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民話とハーモニカミニコンサート
駒ケ根市のおもしろかっぱ館と赤穂、中沢、東伊那の市内3公民館は05年度親子・子どもふれあい事業の一環として26日「民話とハーモニカミニコンサート」をおもしろかっぱ館で開いた。東伊那公民館の講座生らでつくる「民話を語る会」と赤穂公民館の講座が母体となってできた「駒ケ根ハーモニカクラブ」のメンバーらが出演し、それぞれ見事な語りと演奏を披露した。
民話を語る会は5人が代わる代わる登場し『うば捨て山』『風の神と子ども』などの民話を情緒たっぷりに語った。駒ケ根ハーモニカクラブの8人は『赤とんぼ』『夕焼けこやけ』『里の秋』など童謡を中心に郷愁を誘うやわらかな音色で合奏を奏でた=写真。聴衆は目を閉じて語りやハーモニカを聴きながら晩秋の静かなひとときを楽しんでいた。 -
駒工教職員が工場見学
地元企業との関係を深めようと駒ケ根市の駒ケ根工業高校は同市の製造業者らでつくるテクノネット駒ケ根と共催で28日、同市下平のトーハツマリーンと東伊那の天竜精機の見学会を行った。同校教職員約20人が参加し、工場の担当者から会社や製品について説明を受けたり=写真、生産の様子などを見学したりした。
一行はトーハツマリーンでは船外機を中心とした同社の製品や売上高などについて説明を受けた後、工場内に入って加工、組立、塗装などの工程を見学した。教職員らは「岡谷から移転した理由は」「従業員の採用計画は」「年齢構成は」などと質問し、「今後も卒業生をよろしくお願いします」と話していた。駒工からは今年5人が同社に就職し、来年度も4人の採用が決まっている。
見学会は6月に続いて2回目。テクノネット駒ケ根は今後も引き続き実施していきたいとしている。 -
社協の歳末激励訪問
宮田村社会福祉協議会は28日、村民が入所利用する村内外の福祉施設をたずね歳末の激励訪問をした。手を握るなど、心を通い合わせながら励ました。
社協理事や民生児童委員が6班に分かれて各施設へ。遠くは小諸市や阿南町まで足を運んだ。
18人の村民が老後を過ごしている村内新田区の介護老人保健施設「プラムの里」には6人が訪問。
旧知の人も多く、「久しぶり。元気かな」と理事が声をかけると、「懐かしいね。よく来てくれた」と喜ぶ入所利用者の姿も。
手を握りながら昔話にも花が咲き、「また来るで。風邪ひかんように」と声をかけた。
同施設の倉田勝利施設長は「気にかけてもらって、本当にありがたい。利用者にとって大きな励みになる」と話していた。 -
山ぶどうワイン新酒のビン詰め
12月3日に解禁する宮田村の特産品山ぶどうワイン新酒「紫輝」のビン詰め作業が29日、醸造する新田区の本坊酒造信州工場で行なわれた。地元上伊那を中心に約7500本を出荷。収獲から2カ月で仕込んだヌーボータイプだが「例年にもましてコクがある」と関係者は期待を寄せている。
村内農家14軒が栽培する山ぶどうは、天候にも恵まれて豊作。生産予定のワイン4種類のなかで最も早い発売となる「紫輝」も昨年に比べて1000本ほどの増産となった。
この日1日かけて全量をビン詰め。作業に追われながらも、藤野公宏工場長は「新酒のフルーティーな味わいに、重厚なコクが加わった」と上質な仕上がりを喜んだ。
生産者や村などでつくる「山ぶどうの里づくり推進会議」は3日午前11時から、解禁を祝う山ぶどうワイン祭りを同工場で開催。無料試飲を用意し、一般来場者に振る舞う。 販売は同日正午からで、村内をはじめ上伊那各地の酒類販売店で取り扱う。1本税込み1890円。
ワイン、祭りに関する問い合わせなどは本坊酒造85・4633、宮田村役場産業課85・5864まで。 -
認知症研修会
県高齢者福祉協会南信地区部会は25日、認知症の治療と介護について認識を深めようと研修会を宮田村民会館で開いた。各社会施設の職員や住民ら約150人が参加。患者の立場になって介助する大切さを改めて見つめ直した。
藍野病院加齢精神医療センター(大阪府茨木市)の岸川雄介医師が講師。現状では特効薬もなく、認知症治療は難しいことを説明した。
介護が重要になることを指摘し、トイレで便座に腰掛ける様子を再現。
