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強盗への対処方法を確認
上伊那地方の郵便局と伊那署は28日、伊那市長谷の市野瀬郵便局(西村敏博局長)で、強盗を想定した防犯訓練を実施した。訓練を通じて強盗への対処方法を確認し、緊急時に備えた。
強盗対策の一環として年1回、上伊那の郵便局が持ち回りで開く訓練で、今回は各局の職員約30人が見学。訓練は署員が強盗役に扮(ふん)し、ピストルを片手に窓口の女性職員を人質に取り、金を奪って逃走する想定で行った。
職員たちは、逃げる犯人の体格や服装などの特徴、逃走方向を覚えるなど、対策マニュアルに沿ってそれぞれが行動を確認した。署員の迫真の演技に「慌ててしまう場面もあったが、(警察が到着するまでの)時間をできるだけ稼ぐことができた」と西村局長は訓練を評価した。
伊那署生活安全課の亘浩幸課長は「いざというとき、今日と同じ対応ができるよう、日ごろから心がけてほしい」と呼びかけた。
伊那署員の迫真の演技で緊張感が増した強盗模擬訓練(市野瀬郵便局) -
少子化対策で結婚推進係を新設
伊那市は新年度、少子化対策として保健福祉部社会福祉課に結婚推進係を新設するなど組織改正する。27日の市議会全員協議会で報告した。
結婚推進係は未婚者対策を担当。各部署の結婚相談業務などを一本化する。
総務部財政課契約管理係は、一般競争入札制度の導入に伴い、契約業務を独立させ、契約課を設ける。
また、総務部の行政改革推進係を行政改革推進室に、産業振興部の産業立地推進室を産業立地課とする。
総合支所は、高遠町・長谷にあった水道課・係を統合し、高遠町総合支所に高遠長谷水道課上下水道係を置く。高遠町、長谷、新山地区を業務区域とし、緊急対応時の職員数を充実させる。南アルプス林道管理室は産業振興課と一体的に業務を推進できる形態をとる。 -
みはらしいちご園を管理する羽広いちご生産組合の若手農業者
伊那市西箕輪
太田雅士さん(28)伊那市西箕輪の高台にある「みはらしいちご園」。ハウスの中では今、赤く色づいたイチゴが食べごろを迎え、訪れる観光客たちを出迎えている。その園を管理する「羽広いちご生産組合」のメンバーは7軒の地元農家。男性スタッフは50代から60代が中心だが、その中に混じり、5年前からイチゴ栽培に取り組んでいる。
「苦労したけど、やっと慣れてきました。植物が相手なので、大学の時みたいに『今日はやだな』って寝ている訳にいかないです」と笑う。
◇ ◇
大阪府堺市出身。信州大学農学部の学生だった6年前、自身が所属していた研究室の教授に「現場を見ろ」と言われ、駒ケ根市内の農家でイチゴ栽培を経験。それがこの道に進むきっかけとなった。
当時は農学部の学生だったが、農作業などほとんどしたことがなかった。一から覚えることばかりだったが、自分で工夫しながら作業できることは面白かった。
イチゴ栽培をしよう竏秩B決意した。それから県の関係機関などに相談し、イチゴ農家を探す中で、みはらしいちご園が手を挙げてくれた。
ちょうどそのころ、いちご園ではハウスが一棟空いていた。話し合いの中で、自分でそのハウスを管理したいと申し出。そして卒業後、当時の組合長のもとで研修を積みながら、同園のスタッフとして働き始めた。
◇ ◇
しかし、与えられたハウスは1カ月半ほど手付かずの状態だったらしく、葉もつるも伸びっぱなし。病害虫も発生していた。
とにかく何とかしなければ竏窒ニ、思う一方、大学では病気や害虫にどの薬が使えるのかなんて学んでいない。そこで初めて、自分には何もできないことを痛感する。
「それまでは自分で何でもできるような気がしていたけど、そこで『自分は何もできないんだ』って気付きました。その時はとにかく必死で、いちご園の人に見てもらったり、お世話になった駒ケ根の人に聞いたりしながら対応しました」と振り返る。
また、ここは観光農園のため、イチゴ狩りに来る観光客にも対応しなければならない。 もともと人付き合いがあまり得意でなく、いまだに戸惑いを感じることもしばしば。栽培とは違った大変さを日々感じている。しかし、お客から返ってくる「おいしかった」の声は、何よりも嬉しい瞬間だ。
「そういう一言一言が力をくれます」
◇ ◇
3年前からはハウス2棟を管理するようになった。管理するイチゴの株は数にして9千株。一株一株と向き合う作業は単純だが、手をかけたイチゴが無事に成長していく姿を見られるのは嬉しい。
