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伊那西小1年生が初めての給食
伊那市の伊那西小学校の1年生は9日、初めての給食を楽しんだ。
伊那西小学校では3日に入学式が行われ、1年生にとってはこの日が初めての給食となった。
子どもたちは、エプロンや帽子、マスクを身に付け、給食の準備。まずは列を作って給食室まで取りに行った。牛乳など重たいかごもあり、苦労して運んでいた。
教室に戻ると、おかずやパンなど、当番に分かれて、てきぱきと準備を進めていた。
この日のメニューは、フランクフルトに中華スープ、寒天サラダなど。戸惑うことなく食べられるよう、保育園で親しんできたメニューを用意したという。
担任の清水美保教諭は、「役割の練習や給食室を見学するなどしてきました。今日はとてもスムーズにできました」と話していた。
伊那西小学校では、熊やサルなどの野生動物や、不審者対策のため、毎日集団で登下校している。
1年生は給食を食べた後、ほかの学年の授業が終わるまで、遊んだり勉強したりして過ごすという。 -
高遠城址公園で桜茶のサービス
伊那市の高遠城址公園で9日、伊那市商工会高遠支部女性部が桜茶を振る舞った。
桜茶は八重桜の塩漬けにお湯を注いだもので、3千杯用意された。
観光振興に役立てようと、桜の塩漬けを作り土産品として販売している女性部が、毎年行っている。
会場では、桜茶と一緒に高遠饅頭の試食も用意され、観光客などがお茶と一緒に味わっていた。
女性部では、「桜の下で桜茶を飲み、桜にどっぷりと浸ってほしい。桜の塩漬けはお菓子や漬物などにも使えるので花見のお土産にしてほしい」と話していた。
この桜茶のサービスは10日も行われる。 -
初の醤油造りで搾り作業
伊那市横山の山荘ミルクで9日、醤油搾りが行われた。
これは、山荘ミルクの向山美絵子さんが主宰し、健康で長生きするための食事と生活習慣を学んでいる「心と体がよろこぶ食の会」が行った。
この日の醤油搾りは、市民グループで手づくりの醤油造りを指導している長野市在住の岩崎洋三さんを招いた。
去年の4月に仕込み、1年間熟成させたもろみは約250キロ。お湯を加えたもろみを布袋に入れ、搾り機の中に積み重ねていくと、醤油が絞り出されてきた。
参加した会員は、早速醤油を味見していた。
岩崎さんは、「手作りすると醤油1滴1滴に心がこもる。今、作ることがおろそかにされているけれど、作ることの意味、喜びを大事にしたい」と話していた。
搾った醤油は火入れをし、おりを沈めてから瓶詰めするため、瓶詰め作業は13日に行う予定。
醤油など毎日使うものだけは、いいものを造りたいと初めて取り組んだ醤油造り。
今回、一升瓶で120本分の醤油ができるという。 -
不法投棄監視連絡員委嘱式
不法投棄防止のためのパトロールや、廃棄物の発見、通報などを行う不法投棄監視連絡員の委嘱式が9日、伊那合同庁舎で行われた。
不法投棄監視連絡員は県が委嘱しているもので、全県では100人、上伊那で11人が委嘱された。
この日は、宮坂正巳上伊那地方事務所長から一人ひとりに委嘱状が手渡された。
上伊那地方事務所によると、不法投棄の件数は、ここ数年横ばい。今年2月までの件数は474件で、そのほとんどが一般家庭から出された廃棄物だという。
これまでは、春や秋に不法投棄のピークがあったが、一年を通して投棄される傾向があるという。
宮坂所長は、「地域の良好な生活環境を守るため、みなさんの協力をお願いしたい」と話していた。 -
公衆衛生専門学校入学式
歯科衛生士を目指し2年間学ぶ公衆衛生専門学校の入学式が7日、行われた。
今年は、県内外から18人が入学した。
式辞で中村好昭校長は、「仲間と学び、2年後には歯科衛生士として巣立ってほしい」と述べた。
