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上伊那の県不法投棄監視連絡委員委嘱
上伊那地方事務所は11日、不法投棄監視連絡員の委嘱式を県伊那合同庁舎で開き、牛越徹所長が11人に委嘱状を手渡した。
県が00年度に導入した監視連絡員は担当区域内を巡回して、廃棄物の不法投棄などに関する情報を関係機関に通報するなど、不法投棄の発見や未然防止に努める。本年度は「市町村からの要望が強く」(上伊那地方事務所)、昨年度より4人増員した。
上伊那地方事務所の発表によると、不法投棄実態調査の昨年度集計は2月末現在で、前年度同期に比べて約100件増の489件。このうち、家庭ごみや空き缶・空き瓶、タイヤなどの一般廃棄物が96・5%を占め、投棄個所は道路や山林が多かった。
牛越所長はあいさつで「不法投棄の早期発見、早期対応が大切。住み良い地域づくりに協力を願いたい」と呼びかけた。
式に続いて研修会もあり、不法投棄の現状や業務内容などの確認、各市町村との打ち合わせをした。 -
コモンズ支援金地域枠選定委員会
地域の特性を生かした取り組みなどを対象とした県の「コモンズ支援金」の上伊那地方(地域枠)選定委員会が11日、伊那市の県伊那合同庁舎であり、上伊那地方事務所長の牛越徹委員長ら5人の委員が出席して、支援金の要望状況や事業概要を確認した。次回の委員会で採択事業を絞り込む。
支援金の本年度予算は前年度と同額の10億円で、全県枠に3億円、地域枠に7億円を配分する。上伊那地方は前年度比100万円増の5070万円で、これに対して同比17件65万9千円増の79件9538万4千円(市町村分・40件6180万円、公共団体分・39件3358万4千円)の申請があった。
市町村別の市町村分と公共団体分の総計は、伊那市・31件3625万9千円、駒ヶ根市・8件974万1千円、辰野町・8件760万1千円、箕輪町・7件668万1千円、飯島町・4件851万3千円、南箕輪村・10件1203万2千円、中川村・4件777万7千円、宮田村・7件678万円。
事業区分別では、「安心・安全な暮らしの支援」が15件・1973万7千円、「美しいまちづくり」が10件・1401万3千円、「魅力ある観光の創出」が7件・1199万6千円と多かった。
委員会では、事業の選定にあたり▽妥当性▽有効性▽戦略性▽自律性▽協働性竏窒フ基準などを確認し、次回25日の委員会で採択事業を絞り込み、今月中に決定・内示することを決めた。 -
アフガニスタンで教育支援などに取り組む女性を招いた報告会
アフガニスタンにある教育の現状を知り、自分たちの教育のあり方を改めて考えてほしい竏窒ニ5月28日、女性や子ども医療、教育、自立支援に取り組むアフガン女性・ソハイラさんを迎えた対話会が、伊那市駅前ビル・いなっせである。
ソハイラさんは、アフガン女性の自立を目指して1977年に発足した「アフガニスタン女性革命協会(RAWA)」の一員で、現在は戦禍や貧困に追われた子どもや女性の教育支援をしている。
会の主催する尾崎真理子さん(24)は、日本からRAWAの支援するグループに所属しており「自分の地元の人にもアフガンの話を聞いてほしい」と今回の対談を企画した。
大学卒業後、アフガニスタンへのスタディーツアーに参加。米軍の侵攻と共に一時的に集中した各国のNGOは現地から徐々に撤退し、現地には再び貧困に困窮する人たちがいた。お金だけではない、支援の形があるのではないか竏窒サう考え、発展途上国での教育支援にも携わってきた。
尾崎さんは「アフガンの現状を通して、そもそも教育とは何のためにあるのかなどを考えてもらえるような対談にしたい」と話す。
対談は市民団体の交流イベント「市民バザール」の中で実施する予定。現在は対談の企画・運営をする実行委員も募集している。
問い合わせは伊那国際交流協会(TEL72・7706)、または(TEL090・3536・3211)尾崎さんへ。 -
郷土をささえた書画展
上伊那の美術愛好者でつくる「芝田会」(網野幸治会長、70人)は11日から、県伊那文化会館美術展示ホールで「第6回郷土をささえた書画展」を開いている。掛け軸、額装、びょうぶなど145点がそろう。16日まで。
