-
ママチャリエコ耐久 in 伊那サーキット
かご付き自転車・通称ママチャリで3時間にわたりサーキットを走る耐久レース、ママチャリエコ耐久が、14日、伊那市の伊那サーキットで行われました。
耐久レースには、県内外から37チームが参加しました。
レースは、一人で3時間を走りきるアイアンマンの部、家族で走るファミリーの部、会社仲間で走るカンパニーの部など5部門が設けられました。
この耐久レースは、二酸化炭素を排出しないエコな自転車のレースで、チームメイトとともにゴールする達成感を味わってもらおうと去年から開かれていて、今回で6回目です。
今回から、所有者がみつからず廃棄処分されてしまう放置自転車を長野市のNPOから譲り受け、参加者に貸し出す取り組みも始めました。
参加者は、仲間と交代しながら3時間の耐久レースに挑んでいました。
実行委員会によると、特に企業からの参加が増えているということで、社員の交流の場や福利厚生などとして活用されているのではないかと話しています。 -
TPP交渉参加に危機感 JAが緊急集会
JA上伊那は、加盟国間での関税撤廃で貿易拡大をはかろうというTPP=環太平洋戦略的経済連携協定への政府の交渉参加に反対する緊急集会を12日、本所駐車場で開きました。
小雨の降る中、緊急集会には、JAの役職員150人が参加しました。
集会では、TPP反対を訴える街宣車の出発式や政府が来年6月から関係国との協議を始めるなどとする経過報告などを行い、TPP交渉参加反対をアピールしました。
JAは、農林水産業の崩壊を招き、関連産業を含む地域経済が大打撃を被ることは、必至だとして、TPP交渉参加に反対しています。
午後には、生産者も含めた集会も開いて、TPP交渉がもたらす国内の農産物への影響などについて説明を受けました。
集会では、「農業だけでなく、農村地域経済や雇用に大きな打撃を与えるTPP交渉への参加は断固反対し、大きな運動に展開させていく」などとした集会宣言を確認しました。
農林水産省は、TPPを締結した場合、国内農業生産は4兆1千億円減少し、食料自給率は、現在の40%から14%まで低下すると試算しています。
JA上伊那がこれに基づいた独自の試算によると、上伊那地域への影響額は、87億5千万円の減少すると見ています。
上伊那の基幹作物の米は、輸入米の増加により、現在の出荷額75億6,800万円から9割減の7億5,600万円に減少すると試算しています。 -
KOAが子育て応援で知事表彰
箕輪町の電子部品メーカーKOA(株)は、従業員の子育て支援を推進しているとして、「社員の子育て応援企業知事表彰」を受賞しました。
南信地域では初の受賞となります。
11日は、伊那市のいなっせで、ワークライフバランス推進セミナーが開かれ、セミナーの中で表彰式が行われました。
今年度は、箕輪町のKOA(株)と上田市の社会福祉法人 敬老園が受賞しました。
知事表彰は、従業員の子育て支援に積極的に取り組み、仕事と子育てが両立できる環境づくりを推進している企業を表彰するものです。
KOAは、子どもが3歳になった年の4月末まで育児休業が取得できるほか、小学校入学まで労働時間を短縮できる、妻が出産する際、夫は3日間有給を取得できるなどの制度を設けています。
11日は、受賞企業の事例発表も行われました。
KOAは、制度を導入した2008年8月以降、出産・育児を理由とした退職者がいないことなど、取り組みの成果を発表していました。
社員子育て応援企業知事表彰は、今回で9社が表彰されていて、南信では、KOAが初の受賞となります。 -
JA上伊那フォトコン審査会
JA上伊那フォトコンテスト2010の審査会が5日開かれ、最優秀賞に伊那市富県の小林かねひさ兼久さんの作品が選ばれました。
最優秀賞のJA上伊那組合長賞に選ばれた小林さんの作品は、伊那市長谷の水田で、かかしとともに子どもの生き生きとした姿が映し出されています。
審査委員長をつとめた写真家の唐木孝治さんは、「屈託のない子どもの表情とかかしのバランスが良い」と話しています。
コンクールには、38人から85点の作品が寄せられ、入賞作品は、広報誌るーらるの表紙に採用されるということです。
唐木さんは、「写真も実りある年だった」と講評しました。 -
劇団 伊那舞台 6日・7日公演
伊那を拠点に活動している劇団伊那舞台の第7回公演が、6日、7日の2日間行われます。
