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伊那市・信大農学部土砂災害についての講演会
砂災害を知りいざというときに役立てようと12日、伊那市と信州大学農学部による講演会が伊那市役所であった。
この講演会は、信大と伊那市の連携協定に基づくもの。
この日は農学部森林科学科の平松晋也教授が、土砂災害について講演した。
平松教授は、長野県は雨の量がそれほど多くないのに、土砂災害の発生件数が全国で2番目に多いことを話し、「雨の多い地域は、山などが浸食されて崩れやすいところがない地形になっているが、少ない地域は不安定なまま残っている。今まで崩れていないところこそ警戒が必要」と説明した。
また、災害への心構えとして「自分の身は自分で守る」という意識が一番大事とし、「土石流の前に沢の水が濁る、湧水が急に止まるなどの前兆を知識として持ち、避難勧告などに頼らず早めに避難することが大切」と説明した。 -
アップルシナモンビール発売
伊那市でつくられたリンゴを使った発泡酒「アップル・シナモン・エール」が都会から訪れた観光客などから人気を集めている。
伊那市によると「アップル・シナモン・エール」は今年10月に発売され、10日間で初回生産分の6000本が完売した。
この人気に応え、追加で生産されることになり、12日から伊那市長谷の仙流荘などで再販がはじまった。
この発泡酒は伊那市産のりんご「つがる」を使っており、アップルパイのような風味が特徴。購入できる販売所が限定されていることから、観光客や宴会の席での注文が多いという。
この発泡酒アップル・シナモン・エールは1本、330ミリリットル入り。税込450円で仙流荘や羽広荘などの他ニシザワショッパズ各店で12月末頃まで販売している。 -
工房信州の家と南信州ビールが信州ブランドアワードに入選
地域資源を活かした県内のすぐれたブランドを選ぶ「信州ブランドアワード2008」の結果が発表され、上伊那からは伊那市の住宅建設業フォレストコーポレーションの事業ブランド「工房信州の家」と、駒ヶ根市・宮田村の地ビール「南信州ビール」が入選した。県デザイン振興会など産学官で県内ブランドの推進確立を目指す実行委員会が主催し今年で5回目。推薦と公募の計49点から選考し、大賞は「諏訪湖の花火」が選ばれた。
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訪問星空観察会
上伊那の天文愛好家でつくる「伊那天文ボランティアサークルすばる星の会」は、学校や公民館で開く星空観察会に出られない人に自宅で楽しんでもらおうと、訪問観察会を始めた。
12日夜は、伊那市内のお年寄り宅を代表の野口輝雄さんが訪れ、野口さんが用意した望遠鏡を使い一緒に天体観察をした。
初めて望遠鏡を覗き、あるお年寄りは「図鑑の方がはっきり見えるが、自分の目で見る事ができて嬉しかった」と話していた。
すばる星の会の野口代表は、「空気が奇麗な伊那の星空を多くの人に楽しんでほしい」と話していた。
サークルでは、要望があれば個人宅や病院などへ出向き、この観察会を開いていきたい竏窒ニしている。 -
県経営者協会上伊那支部と上伊那8市町村の理事者が地域活性化について懇談
長野県経営者協会上伊那支部と上伊那8市町村による地域活性化懇談会が11日、伊那市駅前ビル「いなっせ」であった。上伊那支部の役員や行政の理事者など、およそ30人が集まり地域振興について4つのテーマで話し合った。
同懇談会は、経協上伊那支部の呼びかけに行政側が応じたもので、経協支部と行政サイドとの懇談は県内でも初の試み。
懇談のテーマの一つ「人材の育成と確保」では、全般的に新入社員の学力や人間力が低下している傾向にあることから、学校教育のあり方から、考えていく必要性を確認した。
また、観光については、一市町村のみで利益を追求しようとするのではなく、広域的な連携のもと、観光振興に取り組んでいくべきとする意見があった。
