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南箕輪村・成人アンケート
(1)成人になって思うこと(2)成人になってしてみたいこと(3)地域の良いところ。直してほしいところ(4)地域のために自分にできること竏秩B
アンケート
◆(1)東京で暮らしていると親のありがたみが分かった(2)お酒とたばこを始めたい。親とも飲みたい(3)自然が売りなので、大芝を大切にしたい。特に直してほしいところはない(4)ごみ拾い
(加藤哲弥さん・東京都・フリーター)
◆(1)成人というと何かが変ると思ったが、特に実感がない(2)親孝行。親から仕送りをしてもらって暮らしているので(3)みんな明るく、気軽にあいさつできるところ。地域の人が親切(4)村の良いところをもっと探し、それを広げていきたい
(丸山剛史さん・埼玉県・専門学生)
◆(1)実感がわかない。今まで親に甘えてきたが自立して、成人として責任を持ちたい。(2)飲み会。親や友人と(3)自然。大芝高原など人との交流の場があるところ(4)村に住むこと、出ていかないこと
(岩田春花さん・南箕輪村塩ノ井・会社員)
◆(1)一人で生きてると思ってはいけないと感じる。今まで支えてくれた人に感謝(2)留学をしてみたい。これを機に真剣に考えたい(3)人が優しいのが村の良いところ。自然の素晴らしさを感じるので残していきたい(4)お年よりのためのボランティアをしたい
(清水佳奈さん・石川県・大学生)
◆(1)あまり変らないが成人となり、責任感の違いを感じる(2)4月から社会人となるので、稼いだお金で自活したい(3)この緑豊かなとこ。あとは特に不自由はない(4)この村の自然が好きなので、ごみを出さないことから心がけたい
(百瀬綾音さん・南箕輪村北殿・短大生) -
南箕輪村で成人式 新たな門出に祝杯
南箕輪村の成人式は3日、村民センターであり、対象者189人(男94人、女95人)のうち134人の新成人が出席した。晴れの場では、振り袖やスーツに身を包んだ若者たちが友人との再会を喜んだり、新たな決意を誓ったりと新たな門出を祝った。式では12年ぶりとなる村民の歌の斉唱もあった。
唐木一直村長は「これからの行政運営は地域の力が必要となる。村に残る新成人は力になってほしい。村を離れる人は、それぞれの地で活躍することを期待する。これまで育ててくれた多くの人に感謝して歩んでほしい」と式辞を述べた。
新成人代表の清水佳奈さんは「これからは責任ある大人としての振る舞いが要求される。自覚を持って世の中を生きていかなくてはいけない。それぞれの未来を切り開いていくには、まだまだ未熟な私たちですが、温かい目で見守ってほしい」と謝辞を述べた。
丸山剛史さんは、「はっきりとした目的意識を持ち、主体的にものごとを考えていく必要がある」「感謝の気持ちを常に持ちたい。多くの人と出会い、刺激を受けながら成長していきたい」と意見発表。「先行きが不安な見えない将来だが、これから前に進むことが楽しみ」とした。
祝賀会はジュースやビールで乾杯(南箕輪村) -
世代間の交流図る施設整備へ
南箕輪村図書館増築南箕輪村は今年、世代間交流施設を整備するため村図書館を増築する。07年度内に着工し、08年度中の完成を目指す。
地域介護・福祉空間整備事業で、現在の図書館の南側と東側を広げ、読み聞かせコーナーと伝承コーナーを設ける計画。図書館が狭くなったため対応を求める住民要望などもあり、検討の末、事業化した。
増築部分の面積は約100平方メートル。読み聞かせコーナーは床に座れるようにし、これまで村民センター2階で開いていた「おはなしむら」などのイベントも図書館内でできるようになり、図書館にいながら交流ができる。
伝承コーナーは、村に伝わる昔話の本を活用して子どもに読み聞かせたり、高齢者クラブや村公民館高齢者学級で活用するなどして世代間交流の場にすると同時に、高齢者の利用で寝たきりや認知症防止につなげたい-とする。
現在も南箕輪養護老人ホームの入所者が定期的に図書を借りに訪れているが、ボランティアの協力で館内で読み聞かせを楽しむなど、利用の広がりにも期待を寄せる。
村図書館は93年1月に開館。施設は村民センターと図書館の複合施設で、図書館面積は352平方メートル。児童書、一般書、テレビ、雑誌・新聞の各コーナーがある。
