-
伊那弥生ヶ丘高校音楽会 3年D組最優秀賞
伊那市の伊那弥生ヶ丘高校の音楽会が9日伊那文化会館で開かれ、3年D組が最優秀賞に選ばれました。 音楽会はクラスマッチ形式で行われ、1年生から3年生までの18クラスが練習の成果を披露しました。 弥生ヶ丘高校では、クラスの団結力を高めようと、毎年音楽会を開いています。 今年は地域の人たちと交流を深めようと、保育園の園児や地域の音楽団体を招待しました。 竜西保育園の園児は、生徒と一緒に元気に歌っていました。 審査の結果、最優秀賞には「はじまり」を歌った3年D組が選ばれました。
-
伊原明弘さん・鎌倉國光さん山岳写真展
飯島町の伊原明弘さんと、駒ヶ根市の鎌倉國光さんの山岳写真展が、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。 伊原さんと鎌倉さんは、ともに山岳写真を趣味としていて8年前に中央アルプスの宝剣山荘で出会いました。 以来、一緒に撮影に行くなど交流していて、今回、2人で展示会を開きました。 伊原さんは、国内、主に県内の山々を撮影しています。 雲や雪の煙、虹などの自然現象をとらえています。 鎌倉さんは、ネパールやパキスタン、ヨーロッパで撮影した作品を展示しています。 これまでに、ネパールには13回ほど訪れています。 標高5550メートルからエベレスト・ヌプツェを撮影した作品もあります。 この伊原さんと鎌倉さんの山岳写真展は、13日まで、伊那市のいなっせ2階展示ギャラリーで開かれています。
-
特別展 昭和30年~40年代「セピア色の記憶」
特別展・昭和30年~40年代の上伊那地域を訪ねて「セピア色の記憶」が、伊那市高遠町の歴史博物館で今日から始まりました。 8日は北原秀樹教育長ら関係者がテープカットをして特別展の開催を祝いました。 入り口のフロアには、ホンダの昭和39年製のS600と昭和41年製のS800が展示されています。 会場には50~60年前の昭和30年から40年代に使用されていた電化製品や、おもちゃ、当時の写真などが展示されています。 洗濯は、洗濯板から、手動式洗濯機、ローラー式洗濯機へと移り変わりました。 羽釜で炊いていた米は、ガス釜や電気釜で炊き、そのうちにジャーでそのまま保温できるようになりました。 写真の車は、3輪のダイハツ・ミゼットにスバル360。昭和30年代になって、生活に車が加わるようになりました。 昭和36年に、伊那谷を襲った36災害についても合わせて展示されています。 中川村四徳地域は、36災害で、全村移住となる大きな被害を受けました。四徳分校も土砂で埋もれています。この分校におかれていたオルガンも、今回展示されています。 36災害を体験した伊那市高遠町の矢澤章一さんです。 電線を設置する会社を経営していた矢澤さんは、被災して電話が使えなくなった長谷村へ復旧工事に出向きました。 アマチュア無線を趣味とする矢澤さんは、復旧工事から帰宅し、無線に向かいました。 そこへ大西山が崩落した大鹿村の助けを求める声が入ってきました。 矢澤さんは、アマチュア無線仲間と連絡を取り合い、飯田警察署へ第一報を入れ、大鹿村の被災地の安否確認などに貢献したということです。 そのほか特別展では、当時のレコードも展示されています。 歴史博物館では、希望者がいれば音を流せるようにしたいとしています。 特別展「セピア色の記憶」は、12月18日まで開かれています。 入場料は、一般400円、小中学生は200円ですが、上伊那の小中高校生は無料です。
-
上下伊那の26か所で狼煙リレー