「一人で大地にぽーんと放り出されても、何ができるか分からなかったけど、ここの人たちはきちんと的確に、自分が納得するまで教えてくれる。周りでがっちりと支えてくれる人たちがいるのは、ありがたいです。栽培方法は毎年違うので、これっていうやり方はない。ただ、その年その年に合ったやり方を追求していければと思います。あと、そうはいっても同年代の人との収入の差はある。その差をできるだけ縮められるようにしたい」 -
伊那警察署 署長感謝状の贈呈
伊那署(小嶋惣逸署長)は27日、長年にわたり伊那市駅前交番の環境美化に貢献している主婦宮下恵美子さん(53)、同春日寿子さん(46)=いずれも伊那市美篶=と、振り込め詐欺を未然に防いだ同市の八十二銀行高遠支店に対し、署長感謝状を贈呈した。
MOA美術・文化財団の活動に参加する宮下さんと春日さんは公共施設に生け花を飾り、健全な社会をつくるため約10年間、週1回交代で同交番に訪れ、花を生けるボランティアを続ける。前任者の活動期間と合わせると20年以上続くという。
同銀行高遠支店は1月24日、市内の男性(62)から振込み依頼を受けたが、多額であったため警察に相談することを助言し、振り込め詐欺の被害を未然に防いだ。男性は息子と名乗る男から電話で「インターネットで電化製品を買って、今日までに200万円が必要。振り込んでほしいと頼まれた」という。
宮下さんと春日さんは「明るい社会になるよう、少しでも役に立てれるよう続けたい」「花を通じて気持ちを癒してほしい」。高遠支店の杉山良一支店長(48)は「振り込め詐欺を未然に防げたことは、金融機関として誇りに思う」と話した。
感謝状を受けた春日さん(左)、宮下さん(中央)と八十二銀行高遠支店の杉山支店長 -
伊那小3年生 学習発表会
伊那市の伊那小学校で総合活動や各教科の1年間のまとめを報告する学習発表会が各学年、クラスごと開かれている。27日は3年生4クラス、122人が本年度を振り返り、集まった保護者らに向け、学習の成果を発表した。
山組は1年間で、「2けたの掛け算」「磁石の性質」「マット運動」などの教科学習と、飼育した羊の毛糸を使った編み物作りの総合活動に取り組んだ。児童たちは、子羊の出産、糸紡ぎ、編み物などの体験を寸劇や写真などを使って紹介した。
「スピンドル」や糸車など、羊毛を糸に紡ぐ機械での失敗談や糸紡ぎの実演では、「スピンドルがうまく回らない」「糸車を回しているとき、毛を伸ばすのが難しい」などと感想。マフラーや帽子作りでは「自分で紡いだ糸は切れやすいので優しく編んだ」などと述べた。
このほかのクラスでは、川組が竹細工作り、森組がアイガモを利用した米作り、泉組が学校敷地内の林を使った基地作りを総合活動で取り組み、学習発表会で紹介した。
学習発表会は3月6日にかけ、各学年、クラスごと開く。
糸車を使って見事、羊毛を糸に紡いでいく児童 -
はなまる地域探検隊「命育む心技体食厳冬探検」
伊那市内の小中学生に体験活動の場を提供する事業「はなまる地域探検隊」は23日、「命育(はぐく)む心技体食厳冬探検」を同市西箕輪のサンビレッジ伊那で開いた。小学生縲恪mZ生の隊員約90人が参加し、オリエンテーリングやタグラグビーを体験した。
タグラグビーはラグビーをもとにしたスポーツで、タックルを「タグ」(帯状のもので、マジックテープによって腰に巻いたタグベルトにつけられる)を取ることに変更し、初心者や年少者にも楽しめるようになっている。
パスやタグを取る練習をしたあと、実際にプレー。
隊員たちは慣れない楕円系のボールや、パスを前に出せないルールにとまどいながらも、すっかりタグラグビーに夢中になって元気に走り回っていた。
「タグを取れ」「走れ」と交代を待つ選手たちからは盛んに声があがっていた。 -
ユカイナを作って吹いてみよう
伊那市の木の玩具専門店「どうぞのいす」は23日、体験講座「ユカイナを作って吹いてみよう」を市立伊那図書館で開いた。参加者たちはユカイナの製作工房のスタッフらに教わりながら、ユカイナの製作キットを組み立てていった。接着剤が乾くまでの時間に、笛師九兵衛さんがユカイナの演奏を披露。参加者たちは小さな楽器の奏でる、美しい音色に聞きほれていた。
ユカイナは漢字では「愉歌伊那」。伊那市発の愉快な楽器にしようと、池上正秋さんが開発し、「木彫香房 夢庵」がキットを製作した。縦6センチ、横4センチ、厚さ2センチの木製で、オカリナと似た甲高い音がでる。首から下げてペンダントとしても利用でき、木製のため自由に彫刻することもできる。
