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上伊那各地の高校で卒業式
卒業シーズンを迎え2日、上伊那の高校でも卒業式が開かれた。その一つ伊那市の伊那弥生ヶ丘高校では、卒業生274人に卒業証書を受け取り、ともに3年間を過ごした友人や恩師との別れを惜しんだ。
安藤貴幸校長は「弥生で学んだことを誇りとし、堂々と胸を張って社会に一歩を踏み出してほしい。自分の欲することだけでなく、人生の果たすべき使命を考えて行動していってほしい」と卒業生を激励。
卒業生代表の岡泰樹君は「弥生祭は苦難の連続だったが、目的に向かってみんなで頑張ればこれだけのことが実現するのだと実感した。さまざまな困難があると思うが、弥生で培ったものをもとに真実を見抜き、自らが主体的に行動できるようになりたい」と新生活に向けた志を示した。
上伊那でこの日に卒業式をした高校は3校。ほか5校は3日に予定している。伊那北高校は必須科目未履修問題に対応し、21日に延期している。 -
県議選 上伊那郡区
激戦区の上伊那郡区(定数2)には、4人が出馬を表明。告示日まで1カ月を切り、緊迫感が漂う。
前回同様、上伊那北部に立候補予定者が集中する〃北部戦争〃の構図は変わらない。各陣営では当選ラインを1万3千縲・万5千票と予想。「だんご状態」になるのではないかという見方もあり、激しい攻防を展開している。
上伊那南部から唯一、出馬を表明した宮田村の無所属現職小原勇氏。連合長野の推薦を受けている。
定数が3から2に減ったことで、前回(1万427票)より3500票は上積みしないと当選は難しいとみる。
前回の南部の投票者数は1万3850人で、うち7730票を獲得。「南部をすべてまとめても、他陣営に比べて票が足りない」と危機感を募らせる。
前回、宮田村にしかなかった後援会組織を、飯島町、中川村に広げた。票を獲得するためには北部への食い込みが条件となるが、すでに立候補予定者3人が立ち、地元住民が表立って後援会活動がしにくい状況で、難しい。後援会員に頼るところが大きく「一人ひとりが親せき、知人などに支持を広げるしか手はない」と地道に上乗せを図る。
これまで前回の支持者を中心に、あいさつ回りをした。常会、区単位などでの集会をこなし「上伊那にとって必要な県議である」と訴え、後援会員拡大に力を注ぐ。
共産現職の小林伸陽氏は、得票数1万4千縲・万5千票を目標にする。地元の箕輪町を中心に、上伊那全体をかさ上げし、議席を確保する。
昨年秋から常会や区、自治体単位で、ミニ集会を100カ所以上で開いた。県政報告に加え、参加者の年金、介護など暮らしに関する疑問や質問に答えるのが特徴。
党派を超え、どれだけ多くの人に会えるかがポイントで「これまでの実績を評価していただくことが票に結びつく」と信じ、過去の選挙戦以上に、地域住民との対話の場を設けている。
前回の選挙戦でトップ当選を果たした清水洋氏は自民党公認。
前回も地元の箕輪町から2人が出て票をほぼ二分した。前回(6362票)以上の得票数をねらい、町内企業のローラー作戦、パンフレットの配布など「8大作戦」を展開。
昨年暮れから箕輪町、南箕輪村を重点に、精力的に歩き回っている。箕輪町は全戸数の95%(約7千戸)以上を終えた。
激戦は必至で「守るより攻めの姿勢」で、南箕輪村、辰野町へと動き、票を集めている。
辰野町からは、前職の垣内基良氏が無所属で立つ。
前回、高遠町・長谷で最も多い票を獲得したが、市町村合併に伴い、選挙区でなくなった。町内で立候補予定者が1人に絞られたことで、8500縲・千票をまとめ、他町村から5300票を上乗せしたいと考える。
「辰野から県議を再び」を前面に出し、全戸訪問をこなす。町内では、前回出馬した赤羽公彦氏の票の取り合いが展開され、ローラー作戦で辰野を固める。
今選挙戦に負けた場合、辰野から県議を出すのは不可能になるのではないかと懸念し、何としても若者が出馬できる土壌を作りたいとする。
1票差で当落を分けた前回選挙。支持者に1票の重みを周知しながら、他町村への支持拡大を図る。 -
07年度公立高校後期選抜最終志願者数
県教育委員会は1日、07年度公立高校後期選抜の最終志願者数を発表した。
上伊那の全日制高校の出願状況は、出願受付締切(2月23日)時より19人少ない1012人。定員割れ学科は1学科減少の7学科となったが、平均志願倍率は1倍を切り、0・98倍となった。
上伊那農業は生産環境学科が最高倍率1・25倍となったが、受付締切時には1・5倍だった園芸学科の志願者は0・9倍となったた。普通科では、3校が定員割れとなっている。最低倍率は駒ヶ根工業情報技術の0・55倍。