懇談会終了後、上伊那支部の塚越寛支部長は「経営者側、行政側、それぞれの問題点を出し合えたことに、大変意義があった」と語った。
懇談会は今後も継続していく予定で、行政側、経営者側がお互いに連携しながら、地域を活性化するための方向性を模索していく。 -
高遠第4保育園の親子がスイートポテト作り
伊那市の高遠第4保育園の親子50組が11日、自分たちで収穫したサツマイモでスイートポテト作りに挑戦した。
この取り組みは保育参観に合わせて今年初めて企画したもの。
去年、食育をテーマとした講演会を開いたところ、好評だったため、今年は実際に自分たちで何か作ってみたいと、親子クッキングを企画した。
食材には子どもたちがこの秋に収穫したサツマイモを使用。ゆでたサツマイモをつぶし、バターと砂糖を混ぜた後、親子でサツマイモを丸めると、お団子サイズのスイートポテトが出来上がった。
親子は「おいしい」「こんなに簡単なら家でも作ってみたい」などと話しながら、一緒に作ったスイートポテトを味わっていた。 -
美篶小学校の児童が手作りベンチの設置を市長に依頼
伊那市の美篶小学校2年1組の児童30人が11日、自分達の作ったベンチを三峰川の堤防に設置するよう、小坂樫男市長に要望した。
児童達はこれまで、総合学習の一環で先輩達が復活させた桜並木について学習してきた。そこで桜並木に1つもベンチが無いためことを発見。みんなが休めるよう、ベンチを置こうと計画した。
ベンチは2つあり、ヒノキなどが使われている。幅が160センチ高さが40センチ。児童の祖父に作り方を教わるなどして約4ヶ月かけてベンチを完成させた。
小坂市長は「すばらしいベンチをありがとう。ジョキングロードを通った人たちにも休んでもらえると思う」と話していた。
市では子供たちの要望を受け入れ、ベンチを12月中旬頃設置する予定です。 -
年末年始の年とり魚やおせち料理などの商品が並ぶ見本市開催
年末年始の年とり魚やおせち料理などの商品が並ぶ見本市が11日、伊那市西春近の市場であった。
これは、上伊那のおろし業者やスーパーなどの小売業者を対象に丸水長野県水が開いたもの。会場には魚類やおせち料理がならび、商談に訪れた関係者が味を確かめたり値動きなどを質問する光景が見られた。
今年は原油高などの影響により全体的に去年に比べ1割から2割ほど高値が付くと見込んでいる。
関係者によると、年取りの魚ブリについては今のところまとまった水揚げは無く、おせち料理は、品質の良いものが売れている傾向にあるということです。
この日展示した商品はスーパーなどで来月の始め頃から並び始める。 -
伊那フィル定期演奏会
伊那フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会が、9日、県伊那文化会館であり、訪れた人たちの耳を楽しませた。
伊那フィル交響楽団は、県伊那文化会館の建設を機に発足した、アマチュアオーケストラで、現在団員は市内を中心におよそ70人が所属している。
地域に密着した音楽活動に取り組み、定期演奏会は、今年で21回目となる。
今回は一昨年、伊那市でコンサートを開いたプロのバイオリニスト、日下紗矢子さんとの協演も実現。
日下さんはベルリンの管弦楽団に所属し、世界各地で開かれる音楽祭への出演や、CDのリリースをする等、活躍している。 -
上伊那のカラオケ愛好者が自慢の喉を披露するソングフェスティバル開催
上伊那のカラオケ愛好者が自慢の喉を披露するソングフェスティバルが9日、伊那市のいなっせであった。
これは、日頃の練習の成果の発表の場にしよう竏窒ニ、伊那市のカラオケ喫茶「夢舞台*花」が初めて開いたもの。
伊那市や駒ヶ根市などから67人が出場した。
曲は演歌や懐メロが中心で、出場者は豪華な衣装に身を包み広い会場に自慢の歌声を響かせていた。
客席にはおよそ250人が訪れ大きな声援を送ってた。
