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小出3区で高齢者と子どもの交流会
昔の知識や伝統の技術をお年寄りから子どもに伝えてもらおう窶狽ニ20日、伊那市西春近の小出3区集落センターで、地区の高齢者と子どもの交流会があった。子どもたちは、おはぎ作り、そば打ちの方法を教わったり、あやとり、折り紙など、昔ながらの遊びをお年寄りと共に楽しんだ。
2年目の交流で地域の社会福祉協議会(下沢貞春会長)が主催。核家族化の進行が懸念される現代、この地区はお年寄りと同居する世帯が比較的多い。しかし、日々の生活の忙しさから、お年寄りの知恵や技術を学ぶ機会は少なく、交流を図りながら、知識を伝承してもらおうと始まった。
高齢者7人、小学生約40人が集まり、低学年はおはぎ作り、高学年はそば打ちに挑戦。子どもたちは、あんの包み方、そば粉のこね方などを教わることを通して地域の伝統文化に触れ、交流を楽しんでいた。 -
花の道杯小学生バレー大会
上伊那小学生バレーボール連盟は20日、第14回花の道小学生バレーボール交流大会を飯島体育館など町内7会場で開いた。中南信各地から男子14チーム、女子61チームが出場し、熱戦を通じて互いに交流を深めた。
上位チームは次の通り。
◇男子(1)辰野クラブB(2)みのわアタッカーズB(3)穂高キッズバレークラブ、松本ヴェガフェニックス
◇女子▽Aブロック(1)山形JVC・A(2)伊賀良クラブA▽Bブロック(1)みのわアタッカーズB(2)下諏訪かじの葉クラブA▽Cブロック(1)安曇野松川A(2)駒ケ根すずらん▽Dブロック(1)辰野クラブB(2)マーヴェラス鎌田A▽Eブロック(1)小井川クラブ(2)マーヴェラス鎌田B -
上伊那郡市バレー大会
上伊那バレーボール協会は20日、05年度上伊那郡市バレーボール選手権大会を宮田村の宮田勤労者体育センターで開いた。一般男子(6人制)に3チーム、一般女子(9人制)に6チームが出場し、優勝を懸けて熱戦を繰り広げた=写真。男子は3チーム総当りのリーグ戦、女子は予選リーグと決勝戦を行い、それぞれNEC長野、駒ケ根クラブが優勝した。
上位チームは次の通り。
▽男子(1)NEC長野(2)駒ケ根クラブ(3)伊那体協
▽女子(1)駒ケ根クラブ(2)辰野体協(3)ぷらむ、伊那市役所 -
赤穂高PTA講演会
駒ケ根市の赤穂高校(下平律夫校長)と同校PTA(宮下稔会長)は20日、PTA講演会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。保護者、教職員ら約120人が参加して、落語家笑福亭松枝(しょうし)さんの落語『子の心、親知らず』を聞き、笑いを通して教育や子育てについて考えた。
松枝さんは中学生の万引きや援助交際、傷害事件などをめぐる親子や教師らの人間模様を落語に乗せて面白おかしく映し出し、会場の爆笑を誘っていた=写真。
『子の心、親知らず』は全国の学校などで上演され、講演は3千回を数えるという。 -
マンドリーノ定期演奏会
30年の歴史を持つ駒ケ根市のマンドリンクラブ「駒ケ根マンドリーノ」は19日夜、第26回定期演奏会を同市文化会館大ホールで開いた。ステージには約20人の団員のほか、飯田マンドリンクラブ、信州大マンドリンクラブ、駒ケ根市民吹奏楽団のメンバーら総勢50人が登場して、クラシック、ポピュラー、童謡など内外の十数曲を演奏=写真。マンドリン独特の繊細で優美な響きにギターやコントラバスが加わった見事なアンサンブルを披露し、訪れた聴衆を魅了した。
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えと・カッパ水墨画教室
駒ケ根市のおもしろかっぱ館(小平容大館長)は19日「えと・カッパ水墨画教室」を同館で開いた。市内外の親子ら16人が参加し、水墨画家石塚利徳さんの指導で来年のえとである戌(いぬ)と、同館の周辺に伝説が残るカッパの水墨画制作に取り組んだ。
石塚さんは「犬は子犬の方がかわいいよ」「ひげを描くとどうしても猫に似てしまうから注意してね」などと話しながら見本をさらさらと描き上げた=写真。感心しながら見ていた参加者らは「簡単でしょ。さあ描いてみよう」と声を掛けられ、早速それぞれの席に戻って紙に向かって思い思いに描き始めたが「顔の形が難しい」「去年の酉(とり)の方がまだ簡単だったな」などとブツブツ…。口ではぼやきながらも笑顔で楽しそうに絵筆を動かしていた。 -
