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「田楽座」恒例けいこ場公演
伊那市富県を拠点に全国で活動する歌舞劇団・田楽座の稽古(けいこ)場公演「よっておくんな田楽座」が15、16日あった。初日は地元住民ら約150人が集まり、太鼓や横笛のリズムに合わせた踊りや歌など13演目の民俗芸能を楽しんだ。
現在の場所に稽古場を構えたのをきっかけに、地域の人に見てもらおう窶狽ニ始め、14回目。毎年の公演を楽しみに、県外から訪れるひともいるという。
これまであった演目に加え、新作の「廿一田植え踊り」「三味線縲恍テ軽小原節」も披露。体の中から響き渡る太鼓の演奏「八丈島太鼓囃子(ばやし)」、親子の競演が会場を和ませた「獅子舞」など、次々と代わる舞台に、観客は大きな拍手でこたえた。
稽古場公演とあって舞台と観客との距離は近く、生き生きとした表情で、会場狭しと動き回る団員は迫力満点だった。
稽古場公演にほぼ毎回きている遊佐千恵子さん=駒ヶ根市梨の木=は「演目の鮮度も最新だし、演技者のやる気も伝わってきて楽しい。身近で、これだけ盛りだくさんな演目が見れる稽古場公演はお得」と喜んでいた。 -
伊那ナイターソフトリーグ戦終了
5月初旬から熱戦を繰り広げてきた伊那ナイターソフトボール連盟(関達也会長)のリーグ戦の全日程が終了し、15日夜、伊那市の富士塚スポーツ公園運動場で閉会式があった。
Aリーグ(12チーム)は、昨季4連覇を逃したインターフェアが9勝1敗1分で優勝、王座を奪還した。Bリーグ(12チーム)は、パイレーツが11勝全勝で優勝、1シーズンでAリーグへの復帰を決めた。
Aリーグ下位3チーム、Bリーグ上位3チームは来春入れ替わる予定。
関会長は「29回目のリーグ戦は終わるが、1チームも欠けることなく春また顔を合わせよう。新規加盟チームの『ちゅ縲怩ィ縲怩ュGets』はBリーグで準優勝し、色んな意味で新風を吹き込んでくれた。Aリーグに行っても新しい風を期待したい」とあいさつした。
閉会式後、秋季トーナメント戦が開幕。18チームが参加し、10月中旬に優勝チームが決定する。
リーグ戦の成績は次ぎの通り。
◆Aリーグ (1)インターフェア(2)アスター7勝3敗1分(3)GTエボリューション6勝4敗1分(4)ラッキーズ6勝3敗1分(5)ライジング5勝4敗2分(6)天竜ザザムシ6勝5敗(7)伊那市役所5勝6敗(8)信濃路クラブ5勝6敗(9)ますみクラブ4勝6敗1分(10)ニュースターズ4勝6敗1分(11)トレンディー4勝7敗(12)ほうせん9勝2分
◆Bリーグ (1)パイレーツ(2)ちゅ縲怩ィ縲怩ュGets9勝1敗1分(3)歌麿呂8勝2敗1分(4)スリーピース7勝4敗(5)下県フェニックス7勝4敗(6)レッドビッキーズ5勝5敗1分(7)加城5勝6敗(8)CROWS3勝7敗1分(9)V・I・P3勝8敗(10)高尾クラブ2勝9敗(11)セレネーズ2勝9敗(12)ないのにクラブ2勝9敗 -
11月17日からデジタル放送開始
伊那ケーブルテレビジョン(ICT・伊那市、向山公人社長)とエコーシティー駒ケ岳(CEK・駒ケ根市、中原正純社長)のデジタル放送共同ヘッドエンド事業協定書の調印が16日、伊那市内であった。11月17日から、BS、CS放送を先行してデジタル放送を開始する。
来年4月にNHK、10月に民放各局がデジタル放送を始めるのに伴うもの。共同で整備することで、設備投資・ランニングコストの軽減、上伊那郡内の情報の共有化による情報サービスの向上を図る。
伊那ケーブルに、県内地上デジタル放送再送信設備などヘッドエンド設備を設置するほか、双方をつなぐ光ケーブルを整備。事業費は約1億2千万円。
向山社長は「自然災害の対応など生活情報提供で、地域住民に喜んでいただけるのではないか」、中原社長も「自主放送の相互交換などで情報を共有し、加入者のサービスアップにつなげたい」とそれぞれ話した。
加入者は専用チューナーの取り付けが必要。取り付け費用5250円、デジタルパック料金(月額)1050円がかかる。
サービスチャンネルは37チャンネル(県内地上デジタル放送など含む)と一緒で、デジタル放送料金は統一する。
加入世帯は上伊那8市町村で3万7468戸。
上伊那の他ケーブルテレビとも一元化の方向で取り組んでいく。 -
第29回上伊那花き品評会
