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広域連合・周辺6区・伊那市 環境保全協定締結
上伊那広域連合は、伊那市富県に建設を予定している、新ごみ中間処理施設について周辺の6つの区や地元自治体の伊那市と環境保全協定を1日に締結しました。 1日は、伊那市役所で締結式が行われ、上伊那広域連合と周辺6区、伊那市との間で協定書が取り交わされました。 周辺6区は、施設から500メートル内に位置する桜井区、北新区、上山田区、上大島区、上原区、中県区です。 協定では施設稼働後の排ガスや騒音、振動、悪臭、30項目について自主基準値を設定し遵守(じゅんしゅ)していくとしています。 特に排ガスについては、自主基準値を上回った場合、施設を停止し適切な措置を行い、運転の再開には周辺地区と協議し決定するとしています。 煙突付近で測定するダイオキシン量の基準は、国の定める10分の1以下となる、1立方メートルあたり、0.1ナノグラム以下としています。 今回協定を締結した、広域連合と周辺6区、伊那市では、建設工事や車両の交通対策、施設の維持管理などに係る課題について、協議を行う運営協議会を設置しました。 環境保全協定の期間は、新ごみ中間処理施設が稼働してから30年間となっています。
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上伊那広域ごみ処理年間22億3千万円
上伊那広域の一般廃棄物処理に必要な経費は、年間約22億3千万円で、1トンあたり4万6千円程度かかっていることが報告されました。
これは、22日伊那市のいなっせで開かれた上伊那広域連合廃棄物政策審議会で報告されました。
審議会は、ごみの減量化・資源化について検討していて、その参考のため示されたものです。
それによると、回収から最終処分までの課程で、可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみをあわせた処理費用は、年間およそ22億3千万円です。
平均の処理単価は、1トンあたりおよそ4万6千円です。
種類別でみると、1トン当たりで、可燃ごみが3万6千円、不燃ごみが8万7千円、資源ごみが5万7千円です。
可燃ごみは、全体総量の66%を占め、処理経費では52%となっています。
そのうち、生ごみについては、業者に依頼し生ごみだけ別処理すると1トンあたり7万6千円から20万円ほどと経費が割高となることが分かりました。
生ごみの処理については、委員から、畜産農家と連携して、処理する案が示されていましたが、糞に生ごみを混ぜると、強烈な悪臭が発生するなどの問題もあり農家の負担も大きいため、実現は困難であるとの検討結果も報告されました。 -
アセス方法書 知事への報告まとめ
上伊那広域連合が計画している新しいごみ中間処理施設の環境影響評価の方法書の内容を審査する技術委員会が、17日県庁で開かれ、知事への報告内容のまとめを行いました。
17日県庁で開かれた、環境影響評価技術委員会は、長野県環境影響評価条例に基づいて設置されています。
有識者など14人で構成されていて、去年12月から始まり、17日、3回目の委員会が開かれました。
これまで、建設候補地となっている伊那市富県の天伯水源付近を視察するなどして、アセスの調査地点や範囲は適当か、調査項目に不足はないかなどについて審査してきました。
これまでの委員会で出された意見が方法書に反映されていて、絶滅危惧種の猛禽類の営巣の調査範囲を、200メートルから1キロにするなどの見直しが行われました。
17日の委員会では、「全項目をより具体的に表記してほしい」などの意見が出されました。
これらの意見をまとめた方法書の審査結果を亀山章(あきら)委員長が阿部知事に報告し、委員会の意見をもとに阿部知事が広域連合に対し3月中に意見を述べる予定です。
広域連合は、この意見をふまえ環境影響評価・アセスの方法を決定し、アセスを行います。
