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確定申告始まる
所得税の確定申告の受け付けが18日、始まった。3月17日まで。伊那税務署では伊那市駅前ビル「いなっせ」に会場を設け、申告相談を行っている。受け付け午前9時縲恁゚後4時(土日祝日は除く)。なお期間中は伊那税務署での申告相談は行わない。
初日の18日は、受け付け開始時刻前から約20人もの申告者たちが来場。伊那税務署員に案内を受けながら手続きを進めていた。
伊那税務署は「期日の終了間際になると混み合うので、早めの申告を」と呼びかけている。
また国税庁はインターネットによる国税電子申告・納税システム『e‐Tax』(http://www.e-tax.nta.go.jp)の利用促進を図っており、本人の電子署名および電子証明書を付して所得税の確定申告をe‐Taxで行うと、最高5千円が控除される(07年度分、または08年度分、どちらか一度に限る)。登録には住基カードなどの電子証明書が必要(電子納税のみ利用の場合は不用)。
同申告相談会場でもe‐Taxサポートコーナーや初回来署型電子申告コーナー(電子証明書は不用だが、同システム使用による控除もされない)を設け、e‐Taxの利用促進を図っている。 -
新山小学生がフロアホッケー
伊那市の新山小学校の児童(52人)は18日、フロアホッケーを楽しんだ。日本フロアホッケー連盟の神田章さんと倉地昭重さんから指導を受け、パスやシュートなどを練習。最後は4チームに分かれてゲームをした。
フロアホッケーは円形のパックをスティックを使って運び、相手のゴールに入れて点数を競うスポーツ。同校は冬場、グラウンドが雪などで使用できず、体育の授業が体育館での球技に偏りがちになり、人権福祉教育の一環として年齢や性別にかかわらず誰でも楽しめるフロアホッケーを通じて、互いに尊重しあう心もはぐくもうと昨年度から体育の授業に取り入れている。
1年生から6年生まで縦割りの4チームに分かれプレーしたゲームは白熱。児童たちは「楽しい」「もっとやりたい」と夢中になっていた。
同校は日本フロアホッケー連盟から用具を2週間借り、その間に体育の授業で取り組む。 -
伊那バドミントンクラブA 県Jrオープン初優勝
バドミントンの第10回県ジュニアオープン大会(県バドミントン協会主催、10縲・1日・松本市)の小学生の部で、伊那バドミントンクラブ(伊那市総合型地域スポーツクラブ中地区クラブ)のAチームがダブルス団体戦で初優勝した。
大会は県内のスポーツ少年団や県小学生連盟所属の計15チームが出場。4ブロックに分かれ予選リーグ、各ブロックの同順位チームによる順位決定リーグを戦った。
チームは小学4縲・年の7人で構成。予選ブロックで明科、山鳩クラブをともに3竏・で破ると、進出した1位順位戦では、南木曽A、南木曽Bをともに2竏・で下し、初優勝を手にした。
大会に出場した伊那クラブBは2位順位戦で2位となり6位だった。
クラブは、週3回、伊那市内の体育施設で練習していて、新しい仲間を募集している。問い合わせは、松沢さん(TEL78・3330)へ。
伊那クラブAの選手は次の皆さん。
▽監督=松沢利美▽コーチ=松沢直美▽選手=栗原宏樹(箕輪北6)山岸賢治(伊那西6)小平裕矢(伊那西6)網野豊(伊那西5)曽根原和音(伊那4)唐木則広(伊那4)熊井大海(伊那西4)
初優勝した伊那バドミントンクラブA -
西春近北小ペレットストーブ導入
伊那市の西春近北小学校は初めてペレットストーブを導入した。18日から順次、普通教室など9教室それぞれに1台ずつを設置し、使用を開始した。「体がじわじわと温まって気持ちよい」と児童たちからは好評のようだ。
ストーブを導入したのは市教育委員会。2003年度から始まった国の「木質バイオマスエネルギー利用促進事業補助」を利用し、本年度は同小と西春近南小に計11台を設置した。総事業費は約400万円(半額は国の補助)。
市教委では、これまでに市内の小中学校にペレットストーブ計38台を導入し、各校で温風暖房機と併用している。地元の間伐材を利用したペレット燃料を使うことで、地産地消の経済効果と暖房費のコストダウンが望める。今後も導入台数を増やしていくという。
西春近北小4年やまなし組の今井智也君(10)は「石油のにおいもないし、音も静かでうれしい。木を燃やしたストーブは体がホカホカしてくる」と笑顔で話した。
西春近北小学校に設置されたペレットストーブ -
伊那市 08年度一般会計予算は306億5200円
