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橋爪まんぷさん世相刺す2点出品
日本漫画家会議が主催する作品展「第29回くまんばち展-戦後60年-」(14-20日、東京新宿)に、伊那市境南の漫画家・橋爪まんぷさん(65)が一コマ漫画を出品。参加回数は会員になる以前から数えて10回以上となる。
作品は現在の政治を揶揄(やゆ)する内容で、憲法9条改正に伴い、温かい防空ずきんをかぶった親子が自衛軍の戦闘機におびえる姿を描いた「60年後復活のウォーム・ビズ」と、今回の衆院選結果を定食のメニュー〝半人前〟〝(小泉)チルドレンランチ〟に例えた「永田町定食」の2点。
作品展は一コマ漫画を基本とし、オダシゲさんをはじめとする会員36人が約80点を出品。「くまんばち」のように〝チクリ〟と世相を刺した漫画が集まるという。
まんぷさんは「時代を反映した一コマ漫画を見て楽しんでもらえれば。(上京する)ついでがあったら寄ってみては」と来場を呼びかけている。
会場は東京都新宿区新宿の花園画廊(新宿オミビル10階)。開場は午前11時~午後7時(最終日は午後5時まで)。問い合わせは、(TEL03・3232・3633)へ。 -
女子は箕輪北が優勝 上伊那勢6チームが県大会出場へ
パナホーム東海カップ・第30回県ミニバスケットボール選手権中南信地区大会が12、13日、伊那市の県伊那勤労者福祉センター体育館など4会場であった=写真。女子の決勝は箕輪北が57対34で駒ヶ根を下し優勝した。県バスケットボール協会、県ミニバスケットボール連盟の主催。
男子29チーム、女子32チームが出場。県大会(12月10窶・1日・松本市)の出場資格チーム上位8位を目指し、それぞれがトーナメントで熱戦を展開。保護者の声援を浴びながら
児童たちは日ごろの成果を披露した。
上位8チームは次のチーム。
【男子】(1)松本筑摩(2)箕輪(3)伊那(4)穂高(5)下諏訪(6)駒ヶ根(7)松本NANBU・A(8)松本清水
【女子】(1)箕輪北(2)駒ヶ根(3)伊那(4)塩尻(5)松本筑摩(6)松本南部(7)松川(8)TOSC・A -
親子で古代のロマン探して
長谷村の「戸台の化石保存会」(伊東耕平会長)は13日、恒例の化石学習会を開いた。上伊那を中心に親子連れなど約50人が集まり、標高1100メートル以上ある収集場所で、アンモナイトなどの化石を見つけては胸を躍らせた。
化石収集、研究、保護を通じて自然保全の重要性を学ぶ目的で、毎年3回の開催。今回は58回目。
戸台層は中生代白亜紀(約1億4400万窶・500万年前)の地層。比較的浅い海底で堆積した地層が、長い間の地殻変動で押しつぶされ隆起したといわれる。
参加者は、地面に広がる破砕された「黒色泥岩」をハンマーで軽くたたき割り、貝やシダ植物のほか、生物がなでた跡が残る「生痕化石」などを発見。「見つけた」とよろこんでは、会員に分析を頼んでいた。
初参加の唐木学さん(38)=伊那市小沢=は「友人と化石採集に戸台を訪れたことがあったが、場所が分からず断念した思い出がある。30年ぶりの夢が叶いうれしさもひとしお」と化石を発見して満足していた。
副会長で研究者の北村健治さん(63)は「化石採集にかぎらず、子どもたちには様々な体験を通じて好奇心を養い、観察力のある大人に育ってほしい」と話していた。
採取した化石は持ち返らず、村公民館に増築中の収蔵庫に保管する。 -
冬の鉢花の女王、シンビジューム出荷本格化
飯島町岩間で冬を華麗に彩る鉢花の女王、シンビジュームの出荷が本格的に始まった。