切花を中心の花き生産販売者(JA系統外)らでつくる上伊那花卉(かき)生産者会議(会員70人、田中賢一会長)による品評会が16日、伊那市の信州INAセミナーハウスであった。バラやカーネーション、リンドウなど、美しい花々を展示。伊那市の田中和浩さんのバラが最優秀賞を受賞した。
品種の選定や栽培、出荷技術向上などを目的とした品評会で、約290点がそろった。
生産者会議は、それぞれがさまざまな種類の花を生産しているため、品評会でも異なる種類の花々を楽しむことができるという。
色の発色具合や茎の太さ、病気にかかっていないかなどを基準に審査する。
田中会長は「今年は陽気が暑かったため、今はまだ花が軟弱な気がするが、寒くなるこの時期から、どんどん良くなり、色も鮮やかになる」と話していた。
また「地元消費者に花に興味をもってもらおう」と、フラワーアレンジメント講習もあり、訪れた人々は、花を買い求めたり、アレンジ方法を学んだりしながら、美しい花々を楽しんでいた。
受賞者は次の皆さん。
◇最優秀賞▼バラ=田中和浩(伊那)
◇優秀賞▼トルコギキョウ=唐沢政成(箕輪)蟹澤亜紀(伊那)▼カーネーション=小林淳一(飯島)岡野敏幸(伊那)加藤忠一(南箕輪)那須野明(飯島)田中功(宮田)▼サンダーソニア=入江則充(伊那)▼バラ=鈴木一生(飯島)▼アルストロメリア=片桐敏美(飯島)
◇優良賞▼クレマチス=渋谷宗一(飯島)▼アルストロメリア=佐々木松男(飯島)▼カーネーション=堺沢正、堺沢豊、福澤一郎(以上駒ケ根)竹澤孝生(飯島)▼バラ=小林均(飯島)
◇奨励賞▼トルコギキョウ=酒井則男(伊那)▼カトレア=永田治彦(箕輪)▼バラ=鈴木一生、中村敦彦(以上飯島)▼洋ラン=伊久間弘道(南箕輪)▼ヒペリカム鉢=酒井大(伊那) -
伊那地区労働衛生大会
伊那労働基準協会(向山孝一会長)は15日、県伊那文化会館で伊那地区労働衛生大会を開いた=写真。
全国労働安全衛生週間(10月1窶・日)を前にした、9月の準備期間に合わせ、労働者の健康確保と快適な職場環境づくりの推進を図るもの。上伊那の事業場から約380人が参加した。
冒頭、向山会長は「健康を阻害する要因をリストアップし、改善する機会にしてほしい。また、生活習慣病など一人ひとりが健康を守る意思が必要」とあいさつ。
大会宣言では、腰痛やじん肺などの職業性疾病が後を絶たず、一酸化炭素中毒などの災害も発生している状況から「心身ともに健康で、生き生きと働くことのできる快適な職場環境づくりに向けて取り組む」と誓った。
そのほか、伊那労働基準監督署員の化学物質や過重労働に対する健康障害の防止対策などの講話、陸上貨物運送事業労働災害防止協会上伊那分会の小池長分会長の大会宣言発表、信州大学医学部助教授で、医学博士の巽信夫さんの特別講演「働きざかりのメンタルヘルス」などもあった。
労基署の労働災害発生状況(8月末まで)は119件(前年同時期比8件増)。「はさまれ・巻き込まれ」「墜落・転落」が多い。 -
春日商店主 春日太喜治さん(89) 伊那市荒井
終戦後、1945(昭和20)年12月、モンゴルから伊那に引き揚げた。生活していくために開いた店は、もう60年にもなる。
青果物、化粧品などを販売。当時は食料難で、店には行列ができた。米がなく、ジャガイモやサツマイモなどの野菜を店頭に並べると、瞬く間に売り切れたという。「夜中もなく、人の2倍も、3倍も働いた。そうしないと、生活できなかったもんでね」と振り返る。
93(平成5)年、奥さんが亡くなってからは、たばこ、ジュース、宝くじのみの販売に切り替えた。
「何でもそろう大型店ができて、車社会になって、小さな店はさびれてしまうわけ。ただ、店の場所が四つ角にあるもんで、常連客らが立ち寄ってくれる。健康なうちは、のん気にやってるの」と話す。
「お互いに健康でいいね」があいさつ代わり。
20年前から、仲間と一緒にマレットゴルフを楽しむ。今も週1回、市内を中心に近隣市町村のマレットゴルフ場へ出かける。18ホール、パー72のコースをパー60窶・5で回る。市内で開かれる各種大会に出場し、優勝トロフィーをいくつも手にしている。
「クマが出るもんで、1人じゃ行かん」そうで「仲間と一緒に笑ったり、話したり楽しみながら、自然と歩く。技能も磨くし、脳も使うし、健康にいい」。プレー後は、近くの「菊の湯」や西箕輪にある日帰り温泉「みはらしの湯」などでさっぱりと汗を流す。