伊那市は20日、08年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比5・2%減(16億8700万円減)の306億5200万円。小坂市長は「経費削減に取り組み、合併メリットを生かして有利な財源を活用し『適財適所』に心がけたメリハリのある予算」とした。
予算規模は、伊那東小学校の改築や美篶公民館建設など大規模事業が一段落したことから減少したが、懸案となっていた小・中学校の耐震診断・補強設計、保健センターの旧中央病院跡地への移転新築、美篶・富県の両保育園の建設など新規事業を積極的に盛り込んだ。
また▽太陽光発電システム設置補助金の新設▽ごみ減量化のための生ごみ処理機導入促進▽チャレンジショップ創業支援▽中央道の小黒川パーキングエリアへのスマートインターチェンジ調査事業▽有害鳥獣対策▽農産物のブランド化竏窒ネどに取り組む。
国や県の合併特例債など合計で12億400万円を活用し、美篶・富県の両保育園建設、高遠消防署の建設などに充てる。合併後の地域振興に役立てるため、まちづくり基金として6億3600万円を積み立てる。
また、高遠町・長谷地域に適用する過疎対策事業債は2億3900万円で、消防施設整備(河南車庫など)、道路整備(東高遠バイパス)、美和レイクハイランド整備などに使う。
特別会計は、後期高齢者医療特別会計の新設を加えた8会計で123億8700万円(前年度比27・6%減)、企業会計(3会計)は115億5200万円(同16%増)。
08年度末の市債残高は383億3900万円、基金残高は45億1300万円を見込む。起債制限比率は13・5%。実質公債費比率は22%の見通し。主な要因は、伊那中央病院の開設に伴う周辺の道路整備、駅前開発ビル「いなっせ」建設の償還で、08年度がピークとなる。 -
こころの健康づくり講演会
伊那市は17日、こころの健康づくり講演会を伊那公民館で開いた。「アディクションを持つ人への理解と関わり」をテーマに、福井県立大学准教授の西川京子さんが話し、約200人が依存症について学んだ。
アディクションには、物質(アルコール、薬物)、行動(ギャンブル、買い物、窃盗、放火など)、関係(共依存、虐待、DVなど)の3種類あることを紹介し、アディクションによる社会生活上の問題として健康状態、経済、労働、犯罪移行、家族の問題を挙げた。
病気になった人と家族、あるいは関わる人との間に生まれる特徴的な人間関係「アディクション問題維持システム」も説明。家族らがアディクションを止めさせようと干渉し、世話をやき、コントロールするが本人は止められず、結果として問題が起きれば家族が尻拭いし本人を攻める。攻められたことで本人はまた繰り返すという悪循環が起きることを話した。
回復のために専門家に相談し、責任は本人が取るしかなく、周囲は温かい関心を持ちつつ一定の距離をとって大人同士として対等な関係を作ることをアドバイス。本人が止める決心をし取り組むことが必要で、そのためにアディクションによって起きている現実に直面すること、周囲は止めるための方法として知識や情報を伝えると同時に皆でサポートする愛情が大事なことも強調した。 -
駒工に木彫りの校歌パネル寄贈
駒ケ根工業高校(本間秀明校長)に通う二男の秀巳さん(18)がこの3月に卒業するのを機に、3年間学校に世話になったお礼に竏窒ニ酒井建築所代表の酒井一さん(56)=伊那市西春近=は19日、木彫りの文字で作った校歌パネルを同校に寄贈した=写真。
パネルは横180センチ、縦90センチで、一文字は縦横約5センチ、厚さ約3センチ。文字の材質はイチイ、キハダ、ケヤキなどで、パネルはスギ材。製作は元の字をカーボン紙で木材に転写し、帯のこ盤や糸この盤を使って1文字ずつ丁寧に加工。全体のバランスを見ながら接着剤でパネルに貼り付けた。仕事の合間に作業を重ね、約2週間かかって仕上げたという。
本間校長は「大変素晴らしい見事な物。来客や生徒の目に触れる所に掲示したい」と感謝を述べた。
酒井さんが木製文字の製作を手掛けるようになったのは約25年前。高級材が使われる床柱や大黒柱の加工の際に出た端材をただ捨ててはもったいない竏窒ニ考え、その木材で表札を作って知り合いにプレゼントしたところ喜ばれたのがきっかけという。 -
西箕輪小6年かえで組 最終公演「霊犬早太郎」
約700年前、遠州府中(現在静岡県)の怪物を退治した駒ヶ根・光前寺の伝説「霊犬早太郎」の劇に取り組む、伊那市の西箕輪小学校6年かえで組(春日由紀夫教諭・26人)は18日夜、市駅前ビルいなっせで卒業公演を行った。児童たちは、最後の舞台で最高の思い出をつくった。
