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上伊那スポーツフェスティバル06北部地区
ニュースポーツ体験第11回上伊那スポーツフェスティバル06の北部地区イベントは27日、箕輪町武道館、駐車場を会場に開いた。ニコニコスポーツブースで、子どもから大人までが囲碁ボールやペタンクなどニュースポーツを楽しんだ。
スポーツ活動やスポーツ交流を通じて参加者の交流を深め、体力やマナーの向上、活力ある健康で生き生きとした生活を実現しようと、上伊那スポーツ振興協議会、上伊那スポーツフェスティバル実行委員会が開いた。北部地区は箕輪町、辰野町、南箕輪村が対象で、今年は箕輪町であった福祉の集い「ふれあい広場」の会場で同時開催した。
種目は囲碁ボール、ペタンク、ビーンボーリング、サッカーボーリングなど6つ。体育指導員らがルールを教えるなど指導した。
ビーンボーリングでは、子どもがボールを投げると同時に自分たちもピンに向かって走ったり、大人と子どもが囲碁ボールで対戦したりと、思い思いに楽しんでいた。 -
大芝高原まつり
「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」デビュー南箕輪村の権兵衛トンネル開通記念第21回大芝高原まつりが26日、大芝高原であった。土曜開催の今年は、大芝高原音頭アレンジ曲「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」が華々しくデビュー。Newヴァージョンをメーン曲とするおまつりパレードに昨年を上回る約750人が参加し、「舞竹(マイバンブー)」を手に元気いっぱいに踊り、大いに盛り上がった。
パレードは22団体が参加。踊り15団体はそろいの衣装などに身を包んで舞竹を打ち鳴らして踊り、6団体が威勢良くみこしを担いだ。信大農学部の学生も派手なパフォーマンスで観衆を沸かせた。
大芝名物たらいレースは小学3年生から大人まで18チームが出場。スタート直後に転覆したり、同じ場所をくるくる回ってしまったりとハプニングもあったが、しゃもじで必死に水をかき、ゴールを目指した。
ダンスや太鼓演奏などのおまつりステージ、ふるさとの味コーナー、クラシックカーフェスティバルなど多彩なイベントで、会場は夏の終わりの祭りを楽しむ人であふれた。 -
むらづくり住民懇談会
南箕輪村むらづくり委員会(唐沢俊男会長)は23日夜、むらづくり住民懇談会を村民センターで開いた。委員が「南箕輪ずく出しプロジェクト」の詳細を説明し、住民と意見を交わした。プロジェクトは懇談会、今後予定する提案会での住民意見も参考に案をまとめ、9月末に村長に答申する。
南箕輪ずく出しプロジェクトは▽子どもすくすく▽村民いきいき▽地域コミュニティ再生▽自然環境▽「南箕輪ブランド」創造-の5つ。委員会の各部会ごとに検討し、構想、課題、具体的な施策などの素案をまとめた。
各プロジェクトのメーンは◇子どもすくすく=▽安心子育て▽楽しく読もう▽みんなで伸びよう◇村民いきいき=▽病気にならないために▽健診の充実とアフターケア▽地域コミュニティの活性化◇地域コミュニティ再生=▽むらづくり条例の制定▽地区・組織=地域協議会(仮称)づくり◇自然環境=▽環境保全と活用▽資源循環再利用の促進と公害対策◇「南箕輪ブランド」創造=▽みなみみのわ産業活性化▽みなみみのわ特産品の推進▽集まれ!みなみみのわ▽環境・健康・食育▽大芝高原ドリーム-。
懇談会は委員を含め32人が参加した。一般は7人。
住民から「プロジェクトを答申した後、行政や議会と意見が一致するかどうか疑問」とする意見や、地域コミュニティ再生の地域協議会(仮称)づくりについて「全員の参画が得られるのか。ある程度の強制力をもたないと難しいのでは」との意見もあった。案の優先順位の提示の必要性や、南箕輪ブランドを農業だけでなく工業など範囲を広げた案を求める声もあった。
むらづくり委員会に対して、「計画の旗振り役として区民を引っ張っていってほしい。せめて、チェック機関として最後まで見届けてほしい」との要望もあった。
委員会は、28日と9月4日に住民提案会を計画している。プロジェクトの資料について意見、提案をむらづくり委員会の席で1人約10分以内で発表する。時間はいずれも午後7時半から。場所は役場2階講堂。問い合わせは委員会事務局の役場総務課企画係(TEL72・2104内線102、103、104)へ。 -