本番に向けて、団員の練習にも熱が入っています。
劇団伊那舞台は、本番に向けて、連日、稽古を行っています。
4日夜も、劇団の事務所で通し稽古が行われていました。
伊那舞台は、毎年秋に公演を行っていて、今回が7回目です。
今回上演するのは、中谷まゆみ作の「ビューティフル・サンデイ」という作品です。
ある日曜日、同性愛者の秋彦が恋人と暮らす部屋のベッドに、見知らぬ女・ちひろが寝ていました。
驚き、問い詰める秋彦ですが、ちひろは、ジョークであしらいます。
そこに、恋人の浩樹が帰ってきて、ちひろと意気投合してしまいます。
言葉を交わすうちに、3人に奇妙な信頼関係が芽生えていくというハートフルコメディです。
劇団伊那舞台の第7回公演「ビューティフル・サンディ」は、6日は午後7時縲怐A7日は、午後2時縲恂・輪町文化センターで上演されます。
入場料は500円です。 -
和食創作レストラン和ーsabiが3つの星レストラン
伊那市中央に健康や食育を発信する上伊那第1号のレストランが誕生しました。
オープン1周年を迎えた和竏痴abiは、和食を中心とした創作レストランです。
オープン当初から天然素材や有機野菜にこだわって食を提供していましたが、今回、健康、食文化、環境に取り組む3つの星レストランとして上伊那で初めて認定されました。
5日は、登録店プレートが伊藤和弥代表に交付されました。
信州食育発信 3つの星レストラン事業は、長野県が今年から始めた制度で、健康づくりに配慮したメニューや郷土食の提供、食べ残しを減らす取組みをおこなっている飲食店を登録し、外食から食育を進めていこうというものです。県内では、これまでに23の店舗が登録されていて、和竏痴abiは19店舗目となります。
和竏痴abiで特に評価されたのは、8種類以上の地域の野菜を使った「野菜ごろごろカレーセット」です。
地元産の食材にこだわり、743キロカロリーに抑えました。
伊那保健福祉事務所では、今後も登録店の募集に力をいれて、様々な角度から食育を発信していきたいとしています。 -
信州大学農学部 大谷 元教授 紫綬褒章受章
長年、様々な分野で貢献した人に贈られる秋の褒章。
信州大学農学部の大谷元教授は、学術などで顕著な実績を上げた人に贈られる紫綬褒章を受章しました。
信州大学では2人目、農学部では初の受賞者となります。
受章に対して大谷教授は、「本音を言うと、なぜ私が、(受章したのか)ですよ。叱られて叱られて育つタイプなんです。ここに来て褒めてやるといわれると驚いてしまって。」と笑顔を見せます。
大谷教授は、昭和24年生まれの60歳。畜産学を専門としていて、昭和47年に信州大学農学部を卒業、平成3年4月に、農学部の教授になりました。
現在は、信州大学の大学院農学研究科教授で、食料保健機能開発研究センター長を務めています。
大谷教授の功績の一つに、牛乳アレルギーの原因を明らかにし、牛乳タンパク質の処理法を解明したことが挙げられます。
これにより牛乳アレルギー予防の乳児用粉ミルクが商品化されました。
また、大谷教授は牛乳タンパク質からつくられる成分が免疫力を高めることや、牛乳に含まれる抗体が花粉症を軽減することなどを明らかにし、実用化に貢献しています。
今後について大谷教授は、次のように話しています。「次に取り組みたいと思っているのは『がん』なんです。がんに効果があるのではないかという可能性が、乳タンパクからみつかっています。がんは、機能性食品の分野をやっていれば、誰でも取り組んでみたい課題です。必ずしも結果が出せるとは限りませんが、乳タンパクから、がんに効果のある機能性をみつけたいと考えています。」 -
中南信消防広域化協議会 「将来ビジョン」策定
中南信の消防広域化について検討している協議会は、広域化を前提とする将来ビジョンを、4日策定しました。このビジョンに基づいて、今後、広域化を進めるかどうかを判断していきます。
4日は、塩尻市の市民交流センターで6回目の協議会が開かれました。
協議会は、中南信の広域連合や消防組合など7団体の代表で組織されています。
4日は、各団体から出された、広域化についての方向性を元にまとめられた将来ビジョンについて話し合われました。
将来ビジョンは、広域化をすすめるかどうかを判断する材料として示されたものです。
