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松くい虫対策募金に善意
南箕輪村大芝高原のアカマツを守るため、村森林セラピー協議会が大芝荘に設置した「松くい虫対策募金箱」にこのほど、村民3人が善意を寄せた。
宴会で大芝荘を利用した男性2人は、募金箱を見て趣旨に賛同し、家で貯めた小銭などをビニール袋に入れて後日、大芝荘の受付に届けた。温泉など大芝公園の施設を利用している女性も、小銭を袋に入れて寄付した。 -
南箕輪村田畑区の白百合会が簡単おやつ作り
南箕輪村田畑区の若妻でつくる「白百合会」は26日、村保育園栄養士の指導で家庭で手軽にできるおやつ作り講習会を田畑公民館で開いた。
白百合会は同区で長く続く会で、現在会員は20人。ビーズアクセサリーやリース作り、マレットゴルフなど希望を出し合って活動している。
今回は、保育園に通う子どもを持つ会員が多いことから、保育園のおやつの人気メニューや栄養価があり短時間で作れるおやつを、栄養士の片桐由枝さんに教わった。
メニューは、保育園で出しているお好み揚げ、豆腐団子のほか、フルーツボンボン、リンゴのフリッター、簡単グラタンの計5品。参加した10人が片桐さんのアドバイスを受けながら手際よく作った。
会員は「保育園の給食展示で見るだけでは出来そうで出来ない。作り方を覚えて家でぜひ作ってみたい」と話していた。 -
えごまプロジェクト調理研究会
南箕輪村と伊那市の遊休農地でエゴマを栽培している「えごまプロジェクト」(30人、唐沢俊男代表)は25日、エゴマの特性を生かした調理研究会を伊那市生涯学習センターで開いた。会員が、今年収穫したエゴマを使いエゴマ和え、ふりかけなどを作り味わった。
長野県農業開発公社上伊那支所が中心となりプロジェクトは3年目。遊休農地利用による農村景観の形成と、エゴマの機能性を生かした自らの健康を考え、化学肥料や農薬を使わずに栽培。今年は20アールの畑で42キログラム収穫した。
会員へのエゴマの種子とエゴマ油の配当に合わせた調理研究会で、学校給食甲子園優勝料理長谷地区の「えごまマヨネーズ和えサラダ」のほか、ふりかけ、とん汁、クッキーなどに挑戦し、エゴマを炒ったり、すり鉢でするなどして調理した。
信大農学部の春日重光助教授は、収量確保のため種が落ちにくい育種を目標に上げ、エゴマの機能性や栽培などについて話した。
来年度も約20アールの畑で栽培し、エゴマの新たな利用法の研究なども計画する。参加希望者は農業開発公社上伊那支所の唐沢さん(TEL76・6814)へ。 -
救急法救急員養成講習会
南箕輪村消防団主催の救急法救急員養成講習会が25日、村民センターで始まった。受講者23人が赤十字救急法などを学んだ。
住民に救急法の知識や実技方法を身に付けてもらい、平穏でゆとりある生活を送ってほしい-と開いた。講師は日本赤十字社の救急法指導員。3日間の講習で、最終日の学科・実技検定合格者に救急員認定証(3年間有効)を交付する。
初回は赤十字救急法の講義、心肺そ生法の講義と実技があった。実技講習では人形を使って心肺そ生法、AED(自動体外式除細動器)の操作方法などを熱心に学んだ。
残り2回は、傷と止血、包帯・骨折・脱臼・捻挫など、急病・運搬・救護の講習がある。
救急員認定証の更新のため伊那市内から参加した女性は、「救急法は、いざという時のために覚えておいたほうがいい。傷の手当てなど日常にも役立つ」と話していた。 -
07年度当初予算案
南箕輪村の主な事業南箕輪村は27日、07年度当初予算案発表に合わせて新年度の主要事業を発表した。事業は次の通り。かっこ内は予算計上額。
【子育て・教育・文化に関する事業】
▽スクールバス購入(900万円)▽南箕輪小南校舎改修工事(1277万円)▽南箕輪小児童クラブ室新設(4780万円)▽南箕輪中管理教室棟耐震補強・改修工事(5630万円)▽学童クラブ運営(757万9千円)▽スクールバス運行(674万1千円)▽南箕輪中介助員配置(186万6千円)▽図書購入(600万円)▽総合型地域スポーツクラブ活動(800万円)▽大芝公園施設指定管理者委託(1980万円)▽子育て支援相談員(165万円)