上伊那広域連合は、平成24年度末までに評価を終了し、結果を踏まえて、地元区から同意を得たい考えです。 -
上山田区がアセス先進地視察へ
新しいごみの中間処理施設の建設候補地の隣接区、伊那市高遠町上山田区の対策委員会は、18日に環境アセスメントの先進地を視察する。
上伊那広域連合の新しいごみの中間処理施設の建設候補地となっている伊那市富県の天伯水源付近の隣接区となっている上山田区は、現地に近いこともあり押出(おしだし)地区を中心に関心が高い地域。
視察するのは、上山田区対策委員会の委員14人で、長野広域連合が可燃ごみの中間処理施設建設に向けて現在進めているアセスの現地調査の現状などを聞く予定。
一行は、18日に、上伊那広域連合や伊那市の職員とともに長野市大豆島(まめじま)の現地を訪れる予定。
上伊那広域連合では、来年度から伊那市の新しいごみ中間処理施設の環境アセスに着手する計画。 -
焼却場建設反対三峰川連合が下水道処理施設 見学
新ごみ中間処理施設の建設候補地に反対する焼却場天伯河原建設反対三峰川連合が12日、下水処理施設などを見学した。
12日は、三峰川連合の委員を中心に13人が参加した。
見学会は、新ごみ中間処理施設で焼却が計画されている下水処理の汚泥などについて勉強しようと開かれた。
参加者は、伊那浄水管理センターの公共下水道の処理施設を見学し、職員の説明を受けていた。
代表の佐藤幹雄さんは、今回の見学を今後の勉強材料にしていきたいと話していた。 -
ごみ処理施設の処理量は1日139トン
上伊那地域の今後のごみ処理の目標値設定を進めてきた広域連合ごみ処理基本計画推進委員会は、新しいごみの中間処理施設での処理量を1日139トンとする検討結果を、5日小坂樫男広域連合長に報告した。
小沢陽一委員長らが伊那市役所を訪れ、小坂連合長に検討結果を報告した。
上伊那広域連合のごみ処理基本計画は、平成16年の見直しから5年が過ぎたこと、新しいごみの中間処理施設の規模にも関連があることから去年6月から見直し作業が進められてきた。
今回まとまった計画案は、家庭系ごみは23年度の推計値に対して5パーセント削減、事業系ごみは、25パーセント削減、家庭系ごみの資源化率を35パーセント向上させるとしている。
その目標が達成できた場合、新しいごみの中間処理施設が稼動する平成30年には、現状では、1日155トンのものが139トンとなる。
小沢委員長は、「紙ごみの資源化がこれからの大きな課題。新しい処理施設が稼動する前に更に減量化の可能性を探る必要がある」と小坂連合長に報告していた。
この見直し案は、小坂連合長が決定したのちに、2月の広域連合議会で報告されることになっている。 -
手良住民がアセス実施要望
伊那市手良の住民有志は、上伊那広域連合が計画している新しいごみ中間処理施設の環境影響評価、アセスメントの区域に手良も対象としてもらいたいとの要望書を広域連合に提出した。
要望書は住民有志、手良の環境を考える会が提出したもの。
考える会では来年、区の役員が決まってから区とも連携して、要望していきたいとしている。
広域連合では今はアセスの方法書の素案作成に着手する段階。素案ができた時点で住民の意見を聞き要望は検討材料としていきたい。とコメントしている。 -
新ごみ処理施設アセス同意 桜井区が報告
上伊那広域連合が計画している新しいごみ中間処理施設の建設候補地となっている伊那市富県桜井区は15日、小坂樫男市長に対し環境アセスメント実施に同意することを報告した。
富県桜井区の鹿野博愛区長らが市役所を訪れ、12日に臨時代議員会で開票した結果などを報告し、小坂市長にアセス実施の同意を伝えた。
鹿野区長は、「施設の安全性など環境整備をお願いしたい」と上伊那広域連合に対し要望した。
これに対し小坂市長は「地元の要望を聞きながらアセスを実施していきたい」と話していた。
地元北新区と桜井区がアセス実施に同意したことから上伊那広域連合では今後、準備作業を進め、来年の初めには具体的なスケジュールについて地元に示していきたい竏窒ニしている。
