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市長一日父親
駒ケ根市母子寡婦福祉会(熊沢宏子会長)は3日、10年前からの恒例となった中原正純市長を迎えての「市長さん一日父親」を同市障害者センター高砂園で開いた。親子ら約50人が参加し、にぎやかにもちつきやゲームなどを楽しんだ。
庭に用意された2つの臼を囲んだ子どもたちは張り切ってきねを振り下ろすが、慣れないせいか手つきがどうも危なっかしい。見かねた中原市長が代わってきねを手にし、力強くつき出すと見守る子どもたちから「すごい」「いい音」と感嘆の声が上がった。エプロン姿で奮闘する一日父親の手本を見て要領を得た子どもたちは代わる代わる元気にきねを振るった=写真。
参加者らは景気良く6升のもちをつき上げ、昼食に皆でおいしそうにほお張った。 -
ウォームビズ 衣料店に「コーナー」豊富な品ぞろえ
環境省が推進する秋冬のビジネススタイル「ウォームビズ」。伊那市内の衣料店には「ウォームビズコーナー」が設けられ、例年に比べて豊富な品がそろっている。売れ行きは「まずまず」のようで、春先まで着ることができるベストなど今後に期待感を持つ。
ベルシャイン伊那店は、10月初旬から販売フロアにコーナーを設置し、売り上げも例年より伸び「1・2縲・倍の手ごたえ」があるという。
ウール素材のベスト(男性)、保温性やファッション性が高い、カシミヤのハイネックセーター(女性)など定番の人気商品をコーナーに陳列。各サイズ、各色をとりそろえ、商品を切らすことなく並べたことで、ウォームビズに関心のある人の購入意欲をそそり、売り上げにつなげている。
「ウォームビズなのでベストが欲しい」「スーツに合うベストを探しているのだが」など、40代後半の男性客の反応が多い。また、クールビズのノータイスタイルの影響もあり、スカーフを首元に巻く「アスコットタイ」の問い合わせも増えている。
紳士服「アオキ」伊那ナイスロード店では上着、ベスト、カーディガン、保温機能性素材の下着、首元を保温するウールのネクタイなどを1カ所に集めた。ミドル丈の下着は、新たに入荷。
「ウォームビズで」と来店する男性客は多くないものの、来店者に対してベストを勧める機会が増えた。昨年に比べ、全店で1・5倍ほど伸びているのではないかという。オレンジやイエローなどパステル系も並ぶが、服に合わせやすい黒やグレーなどベーシックなものが人気。
商品だけでなく、色の合わせ方など着こなしも提案している。
室内温度18度で暖房を入れる伊那市役所では「ひざかけを厚めのものにした」「足首を温めるレッグウォーマーをつけている」と工夫している職員もいる。 -
県縦断駅伝に9年ぶり出場
滝澤恵美さん(25)15チームが優勝を競った県縦断駅伝(11月19・20日)に9年ぶりに出場。第4区(3・2キロ)を任され、区間6位の好走で上伊那チームの優勝に大きく貢献した。「監督は、今年は絶対優勝したいと言っていた。私は、とにかくみんなの足を引っ張らないようにしたい竏窒ニだけ思って走りました」
9年間の長い空白の中には、順調な競技人生から一転して絶望のどん底にたたき落とされた辛い日々があった。
◇ ◇
「小学校のころは短距離が本当に遅くて。長距離ではまあまあ速い方だったけど、でも1番じゃなかった」小学校6年の時、2歳上の姉が全国都道府県対抗駅伝大会に出場した。京都を走る姉の姿に刺激され「私もあんなふうに走りたい」と陸上を始めた。
県縦断駅伝には中学2年から高校1年まで3年連続で出場を果たし、区間賞にも輝く栄光の時代を経験。進学した大学では駅伝部に所属し、全日本大学選手権(インカレ)で1万メートル2位などの好成績を挙げて周囲からも将来を期待されていたが…。
大学3年の時、突然の悪夢が襲う。しばらく前から感じていた足指の痛みがなかなか引かず、仕方なく医師に診てもらったところ「手術が必要だ。直ったとしても今まで通りに走るのは無理」と思ってもみなかった宣告を受けた。「体質的に骨が弱かったところへ、無理な練習を続けてきたせいではないかと…。どん底に突き落とされたような気持ちでした」自己ベストを次々に更新するなど順調に力を伸ばしていた絶頂期のさなかだっただけに、何としてもあきらめ切れなかったがどうにもならない。無念さを胸に競技生活に泣く泣く別れを告げ、仲間を陰から支えるマネージャーの役に回った。
◇ ◇
