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南箕輪村職員互助会 四川大地震の義援金集める
南箕輪村職員互助会(約150人)は10日夕、中国・四川大地震の義援金のために集めた募金2万5300円を日赤南箕輪分区長の唐木一直村長に手渡した。募金は同分区の四川大地震募金と一緒に、日本赤十字社を通じて現地に送金する。
同分区が5月下旬、四川大地震の被災者を救済するため同村役場入り口に募金箱を設置し始めたのがきっかけ。職員互助会の間で募金活動を始めようと話が持ち上がり、各職場で支援金を集めた。
募金は同会ボランティア担当者が唐木分区長に手渡した。唐木分区長は「有効に活用されるよう、日本赤十字社にお願いしたい」と話していた。役場入り口の募金箱は7月10日まで設置している。
唐木分区長に募金を手渡す村職員互助会ボランティア担当者 -
北殿地区社協 恒例の交流会
南箕輪村の北殿地区社会福祉協議会(浦山幸男会長)は7日、村高齢者障害者交流施設「ぽっかぽかの家」などで交流会を開いた。地区の一人暮らし、平日の昼間一人暮らしの高齢者22人が参加し、昼食を食べながら親ぼくを深めた。
梅雨の晴れ間となったこの日、参加者たちは大芝高原の散策を楽しんだ後、本年5月に開所したばかりの「ぽっかぽかの家」で昼食をとった。同施設ではこのほか、加藤久樹副村長による村政についての話を聞いたり、村住民福祉課の出前講座で「後期高齢者医療制度」について学んだりした。
毎年恒例となっている6、11月の年2回を計画する交流会。浦山会長は「一人暮らしのお年よりはなかなか交流の場がないので、交流会を楽しんでもらえればうれしい。家から外へ出掛けるきっかけになってくれれば」と話していた。
「ぽっかぽかの家」で楽しく昼食をとる参加者たち -
社交ダンス初心者講座 南箕輪村公民館新講座
南箕輪村公民館の新講座「社交ダンス初心者講座」が5日夜、村公民館で始まった。地域の社交ダンス愛好者の底辺拡大を目的とした講座で、村内や伊那市から20縲・0代の男女6人が受講。基本技術を中心とした丁寧なレッスンでダンス技術を学んでいく。
講師は村の社交ダンスサークルの指導も務める山本清彦さん=北殿=ら4人。初回は舞踏場でダンスを踊るときの方向を示す「ライン・オブ・ダンス」の知識や簡単なステップの学習となった。最初はぎこちない動きの受講生たちだったが、次第にリズムを掴み始めると自然に笑顔をこぼしていた。
山本さんは「社交ダンスは世界共通の踊りなので、覚えてしまえば世界中の人と楽しむことができる。コツコツと長く続けることが上達のポイント」と話していた。
社交ダンス講座では踊り方の基本となるブルース、スロールンバ、ジルバ、マンボの4種を覚えるため本年度、月1縲・回のペースで練習する。講座では仲間を募集している。問い合わせは、村公民館(TEL76・7007)へ。
ダンスのステップを学ぶ受講生 -
南箕輪村と箕輪町で不審者
伊那署は5日、管内で不審者が出現したため、市町村などを通じて注意を呼びかけた。
南箕輪村で3日午後9時ころ、村内のJR駅付近で迎えの車を待っていた女子高校生を近づいてきた男が触り、女子高校生が声を上げると男はすぐに逃げ出した。
男の特徴は年齢30歳くらい、身長175センチくらいでやせ型で色白、丸顔でスポーツ刈り、丸っぽいレンズの眼鏡をかけ、グレーのつなぎを着ていた。
一方、箕輪町でも4日午後5時20分ころ、共同作業の家西側駐車場で、小学生女子に「ガムをあげるからこっちへおいで」と男が声をかけた。小学生女子が逃げたため実害はなかった。男は40縲・0歳くらいで、白い作業服を着ていた。男は白い軽自動車に乗っていた。
伊那署では「夜間の帰り道など明るく人通りの多いところを選ぶ」「防犯ブザーを所持する」などと注意を促している。 -
辰野ほたる祭り キャラバン隊によるPR
21日から始まる「第60回辰野ほたる祭り」に向け、同祭り実行委員会は5日、キャラバン隊によるPR活動を行った。隊を2つに分け、諏訪・伊那方面と塩尻・木曽方面の近隣計10市町村で周知。上伊那地方にはキャラバン隊が伊那市、箕輪町、南箕輪村を訪れた。
