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南箕輪村議会12月定例会 開会
南箕輪村議会12月定例会が11月30日開会し、8議案が提出されました。
村議会12月定例会は13日と14日に一般質問、15日に委員長報告と採決が行われ閉会します。
なお、未支給が明らかとなった福祉医療費給付金の支払いに必要な費用750万円が盛り込まれた今年度一般会計補正予算案が提出され、即決されました。
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箕輪町議会12月定例会 開会
箕輪町議会12月定例会が1日開会し、「箕輪町こども・子育て応援条例」の制定に関する議案など18議案が提出されました。
箕輪町こども・子育て応援条例は、こども・子育てに関する基本理念を定め、町の責務や家庭・地域住民・学校などの役割を明確にするものです。
町では、地域全体で子どもを育てる気運を高めていこうと、子ども・子育て審議会から意見を聞き条例案を作成しました。
可決されれば来年4月1日から施行されます。
町によりますと、上伊那で子どもや子育てに関する理念条例はほかにないということです。
他に、2億4,600万円を追加する今年度一般会計補正予算案が提出されました。
主な事業のうち、障がい者の福祉サービス給付金に7,000万円、文化センターの新たな駐車場を松島保育園西側に整備する工事費に2,000万円、中学校の特別支援教室などへのエアコン設置・テニスコートの防球ネット張り替えに1,200万円などとなっています。
箕輪町議会12月定例会は、11日と12日に一般質問、18日に委員長報告と採決が行われます。
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南箕輪村 福祉医療費給付に誤り
南箕輪村の藤城栄文村長は、2015年から福祉医療費の給付額に誤りがあったとして、30日に謝罪しました。
30日は、役場で記者会見が開かれ、藤城村長が謝罪しました。
南箕輪村では、住民税非課税世帯の68歳以上を対象に福祉医療費の給付を行っています。
誤りがあったのは、70歳から74歳までを対象にした給付です。
本来は、自己負担額の2分の1を給付するところ、3分の1しか給付していませんでした。
村では、2015年の条例改正によるシステム変更の際、正しい値を設定していなかったことが原因だということです。
2015年4月から11月30日現在、対象者は338人で、1人あたり120円から13万円、総額740万円少なく給付していました。
8月の県の調査で、誤りが発覚したということです。
村では12月分から適正な額を給付し、不足分については今年度中に返金するとしています。
村では、システム変更を行う際は担当者や複数の職員で情報共有、確認をし、再発防止に努めるとしています。
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伊那市の特別職報酬「据え置きが適当」
伊那市の特別職報酬等審議会は特別職の給料と議員の報酬について据え置きが適当だと29日、白鳥孝市長に答申しました。
伊那市特別職報酬等審議会の唐木和世会長が伊那市役所を訪れ、白鳥市長に答申書を手渡しました。
給料と報酬についてはいずれも据え置きが適当としています。
現在、給料は市長が月額92万8,000円、副市長が76万8,000円、教育長が66万2,000円となっています。
市議会議員の報酬は、議長が月額46万7,000円、副議長が39万1,000円、議員が36万8,000円となっています。
審議会は答申理由として、市の財政状況や社会情勢を考慮し、据え置くことで意見が一致したとしています。
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箕輪町 未来委員会へ第5次振興計画進捗報告
箕輪町の第5次振興計画における、昨年度の事業実績などが町の第三者機関みのわ未来委員会に29日に報告されました。
29日は産業支援センターみのわで開かれた委員会では、第5次振興計画の主な事業の進捗の報告と昨年度の評価が行われました。
重点プロジェクト「みのわチャレンジ目標」では、昨年度の住民満足度は83.1%で2025年度目標の70%以上を大きく上回りました。
一方、人口規模は24,602人で前の年度より28人の減少、2025年度目標の24,800人より約200人下回りました。
他に基本計画の主な29事業の内部評価が報告され、順調・概ね順調は24事業、努力が必要は4事業、実績値なしは1事業でした。
白鳥政徳町長は「少子高齢化に向け人口規模を維持し、町の活力が失われないよう、町政を進めていきたい」と話していました。