介助者が患者に言葉で指示するだけでなく、並んで一緒に動作することが行動を起させるきっかけになると説明した。
言葉に頼らず、患者の立場になって一緒に行動する介護方法を参加者は熱心に学んでいた。 -
幅広い営農に支援
関東農政局が説明会関東農政局長野農政事務所が主催する「経営所得安定対策等大綱」についての説明会が24日、伊那市狐島のJA南信であり、市町村・農業委員会・土地改良区・JA・県の機関などから300人が集まった。県内では18日の長野県民文化会館に次いで2回目。
同大綱は、3月に閣議決定された新たな「食料・農業・農村基本計画」に基き、(1)品目横断的経営安定対策、(2)米政策改革推進対策、(3)農地・水・環境保全向上対策窶狽フ具体的方針として農水省が決めた。
(1)の品目横断的経営安定対策の骨格は、複数の作物の組合せで営農されている水田作・畑作に、従来のように品種別ではなく、農業の担い手の経営全体に着目して財政支援をするというもの。対象となる担い手を、・ス認定農業者、・ス集落営農組織、・ス特定農業団体(またはこれと同様の用件を満たす組織)にしぼった。諸外国との生産条件の格差是正のために直接支払をすると同時に、販売収入の変動が経営に大きな影響を及ぼす場合には積立金からの補填をする。
(2)の米政策改革推進対策は、(1)の品目横断的経営安定対策が導入されることになったことを踏まえ、02年12月に政府が決めた米政策改革大綱に基く施策との整合性を取るためのもの。担い手と認定された農業生産者に、担い手経営安定対策ならびに稲作所得基盤確保対策として支払っていた支援を、品目横断的経営安定対策に一本化した。
一方、担い手に認定されていない生産者を対象にした産地づくり対策も引き続き実施するとした。
(3)は地域における農地・水・環境の保全や、農業者ぐるみの先進的な営農活動を支援するもの。
農業に関わる国の施策が次々と打ち出されており、その整合性をとるための説明が多義にわたり複雑だが、水稲を軸にした営農活動への財政的支援の問題であることから、参加者は、終始真剣に説明に聞き入っていた。 -
権兵衛道路自己用広告物ガイドライン
12月作成へ伊那窶薄リ曽権兵衛道路(06年2月開通予定)の沿線、伊那側7キロの自己用広告物設置に関するガイドライン作成委員会(伊藤精晤委員長)の第3回会合が28日、南箕輪村の南原コミュニティーセンターであり、前回論議に踏まえて事務局がまとめた素案を検討した。
審議では、委員会の活動が主に自己用広告物のモデルデザイン作りに置かれてきたことから、「モデルデザインの説明をもっと前面に出すべき」との意見が出され、これに「統一デザインの前提として、自己用広告物を少なくしようなどの理念的なものがあるはず。そこまで含めなければガイドラインにならない」と反論が出るなど、活発に意見を交換。素案の構成を大幅に変更して、ガイドラインの位置付け・理念・内容を明確化すると同時に、それを踏まえてモデルデザインの説明をする窶狽ニいうような修正が加えられた。
「伊那側はガイドライン作成をしているが、木曽側の企業から当該地域に看板を出したいという打診が来た。県の屋外広告物禁止地域の指定が遅いし、その告知が遅れているのではないか」との地元からの指摘もあり、牛越徹上伊那地方事務所長が早急な対応を約束する場面もあった。
権兵衛トンネル伊那側出口から中央道東側までの7キロ区間は、県が景観保護のために、両側100メートルにわたって屋外広告物禁止地域に指定することを予定している。これにより大型店舗の屋外広告や、立て看板などは禁止されるが、地域内に店舗や事業所を構える民間企業が自社敷地内に立てる10平方メートル以内の自己用広告は適用除外となる。
この自己用広告も景観保護の観点から、統一的デザインのものにするよう、民間企業に考え方と一定の基準を示すのがガイドライン。県・伊那市・南箕輪村・地元住民・関係団体などから作成委員を選び、議論を進めてきた。モデルデザインは、公募の後、箕輪町の建築士・北澤宗則さん作の、間伐材と花を利用したものに決まっている。
ガイドラインは、今回の議論を事務局が最終案にまとめ、12月に最終的に策定される。 -
箕輪町母親卓球部