南箕輪村役場には、副町長の赤羽八洲男副大会長ら6人が訪れた。町によると、ホタルの名所・松尾峡で実施したゲンジボタルの上陸調査では過去最高の1万6千匹余を確認しており、赤羽副大会長は「ここ2、3年は発生数が少なかったが節目の今年は期待できそう」と笑顔で話した。
ホタルの発生は気象状況に左右されるが、20日ごろを発生ピークと予想。雨が降っていたり、気温が低かったりするとホタルの乱舞を見ることは難しく、月明かりがなく、蒸し暑く、風がない状態が好条件といわれている。時間帯は午後8時前後。
祭り初日は、JR飯田線辰野駅周辺で地元小学生の太鼓演奏や鼓笛隊パレードのほか、ちんどん屋や笠踊りなどのパフォーマンスを展開。祭り期間中の土、日曜日は松尾峡周辺の駐車場利用状況をホームページで情報提供する。祭りは29日まで。
南箕輪村役場を訪れたキャラバン隊のみなさんと村関係者 -
南箕輪村公民館「歴史の散歩道講座」 開講
南箕輪村の公民館講座「歴史の散歩道講座」が5日夜、村郷土館で始まった。村文化財専門委員の松沢英太郎さんが講師を10年以上続ける公民館の長寿講座。本年度は村内の14人が史跡巡りなどを通じ、郷土の歴史について勉強していく。
「石造物と水」をテーマに、10月までの講座では北殿、南殿、大泉、神子柴などで史跡巡りを計画。11月からは場所を村公民館に移し、村に残る古い資料から村の昔の姿を学んでいく計画となっている。
開講式では、講座の進め方や石造物の見方などについて説明した。松沢さんは「村の歴史に詳しい人ばかり集まり、私が講師を務めることはおこがましいが一緒に学んでいければ」とあいさつした。
初回は講座の進め方などについて話した -
ホタルを見て環境を思う
ゲンジボタルの名所として知られる辰野町・松尾峡では今季、幼虫の上陸調査で過去最高の1万6千匹余を確認した。南箕輪村のホタルの名所「田畑半沢ほたるの里」でも例年より多い発生を見込んでおり、今季は各所でホタルが大量発生しそうだ▼14年前から同村半沢川の環境整備を行う「田畑半沢を愛する会」の発足のきっかけは、ホタルが飛ぶ半沢を取り戻したいとの思いからだ。きれいな水を好むホタルは環境バロメーター。活動を通じて環境保護を訴えている▼今年もホタルが乱舞する風景が見られることに感謝。淡い黄緑色の光跡を描く姿を見て、ここ数十年でホタルが生息しにくい場所を作ってしまったことを反省し環境について考える機会にしたいと思う。(布袋宏之)
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南箕輪村の公民館講座「ちぎり絵」スタート
南箕輪村の公民館講座「和紙のちぎり絵講座」が4日開講し、村内の女性15人が本年度の活動をスタートした。受講生たちは真剣な表情で、和紙を小さくちぎって、張り付ける細やかな作業をみんなで楽しんでいる。
講座は2年目の取り組みで、本年は昨年度より4人多い受講となった。活動は11月の村民文化祭に向けた作品作りが中心。月2回、同公民館である講座の講師は、ちぎり絵文化学苑師範の岡田美智湖さん=箕輪町=が本年も務める。
ツバキやアジサイ、バラなどの花を題材に作品作りを始めた。和紙をちぎったときの毛羽立ちを利用し、葉の形を表現するなど手先を起用に使っての作業だが、受講生たちは「完成が楽しみなので、つい集中してしまう」と笑顔で話していた。
講師に学びながら作業を進める受講生たち -
【日韓親善伊那谷の会運営委員長 鄭康雄(てい・やすお)さん】
・ス今来人・ス(いまきびと・いまきのひと)は古代、大陸から渡来した人たちを指す語。
「彼らは文化や技術を持って日本にやって来た。私も現代の今来人でありたい」
◇ ◇
大阪で生まれ、5歳まで日本で暮らしたが、当時の記憶はほとんどない。早稲田大での留学を終えた父とともに韓国に移り、高校卒業までを過ごした。父と同じく日本で学ぼうと18歳で来日したが、経済的な事情などから大学入学は果たせず。韓国大使館の広報官として働く一方、力道山門下でプロボクサーとして数年間を過ごした。その後韓国の新聞の記者に。