また隣接区などに対してもスケジュールなどを報告していく竏窒ニしている。 -
新ごみ処理施設
桜井区4分の3がアセス合意賛成上伊那広域連合の新しいごみ処理施設の建設候補地の地元伊那市富県の桜井区が12日、環境アセスメントの実施に合意した。
もう一つの地元富県北新区は、すでにアセスに合意していることから、来年4月頃には環境アセスメントが行われる見込みとなった。
桜井区では、環境アセスメント実施の賛否を決めるため、区内の85戸全戸に、1戸1票を投じてもらった。
12日夜、臨時代議員会で開票した結果、賛成60票、反対24票、白票1票となり、賛成票が多数を占めたため、桜井区としても、アセスの実施に合意することを決めた。
桜井区では15日、この結果を広域連合長でもある小坂樫男伊那市長に報告する。
地元両区の合意を得られたため、上伊那広域連合では来年4月頃、アセスに着手する予定。
アセスにかかる期間はおよそ3年、結果がまとまるのは平成24年頃となる。
アセスメントの結果が出次第、北新区、桜井区に説明し、改めて施設の建設に対する合意を得たい竏窒ニしている。 -
新ごみ処理施設
桜井区は区民投票でアセス判断上伊那広域連合が計画する新しいごみ処理施設の建設候補地の地元区、伊那市富県の桜井区は、市が求める環境アセスメントの実施について、区内86戸それぞれに賛否を問い、その結果で判断することを決めた。
これは、27日夜開かれた桜井区の代議員会で決定した。
代議員会は非公開で行われ、区内4常会の代表24人が出席した。
環境アセスメントの実施に合意するかについては、代議員会で決定する案などもあったが、区民の総意として判断したいとの考えから、桜井区の全戸86戸に賛否を問い、判断することを決めた。
方法は、賛否を問う用紙を各戸に配り1票を投じてもらう。
その集計結果で、アセスの実施に合意するかを判断する。
用紙は12月5日、4常会を通じて配布する。
12月中旬には結果を集計し、市と広域連合に回答する予定。
また新ごみ中間処理施設桜井区対策委員会は27日夜、「役割を果たした」として解散した。 -
新ごみ施設 北新区がアセス受入に同意
新しいごみの中間処理施設建設に関わる環境影響評価アセスメントについて、地元区の一つ、富県の北新区は26日夜、調査を受け入れるとの決定をした。
新しいごみの中間処理施設の建設候補地となっている富県天伯水源付近は、富県の北新区と桜井区が地元区。
この日は、北新区で代議員会が開かれ、賛成多数でアセス受入が決議された。
北新区の倉澤松男区長は27日、伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長に区としてアセスの受入を決定したことを報告した。
新しいごみの中間処理施設の検討は、平成14年ごろから本格的に始まった。
広域連合では、伊那市に用地選定をゆだね、19年6月には、各種団体で組織する用地選定委員会が検討を始めた。
1年をかけて検討を重ね、最終的に投票で候補地を富県の天伯水源付近に決定。昨年6月に市長に答申した。
以降、伊那市や広域連合の理事者が出席して北新で8回、桜井で5回、隣接地区や周辺地区で8回。それ以外の説明会は隣接・周辺地区も含め15回に上った。
そんな中で焦点になってきたのが、環境影響評価・アセス。ごみ中間処理施設を建設する場合、必ず実施するよう県の条例で義務づけられている。
伊那市は、施設建設に向け、まずアセスについての結論を11月末までに各区に求めていた。
これを受け、26日夜開かれた代議員会で、5つある常会の常会長ら16人中13人が出席し、アセス受入合意が採決されたという。
伊那市では、桜井区の返答を待ち、環境影響評価の具体的な方法を区に示していきたい考えだ。
27日開かれた上伊那広域連合議会で、広域連合長の立場でも小坂市長は、北新区のアセス実施受入を報告した。
北新区のアセス受入により、新しいごみ中間処理施設は、建設に向けて大きく前進した。
桜井区の合意が得られた場合、アセス開始時期は、来年4月頃とみられている。
