期生を中心にサポーター組織が結成されるなど、一歩前進。前回より約1万1500票を上乗せした。
民主党の加藤氏は、「頑張っている者が報われる政治」を掲げて連合上伊那・飯田地協の全面的バックアップを受けたが、地元候補擁立を求める声も出る中、民主党の5区での候補者選定が遅れたことが影響し、宮下氏追撃の体制が整わなかった。
2度目の挑戦になった共産党の三沢氏は、年金・増税・憲法問題を正面に掲げた「自民も民主も庶民泣かせの根は同じ。確かな野党、共産党を」と呼びかけたが、前回と同じく組織票を固めるに留まった。 -
今日、衆院選投票
小泉式「構造改革」への伊那谷住民の審判は?第44回衆院選は今日11日、投票が行なわれる。候補者名で投じる小選挙区長野5区(定数1人)と、政党名で選ぶ比例代表北陸信越ブロック(定数11)の2つの選挙と、罷免する裁判官に×印をつける最高裁裁判官国民審査(第20回)が同時に行われる。
長野5区では、届け出順に、共産党新人の三沢好夫(61)、自民党前職の宮下一郎(47)、民主党新人の加藤学(36)窶狽フ3氏が立候補している。30日の公示以来、各派政策を打ち出し舌戦を繰り広げてきたが、小泉内閣の進めてきた「構造改革」に伊那谷有権者がどのような審判を下すかが注目される。
投票は、5区合計で349カ所の投票所で、午前7時から一部を除き午後8時まで受け付ける。駒ヶ根市の4カ所、高遠町の5カ所、飯島町の3カ所、中川村の2カ所、長谷村の1カ所は投票締め切り時間が繰り上げられる。
有権者数は5区合計で29万4731人(9月2日現在)。 -
衆議院議員総選挙の街頭啓発
衆院選投票日を間近にひかえ8日、伊那市のアピタ伊那店前で、上伊那地方事務所職員6人が、投票日の周知と投票参加呼びかける街頭啓発を行った。
長野選挙管理委員会の谷坂成人上伊那地方書記長らが、投票日と選挙啓発マスコットキャラクター「ほたりちゃん」などが印刷された、ポケットティッシュや花の種、風船などを配布。行き交う買い物客に、投票への参加を呼びかけた。
9日は、南箕輪村のルビコン西駒工場前と宮田村の日本発条伊那工場前で街頭啓発を行う。 -
飯島町議会9月定例会開会
飯島町議会は9日開会し、20日まで12日間開く。初日は条例3、決算認定7、補正予算7、組合規約の変更2の計20件を提案した。
このうち、一般会計補正予算は歳入歳出の総額に6000万円を追加し、歳入歳出のそれぞれを43億2600万円とするもの。
主な内容は地域防災計画策定業務230万円、財政調整基金積立2000万円、社会福祉基金積立1400万円、飯島東部保育園建設△8900万円(05、06年度事業割合変更による次年度繰越)、開発公社費2000万円(土地開発公社の赤字解消、健全財政維持に伴う補助金)-など。 -
05衆院選 あす投票
各派「最後のお願い」へ第44回衆院選は11日投票日を迎える。全国の小選挙区300議席と11ブロックの比例区180議席に座るのは誰か?
小選挙区長野5区には、三沢好夫(61)=共産党・新人、宮下一郎(47)=自民党・前職、加藤学(36)=民主党・新人窶狽フ3人(届出順)が立候補。各派30日の公示以来、遊説や個人演説会で精力的に政策を訴えてきた。
比例区北信越ブロックには自民党21人、民主党18人、公明党2人、共産党3人、社民党5人、国民新党3人の名簿が届け出られている。宮下氏と加藤氏は重複立候補している。
郵政民営化法案の参院での否決を引きがねにした今回の衆院解散・総選挙。「構造改革」を進める小泉自民党政権に対して国民がどのような判断が下すかが注目される。
三沢派は、「小泉指揮構造改革は庶民いじめの最悪の政治」として、年金制度・増税問題・改憲問題を前面に打ち出し、「自民党も民主党も大企業・米国べったりは同じ。確かな野党=共産党に一票を」と呼びかける。
宮下派は、「郵政民営化を軸にして『小さな政府』を目指す構造改革を止めるな」と呼びかける。特に中山間地・地方の視点からの改革が重要と強調。森喜朗元首相、安倍晋三党幹事長代行、福田康夫前官房長官ら自民党の有力者が次々と伊那谷に入り、宮下氏の政権中枢への近さを浮き彫りにしていた。
加藤派は、「郵政民営化一本の自民党は争点隠し」として、年金・社会保障制度や増税問題など全般について民主党のマニフェストにそって主張を展開。「2世・3世議員による独り善がりな政治を続けるのか、真に頑張っている者のための政治を行うのか、政権交代を迫る選挙」と呼びかけて、5区内を走り回った。
第5区の有権者29万4731票(9月2日現在)はどう動くか?