かえで組が演劇を始めたのは4年生のとき。「霊犬早太郎」の劇は、上伊那の伝説を広げよう竏窒ニ5年生秋から取り組み始め、これまでに校内や地域で発表してきた思い出の作品になっている。最後の大舞台に向け児童たちは、縦4メートル、横7メートルの背景画2枚を新たに作った。
卒業公演は保護者や地域住民らで満席となった。伝説を元に自分たちで制作したシナリオは、早太郎が自分の命を犠牲にして、怪物ヒヒから村人たちを救うという流れ。・ス早太郎の勇気・スを伝えようと臨んだ、子どもたちの迫真の演技が観客を魅了した。
ナレーション担当の有賀友理さんは「みんなで協力することをこの劇で学んだ。中学生になっても、このことを思い出し、頑張りたい」と感想。卒業公演に招待された光前寺住職の吉沢道人さん(60)は「一つのことをやり遂げた、子どもたちの演技に感動した」と話した。
自分の命を犠牲にして村人たちを救った早太郎を演じる児童 -
伊那市、来年度から子育て支援センター有料化を検討
伊那市は来年度から、子育て中の母子などを対象として無料開放している「子育て支援センター」を有料化する方向で検討している。市では利用する母親らの理解を得たり声を寄せてもらうため、今週から来週にかけて利用者アンケートを開始。しかし、有料化に対し動揺する母親の声も聞かれるほか、女性団体関係者や子育て支援活動に携わる一部の有志などの中には「有料化が本当の子育て支援につながるのか疑問」とする声も強く、今後、こうした人たちの一部有志が有料化反対の署名活動を展開しようとしている。
子育て支援センターの有料化は市の財政難などを受けて検討されてきたもので、市では利用する母親らの理解を得たり、声を聞くための説明会を開催してきたほか、より多くの声を募ろうと今週から2週間の間利用する母親にアンケートを実施している。しかし、このアンケートは有料化の是非を問うものではなく、基本的に有料化への理解を求めたり、その金額に対する率直な声を寄せてもらう内容となっており、すでに08年度予算案の中には子育て支援センター有料化は盛り込まれている(子育て支援課)。
現在市が想定しているのは、登録料という形で1ヶ月100円、年間1200円を徴収し、それを子育て支援センターで使用される光熱費や燃料代の一部に当てるというもの。また、家計の苦しい家庭などに対する減免措置も考えている。現在子育て支援センターは市内4カ所にあり、年間84万円の光熱費、燃料代がかかっている。市では有料化により、その半額ほどを受益者負担にしたいと考えているが、残る光熱費やその他の保険代、消耗品代などは今後も市が負担する。
当時市議として子育て支援センターの立ち上げに携わり、今回署名活動を展開する一人、木内律子さんは「子育て支援センターは『屋根のある公園で、そこに相談できる人がいたらいいね』という話で子育て中のお母さんたちと立ち上げたもの。有料化はおかしい。子育て支援センターを利用するお母さんたちが増えていると聞いたが、有料化することで利用できる人が限られてしまう可能性もある。」と話す。
また、市担当者は「市民のみなさんには申し訳ないことだと感じているが、協力をお願いするしかない。当然高すぎるなどの意見も出てくると思うが、どういう風にしていくのがいいのか意見を寄せてもらいたい。今後は、利用者参加型の施設運営を図り、利用するお母さんたちにも率先して子育て支援センターの運営に携わってもらいたいと考えている」としている。
署名活動は今後、関係者と調整を図りながら進めていく予定。 -
伊那市女性団体連絡協議会が古布、未使用タオルを伊那市社協へ寄贈
伊那市女性団体連絡協議会(11団体約3千人、有賀喜志子会長)は18日、会員らから集めた古布160キロとタオル450枚を伊那市社会福祉協議会へ寄贈した=写真。
ボランティア活動事業の一環として毎年取り組んでいるもので、今年度も4月から会員らに呼びかけてタオルや古布を収集した結果、タオルは昨年度と同数、古布は約30キロ多く集まった。
午前中は各団体の代表者が集まった古布やタオルを持ち寄って仕分け。それを福祉まちづくりセンターへ届けた。
市社協の御子柴龍一会長は「家に眠っている古布を提供していただき、感謝している。大勢の人が出入りするので有難い」と感謝の言葉を述べた。
また、有賀会長は「どういう風に使って下さってもいいので、役立てていただければ」と話していた。
集めたタオルや古布は市社協が管理するデイサービスセンターなどで利用されるほか、希望があればほかの福祉施設にも提供する。 -
小林哲さん 入野谷で水彩画展
伊那市美篶下川手の自営業小林哲さん(61)の初めての作品展「ふるさと水彩画」は3月31日まで、同市長谷市野瀬の「入野谷」1階フロントギャラリーで開いている。中央、南アルプスや三峰川などの地元の風景を情緒豊かに描いた力作12点を出品している=写真。
