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伊那市出身のガラス工芸作家池上直人さん夫妻 作品展
伊那市出身のガラス工芸作家池上直人さん夫妻の作品展 透明の力と喜びの色が23日から伊那市坂下のはら美術で始まりました。
会場には花器や食器などのガラス工芸品およそ300点が展示されています。
伊那市出身の池上直人さんと、妻の由美さんは2001年に中川村にガラス工房「錬星舎」を構え、作品の製作をしています。
池上さんは透明なガラスに泡を入れた作品、西村さんは色ガラスを使った作品を得意としているということです。
クリスタルガラス展 透明の力と喜びの色は28日火曜日まで、はら美術で開かれています。 -
ローメンイメージキャラ2代目「ロメンくん」にバトンタッチ
伊那の名物ローメンをPRするイメージキャラクターのバトンタッチセレモニーが15日、伊那市のセントラルパークで行われました。
初代イメージキャラクターの「ウマカロー」から、会員募集ののぼり旗を受け取ったのは2代目キャラクターの「ロメンくん」です。
この日は、伊那ローメン夏まつりがセントラルパークで開かれ、セレモニーはその中で行われました。
「ロメンくん」は、具材である羊に、頭には調味料の蓋をかぶり、角の代わりにキャベツがついています。
新しいイメージキャラクターは、6つの候補の中から、一般による投票が6月に行われました。
ロメンくんは、全体のおよそ7割近い2千票あまりを獲得し2代目キャラクターに決定しました。
セレモニーが終了すると新旧イメージキャラクターは会場を回り、集まった人たちと記念写真をとっていました。
ロメンくんは、各種イベントに出演し、伊那の名物ローメンをPRするという事です。 -
二千絵会 旧井澤家住宅で作品展
和紙を使って制作するちぎり絵の作品展が、伊那市西町の旧井澤家住宅で、開かれています。
作品展を開いたのは、伊那市のいなっせで月1回教室を開いている二千絵会(にちえかい)です。
二千絵会は、伊那市御園の中村早恵子さんが主宰する教室で、旧井澤家住宅で作品展を開くのは5年ぶりです。
会場には、草花や風景を題材にした18人の作品39点が展示されています。
作品は、3枚の和紙を重ね合わせた「しゅんこう和紙」と呼ばれる和紙を使用しています。3層になっている和紙を、ちぎったり、はいだりして貼り合わせていくことで色の濃淡を表現していて、水彩画のようなタッチが特徴だということです。
二千絵会では、「淡く、やさしいイメージの作品を楽しんでほしい」と話していました。
二千絵会のちぎり絵作品展は、26日(日)まで伊那市西町の旧井澤家住宅で開かれています。 -
田楽座が盆踊りナイト
伊那市富県の歌舞劇団田楽座の盆踊りナイトが18日に田楽座稽古場で開かれ、会場は、熱気に包まれていました。
田楽座の盆踊りナイトは、去年に続き2回目の開催で、北は、東京、南は大阪からの参加者もいました。
稽古場には、やぐらとちょうちんがつるされムードを盛り上げます。
参加者40人のうち1/3が初心者だということですが、県内を中心にした盆踊りの生歌・生演奏で気持ちよさそうに踊っていました。
田楽座では、「盆踊りは、老若男女みんなで踊り、盛り上がれる。日本人の魂が揺さぶられる」と話しています。
盆踊りナイトは、午後6時から3時間にわたり行われ、終わりに近ずくにつれ、会場内の雰囲気も最高潮に達していました。 -
高校演劇部員がプロの舞台技術学ぶ
伊那市の伊那文化会館は、演劇舞台技術セミナーを17日に開きました。
上伊那地方の高校演劇部員を中心に50人が参加し、舞台のプロから照明や音響技術を学びました。
伊那文化会館では、地域の演劇文化の振興を図ろうと毎年このセミナーを開いています。
9月23日に上伊那地区の高校合同演劇発表会が計画されていることから、各高校の演劇部員らが参加し、実技を交えた講義を受けました。
照明は、文化会館舞台課の岡田稔さんから指導を受けました。