今回は、新伊那市誕生記念と位置づけた。伊那毎日新聞社など後援。出品点数は過去最高で、郷土の作家である池上秀畝、中村不折、小坂芝田、長尾無墨など会員約20人が所蔵する日本画、洋画、書などを持ち寄った。
「これだけの作品が集まる機会はそうない」といい、会場には、松に止まった2羽の「鴛鴦(おしどり)」(池上秀畝)、紅葉を描いた「松渓山水図」(小坂芝田)、野田九浦などの合作「四季花木図」、伊藤高志の「入笠山春色」などが並ぶ。会員が解説に当たり、郷土作家の作品を楽しむことができる。
網野会長(72)は「芸術文化の高い伊那市として、芸術家が育ってくれたら」と期待を寄せた。
開館時間は午前9時縲恁゚後5時半(最終日3時)。入場無料。 -
男子バレー公開ゲーム・NEC長野VS岡谷工業高校
男子6人制バレーボール「NEC長野×岡谷工業高校」の5セット公開ゲームと技術講習会が9日、伊那市の伊那中学校体育館であった。一流選手らが息をつく暇もない熱戦を繰り広げるのを、約460人の観客が見守った。上伊那バレーボール協会主催。
試合は大方の予想を反し岡谷工業が5セットすべてに勝利した。関係者によると、NEC長野の主力選手はけがのため力を発揮できなかったのが原因。岡谷工業は選手の入れ替え時期だったというが、前年度の春の高校バレーで全国3位になった力を見せつけた。
コートサイドなどでは、上伊那の小中学校でバレーに取り組む子どもたちが観戦。一流選手たちの白熱のプレーに飯島中1年の上原紗希さん(12)は「こういう試合を生で観ることができてうれしい。すごい迫力。あんな選手たちみたいになりたいな」とあ然としていた。
技術講習会には約300人の小中学生が参加。講師にVリーグ「茂原アルカス」元監督の辻智之氏(38)=千葉県=を招き、小学生は基礎プレー中心に、中学生はチームプレー中心に技術を学んだ。 -
上伊那消防協会 8市町村団員629人が教養訓練
上伊那消防協会(宮島忠夫協会長)は9日、伊那市の富士塚スポーツ公園運動場などで、06年度消防団員教養訓練を開いた。8市町村の各部長以上の幹部団員のほか、ラッパ手ら629人が参加した。
幹部団員の災害現場での指揮能力の養成、新入団員への的確な指導の徹底を図るための指導力向上、ラッパ手のレベル向上を目指す訓練。幹部訓練に長野消防学校の滝澤巌さん、ラッパ手訓練に郡ラッパ講師の小林孝行さんを招き、それぞれが学習した。
幹部訓練では敬礼や号令のかけ方など基本動作を学んだ。グラウンドには「回れ右」「左向け左」など大きな声が響き、きびきびと停止間、進行間の訓練に取り組んだ。
ラッパ手訓練は近くの県伊那勤労者福祉センター体育館で技術向上に励んだ。
宮島協会長は「消防団の基本となる大事な訓練。現場で迅速な対応ができるよう、しっかりと身につけてほしい」と呼びかけた。 -
上伊那高校卓球選手権大会
第33回上伊那高校卓球選手権大会が8日、伊那市西箕輪のサンビレッジ伊那の体育館であった。男子シングルスで伊那北の佐藤良祐君が3大会連続優勝。それぞれが練習の成果を発揮しようと熱戦を繰り広げた。上伊那卓球連盟の主催。
国体、高体連の地区予選に向けての前哨戦に位置付けられる大会。上伊那の8校から89人(男子59人、女子30)が参加し、男女別の団体(ダブルス1、シングルス4)、シングル戦の各トーナメントを戦った。
上伊那卓球連盟の木下美智常任理事は「この試合で各自が課題を見つけ克服し、これからの大会に臨んでほしい」と話していた。
上位の結果は次の通り。
【男子】
▽団体 (1)伊那北A(2)伊那北B(3)上伊那農業(4)伊那北C
▽シングルス (1)佐藤良祐(伊那北)(2)西澤佳佑(伊那北)(3)征矢亮(伊那北)小林英成(伊那北)
【女子】
▽団体 (1)伊那西A(2)伊那西B(3)伊那西C(4)赤穂
▽シングルス (1)養田真実(伊那西)(2)村澤亜紀(伊那西)(3)伊藤梓(伊那西)高栖真里奈(伊那西) -
ツキノワクマの出没注意