「それまで自身では特に差別などを感じたことはなかったが、記者になったことで在日韓国人の体験や思いなどを知り、いろいろな問題に目を向けるようになった」
その偏見や差別を痛切に思い知ることになったのは結婚後。子どもが小中学校でひどいいじめに遭ったのだ。暴力的ないじめが繰り返され、ついには殴られて目を傷めたために手術する事態にまでなった。
「子ども同士のけんかということにしてその場は収めたが、あの時は本当につらかった。日本は韓国に対してひどいことをしてきた歴史的な経緯もあるというのに、さらにこんな仕打ちをする日本への反感が高まった」
そのころ、伊那で戦争展が開催された。その中で、戦争に反対して投獄され、死んだ人が伊那にもいたことを知り、ショックを受けた。
「日本は国民みんなの意志で戦争をしたと思い込んでいたのに、そうではないと初めて知った。この事実は韓国にも知らせる必要があると思いました」
90年、アニメ映画『キムの十字架』の上映実行委員会として発足した日韓親善伊那谷の会(キムの会)に中心的に参画。両国の相互理解と親善のための活動を始めた。当初は日本人のみならず、韓国人からも冷ややかな目で見られた。「面子やプライドはないのか」と後ろ指を指されたりもした。
「そんなことを言われたら立つ瀬がない。しかし、過ぎ去ったことをいつまでも言っていても仕方がないでしょう。両国は地理的にも近いし、民族としても同じで切っても切れない関係にある。過去は過去。歴史を教訓として、将来に向けて考えることが大切。両国の関係を改善するためには、間に入って中和する人も必要だと考えてやってきました」
その後の18年で国民感情はずいぶん変わった。日韓ワールドカップもあり、日本ではヨン様をはじめとする韓流ブームも起きた。
「今は差別の例はほとんど聞かない。本当に良かった」
◇ ◇
韓国は祖国だが、これから韓国で暮らそうとは考えていない。生まれた国である、この日本で生きていくと腹を決めている。
「自分に質問したんです。民族とは何か。国家とは、国民とは竏秩B結論は、私は私だということ。人間は一人では生きていけない。だから集まって社会をつくって生きる。その中で一番大事なのは家族です。家族が住むこの伊那谷が大事、この日本が大事。だから今住んでいるここが故郷なんです。その意味では国家というものはあまり意味がない。たまたま日本に住んでいるというだけのこと。この大事な故郷をもっと住み良い所にするための一環としてキムの会もある。その一員として、これからも自分がやれることを精いっぱいやっていきたい」
(白鳥文男) -
南箕輪村議会6月定例会日程
南箕輪村議会運営委員会は3日開き、6月定例会を10日開会、19日閉会の10日間と決めた。村消防団条例、福祉医療費給付金条例、学校給食センター設置条例などの一部改正案、08年度一般会計補正予算案など計11議案を村側が提出する予定。
日程は次の通り。
▽10日=本会議開会・委員会審査▽11縲・6日=休会▽17、18日=一般質問▽19日=本会議閉会 -
田畑半沢ホタルの名所 15日から祭り開催
南箕輪村のホタルの名所として知られる田畑半沢ほたるの里の「ほたる祭り」は本年、15縲・9日の15日間開く。5月31日、近くの田畑神社で祭りの準備が始まり、ホタルの生息地を保護する「田畑半沢を愛する会」(植田光夫会長、47人)が祭りで使う行灯(あんどん)45灯の張替えをした。
同会は、半沢川にゲンジボタルを呼び戻そう竏窒ニ、えさとなるカワニナの育成や川の環境整備などの活動を始め、発足して15年目。毎年、ホタルが発生するこの時期、祭りを開催し地域住民らを楽しませている。本年度の祭りは発生ピークの6月下旬に合わせ、5日ほど遅いスタートに決めた。
この日、張り替えた行灯は14日、地元の俳句会から募った作品を書き入れて完成。祭り期間中の午後7時30分縲・時30分、半沢川の近くを通る村道109号線(通称=観音道)を通行止めし、設置した行灯で見物客の足元を照らす。祭り初日には、ホタルの観察会を行う。