大芝高原まつり26日
「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」デビュー南箕輪村の権兵衛トンネル開通記念第21回大芝高原まつりは26日、大芝高原一帯である。今年作成した大芝高原音頭アレンジ曲「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」デビューの祭りでもあり、Newヴァージョンをメーン曲とするおまつりパレードには昨年を上回る約750人が参加するなど、当日に向け盛り上がりをみせている。
今年は土曜日開催。催し物は18ある。開会式・おまつりステージは湖上ステージで午前10時縲恁゚後7時半。ステージは31プログラムで24団体、約750人が出演する。おまつりパレードは午後2時縲・時。参加は22団体。午後3時20分までは踊り15団体の出演で、村消防団ラッパ班によるラッパ吹奏が開始を告げる。3時20分からは6団体がみこしを担ぐ。民謡踊りは午後4時縲・時半。午後3時半から「大芝高原音頭」を流す。
クラシックカーフェスティバルは約120台の車が集まる。権兵衛トンネル開通を記念した木曽の物産展は、塩尻市暮らしの工芸館、木曽町商工会女性部、木祖村が参加する。フリーマーケットは55ブース。区画外で小学生5ブースの出店もある。
研修センターでゆかたの着付け手伝いがある。無料で女性のみ。時間は午前10時縲恁゚後5時半。
当日は無料巡回バスを運行。村内を2コースに分け、午前9時の始発は2台の巡回バスとなる。巡回バス利用の場合、第1駐車場(ミニグラウンド)から直接会場に入ることができる。
シャトルバスも運行する。富士塚運動場(老人ホーム西)を臨時駐車場とし、第2駐車場(大芝湖東)までシャトルバスを利用できる。時間は午前8時半から、花火が終了する午後9時半ころまで。
催しは次の通り。
▽ゲートボール大会=午前8時縲・0時半▽マレットゴルフ大会=午前9時縲恊ウ午▽地場農産物即売会=午前10時縲恁゚後1時▽親子ふれあい木工広場=午前10時縲恁゚後2時▽乗馬体験コーナー=午前10時縲恁゚後2時▽クラシックカーフェスティバル=午前10時縲恁゚後3時▽闘鶏大会=午前10時縲恁゚後3時▽フリーマーケット=午前10時縲恁゚後3時▽福祉ボランティア本部=午前10時縲恁゚後4時▽開会式・おまつりステージ=午前10時縲恁゚後7時半▽ふるさとの味コーナー=午前10時縲恁゚後9時▽出店コーナー=午前10時縲恁゚後3時半▽防災コーナー=午前10時縲恁゚後2時(はしご車のみ正午縲恁゚後2時)▽木曽の物産展=午前10時縲恁゚後3時半▽大芝名物たらい体験・レース=午前10時半縲恁゚後1時▽おまつりパレード=午後2時縲・時▽民謡踊り=午後4時縲・時半▽花火大会=午後7時半縲・時 -
愛知県の三谷水産高校が上農から自転車で母校を目指す
自分たちの住む愛知県蒲郡市まで流れる水の源流・天竜川を見ながら自転車で母校まで帰ろう竏窒ニ、南箕輪村の上伊那農業高校から愛知県立三谷水産高校までの約210キロを、水の流れを見ながら自転車で完走するイベントを企画した三谷水産高校の生徒が22日、上農高校をスタートした。
上伊那農業と三谷水産は、3年前から互いの文化祭に参加し合うなど、「山と海」の交流を深めてきた。
三谷水産のある蒲郡市の貯水池「とよおか湖」などに流れ込む豊川用水は、天竜川の佐久間ダムから一部の水が流れ込んでいる。その天竜川をさかのぼると、上伊那農業のある上伊那地方までたどり着くことができるが、こうした事実はあまり知られていないため「自然を肌で感じながら、その事実を確かめよう」と、今回の旅を企画。
旅に臨むのは三谷水産生徒会役員ら7人。2台の自転車のうち、1台はメンバーが交代で走るが、1台は河合聖君が3日間連続で完走する。旅は1日ごとの日帰りで、次の日は前日の終了地点からスタートする。
河合君は「天竜川の水の一部が自分たちのまちに流れ着いていることを自分の目で見てみたい。がんばりたい」とあいさつ。
上伊那農業の生徒も、子牛などと共に見送りに出向き、エールを送っていた。 -
大芝高原Tシャツで大芝高原まつりに参加しよう
大芝荘で発売中南箕輪村大芝高原の大芝荘で、今年新しく作った大芝高原Tシャツを販売している。「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」の完成を記念し、南箕輪村開発公社が作成した。「NewヴァージョンのTシャツを着て、26日の大芝高原まつりに参加しよう」と呼びかけている。