戦国時代に武田信玄が情報伝達手段として使ったとされる狼煙を再現するリレーが、3日、上下伊那の26か所で行われました。 このうち、伊那市の東春近では、子ども達が火を起こす事から挑戦しました。 30分ほどが経過し、ようやく火が起こると歓声があがりました。 午前10時に下伊那の根羽村からスタートした狼煙リレーは、午前10時17分に伊那市の西春近まで到達しました。 ほぼ同じ時刻には、富県の住民が高烏谷山のつが平からあげた狼煙も確認されました。 スギの木でつくった松明に一斉に点火すると、勢いよく煙が登っていきました。 狼煙は、戦国時代に武田信玄が情報伝達手段として使っていたとされています。 リレーはそれを再現する事で地域の歴史を学び連携を深めようと2008年から毎年行われています。 この日は上下伊那の13市町村が参加し、南の根羽村から北の箕輪町まで26か所で狼煙がリレーされました。
-
投票事務従事高校生 政治や選挙関心高まる
伊那市選挙管理委員会は7月に行われた参議院選挙で投票事務を行った高校生のアンケート結果をまとめました。 それによりますと、100%の高校生が投票事務を体験し選挙や政治に関心が高まったと回答しています。 伊那市選挙管理委員会は、18歳以上に投票権が引き下げられた事を受け、7月の参議院選挙で初めて投票事務を行う高校生を募集しました。 参院選で投票事務に従事した、22人の高校生を対象にアンケートを実施し、そのうち17人から回答を得ました。 投票事務に従事し選挙や政治への関心は高くなりましたかの問いに、かなり高くなったが29パーセント、高くなったが71パーセントで、全員が関心が高まったと回答しています。 投票事務に従事してみての感想は、大変良かったが71パーセント、良かったが29パーセントとなっています。 伊那市選挙管理委員会は「選挙や政治について高校生に真剣に考えてもらえるきっかけとなった」とし「次回は受け入れる投票所の数や事務の内容を見直し多くの人に体験してもらえるようしていきたい」と話していました。 伊那市で次に予定されている任期満了に伴う選挙は、平成30年4月の伊那市長選挙と伊那市議会議員選挙です
-
台風でリンゴの収穫急ぐ
台風13号の接近に伴い、7日伊那市の果樹農家は、リンゴの収穫を急いでいました。 伊那市西箕輪羽広の重盛正さんのリンゴ畑です。 重盛さんは、1.5ヘクタールの畑で、早生種のつがるから晩生種のふじまで10種類ほどを育てています。 台風13号の接近に伴い、そろそろ終わりとなる早生種のつがるの収穫を早めました。 重盛さんは、リンゴオーナーや収穫体験も受け入れていて、これからの天候の行方に気をもむ毎日です。 リンゴの出来栄えは、春の凍霜害にあったもののその後は天候に恵まれ、甘味と酸味のバランス、玉伸びも上々だということです。 長野地方気象台によりますと、台風13号は、8日の朝までに東海道沖で温帯低気圧に変わると見られています。
-
伊那市西箕輪の山林でクマ捕獲
7日伊那市西箕輪の山林に設置されたクマの捕獲用のオリに雄のクマがかかっているのが見つかりました。 このクマは、麻酔で眠らせ市内の山に放されました。 クマがかかったのは、伊那市西箕輪の山林で、民家からおよそ400メートル離れた場所に設置されたオリです。 捕まったのは、10歳以上の雄のツキノワグマです。 体長1・3メートルで、体重は80キロでした。 クマの耳には過去に捕まった事を示す赤いタグが取り付けられています。 それによると、このクマはこれまでに3回捕まっていて、去年は伊那市の平沢のオリに、先月には西箕輪のサルの罠に掛かった個体だとわかりました。 地元の猟友会によりますと、この場所には8月から罠を設置していて、クマが捕まったのは3回目だという事です。 上伊那地方事務所によりますと、今年度管内では31件の目撃情報があり、罠に掛かったのは66頭だという事です。 クマは、県や市、地元の猟友会員が麻酔で眠らせ、市内の山に放されました。
-
高遠町で稲刈りはじまる