3年ほど前、体調を崩した小林さんは、「好きなソフトボールの代わりになれば」と水彩画を始め、写真に収めた風景を独学で描く。出来上がった作品を仕事場に飾っていたのを見た入野谷の関係者に頼まれ、初めて個展を開くことになった。
「三峰川より富県桜井」「春日街道より仙丈ケ岳」「高遠町片倉集落」など四季折々の景色を描いた作品は味わい深い。小林さんは「見慣れた風景も、あらためて絵に描いてみると新鮮に感じる」と、楽しみながら取り組んでいるという。
休館日は水曜日。 -
小沢晃一 油彩画展
辰野町下辰野の洋画家、小沢晃一さん(73)の油彩画展は19日まで、伊那市日影のベルシャイン伊那店2階文化ホールで開いている。伊那谷の風景をはじめ、ポルトガルやスペインの街並みなどを題材とした新作約70点を展示販売している。
昨年2月にスケッチ旅行で訪れたスペインでは、世界遺産に登録されているトレドやカセレスといった都市を描いた。小沢さんは「どこを見ても絵になる街並みばかり。制作意欲が刺激された」と話している。
このほか、三峰川や天竜川を題材とした「ダムと渓流」「橋と紅葉」など、生き生きとした力強いタッチで描いた作品を出品する。同ホールでは、2年ぶり4回目の個展。
午前10時縲恁゚後6時(最終日は午後4時まで)。 -
旧井沢家住宅 雛祭り展はじまる
伊那市西町区の旧井沢家住宅(市有形文化財)を管理する「伊那部宿を考える会(田中三郎会長)」は16日から、同住宅で雛(ひな)祭り展を始めた。地元旧家などに伝わる明治縲恟コ和時代の貴重な雛人形約150体を展示した。3月3日まで。
昨年に続き3回目の取り組み。明治初期の押し雛12体などの珍しい雛人形のほか、5段、7段の飾り雛が古材の墨色が美しい会場を彩り、一足早い雛祭りの雰囲気を演出している。各年代ごと顔つきの違う人形が一度に並び、見ごたえのある展示になっている。
3月2、3日は甘酒の持て成しがある。入館料は一般200円、小中学生100円。休館日は火曜日。午前9時縲恁゚後4時。
雛人形を飾り付ける「伊那部宿を考える会」のメンバー -
伊那広域シルバー人材センターで21日まで会員互助会の作品展
伊那市西町にある伊那広域シルバー人材センター「伊那ワークプラザ」で21日まで、会員互助会(会員約700人、清水武茂会長)による第15回作品展示会が開かれている。会員120人が制作した絵画や写真、書や盆栽のほか、各種手工芸品など345点が、訪れた人の目を楽しませている=写真。
作品展は辰野町、箕輪町、南箕輪村、伊那市の4市町村の会員でつくる同会が毎年1回開催しているもので、サークル活動や個々の制作活動の中で趣味の一環として制作しているさまざまな作品を会員らから募り、展示することで、生きがいづくりなどにつなげている。今年は昨年より若干多くの作品が集まった。
会場には今人気の「布ぞうり」のほか、編物、紙人形などが並んでおり、ドラム缶で焼いた炭や手作りほうきなど、一部の作品は購入もできるようになっている。
会場を訪れた人たちは「この写真はどうやって撮っているのかね」「きれいだね」などと話しながら、作品を楽しんでいる。
入場無料。午前9時縲恁゚後4時。 -
伊那ミニバス教室 全国大会の意気込み語る
ミニバスケットボールの第19回全国選抜県大会(1月26縲・7日・長野市)で優勝した、伊那市の「伊那ミニバスケットボール教室」の女子チームが14日夕、市役所を訪れ、小坂樫男市長に全国大会への出場を報告、大会に向けた思いを述べた。【12面に関連記事】
伊那ミニは、中南信大会(昨年11月)、県選手権大会(同)を勝ち上がり、県下の代表7チームが参加の全国選抜県大会に出場。4チーム総当りの決勝リーグを接戦で制し、全勝優勝した。チームとして7年ぶり3度目、上伊那勢として2年ぶりとなる全国大会への切符を手にした。
優勝カップと金メダルを持参した小学2縲・年の選手15人と松永義夫コーチ、保護者ら計約20人が訪問。「1年間の練習の成果を発揮したい」「ベンチから大きな声で一生懸命応援したい」「みんなで楽しい試合がしたい」などと、選手一人ひとりが意気込みを語った。
全国大会は3月28縲・0日、東京・国立代々木体育館で開く。都道府県の代表男女各48チームが集まり、それぞれで予選ブロック、決勝トーナメントを行う。伊那ミニは、大会出場への支援を求めている。問い合わせは、赤羽さん(TEL0265・73・5088)へ。
小坂市長に意気込みを語る伊那ミニの選手たち -
伊那ミニバスケットボール教室