ピンクの直立系を中心に数10種類、1万7000鉢を生産する小林洋蘭園(小林千晃園主)では、現在、新品種の「アイコサマ」をはじめ、透き通ったピンクの「インザムード」、キャスレード系の「アイスキャスレード」「ハッピーメール」など10種類が関東、関西など都会に送られている。ピークは11月末から12月中旬で、毎週3千鉢が出荷される。
今年の新品種は「アイコサマ」のほか、「プレリュード」、「トップレディー」「ピュアメモリー」など桜色が中心。
近年、人気があるのは花付きのいいキャスレード系、コンパクトで飾りやすいテーブルシンビジュームとか。 小林さんは「シンビジュームは丈夫で長持ち。豪華で贈答にも最適」と話す。
19、20日は七久保の道の駅花の里いいじまで飯島産のシクラメンや洋蘭の展示即売会があり、産地ならではの特別価格で販売される。 -
東小収穫祭でもちつき
総合的学習の一環として米づくりをした中川村の中川東小学校5年生は12日、親子で新米でもちをついて収穫祭をした。
親子約110人が参加。小春日和の校庭にシートを敷き、保育園や家から持ち寄ったうす7基を並べ、もち米20キロを蒸し、代わる代わるきねを振るってつきあげ、きなこやあんこもちに調理した。
もちがつきあがる頃には、保護者が準備した豚汁も煮え、「ご一緒に、いただきます」。子どもたちは、1年間の作業を振り返りながら、自分たちが育てた新米の味をかみ締めた。
5年生は4アールの田に5月、モチヒカリを手植えで田植え。9月末、手で稲を刈り、はざ干しした。千歯や足踏み式脱穀機、とおみを使い、昭和20年代の脱穀も体験し、150キロを収穫した。
堀内守教諭は「子どもたちは初めての体験を、結構楽しんでいた」と話していた。 -
アエラトーロコンサート「月の雫花の影」
伊那を中心に活動する音楽グループ、アエラトーロは11日夜、駒ケ根高原美術館で、アコースティックコンサート「月の雫(しずく) 花の影」を開いた。約130人の聴衆は、ソプラノのソロ、二重唱、ピアノとフルートの二重奏、2台ピアノと変化に富んだ演奏、ユーモアたっぷりの案内人、曲目ごとに衣装を替えるなど、サービス精神おう盛なコンサートを聴いて、見て楽しんだ。
出演はソプラノの浦野純子さん(伊那市)、ソプラノ・ピアノの日下部かおりさん(岐阜県)、フルートの松浦美恵子さん(伊那市)、ピアノの畔上恭子さん(山の内町)。案内人は個性派俳優の扇谷敏さん。
真紅の打ち掛け姿で登場した浦野さんが「ある晴れた日に」とオペラ「蝶々夫人」を歌ってオープニング。日下部さんと浦野さんが二重唱を響かせたプッチーニの「ラ・ポエーム」と続いた。
透明で涼しやかな松浦さんのフルートの音色、寄りそう畔上さんのピアノ、二重奏の魅力を伝えた「プレリュードとスケルツォ」。 出演者全員によるアソドレギュニオソの「明日」で、余韻を残して、コンサートの幕は下りた。 -
村職員の地区担当制を活用して町3区が花壇整備
昨年度の導入以降、目立った動きがなかった宮田村の職員地区担当制を活用しようと13日、町3区役員が担当の村職員に呼びかけて花壇整備作業を行なった。自立のむらづくりを進めている同村内では、村職員への風当たりが強いが「このような機会をきっかけに、対話を広げていきたい」と、手をとりあって汗を流した。
担当職員5人が参加。区の役員や進んで協力を申し出た公民館分館のメンバーらと一緒に作業を進めた。
整備した現場は中学校近くの村の幹線道路沿い。もともと村が花壇を設けていた所だったが、近年は放置されていたため、区が担当職員に要請して再整備することになった。
住民福祉課の24歳男性職員は同区内に住んでいるが、地域の作業に参加するのは今回が初めて。「いつもは両親が出るし、若い人がいないので機会がなかった。声をかけてくれれば、今後も参加したい」と話した。
同区担当制のチーフを務める村教育委員会の中塚藤男生涯学習係長は「職員も区民のひとりだが、このように接点を持ち、対話が進めば違うはず」と説明。「これをきっかけに良い方向にむかえば」と期待を込めた。