定時制は出願受付締切時からの変更はなく、08年度募集から多部制・単位制高校へ移行することになっている上伊那農業定時制の志願者が最も多い27人となっている。
学力検査実施日は7日、合格発表は19日となる。 -
県議選 告示日まで1カ月を切る
任期満了に伴う県議選が3月30日告示、4月8日投票の日程で行われる。告示まで1カ月を切り、立候補予定者は有権者の支持を得るため、あいさつ回りやミニ集会などに必死だ。伊那市区は無投票ムードが漂うが、駒ケ根市区、上伊那郡区はいずれも選挙戦が確実となっている(文中、現職・前職、五十音順、丸数字は当選回数)。
出馬を表明しているのは、伊那市区(定数2)が木下茂人氏(71)=無所属(3)・美篶、向山公人氏(64)=無所属(2)・西町=の2氏で、ともに現職。
駒ケ根市区(定数1)は、現職林奉文氏(61)=無所属(1)・南割、前職佐々木祥二氏(54)=無所属・赤須東=。前回(03年4月)と同じ顔ぶれで、一騎打ちの公算が大きい。
上伊那郡区(定数2)は、現職の小原勇氏(58)=無所属(1)・宮田村、小林伸陽氏(62)=共産党(2)・箕輪町、清水洋氏(53)=自民党(1)・箕輪町、前職の垣内基良氏(57)=無所属・辰野町=の4氏。定数が3から2に減り、しのぎを削る厳しい戦いが繰り広げられている。 -
宮田養魚場閉鎖へ 天竜川漁協・理事会で方針
天竜川漁協組合(後藤治也組合長)はこのほど、宮田村新田の宮田養魚場を5月をめどに閉鎖し、ニジマスなどの養殖事業を撤退する方針を理事会で固めた。閉鎖は、売り上げの伸び悩みや施設の老朽化などが主な理由。3月5日にある総代会で最終決定する。
近くの山からわき出る清水を利用して養殖事業を始めよう竏窒ニ、1961(昭和36)年に完成した宮田養魚場。採卵したニジマスの卵は、国内外に出荷してきた。最盛期の年間6千万竏・500万粒の出荷数が近年では、3千万粒に半減。施設の閉鎖は、ここ数年の検討課題に上げられていた。
「事業を継続していても売り上げにつながらない」と後藤組合長。稚魚池に使っていた清水が20年ほど前から少なくなり、深井戸を掘って水をくみ上げてきたが、清水と比べ水温が低くいため、親魚の成長や採卵に影響が出ていたなどが原因だという。
また、建設から45年が経過した施設は、老朽化が進み、補修工事をするにも費用がかかる竏窒ネどの理由もあり、理事会は、閉鎖の方針を決めた。
漁協では、養魚場でしてきたイワナの養殖事業も止める考え。ニジマスとイワナの成魚を毎春、上伊那の河川やダム湖へ放流してきたイベントは、購入した成魚を流す方向で検討している。「成魚の購入費よりも養殖費のほうが高い」ため、これまでより経費も削減できるという。
養魚場は、採卵シーズンが終了する5月をめどに閉鎖する予定。 -
県議選 垣内基良氏を励ます会
県議選上伊那郡区(定数2)に出馬する垣内基良氏(57)=無所属・辰野町=の後援会は24日夜、辰野町内で「かきうち基良を励ます集い」を開いた。支持者約300人が集まった。
垣内氏は、景気対策による財政の健全化、災害対策、介護施設の整備拡充、中山間地農業の振興などを挙げ「最後の戦い」に支援を求めた。また、県知事との関係について「知事を選んだ県民の意思を尊重するべき。知事を支援しつつ、是々非々であるのが、県議の正しい選択ではないか」と述べた。
原東吉後援会長は「厳しく過酷な戦いだが『辰野から再び県議誕生』を達成するため、力強い支援を」と中だるみに気を引き締めた。
再構築した後援会支部は、辰野町内に17区(総支部含む)あり、箕輪町、南箕輪村、飯島町、中川村は町村単位で設けた。
事務所は辰野町宮木3817竏・で、辰野西小学校西側。電話は0266・41・5158。 -
第10回フレッシュコンサート
上伊那出身の音楽高校、音楽大学在学生による第10回フレッシュコンサートが25日、伊那市の県伊那文化会館大ホールであった。学生たちの若い感性が光る演奏に、観客は惜しみない拍手を送った。若い芽を育てる会主催、伊那毎日新聞社など後援。
フルート、サクソフォーン、声楽、ピアノで計20人が出演。「亡き王女のためのパヴァーヌ」「即興曲第2番」などのピアノ独奏をはじめ、独唱はバリトン、ソプラノ、メッゾソプラノで、1人1曲または2曲を披露した。
出演者は、大ホールのステージに立ち緊張した面持ちだったが、日ごろの練習の成果を存分に発揮して熱演した。 -
上伊那ベテラン卓球選手権南箕輪大会
