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伊那北で高校改革プランについて考える高校生集会開催
統廃合の対象校に名前が挙がった高校だけでなく、全県の人に高校改革問題を考えてほしい窶狽ニ伊那北の高校生徒らは10月22日、県教育委員会と高校生が直接話し合う「高校改革プランについて考える高校生集会」を伊那市の同校同窓会館で開く。上伊那だけでなく、全県の高校生に参加を呼びかけ、県全体での議論につなげたいと考えている。
きっかけとなったのは6月にあった文化祭「ペン祭」の田中知事との討論会。生徒から「高校改革プランについて、高校生の声を聞く場を設置してほしい」と投げかけたところ、知事も「高校生が自ら動くべき。そのような形でなら賛同する」としたため、同校の滝澤文那さん(17)が実行委員長となって準備を進めてきた。
高校生が主体的にやってみる時代なのでは窶狽ニ実感したという滝澤さん。「会は反対するためでなく、純粋に高校生の声を聞いてもらうためのもの。今後もこうした取り組みは継続的にしていきたいし、高校生間のネットワークづくりにもつなげたい」と話す。
既に上伊那の高校には生徒会交流会を通して呼びかけを始めているほか、県内他地域から参加を希望する高校もあるという。
今後は、ポスターと案内状を県内の県立高校88校すべてに送付し、参加を呼びかけていく。
問い合わせは伊那北高校生徒会(TEL72・2221)へ。 -
荒廃農地復活の試み評価
昨年、荒廃農地をよみがえらせる試みを始めた高遠町藤沢荒町のボランティアグループ「あすなろ会」(秋山靖樹会長、23人)が、県農業会議と県農業経営基盤強化推進委員会から農地復活の功績がたたえられ、「県農業協同組合中央会会長賞」を受賞した。20日、町役場で伝達式があった。
あすなろ会は、「牛で農地をよみがえらそう!実証事業」を活用して、原野化した農地に、牛の放牧に必要な電気牧柵や追い込み柵を設置。農業従業者の老齢化などに伴う復活策として、畜産農家から借り受けた牛を放牧して雑草を食い尽くしてもらい、農地をよみがえらせ、現在も遊休農地の維持管理に努めている。
さらに、今年は昨年復活した遊休農地約80アールにそばを栽培し、10月に収穫する予定で、地元住民を交えてそば打ちをし、新そばをふるまう計画をたてている。
伊東義人町長は「これからも良い農地を復活してもらい、新しい特産品を産出をしていってもらいたい」と激励した。
秋山さんは「表彰してもらいありがたい。昨年の経験を生かして、これからも農地の復活に力を入れていきたい」と喜んだ。 -
アスベスト3公共施設で使用の可能性
高遠町は、町議会9月定例会一般質問で、町内におけるアスベストの実態に対する前林賢一議員の質問に、公共施設3カ所で「アスベストが使用されている可能性がある」と報告した。
町が8月に、図面を用いて現地調査した47施設のうち、高遠小学校(82年)町立歴史博物館(82年)町消防署(78年)で確認。小学校は管理棟1階の物置2部屋で、天井と壁に露出しているが、「鍵もかかってて普段人の出入りはない」。歴史博物館は2階、消防署は車庫のいずれも天井裏で、天井板で囲い込みのため、飛散の恐れはない。
また、町給食センターの調理器具にも使用されていたことを確認したことを明らかにした。金属製の釜の断熱材として使われた揚げ物用の器具で、「密閉されているため、食べ物への混入の恐れはないが、身体の安全性を考慮し、念のために器具を交換する」とした。
町は施設3カ所で空気中の濃度測定や成分調査などをする予定。調査費用56万7千円を盛り込んだ一般会計補正予算案を開会中の定例会に提出する。 -
箕輪町議会9月定例会閉会
箕輪町議会9月定例会は20日、04年度町一般会計など決算7件を認定、05年度一般会計など補正予算案7件、中学生海外研修やまと基金条例制定など条例案6件を可決、箕輪町区域の伊那市道路線認定を承諾し閉会した。
05年度一般会計補正予算は、歳入歳出に各4億5806万8千円を追加。協働による廃食用油リサイクル推進事業と町自衛隊協力会10周年記念事業補助金に反対討論があり、賛成多数で可決した。