ビジョンでは、面積が広い・中山間地が多いなどの特性を考慮し、消防本部などを一元化する方式とすること、固定電話や携帯電話から発信地を特定し、車両の動態を管理できる高機能の消防本部とすることなどが示されました。
メリットとしては、住民サービスの向上、人員配置の効率化と充実、課題としては、市町村や地域医療機関との関係性、職員の処遇などが挙げられています。
委員からは、消防団との連携について、もっと具体的に示してほしいなどの意見が出されていました。
協議会では、示されたビジョンを承認しました。
このビジョンを基に、消防組合や、構成する市町村などで、今後、広域化を進めるかどうかについて意思を確認します。
協議会は、次回、来年2月に予定されていて、7団体が、広域化についての判断を示す事になっています。 -
来年度高校生徒募集定員発表
来年度の県立高校の募集定員が4日、発表されました。
来年度は辰野高校と伊那弥生ヶ丘高校の普通科がそれぞれ、1学級分にあたる40人の減となっています。
上伊那の状況です。
辰野高校は、普通科120人、商業科40人の募集です。
上伊那農業高校は、生産環境科、園芸科学科、生物科学科、緑地創造科、それぞれ40人の募集です。
高遠高校は、普通科120人の募集です。
伊那北高校は、普通科240人、理数科40人の募集です。
伊那弥生ヶ丘高校は、普通科240人の募集です。
赤穂高校は、普通科160人、商業科80人の募集です。
駒ヶ根工業高校は、機械、電気、情報技術の3つの学科一括で、120人の募集となっています。
多部制の箕輪進修高校は、普通科I部・II部・III部合わせて120人、クリエイト工学科はI部のみの募集で40人です。
なお、選抜試験は前期試験が来年2月2日に、後期試験が3月9日に行われる予定です。 -
井月の俳句 新たに4句見つかる
漂泊の俳人、井上井月の俳句を集めた本、「井月全集」に掲載されていない俳句が新たに4句見つかりました。
新たに見つかった俳句は伊那市美篶の井月研究家、春日愚良子さんが訪ねた家にあったものです。
新しく見つかった俳句のうち 「小春とも呼びたき菊の籬かな」は秋の句です。
井月全集にはない新句で、春日さんは明治10年代に書かれたものと推測しています。
「鹿なくや入るさに月もやどる頃」も同じく秋の句の新句で書かれた年代も同じころだということです。
「翌日しらぬ日和を菊のながめかな」も秋の句で春日さんによりますと井月の他の俳句に上の句が同じものがあることから類句にあたるということです。
「どこやらに鶴の声きく初旭かな」は、新年の句でこれも類句だということです。
春日さんは、江戸末頃から明治時代にかけて井月が立ち寄った家から見つかったことや筆跡などからこれらは直筆で、全て井月が作った句だと話しています。 -
東山魁夷館開館20周年記念版画展
東山魁夷館の開館20周年を記念した東山魁夷版画展が、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
会場には、東山魁夷の生涯の作品の中でも代表的な作品の版画100点ほどが並んでいます。
版画は、魁夷の日本画を基に複製されたものが主で、そのほか、オリジナルの版画もあります。
東山魁夷は、昭和を代表する日本画家で1999年に90歳で亡くなりました。
横浜に生まれ神戸で育ち、千葉県にすまいを構えますが、長野県を「作品を育ててくれた故郷」と呼び、79歳のときに、作品を長野県に寄贈します。
それを記念して東山魁夷館が長野市に建てられ、今年20周年を迎えました。
今回は、東山魁夷の足跡を辿れるように、時代に沿って作品が展示されています。
この東山魁夷展は、11月21日(日)まで、伊那市の伊那文化会館で開かれています。
入場料は、一般300円、高校生以下は無料です。 -
感染症食中毒予防研修会
学校や福祉施設などの給食関係者を対象にした感染症や食中毒の発生防止研修会が26日、伊那市のいなっせで開かれました。
研修会は、ノロウィルスやインフルエンザなどが集団発生しやすい冬を前に、毎年伊那保健福祉事務所が開いているものです。
研修会は午前、午後の2回開かれ、そのうち午前の部には上伊那の学校や福祉施設で働く給食関係者およそ80人が参加しました。
研修会では、伊那保健福祉事務所の職員が感染症や食中毒、インフルエンザなどの予防対策や、発生した場合の対応について説明しました。