国会議員と農政懇談会
県農業会議、県農業委員会協議会など4団体は19日、県選出の宮下一郎衆議院議員、吉田博美参議院議員を招いての農政懇談会を駒ケ根市のアイ・パルいなんで開いた。上下伊那の農業委員ら約50人が出席し、農業をめぐる問題点について意見を交わした。宮下議員は集落営農の支援策について「次世代への引継ぎや効率の良い農業経営のため、農地の集約化は必要。財源は厳しいが(支援には)前向きに取り組みたい」と話した=写真。
冒頭、10月に行われた第51回県農業委員大会で決議された要請書が両議員に手渡され、県農業会議の藤巻吉介副会長が「実現に力添えを」と要望した。両議員は要請書の内容に目を通した上で項目ごとに「国・県に支援を働きかけたい」「計画に盛り込めるようサポートしたい」などと話した。
上下伊那の農業委員から提出された有害鳥獣対策や米国産牛肉の輸入など当面する課題について議員らは「イノシシなどの対策には計画的な取り組みが必要。植林や駆除などの効果を上げるため実態を科学的に調査する必要がある」「警察庁、環境省、農水省など関係する各省庁の役人には縦割り意識を捨てて現場をよく見てもらい、総合的に判断してもらわなければ困る」などと委員らの主張に同調する考えを示した。 -
駒ケ根ライオンズクラブが介護用品寄贈
駒ケ根ライオンズクラブ(北原公和会長)は21日、同市中沢の老人福祉施設「デイサービスセンター竜東やまびこ園」(吉沢みはる園長)にフルリクライニング車いす1台、歩行補助器具「セーフティーアームウォーカー」2台、手首式電子血圧計2台(計28万7千円相当)を寄贈した。北原会長ら役員が同市ふれあいセンターの駒ケ根市社会福祉協議会(竹内正寛会長)を訪れ「施設を利用するお年寄りが少しでも早く回復するように」と竹内会長と吉沢園長に目録を手渡して寄贈品を贈った=写真。竹内会長は「毎年のご厚意に感謝する。利用者に喜んでもらえる品を送っていただいて本当にありがたい。期待に応えられるよう今後も一層福祉に力を入れていきたい」と礼を述べた。
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長野県警察音楽隊演奏会
「箕輪町演奏会を愉しむ会」は20日、町の発足50周年を記念して長野県警察音楽隊演奏会を町文化センターで開いた。会場は満席で、結成から50年以上の歴史ある音楽隊の演奏を満喫した。
町出身の元皇宮警察勤務、皇宮音楽隊の宮下紀彦さんの尽力で、演奏会が実現。華やかな行進曲「美中の美」で始まり、浜千鳥、七つの子などがメドレーになった日本の情景「秋」、「ビリーブ」「涙そうそう」など馴染みのある6曲を演奏した。
伊那市出身のギタリスト伊藤正己さん、みのわ少年少女合唱団、町公民館の同好会「やまなみコーラス」も賛助出演し、それぞれが4、5曲を披露した。 -
大きく実ったリンゴを収穫
伊那市の東春近小学校の4年生を対象にした恒例の「りんご体験学習」が21日、東春近田原の伊藤一路(78)さん、豊子(74)さん夫婦のリンゴ園であった。2クラス、合計54人の児童は、5月に摘果作業したリンゴを収穫し皆で喜んだ。
園内にあるリンゴの木(品種=ふじ)の約50本から120キロほどを収穫。10月の雨と、その後の陽気ですくすくと成長し丸々と大きくたわわ。児童らは両手で丁寧に摘み、約1時間で作業を終了させた。
2学期始めに東京に転校した安斉瑠納ちゃんは「最初から最後までリンゴを責任を持って育てたかった」と、休校日のこの日、実家へ帰郷。久しぶりに合う旧友らと一緒に収穫を祝い、「台風の影響で少ししかないかと心配したが、いっぱいあってよかった」と満足していた。
伊藤一路さんは「作業の過程を体験し農家の苦労を感じてほしい。作物を育てることで人への思いやりもはぐくんでくれれば」と話した。
4年生は今後、活動写真などを取り入れた学習のまとめをする。来年2月は、伊藤さん夫婦を招いて、リンゴ料理で持て成し、学習発表会をする予定だ。 -
【記者室】感情伝達
感情伝達に大きく影響するのは声の調子と表情だという。ヘルスカウンセリングスキルを学ぶ上伊那歯科医師会の講習会での話。言葉が伝えるのはわずか7%。「言葉だけでは真意は伝わらない。何を言うかではなくどう言うかのほうが伝わる」という▼「よく話を聞き、笑顔で朗らかに接することが大事」とのアドバイスは、医療従事者に限らず、すべての人にいえることだろう。南箕輪村の職員接遇研修でも、明るく笑顔で感じのよい話し方の説明があった▼メンタルの個人的な状態は視線や声の調子、表情、態度などに反映され、これは悩みや人間関係の悪化を作り出す要因にもなるという。よい人間関係を作るためにも話し方、接し方の心がけが大切と実感した。(村上記者)