06年度の利用まとめによると、所蔵資料は6万9348点。村民の67・5%が利用登録し、1日平均利用者数は120人(前年度118人)、村民1人あたりの貸し出し数は8点(前年度7・8点)、1日平均の貸し出し数は388点(前年度378点)。いずれも前年度をわずかだが上回り、多くの住民が利用した。貸出内容ではビデオが減り、本が増加。利用者は20、50、60歳代が増え、「若いお母さん、団塊世代の利用が多くなった」という。
同館の利用率は県内図書館の中で上位に位置し、開館以来、利用率を維持。村民に親しまれる施設になっている。村教育委員会は、「施設整備によってさまざまな世代の村民の交流が図られ、これまで以上に生きた図書館になるのでは」と話している。 -
南箕輪村消防団夜警開始
南箕輪村消防団は、空気が乾燥し、火の扱いの多くなる冬場の火災予防のため、夜警を行っている。5分団がそれぞれの計画に従い週2回ほど午後7時半ごろから消防車両で警鐘を鳴らしながら地域内を回る。3月中旬まで(第4分団のみ3月末まで)を予定している。
27日は、夜警を始めるにあたり、団本部幹部と南箕輪村駐在所の職員などが、各分団の屯所を巡視し、器具などの点検や団員の激励をした。
宮崎忠夫団長は「村民のみなさんが安全に年末年始を過ごせるよう予防活動に徹してください」と訓示を述べた。
南箕輪村内では19日朝に大芝の運送会社敷地内で同社が物置代わりに使用していたコンテナ内の書類などの内容物が全焼。不審火の疑いなどもあることから村消防団は1週間のパトロールを行っている。
団員は「火元の注意と戸締りをぜひ徹底して欲しい」と火災予防を呼びかけている。 -
大芝高原利活用等審議会
「信州大芝高原総合利用計画」改正を諮問南箕輪村は27日夜、大芝高原利活用等審議会を村役場で開き、唐木一直村長が「信州大芝高原総合利用計画」の改正について諮問した。
審議会は、村長の諮問に応じ大芝開発計画や村有林その他の開発行為に関して必要な事項について調査研究、審議をする。委員は区推薦13人、公募3人、識見者6人、議会選出2人の24人。会長に伊藤幸雄さん(北殿)、副会長に春日茂人さん(田畑)、征矢鑑さん(塩ノ井)を選出した。任期は2年。
「信州大芝高原総合利用計画」は01年3月に策定し、02年5月に1部変更している。本年3月に策定した村の第4次総合計画に基づき今回、利用計画を見直す。
委員に示した計画案は、庁内のプロジェクトチームで検討。計画が、事業中止になった県の「子ども未来センター(仮称)」建設を核としていたことから、関連する内容を削除し整理した。今後新たな大規模開発はしない方針で、新施設計画は現在検討中の大芝高原味工房や足湯、既存施設のリニューアル計画は多目的トイレの適正配置などを盛り込んでいる。
計画に関連するため、08年度を目標にリニューアル計画を進めている大芝高原味工房についても、経過と現段階での計画案を説明し併せて意見を求めた。
たたき台によると、「足湯のある味工房」で、コンコースデッキを挟み工房棟と店舗棟を左右対称に建設。ウッドのオープンデッキで外壁も板張りにする。新たに軽食喫茶コーナーとデッキ内に20人程度が利用できる足湯を設ける。木造平屋建て、建築面積約600平方メートルの予定。
審議会は、08年3月末までに5回開く予定。今回提示された計画案について委員が各自質問や意見を村に提出し、それを基に第2回会議で検討する。
唐木村長は、「計画の見直しをお願いする。併せてすでに県と協議している味工房の改築計画、大芝高原全体にわたるご意見を頂きたい」とあいさつした。 -
伊北環境行政組合議会12月定例会
伊北環境行政組合議会12月定例会は26日開き、06年度会計歳入歳出決算を認定し、研修視察旅費の増額など補正予算案を可決した。
決算は収入済額3億2648万5129円、支出済額3億1437万6500円。歳入歳出差引額は1210万8629円。歳出の主なものは八乙女区地元協力交付金でクリーンセンター八乙女300万円、最終処分場450万円。ごみ処理費で破砕残さ運搬・処理委託料約5358万2千円、プラスチック製容器包装類中間処理委託料約2320万8千円、プラスチック製容器包装類処理委託料(リサイクル協会)約281万3千円。
補正予算は歳入歳出に各61万1千円を追加し、総額を各3億1604万6千円にする。歳出では、08年1月31日縲・月1日の最終処分場研修視察のため、旅費として18万3千円を増額補正した。
議会終了後の議会全員協議会では、上伊那広域連合ごみ処理計画に関する八乙女区との懇談会概要の説明があった。