健康の秘けつは▽夜は早く寝て、朝は早く起きる▽自分の体にあった体操をする▽3度の食事は腹八分目窶煤B
体操は毎日3回、腕や足首を回したり、耳をこすったりする。1回につき5、6分。「気が向いたときにやっても効果はない」と習慣づけることの大切さを挙げる。
「人間は希望と楽しみがなくっちゃだめだよ」と元気に笑う。今度の日曜日も、マレットゴルフに出かける。 -
ビジネスプラン創造塾が開講
伊那商工会議所で17日、ビジネスプラン創造塾が開講した=写真。伊那市を中心に、申し込みのあった起業希望者ら26人のビジネスアイデアの事業実現をサポートする。伊那商工会議所・市主催。
塾は、新規創業を目指す人や新たな事業展開や商品開発、販路開拓などを考えている中小企業者を対象にしたもの。専門スタッフを講師に迎え、11月中旬まで6回、伊那市のマーケット分析、資金計画、事業計画書の作成などを学ぶ。
初回、参加者は、講師の経営コンサルタント星井あき子さんから、起業の心構えや成功するマーケティング・アイデアの作成方法などを聞いた。
星井さんは「起業するとは週40時間人のために働くことではなく、週80時間自分のために働くこと。それくらいの気概がなければできない」と述べ、起業に大切なこととして▽自分の欲求があるものを見つける▽変化する環境に自分を合わせる革新、ネットワークを作り守るなど起業家精神を持つ▽意思決定は早くする窶狽ネど5つを挙げた。
最終日は個別に作成した事業計画を発表するプレゼンテーションがあり、優秀なビジネスプランは「起業チャンピオン賞」として表彰する。 -
シェフの求める食材は
中川村文化センターで19日、大阪市のイタリアンレストラン「トラットリア パッパ」のオーナーシェフ、松本喜宏さんを講師に「こだわりのシェフの求める食材」講演会があった。中川村営農センター主催。
約30人が聴講。この中で、松本さんは「料理人が欲しいのは安全でおいしい野菜、つまり生産者が食べている物。おいしい野菜とは、味がはっきりしていること。マイルドでなく酸味が強い、苦味があるとか、甘みのある、味の濃いもの」と述べ、中川村の食材について「リンゴ、モモはデザートに、アスパラはサラダ、パスタに利用している」と話した。
また、「大企業の薄利多売の安売り合戦に対し、個性的な店づくりで差別化している」と最近のレストラン業界の動向に触れた。
農業生産者への要望に▽安全でおいしい野菜▽運送会社との交渉し、送料を安く▽包装の簡素化▽こまめな情報発信-などを挙げた。
この後、農家が持ち込んだ食材のサンプル、ブナシメジやドラゴンフルーツ、トウガンなどについて、食材としての可能性を示唆した。 -
老人大学駒ケ根市同窓会が社協に寄付
県老人大学駒ケ根市同窓会(小林俊雄会長)は13日、駒ケ根市福岡の馬見塚公園マレットゴルフ場で開いた第13回チャリティマレットゴルフ大会の開会式で、会員らの寄付金2万円を市社会福祉協議会に贈った=写真。受け取った市社協の堀勝福事務局長は「毎年のように寄付をいただき心からお礼を言いたい。浄財は社協の善意銀行に積み立て、高齢者・障害者福祉のために役立てていきたい」と感謝の言葉を述べた。
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箕輪中学校で新エネルギー教室
箕輪町は13日、温暖化問題や新エネルギーについて学んでもらおう窶狽ニ、箕輪中学校で新エネルギー教室を開いた。2年生約240人が、豊かな生活の反面、生じてきた環境への弊害や、温暖化進行を食い止めるクリーンエネルギーの可能性を学んだ。
講師に迎えた新エネルギー財団の小栗敏弘さんは、クイズを交えて、温暖化の影響で沈みつつある島や、日本のエネルギー自給率の低さ、石油の採掘可能年数などを示し「世界中で起きている異常気象は、温暖化が影響している」と説明。
風力発電や太陽光発電など、クリーンエネルギーを紹介し、重要性や必要性を呼びかけた。
小栗さんは「すぐに変わる問題ではないが、エネルギー意識や環境意識を持って大人になってほしい。また、今日のことを家で話し、車の買い替え時期などに、クリーンエネルギーへの切り替えも検討してほしい」と訴えた。 -
違法広告物撤去巡回