県林務部はこの春、子連れツキノワグマの出没が多くなると見込んでおり、遭遇しないよう注意を呼びかけている。
林務部によると、昨年秋はツキノワグマのエサとなるドングリ類が並作以上だったため、十分な栄養を摂取した母熊が冬期に妊娠・出産している可能性が高いという。子連れの母熊は神経質になっている。注意が必要な時期は▽雪解け直後▽タラの芽などの採取時期▽ネマガリタケのタケノコ採取時期竏窒ネど。山に入る場合は、鈴やラジオなどを鳴らしたり、クマの痕跡(足跡、フンなど)、小熊を見かけたら引き返すなどして注意する。
万が一クマと遭遇した場合は、ゆっくり後ずさりしてその場を離れ、襲われた時は急所である顔、喉、後頭部、腹などを守れる姿勢をとる。 -
県伊那合同庁舎にもお尋ねコンシェルジュを配置
来庁者の相談や案内に応じるコンシェルジュ・ディスクが7日、伊那市の県伊那合同庁舎にも配置された。担当職員は来庁者から要件を聞き、担当部署や庁内のどこにあるかなどを丁寧に案内した。
「庁舎はよく分からず心細い」「相談を担当する課が分からない」などの声に対応するため県は03年から、県庁玄関ホールにコンシェルジュを配置し、県民の目線に立った迅速なサービス提供を目指してきた。
組織改正に合わせ4月からは、県下の合同庁舎でも同様のサービスを提供していくこととなり、上伊那合同庁舎はこの日から開始した。補佐級以上の49人が、半日交代でディスクに立ち、来庁舎の相談に応じていく。 -
上公連総会
上伊那公民館連絡協議会は7日、06年度総会を駒ケ根市の赤穂公民館で開いた。辰野町から中川村の各公民館の館長、主事ら約60人が出席。新年度の会長に武田登さん(伊那公民館長)、副会長に下島大輔さん(中沢公民館長)吉川充彦さん(伊那公民館係長)竹中嘉文さん(箕輪町公民館社会教育指導員)を選出したほか、事業計画・予算案などを承認した。退職や異動に伴って公民館を退任する13人に感謝状が贈られた。
感謝状を受けたのは次の皆さん(カッコ内は旧職)。
▽辰野町=渡辺美江(館長)小野公(社会教育指導員)唐澤武志(主事)▽南箕輪村=小林勝(主事)▽東春近=松澤りょう(館長)▽高遠町=丸田武男(社会教育指導員)北原世津子(社会教育指導員)▽宮田村=上條雅典(主事)▽赤穂=北澤吉三(館長)宮下るみ(主事)▽中沢=所河輝男(主事)▽東伊那=細谷悦子(館長)▽中川村=有賀直(館長) -
賃金実態調査上伊那地区概況
県南信労政事務所はこのほど、05年長野県賃金実態調査上伊那地区概況を発表した。
建設業、小売業などの7職種で、労働者5人以上民間事業者790とその労働者を対象とし、05年6月30日現在(労働日数、時間数、賃金は6月1日縲・0日)の雇用形態や勤続年数、平均月間賃金などを性別、年齢、職種別に調査したところ、350事業所、6264人から回答を得た(回答率44・3%)。
労働日数は、事業所規模、男女の違いによる格差はないが、総実労働時間は、事業所規模が小さくなるほど男性の総実労働時間が多くなっている。月間賃金は、男性が約34万円と県平均を1万円弱上回る一方、女性は約21万円と県平均を下回る。
女性労働者の約60%はパートタイム労働者で、平均年齢は47・8歳。一般より6歳ほど高いが、月間所定内賃金は一般より10万円近く低い。女性一般労働者は、30代で一端減少するM字型グラフを描くが、パートタイムは20代から40代にかけて増加している。 -
県伊那文化会館プラネタリウム
花見バスツアー客受け入れ伊那市の県伊那文化会館は今年初めて、関東方面からの花見バスツアー客を受け入れ、コースの一つとしてプラネタリウム鑑賞を楽しんでもらう。
誘客の一環として関東、関西、中京方面からの旅行会社主催のバスツアーにプラネタリウム鑑賞を紹介したところ、クラブツーリズム(本社・東京都)でバスツアーに組み込むことが決まった。
ツアーは、高遠城址公園-春日城址公園-伊那文化会館プラネタリウム-上諏訪・足湯を巡る。春日公園の桜と合わせ、プラネタリウムで星空を鑑賞する企画。今のところ12日から26日までの予定。