そのうち、食中毒の予防対策では、細菌やウイルスの増殖を防ぐため▽調理器具などを常に清潔に保つこと▽調理は手早く行い、必要以上は作らないこと▽調理する時は、食品を十分加熱すること竏窒ネどをあげていました。
また、食中毒と思われる事態が発生した場合、発症者の数や症状などを、保健福祉事務所に通報するよう呼び掛けていました。 -
高校新卒者就職内定率は58.7%
ハローワーク伊那は、来年3月卒業の高校新卒者の就職内定状況などをまとめ、29日発表しました。
それによりますと、9月末現在、求人数は、前の年の同じ時期を60人上回る267人で29パーセントの増となっています。
一方求職者数は、327人で前の年の同じ時期を35人、12パーセント上回っています。
求人倍率は、0.82倍で、前の年の同じ時期を0.11ポイント上回っています。
9月末現在の就職内定者数は、192人で前の年の同じ時期に比べ50人多くなっています。
就職内定率は、58.7パーセントで前の年の同じ時期を10.1ポイント上回っています。
ハローワーク伊那では、「内定者数、内定率とも去年にくらべれば上回っているが、おととしを下回っている状況。就職を希望する生徒が最終的に100%就職できるよう各方面に働きかけていきたい」としています。 -
月間有効求人倍率4か月連続で上昇
9月の月間有効求人倍率は0.63倍となり前の月の0.62倍を0.01ポイント上回りました。
上伊那の月間有効求人倍率は4か月連続で上昇したものの先行きは依然不透明な状況です。
ハローワーク伊那の発表によりますと9月の上伊那の月間有効求人倍率は0・63倍、長野県は0.62倍、全国は0.55倍となっています。
企業の新規求人数は1,043人で、前の月の848人を195人上回りました。
一方新たに仕事を探している新規求職者数は907人で、前の月の852人より55人増加しました。
産業別の新規求人数は、製造業や医療・福祉関連業での増加が目立っています。
ハローワーク伊那では「ゆるやかな回復傾向が見られるが、雇用情勢が回復するという決定的な要因もみつからず依然として先行きは不透明で厳しい状況は続く」と分析しています -
高校入学志願者第1回予定数調査結果
来年度の県立高校入学志願者数の第1回調査結果が29日、発表されました。
各募集定員は、今年度の定員などから算出された仮の数字です。
辰野高校。普通科前期に47人、後期に63人。
商業科前期に13人後期に20人が志願しています。
上伊那農業高校は、生産環境科前期に23人、後期に47人。
園芸科学科前期に49人、後期に68人。
生物科学科前期に41人、後期に52人。
緑地創造科前期に30人、後期に44人が志願しています。
高遠高校は、普通科前期に28人、後期に58人。
伊那北高校普通科前期は募集がなく、後期に314人が志願しています。
理数科前期に52人、後期に42人。
伊那弥生ヶ丘高校普通科前期は募集がなく、後期に356人が志願しています。
赤穂高校普通科前期は募集がなく、後期に179人が志願しています。
商業科前期に80人、後期に95人。
駒ヶ根工業高校は、3つの学科一括で、前期に69人、後期は86人となっています。
多部制の箕輪進修高校。
普通I部に前期29人。
普通II部は、前期9人。
普通III部は、前期1人です。
普通I・II・III部の後期は一括募集で普通I部に62人。
普通II部に19人。
普通III部に3人。
工業I部は、前期16人、後期19人が志願しています。
次回の志願者数調査の結果公表は、来年1月上旬を予定しています。
また正式な募集定員は、来月4日に発表される予定です。 -
伊那東小学校6年生 街頭啓発
伊那市の伊那東小学校6年生は27日、市内の大型店で、買い物客に、防犯意識を高めてもらうための啓発活動を行いました。
伊那東小学校の6年生は、伊那警察署が小学生の防犯意識の向上などを目的に任命している、「わが家のセーフティーリーダー」となっていて、今回もその活動の一環です。
この日は、6年生50人が伊那防犯協会連合会や伊那警察署員らと共に、市内3カ所で街頭啓発を行いました。
児童らは、チラシを配りながら、車上ねらいや自転車盗、振り込め詐欺などに注意するように呼びかけていました。
伊那警察署によりますと、管内で今年1月から9月末現在で、車上ねらいや自転車盗、器物損壊などの街頭犯罪は251件発生していて、前の年の同じ時期とくらべ36件減少しているという事です。 -