大学卒業後は駒ケ根市役所に就職。競技はあきらめたが、激しい練習をしなければひどい痛みが出ることはないので、自宅周辺を一人黙々と走り続けた。
今年の県縦断駅伝の選考会には記録係として会場入りした。当日、旧知の役員に「痛みがないのならちょっと走ってみたら?」と勧められ、軽い気持ちで出場したところ予想外に調子が良く、痛みもまったく出なかった。好記録で走り切り、あれよあれよという間に選手として選ばれた。
「競技を離れてもう5年になる。現役の若い選手に比べて力が落ちている分、絶対に故障しないよう心掛けて練習しよう」レース当日まで足に気を遣いながら慎重に調整を重ね、9年ぶりの大会に臨んだ。
◇ ◇
毎朝約10キロのランニングを欠かさない。「今日は走りたくない、なんて思ったことはない。ランニングは日常生活の一部で、もう当たり前になっているんですよ」
勤務の傍ら、スポーツ少年団の指導をしている。「昔から、練習のメニューを作ってもらったり、車で伴走してタイムを計ってもらったり、たくさんの人にお世話になった。今度は私が地域の子どもたちを育てる手助けをすることで、その恩返しができたらいいな」 -
押手沢の砂防を事業化
大雨が降れば土石流発生の危険性が高い宮田村南割区の押手沢について、県が事業採択し、新たなえん提を設けるなど砂防事業に乗り出すことが分かった。県伊那建設事務所は6日夜に地元説明会を開き、事業内容や今後の日程などを公表。地権者の同意を得てから、早急に測量調査に着手する。
押手沢は1961(昭和36)年の36災害のほか、たびたび災害が発生。県は92年に砂防えん堤を設置したが、99年の豪雨で満砂の状態になっていた。
県の計画によると、現在あるえん堤の砂を取り除くほか、その約100メートルほど上流に新たなえん堤も設ける。
また、流域2カ所の山腹崩落地も改修。河床の侵食対策も施すなど、「堆積を防ぎ、土砂を健全な状態で流下させる」と説明した。
昨年の住民説明会で県は財政難などから事業化に難色を示したが、その後の調査などで大規模な土石流が発生した場合に最大で30戸に被害が及ぶと予測。本年度事業採択し、基本計画を策定した。
今後測量、ボーリング調査、用地買収を経て来年度に着工。説明会では出席者から「出来る限り早く完成させてほしい」と要望も挙がった。 -
聴導犬協会が移転新築の施設概要について発表
宮田村に本部を置く日本聴導犬協会は7日、同村民会館横(町3区)への移転が内定したことを受けて、今後建設する施設の概要などを発表した。2007年秋の完成を予定。現在よりも多い年間5縲・0頭の聴導犬や介助犬を育成し、地域に開けた交流の場にしていく考えも示した。
有馬もと会長は「村民の協力もあり、村が良い条件で土地を提供してくれた。地元へもっともっと還元したい」と説明。犬とのふれあいのなかで、教育や地域との交流にも取り組みたいと話した。
計画によると、村土地開発公社から約700万円で100坪を購入。訓練施設やユーザーが滞在する宿泊施設などが入る3階建ての本部棟を8千万円ほどかけて建設する。同じく同公社から賃貸する400坪は屋外の練習施設に使う。
総事業費は約1億円。財源は募金や寄付などで集めた自己資金約2100万円に加えて、助成金を見込んでいる。
聴覚障害者は全国に35万人いるが、聴導犬は全国に10頭。1000頭いる盲導犬に比べると認知度が低く、普及は進んでいない。
「聴導犬、介助犬をを取り巻く環境は施設的にも恵まれていない。私たちがモデルになって、全体の底上げが図ることができたら」と有馬会長は期待をこめた。
同協会は引き続き幅広い支援を求め、募金を呼びかけている。詳しくは同協会85・4615。 -
児童会の活動を紹介「冬祭り集会」
宮田村宮田小学校児童会は7日、全校に活動を紹介する「冬祭り集会」を開いた。12の各委員会がブースを設け、クイズやゲームなど趣向を凝らして発表。委員会に入っていない低学年も、楽しみながら児童会の役割を学んだ。
スタンプラリー形式で、子どもたちは校内の特別教室などに設けた各委員会のブースをまわった。
美化委員会は、ゴミの分別の正確性とスピードを競うゲームを企画。挑戦した児童は、空き缶や燃えるゴミなどを区別し、袋の中に入れていた。
新聞委員会は、各委員会のブースの感想を書いてもらい、それを貼りつけて壁新聞に。会場の児童は文章に絵を盛り込むなど工夫を凝らし、記者気分を味わっていた。 -
徴税吏員を21人に増員