新入生を代表して笹川智香さんは、「理想とする歯科衛生士を目指し、努力していきたい」と誓いの言葉を述べた。
入学した18人は学科やさまざまな施設での実習を2年間行い、歯科衛生士の資格取得を目指す。
県公衆衛生専門学校は昨年度長野校が閉校となり、県内では伊那校のみとなった。
歯科衛生士科は来年度から3年制となり、今年入学した18人は最後の2年制となる。 -
伊那市西春近で山林火災
8日正午頃、伊那市西春近で山林火災があり下草などを焼いた。この火事によるけが人はいない。
火事があったのは、伊那市西春近細ヶ谷の旧伊那スキーリゾート近くの山林。近くを通りかかった人が火が出ているのに気づき、消防に通報した。
火は約1時間後に消し止められたが、下草など約1700平方メートルを焼いた。
現場は、個人が所有している私有林で、近くに焚き火の跡があった。
出火原因について警察と消防で捜査を進めている。 -
チャイルドシート着用モデル園指定
チャイルドシート着用に対する意識を高めてもらおうと6日、伊那市内の2つの保育園が、チャイルドシート着用モデル園に指定された。
これは、県警が今年度から行っている事業で、上の原保育園と西春近南保育園が指定された。
伊那警察署の依田公雄署長から、2つの保育園に指定書が手渡された。
昨年、伊那市と伊那市交通安全協会連合会が市内の保育園で行った調査では、チャイルドシートの着用率は68・3%で年々増えてきているものの、まだ完全着用には至っていないという。
指定を受けた保育園は、ともに着用率が50%ほどで、園では低さに驚き、これまでに園便りなどで呼びかけをしてきた。
2つの保育園では、指定を受け、保護者対象の交通安全講習会などを開きたい竏窒ニしている。
依田署長は、「将来がある子どもが、悲惨な事故の被害を受けないよう着用を徹底してもらいたい」と呼びかけていた。 -
南信美装社員がごみ拾い
伊那市東春近の清掃管理会社南信美装の社員が8日、会社近くの榛原河川公園などで清掃活動をした。
これは公園や周辺の道路を気持ちよく使ってもらおうと行われたもので、社員約40人が参加した。
社員らは投げ捨てられた空き缶やタバコの吸いがらなどを手で拾い集めてはゴミ袋に入れていた。
作業は朝7時から1時間ほど行われ、集まったゴミは分別して処理した。
ゴミの中には焼き肉で使った網などもあり、社員らは「公園は子どもが集まる所なので、まず大人がルールやマナーを守ってもらいたい」と話していた。 -
女性合唱団ザ・シワクチャーズが韓国演奏会に向け練習
60歳以上の女性でつくる合唱団ザ・シワクチャーズ伊那が韓国の南原で行われる交流演奏会に向け練習に励んでいる。
いなっせで行われた6日の練習には、団員約50人が参加した。
シワクチャーズは伊那市の歌などを作曲した名誉市民の故高木東六さんの遺志を継ごうと2年前結成されたもので、現在は団員60人が活動している。
南原の訪問は高木東六さんが制作したオペラ「春香」の舞台となっていることが縁で決まったもので、5月から始まる春香祭にあわせて訪れることになっている。
交流演奏会では南原春香合唱団とシワクチャーズがそれぞれ歌を披露することになっているほか、合同合唱も予定されている。
シワクチャーズ代表の北沢理光さんは、「これを機会に民間の交流を進め、互いの文化の発展につなげていきたい」と話している。 -
高遠の御堂垣外で春祭り
伊那市高遠町の御堂垣外地区で5日、およそ60年ぶりとなる春祭りが行われた。
会場の公民館広場には、屋台が出るなどして、多くの地区住民が訪れ、公民館ではフラダンスのグループによる発表が行われた。
御堂垣外地区では、みこしや屋台、演芸などがある大きな祭りは60年近く行われていなかった。