伊那北高校90周年記念講演会
伊那市の伊那北高校の創立90周年を記念した講演会が28日、伊那文化会館で開かれました。
会場には、全校生徒と同窓会生・PTAなどあわせて930人ほどが参加しました。
記念講演会には、数学者で「国家の品格」などの著書で知られるお茶の水女子大学名誉教授、藤原正彦さんが招かれ、「これからの日本を背負う君たち」と題して、情緒力の大切さについて話しました。
藤原さんは、「情緒力」とは、人の悲しみを感じる心や、自然や芸術を美しいと感じる美的感受性で、数学や物理学などにおいても欠かせないものとしています。
藤原さんは、「日本人は、四季の変化にとんだ自然環境に培われ、『もののあわれ』や『わびさび』など世界にない美的感受性・情緒力を持っている。これが、日本の全てを支えている宝である」と話しました。
また、大きな仕事を成し遂げるために必要なものとして、野心を持つこと、執着心を持ちあきらめないこと、自分を否定せず楽観的であることの3つをあげました。
藤原さんは、「人生は、挫折の連続。それでもあきらめず努力し、成果を出す人が天才と呼ばれる人たちである」と話していました。 -
地域づくり支援金 高遠ブックフェスが県知事賞
伊那市高遠町で本を通じて地域活性化に取り組む高遠ブックフェスティバル実行委員会は、県の元気づくり支援金の優良事業として、県知事賞を受賞しました。
27日夜は、地域づくりフォーラムが開かれ、昨年度支援金を受け優良事業を行った4団体が表彰されました。
伊那市高遠町で本を通した地域活性化イベントを行った高遠ブックフェスティバル実行委員会は、上伊那地区で唯一、県知事賞を受賞しました。
その他、伊那市の新山山野草等保護育成会など3団体が、上伊那地方事務所長表彰を受賞しました。
受賞者を代表して、高遠ブックフェスティバル実行委員会の斉木博さんは、「地域活性化にはたゆみない努力が必要。今回の表彰を受け、よりいっそう前に進んでいきたい」と挨拶しました。
高遠ブックフェスティバルは、本によるまちづくりという、日本でも始めての取り組みで、県内外から多くの人を集め、地域イメージが向上し、観光振興に繋がったと評価されています。
斉木さんは、「去年につづいて2回目となる今年は、期間を延長してイベントを行った。イベントという一過性のものではなく、高遠に来れば、いつでも本を通じたふれあいが楽しめるようなそんな地域づくりにつなげたい」と話していました。 -
伊那医師会附属准看護学院戴帽式
伊那市の上伊那医師会附属准看護学院で27日戴帽式が行われ、学生が看護の道への誓いを新たにしました。
この日は、今年4月に入学した第59期生、24人が式に臨みました。
戴帽式は、入学してから半年間基礎的な学習を行ってきた学生が、これから進む看護の道への誓いを新たにするものとして行われます。
式では、一人ずつナースキャップをかぶせてもらい、火がともされたロウソクを受け取っていました。
全員がロウソクを受け取ると、看護の精神がうたわれた「ナイチンゲール誓詞」を朗読しました。
59期生は、20代から50代の24人で、来年1月から上伊那の医療現場で実習を行う事になっています。
戴帽生を代表して箕輪町の大和あゆみさんは、「今日の感動を胸に刻み、日々努力を重ねていきたい」と話していました。 -
公募図書館長が語る
長野県内の公募図書館長が図書館について語るトークセッションが25日、箕輪町地域交流センターで開かれました。
これは、上伊那図書館協会が会員の研修会として開いたもので、県内の公共図書館の職員およそ60人が参加しました。
トークセッションでは、伊那市の伊那図書館など県内の公共図書館で働く公募図書館長4人が話をしました。
図書館長の仕事については、図書館施設とスタッフを守る、職員が自分の楽しみを見つけるヒントを振りまくなど、それぞれの考えを話していました。
このうち伊那図書館の平賀研也館長は、「職員には、積んだ経験で次のチャンスを手にしてほしい。責任は自分が取るので、好きなことをやってほしい」と話していました。 -
リニア”Bルート”地元の声伝えたい
リニア中央新幹線の建設ルートについて、伊那市の白鳥孝市長は、国の諮問機関である交通政策審議会中央新幹線小委員会に、地元の思いを伝えたいと話しました。
定例記者会見で白鳥市長は、「難しいと思うが地元の声を伝えたいとい。リニア中央新幹線の建設で、BかCでルートが変わるのは、長野県だけ。地元の声を小委員会で是非聞いて欲しい」と話しました。