30周年記念大会、楽しく箕輪町母親卓球部(向山初美部長)が創部30周年を迎え27日、町武道館で記念大会を開いた。記念に卓球台と体育館用カーテンのために資金一部を町に寄付した。
町卓球部の呼びかけに応えて創立して以降、一時は部員が総勢70人を超えることもあったが、現在20人程度に落ち着いている。04年には、上伊那から始めて全国レディース大会に勝ち進んだ実績もある。
創立メンバーの一人でもある向山さんは「始めの頃は、スポーツの種目も少なく大変な人気だった。練習といっても列をつくって台が空くのを待ったほど」と設立当時を振り返る。
記念大会は、特別に男子の出場も認め、1チーム3人によるダブルス団体戦。16チーム48人で、予選リーグと決勝トーナメントを戦った。団体戦後はスリッパ卓球で賞品を争うアトラクションも行った。
記念大会実行委員長の米山真梨子さんは「町への寄付を何するかなどで、準備が大変だったが、30周年の節目に参加できて良かった」と話した。
大会結果は次の通り。
【団体戦】(1)あじさい(藤井弘史・小出嶋美津子・唐沢万千子)(2)ゆり(宮本祐二・上田順子・土橋千絵)(3)すずらん(土橋仁・宇治章子・佐々木公子)(3)カトレア(浦野孝一・溝口頼子・松田光子)
【スリッパ卓球】(1)中村正巳(2)北沢要市(3)唐沢英利(3)竹腰美希 -
山浦義人氏、相談役も退任へ
ヤマウラ新役員人事案ヤマウラは25日、12月21日の株主総会に提出する新役員人事案を発表、現在取締役相談役の山浦義人氏が退任する予定であることが明らかになった。執行役員については現場を重視した新人の登用をはかる窶狽ニしている。
発表された役員の異動予定は次の通り。(敬称略)
■役員【退任】取締役相談役・山浦義人、監査役・木見尻康彦、【重任】代表取締役社長・山浦速夫、取締役副社長・山浦献幸、専務取締役・澤田英明、専務取締役・山浦恭民、専務取締役営業本部長・保科茂雄、常務取締役管理部長・中島光孝、【新任】監査役(選任予定)・大和達之
■執行役員【重任】専務執行役員営業本部副本部長・松沢勉、常務執行役員長野支店長・藤木公明、常務執行役員営業本部副本部長・澤戸史樹、執行役員首都圏事業部長兼東京支店長・川田昌伸、同技術本部長・小林寛勝、同エンジニアリング事業部長・山下良一、同土木技術部長・宮島始、同経営管理室部長・大多和禮隆、【新任】執行役員FC本部長・桜井豊、同諏訪支店長・伊藤優一 -
あわも工夫でおしゃれな料理
新山荘で雑穀料理講習伊那市の新山荘で27日、地元で採れたあわやアマランサスを使った調理・試食会=「楽食会」があった。伊那市・駒ヶ根市・長谷村などから7人の料理好きな主婦などが参加した。
長芋と蕪を具材に、もちあわのクリームソースをかけたグラタンづくりでは、あわをゆでて豆乳で延ばしただけなのに思いがけない粘りが出て、参加者一同驚いていた。アマランサスをたらこのように使ったパスタも作った。
新山荘の管理人伊藤和弥さんが、地元の野菜を、日頃使わない雑穀をアクセントにしておいしく食べようと企画。弟で、東京で雑穀料理などを学んだ雄治さんが講師役を務めた。
参加したいなし美篶の中沢さおりさんは「いままで雑穀は食べたことがなかったが、体に良いと聞き。子どもに食べさせてみようと思い参加した。以外にバリエーションがあるんですね」と話した。
12月には、もちきびを使って同様の催しを行う予定。 -
みつ240グラム瓶千本販売へ
ニホンミツバチを飼い、採取したみつを販売する「長谷村日本蜜蜂(みつばち)の会」(保科政男代表、48人)は26日、上伊那森林組合山菜加工所で、今季のみつをびん詰めした。
ハチはトチ、タラの木、ウドの花など山林からみつを集めるため、山間部が好調で、今季は平年より多く採取できたという。
役員10人で、会員から集まったみつを1びん240グラムずつ約千本詰め、「南アルプス入野谷日本みつ」のラベルを張った。1本1500円で道の駅南アルプスむらなどに並ぶ。
同会は個々で養蜂(ほう)していた村民でつくり、5年目。丸太をくりぬいた巣箱を山などに置き、管理し、採取は巣ごとすりこぎでつぶして網でこす。みつは、2年目の巣からのみ搾るため、糖度が高い濃厚な味わいが特徴だ。