そこで、地区の活性化のためにと今回祭りが計画された。
この祭りを盛り上げようと、高遠北小学校の新1年生の保護者と1年生によるフラメンコもあった。
祭りに訪れた地域の人たちは、おひねりを投げるなどして踊りを楽しんでいた。
祭りを計画した地区の祭事部では、「活気があっていい。地区の活性化につながると思うので来年以降も続けていきたい」と話していた。 -
日系ブラジル人のための行政出張コーナー開設
経済情勢の悪化に伴い県は、派遣の契約を解除され生活に苦しむブラジル人労働者のための行政出張コーナーを7日、上伊那地方事務所に開設した。
派遣切りにあって家賃が払えなかったり、日本語が不自由なため再就職が難しい人を支援しようと開設した。
内容は生活保護や解雇に関する相談などで、ポルトガル語の通訳が常勤し相談を受け付ける。
初日は、多くのブラジル人が相談に訪れていた。
このうち会社を解雇となった箕輪町に住む日系ブラジル人は、「現在のアパートが高いので県営住宅に入りたい」と相談していた。
この行政出張コーナーは毎週火曜日の午前10時から12時、午後1時から午後4時30分まで。電話での相談も受け付けている。 -
美篶ごみ懇談会
上伊那広域連合が計画する新しいごみの中間処理施設に関する懇談会が6日夜、伊那市の美篶きらめき館で開かれた。
懇談会は、美篶地区の各区長や各種団体の代表者などでつくる美篶地区新ごみ処理施設に関する委員会が開いた。
委員会が開いた懇談会で伊那市や上伊那広域連合を交えたものは今回が初めてで、会場には約80人が集まった。
施設の候補地について、会長の「覆すべきではない」とする考えに対し、住民からは「市の結論ありきで話を進めないでほしい」などといった意見が出された。
また市や広域連合では、環境アセスの着手に必要なのは地元区の合意のみ竏窒ニしているが、「美篶を含めたアセス合意で話を進めてほしい」と地元区と同じ扱いを求める意見も出された。
懇談会では上大島区が去年の12月に区の総会で、候補地を桜井天伯付近とすることに対し、反対決議を可決したことや、148戸のうち122戸から反対署名が集まったことなどが報告された。
懇談のあと、委員会の赤羽要会長は、「建設の反対、賛成の前に、事実を一つひとつ確認しながら積み重ねていきたい。今後も話し合いを続け、地区の人が不安に感じていることを明らかにしていきたい」と話した。 -
手良小でヤギの赤ちゃん誕生
伊那市の手良小学校で4日午後4時ころ、ヤギの赤ちゃんが生まれた。
同校の3年生が去年からメス1頭を借りて育てていて、秋に妊娠、今回めでたく子ヤギ誕生となった。 -
高遠城址公園の桜 開花宣言
伊那市は6日、高遠城址公園の桜が開花したと発表した。
“天下第一の桜”として知られる高遠城址公園の桜の開花は去年より3日早く、伊那市では11日土曜日前後が見ごろと予想している。
公園の中で最も早く咲く南ゲート付近では、訪れた人たちが花を写真に納めるなどして楽しんでいた。
公園中央の本丸や桜雲橋近くでは、つぼみの赤みが増し、遠方から訪れた花見客らが園内を散策していた。
また屋台の店主らは、今年は長野市で善光寺の御開帳が行われていることから相乗効果があるとして、観光客の集客アップを期待していた。
今年の桜まつり期間中は9日と10日に伊那市商工会女性部によるさくら茶のサービス、また9日と13日には桜奏会による高遠ばやしの巡行、15日には保科正之公大河ドラマ化成就祈願として江戸かっぽれなど、さまざまなイベントを行い、全国から訪れる花見客を出迎えることにしている。
伊那市では高遠城址公園の桜の見ごろを11日前後、また、春日公園と伊那公園は10日頃と予想している。 -
春の全国交通安全運動始まる