主催者は「多くの人たちに参加していただいた。年に2回はこのような発表の場をつくっていきたい」と話していた。 -
創業等フォローアップ・シンポジウム開催
伊那商工会議所は9日、新たに会社を起こそうと考えている人などを対象としたシンポジウムを開いた。
同会議所では平成18年から、会社立ち上げようと考えている人たちのための創業塾を開催しており、シンポジウムもその一環。約20人が集まった。
シンポジウムでは、講師が創業後の課題や対応をアドバイスしたほか、伊那市で新たに会社をはじめた2人が創業体験について話した。
昨年9月に伊那市ますみヶ丘で薪ストーブのメンテナンスをはじめた小野沢武生さんは「好きな仕事で、お客さんに喜んでもらえてお金を稼げるやりがいのある仕事。最初は不安もあったが今では口コミで広がり軌道にのっている。創業するには仕事に対する能力・プロ意識が必要」と語った。
また、先月伊那市高遠町に「豆腐工房まめや」をオープンした青木智さんは「順調にお客も増えている。今後は新商品の開発を考えている他、品質を高めていきたい」と話した。 -
現代の名工に伊那市の樋代卓司さんが選ばれる
卓越した技能者に贈られる本年度の「現代の名工」が10日、発表となり、オリンパス株式会社に勤める伊那市の樋代卓司さんがその一人に選ばれた。
厚生労働大臣の表彰の表彰式は11日、東京で行われ、樋代さんも出席する予定。 -
伊那中央病院で防災訓練
伊那市の伊那中央病院で10日、、秋の防災訓練があり、約130人の職員が訓練に臨んだ。
この訓練は、毎年春と秋の2回、実施しているもの。
例年は全体で行う想定訓練だったが、この10月に消防対の班編成を新しくしたことから、今回は消火班、避難誘導班、救護班、連絡通報班など、各班の個別訓練とした。
訓練では、最初に火災発生の連絡が入り、その後、各職員が自分の持ち場へ行き、役割を確認。
講評では、訓練の様子を見ていた伊那消防署員から、マニュアルをきちんと見ることの重要性などの指摘を受けていた。 -
伊那西高校新体操部が1日消防署長を体験
秋の火災予防運動に合わせて9日、伊那西高校新体操部の生徒が、伊那消防署の一日消防署長を務めた。
同部は、今年のインターハイに出場するなどといった活躍が認められ、今回、一日消防署長を務めることとなった。
一日消防署長を務めたのは伊那西高校新体操部の5人。
生徒らは消防署の制服で庁舎を見学し、防火ポスターの審査などをした。
また、市内の大型店で防火を呼びかけるパンフレットを配布した。
伊那消防署管内の今年の火災件数は10月31日現在25件。去年同時期に比べ、2件増となっている。
原因はたき火やタバコの不始末が多いという。
火災予防運動は15日まで。 -
南アルプスバス営業終了
伊那市長谷の戸台口から北沢峠を結ぶ市営南アルプス林道バスの今シーズンの運行が9日、終了した。
同バスの今シーズン(4月25日縲・1月9日)の運行日数は199日。乗客数は4万3635人で、去年比1152人の減となっている。
この要因として伊那市は▽6月に災害復旧工事の関係で北沢峠への乗り入れが出来なかったこと▽8月の天候不順竏窒ネどをあげている。
一方、紅葉シーズンの10月は、ツアー客の増加などで去年より938人多い1万1837人が利用している。
南アルプス林道バスの営業開始は29年前。その間無事故で運行している。 -
みはらしファームで長芋・ごぼうオーナー収穫
伊那市西箕輪の農業公園みはらしファームで9日、長芋・ごぼうオーナーの収穫祭があり、17組70人のオーナーが、約30アールの畑でこの春先に植えた長芋とごぼうを収穫した。
同制度は、農作業を通じて収穫の喜びを体験してもらおう竏窒ニ、5年前から行っている。
参加者は年々増加傾向にあり、今年は大阪や静岡などからの申込みがあった。
畑の使用料はごぼうが1区画1200円、長芋が3500円。ごぼう20本、長芋10本を保証している。