Tシャツは、左胸に南箕輪村キャラクター「まっくん」のイラストと、「信州大芝高原」の文字がある。背中は、大芝の「大」の字をイメージした「アカマツの大くん」、「芝」の字をイメージした「ひのきの芝ちゃん」が、大芝高原音頭Newヴァージョンを踊っている様子のイラストに、踊りの中にあるかけ声「ハイハイハイ」と、「踊!!大芝高原音頭」の文字が入る。「踊!!」は、かけ声「ヨッ」をイメージした。
サイズはS、M、L、LL、3L、ジュニア(110、130、150)。色はホワイト、ブラック、オレンジの3色。ジュニアはクリームイエローもある。価格は1枚1500円(税込)。
販売は大芝荘のみ。問い合わせは村開発公社(TEL76・0048)へ。 -
ゆずり葉学級
大芝高原音頭Newヴァージョンを体験南箕輪村公民館の高齢者学級「ゆずり葉学級」は17日、今年完成した大芝高原音頭のアレンジ曲「大芝高原音頭Newヴァージョン2006」の踊りを体験した。
学級として大芝高原祭りへの参加は予定していないが、新しくできた大芝高原音頭にふれ、地元区などで祭りに参加した場合に楽しく踊れるように-と計画した。
インストラクター2人が指導。手の振り、足の動きなど少しずつ手本を見ながらまねをして練習したあと、音楽に合わせて踊った。わずかな練習時間だったが、ほとんどの人がインストラクターの踊りを見ながらリズムに乗って踊ることができた。
受講者は、「初めてやったけど、踊りやすい」と楽しそうに話し、公民館で竹を切って準備した踊りに使う竹「舞竹」を軽快に打ち鳴らしながら踊った。 -
【記者室】盆正月
南箕輪村田畑の「盆正月」。区長ら役員宅は、もう1日盆休みを求める有志の手で見事に封鎖された。時代が変わり、1日休むように-との連絡は形式だけだが、100年以上の歴史ある行事は、こうして続いている▼「盆正月」は初めて見ると、とても驚く。2年目は、今年はどんなだろうと楽しみになる。封鎖は、正月というだけあって鏡もち、しめ飾りなどもあり、見た目も考慮してか“きれい”に飾られる▼行事は、地区PTAなど有志でつくる「伝統行事を守る会」が継承している。封鎖される側にとっては“受難”だろうが、「だれかが怒ったら終わってしまう。温かく見守られて続いてるんだろうね」。伝統を重んじる温かな心で、盆正月は守られている。(村上記者)
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南箕輪村「担い手」集落営農組織
加入手続き説明会始まる南箕輪村「担い手」集落営農組織「まっくんファーム」(仮称)への加入手続き説明会が17日夜、村内で始まった。初日は久保地区対象で、久保コミュニティセンターに35人が集まり、説明を聞いた。説明会は9地区で21日まで開く。
村集落営農組織設立準備委員会、営農センター、「担い手」育成総合支援協議会の主催。南箕輪村「まっくんファーム」と「農用地利用改善組合(団体)」の規約案を示した。加入申し込みは8月30日が提出期限で、申込書の記入方法を説明した。
集落営農組織は農家の全戸加入を目指す。対象農用地の範囲は、西天竜水路より東側の農用地と西側の水田。加入対象として▽水田を所有、耕作している農家▽水稲・麦・大豆・そばを作付け、出荷計画のある農家▽コンバインなど農作業委託をする農家▽飯米だけで自分で作業する農家も今後の農地管理、集団作付け、農地利用調整からも加入を-など6項目を挙げた。
7月までの仮加入申し込みでは、全体で約390人、40%程度が加入を希望している。
説明会で原英雄代表理事は、「11月にはスタートしないと間に合わないため、8月いっぱいで加入を取りまとめ、設立していきたい。加入しないと国からのメリットが受けられなくなる懸念もある。一人でも多く、できれば全員に加入してほしい」とあいさつした。 -
上農高校小澤君、ダチョウの人工ふ化に成功
上伊那農業高校生物工学科3年の小澤眞也君(18)がこのほど、ダチョウの人工ふ化に成功した=写真。最初にふ化した一羽は、生後15日で死んでしまったが、次にかえったもう一羽は順調に成長している。ダチョウの研究は始まったばかりで、ふ化も確立していないため、ニワトリなどと比べ、人工ふ化は難しいという。同校での成功は3例目。小澤君は「ふ化機の卵を毎日チェックするのは大変だったが、生まれた時は達成感があった」と語り、無事な成長を願う。