ミニバスケットボールの全国選抜県大会(1月26縲・7日・長野市運動公園総合体育館)の女子の部で優勝し、3月28縲・0日、東京・国立代々木体育館で開く全国大会(日本バスケットボール協会など主催)に出場する。上伊那勢として2年ぶりの快挙。「気を抜かず楽しく、よい顔でプレーしよう」を心がけ、予選突破を目指す。
チームは伊那市の伊那、伊那東、伊那西の3小学校の1縲・年女子児童19人で構成。各学年の選手が少なく2年生までがベンチ入りする現状だが、豊富な練習によりチーム力は県内トップクラス。昨年11月の中南信大会で優勝、県選手権大会で3位と勝ち上がり、全国選抜県大会で7年ぶり3度目の栄冠に輝いた。
全国選抜県大会は県選手権大会上位7チームが出場した。初日の決勝リーグ進出決定戦で佐久東を大差で退けると、決勝リーグ初戦は川中島と戦い33竏・1で勝利。最終日は、県選手権大会で負けている松本南部を32竏・0で破り、最終戦のTOSCを36竏・1で下し、全勝した。
対戦相手はいずれも力が均衡するチームだったが、伊那ミニの執念が上回った。週6日の厳しい練習を行い、県外遠征も積極的に取り入れてきた今シーズン。「ベンチの要求に選手たちが応えてくれた。チームが仲間を信頼し合いながらプレーができた」と松永義夫コーチ(58)=伊那市=は選手たちをたたえる。
全国大会は都道府県の代表男女各48チームが参加し、それぞれで3チームずつが総当りの予選ブロック、各ブロック1位を4ブロックに分けた決勝トーナメントを行う。全国の舞台まで1カ月余となり、日ごとに選手たちの気合が高まっている。
「小柄だが元気のよさはどこにも負けていない。とにかく毎日、練習に打ち込み、大会できちんと力を発揮し、予選突破を目指したい」と松永コーチ。主将の黒沢しおりさん(12)=伊那小6年=は「平均的に背は低いが、スピードを生かした伊那ミニらしい試合をしたい。目標は全部勝つこと」と意気込みを語る。
全国選抜県大会で力を発揮する伊那ミニ -
伊那ビデオクラブが猿の絵物語を制作
伊那ビデオクラブ(飯島尚美会長、30人)は、伊那市内に伝わる猿の民話をもとに、絵物語を制作している。事務局の赤羽仁さんは「獣といえども親を思う子、子を思う親の気持ちは人間と変わりない。民話を通じて親子関係を見直す問題提起になれば」と話す。3月9日の「伊那映像祭2008」で披露する。
全国各地で親子間の痛ましい事件が相次ぐ中、親と子のきずなを深めてほしいと願い、長谷の「孝行猿」と東春近殿島の「親子猿物語」を取り上げた。市から映像記録の委託料50万円を受け、昨年秋から制作に取りかかった。
市の無形民俗文化財である「孝行猿」(上映時間30分)は猟師に撃たれ、死んだ母を子が助けようとする話。脚本は信州豊南短大講師小沢さとしさん、原画23枚は市職員山下隆さんが書き、ナレーションを加えた。
「親子猿竏秩v(同23分)は子が熱湯の中に落ちて死んでしまい、母が子を抱いて川へ飛び込む話。脚本はクラブ員河野恒さん、原画63枚は漫画家橋爪まんぷさんが担当し、語りは伊那市図書館の読み聞かせグループや伊那北高校演劇部の協力を得た。
いずれも紙芝居のように原画をビデオカメラで撮影した。
14日夜、市内で試写会があり、クラブ員20人が参加。ナレーションと音楽とのタイミングや映像など意見を出し合った。修正を加えて完成させる。
映像祭は3月9日午後1時半から、伊那市生涯学習センター6階ホールで開催。猿の絵物語のほか、長年記録してきたハッチョウトンボの生態と保護、漂泊の俳人・井上井月なども上映する。伊那毎日新聞社など後援。入場無料。
終了後、猿の絵物語などをDVDに収め、市内の小・中学校、保育園、図書館、公民館などに配布する。 -
伊沢修二記念音楽祭 高遠での開催を望む声目立つ
伊那市役所で15日、第21回伊沢修二記念音楽祭実行委員会があった。本年度から伊那と高遠の2会場に分けたが、来場者のアンケート結果から高遠町での開催を望む声が目立った。
高遠町出身で東京音楽校(現東京芸術大学)の初代校長・伊沢修二の偉業を顕彰する記念音楽祭は昨年10月下旬、高遠町文化体育館と県伊那文化会館の2会場で開催。
昨年度まで高遠町のみだったが、本年度から多くの市民に演奏を聞いてもらい、市内外に誇れる音楽祭として発展させようと会場を分けた。
アンケート結果から、会場は「伊那文で開いてほしい」とする一方で「伊沢修二が誕生した高遠町で開くからこそ意義がある」という意見も。
市は、次回の開催日を10月25日、本年度に続いて伊那と高遠の2会場で開きたいとする考えを示し、委員から日程や会場について意見を聞いた。詳細は、来年度の実行委員会で決める。
会長の小坂市長は「素晴らしい演奏で、成功に終わった」としながら「伊那に取られた感じを受けた高遠町民もいたが、これからも市全体で続けていきたい」と述べた。