近年、大人のための「いやし」の施設として人気のあるプラネタリウム。ツアー客に伊那の星空、春の星座をライブで紹介する。「遠くからバスに揺られてくるので、桜と一緒に星空を楽しみ、くつろぎの時間を過ごしてほしい」という。
会館は今後、秋の紅葉狩りツアーなどにもプラネタリウム利用を積極的に働きかけたいとしている。 -
「春の全国交通安全運動」始まる
06年度「春の全国交通安全運動」が6日、全国一斉に始まった。15日までの10日間、県や警察が協力して「自転車の安全利用の推進」「シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」を重点テーマに交通事故防止を呼びかける。
伊那市では初日、市役所前の環状南線(通称・ナイスロード)に交通指導所を開設した。伊那警察署、上伊那地方事務所、市、市交通安全協会連合会などの関係者約80人が啓発チラシ、ティッシュなどを信号待ちのドライバーに配布=写真。参加者たちは「春の交通安全期間中です。お気をつけて」と呼びかけて無事故を祈った。
伊那警察署の小嶋惣逸署長は「年間の交通事故抑止を占う重要な季節の安全運動となる。この運動がさらなる地域安全につながるよう皆さんにお願いしたい」とあいさつし、参加者の士気を高めた。
伊那署によると、管内で今年に入って発生した人身事故件数(5日現在)は、145件で昨年同期と比べて24件減。半数が交差点付近の事故で、夜間や高齢者の関わる事故が目立つという。
期間中は各地で交通指導所が開設され、小学校では安協女性部による登下校時の街頭指導などが計画されている。 -
公衆衛生専門学校入学式
伊那市の県公衆衛生専門学校伊那校で6日、入学式があり、歯科衛生士を目指す新たな19人が、入学許可を受けた。
渡辺庸子校長は「学生のみなさんは受身ではなく、探求する精神で学んでほしい」と激励。2年生代表の湯沢涼子さん(伊那市)は「聞いたこともない言葉や機具に最初は不安を覚えるかもしれない。専門的な技術を身に付けるには努力が必要で、患者さんとのコミュニケーションの大切さも学ぶと思う。目標に向かって充実した学生生活を送ってほしい」と呼びかけた。
新入生の中村はつきさんは「一生使う歯を守る仕事は素晴らしいし、やりがいもある。専門技術などを身につけるのは容易ではないが、仲間と励まし合いながら自分たちの目指す歯科衛生士になりたい」と語った。
今年の入学者の内訳は上伊那11人、下伊那、諏訪、松本地域が合わせて8人となっている。 -
上伊那の中学校、高校で入学式始まる
上伊那の小中高校4校で5日、入学式があり、新生活をスタートした。
南箕輪中学校では、真新しい学生服に身を包んだ新入生132人が、緊張した面持ちで式に臨んだ。
堀田実校長は「本校は『人には優しく暖かく、自らは厳しく正しく、健やかにたくましい』を教育目標としている。言うのは簡単だが実践は難しい。どんなときもこの言葉を心に置き、目標に向かって頑張ってほしい」と訴えた。
新入生代表の征矢大士君は「これからの生活への希望と不安でいっぱいだが、自分の目標をしっかり持って3年間がんばろう」と新しい仲間に呼びかけた。
生徒会長の木村亮君は、小学校と中学校の異なる点を説明し、「初めは分からないことばかりだと思うが私たちも支えていくので頑張ってほしい」と激励。最後は新入生も一緒に校歌を合唱した。
上伊那の中学校の入学式のピークは6日。 -
JA上伊那ホームページをリニューアル
上伊那農業協同組合(JA上伊那)は6日から、リアルタイムでダイレクトな情報発信が可能となるブログを活用して、ホームページをリニューアルした。県JAウェブサイト再構築構想に基づくもので、JA上伊那は県下JAのモデル地区となる。
リニューアルによる最大の目玉はブログを活用した鮮度の高い情報発信で、現場担当者の発信する▽生産者直売所・ファーマーズあじ縲怩ネ旬のおすすめ▽農産物・農業情報▽JA上伊那の花き部会最新情報竏窒ネどのブログのヘッドラインが、JA上伊那公式Webサイトのトップページで自動表示・更新されるていくため、トップページだけで新鮮な情報を直接知ることができる。
4月中旬からはJA長野県ポータルサイト「いいJAん!信州」にも、JA上伊那のブログのヘッドラインが掲載される予定。