県の「屋外広告物適正化旬間」に合わせて13、14日、上伊那の各市町村で違反屋外広告物の一斉点検があった。各市町村の関係者や景観サポーターなどが集まり、人通りの多い場所などを中心に、巡回・確認した。
一般の景観サポーター11人が参加した伊那市は、全16人が3班に分かれ、国道沿いや駅周辺などを点検。広告物を掲出できない橋や街路樹、電柱などを確認して回った。
昨年は県内で101件の違反が確認されたが、景観サポーターの協力もあり、違反数は年々減少傾向 -
職員人権・男女共同参加社会づくり研修会
上伊那地方事務所は14日、上伊那の行政職員などを対象とした「職員人権・男女共同参加社会づくり研修会」を伊那市の県伊那合同庁舎で開いた。
公平・公正な立場が求められる公務員に、正しい認識を持ってもらい、差別のない社会づくりに取り組んでもらおう窶狽ニいう研修会で、約60人の関係者が参加した。
指導した伊那教育事務所生涯学習課の唐澤孝則教育支援主事は、ゲームを通して参加者の持つ固定概念を説明。2通りの見方ができる絵でも、どちらか一方が見えてしまうと、もう一方の見方を発見するのは以外に難しい窶狽ニいう体験を通して、普段当たり前と考えていても、当たり前でないことが多いことを示し、違った角度から物事を見たり、プラス思考への転換を提案した。 -
合同講演会
箕輪町商工会、伊那法人会箕輪支部、箕輪町経営研究会の合同講演会は10日、町文化センターであった。「物から心への時代」をテーマに、永世棋聖の米長邦雄さんが、日本人の素晴らしさを再確認し日本をつくり直すことの大切さを語った。
米長さんは63年将棋のプロ棋士になり、85年永世棋聖になる。93年51期名人。現在は日本財団評議員、東京都教育委員を務める。
「教育の中で一番大事なのは家庭。夫婦仲は自分の子どもに影響する。夫婦仲がいいかどうかが大事」と指摘。「夫が自分の小遣いで妻に渡した花は奥さんだけの花」と、妻の誕生日に必ず花束をあげていること、「うまそうなものがあったから、お前と食べようと思って買ってきた。それでいい。まんじゅう2個でいい」と、夫婦円満の秘訣を話した。
かつての日本にあって今の日本に無いものとして親子のきずな、“義”に生きる男らしい男、親や先生を尊敬するという常識、夫婦仲良く子に威厳を持つ-などを挙げ、「バブルの時期に“金と友に去りぬ”でなくなった。かつての常識を取り戻すときが来た。日本人を取り戻せ。自信を持って美しい日本人を育てることが大事」と強調した。 -
ラブリバー天竜の日
県南部防災対策協議会(吉川光國会長)は14日「第15回ラブリバー天竜の日」として天竜川の清掃ボランティアを行った。同協議会駒ケ根地区の約30人が参加し、太田切川合流点から丸塚公園までの約2キロにわたる天竜川両岸の堤防沿いを歩いて、散乱しているごみを拾い集めた=写真。
約2時間の作業で集まったごみは、燃えるごみ3袋▽廃プラスチック類6袋▽ガラス・金属類2袋窶狽フほか、古タイヤ、ベニヤ板などの粗大ごみで、2トンダンプカーの荷台一杯となった。
久保田福美総務委員長は「捨てられているごみの量は年々減ってきている。ボランティアを続けることで少しでも不法投棄の歯止めになれば何よりだ」と話している。 -
第3回性教育講座
駒ケ根市教育委員会・性教育プロジェクト会議は13日、親のための知恵袋学習会の第3回講座を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。約30人が参加し、伊那中央病院長の小川秋實さんによる講演「性の発達窶白j性のからだ」を聞いた。
小川さんは生涯を通じての男性の体の変化と性感染症などについて分かりやすく解説した。「受精は数億個の精子の中のたった1つが卵子と接合するだけなのだから、子どもが男女どちらになるのかはまったくの偶然。しかし、結果的にほぼ同数になるのはなかなか興味深い」などと話した=写真。
参加者のほとんどは女性で、気恥ずかしそうにうつむきながら聞いている姿が多く見られた。
7月に始まった講座は月に1回、1月まで全7回開かれる。10月は「性犯罪の実態とその予防」について駒ケ根警察署の生活安全・刑事課の担当者が話す予定。 -
リブサポートがデイサービスセンター起工式
NPO法人リブサポート南信州(中原茂之代表理事)は13日、12月初めに開所予定のデイサービスセンターの起工式を同市北割1区の現地で行った。関係者ら約10人が出席し、神事を行って施設の無事完成を祈願した=写真。
