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伊那市まちづくり大賞表彰式
最優秀賞「表木花の会」花壇整備などを通して美しいまちづくりに貢献した団体や学校を選ぶ伊那市まちづくり大賞の表彰式が9日、開かれ、最優秀賞に「表木花の会」が選ばれた。
入賞した11団体と小学校2校に表彰状が贈られた。
今年は、個人・団体を審査する「花いっぱい活動部門」の最優秀賞に西春近表木区の「表木花の会」が選ばれた。
表木花の会は、デイサービスセンター「福寿園」の南側にある花壇整備を行っていて、審査では、会員数が少ない中、丁寧に管理されていたことが高く評価された。
表木花の会の代表の酒井祐治さんは、「今回の受賞を機に、会員の親ぼくを深め、楽しい花づくりをしたい」と話した。
また、学校花壇づくり活動の部門では、手良小学校、高遠北小学校が優秀賞に選ばれた。
入賞した花壇の写真は、24日から12月8日まで、市役所1階の市民ホールに展示される予定。 -
県シニア大学OB賛助会の集い
県シニア大学OBらでつくる賛助会の集いが3日、伊那市のいなっせで開かれた。
賛助会は、65歳以上のシニア大学OBでつくる22団体で組織されている。
マレットゴルフや川柳、ちぎり絵などのグループがあり、この日は、その活動の成果がいなっせに展示された。
賛助会の集いは、会に所属しているグループの交流の場にしようと、年に1回開かれている。
会場には、水彩画と見間違うほど精工なちぎり絵や雰囲気たっぷりの切り絵、素朴な味の絵手紙などが並び、会員同士がその出栄えをたたえあっていた。
会長の唐沢定さんは、「趣味を持って老後を楽しむことが大切」と話していた。
記念行事として、講演会や邦楽の演奏会も開かれ、参加者たちは楽しいひと時を過ごしている様子だった。 -
風景画家 奥村憲さん個展
伊那市の風景画家奥村憲さんの個展が、伊那市旭町のアートギャラリーミヤマで開かれている。
個展を開いているのは、伊那市中央に住む風景画家 奥村憲さん。
幼い頃から絵を描くことが好きで、一般企業に就職後も絵の勉強を続け、8年前に退職してから本格的に制作活動をしている。
1年間に200枚ほどの絵を描く奥村さんは、その中から力作を選び年に1回個展を開いている。
今年は、自分の画家人生の再スタートにしようと、若い頃働いていた青森県八戸の風景を多く手がけた。
中でも、夏の夕暮れに描いた作品は、当時よく訪れた一番好きな海岸だということで、波の大きなうねりが落ち着きのある色合いで表現されている。
ほかにもパステルで描いたスケッチや、静物画なども含め23点が展示されている。
奥村憲さんの個展は9日まで。 -
元気に育て親と子の音楽会
親子でコンサートを楽しむ「元気に育て親と子の音楽会」が7日、伊那市のいなっせで開かれた。
親子約100人が訪れ、クラシックなどの演奏を楽しんだ。
この音楽会は、子育て中でコンサートに行けないお母さんのためにと始まり、今回で12回目になる。
クラシック曲やアニメの曲など10のプログラムで、合唱やフルートなどが披露された。
会場の親子は、静かに演奏に聞き入っていた。
ある母親は、「子どもと一緒に素晴らしい演奏を聴くことができてよかったです」と話していた。 -
高遠町藤沢 広勝寺で上棟式
現在改修工事が行われている伊那市高遠町藤沢の広勝寺で7日、上棟式が行われた。
広勝寺は藤沢地区の集落から少し入った場所にある寺で、約460年前、江戸時代中期に建立された。
これまで茅葺き屋根を補修して使ってきたが、屋根が痛み雨漏りしていたことから、今回85年ぶりに改修工事が行われた。
この日は地域住民や工事関係者ら約40人が出席した。
建物が長く無事であることを祈念して、四隅の柱を酒や塩で清める儀式が行われた。
茅野憲雄住職は、「多くの人に支えられて改修することができた。とても立派な屋根が完成した」と話していた。