会によると、幼虫が羽化するために上陸した数から計算すると今シーズンの発生数は、例年並だった昨シーズンピーク時の一日800匹を越える見込みで、ここ2、3年では最大となる。植田会長は「例年より多く発生することを期待したい」と話す。 -
南箕輪村公民館「ウクレレクラブ」
南箕輪村の公民館で村内を中心とした20縲・0代の男女15人がウクレレの涼やかな音色を響き渡らせている。3年前から公民館講座として活動してきたが、本年度からサークルとして立ち上がった。11月の村民文化祭の出演に向け、練習が始まっている。
3年間の公民館講座が終わり、講師のスチールギター奏者堀内勲さん(65)=辰野町伊那富=がサークルの発足を呼び掛け、有志で活動を続けることになった。毎月2回、第1、第3火曜日の夜、南箕輪村公民館で堀内さんのスチールギターのリードに合わせ、メンバーがウクレレの合奏を楽しんでいる。
「ウクレレの魅力はギターの弦が6本に比べ、4本と少なく取り掛かりやすいところ」と会長の向井弘さん(69)=同村北殿=。講座の始めは、見るのも初めて竏窒ニいう受講生もいたが、この3年間で童謡、民謡など60曲を習得。歌いながら演奏するまでに上達した。
「ふるさと」「千曲川」「森の小道」などのほか、季節に合わせた楽曲にも取り組んでいる。堀内さんは「やればやるほど奥が深く、難しい楽器だが、一人でも多くのウクレレ愛好者が増えてくれれば」と期待している。
ウクレレクラブでは新しい仲間を募集している。問い合わせは、堀内さん(TEL0266・41・0310)へ。
南箕輪村公民館で月2回の練習に励むメンバーたち。会場には涼やかなウクレレの音色が響く -
地産地消に向け 村内全保育園で始動
南箕輪村は2日から、村内全5保育園の給食で使用する野菜を上伊那農協生産物直売所「ファーマーズあじ縲怩ネ」(同村)から購入し始めた。農業振興組織の村営農センター(唐沢俊次会長)が地産地消を目指し、取り組んでいる事業で、今後は同直売所を通じて村内産の野菜を優先的に使っていく。
この日、5保育園で使った野菜7種類の中に村内産はなく、上伊那、下伊那産が中心となった。村内産の食材を定期的に提供するにはまだ準備が必要となり、今後は需要に対する生産者体制づくりを進める。関係者は、地元農家、同直売所の連携の中で需要と供給のバランスをつくっていきたいという。
村内の小中学校では試験的に、直売所を通じて地元野菜を給食へ使っていく考えで、将来的に学校給食へ本格導入していくことを検討している。
地産地消を目指した給食が始まった南箕輪村の保育園(南部保育園) -
信大中国人留学生ら 四川大地震募金まとめる
中国・四川大地震の被災者のために義援金を募っていた、信州大学農学部(南箕輪村)の中国人留学生らが5月30日、同大学で募金の集計結果を報告した。募金は総額15万1270円。2日、中国紅十字基金会の口座へ募金を振込み、被災者のための食料などに役立てる。
親族に被災者はいなかったが、中国人留学生全13人は「今、日本にいて自分たちが出来ることは何か」と考え活動を計画。昨年11月のサイクロン災害を知るバングラデシュ留学生2人も加わり、19日縲・0日の平日11日間、同大学生協前に正午から約1時間半立ち、学生らに協力を呼び掛けた。
中国人留学生の一人、大学院農学研究科修士2年の鄭鵬(テイホウ)さん(26)は「みなさんから温かい声と募金をいただき感謝の気持ちでいっぱい。地震は中国で起きたことだが人類全体の問題と考え、募金してくれたことがうれしい」と話している。
募金には学生のほか地元住民からの協力もあったという。 -
和太鼓グループ「鼓龍」 高校生と吹奏楽コラボ
南箕輪村の和太鼓グループ「鼓龍」(井原夏二会長、13人)は6月1日、県松本文化会館(松本市)大ホールで行う、松本蟻ケ崎高校吹奏楽クラブの定期演奏会にゲスト出演する。演奏会で吹奏楽との共演に初挑戦するため、本番に向けて練習を重ねている。
メンバーの一人の姪が同吹奏楽クラブに所属していたのをきっかけに、「和太鼓とコラボレーションしたい」との高校生たちの思いにこたえるため、出演を決めた。演奏会では、グループオリジナル曲の「大地」など3曲を演奏する。