伊那市高遠町の水田では、稲刈りが始まっています。 6日は、高遠町山田河原にある水田で河南地区の農家でつくる農事組合法人かなみのメンバーが稲刈りを行っていました。 稲刈りは、例年より一週間早いということです。 ここは、農家が自分で消費する保有米の田んぼです。 5日から稲刈りを行っていて6日は、10ヘクタールの田んぼで4台のコンバインを稼働させて刈り取っていました。 農事組合法人かなみでは「ここは川下り米として美味しい米がとれる場所。今年も品質の良い物ができた」と話していました。 コンバインで脱穀した後、カントリーエレベーターに持ちこんで乾燥調整を行うことになっています。 稲刈りは今月の下旬まで行われることになっています。
-
マツタケ店頭に並びはじめる
上伊那地域にも秋の便りが届きはじめています。 伊那市の産直市場グリーンファームには、マツタケが入荷し店頭に並んでいます。 グリーンファームには今月に入ってからマツタケが店頭に並びはじめました。 主に、箕輪町や辰野町の山で採れたものが持ち込まれています。 グリーンファームによりますと初物のマツタケの入荷は平年並みだということで、「雨が降る日が今後多くなれば豊作が期待できそうだ」と話していました。 訪れた人たちは足は止めるものの、1キロ3万円から5万円とまだ値段が高いため買い求める人の姿は見られませんでした。 この時期は、料亭からの予約が多いということです。 グリーンファームではマツタケの入荷のピークは今月下旬頃と予想しています。
-
トルコギキョウ出荷最盛期
上伊那を代表とする花の一つトルコギキョウの出荷作業が最盛期を迎えています。 伊那市東春近の花卉農家丸山健太さんのハウスでは、8月下旬から出荷作業を行っています。 6日は、朝から不要な蕾や葉を取り、10本の束にしていました。 丸山さんは、茨城県出身の24歳で、高校卒業後水戸市にある鯉渕学園農業栄養専門学校に3年間在学し、研修で伊那市を訪れトルコギキョウやアルストロメリアの栽培方法などを学びました。 丸山さんは研修を通じ「美しい花を栽培したい」との思いから3年前、伊那市で就農することを決めました。 地域の人たちの協力を得ながらトルコギキョウを栽培して3年目になる今年は2万本を出荷する計画です。 リンドウ科のトルコギキョウは香りはほとんどありませんが、かれんで清楚な雰囲気があることから市場では安定した人気があるということです。 花は、気温が低い朝収穫するということですが、丸山さんは一人で作業をしているため、朝と夜の2回行っています。 5日の夜も、ヘッドライトをつけて収穫をしていました。 出荷作業は10月いっぱい行われることになっています。 JA上伊那によると今年のトルコギキョウの出荷は250万本を計画しています。 上伊那は諏訪に次ぐ産地だということです。
-
第92回伊那美術展 大作並ぶ
伊那美術協会の会員作品展「第92回伊那美術展」が、伊那市の伊那文化会館で開かれています。 会場には、日本画・洋画・彫刻・工芸の4部門の作品152点が並んでいます。 伊那美術協会には、上伊那郡内在住の人を中心に170人が会員となっていて、展示会では毎年、未発表作品のみを展示しています。 各賞を決める審査の結果、最高賞にあたる伊那美術協会賞には、伊那市日影の小林洋子さんの染織作品「碧の韻(あおのいん)」が選ばれました。 色の使い方や透明感、作品全体から奥行きが感じられる点が評価されたということです。 協会では、人材育成にも力を入れようと上伊那の高校生からも作品を募っていて、今年は伊那北高校・高遠高校・伊那西高校から33点が寄せられました。 審査の結果、ジュニア大賞には、伊那西高校2年の赤羽日向さんの洋画「2016夏」が選ばれました。 題材の物置を1つの空間で捉えたことや色使いが評価されたということです。 伊那美術協会では「毎年力作が並び県内でもトップクラス展示会だと思う。多くの人に見てもらいたい」と話していました。 第92回伊那美術展は、11日(日)まで伊那文化会館で開かれています。 10日(土)午後2時からは、高校生と会員によるパネルディスカッションも行われる予定です。