新しいURLは(http://www.ja-kamiina.iijan.or.jp/) -
入社式から 新入社員に求めること
◆ヤマウラ 山浦速夫社長
創立86周年で、東証一部上場の建設業者として県内トップグループの地位に立つ企業である。
建設業への公共投資は減少傾向で、今後も続くと予想される。民間建築は好景気が続き、金利が低水準で推移すれば新たな設備投資も盛り上がると考えられる。
ここ数年、県内の建設業者は3縲・割近くが売上高を落としているが、当社の今期の業績は増収増益。技術力を強化し、計数管理を徹底して生産性の向上に取り組んできたことや、提案力を強化して公共工事に頼らない民間工事主体の企業体質であること、さらに事業全体の再構築をしてきたからである。
皆さんにヤマウラの求める人材となってもらうため▽常にお客さまの視点・立場で考え、行動する▽自分の仕事に責任を持つ▽お客さまに信頼される竏窒フ3点をお願いしたい。
次代を担う精鋭として、堂々と仕事に励み、ヤマウラを最も信頼される企業にすることを心から期待する。
◆アルプス中央信用金庫 渋谷敦士理事長
学生生活を終え、地元に帰ってきたことを心から歓迎する。地元での就職は、これまで負担をかけていた親への恩返しでもある。
日本経済は回復軌道に乗ってきたが、地域間格差、業種間格差がある。都市が山だとすれば、地域は谷。その状況に身を置いて仕事をすることになる。
社会人として「権利と義務」「責任」を意識する。いいと思っていても、結果がだめであればその責任を負わなければならない。しゅん別できる人になってほしい。
あるしんの基本戦略は▽地域経済繁栄のために健全である▽働く職員の生活の安定を図る竏窒フ2点。戦略を達成するには戦術が必要で、常に承知してやってほしい。
お金を扱う仕事だけに、信用がなければできない。あるしんの価値を高めるため、まずはお客さまに信用・信頼してもらうことから始める。他職員とともに力を発揮し、自分を高めながら地域に信頼されるよう頑張ってほしい。 -
伊那谷情報物産館「よってこしぶ」が仮オープン
小渋川流域や伊那谷の物産を紹介する情報発信の場「よってこしぶ」が31日、中川村大草小渋ダム右岸に仮オープンした。
流域の行政機関や住民代表らでつくる小渋ダム水源地域協議会が、昨年11月策定した小渋ダム水源地域ビジョンの具現化第1号。
気軽に立ち寄れる、休息と学びの空間を目指し「よってこしぶ」と命名された同施設は、黄色の三角屋根が目印の木造モルタル2階建。
館内は、休憩コーナー、各種物産コーナー、展示ゾーンを配置。各種物産コーナーには地元、中川村、大鹿村、松川町を中心に伊那谷の名物を紹介。引き戸式で大情報量の、巨大パネルは各市町村ごとに名所や産業、特産品のほか、1961年の三六災害の写真も展示した。
休憩ゾーンには天竜川の伐採木で作った木製ベンチを置き、眼下に流れる小渋川の眺望を楽しむことができる。
同施設は、ダムが完成した1969年村営喫茶店として建設、その後、カヌー教室、最近は倉庫として使われてきた村の既存の建物を天竜川ダム統合管理事務所が約500万円を投じて、1階の63平方メートルを改修し、開放した。
今後、2階部分や外部のオープンスペースの利用方法を検討し、年次的に整備し、本オープンを目指す。
年中無休、開館は午前8時-午後5時。運営・NPО天竜川ゆめ会議に委託。
関係者約30人が出席した仮オープン式で、曽我村長(協議会長)は「観光や産業など地域の魅力を発信し、多くの人が小渋周辺に来てもらえれば」と期待を込めた。 -
KOA入社式 地域と共に…第一歩
KOA(本社・伊那市、向山孝一社長)は1日、箕輪町同社のパインパークで、上伊那の大手企業では最も早い入社式を開いた。30人の新入社員と、その家族が出席。向山社長の「地域社会と一緒に存在し続けなければ」とする話や取締役あいさつを聞き、新入社員それぞれが抱負を語った。