地元を中心とする高校生から60代までのメンバーは、本番に向けて4月から週1回の夜練習に取り組んできた。「声を掛けてくれた気持ちがうれしい」と井原会長。吹奏楽クラブに姪がいる中島園子さん(47)=北殿=は「高校生に少しでも和太鼓の魅力を知ってもらえれば」と話している。
入場料300円(小学生以下無料)。午後1時開場、1時30分開演。問い合わせは、松本蟻ケ崎高校(TEL0263・32・0005)へ。
松本蟻ケ崎高校吹奏楽クラブと共演する「鼓龍」。当日に向けて練習するメンバーたち -
第21回南箕輪村長杯ゲートボール大会
第21回南箕輪村長杯ゲートボール大会が28日、同村の大芝高原屋内運動場であり、神子柴チームが優勝した。村主催、村ゲートボール連盟(伊藤聖人会長)主管。
大会は地区対抗戦で、1チーム5人ずつの計8チーム、40人が出場。2つのコートに4チームずつ分かれ、それぞれで1チーム2試合を戦い、勝ち数と得失点差で総合順位を決めた。
大会は屋内運動場が完成して1年後の1988年から続いている
結果は次の通り。
(1)神子柴(2)田畑(3)南殿
地区ごと団結し優勝を目指す会員ら -
芋焼酎南箕輪会 期待を込めて苗植え
南箕輪村の有志で集まり、地元ブランドのいも焼酎造りを目指す「芋焼酎南箕輪会」(藤沢久人会長)は27日、2年目となるサツマイモづくりを始めた。会員12人が集まり、焼酎に使うサツマイモ「黄金千貫(こがねせんがん)」の苗植えに汗を流した。
活動は、上伊那各市町村で栽培した原料を喜久水酒造(飯田市)が醸造する「伊那八峰シリーズ」の同村産のサツマイモ作りを担う。発足2年目の同会は前年度、見込みを大きく越える3千本の苗から約5千キロのサツマイモを収穫し、「大芝の華」の名称で焼酎を販売した。
本年度は昨年より作付け面積約1・5倍の約30アールの畑に、5千本の苗を植え付ける。この日は、10月中旬の収穫を心待ちに、会員がまずは2200本を定植。藤沢会長は「昨年以上の収穫を期待したい。飲みやすくて、おいしい焼酎を造ってもらうため製造会社にもお願いし、ブランド化を進めたい」と話している。
6月12日午後3時から、一般から募った参加者とともに残りの苗を植え付ける予定。参加者には本年も「大芝の華」の新酒をプレゼントする。問い合わせは、事務局の大芝荘(TEL76・0048)へ。
秋の収穫を期待しながら苗を植え付ける会員ら -
伊那中央行政組合議会5月臨時会
伊那中央行政組合議会は28日、5月臨時会を開き、伊那中央病院料金条例の一部改正条例案、任期満了に伴う公平委員選任人事案の計2議案をいずれも原案通り可決、同意して閉会した。条例改正は、これまで料金表にないため無料としていたセカンド・オピニオン外来相談料金を1回1万円とすることなど。公平委員は黒田宣子さん(63)=伊那市坂下=が再任。任期4年。
全員協議会では、伊那中央病院の電子カルテシステム導入計画について、6縲・月にかけて業者を選定して契約し、09年度に稼動させる見通しであることなどが報告された。導入により、利用者満足度の向上、業務の効率化、カルテ共有によるチーム医療の実現などを図る。08年度予算として事業費7億8千万円が計上されている。財源は全額起債。
伊那市選出議員の改選に伴う議長選挙が行われ、指名推薦により北原幸彦氏が当選した。
小坂樫男組合長は冒頭のあいさつで07年度の病院事業決算について触れ、純損失約4億6千万円(前年度比9千万円減)となる見込みであることを明らかにした。 -
文化とは
活力に満ちたにぎわいの村づくりを目指す南箕輪村の新公民館長は「公民館の活動を元気のある村づくりにつなげたい」と願っている。集団生活の中でわれわれをつないでいるものが「文化」だとの考えに共感した▼衣、食、住などの日常生活に関わる慣習から、芸能、政治といった社会構造まで幅広い文化。技術進歩や社会体制の変化などに応じ、新しい文化を生み出してこれたのは、多様な環境に適応できる人間だから▼公民館を拠点に、各地域で多くの団体が生涯学習活動を繰り広げる。そこにいる人々の表情は朗らかだ。「心の豊かさがあれば・ス悲しい事件・スは起きない」と公民館長。若者には特に生涯学習に目を向けてもらいたいと願う。