岡田さんは、「照明とは、空間の空気を表現すること」と説明し、参加者たちがライトを浴びながら身を持って光の当て方を体感しました。
岡田さんは、「照明のセクションは、部活動で訓練しずらい部分。少しでも役に立てれば」と話していました。
部員26人でセミナーに臨んだ伊那西高校演劇部の前沢温部長は、「知っているつもりだったことも改めて学び勉強になった。9月の発表会では、役者1人1人の演技が光るようなスポットを当てたい」と意気込んでいました。 -
国保直営診療所の在り方について検討結果 答申
伊那市内に4か所ある国保直営診療所の在り方について検討してきた医療政策審議会は、「今後も体制を整備しながら診療所の運営を維持継続する必要がある」とする検討結果を20日、白鳥孝伊那市長に答申しました。
20日は、審議会の飯島尚幸会長と兼子敦彦副会長が市役所を訪れ、白鳥市長に答申書を手渡しました。
答申では、▽4つの診療所の一体的な運営を図り、地域の医療需要に応じた連携体制を整える▽地域住民や患者の声を反映した診療所の運営体制を構築する▽収益増を図り経営改善に取り組むとしています。
伊那市には、西箕輪診療所、新山診療所、長藤診療所、美和診療所があります。
審議会では、診療所の患者数が減少していることなどから、市の行政改革大綱に基づき、施設のあり方などについて検討してきました。
飯島会長は「診療所はなくてはならない存在。災害時に孤立した時、地域に医師がいることは心強いと思う」と話していました。
白鳥市長は「やむを得ない赤字であっても、その額を少なくしていく必要がある。出された意見を重く受け止め、今後の在り方について方向を定めていく」と話しました。
昨年度の4つの診療所のうち、西箕輪が診療204日で延べ患者数が5,731人。
1日当たりの患者数は18.1人。
新山は、診療日数が43日で、延べ患者数は157人。
1日当たりの患者数は3.7人。
長藤は、診療日数が236日で、延べ患者数は3,933人。
1日当たりの患者数は16.7人。
美和は、診療日数が243日で、延べ患者数は11,159人。
1日あたりの患者数は45.9人となっています。
伊那市では、昨年度の4つの施設の収益は、全体でおよそ2,000万円の赤字になるとみています -
高齢者が交通安全意識高める
高齢者を対象にした交通安全講習会が20日、伊那市西春近の小出一区公民館で開かれ、お年寄りが事故に遭わないための心構えなどについて学びました。
講習会は去年伊那市内で高齢者が死亡する事故が多発したことから、お年寄りに交通安全意識を高めてもらおうと西春近交通安全協会が開いたものです。
講習会にはお年寄り11人が集まり伊那警察署の三沢謙司交通課長の話を聞きました。
三沢課長は、「夜間道路を歩くときは夜光反射材をつけること。また横断歩道も絶対に安全とは限らないので、車の様子を確認してから渡るようにしてください。」と呼びかけていました。
講習会では、ほかに0から48までの数字が不規則に書かれた紙が用意され、時間を測って数字の順にチェックする反応テストも行われました。
去年伊那市内で10人が交通事故で亡くなりうち7人が高齢者でした。
今年は、今月20日現在、伊那署管内で5件の死亡事故が発生し6人が亡くなっています。
伊那署では高齢者の交通安全対策を最重要課題として、講習会の開催など啓発活動に取り組んでいくとしています。 -
美篶保育園 住民とピザ作りで交流
伊那市の美篶保育園で、地域の住民と園児がピザを作って交流しました。
21日は美篶の地域運営委員や美篶保育園に食材を提供している野菜の会のメンバーなど18人が集まり、園児とピザトーストを作りました。
美篶保育園は、毎年ジャガイモやプチトマト、ピーマンなどの野菜を育てていて、収穫した野菜を地域の人と調理し、交流しています。
21日は年長の園児51人が地域住民と下ごしらえをし、年少、年中の園児はトッピングしました。
ピザトーストのほか、収穫したジャガイモを使ったフライドポテトや、野菜スープをお昼に食べました。