この日は肌寒い一日となったが、集まった人たちはスコップで土を掘り、収穫を楽しんでいた。
ある参加者は「自分たちで育てた野菜がこんなに大きくなって嬉しいです。家に帰って食べるのが楽しみです」と話していた。 -
外国青年が撮った長野写真展
写真展示会「外国青年が撮った長野」が10日から、伊那市の県伊那合同庁舎で開かれている。
展示会は県国際交流員が企画したもので今回で2回目。
県内に住む外国人が撮影した写真21点を展示した。
今回はテーマに「不思議な長野県の風景、物の発見」「長野県の夏、秋の過ごし方」という2つを設けた。
不思議な風景をテーマとした一つ、大田切川で遊ぶ子どもたちを撮影した作品は、オーストラリ人が撮影したもの。
オーストラリアでは海で遊ぶことが日常なため、川で遊ぶ様子は珍しかったのではないかという。
また、夏、秋の過ごし方をテーマとした作品では、日傘代わりに蛇の目傘を持った女性を撮影した作品などが並んでいる。
展示会は14日まで。
その後、県内4会場を巡回する予定。 -
伊那市の樋代さんが「現代の名工」に
厚生労働省は10日、卓越した技能を持つ全国の150人を本年度の「現代の名工」として発表し、上伊那からはオリンパスの陽極酸化処理メッキ工で伊那市の樋代卓司さん(56)が選ばれた。県内受章者は樋代さんを含め4人で、11日に東京都内で表彰式が開かれる。
樋代さんは金属表面処理技術全般の技能にすぐれ、表面処理の職業訓練指導員として社内外の後進指導にも積極的で晴れの栄誉に輝いた。 -
東春近2分の1成人式
伊那市東春近地区で、10歳の成長を祝う2分の1成人式が8日、春近郷ふれ愛館で開かれた。
地区が主催する2分の1成人式で、東春近小学校の4年生61人と保護者らおよそ170人が出席した。
子どもたちは式の中で、10年後の自分に宛てた手紙などをタイムカプセルに入れた。
このタイムカプセルは子どもたちが20歳になるまで、公民館で保管するという。
東春近地区協議会の梅田和穂会長は、「夢のために健康第一、1日1日を大切にして努力を積み重ねてほしい」とあいさつした。
東春近小学校の卒業生で、今年のインターハイ陸上男子棒高跳びで優勝した高遠高校2年の松澤ジアン成治)君の講演も行われた。
松澤君は、「夢をあきらめずに頑張ってください」と話していた。
子どもたちは、「世界中でかけがえのない自分だとわかりました」「自分の夢に向かって進んで行きます」などと話し、歌を熱唱した。 -
新山保で保護者が園庭作業
園児数の減少により存続が難しいとされている伊那市の新山保育園で8日、保護者会が園庭作業を行った。
保護者や保育士などおよそ20人が参加して、あずまや作りや花壇の整備などをした。
保護者会では、先月19日に開かれた新山まつりで、今回の作業に充てる資金の募金活動を行っている。
募金では、4万8千213円が集まり、今回の作業の資材購入費などに使われた。
今回の整備は、新山保育園の今後が不透明なこともあり、子ども達に保育園での良い思い出を残してもらいたいとの願いが込められている。
保護者会の井上松夫会長は、「募金には保育園に対する地域の強い思いを感じた。子ども達に喜んでもらえたらうれしい」と話していた。 -
長野県ミニバス選手権中南信地区大会
長野県ミニバスケットボール選手権中南信地区大会が8日から、伊那市や箕輪町の体育館を会場に開かれ、コートでは熱戦が繰り広げられている。
大会には、中南信地区から男子31チーム、女子34チームが参加し、トーナメント戦で優勝を争う。
この大会は、3月に東京の代々木体育館で開かれる全国大会への予選を兼ねていて、上位8チームは次の県大会への出場権が与えられる。
子どもたちは、日頃の練習の成果を出し、ボールを奪うとドリブルやパスで相手の守備を崩し、得点を決めていた。
会場からは、子供たちのプレーに大きな声援が送られ、どのコートでも熱戦が繰り広げられていた。