宮田村は今月から、村税を徴収する徴税吏員(りいん)を21人に増員した。今までは税務係職員と課長級の9人体制だったが倍増。村総務課は「数多く足を運ぶことで、滞納整理を図っていきたい」としている。
04年度の村税徴収率は98・9%。前年度に比べ0・1ポイント低下しており、年々滞納が増える状況にある。
一方で税務係は4人体制で、03年度からは課長級の5人を徴税吏員に加えて対応。
しかし、今後さらに村財政が厳しくなることが予想されるため、増員を図って自主財源である村税の収納率向上を目指す。
7日の村議会12月定例会冒頭あいさつで清水靖夫村長は「滞納者を分担して受け持ち、効率をあげたい」と説明した。 -
箕輪町中心市街地にイルミネーション
箕輪町商工会が進める箕輪町TMO構想(中小小売商業高度化事業構想)の実働部門「みのわTMOネットワーク2004」(関嘉重代表幹事長)が、中心市街地の活性化のきっかけに-と、松島の商店街などにイルミネーションをともしている。
昨年、日の出商工会が独自で松島駅前通りに電飾をつけ好評だったこともあり、今年はTMOの活動として範囲を広げ、日の出商工会、仲町実業団、通り町実業団、木下南部支会が参加した。
駅前通りに加え、仲町の町道6号線、国道153号、JR木下駅前に点灯。産業道路沿いにもシンボルイルミネーションが3カ所ある。電球や発光ダイオードを2万3千球使い、赤や青、白などの明るい光が街並みを包んでいる。
「階段を上るように一歩一歩充実させていきたい」とし、来年度以降はイルミネーションとともに年末年始のイベント開催も模索している。
点灯は来年1月7日まで毎日、午後5時から11時まで。 -
町内3団体が募金、収益など福祉や三宅島支援へ寄付
高遠町老人クラブ連合会と伊那広域シルバー人材センター高遠地区は6日、町の福祉事業に役立ててほしい竏窒ニ、募金を町役場に届けた。
老人クラブ連合会は、年末恒例の女性部の活動の一環として、会員一人数百円づつ集めた募金12万1800円を寄付。シルバー人材センターは「助け合い募金」として、11月末にあった地区懇談会の席上などで会員から募った3万3400円を届けた。
伊東義人町長は「会員の皆さんの心温まる募金ありがとうございます。町福祉のために有効に使わせていただきたい」と感謝した。
また、10月末から11月初旬にかけて展開した高遠城址(し)公園の秋まつりで、食事所や町内のそば店でそばを提供した人たちが、収益金の一部や募金の合計金3万4157円を、町が友好交流する三宅村(東京都)の帰島支援金として町に預けた。 -
伊那中央病院・伊那市にバザー収益寄付
伊那中央病院(小川秋實院長)は6日、10月末にあったバザーの収益金9万9050円を、伊那市へ寄付した。収益金は地域の福祉の向上に役立ててほしい竏窒ニ、本年は同病院組織市町村の同市へ、来年以降も順次組織市町村に寄付する考え。
バザーは同病院祭に合わせて実施。本年度が初めてで、職員が家庭から持ち寄った品物を販売した。バザー品はタオル、シーツ、陶器の皿など日用雑貨を中心に約500点を用意したが、開始1時間ほどで品物はほぼ完売したという盛況ぶり。
小川院長、薮田清和同病院事務部長らは市役所を訪れ、「福祉に役立ててほしい」と、小坂樫男市長に寄附金を手渡した。 -
雪造り 深夜に着々
伊那市西春近のスキー場「中央道伊那スキーリゾート」は1日深夜から、断続的に人工降雪機を可動させ、1回平均約900トンを降雪。17日のオープン予定日を目指し、従業員は深夜のゲレンデ造りに追われている。
リフト3基の整備やレンタルスキーのワックスがけなどを終え、あとはゲレンデに雪が整うのを待つだけ。移動、固定式の人工降雪機合計22基のうち半数以上を稼働させ、全長約1200メートルのゲレンデ下半分の雪造りに励んでいる。
人工降雪機は水を霧状にして噴射。マイナス5度を目安に、午前0時から同6時の間を中心に雪をつくる。「今週の予想気温は低そうなので、毎日ほぼ稼働できればオープン日には間に合いそう」と話す。
4日、上伊那に例年より早い初雪が降り、利用者の機運は上昇。今季は、小さな子どもも楽しめる「モーグル」「クロス」を新設、砂場感覚で遊べる「雪の公園」も新たに造り、ファミリー対策を充実させる。
営業期間は来年3月31日までを予定。入場者数は例年並みの約8万人を見込んでいる。 -
骨粗しょう症予防教室「コツコツセミナー」