保科代表は「会員一人ひとりが丹精込めてできたみつ。苦味がなくおいしくできた。活動が地域おこしにつながればうれしい」と話していた。 -
日ごろの成果多彩・豊な地域へ「ふれあい交流会」
高遠町長藤の町老人福祉センターで26日、「高遠町ふれあい交流会」があった。高齢者や障害者による作品展、バザーや体験コーナー、ステージ発表など多彩なイベントを繰り広げた。
民生児童委員協議会やボランティア連絡協議会、老人クラブ連合会などの福祉団体でつくる実行委員会と町社会福祉協議会が主催。明るく住みよい豊かな地域社会を目指し、福祉の心をはぐくもうと、7年目。
ふれあい広場では、町内の高齢者や障害者によるパッチワークキルト、ちぎり絵などの作品展や、共同作業所「さくらの家」、伊那養護学校の自主製作品の販売、町民が不用品を持ち寄ったバザーも人気を集めた。
ステージ発表は、町内の3小中学校や、福祉団体、東部吟詠会など8組が出演。合唱や舞踊、手話を交えた歌、太鼓演奏などを披露し、会場を沸かせた。
式典で、町社協会長の伊東義人町長は「厳しい社会情勢を生き延びるため、自分ができることは何かを考え、共同して環境づくりをしていくことが大切。生きがいをもって大事な人生を送ってほしい」とあいさつ。
町社協役員6年以上の功績をたたえ、東高遠の登内春恵さん、また、長年高齢者や障害者を家庭で介護した模範家庭介護者7人を表彰。「表彰を機にこれからもご尽力いただきたい」と敬意を表し、賞状と記念品を贈った。 -
5人坊主大島農園、大島太郎さん
「1回買ってくれた人が『おいしかった』と、もう1度買いに来てくれる。そのうち定期購買者になってくれる。それが1番うれしい」
今年4月から耕作放棄した畑約2ヘクタールを借り、本格的に無農薬野菜を生産、販売に取り組む。
1974年中川村生まれ、信州大学農学部卒業後、京都で生ごみリサイクルを研究した。「大学在学中から農業に関心が高かった。リサイクルたい肥で土壌改良し、増収、味も良くなったという実績に触れ、農業は面白いと感じた。すぐにも就農したかったが、自分で野菜を栽培した経験もなく、技術的にも経営面でも、先駆的農家での勉強が必要」と、北海道の有機農業を営む農家で1年間研修「大型機械を使った合理的な生産方法を学んだ」。
続いて、愛媛県で柑橘類や野菜を栽培する農業法人に研修1年、職員として3年間勤務した。「80軒の農家で構成。ミカンの価格低迷が続く中、無農薬、有機栽培、販売ルートの開拓などで、少しでも高く販売しようと努力していた。農業法人の草分け的存在だったが、必ずしも順調でなく、気候や台風の襲来、カメ虫の発生と困難もあった」と振り返る。
「農業は天候に左右される、難しいからやりがいがある」と実感し、今年3月、「5人坊主、大島農園」として独立した。
愛称の「5人坊主」とは、片桐から春先に望む中央アルプスの雪形「5人坊主」をさし、人々に親しまれ、利用されるようにと願いを込めた。家族4人で始めた野菜栽培だが、友人2人が手伝いに駈け付け、6人で栽培する。
栽培品目は春はキャベツ、レタス、ハクサイ、ホウレンソウと葉物が中心。夏はトウモロコシ、エダマメ、ジャガイモ、トマト、ナス、秋はサツマイモ、サトイモ、キャベツ、ニンジン、レタスなど50品目以上の季節の野菜を栽培する。販売は単品やセットで、村内のたじまファーム、望岳荘売店のほか、東京、大阪、名古屋に直送する。消費者からの評判は「エダマメは味が濃く、すごくおいしい」「トウモロコシは鮮度が良く、甘い」と上々。「リピターが多く、率直に意見も言ってくれることがうれしい」。
料理が趣味でなんでも作る。野菜料理が得意で野菜いため、野菜煮こみなど「食べて見て、自分で作った野菜はおいしいと感ずる。肥料を最低限に押さえた野菜は、えぐみがなく、ホウレンソウでもニンジンでも土を払ってそのまま食べられる」と自信をのぞかせる。
「農薬や化学肥料を使わない栽培法は、病虫害や雑草にやられ、収量は落ち、経営的には未だ安定していない。しかし、それぞれの野菜が健康に育つ条件が整えば、農薬などは使わなくても、できるものだという手応えを感じてきた。技術的はまだまだ未熟。先人から、野菜から、土から学びながら、少しでも良い物を栽培したい」と話す。