上棟式が終わると屋根の上から餅などがまかれ、訪れた人たちが拾い集めていた。 -
山麓一の麺街道フェスタ
国道361号に隣接する地域の麺を使ったご当地料理が集まる「山麓一の麺街道フェスタ」が7日、伊那市の高遠城址公園で始まった。
麺街道フェスタは、「麺」と「街道」にスポットを当て、街道沿いに隣接する地域の広域的な観光PRを目的に今年初めて開かれた。
会場には、地元の高遠そばやローメンのほか、361号線の最も西に位置する岐阜県高山市の高山ラーメンなど、6つのご当地麺料理の店が並んだ。
また高遠閣で、そばを世界にも発信していこうと「アマチュアそば打ち名人世界大会」が開かれ、そば打ち愛好家から素人の外国人まで32人が出場し、そば打ちの腕を競った。
そばの打ち方、そばの切り幅、並べ方などが審査の対象となり、審査員が出場者一人ひとりのそば打ちをチェックしていた。
大会の結果、南箕輪村の井口雅文さんが優勝、外国人枠の特別賞にモンゴル出身のエルデンバト・エルデンスブダさんが選ばれた。
麺街道フェスタは高遠城址公園で8日まで。 -
新垣勉さんコンサート
全盲のテノール歌手新垣勉さんのおしゃべりコンサートが7日、伊那市の長谷小学校で開かれた。
これは、長谷地区の生涯学習講演会として開かれたもので、長谷小学校の児童のほか地域住民ら約300人が集まった。
新垣さんは、トークを交えながら、クラシックの名曲や自分の出身地である沖縄の唄を披露した。
新垣さんはメキシコ系アメリカ兵の父と日本人の母のもとに生まれたが、生まれてすぐ失明し、視力を失った。その後、母方の祖母に育てられた。
新垣さんは、「自分なんて生まれてこなければよかったと何度も思ったが、歌が好きで歌に力をもらった」と話した。
また、自分の存在を理解してくれる一人の牧師との出会いを通じて生きる希望を見出したことを話し、「人生は出会いで決まる。心に素晴らしい出会いをたくさん貯めて、自分自身が良い出会いをあげられる人になってほしい」と子どもたちに呼びかけていた。
また最後に、新垣さんと長谷小の児童が一緒に合唱を披露し、会場を盛り上げていた。 -
秋の叙勲
瑞宝小綬章 伊那市 唐木孝之さん(70)伊那市西春近公民館長の唐木孝之さんが、教育功労で瑞宝小綬章を受章した。
唐木さんは、昭和14年生まれの70歳。
伊那北高校から信州大学文理学部に進み、卒業後は高校教諭になった。
長野西や伊那弥生ヶ丘高校などの校長を歴任し、定年退職後の平成14年には伊那市西春近公民館の館長に就任し、現在に至っている。 -
少年の塔慰霊祭
戦時中、満蒙開拓青少年義勇軍として満州に渡り、命を落とした青少年の霊を慰める「少年の塔慰霊祭」が4日、伊那市の伊那公園で行われた。
慰霊祭は上伊那教育会が毎年行っていて、この日は役員25人が集まった。
会長の唐澤正吉さんは、「負の遺産を決して風化させることなく、二度と過ちを繰り返さないよう永久平和を誓う」と追悼の言葉を述べた。
また、満蒙開拓青少年義勇軍の生存者の一人、伊那市西箕輪の北原和夫さんは、「終戦後は、飢えと寒さ、病気で犠牲者が続出した。祖国の地を踏むことができず、さぞかし無念だったと思う」と話した。
上伊那教育会によると、青少年義勇軍の上伊那出身者は507人で、このうち91人が命を落としたという。
参列者は、少年の塔に花を手向け、平和への願いを新たにしていた。 -
ATM利用限度額引下げ呼びかけ
振り込め詐欺の被害を防ぐため、伊那警察署は6日、ATM利用限度額の引き下げキャンペーンを行った。
このキャンペーンは全国一斉に行われ、伊那警察署管内では、警察官と防犯ボランティアの伊那エンジェルス隊が、金融機関の入口でチラシを配った。
警察などでは、万一、被害に遭った場合でも被害額を少なくできるとして、ATMの1日の利用限度額を日常生活で必要な額に変更するよう呼び掛けている。
伊那署管内の振り込め詐欺被害は、去年は10件、金額は約810万円だったが、今年は被害がない。