南箕輪村住民福祉課は6日夜、骨粗しょう症予防教室「コツコツセミナー」を村役場で開いた。女性18人が、骨粗しょう症の病態や予防、治療についての講演を熱心に聞いた。
骨粗しょう症は、骨の量が減ってスカスカになり、骨折しやすくなる全身の病気。セミナーは全2回で、第1回は伊那中央病院整形外科の高原健治医師が講演した。
総人口の10%弱が骨粗しょう症といわれ、寝たきりの原因の第3位は骨粗しょう症による骨折であることを説明。検診を受ける時期は、女性は閉経後は年1回、男性は少なくとも70歳以上は測定する。20歳代から40歳代後半までは骨密度があまり変化しないため、その間に一度測定し骨密度を知っておくことをアドバイスした。
予防の三原則は「食事・運動・日光浴」。カルシウムの多い食品やカルシウムの吸収を助けるビタミンDを摂り、運動はウォーキングや水泳、運動が苦手な人は散歩や自転車乗りから始めてもよい-とし、ビタミンDが日光浴で皮膚からも作られることも話した。
たばこや酒の飲み過ぎ、ダイエットも危険因子の一つに挙げ、骨の健康状態を知るため1度は測定することを勧めた。
第2回は16日午後1時縲・時、村公民館。骨を丈夫にするための運動、栄養の話と試食。運動のできる服装で参加。持ち物は上履き、バスタオル(運動時に床に敷く)、筆記用具。村内在住者に限る。申し込みは12日までに住民福祉課保健予防係(TEL72・2105内線111)へ。 -
高遠そばの魅力PR 「かくし味いっぱい…」審査員特別賞を獲得
県内の各市町村が地域の魅力をPRする「第5回ふるさとCM大賞NAGANO」(長野朝日放送主催)で、高遠町の高遠そばをテーマとした作品「かくし味いっぱい高遠そば」が審査員特別賞の「さわやか賞」を獲得した。
作品は、高遠産の玄そばを使ったそば打ちの様子や、辛味大根のしぼり汁に焼きみそを加えた「辛つゆ」など、高遠そばの特徴を紹介。ヴィバルディ作曲の「四季」に、桜などの町の魅力を紹介して、「あったかな人の心が隠し味 高遠そばの里」と最後を結ぶオリジナルの歌詞をのせた曲を合わせて流している。
96作品の応募のなかから最終審査に残り、「曲を聞きながら桜をイメージできたし、高遠そばも食べたいなという気持ちにさせられた」と評価を受けた。 石工と石仏を題材にした昨年に続く受賞。CMは来年、年間通して30回放映される予定だ。
総務課秘書広報係は「2年連続の受賞は本当にうれしいし、町の宣伝もできてありがたい」とうれしさをにじませている。 -
有償福祉運送にかかる使用車両拡大特区に認定
伊那市はこのほど、国土交通省に対して申請していた「伊那市における福祉有償運送使用車両拡大特区」として認定された。
特区の内容は06年4月からNPOなどの非営利団体が心身障害者などへ提供する有償福祉運送に伴うもの。原則的に、4月以降の有償運送サービスには、福祉車両を利用することが規定されているが、今回の認定で、一部の団体が、セダン型車両を利用することが可能となった。
伊那市は、外出が困難な障害者・高齢者の増加に伴い、希望する時間に送迎できるボランティアの必要性を認めている。また、歩行は困難でも、福祉車両の機能を必要としない対象者もいるため「こうした対象者の運送にはセダン型車両が望まれる」として特区申請をしていた。
電車やバスでの外出が困難な障害者には、福祉タクシー券や高齢者バス・タクシー券の交付しているが、金額に上限があり、すべての外出需要が満たされているわけではない。
セダン型車両が利用できる条件については、福祉有償運送のため設置している協議会の検討に基づき今後決定する。 -
森の音楽会「アンサンブル・ファンファール」
小さな子どもと一緒に生の音楽を楽しみたい竏窒ニの願いから始まった森の音楽会の第6回「アンサンブル・ファンファールのクリスマス」が3日、駒ケ根高原美術館別館VITA AMOR(ビタ・アモール)で開かれた。駒ケ根市の子育て支援グループ「ファミリーサポートぐりとぐら」主催。会場には親子連れなど約200人が集まり、クリスマスらしい華やかな響きの金管楽器のアンサンブルに聴き入った。
ステージに立ったアンサンブル・ファンファールのメンバーはモーツァルトの『アイネ・クライネ・ナハト・ムジーク』などの馴染みのあるクラシックのほか、アニメソングやクリスマス・メドレーなどを次々に披露した=写真。客席の子どもたちは特に騒ぐこともなく、母親らとともに静かに曲を楽しんでいた。