園児に畑仕事を教えている向山勝彦さんは、「自分で作れば嫌いな野菜も食べられるようになる。作った野菜を子供と一緒に収穫して食べられるのはうれしい。」と話していました。 -
高遠城址公園さくら祭りポスター決定
来年から使われる高遠城址公園さくら祭りのポスターの図案が決定しました。
今回決定したポスターの図案は、伊那市の有限会社アド・プランニングがデザインしたものです。
5社から9つの図案が集まり、伊那市観光協会の役員の投票により決定しました。
ポスターは8,850作り、関東の京王線や中京の名鉄線の車内吊りのほか、市内商店などに貼られるということです。
この図案は3年間使用する予定です。 -
伊那市 放射線量測定継続へ
伊那市は、福島第一原発事故に伴い市民の間に広がっている不安を払拭しようと去年10月から行っている給食食材と空間放射線測定を1年継続して実施します。
これは、21日開かれた定例記者会見の中で白鳥孝伊那市長が明らかにしたものです。
伊那市では、去年10月から市役所、高遠町と長谷総合支所で週に3回空間放射線測定を行っています。
この他、市内の全小中学校と保育園の給食食材も測定しています。
今年3月からは市独自で給食放射線を測定する機器を導入しました。
容器にその日の給食のおかずなどを入れると重さ1キロあたりの放射線の量を示すベクトル値の計測ができます。
伊那市によりますと、これまで基準を超える数値はでていないということです。
放射線の測定結果は、伊那市のHPで見ることが出来ます。 -
2011年度日本優秀建築選100選に創造館
日本建築家協会が選ぶ、2011年度の日本建築家協会優秀建築選100選に伊那市創造館が選ばれました。
2011年度の優秀建築選100選は、全国231点の応募の中から日本建築家協会が選んだものです。
創造館は、修復・保全した建築物、他の用途に適応させた建築物が選ばれる「保存プロジェクト」の部門で選ばれました。
創造館の捧剛太館長は、昭和モダンの古典的な部分を残しつつ、耐震化、収蔵庫の増築、市民が憩える庭を作ったことなどが評価されたのではないかと話していました。
創造館は、1930年・昭和5年に上伊那図書館として建てられ、生涯学習の場として、教育・学術や文化の発展を目的に2010年に改築されました。 -
若者参加のまちづくり拠点 来月オープン
不登校などの悩みを抱えた若者と地域を繋げる拠点施設、コミュニティ・カフェ・セジュールが9月16日、伊那市荒井の通り町にオープンします。
コミュニティ・カフェ・セジュールは通り町の空き店舗を改装してオープンするもので県の新しい公共の場づくりのためのモデル事業として1千万円の補助を受けています。
セジュールは悩みを抱えた若者を支援する上伊那子どもサポートセンターなど16団体で構成する若者参加のまちづくり協議会が運営するものです。
1階はケーキやドリンク類を提供するカフェで3人ほどのスタッフが対応します。
また絵画など作品が展示できるスペースも設けます。
2階は学習支援や地域の人たちとの交流スペースとして活用されます。
協議会の櫻井裕記会長と、事務局長の戸枝智子さんです。
櫻井会長は、元教諭で伊那弥生ヶ丘高校の校長などを務めました。
退職後に上伊那子どもサポートセンターで学習支援スタッフとして活動してきました。
戸枝さんは、上伊那子どもサポートセンター発足当初から10年間、事務局をまた協議会では事務局長を務めています。
協議会を構成する上伊那子どもサポートセンターでは毎年、年間40人前後の若者の支援にあたっていて、そのうちの半数が高校生、ほかは中学生や二十歳前後の若者だということです。
オープンにあたり協議会ではボランティアスタッフを募集しているほか、寄付も募っていて継続的な運営を目指すとしています。
問い合わせ76-7627 -
夏休みが終わり2学期始まる
夏休みが終わり上伊那の小中学校の先頭を切って20日、伊那市の伊那小学校で始業式が行われました。