上伊那でも、経済的価値の高いダチョウの飼育に取り組む施設などが増えているが、その管理方法などは確立されておらず、未知の部分が多い。これらの実情に着目した小澤君は「飼育環境や管理方法を確立し、地域に少しでも貢献できれば」と研究を始めた。
6月から、伊那市西箕輪の「信州オーストリッチランドダチョウ牧場」から提供してもらった2つの卵をふ化機に入れ、毎日の状態を記録。そのうち一つは、無精卵だったためかえらなかったが、もう一つは7月にふ化した。しかし、もともと群れで暮らすダチョウを1匹で飼育したことによるストレスと、高温による脱水症などで死んでしまった。
その後、新たに卵を提供してもらい、現在のヒナが今月6日にふ化した。今回は、八ヶ岳ダチョウ牧場から借りてきた3羽のヒナと一緒に飼育したり、温度管理に気を配りながらストレスの軽減を図っている。
昨年は別の生徒が人工ふ化に成功し、約140日間、生きていたが、飼育小屋に移した時、環境の変化からくるストレスで死んでしまったため、早い段階から外の環境にも慣れさせていく。
現在も別の2つを人工ふ化させており、成功すれば9月縲・0月にヒナがかえる。 -
南箕輪村田畑の「盆正月」
南箕輪村田畑の100年以上続く伝統行事「盆正月」で16日深夜から17日未明にかけ、松沢亨区長ら役員の自宅を、区内の男性たちがしめ縄や車、農機具などを飾り立てて封鎖し、もう1日盆休みがほしい-と要求した。役員宅では朝から片付け作業に追われた。
封鎖するのは区3役と公民館3役の6軒。地区PTAなどでつくる「伝統行事を守る会」が、深夜に作戦を決行した。
区長宅は、玄関前に板やはしごを立てかけ、物干し竿にくわなどの農具を下げ、植木鉢や肥料、タイヤなどが並べられた。松の枝としめ縄を飾り、鏡もち、スイカ、トウモロコシなどの野菜も供えられた。
道路からの入り口には「お正月」の文字が白字で大きく書いてあり、玄関まで自転車やヘルメットを飾った脚立、軽トラックと、段階的にバリケードを築き、軽トラックは車庫から移動しタイヤの空気が抜かれていた。
松沢区長は、玄関から出ることができず裏口から外に出た。区の会計をしたときにも封鎖を経験。2度目の“受難”で、「歴史的な流れがある行事だけど、これは大変だ。片付けに1日かかるかな」と苦笑。「盆正月なので1日休むように」と、区内の組長に電話連絡した。家族も、「やいやい…と言いながらも、温かく見守られて伝統が続いてるんだろうね」と話していた。 -
ハーモニカクラブ「ポコリットみなみみのわ」
デイサービスで演奏南箕輪村のハーモニカクラブ「ポコリットみなみみのわ」(16人、高嶋一人代表)はこのほど、村社会福祉協議会のデイサービスセンターを訪れ、ハーモニカを演奏して利用者を楽しませた。
同クラブは、村公民館の初心者ハーモニカ教室で学んだ仲間が集まり、毎週公民館で練習を重ねている。活動目標の一つである地域貢献活動の一環で、04年から8月と12月の年2回、センターを訪問している。
この日は会員12人が訪れ、合奏で「南箕輪村民歌」「赤いくつ」「千曲川」などを演奏し、独奏も披露し、どこか懐かしいハーモニカの音色を響かせた。
利用者に演奏に合わせて一緒に歌ってもらおうと歌詞を書いた用紙も準備。利用者は、手拍子しながら一緒に歌い、演奏が終わるたびに大きな拍手をして楽しんでいた。 -
南箕輪村
太鼓グループ「鼓龍」「仲間の顔を見ながら太鼓を打つのはいい。さらに人に見せる場があって、拍手でももらえば最高だね」
94年、村おこしに-と、南箕輪村が太鼓を購入し、「大芝高原太鼓」という曲を外部委託で作成。村公民館が太鼓教室を開いた。同年暮れ、教室で学んだ有志が、クラブチームを作って演奏を続けよう-と、「鼓龍」を立ち上げた。
最初は30人ほどでスタート。公民館教室はその後も2回あり、受講者の中から希望者が順次チームに加わった。太鼓初心者の集まりだったが、仲間同士で教え合い、学び合い、チームを作ってきた。
その後、20人くらいで活動する時期が長く続き、10周年を機にメンバーが入れ替わった。現在は、発足当初からの仲間は3人だけだが、高校生を含む16人で活動。小・中学生のグループ「CoCo龍」を作り、後継者の育成にも努めている。
太鼓のグループは、高価な太鼓の購入、音響の問題による練習場所の確保、太鼓の保管場所など活動に苦労していることが多い。さらに、打つのに熱心な人がいないと継続していくことは難しいという。