大島農園(TEL88・2404)両親と叔父の4人暮らし(大口国江) -
河畔林の樹木を伐採へ
市民団体天竜川ゆめ会議(福沢浩会長)・駒ケ根市天竜川河川愛護連絡会共催で駒ケ根市の天竜河原の樹林化問題について意見交換する「天竜川の河畔を考える会」が27日、駒ケ根市下平の一心館であった。会員や天竜川に関心のある40人が参加、現地踏査やワークショップで、天竜川の本当の姿を論議し「防災や景観上からも、帰化植物のニセアカシア、在来種のクルミなど大きく成長した木は伐採することが適当」と意見集約した。
会では太田切川合流点や駒見大橋付近を撮影した空中写真と、天竜川上流河川事務所が発刊した写真集「天竜川のあの頃」の写真を比較し「風景が変わってしまった」ことを確認した。
また、天竜橋から駒見大橋まで約1キロを歩いて、自分の目で、現状を把握し、課題を洗い出した。
ワークショップでは「今のままでは本当の天竜川の姿とは言えない。大きな木が目立ち、対岸も見えない」という共通認識に立ち論議を進めた。
ニセアカシアの蜜を採取する養蜂家は「蜂は遠くからも蜜を集めることができ、間引いても問題はない」と理解を示し、漁協関係者は「樹林は魚を食い荒らすカワウにすみかになっており、伐採が望ましい」などの意見が出され「樹木は伐採した方が良い」という方向でまとまった。
伐採後の、生態系への影響を懸念する声もあり、来年1月に専門家を招き、さらに検討し、国土交通省の許可を得て、伐採木の跡利用も考慮し、来年2月の節分までに伐採することを確認した。 -
総務大臣感謝状、中川選管の西村委員長
中川村選挙管理委員会の西村仁成委員長(63、中田島)は選挙関係功労者として総務大臣感謝状を受賞。28日、役場で曽我村長に喜びの報告をした。
西村さんは92年から現在まで13年余、選挙管理委員を、うち昨年9月からは委員長を務める。21日、県教育総合センター(塩尻市)で開いた第8回市町村明るい選挙推進協議会等会長連絡会議の席上、県選挙管理委員長から伝達された。
西村さんは「名誉ある賞をいただき感激している。これも地域のみなさんの協力、先輩方の功績のたまもの」と感謝し「間違いのないように、選挙を執行するために神経を使った」と話す。
曽我村長は「選挙は民主主義の1番の基本。今までの苦労が正しく評価された」と受賞を祝福した。 -
藍・手描交友展
藍・手描交友展
佐々木桂子さんの新作も飯島町のJR飯島駅前ヤナギヤ2階のアミカホールで来月19日まで、優しい表情の草花の水彩画と藍染作品を集めた「藍・手描室交友展」が開かれている。
飯田市在住の水彩画家、佐々木桂子さんの新作と、佐々木さんが主宰する手描室3教室(飯島町、飯田市、愛知県小牧市)の受講生48人の作品を、前期後期と分けて展示した。
佐々木さんの作品は飯島町の焼酎用のサツマイモを描いた「さつま芋 飯島産」、桜を描いた「春の月」、シュウカイドウやタデで表現した「秋の月」など5点。受講生の作品は「サルビア」「クリスマスローズ」「椿」「花みずき」「カラー」など多彩。
藍染は佐々木さんがデザインし、飯島町の横田克年さんが型を切り、宮田村の細田伊佐夫さんが染めた作務衣など、いろいろな職の手による作品も並んだ。
佐々木さんは「見る、描く、消す、見る、描く、消すの繰り返しを重ねて、上手、下手でなく、1輪の花、1本の草に向き合う真しな心を感じてほしい」と話していた。
飯島手描室は毎月第3木曜日午前10時縲恁゚後3時30分まで、アミカホールで開催、受講生を募集している。 -
不審な男性、児童に声掛け
飯島町飯島の国道153号権沢橋付近の歩道で28日、下校途中の児童らが不審な男性から声をかけられ、飯島小学校は29、30日、集団登下校を行っている。
調べによると28日午後3時30分ころ、飯島小学校3年生の女子4人が歩いていたところ、後ろから来た男性が「仲がいいね」「何か食べたいものがある?」と声を掛け、児童らは走って逃げ、実害は無かった。
男性は中肉中背で、色つき眼鏡をかけ、マスク、黒いコート、茶色の手袋をしていたという。
同校では声を掛けられた事案は初めて。29日は帰りの全校集会で、注意を呼び掛け、地区ごとに一斉下校した。 -
伊那市大坊