伊那ケーブルテレビ放送エリア内では、男子が伊那ミニ、箕輪、竜東、女子がアストラム伊那、伊那ミニ、TOSC、箕輪健全がベスト8に勝ち残り、10日は決勝戦が行われる予定。 -
マラソンランナー谷川真理さん講演会
女子マラソンのトップランナーとして国際大会で活躍した谷川真理さんの講演会が8日、伊那市の長谷公民館で開かれた。
講演会は、伊那市教育委員会や長谷公民館などが主催し、旧長谷村時代から生涯学習講演会として毎年開かれている。
会場にはおよそ120人が集まり、谷川さんの話に耳を傾けた。
谷川さんは中学、高校と陸上部だったが、練習が嫌いで一度走る事から離れた。その後、都内の一般企業に就職し、24歳の時、皇居の周りを走る市民ランナーを見て再び走り始めたという。
市民ランナーとして参加した大会で活躍。1990年に実業団チームの資生堂に入社した。
91年の東京国際マラソンや92年のゴールドコーストマラソンなどで優勝するなど、数多くの大会で活躍したランナー。
谷川さんは講演の中で、「学生時代は、やらされている練習だった。社会人になり、自分で目標を立て練習に取り組み、良い成績が出せるようになった」「大会では、他の選手は意識せず自分に勝つことだけを考え、マイペースで走っていた。そうすれば無駄なエネルギーを使わず、気持ちを前向きに持ち続けることが出来る」と話し、 何事も進んでやるという気持ちや、頑張りすぎずマイペースですることが長続きのコツと話していた。 -
信越デジタル映像コンテスト予備審査会
総務省信越総合通信局と信越地区のケーブルテレビ局が行なう信越デジタル映像コンテストの長野会場の予備審査会が6日、伊那ケーブルテレビで行われた。
コンテストは、アマチュアから映像作品を募集し、地域からの情報発信をさらに進めていこうと今回が初めて。
4日に応募を締め切り、長野、新潟地区合わせて70作品が集まった。
予備審査会は、14日の本審査会へと進む作品を選ぶもので、長野・新潟2会場で行なわれた。
審査は、総務省信越総合通信局の職員立会いのもと、県内のケーブルテレビ局社員3人が行い、創造性・技術力・表現力で採点した。
審査の結果、長野県41作品のうち、上位10作品が14日に上田市で行なわれる本審査会に進むことになった。
本審査会では、大学教授らが審査委員をつとめ、最高賞となるグランプリ作品が決まる。 -
伊那市の新村明子さん 市に洋画寄贈
伊那市西町の新村明子さんが5日、市役所を訪れ、今年県展に出展した50号の洋画を伊那市に寄贈した。
新村さんは、知人の絵画講師から絵の指導を受け、40年ほど前から作品づくりを始めた。
現在、主婦業のかたわら絵を描き続けている。
寄贈したのは、今年春、こいのぼりが泳ぐ様子を見て描いた作品で、家族の温かさを表現したという。
新村さんは、「子ども達が事件を起こすような時代になってしまった。この絵を見た人が少しでも温かい気持ちになってくれたらうれしい」と話していた。
小坂樫男市長は、「これだけ大きな作品を作る意欲は素晴らしい。これからもがんばってください」と話していた。 -
中澤達彦木彫教室合同展
箕輪町在住の彫刻家、中澤達彦さんの彫刻教室の生徒による作品展が、伊那市のかんてんぱぱホールで開かれている。
会場には、中澤さんが講師を務める教室「舎羅の会」の66人の作品220点が並んでいる。
展示会は4年に1度開かれているもので、今回で2回目。
教室では、一人ひとりの個性が出るよう、使う木の種類、削り方など、自由に作品づくりをしていて、会場にはレリーフや仏像など多彩な作品が並んでいる。
指導をしている中澤さんは、「4年という長い期間の中でそれぞれ技術を高めてきた。是非集大成を見てほしい」と来場を呼びかけていた。
作品展は16日まで。 -
伊那市社会福祉大会
伊那市社会福祉大会が8日、伊那市の県伊那文化会館で開かれ、美篶小学校5年1組の児童が福祉活動の発表をした。
大会は地域の社会福祉の向上を目指し、毎年開かれているもので今年3回目。