伊那署では、振り込め詐欺について家庭でよく話し合い、ATMでの高額な取り扱いに気を付けるよう呼びかけている。 -
南ア遭対協救助隊訓練
冬山シーズンを前に南アルプス北部地区山岳遭難救助対策協会救助隊のヘリコプターを使った救助訓練が6日、伊那市長谷で行われた。
訓練は、要救助者を県警ヘリコプターへ引き上げるというもので、対策協会のメンバー30人が参加し、万が一の事態に備えた。
今年ヘリポートとして整備された美和レイクハイランドには、午前10時に県警ヘリコプターやまびこが到着。県警の救助隊員からヘリを使った救助の注意点やポイントの説明を受けたあと、実技が行われた。
対策協会では年に4回、各種訓練を行っているが、ヘリコプターの訓練は久しぶりという。
20メートル上空にホバリングするヘリコプターから隊員1人が降下し、要救助者のもとへ。そこで待機しているほかの隊員が要救助者を抱え、ヘリに上がった。
降下訓練を7人、救助訓練を14人が行ったほか、ヘリに乗り込み滑落の恐れがある危険個所を見る捜索訓練も行われた。
隊員たちは、緊張した表情で訓練に臨んでいた。
南アルプスでは、今年、これまでに4件の遭難事故があり、ほとんどが冬山での事故となっている。 -
中溝通りグレードアップ
伊那市の坂下区旭町から山寺区天竜町を結ぶ中溝通りのグレードアップ事業が完成し、6日、テープカットで祝った。
中溝通りは、南北に全長375メートル、両側には大正ロマンを感じさせるガス灯型の照明灯を16基設置し、石畳風のデザインで舗装した。
構想までさかのぼると10年の歳月を費やしたこの事業は、平成18年度から21年度にかけて実施され、総事業費は1億6千万円で、国のまちづくり交付金を活用した。
古くから飲食店が立ち並ぶ中溝通り。グレードアップ事業の完成により、さらに賑やかな繁華街を目指す。 -
紅葉と桜の共演
伊那市高遠町の高遠さくらホテルの駐車場に植えられた桜が10月末に咲き始めた。現在、紅葉と桜の共演が楽しめる。
この桜は、「四季桜」と呼ばれるもので、さくらホテルができた17年ほど前に植えられた。
春・秋・冬と、年に3回花を咲かせるという。この桜は、11月中旬まで楽しめそうだ。 -
JAフォトコンテスト審査会
JA上伊那のフォトコンテスト審査会が2日、JA本所で行なわれ、入賞作品11点が決まった。
JA上伊那の役職員や写真家など20人が審査した。
コンテストは今年14回目で、農業と暮らしを通して風景や人々から「やさしさ、やすらぎ、げんき」を感じる作品を募集した。
今年は、35人から62点が集まった。
審査の結果、最優秀賞となるJA上伊那組合長賞には、伊那市西春近の穴澤辰幸さんの作品「やれやれ」が選ばれた。
穴澤さんの作品は、「写真を撮る側と撮られる側のコミュニケーションが表情に表れた心温まる作品」と評価された。
応募のあった全作品は、14日と15日に開かれるJAまつりの本所会場に展示される。 -
旧伊那農協組合長の故赤羽政喜さん追想集完成
旧伊那農協の代表理事組合長を務め平成18年に亡くなった赤羽政喜さんの追想集が完成し1日、JA上伊那本所で出版記念祝賀会が開かれた。
出版記念祝賀会には、赤羽さんと親交が深かった約80人が出席した。
平成18年に88歳で亡くなった赤羽さんは、昭和51年から平成6年まで18年間、旧伊那農協の組合長を務めた。
完成した追想集には、親交が深かった農協職員や友人、家族など117人が赤羽さんとの思い出などを162ページに渡り綴っている。
式の中で、発起人で前のJA代表理事組合長の征矢福二さんは「多くの人たちに協力してもらい立派な追想集ができた。大変うれしく思う」とあいさつした。
家族を代表して、長男の赤羽正治さんは、「大勢の方に、父に対する温かい思い出やエピソードを寄せてもらい大変うれしい」と感謝の気持ちを話していた。
赤羽政喜さんの追想集は1部3千円で、JA上伊那の本所や支所で販売されることになっている。 -
長谷小で孝行猿の日