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飯島町長選挙 新人の唐澤氏が現職との一騎打ちを制す
任期満了に伴う飯島町長選挙が19日に行われ、新人の唐澤隆さんが現職との一騎打ちを制し初当選を果たしました。
唐澤さんは、無所属新人の66歳です。
茨城大学農学部を卒業後、飯島町職員を経て2015年から1期4年間副町長を務めました。
今回の町長選には、唐澤さんの他、現職で2期目の下平洋一さん72歳が立候補し、一騎打ちとなりました。
結果は、唐澤さんが3,443票、下平さんが1,861票で、唐澤さんが初当選を果たしました。
任期は、11月30日からの4年間となっています。
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伊那市が建設工事請負契約の2件を解除
伊那市は10月に行われた一般競争入札の一部において、設計書の積算に誤りが判明したことから、建設工事請負契約の2件について契約を解除することを17日に発表しました。
請負契約を解除したのは、ともに10月19日の入札で落札された、商工観光部高遠商工観光課発注の千代田湖キャンプ場駐車場の造成工事と建設部管理課発注の伊那市西町の宅地整備工事の2件です。
伊那市によりますと、入札に参加した事業者から異議の申し立てがあり、千代田湖の駐車場造成工事の設計書を確認したところ製品単価に誤りがあることが判明したということです。
適正な設計額で入札が行われた場合、別の事業者が落札していたことから契約を解除するとしています。
この契約解除の影響を受け、西町の宅地整備工事も契約解除となったということです。
伊那市では改めて適切落札者と契約を締結するとともに、チェック体制の強化と今回の事案を共有し再発防止に努めるとしています。
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伊那市特別職の給料について白紙諮問
伊那市の白鳥孝市長は、市の特別職の給料などについて13日に審議会に諮問しました。
伊那市役所で特別職報酬等審議会が開かれ、白鳥市長が審議会の唐木和世会長に白紙諮問しました。
今年度の特別職の給料は市長が月額92万8,000円、副市長が76万8,000円、教育長が66万2,000円となっています。
市議会議員の報酬は、議長が月額46万7,000円、副議長が39万1,000円、議員が36万8,000円となっています。
審議会では29日に答申する予定です。
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村議会臨時会 ふるさと納税増額で歳入1億5千万円増
南箕輪村議会臨時会が13日に役場で開かれ、ふるさと納税の寄付額増加に伴い、歳入に1億5,000万円、歳出に返礼品などの業務委託料8,500万円などを追加する今年度一般会計補正予算案が可決されました。
この日は、村役場で臨時会が開かれました。
10月のふるさと納税の制度改正により、駆け込み需要が高まり、南箕輪村の8月と9月のふるさと納税寄付額が大幅に増加しました。
10月末までの寄付額は、およそ2億7,000万円と、去年の同じ月に比べ1.4倍となっています。
村では、今年度は、過去最高だった昨年度を超える寄付額になると見込んでいます。
それにより、歳入に1億5,000万円を増額し、歳出は、返礼品の経費が不足したため、業務委託料など8,500万円を追加するものです。
臨時会ではほかに、学校給食センターの建設工事について、材料費などの高騰や設計変更に伴う工事費の増額に5,600万円となっています。
この日提出された今年度一般会計補正予算案は、全会一致で可決されました。
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伊那新校 統合の仕方について2案を示す
伊那市の伊那北高校と伊那弥生ケ丘高校を再編統合する伊那新校(仮称)の再編実施計画懇話会が2日開かれ、統合の仕方について2つの案が示されました。
2日は、懇話会が伊那合同庁舎で開かれ、事務局が統合方法について2つの案を示しました。
1つ目は「年次統合」で、2校の募集を停止し、2028年度に開校の新校に新入生が入学し、2030年度に統合が完了するものです。
もう1つは「一斉統合」で、2028年度に伊那北と弥生の生徒が伊那新校に転校するものです。
出席者は、2つの案についてグループごと意見交換し「年次統合だと統合までの2年間弥生の校舎を利用する生徒が少なくなり、学校行事や教育活動に制限がでる恐れがある」「一斉統合だと、入学時と卒業時で校名が異なる生徒が出てしまう」などと話していました。
県内で統合した高校のうち、年次統合を選んだ高校が4校、一斉統合を選んだ高校が3校となっています。