九兵衛さんは「自分でいろいろといじれるところも楽しい」とユカイナの魅力を語る。
接着剤が乾いたあとは、角の部分を切り落とし、サンドペーパーで研磨。参加者たちは完成したユカイナをさっそく吹き鳴らしていた。
「どうぞのいす」は3月から同キットを1500円(完成品3000円)で販売予定。
問い合わせは、どうぞのいす(TEL74・6697)へ。
##写真(たてよこ) -
落語と井の頭を楽しむ会
伊那市西町の漆戸醸造で22日夜、駒ヶ根市出身の落語家昔昔亭健太郎=本名・箭内広光=さん(36)を迎えた企画「落語と井の頭を楽しむ会」があった。市内を中心に集まった約40人が落語をたん能し、同社の新酒も味わった。
落語と酒は切っても切れない仲竏窒ニ、漆戸正彦社長(38)が計画したイベントで2度目。健太郎さんは、「牛ほめ」「ちりとてちん」などの滑稽な話を披露し、落語のネタのなかに「井の頭」を交えるなどして、観客の笑いを誘った。
新酒は昨年12月縲・月にできた「井の頭純米無濾(ろ)過」「井の頭無濾過搾りたて生」の2種類。漆戸社長は「寒さが影響して、新酒がすっきり仕上がり、飲みやすく上々のでき。昨年、好評だったイベントなので今年も皆さんに楽しんでもらいたい」と話した。 -
春の高校伊那駅伝懸垂幕などの設置
3月23日にある「春の高校伊那駅伝」に向け、伊那市教育委員会は25日までに市役所庁舎と市駅前ビルいなっせ駐車場に駅伝をPRする懸垂幕を設置した。市内や南箕輪村内のコース沿線には大会当日の交通規制などを予告する看板を立てた。
懸垂幕は幅1メートル、長さ10・5メートルを庁舎に、幅0・75メートル、長さ11メートルをいなっせ駐車場に設置。「3月23日」「激走!!春の高校伊那駅伝」などと記し、大会に向け盛り上げている。伊那インター入口前には全国各地の出場校を歓迎する横断幕もある。
交通規制の看板は、市陸上競技場を発着点とした市街地と高遠町方面を経由する2つのアルプスを結ぶコースの沿線66カ所に設置。沿線の歩道橋6カ所には横断幕を取り付けた。
大会当日の交通規制予定時間は次の通り。
◇全面通行止▼伊那中西三差路縲恬、上競技場西信号(午前9時縲恁゚後3時)▼陸上技場西信号縲恷R本信号(午前9時45分縲恣ッ11時30分)▼山本信号縲怦ノ那北駅前信号(午前9時50分縲恣ッ10時50分)▼山本信号縲恊z訪形信号(午前10時15分縲恣ッ11時20分)▼陸上競技場西信号縲恊_子柴信号(午前11時50分縲恁゚後0時40分)▼境信号縲恷O峰川橋南(午後0時25分縲恣ッ1時55分)▼三峰川橋南縲恟ャ原信号(午後0時40分縲恣ッ1時35分)▼神子柴信号縲恬、上競技場西信号(午後1時30分縲恣ッ2時30分)
◇片側車線通行止▼神子柴信号縲恷s役所入口・箕輪方向のみ通行可(午後0時10分縲恣ッ0時55分)▼市役所入口縲恚ォ信号・伊那方向のみ通行可(午後0時20分縲恣ッ1時5分)▼境信号縲恷s役所入口・高遠方面のみ通行可(午後1時15分縲恣ッ2時)▼市役所入口縲恊_子柴信号・駒ヶ根方面のみ通行可(午後1時20分縲恣ッ2時5分)
伊那市役所庁舎に設置した「春の高校伊那駅伝」をPRする懸垂幕 -
「伊那おやじの会」健康体操
中高年男性の居場所づくりを目的とした伊那公民館の「伊那おやじの会」は27日、同公民館講堂で市健康推進課保健士の中村瞳さんを招き、健康体操をした。市内の25人がスレッチ運動や筋肉トレーニングなどで日ごろの運動不足を解消した=写真。
中村さんは健康について、「元気で快適な毎日のために始めましょう」とし、▼10分早く起きてゆっくり朝食を取る▼歩く時間を10分つくる▼食事の全体量を10%減らす竏窒ネどとアドバイスした。
健康体操は、あおむけやうつぶせになり、足を地面から少し浮かせて腹筋や背筋を鍛える運動や、タオルの両端を両手で持って腕の筋肉をほぐす運動を体験。「筋肉痛になりそう」などと言いながら、それぞれ汗をかきながら体を動かした。
「伊那おやじの会」は昨年度から開講し、現在は市内の60縲・0代の男性約30人がメンバー。6縲・月の月1回計10回の講座で名所巡りや料理、囲碁・将棋教室などを楽しんでいる。 -
遊びのデパート「第16回キッズ王国」開催