11月26日に地元八乙女区関係者が出席し、伊北環境行政組合が、上伊那広域連合ごみ処理計画と、上伊那広域連合ごみ処理基本計画推進委員会での検討状況を説明。今後の対応について八乙女区からは、「地元として今後、時間をかけて勉強したい」「上伊那広域連合との今後の交渉などは、伊北環境行政組合が責任をもって当たってもらいたい」などの意見があり、組合は勉強会や研修視察などの要望があれば対応し、新ごみ中間処理施設の動向など上伊那広域連合に動きがあった場合は八乙女区長と対策委員長に報告する旨を伝えたとの報告があった。 -
南箕輪村議会臨時会
「福祉灯油券」交付、農家支援補助金の補正予算案可決南箕輪村議会臨時会は26日開き、原油高騰対策で生活弱者への「福祉灯油券」交付と農家経営支援補助金交付に伴う07年度一般会計補正予算案を可決した。
福祉灯油券の配布対象は、住民税非課税世帯のうち70歳以上のみ高齢者世帯、ひとり親世帯などの要件に該当し、村税やその他村の納付金に滞納がない270世帯。1世帯に灯油18リットル券6枚(約1万円分)を配る。有効(使用)期限は08年3月31日。村と契約している村内の7灯油販売業者で使用できる。
農業関係は、施設園芸農家(野菜、キノコ、花)に対して燃料費1リットルあたり2円の補助。対象は23戸。畜産農家の飼料補助は配合飼料購入費1トンあたり400円。対象は21戸。いずれも上限5万円。
補正予算は福祉灯油券交付事業費300万円、同事業に伴う消耗品費1万7千円、通信運搬費6万4千円。施設園芸に対する補助金115万円、畜産農家に対する補助金105万円。合計額は528万1千円で、予備費を充当する。
対策事業はいずれも申請が必要。実施期間は08年1月1日から3月31日まで。灯油券申請は1月10日以降受け付ける。村は広報や対象世帯への通知で周知する。
村は商工業に対する対策も08年1月1日から実施する。村商工業振興資金制度に借入限度額200万円の別枠の項目を追加し、保証料の全額補助と、1・8%の利子補助で実質0・8%で借入できるようにする。 -
南箕輪村水田農業推進協議会
08年度事業方針など承認南箕輪村水田農業推進協議会(会長・唐木一直村長)は25日、約40人が出席して村役場で開き、08年度米政策に伴う基本的事項案や事業方針案を承認した。
08年度米政策に伴う基本的事項のうち08年産米の需要量に関する情報は、南箕輪村は1697トン、253ヘクタール。1698トンだった07年産より1トンの減。
規約の改正は、協議会の会員で「上伊那西天竜土地改良区理事長」を「上伊那西天竜土地改良区地区理事代表」に改める。
同協議会事業方針は、重点目標が▽集落営農組織「南箕輪村まっくんファーム」の育成・支援▽振興作物の産地化▽環境保全に対する取組強化-。
村水田農業の方向は▽担い手の育成と支援(麦・大豆・ソバの作付支援、作業料・委託料の助成、農地集積に対する助成、環境に関する取り組みへの助成、法人化への取り組み支援)▽振興園芸作物の産地化(作付助成、作付農地確保促進対策、苗種子代購入費助成)▽水田農業の多様性の尊重(ペースト肥料購入費用助成、景観形成作物の作付助成、水稲直播栽培田への助成)▽低コスト農業への取り組み(低コスト農業育成事業、農地集積促進事業)-。
07年度水稲作付実績の報告もあり、配分は26810・3アール、作付面積は26665アール。目標達成率は99・5%だった。 -
南箕輪村社協にニシザワ南箕輪店と信大前店が愛の1円玉募金を寄付
南箕輪村にあるニシザワ南箕輪店(御子柴健夫店長)とニシザワ信大前食彩館(下村清英店長)が25日、南箕輪村社会福祉協議会を訪れ、各店でこの1年に集まった「愛の1円玉募金」を寄付した=写真。
1円玉募金の寄付はニシザワが地域への感謝の思いを込めて各店舗のある市町村の社協などに対して毎年行っているもので、2店が南箕輪村社協に寄付するのは4年目。今年は、南箕輪店で1万7943円、信大前店で1万5794円集まった。
堀深志会長は「私どもも毎年助けられている。大切に使わせていただきたい」と感謝の気持ちを述べた。
募金は同社協に寄せられた募金をたる「善意銀行」に入り、利用者のために使われる。これまでにはAEDや大型液晶テレビなどの購入に充てられている。
また、両店は同日、養護老人ホームにはクリスマスプレゼントとして直径15センチのケーキ10個と飲み物を届けた。 -
南箕輪村07年重大ニュース
南箕輪村は、07年重大ニュースを発表した。