春の全国交通安全運動が6日、始まった。
伊那市役所前に交通指導所が設けられ、伊那市交通安全協会連合会など関係者約80人が、ドライバーに安全運転を呼びかけた。
運動の基本を「子どもと高齢者の交通事故防止」としていて、シートベルトやチャイルドシートの着用の徹底、飲酒運転の根絶などを重点に掲げている。
伊那警察署によると、管内の今年の交通事故は4月5日現在で死亡事故は無く、人身事故は108件で去年の同じ時期と比べて33件減少している。
またケガ人は138人で28人の減となっている。
春の全国交通安全運動は15日までで、10日には交通事故死ゼロを目指す全国統一日として、人波作戦が行われる。 -
伊那北高校入学式
上伊那の多くの小中学校や高校で6日、入学式が行われ、新入生は希望を胸に新しい生活をスタートさせた。
このうち伊那北高校では普通科229人、理数科40人、合わせて269人が入学した。
松山敏彦校長は、「薫ヶ丘の学び舎で同じ志を持った仲間と学業などを全うしてほしい」と式辞を述べた。
新入生を代表して戸田大志君は、「目標を達成するために勉強、部活動に励み、仲間と共に充実した学校生活を送りたい」と宣誓した。
入学した1年生は7日、在校生との対面式を行うほか、課題テストに望む予定。
上伊那の高校では6日、伊那北高校をはじめ伊那弥生ヶ丘高校、高遠高校の3校で入学式があった。 -
おもちゃ博物館オープニング
高遠城址公園のさくら祭りに合わせて出店する「おもちゃ博物館」が4日、オープンした。
伊那市高遠町の国道361号沿いの「おもちゃ博物館」前でテープカットが行われた。
今年初めてとなるこの企画は、全国から集まる花見客に城址公園だけではなく商店街にも足をのばしてもらい、地域の活性化につなげようと伊那市商工会が企画した。
おもちゃ博物館は、テレビ番組「開運なんでも鑑定団」に出演している北原照久さんが監修していて、店内には北原さんのコレクションが並んでいる。
商工会では北原さんの母親が高遠町出身ということから、この企画を北原さんに相談したところ、快く引き受けてくれたという。
期間中は、おもちゃ博物館の出店にあわせ商店街の25店舗がそれぞれ1点ずつ北原さんのコレクションを展示する。
それぞれの店をまわり5つのスタンプを集めた人の中から抽選で、北原さん鑑修のブリキのおもちゃが当たるスタンプラリーも開催される。
おもちゃ博物館出店の最終日となる5月10日には、伊那市高遠町総合福祉センターで北原さんの講演会も計画されている。
伊那市商工会では、「商店街がにぎやかになるイベントとして成功させたい」と話している。
おもちゃ博物館の館内は、販売コーナーと特設コーナーに分かれていて、特設コーナーは入場料が大人200円、小中学生が100円となっている。 -
保科正之公像完成
名君保科正之公とその生みの親お静の立像、またその顕彰碑などが完成した。
4日、像や顕彰碑が建立された伊那市高遠町の歴史博物館前で除幕式が行われ、関係者約100人が集まった。
正之公の像は晩年の肖像画を元に高遠藩主だった20代の頃をイメージして造られた。
お静像も残っていた肖像画を元に高遠で過ごした30代の頃を再現している。
また、お静地蔵は、東京の寺、成就院に、お静が正之の幸せを願い寄進した石仏と同じ形で、3体並んでいる。
正之公の功績をたたえる顕彰碑も建立された。
総工費は約770万円。
これら石仏の建立にあたり個人や団体763件から約1千万円の寄付が寄せられたという。
式の中で建立実行委員会会長の小坂樫男伊那市長は、「この地を訪れた人たちに正之公の功績を知ってもらうとともに、大河ドラマ化を実現させたい」とあいさつした。