社会福祉常任委員長は、廃食用油リサイクル推進事業について、「行革や協働の観点から反対」「廃食用油を回収、共同作業の家の仕事とし、環境問題に取り組む素晴らしい仕事。今後十分に互いに話し合って進めるべき」などの委員の意見、NPOとの話し合いが少なかったことについて町長から「申し訳なく、反省している」との説明があったことなどを報告した。
討論は反対1人、賛成2人、消極的賛成1人だった。
町自衛隊協力会10周年記念事業の補助金は、「これから日本を左右する国の軍事的問題があるので10万円を出す必要はない」とする反対討論があった。
「青年の政治参加をひろげる18歳選挙権の早期実現を求める意見書の採択に関する請願」は不採択。「日本国憲法第9条の堅持を求める意見書」の決議を求める請願書、「高校に30人規模学級を導入し、高校再編整備計画を立案し直すことを求める意見書」採択を求める陳情書は閉会中の継続審査とした。
憲法9条に関連する請願の継続審査については、「理由説明を」とする議員動議により、総務文教常任委員長が中間報告をした。
委員会内の意見は▽郵政民営化に意見書を出しながら承知の通り。意見書の重みがほしい。平和憲法の根幹のため今後9条はさらに大事。時間をかけて審査したい▽9条がありながら実際は海外派兵している。もっと条文を分かりやすくするため時間がほしい▽9条を拡大解釈し法整備が必要。継続して見極めたい▽9条を守りたい-の4点。 -
セネガルのアマドゥさん「住民参加の取り組み」研修で来駒
アフリカ・セルガル共和国から、JICAカウンターパート研修で来日しているアマドゥ・サルさん(40)は21日、駒ケ根市に訪れ、中原市長を表敬訪問した。
農業・牧畜・水利省タンバクンダ維持管理センター所長のアマドゥさんは5日来日、東京や静岡県の三島で研修を受けた後、16日来駒、駒ケ根青年海外協力隊訓練所を視察、ふるさとの丘を視察し、「住民参加型行政事業手法の実践例」を学ぶ。
中原市長は、協力隊訓練所から巣だった隊員がセネガルで活躍していることや、太鼓のドゥドゥニジャールさんが指導したアフリカ太鼓が駒ケ根の地に根付いていることなどを挙げ「セネガルの平和と繁栄、日本との友好関係が深まるように」と親しみを込めて歓迎あいさつ。
アマドゥさんは「地域ならではの農業、住民がアイデアを持ち寄り、創意工夫している姿に感動した。いかに住民参加を促し、飲料水を管理していくか学び、地域の底上げにつなげたい」と期待を込めた。
タンバクンダ地区には70の深井戸があり、それぞれ管理委員会が運営しているが、日本の援助が入っている12委員会は独立採算できているが、他は飲料水の重要性の認識が低く、課題が多い。アマドゥさんは「課題解決とフォローアップに向け、行政のプログラムに、いかに住民を巻きこんでいくかを研修したい」と意欲を見せていた。 -
コンバインの下敷きで死亡
17日午後4時50分ごろ、飯島町日曽利の水田で乗用コンバインを運転していた同町鳥居原の農業小笠原房雄さん(72)が誤ってコンバインの下敷きになり、駒ケ根市内の病院に運ばれたが8時46分、急性心不全で死亡した。
駒ケ根署の調べによると、小笠原さんは乗用コンバインを運転してあぜ道から水田に入ろうとしたところ、運転を誤って約1・5メートル下の水田にコンバインもろとも転落して下敷きになった。 -
ライオンズクラブ例会で図書寄贈
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は16日、第998回例会を駒ケ根商工会館で開き、手話に関する書籍20冊を上伊那南部地区聴覚障害者協会と駒ケ根手話サークルに寄贈した=写真。
贈呈式に続いて行われた交流例会で、会員らは手話サークルのメンバーらの指導により手話を学んだほか、聴覚障害者が店に買い物にきた窶狽ニいう想定でのロールプレイング(役割演技)や講話などを通じて、聴覚障害者についての理解を深めていた。 -
東中運動クラスマッチ
駒ケ根市の東中学校(向山健一校長)は16日、全校運動クラスマッチを行った。1年生はドッジボール、2年生はバレーボール、3年生はバスケットボールの試合をそれぞれ男・女、男女混合の数チームで戦い、クラスを越えて互いの親ぼくを深めた。