▽信濃グランセローズが4月8日に大芝高原に春季キャンプイン
▽大芝の湯が4月20日、入場者150万人達成
▽南箕輪村議会議員一般選挙(4月22日)で定数10人に
▽大芝高原みんなの森で5月20日、森林セラピーロードグランドオープン
▽村メール配信サービスが7月23日に運用開始
▽大芝高原イルミネーションフェスティバル(10月6日縲・8日)
▽大芝高原で10月21日に育樹祭
▽南箕輪村民の歌CD化。11月1日に販売開始
▽保健センター改修工事が12月10日に完了
▽学童クラブが完成し12月10日から児童の受け入れ開始 -
上伊那農業高校でAED講習会
南箕輪村の上伊那農業高校は18縲・1日の4日間、同校1年生を対象にAED(自動体外式除細動器)の一次救命処置の講習会を同校で開いている。
県の指導で昨年度から始まった同訓練、1日1クラスずつ伊那中央病院の医師や看護師などから講習を受け、人工呼吸、心臓マッサージ、AEDの使用法などをマネキンを使って実践した。
20日は同校生物工学科1年生36人が講習を受けた。4縲・人が一組となり、講師が一人ずつついて指導した。
「人工呼吸が難しかった」「実際の場面だったらパニックになってしまうかも」と生徒たち。慣れない訓練に真剣に取り組んでいた。 -
信州大学農学部の学生有志によるバングラデシュのサイクロン被災者募金、約27万7千円集まる
バングラデシュで発生したサイクロン被災者に送る募金を募っていた信州大学農学部の学生有志は20日、募金の集計をした。集った約27万7千円は同国政府の被災地支援金受け入れ窓口に向け、年内に送金する。募金活動に参加した同国からの留学生の一人、タレタ・K・M・Aさん(30)は「私たち国の問題に対し、学生、大学、地域の人など多くの人に協力してもらった。本当にありがとうございました。道も食べ物もない、むこうの人たちを少しでも救うことができると思う」と感謝を気持ちを語った。
先月15日にバングラデシュ南西岸に上陸した大型サイクロン「シドル」により、多数の被災者が発生している状況の中、同学部では、バングラデシュからの留学生が中心となり、募金活動を開始。27日から20日までの間、学生生協や学務係り窓口などに募金箱を設置し、募金を呼びかけたほか、最終日の20日には、学生たちが生協前で最後の募金を呼びかけた。
募金は同学部の学生や職員だけでなく、地域住民からも寄せられ、南箕輪村の職員互助会からもカンパ金が寄せられるなどした。
今回の金額で現地では約50人が1カ月間、1日3食の食事が食べられるという。
送金した募金は遅くても1週間ほどで現地へと届けられる。 -
【記者室】芋焼酎「大芝の華」
南箕輪ブランドの芋焼酎「大芝の華」が完成した。上伊那産サツマイモ原料の芋焼酎「伊那八峰」の新顔で、今年村内に産声を上げた「いも焼酎南箕輪会」が栽培したサツマイモで造られている▼上伊那全体の新酒発表会では、「一番よかったサツマイモは南箕輪。粒ぞろいで、いい作品ができた気がする」という醸造元の現場の声があった。南箕輪会の試飲会では、「香りがよくて甘みがある」「うまい」と会員の顔もほころんだ▼「大芝の華」は、06年度に誕生した南箕輪ブランドの清酒「大芝の夢」とのセット販売など、共に広めていこう-という構想がある。村民が大切にする「大芝」の名とともに、多くの人のもとに「夢」が届き、「華」開くことに期待したい。(村上裕子)
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南箕輪村久保の堀さん
大芝荘に「大入」パッチワーク作品寄贈南箕輪村久保の堀初恵さんが、集客を願って「大入」の文字をデザインしたパッチワーク作品を大芝荘に寄贈した。
堀さんは、趣味でパッチワークに親しんでおり、今秋に大芝荘と大芝の湯で作品展を開いた。今回寄贈した作品は、出品作の一つ。白や赤色などの「大入」の文字が8枚と、中央に村のキャラクター「まっくん」があり、上部に村章も配している。
作品はロビーの壁面に飾っている。山崎文直支配人は、「忘年会、新年会のサービス時期に寄贈していただき、大変うれしく思う。お客様がたくさん来てもらえるよう張り合いになる」と喜んでいる。 -
06年度一般会計決算など可決 伊那消防組合議会
伊那市、辰野町、箕輪町、南箕輪村の4市町村でつくる伊那消防組合議会の12月定例会は21日、伊那市役所で開き、06年度一般会計歳入歳出決算認定など2案件を原案通り可決、承認した。