向山社長は自社の歴について、活気がなくなり、地域社会が崩壊していた66年前に、当時26歳の農村青年が地域興しのためにつくった会社であると説明。「創業者の思いを学びながら、地域社会の下で信頼関係を構築しながら自分の言葉でKOAを語れるようになってほしい」と期待した。
新入社員の自己紹介では「会社にとって必要不可欠な社員になれるよう頑張りたい」「すべてが自己責任の下で、自ら積極的に仕事をしたい」などと緊張した表情で、一人ひとりが今後の夢や希望を語った=写真。
新入社員の構成は大学院卒3人、大学卒17人、高校卒10人で昨年度と比べて15人増員。担当者によると「利益の上がる製品を増やすため」技術研究開発部門のほか生産部門に人員を増やした。 -
水ぬるみイワナ放流
水ぬるみ、渓流釣りシーズンを迎え、天竜川漁業協同組合(後藤治也組合長)は29、30日、上伊那の主要渓流14河川約百カ所にイワナの成魚を放流した。 体長18-40センチ、70-100グラム前後の2年魚を中心に前年並の500キロ(約5000匹)を用意した。
30日は小雪が舞うあいにくな天気の中、駒ケ根市の太田切川、新宮川、宮田村の黒川など6河川13カ所で実施。太田切川のこまくさ橋下流のキャッチ&リリース区間では、バケツから放流されたイワナは銀鱗を踊られ、たちまち流れの中に消えた。
今回放流されたイワナは宮田村同漁協で養殖されたもの。
同漁協では、大型連休を前に、4月の中、下旬にイワナとアマゴ、ジャンボニジマスの放流を計画している。
漁協関係者は「今年は渇水状態が続き、釣果は今1つだったが、最近になって、数回雨が降り、水量が増え、水温も上がり、良い環境になった」と話していた。
遊魚料は1日券千円、年間6千円、中学生券300円。 -
高校改革プラン実施計画決定
長野県教育委員会臨時会が30日、県庁であり、県内4通学区の高校再編整備案を盛り込んだ「長野県高等学校改革プラン実施計画」を決定した。これにより89校の公立高校が79校に整備される。総合学科については各地区に1校ずつ設置することを予定していたが、推進委員会で設置の結論が得られなかった第3通学区は、当面の間設置を見合わせることになった。07年度生徒募集から実施することを基本としながらも、一般への周知が不十分である多部制・単位制高校は、08年度募集から実施していく。
第3通学区は(1)岡谷東、岡谷南を統合し、進学に特化した全日制単位制高校とすること(2)箕輪工業に上伊那農業定時制を統合し、3年間で卒業できる(三修制)の多部制・単位制を設置すること(3)飯田工業、飯田長姫の全日制・定時制を統合すること竏窒ェ掲示された。
定時制を希望する生徒に配慮して、三修制と明記しないよう求めてきた上伊那農業定時制関係者や、地域の合意形成のため、統合までの時間的な配慮を求めていた岡谷南、岡谷東関係者の声は届かなかった。
岡谷南、岡谷東への設置が示された「進学対応型単位制高校」は、県下でも初となる試み。教員配置の加配や、専門性を高めることができる単位制の中で、進学対応を目指す高校で、県教委は1つのモデルケースとしていきたいという思いもある。
4月以降、実施計画概要版の作成、該当校への説明、地域説明会などを進め、学校や地域の声を尊重しながら計画を進める。
校名の変更は、新入生が入学して3年間は仮の名前とし、入学者が3年生になった時、生徒たち自らで決定することなどを想定している。 -
県伊那文化会館4月から指定管理者制度移行
新料金などサービス向上4月から指定管理者制度が導入される県伊那文化会館は、県の選定の結果、設立から会館運営をしている長野県文化振興事業団が指定管理者に選定され、06年度以降も引き続き会館運営をする。新料金制度などで「県民サービス向上と効率的運営を目指す」という。
事業団は、標語に「みんなで参加し育てる伊那文化会館」を掲げ▽快適空間とホスピタリティの提供▽県民の芸術機会の拡大と創作交流の支援▽「経営管理意識」で業務の運営▽職員の専門性の向上-を挙げる。会館のミッションは「県民の文化の振興と福祉の増進」。実現に向け、引き続き施設管理、自主事業、貸し館事業に取り組む。