鼓龍は、村の太鼓やメンバーが個々に買い足した太鼓を使い、毎週火曜日の夜、2時間ほど村民センターで練習を重ねている。
「大芝高原太鼓」をはじめ、さまざな曲に挑戦し、大芝高原まつりや村民文化祭のほか、各地で公演してきた。手持ち曲の「大芝高原太鼓」にはファンもいる。「いい曲。大事に続け、後世に伝えていくチームにならないといけないと思っている」と井原夏二代表は言う。「村に新たな太鼓グループが生まれ、演奏してくれたら…」と期待もしている。
チームの課題は「輪」を作っていくこと。熱過ぎず、冷め過ぎず、太鼓チームとしては中間くらいの状態。「それをずっとキープしないとつぶれてしまう」。時には外部の指導を受け、正しい打ち方を勉強する。技術の向上を図りながら、「楽しく打ちたい。打つからにはうまく見られる打ち方もしたい」と、ばちを握る手にも力が入る。
新しい仲間をいかに育てていくかも課題で、「長年やってきた人と同じレベルとまではいかなくても、太鼓にのめり込むくらいにはなってほしい」と井原代表。「太鼓は奥が深くて魅力がいっぱい。それを自分で見つけてくれるようになってほしい」と願っている。
運動量も多く、リズム感も要求される太鼓だが、演奏する曲は、少し難しいくらいがいいという。「簡単な曲は面白くない。ここまで練習して、完成したというのがいい」。発表の場も大切で、人に見られることで成長し、観客から元気をもらう。
太鼓は、形は違えども、世界中どこにでもある。「自然発生的に、人間の欲求として太鼓があると思う。世界中の人が太鼓を打つ。その端くれに自分たちも携われるのはこの上ない喜び」。魂を揺さぶる太鼓の響き。その音に人が集まる。
26日に迫った南箕輪村の大芝高原まつりでは、初の担ぎ桶太鼓で、鼓龍独自のアレンジをした「大芝高原音頭Newヴァージョン」と、「オケ鼓っこ」を演奏し、鼓龍の心意気を見せる。 -
南箕輪村で夏季村民体育祭
南箕輪村の第30回夏季村民体育祭が16日、大芝高原であり、村内12地区が、ソフトボールと野球を通して交流を深めた。村公民館主催。
村民同士の親ぼくを深め、健康増進を図る目的で夏季と冬季に開く大会。夏は野球、ソフトボールのファーストピッチ、スローピッチの3種目で競い合う。
ナイターソフトなどを主体とした活動が盛んなソフトボール(フローピッチ)には、12地区14チームが参加。また野球には、昨年より多い7チームが参加した。
参加者は中学生縲・0代の男性。普段は同じ地区内に住んでいてもなかなか顔を合わせる機会が少ないが、大会を通して久々に顔を合わせることも多いという。
参加者は、暑さに負けずに声をかけ合い、夏の恒例行事を楽しんでいた。 -
池を埋めて花壇に
南箕輪村教育委員会はこのほど、村図書館前にあった池に土を入れ、花壇を作った。
コンクリートの池は循環が難しく管理の大変さなどから、水を抜き、池としては利用していなかった。深さがあり子どもが万一落ちた場合は危険なため、埋めることにした。
村内業者から土を無償で提供してもらい、2トントラック6台分の土を入れ、コンクリートの縁と同じ高さまで埋めた。
今後、ハーブなどの植物を植え、図書館や村民センターを訪れる利用者に楽しんでもらう予定だ。 -
村公民館「こども森林教室」開催
南箕輪村公民館の「こども森林教室」が12日、大芝高原であり、小学生や保護者ら15人が「みんなの森」を散策して森林について学んだ。
子どもたちは、講師の森林インストラクターの平林和彦さんから木々の特徴などについて教わりながら魅力を探り、森林保護の重要性や貴重な財産としての認識を深めた。
木々や木の実についての解説を聞いた子どもたちは「これは何の実ですか」と積極的に質問し、興味を示していた。また、間伐して日光を浴びせる必要性といったより良い森林を保つための説明も受けて、関心を高めていた。
昨年度始めた月1回の「いろいろ物作り体験会」の今月の企画。体験会は、行事の飾りものや季節に合った遊び道具などさまざまなモノ作り体験を通して、子どもたちが日本の伝統文化などに理解を深めている。 -
上農果樹班、日本学校農業クラブ北信越ブロック大会出場
県内の12農業高校が出場した長野県農業クラブ連盟主催プロジェクト発表会・意見発表会の県大会食料区分で最優秀賞を受賞した南箕輪村の上伊那農業高校果樹班が17日から、富山県である北信越ブロック大会に出場する。北信越への出場は2年ぶり。代表の宮本悠里さん(17)は「理解するのも大変で休みも返上でやってきた。県代表として自分たちの成果を存分に発表してきたい」と語った。