アンサンブル・ファンファールはトランペット、ホルン、トロンボーンなどで編成するアンサンブル。飯田市を中心に活動している。 -
東伊那親子文庫クリスマス会
駒ケ根市の東伊那地区親子文庫(下平美保会長)は3日、恒例のクリスマス会を東伊那公民館で開いた。親子ら約120人が参加し、母親らによるハンドベルの演奏やパネルシアター、ゲーム大会などを楽しんだ。
ハンドベル演奏では『サンタが街にやってくる』『ジングル・ベル』などのクリスマスソングが次々に披露された。会場を埋めた親子らは澄んだ音色のベルの響きに静かに聴き入っていた=写真。
お楽しみ会ではサンタが登場し、子どもたちにお菓子などをプレゼント。親子は歓声を上げてじゃんけん大会やフラフープ・リレー、豆うつしリレーなどを楽しんだ。 -
宮田小4年1組があばれ神輿について学習
あばれ神輿(みこし)で有名な宮田村津島神社の祇園祭を調べている宮田小学校4年1組は5日、神輿づくりを手がける大工職人・加藤政義さん=町3区=から話しを聞いた。作る時の苦労話などを質問し、伝統ある祭りを絶やさないために力を尽くしていることを知った。
加藤さんは、神輿には設計図がなく、代々受け継がれてきた型枠だけで製作していると説明。「若い頃には、誰も丁寧になんか教えてくれない。目と耳で学んで覚えたもんだ」と語った。
神輿は氏子の町1区、町2区、町3区の大工が交代で手がけるのが慣例。
しかし、現在は加藤さんを含め各区に1人しか職人がいないことにふれ「作る人がいなくなったら、祭りも続かない。今一生懸命に、若い大工さんに教えています」と語った。
「女の子はなんで神輿をかつげないのですか?」「重さはどれくらいですか?」など質問が絶えない子どもたち。加藤さんは丁寧に答えていた。
今後も学習を続け、教育委員会の文化財担当者などからも話しを聞く予定だ。 -
健康づくり推進協
宮田村健康づくり推進協議会(加藤勝美会長)は5日開き、村側が来年度の保健事業について説明。ボランティア参加による精神保健や子育て支援、健康診断に基づいた個別相談の充実などを示した。委員からは、子どもの頃から正しい食生活を徹底するよう求める提言などがあった。
村住民福祉課は、食生活の徹底について「教育委員会と連携をとりながら、行なっていきたい」と回答。定期的に開いている子どもの健康を考える会などを通じて、対応策を練っていく。
また、緊急時に威力を発揮する除細動器については、当面は導入しないことを改めて確認。救急講習会など、住民意識の向上に力を注ぐ。 -
人権作文で宮田中3年の山口さんが伊那人権擁護委員協議会賞
全国人権擁護委員連合会が主催する中学生を対象にした人権作文コンテストで、宮田村宮田中学校3年山口弥倭さん(15)=つつじが丘区=の「戦争の中での命の大切さ」が伊那人権擁護委員協議会賞に選ばれた。5日に矢亀誠一同協議会長らが同中を訪れ、表彰した。
イラクの戦争をテレビなどで見聞きし、「この戦争は本当にイラクの人のためになるのか」と疑問に思った山口さん。
戦うことの無意味さを感じ、自分の素直な気持ちを原稿用紙に綴った。
表彰のため訪れた矢亀さんと、村人権擁護委員の辰野恒雄さんは「戦争は最大の人権侵害。その戦争を自分の問題としてとらえ素晴らしい」と、山口さんの作文を評価した。
コンテストには上伊那管内から宮田中の20点を含め1253点の応募があり、同協議賞は山口さんを含め19人が受賞した。 -
城田陸協理事長に秩父宮章と文部科学大臣賞
長野陸上競技協会理事長で駒ヶ根市赤穂在住の城田忠承さん(65)が、国内で最も権威のあるスポーツ功労章のひとつ秩父宮章と文部科学大臣賞を受けた。4日に同市内で祝賀会が開かれ、教え子をはじめ陸上関係者、各界の代表者ら約200人が出席。陸上競技の発展に貢献した功績をたたえた。
妻の敏子さんとともに壇上に立った城田さんは「多くの人に支えられたおかげ。今後も体が動く限り頑張っていきたい」とあいさつ。
祝賀会発起人の北沢秋司上伊那陸上競技会長らは「この伊那谷の地でアスリートを育て、地域に限りなく貢献された。今後もご尽力いただきたい」と祝福した。
城田さんは赤穂、伊那北など伊那谷の高校で教べんをとり、選手の育成に尽力。インターハイに選手を次々と送りだすなど、上伊那陸上界をリードした。
退職後も指導者、協会役員などを歴任。現在は日本陸上競技連盟の評議員も務めている。 -
【記者室】みのわ祭りの行方は