ドッジボールとバレーボールの試合は炎天のグラウンドで行われた。生徒らは「暑い」「まぶしい」などと言いながらも、元気な声を出し合いながらはつらつとボールを追っていた=写真。 -
彼岸花咲く
##(見出し(1))
秋彼岸が来て、中川村田島の坊ケ沢川の土手に真紅の彼岸花(まんじゅしゃげ)が咲き始めた。数10本が群生し、辺りを燃え立たせている=写真。
秋彼岸ころ、突然花茎が伸び、花が咲き、彼岸が過ぎるとかき消すようになくなる。スイセンやアマリリスの仲間。 -
上伊那教文会議第44回教育研修会
上伊那の高校教員らでつくる上伊那教文会議は16日、箕輪町の箕輪工業高校で教育研究集会を開いた。
教育活動向上を目的にとする研修会で、約250人が参加。今回は特別に、高校改革プランについて話し合う場も設け、一般参加者には箕輪工業高校や駒ケ根工業高校のPTAや同窓会メンバーもいた。
倉科浩彰県教文事務局長は「総合学科は魅力的な側面もあるが、県の目指す総合学科は、70年代から国が進めてきたお金のかからない学科で、今回の統廃合は単に財政難に伴うものとしかいえない」と指摘。参加者からは「お金をかけないことが目的であれば、多部制・単位制についても現在定時制が担う中退者などの受け皿的役割を十分果たすとは考えられない」との不安の声も挙がった。
現在、問題は実名が挙がった2校だけの問題となっているが、他校でもこの問題について考えてもらいたい窶狽ニ締めくくった。 -
竹内徹自選展
雪景の中にある人々の温かな営みを描く高遠町の洋画家、竹内徹さん(69)の自選展「信州の雪に魅せられて」が、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで25日まで開かれている。情緒豊かな作品約60点が、訪れた人々を魅了している。
日展や一水会展に発表した大作も多く並び、竹内さんの代表作である信州の雪景色を描いた作品をそろえた。
現場で描くことにこだわり、師である中村琢二氏と共に20年近く全国各地を描いてきた。しかし最終的にたどり着いたのは、他に類をみない信州の山の素晴らしさだった。
それから15年、描き続けてきた信州の中でも、その時々で表情を変える“雪”への思い入れは強い。
竹内さんは「信州の雪景はただ寒いだけではなく、そこにある生活が、温もりを感じさせる」と話す。
昔と現代が入り混じる高遠町の街並みで、昔と変わらない営みをおくる人々を描いた雪景色は、錯誤する情景から伝わる郷愁や懐かしさを、雪が一層際立たせている。
入場無料。 -
ビオトープでメダカ捕り
宮田村の「自然を呼び戻す会」(加藤一彦会長、45人)は18日、子どもたちに自然に親しんでもらおうと同村南割のビオトープでメダカやフナを捕る会を開いた。
晴天に恵まれたビオトープには網やバケツを手にした親子連れらが次々と訪れた。子どもたちは最初はこわごわ泥に足を踏み入れていたが、しばらくすると慣れたのか水の中を自由に歩き回り、メダカやフナやドジョウなどを捕まえては「捕れた」と歓声を上げるなど、ありのままの自然を満喫していた=写真。
約1ヘクタールのビオトープは、生き物が住む自然環境を次世代に伝えようと会員らが約7年前に整備を始めた。
◎ビオトープとは
ビオトープ ドイツ語で「生き物の住む場所」。生物が自力で生きていくことのできる自然環境を備えた森林や湖、沼などの場所を指す。 -
大久保区ボランティア
初の試みとして環境整備や道普請などの区の作業を今後区民有志らの手で行っていくことを決めた宮田村の大久保区で18日、自主参加による最初の作業が区内4カ所で行われた。約40人の住民が参加し、集落センター周辺の草むしりなどの環境整備や河川敷のアレチウリの駆除、道路の路肩・路面整備などの作業に汗を流した。
ごみの不法投棄が増えている伊那峡の森の中では不心得者に投棄を思いとどまらせようと、道路の谷側にロープを張る作業が行われた。約300メートルにわたって100本以上のくいを打ち込み、ロープを3段に張っていく手間のかかる作業だが、重機なども使って手早く進められた=写真。