同センターは宅幼老所(定員10人)と身体障害者支援施設(定員未定)を併設し、リハビリ設備なども備えるほか、利用者の送迎も行う予定。建物は木造平屋、延べ床面積約200平方メートルで、建設地は同法人が運営する高齢者アパート「サポートハウス駒ケ根高原もみじ荘」の隣。
中原代表理事は「センターの建設は、アパートに入居しているお年寄りの将来の安心のために窶狽ニ思い立った。自然に囲まれた良い環境の中で、老後をのんびりと幸せに暮らす手助けができればうれしい」と話している。 -
宮田村商工会がお買い物ラリー
宮田村商工会商業部会(鈴木正文部会長)は30日まで、ディズニーリゾートペア入場券などが当たる恒例の「お買い物ラリー」を実施している。協賛店で500円以上の買い物をするとスタンプがもらえ、4店舗分集めると、参加賞のほか抽選で豪華賞品が当たる。
村内の商店で買い物を楽しんでもらおうと企画。4年目を迎え好評で、千円から5千円の商品券計60本も用意した。
揃ったスタンプは、10月2日に村内新田区のふれあい広場で開く商工祭の会場に午前10時から午後1時までに持参。
参加賞と交換するほか、豪華賞品の抽選にもエントリーできる。(当日来られない人は26日から30日までに商工会で交換)。
ラリーに関する問い合わせは村商工会85・2213まで。 -
花壇コンクールで宮田中が優良校
県などが主催する学校花壇コンクール(FBC)の県中央審査の結果がまとまり、宮田中学校は優良校に選ばれた。
同コンクールには県内の小学校83校、中学校49校、養護学校3校の計135校が参加した。
宮田中は2年連続で地方審査を突破。大賞の長野市信里小学校や大臣賞推薦校に選ばれた長谷村の長谷中学校などには及ばなかったが、入賞に輝いた。
全校に公募したデザインから3年3組伊藤蓮美さんの作品を選び、緑化委員が中心となって整備。夏休みも交代で水やりや手入れを欠かさなかった。
大きな花と、降り注ぐ太陽、恵みの雨を、サルビアやマリーゴールドなどで表現した花壇は学校玄関前に設置。今が満開で、訪れる人たちの目も楽しませている。 -
改革プラン策定で行革委員会を召集
国が各自治体に行財政改革の具体的な指標づくりを求めている「集中改革プラン」の策定で、宮田村は条例に定めている行政改革推進委員会を召集し、住民の意見を聞きながら進めようと、計画している。14日の9月村議会開会あいさつで、清水靖夫村長が明らかにした。
同委員会は公募委員男女各3人、商工会、農協から各1人で構成。村が02年から04年にかけて実施した行財政改革では、村長に答申するなど中心的な役割も果たした。
集中改革プランは本年度末までに策定。事務事業の再編、民間委託の推進から職員給与、第3セクターの見直しなどまで、具体的な数値目標を盛り込むよう求めている。
村は庁内で叩き台となる素案をつくり、同委員会に示して協議する考え。総務課は「村のひとりよがりにならないよう、問いかけをしながら策定を進めたい」としている。
委員は新たに選任し直す予定だが、開催時期などは未定。 -
カナダ研修の宮田中生徒が村長に帰国報告
夏休みを利用して約2週間カナダで研修した宮田村宮田中学校2年生の5人が13日、役場を訪れて清水靖夫村長に帰国報告した。語学や異文化を学ぶだけでなく、人へのやさしさを肌で学んだと振り返った。
研修は同村と伊那市、箕輪町、高遠町、南箕輪村、長谷村が合同で実施。7月末から13日間の日程で、カナダ南部のレスブリッジ市に滞在した。
宮田中から参加した飯島あゆみさん、小林紗枝さん、田辺澄さん、小田切ひかりさん、上田成剛君も、別々の家庭にホームステイ。家族の一員となり異国の生活を体験した。
この日は、カナダで見聞きした体験談を報告。福祉の違いを学びたいと目標を持っていた小林さんは、「現地の施設の大半はバリアフリー」と話し、障害者らの社会参加も進んでいると村長に説明した。
他の4人も積極的にホスト家族や現地の人と交流できたと報告したが、親切にしてもらったことを今回の旅の印象に挙げた。
新津吉明校長は「人に優しくすることは・ス万国共通・ス。良い勉強になった」と話し、清水村長は「親切にしてもらった気持ちを、今後の生活で大切にして」と呼びかけた。
5人は14日朝に同校でも報告会を開き、全校生徒に研修の成果を発表した。 -
100歳の敬老訪問