【健康・福祉に関する事業】
▽保健センター改修工事(5240万円)▽南部保育園トイレ改築・未満児室増築工事(1583万円)▽社会福祉協議会委託事業(5080万8千円)▽村単乳幼児医療費給付金事業・小学3年生を6年生までに引き上げ(920万円)▽敬老祝い金交付(207万円)▽伊那中央行政組合病院負担金(6266万1千円)
【自治・協働に関する事業】
▽消防施設整備・第3分団第2部可搬ポンプ積載車購入と消火栓設置(743万6千円)▽地域情報化ネットワーク事業・庁内LAN機器更新など(1280万円)▽大芝高原まつり事業(670万円)▽メール配信サービス事業(133万円)▽村民参加による大芝村有林の植樹・育林作業(24万円)
【生活・環境に関する事業】
▽地区計画事業・道水路整備(3950万円)▽村道109号線改良工事継続事業(3990万円)▽道水路維持補修関連事業(1550万円)▽防犯灯整備事業・30基新設(315万円)▽村内巡回バス「まっくんバス」運行委託(1650万円)▽ごみの分別手引き作成(140万円)▽自然環境適正化事業(7万2千円)
【産業・交流に関する事業】
▽大芝高原松くい虫被害予防事業(1058万8千円)▽大芝高原放送施設改修(1616万円)▽大芝観光施設整備・足湯建設とコテージ雨よけ設置工事(2057万5千円)▽商工会助成事業(1050万円)▽企業振興事業等補助金(3744万円)▽担い手営農組織「まっくんファーム」支援事業(297万5千円) -
南箕輪村07年度当初予算案
一般会計41億5千万円
「子育て・福祉・教育にやさしい活力、元気をはぐくむ村づくり」前提の予算編成南箕輪村は27日、07年度当初予算案を発表した。一般会計は41億5千万円で、前年度当初比2・2%、9千万円の増額になった。唐木一直村長は「子育て・福祉・教育にやさしい活力、元気をはぐくむ村づくりを前提にした。健全財政を維持しながらの予算編成ができた」と説明している。
村の自立決定以来05、06年度は予算規模が少なかったが、新年度は建設事業関係を盛り込んでいる。主な新事業は南箕輪中学校管理教室棟耐震補強・改修工事5630万円、南箕輪小学校南校舎改修工事1277万円、南小学校児童クラブ室新設4780万円、保健センター改修工事5240万円など。
ソフト事業では、村単独事業で乳幼児医療費無料化の対象年齢を現行の小学3年生までから小学6年生までに引き上げる。予算額920万円の内、引き上げ分は330万円。防犯や災害などの情報を提供するメール配信サービス事業(133万円)も整備する。
歳入は、村税が20億4600万円で前年度比8・5%増。歳入構成比では49・3%の高い比率になる。地方交付税は8億1千万円で1・2%減。国県支出金は3億2600万円で26・9%増。村債は中学校耐震補強工事事業と臨時財政対策債の1億5900万円で21・1%減。
歳出は、人件費が10億4500万円で300万円(0・3%)の減額。扶助費は3億2900万円で制度改正による児童手当の増額などにより21・7%増。公債費は4億6400万円で13・7%減。普通建設事業費は4億億4100万円で1億7300万円(64・6%)増額。
財政力指数の06年度推計は0・655。実質公債費比率の推計は07年度は18・5%だが、08年度は15%後半くらいになる見込み。
特別会計を含めた総額は81億2504万5千円で、前年度当初費0・1%の減。 -
南箕輪生産森林組合総会
南箕輪生産森林組合(1213人、原旭一組合長)は25日、第40回通常総会を村民センターで開き、830人(委任状含む)が出席して06年度事業報告、07年度事業計画、役員報酬などを承認した。
06年度事業は、蔵鹿山の下草刈り、梅雨前線災害後の蔵鹿山の作業道巡視、蔵鹿山の作業道補修と補修工事設計。
07年度事業計画は梅雨前線災害時に発生した蔵鹿山作業道の復旧、作業道の路側の藪切り、下刈り作業。役員報酬は20人分の年間総額27万2千円。組合員の負担金は1口5円。 -
南箕輪村行者にんにく研究会会長