(布袋宏之) -
南箕輪開発公社 07年度決算前年と比べ減収
南箕輪村開発公社は26日夜、理事会を開き、07年度決算を承認した。発表によると大芝荘、大芝の湯、味工房、公園管理の4事業の収入合計は約5億6362万円、支出合計は約5億6281万円で、当期利益は約53万円だった。灯油高騰による光熱水費の増大、原材料の値上がりなどの影響を受け、前年度と比べ約310万円減の利益となった。
味工房事業は開業以来最高となる約3865万円の売上となったが、近隣における類似宿泊施設の増加による宿泊客の減少、飲酒運転の罰則強化などによる飲酒売上の減少もあり、連結決算で約80万円の税引前当期利益に留まった。
部門別にみると、大芝荘事業は収益約2億9299万円、経費約2億9188万円で利益は約111万円。大芝の湯事業は収益約1億9280万円、経費約1億9277万円で利益は約3万円。味工房事業は収益約3888万円、経費約3852万円で利益は約36万円。公園管理事業は収益約3894万円、経費約3964万円で約69万円の損失だった。
「それぞれがギリギリの黒字で終わった。本年度も効率のよい経営を目指したい」と大芝荘の山崎文直支配人。味工房のパン、おやきの価格は5月から約10%の値上げを行っており、大芝荘では8月から、休日前日の宿泊料の値上げを予定する。入館料500円を維持していた大芝の湯についても、経営状態をみながら考えていく必要があるとした。 -
わくわくスポーツデイ スタンプラリー第1弾
南箕輪村の総合型地域スポーツクラブ「NPO法人南箕輪わくわくクラブ」は27日夜、村民体育館でニュースポーツに親しむ企画「わくわくスポーツデイ」を行った。会員約50人が参加し、ワンバウンドしてからレシーブするバレーボールなどを楽しんだ。
ニュースポーツの楽しさを体感するための年間行事の一つ。取り組む競技は毎年異なり、今回は「ワンバウンドふらばーるバレー」「ストラックアウト」を紹介した。集まった保育園児から50代までの会員がグループに分かれ、初めて体験するスポーツに挑戦した。
「ワンバウンドふらばーるバレー」は、ゆがんだ形のボールを使い、バドミントンコートでラリーなどを楽しむスポーツ。ボールが予想とは違う方向に跳ねるため、参加者たちはみんなで声を掛け合いながら必死にボールを相手のコートへ返していた。
南箕輪わくわくクラブは本年度、イベント参加人数を促進するため、「スポーツデイ」を第1段としたスタンプラリーを実施。対象は8月の「べとリンピック」、11月の「体育館開放デイ」など全5イベントあり、皆勤者に賞品を贈呈する。
「ワンバウンドふらばーるバレー」を楽しむ会員 -
南箕輪村土地開発公社調印式
南箕輪村土地開発公社(理事長・唐木一直村長)は26日、同村塩ノ井の工場用地造成地約2560平方メートルを空気圧機器メーカー「日本ピスコ」(本社・岡谷市)に売却した。塩ノ井にある、同社伊那第2工場で調印式があり、唐木理事長と山崎清康社長が契約書に調印した。
工場用地の造成は同公社の07年度事業で、公募したところ日本ピスコが手を上げたため今回の調印となった。土地は伊那第2工場の西側にあり、価格は約9千万円。同社では今後、生産工場を建てるための土地として利用していきたいという。
調印式で唐木理事長は「健全財政のため企業誘致の振興に力を入れている。税政も順調に伸びており、前年度の税収は過去最高になる見込み。これからも企業に役立つ行政を進めるので協力を」と呼び掛けた。
山崎社長は「22年前、この地で第一歩を踏めたのも地元住民や行政の協力があったから。今回の用地取得を含むと(同村にある工場全体で)1万8千坪ほどになった。地域、社会へ感謝の気持ちが返せるよう、土地を活用していきたい」とあいさつした。
##(写真たてよこ)
契約書に調印を終えた唐木理事長と山崎社長 -
南箕輪村公民館で高齢者学級開講
南箕輪村公民館の高齢者学級「ゆずり葉学級」の開講式が22日、同公民館であった。本年度は新入生2人を加えた48人でスタート。受講生らは、これから新たな気持ちで活動に取り組むことを決意した。