子どもたちに本の読み聞かせや手作り遊びを楽しんでもらおう竏窒ニ24日、「遊びのデパート・第16回キッズ王国」が伊那市の伊那公民館であった。市内7つの公民館で活動する子育て教室と伊那市立図書館の「おはなしぱれっと」が、各ブースを設置し、アイディアに富んだ遊びの広場を展開。多くの家族連れなどでにぎわった。
読書啓発やものづくりの面白さを子どもたちに知ってもらうことなどを目的として毎年開催しているもので、企画・運営には、一般ボランティアのほか、中学生ボランティアも協力している。今年は東部中、伊那中、春富中の生徒約120人が、スタッフとして協力。これまでにない、多くの協力者が集まった。
開会式では中学生ボランティアが演劇を披露。また、会場には紙のプールの広場や小麦粘土の体験ブース、手作りの魚釣りの釣堀など、さまざまなブースが並び、訪れた親子は渡されたマップを見ながら「今度はこっちに行ってみよう」「これが楽しそう」と、場内をめぐり、さまざまな遊びを楽しんでいた。 -
上伊那出身の音高、音大在学生によるフレッシュコンサートが開催
上伊那出身の音高、音大在学生による「フレッシュコンサート」が24日、伊那市の県伊那文化会館であった。現在県内外の学校で声楽、ピアノ、ホルンを学ぶ19人が、それぞれの演奏を披露。訪れた地元の観客を魅了した=写真。
音楽を志す若手音楽家の発表の場を設けるとともに、地元の人にこうした若者たちのことを知ってもらおう竏窒ニ、演奏する学生の保護者などでつくる「若い芽を育てる会」が毎年開催しているコンサートで、今年は高校2年生から大学4年生までの学生が集まった。
出演者は、それぞれ学校で練習している曲目など一人ひとり披露。現在神奈川県の昭和音楽大学に在学し、この日ホロンを披露した小牧はるかさん(19)=伊那市東春近=は「地元でコンサート演奏するのは初めてだったけど、楽しんで演奏できて良かった。普段自分たちが学校で学んでいることを、地元の人に知ってもらえる唯一の場。今後も、機会があれば参加したい」と話していた。
また、若い芽を育てる会の井口純代会長は「伊那市は音楽が盛んな地域なので、地元の人にも若い音楽家を応援していただければ」と話していた。 -
伊那養護学校高等部と上伊那農業高校吹奏楽部交流会
上伊那農業高校吹奏楽部の生徒15人は20日、伊那市西箕輪の伊那養護学校高等部を訪れ、演奏や合唱を通し同校生徒と交流した。
同校吹奏楽部の伊那養護学校高等部への訪問は今年で4年目。今年は「蕾」「どんなときも」「ルパン3世のテーマ」など4曲を披露した。最後の「負けないで」では養護学校高等部の生徒たちが演奏に合わせて歌った。
続いて「マイバラード」を両生徒が一緒になって合唱。最後に「わになって踊ろう」を全生徒が大きな輪を作って踊った。 -
後藤俊夫監督が中尾歌舞伎保存会に寄付
映画「Beauty‐うつくしいもの」の後藤俊夫監督は20日、同映画に撮影協力した中尾歌舞伎保存会(西村篝会長)に「中尾歌舞伎の振興と後継者育成に役立てて」と同映画の上映活動の収益金から66万円を寄付した。市役所で後藤監督から目録を受け取った西村会長は「有効に使わせていただきます」と礼を述べた。
後藤監督は「映画を見た人からは好評をいただいているが、若い人が見ていない。若者にどういう風に見せていくか研究中」と話した。また5月以降には中北信での同映画の上映会を予定している、とのこと。 -
高遠中学校生徒会 さくらの里に車いす3台を寄贈
伊那市の高遠中学校の生徒会が21日、高遠町の特別養護老人ホーム「さくらの里」に車いす3台を寄贈した。
生徒会を代表して同施設を訪れたのは前生徒会長の宮原里都子さん、前福祉委員正副委員長の伊藤真央さん、保科美幸さん。
同施設長の藤原久さんは「大変助かります。今後もぜひいろんな場面で交流をしていきたい」と礼を述べた。
高遠中学校が同施設へ車いすを寄贈するのは、今回が初めて。車いすの購入資金は、月2回ダンボールやアルミ缶を持ちよる常時リサイクル運動や、夏休み中に各地区を回ってアルミ缶やビール瓶などを収集したリサイクル運動での収益金が充てられた。
もともと文化祭の資金作りのために行われてきたリサイクル運動だが、今年度から4月の観桜期活動での資金が文化祭に充てられることになったため、生徒たちが話し合い、リサイクルでの収益金を普段から交流のあるさくらの里へ車いすを寄贈することとなった。
さっそく座ってみた利用者は「気持ちいい。ありがとうね」と生徒たちに感謝していた。