南箕輪村田畑
小林幸雄さん(73)その名の通りニンニクのような香りを放ち、独特なうまみが止みつきになる行者ニンニクは、草木が芽吹く3月縲・月に楽しめる山の味覚。この山の幸を栽培し、仲間とともに特産品化に向けた開発と研究に取り組んでいる。
「行者ニンニクは和えも、てんぷらにしても餃子の具にしてもおいしい。しょうゆ漬けはまろやかで味が良く、温かいご飯にも合う。知らない人も多いが『食べてみてこんなに美味しいんだ』と言ってくれる」
◇ ◇
行者ニンニクとの出会いは、その存在を知る人が少なかった30年以上前。山歩き仲間に教えてもらい、「自分も欲しい」と木曽地域の山奥へ入り、一面に自生した行者ニンニクを発見した。
「当時は山に入る人も少なかったし、誰も知らなかったから、そんな光景も目にすることができた」と語る。
しかし年を重ねるに連れ、山に入る人が増加。山は次第に荒れ始め、一面に生えた行者ニンニクを見ることもなくなった。自分たちのせいで山が荒れてしまった。ただ採るだけでなく、何とか増やすことができないだろうか竏秩Bそんな思いから行者ニンニクの栽培を試みるようになった。
◇ ◇
しかし、もともと山のものである行者ニンニクの栽培方法を知る人がいるわけもない。試しにそのままの種をまいてみたが、芽が出ることはなかった。山の環境に近い状態にしてあげれば芽が出るだろうか竏窒ニ、種を冷蔵庫に入れてみたり山の中腹に置いてみたりしたが、やっぱり芽は出ない。失敗だけを何年も重ねた。
そんなある年、妻の孝子さんが「農業は毎年1年生なのだがら、失敗だったらしょうがない。ネギ科の仲間だから種を水の中に入れといてみたら」と提案。それもそうだ竏窒ニ、3日ほど水に浸した種をまき、しばらくおいてみたところ、育苗箱の中で白い芽がでびっしりと顔をのぞかせていた。
「まあず、幾年もかかったんだに。『こりゃあいけるぞ』と思えた時は嬉しかったね」と笑う。
しかし、その後も試行錯誤は続く。発芽した芽をそのまま植えると小さすぎて成長しない。2年ほどは育苗箱の中で育てなければならないことを知った。虫はつかないため農薬は使用しないで栽培できるという利点もあったが、根を食べてしまうヨトウムシには注意しなければならない。収穫できるようになるまでには7、8年を要することも分かり、きちんと収穫できるようになった時には10年が経過していた。
◇ ◇
現在は約1・5アールで栽培し、直売所へ出荷したり、しょうゆ漬けに加工して販売するまでになっている。発芽から出荷までの時間がかかることなど、まだまだ課題は多いが、村の特産品にしたいという思いは強い。
「これからは若芽を販売していけないか研究していきたいと考えている。他地域でも研究会が発足するなど、上伊那でも行者ニンニクへの注目は高まりつつある。村の特産品として恥ずかしくないような特産品となるよう、努力しているよ」 -
上伊那ベテラン卓球選手権南箕輪大会
上伊那卓球連盟主催の第14回上伊那ベテラン卓球選手権南箕輪大会は25日、南箕輪村村民体育館で開いた。45人が出場しシングルスとダブルスで競い合った。
1部は30歳以上49歳以下、2部は50歳以上。シングルスは予選リーグ戦のあと決勝トーナメントで順位を競った。ダブルスはトーナメントで1回戦をし、勝者を1部、敗者を2部にしてそれぞれ順位を決めた。
結果は次の通り。
▼シングルス1部=(1)西村礼文(駒ヶ根)(2)佐藤直己(南箕輪)(3)本田雅則(駒ヶ根)伊藤重子(高遠)▼シングルス2部=(1)千村淳子(駒ヶ根)(2)牛沢修二(駒ヶ根)(3)伊沢佐恵子(高遠)埋橋澄子(伊那西)▼ダブルス1部=(1)服部昌彦(駒ヶ根)佐藤直己(南箕輪)(2)下平諭(南箕輪)唐沢睦美(辰野)(3)小坂秀一(南箕輪)伊沢佐恵子(高遠)、牛沢修二(駒ヶ根)三石房子(南箕輪)▼ダブルス2部=(1)有賀恒夫(南箕輪)石川弘明(辰野)(2)林文明(宮田)埋橋澄子(伊那西)(3)酒井忠重・小川久美子(南箕輪)、西村礼文(駒ヶ根)太田篤範(南箕輪) -
精神障がい者地域支援研修会