上伊那卓球連盟主催の第14回上伊那ベテラン卓球選手権南箕輪大会は25日、南箕輪村村民体育館で開いた。45人が出場しシングルスとダブルスで競い合った。
1部は30歳以上49歳以下、2部は50歳以上。シングルスは予選リーグ戦のあと決勝トーナメントで順位を競った。ダブルスはトーナメントで1回戦をし、勝者を1部、敗者を2部にしてそれぞれ順位を決めた。
結果は次の通り。
▼シングルス1部=(1)西村礼文(駒ヶ根)(2)佐藤直己(南箕輪)(3)本田雅則(駒ヶ根)伊藤重子(高遠)▼シングルス2部=(1)千村淳子(駒ヶ根)(2)牛沢修二(駒ヶ根)(3)伊沢佐恵子(高遠)埋橋澄子(伊那西)▼ダブルス1部=(1)服部昌彦(駒ヶ根)佐藤直己(南箕輪)(2)下平諭(南箕輪)唐沢睦美(辰野)(3)小坂秀一(南箕輪)伊沢佐恵子(高遠)、牛沢修二(駒ヶ根)三石房子(南箕輪)▼ダブルス2部=(1)有賀恒夫(南箕輪)石川弘明(辰野)(2)林文明(宮田)埋橋澄子(伊那西)(3)酒井忠重・小川久美子(南箕輪)、西村礼文(駒ヶ根)太田篤範(南箕輪) -
「親子で水質調査」 夏休みの研究レポート発表
伊那市の信州INAセミナーハウスで24日、諏訪湖・天竜川水系などの健康診断「親子で水質調査」の自由研究レポートの報告会などがあった=写真。リサイクルシステム研究会(会長=向山孝一KOA社長)などの主催。
8回目となった調査には、環境問題に関心の高い親が働く地元企業23社から、63親子、169人が参加。昨年の夏休みの期間に、簡易調査器具「パックテスト」を使用して、COD(化学的酸素要求量)などを調べた。
諏訪湖縲怏棟B灘(静岡県)の天竜川の9個所で水質を調べたNSKマイクロプレシジョン勤務の宮沢千代子さん親子。飯田市の自宅近くの川などを調査した興亜エレクトロニクスの遠山真由美さん親子ら5組が報告した。
「諏訪湖に魚が2匹死んでいた」「ごみが落ちている」など、子供たちは、自分の目から得た情報も交えて報告。「自分たちが川に汚れた水を流さないようにしないと」などと発言し、環境保護への関心の高さをみせていた。
リサイクルシステム研究所などはこの日、、10回目の実施となる「2006年諏訪湖・天竜川水系健康診断」の結果も報告。昨年は、天竜川の本流、支流などを右岸、中央、左岸側に分け、合計91河川、109地点で一回の水質調査を実施した。
関係者によると、健康診断は10年で終了とし、来年度中には今までの結果を分析したまとめを公表する考え。各河川の水質は、全体的に改善傾向にあるという。 -
上伊那情報センターの最適化計画、本格実施へ
上伊那広域連合議会は23日、2月定例会を伊那市役所で開き、07年度から上伊那情報センターのコンピューターシステムの最適化計画を本格実施していく方針を示した。
上伊那8市町村の電算事務などを共同処理する上伊那情報センターは、情報化業務とシステム運用コストの増大、システムの複雑化してきたことから、効率的な運用を図るために業務とシステムの最適化が必要であると判断。プロジェクトを立ち上げて最適化計画を検討してきた。今回その基本計画がまとまり、07年度から現在の汎用コンピューターのリース期間が満了となる09年を目標に、共同処理の業務システムの刷新と市町村の業務・システムの最適化する方針を示した。
業務の最適化として取り組む内容は▽情報センター分科会などの機能見直し▽仕事の流れを明確とする業務可視化の推進▽市町村業務の集約化竏窒ネど。情報システムについては、これまで大型汎用コンピューターと職員の自己開発で管理していた基幹系システムをオープン化し、現行システムと連携しながら、段階的に新システム構築する。
事業の見直し効果として、人件費で約1億8千万円(年間)、基幹系システム処理コストで約1億3千万円(07縲・013年の総額)の削減となる見込み。また、基幹系システムの利用時間も平日時間内対応から原則として24時間365日対応できる体制となる。 -
新ごみ処理中間施設の用地選定に検討会を設置
上伊那広域連合議会2月定例会が23日、伊那市役所であり、連合長の小坂伊那市長は新しいごみ処理施設の建設候補地の選定に向けた検討組織を近く発足する方針を明らかにした。
検討組織の設置は一般会計に関する柳川広美議員の質疑に答弁する中で明らかにした。柳川議員は新聞報道などで浮上している用地選定検討組織の存在を問い、組織の構成主体などを質問。それに対し小坂市長は「合意ができ、地元で議決をした地区が何個所かある。技術的な問題や道路の問題など、検討していかなければならない。広域連合の施設なので広域にも入ってもらうことになると思うが、一義的には伊那市でやっていく」と語り、伊那市を主体とした検討会組織を設置する方針を示した。