新そば食べる会、楽しく伊那市西町の大坊でこのほど「新そばを食べる会」があり、地区の高齢者13人が、伊那市そば打ち名人会の小林史麿さんの手打ちそばに舌づつみを打った。
西町区の敬老会に大坊地区からの参加者が一人もいなかったことから、「大坊のお年寄りにも敬老の心を伝えよう」と、民生委員の斧研つね子さん・保健委員の池上恵さん・ヘルパーの木島仁美さんが3人で企画。新そばを食べるだけでなく、そばのうんちく、大坊の歴史などに話が及ぶと、高齢者は「わが意を得たり」とばかりに体験談を披露した。
木島さんの「介護を受ける者・する者の物の見方・考え方」と題した講話には、高齢者一人ひとりが自分の考え方を発言して盛り上がった。「こうしてしゃべれることが幸せ」との声もあった。
池上さんの体操の指導では、85歳の人が寝転んだ後に手を使わずに起き上がり、参加者を驚かす場面も。
参加者の「来年もお願いしますよ」「また来たいよ」の声に、企画した3人はうれしそうだった。 -
【記者室】廃食用油リサイクル
箕輪町の「協働による廃食用油リサイクル推進事業」。町内で回収した廃食用油から精製したバイオディーゼル燃料(BDF)を給油し、町内巡回「みのちゃんバス」を試運転した▼BDF使用で力不足の異常や、運転後の故障などの問題はなく、順調な滑り出しという。BDF精製は週1回のペースで進め、今後も試運転を計画。06年4月の本稼働に向け調整が続く▼「廃食油でバスが動く夢が実現する」と某団体長。環境問題に貢献できるとなれば、本稼働後も廃食用油回収に積極的に協力できるのでは。家の油でバスが動いていると思うとちょっと楽しい。町民ではないので回収に参加できないのが残念だが、地球環境や新エネルギーへの関心の高まりに期待したい。(村上記者)
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国有林のゴミについて村の対応などを質問
宮田村黒川沿いの国有林に大量のゴミが見つかった問題で28日、村議会全員協議会の席上、加藤恭一議員が村の対応を質問した。
村側は現段階で詳しい状況を把握していないことを説明。「村としても出来るだけ早く調査に入りたい」とした。 -
南箕輪村議会臨時会
南箕輪村議会臨時会は28日開き、村一般職員の給与に関する条例の一部改正案、条例改正に伴う05年度一般会計などの補正予算案4件を可決した。
村一般職員給与の一部条例改正は、「災害派遣手当」を「災害派遣手当(武力攻撃災害等派遣手当を含む)」に改めるほか、勤勉手当の支給率などを改正する。 -
局長杯ママさんバレー大会
宮田郵便局は27日、農業者トレーニングセンターなどで、第19回局長杯争奪ママさんバレーボール大会を開いた。10チームが参加、9人制トーナメントで優勝を目指した。
参加資格は村内在住の家庭婦人で構成するチーム。いずれもリーグ戦参加の選手が中心とあって、レベルの高い好試合が展開した。
結果は次の通り
▽優勝=みなみ(2)若葉(3)駒ケ原 -
冬山遭難防止対策会議
中央アルプス地区山岳遭難防止対策協会(会長・中原正純市長)は24日、05年度冬山遭難防止対策会議を駒ケ根市役所で開いた。約10人が出席し、昨シーズンに引き続いて駒ケ岳千畳敷に補導員が常駐することなどの冬季補導計画を決めた。
常駐期間は年末年始(12月29日縲・月9日)と厳冬期(2月11日縲・月21日)の土・日・祭日など。天候や積雪の状態を考慮してその都度判断する。補導・救助共にできる経験と体力のある人が当たるとしている。
宝剣岳周辺に設置した遭難防止の指導標が現在一部傷んでいることから、2枚を新しい物に代えることが報告された=写真。
討論の中で「冬山の入山者が毎年減少してきている中で、補導が厳し過ぎるとさらに入山者が減るのでは」との声もあったが「カールで雪崩が起きるのは冬山の常識。千畳敷でも過去に遭難例がある。夏山のつもりで気軽に来た登山者を入らせるべきではない」との意見に対する反論は出なかった。 -
女性と市長懇談会
駒ケ根市は女性の意見を市政に反映させようと25日、同市内の子育て支援グループ会員の女性15人と中原正純市長、中原稲雄教育長ら市職員との懇談会を同市女性ふれあい館で開いた。参加者らは福祉や子育てについて母親やボランティアの立場から意見を交わした=写真。