村内の多くの地区で住民と職員の双方が・ス接点・スを暗中模索しているのが現状だが、町3区の伊藤賢治区長は「私たちから積極的に職員に投げかけることも重要なのでは」と話していた。 -
小学生球技大会河原町Aが優勝
宮田村の第30回小学生球技大会が12日、宮田小学校体育館などで開かれた。村内11地区から過去最大規模の20チームが参加。ドッジボールで熱戦を繰り広げ、河原町A「しょっぺえたいよう」が優勝した。
大会の活躍は子どもたちの目標でもあり、「今年こそは優勝するぞ」とやる気マンマン。積んできた練習の成果を発揮した。
予選リーグを勝ちあがった河原町Aは、飯島啓介主将を筆頭に5、6年生の10人(唐木貴浩、高橋翔悟、森下雄太、加藤龍、松下美咲、長矢華奈、伊東実穂、古河原梨紗、小田切俊樹)で構成。
チームワークの良さで、準決勝は新田A、決勝も南割Cをストレートで破り優勝した。
主催した村青少年健全育成会から表彰状とトロフィーを受け取り大喜び。互いの友情も深め合っていた。
上位の結果は次の通り
(1)河原町A「しょっぺえたいよう」(2)南割C(3)河原町C「みそ味タライ」(4)新田A -
強風被害乗り越えて収獲祭例年通りに
宮田村のリンゴオーナー制度は13日、収獲祭を開いた。愛知県内などから約1300人のオーナー家族が来村。8日の局地的な強風で村内では落果や枝ずれの被害が発生したが、事前の説明や各園主らが不足した場合は補うなど配慮して、例年通りに収獲を楽しんだ。
落果被害が集中した駒が原地区では、オーナーの木にも多少の影響があったが、園主が丁寧に説明。
コンテナに落果したリンゴを集めたり「傷があるかもしれません」と、オーナーに理解を求める姿もあった。
樋屋喜代美さんの園を訪れていた名古屋市の家族は「あんまり気にならない。大きなリンゴが実って、本当に食べるのが楽しみ」ともぎとっていた。
三石俊一さんの農園で家族や仲間と収獲を楽しんでいた愛知県田原市の清田高博さんは「昨年に続いてオーナーは2回目だが、子どもも大喜び。来年もまた来たい」と話した。
村内のリンゴ昨年遅霜や台風で大きな打撃を受けたが、今年は順調に生育。しかし8日の強風で収獲直前に被害があり、オーナーへの影響も心配されていた。20日も収獲祭を開き、多くの人が訪れる。 -
看板に衝突 会社員死亡
12日午前0時10分ころ、南箕輪村田畑の国道153号線で、同村の会社員・米澤正夫さん(23)が運転する普通乗用車が伊那市方面から辰野方面に進行中、路外左側の看板に衝突した。
この事故で助手席に同乗していた辰野町樋口の会社員・堀内優さん(17)が出血性ショック死で同2時46分に死亡。米澤さんは打撲などの重傷、後部座席に同乗していた伊那市内の会社員男性(17)が打撲などの軽傷を負った。 -
女性部が防犯啓発活動
伊南防犯女性部(片桐明子部長)は11日夕、振り込め詐欺などに注意するよう呼び掛ける啓発活動を駒ケ根市のJA上伊那Aコープ駒ケ根店前で行った。
女性部員3人は訪れた買い物客らに「架空請求などの詐欺事件が増えているので十分気をつけてくださいね」などと呼び掛けながらチラシを手渡し、巧妙化する犯罪者らの手口に引っかからないよう訴えた=写真。 -
錦秋の小渋峡
中川村大草の小渋峡は紅葉の真っ盛り。黄色のカラマツとヒノキの針葉樹林、カエデやナラ、山ウルシと黄色や赤、オレンジがコブラン織を作る広葉樹林。雪を抱いた南アルプスの峰々。エメラルドグリーンに沈むダム湖。雲1つない清澄な空にかかる白い下弦の月、絵のような景色が広がる。
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県組織、どう変える?