一方、候補予定地の隣接地でも説明を求める声が高まっていることに対しては「そうした人にも十分な説明責任がある」と語り、用地選定は依然として慎重に進めていく姿勢を見せた。
柳川議員は候補地名を明らかにすることも求めたが、上伊那広域連合は「一義的には伊那市が選定するので広域の場では言えない」とし、候補地の明言は避けた。 -
既存ごみ処理施設の稼働期間延長に伴う地元対応
上伊那広域連合議会は23日、2月定例会を伊那市役所で開き、稼働延長となった伊那市と辰野町のごみ処理施設の周辺地区に対し、総額で約9300万円の補償金を支払う方針を示し、07年度一般会計予算に計上した。
上伊那広域連合では、上伊那にある3つのごみ処理施設を段階的に1つに統合するため、07年度稼働を目指して新施設の検討を進めてきたが、用地選定が難航していることなどから04年、07年度稼働は困難と判断。そのため、05縲・6年にかけて現在稼働している両ごみ処理施設の周辺地区と、稼働延長に関する協議を重ねていた。その結果、条件面での地元の了承を得られたため、今年に入って正式に文書を取り交わた。
稼働延長に伴う補償費は、前回施設全面改築時(中央清掃センターは1985年、クリーンセンターたつのは1992年)の額を据え置いた額となっており、07年度は伊那中央清掃センターの周辺地区である6区1常会に協力費4千万円を、クリーンセンターたつのの周辺地区、雨沢耕地に協力費(環境整備費を含む)1600万円を負担する。また、6区1常会には対象地区内で環境整備事業を行う場合、3600万円を上限とした環境整備費を負担することとなっている。
また、稼働延長の年数については「新ごみ処理施設の環境影響評価を5年以内に行う」とすることで合意。これに従うと、新施設の稼働は最短で2012年、最長で平成2016年となる。 -
公立高校後期選抜、私立高校一般入試志願者数発表
長野県教育委員会は23日、07年度公立高校後期選抜志願者数と私立高校入学者選抜一般入試志願者数を発表した。
公立高校後期選抜志願者は1万2757人。全日制は1万2339人で倍率は1・07倍、定時制は299人で0・39倍、多部制は119人で1・49倍。私立高校は志願者5797人で倍率は3・69倍。
第3通学区で上伊那関係分の最高倍率は上伊那農業高校の緑地工学科で1・8倍。最低倍率は駒ヶ根工業高校の情報技術科で0・4倍。定時制は3校とも定員に達していない。
公立高校後期選抜の志望変更受付は26日縲・月1日正午。学力検査は3月7日(一部8日も実施)、入学予定者発表は3月19日。
伊那西高校の一般入試は、願書受付が3月5日まで。 -
新視象展
春の国画会展に出品している仲間でつくる新視象会の第4回新視象展が23日、伊那市の県伊那文化会館美術展示ホールで始まった。
同会は、それぞれの個性と持ち味を生かしながら新しい形の中に真の美を求めて現代絵画を追求し表現している。
国画会展に出品を予定する作品などを展示し会員同士で研究しあうと同時に、広く一般にも見てもらおうと隔年で開いている。南信在住の会員8人が1人1点から4点、合計20点を出品した。油彩と版画で100号を中心に300号から8号まで。
特別出品で、国画会会員の高橋靖夫さん、柴田久慶さんの作品も展示している。
会の小林修一郎さんは、「個性を生涯続けて求めるのが絵を描く作業。大作が並び、色彩がきれいでバラエティに富んでいる。ぜひ見てほしい」と話している。
展示は25日まで。午前10時から午後5時まで(最終日午後4時まで)。無料。 -
中アの植生復元を新たな場所で
中央アルプス木曽駒ケ岳周辺の植生復元に関する検討会が20日、伊那市の南信森林管理署であった。大学教授、高山植物保護協会、市町村などの関係者ら約20人が出席。本年度実施した植生復元作業の実施状況などを報告し、来年度の作業場所の選定などについて話し合った。
植生復元作業は、中部森林管理局(木曽郡)の木曽森林環境保全ふれあいセンターが04年から始めた事業。登山者の踏み荒しによる高山植物の荒廃を防ぐため、同年度に候補地を選び、ボランティア団体と共に植物の種が活着しやすく、土砂の流動を防ぐ、ヤシの木などの「植生マット」を敷設している。
06年度は、05年度に引き続き、乗越浄土から北西にある天狗荘に隣接した区域(宮田村)で植生マットを敷設。本年度は、作業個所周辺から採集した種(イワツメグサ、ミヤマアシボソスゲなど)の播種もした。