前生徒会長の宮原さんは「ぜひ後輩にも継続していって欲しい」と話していた。 -
第3回住民訴訟学習会
伊那市土地開発公社に伊那市が庁舎内の部屋などを無償貸与してきたことは違法であるとして小坂樫男伊那市長に対して1月22日に住民控訴を起こした伊那市民有志でつくる「公正な入札を実現させる伊那市民の会」(若林敏明代表)は21日、住民訴訟に対する学習会を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。松村文夫弁護士が講師となり、同訴訟で長野地方裁判所に提出した訴状に書かれた内容や裁判のシステムなどを説明した。第1回口頭弁論は3月21日午前10時半から開かれる。
「公正な入札を実現させる伊那市民の会」は土地開発公社の測量、設計、許認可業務に関する発注、請負契約が不当であるとし、またこうした同公社の不当な契約を認め続けている伊那市は違法であるとして、住民監査請求を求めたが、伊那市監査委員に請求を却下された。同会は直接、土地開発公社を相手に提訴することが最高裁判例により困難と判断し、小坂市長に「土地開発公社に対する監督責任者」としての責任を問い、公社に対して貸与している部屋の明渡しを求めないことの違法確認の請求と、同公社に対し市が請求すべき庁舎内の部屋の貸与代、光熱費、派遣職員の給与など877万1943円の損害賠償を求める訴状を長野地裁に提出した。
学習会で原告訴訟代理人の松村弁護士は、まず提出した訴状の内容を説明。
松村弁護士は訴状内の土地開発公社に対して庁舎内の部屋の明渡しの請求を怠ることは違法であることを確認する項を裁判の争点の一つとしてあげ「被告の答えとして、見積もり入札は問題があるとしても、公社がやっている全体としてはごく一部。公社全体が違法なことをやっていると考えるのはおかしい。ちょっと間違えただけで、全部が悪いから出ていけというのはいきすぎじゃないか、というような答えが予想される」と話していた。
その後、松村弁護士は裁判の流れや仕組みを説明。裁判は書類で進められていく。被告側の答弁書が出た段階で話し合いをし、準備書面を整えることになるため被告側がギリギリに答弁書を提出することも考えられる、など。
松村弁護士は「事実についてはみなさんの方が知っている。こういう書類があるはずとか、疑問に思っていることなど、どんどんあげて欲しい」と参加者たちに呼びかけていた。 -
中電伊那営業所ギャラリーで「絵手紙 楽しい仲間展」
JA絵手紙クラブ(だいこんの花)の作品展示会「絵手紙 楽しい仲間展」が22日、伊那市の中部電力伊那営業所ギャラリーで始まった。絵手紙を今年のカレンダーにした「絵手紙カレンダー」11点と、はがき、扇子などに描いた絵手紙60点を展示。3月5日まで。
8年前に始まった同クラブは、日本絵手紙協会公認講師の坂本勇さんを講師としてJA上伊那本所で月1回絵手紙を学んでいる。現在は10人が在籍。
クラブ員は「絵手紙を始めてから、いろんなものを細かく見るようになった。新しい発見がたくさんある」と話していた。
絵手紙カレンダーにはクラブ員がそれぞれ昨年1年間に製作した作品の中から数点を選んで載せている。6年前から毎年製作しており、友人などからは「毎年楽しみにしている」と好評とのこと。
午前8時半縲恁゚後5時10分(最終日は午後4時半まで)、土日、祝日休館。 -
伊那朗読の会「朗読発表会」
伊那市の朗読愛好者でつくるサークル「伊那朗読の会」(小林豊子会長)は23日、朗読発表会を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。
伊那朗読の会では毎年、2月に朗読発表会を、夏には「平和を願う朗読の集い」を開いている。現在17人が在籍。
23回目の今回は、会員14人が藤沢周平の「山桜」や民話「おばすて山」、ブラウニングの詩など15のプログラムを披露した。
観客たちは目を閉じて出演者の朗読に聞き入り、物語や詩を楽しんでいた。 -
伊那市保育内容改善発表会
保育士の資質向上を目的とする「保育内容改善発表会」が22日夜、伊那市役所であった。市の保育士や子育て支援課職員など約200人が集まり、この1年の間に保育士でつくるグループがしてきた活動や現場での取り組みを発表。今後の保育のあり方について考えた=写真。