-
高遠・新宿の鉄砲隊が砲術演武
高遠城下まつりが3日伊那市高遠町の中心市街地で行われました。 今年は伊那市と新宿区との友好提携10周年を記念し高遠町と新宿の鉄砲隊による砲術演武が披露されました。 新宿区民で作る江戸幕府鉄炮組百人隊保存会は、50年以上前から砲術を後世に伝えようと活動していて、区の文化財に指定されています。 江戸幕府鉄炮組百人隊は、戦国時代 徳川家康の身辺警護のために作られた組織で幕末まで将軍家に仕えていたという事です。 演武では、太鼓やほら貝が鳴る中よろい姿の人が火縄銃を放ち、轟音を響かせていました。 百人隊と信州高遠藩鉄砲隊の合同演武は、伊那市と新宿区の友好提携10周年を記念して初めて行われました。 演武の最後には、両地区のメンバーが一斉に火縄銃を放ちました。 会場ではこの他に、福島県猪苗代町の太鼓や東京都三宅村の獅子舞など、高遠町とゆかりのある地域の芸能が披露されました。 会場は家族連れなど、多くの人で賑わい、祭りを楽しんでいました。
-
諏訪神社御柱祭 山出し
7年に一度行われる、伊那市西春近諏訪形の諏訪神社御柱祭で、4本の柱を山から里へと出す山出しが4行われました。 4日は氏子およそ250人が参加し、4本の御柱の山出しが行われました。 午前中は二から四の柱の山出しが行われ、貝付沢入口から神社までのおよそ500メートルを引きました。 神社前の石段では全員が力を合わせ、柱を境内へと引き上げていました。 一の柱は幹の周りがおよそ2メートルのモミの木で、長さは13.5メートルです。 4日は最高気温32.2度まで上がり、照りつける日差しの中、氏子らは懸命に柱を引いていました。 直角に道を曲がる難所では梃子方が掛け声に合わせて方向転換をしていました。 一の柱はおよそ4時間かけて地区内約2キロを曳行し、里引き開始点に到着しました。 最後は長沢進一実行委員長の木遣りで締めくくりました。 4日は二から四の柱の建御柱も行われ、神社に3本の柱が建てられました。 一の御柱の里曳きと建御柱は10月1日に行われます。
-
「おわまりさん花で癒されて」
伊那東小学校花委員会の児童が5日、伊那警察署を訪れ育てたマリーゴールドを贈りました。 5日は4年生から6年生の30人がマリーゴールドが植えられたプランター6個を伊那警察署に運んできました。 花委員会では住民のために働いているおまわりさんに花を見て癒されてもらおうと初めて贈ることにしました。 委員長の石井伶音さんは「マリーゴールドの黄色には希望、オレンジには健康という意味があります。これからも健康に気をつけて希望にあふれた伊那市の安全を守ってください。」とあいさつしました。 花を受け取った内川政澄署長は「たくさんの人に見てもらえるように玄関に飾ります。」と感謝していました。 花委員会では夏休みの間も交代で水やりを行い全部で800本の苗を育ててきたということで保育園や老人福祉施設などにも花を贈ることにしています。
-
伊那市・箕輪町・南箕輪村縦断バス 路線案示される
伊那地域定住自立圏構想により、伊那市・箕輪町・南箕輪村の行政区域を超えて運行されるバスの路線案が5日に、初めて示されました。 伊那市議会全員協議会が5日に開かれ、市が路線案を示しました。 路線案は、県道146号と国道153号を軸に、西春近の赤木を起点として伊那中央病院や南箕輪村役場を経由して、箕輪町のベルシャイン伊北店で折り返すものです。 片道およそ25キロメートルで、平日は1日10往復、土日、祝日は4往復となっています。 運賃は、運行区間に応じたゾーン制を検討していて、既存の路線バスとの整合性を図るということです。 運行委託料は年間3,600万円で、走行距離に応じて3市町村で割り振りします。 10月パブリックコメントを募集し、11月中に確定させたいとしています。 また、市街地循環バスの利便性を図るため、内回りルートを追加する計画です。 運行便数は1日17便で、既存の外回り便が20分おきに運行するのに対し、内回り便は40分おきを予定しています。 3市町村縦断バス、市街地循環バス内回り便ともに、来年4月1日の運行開始を予定しています。