準備から調査、まとめまで含めると3年を要するという。
小坂市長は、「アセスの結果を受け、事業実施に問題がないことを確認したのちあらためて建設の同意をお願いし手順を踏んで進めていきたい」と話している。 -
「アセス実施同意11月厳しい」
小坂市長考え示す伊那市の小坂樫男市長は、16日開かれた記者会見で、新ごみ中間処理施設の建設候補地となっている地元区から11月中に環境影響評価アセスメント実施の同意を得ることは厳しい竏窒ニの認識を示した。
市は建設候補地となっている、伊那市富県天伯水源付近の桜井区と北新区に対し、11月中を目途にアセス実施に対する同意を得たいとしていた。
しかし両区とも、協議は進められているものの、住民の合意までには至らないとして、11月中の同意を得ることは厳しいとの認識を示した。
またアセス実施の同意については12月中に得たいとしている。
また小坂市長は記者会見で建設候補地の隣接区となっている上山田から早期にアセスを実施するよう申し入れがあったことを明らかにした。
小坂市長は「隣接区ということでアセス実施の同意は求めていないが、申し入れがあったことについては非常にありがたい」と話している。
また来春予定されている市長選挙の去就については明言を避けた。 -
上伊那広域の焼却場を考える会
住民学習会開催上伊那広域のごみ焼却場を考える会は24日夜、富県ふるさと館で住民学習会を開いた。
考える会は、施設建設の候補地に富県天伯水源地付近が選ばれて以来、候補地は施設の適地でないとの立場で1年半にわたり学習会などを開催してきた。
この日は、各地区の動向や活動を確認し連携することで今後の活動に活かしたい竏窒ニ会が開かれた。
富県地区、高遠町地区の住民からは、個人的には反対でも公然と反対する人は少ないことや、施設の建設は既に決まったことと捉えている住民も多いことなどが報告された。
また、候補地である富県の北新区では、26日に開かれる区の代議員会でアセスの合意について決める動きがあるとして、非常に緊迫した状況だ竏窒ニ報告した。
また同じく候補地の桜井区でも、27日に代議員会が予定されている竏窒ニしている。
考える会では、大気・気象条件を除外したままの用地選定を最も問題点とすること、運動を大きくするために市民に問題点を分かりやすく伝える努力をする必要があることが確認された。 -
ごみ焼却場 施設見学
伊那市美篶の地区住民は23日、伊那市美原にあるごみ焼却施設「伊那中央清掃センター」を視察した。
地区住民約30人が参加し、施設の規模や稼働状況の説明を聞いたほか、搬入から焼却までの流れを視察した。
美篶地区では、新ごみ中間処理施設に関する委員会を組織し、ごみ処理施設の理解と知識を深めていこうと、これまでに先進地視察などを行ってきた。
質疑応答では、ダイオキシン濃度の測定回数や時期、費用などについて質問が出されていた。
また、一部の参加者からは、事前に新ごみ処理施設に関する質問状を委員会や広域連合に提出したものの、開封されないまま返されたことに対し、対応を批判する場面もあった。
委員長の赤羽要さんは「今後の事については未定。アセス実施段階に進んだら、周辺地区として、広域連合や市に調査内容の要望をしていきたい」と話していた。 -
焼却場天伯河原建設反対連合
建設の白紙撤回求める上伊那広域連合が伊那市富県の天伯水源地付近を候補地として進めている、新しいごみ中間処理施設の建設に反対する住民組織が、広域連合長である伊那市長に対して建設の白紙撤回を求める書面を送ったことを明らかにした。
焼却場天伯河原建設反対三峰川連合の佐藤幹雄代表らが12日、伊那市役所で記者会見を開いた。
三峰川連合は、広域連合長である小坂樫男市長に、11日付で要請書を郵送したという。
要請書では、排ガスの影響についての評価が行われないまま候補地が選定されたことなどに問題があるとして、天伯水源地付近での計画の白紙撤回などを求めている。