市では「生きる力のある子どもを育てる」を目標に、保育内容の充実、質の高い保育を提供するための取り組みを進めており、今年初めて企画したこの発表会もその一環。今回は専門的な知識を得るために活動してきた各種委員会や、特色ある運営を展開してきた保育園など7グループが、活動の成果などを発表。
そのうち、保育園運営について検討してきた委員会は、保育園の適正規模などを研究課題として取り組んできたことを説明。小規模園については、人間関係の固定化など、保育に限界があることに触れ、保育士を対象としたアンケート結果でも「園児の社会性を育てるには40人以上が必要とする声が多かった」と示した。また、「家庭の育児能力が低下し、外国籍園児も増えている中、親支援が必要となっているが、取り組みたくてもなかなかできないのが現状」と現場の実情について語った。そのほかにも読み聞かせ推進を積極的取り組んできた委員会や保育現場における食育への取り組みに関する発表もあった。 -
三峰川河川内樹木伐採
三峰川みらい会議(織井秀夫代表)は23日、伊那市高遠町下山田、小原の三峰川河川敷左岸に繁茂する河川内樹木を伐採した。三峰川の治水対策、河川環境、景観を取り戻すための活動で3年目。地域住民ら約50人が参加した。
樹木伐採は、地元自治会や国土交通省天竜川上流河川事務所、上伊那森林組合などの協力を得て実施。同左岸の約200メートル間にあるハリエンジュ(ニセアカシア)やヤナギを持参したチェーンソーなどを使って、切り倒していった。
織井代表は「ニセアカシアは外来種で、河川内の植生を変化させてしまう。河川環境を守りながら、流木による洪水を予防するのが目的。きれいな川を取り戻し、その川を未来の子どもたちに受け渡していきたい」と話した。
伐採した木は、地権者が必要とする分以外を参加者が持ち帰った。 -
シンポジウムで雑穀の魅力を紹介
雑穀アマランサスの活用で地域振興を目指す伊那地域アマランサス研究会などは23日、伊那市内でシンポジウム「伊那アマランサスの魅力!作る・食べる・楽しむ!竏鋳n域の健康・観光・食文化の創出のために」を開いた。雑穀に関心を持つ地域住民ら約100人が参加。産学官が連携した研究会の取り組みやアマランサス加工品の試食などを通し、雑穀の魅力に触れた。
アマランサスの花は観賞用に、実や葉は栄養価の高い食材として注目される。市内の作付面積(07年度)は1・75ヘクタール。遊休農地を活用して作付面積を広げ、実の収穫量1トンを目標にしている。
研究会メンバーは、栽培方法や商品の開発など写真を交えながら活動を報告。課題として▽苗おこしや実の乾燥用のハウスが必要▽種の直播や刈り取りなどの作業に人手がいる竏窒ネどを挙げ、伊那アマランサスの地域ブランドの確立を目指したいとした。
試食では、アマランサスを加熱してポップした実などを使ったそばやギョーザ、甘酒、菓子の試作を含めた4品を用意。参加者は、アマランサスのつぶつぶ感やもちもち感を味わった。
また、記念講演で、食デザイナー大谷ゆみこさんは、40%を切る日本の穀物自給率を80%に高めるため、穀物をグルメにすることを提案。どんな料理にも合う雑穀を使った「つぶつぶベジタリアン」レシピを紹介し「『魂を養う食べ物』といわれる雑穀を食べてほしい」と呼びかけた。 -
伊那ロータリー顕彰 伊那華道会
伊那ロータリークラブ(鈴木多門会長)は21日、伊那市西町のプリエ・キャスレードで開いた「創立48周年記念例会」で、社会貢献活動に取り組んでいる伊那華道会を顕彰した。
伊那華道会は06年3月、市内の華道流派10派の有志で発足、会員は現在101人。ボランティア活動で、JR飯田線伊那市駅や市社会福祉協議会など公共の場に生花を展示している。
鈴木会長が「駅に花を飾り、利用者の心をホッと和ませている。これからも長く、この活動を続けて」とあいさつ。伊那華道会の平林由子会長は「これからも細く、長く活動していきたい」と話した。
顕彰は毎年1回の創立記念例会にあり、1977(昭和52)年に始まり29回目。地域社会で奉仕活動している団体や個人を対象に顕彰している。
顕彰を受けた伊那華道会の平林会長(左) -
シカ肉を使ったジビエ料理 仙流荘メニュー
伊那市長谷の仙流荘は23日から、地元のシカ肉を使った「鹿のカツフライ」など3品を料理メニューに追加する。個体数調整を進めるニホンジカを食肉として有効活用し、同施設の名物料理として売り出していく考えだ。