統合方法については、今後も懇話会で意見を交わしていく方針です。 -
箕輪町議会臨時会 ゼロカーボン推進事業など補正予算案可決
箕輪町議会臨時会が6日役場で開かれ、ゼロカーボン推進事業などに、およそ6億9700万円を追加する一般会計補正予算案が可決されました。
箕輪町が進めるゼロカーボン推進事業のうち、太陽光発電で使用する庁舎蓄電池設置工事などの費用に3億737万円となっています。
庁舎などに事業者が発電設備を設置し、箕輪町が電気を買い取る計画です。
その設備の関連工事の請負費用となっています。
他に、町内の中学三年生を対象にしたインフルエンザワクチン接種費用におよそ86万などとなっています。
また、請負契約に関する議案では、省エネ化・脱炭素化推進を目的とした屋外体育施設照明設備LED化事業について、建設業者を箕輪町木下の浅川建設工業株式会社とし、契約金額を5412万円とする議案が全会一致で可決されました。
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宮下農林水産大臣 就任祝賀会
長野5区選出の宮下一郎衆議院議員の農林水産大臣就任を祝う祝賀会が3日に、伊那市高遠町の高遠さくらホテルで開かれました。
祝賀会は、上伊那地域の市町村長などでつくる実行委員会が開いたもので、およそ70人が出席しました。
祝賀会で宮下大臣は、「地域の元気が日本の元気に繋がる。上伊那のために汗をかいていきたい」と意気込みを語っていました。
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秋の叙勲 向山公人さんが受章
今年の秋の叙勲受章者が3日発表され、伊那ケーブルテレビ放送エリア内からは元長野県議会議員の向山公人さんが旭日小綬章を受章しました。
向山さんは伊那市西町の81歳です。
伊那市議会議員を経て1999年に県議選に初当選し県議を6期24年間務めました。
また2016年から1年間、県議会の議長となりました。
任期中、長野県南信工科短期大学校の誘致などに尽力し地方自治功労として旭日小綬章を受章しました。
向山さんは現在、上伊那産業振興会理事長や伊那ケーブルテレビジョン会長を務めています。
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南箕輪村自治会検討委員会 初会合
南箕輪村の区や組の加入率低下や区役員の負担などの課題について考える「持続可能な自治会検討委員会」の初会合が29日に村役場で開かれました。
委員会には区の推薦などで選ばれた10人の委員が出席し、区の課題をワークショップ形式で出し合いました。
南箕輪村の区への加入率はアパートを含め、2016年度が68.7%、今年度の5月1日時点で、64.2%と減少傾向にあります。
また、区の役員の負担が大きいなどの意見が住民から出ています。
村では、時代にあった区の在り方を検討して、10年後を見据えて地域を作っていこうと、委員会を立ち上げました。
ワークショップでは「資源ごみの立ち会いなどの行政協力業務が多いので、見直してはどうか。」
「回覧板のかわりにメールやSNSを活用して負担を軽減してみてはどうか。」
「加入してもらうには、区をもっと知ってもらうことが大事だと思う。」などの意見が出ていました。
藤城栄文村長は「委員会で出た意見を踏まえ、より暮らしやすい南箕輪村にしていきたい」と話していました。
委員の任期は2年で、行政や自治会などと連携を図り、今後の自治会の運営方針について検討していくということです。
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市議会臨時会 観光施設改修費など補正予算案可決
伊那市議会臨時会が31日市役所で開かれ、高遠さくらホテルとみはらしの湯の改修費など、約1億4,500万円を追加する今年度一般会計補正予算案が全会一致で可決されました。
主な事業として、高遠さくらホテルの空調設備やトイレの配管等の改修費に約4,700万円、みはらしの湯の空調設備の改修や照明のLED化の費用に約7,600万円となっています。
他に、資材高騰により増額となった伊那市駅前のトイレの建設工事費に約1,400万円となっています。
また31日は伊那市東春近の東原工業団地の土地取得に関する議案が提出され、全会一致で可決されました。
取得額は約1億円、面積は約3万3,000平方メートルで、来年度末までに造成を行う予定です。
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太陽光発電の箕輪町独自の条例化 必要なしと報告
太陽光発電の箕輪町独自の条例化を検討する、調査・研究特別委員会は、町独自の条例化の必要性はないとの検討結果を31日に白鳥政徳町長に報告しました。