前年度の歳入総額は11億7916万円(前年比9・10パーセント減)、歳出総額は11億7745万円(同8・57パーセント減)。概要として、職員2人の救急救命士の資格取得、箕輪消防署の災害対応特殊ポンプ自動車の更新などをあげた。
07年度一般会計第3回補正予算は、歳入歳出予算の総額から歳入歳出それぞれ124万4千円を減額し、歳入歳出予算の総額を12億3531万円。補正の主な内容は職員異動及び人事院勧告などに伴う人件費の補正や伊那、高遠消防署の需用費(燃料費)の決算を見込む中での増額などとした。 -
芋焼酎「大芝の華」完成祝う
いも焼酎南箕輪会初の取り組み南箕輪村に今年発足した「いも焼酎南箕輪会」(12人、藤沢久人会長)は19日夜、上伊那産サツマイモを原料にした芋焼酎「伊那八峰」の南箕輪ブランドとして初めて完成した芋焼酎「大芝の華」の試飲会を大芝荘で開いた。会員や作業に参加した有志、来賓ら35人が「飲みやすい」「うまい」と新酒を酌み交わした。
南箕輪開発公社が、大芝高原温泉の開湯10周年と大芝の湯・味工房オープン5周年記念事業の一環で、南箕輪ブランド作りを企画。芋焼酎「伊那八峰」への参画を計画し、有志で発会した。「大芝の華」の名称は、06年度に誕生している南箕輪ブランドの清酒「大芝の夢」との将来的なセット販売も考慮して決めた。
6月に村内の休耕田17アールに焼酎用サツマイモ「黄金千貫」の苗3200本を植え、除草や植え直しなどをして10月に4982キロ収穫。喜久水酒造(飯田市)で醸造した。
試飲会で藤沢会長は、「初めて焼酎用のイモを作ったが、皆様のおかげで、天候にも恵まれていい収穫ができた。今日は思う存分味わってほしい」とあいさつ。参加者は、「香りがよくて、甘みがある」「皆で畑で作ったイモから出来たと思うとうれしい」と話していた。
1本720ミリリットル入り1250円。村内では酒販売6店で扱っている。 -
南箕輪村が原油高騰対策
南箕輪村の唐木一直村長は20日、原油高騰対策で、生活弱者への「福祉灯油券」交付をはじめ、農業や商工業に対する燃料費補助などの対策を講じる考えを発表した。同日の庁議で決定し、26日に開く村議会臨時会に議案を提出する。
福祉灯油券は、原則として住民税非課税世帯で、収入額に上限枠を設け、70歳以上の高齢者など一定要件に該当する世帯に交付する。1世帯に灯油18リットル券6枚(約1万円分)。約400世帯が対象の見込みで予算額は約400万円。
農業関係は、施設園芸(野菜、キノコ、花)に対して燃料費1リットルあたり2円の補助。対象は17戸。酪農家の飼料補助は配合飼料購入費1トンあたり400円。対象は21戸。いずれも上限5万円。
商工業は、村商工業振興資金制度に借入限度額200万円の別枠の項目を追加し、利子2・6%のうち1・8%の利子補給をし、実質0・8%の利子で借入できるようにする。農業と商工業への対策予算は約250万円。
予算は予備費を充てる。いずれも申請が必要で、08年1月1日を基準日とし、年明けから受け付ける。福祉灯油券と農業対策の申請は3月31日まで。商工業対策は期限を切らず当面続ける考え。
村議会12月定例会での原油高騰対策の質問を受け検討。唐木村長は「緊急的な弱者対策はしていかなければならない。農業、商工業にも対策が必要で配慮した」と話した。
自治体独自の原油高騰対策は、上伊那では飯島町が低所得世帯への福祉灯油券配布の補正予算案を、20日の町議会12月定例会本会議で可決した。箕輪町は対策を検討中。残り5市町村は現段階では検討していない。 -
大芝荘にクリスマスオブジェ
南箕輪村の大芝荘ロビーに、「工房 銀の鳥」主宰の秋山かをるさん=北殿=が制作した銀世界とクリスマスをイメージしたクラフトアートが展示されている。
木々も大地も真っ白で、家にも雪が積もり、庭先にクリスマスツリーもある。雪遊びをしているウサギ、ギフトボックスに入ったクマ、雪だるまなども飾られ、ファンタジックな世界を演出している。
作品はロビーの中央にあり、利用者らの目を楽しませている。クリスマスを過ぎると正月バージョンに変わる予定。 -
南箕輪村役場庁舎ロビーを改修
南箕輪村の役場庁舎ロビーが、改修工事で明るく生まれ変わった。
86年の庁舎建設から26年が経過し、ポスターを掲示した跡がカウンターに残っていたり、ソファーが古くなるなど少しずつ施設に痛みが生じてきていたことから改修した。