みのわ祭りは継続か廃止か-。祭りのあり方を考える検討委員会は、「開催を前提」に今後内容の見直しを決めた。毎年、反省会で祭りそのものに対する意見もありながら「何年も課題」のままできたことには少々問題があるように感じるが、早期検討を求める声に答えて今回委員会を開いたことは一歩前進▼白紙に戻ったゼロからの検討には、サークルが積極的に参加できるゾーン作り、企業参加の呼びかけ、動員につながる子どもイベント-など建設的な意見。町民は皆それぞれに祭りへの思いを抱いている▼来年は第20回。「半強制的」な運営では楽しい祭りは生まれない。企画、運営は容易ではないが、従来とは異なる実行委員会組織の検討も必要かもしれない。(村上記者)
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箕輪町木下の泉沢常会がイルミネーション点灯
箕輪町木下の泉沢常会1組が、国道153号から箕輪工業高校に通じる道沿いの各戸の庭木や玄関などにイルミネーションをともした。常会初の試みで、5日夜の点灯式は16人が集まり1軒ずつ点灯。赤、緑、青、黄色などカラフルな電飾が通りを明るく照らした。
これまで常会内の2軒が電飾をつけていたが、「個々にやるのもステキだけど、点を線にしたらおもしろいのでは」との荻原省三さんの発案で、「まずはやってみることが大事」と、賛同した7軒が思い思いに電飾をつけた。
道の東から西に向かって順番に点灯。明かりがつくたびに「わあ、きれい」「すごいね」と歓声。星やハート、サンタクロース、トナカイ、スノーマンなど趣向を凝らした飾りもあり、下校する箕工生が「いいですね」と声を掛けて通っていった。
吉江賢次代表は、「この道を毎日、箕工生が通っている。高校改革で問題になっている箕工や、少子化問題をイルミネーションで応援したい。どんなに小さくてもまずは一歩から。これを起点にもっと大きく輪を広げられたら」とあいさつ。「恋人通りって名前にしようか」と冗談も飛び交い、とん汁や酒で点灯を祝った。将来的にはテーマを決めた飾りつけをしたい-との構想もある。
クリスマスの25日まで毎日、日没から夜9時ころまで点灯する。 -
箕輪西小作品展
箕輪町立箕輪西小学校は13日まで、児童の作品展を町文化センター展示コーナーで開いている。全校制作の粘土作品をはじめ各学年の学習の成果を発表している。
1年生は、カメの絵に「かめさんよ どうしておそい なぞすぎる」など一人ひとりが感じたことを書き添えている。2年生は「秋のおくりもの」で、まつぼっくりやどんぐりなど木の実を使って虫や公園、ケーキなどを制作。3年生は紙を切って作った顔、4年生はステンドコラム、5年生は絵手紙、6年生は「めざせ!縄文人」で勾(まが)玉を展示した。
粘土作品は「ラジオ体操」。伸びたり、曲げたりとそれぞれ体操の動きの特徴を上手に表現。「117名で作ったカレーライス」と題した壁面いっぱいの大きな絵にはカレー作りをする児童を描いている。
児童の学習の頑張りが伝わる力作ぞろいで、文化センターを訪れた人々が関心を寄せている。 -
県産材住宅見学会
「やっぱりいいね」の声上伊那地方事務所主催の県産材住宅の見学会がこのほどあり、総勢25人が南箕輪村など4カ所の木造住宅を見学した。「地元の木を地元で使うことは重要だ」などの参加者の声が聞かれた。
見学したのは、フォレストコーポレーション(伊那市)の県産材利用木造住宅のモデルハウス(南箕輪村)、北島屋(伊那市)が建築した木造住宅(駒ヶ根市)、大蔵建設(飯田市)が県産材を利用してリフォームした住宅(高森町)、生田木材技建が施主の山の木を使って建てた住宅(中川村)。
荒廃する森林の再生のために県産材の需要拡大を図っている県が、木造住宅建設を希望する人を募り、県産材を利用した住宅の実態を見てみようと企画した。
フォレストコーポレーションは、県が認定する「信州の木づくりの家」の認定グループ。北島屋は県の信州木材製品認証工場。
参加者は家族連れが多く、県内産のスギやヒノキの柱、アカマツやカラマツの床などを触っては、「地元産と聞くとやはり感じが良いね」などと話していた。
案内役の地方事務所林務課春日嘉広普及係長は「住宅建設を望む人の自然素材への関心が高まっており、予想以上の人が集まった」と語った。 -
仙醸、「仙人蔵」飲み比べ
街の飲食店と協力して高遠町の醸造会社仙醸(黒河内靖社長)は、上伊那の5軒の居酒屋と協力して、新しい銘柄「仙人蔵」のさまざまなタイプを飲み比べる企画を始めた。