南箕輪村住民福祉課は24日、精神障がい者地域支援研修会を村民センターで開いた。「精神障がい者を地域で支えるには」をテーマに、約50人が事例発表などを聞いて学び合った。
地域住民に、精神障がいを持つ人の社会参加や地域での支援について理解してもらい、心の健康について考える機会にしてほしい-と計画した。
心の病を持つ当事者でつくる宮田村心を支える仲間作りの会「さくら」が、病気についての学習会、畑仕事、スポーツ交流、公用車の洗車ボランティアなどの活動を紹介。「精神障がいは見た目では分かりにくい。障がいを持ち、付き合いながら生きていくことは大変。社会の中、人の中で生きていくためのコミュニケーション能力を身につけ、地域に密着した取り組みをしたい」と話した。
活動拠点の住民参加型福祉施設「なごみ家」について会員は、「病気のことも心もオープンにできる場所」「気分がほぐれて落ち着ける場」と話し、「ぜひ皆さんで来てほしい」と呼びかけた。 -
南箕輪議員選挙に現職の大熊氏出馬表明
任期満了(4月26日)に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職で無所属の大熊恵二氏(65)=自営業、中込=が24日、5選を目指し出馬を表明した。
大熊氏は、市民団体の「明るい県政を進める会」「県政連絡協議会」のほか、区、後援会などの推薦を受けて出馬を表明。「今までの培ってきた人脈を生かし、5期目に挑戦したい」と意気込みを語る。
「豊かで住みよい元気な村づくり」を基本テーマに活動。福祉・介護、防犯・安全、森林セラピーなどについて力を入れたいとしている。「自立した村にとって健全財政が基本となる。農工商のバランスが取れた発展が特に求められると思う」と話す。 -
【記者室】防犯対策はしっかりと
しばらく減少していた車上ねらいが、温泉やパチンコ店などの駐車場でまた発生しているという。防犯協会の会議で南箕輪村駐在所長が、車中に貴重品を置かないように注意を呼びかけた▼村内の06年の窃盗犯は、車上ねらいが最も多く、次いで自転車盗。農業関連の重機や建設現場の大工道具なども盗まれているという。自転車盗は19件発生し、その内16件は鍵が無かった。「鍵を複数つけてもらえば自転車盗は減る」とアドバイスもあった▼06年の犯罪発生件数は、伊那署全体では05年より228件減少した。しかし、伊那市西箕輪、箕輪町、南箕輪村は犯罪が多くなっているという報告も。できる対策はしっかりと講じて、被害に遭わないように気を付けよう。(村上裕子)
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50年度南箕輪中卒業生
古希の記念に桜植樹南箕輪中学校の50年度卒業生が23日、古希の記念にコヒガンザクラ3本を大芝高原の多目的広場に植えた。
50年度卒業生は3クラス120人余。35年ほど前から2、3年に1回の同窓会を開いている。昨年6月、大芝荘での同窓会には43人が参加。古希の記念に桜を植えようと決め、同窓会の残金を苗木などの購入費にあてることにした。
近年は大芝荘を会場に同窓会を開いていること、村も大芝高原で花見ができるようにとの考えがあることなどから、植樹場所を大芝高原に決めた。
代表の小林広幸さんら幹事8人が、穴を掘り、肥料を入れ、苗木を植えた。10年生のコヒガンザクラで、今春から花が楽しめそうだという。小林代表は、「来年ころに、桜の咲いているころをねらって同窓会を開きたい」と話していた。 -
信大・大谷教授が食品による健康管理について講演
信州大学農学部と伊那市は22日、食品による健康の管理をテーマとした講演会を市役所で開いた。信大大学院農学研究科の大谷元教授を講師に迎え、健康維持に果たす機能性食品の役割などについて学んだ=写真。
官学連携の一環として企画した講演会。健康意識の高まりとともに機能性食品への注目が高まっていることや、農学部で食品の機能性研究が積極的に進められていることなどから、機能性食品をテーマとした。
大谷教授は、政府が認可する「特定保健用食品」が、摂取することにより目的とする保健が期待できる食品であることを説明。機能性食品にはさまざまな病気の発症を軽減することが期待されるが、食品には限界があり、病気になってからは医薬品でしか対応できないため、生活習慣病の一次予防などとして用いることが有効的であることを示した。