三峰川連合によると、11月6日に、市長と面談して要請を行いたいと申し入れたが調整がつかず、10日に書面を出すための手続きを申し入れたところ、伊那市が書面を受け取れないとしたため、要請書を郵送したという。
三峰川連合では、「反対の立場の意見でも、まずは、意見を受け止めるべきだ」と話している。
これに対し、担当課の伊那市生活環境課では、「現段階では、環境アセスメントの合意についてお願いしている段階で、建設の是非の段階に至っていない。建設反対の意見を頂いても答えられない」と話している。 -
美篶地区新ごみ処理施設に関する委員会
アセス合意を見守り今後を検討伊那市美篶地区の新ごみ処理施設に関する委員会が27日夜、開かれ、上伊那広域連合が計画する新しいごみ処理施設について、建設候補地の地元区の動向を見守りながら、美篶地区の今後の対応を検討していくことを決めた。
区長や各種団体の関係者などが集まり、上伊那広域連合から進捗状況について説明を受けた。
広域連合は、現在建設候補地の地元、富県桜井区、北新区に対し、11月末までに環境アセスメントの実施について回答してもらうよう依頼していることを説明した。
参加者からの「地元区ではどのように話し合いが進んでいるか」という質問に対しては、「内部検討の段階。どういう状況か分からない」と答えた。
美篶地区としては、地元区がアセス実施をどう判断するかを見守りつつ今後の対応を検討していきたい竏窒ニしている。
また、現在の建設候補地に施設を建設することに反対していた住民有志の会「美篶ごみ問題連絡会」が、委員会から9月末に脱退した報告もあり、赤羽要委員長は、「脱退してほしくないという思いは伝えたが、一方的な脱退となった。美篶全体の意見をまとめきれなかったのは大変残念なこと」と話した。 -
新しいごみ中間処理施設建設反対組織 結成
新しいごみ中間処理施設の建設候補地を、伊那市富県の天伯水源付近とする計画に反対する住民組織が25日、結成された。
この日は、約20人が伊那市民会館に集まった。
これまで各地区で反対活動をしてきた団体や個人が連携していこうと、今回新たに焼却場天伯河原建設反対三峰川連合を発足させた。
連合は候補地選定の過程など不透明な点が多いとして、計画の白紙撤回を求めていくとしている。
この日の集会では意見交換が行われた。
建設候補地の地元が11月末日を目途に環境アセスメントの実施に関する回答を求められていることについて、参加者からは「地元だけでなく近隣地域でもアセスの同意を得るべき」といった意見が出された。
連合では近日中に役員の選出を行い、今後会員を募っていくという。 -
新ごみ中間処理施設建設
広域連合が地元区に11月末目途アセス同意依頼上伊那広域連合は新しいごみ中間処理施設建設候補地の地元区となっている桜井区と北新区の区長に対し、アセスメント、環境影響評価の実施同意について、11月末日を目途に回答してもらえるよう依頼していたことが21日、分かった。
21日伊那市役所で開かれた記者会見で、明らかになった。
アセス実施の依頼について広域連合では、事業計画および候補地の最終的な判断材料になるとして、地元区の同意を得て実施したい竏窒ニしている。
また11月末日を目途とすることについては、「12月初旬に役員改選で次の区長が決まるため」としている。
これについて桜井区の鹿野博愛区長は、「そろそろ結論を出す時期だとは思う。今までの経過を区民に報告して、区として回答していきたい」。
北新区の倉澤松男区長は「意向に沿えれば良いが独断で決めるわけにはいかない。住民に諮ったうえで決めたい」とそれぞれコメントしている。
また11月末日を目途に回答できるかどうかは両区長とも「今のところ未定」としている。
広域連合では意向調査の結果、地元区のうち北新区の中の2つの常会で施設についての理解が進んでいないとして、近く説明会を開くことにしている。 -
新型インフルエンザ対策
公共の宿が勉強会新型インフルエンザなどの感染防止対策を学ぼうと、上伊那にある公共の宿の勉強会が30日、南箕輪村の研修センターで開かれた。