新メニュー3品は「鹿のカツフライ」「鹿のソースカツ丼」「鹿の空揚げ」。シカ肉独特の臭みを消すためカツはワインに浸し、ソバ粉を付けてから揚げ、空揚げはネギやショウガ入りのしょう油ベースのタレに一晩漬けてから調理するなど工夫した。
「低脂肪、低カロリーのシカ肉はあっさりとしていてヘルシー」と、料理を開発した料理長の高坂章さん(46)。シカ肉料理は年間を通じて販売する予定で、カツフライ900円、ソースカツ丼800円、空揚げ500円。
シカ肉料理3品を開発した料理長の高坂さん -
小坂市長 韓国大統領就任式に出席
伊那市の小坂樫男市長は25日、韓国ソウル市である李明博大統領の就任式に出席する。市長が顧問を務める「日韓親善伊那谷の会(キムの会)」の約20年続く活動が韓国政府に認められ、式典へ招待された。小坂市長は「とても光栄なこと。友好関係の一助になれば」と話している。
キムの会は、1990年、アニメ映画「キムの十字架」の上映を契に結成し、「市民レベルによる日韓親善」を目的に活動。特に、キリスト教を基盤に世界平和の実現を目指す女性の国際NGO(非政府組織)「ソウルYWCA」とは交流が深く、キムの会の存在は韓国で有名だという。
就任式には、世界各国の元首クラスが出席する。同会の唐木達雄代表(74)=宮田村=は「市民交流を進める上で新しい時代を開く弾みになれば」。通訳として市長に同行する鄭康雄運営委員長(64)=南箕輪村=は「地方自治体の長が招かれるのは異例。交流の活発化を期待されているのでは」と話す。
小坂市長は25日午前10時からソウル市内にある国会議事堂前で開く式典に出席。同日午後は、ソウルYWCAを訪問し、交流する予定だ。
「日韓友好」と書いた直筆の色紙を持参すると話す小坂市長とキムの会メンバー -
きたっせで料理講習会
伊那商工会議所伊那北周辺活性化委員会(矢野昌史委員長)などは22日、伊那市の伊那北地域活性化センターきたっせで、米国料理の講習会を開いた。地域住民約30人が参加。アメリカ出身の上伊那地方事務所国際交流員パトリシア・ドーシャーさん(24)が指導した。
流ちょうな日本語で熱心に調理方法を説明するドーシャーさんに受講生らは積極的に質問。料理を通じ、交流を深めながら、「アメリカ米のスープ」「トウモロコシ粉のパン」「トマト、タマネギのサラダ」の3品を作っていった。
ドーシャーさんは「今日、学んだ料理を自宅でも作ってほしい。自分の国の食文化を紹介する機会をいただけてうれしいし、これをきっかけに国際交流が深まれば」と話した。
料理講習会は2005年度から始まった企画で、きたっせの有効活用が目的。年間2回のペースで開き、これまでに地域の飲食店経営者らを講師に招き、主婦を中心とした地域住民が料理を学んでいる。
ドーシャーさんに質問を投げかける受講生たち -
西箕輪地区、保育園2園体制で合意、新山保育園は休園の説明を開始
懸案事項となっていた伊那市西箕輪地区の保育園統廃合問題についてこのほど、老朽化の進む大萱保育園の建て直しに伴い、同園と西箕輪北部保育園との統合を進めることで地元の合意を得た。当初は同地区にある保育園3園を1園にまとめる構想だったが、充足率の高い西箕輪南部保育園は残す方針。また、今年度園児数が6人の富県新山地区の新山保育園については、今後も定員の半分である20人以下の園児しか集まらなかった場合、09年度から休園する方針で、保護者会や地元住民に説明する中で、理解を求めていきたいとしている。
西箕輪地区では地元住民でつくる「保育園のあり方検討委員会」が同地区の保育園運営について検討を重ねてきたが、市では昨年秋から同委員会との話し合いを進め、入園率が半数ほどにとどまる西箕輪北部と地区の中心園である大萱保育園の統合を提案。一方、同地区にあるもう一つの保育園、西箕輪南部は入園率が100パーセント近いため、あえて1園に統合せず、同地区では2園体制で保育園運営をしていきたいとする方針を提案し、今月20日、同委員会の合意を得た。新保育園については、2011年4月開園を目指し、今後地元と協議しながら用地選定を進める。
また、地元住民有志などが存続を求める活動を展開してきた新山保育園については、来年度についても園児数が9人にとどまる予定で、同園の定員である40人にははるかに及ばない現状。現場の保育士も少人数保育の限界を感じているほか、運営の効率化のためにも何らかの対応が必要であり、09年度から休園する市のは方針を打ち出した。地元の区長会、保護者会に対してはすでに説明を開始しており、市では「1年かけて地元と協議を重ね、何とか秋までには目途をたてたい」としている。