青山出納長参加で懇談会県の組織再編について県民との意見交換をする懇談会が15日、県伊那合同庁舎である。午前10時縲・2時。県側からは青山篤司出納長らが出席する。
県は、縦割り型組織の弊害を除去し、各種地方機関の迅速かつ的確な事業遂行を進めるとして06年度に県組織の再編を予定している。再編案では、現在の各地方事務所の管轄区域ごとに地域本部を設置し、その長に各機関を横断的に統括する権限を与えるとともに、現在の地方事務所・保健所・建設事務所などを再編してより専門化・効率化するとしている。
再編案は、9月県会に提案されたが、「市町村への権限委譲が不十分」「再編する理由が不明」などの意見が出され、継続審議扱いになった。これを受けて県は、県民から直接意見を聞くとして各地で懇談会を開いている。上伊那は、諏訪・長野・木曽・飯田に続いて5回目。
事前申込みは必要なく、誰でも参加できる。再編案は県のホームページなどで見ることができる。 -
三峰川写生大会入賞者
23日に表彰式三峰川みらい会議エンジョイチーム(木下茂人代表)主催の第6回写生大会(4月17日開催)の入賞者表彰式が23日、伊那市役所の多目的ホールである。午後2時30分から。
保育園児から大人まで90余人が参加。その中から7つの賞に子どもと大人1人づつ、合計14人が入賞した。
入賞者は次の通り。
【三峰川みらい会議賞】飯島朱莉(東春近小4)、中山節子(高遠町西高遠)【伊那市教育委員会賞】高山美香(美篶小5)、田中準造(伊那市狐島)【伊那毎日新聞社賞】伊藤さえ(美篶小2)、波田野ミツ(伊那市美原)【信濃毎日新聞社賞】飯島梨琴(東春近小2)、吉澤巻雄(伊那市美篶)【長野日報賞】伊藤黄(美篶小5)、小田切秀巳(伊那市美篶)【JA上伊那賞】六波羅將太(東部中1)、清水京子(伊那市伊那部)【ベルシャイン賞】吉田明弘(東部中1)、小木曽春江(宮田村) -
米作りの技術普及に務めて19年
上伊那農業改良普及センター
技術普及課主査
平出有道さん(44)「現在、一番力を入れているのは飯島町の自然共生農業で使う『ぼかし』の実証実験ですね」
「ぼかし」とは、有機物を、微生物を利用して発酵させた肥料。有機物はそのまま耕作地に播いても効果が出にくい。未熟な有機物だと逆に生育不良を招く。そこで、耕作地に播く前に、微生物の力で十分に発酵させて、効果が大きく・また農家にとって扱いやすくしたものが「ぼかし」肥料だ。
近年、食の安全や耕作地周辺の環境保全などが重視される中で、農薬や化学肥料の使用を極力制限する動きが顕著になってきている。「ぼかし」はそうした動きの中で大きな注目を集めている。
町全域に及ぶ大きな営農センターがある飯島町では、「自然共生農業」を掲げて、独自の基準を作り農薬や化学肥料の使用料を減らそうとしている。県やJA上伊那も一体となって進める、農作物の地域ブランドづくりの試みだ。
さまざまな作物が対象になるが、水稲に関しては、「ぼかし」と、種もみを薬剤を使用せずお湯を使って消毒する温湯種子消毒法が、技術的に重要な位置を占めるという。
「『ぼかし』は05年に始めた所ですから、現在は、実証試験の段階。まだ数字には出ませんが、感触としては良い線で行っていると思います」
牛糞をもとに業者が製造した「ぼかし」、従来の鶏糞肥料、それに化学肥料窶・種類の肥料を使った実証田を町内2カ所に作り、水稲の生育を検証してきた。導入を希望する農家を対象に、春先から5回にわたる講習会も開催した。
「食の安全を求める消費者ニーズは高まっています。それに応えられるような農作物を、手間やコストなどを抑える形で提供できれば、大きな付加価値がつく。そんな技術を検証・普及できれば農家には大きなメリットになると思うんです」
上伊那は2回目。03年春に赴任した。初めて上伊那に赴任した95年からの4年間では、水田でのもみの直播技術の普及に務めた。労力や経費からみて、農家には大きな魅力。直播の普及に着手した当時には、上伊那の水稲栽培面積約5380ヘクタールのうち70ヘクタールでしか実施されていなかったものが、現在では250ヘクタールにまで拡大した。その先鞭をつけた。