また、医療費負担の増額が懸念される将来に備え、政府も医療費削減手段として機能性食品を活用しようと動いているため、「機能性食品産業市場は今後一層拡大すると考えられる」と語った。 -
南箕輪村図書館に折り紙ひな人形
南箕輪村図書館の一角に折り紙のひな人形が飾られ、利用者の目を楽しませている。3月3日の桃の節句まで飾る。
村内在住の倉田加代子さんが作った。箱の中に入ったものや、紙皿の上に飾ったものなど5種類ある。紙の折り方によって三角形や五角形など形が異なり、一つずつ趣の違う愛らしい人形で、ひしもちやぼんぼりも折り紙で作ってある。
村内の女性が手作りした布製のひな人形も一緒に飾っている。 -
南箕輪村06年治安情勢
南箕輪村防犯協会の21日の会議で、06年の村内治安情勢を南箕輪村駐在所の山田所長が説明した。
犯罪発生状況は、伊那警察署全体では総数1048件で前年より228件減少。内訳は窃盗犯769件、知能犯52件、その他183件。南箕輪村は総数127件で前年より37件減少。内訳は窃盗犯98件、知能犯4件、その他20件。
全体では犯罪は減少したが、伊那署管内では南箕輪村、伊那市西箕輪、箕輪町は「非常に犯罪が多くなっている」と説明。村の窃盗犯の特徴として重機盗が発生し、農業や酪農などの重機、建設現場の大工道具などが盗まれていると話した。また、大芝の湯やパチンコ店などの駐車場で車上ねらいが発生しているとして、注意を呼びかけた。
交通事故状況は、人身事故が80件で前年より18件減少。死者は2人で1人増加、負傷者は98人で21人減少した。物損事故は408件で13件増加した。 -
南箕輪村防犯協会第2回会議
南箕輪村防犯協会(会長・唐木一直村長)は21日夜、06年度第2回会議を村民センターで開いた。本年度の活動報告のほか各団体の活動状況など意見を交わした。
本年度は、協会組織を16団体の各代表で構成する新体制になった。村内全12区に地区防犯部を設置し、防犯協会に地区防犯部も参加。防犯部の活動は07年度から本格的に始まるが、防犯パトロールボランティア、まっくん見守り隊も地区防犯部と情報提供など協力する体制で活動してきた。
主な活動は各地区防犯部と役場職員による青色回転灯車での防犯パトロール、放置自転車の警告活動、地域安全運動など。
07年度の活動重点目標も示した。▽各地区防犯部体制の充実(防犯部長、副部長、女性部長、青年部長の役員の全地区からの選出)▽防犯パトロールの実施▽防犯灯整備▽地域安全安心ステーションモデル事業▽緊急情報システムの構築-。
意見交換では、小学校から「まっくん見守り隊の活動が始まってから児童が安全に登下校できている」などの報告があった。村消防団は、北殿で発生した火災や、久保の神社周辺で毎年春に火災があることから消防団に重点的に巡回するよう指示したことを報告し、久保は過去に昼間に土手火災が発生しているため、地域で不審者がいないか注意を払うなどの協力を求めた。 -
信大の土田教授・最終講義
信州大学農学部(南箕輪村)の教授で3月に定年退官する土田勝義教授(65)=松本市=の最終講義が17日、同大学であった。一般公開した講義には卒業生、在学生、地域住民ら約140人が聴講。自然保護の第一戦で活躍する土田教授は、国内外の山岳地域の植生保全などについて語った。
土田教授は、スライド写真を使って植生研究の成果を紹介した。登山者の踏み荒らしによって荒廃が拡大した白馬岳の登山道などを例に上げ、植生復元の取り組みを講話。登山道を狭め、裸地化した場所へネットを張り、植栽するなどのさまざまな方法を実施し、効果を得ることができたと説明した。
天竜川の研究では、外来植物による在来種の被害を訴え、同河川の一部に成育している絶滅危惧(きぐ)種のカワラノギクなどを紹介。外来植物の抑制方法としてニセアカシアについては、幹を切断するにも夏場の時期を選んで実施することで絶やすことができるとの実験成果を話した。