-
伊那市境の竹村さん宅 スズムシの音色
伊那市境の竹村幸博さん宅では、およそ千匹のスズムシを育てていて、涼し気な音色を響かせています。 宅急便の取り扱いを行っている竹村さん宅では、虫かごや衣装ケースなど6箱分のスズムシを飼っています。 10年以上前に近所の人から譲り受けたものが自然に増えていったということです。 餌となる野菜は、荷物を持ってきた農家が分けてくれるということで、毎年地域の人も楽しみにしてくれていると話します。 今年は、例年より体が一回り大きく、音もいいということです。 荷物を出しに来た女性は、「秋の気配を感じます」と話していました。 スズムシは、10月いっぱいは楽しめるということです。 虫かごを持参すれば、分けてもらえるということです。
-
伊那市 水道料金等の改定について審議会に諮問
伊那市上下水道事業運営審議会が29日に市役所で開かれ、平成29年度からの水道料金等の改定について、白鳥孝市長が審議会に諮問しました。 会議には14人の委員が出席し、白鳥市長から審議会の城倉昭治会長に諮問書が手渡されました。 伊那市では、3年に1度水道料金や下水道使用料等の改定を行っています。 改定案によりますと、水道料金は基本料を値上げし、使用料によって計算される従量料金は値下げするとしています。 一般的な家庭で1か月20立方メートル使った場合、現在は3,280円ですが、改定後は3,210円です。 下水道使用料については、一般の基本料は1,800円と据え置き、業務用は1,950円から1,800円に値下げします。 従量料金は使用量毎に改定額が異なり、一般的な家庭で1か月20立方メートル使った場合現在は3,550円ですが、改定後は3,700円となります。 審議会では10月上旬までに市長に答申する予定で、その後12月議会に改正案が提出され、来年4月から施行されます。
-
大規模地震災害想定の防災訓練
伊那市、箕輪町、南箕輪村で大規模な地震災害を想定した防災訓練が4日行われました。 伊那市では、手良小学校を主会場に行われました。 地域、小学校、保育園が合同で訓練を行い災害時の初動対応を確認しました。 訓練は、震度6弱の地震が発生した想定で行われ、午前9時に手良地区の住民が小学校の体育館に避難し、常会ごと避難状況を報告していました。 この後、上伊那医師会による、けが人の処置の優先順位を判断するトリアージの実演が行われました。 グラウンドでは、災害時に使用する車両や人命救助のための資材の展示が行われた他、体験コーナーが設けられました。 参加者は、訓練用の消火器を使って放水したり、火災時の煙を体験していました。 また、ライトの設営では、実際に組み立てていました。 主会場となった手良小学校には、およそ500人が集まり子どもたちや地区住民が防災に関する知識を深めていました。
-
リニア開通を見据え伊那市の未来を考えるシンポジウム