転勤した上田では、実った米が割れてしまう「胴割れ」対策に奔走した。温暖化の影響で、農作業の暦自体を作り変えなければならないことをつかみ、農家を説得して回って、大きな成果を上げた。
「農家の方から、おめさんたちが教えてくれた方法でやったらうまく行った窶狽ニ言われるのがうれしくて。その笑顔見たさにやっている感じですよね」
神奈川県横浜市生まれ。父方の祖父の故郷・長野県に、母校東京農大で学んだ知識を生かす道を求めて飛び込んできた。以来19年。
「上伊那は肥えた土地と豊かな水があるところ。それを生かして農業がさらに発展できるよう努力したいですね」
ニッコリ笑いながら、静かに話した。
(毛賀沢明宏) -
身近な渓流魚を知って
伊那市役所1階ロビーで12日、渓流魚を展示した水槽の除幕式があった。天竜川や三峰川にすむ魚を知ってもらおうと常設する。
魚はイワナ、ウグイ、オイカワ、ニジマスなど8種類で、天竜川漁業協同組合などの協力を得て確保。それぞれ体長やえさなど生態を写真付きで解説している。
市は今後、種類を増やし、充実させていく。
この取り組みは全国モニターボート競走施行者協議会の助成などを受け、酸素を送り込むポンプや浄化装置などがついた水槽を購入(45万円)。水槽は高さ45センチ・幅90センチ・奥行き45センチを2個、高さ45センチ・幅120センチ・奥行き45センチを1個。
第18回川シンポジウム「環境子ども会議」に合わせ、小中学生代表者らが除幕した。
世話は市生活環境課職員が担当。「川で遊ぶ機会が少なくなった子どもたちに、身近な魚を見てもらいたい」と話す。 -
環境子ども会議
伊那市の第18回川シンポジウム「環境子ども会議」が12日、市役所で開かれた。小中学生ら約100人が参加。環境問題に関心を持つ機会として、環境保全活動の報告や「環境子ども議会」などがあった。
子ども議会では、小中学生の代表12人が河川の水質や1年間に排出されるごみの量などを質問、小坂市長らが答えた。
伊那小5年勇組の3人は「市内に病気や弱っている桜がある」と桜の手入れ方法や市町村合併後の管理などを尋ねた。小坂市長は「高遠町の桜守の意見を聞きながら桜の木を管理していきたい」とし、北原教育長は「皆さんの知恵を大いに生かしてほしい」と呼びかけた。
代表以外からも、木質ペレットなどいくつかの質問が出た。
そのあと、東部中の下平雄貴君が「電気や水を無駄づかいしない」「身近な生き物を大切にする」など環境を守るための活動を続けることを誓い、小坂市長に宣言文を手渡した。
また、伊那小の3クラスと東部中の科学部が活動発表。高尾公園の薬草園や遊歩道などの整備、桜の治療、小沢川を中心とした水質調査などそれぞれ写真や模造紙を交えて取り組みを報告し「苦しんでいる桜を助けたい」「節電や紙の両面使用など環境を守る活動を続けていきたい」などこれからの展望も紹介した。 -
伊那愛石会の展示
伊那愛石会(中村章会長、約20人)の第45回水石展が12、13日、伊那市の坂下公会堂で開かれている。天竜川水系の石だけを集めたのが特徴。「一般水石の部」「テーマ石の部」に、駒ケ根市縲恍C野町の会員17人が51点を持ち寄った。
今回のテーマは「まだら石」。連山や孤峰を思わせる「山形石」、石の表面にくぼみがある「水たまり石」、上部が段上になっている「段石」など会員が1点ずつ出品した。
色、形、模様など同じものは一つもなく、来場者は用意された水石の種類や鑑賞の方法などを記したチラシを参考に、興味深げに見入っていた。
中村会長は「水石は手を加えない自然の美術品」と魅力を語り「石の種類が多いことで知られる三峰川の石がほとんどある。こういう石もあるのかと知ってもらいたい」と話す。
会場では会員が集めた石を販売している。