原俊朗公民館長は「学びつづけることが若さや元気の源となる。一人ではなくともに参加することが秘訣。みなさんで自主的に取り組み、自分たちで作り上げていく学級になることを願う」とあいさつした。
ゆずり葉学級は、5月縲恬・N3月の計21回あり、合唱や工作、調理実習、小学生との交流などを通じて、仲間づくりに励んでいく。
開講式で自己紹介する受講生 -
KID,Sエコロジーコンサート 南箕輪村で8月開催
南箕輪村は8月4日村民センターで、子どもと環境について考えるイベント「KID,Sエコロジーコンサート」を開催すると発表した。村は26日縲・月6日、イベントで宝塚歌劇団OGの但馬久美さんが特別出演するショートミュージカルの共演者として、村内外の小学3縲・年生を対象に募集する。
イベントは、「子ども地球サミット」(8月1縲・日、清内路村)の連動企画。南箕輪村でのイベント開催は、同サミットの企画制作に携わる会社「トリニティ」(飯田市)の社員で、同村南殿出身の清水環さん(32)が話を持ち掛けたのがきっかけとなった。
ショートミュージカル「蛍火の空の下」は村内の大芝高原や「半沢蛍の生息地」を舞台に、児童がホタル役となって環境問題を訴える内容。村内からは信州大学の学生も参加する。演出家のITOSANは「一緒に最高の思い出をつくろう」と、歌やダンスが大好きな子どもたちの参加を呼び掛けている。
イベントプロデューサーの清水さんは「村がもっとよくなるため、地元で何かやりたいとの思いで提案した」。唐木一直村長は「コンサートを通じて、村に元気や活力が生まれることを期待する」と話している。
児童の募集は先着50人で、問い合わせ先は、南箕輪村役場総務課(0265・72・2104)へ。
記者会見でコンサートの実施を発表した関係者たち -
村営農センター通常総会
南箕輪村全5保育園は、村内産の野菜を優先的に使っていくため、6月2日から、保育園給食で使用する食材を生産物直売所「ファーマーズあじ縲怩ネ」(同村)から購入し始める。農業振興組織である村営農センターが進めてきた事業。07年度、中部保育園で試験的に行い本年度から全園に拡大した。
22日夜、村役場であった同センター通常総会で、08年度事業計画の一つとして承認した。説明によると、出荷生産者977人のうち138人(14・1%)が村の生産者である同直売所を通じ、村内産の野菜を優先的に購入しながら地産地消を目指す。今後は供給に対応するため、地元農家で生産体制をつくりながら事業を進めていく。
将来的には学校給食への導入も検討している。
通常総会では、このほか、土地利用のあり方検討会議による有効利用の検討竏窒ネどを盛り込んだ本年度事業計画や規約の一部変更など3議案を承認した。
村役場で行った村営農センター通常総会 -
南箕輪わくわくクラブ08年度総会
南箕輪村の総合型地域スポーツクラブ「NPO法人南箕輪わくわくクラブ」(有賀直実理事長)の08年度通常総会が23日夜、村民体育館内同クラブミーティング室であった=写真。本年度事業計画など4議案を原案通り承認した。
本年度は、会員のより多くの参加を期待し、「スポーツデイ」「べとリンピック」など5イベントをスタンプラリーの対象に。スクールとしては「フェンシング」を新設した。有賀理事長はあいさつで「今後も会員を増やせるよう努力したい」と話した。
07年度現在の会員数は男子780人、女子651人の計1431人で、同年度新規会員は306人だった。会員の年齢別構成は小学生、中学生がそれぞれ350人以上と多い。 -
大芝高原まつり実行委員会
8月23日開催の第23回大芝高原まつりに向け同実行委員会は23日夜、村役場で第1回委員会を開いた。高原まつりや各委員会の実施内容などについて協議した=写真。本年度の実行委員会は約1カ月早いスタートとなった。
実行委員会は村内の各種団体などをはじめ、イベントの趣旨に賛同する人でつくる。今年度は「親子ふれあい木工広場」が都合により行われないため、前年度より1委員会少ない19委員会で構成する。
初の会議で実行委員長の唐木一直村長は「この祭りは林の中、家族で楽しめるのが特長。年々盛大となっている。村の元気につながるよう、みなさんの協力をお願いします」とあいさつした。