この日は特別委員会の白鳥一利委員長が町役場を訪れ、白鳥政徳町長に調査結果を手渡しました。
箕輪町では独自の太陽光発電の条例化を進めていましたが、長野県が「太陽光発電事業の推進に関する条例案」を県議会9月定例会に提出しました。
そのことを踏まえ、特別委員会では町独自の条例を必要とするかを検討してきました。
調査・研究結果として、町内の現状を踏まえると県の条例により、町独自の条例は必要ないと判断しました。
白鳥町長は「この結果を踏まえ、次の段階に進みたい」と話していました。
町では、この結果を環境審議会に諮問して検討していきたいとしています。
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箕輪町保健補導員会が今年度で解散
箕輪町で地域の健康増進や予防活動をしている箕輪町保健補導員会は、今年度で解散します。
箕輪町保健補導員会は1989年4月に発足しました。
会員は常会で選出され、任期は2年です。
各種検診のとりまとめや研修会の開催、生活習慣病予防活動などを行っています。
町では常会加入率の低下による住民の負担軽減や新型コロナの影響で活動が縮小したことから、今年度での解散を決めたということです。
上伊那支部は昨年度に県の組織から脱退していて、伊那市や辰野町、飯島町でも制度が廃止されています。
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DXに向けたIoT人材育成講座
DX・デジタルトランスフォーメ―ションに向け、現状の課題やその解決策を学ぶ人材育成講座が、伊那市の産業と若者が息づく拠点施設alllaで5日に開かれました。
この日は、上伊那地域の事業所から11人が参加しました。
長野県ITコーディネーター協議会の普世芳孝理事長が講師を務め、グループごとにIoT導入の課題を出し合いました。
参加者は「社員の年齢層が高いため、最新技術の導入をためらってしまう」と話していました。
この日は架空の企業を題材に、課題の解決策を学びました。
DXは、デジタル技術を活用し、仕事やサービスを効率化していくことです。
この講座はDXに対応できる人材を育成しようと、伊那市と上伊那産業振興会が県の元気づくり支援金を活用し、開いているものです。
普世さんは「最新技術を導入することが目的ではありません。課題を含め現状を理解し、着実にデジタル化を進めてほしい」と話していました。
人材育成講座は、IoTツールの実習やデータ分析など、テーマ別に12月まで開かれる予定です。
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イーナちゃんグッズ製作 いなからプロジェクト
伊那市は、市民とともにイメージキャラクターのイーナちゃんグッズを製作し地域共生の社会づくりを目指す「いなからプロジェクト」を始めます。
25日開かれた伊那市の定例記者会見の中で白鳥孝市長が説明しました。
現在のイーナちゃんグッズは2012年にデザインされたものです。
伊那市では、環境に配慮したグッズにリニューアルするとともに、市民と一緒に製作することで地域への関心を高めてもらおうと「いなからプロジェクト」を行います。
第1弾として、イーナちゃんのイラストとともに障害者福祉施設の利用者の絵画作品をデザインした紙製のクリアファイルを製作します。
製作費の半額は企業からの協賛を募り、企業名も記載する予定です。
第2弾の製作も決まっていて、伊那弥生ケ丘高校1年生とエコバッグを作る計画です。
伊那市では「プロジェクトを通して、地域の魅力の再発見や地域共生社会の実現をめざしていきたい」としています。
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SMOUT移住アワード伊那市が3期連続1位
移住したい人と受け入れる地域をつなぐ仲介サイト、SMOUT移住アワード2023年度上半期の人気移住地域として伊那市が3期連続1位に選ばれました。
SMOUTはWEB制作などを手掛ける神奈川県の株式会社カヤックが運営する移住・関係人口促進のマッチングサービスです。
伊那市はこのサイトを活用してワーキングホリデーなど50のプロジェクトを発信しました。
伊那市のプロジェクトに対し「興味がある」を選んだユーザーは2,274件で、今年度上半期のサイト集計で1位となりました。
2位は鹿児島県和泊町で696件、3位は島根県海士町で683件でした。
なお、9月30日までの今年度の移住者数は38組97人で、過去最高となった去年の同じ時期と比べ2人多くなっています。
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箕輪町 定額「まちなかタクシー」運行開始