参加者から駒ケ根駅前ビル・アルパのキッズランドについて「有料になってからあまり行かなくなった。以前のように無料にできないか」との質問が出たのに対し子ども課の小松政文課長は「税金で運営しているので、受益者負担の原則から無料というわけにはいかない。ただ、年間割引料金などの導入は検討したい」と回答した。
介護老人福祉施設・観成園が移転した跡地の利用方法についての質問に答えて中原市長は「共同作業所など、福祉のための施設としての活用を念頭において検討している」と述べた。
中原教育長は「学校は横割だが、子どもたちの縦の関係をはぐくむため、地域での子育て活動推進のモデル地区を設けたい」と話した。 -
宮田村役場窓口の時間延長、休日開庁試行へ
宮田村は来年1月から3カ月間、役場窓口の時間延長、休日開庁を試行する。28日の村議会臨時会で清水靖夫村長が明らかにした。
全日実施するわけではなく、時間延長は毎週水曜日で通常午後5時15分を同7時までに変更予定。
休日開庁は第3日曜日の予定で、戸籍や税金に関する窓口を開く考えで調整している。
村によると、上伊那で時間延長、休日開庁を実施していないのは宮田を含め3村。
昨年来庁者にアンケートしたところ、時間延長などを望む声が多くあり、試行期間を設けることになった。
担当者は「どれくらいの利用があるか効果を見極め、本導入を検討したい」としている。 -
建設差し止めの産廃処分予定地取得について議会に経過説明
宮田村は28日の村議会全員協議会で、民間業者が産業廃棄物の埋め立てを計画した南割区の山林(2001年に地裁伊那支部が建設差し止めの仮処分を決定)を公売により取得した経過を説明した。
久保田秀男議員は「取得は村の未来を考えても良い判断。しかし、将来的な土地の使い道なども含めて、事前に議会に相談してほしかった」と指摘。
小林茂、春日元両議員は取得した山林の現状は段差があるなど危険と説明し、「立ち入りを禁止するなど、危険防止の対策を早急にとって」と要望した。
清水靖夫村長は「今後はいかなる案件についても、議会に相談していきたい」と話し、危険防止や活用も含め慎重な山林の管理を行なっていくとした。
山林は宮田高原に通じる寺沢林道沿いにあり、1996年に処分地の建設が判明。既に掘削が始まっていたが、水源も近いことから村あげての反対運動に発展した。
その後、業者は税金滞納により長野市に山林を差し押さえられ、市が今月になって公売を実施。競争入札により、宮田村が300万円で取得した。 -
人勧通りの給与改定可決
宮田村議会は28日に臨時会を開き、人事院勧告に従って村が上程した一般職の給与改定の条例改正案を原案通り可決した。給料は減額だが、勤勉(期末)手当が増額となることから、総額110万円余りの支給増となる。理事者を含めた特別職は今回適用せず、今後開く審議会などの検討状況をみて判断する。
給料は0・3%減。扶養手当も500円減額して月1万3千円となる。
一方で勤勉手当は0・05カ月増の4・45カ月。いずれも12月1日から実施する。
給料支給は39万円ほど減るが、勤勉手当は152万円増加するため、一般職に支払われる給与は総額で110万2千円増える計算だ。 -
窪田建設社長が会見
姉歯建築設計事務所が構造計算にかかわっていたことから営業を休止している松本市の「エースイン松本」など3つのホテルの施工をした駒ケ根市の窪田建設(窪田雅則社長)は28日、駒ケ根商工会議所で会見を開き、姉歯建築士との関係について「姉歯が構造計算をしていたことも知らなかったし、会ったこともない」と述べ、関与について強く否定した。
説明によると同社は姉歯建築士による一連の計算書偽造問題が発覚したことを受けて、過去に施工した工事の構造計算書を取り寄せてチェックしたところ▽エースイン松本▽カントリーホテル高山(岐阜県)▽パークイン平塚(神奈川県)窶狽フ3ホテルの構造計算を姉歯建築設計事務所が担当していたことが分かった。いずれも数字の改ざんはなかったが、「お客様の安全を第一に考えて」(窪田社長)同社の関連会社「東日本ホテルシステムズ」(窪田雅則社長)が運営するエースイン松本は24日から、ほかの2ホテルも前後して営業を休止している。窪田社長は「この3件以外には姉歯の関与した物件はない」と話し、同社が伊那市のホテルセンピア、駒ケ根市のプレモントホテルの施工にかかわっていた窶狽ニの憶測を否定した=写真。