そのほか▽託児所を設けてほしい▽町文化体育館で児童の声が聞き取れなかったので、マイクの使用を▽高遠でも芸大生のオーケストラ演奏を聞きたい▽小・中学生の帰宅時間を早めに竏窒ネど要望もあった。
来場者数は約1300人。アンケートの回答からみると、4分の3が市内在住者で、そのうち約半数が初めての来場だった。
また、芸大生による吹奏楽指導は高遠町に限らず、全市に広げ、4中学校・1高校で約130人が参加した。 -
女団連ファミリー料理教室
伊那市女性団体連絡協議会(有賀喜志子会長)は14、15日、毎年恒例の「ファミリー料理教室」を伊那市駅前ビル「いなっせ」で開いた。同会員と市内の保育園の保護者など両日合わせて約100人が参加して、五目味付けごはんなど4品を作って試食した。
料理教室は米消費拡大事業の一環として10年以上続いている。
作った料理は、ゴボウやニンジン、油揚げ、鶏肉、シイタケ、エンドウなどを炊き込んだ「五目味付けごはん」、春巻きの皮を使った「りんごぱい」、タマネギやニンジンなどを混ぜ合わせた「こねつけだんご」、アサリや各種野菜を煮込んだ「野菜のあっさりスープ」の4品。
市の栄養士から事前に指導を受けた女団連の会員たちが各テーブルについて、参加者たちに料理を教えた。
参加者たちからは「春巻きの皮を使ったりんごぱいは簡単にできて助かる」「野菜や米がたくさん使われていて栄養がありそう」との声が聞かれた。
##写真(たてよこ) -
伊那西高校美術書道卒業記念展覧会始まる
伊那西高校美術書道展覧会が15日、伊那市西春近のかんてんぱぱホールで始まった。同校の美術・書道の授業選択者やクラブ員による作品約130点を展示。24日まで。午前9時縲恁゚後6時。入場無料。
美術ではネイルアートをモチーフにしたデザインや、ルノアールの摸写、好きなミュージシャンの歌う様子をイメージしたイラストなど。書道では昨年度の卒業生の答辞や文化祭での生徒会長のあいさつを抜粋したものなど。3年生を中心にそれぞれ授業やクラブ活動で仕上げた作品を出展している。
またホールの一角には、長いすが並んだ点茶サービスのコーナーが設置され、同校茶華道部が茶をたてる(土、日曜日の午前10時縲恊ウ午・午後1時縲・時)。 -
信州農村歌舞伎祭
伊那市の県伊那文化会館で16日、南信の歌舞伎4団体が公演する信州農村歌舞伎祭が始まった。同館や県、伊那市など主催。17日まで。
同祭は農村歌舞伎を一堂に紹介し、地域の文化交流と発展を図るため、昨年度から始まった。今回は木曽の上若連を加え、1日に2団体ずつ公演する。
16日は大鹿村の大鹿歌舞伎保存会が「神霊矢口渡 頓兵衛住家の段」を、伊那市長谷の中尾歌舞伎保存会が「義経千本桜 鮨家の段」を公演した。およそ650人が地元に伝承されてきた歌舞伎を観賞。役者たちの熱演に、客席からは盛んにかけ声やおひねりが飛んだ。
17日は上若連が「佐倉惣五郎 子別れの段」(午後0時半開幕)を、下條村の下條歌舞伎保存会が「一ノ谷嫩軍記 熊谷陣屋」(午後2時半開幕)を公演予定。
「佐倉惣五郎 子別れの段」は、飢饉に苦しむ農民を思い将軍家へご法度とされる直訴をした名主の佐倉惣五郎の家族との別れを題材にしたもの。
「一ノ谷嫩軍記 熊谷陣屋」は平家物語の熊谷直美と平敦盛に題材をとった狂言。
入場料千円(当日券)、全席自由(一日限り有効)。
##写真(たてよこ) -
よりあい東春近会議 ウォーキングロード最終下見
伊那市東春近の住民有志が地域づくりのために集まる「よりあい東春近会議」は11日、県の支援金を受けて取り組む「東春近ウォーキングロード」設置に向け、総延長約15キロのコースの最終下見をした。
ウォーキングロードを設置し、コースを歩いた住民に地域の魅力を知ってもらう狙い。創設するコースは、河岸段丘の上・下道沿いにある史跡を巡る「山コース」各2本と、2つのアルプスを眺めながら三峰川から天竜川にかけた堤防沿いを楽しむ「川コース」各2本の計4本がある。
昨年2月にコースの設置を企画し、同6月にコースを初下見、本年秋からコースの最終決定に向けて話し合ってきた。この日は、メンバー6人がコースを回り、支援金で製作する、案内看板(県産カラマツ)の設置位置を確認した。
3月1日に案内看板作りを東春近公民館で実施。同中旬には看板をコース上に設置する。 -
伊那西スケート場 今季利用状況まとまる
伊那市横山の市営伊那西スケート場の今シーズンの利用状況が13日、市教育委員会のまとめで分かった。今季はスケート教室(1月7縲・0日)と一般開放(1月17日縲・月11日)を合わせ、計22日間の営業。入場者数1192人(前年比20人増)、一日平均54人(同8人減)だった。