13日は午前9時縲恁゚後3時。 -
ふれあいバザールinいなっせ
伊那市共同作業の家などは12、13日、伊那市駅前ビル「いなっせ」で、「はじめの一歩ふれあいバザール」を開いている。市内の共同作業所「輪っこはうす」のほか、高遠町、長谷村の共同作業所「さくらの家」と「ひまわりの家」も参加。4施設合同バザールは、合併を控えた初めての試み。
織物、手作り石けん、自主製作鉛筆など、各施設の製作物に加え、長谷村「道の駅」のクロワッサンなども販売し、多様な楽しみ方ができる。
伊那市共同作業の家の陶芸班11人の共同製作“装飾つぼ”は、ふたの上に人や動物などを模ったオブジェが仲良く並び、平和を象徴している。9月に穂高町であった「第8回長野県障害者文化芸術祭in穂高」にも出品。今回はオークション形式で販売している。
伊那市共同作業の家の小林敏子所長は「お互い初めてで、さまざまな作品を見るのは勉強にもなる。仲間としての意識づくりもしていきたい」と話していた。
バザールは13日も午前10時縲恁゚後4時に開催する。 -
高校改革プランを考える上伊那学習会開催
高校改革プランの課題を認識し、地域の声をプランに反映することを目的とした「高校改革プランを考える上伊那学習会」(上伊那高校PTA連絡協議会主催)が11日夜、伊那市民会館であった。教員、保護者など約300人余が集まり、生徒受容率や定時制高校の現状、多部制・単位制などについて、さまざまな提案をした。
県教育委員会や第3通学区高校改革プラン推進委員2人も参加。池上昭雄推進委員長は▼旧通学区が1校ずつ再編整備を進める▼阿智、阿南、高遠、富士見は地域校として存続させる▼多部制・単位制高校、総合学科高校を1校ずつ配置する窶狽ニしたこれまでの経過を説明。
参加者からは、経済的理由や不登校経験者が通う現在の定時制高校生徒が、多部制・単位制高校を受け入れるのか窶狽^問視する声があった一方で、「多部制・単位制は条件を整えて整備すればメリットがある」とする意見もあり、県内で例のない多部制・単位制への認識差がうかがえた。
地域校については、北澤英昭PTA連絡協議会長が「交通面のみの理由で地域校を存続させるのは疑問。むしろ中高一環教育で対応できるのでは」と指摘。ディスカッションに参加した藤本功推進委員も賛同を示し「答申にこうした考えを盛り込めるよう働きかけたい」とした。
工業高校がなくなることへの懸念や、生徒受容率の改善などを求める提案もあがり、北澤会長は「早期に結論を出すのではなく、地域の声をしっかり取り入れ、本当の意味で魅力ある高校を考えてほしい」とまとめた。
パネルディスカッション -
JA上伊那まつり
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は12日、伊那市狐島の本所などで「JA上伊那まつり」を開いた。恒例の地元農産物の品評会を実施し、各賞を決定した。また、餅つき大会や太鼓演奏などのイベントや、さまざまな出店屋台が、多くの来場者を楽しませた。
米、雑穀、果物など5部門に分かれた品評会は今年、約40品目760点の応募があった。上伊那農業改良普及センターなどの協力のもと、金賞から銅賞までを決定した。
好天に恵まれ台風の影響もなかった今年だが、夏場の干ばつで、野菜の生育は少し出遅れた。しかし、総合的に出品農産物はどれも出来がよく、特にリンゴは、落果もなく質の良いものが並んだ。 -
箕輪中1年生が福祉体験
箕輪町の箕輪中学校1年生は10日、車いすや高齢者擬似体験などの福祉体験学習をした。3学期に計画するお年寄りを招く交流会に向け、お年寄りへの接し方などを学び役立てようと熱心に取り組んだ。
体験学習は7クラスを2日間に分け、今回が1日目。車いす、アイマスク、高齢者擬似体験に生徒の希望で分かれた。