検討会では、予定された区域での作業は今年度で終了したとし、来年度からの新たな作業個所として、乗越浄土から伊那前岳へ東側へ伸びる登山道沿いの場所を検討することに決めた。
05、06年度に作業した場所の実施効果が得られたかを調べる「モニタリング調査」を長期継続的に実施しながら、植生マットの敷設、ロープや看板の設置などで登山者の踏み荒らしを啓発していきたい竏窒ニした。
昨年9月に実施したヤシの木の「植生マット」の敷設作業 -
災害時の在住外国人の安全確保を考える「上伊那在住外国人共生ネットワーク(仮称)」の設立準備会
災害時における在住外国人の安全確保を目的とする「上伊那在住外国人共生ネットワーク(仮称)」の設立準備会が20日、伊那市役所であった。各市町村の国際交流ボランティアや防災担当者など約20人が集まり、緊急時、いかにして在住外国人に迅速な避難を促すかなどを話し合った。
昨年7月の豪雨災害を機に、各関係者が言語・文化面の違いがある在住外国人の緊急時における対応策が必要であることを認識。この共通の課題を市町村の枠を超えた協力関係の中で検討しようと竏窒ニ伊那国際交流協会(若林敏明理事長)の呼び掛けのもと、行政関係者などが集まった。
この日は、7月豪雨時におけるそれぞれの対応から、今後必要とされる取り組みについて検討。言葉の問題もあるが、在住外国人の中には「避難」という行為そのものへの認識がないこと、情報を理解していても、実際にどうして避難しなければいけないかと疑問に思う人などがおり、伝えた情報を実際に行動に移してもらうための取り組みが必要であることを認識した。 -
上伊那郡内の中学校でインフルエンザ様疾患の集団発生
県は20日、上伊那郡内の中学校でインフルエンザ様疾患の集団発生があったことを発表した。
20日現在、2年生2クラス66人のうち35人が疾患を訴え、うち22人が発熱などの症状で欠席しているため同校では21、22日、この2クラスを学級閉鎖する。
保健所では患者の検査や関係機関に感染予防の周知徹底を図っており▽帰宅時のうがい、手洗い▽栄養・睡眠を十分にとること▽室内は適度な湿度を保つこと▽人ごみに出かけることを避け、外出時はマスクを着用すること竏窒ネどを呼び掛けている。 -
07年度公立高校後期選抜募集人員
県教育委員会は20日、07年度公立高校後期選抜の募集人員を発表した。
上伊那では、前期選抜の合格者が募集人員を下回った箕輪工業高校普通科で12人、赤穂高校普通科で13人、募集人員を増やしたが、そのほかは前回発表からの変更はない。
学科別の募集人員数は普通科749人、商業科96人、農業科80人、工業科で80人、理数科4人となっている。
今後の日程は志願受付が21日縲・3日正午、志望変更受付が26日縲・月1日正午となっている。 -
長野県民球団「信濃グランセローズ」春季キャンプ地 南箕輪村大芝に決定
今年4月から始まる野球の独立リーグ「北信越BCリーグ」に参加する長野県民球団「信濃グランセローズ」(三沢今朝治社長、木田勇監督)の春季キャンプ地が20日、南箕輪村の大芝高原に決まり、唐木一直村長が発表した。「大変ありがたい。村民として心から歓迎し、しっかりサポートしたい」と述べた。
キャンプは4月9日から19日まで。大芝高原野球場と屋内運動場を利用し、大芝の宿泊施設に泊まる。13、14日はオープン戦のため県外に行く。キャンプ中の練習は自由に見ることができる。
村によると、1月下旬から2月上旬にかけて球団にキャンプ地の候補として申し入れ、球団の社長、マネージャー、監督、コーチらが来村し、決定した。村長は「グラウンドと宿泊施設が隣接し、夜間も屋内運動場でピッチング練習ができる、温泉があることなど練習環境を評価してもらったと思う」と説明。「春季キャンプは当面は大芝に来てもらえる」とし、「子どもたちや野球をする皆さんとの交流もできるよう心がけていきたい」と話した。
今後、大芝野球場内野の土の入れ替え、ネット整備などをする予定。
球団は、「キャンプ中に地元の方と触れ合うことで選手に県民球団としての意識を育てたい」として県内でのキャンプ実施を決め、大芝に決定したという。監督、コーチ3人、選手ら約30人が滞在予定で、子どもたちとの交流も考えているという。 -
天竜川の魚保護へカワウ一斉駆除
天竜川漁業協同組合は18日早朝、上伊那の天竜川、三峰川で、カワウの一斉駆除をした。カワウの飛来数が多くなり川魚への被害が深刻になったため、03年度から上伊那猟友会に依頼している駆除。この日は、同会員約110人が伊那、駒ヶ根市と辰野、箕輪町の4市町で計40羽を捕獲した。