今シーズンは暖冬の影響で、半面のみの開放だったためシーズンを通して入場料は無料とした。滑走可能日数は午前のみが4日、午後のみが6日、午前・午後が12日間。市民体育祭、ちびっこスケート教室の参加人数は、それぞれ90人(前年比37人増)、43人(同15人増)だった。
スケート場の利用者数はピーク時、85年度の2万3700人に対し、近年は千人前後の状態。暖冬の影響で氷が張らないという現状もあり、市は本年度の利用状況をみてから来年度に廃止するかを検討している。 -
北海道犬による追い払い事業 訓練状況中間報告
伊那市が08年度から取り組む、北海道犬を活用した野生動物の追い払い事業「人間・野生動物共生プロジェクト」について、14日、犬を調教する元北海道大学助教授の鈴木延夫さん(67)=同市高遠町=から中間報告があった。
生後4カ月縲・年の北海道犬8頭の訓練の様子を同町長藤鍛冶村の訓練場(3月までに建設予定)で披露し、鈴木さんが現状を説明。鈴木さんによると、生後1年の2頭をリーダー犬に据え、生後4カ月4頭は里山の地形での順応訓練、同8カ月2頭は野生動物の発見、追跡訓練へ移行しているという。
追獣犬としての活動開始は来春からの見通しで、市は今後、追い払い事業を地域へ広げていく考え。農作物被害を受けている人に北海道犬を飼ってもらい、鈴木さんが調教した犬とともにトレーナーがその家に出向き、犬の訓練をしていく。3月に詳しい活動内容を発表する予定。
鈴木さんの訓練を受けている北海道犬 -
油絵サークル「芽の会」 伊那図書館で作品展
伊那市の伊那公民館油絵サークル「芽の会」の作品展は23日まで、市立伊那図書館1階広域情報コーナーで開いている。会員7人が一人2、3点の計19点を出品。風景や人物、花など、それぞれが自由な画風で描いた個性豊かな近作に注目が集まっている。
風景画は地元の経ヶ岳をはじめ、八ヶ岳や常念岳などの山や、伊那市内の街並みを描いた油絵を出品。このほか、スケッチ旅行で訪れたという神奈川県南東部の三浦半島を題材とした作品などがある。
代表の西村元一さん(81)=伊那市西箕輪=は「それぞれが自分の描きたい絵を描いている。一人ひとり違う、自分の個性を重んじていて、見所が多い作品展になっている」と来場を呼びかけている。
芽の会は、伊那公民館を活動拠点とし、月2回の例会を開く。会員は伊那市、南箕輪村の50縲・0代の8人。作品展は年に一度あり16回目。
入場無料。午前10時縲恁゚後7時。
会員それぞれの個性が詰まった油絵サークル「芽の会」作品展(伊那市立伊那図書館) -
富県保育園年長園児 小学校で入学体験
伊那市の富県保育園の年長園児18人は12日、来年度入学する富県小学校を訪れ、1年生と一緒に遊んだり、給食を食べたりした。入学する前に小学校に慣れ親しむ目的で、2年目の取り組み。園児たちは来春を前に、早くも児童たちと交流を深めた。
1年生が生活科などの単元で学習してきた「お店屋さんごっこ」では、園児が買い物客になり、牛乳ビンのふたで作った貨幣を使い、店主役の児童たちと買い物遊びを満喫した。給食の時間は、自分たちで食器に料理を盛りつけ、児童と隣同士に座り、会食を楽しんだ。
一日入学体験では、学校生活について興味深く話す姿もあり、富県保育園の年長を担任する田中文代さんは「朝から子どもたちは落ち着かせるのに一苦労。早く小学校に入学したいと、不安よりも期待の方が大きいよう」と話した。
1年生と会話をしながら給食を味わう園児たち(富県小学校) -
子育てサポーターが、子育て支援センターで手作りおもちゃ講座を実施
地域の人たちに子育て中の母親らを支援してもらう伊那市の試み「子育てサポーター」による子育て講座が13日、富県子育て支援センターであった。子育てサポーターの一人で地域の子どもたちを対象とした自然体験学習などを展開している丸山宏一さん(64)=伊那市高遠町=が、木のプレートを使ったペンダント作りを紹介。集まった母子らは思い思いの絵をプレートに描き、オリジナルのペンダント作りを楽しんだ。
核家族化、近所付き合いが希薄化する中、子育て中の母親が孤立化し、不安や悩みを抱えたまま子育てをしているケースも多い。子育てサポーターは、こうした母親らを地域のさまざまな人たちに支援してもらおうと竏窒ニ始めたもので、昨年11月に6回のサポーター養成講座を開催。子育て経験の母親や保育士、ヘルパーの資格保有者、子育て支援活動経験者など21人が同講座を経て、子育てサポーターとして活動を開始した。子育てサポーターは主に市が行う子育て支援事業への活動支援を担い、それぞれの得意分野を生かして活動を展開する。