実行委員会では、29日に正之公生誕398年記念講演会を開催するほか、記念誌も発刊し、大河ドラマ化実現と市の観光の発展につなげていきたい竏窒ニ話している。 -
伊那公園のぼんぼり点灯
桜まつりを前に1日夜、伊那市の伊那公園で、ぼんぼりの点灯式があり、花火の合図で公園内のぼんぼりが一斉に点灯した。
伊那公園では毎年、個人や企業などの協力を得て、ぼんぼりを設置している。
今年は不況の影響もあり、例年より数は少なめだということだが、ぼんぼり320基、色の付いた電球450個を設置することができた。
祭りを企画している伊那公園桜愛護会の伊藤一男会長は、「経済状況が厳しい中、多くの人に協力してもらえてうれしい。地域が元気になる桜まつりにしたい」と話していた。
伊那公園の桜は現在、3分咲きで、まつりのころにちょうど見ごろを迎えるという。
桜まつりは12日の予定で、その間、ぼんぼりは毎晩点灯する。 -
三洋グラビアが環境投資
食品の包装フィルムを印刷・製造している伊那市西箕輪の三洋グラビアは、作業工程で生じる揮発性有機化合物を電力と蒸気に転換しエネルギー化する装置を導入する。深刻な経済状況の中、三洋グラビアでは環境に配慮したこの取組みに8億円を投入する。
伊那市西箕輪にある三洋グラビア本社工場。
1日に印刷する食品の包装用フィルムは40種類。1年間では5千種類に上る。
乾燥しにくい水性インキと環境負荷が大きい油性インキの双方の欠点を補った独自のハイブリッドグラビア印刷技術を1999年に開発。2002年には、環境への負荷がさらに小さい水性インキだけで印刷する技術も実用化している。
取引先は、関東甲信越、東海、北陸地方の食品メーカーを中心に300社。
100年に一度といわれる経済危機の中、今年3月期の売り上げは、前の年に比べ12パーセント、3億円増となる約28億円を達成した。
食の安心安全を求める声が高まる中で、その食品を包装する立場から清潔、安全を徹底している。
次に何かできないか竏秩B
原敬明社長は、印刷の際に空気中に広がる揮発性有機化合物に着目した。
インキを溶かす際などに用いる揮発性有機化合物は、大気中に放出されている。
それを回収し、電力と蒸気に転換し、エネルギーに使おうというものだ。
この装置の設置工事は、今月中旬に着工し秋に完成、来年1月稼動を予定する。
この装置による発電量は、285キロワットアワー、蒸気が1.7トン。これにより、工場の総エネルギー量の3割を見込めるという。
今や枕言葉のように言われている“100年に一度の不況”。
環境に8億円を投資する三洋グラビアの新年度がスタートした。 -
池坊長野県連合支部展
県下6支部の池坊長野県連合支部展が3日、伊那市の伊那商工会館で始まった。
いけばなの展示会は、前期が4日まで、後期は5、6日となっている。
初日は、多くの会員たちが詰めかけテープカットが行われた。
池坊県連合支部は昭和24年に発足した。
飯田、東信、長野、松本、諏訪、伊那の6支部で構成されていて、合同の展示会は2年に1回、支部持ち回りで開催している。
前期・後期とも伊那支部を中心に県下各地区から150点が飾られる。
黄色やピンクなど春らしい彩の花が生けられていて、訪れた人たちが足を止めて見入っていた。
池坊長野連合支部長の木下五百子伊那支部長は、「多くの人に見てもらいたい」と来場を呼び掛けている。
また伊那支部では初めて、花を生けるところを見てもらう実演の時間を設けた。
会員たちの優雅な動きに会場からは大きな拍手が起きていた。
この実演は、5日まで午前11時から30分間行なわれることになっている。 -
本の家でライブペインティング
東京都在住の画家・星加海さんが3日、伊那市高遠町のブックカフェ「本の家」で、ライブペインティングを披露した。
星加さんは、朝日新聞でイラストを連載するなど全国的に活躍している。