果樹班は、ナシ栽培で問題となる凍霜害に負けない受粉方法を研究。現在は、凍霜害を防ぐためのファンを用いる農家もあるが、兼業農家が多い上伊那では、高額なファンを取り付ける農家は少ない。そこで果樹班は、凍霜害が発生した場合でも結実する方法を過去6年にわたり模索。本年4月からは、凍霜害被害が発生した場合、被害に遭わなかった花を確実に受粉させる方法として花粉を混ぜた溶液散布による受粉を研究してきた。
溶液受粉は従来の綿棒による人口受粉より気象条件などを選ばず、実際に自分たちの育てているナシで実験をしたところ、一定の効果があった。
研究当初は、凍霜害に遭った花を受粉なしで結実できるジベレリン散布を用いる研究を進めていたが、農薬取締法の関係でジベレリン散布で結実したナシが販売できないことが分かり、研究を切り替えた。
北信越大会で最優秀賞を受賞すると、全国大会へと進む。 -
南箕輪の木造アパートで火事
15日午後0時50分ころ、南箕輪村南原の木造2階建てアパート・サンハイツの1階、102号室に住む会社員の耳塚健兒さん(42)方から出火=写真。同号室、2階202号室をほぼ全焼、2階203号室を一部焼き、同1時37分に鎮火した。
アパートは各階6室の合計12室(各部屋床面積約48平方メートル、間取り1K)。出火時、住居者全員が外出中だったため、けが人は出なかった。
伊那署は原因を調査中。室内からの出火のため、放火の疑いは少ないという。 -
南箕輪 柳沢教授迎え「運動プログラム」研修
南箕輪村は12日、村役場で、村内の保育士、一般を対象とした「運動遊び研修講座」を開いた。松本短期大学幼児保育学科の柳沢秋孝教授を講師に迎え、「子どもの脳の発達と運動との関係」について話を聞いた=写真。
運動遊びで前頭葉を活性化させ、子どもたちに集中力や抑止力をつけたい竏窒ニ、06年度から柳沢運動プログラムを全園に導入。事業の一環として開いた研修に約50人が集まった。
柳沢教授は「運動保育援助プログラムの開発に至った背景」「幼児教育と脳」などについて、スライドなどを用いて説明。近年は子どもが幼稚化する逆戻り現象が見られ、遊びは全身運動からテレビゲームへ変化しているという。
原因は運動不足とコミュニケーションの減少だと主張。「まずは動ける体まで、我々大人が支援してあげる必要がある」とし、「楽しく、おもしろい運動の提供を」と参加者へ呼び掛けた。 -
南箕輪中 77年度卒業生3クラス同期会
南箕輪中学校を1977(昭和52)年度に卒業した同級生3クラスの同期会が12日、同校であった。28年ぶりの集まりに学友らは、昔を振り返りながら、思い出話に花を咲かせた。
学年のうちの1クラスが8年前から、4年に一度の同級会を開いていたのをきっかけに、初めて同期会を企画。担任教師ら3人を迎え、計約50人が学び舎に集まった。
写真や文集などをそろえた教室では、昔のように出席を取ったり、現職の恩師による社会科の授業を受けた。「女性は旧姓で」などと、久しぶりに呼ばれる名前に照れ笑いするなど、学友らの響き渡る声が思い出の学校に戻っていた。
有賀公雄さん(44)=南箕輪村北殿=は「皆変っていて誰だか分からない人もいた。でも、話をしているうちにしゃべり方のくせなどで昔を思い出した」と笑顔で話した。 -
沢尻区民まつり
子どもみこしが練り歩き南箕輪村沢尻の区民まつりが14日、地区内の児童公園であった。小学生による子どもみこしの練り歩き、盆踊り、出店などで区民が夏祭りを楽しんだ。
子どもみこしは、子ども会とPTAの行事で、神社「日光月光」のみこしを引く。みこしは大小2基あるが、今年は大きなみこしを南部小学校の1年生から6年生までの25人が引いた。
そろいの法被姿でみこしと一緒に神社前で記念撮影し、区内を一周する練り歩きに出発。高学年が担ぎ棒を持ち、低学年はみこしにつないだロープを引き、笛の音に合わせて「わっしょい、わっしょい」と元気よく声を出して歩いた。
子どもの掛け声が聞こえてくると、住民が家の外に出て見物したり、子どもたちに声援を送った。 -
かま塾でフナ・金魚つかみ
地域の子どもを地域で育てようと活動する南箕輪村神子柴の「かま塾」は12日、区内の田んぼでフナ・金魚つかみを楽しんだ。小学生が泥まみれになりながら、夢中になってフナなどを捕まえた。