有害鳥獣捕獲の申請を受けた、上伊那地方事務所林務課によると、カワウが飛来するようになったのは1993年から。日本野鳥の会の調査では、03年の480羽がピークで、昨年12月は280羽を確認した。これまでの捕獲数は、白鳥が飛来した昨年度を除き、03年度は39羽、04年度は48羽だったという。
カワウが好物としているウグイの漁獲量は、同組合によると、94年の年間35トンから05年は0・8トンへ減少。高齢化などによってウグイ漁をする人が少なくなっていることもあるが、漁獲量は年々減少していっている。
本年度は、11日縲・月31日が捕獲期間で、18日が捕獲の初日となった。同猟友会は今後、捕獲定数(120羽)の残り数を考えながら、各支部単位での捕獲を実施。期間中の一斉駆除も様子を見て行いたいとしている。 -
北信越ソフトボール協会審判員・記録員・指導者伝達講習
北信越ソフトボール協会の「審判員・記録員・指導者伝達講習会」が17、18日、伊那市高遠町の高遠さくらホテルであった。5県の各協会から100人余が参加し、講義や実技を通して資質向上を図った。
審判員、記録員、指導者たちは、県協会の要請を受けて各大会などに派遣されるため、正しい知識を身につけるとともに、各県に戻って会員に指導する。
開会あいさつで、理事長の小牧文敏・長野県協会理事長は「審判員、記録員、指導者がしっかりしてもらわないとスムースに大会が行われない」と、それぞれの活躍に期待。日本ソフトボール協会副会長の藤森友義・富山県協会副会長は「各県で全国大会や日本リーグが行われるが、参加チームに好印象を与えるよう頑張ってもらいたい」と激励した。
参加者たちは2日間、分科会でそれぞれの委員長を講師に、講義や実技研修に励んだ。
県内で来年度ある主な大会は、伊那市で全日本エルデスト大会(10月12縲・4日)が、飯田市で全日本女子一部リーグ(10月20、21日)が開かれる。 -
天竜川水系・渓流釣り解禁
上伊那の天竜川水系で16日、渓流釣りが一斉に解禁となった。県内外から釣り人が入渓し、今シーズンの初・スアタリ・スの感触をたん能した。
天竜川漁業組合や釣り人らによると、昨年7月の豪雨災害の影響などで魚の数が少ないものの、暖冬のため水温が高く、人では多かったという。
伊那市西町区の小黒川に入った今井和雄さん(64)=同市西春近=は、正午から数時間で25センチ以上のイワナ2匹を釣り上げた。「まずまずの型。幸先はよいが、魚の数が少なく感じる」と話した。
同漁協は、3、4月などにイワナ、アマゴなど各1千キロほどを放流する予定。
一般の遊漁料は、一日券1千円、現場券1600円。年間券は、一般魚6千円、アユのみ8千円。問い合わせは、漁協(TEL72・2445)へ。 -
確定申告始まる
所得税と個人事業者の消費税、地方消費税の確定申告がはじまった16日、伊那税務署が設置した伊那市駅前ビルいなっせ内の申告相談会場に申告者らが訪れた=写真。署員から助言をもらいながら申告者らは、申告書を作成するなどして提出した。
昨年度は年金課税の見直しにより、年金控除額が引き下げられ対象者が増えるなどの理由で例年より多い約3万6千人が申し込んだ。関係者は、本年度の申し込み数を前年と同規模の人数だと見込んでいる。
申告相談会場内は、申告書を自分で作成する「自書申告」のサポート体制も充実している。本年からは、申告者が声を掛けやすいよう、職員が目立つ色のジャンバーを着用するなどして助言している。また、「e‐Tax(国税電子申告・納税システム)」のサポートコーナーや体験コーナーなども設置している。
毎年多い日で一日約200人が訪れる。3月10日以降はピークとなるため、2月下旬縲・月上旬の提出を伊那税務署は呼びかけている。
確定申告期間は次の通り。
▽所得税=3月15日▽個人事業者の消費税及び地方消費税=4月2日▽贈与税=3月15日 -
第4回上伊那ファーマーズの集い
地域農業を支える農業者らが一堂に会する「第4回明日に翔け!上伊那ファーマーズの集い」が16日、伊那市の県伊那文化会館であった。農業功績者表彰や地域の特色ある事例発表などがあり、上伊那の農業発展に向けた意欲を高めた。上伊那地方事務所など主催。
地域農業の振興を目指す取り組み。今回は、各方面で活躍する地域農業者4人の事例発表に加え、特産品や加工食品などの開発・販売に取り組む「キースタッフ」(本社・東京都)の代表・鳥巣研二氏による講演を企画。