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箕輪町の協働について「考える会」が提言
箕輪町の町民と行政との協働のあり方を検討する「協働について考える会」(竹村優委員長)は21日、「箕輪町協働に関する提言書」を平沢豊満町長に提出した。町長は「21世紀型のまちづくりに提言を十二分に反映したい」とし、町は12月末までに「協働のまちづくりに関する指針」を策定する。
「考える会」は今年5月に発足。公募した一般町民、コミュニティ活動団体などの代表者や会員、町職員ら16人で構成。協働の勉強会、県政出前講座、先進地視察など7回の協議を重ねた。
提言書は、第4次振興計画に掲げる「ふれあいを深め、みんなでつくる協働のまちづくり」を踏まえ、住民と行政との協働のまちづくりの推進の視点から意見をまとめた。
協働の促進方策に▽情報提供▽住民・役場職員の意識改革▽話し合いの場所の確保▽住民活動団体・地域活動団体の育成と活動支援▽行政内部組織の検討▽協働の担い手確保と人材育成▽提案型の協働事業の推進-の7項目を挙げている。 -
南箕輪村むらづくり委員会が村の基本構想など素案を答申
南箕輪村むらづくり委員会(55人、唐沢俊男会長)は21日、唐木一直村長の諮問を受け昨年11月から検討してきた南箕輪村第4次総合計画(仮称)基本構想など4つの計画の素案を答申した。役場であったむらづくり委員会で、会長が村長に答申書を手渡した。
答申は▽基本構想▽第4次行政改革大綱▽財政計画(06縲・0年)▽村土地利用計画-。
基本構想は、10年後の2015年が目標年度で、村の将来像は「みんなで創ろう住みよい南箕輪縲恊l・自然・協働縲怐v。むらづくりの基本目標(施策の大綱)と南箕輪ずく出しプロジェクト(戦略プロジェクト)に各5項目掲げている。
村は、答申に基づき検討し、基本構想は村議会12月定例会、土地利用計画は来年3月定例会に提出する予定。
村長は、「答申をできる限り尊重し、議会議決事項もあるので庁内で十分検討して議会にはかりたい。答申は木に例えれば幹。枝をはり、花を咲かせ、実を実らせなければいけない。引き続きの検討をお願いしたい」とし、「住民参加の協働がなければ本当の住みよい村づくりはできない。それを考えて村づくりをしたい」とあいさつした。
唐沢会長は、「一定の方向は出せた。今後は新たな計画や答申した計画の肉付け作業がある。今度は協働、共助の痛みも出てくるので、地域でどうコンセンサスを交わすかが課題」と話した。
むらづくり委員会は今後、06年9月までに▽基本計画▽都市計画マスタープラン▽緑の基本計画-、06年12月までに環境基本計画を答申するための検討に取り組む。 -
全国番組コンクールで伊那市有線が最優秀賞
伊那市有線放送農業協同組合は、05年度有線放送番組コンクール(日本農村情報システム協会主催)の企画番組の部で最優秀賞に輝いた。4年ぶり2度目。広告コンクールも優賞だった。
企画番組の部の作品は「今日の一冊-人の心を大切に」。おかあさんにうそをついた女の子を主人公にした絵本「うそ、ついちゃった。」を取り上げ、著者の大沢美己さん=東春近=の朗読に、読者や市少年相談室相談員などのインタビューを交ぜた。
県代表として全国審査に出品。「構成が工夫され、ぐいぐいと番組に引き込まれる。子どもへのやさしいまなざしを持つ作者の思いが伝わり、感銘を受けた」と評価され、満場一致で最優秀賞に決まった。
制作を担当した放送課の唐沢英恵さん(25)は「先輩のアドバイスを受けながら何度も構成を練り直した」と苦労を語り「一つの言葉の大切さを知った」とふだんの番組作りの励みになったようだ。
作品は年内中に放送する予定。
広告コンクールは、市民音楽祭や企業のPRなどを5分間にまとめたもので、優賞5点の中に入った。 -
伊那少年友の会副会長
箕輪町大出
丸山道雄さん(72)「できる限り健全育成を進めていきたい」
05年度長野県青少年育成県民会議(会長・田中知事)の会長表彰を受賞した。「信州の若者をはぐくむ県民のつどい松本大会」(10月30日、松本文化会館)で表彰された。