土田教授は、仲間と取り組んでいるビオトープづくりのほか、ヒマラヤやスイスなど海外で調査した植生研究の成果なども映像を交えて語った。 -
南箕輪村輪の会
信大生を講師に調理実習南箕輪村輪の会は20日、信州大学農学部の学生を講師にお菓子作りの実習で交流した。
農学部の05年落葉松祭に輪の会が農産物販売で参加したのをきっかけに交流が始まり、学生が輪の会の研修会にも参加している。
調理実習は毎回、会員が講師になって仲間に教えているが、会員皆が学ぶ機会を-と考え、信大生に講師を依頼した。
今回のメニューは、南箕輪村産のリンゴとブルーベリーで簡単にできるジャム、ケーキとクレープ。学生と一般も含め12人が参加した。
「おっかなびっくり講師を引き受けた」という学生4人は、ジャムに合うお菓子を考え、会員が普段あまり作らないと思われるケーキとクレープを選び、事前に作って練習をしてきたという。会員と一緒にリンゴを切るなど手際よく調理に取り組んでいた。
学生の三浦史織さんは、「輪の会との交流は刺激にもなり、いい財産になっている」と話していた。 -
上農高吹奏楽部と伊那養護高等部が音楽授業で交流
上伊那農業高校吹奏楽部は21日、伊那養護学校を訪問し、高等部の生徒と音楽の授業で交流した。吹奏楽の演奏を聞いたり、曲と一緒に踊るなど楽しく学び合った。
2校の交流の一環で、吹奏楽部の訪問は3年目。部員14人、顧問の小沢直子教諭と矢田幸司教諭が訪れ、「さくら」「チェリー」、ポケットモンスターの主題歌など5曲を演奏した。
毎年、楽器体験など演奏を聞くだけではなく一緒にできることを取り入れ、今年は「たらこ・たらこ・たらこ」の曲で、吹奏楽の伴奏に合わせて一緒に踊った。踊りを楽しみにしていたという高等部の生徒72人は、被り物を準備していた2年生が代表してステージに立ち、皆でリズムに乗って楽しく踊った。 -
村役場職員互助会が松くい虫対策募金に寄付
南箕輪村の役場職員互助会(理事長・加藤久樹助役)は20日、大芝高原のアカマツを松くい虫被害から守るため森林セラピー協議会が取り組む松くい虫対策募金に、5万6171円を寄付した。
「職員として率先して取り組もう」と、理事会に諮り、寄付を決め、500円程度を目途に各職場ごとに集めた。
寄付金を受け取った森林セラピー協議会の大熊恵二会長は、「職員の皆さんから尊い寄付をいただいた」と感謝し、「活動が村全体に広がって、村民の森として、村民が守り育てることができれば理想だと思っている」と話した。
募金は、互助会分を除き現在までに19万2072円寄せられている。 -
JICA国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト06
上農高2年サヤミルナさん入選
学校賞も受賞国際協力機構(JICA)主催の国際協力中学生・高校生エッセイコンテスト06で、上伊那農業高校の生物工学科2年サヤミルナさん(17)=駒ヶ根市=が入選、同校が特別学校賞を受賞した。20日、同校で受賞式があった。
サヤミさんは「ネパールを訪れて感じたこと」と題して、昨年夏の訪問を書いた。父がネパール人、母が日本人で日本で育った。父の話や半分はネパール人ということから、旅行者には見えない現実を知ること、現地語で現地の人と語る大切さに気づいたことなどを書き、「次回は現地の言葉で交流し少しでも本当のことを見てきたい」と締めくくった。
受賞式で、「今回はネパールで農業にふれ農業のことだけだったが、今度はもっと人とたくさん話をしてがんばりたい」と語った。
特別学校賞は、5年以上継続して計500作品以上の応募をした学校が対象。県内の受賞は同校のみ。今回は1・2年生の夏休みの課題で取り組み、約250作品を応募した。
応募生徒代表の生物工学科2年御子柴すみれさん(17)=伊那市=は、モンゴルの遊牧民の生活を書き、サヤミさんと共に1次審査を通過した。「モンゴルは興味があって行っただけの国だったが、いろいろな所で発表できる機会をいただき勉強になっている。モンゴルのことをじっくり考えたい」と話した。