床は通路を色分けし、黒色だったカウンターは白の布張りに変え、棚はニスを塗った。ロビー正面は、日本ピスコからのテレビ寄贈にあわせ、テレビをはめ込むように直し、温もりが感じられるよう壁は木を使っている。ソファーはカラーセラピーも考慮し緑系のツートンカラーで、背もたれのないタイプにした。
事業費は150万円。工期は約1カ月間で土・日曜日や夜間に行った。
村は、「庁舎に来た人が待っている間、いくらかでも安らぎのある環境になったのでは」と話している。 -
「ポコリットみなみみのわ」松寿荘で演奏
南箕輪村のハーモニカクラブ「ポコリットみなみみのわ」(高嶋一人代表)は18日、同市のデイサービスセンター松寿荘を訪れ、ハーモニカ演奏を同施設の利用者たちに披露した。
松寿荘が14縲・9日に開いているクリスマス・忘年会に合わせたもので、15日と17日からの3日間、計4日間の訪問となる。
「ポコリットみなみみのわ」は地域貢献活動を会の目的のひとつとしており、今年度は南箕輪老人ホーム、ひまわりの家、南箕輪特別養護老人ホームなどを訪れ演奏会を開いている。
「南箕輪村民の歌」「冬の歌メドレー」「故郷」などの合奏や、独奏を披露。またクリスマス・忘年会ということで「きよしこの夜」「お正月」も演奏した。利用者たちは、ハーモニカに合わせて楽しそうに歌っていた。
「ポコリットみなみみのわ」は08年1月に伊那市西春近のデイサービスセンター春富ふくじゅ園に6日間の訪問を予定している。 -
南箕輪村交通安全協会が「交通指導所」開設し安全運転啓発活動
南箕輪村交通安全協会は15日、年末の交通安全運動に合わせて村内の大型店2カ所に交通指導所を設け、安全運転を呼びかけた。同会役員など40人が参加して、シートベルトやチャイルドシートの着用、飲酒運転、運転中の携帯電話禁止などが書かれたのぼり旗を立て、買い物客らに啓発チラシやティッシュペーパーなどを配った。
南箕輪村の事故発生件数は現在まで95件で、前年同期よりも23件増加している。ただし死者はなく、14日に県が行った「シートベルトパーフェクト作戦」によるシートベルト着用率の調査でも100%(調査車両100台、大型車両を除く)だった。
同会では31日までの交通安全運動の期間中に、広報車による呼び掛けも行っている。
南箕輪村交通安全協会が「交通指導所」開設し安全運転啓発活動
南箕輪村交通安全協会は15日、年末の交通安全運動に合わせて村内の大型店2カ所に交通指導所を設け、安全運転を呼びかけた。同会役員など40人が参加して、シートベルトやチャイルドシートの着用、飲酒運転、運転中の携帯電話禁止などが書かれたのぼり旗を立て、買い物客らに啓発チラシやティッシュペーパーなどを配った。
南箕輪村の事故発生件数は現在まで95件で、前年同期よりも23件増加している。ただし死者はなく、14日に県が行った「シートベルトパーフェクト作戦」によるシートベルト着用率の調査でも100%(調査車両100台、大型車両を除く)だった。
同会では31日までの交通安全運動の期間中に、広報車による呼び掛けも行っている。 -
鼓龍第2回公演
激しく、楽しく、熱く南箕輪村で活動する太鼓グループ「鼓龍」(15人、井原夏二代表)は15日夜、第2回公演「大地から響き渡る鼓動2007」を村民センターホールで開いた。立ち見客が出るほどの大入りで、会場中に太鼓の音を響かせ、聞かせ、見せる熱いステージで観客を魅了した。
結成10周年記念の04年第1回公演以来、久しぶりの大きな公演で、「大芝高原太鼓」(3部作)を中心に、新曲「音喜楽」など10曲を披露。小・中学生約40人のグループ「CoCo龍」は小学校低学年、高学年、中学生が各1曲演奏した。
「三国」で開幕し、激しい乱れ打ちを見せた大芝高原太鼓第2章「春雷」、若き狩人による狩りを表現した「KA・RU」、子どもたちが掛け声に合わせて元気いっぱいに太鼓をたたいた「ヨイサー」など、時に激しく、時に楽しく演奏し、会場を沸かせた。 -
信大農学部のヤマブドウワイン、18日から販売開始
南箕輪村の信州大学農学部は18日から、学生らが教育実習の一環として生産しているヤマブドウから醸造した「やまぶどうワイン」の販売を開始する=写真。
学部独自のヤマブドウワインを販売するのは3年目。販売数量が限られていることもあり、過去2年は2日間で完売してしまうほど人気だった。
ヤマブドウは食料生産科学科の2年生が毎年育てており、今年はブドウの質を高めるため、適正摘房に努めた。そのため、収量は昨年より少ない約830キロとなったが、一般的な巨峰の糖度、22度を上回る糖度の乗ったヤマブドウが実った。醸造数量は昨年より少ないが、一般販売分は例年同じ800本ほどを確保できた。