また、現在行われている建設ルート選定について、「現在の経済観点のみで、東京・名古屋・大阪といった大都市を繋ぐ事を考えている。
30年、50年先の日本全体の姿を見る、新しい見方をしてほしい」と話しました。
国土交通省によると、パブリックコメントによる意見募集は行うが、小委員会の中で地元の意見を聞く予定は無いという事です。 -
少年の搭慰霊祭
戦時中、満蒙開拓青少年義勇軍として満州に渡り、命を落とした青少年の霊を慰める慰霊祭が25日、伊那市の伊那公園にある少年の搭の前で行われました。
慰霊祭は毎年上伊那教育会が行っていて、役員らおよそ30人が出席しました。
この日は、少年の搭の解説板の除幕が行われました。
これまでの解説板は木製で、文字が読めなくなるなどしてきたため、上伊那教育会が今回、新しく建立しました。
上伊那教育会によりますと、青少年義勇軍の上伊那出身者は507人で、このうち91人が命を落としたということです。
会長の内山政則さんは、「負の遺産を風化させることなく、永久平和への努力を誓います」と追悼の言葉を述べました。
満蒙開拓青少年義勇軍の生存者の一人、伊那市西箕輪の北原和夫さんは、「終戦後は、飢えと寒さ、病気で犠牲者が続出した。この経験は生涯忘れることができない」と話していました。
参列者は、少年の塔に花を手向け、平和への願いを新たにしていました。 -
高校退職教職員協議会上下伊那支部合同研修会
高校を退職した教職員でつくる高校退職教職員協議会の上下伊那支部会員らは、合同研修会を18日、南箕輪村の大芝荘で開きました。
研修会には、上下伊那に住む元高校の教職員17人が集まりました。
会員同士の交流や地域の村づくりについて学ぼうと開かれたもので、今年で2回目です。
研修会では、南箕輪村の唐木一直村長が「日本一の健康村を目指して」をテーマに講演を行いました。
唐木村長は「安心して生活できる村、日本一の子育て村を目指して政策を進めてきた。健康面では、村内でできる運動、栄養、休養の3つを軸に、健康促進の為の事業を進めていきたい」と自治体運営について自身の考えを話しました。
会員らはこの後、セラピーロードなどの施設の説明を聞きながら大芝高原内を散策していました。 -
伊那愛樹会秋季盆栽展
上伊那の盆栽愛好家でつくる伊那愛樹会の秋季盆栽展が22日から、いなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
盆栽展には、会員8人の作品、35点が並んでいます。
盆栽展は春と秋の年2回開かれていて、今回はもみじなど、秋ならではの作品が並んでいます。
伊那愛樹会秋季盆栽展は、24日日曜日までいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。 -
伊那愛石会50周年記念水石展
伊那愛石会の50周年記念水石展が、23日、24日の2日間、伊那市の坂下公会堂で開かれます。
50周年の記念展ということで、会員それぞれが過去に出品した中で特に気に入ったものも並べています。
山の形をした山形石や、水がくぼみにたまる水溜石、石に図柄が浮かぶ紋様石、三峰川特有の石といわれる色のついた五彩石など様々です。
中山章会長は、全国には400を超える石の会があるが、水系を限定しての取組みは、伊那だけと話しています。
伊那愛石会50周年記念水石展は、23日、24日の2日間、伊那市の坂下公会堂で開かれます。 -
没後130年佐々布篁石(さそうこうせき)展
明治時代・南画家として活躍し、伊那部宿にゆかりのある、佐々布篁石の没後130年を記念した作品展が、伊那市の旧井澤家住宅で始まりました。
会場には、篁石の作品21点のほか、地元にゆかりのある作家の作品20点ほどが並んでいます。
佐々布篁石は、文化14年・1817年に、熊本藩士として生まれ、明治5年に熊本を出てから南画家として活躍しました。
三重県や山梨県などで作品が確認されていますが、詳しい足跡は分かっていません。
平成13年に伊那部宿の旧家を解体したところ、ふすまの下張りから、篁石の絵が発見されました。
それをきっかけにして、伊那部で次々と作品が見つかったほか、篁石の墓が、伊那部の長桂寺にあることがわかりました。
篁石は、明治13年、64歳でなくなり、長桂寺に葬られたとされています。