各陣営は今日1日、「最後のお願い」に走り回る。 -
加藤候補の上伊那総決起大会
衆院選長野5区に立候補している民主党の加藤学候補の上伊那地区総決起大会が8日夜、箕輪町の箕輪文化センターで開かれた。集まった約350人を前に、加藤候補は「暴走列車・ス小泉号・スを何とか止めて、庶民の手に政治を戻したい」と支持を求めた。
小泉政権後、国内は貧富の差が拡大したと指摘。借金や天下りなど国の失政を民間に転嫁しようとしていると痛烈に批判した。
「本当に必要な年金や教育問題などをしっかりやるのが、これからの政治」とも訴え、民主党への政権交代をアピール。
「台風が来て選挙の風向きもかわってきた。必ず勝てる。勝たせて欲しい」と訴えた。
応援に駆けつけた津田弥太郎参院議員は、緊張気味の加藤氏に「がくちゃん、あんまり厳しい顔していたら一票入れてもらえないよ」と喝を入れ、「郵政民営化は大増税のための隠れみの」と自民党批判を繰り返した。
羽田雄一郎参議も政権交代を強く訴え、加藤派選対の小林利一幹事長は「手の届くところまで追い上げている」と戦況分析し、口コミによる最後の支持拡大を求めた。 -
初の夜間議会16日の一般質問
高遠町議会は9月定例会の一般質問を初めて夜間に開く。8月下旬の議会運営委員会で、原浩議長から「町民が議会に参加できる機会を増やそう」と提案があり、決定した。
一般質問は16日と20日を予定しているが、夜間議会は16日のみ。午後1時から午後5時までと、引き続いて会議規則に基づき延長という形で午後6時に再開する。
9月定例会は15日開会し、会期は27日(予備日28日)まで。 -
故矢田前宮田村長に叙勲
7月に急逝した矢田義太郎前宮田村長=享年73=が自治功労で旭日双光章を受け8日、村役場で親族に伝達した。
清水村長は「矢田さんは常に村民のことを思い、つつみこむような優しい心の人だった。村を自立に導いたその想いを引き継いでいきたい」とあいさつ。
叙勲の伝達を受けた長男の敏昭さん(44)は「皆様に支えていただいたおかげ。さっそく父の墓前に報告したい」と話した。
「長期出張に出かけていて、そろそろ帰ってくるんじゃないかって今でも思う」などと語らい、元気だった前村長の思い出を回顧。
清水村長は「トップは孤独だからね」とポツリもらし、改めて早過ぎる死を悼んだ。 -
「食のふるさと」講演会
3月に「もてなしのまちづくり計画」を策定するなど、観光振興への取り組みを積極的に進める駒ケ根市は6日、計画策定に中心的なメンバーとしてかかわった都市計画コンサルタントの須田清隆さんを講師に招いて、講演会「大御食神社の再発見と『食のふるさと駒ケ根』の創出」を文化会館で開いた。市民ら約70人が集まり、駒ケ根の食と文化についての話に耳を傾けた。
須田さんは「駒ケ根は古くから豊かな食文化を持っていて、日本書紀にもそのような記述がある。大御食(おおみけ)神社の名もそれが由来ではないか」とした上で「古い歴史を持つ伝統の食と文化を地元住民がよく理解し、都市部に効果的にアピールしていくことが、今後の観光振興にとって大きなポイントになる」と訴えた。 -
05衆院選 いよいよ終盤戦
各陣営、票固めに懸命第44回衆院選は11日の投票日まで残り3日となり、三沢好夫=共産新、宮下一郎=自民前、加藤学=民主新=の3氏の陣営は、最後の票固めに入った。
三沢陣営は、7日に党と後援会の決起大会を開き、最後の3日間を候補者・選対全体で有権者との対話を徹底する体制を固めた。特に、「郵政民営化よりも有権者の関心が高い」とする、暮らし・年金・増税の問題を強調する。連日、こまめに街頭演説を行ってきたが、終盤を迎えて有権者からの激励電話も多くなり、「反応をビンビン感じている」という。
宮下陣営は、7日に福田康夫前官房長官を招いた決起大会を行い(伊那市の選対事務所、駒ヶ根市のアイパルいなん)、「地元の代表を国政に送り、伊那谷を日本の理想郷に」と最後の意志一致をした。公示以来1日平均15カ所での街頭演説、毎晩2縲・回の個人演説会を通じて、宮下氏の「構造改革を止めるな」との主張が広く受け入れられてきたと評価し、残り3日間は、遊説とともに、地域の後援会支部・推薦団体・支援団体全力での票固めに入る。