長谷に伝わる親子猿の物語について学ぶ「孝行猿の日」が5日、伊那市の長谷小学校で開かれた。
3年生15人が、この日に向けて練習してきた孝行猿の劇を児童や祖父母の前で披露した。
「孝行猿の日」は、長谷に伝わる民話を次の世代へ伝えていこうと、祖父母参観に合わせて行われている。
物語では、猟師が一匹の母猿を打ち殺し、家に持ち帰る。その夜、母親を失い、悲しんだ子猿たちが猟師の家に忍び込み、母親の体をさすって生きかえらせようとする。それを見た猟師は深く反省し、母猿の墓を造り、弔ったという話。
子どもたちのかわいらしい演技に、会場からはおひねりが飛んでいた。 -
上伊那地域景観育成住民協定地区連絡協議会
今後の活動計画決まる上伊那地域の景観育成に取り組む団体でつくる連絡協議会が5日開かれ、協議会の今後の活動計画が決まった。
伊那市のいなっせで協議会が開かれ、上伊那地域にある27の住民協定地区団体から、12地区の代表者が集った。
この上伊那地域景観育成住民協定地区連絡協議会は、景観育成の取り組みを行う地区同士が連携しあおうと、今年3月に発足した。
この日は、会の活動計画についての案が示され承認された。
それによると、今年度は、建築士会との情報交換やホームページの拡充、新たに景観住民協定地区の締結を目指す地区を支援するとしている。
また、協定地区同士との情報交換が出来ないままになっているとして、各団体の活動内容を把握するほか、来年度には景観育成の啓発が出来るパンフレットを作成したい竏窒ニしている。
連絡協議会の澤上和正会長は、「地道な活動だが、良い景観づくりを進める風土を整えていきたい」と話していた。 -
伊那部宿周辺の石造物拓本展
伊那市伊那部の周辺にある石造物の拓本を集めた展示会が7、8日、伊那部の長桂寺で開かれる。
拓本展は、伊那部宿を考える会の資料研究部のメンバーが企画した。
伊那部周辺には、石造物がたくさんあるが、身近にありながらあまり目を向ける機会が少ないことから、今回の拓本展を企画し、6月ころから拓本を集めてきた。
伊那部宿にある桜の老木、伯先桜の近くにある道祖神の拓本をはじめ、伊那部宿や春日神社などにある石造物31基の拓本が集まった。
また、句碑なども多く残されていることから、俳諧が盛んだったこともうかがえるという。 -
死亡事故現地診断
10月に伊那市美篶で発生した交通死亡事故の現地診断と再発防止検討会が2日、事故現場などで開かれた。
現地診断と検討会には、地区役員や警察、道路を管理する県や市の職員ら40人が参加し、見通しや地形などを確認していた。
この事故は、10月11日、伊那市美篶の国道361号線で、軽トラックと脇道から出てきた原付バイクが衝突し、バイクを運転していた73歳の女性が死亡したもの。
現地診断後に開かれた検討会では、高齢者がからんだ事故が増えていることから、参加者からは、「高齢者に交通安全の意識を高めてもらう必要がある」との意見が出されていた。
美篶地区では、今回の事故を受け、交通危険箇所について情報共有するために地図を作ることにしている。
伊那警察署によると、11月1日までに管内で発生した人身事故の件数は376件、死亡した人は2人で、共に昨年に比べ減少している。
しかし、65歳以上の高齢者が関わる事故は、133件と昨年に比べ15件増加している。 -
秋の叙勲
旭日双光章 伊那市 萩原俊さん(75)伊那市山寺在住の萩原俊さんは、保健衛生功労で旭日双光章を受章した。
萩原さんは、昭和9年生まれの75歳。
小学校3年の時、緑内障を患い失明。松本盲学校在学中に、あんまやはり、灸などの国家資格を取得し、昭和33年に伊那市に治療院を開業した。
昭和49年から、県はり灸マッサージ師会会長などの役職を30年あまり務め、法人化や事務所の建設など会の発展に尽力してきた。
現在も現役として治療にあたっている。
「叙勲には合わない感じはしたが、今までのご褒美としていただけるということで、嬉しくいただくことにした」と萩原さん。