フナと金魚は、神子柴区の有志でつくる「たのしくやるかい」が育てている。金魚は区の夏祭りの金魚すくい、フナは敬老会に甘露煮にしてふるまうためで、4月にいけすから田んぼに放した。
金魚は毎年、夏祭りで余るほどの数が育つが、今年は少なく、子どもたちは泥の中に光る赤い色を目を凝らして探した。「捕まえるのは簡単」「片手で捕れるよ」と、顔にも泥を飛ばしながら、一人10匹以上を素手や軍手をして器用に捕まえていた。 -
南箕輪村せせらぎサイエンス
南箕輪村の「せせらぎサイエンス」が12日、村民センターであり、2組6人の親子が大泉川などにいる水生生物を観察して水質を調査し、川の環境保全について考えた。
子どもたちは講師の県自然観察インストラクターの征矢哲雄さんから話を聞き、水質調査の方法や、川の環境保全を訴えたビデオを観賞した。
降雨のため現地観察は中止となったが、職員が採取してきた天竜川との合流点近くの大泉川下流域と車沢川に注ぎ込む湧水(ゆうすい)に生息している水生生物を調査し、同時に水素イオン濃度(pH)も調べた。
いずれも「きれいな水」と判定できる生物が多く、大泉川はカワゲラやカワニナの種類が中心で、湧水はサワガニやガガンボなどを確認できた。子どもたちはさまざまな生物を目にすると、夢中になって調べていた。
夏休みを利用して埼玉県から帰省し、母親らと4人で参加した小学2年の高木啓大郎君(7)は「いろいろな虫や幼虫が見られてよかった。初めて見る虫とかも多くて楽しかった。虫から川のきれいさがわかるなんてすごいね」と話した。 -
【記者室】伝統文化の心
華道と茶道の先生を取材したときのこと。自宅に伺いまず目に留まったのは、さりげなく生けられた愛らしい花だった。華道は心の部分が90%を占め、迎える客のことを考えて生けるのだと聞いた。部屋の花は、私のために生けてくださったことを知り、お心遣いがとても嬉しかった▼茶道も同じく心の世界で、亭主も客も互いに相手に心を集中し、和して敬い合う。自己中心の傾向が強い中で、子ども達を指導するときは、「相手を第一に思う心を大事にしてほしい」と願っているのだという▼敷居が高いと敬遠されがちな華道や茶道だが、日本の伝統文化の中には日本人が大切にしてきた心が息づいている。相手に心を砕く…。自然にできるようになりたいものだ。(村上記者)
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南箕輪村国民保護協議会設置
南箕輪村は11日、国民保護協議会を設置した。会長の唐木一直村長が委員13人を委嘱し、村の国民保護計画の素案を示した。今後、協議会やパブリックコメントなどを参考に計画をまとめ、06年度中に策定する。
武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(国民保護法)に基づき、村は6月に国民保護協議会設置条例を制定した。
国民保護計画は▽総論▽平素からの備えや予防▽武力攻撃事態等への対処▽復旧等▽緊急対処事態への対処-の5編で構成。国や県の計画を基に村の特性を盛り込む。
協議会は村議会、消防団、日赤奉仕団、区長会、自主防災会、警察、商工会、農協などの代表で構成。任期は08年8月10日までの2年間。第1回会議では、国民保護法制の概要、村の計画の素案などの説明を受けた。
唐木会長は、「国民保護法は武力攻撃やテロなどから国民の生命、財産を守るために策定された。計画作りのお手伝いをお願いしたい」とあいさつした。
今後は、村報9月号で計画素案を配るほか、役場庁舎内の相談室や村図書館に置き、村ホームページにも掲載してパブリックコメントを募る。第2回協議会は10月に開き、素案を協議する。 -
「オアシスパト」が活動開始
青色回転灯を装備した車で子供たちの安全を見守る、自主防犯ボランティア「こどもを守るオアシスパトロール隊」が活動を開始した。11日、伊那署玄関ロータリーで出発式があり、巡視の自動車25台、隊員約60人がパトロールに出発した。
子どもを守る活動に積極的に参加しよう竏窒ニ、県自動車整備振興会伊那支部の署管内の25業者65人が7月上旬、隊を発足。全国の自動車整備振興会の中では初の試みとなった。
隊では青色回転灯、啓発のマグネットシールを車に設置し、各事業所ごとが自主的に近くの学校の登下校時に合わせ、通学路を巡視する。パトロール中の様子は活動日誌として、伊那署へ報告する。