伊那少年友の会に入会して20年。次世代を担う青少年が健全に育つことを願い、非行防止のため地道な活動を続けてきた。「長年、先輩とまじめにやってきたことが認められたと思う。やはりうれしいですね」と喜ぶ。会の仲間も、これからの活動の励みになる-と祝福している。
自営業のかたわら公民館活動にかかわり、箕輪町公民館大出分館の分館長も務めた。この活動がきっかけで、町の推薦を受け伊那少年友の会に入会した。
「できる限り参加して協力していく気持ちでやってきた。出席だけはだれにも負けない自信がある」
現在、副会長は2年目、箕輪ブロック長は14年目で、仲間の先頭に立って活動している。8年前から伊那エンジェルス隊にも所属し、副隊長、箕輪地区代表を務める。
伊那少年友の会箕輪ブロックは会員10人。駅駐輪場の防犯診断、駅周辺や大型店、有害自動販売機設置場所のパトロールなど、年間計画を立てて取り組む。パトロールは、子どもたちの下校時刻に合わせて月1回実施している。
子どもたちを見かけるとまず、「こんにちは」とあいさつする。「今日は駐輪場の防犯診断に来ているんだよ」、駅に集まっている子どもたちには「今から家に帰るところ?」と、何気ない言葉で話しかける。
例えば喫煙している子どもを見た場合も、とがめるのではなく、「たばこは体によくないからやめたほうがいいよ」というように話す。
「子どもたちに声を掛けることが一番大事。声掛けで子どもたちが心を開いてくれる。声を掛ければ素直に答えてくれる。そういうことが健全育成につながる」という。
箕輪ブロックの独自の啓発活動には、みのわ祭りでのうちわ配りもある。元会員で字の上手な人が書いた健全育成の標語を印刷したうちわ600本を、子どもたちを中心に手配りする。
学校の会議に呼ばれ児童・生徒の健全育成のために一緒に考えてアドバイスしたり、子どもの養護施設を慰問したり、研修で少年院を訪れることもある。
「少年院にいるほとんどの子が家庭的に恵まれていない。そういう境遇が原因なのかなと思う。家庭が一番大事。今は会話がなくなっているが、子どもとできるだけ話すことが大切だと思う」と、親にメッセージを送る。
会の活動は毎年同じことの繰り返し。「マンネリかな」「自分たちのやっていることは効果があるのかな」と悩んだり、不安を抱くこともあるという。しかし、青少年を地域社会からはぐくもうと、子どもたちを見守る活動を続ける。 -
レディーバード発足10周年記念
伊那市主催の女性海外研修の参加者でつくる「レディーバード」(野沢伊代子会長、53人)は21日、発足10周年を記念した昼食会「スローフードを学ぼう」を市生涯学習センターで開いた。メンバー20人が参加。小坂市長らを招待し、研修を振り返った。
昨年度、イタリアで郷土料理を守るスローフードを体験したメンバーがいたことから、参加者はイタリアの一般家庭で食べられるパルジャーナ・チーズのリゾット、キノコとベーコンのスパゲティー、サラダの3品を作った。
タマネギなど地元産を使った料理を味わいながら歓談。
参加者は、研修時の感想のほか「帰国後、市政に関心を持つようになった」と話した。
小坂市長は、研修後の継続した取り組みに感謝し、応募が少ない現状に「海外での経験を地域で生かしてもらえれば」と述べた。
研修は95年にスタートし、環境や福祉、食などをテーマに、ドイツやカナダ、韓国などを訪問。帰国後、参加者は福祉施設でのボランティア、アレチウリ駆除、外国人との交流などに取り組んでいる。 -
南箕輪村 交通死亡事故現地診断
南箕輪村田畑の国道153号線で12日に発生した交通死亡事故の現地診断・検討会が22日、現地などであった。村、伊那署、村交通安全協会、伊那建設事務所などの代表者約15人が参加。悲惨な事故が二度と発生しないため現場を診断し、対策を検討した。
事故は午前0時10分ころ、同村の会社員男性(23)が運転する普通乗用車が伊那市方面から箕輪町方面へ向かって左カーブを進行中、路外左側の看板に衝突。助手席に同乗していた辰野町の会社員男性(17)が出血性ショックで死亡した。運転手は打撲などの重傷、後部座席に同乗していた伊那市の会社員男性(17)は打撲などの軽傷を負った。
調べによると、運転手は、前を走る4トントラックを追い越し、車線に戻ろうとしたところ、ハンドル操作をあやまり、左側の歩道に乗り上げて看板に衝突。追い越されたトラック運転手によると「対向車のライトが目に入って、急いで左車線に戻ったのでは」とする。