飯島町の高坂宗昭町長は15日、今年100歳を迎える町内の2人を敬老訪問。本人に国や県、町からの祝い状、記念品などを手渡し、長寿を祝った。
岩間の横山よ志美さんは7月に100歳を迎えたばかり。在宅としては町内最高齢になったが、足腰も元気で、自宅玄関まで町長を出迎えた。
「100歳には見えない」と町長もびっくり。少し耳は遠くなったが、ハッキリと受け答えしていた。
ジャイアンツのファンで、テレビで野球観戦するのが日課。相撲中継や歌番組も楽しむ。天気が良い時は庭に落ちた葉なども拾う。
早くに1人息子や夫を亡くしたが、現在は7人家族。小学校や保育園に通うひ孫たちのことに話しが及ぶと「かわいい」と目を細めた。
「立派な明治女だと思う」と嫁の純子さん。町長は「体に気をつけて、これからもお元気で」と話しかけた。
この日は、親町の大野カンさん宅へも訪問し、100歳の節目を祝福した。 -
風力発電 事業化に可能性
高遠町と長谷村地域への風力発電による電力供給を視野に入れ、入笠牧場と鹿嶺高原で風況調査をしている総合商社・丸紅と村黒河内に水力発電をもつ、同社の100%出資会社・三峰川電力は、入笠牧場の12月から8月までの調査で、発電に必要な平均最低風速基準値(6・5メートル)を上回る平均6・7メートルを記録したことから、「事業化の可能性がでてきた」と、15日の村議会全員協議会で報告した。
事業化に向けては両調査地の1年分のデータが必要だが、入笠山と鹿嶺高原には同質の風が吹いているため、入笠山の11月までの調査結果で、鹿嶺高原の風況を推定し、年内か年明けを目途に取りまとめ事業化を決定する。
風力発電は入笠山から鹿嶺高原まで南北にのびる尾根伝い約11キロに、高さ100メートルほどの風車を30本建てる構想で、総発電規模は1万世帯分にあたる3万キロワットに上る。事業化されれば、最短で09年春にも風力発電による電力供給が実現する。
丸紅は北海道や鹿児島県、愛媛県など海に面した地域5カ所で風力発電事業を展開。今回の事業が実現すれば、過去に例のない形となる。 -
伊那商工会議所
「土壁の達人・建具職人の匠技」塾
県内3件の成果反映対象事業に選ばれる伊那商工会議所が03窶・4年度にわたり実施した「土壁の達人・建具職人の匠技」塾がこのほど、県の「チャレンジ枠」成果反映対象事業に認定された。認定を受けたのは、04年度に小規模企業支援の「チャレンジ枠」事業に認定された46事業のうちの3件のみ。6日に松本市の県工業技術総合センターで事業成果発表会(6事業が選抜)があり、さらにその中から選ばれた。
同塾は、伊那市美篶末広の左官・伊藤五男さん(三心会長)と、伊那市西箕輪吹上の建具職人・有賀恵一さん(有賀建具店社長)を塾長にして、土蔵づくり・珪素(けいそう)土仕上げの伝統的な塗り壁づくりと、地元産剤の無垢材を使った人と自然に優しい家具造りの技術を継承・発展させることを目指して始められた。
土壁、家具それぞれ10数回の実技講習を行い、参加者は泥にまみれたり、切り屑をかぶったりしながら、達人の技を盗むために努力した。
信州大学農学部の徳本守彦教授(森林科学科)も、土壁の吸湿性を検査したり、木材の加熱加工技術等を披露したりして協力。どちらのコースとも、伊那市だけでなく遠く東京などからも参加者があり、毎回10縲・0名が参加した。
三心も有賀建具店も、本紙連載の「輝く!経営者キャンペーン」に登場しており、その記事を元にしたパンフレットも発行。
伊那市の誇るべき伝統技術を県内外に発信すると同時に、その継承の礎を作ったことが評価された。 -
富県青少年育成会が管理 地元保育園児泥まみれで
命の尊さ、育てる喜びを感じてもらおう窶煤B伊那市富県貝沼の休耕田で14日、フナのつかみ取りがあった=写真。近くの富県北部保育所の園児21人が、泥まみれになりながら魚取りを楽しんだ。
富県青少年育成会が貝沼集落営農実践委員会(埋橋豊茂委員長)の全面的な協力を得て取り組み、4年目。6月初旬に園児たちと約千匹の稚魚を放流し、餌を与えたり、鳥被害防止のネットを張ったりと管理してきた。
休耕田に入った園児たちは、服が汚れるのも気にせず魚を追いかけるのに夢中。ピチピチ跳ねる魚を次々と両手で捕まえては、バケツに移した。
フナの体長は2センチから10センチくらいに成長。散歩の時間などに様子を見守ってきた園児たちは「大漁、大漁」と収穫を喜んだ。