式では児童代表が新たに取り組みたいことや決意を発表し2学期をスタートさせました。
20日から2学期が始まった伊那小学校では児童らが日焼けした顔で登校しました。
1年生の教室では夏休み中に作った工作や絵日記を提出していました。
始業式では体育館に児童およそ650人が集まりました。
2学期の目標として3年生代表の男子児童は、総合学習で育てているブタの赤ちゃんの世話をしっかりしたいと話しました。
また6年生代表の女子児童は勉強で分からないことがあったらそのままにせず納得するまで調べ理解するようにしたいと決意を発表していました。
本多俊夫校長はロンドンオリンピックの陸上に義足で出場した選手を例に挙げ、「できないかもしれないとあきらめてしまうのではなく、スタート地点に立つことが大事だ」と話し「何事もあきらめないで取り組んで下さい。」と児童に呼びかけていました。
上伊那の小中学校の始業式は21日ピークを迎えます。 -
諏訪形の住民 保育ブロック工法で育てた苗を植樹
災害に強い山にしようと取り組んでいる伊那市西春近諏訪形の住民は、保育ブロックで育てたケヤキなどの苗を、平成18年に土砂災害が起きた貝付沢に19日、植えました。
19日は、地元有志でつくる諏訪形区を災害から守る委員会の委員12人が、保育ブロックで育てたケヤキおよそ120本ともみじ数本を貝付沢の斜面に植樹しました。
委員会では、倒れにくい木を育てるため、保育ブロックと呼ばれる強い根を育てる生育方法に取り組んでいます。
5月には、伊那市地域づくり活動支援金事業を活用して、およそ150本の苗を保育ブロックに植えました。
10月に植樹を予定していましたが、生育が予定より早かったため、2か月ほど早い作業となりました。
メンバーらは、2メートル間隔で苗を植えていました。
去年、猿に食べられてしまったクヌギも、保育ブロックで育て、7月に試験的に25本植えていました。
19日に確認したところ、食べられていたのは3本に留まっていて、委員会では、「保育ブロックにしたことにより、根の成長が早まり、猿が引き抜けなかったのでは」と話していました。 -
国民学校の時代を振り返る
第2次大戦中の昭和16年から22年までの6年間だけ存在した国民学校の時代を振り返る講演会と座談会が19日伊那市創造館で開かれました。
9月2日までの戦争に関する展示にあわせて開かれました。
国民学校の存在を通して、しあらためて戦争と平和について考えるきっかけにしようというものです。
講演会は、郷土雑誌「伊那路」編集委員の山口通之さんが、研究者の立場から国民学校設立にあたっての時代背景や概要を説明。
尋常小学校や高等小学校が国民学校になった理由について、「ヒットラー政権下のドイツのホルクス・シュウレの直訳だった」と話し、教育内容も様々な面で共通していることを紹介しました。
座談会では、国民学校を卒業した駒ヶ根市出身で東京都に住む堀江玲子さんと南箕輪村に住む松澤英太郎さんが当時の様子や思い出を話しました。
会場からは、「平和な日本をどう維持していくかが必要」「若い世代に語り継ぐ必要がある」などといった意見がありました。 -
廃校の音楽祭
廃校になった旧高遠町の三義小学校芝平分校体育館にプロ・アマ20団体が参加し演奏を披露する第3回廃校の音楽祭が18日と19日の2日間にわたり開かれました。
18日は、ジャズやカンツォーネ、シャンソンなど様々なジャンルの歌が、その道のプロたちによって、次々と歌い継がれていきました。
廃校の音楽祭は、役割を終えた古い校舎を利用しようと、都内から芝平に移住した飯島忠義さんが3年前に企画。
妻でカンツォーネ歌手の茉鈴さんの呼びかけで年々参加するミュージシャンも増えています。
芝平分校は、明治6年、1873年に開設されましたが、昭和40年、1965年に閉校。
現在の校舎は、改築後50年以上たっているとされています。