細田文徳区長は「今までの全戸参加だと、強制されている窶狽ニいう気持ちがどうしても消えないものだが、有志による自主参加だとやっぱり雰囲気が違うね。今日の参加者は積極的に作業に取り組んでくれているから能率も段違いだよ」と満足そうに話した。
同区は今後も作業があるごとに全戸にチラシを回覧し、参加者を募っていくことにしている。 -
町2区敬老会
宮田村の町2区分館(塩沢高史分館長)は18日、05年度敬老会を宮田小学校体育館で開いた。148人の招待者(70歳以上)のうち48人が出席し、区民心尽くしの長寿の祝福を受けた。
出席したお年寄りらはステージ前に全員が集まって笑顔で記念写真に納まった後、晴れやかな表情で乾杯。祇園囃子保存会の越後獅子で始まった区民らによる歌や踊りなどの演芸をさかなに酒を酌み交わしながら「長生きはするもんだ」「まだまだ元気で頑張らにゃあ」などと和やかに話し合っていた=写真。 -
宮田村プラムの里敬老会で、上伊那2番目長寿の平澤さんらを祝福
宮田村新田区の介護老人保健施設・プラムの里は19日、敬老会を開いた。上伊那2番目の最高齢で107歳の平澤由子さん=町3区=をはじめ、100歳以上の長寿、米寿、喜寿の入所利用者16人に記念品を贈った。
普段は静かな時間を過ごすことが多い平澤さんだが、時には施設職員と一緒に歌を口ずさむことも。
この日は清水靖夫村長から記念品が渡され、会場に集まった利用者や来賓約200人の祝福を受けた。
105歳の酒井けいさん、102歳の森はま江さんも元気に出席。米寿の10人、喜寿の3人とともに、施設を運営するしなのさわやか福祉会の鷹野準理事長から記念品を受け取った。
代表して米寿の内藤かね子さんが「私たちは軍国で厳しい時代を過ごしてきたが、今こうして皆さんのお世話になりながら暮らせるのは幸せ。感謝の毎日です、本当にありがとう」とあいさつ。
駒ケ根市の詩吟グループ「青藍之会」が歌や演舞を披露するなど、訪れた地域の人たちも一緒になって、利用者全員の長寿と健康を願った。 -
みのわ園で敬老会
箕輪町三日町の特別養護老人ホームで19日、敬老祝賀会があり、記念品を贈って利用者の長寿を祝った。初めて文化祭も併せて開催し、利用者も歌や合奏を披露するなど、訪れた家族と一緒に楽しい一時を過ごした。
利用者は90人。88歳を迎えた7人と100歳以上の2人に祝い品を贈り、利用者全員にはフェイスタオルと靴下をプレゼントした。
浦野施設長は「健康で元気であることをお祝いし、これからも長生きしてほしい。余興もごちそうもあるので、ゆっくり1日楽しんで」とあいさつ。利用者代表は、「元気にこのみのわ園で生活を楽しんでいきたい」と話した。
みのわ園は4月から、従来の集団的介護ではなくグループケアをしている。利用者が4班に分かれ、スタッフが利用者の近くで思いや息遣いを感じながらケアできる形を取り入れている。
利用者は、グループケアの班ごとに練習してきた歌や合奏、手遊びなどを披露。絵手紙や押し花、パッチワーク、生け花などの作品も展示した。
会食は、赤飯など敬老の日の特別メニューを皆笑顔で味わった。 -
北・中央・南-日本アルプスを走り抜ける男
飯島浩さん(36)=伊那市東春近=輸入薪ストーブの販売で全国有数のシェアを誇るDLD(本社・伊那市)。その店頭で、目を見張る写真を見せられた。深く切れ込んだ谷、青空の下に広がる大雪渓……アルプスの登山道を小さなリュックサックを背負って走り抜けていくランナーたちの写真だ。
◇
「これ、私なんですよ。腹ぺこぺこの時ですね」
同社カスタマーサービス担当。04年8月に行なわれた「TRANS JAPAN ALPS RACE」に参加した。
富山県の日本海から、北アルプスの剣岳・槍ヶ岳・上高地を走り抜ける。一般道70キロを経て、中央アルプスの木曽駒ケ岳から空木岳を縦走。さらに、駒ヶ根市から長谷村まで走り継いで、南アルプスへ。仙丈ケ岳・塩見岳・荒川岳・赤石岳・聖岳の頂きを経て畑薙ダムに下り、車道70キロを降りきって静岡県の太平洋に至る。全長421・5キロ、制限時間192時間(8日間)。気が遠くなるような過酷なレースだ。