箕輪町は、町内に住む65歳以上などを対象に、自宅から目的地まで定額で移動することができる「まちなかタクシー」の運行を、2日から始めました。
2日は、役場で出発式が行われました。
まちなかタクシーは、町内での移動の際、目的地まで定額で利用できるものです。
式では、白鳥政徳町長がタクシーに乗り込み、役場を出発しました。
運行は、伊那タクシーみのわ営業所が、既存のタクシー5台で行います。
65歳以上の高齢者、妊婦などの移動困難者は500円で、免許返納者や障害者手帳を持っている人などは、半額の250円で利用できます。
事前登録制で、乗車の際は受付専用番号に電話してタクシーを呼びます。
こちらの81歳の女性は、松島の接骨院から上古田の自宅までの移動に利用しました。
乗車の際登録証を提示し、運転手は専用のタブレット端末でQRコードを読み込み出発します。
町内での移動時にのみ利用できるもので、目的地に着いたら定額料金を支払って降車するだけです。
運転手は、通常料金が表示されたメーターを撮影し、差額分を町に申請します。
町によりますと、9月末現在520人が登録していて、そのうち9割近くは割引対象者だということです。
町では、令和3年度に行った乗合のデマンド型タクシーの実証実験の結果、ドアツードアでの移動を希望する人が多かったことなどから、定額タクシーを運行することにしました。
今年度は、町負担分やシステムの導入費として、当初予算に1,300万円を計上しています。
町では、今年度の実績などを基に、来年度以降の運行に活かしたいとしています。 -
白鳥市長 8日からフィンランド視察へ
伊那市の白鳥孝市長は、8日から5泊8日の日程で林業分野で協力の覚書を締結している北欧フィンランドの北カルヤラ県を訪問します。
9月27日に市役所で定例会見が開かれ、白鳥市長が視察の日程などについて説明しました。
視察は8日から15日までの5泊8日日程で、白鳥市長や市の職員、教育委員、県の職員など14人が参加します。
協力の覚書を締結しているフィンランドの北カルヤラ県の木質バイオマス発電施設や現地の森林管理組合などを視察します。
また、世界的にも先進的なフィンランドの教育システムについて学ぶ為、小中学校や大学などを訪問するという事です。
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南アルプス食害対策協議会 シンポジウム開催
高山植物の保護を目的に活動する南アルプス食害対策協議会は啓発の一環としてシンポジウムを29日伊那市のinadani seesで開きました。
シンポジウムは静岡大学客員教授の増澤武弘さんが講師をつとめ南アルプスの高山植物について講演しました。
増澤さんは植物生態学や極限環境に生育する植物の研究を専門としています。
ケショウヤナギとドロノキはおよそ2万年前の氷河期に北極圏から北アルプスの上高地まで分布が広がったことがわかっています。
南アルプスにもドロノキがあり、なぜドロノキだけが南アルプスまで分布を広げることができたのか、これから解明していきたいということです。
高山植物を理解することでより保護活動に尽力してほしいと話しました。
南アルプス食害対策協議会は関係市町村や県、信州大学農学部などで構成していて高山植物の保護をおこなっています。
今回のシンポジウムには協議会関係者を中心におよそ50人が参加しました。 -
ぐるっと・市街地デジタルタクシー 現状を聞き取り
伊那市議会道路・戸草ダム問題等特別委員会が28日に市役所で開かれ、ぐるっとタクシーと市街地デジタルタクシーの現状について、事業者から聞き取りを行いました。
ぐるっとタクシーと市街地デジタルタクシーは、伊那市が65歳以上の高齢者を対象に行っている交通サービスで、1回の運賃は500円、免許返納者などは250円となっています。
この日は、委員10人が、市から委託を受けている3つの事業者から利用状況や課題についての話を聞きました。
委員からの問題点についての質問に対し、事業者は「1か月に40回以上乗車する人や、生活に必要な移動以外での利用が増えている。サービスの必要な人が利用できないケースもある。」と説明しました。
ほかに、ドライバー不足が課題となっていることから、免許取得の補助など、市の協力もほしいと話していました。
特別委員会の 原一馬委員長は「現状を理解し、本当に必要としている人が利用できるサービスにつなげたい」としています。
委員会では、きょうの内容を今後、市の担当部署と共有・協議するとしています。
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伊那市三峰川総合開発事業対策協議会
戸草ダム建設や美和ダム再開発事業について協議する伊那市三峰川総合開発事業対策協議会が伊那市役所で25日に開かれました。
協議会では、天竜川上流河川事務所と三峰川総合開発工事事務所が事業の説明を行いました。