地元合意が得られた場合、同園に通う園児らは転園することになる。 -
第3回伊那市保育園運営協議会
第3回伊那市保育園運営協議会が21日夜、市役所であった。美篶東部保育園と美篶中央保育園を統合し、09年4月開設となる新保育園の構想がまとまったことに伴い、その具体的内容の報告があり、この新たな園には高齢者施設を併設し、お年寄りとの交流を保育の中に取り入れていくことで異世代交流を積極的に推進していく方針であることを説明。こうした形態は市内でも初めての試みで、核家族化の進む中、市は「園児がお年寄りの知恵を学ぶとともに、お年寄りも園児らとの交流で元気をもらえるようにしたい」としている。
保育園の建て替え場所は現在の美篶中央保育園のある場所で、建て替えは同保育園の一部を残し、保育を続ける中で工事を進める。建設面積は約1300平方メートルで木造平屋建て。事業費は約3億8900万円。定員は150人を想定している。
保育園の建設に伴い、その南側にあたる「老人憩いの家」も取り壊しを行っており、この老人施設を保育園の新設に伴い、園の一角に併設する。しかし、「老人憩いの家」という名称は用いない予定で、比較的元気な高齢者に利用を求め、園の保育にも参加してもらう。また、施設内にはリハビリ施設も完備する。
また、来年度は旧伊那市、高遠町、長谷地区の保育料体系一元化のため、高遠、長谷地区の一部世帯(現在の対象は約25世帯)で保育料引き上げとなるが、県下19市最低水準の保育料は維持していく。 -
健康寝具フェア「京都西川健康紀行」
伊那市日影のベルシャイン伊那店は、寝具メーカー「京都西川」(本社・京都市)の協賛を得て、23日から、同店2階文化ホールで健康寝具フェア「京都西川健康紀行」を開いている=写真。25日まで。
血行促進、不眠症解消などに効能効果がある商品を展示販売している。電位、温熱の交互療法ができる家庭用電気治療器の敷布団のほか、羽毛布団、ムートンラグなどを出品。足型を取り、体のバランスをチェックすることができる体験コーナーもある。
午前10時縲恁゚後6時30分(最終日は午後4時まで)。 -
信大生有志 伊那小学童クラブでボランティア
信州大学農学部(南箕輪村)の学生有志が伊那市の伊那小学校学童クラブでボランティア活動をしている。学生男女5人が週2、3回のペースで学童クラブを訪れ、児童たちの遊び相手となり、一緒に相撲やボール遊び、鬼ごっこなどを楽しんでいる。
同学童クラブに在籍する児童は80人で、来年度は100人に達する見込み。指導員は現在4人で、人材確保が今後の課題となっているため、学生ボランティアの存在は大きい。指導員の一人は「学生たちが来ると子どもたちの雰囲気も変わる」と話す。
学生たちは、ボランティア活動で知り合った人の紹介で、1月末から伊那小学童クラブに通い始めた。児童たちは「おにいちゃんたちが来てくれて楽しい」と笑顔。信大農学部3年の鈴木智統さん(22)は「これからもっとボランティアの仲間を増やしたい」と話している。
信大生ボランティアと相撲を取る児童 -
伊那手づくり餃子愛好会 アマランサス使った新作販売
「伊那手づくり餃子愛好会」(羽生義秀会長・9店舗)は21日、地域の飲食店の活性化を目的に、栄養価の高い雑穀アマランサスを使った新作ギョーザの開発、販売について発表した。愛好会が定める「餃子の日」の22日から、加盟店5店舗で販売を始める。
愛好会は昨年春から新作ギョーザの開発を検討。健康志向の消費者ニーズ、地産地消をふまえ、地元産のアマランサスを使用するため、同穀物を生産、加工する「伊那地域アマランサス研究会」などの協力を得て、開発した。
新作ギョーザは、研究会でポップ化したアマランサスの実を餃子の皮に練り込んだもの。雑穀のモチモチとした食感、風味が特徴だ。各加盟店では餃子の具や形の大きさにこだわり、それぞれの個性を出した。
メンバーは「愛好会のギョーザは体によいものしか使っていないので安全。これからもいろいろな地元の食材を使って商品開発を進めていきたい」と話している。
新作ギョーザを販売するのは「花ぜん伊那本店」「はなきゅう」「竜門」「北から来たよ!」(以上伊那市)「花ぜん南箕輪店」(南箕輪村)の5店舗。価格は一人前290縲・60円。
アマランサスを使った新作ギョーザを販売する愛好会のメンバー