出発式で杉本廣志隊長は「犯罪を未然に防止し、地域の安全を守ることを誓う」とあいさつ。小嶋惣逸署長は「皆さんの熱い気持ちを結集し、積極的で息の長い活動を」とした。 -
南箕輪村全職員が滞納整理
南箕輪村は10日、全職員による滞納整理を始めた。05、06年度に新たに滞納となった村税、保育料、介護保険料、下水道使用料などを対象に31日まで取り組む。
全職員による滞納整理は05年8月と12月に続き3回目。職員77人が従事する。昨年12月の滞納整理では、140万円余を収納した。
今回の整理対象となる05、06年度の新たな滞納は、村税207万6500円(66件)保育料31万1400円(4件)国保税149万8600円(29件)介護保険料14万4050円(33件)下水道使用料14万8615円(18件)農集使用料7500円(1件)。
重要な財源の税収は、05年度決算額18億8千万円(一般会計)で過去最高額を収納したが、滞納額も年々増加しているという。滞納整理については、8月3日にあったパートナーシップみなみみのわと村理事者の懇談会でも、税負担が不公平にならないよう滞納整理強化を求める声があった。
05年度末の滞納額は1億9624万6千円。内訳は村税1億2073万4千円、保育料321万円、国保税6672万3千円、介護保険料155万9千円、公共下水道使用料237万8千円、農集使用料164万2千円。 -
南箕輪村議会臨時会
災害復旧費など補正予算案可決南箕輪村議会臨時会は11日開き、7月豪雨災害の復旧費などの一般会計補正予算案を原案通り可決した。
補正予算は、歳入歳出に各55万5千円を追加し、総額を41億9368万円とする。
歳出は7月18、19、21日の災害対策にかかった費用で、主なものは要介護者の村社会福祉協議会への避難委託料13万円、土のう積みなど道路維持委託料642万2千円、防災無線バッテリー購入費10個分で14万2千円、土のう袋などの消耗品や非常用食糧材料費15万6千円、農林施設災害復旧費56万円、公共土木施設災害復旧費628万3千円など。予備費1322万8千円の減額。
唐木一直村長は開会あいさつで、城南物産(本社・南箕輪村神子柴、埋橋常人社長)及び埋橋常人氏と南箕輪村の井戸水汚濁の損害賠償請求訴訟和解金支払いの問題で、東京高等裁判所が6月26日に城南物産と埋橋氏の控訴を棄却した件について、「上告期限までに上告がなく、判決が確定した。前(井戸水汚濁)の裁判も含め9年余の争いが解決したことはありがたい」と話した。
県知事選挙で初当選した村井仁氏については、「市町村との連携による活力ある県政を期待する。改革が後戻りすることのないよう望む」とした。 -
南箕輪村出身の日本画家・原誠二さんが村へ絵を寄贈
地元での初個展を開いた南箕輪村出身の日本画家・原誠二さん(47)=群馬県高崎市=が9日、南箕輪村役場を訪れ、代表作の一つ「春華」を寄贈した=写真。
故・加山又造氏に師事し、具象と抽象を掛け合わせた独創的な日本画を描く原さんが、地元を離れて30年になる。今回は、地元の人に自身の活動を知ってもらうための個展を開くため帰郷していた。村への寄贈も、自身の作品を広く知ってもらいたいという思いから申し出た。
作品は、第53回群馬県美術展で県教育長賞を受賞した40号の日本画で、空、大地をイメージした抽象的な空間にチューリップが描かれている。鮮やかな色彩の岩絵の具を幾重にも重ね、花の持つ華やかさを作品の中に表現した。
唐木村長は「これまで見たことのない日本画。大勢のみなさんに楽しんでもらえるような場所に展示したい」と感謝の言葉を述べた。 -
大芝水耕栽培のアールスメロン出荷始まる
南箕輪村の大芝水耕生産組合(武村淳一組合長)が栽培するアールスメロン「雅」などの出荷が10日、始まった。
メロンは大玉の「雅」の春秋系と、小玉だが糖度の高い「和香夏」の2品種。糖度は15縲・6度あり、「去年並かそれ以上に甘いメロンができている」という。
今年は長梅雨など天候を心配したが、定植時に早めに苗を起こしたことや、収穫前に天気が回復し糖度が上がったことなどから、いい状態で生育。出荷は少し遅れたが、盆前の贈答などの需要に間に合ったという。
ハウス4棟で栽培。盆前に1千玉、盆開けから8月末まで4千玉を順次出荷する予定。主に名古屋など中京方面で、地元ではJAの直売所に並ぶ。ハウスでの直売もある。贈答用は2玉3千円。1玉売りは約1千円から。
武村組合長は、「玉伸びもよく、ネットもきれいに入って、糖度も上がっている。ぜひ召し上がってみてください」と話している。