駒ヶ根青年海外協力隊訓練所の石上俊雄さんは「物事の本質を自分が見て、話し、感じることの大切さがエッセイに表れている。生き方の幅を広げていただけるのではと感じた」と評し、賞状と副賞を贈った。
北原光博校長は、「地球規模で人間の生き方、食糧問題、文化などあらゆる角度から見ようと取り組んでいる。受賞は生徒が意欲をもって取り組んでくれた成果。これを励みに研さんしていきたい」とあいさつした。 -
長野県民球団「信濃グランセローズ」春季キャンプ地 南箕輪村大芝に決定
今年4月から始まる野球の独立リーグ「北信越BCリーグ」に参加する長野県民球団「信濃グランセローズ」(三沢今朝治社長、木田勇監督)の春季キャンプ地が20日、南箕輪村の大芝高原に決まり、唐木一直村長が発表した。「大変ありがたい。村民として心から歓迎し、しっかりサポートしたい」と述べた。
キャンプは4月9日から19日まで。大芝高原野球場と屋内運動場を利用し、大芝の宿泊施設に泊まる。13、14日はオープン戦のため県外に行く。キャンプ中の練習は自由に見ることができる。
村によると、1月下旬から2月上旬にかけて球団にキャンプ地の候補として申し入れ、球団の社長、マネージャー、監督、コーチらが来村し、決定した。村長は「グラウンドと宿泊施設が隣接し、夜間も屋内運動場でピッチング練習ができる、温泉があることなど練習環境を評価してもらったと思う」と説明。「春季キャンプは当面は大芝に来てもらえる」とし、「子どもたちや野球をする皆さんとの交流もできるよう心がけていきたい」と話した。
今後、大芝野球場内野の土の入れ替え、ネット整備などをする予定。
球団は、「キャンプ中に地元の方と触れ合うことで選手に県民球団としての意識を育てたい」として県内でのキャンプ実施を決め、大芝に決定したという。監督、コーチ3人、選手ら約30人が滞在予定で、子どもたちとの交流も考えているという。 -
南箕輪村議選 現職の原司宣氏が出馬表明
4月26日の任期満了に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職で無所属の原司宣氏(67)=農業、北殿=が19日、2選を目指し出馬を表明した。
原氏は、後援会や地域住民からの推薦を受けて出馬を表明。「村が自立の道を歩むためには地域コミュニティーが必要。これに向けて、住民の気運が盛り上がっている中、議員としても後押ししていきたい」と述べている。
「活力と住民参加の村づくりを」を基本テーマに選挙活動。「村財政基盤の強化と安定を図るため、企業誘致を含めた農業、工業、商業の調和の取れた産業振興を目指す」と話している。福祉の向上、子供から高齢者までが安心・安全で住みよい環境づくり、災害に強い自然豊かな村づくり竏窒ノも取り組んでいきたいとしている。 -
田畑区民親ぼく体育大会
南箕輪村公民館田畑分館(中村栄三分館長)の冬季区民親ぼく体育大会が18日、村民体育館であり、区民100人余が体操やゲームなどを楽しんだ。
区民相互の親ぼくと冬場の健康増進を目的に、恒例行事。今井愛子パッショングループを講師に、子どもから高齢者まで大勢が体を動かして、運動不足の解消に励んだ。
ゲームは、大きなボールをテニスラケットに乗せ、数メートル先の地点を折り返すリレーを5班に分かれて競った。 何度もラケットからボールを落としてしまうなど悪戦苦闘しながらも必死に次の人へリレー。喜んだり、悔しがったりと全員で楽しみ、心地良い汗を流していた。 -
信大農学部長に唐沢豊学部長が再選
南箕輪村の信州大学農学部で19日、任期満了に伴う学部長選挙があり、2回目の投票で有効投票数88票を得た唐沢豊氏(61)=南箕輪村=が、有効投票多数で再選した=写真。
唐沢氏は大学が置かれている環境の厳しさを示す一方「今以上に地域貢献、産学連携が求められている。厳しい状況だが力を携えてがんばっていきたい」と発言。▽充実した教育研究に取り組める環境づくり▽地域連携の拠点と位置付ける「食と緑の科学資料館」や「食料機能開発研究センター」を通じて大学の成果を地域に還元する竏窒ネど、教育研究を基盤とした地域貢献、産学連携を進める意向を示した。