2回目になる04年のレースには、全国から8人が参加。完走が6人。タイムオーバーが1人。残念ながら1人はリタイアした。
「『こんなの絶対無理』っていうのに挑戦するのが楽しいじゃないですか」
細面。一見、華奢(きゃしゃ)そうに見えるスレンダーな体型だが、その体力は強靭だ。緊急時以外の山小屋泊りは禁止。小屋で食事をとっても良いが、時間調整が難しいため食料持参が基本。風雨をしのぐチェルトや携帯食で、合計約8縲・0キロを背負って走る。睡眠は、良くて2縲・時間。どうしようもなく眠くなり、登山道にバタリと横になることもあるという。
「宝剣の鎖場で、一瞬意識が飛んだんです。『あれ!?なんでこんなに瞬きが遅いんだろう』と気がついた瞬間に怖くなりました」
伊那市出身。駒工在学中からマウンテンバイクに魅了され、様々な山を乗り回した。95年に国体の「登山・縦走」の選手に選ばれ、北信越大会で優勝。山に登るだけでなく走る魅力に取りつかれた。
以来、奥多摩の山71・5キロを走り抜ける日本山岳耐久レースや、丹沢山系の北丹沢耐久レースなどに次々と挑戦。山岳ランニングだけでなく、マウンテンバイクやカヌーなど5種目がセットになった山岳版トライアスロン=「アドベンチャーレース」にも出場している。
アルプス縦走では赤石岳頂上で、それまで走り抜けてきた北・中・南のアルプスの頂のほとんどが見渡せる好天に恵まれた。「これだけ走ってきたのか」としみじみ感動。だが目を南に転じると、これから走る山並みが延々と連なる。「本当かよ、と力が抜けました」と笑う。
「今度のレースは10月の8・9日で、会社のイベント『ストーブまつり』とかち合っているんです。ホント困ったなぁ」……山岳ランナーは屈託なく語った。
【毛賀沢明宏】 -
県知事長寿者訪問
箕輪町の西沢きくよさん(99)を訪問「敬老の日」の19日、田中康夫長野県知事は、05年度に100歳を迎える県内の長寿者4人を祝賀訪問した。南信では、箕輪町木下の西沢きくよさん(99)を訪ねて歓談した。
きくよさんは、25日に100歳の誕生日を迎える。諏訪市の出身で箕輪町に嫁ぎ、1女6男をもうけた。17年前に夫を亡くし、今は4男の茂さん(73)と孫の3人暮し。一番上の長女は80歳、6男は62歳で、7人の子どもは皆健在。孫14人、ひ孫は18人いる。
80歳代までゲートボールを楽しみ、数年前までは天竜川まで散歩をしていた。今は手押し車を押して家の周りを歩いている。新聞を読み、テレビで好きな相撲を見て過ごす。家族と一緒に食事をし、好物は蜂(はち)の子という。
知事訪問を家族に聞いた1週間前から緊張気味だったというきくよさん。「お世話になったうえに頂いて申し訳ない」と、祝い状と金盃を受け取った。
「朝は早いんですか」と知事に聞かれ、「昔は早く起きて天竜端を散歩した。20年くらい続けていた」とはっきり答え、昔は夫と一生懸命に農作業したことも話した。
県内の最高齢者は大町市の110歳の女性、山田すへさん。今月30日までに100歳以上となる長寿者は男性74人、女性497人、計571人。県は、本年度100歳を迎える人と県内男女最高齢者に祝い状と祝い品を贈る。贈呈予定者は286人。 -
箕輪町議会9月定例会一般質問
箕輪町が地域新エネルギービジョンに基づき進めている、廃食用油を回収してバイオディーゼル燃料(BDF)を精製し町内巡回みのちゃんバスに利用する「協働による廃食用油リサイクル推進事業」について、町議会9月定例会の一般質問で複数の議員が質問した。
三沢興宣議員は計画状況などを尋ねた。
説明では、町共同作業の家で精製するBDFのプラントは、共同作業の家北側の小屋を撤去して設置。ユニットハウス2棟を建設し、水道や更衣室などを整備する。プラントの精製能力は1日100リットル。月に10日の稼動で年間1万2千リットル。総売上120万円の事業で利益はほとんど出ない。
平沢豊満町長は、「啓蒙の意味を含めている事業で採算を求めるものではない。精製が目的ではなく、これからの循環型社会のための廃食用油をリサイクルする、目に見える事業として理解してもらう。この次に続くのは生ゴミ回収。ゼロエミッションの推進」と話した。