事例発表に臨んだ飯島町の農事組合法人「いつわ」の林英彦さんは、農事組合法人の取り組みを紹介しながら、「自立できる地域づくり」について講演。担い手に関しては、Iターン者の受け入れも各地で進んでいるが、「地域づくりを担っていくことをしっかり認識してもらうことこそが大切」と指摘。「今こそ地域づくり、担い手づくりをともにがんばっていこう」と呼びかけた。
また、南箕輪村の行者ニンニク栽培の事例や新規就農でリンゴ栽培を始めた若手農業者の発表、地粉を使ったパン作りに取り組む女性グループの発表もあり、さまざまな取り組みへの理解を深めた。
表彰は次のみなさん。
◇農業功績者表彰▼個人=白鳥廣明(伊那市)伊藤一好(伊那市)塩沢紀雄(駒ヶ根市)倉田久造(駒ヶ根市)林英彦(飯島町)小林春人(南箕輪村)▼団体=上平出営農組合(辰野町)美里ソバの会(中川村)農事組合法人ひかり(宮田村)
◇農業功績者感謝状贈呈=小池政一(伊那市)有賀肇(伊那市)柴正人(箕輪町)上久保健一(中川村)
◇農業名人▼軍鶏(しゃも)名人=林儀太郎(辰野町)▼行者ニンニク名人=小林幸雄(南箕輪村) -
上伊那建設労働組合が健康教室
上伊那建設労働組合の主婦の会・青年部が共催する健康教室「頑張っている人のがんばらない体操」が14日、伊那公民館であった。組合員45人が集まり、タオルやボールを使った体操で体をほぐした。
健康教室は組合員の健康維持が目的で、25回目。
講師に、身体機能改善トレーニング公認A級指導士の山岸洋子さんを迎え、参加者は両手に持ったタオルをまたいだり、体をV字にしたりと楽しみながら冬場の運動不足を解消した。
また、仰向けに寝た人を起こすとき、憎しみがある場合とやさしさを持った場合とでは腕の節々にかかる負担が違うことを体感。山岸さんは、心と体とつながりに触れ「人間関係は、まず自分との信頼関係。健康を保つために視点を変える気づきを持ってほしい」と促した。 -
高校前期選抜合格者数発表
県教育委員会は14日、07年度公立高校前期選抜合格者数を発表した。8校17学科で前期選抜を実施した上伊那では865人が受験し、511人が合格したが、募集人員合計である536を25人下回る結果となった。
学校別に見ると、定員割れとなった箕輪工業高校普通科の合格者数が募集人員より12人少ない28人となったほか、50人の募集に対し87人が受験した赤穂高校普通科でも、定員を13人下回る37人のみの合格となった。
そのほかの高校では募集定員どおりの合格者数となっている。
後期選抜試験の受付期間は21日縲・3日正午、志願変更受付は26日縲・月1日正午となっている。 -
駒ケ根市ソフトバレー大会
駒ケ根市バレーボール協会(六波羅武志会長)は11日、駒ケ根市ソフトバレー大会を同市の市民体育館と社会体育館で開いた。駒ケ根市のほか伊那市などの近隣市町村から55チームが出場。ヤング、シルバー、ブロンズ、ゴールドの各部ごとに優勝を目指して熱戦を展開した=写真。
上位は次のチーム。
▼ヤングの部(1)梅の里A(宮田村)(2)O・G・S(宮田村)(3)Beeキラー(伊那市)▼ブロンズの部(1)サンクラブI(長野市)(2)大穴A(飯島町)(3)てんとうむしA(辰野町)▼シルバーの部(1)こまちゃんA(駒ケ根市)(2)梅の里A(宮田村)(3)こまちゃんB(駒ケ根市)▼ゴールドの部(1)伊那ドリーム(伊那市)(2)勘太郎(駒ケ根市)(3)似たかB(辰野町) -
民主党長野県第5区総支部が新春交歓会
民主党長野県第5区総支部(加藤学代表)は11日、07年民主伊那谷新春交歓会を箕輪町の松島コミュニティーセンターで開いた。関係者など約70人が集まる中、羽田雄一郎参院議員を迎え、春の県議選、夏の参院選に向けて結束を深めた。
加藤代表は07年を「政治決戦の年」として参院選における羽田氏の再選、県議選における独自候補の擁立など、打倒安倍政権に向けた取り組みを着々と進めている現状を示し「政策で堂々と戦える県議選としていきたい。共通の敵に向けてがんばっていこう」と呼びかけた。
また、羽田雄一郎氏は、戦後の日本が独自に築いてきたセーフティーネットを小泉・安倍政権が崩壊させた結果、格差問題があらゆる場面で生じている現状を指摘。「地域が良くならなければ日本は良くならないという思いを貫いてやっていきたい」と語り、夏の参院選を勝利し、民主主導の議会運営を目指す意志を示した。 -
上伊那地区スケート競技会
第26回上伊那地区スケート競技会が11日夜、岡谷市内山の「やまびこ国際スケートセンター」であった。園児から一般までの30人が出場し、100、300、500などの距離で、それぞれ日ごろの練習の成果を披露した。上伊那スポーツ振興協議会など主催。