新分野への参入も前向きに検討しており、他の学部との連携も積極的に進めたいとしている。
現在唐沢氏は2期4年。名古屋大学大学院農学研究科博士過程を修了後、日本獣医畜産大学に入職。1978年に同学部講師として入職し、助手、助教授、教授、農学部附属農場長と就任。03年からは学部長を務めている。専門は動物栄養学。任期は本年4月1日から2010年3月31日まで。 -
【記者室】ゲートボールで健康長寿
南箕輪村の98歳の女性が、日本ゲートボール連合表彰で健康功労賞を受賞した。スティックを握る姿は若々しく、全く年齢を感じさせない。「丈夫な人」と仲間が太鼓判を押すほどで、本人も「ゲートボールのおかげで健康が保てる」と話していた▼村の連盟によると、ゲートボールは体を動かし、頭も使うのでとてもいい運動のようだ。女性も「過激でなく老人に一番いい運動」と主治医に言われて、30年近く続けてきたという▼どんな運動がいいかは人それぞれだが、何よりも楽しく継続することがいいのだろう。「健康なら、家にじっとしているのはよくないから」。何か運動でも…と思うだけで、行動に移していない自分とは大違い。人生の大先輩に学ばなければ。(村上裕子)
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南箕輪村公民館「布草履作り講座」
南箕輪村公民館は17日、物作り体験会「布で草履を作ろう」を公民館で開いた。27人が不要になった布を編んで熱心に布草履を作った。
昨年10月に開き好評だったため、再び開講。製作に時間がかかるため2回の講座で、昨年と同じく田畑在住の藤沢弥栄子さんが指導した。
藤沢さんは、祖父母が炉辺でわらじを作っていたのを思い出し布で作れないかと考えたところ、雑誌で作り方を見つけ、自分なりの編み方を考えてアレンジした。「日本に一つしかない布草履ができる。布の再利用にもなる。家族のためにも作ってあげて」と話した。
参加者は、土台作りから挑戦。足の指や木の台にロープが4本になるようにかけ、ロープの間を布を上下交互に通して編んでいく。布の締め具合や草履の幅を少しずつ広げる加減などが難しく、講師に聞いたり、仲間同士で確認しながら編んでいた。 -
南箕輪村議選 現職の有賀彰司氏が出馬表明
4月26日の任期満了に伴う南箕輪村議会議員選挙で、現職で無所属の有賀彰司氏(67)=農業、南殿=が17日、2選を目指し出馬を表明した。
有賀氏は「まだまだ残された課題、新しい課題があるので、これからも村の発展のために頑張りたい」と出馬を表明。「初心に戻って新たな気持ちで望みたい」と決意を語った。
「元気で安心して暮せる活力ある村」を基本テーマに、▼未来ある子供たちが遊び、学べる保育所・学校環境の充実▼地区の防災組織のさらなる整備▼新たな村づくりに向けた情報公開の推進竏窒ネどを公約。「企業誘致と整備などで働く若者が住みやすい環境をつくりたい」とも話した。 -
信大農学部で卒論発表
南箕輪村の信州大学農学部で16日、卒業論文発表会があった。森林学科田園環境工学コース分野の会場では、各研究室の34人が発表=写真。4年間の成果を披露した。
発表者の一人、農業工学研究室の吉田敦さんは、昨年の7月豪雨で農地被害を受けた伊那市柳沢地区の土砂災害とその特徴を発表。
大規模な土石流被害が発生した前沢川では、流出した土砂量7万4千立方メートルのうち、同河川を横断する中央道より山側の地域に2万6千立方メートルが、里側地域に2万5千立方メートルが堆積していたことから、中央道が土砂流出を約半分に食い止めたことを指摘。一方、食い止められた土砂は別方向へ流出し、中央道の通路口などへ流出。本来なら被害を免れたかもしれない宅地・農地に新たな被害を生じさせた可能性を示した。
また、前沢川では大量の土砂が暗渠部をふさいだために土砂が流出したため、面積、区画数、土砂量ともに被害が拡大したが、土石流が発生しなかった隣の大洞川では土砂が比較的緩やかに流れたため、水路から溢れる量が少なくなり、中央道通行口にそれた土砂の割合も低かったと考察。中央道の存在と土石流の有無が、被災地とその規模を決定付ける要因になったことを示した。