寺平秀行議員は、町内にNPOのBDF精製施設があることから、「なぜ民間でできることを民間に任せられないのか。行革の視点から(プラント設置は)本当に適切な支出なのか」と質問した。
町長は、「廃食用油でBDFを作る中で、NPOと競合しているのは精製行程だけ。町がやろうとしているねらいはNPOとは全く違う」とし、町の取り組みは▽循環型社会づくり▽知的障害者への働く場の提供-と説明。「今後、協働の中で循環型社会でどう発展するか。協働のプログラムの中で行政として取り組むべきことと思う」と答えた。
◆北小体育館建設できるだけ前倒しを
箕輪北小体育館建設の本年度着手について桑沢幸好議員が質問した。
平沢町長は、「国に補助を強力にお願いしていく。体育館が児童数からみて狭い。将来も北小の児童数は横ばいと考える。補助金に関係なく規模に合った設計をしたい。諸事業のバランスを見て出来るだけ前倒ししていきたい」と答えた。
井内吉彦教育委員長は、「現在の倍くらいの面積が最低でも必要。早期に着工したい」。小林通昭教育長は、「学童クラブもその一角にできればいいなというのが教育委員会の考え」と話した。
◆ボランティアの拠点は必要
ボランティアセンターの必要性について三井清史議員が尋ねた。
平沢町長は、「必要性を考え、どこがいいか考えている。ボランティアセンターには大勢の皆さんが登録。推進していくためにはハード面の拠点が必要」とした。
◆旧県営射撃場着弾地の土壌測定を県にお願いする
上古田の旧県営射撃場着弾地の水質検査の結果報告と土壌測定の実施について唐沢荘介議員が質問した。
平沢町長は、「水質調査の結果は、検出が見られないくらいの数値で問題ない。土壌測定は実施の方向で県にお願いしたい。区長あての結果報告、現地調査、土壌測定を上古田の皆さんが不安にならないようお願いする。地域の人が安心して暮せることが大前提なので、情報も積極的に出していきたい」と答えた。
◆06年度予算の枠取りはか所づけを前提に
平出政敏議員が06年度予算の枠取りの考えを質問した。
平沢町長は、「か所づけを前提に、11月に区の役員さん立ち合いで工事内容、予算を明確にしたい」とした。 -
大御食神社秋の大祭
駒ケ根市の美女ケ森大御食(おおみけ)神社の秋の大祭が秋晴れに恵まれた18日、多くの善男善女が参加して盛大に開催された。呼び物のお練り行列が朝から夕方まで市内を練り歩き、夜には神社に獅子頭を奉納して五穀豊穣を祈った。神楽殿では祭典青年らによる演芸が多彩に繰り広げられ、訪れた人たちを楽しませた。
呼び物のお練り行列は午前8時の打ち上げ花火を合図に共楽園を出発。笛、太鼓の調べが響く中、今年の祭りの年番を務める赤須町の旗を先頭に塩吹き、おかめ、金時、傘打ち、榊持らが続き、浦安の舞、獅子曳き、獅子招き、獅子切らに続いて獅子が最後尾を飾った。沿道は行列を一目見ようと詰め掛けた多くの市民らであふれ返り、あでやかな衣装に身を包んだ子供たちが目の前を通ると「きれいだね」「かわいいね」などと話し合ったり、晴れ姿を収めようとカメラやビデオなどを向けたりしていた。 -
アマランサスを収穫
高遠花摘み倶楽部は18日、高遠町藤沢水上地区の第2定植地で早生のアマランサスを収穫した。メンバーは「アマランサスを商品開発に結びつけ、高遠の特産品にする」と意気込んでいる。
アマランサスは信州大学農学部と連携し、遊休農地1・5ヘクタールを活用して栽培。収量が多く、育てやすい2品種を選び、6月に種をまいた。
収穫にはメンバー5人が参加。かまなどで1本ずつ株を切り、軽トラックの荷台に乗せて花先部分を取った。すべて手作業だったが、メンバーは特産品への夢を語り合いながら、作業に汗を流した。
早生は1週間ほどで終わらせ、晩生は10月に入ってから収穫する。
花先は天日で20日ほど乾燥させたあと、脱穀機にかけ、種を食用と来年の種まき用に販売する。販売方法や価格は今後、煮詰める。
花は9月初旬から咲き始め、今月末まで見ごろ。赤色(早生)、オレンジ色(晩生)があり、一般に無料公開している。
アマランサスは中南米原産のヒユ科。鉄分やカルシウムが多い。花は観賞、種は雑穀として活用できる。 -
坂本富子さんお手玉大会で全国優勝