この日は約7平方メートルの店の壁に、ペンキで手早く作品を描いていった。
星加さんは「テーマは“本の町の広場“。大人も子どもも、本を見ながらくつろいでいる作品にしたい」と話していた。
ライブペインティングは4日も午前9時ころから行われ、絵を完成させる予定。 -
小中学校で入学式
入学式シーズンの到来。3日は、伊那市と南箕輪村の小中学校10校で入学式が行われた。
このうち、伊那市の新山小学校では、竹内遥希君と山岸亜未瑠君の2人が入学した。
新山小学校の岩崎勝幸校長は、「学校では、正しい心を強くするよう勉強を頑張って下さい」と2人に声をかけた。
新山小は、児童数の減少が進んでいて、全校児童36人と伊那市で一番小さい学校。今年度から、自然に囲まれた教育環境を生かし、市内全域から通学可能な「小規模特認校」となった。
新入生の一人山岸君は障害があり、より良い環境で教育を受けさせようと、制度を利用し地区外からの入学となる。
山岸君の両親は、「地域を上げ学校や子どもたちを支えていることに共感し、新山小への入学を決めた」と話していた。
また、地区に住む竹内君の両親は、「保育園では1人だけの卒園式で寂しそうだったが、同級生ができ、子どもも喜んでいる」と話していた。
式では、4年生から6年生でつくる新山子供太鼓のメンバーが演奏を披露し、2人の入学を祝った。
入学式のピークは6日で、伊那市や箕輪町、南箕輪村の小中学校20校で行われる。 -
美篶子育て支援センターが開所
20年度で閉園となった美篶東部保育園に1日、「美篶子育て支援センター」が開所した。
約30組の親子がセンターを訪れ、広い遊び場でボール遊びなどを楽しんだ。
開所式では酒井茂副市長が、「ここは立地もよく、施設も充実しており、発達段階に応じた支援や保護者支援も行っていけると思う。子どもたちが育ち、地域が活性化することを願っている」とあいさつした。
ある母親は、「初めて来たが、遊ぶものも多いし広い。せっかくこういう場があるので活用したい」と話していた。
美篶子育て支援センターの開所時間は平日の午前9時半から午後4時まで。今後は、離乳食作り講座など母親を対象としたさまざまな講座も予定している。 -
教育目標の学校評価
市教育委員会が公表伊那市教育委員会は、重点施策に対する達成状況の点検、評価をまとめ公表した。
これは法律の改正に伴い今回初めて行われたもので、平成19年度の重点施策の達成状況を対象としている。
重点施策は学校教育の充実や生涯学習の振興、文化財の保存活用、スポーツ振興の4分野に分かれていて、内容別に52項目をAからDまでの4段階で自己評価している。
このうち学校教育の充実では、総合的な学習が、「各校特色を生かした取り組みが行われている」としてA評価となっている。
学力向上については、「学力検査などを基に授業改善に取り組み、学習習慣を身に付ける必要がある」としてB評価となっている。
市教育委員会では、これらの結果を検証し地域全体の教育の向上につなげたい竏窒ニしている。 -
伊那市地蜂愛好会総会
伊那市地蜂愛好会は29日、伊那市西箕輪の羽広荘で総会を開き、今シーズンの活動をスタートさせた。
伊那市地蜂愛好会は、蜂追い文化の伝承や、地蜂を守ることを目的に、平成9年に発足した。
会員は、伊那市を中心に県内各地から集まった約90人。
総会は、会員の交流や技術の向上を目的に毎年開かれていて、今年度の活動方針の決定や、昨年の蜂の巣コンテストで優勝した下諏訪町の藤森政美さんの講演会が開かれた。
藤森さんは「餌は最小限にし、蜂の持つ習性を生かすことや、巣の大きさに合わせて巣箱に新聞紙を入れ隙間を無くし、蜂が温度調節しやすい環境を作る」など飼育のポイントを話していた。