仕事について「目が悪いからこの仕事しかないかなと入ったが、実際にやってみると、とても素晴らしい仕事。お客さんたちが、治ったとか、気持ちよかったとかいろいろ喜んでくださる。やっぱりこの仕事でよかったなと思っているし、素晴らしい仕事だと思っている」と話していた。 -
桜井区で焼き芋大会
伊那市富県桜井区で1日、焼きいも大会があった。地区住民約100人が参加して、収穫したサツマイモを焼きいもや豚汁にして、秋の味覚を楽しんだ。
このイベントは地区住民の親睦の場にしようと5年前から、住民有志でつくる桜井郷づくり委員会が企画している。
委員会では、区内にある観浄寺周辺の整備に取り組んでいて、サツマイモは6月に植えた。
住民達は、会話を楽しみながら焼きあがったサツマイモを味わっていた。 -
内視鏡技術トレーニングセンター
利用に需要県が策定する地域医療再生計画に盛り込まれている、伊那中央病院への内視鏡技術トレーニングセンターの開設について、伊那市に開設された場合に利用したいと考えている医師が、アンケートの結果76%いることが分かった。
これは、伊那市の呼びかけで施設開設の可能性を検討してきた勉強会が、4日に開いた報告会の中で示した。
アンケートは、全国の大学病院を中心に500の診療科で千人の医師を対象に行われ、213人の回答があった。
「伊那市に開設されたら利用したいか」との質問には、「大いに利用したい」「内容により利用したい」が合わせて76%で、施設の需要があることが分かったという。
勉強会座長の白鳥孝副市長は、「この地にセンターを造ることは望ましい」とする検討結果を小坂樫男市長に報告した。
小坂市長は、「運営費や組織、利用など課題はあるが、この事業がなんとか日の目を見るようにお願いしたい」と話した。
建設に関する検討など今後については未定という。 -
「文化の日」に合わせ各市町村で表彰式
「文化の日」の日の3日、各市町村で表彰式が行われた。
伊那市表彰式典では、永年にわたり各種分野で活躍した9人と1団体が小坂樫男市長から賞状を受け取った。
教育文化功労は、地域医療に携わる傍ら図書を寄贈したとして近藤廉冶さん、俳人井上井月を研究している春日愚良子さん、古道法華道の復興に力を注いだ北原厚さん、月刊俳句雑誌みすずを主宰し俳句文化の振興に力を注いだ城取信平さん、地域の特性を活かして生涯学習事業に取り組んだ城取茂美さん、永年にわたり体育指導員を務めた松本守博さんの6人。
産業振興功労は、アルストロメリアの栽培の先駆者春日照夫さん、社会福祉功労は、永年にわたり保護士をつとめた伊藤光宣さん、保健衛生功労は、地域医療に携わる傍ら市の保健予防活動に協力した宮脇博子さん、善行功労は、地域情報の記録、発信活動に力を注いでいる伊那ビデオクラブ。
受章者を代表して城取信平さんは、「更に新しい気力を持って7万4千市民の1人として少しでも市の役に立つ人間にならねばという思いを深くした」と謝辞を述べた。 -
オリンパス藤原政治さん信州の名工に
平成21年度の長野県卓越技能者知事表彰「信州の名工」にオリンパス伊那工場の旋盤工藤原政治さんが選ばれた。
伊那市富県新山の藤原さんは、昭和53年4月に高遠高校を卒業後、近所の人に薦められ長谷工機に入社。その後信濃オリンパスを経て、平成5年からオリンパス伊那工場に勤務している。
30年余りに渡り旋盤工として働き、今は、伊那工場の中でも新製品の試作や一品もの、特注品などを担当する部署の課長を務めている。
医療器具の部品や顕微鏡のパーツなどが主な加工品で1000分の2ミリの正確さが求められる。
今では、課長としてグループをまとめる藤原さん。休日返上で、後輩たちの指導にあたることもあるという。
「世界に通用するため、日本人のものづくりへの想いが試される」と藤原さんは話していた。 -
伊那市消防団音楽隊コンサート
伊那市消防団音楽隊のスーパーファミリーコンサートが1日、伊那市民会館で開かれた。