車いす体験は、講師の町社会福祉協議会職員が「足が不自由で歩くことが困難な人が足の代わりに使う道具。車いすに乗って移動することがどんなことなのか、心で、体で感じてほしい」と、扱い方や乗り方を指導。動かすときは前後左右の安全確認をする、車いすを押す人は必ず曲がる、止まるなどの声かけをする-と教えた。
体育館に、マットでぬかるみ、三角コーンで狭い曲がり道、縄で砂利道を想定したコースを設置。一人ずつ自走を体験した後、3人1組で乗る、介助、記録の役割をしながらコースを移動し、高さ約20センチの段差の乗り降りも体験した。
生徒は、「マットの上は進みにくくて難しい。腕が疲れる」「高い段差を介助するのはちょっと難しい。車いすの人は大変だと思う」と話していた。 -
おはなしこんにちは
箕輪町図書館で12日、11月の「おはなしこんにちは」があった。親子約30人が絵本や紙芝居を楽しんだ。
10月は生涯学習フェスティバルまなびピア箕輪2005のイベント「わくわくひろば」の催しがあり、「おはなしこんにちは」はお休みだったため、久しぶりの会。読み聞かせボランティアが担当した。
「もったいないばあさん」など絵本の読み聞かせ、紙芝居「はだかのおうさま」に、子どもたちはじっと絵を見つめながらお話の世界に入り込んでいた。
手遊びで両手でひげやカニ、チョウを作ったり、お話「かえるぼたもち」を聞き、工作にも熱中した。 -
伊那市消防団 パレードで防火をアピール
全国一斉の「秋の火災予防運動(9窶・5日)」の一環で伊那市消防団(田畑安彦団長)は12日、「第22回防火コンクール・防火パレード」を行った。パレードは火災予防広報を目的に装飾をほどこした消防車両が、地域住民に対して火事防止を呼びかけた。
パレードに先駆け伊那市役所駐車場に8分団3部の合計24台のポン車や搭載車が集合し、コンクールを開催。伊那消防署長、伊那警察署長など9人が審査した結果、阪神タイガースのマスコットキャラクターを車両に設置した1分団3部が最優秀賞を手にした。
各車両は、運動の統一標語「あなたです。火のあるくらしの見はり役」の文字や、子どもたちに人気のあるアニメキャラクターなどを描いたパネルを側面に飾ったり、発砲スチロールなどで作った大きなカブトムシやロボットを乗せたものなどさまざま。各部の創意工夫をこらした車両を団員らでも評価し合っていた。
田畑団長は「団員らは1年間の活動の思いを込めて製作している。パレードが伊那市の火災予防につながれば」と話していた。 -
小中学生・技術家庭科の成果一堂
「上伊那創造ものづくりフェア」が12、13日、伊那市荒井区通り町のニシザワデパート4階催事場で開いている=写真。小中学校、伊那養護学校の児童・生徒が技術家庭科の授業や夏休みの課題で製作したエプロンや木製の椅子など約130点を出品している。県技術・家庭科教育研究会などの主催。
地域の人たちに学校の授業成果を披露する場で2回目。クッション、ブラウス、トートバックなどの被服や、ペンギン、コアラの形をした木製パズルなどのほか、総合学習で取り組んだ作品も並んでいる。
作品には製作した本人の説明や感想が添えられていて、なかには「自分の愛用していたトレーナーをクッションに」など、製作秘話も書かれている。
中学校教諭の一人は「技術家庭科の授業時間が減らされているなか、教育のなかで『ものづくり』が重要なことだと、子どもたちの作品を通じて一般の人にも知ってもらいたい」と話している。
午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後3時)。入場無料。 -
伊那市西町区伊那部 「骨董市」にぎやかに、「資料展」初公開も
伊那市西町区伊那部の文化祭に合わせて、「秋の骨董市」「資料展」が12、13日、地区内の旧井澤家住宅などで開いている。骨董市は古陶器、古民具、掛軸など約650点が並び、多くの買い物客が雰囲気のある日本家屋の中で買い物を楽しんでいる。
同住宅を管理・運営する「伊那部宿を考える会」(田中三郎会長)の主催。