事故車両は、すり減ったスタッドレスタイヤを装備していて、当時は激しい雨が降っていたという。現場の交通規制は、はみ出し禁止、速度50キロ、駐車禁止。
検討会では、カーブでの運転手の視線誘導を促す夜間反射材の設置、社会人を対象とした交通安全教育促進窶狽ネどの意見があげられた。
南箕輪村で発生した交通死亡事故は01年11月6日以来で、無事故継続日数は1446日でストップ。21日現在、伊那署管内の交通死亡事故は5件で、前年同期と同数。 -
山室写真倶楽部作品展 27日まで
上伊那の30窶・0代の写真愛好者9人でつくるサークル「山室写真倶楽部」の作品展は27日まで、伊那市荒井区錦町の市立図書館展示ホールで開いている。「風」をテーマにメンバーがそれぞれの思いで取り組んできた力作が並んでいる=写真。入場無料。
デジタルカメラや銀塩(フィルム)カメラで撮影した、合計53点を出品。南アルプスの林道に咲く、ホテイラン、シナノコザクラ、コミセマカタバミなどの花や、躍動感が伝わってくる祭の参加者、木の上で子育てをするサギの家族など、メンバーそれぞれの視点で写した作品は、見る人の目を楽しませている。
同サークルは発足4年目。同市立図書館で毎年、春と秋の2回、写真展を開いている。
月曜日は休館日。午前10時から午後7時まで。 -
ガールスカウト花壇の植え替え
春、美しい花々が再び見られるように窶狽ニ、ガールスカウト長野26団は20日、伊那市の伊那公園にある団の花壇に、チューリップの球根やパンジーの苗を植えた。
公園内2カ所にある花壇は、春にはチューリップとパンジー、夏から秋にかけてはサルビア、マリーゴールドを植え替え、訪れる人たちの目を楽しませている。
花壇管理は年長園児縲恟ャ学校低学年の団員の役割で、年間を通して植え替えや水やりをしている。
生き物を育てることを通して「命の大切さ」を学んでく意味もあり、その入り口となる活動でもある。
子どもたちは、チューリップの原産地や植え方について学び、今年春に掘り起こしたものと買い足したもの合計450個の球根を丁寧に埋め、どんな花が咲くかを想像しながら、楽しく作業に取り組んでいた。 -
秋の花と一緒に花器展
中川村図書館で30日まで、片桐のガラス工房錬星舎(池上直人代表)の吹きガラス作品を集めた「秋の花と一緒に、花器展」が開かれている=写真。
池上さんや西村由美さんが宙に吹いて、自由に造形した一輪ざしや水盤、大作の花びんなど約30点がずらり。 花器にはそれぞれ、ノコンギクや白菊、紅葉したハナミズキ、野イバラなどが生けられ、秋の風情を醸している。
器の色は透明を中心に、グリーン、ブルー、乳白色、茶色と多彩。形も帽子のつばのような物から、さし口が2つあるもの、すっきりと細長いものなど、遊び心いっぱい、様々な表情を見せる作品が並ぶ。 -
パドル体操でリフレッシュ
飯島町中央公民館の子育て広場が18日、七久保林業センターであった。親子約20人が参加し、島村恵理さん(NPОパドルジャークス体操協会)から、しゃもじ形の健康補助具パドルを使ったユニークな体操を習った。
島村さんは「音楽に合わせ、体をほぐし、ストレッチ、ダンスなど、パドルを第3の手として利用し、幅広い体操を行うことで、ストレス発散、運動不足の解消になる」と説明。
早速、パドルで肩をたたいて、身体をほぐし、握ってはなすなどの動作を繰り返し、脳細胞の活性化を図った。また、投げてつかむなどの使い方で、敏捷性やバランス感覚も養った。
2歳の子どもと参加した佐藤ミチルさんは「パドル体操で、日頃使わない筋や筋肉を使って、リフレッシュできた」と話していた。 -
ごみ処理費用現行踏襲
チケット配布数は削減上伊那広域連合は、22日開いた広域連合全員協議会で、5月から進めてきたごみ処理費用有料化制度見直しの検討結果を発表した。主要なものは、(1)指定ごみ袋の種類、(2)証紙代金の額(現行30円)、(3)施設使用料金(処理場への直接持ち込み料)、(4)資源プラスチック用袋については無料=の4点を現行のまま維持する。(5)世帯の人数で一定数を配布するごみ袋購入用のチケット、袋の枚数で現在より10縲・0枚分削減する窶狽ネど。
03年4月のごみ処理費用有料化制度の実施から3年目を迎えているが、制度導入で大きく減少したごみ量が横ばいからやや増加傾向を示していることを受けて、制度自体に検討を加えてきた。06年度から実施する。