純米無ろ過原酒・純米吟醸酒・特別本醸造酒・純米酒の4つのタイプの仙人蔵を用意し、特製の飲み比べグラスで50縲・0ccずつ味わってみようというもの。1つの銘柄でも、製造工程の違いで味が変わることがよく分かり、同社では、日本酒探訪の入口になると位置付けている。
同社の試みに協力するのは、高遠町西高遠の「ながせ」、伊那市旭町の「むさし」、入舟の「亀」、春日町の「串正」、駒ヶ根市中央の「さいとう」。「仙人蔵のみくらべセット」として840円で提供する。
仙人蔵は03年から製造発売。はじめは純米酒をろ過せず、水を入れてアルコール度数を下げることもしない「無ろ過原酒」タイプだけだったが、「仙醸の新しい酒」と評判が広がるにつれて、醸造工程を低温に保って香りと繊細さを出した「純米吟醸酒」、米の個性を活かした「純米酒」、キレと飽きのこない味を出すために、ごく少量、醸造用アルコールを使用した「特別本醸造酒」竏窒ネどタイプを増やしてきていた。
同社企画主任の丸山慎一さんは「これを機会に、まず仙醸の、そして日本酒全般への関心を広げていただければ幸い。若い女性にも向いていると思います」と話す。 -
第1回みのわ祭り検討委員会
箕輪町の夏のイベントみのわ祭りのあり方を考える「みのわ祭り検討委員会」(桑沢昭一委員長)は5日、役場で第1回委員会を開いた。祭り開催を前提に今後祭りの方法を検討する方針を決めた。
区長会から、毎年祭りの反省が翌年に生かされないため早くから検討してほしい-との意見があり、開いた。
委員会は、2005みのわ祭り実行委員会(実行委員長、正副部会長)、区長会、交通安全協会、商工会のほか、町内で祭りをしている福与城址を守る会、もみじ湖夢くらぶ各代表の計15人で構成。
桑沢実行委員長は、「みのわ祭りをどうしていったらいいか何年も課題。マンネリ化もある。白紙に戻ってゼロから検討したい」とあいさつした。
委員からは、「区の負担が大きすぎる」「祭りを盛り上げるため自分達の意思で積極的に参加する仕組みが必要」「太鼓や踊りなどのサークルが積極的に参加できるゾーンを作って自由参加にするのも一つの方法」「時間を短く中身を凝縮。花火も手筒花火だけでいいと思うのでもっと手筒花火を応援し、町の特徴を生かした祭りに」などの意見が出た。
会場はバイパスと国道153号の両方の声があった。
意見を基に来年も祭りを開催することを前提に内容の見直しをはかることで合意。来年1月に第2回委員会を開き、他市町村の祭りも参考に検討する。 -
コモンズ支援金の採択結果
上伊那地域コモンズ支援金選定委員会は5日、コモンズ支援金(一般、第2次分)の選定結果を公表した。
上伊那は8団体から9事業、1192万6千円の申請があり、美しいまちづくり区分3事業、魅力ある観光の創出区分1事業、特色ある学校づくり区分1事業を採択。支援金額の総額は372万4千円となった。
採択事業は次の通り。
【美しいまちづくり】
◇西部広域農道沿線「花公園」整備事業(伊那市・小沢花の会)支援金額20万6千円
◇みずばしょう補植・導水路整備事業(伊那市・道堰みずばしょう管理組合)支援金額40万7千円
◇大芝高原花いっぱい花花壇整備事業(南箕輪村)支援金額226万6千円
【魅力ある観光創出】
◇中川村ファンづくり事業(中川村)支援金額32万4千円
【特色ある学校づくり】
◇写真集「子供の目(仮称)」発行事業(長谷村・南アルプス食と暮らしの研究舎)支援金額54万5千円 -
箕輪町議会12月定例会開会
箕輪町議会12月定例会は6日開会し、町側が指定管理者制度導入に伴う条例案17件、企業振興及び誘致条例制定など条例案2件、05年度一般会計など補正予算案7件、地方公共団体数の増減による規約の変更など14件、町道の廃止、認定案を提出し、市町村数の増減などの議案9件を即決した。残り33議案と請願・陳情は各常任委員会に付託した。
企業振興及び誘致条例案は、優良企業の誘致を積極的に進めるための条例の全部改正。「工場等設置事業補助金」を抜本的に見直し、進出企業サイドに立った活用しやすい魅力ある制度にし、近隣市町村より特徴があり、補助内容については「イコールorベター」にする考え。
改正案は、対象業種と補助条件は現行通り。指定申請は廃止する。従業員福利厚生施設は工場の一部とみなす。