リニア中央新幹線の開通を見据え、伊那市の未来を考える「伊那商工会議所将来ビジョンシンポジウム」が3日、伊那市の伊那商工会館で開かれました。 シンポジウムでは行政や市内企業の経営者5人によるパネルディスカッションが行われ、「リニア時代に向けて伊那市で攻めるべきもの、守るべきもの」をテーマに意見を交わしました。 攻めるべきものについて、白鳥孝伊那市長は「中間駅は人が利用しなければ1時間に1本が2時間、3時間に1本と減ってしまう。そうならないために、農業、工業、サービス業を組み合わせ産業構造を深く高くしていく事が今必要だ」と話していました。 伊那ケーブルテレビジョンの向山賢悟社長は「伊那市には誘客につながる魅力あるコンテンツがある。観光情報や生活情報、就職情報など、伊那市のことがすべてわかる情報発信サイトがあると武器になるのではないか」と話していました。 伊那商工会議所は、2027年のリニア中央新幹線開通を見据え、産業力の強化や地域資源を生かした魅力づくりに取り組む平成26年度~28年度の3年間の将来ビジョンを策定しました。 これまでに、朝マルシェなど市街地でのイベントや入笠山を中心とした観光コースの調査研究などに取り組んでいて、シンポジウムはそのまとめとして開かれました。 会場には地元企業や一般などおよそ150人が訪れました。
-
井上井月の木刀 井月さんまつりで展示
3日から始まった第4回千両千両井月さんまつりに合わせて、伊那市のいなっせでは、井月の持ち物であった可能性が非常に高いとされる木刀が展示されています。 こちらが、井月のものとされる木刀です。8月25日に見つかりました。 長さは約60センチで、カシの木に漆を塗ったものとみられています。レンコンの形を模していて、2つの節があり、カタツムリが彫刻されています。 この木刀を発見した井上井月顕彰会理事で宮田村在住の細田伊佐夫さんです。 8月25日、宮田村の旧家、正木屋酒店の蔵座敷でこの木刀をみつけました。 細田さんによりますと、落款を作れる技術をもっていた井月自身がこの木刀を彫ったのではないかという事です。 武器を持たない主義の井月は仏教的な意味を持つ蓮の根、レンコンを模り、家を背負ってゆっくりと歩くカタツムリを自分に例えたのではないかという事です この木刀は、井月さんまつりの関連イベントとしていなっせ2階展示ギャラリーで開かれている展示会「井月さんの部屋」で4日まで展示されています。 会場には、伊那市の書家池上信子さんが書いた井月の書や、細田さんが井月の句を染物で表現した作品が展示されています。 井月さんまつりは4日までで、4日は午前10時30分から第25回信州伊那井月俳句大会が開かれるほか、午後1時から、駒ヶ根市出身の俳人、伊藤伊那男さんの講演会が開かれます。
-
向山竹脩さん 「井月の句心を書で描く」
3日からの井月さんまつりに合わせて、伊那市山寺の書家、向山竹脩さんは、「井月の句心を書で描く」と題した展示会を、きたっせで開いています。 会場には、向山さんの作品24点が展示されています。 書道歴40年以上の向山さんは、井月が残した句の中から心に響いたものを選んで書いています。 句をよく読み井月に思いをはせ、その意味を表すように、絵を描くように書いているという事です。 山寺区文化祭の展示会も同じ会場で開かれていて、区民から寄せられた手芸作品や写真なども展示されています。 山寺区文化祭の展示会は4日までです。 向山さんの作品は5日(月)からロビーに移し、向山さんが開く書道教室の生徒の作品とともに11日(日)まで展示されます。
-
松尾修さん著書「高遠旅石工たちの幕末」出版
伊那市の元建設部長で、現在岐阜県の大垣市役所に勤めている松尾修さんは、高遠石工の歴史を探るミステリータッチの小説を出版しました。 4日、著者の松尾さんが伊那市高遠町の高遠さくらホテルで記者会見を開き、本の概要を説明しました。 タイトルは「高遠旅石工たちの幕末」です。 八ヶ岳山麓に実在する、頭は人間で体が蛇の形をした石仏を、建設会社に勤務する若手技術者が見つけ、製作の謎を解きながら高遠石工の存在とその功績を知っていくというミステリータッチの小説です。 松尾さんは、全国各地で活躍した旅石工にスポットをあてたという事です。 高遠石工の研究者や伊那市の関係者でつくる出版委員会では「高遠石工をひとつの観光資源として全国に発信していきたい」と話していました。 高遠旅石工たちの幕末は初版千部で1冊1,700円です。 伊那市内のニシザワ書店の他、高遠さくらホテルなど伊那市観光㈱の施設で購入できます。