「まさか、優勝するなんて。競技中は落ち着いていたが、優勝が分かった時、どきどきして、手が震えて、字が書けなかった」-。「伊那谷お手玉の会(亀山福治会長)」の坂本富子さん(67)=駒ケ根市福岡、主婦=は今月岐阜県美濃加茂市で開いたお手玉の全国大会「3個ジャグリング」一般の部で、初出場し、いきなり全国優勝した。
大会はお手玉遊びの普及活動に取り組む「日本お手玉の会」(本部愛媛県)などの主催。大会には全国各地から1800人余が参加。「2個ゆり」「3個ゆり」「3個ジャグリング」など4種目で競技。
坂本さんが優勝した「3個ジャグリング」は、両手で3個を交互に投げ上げる競技で、なかなか勝負がつかず、手の甲に乗せるなど難易度を高め、優勝を決めた。
坂本さんは「痴ほう防止と運動不足解消に」と昨年4月「伊那谷お手玉の会」に入会。亀山ちず子さんの指導を受け、めきめきと腕を上げ、大会に出場するとともに、検定も受験、3段に合格した。
亀山会長は「自分のことのようにうれしい。ほかの会員の励みになる」と喜んだ。 -
飯島町の2小学校所で運動会
さわやかに晴れ上がった17日、飯島町の2小学校で秋の大運動会を開いた。短期間の集中練習で培った技と力、協力する心をグラウンドいっぱいに繰り広げた。
このうち、飯島小学校では、力の限り走り抜いた5年生の短距離走でスタート、かわいらしい1年の表現「こんにちわ音頭」と続いた。
1本の竹に群がり、懸命に引いた「竹引き」。力と力がぶつかり、迫力満点の男子「棒倒し」、女子の「騎馬戦」など採点種目17種目を含む29プログラムの最期は全校ダンスで締めくくった。
一方、七久保小学校は運動会定番の短距離走、大玉送り、綱引のほか、4、5、6年が帽子を取り合う「合戦七久保城の攻防」、男女別の紅白リレーで盛り上がった。
保護者らはPTA種目に出場したり、ビデオカメラを回し、わが子のナイスショットを狙ってシャッターを押すなど家族で運動会を楽しんだ。 -
中川村2小学校で運動会
さわやかに晴れ上がった17日、中川村の2小学校では秋の大運動会を開いた。およそ2週間の集中した練習で積み上げた技と力、協力する心をグラウンドいっぱいに繰り広げた。
このうち、東小学校では1、2年生が一生懸命走ったかけっこに続き、3年の短距離走、1本の綱に力と心を合わせ全力で引いた綱引、迫力満点の騎馬戦「大草城の合戦」。練習の成果を披露した組体操「南方の華」など、採点種目13を含む23プログラムのラストは全校による「豊年おどり」で飾った。
一方、西小学校は全力で走り抜けた5年の「疾風の如く」でスタート。1本の竹に群がり、懸命に引いた「竹取物語」。かわいらしい1、2年のダンス「ハローサンキュー」と続した。昼食後は息の合った6年のマーチングバンドMAXがグランドを一周し、運動会を盛り上げた。運動会定番の綱引や大玉送り、迫力満点の「騎馬戦」などが続き、採点種目14種目を含む24プログラムを楽しんだ。 -
99歳以上の高齢者宅を訪問
伊那市は「敬老の日」の19日、長寿を祝って99歳以上の高齢者宅を訪問した。
上伊那で1番の長寿となった西春近の戸田志んさん(107)宅には、小坂市長らが訪ねた。
戸田さんは着物姿で対応。小坂市長は「県内で1番を目指して長生きを」と声をかけ、祝い状などを手渡した。
戸田さんは4世代7人暮らし。子ども6人、孫12人、ひ孫13人、やしゃご2人に恵まれる。5年前からベッド上での生活。耳が遠く、文章を見せると、返事が返ってくる。
長男新治さんの妻みち子さんによると「午前7時半ごろに起き、1日3度の食事を好き嫌いなく食べる。魚、カボチャ、イモが好き。週1回、デイサービスに通うのを楽しみにしている」という。時折、蚕を飼っていたことを思い出すそうだ。 -
AFC祭で農場を開放
信州大学農学部付属アルプス圏フィールド科学教育研究センター(AFC)の第4回AFC祭が18日、南箕輪村の信大農学部構内の農場であった。
AFCは農場や演習林などを持ち、公開することで多くの人に知ってもらおうと企画。今回は、新たにそば打ち体験を加えたほか、木工教室、ヒツジ・ヤギとのふれあい、農場内をコースにしたクイズラリーなど体験を主にした催し物を盛り込んだ。