捕まえたフナは希望する園児たちが、それぞれ自宅に持ち帰った。なかには今でも、昨年獲ったフナを家の池で飼っている子もいた。 -
伊那消防署 登山道で長時間歩行、搬送など訓練
伊那消防署は伊那市西春近の権現山(1749・3メートル)で山岳訓練をしている。登山道での長時間歩行、要救助者の搬送訓練などを通じて、救助技術、体力、精神力の向上を目指す。
携帯電話の普及で見込まれる山間地域からの救急・救助要請の増加に備え、適切な活動ができるように窶狽ニ、初の試み。救助隊員24人が3日間に分かれて訓練に取り組む。
初日は8人の隊員が、頂上まで5時間以上かけて登山道を往復。36キロの訓練用人形や、救助用資器材を積んだ担架を隊員が交代で運んだ。途中、クマの気配を感じたり、アカバチに遭遇したりしたが、全隊員がすべての訓練を成し遂げた。
急斜面下の要救助者を想定した訓練では、足場が悪いなか、一つひとつの動作を呼称しながら、正確・迅速に救助し、技術を磨いた。
同署への山間地からの救助要請は年間数件で、ほとんどが山作業中のけがなど。しかし、来年3月に控えた高遠町・長谷村との合併により出動エリアが広がり、救急要請の増加が見込まれる。小嶋守救助隊長は「山間地での救助技術向上とともに、山岳用救助資器材の充実も図っていきたい」と話す。
19日にも同様の訓練を予定している。 -
伊那消防組合消防本部に「ドクターヘリ」導入
全国で10番目のドクターヘリ事業となる「信州ドクターヘリ」制度が15日、伊那消防組合消防本部に導入された。伊那中央病院へリポートでシミュレーション訓練があり、伊那消防組合員、同病院職員など約80人が参加。救急搬送に伴う傷病者引き継ぎ訓練などを実施した。
シミュレーション訓練は6月下旬から県下の広域消防本部、計14署を順番に回り、伊那消防組合消防本部は7番目。運用は7月1日から佐久総合病院救急救命センターで始まり、各消防本部ごと訓練を終え次第導入している。
信州ドクターヘリは救急率向上を目的とした国と県の補助事業。医師、看護師などを乗せたヘリコプターが現場に向かい、処置をほどこした後、収容先病院へ搬送する。ヘリコプターは佐久総合病院救急救命センターに1台が常駐し、県下の広域消防本部からの要請で出動する。
伊那消防署の早川正行署長は「消防、ドクターヘリ、病院が一体となって、救命率向上のために力を合わせていきたい」と話した。 -
一般質問は21、22日
伊那市議会の9月定例会一般質問が21、22日、行われる。保育所整備計画やアスベスト問題など20議員が質問に立つ。
開会はいずれも午前10時から。
質問要旨は次の通り(質問順)。
小林和人議員 (1)新伊那市の組織機構(2)西箕輪診療所の今後のあり方
馬場秀則議員 (1)郵政民営化(2)消防署の設置位置(3)市職員給与
藤島雄二議員 (1)西春近北保育所・西春近中央保育所の統合(2)アレチウリ一斉駆除計画の取り組み
新井良二議員 (1)職員の給与
下島省吾議員 (1)富県北部保育所・富県南部保育所の統合
黒河内浩議員 (1)総選挙の結果と市政の運営(2)合併効果向上に向けた三峰川流域の一体的整備と利用の促進(3)青少年保護育成条例
小平恒夫議員 (1)企業誘致の推進(2)公営施設の民営化推進(3)美篶・富士塚スポーツ公園のトイレ増設
若林徹男議員 (1)下水道等整備構想エリアマップ見直しに伴う合併浄化槽整備区域対策(2)スマートインターチェンジ設置
春日晋治議員 (1)介護保険制度における諸問題
北原斉議員 (1)総選挙結果に伴う伊那市の課題(2)保育所のトイレ水洗化(3)アスベスト問題(4)「ソフトボールのまち伊那市」振興
小林信議員 (1)アスベスト問題(2)環状南線の先線(3)ますみケ丘平地林の活用
中村威夫議員 (1)環境問題・健康被害
矢野隆良議員 (1)歩道等の視覚障害者誘導用ブロック
前田久子議員 (1)女団連の模擬議会(2)女性農業委員の増員(3)市民サービスの向上
伊藤泰雄議員 (1)少子化対策
柳川広美議員 (1)市民プールの入場料引き下げ(2)介護保険制度改定
柴満喜夫議員 (1)商工業の育成(2)権兵衛トンネル開通を控えた道路改修工事に伴う雨水対策
飯島光豊議員 (1)悪性新生物(がん)死亡比・ぜんそくなどの健康調査とごみ焼却炉(2)ごみ処理基本計画のコークス等燃料使用型の直接溶融方式(3)鳩吹クリーンセンター安定型最終処分場