また総会終了後には、シダクロスズメバチの女王蜂が会員に配られた。
今年配られた女王蜂は、全部で約5千匹で例年の3分の1程度となっている。
小木曽大吉会長は、去年取った蜂の巣はどれも、巣の中で女王蜂が育つ巣段がほとんど取れず、女王蜂の取り込みが出来なかったため竏窒ニ話している。
伊那市地蜂愛好会では、今シーズン、蜂を追うすがれ追いの研修会や、秋には恒例の蜂の巣の重さを競うコンテストなどを開く計画。 -
ガリレオ天文クラブ観察学習会
上伊那の小中学生でつくるガリレオ天文クラブは29日夜、2回目の観察会を伊那市のますみヶ丘公民館で開いた。
約40人の親子が参加し、ガリレオが使った物と同じ仕組みの望遠鏡を作り、月や星の観察をした。
望遠鏡は、雑誌の付録でキットになっていて、完成すると長さ約60センチ、倍率は約20倍になる。
子どもたちは、説明書を見ながら時には保護者の手を借り、望遠鏡を組み立てていた。
望遠鏡が完成すると、子どもたちは外に出て星の観察をした。雲が出てきたため数分間だけだったが、観察を楽しんでいた。
この天文クラブは、ガリレオが望遠鏡で星の観察をしてから今年で400年目になることを記念し、2月に発足した。
クラブでは、12月までに16回の講座を開き、ガリレオの行った当時の方法で天体観察をする。
次回は、この日作った望遠鏡を使い、月と土星の観察をする予定。 -
ニホンジカわな捕獲 35頭
南信森林管理所が昨年度、南信地区の国有林で行ったニホンジカの罠による捕獲の結果がまとまった。捕獲できた頭数は全体で35頭と少ない結果となった。
ニホンジカによる食害が深刻化する中、南信森林管理署では平成19年度から、職員自ら罠を仕掛け、シカの捕獲に取り組んでいる。
昨年度は、5市町村9カ所に約120個の罠を設置したが、実際に捕獲できたのはわずか35頭、長谷の浦国有林など2カ所で罠を設置した伊那地区では、約30個の罠を設置したが3頭しか捕獲できなかった。
これは、捕獲を許されている捕獲許可頭数の10分の1にも至っていない。
この結果について南信森林管理署では、「今年は雪が少なく、ニホンジカが歩く道を発見しにくかったため、思うように捕獲頭数も伸びなかった」としている。 -
伊那市手良の火災で住宅と神社全焼
住宅から遺体2日午前10時頃、伊那市手良で住宅と隣の神社が全焼する火事があった。この火事で出火した住宅から遺体が発見された。
伊那警察署の発表によると、火事があったのは伊那市手良中坪の三澤好幸さんの住宅。火は約3時間後に消し止められたが、木造2階建て住宅が全焼した。
この火事で住宅から遺体が発見され、家の中にいたと見られる三澤さんが行方不明になっている。出火時外出していた母親の無事は確認されている。
また、火が東燐の八幡神社に燃え移り神社を全焼した。
神社の中にあった掛け軸などは住民らの手によって運び出されたが、ほとんどの物が損傷した。
伊那署では遺体を三澤さんとみて調べを進めている。 -
上伊那地方出身作家美術展
上伊那出身の作家の作品を一堂に集めた美術展が2日、伊那市坂下のはら美術で始まった。12日まで。
会場には、上伊那出身の画家や彫刻家の作品150点が並んでいる。
これまで、はら美術では伊那市出身の作家の作品を集めた美術展はあったが、上伊那全域の作品を集めたのは今回が初めて。
作品は、県内の四季折々の風景や花、人物を題材にしたもので、地元で活動している作家や、東京で日展の理事をしている作家などそれぞれの作品を見比べることができる。
中でも、上伊那に美術を広めたさきがけともいわれる、伊那市中央区出身でフランス在住の画家安川博さんの作品は、柔らかいタッチが特徴という。
会場1階には、池上秀畝など物故作家の掛け軸や彫刻なども展示している。