飯島さんは、「音楽会は、全国にたくさんあるが、こうした場所での開催は稀。高遠の中心部から18キロ離れていて、きてもらうにもハードルが高いが、その分楽しみも倍増する」と話しています。
会場には、ジャズからモンゴルの民族歌謡、サックス、バンドネオンの音色が響き、訪れた人たちは、廃校のかもし出す雰囲気と音楽の共演を堪能していました。 -
伊那地区成人式 731人門出祝う
15日には、お盆の帰省に合わせ、伊那市と箕輪町でお盆成人式が行われました。
今年、伊那地区で成人を迎えたのは平成3年4月2日から平成4年4月1日までに生まれた男性366人、女性365人の合せて731人です。
伊那地区成人式は、14日と15日の2日間、市内8つの会場で分散して行われました。
このうち、西春近公民館にはスーツやワンピースに身を包んだ新成人、52人が式に出席しました。
式の中で伊那市教育委員会の宮脇正志さんは「創造力と行動力を発揮し、新しい社会を造る推進力となり、可能性を信じ充実した人生を築いてほしい」と市長メッセージを代読しました。
新成人を代表して、北原奈津美さんは「今まで育ててくれた、両親や故郷に感謝し、これからは、より良い社会を築いていきたい」、酒井秋紀さんは「努力を惜しまず、全てにおいて挑戦する行動力を持った大人になりたい」と決意を述べました。
式のあとの祝賀会では、地元の太鼓グループ「小出太鼓」による演奏が行われ、新成人の門出を祝いました。 -
技能五輪の経験を子どもに伝える
10月に長野県で開かれる技能五輪全国大会。技能五輪出場経験者が子どもたちにものづくりの楽しさや働くことの魅力を伝える出前講座が18日、伊那市の女性プラザ伊那で開かれました。
この日は、伊那市内で体験学習を行っているはなまる地域探検隊の小中学生や高校生など60人が参加しました。
出前講座は、10月に長野県で開かれる技能五輪と、障害者が技能を競うアビリンピックをPRするとともに、仕事の魅力を知ってもらおうと、県内各地の小中学校などで2年前から開かれています。
(株)マツハシ冷熱伊那支店の齋川淳さんと菓匠Shimizuの圃中智穂さんが講師を務めました。
齋川さんは2010年に冷凍空調技術で、圃中さんは去年洋菓子製造で技能五輪に出場しています。
齋川さんは空調機器などに使われる冷媒配管について、子ども達に説明していました。
ある子どもは「普段経験できるようなことじゃない、すごい難しいことを教わった。毎日やっているなんてすごいと思った」と話していました。
齋川さんは「小さい子どもも多かったが、少しでもかっこいい仕事だと思ってくれたらうれしい」と話していました。
圃中さんは、子ども達が持っている夢を描いた夢ケーキを子ども達と一緒に作っていました。
参加した子どもは「すごい技術を持っているんだなと思った。将来の仕事選びに役にたちそう」と話していました。
圃中さんは「仕事を選ぶときに、昔こんな経験したな、と思い出してくれたらうれしい」と話していました。
出前講座を開く長野県では「良い体験をしてもらえたと思う。大会の緊張感のある中での技術も見に来てもらえたら」と話していました。
技能五輪は10月26日から松本市と諏訪市で、アビリンピックは10月20日から長野市で開かれる予定です。 -
創造館で戦時中の日用品など展示
伊那市創造館で19日開かれる戦時中の国民学校についての講演会に合わせ、当時の生活用品などが展示されます。
展示されるのは陶製の湯たんぽと素焼きの風呂焚き釜などです。
これらは戦時中に鉄の供出があったため、鉄を使わずに作られた代用品です。
これらを提供しているのは、美篶小学校資料館です。
美篶小学校資料館では、19日の講演に合わせて展示することで、当時の生活について理解を深めてもらおうと提供を申し出ました。
このほかにも、供出により銅像から石像に変わったとされる美篶小学校の二宮金次郎像や他の代替品についての資料も展示されます。
明日は郷土雑誌「伊那路」編集委員の山口通之さんによる講演のほか、国民学校を体験した人を交えての座談会などが開かれます。