-
東京の大学生が鹿肉餃子づくり体験
インターンシップで伊那市の新山を訪れている東京の跡見学園女子大学の学生5人は、南箕輪村の上伊那農業高校を2日訪れ、鹿肉を使った餃子づくりを体験しました。 2日は、大学生5人と上伊那農業高校の畜産班の生徒8人が一緒に餃子をつくりました。 大学生は、鹿のロース肉を小さく切り分け機械を使いひき肉にしていました。 インターンシップで伊那市の新山を訪れているのは、観光について総合的に学ぶ跡見学園女子大学の観光コミュニティ学部の2年生です。 今回は、新山で行われている移住促進や情報発信の取り組みを体験すると共に、学生の視点から気づいた改善点など発表する事になっています。 今日もその一環で、新山で捕獲されたニホンジカの肉を使い、商品開発をしている上伊那農業高校で餃子づくりをしました。 2日作った餃子は、3日に新山の集落センターで開かれるインターンシップの報告会で地域の人たちに振る舞われる事になっています。
-
茨城の鯉淵学園学生が伊那で農業研修
伊那市と新規就農協力の協定を提携している茨城県の鯉淵学園農業栄養専門学校の学生が、市内の農事組合法人や農場で農業体験研修を行っています。 伊那市での鯉淵学園の学生の受け入れは去年から行われていて今年で2年目です。 今年は、1年生26人2年生2人の合わせて28人が訪れ、昨日から、野菜班と畜産班に分かれて研修を行っています。 畜産班は手良中坪にある農協直産㈱手良農場を訪れ、牛の牛舎の清掃や餌やり、ブラッシングなどを行いました。 手良農場では、和牛のオスとホルスタインのメスを掛け合わせた肉用牛を166頭飼育しています。 学生たちは、普段、ホルスタインの世話をしているということです。 協定は、高齢化や後継者不足などの農業の問題を伊那地域が抱える中で、鯉淵学園の学生の就農先の一つとして伊那地域を提案するものです。 鯉淵学園によりますと、学生の9割の実家は非農家で、昨年度は、男女それぞれ1人が、伊那地域で就農したということです。
-
小坂洋一さん・中村雄三さん ふたり展
ステンレス工芸作家の小坂洋一さんと、焦がし絵作家の中村雄三さんの作品展示会が、 南箕輪村のコーヒー&ギャラリーなごみの樹で開かれています。 ギャラリーには、小坂さんのステンレス工芸作品13点と、中村さんの焦がし絵作品25点が並んでいます。 2人は県工芸美術協会の会員で、一緒に作品展をやろうと声をかけあい今回初めて展示会を開きました。 この日は会場を訪れた人たちに小坂さんが作品を紹介していました。 こちらは、幼い時の記憶を元に作った作品です。 母親にバリカンで髪の毛を刈られているのが、小学生時代の小坂さんです。 当時の小坂さん宅の様子を表現していてユーモアを感じる作品です。 中村さんは、ベニヤ板に電気ごてで模様や絵柄をつけて作品を作る焦がし絵作家です。 著名人や観光名所の風景など、細かな部分まで再現されています。 小坂洋一さん・中村雄三さんの作品展は、30日(金)まで、南箕輪村のコーヒー&ギャラリーなごみの樹で開かれています。
-
伊那小学校PTAバザー賑わう
売り上げを学習環境の整備に役立てるための伊那小学校恒例のバザーが27日に行われ多くの人で賑わいました。 伊那小学校とPTAが毎年行っているバザーで、体育館を会場に行われました。 家庭から集めた日用品や衣類、子どものおもちゃなどを市価より安く販売します。 売り上げは学校の学習環境の整備のために使われ、一昨年と去年は2年かけてステージ発表用のスポットライトを2台購入したという事です。 約2時間の販売時間で、後半になると売れ残りがないようタイムセールで価格がさらに引き下げられます。 訪れた人たちは値段交渉しながら目当ての品を購入していました。 伊那小学校では、地域と学校の連携を深め、総合学習など子ども達の活動を知ってもらうきっかけにしていきたいと話していました。