開始時刻から訪れる親子連れが多く、食べ放題のブドウ狩りは人気。本年は豊作で、来場者はナイアガラなどをもぎ取っては「おいしい」と口へ運んだ。
市内の母親の一人も「ブドウ狩りをしたり、木工をしたりと子どもと一緒に楽しめる」と話した。
リンゴやジャガイモ、シクラメン、間伐材などの販売もあり、数袋を手に持って帰る人が目立った。 -
宮田小の運動会
宮田村宮田小学校は17日、大運動会を同校庭で開いた。バラエティに富む23競技に、子どもたちは全力投球。練習の成果と団結力を発表した。
紅白に分かれて対戦。チームを勝利に導こうと、かけっこなどで力の限りを尽くした。
綱引きや騎馬戦、大玉送りなど、心を一つにして戦う場面も。団体戦の楽しさも感じながら、友達と力をあわせた。
最後は紅白リレー。代表がチームの栄誉を背負って力走し、白熱した。 -
地域のことはボランティアで、宮田村大久保区が新たな取り組み
「やらされる」から「やってみよう」に転換を‐。宮田村大久保区は区で行う作業について、全区民を対象に参加者を募り、今後はボランティア方式で進めることにした。強制ではなく、自主的な住民参加を促したい考えで、細田文徳区長は「地域のことについて、できることは自分たちの力でやっていきたい」と話す。
同区は環境整備や道普請などの作業について、今までは各戸1名の参加を求めてきた。
しかし、区民の地域づくりの意識を高めようと、ボランティア方式を考案。作業があるごとにチラシを全戸回覧し、有志に参加してもらう。
初めての作業はきょう18日に実施。不法投棄が激しい伊那峡一帯に防止用のロープや看板を設置するほか、危険個所の路面整備、集落センター周辺の環境美化など、分かれて行なう。
ボランティアに参加の制限はなく、子どもから高齢者まで歓迎。今後も随時作業を実施する。
名称は「大久保ボランティア」に決まったが、組織的な縛りやメンバーなども固定しない。
興味があったり、自分のできそうな作業に自主的に参加してもらう考えで、細田区長は「臨機応変に動ける体制にしたい」と話している。 -
宮田新村長就任後初の一般質問20日に
宮田村議会9月定例会は連休明けの20日に、一般質問を行う。7月に当選した清水新村長の考えを聞こうと、議長を除く11人が登壇。村長が選挙公約に掲げた官民協働や産業振興、福祉対策などを中心に、具体化に向けた取り組みを聞く。
産業振興面の質問が目立ち、新たな商品開発に向けた開発研究機関の必要性、企業誘致、観光活性化策など、村長の考えを質す。
また、行財政改革や庁内の意識改革も挙がっており、民間の活力、協働の進め方とあわせて具体的な政策も問う。
福祉対策では人口1万人のむらづくりを踏まえて、子育て支援関係の質問が中心。
各議員は村長に理念だけでなく、具体性を帯びた回答を引き出したい構え。厳しい村財政をふまえながら、活力の部分を注視している。
初の一般質問を前に村長は「議員の皆さんからも積極的な提言がほしい。一緒になってつくりあげていきたい」と話す。 -
宮田村町2区100歳の小木曽さんを敬老訪問
宮田村は敬老の日にあわせて、100歳以上の高齢者などを対象に敬老訪問。16日は清水靖夫村長が町2区の小木曽とくさん(100)宅を訪ね、祝い金や記念品を渡した。
とくさんは駒ケ根市内の老人施設に入っているため、代理で光明さん、広子さんの息子夫婦が受け取った。
「おばあちゃんは元気かね」と村長がたずねると、光明さんらは「耳が少し遠いが、私らより元気がいい」と、とくさんの日常生活の様子を話した。
今年3月に100歳を迎えたが、医者にかかったこともなく、薬を飲むこともないという。
好き嫌いもなく何でも食べるのが健康の秘訣。村長は「だからこそ、昔の人はみんな元気。これからも長生きしてほしい」と話していた。
村は80歳以上の高齢者に祝い金、88、90、95、99歳の節目や100歳以上の人には記念品も贈呈。民生員が自宅などを訪問し、健康状況を聞きながら渡している。
村内の100歳以上は3人で、今年100歳を迎える1人を含め全員が女性。最高齢は107歳の平澤由子さん=町3区=で、19日に村長が敬老訪問する。