ごみ袋購入用チケットの配布枚数については、モニター調査で、最初に各家庭に配布する基準枚数の使用率が04年度64%(03年度70%)だったことから、さらにごみ量増加を抑制する目的で、削減に踏み切った。 -
【南大東島再訪記】広がる子どもの交流〈下〉
子どもたち自身が求める交流の形を「試合が少ないから、小学生はなかなか出られないんだ」
島の野球チームに参加する田仲慎吾君(小6)は、少しはにかんでそう話した。
8月に伊那を訪ねた際、伊那の高校球児の応援団を自認するラーメン屋原点の酒井夫妻から「甲子園で会おう!」とバットとグローブをプレゼントされた少年。9月に酒井夫妻のもとに「あのバットでヒットを2本打った」というメモ書きの手紙が届いていた。
「その後」を聞いたときの答えだ。
島にチームは1つしかない。紅白戦はできるが、試合は本島か他所の島にいかなけばできない。チーム内で年少の小学生には、なかなか出場機会が回ってこないのだという。
「柔道の強い子はいるの?」と聞いて来た子もいる。「伊那で太鼓を叩く子どもに会いたいな」「島唄みたいのことやっている小学生はいないの?」……少し打ち解けると矢継ぎ早の質問攻めにあった。島の子どもたちは他所の地域の子どもとの接点を求めている。
「どういう交流の形が適当か、これから伊那の人と相談して行きたいです。ただ、大人が決めるのではなく、子どもたち同士が話し合い、どんなことをやりたいか、どんなことができるかを考えていけるような形が望ましいですね」。仲田建匠助役は話した。
3月・8月・そして今回と、島の子供たちを見ていて気付いた。彼らは、何か行動する時には必ず一まとまりになり、年長のリーダーが全体をしっかり統率して動く。島の大人たちは意識して、そのように子どもを育てているようにも見えた。
「伊那で花火を見に行く時に、みんな家族でまとまって歩いていたでしょ。島では、子どもは子ども、大人は大人で歩く。ちがうんだなぁって思いましたよ」。8月に伊那を訪れた島のお母さんの一人はそう話した。
自然環境も、生活風習も、子どもたち自身の関係も、かなり異なる南大東島と伊那の子どもたち。彼らは今後どのような交流を作り出し、どのような実りを作り出していくのだろうか?
(毛賀沢明宏)
※「広がる子どもの交流」は終わり。次回から「離島産業振興の苦難」が始まります。 -
建設労連宮田分会が宮田中2年生に木工指導
宮田村内の建設業関係者でつくる県建設労働組合連合会上伊那支部宮田分会(寺沢二三翁分会長)は21日、宮田中学校2年2組の生徒に木工技術を指導した。かんながけを基本から伝授。子どもたちは卓越した・ス匠の技・スにふれ、ものづくりの楽しさを体感した。
6人の会員が実演指導。いとも簡単にかんなをかける職人芸を目の前にして、学級全体から自然と拍手もおきた。
さっそく生徒たちは初めてのかんながけに挑戦。悪戦苦闘していたが、会員の丁寧な指導に笑顔もみせて作業に取り組んだ。
同分会の指導は10年以上前から継続。今年も技術家庭科の授業で木工に取り組む2年生全学級を対象にしている。
「これを機会に少しでも木工やものづくりに興味を持ってもらえれば」と会員。同校技術科の堀川隆義教諭は「私たちが口で教えるより、子どもたちが得るものは何倍も大きい」と、職人のあたたかなボランティアに感謝していた。 -
宮田村商工会秋季スポーツ大会
宮田村商工会秋季スポーツ大会は19日開き、ゴルフとマレットゴルフの2部門に46人の会員が参加。プレーを通じて親睦を深めた。
伊那国際ゴルフクラブで開いたゴルフの部には28人が出場。天候にも恵まれ、会話も楽しみながらラウンドした。
マレットゴルフの部は宮田マレットゴルフ場で実施。前林善一商工会長をはじめ、参加した18人は年齢性別関係なく全員が和気あいあいとプレーした。
長引く不況で商工会を取り巻く環境も厳しいが、この日の会員は忙しい日常を忘れ、心地良い汗を流していた。
上位入賞者は次の皆さん。
【ゴルフ】▽優勝=山崎明▽準優勝=伊藤秀雄(1)春日幹夫(2)平林裕一(3)増田清(4)清水能忠(5)戸崎浩司(6)倉沢益巳(7)塩澤一美(8)加藤弘子(9)奥田憲一(10)山崎千治
【マレットゴルフ】(1)前林善一(2)菅沼由広(3)池田修治(4)堺沢さおり(5)三沢喬(6)小田切和夫(7)高橋友美(9)大村義房(10)鈴木正文 -
上伊那の駅伝