勉強会には上伊那の公共の宿など12施設から従業員約40人が参加した。
伊那保健福祉事務所食品生活衛生課の中村安満課長が新型インフルエンザなどへの感染防止対策について話した。
施設内の対応として、ウイルス除去のため掃除や消毒をすることなどを挙げていた。
中村課長は、「新型インフルエンザの感染は10月にピークを迎えると言われています。宿泊施設での感染拡大を防ぐために、感染防止対策のマニュアルをしっかり作ってください」と話していた。
勉強会に参加した施設長の一人は、「感染者が出た場合に適切な処置ができるように対応したい」と話していた。 -
「環境アセス年内に同意得たい」
小坂市長考え示す伊那市の小坂樫男市長は、10日開かれた市議会一般質問で新ごみ中間処理施設建設による環境への影響を評価する環境アセスメントについて、地元区である伊那市富県の北新区と桜井区から、年内に同意を得たいとの考えを示した。
また同意が得られた段階で、地元区、隣接区、関係地区でアセスの手続きに入ることを報告し、アセス着手後、方法書の素案が出来た時点で住民の意見、要望を聞き、それらを方法書に生かしていきたい竏窒ニしている。
小坂市長はほかに、施設建設に伴う地域振興策について、「いろいろ考えているが地元の要望、同意がないうちに出せない」とした。
小坂市長は今後、地元区、隣接区、関係地区に対し、懇切丁寧に説明し信頼関係を大事にしながら話を進めていきたい竏窒ニしている。 -
環境アセス学習会
新しいごみ処理施設の建設に必要な環境アセスメントについて学ぶ学習会が8日、伊那市高遠町の上山田区で開かれた。
学習会は、上伊那広域連合が計画している新しいごみ処理施設の建設候補地に隣接する上山田区の対策委員会が開いた。
地区住民およそ60人が集まり、日本環境衛生センターの池本久利技師からアセスの手順や評価方法について説明を受けた。
池本さんは、環境アセスとは、大規模な事業を行う時、それが周辺に与える影響をあらかじめ調査し、環境に配慮した事業にしていくためのものであることを話し、「事業の実施を規制したり、許認可を与えるものではない」と説明した。
参加者からの「アセスの結果、事業が中止になったことはあるのか」という質問に対しては「これまでに関わった事業では、そういった事例はない。ただ、貴重な自然がどうしても壊されてしまう場合などは、中止もあり得るかと思う」と話した。
対策委員会では、環境アセスの実施については上山田区の合意を得てから行ってほしいとする要望を市に提出していて、今後については、協議していく予定。 -
複数の地点でのアセス想定にない
伊那市の小坂樫男市長は、環境アセスについて施設建設候補地以外の複数の地点で実施することは想定していないとの考えを示した。
9日開かれた一般質問で議員の質問に答えたもの。
議員からは用地選定委員会は環境への影響が大きい排ガスの飛散や大気の流れについて調査項目から外していたとして、候補地としての得点が上位だった複数の候補地でアセスを実施する考えはあるかとただした。
これに対し小坂市長は「県の条例に基づいてアセスを行う。候補地を決め施設規模を想定して実施する。」として複数の地点について実施することは想定していないと述べた。 -
北新区環境アセス学習会
上伊那広域連合が計画している新ごみ中間処理施設の環境アセスメントについての学習会が6日夜、伊那市新山の北新公民館で開かれた。
学習会は、施設の建設候補地となっている北新区の住民が、環境アセスについて理解を深めようと開いたもので、住民約30人が集まった。
講師を務めたのは、環境問題について、調査研究を行っている財団法人日本環境衛生センターの池本久利さん。
池本さんは、環境アセスについて、ごみ処理施設建設など大規模な開発事業を実施する際、事業者自ら、事業が環境に与える影響を予測、評価することで可能な限り影響を緩和することを促す制度だと説明した。
学習会では、住民から「これまでアセスにより、環境への影響が大きいため事業が中止になった例はあるのか。」という質問が出された。