指定管理者の選定では、南信地域で盛んな地芝居を招いた農村歌舞伎祭、館付属のジュニアオーケストラや劇団の育成、上伊那地域だけでなく下伊那・木曽地域とのつながりも重視した具体的な事業提案、閑散期割引など新料金制度、託児サービスといったサービス向上策の提案などが評価された。
4月からの新利用料金は次の通り。
◇会館利用料金割引(免除)の拡大 ▽大・小ホール=利用日の前40日を過ぎてホール利用がない場合にリハーサルとして、定める額の70%相当額(1時間単位)で利用できる▽大・小ホール=閑散期(4月)の利用料は定める額の80%相当額▽小ホール=平日に美術展示ホールと同時に使用し展覧会をする場合に美術展示ホールに準じた利用料、利用時間区分を適用▽プラネタリウム=団体割引人数を現行30人以上から10人以上にする
◇利用料減免制度の改正 ▽ホールなどは学校等・社会福祉団体は現行40%減免を50%減免▽減免対象外だった備品や冷房設備など付属設備は芸術文化団体40%減免、学校等・社会福祉団体は50%減免 -
伊那市養護老人ホームみすず寮の経営移管式典
伊那市から上伊那福祉協会に経営移管する伊那市美篶の養護老人ホームみすず寮で29日、経営移管協定書・契約書の調印式があった。
市町村から上伊那広域への経営移管は2カ所目。01年度以降みすず寮は、上伊那広域で整備を進めていくことを検討。効率的で安定的な民間経営手法を導入していくため、05年度を目途に上伊那福祉協会へ経営移管することとなっていた。みすず寮が加わり、上伊那福祉協会が運営する福祉施設は8カ所となる。
上伊那福祉協会が経営することで効率的な人員配置を実現し、伊那市外からの入所希望者の受け入れなど、よりスムーズにできるようになる。
上伊那福祉協会の平澤豊満会長(箕輪町長)は「入所者が安心できる施設となるように努めていきたい。経営移管しても利用者側はこれまで通りなので安心してほしい」と語った。
移管後は、老朽化した施設の改築などの検討も進める。また、隣接する特別養護老人ホームも、上伊那福祉協会に経営移管する予定で、06年度から検討を進めていく。 -
「伊那谷の豊かさ」を支える流通の魂 - ニシザワ会長 荒木茂さん【IV】
伊那谷の流通業の中核を担うニシザワグループ。その先頭で牽引してきた荒木茂会長に迫るシリーズ4回目。会社プロフィールと、地域で関係のあった人々に「私の見た荒木さん」を語ってもらった。
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「伊那谷の豊かさ」を支える流通の魂 - ニシザワ会長荒木茂さん【III】
伊那谷の流通業の中核を担うニシザワグループの創設者、荒木茂さんの特集3回目。さまざまな苦難を乗り越えてきた道筋の中に、心の拠り所となった哲学を探った。
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「伊那谷の豊かさ」を支える流通の魂 - ニシザワ会長荒木茂さん【II】
伊那谷流通業のリーディングカンパニー、ニシザワを育て上げてきた荒木茂さん(現同社会長)。その素顔に迫る特集の2回目。前号(29日掲載)では、「良い物を、より安く竏窒ニいうことに尽きる」と語る経営哲学の底に、地域への貢献の魂が脈打っていることを素描した。
本号では、そうした荒木さんの考えはどのような人生の苦闘の中で発酵してきたのか、そしていかなる深みを持つのか竏窒A青年期のエピソードの中に探ってみた。
【毛賀沢明宏】 -
「伊那谷の豊かさ」を支える流通の魂 - ニシザワ会長 荒木茂さん(82)【I】
伊那市日影に本社を置くニシザワは、中南信エリアを中心にグループ全体で59店舗を展開する。日常生活に欠かせない食品・服飾用品・書籍・文具などを供給するだけでなく、リサイクル書店や外食産業にも進出し、いまや押しも押されぬ伊那谷流通業の中核的存在。中部日本でも有数な総合小売業である。
創業は、1924(大正13)年、伊那市通り町の小さな書店。その後、創業者故荒木昌平氏急逝や、1949(昭和24)年の大火、県外資本による競合店進出竏窒ネどの度重なる難局を乗り越え、現在の地歩を築き上げた。