大会では講演の他、美篶小5年1組の児童の活動発表があった。
子ども達は、総合学習で美篶寮と交流をしており、手品を披露した時のおじいさん、おばあさんの反応や、一緒にカレンダー作りをして感じたことなどを1人1人発表した。
また、美篶寮でも評判が良かったという天竜川の伝説を劇にした、「天竜」の一部を披露した。
なお大会宣言では、全ての地域住民が住みよいまちづくりを進めること、地域助け合いの社会を実現するため協力すること、などが採択された -
全国トイレシンポジウム開催
人と自然のかかわりをトイレの視点から捉え、地域活性化や生活環境の改善に役立てようと7日、伊那市で全国トイレシンポジウムが開かれ、登山家の田部井淳子さんが講演した。
田部井さんは、世界7大陸の最高峰を極めた立場から、登山の際のトイレマナーの大切さを訴えていた。
田部井さんは、エベレストで2000年までの80年間に垂れ流された登山者の尿の量は、104万リットルにのぼると試算。「登山者がマナーを守り、山を持っている自治体がトイレや処理する箱を設置することが理想」と話していた。
シンポジウムでは、桜の里のトイレ整備と題し、花見やイベント時のピーク対応について考える分科会も開かれた。
このトイレシンポジウム、8日は高遠町に会場を移し、高遠城址公園の現地見学や、災害時でのトイレ対策について考えるパネルトークが計画されている。 -
孝行猿の供養
伊那市長谷入野谷にある孝行猿の碑の前で7日、孝行猿の供養が行なわれた。
旧暦の10月10日にあたる7日は、孝行猿の日として長谷小学校でも昔から孝行猿にちなんだ行事が行なわれている。
入野谷では、今後孝行猿にちなんだ事業展開を考えていて、まず供養をしようと今回初めて行なわれた。
入野谷には、箕輪町の彫刻家で歌人だった藤沢古実のレリーフを埋め込んだ孝行猿の碑があり、参加者たちは、近くの円通寺住職の読経で手を合わせていた。
長谷村時代、文化財専門委員だった宮下彦二さんは「この碑をもっと多くの人たちに見てもらい、素晴らしい孝行猿の物語を末永く伝えていきたい」と話していた。 -
かな書道グループ「伊那藍の会」作品展
かな書道のグループ「伊那藍の会」の作品展が7日から、伊那市立伊那図書館で開かれている。
伊那藍の会は、伊那西高校で書道をともに学んだOGが中心となって発足したグループで、現在はさまざまなメンバーが一緒に活動している。
発足から10年を迎え、今回記念作品展を企画した。
会場にはおよそ30点の作品があり、山頭火などなじみの深い詩人の歌や、源氏物語を題材とした作品も展示している。
また、普段書道になじみのない人にも作品を楽しんでもらおうと、読みやすい仮名文字を用いた作品も多く並んでいる。
会では「かな書道の魅力、筆を持つことの楽しさを味わってもらいたい」と話していた。
作品展は9日まで。 -
伊那市美篶でボランティア移送事業開始
伊那市で4地区目となるボランティア移送事業が7日、美篶地区でスタートした。
ボランティア移送事業は、伊那市が車両や維持費用を負担し、各地区の社会福祉協議会がボランティアを募り、お年寄りを病院まで乗せていく。
伊那市では、平成18年に西春近地区で始まり、続いて東春近、手良で行なわれていて、美篶地区で4地区目となる。
7日は美篶支所で開始式があり、市や社協、運転ボランティアが参加して事業のスタートを喜んだ。
美篶地区社協の後藤郁会長は、「行政にすべておまかせする時代は終わった。お互い助け合う『結い』の精神で、この輪を更に広げていきたい」とあいさつ。
酒井茂副市長は、「他の地域への波及効果を期待したい」と話した。
また、運転ボランティアを代表して伊藤幸男さんは、「やさしさと思いやりをもって安全・確実にお届けしたい」と抱負を話した。
利用の対象となるのは、概ね65歳以上の高齢者のみの世帯で、現在29人が登録されている。
また運転ボランティアは37人が登録している。