これに対し、日本環境衛生センターは「アセスの結果は良かったが地元の反対で取りやめになった例はある」と答えていた。
環境アセスについては地元の同意を得てから実施することになっていて、北新区では、しっかりした判断をするため、さらにアセスについて学習していくとしている。 -
美篶地区で新ごみ処理施設の学習会
伊那市の美篶地区で8日夜、新しいごみ処理施設について学ぶ学習会が開かれた。
区長などでつくる美篶地区の委員会が開き、約60人が集まった。
美篶地区は、上伊那広域連合が計画する新しいごみ処理場の建設候補地に隣接している。
排ガスのことなどを心配する住民の声があったため、すでに新しいごみ処理場を導入している他地区の関係者から実情を学ぼうと企画した。
東京23区の家庭ごみを処理する葛飾清掃工場から、副工場長の丸嶋忠晴さんを迎えた。
葛飾清掃工場は最新型のごみ処理場を平成18年に導入した。
丸嶋さんは、新しいごみ処理施設では850度以上の高温でごみを燃やし、安定的にごみを処理していることや、ごみを燃やした後に出る焼却灰などは1200度以上の高温で溶かし無害化していることなどを説明した。
参加者からは「有害物質がほとんどゼロに近い数値。これは施設が優れているからなのか」、「現在は有害物質は出ていないが、これから先も大丈夫と言えるか」などといった質問が出された。
丸嶋さんは「有害物質がほとんど出ないのは、全国でもトップレベルの処理施設を導入したおかげ。将来のことを言うのは難しいが、厳密な管理のもと運営している。私は大丈夫だと考えている」と話していた。 -
ゴミ施設で市長が見解
伊那市の小坂樫男伊那市長は24日、新ごみ中間処理施設の地元区のアセス実施について、「住民の理解が深まってきた」としたうえで、「できるだけ早い時期に同意してもらいたい」との考えを、この日開いた定例記者会見で示した。
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北新区7月に豊川の清掃工場視察
上伊那の新しいごみ処理施設の建設候補地となっている伊那市富県北新区の住民が、愛知県豊川市で導入している新型のごみ処理施設を7月に視察する。
現地では、周辺住民から聞き取り調査も行う予定で、住民の生の声を聞きたい竏窒ニしている。
7日夜開いた地元住民と伊那市、広域連合との懇談の中で提案され、正式決定した。
北新区では、ごみ処理施設への理解を深めるため、先進地の視察を希望していた。
それを受け上伊那広域連合は、すでに新しいごみ処理場が稼動している近県の市町村をリストアップし、北新区に提案した。
北新区は、その中でも今回の建設候補地と同じように山すそにあり、一日のごみの処理量が広域連合が計画している施設に最も近い施設を視察場所に選んだ。
視察地は、愛知県豊川市の豊川宝飯衛生組合の清掃工場。現在、2基のごみ処理施設が稼動しているが、主に平成15年に建設した新しい施設を視察する。
1日に処理するごみの量は130トンで、ごみの処理方法は、コークス燃料を使ってごみを高温で燃やす「コークスガス化溶融方式」。
また当日は、ごみ処理の余熱を利用した周辺施設の見学も行う。
北新区では、先進地視察の後、環境アセスについての勉強会を進める予定。 -
上伊那ごみシンポジウム
新しいごみ中間処理施設の建設を計画している上伊那広域連合は31日、ごみ処理施設の安全性を健康面から考え、理解してもらおうとごみシンポジウムを開いた。
ごみ処理施設の安全対策・環境対策については、日本環境衛生センターの秋月祐司さんが講演。
「焼却施設で各種対策措置をとることで、ゼロにはならないがダイオキシン類の削減が図れる。ダイオキシン類の摂取の大部分は食物からで、大気中濃度増加の影響はほとんどない」と語った。
また、パネルディスカッションでは、信州大学医学部の野見山哲生教授が「関心を持ち続けることが大切」
と話したほか、用地選定委員会委員長を務めた伊藤精晤信州大学名誉教授は、「施設のマイナス面を話し合いでプラスに転じさせて欲しい」と語った。