伊那市消防団音楽隊は演奏を通じて防火防災の広報活動を行っている。
コンサートは、消防団の活動を知ってもらおうと開かれ、今年で3年目。
この日は、アニメソングやゲーム音楽のメドレーなど8曲が披露された。
また、アニメキャラクターが登場したり、手遊びを交えたドレミの歌を会場全員で歌うなど、子どもからお年寄りまで楽しめるステージになっていた。
また第2部では伊那市消防団ラッパ隊が日頃の練習の成果を発表していた。 -
伊那公民館文化祭
第32回伊那公民館文化祭が3日まで、伊那市の伊那公民館で開かれている。
会場には、講座やサークルなどで取り組んだ陶芸や書道、工芸品など、約2千点の作品が並べられている。
伊那公民館には、20の講座と90のクラブやサークルがあり、年間に約5万人が利用している。
文化祭に並ぶ作品も、初心者から全国の展覧会に出展するレベルの作品などさまざま。
陶芸のコーナーでは、3年以上学び、土や釉薬にこだわって作られた皿もあれば、体験教室の作品もある。
また書道のコーナーでは、初心者が筆使いを覚えるために行う線の練習も並んでいた。
館長の武田登さんは「作品から学んでいる人の個性を見てもらえれば」と話していた。
伊那公民館文化祭は、3日は午前11時半から4階講堂で踊りや合唱などのステージ発表が行われる。 -
中尾歌舞伎秋季公演
伊那市長谷の伝統芸能、中尾歌舞伎の秋季公演が1日、長谷の中尾座で行われた。
中尾歌舞伎は江戸時代から伝わる農村歌舞伎で、太平洋戦争で一時途絶えたが、昭和61年に地域の若者達の手により復活した。
現在は、春と秋の年2回定期公演が行われ、伊那市の無形文化財に指定されている。
この日は、戦いの世の悲話「一の谷嫩軍記・熊谷陣屋の段」を上演した。
主人公の熊谷直実は、主君源義経から、「平敦盛の首をとれ」と命ぜられる。
しかし直実は、敦盛の母に恩があることなどから、それが出来ず、変わりに息子の首を義経に差し出すという物語。
最後に、主人公の熊谷直実が、武士の無情を悟り出家し旅立つ場面では、会場から大きな拍手が送られていた。 -
天竜川河川敷きで遺体発見
2日午前9時半頃、伊那市西町の天竜川河川敷で、遺体が発見された。伊那警察署では、死因の特定を急いでいる。
遺体は、天竜川河川敷で生い茂った樹木を伐採していた作業員が発見し、通報した。
伊那署の発表によると遺体で発見されたのは、住所不詳、元伊那市西町在住の職業不詳、山本博文さん(68)。
遺体は死後1カ月は経過しておらず、刺し傷などの明らかな外傷はないため事件性は薄いものとみて捜査を進めている。
この日は、警察官や鑑識などが、現場周辺で遺留品が無いかなどを調べていた。
伊那警察署では遺体を司法解剖し死因の特定を急ぐことにしている。 -
しめ飾り講習会
伊那市西春近山本区の住民が31日、一足早く正月用のしめ飾りづくりをした。
区民15人が集まり、東春近の工芸家・田中豊文さんから、しめ飾りの作り方を教わった。
これは、西春近公民館の山本分館が今年初めて企画した。
しめ飾りを準備するのは12月に入ってからが一般的だが、12月は忙しくなるため、稲刈りが終わり、ひと段落している今の時期に実施した。
わらは、今年の収穫で出たものを使った。
しめ飾りを自分でつくるのは初めてという人も多く、わらをよる作業に悪戦苦闘する姿も見られた。 -
上伊那ものづくりフェア
上伊那の小中学生が家庭科や技術の授業で作った作品を展示した上伊那創造ものづくりフェアが、31日と11月1日の2日間、伊那市のいなっせで開かれている。
フェアは、子供達の日頃の成果を見てもらおうと、上伊那の技術や家庭科の教職員で作る研究会が主催し、毎年開いている。
会場には、ペンさし、エコバック、本棚など、子供たちが取り組んだ作品230点あまりが並べられている。
中には幼児向けに作った作品のコーナーもあり、名札や絵本が並べられていた。
6歳の娘と訪れた母親は、「中学生が作ったとは思えない」と驚き、絵本を開いていた。