今年で54回を数えた県縦断駅伝(県縦)は、上伊那が3年ぶりに王座を奪還。優勝回数実に33回と、他地域を寄せつけない圧倒的な強さを誇る。27日には、第53回郡縦断駅伝(伊那毎日新聞社、上伊那陸上競技協会主催、KOA特別協賛)が駒ケ根市縲恍C野町間で開かれる。上伊那を優勝に導いた各選手が市町村別に分かれて激走を繰り広げる。半世紀の記録をたどって、将来への展望を探る。
◇ ◇
終戦の混乱から世間がようやく落ち着きを取り戻しつつあった1952(昭和27)年、松川町から辰野町までの10区間54・4キロをコースに郡縦断駅伝(郡縦)がスタート。同じ年、飯田市から長野市までの17区間221・9キロに及ぶ県縦が幕を開けた。
上伊那の選手は農業従業者を中心としていた。1回大会から30年連続出場し、上伊那を17回の優勝に導いた倉田正利さん(72)=駒ヶ根市=は「青年会の運動会で市内を走っていた程度」だったが、県縦に出場するようになってからは、起伏の激しいコースを日々10キロ以上走り込むなど、練習に力を注いだ。
運動靴がなかった当時は、足袋の裏にゴム板がついた・スマラソン足袋・スで走っていた。・スがにまた走法・スだったため、側面がすぐに破れ「いくど足袋を代えたかわからない」ほど。
交通量の増加に伴い駅伝を取り巻く環境が厳しくなり、トラックの練習が多くなっている現状に、倉田さんは「交通量が少ない時間やコースを選べばいくらでも練習は可能。一人ひとりが研究してレベルアップを図っていかなければ将来は望めない」と指摘する。
県縦の2、3回大会で連勝した上伊那。「上伊那陸上協議会の全面的なバックアップに加え、山間地という環境にあって、足腰が鍛えられたことにも上伊那の強さの要因がある」とする倉田さん。
3連覇のかかった4回大会の2日目、4位でタスキを受けた12区山岸昭雄が、伴走していた監督車と接触して無念の途中棄権。以降第9回まで、下伊那や全諏訪とともに南信勢のトップ争いに君臨するも、2、3位に留まった。
全諏訪が3連覇し、全盛期を迎えた7縲・回大会。同チームの・スダントツ・スの強さに、上伊那の優勝は厳しい状態にあった。しかし、節目の10回大会で、上伊那は8人が区間優勝、うち6人が区間新をたたき出し、7年ぶり3度目の優勝を手にした。
県縦で最も距離が長い上伊那区間。7回大会から出場し、区間優勝16回の過去最多記録をもつ上島元辰さん(65)=辰野町=は、地元の4区を8回走った。「上伊那は沿道の応援に恵まれていた。小旗を振っての大声援に後押しされ、本当に力になった」とし、地域が一体となって上伊那チームを支えたことが強さに結びついていると強調する。
当時の長距離ランナーにとって、県縦の選抜メンバーに選ばれることは何よりの誇りだった。
上島さんは「誰もが他の大会より、県縦断に目標を定めていたと思いますよ。何回も予選会をやったし、激戦でした。秘密練習っていうほど、大げさなものじゃないけど、練習していることも公表しなかったくらいライバル意識があったんですよ。それが逆に、一人ひとりのレベルを上げ、チーム力アップにつながったんですよね」と話す。
3連覇を成し遂げた12回大会。しかし、21回大会まで、全諏訪との一騎打ちは続いた。
このころ、郡縦では箕輪町が第5回大会から6連覇。以降22回大会までは箕輪町と辰野町のトップ争いとなった。上島さんをはじめ、唐沢君雄、唐沢平一、唐沢公雄、竹入平治、根橋唱二、手塚健司、中村勝秀各選手が上伊那の選抜メンバーに名を連ね、全諏訪との激闘を繰り広げていた。
22回大会から上伊那は10連覇。その原動力となったのが駒ケ根市に本拠を置く実業団「養命酒」だった。
毎回、上伊那の主力は養命酒陸上部の選手たち。県内の実力者が次々と入部し、黄金期を迎えた。
当時のエースで現在は同社陸上部の監督を務める北原治さん(53)=駒ヶ根市=は「そのころは自分たちも頑張ったし、会社も全面的に協力してくれた」と振り返る。
高校時代は短、中距離を専門としていた北原さんが、同社に入ったのは71(昭和46)年。「県縦断駅伝のこともほとんど知らなかったし、長距離を走るとは思わなかった」が、同社陸上部で当時監督を務めていた唐沢君雄さんは長距離を強化していた。
養命酒はそのころ岡谷市に工場があり、「全諏訪」が上伊那と常に優勝争い。しかし、同社が73年に駒ケ根市に移転し、上伊那は他の追随を許さない厚いな選手層となった。
高いレベルの選手たちが集まることで、刺激が生まれた。入社当時は他の選手から大きく遅れた北原さんだが、毎日30キロに及ぶ走り込み。入社1年目から県縦に出場するほど、走力は上がった。