今年、篁石の没後130年となることから、伊那部宿を考える会では、3回目となる篁石の作品展を企画しました。
21日は、考える会が記者会見を開き、展示会の内容を説明しました。
展示されているのは、篁石を顕彰していこうと、考える会のメンバーが全国から入手したものです。
考える会では、篁石について更に研究したいとしていて、篁石にまつわる資料提供を呼びかけています。
この作品展は、25日(月)まで開かれています。
入館料は200円です。 -
上伊那の景気 若干厳しさ和らぐ
あるしんがまとめている上伊那の景気レポートによると、今年7月から9月の景気は、依然として全業種で深刻な状況ではあるものの、若干ではあるが厳しさが和らぐ傾向にあるとしています。
アルプス中央信用金庫が、3ヶ月ごと発表している伊那谷経済動向・中小企業景気レポートによると、7月から9月は、業況を判断する指数DIが、マイナス19.5で、4月から6月に比べ12.2ポイント改善し、6期連続して改善が図られたとしています。
依然として、全ての業種でマイナス領域にありますが、不動産業以外の業種で改善が見られ、卸売業では、34.5ポイント、サービス業で18.2ポイント、小売業で13.2ポイント、製造業で10.3ポイント改善されています。
レポートは、若干ではあるが厳しさが和らぎ、改善基調を持続・維持する傾向にあるとしています。
ただ、年末にかけての見通しは、低調感が増し、業況は落ち込む見通しとなっています。 -
Cルート優位も上伊那は最終決定までBルートを要望
リニア中央新幹線の建設ルートについて南アルプスを貫く直線のCルートが、伊那谷を通るBルートに比べ建設費が安く、経済効果も大きいとする調査結果が出されたことを受け、上伊那地区期成同盟会は、地域の発展のため最終決定までBルートを要望していくとの考えを示しました。
リニア中央新幹線建設促進上伊那地区期成同盟会会長の白鳥孝伊那市長は20日、記者会見を開き自らの考えを述べました。
縲恃鋳ケ市長縲・br>「部会の中ではルートがCに決まったということは出ていないというふうに聞いています。
ただデータから見ると直線ルートが有利ではないかということの中から(マスコミ)各社、Cルートで事実上決定という方向で表現がされているようなんですけども、これからまだ次回、またその次ということで委員会が開かれながら最終的に決まっていくという認識でいます。
今まで20年間携わってきた人たちの声をきちんと聞くという場を設けてもらいたいと思う。
ですから小委員会に対してぜひとも、じかに私どもの声を届けたい。私は届けたいと思います。
どうしてBルートなのかということを素直に私は今まで20年間携わってきた立場としては伝えたいという思いがあります。」
このように白鳥市長はルートが正式決定するまでBルートを要望していくとの考えを示しました。 -
「焼却灰は溶融処理」を報告
ごみ処理基本計画推進委員会は、新しいごみ中間処理施設での焼却灰の扱いについての検討結果を、20日、白鳥孝上伊那広域連合長に報告しました。
20日は、上伊那広域連合ごみ処理基本計画推進委員会の小澤陽一委員長らが、伊那市役所を訪れ、白鳥孝連合長に、検討結果を報告しました。
小澤委員長は、新しい処理施設の焼却灰について、資源化を図り、量を減らして最終処分場へ埋め立てるのが最良の選択だとする検討結果を報告しました。
小澤委員長は、「灰の処理は大きな問題だったので、大きな道筋をつけることができた」と話しました。
白鳥連合長は、「検討結果を尊重する」と話し、ごみの減量化については、上伊那の市町村で連携して、全体で取り組んでいきたいとの考えを示しました。 -
伊那中央病院 質の高い医療サービスを提供する病院として認定
伊那中央病院は、医療の質について第三者機関による審査を受け、質の高い医療サービスを提供する病院として認定されました。
伊那中央病院はH17年に認定を受けていて今回は初めての更新となりました。
審査は、第三者機関である日本医療機能評価機構が中立的な立場で評価し医療の質や利用者の利便性の向上を図る目的で行っているもので、上伊那では他に昭和伊南総合病院が認定されています。
審査項目は、医療や看護、経営、患者の満足度など350項目あり、中病ではすべてで基準を満たしました。
認定期間は、H27年9月25日までとなっています。