条例案可決後に制定する工場等設置事業補助金交付要綱は、現行の特定地域とその他の地域の区別をなくし、工場の新規企業は現行の特定地域1年間(上限1千万円)・その他の地域1年間(上限500万円)を5年間(上限なし)、既存企業は現行の特定地域1年間(上限700万円)・その他の地域1年間(上限500万円)を3年間(上限なし)とする。機械、申請期間は変更なし。
指定管理者制度導入に伴う条例改正案の施設は、コミュニティセンター、北西部多目的センター、西部運動場、社会福祉総合センター、デイサービスセンター、老人福祉センター、老人憩いの家、生活改善センター、農村公園、転作促進研修施設、産業会館、みのわ温泉ながた荘、信州かやの山荘、萱野高原亜高山植物園、温泉スタンド、みのわ温泉ながたの湯、ながた自然公園。
一般会計補正予算案は、予算総額に歳入・歳出各7156万5千円を追加する。町郷土博物館の回廊下鉄骨吹き付けアスベストの除去工事請負費は320万円。
各常任委員会に付託した請願・陳情は次の通り。
◇請願 ▽個人所得課税における各種控除の安易な縮小を行わないことを求める意見書(案)の採択に関する請願
◇陳情 ▽児童扶養手当の減額取り止めなどに関する陳情書▽患者・国民負担増の中止と「保険で安心してかかれる医療」を求める陳情書▽看護職員の大幅増員を求める陳情書▽公共事業を防災・生活関連に転換し国土交通省の事務所の執行体制等の拡充を求める陳情書▽「高校改革プランの実施計画策定を先延ばしし、県民合意の高校改革をすすめることを求める意見書」採択を求める陳情書 -
南箕輪村議会12月定例会開会
南箕輪村議会12月定例会は6日開会し、指定管理者制度導入に伴う条例案17件、05年度一般会計などの補正予算案6件、村第4次総合計画基本構想、市町村数の増減や規約変更13件など計40議案を提出し、05年度庁舎・保健センター空調設備改修工事請負契約の締結、一般会計と水道事業会計の補正予算案を可決した。残り37議案と陳情5件は各常任委員会に付託した。
一般会計補正予算は、予算総額の歳入・歳出に各582万5千円を追加する。
05年度庁舎・保健センター空調設備改修工事請負契約の締結は、指名競争入札で契約相手方はエビヤ鉄工設備(本社・伊那市、鈴木多門社長)。請負金額は6667万5千円(うち消費税額317万5千円)。機械設備工事は庁舎用はガスエンジン屋外機7基、屋内基40基、パッケージエアコン1基。保健センター用はガスエンジン屋外機2基、屋内機8基。
指定管理者制度導入に伴う条例改正案の施設は、デイサービスセンター、ショートステイセンター、在宅介護支援センター、ボランティアセンター、生きがいデイサービスセンター、老人ふれあい共同作業所、障害者生きがいセンター、シルバーワークセンター、ふれあいプラザ、ふれあい交流センター等、大芝高原味工房、研修センター、温泉スタンド、信州大芝高原みんなの森、公園、村民運動場。
各常任委員会に付託した陳情は次の通り。
◇陳情 ▽個人所得課税における各種控除の安易な縮小を行わないことを求める意見書(案)の採択についての陳情▽患者・国民負担増の中止と「保険で安心してかかれる医療」を求める陳情書▽看護職員の大幅増員を求める陳情書▽「高校改革プランの実施計画策定を先延ばしし、県民合意の高校改革をすすめることを求める意見書」採択を求める陳情書▽公共事業を防災・生活関連に転換し国土交通省の事務所の執行体制等の拡充を求める陳情書 -
アワやアマランサスを使った雑穀料理作る
食と暮らしを考え、豊かな地域づくりを目指す長谷村のNPO法人「南アルプス食と暮らしの研究舎」は6日、伊那市生涯学習センターで雑穀料理教室を開いた。上伊那郡内の主婦を中心に23人が参加し、地元産のモチアワ・アマランサスを使った3品を作って試食した。
雑穀はイネ科穀類のうちキビやアワなど小さな実をつける作物の総称で、料理の材料の一つとして知ってもらおうと企画。モチアワやアマランサスは鉄分、マグネシウムが多く含まれ、素材の味を生かした長芋とカブのモチアワクリームグラタン、アマランサスパスタなどを作った。
講師は、伊那市在住の雑穀レストラン元チーフシェフ伊藤雄治さん。モチアワなどのたき方について「しっかり水分を含ませて炊く」などアドバイスし、参加者はメモを取りながら手際よく調理した。
参加した女性は「今まで雑穀をご飯に入れて炊くだけだったが、レパートリーが増えた」「簡単にできそうなので、家でも作ってみたい」と話していた。
来年1月には雑穀のもちきぶを使った料理教室を計画している。