講演は明日の午前10時30分から、創造館で開かれます。 -
火災警報器設置率 伊那消防組合管内73.3%
伊那消防組合のエリア内で住宅用火災警報器を設置している住宅は73.3%で、前の年の同じ時期と比べて0.4ポイントの増加となっていることがわかりました。
これは、長野県の危機管理部が16日に発表したものです。
伊那消防組合では、エリア内の伊那市・辰野町・箕輪町・南箕輪村の890世帯に対しアンケート調査を行いました。
回答のあった498世帯のうち73.3%にあたる365世帯が火災警報器を設置していることがわかったということです。
県全体の平均は72.2%で、最も設置率が良かったのは木曽広域消防本部の93%でした。
伊那消防組合では「設置の状況が飽和状態に近づいているため伸びは少ないが、これまで以上に啓発活動を行い、設置を徹底していきたい」と話しています。 -
狐島区住民 カヌーで世代間交流
伊那市狐島の住民は、世代を越えた交流を深めようとカヌー教室を18日、伊那市高遠町の高遠湖で開きました。
カヌー教室には、子どもからお年寄りまで40人が参加しました。
教室は、世代を越えた交流を深めていこうと、狐島の子ども会と公民館、 地域社会福祉協議会が、毎年この時期に開いているものです。
参加者は、1人乗りと2人乗りに分かれてカヌーを体験しました。
中には毎年来ているという児童もいて、大人顔負けの手つきで漕いでいました。
狐島地域社協の馬場秀則会長は「子育てするうえで、世代を越えた交流は必要だと思うので、今後も企画していきたい」と話していました。 -
伊那市西箕輪大萱で百八灯
送り盆の16日、伊那市西箕輪大萱では、108つの火の玉をつるす「百八灯」がおこなわれました。
大萱の百八灯は、江戸時代に始まったともいわれ、戦前は、中学2年生以下の子供たちが主体となって行っていたということです。
その頃からの伝統を受け継ぎ、現在も中学生が玉に火を灯す
役を担っています。
「百八の煩悩を絶つ」との願いも込められていて、会場は、幻想的な雰囲気に包まれていました。 -
精霊流し大法要
送り盆の16日、伊那市坂下では、天竜川に灯篭を流し先祖の霊を供養する、精霊流し大法要が行われました。
16日夜、坂下駐車場の天竜川のほとりから、200基の灯篭が流されました。
精霊流し大法要は、伊那仏教会や坂下商工会が毎年行っているもので、戦後まもなく戦没者の慰霊のために行ったのが始まりです。
この日は、新盆を迎えた家族や、先祖代々の霊を供養する家族が集まりました。
参列者は、静かに流れていく灯篭をみつめ、手を合わせていました。 -
迎え盆伝統の振り万灯
迎え盆の13日は、先祖の霊を迎える振り万灯が上伊那各地で行われました。
このうち、伊那市小沢の地域交流センターでは、小学生や帰省中の人たちが雨の降る中、万灯を振りました。
小沢子ども育成会が地域の協力を得て4年前に復活させました。
パチパチと音を立てて燃える大麦のわらは、富県の農家に頼んで確保し、7月28日に子どもたちと一緒に万灯を作りました。
育成会の唐沢功会長は、「地域の伝統をこれからもお年寄りたちから受け継いでいきたい」と話していました。 -
「山寺まつり」伊那節盆踊り大会
伊那節の良さを見つめなおそうと、山寺まつり伊那節盆踊り大会が、15日、伊那市の中心市街地で初めて開かれました。
催しは、民謡伊那節の良さを見直し広めるきっかけにしようと、伊那市地域づくり活動支援金事業として山寺区が開いたものです。
盆踊り大会の会場では、伊那節保存会の生唄生演奏に合わせ、地区住民などおよそ100人が踊りを披露しました。
この他に、伊那市西箕輪与地に伝えられている節回しの「与地の伊那節」なども披露されました。
伊那節は江戸時代、権兵衛峠を行き来した馬子たちが口ずさんでいた馬子唄で宴会や祝いの席では必ず踊られていました。
近年になり、踊れる人が少なくなってきたため、保存会など関係者が普及活動に力を入れています。