10連覇が始まった22回大会から助監督を務め、26、27回は監督を務めた現上伊那陸上競技協会の大井初己理事長(64)=駒ヶ根市=は「そのころの選手はみんなしたたかだった」と話す。
風邪をひいていても、本番までには必ず調整。故障を抱えていても、期待通りの走りをした。
自己を管理する能力の高さと、プレッシャーに負けない絶対的な練習量。
「距離をこなさなければ、絶対に強くなれない。私が長く選手として活躍できたのも練習のおかげ」と、23回連続で選手として出場した北原さんは言葉に力をこめる。
大井さんは本来、走り高跳びが専門。選手として県縦の出場はない。
そんな大井さんに駅伝を強化してほしいと要請があったのは30年以上も前のこと。「それまで県縦は遠くから眺めていただけ」だったが、伊南地域の選手指導、さらには発掘まで手がけた。
当時行われていた長野から直江津の間を走る「信越駅伝」に伊南チームを結成して参加。高校生の選手も入れて多いときには3チームで遠征した。
当初は低迷したが、徐々に力をつけ上位を争うほどに。実業団とは違った側面から、上伊那の駅伝を支えた。 -
県伊那合同庁舎でアスベスト工事24日から
伊那市の県伊那合同庁舎は24日から、庁舎内で使用されているアスベストの除去工事を開始する。
工事個所はボイラー室など全16カ所。いずれも人の出入りする場所でないことから、庁舎への立ち入りには直接に影響しないが、暖房などが一時的に利用できなくなる。工事は2月10日完了を予定している。 -
長谷保育園消防車乗車体験
日ごろ地域の安全を担う消防車を知り、火の用心を心がけてもらおう窶狽ニ長谷村保育園でこのほど、園児が消防車への乗車を体験した。
暖房器具など、火を使うことが多くなるこの時期、子どもの火遊び予防を啓発する意味もあり、毎年の恒例。村消防団第2分団第6支部に導入した新車両と共に、長谷分遣所長の宮下久さんが来園。
宮下さんは、先日あった防火パレードの説明をしたり、火をいじらないように窶狽ニ注意を促し、園児たちに火遊びしないことを約束させた。
その後、水の給水口やホースなど、消防車に付いているさまざまな装置、一つ一つを説明し、未満児から順番に乗車させた。普段は見ることしかできない消防車に、園児たちはうれしそうに乗車し、窓から見える光景を確かめていた。 -
かんてんぱぱで力田駿さん、一氷さんの陶二人展
伝統的な手法「粉引き」で印象的な作品を手がける陶芸作家・力田駿さん(46)一氷さん(46)夫妻の二人展が27日まで、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで開かれている。季節の植物を描いた大皿やカップ、独特な形をした花器など約500点が、訪れた人の目を楽しませている。
現在中川村在住。これまで合作や駿さん単独の作品を発表する機会が多かったが、一氷さんの単独作品も徐々に増えてきたため、初めて二人展を開いた。
ザクロやタデ、ハギなど秋の草花を描いた一氷さんの作品は、モチーフに集めた“ひび”が作品に奥行きを出し、素朴な温かさが感じられる。一方、直線で丸みを作り上げる独特のフォルムが特徴の駿さんの作品は、シンプルさの表現された細やかな“ひび”が、その印象を引きたてている。
一氷さんは「粉引きは、器に入れたものを美しく見せ、手に吸いつくような質感が魅力。それぞれの個性を味わってほしい」と話している。
入場無料。27日まで。 -
手話講習会
駒ケ根市のボランティア団体「駒ケ根手話サークル」(堀内悟会長)は17日夜、市内の医療関係者を対象にした手話講習会を同市の障害者センター高砂園で開いた。医師、看護師など男女6人が参加し、聴覚障害者らから医療用語を中心とした手話の指導を受けた。
3人の聴覚障害者は病院などに行った際、耳が聞こえないため必要な会話ができずに困った経験談などをサークルメンバーの通訳を通じて参加者らに訴えた。医師らも「障害者が患者として来院した時は筆談などで意思を伝えようとするのだが、話が通じているのかいないのか分からないことが多い」と話し、手話による意思疎通の必要性を感じていると話した=写真。
続いて、聴覚障害者が病院などを訪れた際に最低限必要と思われる言葉として挙げられた熱、薬、痛い、血圧、レントゲン窶狽ネどの手話表現の実技講習が行われた。参加者らは真剣な表情で取り組み、講師らの指導を受けながら何度も繰り返し練習していた。