加藤陣営は、8日に箕輪町で羽田雄一郎・津田弥太郎両参院議員を招いた決起大会を開き、選対全体での「声かけ」に突入する予定。選対では「連日15縲・0回の街頭演説で、候補者選定の遅れによる知名度不足を解消した」と評価。「毎日調子が上がってきており、このまま投票日まで登り詰めたい」と話す。民主党のマニフェストが浸透し、争点は郵政民営化だけでなく国政全体を問うものだという意識が広範に広がってきた窶狽ニ分析する。 -
宮田村の04年度決算
宮田村は7日までに、04年度の一般会計決算概要をまとめた。繰越金を除く実質単年度収支は80万9千円の赤字。ただ、市町村の預貯金にあたる財政調整基金に1億3千200万円を新たに積みたて、厳しさが増す今後に備えた。歳入が減る一方、行財政改革や大型事業の減少で歳出を圧縮。「基金積みたてもでき、節約の効果がある程度示せた」と村管理財政係は説明する。
当初予算に比べ、決算の歳出では5800万円を削減。管理財政係は「予算計上はしたが、節約して浮かせた部分。昔のように予算を使い切るようなことはできない」と、同係は村の厳しい財政状況を指摘する。
一時は底をつきかけた財政調整基金の積み立て残高は、3億3400万円にまで回復。
ただ、今後の見通しは厳しく、「節約する部分はぎりぎりまできており、大幅な取り崩しが必要になるかも」と同係は説明する
歳入は前年度比1・6%減の37億7600万円余。自主財源の柱となる村税は、法人税が26・2%の大幅増だったが、全体では2・7%増の11億1400万円だった。
地方交付税は普通交付税が4・4%、特別交付税が30・1%とそれぞれ減額となった。
一方で歳出は1・7%減の36億8300万円余。つつじが丘住宅建設や小学校多目的教室の増設以外は大型事業を控え、投資的経費は19・5%減の4億5300万円だった。
人件費は職員給料の削減効果などで7・3%減の8億3600万円。。物件費も6・6%、維持補修費も12・5%減った。
人件費や公債費など経常的経費に、一般財源が充てられた割合を示す経常収支比率は79%。前年より1・3ポイント悪化したが「財政規模が年々縮小しており、この数字で一概に悪くなったとは言えない」と同係は話す。 -
高齢者敬愛訪問
「敬老の日」を前に
7日、飯島町の高坂町長と山田助役らは、2班に分かれ、米寿(88歳)を迎える55人の高齢者宅を訪問し、町からの福祉金、町社会福祉協議会の祝い金を贈り、長寿を祝った。
このうち、高坂町長の訪問を受けた中村美寿々さん(岩間)は「足の具合が悪いくらい。気が向けば、草むしりをしているので、『草かきばば』と言われている。若い人たちが、野菜を作るなど、健康に気遣ってくれる」と笑顔。
高坂町長は「戦前、戦後を一生懸命働いてきたのが、長寿の秘訣では。これからも、転倒しないように気をつけ、元気で長生きを」と激励した。
なお、15日には、百歳を迎える2人を訪問。国、県からの祝い状、記念品に合わせ、町、社協からの祝い金を手渡す。 -
05衆院選 参謀に聞く 宮下派選対統括責任者 三沢岩視さん(67)
支持者の中には「現職有利」と見る向きもあるが、実際は予断を許さない厳しい選挙だ。特に加藤さんの陣営は、実働の皆さんの実態がつかみきれないところもあり、終盤に向け予期せぬ動きが出ないかと警戒している。
昔と違い今の選挙は、組織で上から号令してもどうにもならない面がある。気を引き締めて着実に支持を広げることがカギだ。
前回の選挙は創平氏の後援会の力で戦ったが、04年2月から若返りを目指してきた。05年度中にすべて終わらせるつもりだったが、解散・総選挙となり、若返りの途中で選挙戦を迎えている。一つの柱は青壮層にどのように食い込むかだが、伊那青年会議所のOB中心に峰明会が結成され、その第一歩は記した。農協や商工会議所の青壮層にも地歩を広げつつある。下伊那も、地方議員を中心に支持層を広げている。
伊那谷を良くするということでは一郎氏も創平氏の思いを継いでやっているが、国の財政が厳しい中で、その方法や手法は変ってくるだろう。それが時代の流れだ。地方を尊重するために「三位一体改革」などを推進すべき。
一郎氏はまじめで腰が低く、誰にでも好かれる人。その個性を活かして、大政治家になって欲しい。