ヤマブドウの管理に当たってきた同学部の技術専門職員、城倉友幸さん(58)は「渋みが少なく、気持ち酸味のあるワイン。これまで生産してきたワインの中でも期待できる」と自信を見せる。
当日は同学部構内にある生産品販売所で午後2時から販売を開始する。価格は1本720ミリリットルで2500円(一人限定一本)。また、同日からリンゴジュースも販売する。価格は1本450円。
問い合わせは信州大学農学部附属施設係(TEL77・1318)へ。 -
ペーパークイリングを楽しむ
南箕輪村
塩沢順子さん「ただ1枚の紙なのに、いろいろな形になる。形作っていくことが楽しい」
夫の仕事で4年間滞在したシンガポールで、ペーパークイリングに出合った。手芸など細かいことが元々好きだったこと、使う道具がピンセットやコルクボード、きり、まち針などで、たくさんの道具をそろえなくても楽しめることにも魅力を感じた。
偶然にも家の近くに個人指導している先生がいて習い始めたが、時を同じくして帰国が決まり、約3カ月間で集中して技術を教わった。
ペーパークイリングは、細長い紙を指でくるくると巻いて花や葉、植木鉢などを作る。サンタクロースや雪だるまも作ることができる。
技術の基本は、紙の巻き方で固い、緩いの2通り。「これが出来るようになれば、後は折り方でいろいろなものが出来ます」。葉の形など基本のパターンは15種類くらいあり、固く巻いた紙で花の芯(しん)にする、細かく切り込みを入れた紙を巻いて花にする、カールをつけて花びらにするなど工夫次第で作品が広がる。
「鉢植えの植物やコーヒーカップなどミニチュアが作っていけることが楽しい。肩は凝りますけどね」
昨年3月に帰国。そのころ、日本ではあまり普及しておらず、材料も手に入らない。友人の結婚祝いにペーパークイリングの花をあしらったカードを送ったが、手作りとは思ってもらえなかったという。
「皆さんにペーパークイリングを知ってもらいたい」と、今年の南箕輪村文化祭に作品を初出品した。
友人に作り方の基本を教えたこともあるが、「教室を開いてというほどまでは技術も習得していないし、仰々しく教えるほどでもないけど、ちょっとした講習会などでみんなで楽しめたら」という思いもある。
日々の忙しさから、思うように制作の時間がとれないが、キットを使ったり、本を見てデザインを組み合わせるなどして制作。奥行きのある額に入れたり、台の上に飾るなどして楽しんでいる。
今は、作品用の小さな食器棚にコーヒーカップや器などを飾ろうとアイデアをめぐらしている。(村上裕子) -
のはらうた、南箕輪小学校で読み聞かせ
南箕輪村のボランティアグループ「のはらうた」は13日、南箕輪小学校を訪れ、同校の1縲・年生を対象に童話や落語などの読み聞かせを行った。
「のはらうた」は同村公民館の「絵本の読み聞かせ講座」の修了生たちが結成したグループで、現在14人が在籍している。
今回は信州大学農学部院生冨岡真吾さんが初参加し、読み聞かせに合わせマンドリンを演奏した。
落語の「はつてんじん」では、児童たちから次々と笑い声が起こった。芥川竜之介の「くもの糸」では、児童たちは息を潜め、話しに聞き入った。
冨岡さんは「話の流れに合わせて演奏するのが難しかった。こういう機会があったら、またやりたい」と感想を話した。 -
【記者室】みんなで…の喜び
農と食の大切さを考え活動する「南箕輪村輪の会」による収穫祭があった。事業の一つ「作ってみよう!みんなの畑」で収穫した野菜などを調理し味わった▼会員のほか小学生と保護者、信大生、えごまの会などからも参加があり、さまざまな年代が集まった。小学生は、おにぎりは手に水をつけてにぎると教わったり、若い母親がベテラン主婦の調理のコツを学んだりと、楽しさの中に学びのおまけ付きだった▼小学生は、「みんなでやると楽しい」と笑顔を見せた。みんなの畑は野菜などを作り、収穫する喜び、食べる喜びを味わおうと始まったが、子どもたちは、世代を超えた人との関わりや調理を通して、“みんなでやる”というもう一つの喜びを見出したようだ。(村上裕子)
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南箕輪村議会12月定例会閉会
南箕輪村議会12月定例会は14日、南箕輪村むらづくり委員会条例などの一部改正案など10件、陳情採択に伴う意見書提出の発議3件、村議会委員会条例の一部改正案、村一般職の職員の給与に関する条例の一部改正案など追加議案5件を可決し閉会した。