現在会長の荒木茂さんは、3月30日で82歳。1940(昭和15)年、母が守り続けた書店に18歳で入り、戦争とシベリア抑留の一時期を除いて、常に経営の先頭に立ってきた。
書店から、デパート(ニシザワデパート)、スーパーマーケット(ニシザワショッパーズ)、ショッピングセンター(ベルシャイン)、さらにディスカウントストア(サンマックス)、リサイクル書店(ブックオフ)、外食産業(「牛角」など)竏窒ニ、多角化による安定発展の道を歩み続けた荒木さんに、次世代に伝承するべき経営の秘訣と、流通業にかけた思いを聞いた。
【毛賀沢明宏】 -
伊那木曽連絡道路の開通に伴う交通変化(速報値)とその効果
飯田国土交通事務所などは28日、伊那木曽連絡道路の開通に伴う交通変化(速報値)とその効果を発表した。
当初予想された大型車の利用は少なく、観光、医療、経済、雇用など、あらゆる面で地域間交流が進んでいる。
開通後の1カ月の1日平均交通量は、平日2216台、休日6559台。休日利用は平日の約3倍になる。大型車の利用は平日・休日を平均して約4・7%に留まった。
国道19号線の迂回路としての機能も発揮しており、上松町内で交通事故による通行止めがあった3月12日は、伊那木曽連絡道路の交通量が約2・5倍増加した。
医療方面では、以前は見られなかった木曽地域の外来者が伊那中央病院を訪れており、2月4日縲・8日で17人が来院した。うち4人は緊急患者として搬送されており、医療ネットワークが充実した。
観光では、もともと利用者数の少なかった木曽側観光施設の利用者数が3倍、5倍、7倍と大幅に増加。もともと利用者数の多い伊那側は、1・1倍、数にして約3500人増となった。
ほかにも、木曽地域の新聞へ折込み広告を入れる伊那側のスーパーなどが増加し、伊那市の公共職業安定所で木曽地域も対象とした求人が15件あった。2月末現在で木曽地域から照会登録している人も7人いる。
木曽地域トンネル付近には大型量販店がないため、伊那市西箕輪の日帰り温泉施設・みはらしの湯を訪れる観光客の中には観光の一環として大型量販店を訪れたいと希望するグループもあるという。 -
上伊那書道協会第40回記念展 力作・大作多彩に
上伊那書道協会(千葉耕風会長)の第40回記念上伊那書道展は24日、県伊那文化会館美術展示ホールではじまった=写真。26日まで。
ベテランから初心者までの30縲・0代の会員のほか、愛好者ら計150人が力作を出品。展示会40回を記念して、これまで5年間の同協会役員を務めた物故者の遺墨も展示されている。
漢字、かな、てん刻、刻字、前衛など多彩にそろうが、会員によると近年は漢字とかなを交えた書「調和体」が目立つという。それぞれの作品は、柔らかさや堅さなどの作風や、展示品の大きさもさまざまとあって、来場者の目を楽しませている。
書、活字離れが進む現代について千葉会長は「伝統的なものを大切に残すことは、今生きる人々の役わりだと感じる。これからは若手が書いていく必要がある」と話している。
午前10時縲恁゚後5時(最終日は午後4時)。入場無料。 -
地価公示
国土交通省は24日付けで、06年地価を公示した。県内では47市町村の377地点で調査したところ、前年に比べて住宅地、商業地の平均変動率は軽井沢以外10年連続で下落したことがわかった。
地価公示は、都市計画区域内の標準地の正常な価格を公示することで、一般の土地取引価格の指標を与え、公共事業用地の取得価格算定の基準などにもなる。標準値は住宅地、商業地、工業地など5つに分類される。
標準地1平方メートル当たりの価格で、伊那市で最も高かったのは通り町の一角9万2500円、駒ケ根市が広小路の一角7万4800円だった。
上伊那の平均変動率が高かったのは、住宅地が辰野町の5・3%、商業地が伊那市の7%で、いずれも下落した。
上伊那分の市町村別平均下落率は次の通り。
▽伊那市=住宅地3・3%、商業地7%▽駒ケ根市=4・2%、6・5%▽高遠町=3・4%、3・9%▽辰野町=5・3%、6・2%▽箕輪町=3・3%、6%▽飯島町=1・7%、2・8%▽南箕輪村=2・7%、-▽中川村=0・6%、-▽宮田村=2・9%、-