前沢啓子議員 (1)義務教育における保護者の金銭的負担(2)義務教育の外国語教育のあり方
倉田節子議員 (1)保育所整備計画(2)市民と行政の協働(3)審議会等各種委員会 -
ファイナンシャル・プランニング3級技能士講座
伊那商工会議所主催のファイナンシャル・プランニング3級技能士講座が15日、開講した。自営業、会社員、主婦ら28人が申し込み、来年1月の国家試験を目指す。
ファイナンシャルプランナーは、個人の目標を実現するため、金融商品や生命・損害保険、税金など金銭面から生活設計を立案し、目標の実現をサポートする仕事。
講座は12月中旬までの14回。ファイナンシャルプランナー手塚英雄さんを講師に、ライフプランニングと資金計画、リスク管理、金融資産運用などを学ぶ。
手塚さんは、ライフプランは▽生きがい▽健康▽金窶狽フ3つのバランスとし「プランニングは将来の夢や希望を実現するため、積極的に、具体的にするもので、個人によって異なる。金を通し、どうするかを考えていく」と必要性などを話した。 -
長谷中が大臣賞推薦校
県など主催の秋の学校花壇審査「フラワー・ブラボー・コンクール」で、長谷村の長谷中学校が昨秋に続いて特別賞の大臣賞推薦校に、宮田村の宮田中学校が優良賞に選ばれた。
コンクールには、小学校83校、中学校49校、養護学校3校の計135校が参加。長谷中が大臣賞に選ばれるのは春と秋を合わせて5回目となる。
「夢・希望の大きな輪」をテーマに、生徒全員の夢や希望がかなうようにと願いを込めデザイン。赤、白、青色の3種のサルビアとマリーゴールド、アゲラタムの5色を配し、左右対象を崩して、あらゆる角度から異なる表情が出るように工夫した。
管理してきた造園委員会の北原ゆみ委員長は「毎日作業してきたので、高い評価を得られてうれしい」と喜びを語った。 -
長野県レディース卓球連盟会長 阿部恵子さん(59) 伊那市山寺区高尾町
長野、新潟、石川、富山、福井を順番会場会場としている、第18回北信越レディース卓球大会が24、25日、県伊那勤労者福祉センター体育館と伊那市民体育館である。5県から約360人が集まる大規模の大会。県レディース卓球連盟会長として、初めて大きな大会を取り仕切る。
技術向上、普及、交流を目的に、初心者から熟練までのレディース選手が参加する。ダブルス144組、団対戦84チームがエントリーし、ダブルスはトーナメント、団対戦は予選リーグと決勝トーナメントで競う。
開催地の伊那市を宣伝するためにも、会場には特産物などをそろえた土産屋を設置するなど工夫。「遠くから多くの人が集まるので『伊那市に来て良かった』と思ってもらえる大会に。思い出づくりのお手伝いができれば」。
1日目の競技終了後には、歌やおどりなどの演芸を楽しむ懇親会もあり「盛り上がり方は男子に負けませんよ。演芸を楽しみに参加する人などもいるくらい」と笑う。
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上伊那レディース卓球連盟会長をしていたこともあり、25年以上務めていた大先輩の後を任され、4年前に県レディース卓球連盟会長に就任。最初は強固に断ったが、「先輩たちがここまで育ててきた組織を私が継承し、次ぎにつなげれば。何か役に立てれば」との気持ちと、上伊那連盟の仲間たちの「バックアップするから」の一言に背中を押された。
「一人では何もできないけど、上伊那の連盟組織がしっかりしていたので心細くはなかった」
就任してからは学ぶことも多かった。レディースの現状、期待されていること窶狽ネど、全国の会長が集まる会議や技術講習会などへ出向いた先で、多くの知識を得た。
会長として2年目には、秋の県レディース卓球選手権大会に、初心者ダブルスの部を選手権化して新設するなど、多くの人に卓球をより楽しんでもらう工夫をした。
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卓球との出会いは高校1年生。先輩に誘われて入部し、卓球の魅力を知った。皆に自分の好きな卓球をもっと知ってもらいたいと願う。
「卓球は生涯スポーツに適している。頭も手も体も使い、年齢に関わらず楽しめ、ボケ防止にも良い。健康づくりのために卓球をしたい人たちのお手伝いをしていきたい」