子育てサポーターが子育て支援センターで得意分野を生かした講座を開くのは今回が初めて。
この日、講師を担当した丸山さんは「こんなに大勢の人が来てくれて有り難い。普段よりちょっと小さい子どもさんたちだったので不安だったが、楽しんでくれているようで良かった」と話していた。
また、講座に参加した母親の唐沢ちなみさん(30)=伊那市東春近=は「普段、自分の家ではできない経験なので楽しかった」と話していた。
市では今年も7月にサポーター養成講座を開き、子育てサポーターをさらに増やしていきたいとしている。 -
伊那市、市内の避難所の見直しを始める
伊那市はこのほど、市内の避難所の抜本的見直しを行うため、現在指定避難所となっている施設などの調査を開始した。現在市内にある避難所は156カ所。しかし、現在の避難所には旧伊那市の防災計画が作られた1960年代に指定された場所も多く、耐震強度の弱い施設や土砂災害の危険区域内にある施設が避難所に指定されている地区もあるという。市では現在、各地区の区長から情報を寄せてもらう中で現避難所の状況を把握するとともに、危険な施設については代替となる避難所の検討も進めていく予定で、08年度中には新しい避難所を指定していきたいとしている。
現在各地区では、区の公民館などが一般避難所に、小中学校の校庭などが基幹避難所として指定されている。しかし、避難所の中には災害が発生時の危険区域内に位置しているものもあり、市は抜本的な見直しの必要性を認識。また、伊那中学校が指定避難所となっている荒井区では昨年末、「高齢者には避難所が遠すぎる」として伊那市駅前ビル「いなっせ」を指定避難所にしてほしいとする要望を提出していた。
こうした地区については、できる限り耐震性のしっかりした新しい施設を指定避難所としていく方向で、今後、各区に希望を出してもらう中で避難所数を増やすかどうかも検討していく。 -
登喜和冷凍が熟成豆腐チーズ「醍醐丸」を発売
高野豆腐の製造販売を主力とする伊那市の登喜和冷凍食品(登内英雄社長)は13日、熟成豆腐チーズ「芳醇(ほうじゅん)醍醐(だいご)丸」を発売した。伊那谷産大豆を使った豆腐をみりん粕に漬け込み、熟成させた商品で、同社がこだわりの珍味として発酵食品を扱ったのは初めて。
豆腐の原料となる大豆は中・南信で栽培される「ナカセンナリ」を使用。輸入大豆に比べて糖質が25縲・5%と高く、甘みがある。
固めに作った豆腐を乾燥させ、みりん粕をしぼったもろみに漬け込み、1カ月縲・カ月半、温度をかけて熟成させる。同社の高野豆腐製造技術と養命酒が持つみりん粕の発酵熟成技術を組み合わせ、2年がかりで開発した。なめらかな食感で、みりん粕の風味の中に、アミノ酸のうまみが口の中に広がる。更年期障害の緩和や骨粗しょう症予防に効果があるとされるイソフラボンなどを多く含む。
月間生産量は1瓶150グラム入りを千本。当面は手作りで、いずれ量産に切り替える。
登内社長(56)は「地域に親しまれ、伊那の名産品として情報発信できれば」と話す。08年度は調味料として使えるように研究を進め、商品化したいという。
「醍醐丸」は、発酵した状態を示す「醍醐」と、食べたあとにうまみが残るだいご味があることから命名。1瓶800円。
すでに駒ケ根市の養命酒駒ケ根工場健康の森記念館で売り出し、近くニシザワグループや井田屋酒店にも並ぶ。随時、販路を拡大していく。
食べ方は▽そのままで、酒のつまみに▽ポン酢などに合わせてドレッシングやつけだれに▽パスタや肉料理のソースに竏窒ネど幅広い。 -
「伊那市の教育を考える懇談会」(4) まとめの会
第4回伊那市の教育を考える懇談会は13日、市役所であり、会社経営者や元中学校PTAら委員6人が、特色を生かした教育について話し合った=写真。今年度の懇談は最後。市教委は、委員から出された意見を学校教育に生かすため、来年度以降も懇談会を開いていく考え。
懇談会では、伊那小学校が30年前から取り組む総合学習に注目。卒業生を対象としたアンケート結果から、総合学習の経験が自己決定力や行動力などの・ス生きる力・スを養うのに、ある一定の効果があることを確認し、今後も市内の小中学校で推進していく必要があるとした。
このほか、「少子化対策と学校教育は密接で関連づける必要がある」「一貫した学習を目指すためには保育園と小学校との連携強化が需要」「子どもの能力を最大限に引き出すのが学校の役目」などの意見もあった。
市教委は、これまでの懇談で出された提言に対する対応として今後、「教職員の業務負担軽減検討委員会(仮称)」の設置、家庭教育や親教育を進める「PTA役員と教育委員との懇談会」の実施を予定している。