この日は、帰省している人たちに伊那の街を楽しんでもらおうと、中心市街地で恒例のふるさと歩行者天国が行われ、家族連れなどが盆休みのひと時を楽しんでいました -
カメラリポート 今も残る高遠城の門
伊那市高遠町の高遠城址公園の保存や復元整備を検討する史跡 高遠城跡整備委員会による調査で、高遠城の本丸の門の一部が伊那市東春近の民家に移築され、当時の姿を今も残していることがわかりました。
高遠城から移築されたこの門は、高さおよそ2メートル50センチ、幅はおよそ3メートル、高遠城の本丸入口にあった門だといわれています。
明治に入り廃藩置県の令が出されると、高遠城郭内にあった建造物や樹木が民間に払い下げられました。
この門もその時のものです。 -
中学生 夏休み租税教室
夏休みを利用して中学生に税金について学んでもらおうと、1日、伊那税務署で租税教室が開かれました。
教室には、伊那市の伊那中学校、東部中学校、春富中学校の3年生34人が参加しました。
租税教室は、授業で税金について学ぶ3年生を対象に毎年開かれています。
この日は、伊那税務署の栗幅久雄総務課長が講義を行いました。
栗幅課長は、平成24年度の国の一般会計予算の歳出で、一番金額が大きいのは社会保障関係費であること、消費税率は日本が現在5%で スウェーデンが25%であることなどを、クイズ形式で説明していました。
中学生は、どのようなものに税金がかかっているのか、集まった税金はどのように使われているかなど、生活と税金の関わりについて理解を深めていました。 -
(株)国興 伊那市に車イス3台寄贈
諏訪市に本社を置く、機械、工具などの専門商社(株)国興は、8日、伊那市に車イス3台を寄贈しました。
この日は、国興の高知尾敏之社長らが伊那市役所を訪れ、白鳥孝市長に目録を手渡しました。
贈られた3台の車イスは、6月に伊那商工会議所で国興が展示即売会を開いた際の売り上げの一部で購入したもので、1台あたり6万8千円です。
国興の高知尾社長は、「東日本大震災以降、日々の仕事の中で何かできないか考えてきた。これからも地域のお役に立てるよう続けていきたい」と話していました。
車イスは市役所に置き、高齢者や障害者など、必要な市民に貸し出すということです。 -
伊那西高が厚生大臣表彰
長年にわたり学校一丸となった献血への取り組みが評価され、伊那西高校に厚生大臣からの表彰状が10日伝達されました。
伊那保健福祉事務所で行われた伝達式には、出野憲司校長や保健委員長で3年生の伊東梓紗さんらが出席し、寺井直樹所長から表彰状や記念品を受け取りました。
伊那西高校は、開校以来約30年にわたり保健委員会の呼び掛けで、文化祭にあわせて生徒や保護者が献血を行っています。
昨年度までの3年間で164人が献血していて、毎回全校生徒の約1割が協力しているということです。
今回の平成24年度厚生労働大臣表彰は、全国で100件、そのうち高校は8件、県内では、伊那西高校が由一の受賞となりました。
寺井所長は、「若年層の献血が低下している中、学校をあげての協力は大変ありがたい」と感謝していました。
出野校長は、「少しでも貢献できたらという思い。今後も継続していきたい」とあいさつしました。
伊東さんも「できるだけ多くの生徒に参加してもらえるよう促していきたい」と話していました。 -
油流出事故で宮下建設が対応
9日オリンパス伊那事業場の解体工事中に発生した油流出事故で工事を請け負っていた伊那市の宮下建設は、水田耕作者などに詫び状を送るとともに、フリーダイヤルで、この件に関する相談を受け付けることを決めました。
解体工事は下請け業者が行っていたもので、宮下建設によりますと用水路に流れ込んだ油は180リットル未満だということです。
流出した油が農作物に影響があるかどうかは、現在調査中です。
この件について、油が流れこんだ用水路に関係する3つの土地改良区などを通じて耕作者などに詫び状を送付するほか、フリーダイヤルで相談を受けつけることを決めました。
番号は0120・174・039宮下建設となっています。