骨董市は伊那部町内会が主催する夏の納涼祭と秋の文化祭に合わせ、年2回の開催。秋の骨董市は13回目で、上伊那を中心とした業者5社が出品している。
近くの長桂寺では、旧井澤家住宅に所蔵されていた掛軸や古文書など約50点が並ぶ資料展を開催。中でも長尾無墨が書いた七言絶句の掛軸は初公開で注目。小坂芝田、梁川星巌など16人の書や水墨画を集めた八曲屏風(びょうぶ)一双もある。
文化祭は13日午前8時30分縲恁゚後3時。地域住民の創作作品など約80点が並ぶほか、市内境南のマンガ家・橋爪まんぷさんの似顔絵会(午後1縲恣ッ3時予定)や、映画放映、野菜販売などもある。
骨董市と資料展は午前9時縲恁゚後3時。入場無料。 -
町一区子ども会30周年祝賀会
独自の活動で知られる駒ケ根市の町一区子ども会(須田秀枝会長)は11日、創立30周年の記念祝賀会を駒ケ根駅前ビル・アルパで開いた。歴代の会長や区長ら約50人が出席。創立以来の活動を振り返って関係者の努力に感謝し、今後の発展を祈って乾杯した=写真。出席者には記念誌『町一区子ども会のあゆみ』が配布された。
須田会長は「子育ての大切な基盤としての活動を今後も続け『子育てをするなら町一区で』と言われるようになることを期待したい」とあいさつした。
創立に中心的にかかわった世話役の高橋英二さんは「この会は子どもたちに良い本を読まてやろうという思いで、子ども文庫をつくることから始まった。子どもたちは自分たちの地域で育てようと、その年その年の保護者らが苦労してやってきたことがだんだんに認められ、全国紙やテレビの全国放送にも活動が紹介された」と30年の歴史を振り返った。 -
防火・危険物漏洩防止パレード
秋の全国火災予防運動期間中の11日、伊南防火管理協会(堀内茂彦会長)と石油商業協同組合上伊那支部南部ブロック(武井二郎ブロック長)は火災予防と危険物漏洩防止を訴えるパレードを行った。のぼり旗や横幕を付けたタンクローリーなど4台が消防署の車に先導され、伊南行政組合消防本部北消防署から伊南4市町村の市街や住宅地などに向けて出発=写真。「ストーブへの給油には十分注意して」「灯油などの漏洩事故に気をつけましょう」などとスピーカーで放送しながら住民に火災・事故防止をアピールした。
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大豆・そば乾燥調整施設がしゅん工
飯島町田切の大豆乾燥調整施設と本郷のそば乾燥調整施設が完成11日夜、JA上伊那飯島支所で合同のしゅん工式を行った。両施設とも国の05年度強い農業づくり総合対策事業を導入して整備した
うち、田切農産(柴芝勉社長)が運営する大豆乾燥調整施設は、乾燥設備4トン2基を整備、50ヘクタールの大豆、74トン処理する。事業費2800万円。
一方、本郷営農組合(伊藤一男組合長)が事業主体のそば乾燥調整施設は乾燥設備4トン4基を整備、40ヘクタールのそば92トンを処理する。事業費約4100万円。
県や町、両施設関係者ら約60人が出席したしゅん工式で、田切農産の柴芝社長は「経営の安定を図り、魅力ある農業、足腰の強い農業を目指したい」。本郷地区営農組合の伊藤組合長は「来年2月には法人組織を立ち上げ、県内唯一の種子生産地として、差別化を図り、競争に打ち勝っていきたい」と、それぞれ施設の有効活用を誓った。
しゅん工式に先立ち、各施設の見学会も行った。 -
中川村商工会青年部が寄付
中川村商工会青年部(松下誠司部長)は10日、村社会福祉協議会の前原茂之会長に、ふれあい福祉広場(10月16日)で開いた北海道物産展の収益金の1部、1万円を「福祉に役立てて」と寄付した。
社協には松下部長と担当の部員交流委員会、富永憲和委員長が訪れ「中川町からカボチャやタマネギ、ジャガイモを合わせて4トン送ってもらい、完売できた」と盛況だった物産展の様子を報告した。
前原会長は「村民の福祉向上に有効に使いたい」と感謝した。