村議会委員会条例の一部改正は、収納対策課の設置により総務文教常任委員会に収納対策課の所管に関する事項を加える。
07年度一般会計補正予算案は職員給与の改定に伴う補正が主な内容で、給与費の給料210万2千円と職員手当13万8千円、共済費14万6千円の合計238万6千円の減額を予備費に充当する。
陳情の採決結果は次の通り。
◆採択▽地方財政の充実・強化を求める意見書提出に関する陳情書▽「看護師等の人材確保の促進に関する法律」の改正を求める陳情書▽深刻な医師不足を打開するための法律の制定を求める陳情書
◆趣旨採択▽米価の安定対策を求める陳情
◆継続審査▽後期高齢者医療制度の中止・撤回を求める陳情書▽保険でより良い歯科医療の実現を求める意見書採択についての陳情 -
マリ共和国に援助米
南箕輪中生徒会の落ち穂拾い米など発送飢餓に苦しむ国に援助米を送る「国際協力田運動」の合同発送式が14日、活動に参加している南箕輪村立南箕輪中学校であった。アフリカのマリ共和国に送るため、運動に取り組むJA上伊那に寄せられた援助米をトラックに積み込んだ。
南箕輪中生徒会伝統の落ち穂拾いで集めた米は、94年から飢餓に苦しむ国に送っている。今年は10月12日に全校生徒が落ち穂を拾い、地域住民から寄せられた米も合わせ玄米で160キロになった。
JA上伊那の春日営農担当常務は「皆様のご協力で援助米を送れることは大変ありがたい」と感謝。南箕輪中地区生徒会長の岡部啓祐君が「自分たちの力がどこかの国で困っている人のためになるならと、全校の力を合わせて活動してきた。援助米が1人でも多くの方の役に立ち、喜んでいただけるといいなと思う」と発送メッセージを寄せた。
協力団体と援助米は南箕輪中のほか、赤穂東小学校5年生60キロ、青壮年部美篶支部300キロ、農団労上伊那360キロ、あぐりスクール生徒120キロ。米袋にバマラ語で「皆さんのために作りました」「いつか会えますように」などのメッセージを書き込んである。
全県では18JAが参加し7180キロ集まる見込みで、来年1月下旬に東京港に送り、マリ共和国に届ける。 -
大芝荘などに「俳句と花の写真」作品展示
南箕輪村北殿の酒井昌好さん(72)が、俳句と花の写真を組み合わせた作品を大芝荘とフォレスト大芝に展示している。
新作10点で、伊那市の仲仙寺に咲くササユリの写真に添えた句は「笹百合や千年杉の枝の下」、大芝高原で撮影したホタルブクロに「高原の風が育てる釣鐘草」、ジャガイモの花の写真に「馬鈴薯の摘み捕る花の美しき」などがある。
俳句誌「みすゞ」「河」「欅」などの同人で、上伊那俳壇会長や各地の俳句大会の選者を務めた。4年前から俳句と写真の組み作品を展示、発表している。
酒井さんは、「満開の桜、赤いカンナ、大輪のクジャクサボテンなど花の美しさに魅せられ、無心に写真を撮る。俳句は撮影したときに自然に出てくる」という。年明けには、大芝の湯での作品展も予定しており、「多くの方にご覧いただきたい」と話している。 -
氏原暉男信大名誉教授の出版記念講演会
ソバの特性からミャンマーにおける麻薬撲滅を目的とするソバ栽培に携わった経験まで、ソバに関するさまざまなことををつづった著書『ソバを知り、ソバを生かす』を10月に出版した氏原暉男信州大学名誉教授(73)=南箕輪村=による出版記念講演会が12日、伊那市西箕輪の羽広荘であった=写真。知人や友人など約30人が集まる中、氏原氏は8年間に及ぶミャンマーでの取り組みとその思いについて語った。
講演会は氏原氏の知人有志らが企画し、実現したもの。
氏原氏は、本の中でも触れているミャンマーで取り組んだソバ栽培による麻薬撲滅プロジェクトについて当時の様子や、その後の変化など紹介。
当時は山岳地帯に住むいくつかの少数民族が麻薬の原料となるケシの栽培を行い、それを売った現金収入で生計を立てているという状況にあったが、そんな中、その代替作物としてソバを普及させるプロジェクトを開始。各地を巡回しながらソバ作りについて指導し、最盛期には800ヘクタールまでソバの栽培面積を拡大し、アヘンの生産量をピーク時の半分に減らすことを実現したことを示した。
最後に「この国(ミャンマー)では、まだまだ少数民族の意見が中心部へ届かないというのが現状。だからこそ、渡したこれからもこの国を温かく見守り、一緒にやっていきたい」と今後への思いを語った。