会見には窪田社長のほか長谷川洋二顧問弁護士も出席し「建築許可を出した役所に損害賠償を請求することも検討している」と話している。
3ホテルとも建築主が平成設計(東京都)に設計を依頼し、同社が姉歯建築設計事務所に構造計算を外注したもので、窪田建設は施工を請け負った。構造計算書は通常設計事務所から建築主に渡され、施工業者が見ることはないという。 -
駒ケ根市議会臨時会
駒ケ根市議会臨時会は28日開き、市長など特別職の給与月額を現行から4%自主削減する条例改正など条例案3件、補正予算案6件などを可決して閉会した。これにより特別職の給与は報酬等審議会が10月に市長に答申した1%減額と合わせ5%の減額となる。1%減額は12月から実施し、4月にさかのぼっての差額分を12月期末手当で調整。4%減額は06年1月から中原正純市長の任期(08年1月)いっぱいまで実施する。中原市長は冒頭、自主削減の理由について「審議会の答申は重く受け止めるが、合併が白紙になったことなどを受けて必要と判断した」と述べた。
市議会議員らの報酬月額の1%自主削減も同改正案に盛り込まれ、可決された。いずれも厳しい財政状況を踏まえた上での措置。
特別職の給与、報酬は次の通り(カッコ内は現行)。
▽市長=75万5520円(79万5千円)▽助役=63万6480円(67万円)▽収入役=57万8880円(60万9千円)▽教育長=55万5840円(58万5千円)▽市議会議長=37万9170円(38万3千円)▽同副議長=32万2740円(32万6千円)▽同議員=29万5020円(29万8千円) -
ニシザワ文芸コンクール
小・中各3人が最優秀賞ニシザワ(本社・伊那市、荒木康雄社長)が主催する文芸コンクール(読書感想文)の入賞者が決まり27日、伊那市駅前ビル「いなっせ」4階で表彰式があった。同社80周年を記念して04年から開始。2回目の今回は747本の応募。力作そろいで審査が難しく、小学校の部・中学校の部、各1人の予定だった最優秀賞に、それぞれ3人が輝いた。優秀賞は小学校が9人、中学校が5人。佳作は30人と41人が受賞した。
荒木社長は「ニシザワは書店として創業した。原点に戻ろうと、80周年を期して文芸コンクールを始めた。幼少期に本を読むことは人間形成において重要」とあいさつ。
選考委員でもある北原明伊那市教育長は、「本を読んで感動できることと、その感動を人に伝える表現力が素晴らしいことに驚いた。好きな本だけでなく少し難しい本を読み、読書ノートをつける癖を」と話した。
受賞者は次の通り。(敬称略)
■小学生の部【最優秀賞】平栗はるか(西春近南2)「『きいろいバケツ』のきつねさんへ」、小田杏奈(伊那北5)「『チョコレート工場の秘密』を読んで」、春日菜津美(伊那東4)「『うさぎのユック』感想文」【優秀賞】下平京(東伊那5)「『エジソン』を読んで」、伊藤愛(東春近5)「『はるかな空の東』を読んで」、深尾安希(東春近5)「『ぼくらはみんな生きている』を読んで」、春日沙也香(西春近南5)「『ピーコの祈り』という本を読んで」、唐木春香(伊那北5)「『ほんもののプレゼント』を読んで」、中村ヒカル(伊那東5)「『カワウソがいる』を読んで」、平澤壮太郎(伊那東4)「『ゴッホ』を読んで」、池上蓮樹(箕輪南4)「『とべないほたる』を読んで」、浦野楓花(箕輪南3)「『金色のクジラ』を読んで」
■中学生の部【最優秀賞】新谷千布美(宮田3)「マサミチ」、吉田舞花(高遠中1)「夢をわすれず未来にはばたく」、塩原美香(南箕輪3)「『かかしの旅』を読んで」【優秀賞】埋橋由布(伊那3)「私の人生とは」、池上真奈(宮田2)「『HEART BOOK』を読んで」、田辺澄(宮田2)「『Freedom窶粕髢ァの道をぬけて』を読んで」、鈴木紗也子(西箕輪3)「『それでもやっぱりがんばらない』を読んで」、伊藤千香里(南箕輪3)「『幸福な食卓』を読んで」
※佳作は明日掲載します。最優秀賞・優秀賞受賞作は順次掲載します。