天竜川上流河川事務所は、気候変動による河川整備の基本方針と整備計画の新たな見直しに向けた国の動向などの情報を共有しました。
三峰川総合開発工事事務所は、一時的に土砂をためておく、美和ダムのストックヤード施設の試験運用を行い、魚などへの影響はないことが報告されました。
会長の白鳥孝伊那市長は「大雨などの災害が各地で起きている。戸草ダムの建設を含めた総合的な治水対策につながるよう要望活動を強化していきたい」と話していました。
協議会にはおよそ20人が出席しました。
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森林整備の方向性を定める委員会が発足
箕輪町の今後50年間の森林整備の方向性を定める箕輪町森林ビジョン検討委員会が8月29日に発足しました。
この日は初会合が町役場で開かれました。
委員には信州大学農学部や上伊那森林組合、地元区長、一般公募など13人が委嘱されました。
委員長には信州大学農学部助教の三木敦朗さんが選ばれました。
森林ビジョン検討委員会は今後50年単位で森林をどのように整備し、町民や地域がかかわっていくかを定める箕輪町森林ビジョンを策定します。
第一回の今回は事前に行われた調査結果が報告されました。
町内の森林を災害リスクや木材生産に適しているかで色分けしたデータなどが発表されました。
委員からは「温暖化で松くい虫被害が拡大することが心配だ」「森林管理が長続きする仕組みを作ってほしい」などの意見が出されました。
委員会は来月現地視察を予定していて、来年3月の森林ビジョン策定を目指します。 -
宮下一郎農林水産大臣が地元入り 就任報告会
第2次岸田再改造内閣で初めての閣僚入りとなった長野5区選出の宮下一郎衆議院議員が24日に、農林水産大臣就任後初めて地元入りしました。
24日は、「農林水産大臣就任報告会」が、JA上伊那本所で開かれ、宮下大臣と昌子夫人に花束が贈られました。
宮下大臣は、集まった160人の後援会員らを前に、意気込みを語りました。
宮下大臣は23日に長野県入りし、中野市のきのこ農家を視察しました。
24日は、午前中に飯田市で、午後は伊那市で就任報告会を開きました。
宮下大臣は、24日中に東京に向かうということです。 -
東ティモール大使 伊那市を表敬訪問
東南アジアの国、東ティモール民主共和国の駐日大使が20日伊那市の白鳥孝市長を表敬訪問しました。
20日は、東ティモールのイリディオ・シメネス・ダ・コスタ大使ら4人が市役所を訪れました。
東ティモールと伊那市は、元東ティモール全権大使の北原巖男さんが伊那市出身だったことが縁となり交流をしています。
東京オリンピックでは、ホストタウンとなり選手団を受け入れました。
今回は、オリンピックでのお礼や、伊那市が行っている遠隔医療、ダム施設の見学などの為、訪問したという事です。
白鳥市長は伊那市が行っている遠隔医療について「世界で困っている国に広げていきたい。
伊那の技術を東ティモールでも活用してほしい」と話していました。
イリディオ大使は「東ティモールは乳幼児の死亡率が高い。病院に行くことをあきらめている人もいるので、活用したい技術だ」と話していました。
伊那市では、来月18日から21日に東ティモールのオリンピック選手など6人を招き市民とのスポーツ交流会を開く予定です。 -
箕輪町議会9月定例会 19議案可決し閉会
箕輪町議会9月定例会は、新たに追加された5議案を含む19議案すべてを原案通り可決し、19日に閉会しました。
追加された議案のうち、今年度一般会計に2千万円を追加する補正予算案には、物価高騰の影響を受ける農家や福祉事業所への支援事業が盛り込まれています。
農薬価格高騰緊急支援事業では、対象の農家に農薬購入費の20%を補助するものです。
今年4月から来年2月末までに、2万円以上の農薬を購入した町内の農業者が対象で、およそ500人を見込んでいます。
社会福祉施設等物価高騰応援金では、町内の福祉事業所に5万円を交付するもので、43事業所が対象となっています。
この日は、追加議案を含む19議案全てが原案通り可決されました。
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初入閣 宮下氏からコメント届く
午後4時過ぎ、宮下一郎さんから伊那ケーブルテレビにコメントが届きました。
宮下さんは「このたび農林水産大臣を拝命いたしました、衆議院議員の宮下一郎です。
いつもご支援頂いている皆様に心から感謝申し上げます。
今、農林水産業は大きな転換点を迎えています。人口減少を乗り越えて元気な農林水産業を実現させていかなければなりません。
食糧農業農村基本法の改正や食料安全保障の確保など多くの課題はありますが、皆様と力をあわせて、明るい未来を開くため頑張ってまいります。」と話していました。