また、伊那商工会議所女性会の小林旬子会長は、「今後、施設を受け入れた住民に感謝の気持ちを持たないといけない」と述べた。
コーディネーターをつとめた上伊那広域連合ごみ処理基本計画推進委員会の小澤陽一委員長は、「お互いの理解と信頼を得るためには勉強を重ね正しい情報を入手して理解を深めることが大切」とまとめた。
この日のシンポジウムには約280人の市民が訪れた。 -
ごみ処理施設 健康問題を医学的に考えるシンポ開催へ
上伊那広域連合は新ごみ中間処理施設について住民が健康問題に不安を感じているとして、この問題について医学的な面から考えようとシンポジウムを計画している。
これは26日夜、伊那市の桜井研修センターで開いた懇談会で報告された。
懇談会には住民約50人が出席し、市や広域連合との質疑応答が行われた。
住民から、「愛知県のごみ焼却場の近くの住民はガンで亡くなった人が多いと聞いた」との問いに対し、市は、「該当する施設を運営する自治体、また地元協議会からの調査の結果、そのような事実は無かった。もし事実ならデータで示してもらいたい」と答えていた。
また広域連合は、住民が不安を感じている健康問題について、医学的な面から考えようと、5月31日に専門家を交えたシンポジウムを計画していることを報告した。
桜井区では、今回の懇談会で施設に関する勉強会は一つの区切りがついたとして、今後は市が同意を得たいとしている環境アセスメントを実施するための賛否をどのように決めるかを検討することにしている。 -
美篶上原区でごみ処理施設についての学習会
新しいごみ処理施設の建設候補地、伊那市富県の桜井天伯付近に隣接する、美篶上原区で24日夜、新しいごみ処理施設について学ぶ学習会があった。約50人が集まり、上伊那広域連合や伊那市の職員から、ごみ処理施設の現状や、環境アセスメントについて、説明を受けた。
学習会は今回初めて上原区が企画したもの。隣接区という立場から、区民の中には不安の声もあるため、知識を学び、正しい判断してもらおうと考えた。
学習会では、上伊那広域連合の職員が「新しい施設から出る排ガス中のダイオキシンは、通常の空気に含まれているダイオキシンより少ない」などと説明。
住民からは、環境アセスメントについて「アセスで影響が避けられないという結果が出れば、計画の見直しもあるのか」といった質問が出た。
これに対し、広域連合は「アセスの結果、どうしても影響が出てしまうということになれば、事業計画そのものを見直す」と、説明した。
上原区では、住民の要望があれば今後もこうした学習会を開くほか、区民に対し、先進地視察への参加を、呼び掛けていく。 -
美篶ごみ委員会が建設候補地など視察
新しいごみ処理施設の建設候補地に隣接する伊那市美篶の住民は24日、候補地となっている桜井天伯付近などを視察した。
視察したのは、美篶地区の区長などでつくる新ごみ処理施設に関する委員会のメンバー約30人。
今回の視察は、施設建設に対し理解を深めることを目的に開いた。
市の職員から説明を受けながら、建設候補地となっている富県の桜井天伯付近の用地と、現在稼働している美原区の伊那中央清掃センターを視察した。
現在伊那市では、桜井天伯付近の農地約8万7900ヘクタールを候補地としている。
市の担当者は、「実際の施設建設に必要な面積は、この3分の1弱ほど。現状ではどの位置に建設するかまでは決まっていない」と説明した。
また面積が広いため、必要があれば環境アセスの観測点を用地内の2箇所に設定し、風向きの違いなどを調査する考えを示した。
参加者からは、三峰川が候補地のすぐ隣りにあることから、「堤防が低いが、これで災害に対応できるのか」といった意見が出た。
これに対し市は、「実際に建設することになれば、護岸よりもかさ上げして建設することも考えている」と話した。
伊那中央清掃センターでは、搬入されているごみの状況と、実際にどのような処理が行われているかを見学した。
委員会では今後、地区住民に参加を募り、先進地視察を行う予定。