-
井月さんまつりに向け 伊藤さんPR
伊那市出身で伊那の勘太郎の人物像や江戸時代の文化などを研究する伊藤春奈さんは28日、伊那市内で記者会見を開き9月にいなっせで開かれる千両千両井月さんまつりをPRをしました。 伊那市出身の伊藤さんは伊那北高校を卒業し、東京都で雑誌の編集者やライターとして活動しています。 幕末の文化や風俗を調べる中で、子供の頃に聞いた「勘太郎月月夜唄」がきっかけとなり、「勘太郎」や、その時代の伊那について研究するようになりました。 千両千両井月さんまつりは9月3日と4日にいなっせで行われ、伊藤さんが出演するシンポジウム「井月と伊那の勘太郎」は3日の午後1時半から開かれます。
-
富県保育園園児 地域の自然を探検
伊那市の富県保育園の園児は31日地域住民と散歩をして地域の自然に触れました。 ○富県保育園の年長園児18人が地域住民と貝沼地区を散歩しました。 これは、貝沼の自然環境を守る会が地域の子供たちに地元の自然に触れてもらおうと行ったものです。 保育園を出発して2時間ほどかけて歩き、途中、神社や里山、田んぼ等をまわりました。 貝沼の里山では、目を閉じて耳をすまし、山の中から聞こえる色々な音を聞き分けていました。 園児たちは、セミや、ハト、風の音がしたと話していました。 里山を抜けて、田んぼに到着すると、会のメンバーは「一本の稲穂には100から150粒のお米が実っている。 お茶碗をいっぱいにするには、10本の稲穂が必要です」と子供たちに教えていました。 貝沼の自然環境を守る会では、子供たちに地域の自然を少しでも身近に感じてもらえればと話していました。
-
今年の米「平年並み」
関東農政局は、今年の米の作柄概況を発表しました。 それによりますと長野県の南信は、平年並みとなっています。 川下り米の産地、伊那市美篶青島の水田では、稲が黄色く色づきはじめ、実りの秋を感じさせています。 発表によりますと、長野県の今年の米の8月15日現在の作柄は、生育期間を通じて概ね天候に恵まれたことから東信、南信、中信、北信とも平年並みと見込まれています。 15日現在の穂の数、もみ数、登熟などのすべての項目で平年並みとなっています。 全国的には、やや良が9つの道と県、残る37の都府県で平年並みと見込まれています。 上伊那地域の稲刈りは、9月10日頃からと見られます。
-
地域おこし協力隊員が伊那で交流
都市部から移住して県内の市町村で活動する地域おこし協力隊の交流会が30日と31日の2日間伊那市などで行われました。 31日は交流会に参加している45人が4つのグループに分かれ、各フィールドで現地視察や意見交換をしました。 伊那市東春近のゲストハウス赤石商店。 箕輪町出身の埋橋幸希さんが、空き家だった祖母の家を改築し、今年3月に開業しました。 ここには、6人の協力隊員が訪れました。 案内人は、中心市街地の活性化やまちなか居住に取り組んでいる伊那市の協力隊員齋藤俊介さん。 主体的にみんなですごせる場所としての「学びのまちプロジェクト」をこの場所でスタートさせました。 赤石商店の埋橋さんが、開業に至る経緯を語ります。 自分にとって楽しいまちとは何か。全員でディスカッションしたあと、中心商店街へと向かいます。 通り町で店舗や談話室を見学し、それぞれが自分の地域で何ができるのかを考えました。 地域おこし協力隊は、人口減少が進む地域に都市住民を新たな担い手として受け入れ、地域活性化の支援などに従事してもらう総務省の制度で、県内では59の市町村で241人が活動しています。