少年男子500メートルで武井博史(上伊那農業高校)が、昨年、自分でつくった記録を破る39秒04の大会新記録を達成。抜群のコーナーワークでスピードに乗った走りを見せた。1月末、栃木県であったインターハイの1500メートルで優勝した武井の走りに観客らも注目して見守った。
結果は次の通り。
☆男子
◆園児▼100メートル (1)おのたつや42秒06(2)はしずめはやと(3)やひこざわゆうき(4)おおつきりく
◆小学生4年以下▼300メートル (1)橋爪凱(富県2)42秒42(2)田中大雅(宮田1)(3)小池諒(南箕輪1)▼500メートル (1)小泉俊貴(箕輪中部4)57秒02(2)宮原浩二郎(南箕輪4)(3)橋爪凱(4)田中大雅(5)伊藤迅(南箕輪4)(6)小野優太(両小野1)(7)小口貴也(同)(8)小池諒▼千メートル (1)小泉俊貴1分58秒87(2)小野優太(3)伊藤迅(4)宮原浩二郎(5)小口貴也
◆中学生▼500メートル (1)唐沢昌平(箕輪1)48秒14(2)唐沢俊樹(同3)▼1500メートル (1)唐沢俊樹2分14秒80(2)唐沢昌平
◆高校生▼500メートル (1)武井博史(上伊那農業2)39秒04=大会新(2)小林成光(同)▼1500メートル (1)武井博史2分01秒70(2)小林成光
◆成年2部▼500メートル (1)新谷逸也(宮田村)44秒11▼1500メートル (1)新谷逸也2分15秒70
☆女子
◆小学校4年以下▼300メートル (1)田中欄(伊那1)1分27秒52▼500メートル (1)田中翔子(宮田4)56秒31(2)小野和希(両小野3)(3)竹松秋美(南箕輪4)(4)小池明日香(同)(5)矢彦沢夏希(両小野3)(6)唐木祐理恵(南箕輪4)(7)小沢誠世(両小野3)(8)田中理士(伊那4)▼千メートル (1)小野和希2分08秒09(2)田中翔子(3)小池明日香(4)竹松秋美(5)矢彦沢夏希(6)小沢誠世(7)唐木祐理恵
◆小学校6年▼300メートル (1)田中礼(伊那)1分00秒53▼500メートル (1)小泉玲菜(箕輪中部)53秒02(2)北原麗愛(同)(3)田中礼▼千メートル (1)小泉玲菜1分51秒88(2)北原麗愛
◆高校生▼500メートル (1)中島綾佳(東海大三3)46秒81(2)新谷千布美(伊那北1)▼千メートル (1)中島綾佳1分33秒18(2)新谷千布美
◆成年1部▼500メートル (1)金沢なつみ(箕輪町)45秒33▼千メートル (1)金沢なつみ1分33秒46 -
森の勉強会 県産材利用促進に向けて
総合建設業のフォレストコーポレーション(本社・伊那市西春近、小沢仁社長)は12日、南箕輪村の村民センターで、「森の勉強会」(伊那毎日新聞社など後援)を開いた。一般住民ら約400人が集まり、県産材利用の重要性や利用を促進できない課題について考えた。
「信州の木で信州の家をつくろう」と題してパネルディスカッションがあり、小沢社長と県林務部信州の木活用課長の河合博さん、「山造り舎」を主宰する川島潤一さん、都築木材副社長の都築寛明さん、菅沼木材専務の菅沼久さんが意見を交わした=写真。
同社は川島さん、都築さん、菅沼さんら製材や建築などの地元業者らで「信州の家は信州の木で『工房信州の家』づくり」を結成。同グループの県産材を利用した住宅建設の取り組み、県産材の循環流通システム構築のための仮題を話し合った。
県によると、第2次大戦後の大規模な植栽で成熟を迎えた木があるのも関わらず、人の手が入っていない状況が多い。山の整備作業に携わる川島さんは「自分の山の境界線を把握している人は少なく、地主の意識は低い」とし、山を持っていても木材の価値に無関心で、市場のメカニズムと孤立したところで山を持っている人がいることが分かった。
菅沼さんは「個人が持ち込む木は、仕分けがされていないため市場で買ったほうがリスクが少ない」。都築さんは「安定した供給がある外材を使ってきた経過があり、内地材を積極的に取り扱ってこれなかった現状がある」と地産地消の状況が止まっている現状を解説した。
河合さんは「国産材が未成熟だった時に外材でまかなってきたが、今や国産材も成熟してきた。問題は買い手がいても売り手がいないこと。今後は売り手をコーディネートするための制度づくりに力を」と話した。
小沢社長は「地元の人たちと理念を持って仕事に取り組んでいきたい。これからは山地主さんともネットワークを構築し、夢のある仕事を広げていきたい」と訴えた。
勉強会の前半では、森の再生活動や文筆活動で有名なC・W・ニコルさんとフリーパーソナリティーの武田徹さんが、信州の森について語り合った。