前年度の反省、要望を受け、今回の祭りでは遊歩道への投光機の増設、大芝湖北側の未舗装道路のアスファルト化、当日のトイレ巡回清掃などを盛り込む予定だ。 -
南箕輪中経ヶ岳強歩大会 426人参加
南箕輪中学校(堀田実校長)の「経ヶ岳強歩大会」が23日あった。標高差約1300メートル、約9キロの道のりを「完歩」するタイムを競う伝統行事で56回目。全学年から426人が参加し、心身を鍛えながらゴールを目指し、眼下に広がる河岸段丘など村の自然を自分の目で確かめた。
雨のため順延となっていた強歩大会だったが、この日は晴天。午前7時、大芝高原プール前の駐車場をスタートした生徒たちは、ゴールのある8合目(標高2035メートル)を目指し、カラマツ林の登山道をそれぞれのペースで力強く進んだ。
登山道は毎年、事前にPTAらが笹刈りなどの整備をしており、各所には地区生徒会の地区長らが応援看板を設置した。「完歩目指して頑張ろう」「ベストをつくせ」などのメッセージが、顔を真っ赤にして登り続ける生徒たちの歩を助けた。
男子は3年の倉田龍馬君(14)=北殿=が1時間34分24秒、女子は2年の宮下優華さん(13)=北原=が1時間41分1秒で優勝。2連覇の宮下さんは「家族も応援してくれていたので家に帰ったらすぐ伝えたい」と笑顔だった。
2合目付近からは勾配がきつくなり、生徒たちは足をふんばって進んだ -
伊那ビデオクラブ会員の作品がコンクールに多数入賞
伊那市、箕輪町、南箕輪村など在住のアマチュアビデオ愛好者らでつくる伊那ビデオクラブ(飯島尚美会長、27人)の会員の作品が、NHK長野ビデオクラブ主催の第19回ビデオ作品コンクールに多数入賞した。入選14作品のうち10作品を同クラブが占めた快挙を報告しようと21日、会長以下8人が伊那市役所を訪れ、小坂樫男市長と喜びを分かち合った=写真。飯島会長は「例年5縲・作品は入賞するが、こんなにたくさんの入賞は初めて。これまでの努力の成果だ」と喜びを語った。
最高賞の会長賞に次ぐ優秀賞に選ばれた石川はつめさん=伊那市美篶=は「クラブに入っていたから撮影や編集の技術を学べた。入賞は皆さんのおかげ」と話した。石川さんの作品「こいの季節」は、ニシキゴイの生態を3カ月にわたって撮影し、産卵や稚魚の成長の様子などを生き生きと描いた。「5分以内にまとめなければならないため、編集が大変だった」と言う。
同クラブは93年発足。クラブ内でコンクールを開くなどして作品のレベルアップに努めている。伊那市の委託を受け、民話の発掘や新山のハッチョウトンボの生態などを描いた作品の制作にも当たった。
同クラブからの入賞者は次の皆さん。
▼優秀賞=石川はつめ▼映像賞=赤羽伊三夫、飯島尚美▼ほのぼの賞=有賀光代▼努力賞=武田忠芳、赤羽仁▼入選=前田耕一、北原正、小島勇男、小山喜美子 -
南箕輪中2年の大塚君 「夢コン」2年連続入賞
プロのオーケストラと共演できるフリューゲル・ピアノ・コンチェルト・フェスティバル「夢コン」全国大会に出場した南箕輪中学校2年、大塚智哉君(13)=同村北殿=が2年連続の入賞を果たした。全国大会に出場するのは4年連続。「オーケストラとの共演は楽しい。来年も挑戦したい」と話している。
日本アーティストビューローが主催する今回で20回目の「夢コン」は4日、大阪・メルパルクOSAKAであった。年齢制限を問わず、ピアノの技量別の全4部門に全国から約100人が出場。大塚君はその中で、入賞の協賛賞「BMGファンハウス賞」を手にした。
大塚君はベートーベン「ソナタ第8番ハ短調Op. 13『悲愴』より第1楽章」の課題曲で、2番目に難易度が高いシニア・スチューデント・コンチェルト部門に挑戦。全国区テープ審査、地区本選大会を勝ち上がり臨んだ全国大会ではオーケストラとの共演を「とても楽しめた」という。
大塚君が保育園の年長時から通う、同村北殿の望月音楽教室伊那レッスン室の主宰、望月玲子さんは「部活動などで練習時間が少ない中、難しい課題曲を気持ちよく、上手にまとめていたと思う。よく頑張りました」と話していた。
「夢コン」全国大会で入賞した大塚君